JP5590480B2 - 制御装置、測量システム、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

制御装置、測量システム、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、飛行体(特に、無人飛行体、UAV:Unmanned Aerial Vehicle)に搭載したカメラにより地形や構造物等の測量対象を撮影する測量システムに関する。
飛行体に搭載したカメラにより地形や構造物等の測量対象を撮影する測量システムとして、測量対象を複数の位置及び角度から写真撮影し、該カメラにて撮影した複数枚の写真と該複数枚の写真を撮影した時のカメラの撮影情報(例えば撮影位置や撮影姿勢の情報)とに基づいて3次元座標を取得する写真測量を行う測量システムが従来から知られている。
写真測量としては、代表的には、2つ以上の異なる位置から撮影した写真に写っている共通の点を識別し、各写真の撮影時のカメラ位置から共通点への視線或いは光線が交わる点に基づいて3次元座標を求めるステレオ解析による写真測量を挙げることができる。
写真測量における調整計算法としては、一般的に、誤差の二乗和を最小化する最小二乗法を用いて各写真の画像間の対応点を空間上で結ぶことにより写真相互間のつながりをつけて3次元座標を計算するバンドル調整法(いわゆるバンドル計算)が主流となっている。
ところで、写真測量における調整計算を行うにあたっては、撮影情報の値は、相対的な値ではなく、緯度、経度、標高といった絶対的な値が必要であり、また、縮尺の値も必要であることから、従来は、緯度、経度、標高といった絶対的な値を予め測量した対空標識を撮影箇所に設置して測量を行う際に対空標識を撮影することにより、絶対的な撮影情報の値を計算していた。
ところが、対空標識を用いて絶対的な撮影位置の値を取得する場合には、測量すべき測量範囲全体に複数箇所の対空標識を均等に(広範囲に)設置する必要があり、それだけ対空標識を設置及び測量するための労力が増大する。
この点に関し、飛行体にGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位システム)受信機を搭載し、衛星からの電波を受信したGNSS受信機からのGNSS情報(具体的には日付、時刻、緯度、経度、標高といった情報)により、撮影箇所に対空標識を設置することなく、絶対的な撮影情報の値を取得する測量システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
国際公開第2008/152740号 特開2010−014443号公報
このような測量システムでは、飛行体に搭載したカメラが撮影を終了した場合、測量対象の写真だけでなく、スナップ写真やピント合わせの試し撮りなどの測量に関係のない写真が含まれている場合があり、撮影した写真の画像ファイルデータとGPS情報とは必ずしも対応付けられていない。
この点に関し、先頭の写真以降の画像ファイルデータと先頭のGPS情報取得日時以降におけるGPS情報とを対応付ける処理である対応付け処理をカメラ内で行うことが考えられるが、このような、対応付け処理をカメラ内で行うとなると、専用のカメラを用いる必要があり、それだけコストが高くつく。従って、市販のカメラをそのまま使用することができない。
そこで、本発明は、専用のカメラを用いることなく、先頭の写真以降の画像ファイルデータと先頭のGPS情報取得日時以降におけるGPS情報との対応付けを行うことができる制御装置、測量システム、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1態様及び第2態様の制御装置を提供する。
(1)第1態様の制御装置
飛行体から測量対象を撮影するカメラ及びGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの電波を受信するGNSS受信機に対する制御を司る制御装置であって、前記カメラのシャッターを切るための撮影信号を出力する出力制御手段を備え、前記出力制御手段は、予め定めた所定の周期の時間間隔であるシャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する一方、前記シャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する直前に、前記シャッター間隔とは異なり、かつ、互いに異なる時間間隔である複数の仮シャッター間隔を組み合わせた仮シャッター間隔パターンで前記撮影信号を出力することを特徴とする制御装置。
かかる態様の制御装置において、前記出力制御手段は、予め定めた所定の周期の時間間隔であるシャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する一方、前記シャッター間隔毎の前記撮影信号を出力した直後に、前記シャッター間隔とは異なり、かつ、互いに異なる時間間隔である複数の仮シャッター間隔を組み合わせた仮シャッター間隔パターンで前記撮影信号を出力する態様を例示できる。
(2)第2態様の制御装置
飛行体から測量対象を撮影するカメラ及びGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの電波を受信するGNSS受信機に対する制御を司る制御装置であって、前記カメラのシャッターを切るための撮影信号を出力する出力制御手段を備え、前記出力制御手段は、予め定めた所定の周期の時間間隔であるシャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する一方、前記シャッター間隔毎の前記撮影信号を出力した直後に、前記シャッター間隔とは異なり、かつ、互いに異なる時間間隔である複数の仮シャッター間隔を組み合わせた仮シャッター間隔パターンで前記撮影信号を出力することを特徴とする制御装置。
前記カメラとしては、前記撮影信号が入力されることで、シャッターを切ることができるカメラであれば、何れのものでもよく、一般的なデジタルカメラ(具体的には市販のデジタルカメラ)を用いることができる。
また、GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位システム)としては、GPS:Global Positioning System(米国)、GLONASS:GLObal'naya NAvigatsionnaya Sputnikovaya Sistema(ロシア)、ガリレオ:Galileo(欧州)、コンパス:Compass(中国)、QZSS:Quasi-Zenith Satellite System(日本)等を例示できる
発明において、前記複数の仮シャッター間隔は、予め定めた所定の時間間隔である第1仮シャッター間隔と、前記第1仮シャッター間隔とは異なる予め定めた所定の時間間隔である第2仮シャッター間隔とを含み、前記出力制御手段は、前記仮シャッター間隔パターンとして、最初に、前記第1仮シャッター間隔で予め定めた所定の回数である第1仮シャッター回数分だけ前記撮影信号を出力し、次に、前記第2仮シャッター間隔で予め定めた所定の回数である第2仮シャッター回数分だけ前記撮影信号を出力し、次に、前記第1仮シャッター間隔で前記第1仮シャッター回数分だけ前記撮影信号を出力する態様を例示できる。
また、本発明は、前記本発明に係る制御装置を備えた測量システムであって、前記出力制御手段は、前記GNSS受信機によりGNSS情報を取得した時の前記GNSS情報の日時であるGNSS情報取得日時に対して、前記撮影信号出力し、前記カメラは、クロック機能を有し、かつ、撮影した写真の画像ファイルデータと前記クロック機能により該写真を撮影した時の日時である撮影日時とを対応付けて記録する構成とされており、前記カメラにて写真を撮影した時の前記撮影日時の情報に基づいて該写真の画像ファイルデータを前記撮影日時の順に並び替える並び替えステップと、前記並び替えステップにて前記撮影日時の順に並び替えられた写真の画像ファイルデータにおいて隣り合う画像ファイルデータの時間間隔である撮影間隔を算出する撮影間隔算出ステップと、前記撮影間隔算出ステップにて算出した前記撮影間隔に基づいて前記カメラにて撮影した写真の画像ファイルデータのうち前記仮シャッター間隔パターンが何処にあるかを検出する写真側間隔パターン検出ステップと、前記写真側間隔パターン検出ステップにて検出した前記仮シャッター間隔パターンの位置に基づいて前記カメラにて撮影した写真の画像ファイルデータのうち、前記測量対象の撮影を開始したときの先頭の画像ファイルデータを特定する先頭写真特定ステップと、前記GNSS受信機により取得した前記GNSS情報取得日時において隣り合うGNSS情報取得日時の時間間隔であるGNSS情報取得間隔を算出するGNSS情報取得間隔算出ステップと、前記GNSS情報取得間隔算出ステップにて算出した前記GNSS情報取得間隔に基づいて前記GNSS受信機により取得した前記GNSS情報取得日時のうち前記仮シャッター間隔パターンが何処にあるかを検出するGNSS側間隔パターン検出ステップと、前記GNSS側間隔パターン検出ステップにて検出した前記仮シャッター間隔パターンの位置に基づいて前記GNSS受信機により取得した前記GNSS情報取得日時のうち前記測量対象の撮影を開始したときの先頭のGNSS情報取得日時である測量開始日時を特定する先頭GNSS情報取得日時特定ステップと、前記並び替えステップにて前記撮影日時の順に並び替えられた写真の画像ファイルデータにおいて前記先頭写真特定ステップにて特定した前記先頭の写真の画像ファイルデータを基準に該先頭の写真以降の画像ファイルデータに対して、前記先頭GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量開始日時から前記所定の周期毎の前記GNSS情報取得日時における前記GNSS情報を順に対応付ける対応付けステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えていることを特徴とする測量システムも提供する。
本発明において、前記各ステップは、前記先頭写真特定ステップにて特定した前記先頭の画像ファイルデータの位置と前記撮影間隔算出ステップにて算出した前記撮影間隔と前記シャッター間隔とに基づいて前記測量対象の撮影を終了したときの最終の画像ファイルデータを特定する最終写真特定ステップと、前記先頭写真特定ステップにて特定した前記先頭の写真の画像ファイルデータから前記最終写真特定ステップにて特定した前記最終の写真の画像ファイルデータまでの画像ファイルデータの数である写真枚数をカウントする写真枚数カウントステップと、前記先頭GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量開始日時の位置と前記GNSS情報取得間隔算出ステップにて算出した前記GNSS情報取得間隔と前記シャッター間隔とに基づいて前記測量対象の撮影を終了したときの最終のGNSS情報取得日時である測量終了日時を特定する最終GNSS情報取得日時特定ステップと、前記先頭GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量開始日時と前記最終GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量終了日時とに基づいて前記測量開始日時から前記測量終了日時までの経過時間を算出する経過時間算出ステップと、前記経過時間算出ステップにて算出した前記経過時間と前記所定の周期とに基づいて測量により撮影すべき撮影枚数を算出する撮影枚数算出ステップと、前記写真枚数カウントステップにてカウントした前記写真枚数と前記撮影枚数算出ステップにて算出した前記撮影枚数とが一致するか否かを照合する照合ステップとをさらに含む態様を例示できる。
本発明において、前記各ステップは、前記照合ステップにて前記写真枚数と前記撮影枚数とが一致しない場合において、前記撮影間隔算出ステップにて算出した前記撮影間隔が前記シャッター間隔と一致しない箇所である抜け箇所を検出する抜け箇所検出ステップをさらに含み、前記対応付けステップは、前記先頭の写真以降の画像ファイルデータと前記GNSS情報取得日時における前記GNSS情報とを、前記抜け箇所検出ステップにて検出した前記抜け箇所を飛ばして、対応付ける態様を例示できる。
本発明において、前記カメラは、撮影した写真の画像ファイルデータを、撮影日時、緯度、経度及び標高を含む予め定めた所定の情報を埋め込み可能に規格化された画像ファイルデータフォーマットの形式に保存する構成とされており、前記対応付けステップは、前記画像ファイルデータフォーマットの前記所定の情報における前記撮影日時、前記緯度、前記経度及び前記標高を、前記GNSS情報における撮影日時、緯度、経度及び標高にそれぞれ置き換える態様を例示できる。
本発明において、前記飛行体は、無線遠隔操縦される小型無人ヘリコプターであり、前記カメラと前記GNSS受信機と前記制御装置とを搭載する態様を例示できる。
本発明において、前記飛行体に搭載されて該飛行体からレーザ光を測量対象に照射して該測量対象からの反射波を受信するレーザ発信受信装置をさらに備えている態様を例示できる。
本発明において、前記飛行体に搭載されて該飛行体の加速度を計測する加速度計と、前記飛行体に搭載されて該飛行体の角加速度を計測する角加速度計とをさらに備えている態様を例示できる
た、本発明は、前記本発明に係る測量システムにおける前記各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムも提供する。
また、本発明は、前記本発明に係る測量システムにおける前記各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も提供する
本発明によると、専用のカメラを用いることなく、先頭の写真以降の画像ファイルデータと先頭のGPS情報取得日時以降におけるGPS情報との対応付けを行うことができる。
本発明の実施の形態に係る測量システムの概略構成を模式的に示す概略斜視図である。 図1に示す測量システムにおける制御装置を中心に示す概略ブロック図である。 カメラを保持部材に保持した姿勢安定化装置を模式的に示す概略構成図であって、(a)は、その正面図であり、(b)は、その側面図である。 カメラを保持部材に保持した姿勢安定化装置を模式的に示す概略構成図であって、(a)は、機体が左右傾いた状態での機体と姿勢安定化装置との位置関係を示す正面図であり、(b)は、機体が前後傾いた状態での機体と姿勢安定化装置との位置関係を示す側面図である。 撮影信号が発せられてから実際にカメラのシャッターが切られるまでの間のシャッター遅れ時間を説明するためのタイミングチャートであって、(a)は、撮影信号を発したタイミングを示す図であり、(b)は、(a)に示す撮影信号により実際にシャッターが切られたタイミングを示す図である。 シャッター遅れ時間の補正制御を説明するためのタイミングチャートであって、(a)は、制御装置におけるGPS受信機によりGPS情報を取得したタイミングを示す図であり、(b)は、補正後の撮影信号を発したタイミングを示す図であり、(c)は、(b)に示す補正後の撮影信号により実際にシャッターが切られたタイミングを示す図である。 測量システムに用いるシャッター遅れ時間を計測するために用いたタイマー装置をカメラで撮影している状態を示す斜視図である。 シャッター間隔毎に撮影信号を出力する直前に、仮撮影を行うために仮シャッター間隔パターンで撮影信号を出力する一例を示すタイミングチャートであって、(a)は、所定の周期でGPS情報を取得したタイミングを示す図であり、(b)は、撮影信号を発したタイミングを示す図であり、(c)は、(b)に示す撮影信号により実際にシャッターが切られたタイミングを示す図である。 カメラで撮影した写真の画像ファイルデータのデータ構造を概略的に示す模式図である。 GPS受信機により取得したGPS情報のデータ構造を概略的に示す模式図である。 プログラムを実行させるコンピュータを示す概略構成図であって、(a)は、コンピュータの概略斜視図であり、(b)は、コンピュータのシステム構成を示すブロック図である。 図11に示すコンピュータにおける制御部の制御構成を示す概略構成図である。 写真の画像ファイルデータとGPS情報とを対応付ける対応付け処理の一例を示すフローチャートである。 図13に示す対応付け処理を説明するための説明図であって、写真の画像ファイルデータを示す図である。 図13に示す対応付け処理を説明するための説明図であって、GPS情報を示す図である。 図13に示す対応付け処理を行った画像ファイルデータのデータ構造を示す模式図である。 図13に示す対応付け処理において抜け防止処理の一例を実施するためのフローチャートである。 図17に示す抜け防止処理を説明するための説明図であって、(a)は、抜けのある画像ファイルデータを示す図であり、(b)は、GPS情報を示す図である。 図17に示す抜け防止処理を行った画像ファイルデータのデータ構造を示す模式図である。 飛行体にレーザ発信受信装置、加速度計及び角加速度計をさらに搭載した測量システムにおける制御装置を中心に示すシステム構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、GNSS(全地球測位システム)として、GPSを用いた場合を例にとって、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る測量システム100の概略構成を模式的に示す概略斜視図である。図2は、図1に示す測量システム100における制御装置40を中心に示す概略ブロック図である。
[測量システムの全体構成]
図1に示すように、測量システム100は、飛行体10と、カメラ20と、GPS受信機30と、制御装置40とを備えている。なお、飛行体10、カメラ20及びGPS受信機30は、測量システム100に備えられていなくてもよく、市販のものを用いることができる。
飛行体10は、本実施の形態では、無人飛行体(UAV)とされており、ここでは、無線遠隔操縦される小型無人ヘリコプターとさている。この小型無人ヘリコプターとしては、ローターの数が1つのものであってもよいし、複数のローターが機体11の周りに均等に配設されたマルチコプターであってもよい。マルチコプターとしては、4つのローターを有するクアッドコプターや6つのローターを有するヘキサコプター或いは8つのローターを有するオプトコプターを例示できる。図1に示す例では、飛行体10は、8つのローターを有するオプトコプターとされている。
飛行体10は、積載可能重量が制限された(具体的には積載可能重量2.5kg〜3.5kg程度の)飛行体とされており、高い測定精度を維持するように構成された比較的重い(具体的には4kg〜20kg程度の)IMUを搭載することができないものである。
そして、飛行体10には、カメラ20とGPS受信機30と制御装置40とが搭載されている。なお、飛行体10に搭載する重量は、カメラ20、GPS受信機30及び制御装置40、並びに、後述するレーザ発信受信装置50、3軸の加速度計60及び3軸の角加速度計70(図20参照)を加えても、飛行体10の積載可能重量(例えば2.5kg)に満たない重量とされている。
カメラ20は、飛行体10に搭載されて飛行体10から地形や構造物等の測量対象200(図1参照)を撮影するものである。
本実施の形態では、カメラ20は、一般に市販されているデジタルカメラとされている。カメラ20は、外部からの撮影信号によりシャッターを切るリモートレリーズ用の端子21(図2参照)を有し、リモートレリーズ用の端子21が制御装置40の出力系に電気的に接続されようになっている。
また、カメラ20は、クロック機能を有し、かつ、撮影した写真の画像ファイルデータとクロック機能により該写真を撮影した時の日時(日付及び時刻)である撮影日時とを対応付けて記録する構成とされている。
詳しくは、カメラ20は、撮影した写真の画像ファイルデータを、撮影日時、緯度、経度及び標高を含む予め定めた所定の情報を埋め込み可能に規格化された画像ファイルデータフォーマット(具体的にはExif(登録商標):Exchangeable image file format)の形式で第1外部記録媒体ME1(図2参照)に保存する構成とされている。第1外部記録媒体ME1としては、それには限定されないが、代表的にはSD(Secure Digital)メモリカードを例示できる。
GPS受信機30は、GPSアンテナ31(図2参照)を備え、GPS衛星300(図1参照)からの電波をGPSアンテナ31で受信し、GPS衛星300からの電波に基づいて日付、時刻、緯度、経度、標高といった情報を取得することができるようになっている。すなわち、GPS受信機30は、NMEA(National Marine Electronics Association)規格により、GGA(Global Positioning System Fix Data)から時刻(協定世界時、UTC:Coordinated Universal Time)、緯度、経度、標高を、ZDA(Time & Date)から日付(西暦、年、月、日)(UTC)を取得するようになっている。なお、GPS受信機30におけるGPSアンテナ31は、正確な撮影情報(位置や姿勢)の値を取得するという観点から、カメラ20における撮像部の近傍に設けられている。
詳しくは、飛行体10は、飛行中において姿勢が前後左右に傾くことから姿勢を水平に維持する姿勢安定化装置12(いわゆるスタビライザー)(後述する図3及び図4参照)を備えている。カメラ20は、姿勢安定化装置12における保持部材122(具体的には載置台)に保持(具体的には載置)される。
図3及び図4は、カメラ20を保持部材122に保持した姿勢安定化装置12を模式的に示す概略構成図である。図3(a)は、その正面図であり、図3(b)は、その側面図である。また、図4(a)は、機体11が左右傾いた状態での機体11と姿勢安定化装置12との位置関係を示す正面図であり、図4(b)は、機体11が前後傾いた状態での機体11と姿勢安定化装置12との位置関係を示す側面図である。
姿勢安定化装置12は、機体11の下部に設けられており(図4参照)、支持部材(具体的には支持フレーム)121と、保持部材122とを備えている。支持部材121は、機体11に対して、前後方向に沿った第1回転軸線Z(具体的には回転軸121a)回りに回転自在に設けられている。保持部材122は、支持部材121に対して、左右方向に沿った第2回転軸線B(具体的には回転軸122a)回りに回転自在に設けられている。
そして、カメラ20は、レンズ22が下方を向くように、保持部材122に対して着脱可能に設けられている。ここで、図3及び図4中の符号Cで示す点は、カメラ20の撮像中心Cとなっており、支持部材121と保持部材122との構成だけを考えた場合において左右方向に沿った第2回転軸線B回りに機体11が傾いても撮像中心Cがズレないようにするために、第2回転軸線Bと撮像中心Cとを合致させている。
また、GPSアンテナ31(図4参照)は、機体11の姿勢に関わらず、平面的に見て機体11の撮像中心Cに、換言すれば、撮像中心Cを通る鉛直な仮想直線D(図4参照)上に(具体的にはカメラ20の上方に)配設されている。
かかる構成を備えた姿勢安定化装置12では、正面から見た時(図4(a)参照)、機体11がたとえ左右方向であるローリング方向Z1に傾いたとしても、支持部材121は、機体11に対して第1回転軸線Zを中心に相対的に回転することができると共に、側面から見た時(図4(b)参照)、機体11がたとえ前後方向であるピッチング方向B1に傾いたとしても、保持部材122は、支持部材121に対して第2回転軸線Bを中心に相対的に回転することができる。これにより、機体11がたとえローリング方向Z1及び/又はピッチング方向B1に傾いたとしても、支持部材121及び保持部材122を介して機体11に支持されたカメラ20を常に水平を保つことが可能となる。
ところで、GPSアンテナ31は、機体11に設けられていると、機体11の姿勢が傾くことで、機体11が水平な状態に比べ、ローリング方向Z1及び/又はピッチング方向B1のズレが発生するが、本実施の形態では、既述したように、機体11の姿勢に関わらず、平面的に見て機体11の撮像中心Cに配設されている。詳しくは、GPSアンテナ31は、図3及び図4に示すように、支持アーム部材(具体的には取り付けフレーム)123を介して、カメラ20を保持して水平姿勢が維持される保持部材122に設けられている。その為、GPSアンテナ31の中心と撮像中心Cとの間のズレが鉛直方向の距離L(図4参照)だけになっている。なお、距離Lの鉛直方向のズレは、測定精度に対し許容範囲内とされている。
制御装置40は、飛行体10に搭載されてカメラ20及びGPS受信機30に対する制御を司るものである。
制御装置40(図2参照)は、ROM(Read Only Memory)や電気的書き換え可能な不揮発ROM等の不揮発メモリ41a、RAM(Random Access Memory)等の揮発メモリ41bを含む記憶部41と、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータからなる処理部42とを有している。
制御装置40は、処理部42が記憶部41の不揮発メモリ41aにおけるROMに予め格納された制御プログラムを記憶部41の揮発メモリ41bにおけるRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の作動制御を行うようになっている。
また、記憶部41は、書き込み部41cを備えている。書き込み部41cは、第2外部記録媒体ME2を挿脱可能な構成とされ、かつ、第2外部記録媒体ME2を装着した状態で第2外部記録媒体ME2にGPS受信機30からのGPS情報を書き込むことが可能な構成とされている。第2外部記録媒体ME2としては、それには限定されないが、代表的にはSDメモリカードを例示できる。
ところで、GPS受信機を用いて絶対的な撮影情報の値を取得する測量システムでは、カメラで撮影した時点と、GPS受信機によりGPS情報を取得した時点とを正確に一致させなければ、絶対的な撮影情報の値を正確に得ることができないために測量誤差を招き、ひいては測量精度が悪化する。
すなわち、一般的なカメラ(例えば市販のカメラ)では、通常、シャッターを切るための撮影信号が発せられてから実際にシャッターが切られるまでの間にタイムラグ(シャッターの遅れを示すシャッター遅れ時間、いわゆるリレーズタイムラグ)が存在する。そうすると、GNSS受信機によりGNSS情報を取得した時の位置や姿勢が実際の撮影位置や撮影姿勢とは異なってしまう。例えば、飛行体が時速25kmで飛行していた場合、1/10秒のシャッター遅れ時間があるとすると、GNSS受信機によりGNSS情報を取得した位置よりも約70cm進んだ位置で撮影したことになってしまう。
この点に関し、IMU(Inertial Measurement Unit:総合慣性運動計測装置)を用いて、IMUからのIMU情報(具体的には3軸の加速度及び3軸の角加速度といった情報)により飛行体(すなわちカメラ)の移動距離や姿勢を計測する測量システムが提案されている(例えば特許文献2参照)。かかる測量システムでは、GNSS受信機からのGNSS情報(具体的には日付、時刻、緯度、経度、標高といった情報)を取得した時点のカメラの移動距離や姿勢と、カメラで撮影した時点のIMUからの3軸の加速度及び3軸の角加速度といった情報とに基づいてGNSS情報を取得した時点のカメラの位置や姿勢の値をカメラで撮影した時点の値に補正する。
しかしながら、IMUを用いて、GNSS情報を取得した位置や姿勢の値を補正する測量システムでは、IMUは、非常に高価である上、持ち出し等に一定の制限があり、取り扱いに難点がある。しかも、IMUは、高い測定精度を維持するように構成したものでは、比較的重い(例えば4kg〜20kg程度)ことから、積載可能重量が制限された(例えば積載可能重量2.5kg〜3.5kg程度の)飛行体(例えば無線遠隔操縦される小型無人ヘリコプター)に搭載することはできない。
そこで、本実施の形態では、IMUを搭載することなく、飛行体に搭載する重量を軽減させた状態で測量精度の悪化を抑制することが望ましい。
図5は、撮影信号PSが発せられてから実際にカメラ20のシャッターが切られるまでの間のシャッター遅れ時間Tdを説明するためのタイミングチャートである。図5(a)は、撮影信号PSを発したタイミングを示している。図5(b)は、図5(a)に示す撮影信号PSにより実際にシャッターが切られたタイミングを示している。
カメラ20では、シャッター遅れ時間Td(この例では0.1秒)(図5(b)参照)が存在する。そうすると、GPS受信機30によりGPS情報を取得した時のGPS情報の日時であるGPS情報取得日時taの位置や姿勢が実際の撮影位置や撮影姿勢とは異なってしまう。
この点、本実施の形態では、記憶部41の不揮発メモリ41aにおける電気的書き換え可能な不揮発ROMにおいて、カメラ20のシャッターを切るための撮影信号PSが発せられてから実際にシャッターが切られるまでの間のシャッターの遅れを示すシャッター遅れ時間Td(この例では0.1秒)に関する情報(ここではシャッター遅れ時間Td)が予め設定(記憶)されている。
そして、制御装置40は、補正制御手段M1と出力制御手段M2とを備える構成とされている。
図6は、シャッター遅れ時間Tdの補正制御を説明するためのタイミングチャートである。図6(a)は、制御装置40におけるGPS受信機30によりGPS情報を取得したタイミングを示している。図6(b)は、補正後の撮影信号PSを発したタイミングを示している。図6(c)は、図6(b)に示す補正後の撮影信号PSにより実際にシャッターが切られたタイミングを示している。
補正制御手段M1は、記憶部41に予め設定されているシャッター遅れ時間Tdに関する情報(ここではシャッター遅れ時間Td)を読み出し、GPS受信機30によりGPS情報を取得した時のGPS情報取得日時taに対して、記憶部41から読み出したシャッター遅れ時間Tdに関する情報(ここではシャッター遅れ時間Td)に基づいてシャッター遅れ時間Td(この例では0.1秒)分遡ったタイミング(日時)である補正タイミング(補正日時)tb(図6(b)参照)を取得する。ここで、「GPS受信機30によりGPS情報を取得した時」とは、GPS衛星300から電波を受信するGPS受信周期(具体的には1秒)のm倍(mは1以上の整数)の予め定めた所定の周期の時や、GPS受信周期のうち何れか任意の時を例示できる。ここでは、GPS受信機30によりGPS情報を取得した時は、GPS受信周期(具体的には1秒)の2倍の周期である2秒毎の時とされている。
詳しくは、補正制御手段M1は、GPS受信機30によりGPS情報を前回取得したGPS情報取得日時ta(前回)(例えば0時0分0秒)に対して、所定の周期Ta(ここでは2秒、図6(a)参照)から、記憶部41から読み出したシャッター遅れ時間Td(この例では0.1秒、図6(b)参照)を差し引いた時間である算出時間Tb(この例では1.9秒、図6(b)参照)を加算して得られた日時(例えば0時0分1.9秒)を補正タイミングtb(図6(c)参照)とするように構成されている。
なお、本実施の形態では、シャッター遅れ時間Tdを記憶部41に予め設定(記憶)するようにしたが、シャッター遅れ時間Tdに代えて算出時間Tbを記憶部41に予め設定(記憶)し、設定した算出時間Tbを前回のGPS情報取得日時taに加算して得られた日時を補正タイミングtbとするように補正制御手段M1を構成してもよい。
そして、出力制御手段M2(図2参照)は、補正制御手段M1にて取得した補正タイミングtbに同期してカメラ20のシャッターを切るための撮影信号PS(図6(b)参照)を出力する。具体的には、出力制御手段M2は、前回のGPS情報取得日時ta(前回)から算出時間Tb(この例では1.9秒)後に撮影信号PSを出力する。
本実施の形態に係る測量システム100によれば、記憶部41には、カメラ20のシャッターを切るための撮影信号PSが発せられてから実際にシャッターを切るまでの間のシャッターの遅れを示すシャッター遅れ時間Tdに関する情報(ここではシャッター遅れ時間Td)が予め設定されている。そして、制御装置40は、記憶部41におけるシャッター遅れ時間Tdに関する情報(ここではシャッター遅れ時間Td)に基づいてシャッター遅れ時間Td分遡った補正タイミングtbを取得し、取得した補正タイミングtbで撮影信号PSを出力する。この例では、制御装置40は、GPS受信機30により取得したGPS情報取得日時taに対して、記憶部41におけるシャッター遅れ時間Tdに関する情報(ここではシャッター遅れ時間Td)に基づいてシャッター遅れ時間Td分遡った補正タイミングtbを取得し、取得した補正タイミングtbで撮影信号PSを出力する。すなわち、撮影信号PSをGPS情報取得日時taよりもシャッター遅れ時間Tdだけ早めに出力する。こうすることで、図5に示すように、たとえ撮影信号PSが発せられてから実際にカメラ20のシャッターが切られるまでの間にシャッター遅れ時間Tdが存在していたとしても、GPS受信機30によりGPS情報を取得した時点の位置や姿勢を実際の撮影位置や姿勢と一致させることができる(図6(c)参照)。
しかも、かかる補正を行うことにより、比較的重い(例えば4kg〜20kg程度の)IMUを用いる必要がないことから、本実施の形態のように、積載可能重量が制限された(具体的には積載可能重量2.5kg〜3.5kg程度の)飛行体10(ここでは無線遠隔操縦される小型無人ヘリコプター)にカメラ20、GPS受信機30及び制御装置40を搭載させた状態でも飛行体10を支障なく飛行させながら写真測量を行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、IMUを搭載することなく、飛行体10に搭載する重量を軽減させた状態で測量精度の悪化を抑制することができる。
本実施の形態に係る測量システム100では、シャッター遅れ時間Tdを次のように計測してシャッター遅れ時間Tdによる測量誤差を補正している。
図7は、測量システム100に用いるシャッター遅れ時間Tdを計測するために用いたタイマー装置400をカメラ20で撮影している状態を示す斜視図である。
測量システム100では、タイマー機能によるタイマー時間を表示する表示部420を有するタイマー装置400を用い、タイマー機能によるタイマー時間に同期したタイミングで撮影信号PSをカメラ20に出力してカメラ20で表示部420を撮影し、撮影した写真における表示部420に表示されているタイマー時間に基づいてシャッター遅れ時間Tdを計測する。
詳しくは、測量システム100では、GPS衛星300から受信して得られた一定間隔の信号(ここでは、PPS:Pulse Per Second信号:1周期を1秒としたパルス信号)に同期したタイマー機能によるタイマー時間を表示する表示部420を有するタイマー装置400を用い、GPS衛星300からGPS受信機30により受信して得られた一定間隔の信号(ここではPPS信号)に同期したタイミングでカメラ20のシャッターを切るための撮影信号PSを制御装置40からカメラ20に出力してカメラ20で表示部420を撮影し、撮影した写真における表示部420に表示されているタイマー時間に基づいてシャッター遅れ時間Tdを計測する。
具体的には、タイマー装置400は、GPS衛星300からの電波を受信してGPS衛星300からの電波に基づいて一定間隔のPPS信号を取得するGPS受信機410と、GPS受信機410にて取得した一定間隔のPPS信号に同期し、かつ、シャッター遅れ時間Td分を計測可能な予め定めた所定の精度(ここでは1/10000秒の精度)のタイマー機能と、タイマー機能によるタイマー時間を表示する表示部420とを有している。
制御装置40は、GPS受信機30にて取得した一定間隔のPPS信号に同期したタイミングでカメラ20のシャッターを切るための撮影信号PSをカメラ20に出力する構成とされている。
表示部420は、ここでは、7セグメント表示を行う7セグメント表示部とさており、PPS信号に同期したタイマー時間を1/10000秒の精度で表示するようになっている。
また、カメラ20は、リモートレリーズ用の端子21が制御装置40の出力系に電気的に接続されており、制御装置40からリモートレリーズ用の端子21を介して撮影信号PSがGPS受信機30にて取得した一定間隔のPPS信号に同期したタイミングで入力されると、シャッターが切られるようになっている。
そして、計測者は、カメラ20で一定間隔のPPS信号に同期したタイマー機能によるタイマー時間を表示している表示部420を撮影し、撮影した写真における表示部420に表示されているタイマー時間に基づいてシャッター遅れ時間Tdを計測する。具体的には、シャッター遅れ時間Tdが0.0015秒である場合を例にとって説明すると、撮影信号PSをカメラ20へ入力したタイマー時間が1.0000秒であっても撮影した写真における表示部420の画像には1.0015秒が写り、また、撮影信号PSをカメラ20へ入力したタイマー時間が2.0000秒であっても撮影した写真における表示部420の画像には2.0015秒が写り、さらに、撮影信号PSをカメラ20へ入力したタイマー時間が3.0000秒であっても撮影した写真における表示部420の画像には3.0015秒が写ることになる。すなわち、撮影した写真における表示部420の画像に表示されている値のうち、小数点以下の値をシャッター遅れ時間Tdとすることができる。
このように、タイマー装置400を用いて、カメラ20で表示部420を撮影するという簡単な作業によって、シャッター遅れ時間Tdを容易に得ることができる。詳しくは、タイマー装置400と制御装置40との双方においてGPS受信機を利用することで、タイマー装置400における表示部420に表示するタイマー時間と、制御装置40からカメラ20へ出力する撮影信号PSとの正確な同期を簡単かつ容易に実現させることが可能となる。
なお、シャッター遅れ時間Tdは、同一機種のカメラにおいてはほとんど差が無く、異なるメーカー、或いは、同一メーカーでも異なる機種のカメラでは差が大きい。よって、測量システム100において、カメラ20のメーカー或いは機種が変われば、制御装置40における記憶部41に対してシャッター遅れ時間Tdを設定し直すことができる。
また、タイマー機能の精度及び内部的な信号の遅延を許容できる場合には、タイマー機能と、タイマー機能によるタイマー時間を表示する表示部とを有し、かつ、カメラのシャッターを切るための撮影信号が入力されると、タイマー機能をスタートさせるタイマー装置を用い、タイマー機能がリセットされた状態において、撮影信号をタイマー装置及びカメラに同時に入力してカメラで表示部を撮影し、撮影した写真における表示部に表示されているタイマー時間をシャッター遅れ時間とするようにしてもよい。
ところで、飛行体10に搭載したカメラ20が本撮影を終了した場合、測量対象の写真だけでなく、スナップ写真やピント合わせの試し撮りなどの測量に関係のない写真が含まれている場合があり、撮影した写真の画像ファイルデータDT1(後述する図9参照)とGPS情報DT2(後述する図10参照)とは必ずしも対応付けられていない。
この点に関し、先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1と先頭のGPS情報取得日時以降におけるGPS情報DT2とを対応付ける処理である対応付け処理をカメラ20内で行うことが考えられるが、このような、対応付け処理をカメラ20内で行うとなると、専用のカメラを用いる必要があり、それだけコストが高くつく。従って、市販のカメラをそのまま使用することができない。
そこで、本実施の形態では、制御装置40は、測量対象200を測量するための撮影である本撮影を行う直前及び/又は撮影した直後(ここでは直前)に、仮撮影を行うようになっている。
詳しくは、出力制御手段M2(図2参照)は、本撮影を行うために、補正タイミングtbに同期して所定の周期Ta(ここでは2秒)の時間間隔である本撮影時のシャッター間隔Ts(後述する図8(a)参照)毎に撮影信号PS(図8(b)参照)を出力するが、その直前及び/又は直後に(ここでは直前に)、仮撮影を行うために、仮シャッター間隔パターンPT(図8(a)参照)で撮影信号PSを出力する構成とされている。
図8は、シャッター間隔Ts毎に撮影信号PSを出力する直前に、仮撮影を行うために仮シャッター間隔パターンPTで撮影信号PSを出力する一例を示すタイミングチャートである。図8(a)は、所定の周期TaでGPS情報を取得したタイミングを示している。図8(b)は、撮影信号PSを発したタイミングを示している。図8(c)は、図8(b)に示す撮影信号PSにより実際にシャッターが切られたタイミングを示している。
なお、GPS情報を取得する所定の周期Taは、ここでは2秒とされているが、GPS衛星300からの電波のGPS受信周期(具体的には1秒)のm倍であれば何れの周期であってもよく、例えば、GPS受信周期と同じ1秒であっても5秒であってもよい。
仮シャッター間隔パターンPTは、シャッター間隔Tsとは異なり、かつ、互いに異なる時間間隔である複数の仮シャッター間隔T(1)〜T(n)(nは2以上の整数、ここではn=2)を組み合わせたものである。なお、本実施の形態では、仮シャッター間隔T(1),T(2)で出力する撮影信号は、シャッター遅れ時間Tdを補正した信号とされているが、本撮影に関与しないため、誤差を許容することで、補正していない信号とされていてもよい。
このように、本撮影を行うためにシャッター間隔Ts毎に撮影信号PSを出力する直前及び/又は直後に(ここでは直前に)、仮撮影を行うために複数の仮シャッター間隔T(1),T(2)を組み合わせた仮シャッター間隔パターンPTで撮影信号PSを出力することで、カメラ20にて撮影した写真の画像ファイルデータDT1(後述する図14参照)のうち、本撮影を開始したときの先頭の画像ファイルデータDT1_st及び最終の画像ファイルデータDT1_edを容易に探し出すことができると共に、GPS受信機30により取得したGPS情報取得日時ta(図15参照)のうち、先頭のGPS情報取得日時である測量開始日時ta_st及び最終のGPS情報取得日時である測量終了日時ta_edを容易に探し出すことができる。すなわち、仮シャッター間隔パターンPTを、先頭の写真の画像ファイルデータDT1_st及び最終の写真の画像ファイルデータDT1_ed並びに測量開始日時ta_st及び測量終了日時ta_edの指標とすることができる。なお、先頭の画像ファイルデータDT1_st及び最終の画像ファイルデータDT1_ed並びに測量開始日時ta_st及び測量終了日時ta_eの検索については、後述する対応付け処理において詳しく説明する。
しかも、カメラ20に対しては、撮影信号PSによる撮影動作を行わせるだけで済み、従って、専用のカメラを使用することなく、これにより、市販のカメラをそのまま使用することが可能となる。
本実施の形態において、複数の仮シャッター間隔T(1),T(2)のうち、第1仮シャッター間隔T(1)は、予め定めた所定の時間間隔とされており、第2仮シャッター間隔T(2)は、第1仮シャッター間隔T(1)とは異なる予め定めた所定の時間間隔とされている。
図8に示す例では、第1仮シャッター間隔T(1)は、所定の周期Ta(ここでは2秒)以外の時間間隔であってGPS受信周期(具体的には1秒)のa倍(aは1以上の整数、ここではa=9)の時間間隔とされている。第2仮シャッター間隔T(2)は、所定の周期Ta(ここでは2秒)以外の時間間隔であってGPS受信周期(具体的には1秒)のb倍(bはaの値とは異なる1以上の整数、ここではb=6)の時間間隔とされている。
詳しくは、出力制御手段M2は、仮シャッター間隔パターンPTとして、最初に(仮撮影を開始するときに)、第1仮シャッター間隔T(1)で予め定めた1回又は2回以上の所定の回数である第1仮シャッター回数(ここでは1回)分だけ撮影信号PSを出力する。出力制御手段M2は、次に、第2仮シャッター間隔T(2)で予め定めた1回又は2回以上の所定の回数である第2仮シャッター回数(ここでは2回)分だけ撮影信号PSを出力する。出力制御手段M2は、次に(仮撮影を終了するときに)、第1仮シャッター間隔T(1)で第1仮シャッター回数(ここでは1回)分だけ撮影信号PSを出力する構成とされている。
このように、仮シャッター間隔パターンPTとして、最初に、第1仮シャッター間隔T(1)(ここでは9秒間隔)で第1仮シャッター回数(ここでは1回)分だけ撮影信号PSを出力し、次に、第2仮シャッター間隔T(2)(ここでは6秒間隔)で第2仮シャッター回数(ここでは2回)分だけ撮影信号PSを出力し、次に、第1仮シャッター間隔T(1)(ここでは9秒間隔)で第1仮シャッター回数(例えば1回)分だけ撮影信号PSを出力することで、仮シャッター間隔パターンPTを認識させ易くすることが可能となる。
そして、カメラ20においては、撮影した写真の画像ファイルデータDT1とカメラ20のクロック機能により該写真を撮影した時の日時である撮影日時とを対応付けて所定の画像ファイルデータフォーマット(ここではExif(登録商標))の形式で第1外部記録媒体ME1に保存する。なお、カメラ20のクロック機能は精度が低いことから、カメラ20のクロック機能による日時は、GPS情報の日時とは一致しておらず、この例では、GPS情報の日時よりも22秒進んだ日時とされている。
一方、制御装置40においては、GPS受信機30により取得したGPS情報(具体的には日付、時刻、緯度、経度、標高といった情報)DT2を記憶部41における第2外部記録媒体ME2に保存する。ここで、制御装置40は、GPS情報のうち緯度、経度、標高といった情報を、GPS情報の取得毎に第2外部記録媒体ME2に保存するようになっていてもよいが、この例では、測量対象200を本撮影している間のみ、第2外部記録媒体ME2に保存するようになっている。また、GPS情報の日時(UTC)は、現地の日時に変換した状態で第2外部記録媒体ME2に保存される。
図9は、カメラ20で撮影した写真の画像ファイルデータDT1のデータ構造を概略的に示す模式図である。図10は、GPS受信機30により取得したGPS情報DT2のデータ構造を概略的に示す模式図である。なお、図10並びに後述する図15、図16、図18(b)及び図19において経度、緯度、標高の値は、符号で表しており、実際の値とは異なっている。
飛行体10に搭載したカメラ20が本撮影を終了した場合、カメラ20に保存された図9に示す写真の画像ファイルデータDT1には、測量に関係ない写真が含まれており、また、緯度、経度、標高の情報は埋め込まれていない。一方、制御装置40に保存された図10に示すGPS情報DT2(具体的には日付、時刻、緯度、経度、標高といった情報)は、写真の画像ファイルデータDT1の何れに対応するかは分からない。
そこで、本実施の形態では、コンピュータ500(具体的にはパーソナルコンピュータ)にプログラムPを実行させることにより、撮影した写真の画像ファイルデータDT1(図9参照)とGPS情報DT2(図10参照)とを対応付けている。
[コンピュータのシステム構成]
図11は、プログラムPを実行させるコンピュータ500を示す概略構成図である。図11(a)は、コンピュータ500の概略斜視図であり、図11(b)は、コンピュータ500のシステム構成を示すブロック図である。
コンピュータ500は、外部装置(マンマシンインタフェース)として、キーボードやポインティングデバイス等を含む入力部510と、ディスプレイ等の表示部520とを備えている。
また、コンピュータ500は、図11(b)に示すように、内部装置として、プログラムPを実行したり、各種の演算処理を実行したりする各種の処理を実行する制御部530と、記憶部540と、第1読み取り部550と、第2読み取り部560とを備えている。
制御部530は、表示部520に対し、各種の入力画面を表示し、ユーザが入力部510を操作して必要な情報の入力を受ける。
記憶部540は、RAM等の揮発メモリ541及びハードディスク装置やフラッシュメモリ等の不揮発メモリ542を含んでいる。
揮発メモリ541は、制御部530により演算処理等の各種の処理を実行する際にワークメモリ等として適宜使用される。
第1読み取り部550は、プログラムPが記録されたCD(Compact Disc)−ROM等の記録媒体Mを読み取るようになっている。不揮発メモリ542には、第1読み取り部550によって読み取られたプログラムPを含むソフトウェアが予め格納(インストール)される。なお、記録媒体Mは、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカードであってもよい。また、プログラムPは、インターネット回線を通じてダウンロードされたものであってもよい。
また、第2読み取り部560は、撮影日時が組み込まれた写真の画像ファイルデータDT1(図9参照)を保存した第1外部記録媒体ME1、及び、GPS受信機30により取得したGPS情報DT2(図10参照)を保存した第2外部記録媒体ME2を読み取るようになっている。不揮発メモリ542には、第2読み取り部560によって読み取られた画像ファイルデータDT1が予め格納される。また、不揮発メモリ542には、第2読み取り部560によって読み取られたGPS情報DT2が予め格納される。なお、測量システム100において、カメラ20における画像ファイルデータDT1及び制御装置40におけるGPS情報DT2をUSB規格等の所定の有線通信手段或いは無線LAN(Local Area Network)等の所定の無線通信回線を介してコンピュータ500における不揮発メモリ542に保存するようにしてもよい。
[プログラムのソフトウェア構成]
図12は、図11に示すコンピュータ500における制御部530の制御構成を示す概略構成図である。
プログラムPは、並び替えステップと、撮影間隔算出ステップと、写真側間隔パターン検出ステップと、先頭写真特定ステップと、GPS情報取得間隔算出ステップと、GPS側間隔パターン検出ステップと、先頭GPS情報取得日時特定ステップと、対応付けステップとを含む各ステップを制御部530に実行させる。すなわち、制御部530は、並び替え手段P1と、撮影間隔算出手段P2と、写真側間隔パターン検出手段P3と、先頭写真特定手段P4と、GPS情報取得間隔算出手段P5と、GPS側間隔パターン検出手段P6と、先頭GPS情報取得日時特定手段P7と、対応付け手段P8とを含む各手段として機能するようになっている。
以下に、写真の画像ファイルデータDT1とGPS情報DT2とを対応付ける図13に示す処理例のフローチャートについて、図14及び図15を参照しながら説明する。なお、図12において説明していない手段については後ほど説明する。
図13は、写真の画像ファイルデータDT1とGPS情報DT2とを対応付ける対応付け処理の一例を示すフローチャートである。図14及び図15は、図13に示す対応付け処理を説明するための説明図である。図14は、写真の画像ファイルデータDT1を示しており、図15は、GPS情報DT2を示している。
制御部530は、対応付ける処理に先立って、仮シャッター間隔パターンPT(ここでは9秒→6秒→6秒→9秒)、及び、シャッター間隔Ts(ここでは2秒)を記憶部540の不揮発メモリ542に予め設定しておく。
先ず、制御部530は、図13及び図14に示すように、並び替え手段P1により、カメラ20にて写真を撮影した時の撮影日時を小さい順に並び替えることで該写真の画像ファイルデータDT1を撮影日時の小さい順に並び替える(ステップS1)。
次に、制御部530は、撮影間隔算出手段P2により、並び替え手段P1にて撮影日時の小さい順に並び替えられた写真の画像ファイルデータDT1において隣り合う画像ファイルデータDT1の時間間隔である撮影間隔DG(図14参照)を算出する(ステップS2)。
次に、制御部530は、写真側間隔パターン検出手段P3により、撮影間隔算出手段P2にて算出した撮影間隔DGに対して仮シャッター間隔パターンPT(ここでは9秒→6秒→6秒→9秒)を順に比較していき、カメラ20にて撮影した写真の画像ファイルデータDT1のうち仮シャッター間隔パターンPTが何処にあるかを検出する(ステップS3)。
次に、制御部530は、先頭写真特定手段P4により、写真側間隔パターン検出手段P3にて検出した仮シャッター間隔パターンPTの位置から、カメラ20にて撮影した写真の画像ファイルデータのうち、仮シャッター間隔パターンPTの位置の次にある画像ファイルデータDT1(図14の例では「00010.JPG」,「00027.JPG」,「00056.JPG」の位置)を、本撮影を開始(測量開始)したときの先頭の画像ファイルデータDT1_stとして特定する(ステップS4)。
次に、制御部530は、GPS受信機30により取得したGPS情報取得日時taにおいて隣り合うGPS情報取得日時の時間間隔であるGPS情報取得間隔GG(図15参照)をGPS情報取得間隔算出手段P5により算出する(ステップS5)。
次に、制御部530は、GPS情報取得間隔算出手段P5にて算出したGPS情報取得間隔GGに対して仮シャッター間隔パターンPT(ここでは9秒→6秒→6秒→9秒)を順に比較していき、GPS受信機30により取得したGPS情報取得日時taのうち仮シャッター間隔パターンPTが何処にあるかをGPS側間隔パターン検出手段P6により検出する(ステップS6)。
次に、制御部530は、先頭GPS情報取得日時特定手段P7により、GPS側間隔パターン検出手段P6にて検出した仮シャッター間隔パターンPTの位置から、GPS受信機30により取得したGPS情報取得日時taのうち、仮シャッター間隔パターンPTの位置の次にあるGPS情報取得日時ta(図15の例では「2012.12.3 11:35:02」,「2012.12.3 12:46:06」,「2012.12.4 13:33:23」の位置)を、本撮影を開始したときの先頭のGPS情報取得日時taである測量開始日時ta_stとして特定する(ステップS7)。
次に、制御部530は、対応付け手段P8により、並び替え手段P1にて撮影日時の順に並び替えられた写真の画像ファイルデータDT1において先頭写真特定手段P4にて特定した先頭の写真の画像ファイルデータDT1_stを基準に該先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1に対して、先頭GPS情報取得日時特定手段P7にて特定した測量開始日時ta_stから所定の周期Ta(ここでは2秒)毎のGPS情報取得日時taにおけるGPS情報DT2(具体的には日付、時刻、緯度、経度、標高といった情報)を順に対応付ける(ステップS8)。
こうすることで、仮シャッター間隔パターンPTにより仮撮影(すなわち仮(ダミー)の写真を撮影)するという簡単な手法により、先頭の写真の画像ファイルデータDT_st及び測量開始日時ta_stを容易に検索することができる。しかも、プログラムPにより先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1とGPS情報取得日時taにおけるGPS情報DT2とを対応付ける処理をコンピュータ500内で行わせることができ、従って、カメラ20において先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1とGPS情報取得日時におけるGPS情報DT2とを対応付ける必要がないので、市販のカメラをそのまま使用することが可能となる。
一般的に、写真の画像ファイルデータの撮影日時、緯度、経度及び標高を用いて3次元地図を作成する市販のアプリケーションソフトにおいては、撮影日時、緯度、経度及び標高を含む予め定めた所定の情報を埋め込み可能に規格化された画像ファイルデータフォーマット(例えばExif(登録商標))の形式の画像ファイルデータデータを用いることが多い。
図16は、図13に示す対応付け処理を行った画像ファイルデータDT1のデータ構造を示す模式図である。
本実施の形態では、対応付け手段P8は、画像ファイルデータフォーマットの所定の情報における撮影日時、緯度、経度及び標高を、GPS情報DT2における撮影日時、緯度、経度及び標高にそれぞれ置き換える構成とされている(図16の枠で囲まれている部分参照)。ここでは、GPS情報DT2は、GPS受信機30により取得したローデータを用いてポストプロセッシング(後処理)による解析処理が行われたものであり、より精度の高い値とされている。
このように、画像ファイルデータフォーマットの所定の情報における撮影日時、緯度、経度及び標高を、GPS受信機30により取得したGPS情報DT2における撮影日時、緯度、経度及び標高にそれぞれ置き換えることで、先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1とGPS情報取得日時taにおけるGPS情報DT2とを容易に対応付けることができ、例えば、3次元地図を作成する市販のアプリケーションソフトを用いる場合、GPS情報取得日時taにおけるGPS情報DT2が対応付けられた写真の画像ファイルデータDT1を加工することなくそのまま用いることが可能となる。
なお、本撮影を行うための撮影信号PSを出力する直前ではなく出力した直後に、仮シャッター間隔パターンPTで撮影信号PSを出力する場合には、次のようにすることができる。
すなわち、先頭写真特定手段P4は、写真側間隔パターン検出手段P3にて検出した仮シャッター間隔パターンPTの位置から、画像ファイルデータDT1のうち、仮シャッター間隔パターンPTの位置の手前にある画像ファイルデータDT1を、本撮影を終了(測量終了)したときの最終の画像ファイルデータDT1_edとして特定し、最終の画像ファイルデータDT1_ed以前の撮影間隔DGにシャッター間隔Ts(ここでは2秒)を順に当てはめることにより、本撮影を開始したときの先頭の画像ファイルデータDT1_stを探し出すことができる。また、先頭GPS情報取得日時特定手段P7は、GPS側間隔パターン検出手段P6にて検出した仮シャッター間隔パターンPTの位置から、GPS情報取得日時taのうち、仮シャッター間隔パターンPTの位置の手前にあるGPS情報取得日時taを、本撮影を終了したときの最終のGPS情報取得日時taである測量終了日時ta_edとして特定し、測量終了日時ta_ed以前のGPS情報取得間隔GGにシャッター間隔Ts(ここでは2秒)を順に当てはめることにより、本撮影を開始したときの測量開始日時ta_stを探し出すことができる。ここで、本撮影を行うための撮影信号PSを出力する直前及び出力した直後の双方に仮シャッター間隔パターンPTで撮影信号PSを出力する場合、本撮影を行うための撮影信号PSのカメラ20への出力の前後で仮シャッター間隔パターンPTを変更するようにしてもよい。こうすることで、先頭での仮シャッター間隔パターンPTと最終での仮シャッター間隔パターンPTとを容易に区別させることが可能となる。
また、カメラ20のクロック機能による日時は、撮影間隔算出手段P2において隣り合う画像ファイルデータDT1の撮影間隔DGの算出に用いるので、必ずしもGPS情報DT2の日時と一致していなくてもよい。従って、カメラ20のクロック機能による日時は、この例のように、GPS情報DT2の日時よりも22秒進んだ値とされていてもよい。
なお、本実施の形態では、対応付け手段P8は、画像ファイルデータDT1の撮影日時、緯度、経度及び標高を書き換えるようしたが、それに限定されるものではなく、例えば、写真の画像ファイル名とそれに対応するGPS情報DT2とを対応付けて格納したテーブルを別途作成するようになっていてもよい。
ところで、測量対象の撮影である本撮影を開始して、カメラ20に対し、撮影信号PSを出力しても何らかの要因によって撮影されない場合がある。この場合、制御装置40側で撮影日時が記録されているにも拘わらず、カメラ20側においてシャッター間隔Tsで周期的に撮影されるはずの写真の画像ファイルデータDT1が途中で抜けてしまうという事態が発生する。
この点、プログラムPは、画像ファイルデータDT1の抜けを防止するための抜け防止処理を行うステップを含んでいる。詳しくは、プログラムPにおける各ステップは、最終写真特定ステップと、写真枚数カウントステップと、最終GPS情報取得日時特定ステップと、経過時間算出ステップと、撮影枚数算出ステップと、照合ステップと、抜け箇所検出ステップとをさらに含んでいる。すなわち、制御部530は、図12に示すように、最終写真特定手段P9と、写真枚数カウント手段P10と、最終GPS情報取得日時特定手段P11と、経過時間算出手段P12と、撮影枚数算出手段P13と、照合手段P14と、抜け箇所検出手段P15とをさらに含む各手段として機能するようになっている。
以下に、図13に示す対応付け処理において図17に示す抜け防止処理を行うフローチャートについて、図18及び図19を参照しながら説明する。
図17は、図13に示す対応付け処理において抜け防止処理の一例を実施するためのフローチャートである。図18は、図17に示す抜け防止処理を説明するための説明図である。図18(a)は、抜けのある画像ファイルデータDT1を示している。図18(b)は、GPS情報DT2を示している。図19は、図17に示す抜け防止処理を行った画像ファイルデータDT1のデータ構造を示す模式図である。なお、以下では、図14に示す画像ファイルデータDT1における3回の測量のうち最初(1回目)に測量した場合において2箇所(図18(a)に示すカメラ側の日時では「2012.12.3 11:35:30」,「2012.12.3 11:35:42」、図18(b)に示すGPS側の日時では「2012.12.3 11:35:08」,「2012.12.3 11:35:20」)に画像ファイルデータDT1の抜けが発生した場合を例にとって説明する。
図17に示す抜け防止処理は、図13に示す対応付け処理におけるステップS7の処理とステップS8の処理との間に設けられる。
制御部530は、図13に示すステップS8の処理の後、図17及び図18に示すように、最終写真特定手段P9により、先頭写真特定手段P4にて特定した先頭の画像ファイルデータDT1_st(図18(a)参照)の位置と撮影間隔算出手段P2にて算出した撮影間隔DGとシャッター間隔Ts(ここでは2秒)とから、画像ファイルデータDT1のうち、本撮影を終了したときの最終の画像ファイルデータDT1_ed(図18(a)参照)を特定する(ステップS9)。
詳しくは、最終写真特定手段P9は、撮影間隔算出手段P2にて算出した撮影間隔DGのうちシャッター間隔Ts(ここでは2秒)よりも大きい不連続時間間隔(図18(a)のα1参照、ここでは4秒)が1又は複数存在していたとしても、不連続時間間隔α1(ここでは4秒)の前後何れかの撮影間隔DGがシャッター間隔Ts(ここでは2秒)であって不連続時間間隔α1(ここでは4秒)がシャッター間隔Tsのc倍(cは2以上の整数)の時間(例えばシャッター間隔Tsの5倍=10秒)以内であれば、不連続時間間隔α1がないものとみなすようになっている。
なお、この処理は、制御装置40における出力制御手段M2により、シャッター間隔Ts毎に撮影信号PSを出力した直後に仮シャッター間隔パターンPTで撮影信号PSを出力する場合には、省略することができる。
次に、制御部530は、写真枚数カウント手段P10により、先頭写真特定手段P4にて特定した先頭の写真の画像ファイルデータDT1から最終写真特定手段P9にて特定した最終の写真の画像ファイルデータDT1までの画像ファイルデータDT1の数である写真枚数(この例では11枚)をカウントする(ステップS10)。
次に、制御部530は、最終GPS情報取得日時特定手段P11により、先頭GPS情報取得日時特定手段P7にて特定した測量開始日時ta_st(図18(b)参照)の位置とGPS情報取得間隔算出手段P5にて算出したGPS情報取得間隔GGとシャッター間隔Ts(ここでは2秒)とから、GPS情報取得日時taのうち、測量対象の撮影を終了したときの最終のGPS情報取得日時taである測量終了日時ta_ed(図18(b)参照)を特定する(ステップS11)。
本実施の形態では、GPS受信機30の受信状態によってGPS衛星300からの電波が受信できない場合であっても、GPS受信機30は、一定の時間的精度を保つことができると判断した場合には、GPS衛星300からの電波が受信できない状態でのPPS信号(1周期を1秒としたパルス信号)を制御装置40に出力し、制御装置40は、PPS信号に同期した撮影信号PSをカメラ20に出力することで、カメラ20による撮影は行われる。
詳しくは、最終GPS情報取得日時特定手段P11は、GPS衛星300からの電波が受信できない状態でのPPS信号が一定の時間的精度を維持できない場合に備えて、GPS情報取得間隔算出手段P5にて算出したGPS情報取得間隔GGのうちシャッター間隔Ts(ここでは2秒)よりも大きい不連続時間間隔(図18(b)のα2参照)が1又は複数存在していたとしても、不連続時間間隔α2の前後何れかのGPS情報取得間隔GGがシャッター間隔Ts(ここでは2秒)であって不連続時間間隔α2がシャッター間隔Tsのd倍(dは2以上の整数)の時間(例えばシャッター間隔Tsの5倍=10秒)以内であれば、不連続時間間隔α2がないものとみなすようになっている。ここで、GPS衛星300からの電波が受信できない状態でのPPS信号が一定の時間的精度を維持できない場合には、カメラ20による撮影は行われない。ここで、GPS衛星300からの電波が受信できない場合には、PPS信号の時間的精度に関わらず、カメラ20による撮影を行わないようにしてもよい。
なお、この測量終了日時ta_edを特定する処理は、制御装置40における出力制御手段M2により、シャッター間隔Ts毎に撮影信号PSを出力した直後に仮シャッター間隔パターンPTで撮影信号PSを出力する場合には、省略することができる。
次に、制御部530は、経過時間算出手段P12により、最終GPS情報取得日時特定手段P11にて特定した測量終了日時ta_ed(この例では「2012.12.3 11:35:26」、図18(b)参照)から先頭GPS情報取得日時特定手段P7にて特定した測量開始日時ta_st(この例では「2012.12.3 11:35:02」、図18(b)参照)を差し引いて測量開始日時ta_stから測量終了日時ta_edまでの経過時間Tp(この例では24秒)を算出する(ステップS12)。
次に、制御部530は、撮影枚数算出手段P13により、経過時間算出手段P12にて算出した経過時間Tpを所定の周期Ta(ここでは2秒)で割ってその値に1を加えることで、測量により撮影すべき撮影枚数(この例では13枚)を算出する(ステップS13)。
次に、制御部530は、照合手段P14により、写真枚数カウント手段P10にてカウントした写真枚数(この例では11枚)と撮影枚数算出手段P13にて算出した撮影枚数(この例では13枚)とが一致するか否かを照合する(ステップS14)。
このように、写真枚数と撮影枚数とが一致するか否かを照合することで、カメラ20側においてシャッター間隔で周期的に撮影される写真の画像ファイルデータDT1の抜けが発生したか否かをコンピュータ500に認識させることができる。
ここで、写真枚数と撮影枚数とが一致しない場合には、先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1とGPS情報DT2とを正しく対応付けることができない。
よって、制御部530は、抜け箇所検出手段P15により、照合手段P14にて写真枚数(この例では11枚)と撮影枚数(この例では13枚)とが一致しない場合において、先頭の画像ファイルデータDT1_st(図18(a)参照)から最終の画像ファイルデータDT1_ed(図18(a)参照)のうち、撮影間隔算出手段P2にて算出した撮影間隔DGがシャッター間隔Ts(ここでは2秒)と一致しない箇所である抜け箇所(図18(a)のβ参照)を検出する(ステップS15)。
そして、制御部530は、対応付け手段P8により、図13に示すステップS8において先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1に対してGPS情報取得日時taにおけるGPS情報DT2を、抜け箇所検出手段P15にて検出した抜け箇所(図18(a)のβ参照)を飛ばして、対応付ける(図19参照)。
こうすることで、たとえ写真枚数と撮影枚数とが一致しない場合でも、先頭の写真以降の画像ファイルデータDT1とGPS情報取得日時taとを正しく対応付けることが可能となる。
また、本実施の形態では、小型無人ヘリコプターを使用することにより、有人ヘリコプターを用いる場合よりも、遥かに低コストで、しかも必要なときに必要な場所で簡単にかつ容易に測量作業を行うことができるという利点がある。
ところで、飛行体からレーザ光を測量対象に照射して該測量対象からの反射波を受信するレーザ発信受信装置を用いて測量を行う航空レーザ測量という測量手法も従来から知られている。カメラ20を用いた写真測量及び航空レーザ測量は、何れも3次元地形状を測量することができるが、カメラ20を用いた写真測量では、数値表層モデル(DSM:Digital Surface Model)、すなわち地表面しか測量できないのに対し、航空レーザ測量では、数値表層モデルの他、数値地形モデル(DTM:Digital Terrain Model)、すなわち地表そのものを測量することができる。
この航空レーザ測量では、非常に短い周期(例えば10万分の1秒の周期)でレーザ光を測量対象に照射する。航空レーザ測量で必要な情報は、水平方向の位置である水平位置、標高、それと重要なのは姿勢(ピッチング方向、ローリング方向、ヨーイング方向の角度)である。但し、これらのうち、GPS受信機で取得できる情報は、一定間隔の水平位置及び標高だけである。例えば、GPS受信機からのGPS情報における一定間隔の水平位置及び標高を用いて測量を行う際に、GPS受信機からGPS情報を取得する周期以外の時には、一定間隔の水平位置及び標高の情報を取得することができず、それだけ測量精度が低下する。なお、GPS受信機からGPS情報を取得する周期は、多くは1秒(周波数1Hz)であるが、最近では20分の1秒(周波数20Hz)の場合もある。
これを解消するために、従来は、IMUからの3軸の加速度及び3軸の角加速度の情報を用いて一定間隔の水平位置及び標高といった情報を取得する。しかし、本実施の形態の課題の一つは、IMUを搭載することなく、飛行体に搭載する重量を軽減させた状態で測量精度の悪化を抑制することにある。
そこで、本実施の形態に係る測量システム100は、後述する図20に示すように、飛行体10に搭載されて飛行体10からレーザ光を測量対象200に照射して測量対象200からの反射波を受信するレーザ発信受信装置50をさらに備える場合には、飛行体10に搭載された加速度計60及び角加速度計70をさらに備えている。
図20は、飛行体10にレーザ発信受信装置50、加速度計60及び角加速度計70をさらに搭載した測量システム100における制御装置40を中心に示すシステム構成を示す概略ブロック図である。
図20に示すように、レーザ発信受信装置50は、3Dレーザスキャナ51とされており、制御装置40の指示の下、予め定められた角度の範囲内においてGPS受信周期(具体的には1秒)より短いスキャン周期(例えば10万分の1秒)でレーザ光を走査する。
制御装置40は、レーザ発信受信装置50で受信した測量対象200の受信情報をスキャン周期(例えば10万分の1秒)毎に記憶部41における第2外部記録媒体ME2に保存する。
加速度計60及び角加速度計70は、IMUよりも安価でかつ小型なものとされている。具体的には、加速度計60及び角加速度計70は、GPS受信機が内蔵され、加速度、角加速度データの計算・出力周期が2000分の1秒(2kHzの周波数)とされており、その各データに対してGPS受信機から得られた正確な時刻(タイムスタンプ)を付加することができるものとされている。
ところで、加速度計60及び角加速度計70は、安価でかつ小型なものを用いていることから、精度が低下し易い。
この点、本実施の形態では、一定間隔の水平位置及び標高の絶対的な値は、図11に示すコンピュータ500(アプリケーションソフトによる処理)において、GPS受信機からのローデータを用いたポストプロセッシング(後処理)を行うことで得られた精度の良い値(データ量は周波数1Hz〜20Hz)とされる。コンピュータ500は、こうして得られた水平位置及び標高を基に、加速度計60からの加速度及び角加速度計70からの角速度を積分/按分することにより、レーザ発信受信装置50のスキャン周期(例えば10万分の1秒)分の水平位置及び標高を生成する。
一方、姿勢(ピッチング方向、ローリング方向、ヨーイング方向の角度)で絶対的な値は、コンピュータ500(アプリケーションソフトによる処理)において、バンドル計算の処理を行うことで得られたピッチング方向、ローリング方向、ヨーイング方向の角度の値(データ量は、水平位置及び標高と同様、周波数1Hz〜20Hz)とされる。コンピュータ500は、こうして得られた姿勢(ピッチング方向、ローリング方向、ヨーイング方向の角度)を基に、バンドル計算で得られている2点の値と、加速度計60からの加速度及び角加速度計70からの角速度の積分データを照合し比例配分して得られた算出値とにより、レーザ発信受信装置50のスキャン周期(例えば10万分の1秒)分の姿勢(ピッチング方向、ローリング方向、ヨーイング方向の角度)を生成する。
そして、コンピュータ500は、スキャン周期(例えば10万分の1秒)毎の時刻、緯度、経度、標高、ヨーイング方向、ローリング方向、ピッチング方向の角度といったスキャナ用のデータをGPS情報DT2の補填情報として、スキャン周期(例えば10万分の1秒)毎に記憶部540に保存する。
本実施の形態では、図11に示すコンピュータ500内で処理するようにしたが、加速度計60からの加速度及び角加速度計70からの角速度の値をGPS受信周期及びスキャン周期と正確に時間同期させ得る手段を用いることが可能な場合には、加速度計60及び角加速度計70と図20に示す制御装置40とを電気的に同期させて、スキャン周期(例えば10万分の1秒)毎に第2外部記録媒体ME2のGPS情報DT2の記憶領域に保存するようにしてもよい。
なお、レーザ発信受信装置50、加速度計60及び角加速度計70としては、従来公知のものを用いることができ、ここでは、これらの詳しい説明は省略する。
このように、レーザ発信受信装置50を用いることで、地表面に加えて、地表そのものの高精度な測量を実現させることが可能となる。
しかも、IMUからの3軸の加速度に代えて、加速度計60からの3軸の加速度を用い、かつ、IMUからの3軸の角加速度に代えて、角加速度計70からの3軸の角速度を用いることで、所定の周期Ta(ここでは2秒)以外の時に、緯度、経度及び標高の情報を得ることができ、これにより、所定の周期Ta(ここでは2秒)以外の時の測量精度を確保することが可能となる。
また、本実施の形態では、GNSS(全地球測位システム)として、GPSを用いたが、GLONASS、ガリレオ、コンパス、QZSS等のGNSS(全地球測位システム)も用いることもできる。
また、GNSSによる測量手法として、リアルタイムキネマティック(RTK:Real Time Kinematic)測量手法を用いることができる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
10 飛行体
20 カメラ
30 GPS受信機
40 制御装置
41 記憶部
50 レーザ発信受信装置
60 加速度計
70 角加速度計
100 測量システム
200 測量対象
300 GPS衛星
400 タイマー装置
410 GPS受信機
420 表示部
500 コンピュータ
DG 撮影間隔
DT1 画像ファイルデータ
DT2 GPS情報
GG GPS情報取得間隔
M 記録媒体
M1 補正制御手段
M2 出力制御手段
P プログラム
P1 並び替え手段
P2 撮影間隔算出手段
P3 写真側間隔パターン検出手段
P4 先頭写真特定手段
P5 GPS情報取得間隔算出手段
P6 GPS側間隔パターン検出手段
P7 先頭GPS情報取得日時特定手段
P8 対応付け手段
P9 最終写真特定手段
P10 写真枚数カウント手段
P11 最終GPS情報取得日時特定手段
P12 経過時間算出手段
P13 撮影枚数算出手段
P14 照合手段
P15 抜け箇所検出手段
PS 撮影信号
PT 仮シャッター間隔パターン
T(1) 第1仮シャッター間隔
T(2) 第2仮シャッター間隔
Ta 所定の周期
Td シャッター遅れ時間
Tp 経過時間
Ts シャッター間隔
ta GPS情報取得日時
ta_st 測量開始日時
ta_ed 測量終了日時
tb 補正タイミング

Claims (13)

  1. 飛行体から測量対象を撮影するカメラ及びGNSS衛星からの電波を受信するGNSS受信機に対する制御を司る制御装置であって、
    記カメラのシャッターを切るための撮影信号を出力する出力制御手段を備え、
    前記出力制御手段は、予め定めた所定の周期の時間間隔であるシャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する一方、前記シャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する直前に、前記シャッター間隔とは異なり、かつ、互いに異なる時間間隔である複数の仮シャッター間隔を組み合わせた仮シャッター間隔パターンで前記撮影信号を出力することを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記出力制御手段は、予め定めた所定の周期の時間間隔であるシャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する一方、前記シャッター間隔毎の前記撮影信号を出力した直後に、前記シャッター間隔とは異なり、かつ、互いに異なる時間間隔である複数の仮シャッター間隔を組み合わせた仮シャッター間隔パターンで前記撮影信号を出力することを特徴とする制御装置。
  3. 飛行体から測量対象を撮影するカメラ及びGNSS衛星からの電波を受信するGNSS受信機に対する制御を司る制御装置であって、
    記カメラのシャッターを切るための撮影信号を出力する出力制御手段を備え、
    前記出力制御手段は、予め定めた所定の周期の時間間隔であるシャッター間隔毎に前記撮影信号を出力する一方、前記シャッター間隔毎の前記撮影信号を出力した直後に、前記シャッター間隔とは異なり、かつ、互いに異なる時間間隔である複数の仮シャッター間隔を組み合わせた仮シャッター間隔パターンで前記撮影信号を出力することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載の制御装置であって、
    前記複数の仮シャッター間隔は、予め定めた所定の時間間隔である第1仮シャッター間隔と、前記第1仮シャッター間隔とは異なる予め定めた所定の時間間隔である第2仮シャッター間隔とを含み、
    前記出力制御手段は、前記仮シャッター間隔パターンとして、最初に、前記第1仮シャッター間隔で予め定めた所定の回数である第1仮シャッター回数分だけ前記撮影信号を出力し、次に、前記第2仮シャッター間隔で予め定めた所定の回数である第2仮シャッター回数分だけ前記撮影信号を出力し、次に、前記第1仮シャッター間隔で前記第1仮シャッター回数分だけ前記撮影信号を出力することを特徴とする制御装置。
  5. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載の制御装置を備えた測量システムであって、
    前記出力制御手段は、前記GNSS受信機によりGNSS情報を取得した時の前記GNSS情報の日時であるGNSS情報取得日時に対して、前記撮影信号出力し、
    前記カメラは、クロック機能を有し、かつ、撮影した写真の画像ファイルデータと前記クロック機能により該写真を撮影した時の日時である撮影日時とを対応付けて記録する構成とされており、
    前記カメラにて写真を撮影した時の前記撮影日時の情報に基づいて該写真の画像ファイルデータを前記撮影日時の順に並び替える並び替えステップと、
    前記並び替えステップにて前記撮影日時の順に並び替えられた写真の画像ファイルデータにおいて隣り合う画像ファイルデータの時間間隔である撮影間隔を算出する撮影間隔算出ステップと、
    前記撮影間隔算出ステップにて算出した前記撮影間隔に基づいて前記カメラにて撮影した写真の画像ファイルデータのうち前記仮シャッター間隔パターンが何処にあるかを検出する写真側間隔パターン検出ステップと、
    前記写真側間隔パターン検出ステップにて検出した前記仮シャッター間隔パターンの位置に基づいて前記カメラにて撮影した写真の画像ファイルデータのうち、前記測量対象の撮影を開始したときの先頭の画像ファイルデータを特定する先頭写真特定ステップと、
    前記GNSS受信機により取得した前記GNSS情報取得日時において隣り合うGNSS情報取得日時の時間間隔であるGNSS情報取得間隔を算出するGNSS情報取得間隔算出ステップと、
    前記GNSS情報取得間隔算出ステップにて算出した前記GNSS情報取得間隔に基づいて前記GNSS受信機により取得した前記GNSS情報取得日時のうち前記仮シャッター間隔パターンが何処にあるかを検出するGNSS側間隔パターン検出ステップと、
    前記GNSS側間隔パターン検出ステップにて検出した前記仮シャッター間隔パターンの位置に基づいて前記GNSS受信機により取得した前記GNSS情報取得日時のうち前記測量対象の撮影を開始したときの先頭のGNSS情報取得日時である測量開始日時を特定する先頭GNSS情報取得日時特定ステップと、
    前記並び替えステップにて前記撮影日時の順に並び替えられた写真の画像ファイルデータにおいて前記先頭写真特定ステップにて特定した前記先頭の写真の画像ファイルデータを基準に該先頭の写真以降の画像ファイルデータに対して、前記先頭GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量開始日時から前記所定の周期毎の前記GNSS情報取得日時における前記GNSS情報を順に対応付ける対応付けステップと
    を含む各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えていることを特徴とする測量システム。
  6. 請求項に記載の測量システムであって、
    前記各ステップは、
    前記先頭写真特定ステップにて特定した前記先頭の画像ファイルデータの位置と前記撮影間隔算出ステップにて算出した前記撮影間隔と前記シャッター間隔とに基づいて前記測量対象の撮影を終了したときの最終の画像ファイルデータを特定する最終写真特定ステップと、
    前記先頭写真特定ステップにて特定した前記先頭の写真の画像ファイルデータから前記最終写真特定ステップにて特定した前記最終の写真の画像ファイルデータまでの画像ファイルデータの数である写真枚数をカウントする写真枚数カウントステップと、
    前記先頭GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量開始日時の位置と前記GNSS情報取得間隔算出ステップにて算出した前記GNSS情報取得間隔と前記シャッター間隔とに基づいて前記測量対象の撮影を終了したときの最終のGNSS情報取得日時である測量終了日時を特定する最終GNSS情報取得日時特定ステップと、
    前記先頭GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量開始日時と前記最終GNSS情報取得日時特定ステップにて特定した前記測量終了日時とに基づいて前記測量開始日時から前記測量終了日時までの経過時間を算出する経過時間算出ステップと、
    前記経過時間算出ステップにて算出した前記経過時間と前記所定の周期とに基づいて撮影枚数を算出する撮影枚数算出ステップと、
    前記写真枚数カウントステップにてカウントした前記写真枚数と前記撮影枚数算出ステップにて算出した前記撮影枚数とが一致するか否かを照合する照合ステップと
    をさらに含むことを特徴とする測量システム。
  7. 請求項に記載の測量システムであって、
    前記各ステップは、
    前記照合ステップにて前記写真枚数と前記撮影枚数とが一致しない場合において、前記撮影間隔算出ステップにて算出した前記撮影間隔が前記シャッター間隔と一致しない箇所である抜け箇所を検出する抜け箇所検出ステップ
    をさらに含み、
    前記対応付けステップは、前記先頭の写真以降の画像ファイルデータと前記GNSS情報取得日時における前記GNSS情報とを、前記抜け箇所検出ステップにて検出した前記抜け箇所を飛ばして、対応付けることを特徴とする測量システム。
  8. 請求項から請求項までの何れか1項に記載の測量システムであって、
    前記カメラは、撮影した写真の画像ファイルデータを、撮影日時、緯度、経度及び標高を含む予め定めた所定の情報を埋め込み可能に規格化された画像ファイルデータフォーマットの形式に保存する構成とされており、
    前記対応付けステップは、前記画像ファイルデータフォーマットの前記所定の情報における前記撮影日時、前記緯度、前記経度及び前記標高を、前記GNSS情報における撮影日時、緯度、経度及び標高にそれぞれ置き換えることを特徴とする測量システム。
  9. 請求項から請求項までの何れか1項に記載の測量システムであって、
    前記飛行体は、無線遠隔操縦される小型無人ヘリコプターであり、前記カメラと前記GNSS受信機と前記制御装置とを搭載することを特徴とする測量システム。
  10. 請求項から請求項までの何れか1項に記載の測量システムであって、
    前記飛行体に搭載されて該飛行体からレーザ光を測量対象に照射して該測量対象からの反射波を受信するレーザ発信受信装置をさらに備えていることを特徴とする測量システム。
  11. 請求項1に記載の測量システムであって、
    前記飛行体に搭載されて該飛行体の加速度を計測する加速度計と、前記飛行体に搭載されて該飛行体の角加速度を計測する角加速度計とをさらに備えていることを特徴とする測量システム。
  12. 請求項から請求項11までの何れか1項に記載の測量システムにおける前記各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項から請求項11までの何れか1項に記載の測量システムにおける前記各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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