JPH08285588A - 撮影装置及びこれを用いた飛行撮影装置 - Google Patents

撮影装置及びこれを用いた飛行撮影装置

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JPH08285588A
JPH08285588A JP11254395A JP11254395A JPH08285588A JP H08285588 A JPH08285588 A JP H08285588A JP 11254395 A JP11254395 A JP 11254395A JP 11254395 A JP11254395 A JP 11254395A JP H08285588 A JPH08285588 A JP H08285588A
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camera
photographing
angle
detecting
azimuth
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JP11254395A
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English (en)
Inventor
Tomonori Takada
知典 高田
Tatsunori Sada
達典 佐田
Takao Kakehashi
孝夫 掛橋
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】座標既知の基準点を用いることなく、写真測量
を行う。 【構成】本体4に設けたカメラ吊下具5に、ジンバル機
構6を介して鉛直保持した形でデジタルスチルカメラに
よるカメラ9を吊下し、カメラ9の方位角θ3を検出す
るための、角度計8、方位センサ21、機首方位検出部
15、姿勢角度算出部19と、該方位角θ3に基づいて
カメラ9を所定の方位角θnに保持するための、制御回
転機構7、回転角度制御部14を設け、また、GPSア
ンテナ3を、衛星信号受信部13、アンテナ位置検出部
17、カメラ位置演算補正部18によりカメラ9の撮影
時における位置を検出し得るように設けた撮影装置10
0を、機体2に装着した飛行撮影装置1によりステレオ
撮影を行い、撮影地点T1、T2の位置とカメラの方位
角θ3を既知値として解析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルスチルカメラ
を用いた写真測量を行うための撮影装置及びこれを用い
た飛行撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来行われている一般的な写真測
量方法を示す図である。従来、ステレオ撮影した写真画
像をデジタル情報として記録し得るデジタルスチルカメ
ラと、該デジタル情報を解析して三次元形状を解析する
ことができるEWS(エンジニアリング・ワーク・ステ
ーション)等の写真測量装置とにより、迅速かつ容易に
測量対象物の立体形状を検出することができる写真測量
方法が提案されている。従来提案されている該写真測量
方法のうち、一般的な手法では、図7に示すように、測
量対象物を2ヶ所の地点T1、T2よりステレオ撮影
し、撮影された2つの写真画像に共通して撮影された複
数の点(パスポイント)に基づいて、これら2つの写真
画像の、撮影時における相対的位置関係を決定(相互標
定)する。次に、これら2つの写真画像に共通して撮影
された点で、かつ緯度、経度、標高等が予め検出されて
いる複数の点(基準点RG)より、これら2つの写真画
像の、撮影時における地上表面に対する相対的位置関係
を決定(対地標定)する。その結果(即ち、相互標定と
対地標定の結果)、2つの写真画像における互いに対応
する点の、各写真画像における各座標位置が決定されれ
ば、これらの点に対応する地上座標(緯度、経度、標
高)における座標位置が1つ決定される形の変換式が求
められる。次いで、測量対象物の地上座標での座標位置
を知りたい個所を、一方の写真画像中の点で指定し、こ
の点に対応する他方の写真画像中の点を探索する形のマ
ッチングを行う。このマッチングにおいては、一方の写
真画像の一点を指定し、該一点を中心とした所定の形状
及び面積をもつ領域即ち、相関窓を指定する。また、他
方の写真画像上にも、前記相関窓と同一形状の探索窓
を、該画像上を移動自在な形で設定する。そして、探索
窓を前記他方の写真画像上で移動させながら、相関窓内
部と探索窓内部の、明暗による各画像濃度値を比較し
て、両画像濃度値の類似度が最も高い場合の探索窓の中
心点を、前記一方の写真画像の前記一点に対応する、前
記他方の写真画像上の点とする。マッチングの結果、2
つの写真画像平面における、対応する各点の各座標位置
を検出することができるので、前記変換式により、求め
るべき個所の地上座標における座標位置が求められる。
以上のようなマッチングを繰り返すことによって、測量
対象物の立体形状が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
測量対象物の立体形状を求めていく為には、図7に示す
ように、該測量対象物の付近に緯度、経度、標高等の3
次元座標位置が予め検出されている基準点RGを複数設
けておき、該基準点RGを少なくとも3点以上、2つの
写真画像中に写し込む必要がある。この際、測量を希望
する現地には、必ずしもこうした座標既知の基準点RG
が都合良く分布しているわけではないので、写真測量に
必要な基準点RGが足りない場合には、現地に基準点R
Gを設営する作業を行わなければならない。しかし、写
真測量の撮影地点の多くは上空であることを鑑みると、
該撮影地点と現地の基準点RGが対応する形になるよう
に基準点RGを設営し、また、上空から該基準点RGを
探すのは、なかなか大変な作業である。さらに、地形上
の理由や、現場条件(例えば危険地帯である場合等)の
制限によって、必要なだけの基準点RGを実際に設営出
来ないこともある。然るに、写真測量の原理に基づけ
ば、2つの写真画像を写した2ヶの撮影地点の3次元座
標位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)
と、いずれか一方の写真画像を写したカメラ9の他方の
カメラ9に対する姿勢角度(ω、κ、γ)が既知である
場合には、該2ヶの撮影地点T11、T2の座標位置及
び撮影地点相互間の距離と、カメラの相対的な姿勢角度
に基づいて、地上の座標既知の基準点RGを必要とする
ことなく、求める個所の地上座標における座標位置を演
算算出し得ることも公知となっている。しかし、通常
は、写真撮影時におけるカメラの位置や姿勢角度を検出
するのはかえって煩雑であるために、当該基準点RGを
用いない方法を実施することは難しかった。そこで、仮
に、写真を写したときのカメラの位置と姿勢角度を検出
することが出来れば、現地に基準点RGを設営すること
が出来ない或いは困難である場合にも写真測量が出来る
ので、こうした撮影装置の開発が望まれていた。本発明
は、上記事情に鑑み、写真撮影をした時点の各々におけ
るカメラの位置と姿勢角度がわかるようにした、飛行撮
影装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち請求項
1記載の発明は、本体(4)を有し、前記本体(4)に
カメラ吊下手段(5)を設け、前記カメラ吊下手段
(5)に測量対象物(101)の写真画像(Ph1)、
(Ph2)を記録し得るカメラ(9)を吊下し、前記カ
メラ吊下手段(5)にカメラ鉛直保持機構(6)を設
け、前記本体(4)に、複数の衛星からの測位信号(S
3)を受信し得るGPSアンテナ(3)を設け、前記G
PSアンテナ(3)が受信する測位信号(S3)に基づ
いて前記カメラ(9)の撮影時における位置(X1、Y
1、Z1)、(X2、Y2、Z2)を検出する位置検出
手段(13、17、18)を設け、前記カメラ(9)の
水平方向の方位角(θ3)を検出し得る角度検出手段
(8、21、15、19)を設け、前記位置検出手段
(13、17、18)が検出するカメラ(9)の撮影時
における位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z
2)と、前記角度検出手段(8、21、15、19)が
検出するカメラ(9)の撮影時における方位角(θ3)
を、該カメラ(9)が撮影した写真画像(Ph1)、
(Ph2)と対応した形で記憶し得る撮影情報記憶手段
(16)を設けて、撮影装置(100)が構成される。
また、本発明のうち請求項2記載の発明は、本体(4)
を有し、前記本体(4)にカメラ吊下手段(5)を設
け、前記カメラ吊下手段(5)に測量対象物(101)
の写真画像(Ph1)、(Ph2)を記録し得るカメラ
(9)を水平方向に回転自在に吊下し、前記カメラ吊下
手段(5)にカメラ鉛直保持機構(6)を設け、前記本
体(4)に、複数の衛星からの測位信号(S3)を受信
し得るGPSアンテナ(3)を設け、前記GPSアンテ
ナ(3)が受信する測位信号(S3)に基づいて前記カ
メラ(9)の撮影時における位置(X1、Y1、Z
1)、(X2、Y2、Z2)を検出する位置検出手段
(13、17、18)を設け、前記カメラ(9)の水平
方向の方位角(θ3)を検出し得る角度検出手段(8、
21、15、19)を設け、前記角度検出手段(8、2
1、15、19)が検出する方位角(θ3)に基づいて
前記カメラ(9)を所定の方位角(θn)に保持するカ
メラ角度修正機構(7、14)を設け、前記位置検出手
段(13、17、18)が検出するカメラ(9)の撮影
時における位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、
Z2)を、該カメラ(9)が撮影した写真画像(Ph
1)、(Ph2)と対応した形で記憶し得る撮影情報記
憶手段(16)を設けて、撮影装置(100)が構成さ
れる。また、本発明のうち請求項3記載の発明は、飛行
手段(2)を有し、前記飛行手段(2)に、請求項1又
は請求項2記載の撮影装置(100)を装着したことを
特徴として、飛行撮影装置(1)が構成される。なお、
( )内の番号等は、図面における対応する要素を示
す、便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記
載に限定拘束されるものではない。以下の作用の欄につ
いても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、位置検出手段
(13、17、18)によりカメラ(9)の撮影時にお
ける位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)
が既知となり、また、カメラ鉛直保持機構(6)により
鉛直状態に保持されたカメラ(9)の水平方向の方位角
(θ3)によって、該カメラ(9)の撮影時における姿
勢角度(ω1、κ1、γ1)、(ω2、κ2、γ2)が
既知となるように作用する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明による撮影装置を装着した飛行撮影装
置の一実施例を示す図、図2は図1に示す飛行撮影装置
のカメラ部分を示す図、図3は本発明による撮影装置を
用いた飛行撮影装置により行う写真測量方法の概念を示
す図、図4は図3のカメラ情報検出装置の制御ブロック
図、図5は測量対象物に適用される現地座標と、2ヶの
写真画像上の座標の関係を示す概念図、図6は図1に示
す飛行撮影装置を用いた溶岩地帯の写真測量方法を示す
図である。
【0007】飛行撮影装置1は、図1に示すように、ヘ
リコプター等による飛行手段である機体2を有してお
り、機体2には写真測量のための撮影装置100が、装
着されている。なお、図1は、撮影装置100の構成を
明確にするために、該撮影装置100を、機体2に対す
る実際の寸法よりも大きく示してある。撮影装置100
は、機体2に着脱自在に固定された本体4を有してお
り、本体4の上部には、複数の衛星からの測位信号S3
を受信し得るGPSアンテナ3が設けられている。ま
た、本体4には、GPSアンテナ3の下側に位置する形
で、カメラ吊下手段であるカメラ吊り具5が、機体2の
下方に吊り下がり自在に設けられており、カメラ吊り具
5の下部にはカメラ装着部5aが、ジンバル機構6を介
して常時水準状態に維持された形で設けられている。即
ち、カメラ装着部5aは、カメラ吊り具5に設けられた
ジンバル機構6をカメラ鉛直保持機構として、その第1
軸6aを介して図1紙面と交差方向に揺動自在で且つ、
第2軸6bを介して図1矢印A、B方向に揺動自在な形
で設けられており、カメラ装着部5aにはデジタルスチ
ルカメラによるカメラ9が、該ジンバル機構6を介し
て、その撮影方向が常時鉛直方向下方に向いた形、即
ち、その光軸91、92(図5に図示)が常時鉛直方向
に向いた形で、回転自在に装着されている。
【0008】また、カメラ吊り具5のカメラ装着部5a
部分には、図1に示すように、制御回転機構7が設けら
れており、制御回転機構7は、カメラ装着部5aに装着
されたカメラ9を、図2に示すように、駆動軸CL1を
回転軸心として水平方向に指令された任意の回転量だけ
回転駆動自在になっている。さらに、制御回転機構7に
は、カメラ9が機体2の図1矢印C、D方向に示す機首
方向に対してどちらの方向を向いているかを計測する角
度計8が接続されており、角度計8は、制御回転機構7
の駆動軸CL1の回転角度に基づいて、カメラ9の機体
2に対する相対的な角度θ1を検知し得るようになって
いる。また、機体2には、その図1矢印C、D方向に示
す機首方向が、絶対方位上でどの方位を向いているかを
検知し得る方位センサ21が搭載されている。
【0009】また、飛行撮影装置1の撮影装置100に
は、図3に示すように、カメラ情報検出装置10が設け
られており、カメラ情報検出装置10は、前記カメラ9
から、撮影信号S1を受け取り自在になっている。ま
た、カメラ情報検出装置10は、該カメラ情報検出装置
10が検出する撮影情報IN1、IN2(即ちカメラ9
の撮影時における位置や方位角)を、カメラ9が撮影す
る写真画像Ph1、Ph2と対応させた形で、該写真画
像Ph1、Ph2が記録されるICのメモリカード26
中に記録し得るようになっており、メモリカード26内
の撮影情報IN1、IN2は、デッキ23を介してEW
S(エンジニアリング・ワーク・ステーション)25に
入力される。一方、カメラ9が撮影する写真画像Ph
1、Ph2は、デジタル情報として上記メモリカード2
6に記録され、デッキ23を介してEWS25に入力さ
れる。即ち、カメラ9は測量対象物101の写真画像P
h1、Ph2を、該カメラ9に装填されたメモリカード
26に、該写真画像Ph1、Ph2の各画素をデジタル
情報に変換した画像情報として、記録することが出来
る。なお、撮影された該写真画像Ph1、Ph2の各画
素がもつデジタル情報は、光学濃度即ち、明度に関する
濃度値情報である。
【0010】また、カメラ情報検出装置10は、図4に
示すように、主制御部11を有しており、主制御部11
には、入力部12、衛星信号受信部13、回転角制御部
14、機首方位検出部15、撮影情報メモリ部16、ア
ンテナ位置検出部17、カメラ位置演算補正部18、姿
勢角度算出部19等が接続されている。衛星信号受信部
13には前記GPSアンテナ3が接続されており、ま
た、回転角制御部14には前記制御回転機構7と角度計
8が、さらに機首方位検出部15には前記方位センサ2
1がそれぞれ接続されている。このうち、衛星信号受信
部13とアンテナ位置検出部17並びにカメラ位置演算
補正部18は、前記GPSアンテナ3が受信する複数の
測位信号S3に基づいて、カメラ9の撮影時における位
置、即ち撮影位置T1、T2の座標位置(X1、Y1、
Z1)、(X2、Y2、Z2)を検出する位置検出手段
になっており、また、機首方位検出部15と姿勢角度算
出部19は、前記角度計8、方位センサ21と共に、カ
メラ9の方位角θ3を検出するための角度検出手段にな
っている。さらに、撮影情報メモリ部16は、カメラ9
の撮影時における位置即ち撮影地点T1、T2の座標位
置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)や、方
位角θ3等の撮影情報IN1、IN2を、該カメラ9が
撮影した写真画像Ph1、Ph2のそれぞれと対応した
形で記憶し得る撮影情報記憶手段になっている。さらに
また、回転角度制御部14は、前記制御回転機構7と共
に、上記角度検出手段が検出する方位角θ3に基づいて
カメラ9を所定の方位角θnに保持するための、カメラ
角度修正機構を構成している。
【0011】撮影装置100とこれを用いた飛行撮影装
置1は、以上のような構成を有しているので、該飛行撮
影装置1を用いて写真測量作業を行う際には、図5に示
すように、測量対象物101の上空を飛行し、任意の距
離L1をなす2か所の撮影地点T1、T2から、該測量
対象物101がそれぞれ写真画像Ph1、Ph2に入る
ように、それぞれ撮影を行う。写真撮影にはまず、カメ
ラ9にメモリカード26を装填した状態の撮影装置10
0を、機体2の飛行中に該機体2の下方に、カメラ吊下
具5に吊下されたカメラ9が位置するように、撮影準備
する。この状態で、カメラ吊り下げ具5にはジンバル機
構6が設けられているところから、カメラ9はその自重
によって常に鉛直方向下方を向いた形になる。(従っ
て、撮影地点T1、T2における撮影時の光軸91、9
2は、図5に示すように、いつでも必ず鉛直方向に向い
た形になる。また、制御回転機構7の回転駆動軸CL1
もまた、いつでも必ず鉛直方向に向いた形になる。)
【0012】この状態で、機体2を飛行させ、測量対象
物101を写真画像Ph1、Ph2中に写し込むことが
出来る任意の撮影地点T1、T2において、カメラ9に
撮影動作を行わせる。すると、カメラ9は、撮影地点T
1とT2において、その光軸91、92を鉛直方向に向
けた形で、測量対象物101の地形情報を、写真画像P
h1、Ph2として、メモリカード26にそれぞれ記録
する。また、当該撮影時に、カメラ9は、撮影地点T1
又はT2において撮影を行うと同時に、撮影信号S1を
カメラ情報検出装置10に伝送する。すると、カメラ情
報検出装置10は、該撮影信号S1を受け取ったときの
カメラ9の3次元座標位置と方位角θ3を、後述のよう
に検出し、該検出値を撮影情報IN1、IN2として、
撮影情報メモリ部16に記憶させ、また、メモリカード
26にも書き込みする。また、撮影に際しては該方位角
θ3に基づいて、回転駆動軸CL1の回転駆動量を調整
する形で、カメラ9の向きが所定の方位角θnをなすよ
うに、角度修正していく。
【0013】即ち、機体2の飛行中に、撮影地点T1
(T2)が近接したなら、作業者は、カメラ情報検出装
置10の入力部12に位置角度検出指令S2を入力す
る。該指令S2の入力によって衛星信号受信部13は、
GPSアンテナ3に、複数の測量用軌道衛星からの測位
信号S3を受信させる。すると主制御部11は、衛星信
号受信部13がGPSアンテナ3に受信させた測位信号
S3をアンテナ位置検出部17に伝送し、該測位信号S
3に基づいて、GPSアンテナ3の現在位置G1を演算
により、所定の周期で算出させる。そこで、主制御部1
1は該GPSアンテナ3の現位置G3が算出される毎
に、カメラ位置演算補正部18にカメラ9の3次元座標
位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)を演
算算出させる。すると、カメラ位置演算補正部18が出
力するカメラ9の3次元座標位置(X1、Y1、Z
1)、(X2、Y2、Z2)は、所定の周期で更新され
ていく。なお、カメラ9は、カメラ吊り具5を介して機
体2の鉛直方向下方に吊下されているところから、該カ
メラ9の3次元座標位置(X1、Y1、Z1)、(X
2、Y2、Z2)は、通常、GPSアンテナ3の現位置
G1からカメラ9の吊下長さL2分だけZ軸値を減じた
ものである。こうして、カメラ9の3次元座標位置(X
1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)が所定の周期
で算出されているところで、先に述べたように、カメラ
情報検出装置10に撮影信号S1が入力されると、主制
御部11は、該撮影信号S1が入力された時点のカメラ
9の3次元座標位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y
2、Z2)の値を、撮影情報メモリ部16に、撮影地点
T1又はT2の3次元座標位置の値として記憶させる。
【0014】また、撮影地点T1、T2において写真撮
影を行う際には、カメラ9を撮影に適した所定の方位角
θnに保持するように、該カメラ9の姿勢角度を制御し
ていく。そこで、カメラ情報検出装置10を用いて、入
力部12から、該方位角θnの所定値に対応したカメラ
角度指定IN3を入力する。すると、これを受けた主制
御部11は、回転角度制御部14に該指定IN3の値に
対応したカメラ回転指令S4を制御回転機構7に出させ
ていく。即ち、制御回転機構7に接続されている角度計
8は、回転駆動軸CL1の駆動量に基づいて、カメラ9
が機体2の機首方向(図1矢印C、D方向)に対して水
平方向になす相対的な角度θ1の値を継続的に検出し、
カメラ情報検出装置10に伝送する。そこで、カメラ情
報検出装置10の主制御部11は、該カメラ9の機体2
に対する相対的な角度θ1を姿勢角度算出部19に入力
する。
【0015】一方、カメラ情報検出装置10の機首方位
検出部15は、先に述べたように位置角度検出指令S2
が入力された時点から、方位センサ21により、機体2
の機首方向が絶対方位の基準方向(例えば真北)に対し
てなす角度を、機首方位θ2として逐次検出している。
そこで、主制御部11は、該機首方位θ2の値を姿勢角
度算出部19に入力する。すると、姿勢角度算出部19
は、前述のように入力された、カメラ9の機体2に対す
る水平方向の相対的な角度θ1と、該機体2の絶対的な
機首方位θ2に基づいて、カメラ9の水平方向の方位角
θ3を演算によって逐次算出する。
【0016】そこで、主制御部11は、該算出されたカ
メラ9の現在の方位角θ3を回転角制御部14に逐次伝
送する。すると、回転角制御部14は、該現在の方位角
θ3に基づいて、先に述べたカメラ回転指令S4の指令
値を逐次更新し、該更新値を制御回転機構7に出してい
く。すると、回転角制御部14の指令S4を受けた制御
回転機構7は、カメラ9の方位角θ3が、前記所定の方
位角θnになるように、回転駆動軸CL1の回転角度を
調整する。さらに、このように姿勢角度算出部19がカ
メラ9の方位角θ3を逐次検出している間に、前記カメ
ラ9からカメラ情報検出装置10に撮影信号S1が入力
されると、主制御部11は、該信号S1入力時の方位角
θ3の値を、カメラ9の撮影時における水平方向の方位
角θ3の値として、撮影情報メモリ部16に記憶させ
る。
【0017】すると、撮影地点T1、T2において、カ
メラ9は、ジンバル機構6を介してカメラ吊り具5によ
り、常時鉛直状態に保持されており、また、これと共
に、制御回転機構7の回転駆動軸CL1も鉛直方向に向
いた形に保持されているので、上述のように撮影信号S
1が出力された時点で検出記憶されたカメラ9の水平方
向の方位角θ3は、該カメラ9の姿勢角度を表わすもの
となる。即ち、カメラ9の光軸91、92は撮影地点T
1、T2のいずれにおいても、鉛直軸に一致しているの
で、撮影地点T1、T2におけるカメラ9の各姿勢角度
(ω1、κ1、γ1)、(ω2、κ2、γ2)のうち、
2軸(例えばκ軸とγ軸)の成分は、無視することが出
来る。従って、姿勢角度算出部19が検出する方位角θ
3の値は、撮影地点T1又はT2の姿勢角度として、撮
影情報メモリ部16に入力される。
【0018】従って、撮影情報メモリ部16には、前述
したように撮影地点T1、T2において測量対象物10
1を撮影したときの、カメラ9の3次元座標位置(X
1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)と、該カメラ
9の姿勢角度を表わす水平方向の方位角θ3が、それぞ
れ、撮影情報IN1、IN2として記憶される。従っ
て、撮影情報IN1は、撮影地点T1で撮影された写真
画像Ph1と対応し、撮影情報IN2は、撮影地点T2
で撮影された写真画像Ph2と対応した形で、撮影情報
メモリ部16に記憶される。これにより、測量対象物1
01をステレオ撮影した2ヶの撮影地点T1、T2にお
けるカメラ9の位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y
2、Z2)と該2ヶの地点T1、T2間の距離L1が既
知の値になり、また、該撮影時におけるカメラ9の姿勢
角度を表わす水平方向の方位角θ3と、一方のカメラ9
に対する他方のカメラ9の相対的な姿勢角度(ω’、
0、0)(即ち、カメラ9は常に鉛直保持されているの
で撮影地点T1、T2での相対的な姿勢角度における変
数は唯一となる)が既知の値になる。
【0019】そこで、このように撮影された写真画像P
h1、Ph2に基づいて、測量対象物1の地形を求める
には、まず、撮影地点T1、T2でそれぞれ撮影したメ
モリカード26をデッキ23に装填し、各写真画像Ph
1、Ph2と撮影情報IN1、IN2をEWS25に読
み込みさせる。そして、EWS25を用いて、2ヶの写
真画像Ph1、Ph2を図示しないディスプレイにそれ
ぞれ出力させる。こうしておいて、ディスプレイを目視
し、2ヶの写真画像Ph1、Ph2上において、測量対
象物101上の同じ点であることが特定され得る点を、
図5に示すように、パスポイントP13〜P15、P2
3〜P25としてそれぞれ指定する。すると、各々の写
真画像Ph1、Ph2に写った共通のパスポイントP1
3〜P15、P23〜P25に基づけば、2ヶの写真画
像Ph1、Ph2の相対的な位置関係を特定することが
出来る。
【0020】即ち、ステレオ撮影された2ヶの写真画像
Ph1、Ph2は、図5に示す空間座標(X、Y、Z)
上の所定の位置(即ち、座標位置が既知の撮影地点T
1、T2)にそれぞれ収斂する形で投影された、測量対
象物101の画像と考えることが出来る。よって、前記
のように、空間座標(X、Y、Z)と、2ヶの写真画像
平面に設定された平面座標(Xα、Yα)、(Xβ、Y
β)との位置関係を、撮影時における位置関係として、
2ヶの撮影地点T1、T2を投影中心とした形でここに
光源を設け、各写真画像Ph1、Ph2を映し出したと
すると、各々の写真画像Ph1、Ph2において対応す
る画素Pa、Pbを通過した2本の光束41、42は、
全て、2本の光束41、42に対応する測量対象物10
1の立体表面上の1点で交会する形になる。従って、空
間座標(X、Y、Z)と、2ヶの平面座標(Xα、Y
α)、(Xβ、Yβ)との位置関係が先に述べたように
特定されたならば、写真画像Ph1、Ph2において対
応する画素Pa、Pbの各平面座標位置(Xa、Y
a)、(Xb、Yb)と、被写体である測量対象物10
1において対応する地点Pの座標位置(x、y、z)と
の間には、1対1の対応関係が成立する。
【0021】一方、上記のように光源になっている撮影
地点T1、T2の座標位置(X1、Y1、Z1)、(X
2、Y2、Z2)は既知であり、またカメラ9の焦点距
離は一律であるところから、該撮影地点T1、T2の位
置関係と、写真画像Ph1、Ph2において対応する画
素Pa、Pbの各平面座標位置(Xa、Ya)、(X
b、Yb)相互の位置関係は対応する形になる。従っ
て、EWS25は、撮影地点T1、T2の座標位置(X
1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)に基づいて、
該撮影地点T1、T2間の距離L1を算出し、該距離L
1に基づいて、座標位置(Xa、Ya)、(Xb、Y
b)をなす画素Pa、Pbに対応した測量対象物101
上の地点Pの座標位置(x、y、z)を求める変換式を
構築することが出来る。
【0022】そこで、測量技術者は、先に述べたように
ディスプレイ上に出力させた写真画像Ph1、Ph2を
目視し、一方の写真画像Ph1において設定した所定の
画素Paを、他方の写真画像Ph2に対応させて、該画
素Paの光学濃度値が最も類似した画素Pbを探す形
で、マッチングを行う。なお、写真画像Ph1、Ph2
に形成される平面座標(Xα、Yα)、(Xβ、Yβ)
の各座標軸X、Yは、該写真画像Ph1、Ph2を撮影
した時点におけるカメラ9の方位角θ3が、先に述べた
ように、所定の方位角θnになっているところから、原
則的に一致した向きをなす形で、各平面座標(Xα、Y
α)、(Xβ、Yβ)が形成される。さらに、撮影地点
T1、T2の方位角θ3が異なる場合には、マッチング
作業時に写真画像Ph1、Ph2を、該方位角θ3に対
応させた形で、偏位修正すれば良い。このため、マッチ
ング作業は常に的確に行われる。そこで、こうして所定
の画素Pa、Pbを指定する際に、先にEWS25に入
力された撮影情報IN1、IN2(即ち、撮影地点T
1、T2の座標位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y
2、Z2)とカメラ9の方位角θ3)を利用すれば、該
EWS25は、撮影情報IN1、IN2に基づいて、写
真画像Ph1、Ph2の画素Pa、Pbに対応する地点
Pの3次元座標位置(x、y、z)を演算算出すること
が出来る。そこで、上記した作業を繰返し、写真画像P
h1、Ph2に映し出された画素Pa、Pbを順次マッ
チングさせ、該画素Pa、Pbに対応した地点Pの座標
位置(x、y、z)を順次求めていくと、測量対象物1
01の立体形状を検出することが出来る。
【0023】従って、上記した方法によれば、写真画像
Ph1、Ph2上でパスポイントP13〜P15、P2
3〜P25を指定し、画素Pa、Pbを選択していくだ
けで、測量対象物101上に座標位置の既知な基準点を
設けておく必要なく、撮影地点T1、T2におけるカメ
ラ9の位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z
2)と水平方向の方位角θ3を利用して、該測量対象物
101の立体形状を検出することが的確に出来る。そこ
で、飛行撮影装置1を利用すれば、図6に示すように、
測量対象物101が溶岩地帯である場合にも、危険な溶
岩102付近に座標既知なる基準点を設置する必要な
く、機体2を飛行させて、溶岩102の上空の2ヶの撮
影地点T1、T2において、カメラ9に2枚の写真画像
Ph1、Ph2を撮影させるだけで、該撮影時における
カメラ9の位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、
Z2)と水平方向の方位角θ3を利用して、溶岩102
が位置する領域やその容積等を測量によって算定するこ
とが出来る。従って、従来の基準点を用いる方法では不
可能であった測量が可能となる。
【0024】なお、上述した実施例においては、撮影装
置100をヘリコプターによる機体2に装着したものが
飛行撮影装置1になっている例を述べたが、該機体2の
種類及びその大きさ等は任意である。また、撮影装置1
00は、機体2等の飛行手段に装着されることなく取扱
われても差し支えない。また、上述した実施例において
は、カメラ9は制御回転機構7により水平方向に回転駆
動され得るようになっていて、その現在の水平方向の方
位角θ3に基づいて、回転角度制御部14により該制御
回転機構7に出されるカメラ回転指令S4の指令値が更
新されていく形で、撮影時に所定の方位角θnを保持さ
れるようになっている例を述べた。しかし、カメラ9
は、必ずしも、その撮影時における方位角θ3が所定の
方位角θnに保持されるように、水平方向の回転が制御
される必要はない。即ち、カメラ9は、ジンバル機構6
等のカメラ鉛直保持手段により、常時鉛直状態が保持さ
れているために、カメラ9の撮影時における方位角θ3
を角度検出手段に検出させれば、該方位角θ3は各撮影
地点T1、T2におけるカメラ9の姿勢角度(ω1、κ
1、γ1)、(ω2、κ2、γ2)の一軸(例えばω
軸)の値と一致し、残りの2軸(κ、γ)成分値は定数
となる。従って、角度検出手段が撮影地点T1、T2毎
に検出する方位角θ3、θ3を、該カメラ9の撮影時に
おける位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z
2)と共に、既知値として用い、2ヶの写真画像Ph
1、Ph2を、そのマッチング作業時に該2ヶの方位角
θ3、θ3の差異による相対的な姿勢角度に基づいて偏
位修正して用いれば、測量対象物101の立体形状の検
出が可能である。なお、GPSアンテナ3が受信する測
位信号S3を用いた、位置検出手段によるカメラ9の位
置の検出方法は、GPS測量の種類に応じて任意であ
る。従って、アンテナ位置検出部17やカメラ位置演算
補正部18は、機体2に搭載されているGPSアンテナ
3が受信する測位信号S3を、その他の要素(例えば固
定局やその他のアンテナが受信する信号)を用いて補正
する形で、カメラ9の3次元座標位置を検出しても構わ
ない。また、カメラ9の水平方向の方位角θ3を検出す
るための角度検出手段の構成も、実施例で述べた以外で
あって差し支えない。さらに、カメラ鉛直保持機構はジ
ンバル機構6に限定されるものではなく、カメラ角度修
正機構もまた、カメラ情報検出装置10の回転角度制御
部14と制御回転機構7とによって構成されるものに限
定されることはない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち請求項
1記載の発明によれば、本体4を有し、前記本体4にカ
メラ吊下具5等のカメラ吊下手段を設け、前記カメラ吊
下手段に測量対象物101の写真画像Ph1、Ph2を
記録し得るカメラ9を吊下し、前記カメラ吊下手段にジ
ンバル機構6等のカメラ鉛直保持機構を設け、前記本体
4に、複数の衛星からの測位信号S3を受信し得るGP
Sアンテナ3を設け、前記GPSアンテナ3が受信する
測位信号S3に基づいて前記カメラ9の撮影時における
位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)を検
出する、衛星信号受信部13、アンテナ位置検出部1
7、カメラ位置演算補正部18等の位置検出手段を設
け、前記カメラ9の水平方向の方位角θ3を検出し得
る、角度計8、方位センサ21、機首方位検出部15、
姿勢角度算出部19等の角度検出手段を設け、前記位置
検出手段が検出するカメラ9の撮影時における位置(X
1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)と、前記角度
検出手段が検出するカメラ9の撮影時における方位角θ
3を、該カメラ9が撮影した写真画像Ph1、Ph2と
対応した形で記憶し得る撮影情報メモリ部16等の撮影
情報記憶手段を設けて、撮影装置100を構成したの
で、位置検出手段によりカメラ9の撮影時における位置
(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)が既知と
なり、また、カメラ鉛直保持機構により鉛直状態に保持
されたカメラ9の水平方向の方位角θ3によって、該カ
メラ9の撮影時における姿勢角度(ω1、κ1、γ
1)、(ω2、κ2、γ2)が既知となる。即ち、カメ
ラ9の姿勢は、鉛直方向に保持されているので、該カメ
ラの姿勢角度(ω1、κ1、γ1)、(ω2、κ2、γ
2)の値のうち2ヶの軸成分(例えば、κとγの値)は
定数となるため無視出来る。すると、変数は唯一(例え
ば、ωの値)になる。よって、κ1=κ2、γ1=γ2
になり、カメラ9の撮影時における水平方向の方位角θ
3は変数であるω1、ω2の値に対応する。この結果、
2ヶの撮影地点T1、T2におけるカメラ9、9の相対
的な姿勢角度(ω’、0、0)が既知となる。また、上
記カメラ9の撮影時における位置に基づき、写真画像P
h1、Ph2を撮影した撮影地点T1、T2間の距離L
1も既知値となる。従って、写真撮影時に検出したカメ
ラ9の撮影時における位置(X1、Y1、Z1)、(X
2、Y2、Z2)と方位角θ3、θ3を、撮影情報記憶
手段から呼び出して、写真画像Ph1、Ph2と対応さ
せれば、該写真画像Ph1、Ph2上で対応するパスポ
イント(同一地点と思われる個所)を選定するだけで、
カメラ9がそれぞれ位置した絶対座標位置(X1、Y
1、Z1)、(X2、Y2、Z2)と方位角θ3、θ3
に基づいて、該写真画像Ph1、Ph2の相対的な画像
位置関係が特定され、測量対象物101上にある求める
地点Pの絶対座標位置(x、y、z)を演算算出するこ
とが可能となる。従って、測量対象物101上に、座標
位置が既知なる基準点を設けておく必要なく、上空から
の撮影作業のみによって、写真測量を行うことが出来る
ので、現地に基準点を設営することが出来ない或いは困
難であるような場合でも、写真測量の実施が可能とな
る。
【0026】また、本発明のうち請求項2記載の発明
は、本体4を有し、前記本体4にカメラ吊下具5等のカ
メラ吊下手段を設け、前記カメラ吊下手段に測量対象物
101の写真画像Ph1、Ph2を記録し得るカメラ9
を水平方向に回転自在に吊下し、前記カメラ吊下手段に
ジンバル機構6等のカメラ鉛直保持機構を設け、前記本
体4に、複数の衛星からの測位信号S3を受信し得るG
PSアンテナ3を設け、前記GPSアンテナ3が受信す
る測位信号S3に基づいて前記カメラ9の撮影時におけ
る位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)を
検出する、衛星信号受信部13、アンテナ位置検出部1
7、カメラ位置演算補正部18等の位置検出手段を設
け、前記カメラ9の水平方向の方位角θ3を検出し得
る、角度計8、方位センサ21、機首方位検出部15、
姿勢角度算出部19等の角度検出手段を設け、前記角度
検出手段が検出する方位角θ3に基づいて前記カメラ9
を所定の方位角θnに保持する、制御回転機構7、回転
角度制御部14等のカメラ角度修正機構を設け、前記位
置検出手段が検出するカメラ9の撮影時における位置
(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)を、該カ
メラ9が撮影した写真画像Ph1、Ph2と対応した形
で記憶し得る撮影情報メモリ部16等の撮影情報記憶手
段を設けて、撮影装置100を構成したので、位置検出
手段によりカメラ9の撮影時における位置(X1、Y
1、Z1)、(X2、Y2、Z2)が既知となる。ま
た、カメラ鉛直保持機構により鉛直状態に保持されたカ
メラ9の水平方向の方位角θ3によって、該カメラ9の
撮影時における姿勢角度(ω1、κ1、γ1)、(ω
2、κ2、γ2)が既知となる。(即ち、先に述べたよ
うに、これ等の値のうちの変数であるω1、ω2が方位
角θ3に対応し、残りの値κ1、κ2、γ1、γ2の値
が定数として無視される。) 従って、先に請求項1記載の発明について述べたと同様
に、測量対象物101近傍に座標位置が既知な基準点が
なくても、写真画像Ph1、Ph2上で対応するパスポ
イント(同一地点と思われる地点)を選定するだけで、
求める地点Pの絶対座標位置(x、y、z)を演算算出
することが出来る。この際、本発明による撮影装置10
0では、カメラ9の撮影時における方位角θ3が、カメ
ラ角度修正機構により、所定の方位角θnをなすように
調整制御された形で、撮影が行われる。従って、撮影に
よって得られた写真画像Ph1、Ph2を並べて、マッ
チングを行う際に、該写真画像Ph1、Ph2は、カメ
ラ9の各光軸91、92が鉛直方向に向き、且つ、水平
方向に一致した方位角θnをなすように撮影されたもの
であるところから、写真画像Ph1、Ph2のいずれか
一方を他方に対して偏位修正する必要なく、適正なマッ
チングが行われる。
【0027】また、本発明のうち請求項3記載の発明
は、機体2等の飛行手段を有し、前記飛行手段に、請求
項1又は請求項2記載の撮影装置100を装着したこと
を特徴として、飛行撮影装置1を構成したので、測量対
象物101の上空で飛行手段を飛行させて、カメラ9に
より撮影作業を行っている間に、該飛行手段に装着され
た撮影装置100が該カメラ9の撮影時における位置
(X1、Y1、Z1)、(X2、Y2、Z2)と、水平
方向の方位角θ3(該方位角θ3は先に述べたようにカ
メラ9の姿勢角度に対応している)を検出することが出
来る。すると、撮影装置100を用いれば、先に述べた
ように測量対象物101の近傍に座標位置が既知の基準
点がなくても求める地点Pの座標位置を特定することが
出来るので、該撮影装置100を用いた飛行撮影装置1
によれば、写真撮影作業中に、上空から該座標位置が既
知の基準点を探し、該基準点を写真画像Ph1、Ph2
に写し込むように写真撮影を行う必要がない。このた
め、撮影作業が簡略になる。また、基準点の配置位置に
制限を受けることなく、測量対象物101の形状が明確
になる位置を撮影地点T1、T2として選択することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮影装置を装着した飛行撮影装置
の一実施例を示す図である。
【図2】図1に示す飛行撮影装置のカメラ部分を示す図
である。
【図3】本発明による撮影装置を用いた飛行撮影装置に
より行う写真測量方法の概念を示す図である。
【図4】図3のカメラ情報検出装置の制御ブロック図で
ある。
【図5】測量対象物に適用される現地座標と、2ヶの写
真画像上の座標の関係を示す概念図である。
【図6】図1に示す飛行撮影装置を用いた溶岩地帯の写
真測量方法を示す図である。
【図7】従来行われている一般的な写真測量方法を示す
図である。
【符号の説明】
1……飛行撮影装置 100……撮影装置 2……飛行手段(機体) 3……GPSアンテナ 4……本体 5……カメラ吊下手段(カメラ吊下具) 6……カメラ鉛直保持機構(ジンバル機構) 9……カメラ 13、17、18……位置検出手段(衛星信号受信部、
アンテナ位置検出部、カメラ位置演算補正部) 8、21、15、19……角度検出手段(角度計、方位
センサ、機首方位検出部、姿勢角度算出部) 16……撮影情報記憶手段(撮影情報メモリ部) 7、14……カメラ角度修正機構(制御回転機構、回転
角度制御部) 101……測量対象物 Ph1、Ph2……写真画像 S3……測位信号 θ3……方位角 θn……所定の方位角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体を有し、 前記本体にカメラ吊下手段を設け、 前記カメラ吊下手段に測量対象物の写真画像を記録し得
    るカメラを吊下し、 前記カメラ吊下手段にカメラ鉛直保持機構を設け、 前記本体に、複数の衛星からの測位信号を受信し得るG
    PSアンテナを設け、 前記GPSアンテナが受信する測位信号に基づいて前記
    カメラの撮影時における位置を検出する位置検出手段を
    設け、 前記カメラの水平方向の方位角を検出し得る角度検出手
    段を設け、 前記位置検出手段が検出するカメラの撮影時における位
    置と、前記角度検出手段が検出するカメラの撮影時にお
    ける方位角を、該カメラが撮影した写真画像と対応した
    形で記憶し得る撮影情報記憶手段を設けて構成した、撮
    影装置。
  2. 【請求項2】本体を有し、 前記本体にカメラ吊下手段を設け、 前記カメラ吊下手段に測量対象物の写真画像を記録し得
    るカメラを水平方向に回転自在に吊下し、 前記カメラ吊下手段にカメラ鉛直保持機構を設け、 前記本体に、複数の衛星からの測位信号を受信し得るG
    PSアンテナを設け、 前記GPSアンテナが受信する測位信号に基づいて前記
    カメラの撮影時における位置を検出する位置検出手段を
    設け、 前記カメラの水平方向の方位角を検出し得る角度検出手
    段を設け、 前記角度検出手段が検出する方位角に基づいて前記カメ
    ラを所定の方位角に保持するカメラ角度修正機構を設
    け、 前記位置検出手段が検出するカメラの撮影時における位
    置を、該カメラが撮影した写真画像と対応した形で記憶
    し得る撮影情報記憶手段を設けて構成した、撮影装置。
  3. 【請求項3】飛行手段を有し、 前記飛行手段に請求項1又は請求項2記載の撮影装置を
    装着したことを特徴とする、飛行撮影装置。
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