JP5582919B2 - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ズーミングやフォーカシングにおいて少なくとも1つのレンズと絞りとを光軸方向に移動させるレンズ装置およびこれを用いた撮像装置に関する。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置には、小型でありながらも、より高いズーム倍率が得られたり、より至近距離の物体に対する合焦が可能であったりするレンズ装置が求められている。このようなレンズ装置を実現するための1つの方法として、光軸方向において互いに隣り合うように配置されて相対移動するレンズ間の最小間隔をできるだけ狭めることが有効である。
ここで、相対移動するレンズの間に絞りが配置されているレンズ装置が特許文献1〜3にて開示されている。このようなレンズ装置では、レンズと絞りとの干渉を避けつつ、絞りの両側に配置されたレンズ間の最小間隔を狭めることが必要である。
特許文献1にて開示されたレンズ装置では、絞りを第2レンズ群(物体側から2番目のレンズ群)における物体側レンズ面よりも像側に配置することで、絞りを挟んだレンズ間の最小間隔を狭めている。ただし、特許文献1にて開示されたレンズ装置では、ズーミングに際して絞りが第2レンズ群と一体に移動する。このため、像面にCCDセンサ等の撮像素子が配置される撮像装置においてズーミングによる射出瞳の変動が大きくなり、撮像素子に対して好ましくない。
この点、特許文献2にて開示されたレンズ装置では、ズーミングに際して絞りも移動し、射出瞳の変動を抑制することが可能である。また、特許文献3には、ズーミングに際して絞りの位置が固定されているレンズ装置が開示されている。
特開2004−053633号公報 特開2004−258516号公報 特開平07−151972号公報
特許文献2,3に開示されたレンズ装置では、絞りとレンズとが最も近づいた状態でのこれらの干渉を避ける必要がある。このため、絞りとレンズとの間の最小間隔が大きくなり、この結果、絞りを挟んで両側に配置されたレンズ間の最小間隔を十分に狭めることができない。特に、絞りの開口径が可変である場合には、絞り開口を変化させるための機構の厚みも加わるため、絞りを挟んで両側に配置されたレンズ間の最小間隔がより大きくなる。
なお、特許文献3にて開示されたレンズ装置のように、ズーミングに際して絞りの位置が固定されていると、変倍を絞りよりも像側に配置された第2レンズ群と第3レンズ群とで分担することになる。このため、第2および第3レンズ群の移動量が制限され、ズーミングにおける収差変動を良好に補正することが困難になる。
そこで、本発明は、小型でありながらも、より高ズーム倍率化やより至近距離に対する合焦が可能であるとともに、射出瞳の変動も少なくすることが可能なレンズ装置を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、絞り開口を有する絞りと、絞りよりも光軸方向における物体側および像側のうち一方の側に配置された第1レンズと、絞りよりも物体側および像側のうち他方の側に配置された第2レンズとを有する。そして、ズーミングに際して、絞りは、第1レンズおよび第2レンズに対して独立に光軸方向に移動し、第1レンズおよび絞りは、広角状態において第1レンズの絞り側レンズ面が絞りから上記一方の側に離れて位置する第1の状態となり望遠状態において第1レンズの絞り側レンズ面のうち少なくとも一部が絞り開口を通って絞りよりも上記他方の側に突出する第2の状態り、
絞り開口を含み光軸に直交する面を絞り面とし、第1の状態における第1レンズの絞り側レンズ面の頂点と絞り面との光軸方向での距離をDW、第2の状態における頂点と絞り面との光軸方向での距離をDT、望遠状態での第1レンズと第2レンズとの光軸上での間隔をDDT、望遠状態での全系の焦点距離をfTとするとき、
−250.0<DW/DT<−1.0
0.0<DDT/fT<0.08
なる条件式を満足することを特徴とする。ただし、DWおよびDTの符号は、光軸方向における一方の側から他方の側に向かう方向を正とする。
なお、上記レンズ装置と、該レンズ装置によって形成された光学像を光電変換する撮像素子とを有する撮像装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明では、ズーミングやフォーカシングにおいて、第1レンズと絞りが第2レンズに対して互いに独立に光軸方向に移動する。しかも、第1レンズが絞りから離れて位置する第1の状態と第1レンズの絞り側レンズ面のうち少なくとも一部が絞りよりも第2レンズ側に突出する第2の状態とが得られる。このため、第2の状態で、絞りの両側に配置された第1レンズ(の絞り側レンズ面)と第2レンズとの最小間隔を十分に狭めることができる。したがって、本発明によれば、小型でありながらも、より高ズーム倍率化やより至近距離に対する合焦が可能なレンズ装置を実現できる。また、絞りが光軸方向に移動するため、射出瞳の変動も少なくすることができる。
本発明の実施例1(数値例1)のレンズ装置の断面図。 数値例1の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図。 本発明の実施例2(数値例2)のレンズ装置の断面図。 数値例2の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図。 本発明の実施例3(数値例3)のレンズ装置の断面図。 数値例3の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図。 本発明の実施例4(数値例4)のレンズ装置の断面図。 数値例4の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図。 本発明の実施例5(数値例5)のレンズ装置の断面図。 数値例5の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図。 実施例のレンズ装置を備えた撮像装置の概略図。 実施例におけるA,Bレンズ群と絞りとの関係を説明するための図。 他の実施例におけるA,Bレンズ群と絞りとの関係を説明するための図。 実施例におけるBレンズ群と絞りとの関係を説明するための図。 実施例におけるAレンズ群と絞りとの関係を説明するための図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施例の基本構成について、図12を用いて説明する。図12のズームレンズ(レンズ装置)は、光軸方向における物体側(図の左側)から像側(同右側)に配置された複数のレンズ群と、絞りSPとを有する。図12のズームレンズでは、これら複数のレンズ群のうち、絞りSPよりも物体(他方の側)に配置され、絞りSPに最も近いレンズ群をAレンズ群とし、絞りSPよりも像(一方の側)に配置され、絞りSPに最も近いレンズ群をBレンズ群とする。図12のズームレンズでは、Aレンズ群は第2レンズに相当し、Bレンズ群は第1レンズに相当する。
図12のズームレンズでは、広角端(広角状態)と望遠端(望遠状態)とのズーミングに際して、各レンズ群と絞りSPはそれぞれ独立に移動する。広角端から望遠端へのズーミングに際して、Aレンズ群と絞りSPとの間の光軸方向での距離(間隔)が狭まるとともに、絞りSPとBレンズ群との間の光軸方向での距離(間隔)も狭まる。
また、絞りSPは、光が通過する絞り開口を有する。該絞り開口を含み光軸に直交する仮想の面(絞り面)をC面という。広角端では、Bレンズ群の物体側レンズ面(絞り側レンズ面)RBは、C面(つまりは絞りSP)から像側に離れて位置する。この状態が第1の状態(一方の状態)である。一方、望遠端では、Bレンズ群の物体側レンズ面RBの少なくとも一部が、絞り開口を通ってC面よりも物体側(Aレンズ群側)に突出する。この状態が第2の状態(他方の状態)である。
より具体的には、広角端において、Bレンズ群は、その物体側レンズ面RBの頂点からC面までの光軸方向での距離がDWとなるように絞りSPから像側に離れて位置する。また、望遠端において、Bレンズ群は、その物体側レンズ面RBの頂点からC面までの光軸方向での距離がDTとなるように、物体側レンズ面RBの少なくとも一部が絞りSP(C面)よりも物体側に突出する位置まで絞りSPに接近する。
絞りSPは、その絞り開口径が可変である可変絞り(虹彩絞り)である。図12の例では、望遠端での絞り開口径が広角端での絞り開口径よりも小さくなる。この場合、絞りSPは、望遠端において、絞り開口を形成する絞り羽根とBレンズ群の物体側レンズ面RBとが近接または軽く接触する絞り開口までしか絞り込まれない。言い換えれば、望遠端での絞り開口径が、絞りSPの最小絞り開口径(例えば、Fナンバー11)となり、この最小絞り開口径にて絞り羽根とBレンズ群の物体側レンズ面RBとが近接または軽く接触するように距離DTが設定される。
このように、絞りSPが可変絞りである場合は、その絞り開口を変化させる機構として光軸方向にてある程度の厚みを持つ開閉機構を有し、Aレンズ群と絞りSPとが最も接近する望遠端においてこれらの間に開閉機構を配置するスペースを設ける必要がある。このため、Aレンズ群と絞りSPとを十分に接近させることができない。しかし、図12に示すように、望遠端において、Bレンズ群が、その物体側レンズ面RBの少なくとも一部が絞りSP(C面)よりも物体側に突出する位置まで絞りSPに接近する。これにより、絞りSPを挟んだ両側に配置されたAレンズ群の像側レンズ面RAとBレンズ群の物体側レンズ面RBとの光軸上での間隔DDTを十分に狭めることができる。このため、望遠端での長焦点距離化(高ズーム倍率化)やレンズ全長の短縮化の効果を得ることができる。
なお、絞りSPは、その絞り開口が固定(不変)である固定絞りであってもよく、この場合でも、高ズーム倍率化やレンズ全長の短縮化の効果を得ることができる。
以上説明したように、図12のズームレンズでは、絞りSPを挟んで配置されたAレンズ群とBレンズ群との間の最小間隔を十分に狭めることができる。また、ズーミングにおいて絞りSPを各レンズ群とは独立して移動可能とすることにより、広角端と望遠端との間で絞りSPの位置を調節することができ、ズーミングによる射出瞳の変動を抑制することができる。また、絞り開口径が可変であるため、被写体の明るさに応じた絞り開口径の制御が可能となり、広角端での大口径化を実現することもできる。
ここで、望遠端におけるBレンズ群と絞りSPとの光軸方向での位置関係を、図14を用いてより詳細に説明する。望遠端では、絞りSP(C面)は、Bレンズ群に含まれる複数のレンズ面のうち最も物体側のレンズ面(絞り側レンズ面:以下、物体側レンズ面という)b2の頂点b1の光軸方向位置と、物体側レンズ面b2の外縁部b3の光軸方向位置との間に位置する。外縁部b3は、物体側レンズ面b2とコバ部b4とが交わる位置である。
なお、ここまでの説明では、望遠端でBレンズ群が絞りSPに最も接近する場合について説明したが、広角端でBレンズ群が絞りSPに最も接近するようにしてもよい。また、ここではズーミングにおけるA,Bレンズ群と絞りSPとの関係について説明したが、同様の関係を、無限遠端(無限遠合焦状態)と至近端(至近合焦状態)との間でのフォーカシングにおいて成立させるようにしてもよい。
次に、本発明の実施例の別の基本構成について、図13を用いて説明する。図13のズームレンズ(レンズ装置)は、光軸方向における物体側(図の左側)から像側(同右側)に配置された複数のレンズ群と、絞りSPとを有する。図13のズームレンズでは、これら複数のレンズ群のうち、絞りSPよりも物体(一方の側)に配置され、絞りSPに最も近いレンズ群をAレンズ群とし、絞りSPよりも像(他方の側)に配置され、絞りSPに最も近いレンズ群をBレンズ群とする。図13のズームレンズでは、Aレンズ群は第1レンズに相当し、Bレンズ群は第2レンズに相当する。
図13に示すズームレンズでは、広角端(広角状態)と望遠端(望遠状態)とのズーミングに際して、各レンズ群と絞りSPはそれぞれ独立に移動する。広角端から望遠端へのズーミングに際して、Aレンズ群と絞りSPとの間の光軸方向での距離(間隔)が狭まるとともに、絞りSPとBレンズ群との間の光軸方向での距離(間隔)も狭まる。
また、絞りSPは、光が通過する絞り開口を有する。該絞り開口を含み光軸に直交する仮想の面(絞り面)をC面という。広角端では、Aレンズ群の像側レンズ面(絞り側レンズ面)RAは、C面(つまりは絞りSP)から物体側に離れて位置する。この状態が第1の状態(一方の状態)である。一方、望遠端では、Aレンズ群の像側レンズ面RAの少なくとも一部が、絞り開口を通ってC面よりも像側(Bレンズ群側)に突出する。この状態が第2の状態(他方の状態)である。
より具体的には、広角端において、Aレンズ群は、その像側レンズ面RAの頂点からC面までの光軸方向での距離がDWとなるように絞りSPから物体側に離れて位置する。また、望遠端において、Aレンズ群は、その像側レンズ面RAの頂点からC面までの光軸方向での距離がDTとなるように、像側レンズ面RAの少なくとも一部が絞りSP(C面)よりも像側に突出する位置まで絞りSPに接近する。
絞りSPは、その絞り開口径が可変である可変絞り(虹彩絞り)である。図13の例では、望遠端での絞り開口径が広角端での絞り開口径よりも小さくなる。この場合、絞りSPは、望遠端において、絞り開口を形成する絞り羽根とAレンズ群の像側レンズ面RAとが近接または軽く接触する絞り開口までしか絞り込まれない。言い換えれば、望遠端での絞り開口径が、絞りSPの最小絞り開口径(例えば、Fナンバー11)となり、この最小絞り開口径にて絞り羽根とAレンズ群の像側レンズ面RAとが近接または軽く接触するように距離DTが設定される。
このように、絞りSPが可変絞りである場合は、その絞り開口を変化させる機構として光軸方向にてある程度の厚みを持つ開閉機構を有し、Bレンズ群と絞りSPとが最も接近する望遠端においてこれらの間に開閉機構を配置するスペースを設ける必要がある。このため、Bレンズ群と絞りSPとを十分に接近させることができない。しかし、図13に示すように、望遠端において、Aレンズ群が、その像側レンズ面RAの少なくとも一部が絞りSP(C面)よりも側に突出する位置まで絞りSPに接近する。これにより、絞りSPを挟んだ両側に配置されたBレンズ群の物体側レンズ面RBとAレンズ群の像側レンズ面RAとの光軸上での間隔DDTを十分に狭めることができる。このため、望遠端での長焦点距離化(高ズーム倍率化)やレンズ全長の短縮化の効果を得ることができる。
なお、絞りSPは、その絞り開口が固定(不変)である固定絞りであってもよく、この場合でも、高ズーム倍率化やレンズ全長の短縮化の効果を得ることができる。
以上説明したように、図13のズームレンズでは、絞りSPを挟んで配置されたAレンズ群とBレンズ群との間の最小間隔を十分に狭めることができる。また、ズーミングにおいて絞りSPを各レンズ群とは独立して移動可能とすることにより、広角端と望遠端との間で絞りSPの位置を調節することができ、ズーミングによる射出瞳の変動を抑制することができる。また、絞り開口径が可変であるため、被写体の明るさに応じた絞り開口径の制御が可能となり、広角端での大口径化を実現することもできる。
ここで、望遠端におけるAレンズ群と絞りSPとの光軸方向での位置関係を、図15を用いてより詳細に説明する。望遠端では、絞りSP(C面)は、Aレンズ群に含まれる複数のレンズ面のうち最も像側のレンズ面(絞り側レンズ面:以下、像側レンズ面という)a2の頂点a1の光軸方向位置と、像側レンズ面a2の外縁部a3の光軸方向位置との間に位置する。外縁部a3は、像側レンズ面a2とコバ部a4とが交わる位置である。
なお、ここまでの説明では、望遠端でAレンズ群が絞りSPに最も接近する場合について説明したが、広角端でAレンズ群が絞りSPに最も接近するようにしてもよい。また、ここではズーミングにおけるA,Bレンズ群と絞りSPとの関係について説明したが、同様の関係を、無限遠端(無限遠合焦状態)と至近端(至近合焦状態)との間でのフォーカシングにおいて成立させるようにしてもよい。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
本実施形態は最も物体側のレンズ群が負レンズ群の所謂ネガティブリードのズームレンズと、最も物体側のレンズ群が正レンズ群の所謂ポジティブリードのズームレンズの2タイプがあり、それぞれについて説明する。
図1には、本発明の実施例1であるズームレンズの構成を示す。このズームレンズは、ネガティブリードタイプのズームレンズである。
図3には、本発明の実施例2であるズームレンズの構成を示す。このズームレンズは、ポジティブリードタイプのズームレンズである。
図5には、本発明の実施例3であるズームレンズの構成を示す。このズームレンズは、ポジティブリードタイプのズームレンズである。
図7には、本発明の実施例4であるズームレンズの構成を示す。このズームレンズは、ネガティブリードタイプのズームレンズである。
図9には、本発明の実施例5であるズームレンズの構成を示す。このズームレンズは、ネガティブリードタイプのズームレンズである。
〈実施例1,4のズームレンズについて〉
実施例1,4のズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、負の屈折力を有するレンズ群(第2レンズ)L1nと、絞りSPと、正の屈折力を有するレンズ群(第1レンズ)L2nと、正の屈折力を有するレンズ群L3nとにより構成されている。
Gは水晶ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等のガラスブロックである。IPは像面である。ズームレンズを備えた撮像装置では、該像面IPに、CCDセンサやCMOSセンサ等、ズームレンズにより形成された被写体像(光学像)を光電変換する撮像素子(光電変換素子)の受光面が配置される。ガラスブロックGおよび像面IPについては、後述する他の実施例でも同じである。
広角端から望遠端へのズーミングに際して、レンズ群L1nは一旦像側に移動してから物体側に移動し、絞りSPは物体側に移動する。また、レンズ群L2nは物体側に移動し、レンズ群L3nは像側に移動する。
また、広角端から望遠端へのズーミングに際して、レンズ群L1nと絞りSPとの間の間隔は狭まり、絞りSPとレンズ群L2nとの間の間隔は狭まり、レンズ群L2nとレンズ群L3nとの間の間隔は広がる。
実施例1,4のズームレンズでは、正のレンズ群L2nと正のレンズ群L3nの移動によって変倍を行う。また、負のレンズ群L1nを像側に凸の軌跡で往復運動させることにより、変倍に伴う像面の変位を補正する。
さらに、実施例1,4のズームレンズは、レンズ群L3nを光軸方向に移動させてフォーカシングを行うリアフォーカスタイプのズームレンズである。
図中のレンズ群L3nに付された実曲線3aと点曲線3bはそれぞれ、無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときに変倍に伴う像面変位を補正するための該レンズ群L3nの移動軌跡である。
また、望遠端において、無限遠物体から近距離物体へフォーカシングを行う場合には、矢印3cに示すようにレンズ群L3nを物体側に移動させる。
絞りSPは、ズーミングにおいて各レンズ群とは独立して光軸方向に移動可能である。該絞りSPは、広角端においては、レンズ群L2nのうち最も物体側のレンズ面、すなわち絞り側レンズ面よりも物体側に位置し、望遠端ではレンズ群L2nの絞り側レンズ面よりも像側に位置する。これにより、望遠端でのレンズ群L1nとレンズ群L2nとの間の間隔を十分に小さくすることが可能であり、望遠端での長焦点距離化やレンズ全長の短縮化の効果を得ることができる。
また、絞りSPを、広角端ではレンズ群L2nの絞り側レンズ面よりも物体側に位置させ、望遠端ではレンズ群L2nの絞り側レンズ面よりも像側に位置させるので、ズーミングに際しての射出瞳の位置の変動を抑制することができる。特に、広角端にてレンズ群L2nと絞りSPとの間の間隔を大きくする(レンズ群L2nと絞りSPとを離す)ことにより、像面に近づき易い射出瞳を像面から遠ざけることができる。
また、レンズ群L2nと絞りSPとの間の間隔を大きくすることは、レンズ群L1nと絞りSPとの間隔を狭められるので、広角端でのレンズ群L1nの径(いわゆる前玉径)を小さくするために有効である。
また、絞りSPの開口径(絞り開口径)は、広角端から望遠端に向かって小さくなるように変化する。広角端にて絞り開口径を大きくすることにより、広角端での大口径化を実現できる。
絞りSPは、望遠端ではレンズ群L2nの絞り側レンズ面に近接または軽く接触するまでその絞り開口径を小さくすることができる。例えば、Fナンバー11に相当する絞り開口径を最小絞り開口径とすることができる。このとき、Fナンバー11に相当する絞り開口径を形成する絞り羽根が、絞り開口を通って絞りSPよりも物体側に突出したレンズ群L2nの絞り側レンズ面に近接または軽く接触する光軸方向位置まで、レンズ群L2nを物体側に移動させることができる。これにより、レンズ群L1nとレンズ群L2nとの間の間隔を十分に狭めることができる。
また、実施例1,4のズームレンズでは、負のレンズ群L1nを、軸外主光線が絞りSPの中心向かって進むように構成している。この場合、特に広角端において、軸外主光線の屈折量が大きくなり、軸外の収差、特に非点収差が発生し易い。そこで、実施例1,4のズームレンズでは、通常の広角レンズと同様に、レンズ群L1nを前玉径の増大が抑えられる凹凸構成としている。レンズ群L1nを構成する凹(負)レンズ11と凸(正)レンズ12は、軸外主光線の屈折によって生じる軸外収差の発生を抑えるために絞り開口の中心を中心とする同心球面に近い形状に形成されている。凹レンズ11は像側に凹面を向けた形状を有し、凸レンズ12は物体側に凸面を向けたメニスカス形状に形成されている。
また、レンズ群L2nのうち最も物体側に配置された凸レンズ21は、レンズ群L1nを射出した軸外主光線を大きく屈折させて軸外収差が発生しないよう物体側に凸の形状に形成されている。レンズ群L1nを発散状態で射出した軸上光束に対して球面収差の発生量を抑えるためにも、凸レンズ21は物体側に凸の形状を有することが望ましい。
〈実施例2,3のズームレンズについて〉
実施例2,3のズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、正の屈折力を有するレンズ群L1pと、負の屈折力を有するレンズ群(第2レンズ)L2pと、絞りSPと、正の屈折力を有するレンズ群(第1レンズ)L3pとを含む。さらに、実施例2,3のズームレンズは、負の屈折力を有するレンズ群L4pと、正の屈折力を有するレンズ群L5pとを含む。
広角端から望遠端へのズーミングに際して、レンズ群L1pおよび絞りSPはそれぞれ像側に凸の軌跡で移動し、レンズ群L2pは物体側に移動する。レンズ群L3pは物体側に移動し、レンズ群L4pは物体側に移動する。レンズ群L5pは物体側に凸の軌跡で移動する。なお、レンズ群L1pは、ズーミングに際して固定されてもよい。
実施例2,3のズームレンズは、レンズ群L5pを光軸方向に移動させてフォーカシングを行うリアフォーカスタイプのズームレンズである。
図中のレンズ群L5pに付された実曲線5aと点曲線5bはそれぞれ、無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときに変倍に伴う像面変位を補正するための該レンズ群L5pの移動軌跡である。
また、望遠端において、無限遠物体から近距離物体へフォーカシングを行う場合には、矢印5cに示すようにレンズ群L3nを物体側に移動させる。
実施例2,3のズームレンズでは、レンズ群L1p,L2p,L3pの移動によって変倍を行う。レンズ群L1pを広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側に移動させることで、広角端におけるレンズ全長を短縮しつつ、大きな変倍比が得られる。
また、広角端から望遠端へのズーミングに際して、レンズ群L1pを一旦像側へ移動させ、その後に物体側へ移動させる往復軌跡をとることで、中間ズーム領域におけるレンズ全長を短くすることができる。これにより、中間ズーム領域にて決まるレンズ群L1pの有効径を小さくすることができるため、前玉の小径化が可能となる。
また、レンズ群L2pを、広角端よりも望遠端において像側に位置するように移動させることにより、レンズ群L2pに大きな変倍効果を持たせることができる。
また、レンズ群L3pを、広角端よりも望遠端において物体側に位置するように移動させることにより、レンズ群L3pに大きな変倍効果を持たせることができる。
さらに、レンズ群L4pを、広角端よりも望遠端において物体側に位置するように移動させることにより、フォーカス群であるレンズ群L5の移動スペースを確保することができる。
絞りSPは、ズーミングにおいて各レンズ群とは独立して光軸方向に移動可能である。該絞りSPは、広角端においては、レンズ群L3pのうち最も物体側のレンズ面、すなわち絞り側レンズ面よりも物体側に位置し、望遠端ではレンズ群L3pの絞り側レンズ面よりも像側に位置する。これにより、望遠端でのレンズ群L2pとレンズ群L3pとの間の間隔を十分に小さくすることが可能であり、望遠端での長焦点距離化やレンズ全長の短縮化の効果を得ることができる。
また、絞りSPを、広角端ではレンズ群L3pの絞り側レンズ面よりも物体側に位置させ、望遠端ではレンズ群L3pの絞り側レンズ面よりも像側に位置させるので、ズーミングに際しての射出瞳の位置の変動を抑制することができる。特に、広角端にてレンズ群L3pと絞りSPとの間の間隔を大きくする(レンズ群L3pと絞りSPとを離す)ことにより、像面に近づき易い射出瞳を像面から遠ざけることができる。
また、広角端から中間ズーム領域においては、レンズ群L1pと絞りSPとを近づけることにより、前玉径を小さくすることができる。
さらに、絞りSPの開口径(絞り開口径)は、広角端から望遠端に向かって小さくなるように変化する。広角端にて絞り開口径を大きくすることにより、広角端での大口径化を実現できる。
絞りSPは、望遠端ではレンズ群L3pの絞り側レンズ面に近接または軽く接触するまでその絞り開口径を小さくすることができる。例えば、Fナンバー11に相当する絞り開口径を最小絞り開口径とすることができる。このとき、Fナンバー11に相当する絞り開口径を形成する絞り羽根が、絞り開口を通って絞りSPよりも物体側に突出したレンズ群L3pの絞り側レンズ面に近接または軽く接触する光軸方向位置まで、レンズ群L3pを物体側に移動させることができる。これにより、レンズ群L2pとレンズ群L3pとの間の間隔を十分に狭めることができる。
また、実施例2,3のズームレンズでは、負のレンズ群L2pを、軸外主光線が絞りSPの中心向かって進むように構成している。この場合、特に広角端において、軸外主光線の屈折量が大きくなり、軸外の収差、特に非点収差が発生し易い。そこで、実施例2,3のズームレンズでは、通常の広角レンズと同様に、レンズ群L1pを前玉径の増大が抑えられる凹凸構成としている。レンズ群L1pを構成する凹(負)レンズ21,22と凸(正)レンズ23は、軸外主光線の屈折によって生じる軸外収差の発生を抑えるために絞り開口の中心を中心とする同心球面に近い形状に形成されている。凹レンズ21,22は像側に凹面を向けた形状を有し、凸レンズ23は物体側に凸面を向けたメニスカス形状に形成されている。
また、レンズ群L3pのうち最も物体側に配置された凸レンズ31は、レンズ群L2pを射出した軸外主光線を大きく屈折させて軸外収差が発生しないよう物体側に凸の形状に形成されている。レンズ群L2pを発散状態で射出した軸上光束に対して球面収差の発生量を抑えるためにも、凸レンズ31は物体側に凸の形状を有することが望ましい。
絞りSPを望遠端にて凸レンズ21よりも像側に位置させるためには、レンズ群L2pの凸レンズ23の像側(絞り側)レンズ面の曲率よりも、レンズ群L3pの凸レンズ31の物体側(絞り側)レンズ面の曲率を大きく(曲率半径を小さく)することが必要である。
〈実施例5のズームレンズについて〉
実施例5のズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、負の屈折力を有するレンズ群L1nと、正の屈折力を有するレンズ群(第1レンズ)L2nと、絞りSPと、正の屈折力を有するレンズ群(第2レンズ)L3nとにより構成されている。レンズ群L2nにおける最も物体側の位置には、フレアカット絞りSP2が設けられている。
広角端から望遠端へのズーミングに際して、レンズ群L1nは一旦像側に移動してから物体側に移動し、レンズ群L2nは物体側に移動する。また、絞りSPは物体側に移動し、レンズ群L3nは像側に移動する。
また、広角端から望遠端へのズーミングに際して、レンズ群L1nとレンズ群L2nとの間の間隔は狭まり、レンズ群L2nと絞りSPの間の間隔は狭まり、絞りSPとレンズ群L3nとの間の間隔は広がる。
実施例5のズームレンズでは、正のレンズ群L2nと正のレンズ群L3nの移動によって変倍を行う。また、負のレンズ群L1nを像側に凸の軌跡で往復運動させることにより、変倍に伴う像面の変位を補正する。
さらに、実施例5のズームレンズは、レンズ群L3nを光軸方向に移動させてフォーカシングを行うリアフォーカスタイプのズームレンズである。
図中のレンズ群L3nに付された実曲線3aと点曲線3bはそれぞれ、無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときに変倍に伴う像面変位を補正するための該レンズ群L3nの移動軌跡である。
また、望遠端において、無限遠物体から近距離物体へフォーカシングを行う場合には、矢印3cに示すようにレンズ群L3nを物体側に移動させる。
絞りSPは、ズーミングにおいて各レンズ群とは独立して光軸方向に移動可能である。該絞りSPは、広角端においては、レンズ群L2nのうち最も像側のレンズ面、すなわち絞り側レンズ面よりも像側に位置し、望遠端ではレンズ群L2nの絞り側レンズ面よりも物体側に位置する。これにより、望遠端での無限遠側から至近側へのフォーカシングに際して、望遠端でのレンズ群L2nとレンズ群L3nとの間の間隔を十分に小さくすることが可能であり、望遠端においてより近距離の被写体に対する合焦状態を得ることができる。
また、実施例5のズームレンズでは、絞りSPを、広角端でレンズ群L2nの絞り側レンズ面よりも像側に位置させ、望遠端でレンズ群L2nの絞り側レンズ面よりも物体側に位置させる。このことは、広角端での大口径化と軸外光線の上線のフレアカットおよび望遠端での軸外光線の下線のフレアカットに有効である。
広角端にて絞りSPをレンズ群L2nの絞り側レンズ面よりも像側に位置させた状態で大口径化を実現しようとすると、軸上光線を決定する位置によって最軸外光線の上線をカットできる位置が決まる。絞りSPをレンズ群L2nの絞り側レンズ面からある程度離すと、軸外光線の上線をカットでき、射出瞳の位置が近くなる。また、絞りSPをレンズ群L2nの絞り側レンズ面からあまり離さないように配置すると、軸外光線の上線はカットできなくなるが、射出瞳の位置は遠くすることができる。したがって、広角端では、軸外上線と射出瞳の位置を考慮し、絞りSPとレンズ群L2nの絞り側レンズ面とをある程度離して配置するとよい。
また、望遠端では、絞りSPをレンズ群L2nから離して配置すると、軸外光線の下線が余計に入射する。このため、レンズ群L2nに近い位置に絞りSPを配置することが好ましい。
また、絞りSPの開口径(絞り開口径)は、広角端から望遠端に向かって小さくなるように変化する。広角端にて絞り開口径を大きくすることにより、広角端での大口径化を実現できる。
絞りSPは、望遠端ではレンズ群L2nの絞り側レンズ面に近接または軽く接触するまでその絞り開口径を小さくすることができる。例えば、Fナンバー11に相当する絞り開口径を最小絞り開口径とすることができる。このとき、Fナンバー11に相当する絞り開口径を形成する絞り羽根が、絞り開口を通って絞りSPよりも像側に突出したレンズ群L2nの絞り側レンズ面に近接または軽く接触する光軸方向位置まで、レンズ群L2nを像側に移動させることができる。これにより、レンズ群L2nとレンズ群L3nとの間の間隔を十分に狭めることができる。
また、実施例5のズームレンズでは、負のレンズ群L1nを軸外主光線が絞りSPの中心向かって進むように構成している。この場合、特に広角端において、軸外主光線の屈折量が大きくなり、軸外の収差、特に非点収差が発生し易い。そこで、実施例5のズームレンズでは、通常の広角レンズと同様に、レンズ群L1nを前玉径の増大が抑えられる凹凸構成としている。レンズ群L1nを構成する凹凸のレンズ11,12は、軸外主光線の屈折によって生じる軸外収差の発生を抑えるために絞り開口の中心を中心とする同心球面に近い形状に形成されている。凹(負)レンズ11は像側に凹面を向けた形状を有し、凸(正)レンズ12は物体側に凸面を向けたメニスカス形状に形成されている。
また、レンズ群L2nのうち最も物体側に配置された凸レンズ21は、レンズ群L1nを射出した軸外主光線を大きく屈折させて軸外収差が発生しないよう物体側に凸の形状に形成されている。レンズ群L1nを発散状態で射出した軸上光束に対して球面収差の発生量を抑えるためにも、凸レンズ21は物体側に凸の形状を有することが望ましい。
上記各実施例においては、以下の条件(1)〜(4)のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
第2の状態(図12および図13に示す望遠端状態、図14および図15に示す状態)において、第1レンズの絞り側レンズ面の頂点(図14中のb1,図15中のa1)と、絞り開口を含み光軸に直交するC面(絞り面)との光軸方向での距離をXとする。
また、第1レンズの絞り側レンズ面の外縁部(図14中のb3,図15中のa3)と第1レンズの絞り側レンズ面の頂点との光軸方向での距離をLとする。また、第1の状態(図12および図13に示す広角状態)における第1レンズの絞り側レンズ面の頂点とC面との光軸方向での距離をDWとし、第2の状態における第1レンズの絞り側レンズ面の頂点とC面との光軸方向での距離をDTとする。ただし、DWおよびDTの符号は、光軸方向における第1レンズ側(一方の側)から第2レンズ側(他方の側)に向かう方向を正とする。
また、第1の状態での絞り開口の径をφWとし、第2の状態での絞り開口の径をφTとする。さらに、望遠端での第1レンズと第2レンズとの光軸上での間隔をDDTとし、望遠端でのズームレンズ(レンズ装置)の全系の焦点距離をfTとする。
0<X/L<1.0 …(1)
−250.0<DW/DT<−1.0 …(2)
1.0<φW/φT<2.0 …(3)
0.0<DDT/fT<1.0 …(4)
X/Lの値が条件(1)の上限値を超えると、絞りSPがレンズコバ部に配置されることになり、光量を制御する絞りとして機能することができなくなるので、好ましくない。また、絞りSPとメカ構造が干渉するため、絞りSPを物理的に配置することができない。X/Lの値が条件(1)の下限値を下回ると、第1レンズと第2レンズの間隔を狭めることができなくなるため、ズームレンズの小型化や長焦点距離化が困難となり、好ましくない。
DW/DTの値が条件(2)の下限値を超えてマイナス側に大きくなると、広角端から望遠端までの射出瞳位置の変動は良好に抑制されるが、広角端にて絞りSPと第2レンズとの間隔が広くなりすぎて、第2レンズに入射する軸上光線が多くなる。このため、球面収差の補正が困難となるため、好ましくない。また、該球面収差を補正するために、レンズ枚数を増加させる必要があり、ズームレンズの大型化を招く。DW/DTの値が条件(2)の上限値を超えてマイナス側に小さくなると、広角端から望遠端までの射出瞳位置の変動が大きくなることに加えて、広角端での前玉から絞りSPまでの距離が大きくなり、前玉径の大型化を招くので、好ましくない。
φW/φTの値が条件(3)の上限値を超えると、広角端での開口径が大きくなり、第2レンズに入射する軸上光線が多くなり、球面収差の補正が困難となるため、好ましくない。また、該球面収差を補正するために、レンズ枚数を増加させる必要があり、ズームレンズの大型化を招く。さらに、望遠端にて開口径が小さくなるため、第1レンズの絞り側レンズ面のうち絞り開口に入り込む量が少なくなる。このため、第レンズと第2レンズとの間隔を狭めることが困難となり、好ましくない。φW/φTの値が条件(3)の下限値を下回ると、望遠端にて軸上光線が多く入射しすぎ、球面収差の補正が困難となる。また、絞りよりも像側のレンズ径が大きくなりすぎるため、小型化が困難となり、好ましくない。さらに、広角端にて開口径が小さくなりすぎ、大口径化を実現できない。
DDT/fTの値が条件(4)の上限値を超えると、第1レンズと第2レンズの間隔が広くなりすぎ、ズームレンズ全長が長くなるため、好ましくない。DDT/fTの値が条件(4)の下限値を下回ると、第1レンズと第2レンズの間隔が狭くなりすぎ、レンズ面同士が接触し易くなるため、好ましくない。
なお、条件(1)〜(4)の数値範囲を、以下のように設定すると、より好ましい。
0.005<X/L<0.8 …(1a)
−200.0<DW/DT<−1.2 …(2a)
1.05<φW/φT<1.80 …(3a)
0.0<DDT/fT<0.08 …(4a)
また、条件(1)〜(4)の数値範囲を、以下のように設定すると、さらにより好ましい。
0.01<X/L<0.6 …(1b)
−197.0<DW/DT<−1.40 …(2b)
1.07<φW/φT<1.60 …(3b)
0.0<DDT/fT<0.06 …(4b)
次に、実施例1〜5のそれぞれに対応した数値例1〜5を示す。各数値例において、iは物体側からの面の順序を示し、riはi番目のレンズ面の曲率半径(mm)であり、diは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚または空気間隔(mm)である。Ni,νiはそれぞれ、レンズ材料のd線に対する屈折率およびアッベ数を示す。
なお、各数値例において、最も像面側の2面は、ガラスブロックGの入射面と射出面である。
また、K,A4,A6,A8,A10は非球面係数である。非球面形状は、光軸からの高さhの位置での光軸方向の変位を、面頂点を基準にしてxとするとき、
x=(h/r)/[1+{1−(1+K)(h/r)1/2
+A4h+A6h+A8h+A10h10
で表される。ただし、rは曲率半径であり、「e±m」は、「×10±m」を意味する。
また、各数値例における上述した条件(1)〜(4)の値を表1にまとめて示す。
〈数値例1〉
実施例1に対応する数値例1は、変倍比が4.7倍、開口比が2.1〜6.1程度のズームレンズである。図2には、数値例1の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図を示す。収差図において、dはd線の球面収差および歪曲を示し、gはg線の球面収差および色収差を示している。また、Sはサジタル像面での非点収差を、Mはメリディオナル像面での非点収差をそれぞれ示している。

面データ
面番号 r d nd νd
1* 10240.325 0.90 1.84954 40.1
2* 6.228 2.99
3 13.713 1.75 1.92286 18.9
4 34.779 (可変)
5(絞り) ∞ (可変)
6* 7.354 2.50 1.74330 49.3
7* 328.278 0.20
8 5.806 1.86 1.45860 90.2
9 27.018 1.01 2.00330 28.3
10 3.938 1.03
11 11.099 1.70 1.69350 53.2
12* -30.368 (可変)
13 19.685 1.70 1.69680 55.5
14 -1559.414 (可変)
15 ∞ 1.05 1.51633 64.1
16 ∞ (可変)
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-7.54512e+008 A4=-1.68880e-004 A6= 3.88233e-006 A8=-4.33771e-008
A10= 1.82770e-010
第2面
K =-2.03052e+000 A4= 4.27922e-004 A6=-4.17442e-006 A8= 1.23794e-007
A10=-1.62488e-009
第6面
K =-4.08747e-001 A4=-4.73185e-005 A6=-1.46451e-006
第7面
K = 4.06530e+002 A4= 1.60052e-005 A6=-1.50489e-007
第12面
K = 8.99077e+001 A4=-1.37437e-004 A6=-1.36274e-005

各種データ
ズーム比 4.71
広角 中間 望遠
焦点距離 5.36 15.28 25.21
Fナンバー 2.06 5.00 6.08
画角 36.61 16.85 10.40
像高 3.98 4.63 4.63
レンズ全長 44.33 41.81 50.90
BF(バックフォーカス)
0.50 0.50 0.50
射出瞳位置 -20.72 -109.04 149.80
d 4 18.78 4.29 1.41
d 5 0.30 0.05 -0.20
d12 4.51 16.73 28.95
d14 3.55 3.55 3.55
d16 0.50 0.50 0.50

レンズ群データ
群 始面 焦点距離(mm)
1 1 -12.51
2 5 ∞
3 6 12.24
4 13 27.91
5 15 ∞

〈数値例2〉
実施例2に対応する数値例2は、変倍比が47.0倍、開口比が2.9〜7.1程度のズームレンズである。図4には、数値例2の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図を示す。

面データ
面番号 r d nd νd
1 105.237 1.80 1.80610 33.3
2 52.259 5.00 1.45860 90.2
3 -181.110 0.18
4 45.218 3.05 1.59282 68.6
5 140.680 (可変)
6 233.514 0.95 1.88300 40.8
7 8.692 4.85
8 -34.059 0.70 1.77250 49.6
9 26.599 0.20
10 16.879 2.35 1.92286 18.9
11 100.234 (可変)
12(絞り) ∞ (可変)
13* 10.061 3.65 1.55332 71.7
14* -71.895 1.51
15 34.668 0.60 1.64769 33.8
16 10.601 0.38
17 15.564 0.60 1.80400 46.6
18 8.388 2.55 1.48749 70.2
19 -35.536 (可変)
20 49.646 0.70 1.48749 70.2
21 22.030 (可変)
22 23.615 2.30 1.80610 33.3
23 -28.707 0.60 1.94595 18.0
24 -765.407 (可変)
25 ∞ 0.80 1.51633 64.1
26 ∞ (可変)
像面 ∞

非球面データ
第13面
K =-9.46687e-001 A4= 1.53081e-005 A6=-3.34170e-007 A8=-3.17984e-008
A10= 2.62605e-010
第14面
K = 1.48852e+002 A4= 6.03868e-005 A6=-1.87760e-007

各種データ
ズーム比 47.05
広角 中間 望遠
焦点距離 4.42 14.24 208.00
Fナンバー 2.87 5.00 7.07
画角 37.01 15.23 1.07
像高 3.33 3.88 3.88
レンズ全長 95.29 94.62 138.53
BF 0.50 0.50 0.50
射出瞳位置 -115.97 -51.11 194.03
d 5 0.78 18.03 62.00
d11 34.65 14.04 1.01
d12 9.74 1.89 -0.50
d19 2.69 2.58 6.78
d21 4.29 5.45 27.49
d24 9.88 19.36 8.49
d26 0.50 0.50 0.50

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 80.07
2 6 -9.49
3 12 ∞
4 13 19.85
5 20 -81.92
6 22 32.63
7 25 ∞

〈数値例3〉
実施例3に対応する数値例3は、変倍比が47.0倍、開口比が2.9〜8.1程度のズームレンズである。図6には、数値例3の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図を示す。

面データ
面番号 r d nd νd
1 105.315 1.80 1.80610 33.3
2 52.281 4.96 1.45860 90.2
3 -179.758 0.18
4 45.282 3.03 1.59282 68.6
5 140.542 (可変)
6 257.486 0.95 1.88300 40.8
7 8.736 4.81
8 -34.227 0.70 1.77250 49.6
9 26.439 0.20
10 16.882 2.24 1.92286 18.9
11 99.502 (可変)
12(絞り) ∞ (可変)
13* 10.061 3.09 1.55332 71.7
14* -71.895 2.11
15 35.243 0.60 1.64769 33.8
16 10.745 0.39
17 16.117 0.60 1.80400 46.6
18 8.202 2.68 1.48749 70.2
19 -33.931 (可変)
20 128.779 0.70 1.48749 70.2
21 32.325 (可変)
22 23.992 2.29 1.80610 33.3
23 -29.278 0.60 1.94595 18.0
24 -629.042 (可変)
25 ∞ 0.80 1.51633 64.1
26 ∞ (可変)
像面 ∞

非球面データ
第13面
K =-8.89575e-001 A4= 2.05979e-005 A6=-1.05915e-006 A8=-3.45753e-008
A10= 2.62605e-010
第14面
K = 1.41738e+002 A4= 7.10234e-005 A6=-1.18052e-006

各種データ
ズーム比 47.07
広角 中間 望遠
焦点距離 4.42 14.15 208.02
Fナンバー 2.87 5.00 8.08
画角 37.02 15.31 1.07
像高 3.33 3.88 3.88
レンズ全長 95.31 94.60 138.54
BF 0.50 0.50 0.50
射出瞳位置 -112.81 -51.26 194.66
d 5 0.78 17.96 62.11
d11 34.97 14.32 0.94
d12 9.78 2.01 -0.05
d19 2.49 2.50 6.87
d21 3.97 5.09 26.95
d24 10.10 19.50 8.50
d26 0.50 0.50 0.50

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 80.12
2 6 -9.49
3 12 ∞
4 13 20.14
5 20 -88.74
6 22 32.84
7 25 ∞

〈数値例4〉
実施例4に対応する数値例4は、変倍比が4.7倍、開口比が1.8〜6.1程度のズームレンズである。図8には、数値例4の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図を示す。

面データ
面番号 r d nd νd
1* ∞ 0.90 1.84954 40.1
2* 6.466 3.05
3 13.812 1.75 1.92286 18.9
4 32.567 (可変)
5(絞り) ∞ (可変)
6* 7.326 2.50 1.74330 49.3
7* 12926.791 0.20
8 5.590 2.05 1.45860 90.2
9 23.950 0.50 2.00330 28.3
10 4.043 1.25
11 12.841 1.70 1.69350 53.2
12* -41.318 (可変)
13 21.428 1.70 1.69680 55.5
14 -291.759 (可変)
15 ∞ 1.05 1.51633 64.1
16 ∞ (可変)
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-7.54512e+008 A4=-1.57884e-004 A6= 3.99990e-006 A8=-4.60508e-008
A10= 1.91636e-010
第2面
K =-2.11313e+000 A4= 4.29499e-004 A6=-3.53813e-006 A8= 1.22486e-007
A10=-1.73905e-009
第6面
K =-2.92940e-001 A4=-5.00720e-005 A6=-2.09230e-006
第7面
K = 8.11282e+006 A4= 6.57682e-005 A6=-9.86821e-007
第12面
K = 1.54107e+002 A4=-6.97739e-005 A6=-1.03987e-005

各種データ
ズーム比 4.71
広角 中間 望遠
焦点距離 5.36 15.30 25.24
Fナンバー 1.80 5.00 6.08
画角 36.60 16.83 10.39
像高 3.98 4.63 4.63
レンズ全長 45.40 42.08 50.90
BF 0.50 0.50 0.50
射出瞳位置 -32.10 -138.17 179.35
d 4 16.13 2.82 1.65
d 5 4.00 1.90 -0.20
d12 4.57 16.66 28.75
d14 3.55 3.55 3.55
d16 0.50 0.50 0.50

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -12.74
2 5 ∞
3 6 12.44
4 13 28.71
5 15 ∞

〈数値例5〉
実施例5に対応する数値例5は、変倍比が4.7倍、開口比が1.8〜7.1程度のズームレンズである。図10には、数値例4の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図を示す。

面データ
面番号 r d nd νd
1* 19712.592 0.90 1.84954 40.1
2* 6.198 3.12
3 13.653 1.75 1.92286 18.9
4 32.321 (可変)
5 (絞り2) ∞ (可変)
6* 7.421 2.50 1.74330 49.3
7* 21506.640 0.20
8 5.528 2.20 1.45860 90.2
9 29.152 0.50 2.00330 28.3
10 4.076 1.36
11 12.158 1.70 1.69350 53.2
12* -40.155 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 18.733 1.70 1.69680 55.5
15 1382.499 (可変)
16 ∞ 1.05 1.51633 64.1
17 ∞ (可変)
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-7.54512e+008 A4=-2.00199e-004 A6= 4.38478e-006 A8=-4.09465e-008
A10= 1.23737e-010
第2面
K =-2.01838e+000 A4= 4.15123e-004 A6=-5.93056e-006 A8= 2.17447e-007
A10=-2.68209e-009
第6面
K =-3.37014e-001 A4=-3.29573e-005 A6=-8.25253e-007
第7面
K = 2.17850e+007 A4= 6.09128e-005 A6=-4.64292e-007
第12面
K = 1.51515e+002 A4= 1.78466e-005 A6= 4.71363e-006

各種データ
ズーム比 4.71
広角 中間 望遠
焦点距離 5.35 15.30 25.24
Fナンバー 1.80 5.00 7.07
画角 36.63 16.83 10.39
像高 3.98 4.63 4.63
レンズ全長 44.97 42.06 50.90
BF 0.50 0.50 0.50
射出瞳位置 -9.78 -50.96 17.48
d 4 19.07 4.41 1.50
d 5 0.30 0.05 -0.20
d12 1.02 0.48 -0.05
d13 4.70 17.24 29.77
d15 2.40 2.40 2.40
d17 0.50 0.50 0.50

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -12.14
2 5 ∞
3 6 12.18
4 13 ∞
5 14 27.24
6 16 ∞

望遠端でのフォーカス繰出し量(前玉から14mm時) 28.47mm
次に、上記各実施例で説明したズームレンズを撮影光学系として備えたデジタルカメラ(撮像装置)の実施例を、図11を用いて説明する。
図11において、120はデジタルカメラ本体であり、121は各実施例のズームレンズによって構成された撮影光学系である。122は撮影光学系121によって形成された被写体像を光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子である。123は撮像素子122からの出力信号に基づいて生成された画像データを記録する記録媒体である。124は不図示の表示素子に表示された画像を観察するための電子ビューファインダである。
このように、実施例1〜5にて説明したズームレンズをデジタルカメラ等の撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置を実現できる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
小型で、光学性能が高いズームレンズ等のレンズ装置を提供できる。
L1n,L1p,L2n,L2p,L3n,L3p,L4p,L5p レンズ群
SP 絞り
IP 像面

Claims (6)

  1. 絞り開口を有する絞りと、
    前記絞りよりも光軸方向における物体側および像側のうち一方の側に配置された第1レンズと、
    前記絞りよりも前記物体側および前記像側のうち他方の側に配置された第2レンズとを有し、
    ズーミングに際して
    前記絞りは、前記第1レンズおよび前記第2レンズに対して独立に光軸方向に移動し、
    前記第1レンズと前記絞りは、広角状態において前記第1レンズの絞り側レンズ面が前記絞りから前記一方の側に離れて位置する第1の状態となり望遠状態において前記第1レンズの前記絞り側レンズ面のうち少なくとも一部が前記絞り開口を通って前記絞りよりも前記他方の側に突出する第2の状態り、
    前記絞り開口を含み光軸に直交する面を絞り面とし、前記第1の状態における前記第1レンズの前記絞り側レンズ面の頂点と前記絞り面との光軸方向での距離をDW、前記第2の状態における前記頂点と前記絞り面との光軸方向での距離をDT、前記望遠状態での前記第1レンズと前記第2レンズとの光軸上での間隔をDDT、前記望遠状態での全系の焦点距離をfTとするとき、
    −250.0<DW/DT<−1.0
    0.0<DDT/fT<0.08
    なる条件式を満足することを特徴とするレンズ装置。
    ただし、DWおよびDTの符号は、光軸方向における前記一方の側から前記他方の側に向かう方向を正とする。
  2. 前記絞りは、前記絞り開口の径が変化する可変絞りであることを特徴とする請求項1記載のレンズ装置。
  3. 記第2の状態での前記絞り開口の径が前記第1の状態での前記絞り開口の径よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記第1の状態での前記絞り開口の径をφWとし、前記第2の状態での前記絞り開口の径をφTとするとき
    1.0<φW/φT<2.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項3に記載のレンズ装置。
  5. 前記第レンズの絞り側レンズ面は、凸面であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のレンズ装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のレンズ装置と、
    該レンズ装置によって形成された光学像を光電変換する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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