JP5552675B2 - ラベル付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に熱収縮性筒状ラベルが熱収縮装着されたラベル付き容器に関する。
従来、食品、飲料、化粧品、サニタリー品などを収容するために、各種の容器が用いられている。
また、宣伝広告や商品の注意書きなどが表示された熱収縮性筒状ラベルを、容器に熱収縮によって装着したラベル付き容器も広く用いられている。この熱収縮した熱収縮性筒状ラベルは、それ自身の収縮力(締付け力)によって、容器の外面に強く密着している。そのため、容器にひび割れが生じていても、熱収縮性筒状ラベルの締付け力によって容器が実際には割れず、従って、容器のひび割れが発見し難いという問題点がある。
このような問題点に鑑みて、特許文献1には、下記のようなラベル付き容器が提案されている。
すなわち、特許文献1のラベル付き容器は、ガラス瓶の胴部と底部との間には面取り部が形成され、該面取り部又は底部にシュリンクラベルの下端が係止され、ガラス瓶の胴部には複数の縦溝が形成され、該縦溝の上端はシュリンクラベルの上端よりも下方に位置し且つ縦溝の下端はシュリンクラベルの下端よりも上方に位置し、シュリンクラベルには、縦溝内と外部とを連通する連通孔が、縦溝の下端近傍位置と該下端近傍位置から所定距離上方の上方位置とに形成されている。
このシュリンクラベルには、周方向に延びる横ミシン目が上下2箇所形成されており、シュリンクラベルの上端から上側横ミシン目にまで縦方向に延びる縦ミシン目が左右一対形成されている。
かかるラベル付き容器においては、一対の縦ミシン目を利用してシュリンクラベルの上側半分の領域を左右に分断し、その後、上側横ミシン目を利用して前記シュリンクラベルの上側半分の領域を除去することによって開封される。
特許文献1には、容器にひびが生じた場合、液体が容器の縦溝から下方に流れ、シュリンクラベルの挿通孔を通じて外部に漏れ出るので、この漏れ出た液体によって、容器のひび割れを発見できると記載されている。
しかしながら、特許文献1のラベル付き容器にあっては、縦溝が形成された容器を使用しなければならず、容器の形状が限定されるという問題点がある。さらに、容器内に入れられた充填物が液体でない場合には、充填物がラベルの外部に漏れ出さないので、容器のひび割れを発見できないという問題点がある。また、容器のひび割れが軽微である場合には(不完全なひび割れの場合には)、シュリンクラベルの締付け力によって液体が漏れ出さない虞があるため、特許文献1のラベル付き容器においては、充填物が液体であるときにも、容器のひび割れが発見できない可能性がある。
特開2005−239246号公報
本発明の目的は、熱収縮性筒状ラベルが容器に熱収縮装着されたラベル付き容器において、容器の形状や充填物の種類に拘わらず、容器のひび割れを容易に発見できるラベル付き容器を提供することである。
本発明のラベル付き容器は、縦方向に延びる左右一対の第1及び第2縦切断用補助線と周方向に延びる横切断用補助線とが形成された熱収縮性筒状ラベルと、前記熱収縮性筒状ラベルが熱収縮装着されたガラス製又は陶器製の容器と、を有し、前記第1及び第2縦切断用補助線が、熱収縮性筒状ラベルの上縁から下縁にまで形成されており、前記横切断用補助線の一端が前記第1縦切断用補助線に繋がり且つ前記横切断用補助線の他端が前記第2縦切断用補助線に繋がっており、前記第1縦切断用補助線と第2縦切断用補助線によって挟まれた帯状領域には、周方向に延びる切断用補助線が形成されておらず、前記横切断用補助線、ラベルの下縁、第1縦切断用補助線及び第2縦切断用補助線によって囲われた領域内における前記熱収縮性筒状ラベルの容器接触面の一部分又は全体が、接着剤を介して前記容器の外面に接着されている。
上記ラベル付き容器においては、ラベルの上縁から下縁にまで一対の第1縦切断用補助線及び第2縦切断用補助線が形成されているので、これを利用して第1及び第2縦切断用補助線によって挟まれた帯状領域を容易に除去できる。
かかる帯状領域を除去することにより、熱収縮性筒状ラベルが左右に分断されるので、容器に対する熱収縮性筒状ラベルの締付け力が解除される。かかる締付け力の解除によって、もし容器にひび割れが生じている場合には、容器が実際に割れるので、容器のひび割れを容易に発見できる。
さらに、第1縦切断用補助線と第2縦切断用補助線によって挟まれた帯状領域には、周方向に延びる切断用補助線が形成されていないので、第1及び第2縦切断用補助線に沿って切り取る際、前記帯状領域が途切れることなく、熱収縮性筒状ラベルの上縁から下縁まで確実に帯状領域を除去できる。
なお、横切断用補助線を利用して、熱収縮性筒状ラベルの上側領域を除去することにより、容器の上部(例えばキャップ部)を開封できる。
また、熱収縮性筒状ラベルの容器接触面の一部分又は全体が、接着剤を介して容器の外面に接着されているので、熱収縮性筒状ラベルの上記帯状領域及び上側領域を除去した後でも、熱収縮性筒状ラベルの残る部分が容器から外れることがない。
本発明の好ましいラベル付き容器は、前記接着剤が、前記第1縦切断用補助線の近傍及び前記第2縦切断用補助線の近傍における容器密着面に少なくとも設けられている。
この好ましいラベル付き容器は、熱収縮性筒状ラベルの上記帯状領域を除去した後に生じる熱収縮性筒状ラベルの左右側縁部が捲れることを防止できる。
本発明の他の好ましいラベル付き容器は、前記第1縦切断用補助線と第2縦切断用補助線の間隔が、ラベルの上縁又は下縁に向かうに従って狭まっている部分を有する。
この他の好ましいラベル付き容器は、第1及び第2縦切断用補助線に沿って帯状領域を切り取る際、前記帯状領域が途切れることを確実に防止できる。
本発明に係るラベル付き容器は、熱収縮性筒状ラベルが容器に装着されているが、容器のひび割れを容易に発見できる。また、本発明によれば、容器の形状や充填物の種類に拘わらず、容器のひび割れを発見できる。
1つの実施形態のラベル付き容器の正面図。 図1のII−II線に沿ってラベルだけを切断した状態を示す(容器は断面で示していない)同ラベル付き容器の一部断面図。 熱収縮性筒状ラベルの正面図。 同熱収縮性筒状ラベルを、扁平状に畳んだ状態の左側面図。 同熱収縮性筒状ラベルを、扁平状に畳んだ状態の右側面図。 図3のVI−VI線に沿って同熱収縮性筒状ラベルを縦方向に切断し、そのラベルを平面状に展開して内側から見た参考図。 縦切断用補助線及び横切断用補助線に沿って熱収縮性筒状ラベルの帯状領域及び上側領域を切り取った後のラベル付き容器の正面図。 他の実施形態の熱収縮性筒状ラベルであって、図6と同様に、熱収縮性筒状ラベルを縦方向に切断し、そのラベルを平面状に展開して内側から見た参考図。 他の実施形態の熱収縮性筒状ラベルの正面図。 他の実施形態の熱収縮性筒状ラベルの正面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ただし、用語の接頭語として、「第1」、「第2」などを用いるが、これは、用語を区別するために付するものであり、その優劣、順序などを意味するものではない。また、方向を示す用語として、「上」は、自立状態のラベル付き容器を基準として、自立させた面から鉛直方向へ離れる方向を指す。「下」は、同状態のラベル付き容器を基準として、自立させた面に近づく方向を指す。「縦方向」とは、同状態のラベル付き容器を基準として、その上下方向を指し、「周方向」とは、同状態のラベル付き容器を基準にして、熱収縮性筒状ラベルの軸線周り方向を指す。
図1及び図2に於いて、1は、容器2と、容器2の少なくとも胴部に熱収縮によって装着された熱収縮性筒状ラベル3と、を備えるラベル付き容器を示す。
熱収縮性筒状ラベル3は、上縁から下縁にかけて縦方向に延びて形成された左右一対の縦切断用補助線(第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42)と、周方向に形成された横切断用補助線5と、を備える。
熱収縮性筒状ラベル3は、熱収縮によって容器2に装着されているが、さらに、熱収縮性筒状ラベル3の容器接触面に設けられた接着部6を介して、容器2の外面に部分接着されている。
容器2は、ガラス又は陶器から形成されており、その外面に熱収縮性筒状ラベル3が熱収縮装着可能である。
例えば、容器2は、筒状の胴部21と、胴部21の上方に形成された首部22と、首部22に着脱自在であり且つ容器2の開口部を塞ぐキャップ部23と、を有する。図示した容器2は、胴部21及び首部22が円筒状で且つ首部22が胴部21よりも小径な形状であると共に、キャップ部23がねじ作用によって首部22に取り付けられる。もっとも、容器2の形状は、これに限定されない。例えば、三次元曲面の胴部を有する容器(例えば胴部が外側に膨らんだ達磨型又は瓢箪型の容器など)に本発明を適用できる。本発明においては、熱収縮性筒状ラベルを容器に装着しつつその締付け力を解除して容器のひび割れを発見できるので、紙ラベルやタックラベルでは従来添付できなかった3次元曲面を有する胴部へのラベル表示が可能となる。
この容器2の胴部21から首部22及びキャップ部23の一部にまで(キャップ部23の上面周縁部にまで)、熱収縮性筒状ラベル3が熱収縮装着されている。
容器2に充填される充填物は、特に限定されず、ジュースなどの飲料、ジャムなどのゲル状食品、シャンプーなどのサニタリー品、医薬品、化粧品、顆粒状の洗剤などの粒状体などが挙げられる。
図3〜図5にも示すように、熱収縮性筒状ラベル3は、基本的には、熱収縮可能な筒状体であり、この筒状体の面内に各切断用補助線41,42,5が形成されることによって構成されている。すなわち、熱収縮性筒状ラベル3は、一対の縦切断用補助線(第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42)と横切断用補助線5とを有する。また、熱収縮性筒状ラベル3には、所望の意匠(商品名、絵柄、説明書きなど)が印刷されている。
熱収縮性筒状ラベル3は、収縮温度(例えば80〜100℃程度)で熱収縮しうる熱収縮性フィルムから形成されている。この熱収縮性フィルムを筒状にし且つその両側端部を接着することにより、熱収縮性筒状ラベル3が構成されている。
熱収縮性フィルムは、少なくとも一方向(筒状に形成した際に於ける周方向。以下同じ)に熱収縮しうるものであればその材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリプロピレンなどのオレフィン系、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系、環状オレフィン系、塩化ビニル系などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などからなる熱可塑性合成樹脂製フィルムが挙げられる。また、熱収縮性フィルムとして、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルム、熱収縮性を有するフィルムに、不織布や発泡樹脂シートなどの断熱層及び/又はバリア層などの機能層が積層された積層フィルムなどを用いることもできる。
かかる熱収縮性フィルムの表面又は/及び裏面には、印刷によって意匠印刷層が設けられている。
熱収縮性フィルムの一方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は、例えば、約30%以上であり、好ましくは約40%以上である。また、熱収縮性フィルムは他方向(フィルム面内で一方向に直交する方向)に若干熱収縮してもよく、かかる他方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は、約−3〜15%程度である。
但し、熱収縮率(%)=[{(一方向(又は他方向)の元の長さ)−(一方向(又は他方向)の浸漬後の長さ)}/(一方向(又は他方向)の元の長さ)]×100。
熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、一般に、20μm〜200μmであり、好ましくは30μm〜100μmである。
第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42は、熱収縮性筒状ラベル3の縦方向と略平行に延び、それぞれ熱収縮性筒状ラベル3の上縁から下縁にまで形成されている。
第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42は、熱収縮性筒状ラベル3の周方向に所定間隔(この間隔は、例えば、5mm〜20mm程度であり、好ましくは8mm〜15mmである)を開けて形成されている。
この第1縦切断用補助線41と第2縦切断用補助線42によって挟まれた帯状領域8には、周方向に延びる横切断用補助線(ミシン目や切込み線)が形成されていない。すなわち、前記帯状領域8は、貫通孔部が形成されていないフィルムのままである。
本発明においては、切断用補助線としては、ミシン目線が用いられ、必要に応じて、ミシン目線には切込み線(ミシン目線の貫通孔部が複数繋がった長い切り目)が含まれていてもよい。
前記ミシン目線とは、ミシン針の縫い跡の如くフィルムの表裏面に貫通する貫通孔部が一方向に断続的に形成されたものを意味する。かかるミシン目線は、隣接する貫通孔部の間に、非貫通部(貫通処理のなされていないフィルム部分)が存在する。1つの貫通孔部の正面視形状は、細長い直線状、針穴状(円形孔又は楕円形孔)などが挙げられる。ミシン目に沿ってフィルムが切れ易くなることから、貫通孔部の形状は、細長い直線状が好ましい。前記ミシン目線の貫通孔部の長さは、例えば、0.3〜1mmであり、ミシン目線の非貫通部の長さは、例えば、0.3〜1mmである。
また、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42は、熱収縮性筒状ラベル3の上縁又は下縁に向かうに従って互いに近づくように、傾斜して形成されている(この場合、第1縦切断用補助線41と第2縦切断用補助線42の間隔は、ラベルの上縁又は下縁に向かうに従って狭まっている部分を有する)。
図示した例では、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42は、熱収縮性筒状ラベル3の上縁から中途部にかけてそれぞれ縦方向と平行に形成され、その中途部から下縁にかけてそれぞれ互いに近づくように傾斜して形成されている。
また、横切断用補助線5は、熱収縮性筒状ラベル3の周方向に形成された有端状の補助線である。横切断用補助線5の一端が前記第1縦切断用補助線41の中途部に繋がり且つ横切断用補助線5の他端が前記第2縦切断用補助線42の中途部に繋がっている。
なお、横切断用補助線の一端(又は他端)が縦切断用補助線に繋がるとは、貫通孔部及び非貫通部が一連に集合した線からなるミシン目が、実質的に交差していることを意味する。実質的に交差しているとは、横切断用補助線の貫通孔部が縦切断用補助線の貫通孔部にT字状に交わっている場合;横切断用補助線の貫通孔部が縦切断用補助線の貫通孔部又は非貫通孔部の近傍に位置する場合;横切断用補助線の貫通孔部が縦切断用補助線の非貫通部にT字状に交わっている場合;横切断用補助線の非貫通孔部が縦切断用補助線の貫通孔部又は非貫通孔部の近傍に位置する場合;などが挙げられる。
さらに、図3〜図5に示すように、第1縦切断用補助線41と横切断用補助線5の繋がり部分には、横切断用補助線5から第1縦切断用補助線41の下方側に延びる第1切込み線71が形成されていてもよい。この第1切込み線71は、横切断用補助線5から第1縦切断用補助線41へと移行する部分において、曲線状に延びていることが好ましい。
同様に、第2縦切断用補助線42と横切断用補助線5の繋がり部分には、横切断用補助線5から第2縦切断用補助線42の下方側に延びる第2切込み線72が形成されていてもよい。この第2切込み線72は、横切断用補助線5から第2縦切断用補助線42へと移行する部分において、曲線状に延びていることが好ましい。
これら第1切込み線71及び第2切込み線72は、熱収縮性筒状ラベル3の面内に形成され、第1及び第2縦切断用補助線41,42と横切断用補助線5の一部分を構成している。
かかる第1及び第2切込み線71,72が形成されていることにより、ラベル3の上方から下方に向かって第1及び第2縦切断用補助線41,42に沿って切り取るとき、その途中で横切断用補助線5の方へ切れていくことを防止できる。さらに、帯状領域8及び上側領域を切り取った後の熱収縮性筒状ラベル3の上方隅部の縁形状(切り取った後に容器2に残るラベル3の上方済み形状)が、図7に示すように、円弧状になるので、残ったラベル3が捲れることを防止でき、更に、残ったラベル3の見栄えも良い。
さらに、熱収縮性筒状ラベル3の上縁部において、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線2の上方部に重なるように、第3切込み線73及び第4切込み線74が形成されていてもよい。熱収縮性筒状ラベル3の上縁部に、第1及び第2縦切断用補助線41,42に繋がる第3及び第4切込み線73,74を形成することにより、その第3及び第4切込み線73,74で挟まれたラベル上縁部が、摘み部として機能し得る。ラベル上縁部を指で摘むことにより、第1及び第2縦切断用補助線41,42に沿って帯状領域8を容易に除去できる。
熱収縮性筒状ラベル3は、その横切断用補助線5が容器2の首部22(キャップ部23の下縁又は下縁よりも少し下方側)に対応するように位置決めされ且つ熱収縮させることによって、容器2に装着されている。もっとも、横切断用補助線5が容器2の胴部21の縦方向中途部に対応するように、熱収縮性筒状ラベル3が容器2に位置決めされて装着されていてもよい。
また、熱収縮性筒状ラベル3の容器接触面であって、横切断用補助線5、ラベルの下縁、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42によって囲われた領域の全体に、接着剤からなる接着部6が設けられている(図6参照)。
この接着部6を介して熱収縮性筒状ラベル3は容器2の外面に接着されている。
接着剤としては、水系接着剤、溶剤型接着剤、感熱性接着剤などを用いることができる。水系接着剤は、水分塗布又は高湿状態において粘着性を発揮し、乾燥後に被着体に接着する剤である。溶剤型接着剤は、樹脂成分が溶剤に溶解され、溶解揮発によって被着体に接着する剤である。感熱性接着剤は、常温で粘着性を示さず且つ加熱によって粘着性を示し、冷却後に被着体に接着する接着剤である。
上記感熱性接着剤は、熱収縮性筒状ラベル3を容器2に熱収縮装着するときに用いる熱源によって、粘着性を生じる。また、上記水系接着剤や感熱性接着剤は、熱収縮性筒状ラベル3を容器2に熱収縮装着するときに用いるスチームによって、粘着性を生じる。このように水系接着剤や感熱性接着剤を用いれば、熱収縮性筒状ラベル3を熱収縮させると同時に、接着部6を介して、熱収縮性筒状ラベル3を容器2の外面に接着させることができる。
上記ラベル付き容器1においては、熱収縮性筒状ラベル3の上縁から下縁にまで一対の第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42が形成されているので、これを利用して第1及び第2縦切断用補助線41,42によって挟まれた帯状領域8を容易に除去できる。例えば、帯状領域8の上端部を指で摘み、これを外側下方へ引き出すことによって、第1及び第2縦切断用補助線41,42に沿ってラベル3が切れていき、帯状領域8を容易に除去できる。
かかる帯状領域8を除去することにより、図7に示すように、熱収縮性筒状ラベル3が左右に分断されるので、容器2に対する熱収縮性筒状ラベル3の締付け力が解除される。かかる締付け力の解除した後、もし容器2にひび割れが生じている場合には、容器2が実際に割れるので、容器2のひび割れを容易に発見できる。
さらに、第1縦切断用補助線41と第2縦切断用補助線42によって挟まれた帯状領域8には、周方向に延びる切断用補助線が形成されていないので、第1及び第2縦切断用補助線41,42に沿って切り取る際、前記帯状領域8が途切れることなく、熱収縮性筒状ラベル3を分断できる。特に、第1縦切断用補助線41と第2縦切断用補助線42の間隔が、ラベル3の下縁に向かうに従って狭まっているので、第1及び第2縦切断用補助線41,42に沿って帯状領域8を切り取る際、前記帯状領域8が途切れることを確実に防止できる。
第1及び第2縦切断用補助線41,42に沿って帯状領域8を切り取り、熱収縮性筒状ラベル3を分断した後、横切断用補助線5に沿って熱収縮性筒状ラベル3の上側領域を除去することにより、容器2のキャップ部23を開封できるようになる。
なお、熱収縮性筒状ラベル3は上記接着部6において容器2に接着しているため、熱収縮性筒状ラベル3の上記帯状領域8及び上側領域を除去した後でも、熱収縮性筒状ラベル3の残る部分が容器2から外れることがない。従って、帯状領域8及び上側領域を除去した後でも、意匠表示(商品名、説明書き、賞味期限など)が容器に残ったままとなり、ラベルの表示機能が損なわれない。
本発明のラベル付き容器は、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。
上記実施形態では、接着部6が、横切断用補助線5、ラベル3の下縁、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42によって囲われた領域の全体に設けられているが、必ずしもこの領域の全体に接着部6が設けられていなくてもよく、この領域における容器密着面の一部分に接着部6が設けられていてもよい。
前記領域の一部分に接着部6を設ける場合(前記領域の全体に接着部6を設けない場合)、その接着部6の形成部分は、特に限定されず、例えば、接着部が、前記領域において周方向に帯状に且つこれが上下多段状に設けられていてもよい。
好ましくは、図8に示すように、横切断用補助線5、ラベル3の下縁、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42によって囲われた領域のうち、第1縦切断用補助線41の近傍及び第2縦切断用補助線42の近傍における容器密着面に、接着部6が少なくとも設けられる。このように少なくとも第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42の近傍に接着部6が設けられていることにより、帯状領域8を除去した後に生じる熱収縮性筒状ラベル3の左右側縁部が捲れることを防止できる。
さらに、上記実施形態では、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42は、傾斜して形成された部分を有するが、例えば、図9に示すように、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42は、熱収縮性筒状ラベル3の縦方向と完全に平行な方向に形成されていてもよい(この場合、第1縦切断用補助線41と第2縦切断用補助線42の間隔は、縦方向の何れの部分においても略同じである)。
さらに、上記実施形態では、摘み部を形成するために、ラベルの上縁部に第3及び第4切込み線73,74が形成されているが、これに代えて又はこれに加えて、例えば、図9に示すように、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42で挟まれた領域(帯状領域)を上方に延出してもよい。この延出部分は、摘み部として機能し得る。
また、上記実施形態では、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42は、それぞれ1本であるが、例えば、第1縦切断用補助線41及び第2縦切断用補助線42の近傍であって、ラベルの上縁(及び/又は下縁部)から下方(及び/又は上方)に短く延びる副ミシン目線がそれぞれ形成されていてもよい。かかる副ミシン目線が形成されている場合、第1及び第2縦切断用補助線41,42に沿って切り取る際、ラベルの上縁(又は下縁)が簡単に切れ始めるので好ましい。
また、上記実施形態において第1及び第2切込み線71,72が形成される場合、その第1及び第2切込み線71,72は、第1及び第2縦切断用補助線41,42と横切断用補助線5に繋がって曲線状に形成されているが、例えば、図10に示すように、第1及び第2切込み線71,72が直線状に形成されていてもよい。この図示例では、直線状の第1及び第2切込み線71,72は、その一端が第1及び第2縦切断用補助線41,42に繋がり且つ横切断用補助線5上に重なって形成されている。
さらに、上記実施形態では、熱収縮性筒状ラベル3は、容器2の胴部21の下端からキャップ部23にかけて熱収縮装着されているが、例えば、熱収縮性筒状ラベル3が、容器2の胴部21の中途部からキャップ部23にかけて熱収縮装着されていてもよいし、或いは、熱収縮性筒状ラベル3がキャップ部23を除いた容器2の胴部21にのみ熱収縮装着されていてもよい。
本発明のラベル付き容器は、ジュースなどの飲料、ジャムなどのゲル状食品、シャンプーなどのサニタリー品、医薬品、化粧品、顆粒状洗剤などの粒状体などを収納する容器2として利用できる。
1…ラベル付き容器、2…容器、3…熱収縮性筒状ラベル、41…第1縦切断用補助線、42…第2縦切断用補助線、5…横切断用補助線、6…接着部、71…第1切込み線、72…第2切込み線、8…帯状領域

Claims (3)

  1. 縦方向に延びる左右一対の第1及び第2縦切断用補助線と周方向に延びる横切断用補助線とが形成された熱収縮性筒状ラベルと、前記熱収縮性筒状ラベルが熱収縮装着されたガラス製又は陶器製の容器と、を有し、
    前記第1及び第2縦切断用補助線が、熱収縮性筒状ラベルの上縁から下縁にまで形成されており、
    前記横切断用補助線の一端が前記第1縦切断用補助線に繋がり且つ前記横切断用補助線の他端が前記第2縦切断用補助線に繋がっており、
    前記第1縦切断用補助線と第2縦切断用補助線によって挟まれた帯状領域には、周方向に延びる切断用補助線が形成されておらず、
    前記横切断用補助線、ラベルの下縁、第1縦切断用補助線及び第2縦切断用補助線によって囲われた領域内における前記熱収縮性筒状ラベルの容器接触面の一部分又は全体が、接着剤を介して前記容器の外面に接着されていることを特徴とするラベル付き容器。
  2. 前記接着剤が、前記第1縦切断用補助線の近傍及び前記第2縦切断用補助線の近傍における容器密着面に少なくとも設けられている請求項1に記載のラベル付き容器。
  3. 前記第1縦切断用補助線と第2縦切断用補助線の間隔が、ラベルの上縁又は下縁に向かうに従って狭まっている部分を有する請求項1又は2に記載のラベル付き容器。
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