JP6236003B2 - シュリンクフィルム付き台紙 - Google Patents
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Description
しかしながら、シュリンクフィルムは接着剤にて台紙に強固に接着されているので、シュリンクフィルムを台紙から剥がしにくい。さらに、シュリンクフィルムを台紙から引き剥がした後に、そのシュリンクフィルムを分断し、それを物品から取り除かなければならない。それ故、従来のシュリンクフィルム付き台紙を用いた包装体においては、物品を取り外すことが非常に煩雑である。
また、物品から取り除いた後のシュリンクフィルムは、そのまま廃棄されるが、省資源化の観点から、これを有効利用することも求められる。
好ましくは、前記筒状のシュリンクフィルムが、熱収縮性を有するフィルムの一側端部と他側端部を重ね合わせて接着した重合部位を有し、前記シュリンクフィルムが、前記重合部位を前記接着部に対面させて前記台紙に接着されている。
例えば、前記2つの縦ミシン目線の間の領域に存在する横ミシン目線の貫通孔が、縦ミ シン目線に繋がる又は縦ミシン目線の近傍に延びる1本の貫通孔からなる。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
図1乃至図5において、本発明のシュリンクフィルム付き台紙1は、台紙2と、筒状のシュリンクフィルム3と、を有し、前記シュリンクフィルム3は、上下方向に延びる所定幅の接着部4を介して台紙2の表面に接着されている。前記シュリンクフィルム3には、前記接着部4の両側縁4a,4b又はその両側縁4a,4bの外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線51,52がそれぞれ設けられている。筒状のシュリンクフィルム3の内側に物品を挿入し、シュリンクフィルム3を熱収縮させることにより、物品がシュリンクフィルム3に取り付けられる。シュリンクフィルム3は、筒状であるが、それに物品を取り付ける前には、通常、扁平状に畳まれている。
扁平状に畳まれたシュリンクフィルム3を開き、物品9をシュリンクフィルム3内に挿入する。物品9は、シュリンクフィルム3の上下方向の所望の位置に挿入される。例えば、物品9の下面が台紙2の下縁に略一致する位置に、物品9を挿入する。挿入後、シュリンクフィルム3を所定温度に加熱すると、シュリンクフィルム3が縮径して物品9の胴部外面に密着し、図6に示すような、包装体10を得ることができる。なお、シュリンクフィルム3に形成された縦ミシン目線51,52は物品9の背面に位置するので、包装体10を正面から見た際に見えにくく、包装体10の外観も好ましい。
前記物品9は、特に限定されず、従来公知のものを使用できる。物品9としては、化粧料などが収納されたスプレー式容器、キャップ付き容器、ボトル型容器などの各種容器などが挙げられる。物品9の胴部の形状は、特に限定されないが、例えば、円筒状、楕円筒状、四角筒状などの多角筒状、円錐台状、楕円錐台状などが挙げられる。
また、上記第1実施形態では、シュリンクフィルム付き台紙1に接着された扁平状のシュリンクフィルム3を開いた後、物品9をシュリンクフィルム3内に挿入して熱収縮させることにより、包装体10を製造している。これに代えて、(台紙2に筒状のシュリンクフィルム3を予め接着せず)筒状のシュリンクフィルム3に物品9を挿入し、このフィルム3を熱収縮させた後、その物品取り付け済みシュリンクフィルム3を当該物品9と共に接着部4を介して台紙2に接着することにより、包装体10を製造することもできる。
第2実施形態は、筒状のシュリンクフィルムの内面に、物品に接着可能な貼付部が設けられているシュリンクフィルム付き台紙に関する。
ただし、第2実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
第2実施形態の包装体10も、第1実施形態と同様に、シュリンクフィルム3と共に物品9を、又は、台紙2を引っ張ると、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52に略沿って上方から下方へと分断されていく(便宜上、図7を参照)。シュリンクフィルム3の下縁まで分断されると、図17に示すように、物品9を台紙2から完全に取り外すことができる。シュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで帯状の領域Aが除去されると、物品9の胴部の周囲に残存したシュリンクフィルム残部Bは、通常、物品9から外れるが、第2実施形態においては、貼付部71,72が設けられているので、分断後のシュリンクフィルム残部Bは、物品9から外れず、そのまま物品9に密着したままとなる。なお、図17の符号51aは、第1縦ミシン目線51に沿って分断された後の切断跡である、シュリンクフィルム残部Bの一方の縁部を示し、符号52aは、第2縦ミシン目線52に沿って分断された後の切断跡である、シュリンクフィルム残部Bの他方の縁部を示す。
第3実施形態は、周方向に横ミシン目線が周設されているシュリンクフィルム付き台紙に関する。
ただし、第3実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
この縦ミシン目線51,52は、筒状のシュリンクフィルム3の上下方向に延び、少なくとも2本設けられている。この縦ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで設けられている。もっとも、第1実施形態のように、縦ミシン目線51,52がシュリンクフィルム3の上縁及び/又は下縁にまで至らず、縦ミシン目線51,52の上端及び/又は下端からシュリンクフィルム3の上縁及び/又は下縁に縦切り目がそれぞれ形成されていてもよい。
2つの縦ミシン目線51,52の間の領域に対応して、帯状の接着部4が上下方向に延びて設けられている。第3実施形態では、接着部4の上縁4dが、シュリンクフィルム3の上縁又はその近傍に位置せず、シュリンクフィルム3の上縁よりもかなり下方に配置されている。接着部4の下縁4cは、シュリンクフィルム3の下縁の近傍に配置されている。もっとも、接着部4の下縁4cが、シュリンクフィルム3の下縁に一致する、或いは、シュリンクフィルム3の下縁よりもかなり上方に位置するように、接着部4が配置されていてもよい(何れも図示せず)。
上記第3実施形態において、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域における横ミシン目線6は、複数の貫通孔からなるが、これに限定されない。例えば、図25に示すように、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域に存在する横ミシン目線6の貫通孔61が、縦ミシン目線51,52に繋がる又は縦ミシン目線51,52の近傍に延びる1本の貫通孔61から構成されていてもよい。この1本の貫通孔61は、幅方向に延びる細長い貫通孔であり、上記横切り目81と同様なものである。2つの縦ミシン目線51,52の間の領域に存在する横ミシン目線6が、1本の貫通孔61から構成されている場合、非貫通部を有さないので、取り付けられた物品9を引っ張った際に、引裂き力が直接的に縦ミシン目線51,52に作用するようになる。このため、前記領域に存在する横ミシン目線6が1本の貫通孔61から構成されている場合、複数の貫通孔からなる場合に比して、物品9をより取り外し易くなる。
第4実施形態は、台紙に分断用切り目が設けられているシュリンクフィルム付き台紙に関する。ただし、第4実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
この第1分断用切り目84及び第2分断用切り目85は、接着部4の両側縁又はその両側縁の外側近傍に沿って形成されていることが好ましい。図示例では、第1分断用切り目84は、シュリンクフィルム3の第1縦ミシン目線51に略一致した位置に形成され、且つ、第2分断用切り目85は、シュリンクフィルム3の第2縦ミシン目線52に略一致した位置に形成されている(図29参照)。
本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1も、取り付けた物品を台紙2から容易に取り外すことができる。
第5実施形態は、重合部位においてシュリンクフィルムが台紙に接着されたシュリンクフィルム付き台紙に関する。ただし、第5実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
シュリンクフィルム3は、上記第1実施形態と同様に、前記フィルムの一側端部3aを他側端部3bに重ね合わせ、その両側端部3a,3bを互いに接着することにより、筒状に形成されている。第5実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、その重合部位(一側端部3aと他側端部3bを接着した部位)を、接着部4に対面させている。従って、シュリンクフィルム3は、接着部4を介して、その重合部位を台紙に接着させている。
具体的には、前記重合部位は、フィルムの一側端部3aと他側端部3bを接着した、フィルムが2重になった部位である。つまり、筒状のシュリンクフィルム3は、フィルムが1重の領域と、フィルムが2重の部位と、を有する。このフィルムが2重である重合部位は、フィルムが1重の領域よりも、高い強度を有する。従って、重合部位とフィルムが1重の領域との間に、強度差が存在する。本実施形態では、前記重合部位が、接着部4を介して台紙2に接着されているので、シュリンクフィルム3のうち台紙2に接着されていない領域は、全てフィルムが1重となっている。このため、物品を引っ張った際にシュリンクフィルムに加わる引裂き力が、縦ミシン目線51,52に集中し易くなる。そのため、本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1を用いた包装体は、比較的小さな力でシュリンクフィルム3を縦ミシン目線51,52に略沿って分断し、物品を取り外すことができる。
例えば、第1実施形態及びその変形例で示した、上下方向に延びる又は傾斜状の縦切り目を、第3実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1に適用してもよい。その他、本発明の意図する範囲で、上記各実施形態を様々な態様に変更、置換、併用などすることができる。
Claims (6)
- 台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、
前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、前記シュリンクフィルムの上縁から下縁にまで上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ設けられており、
前記台紙の下縁には、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上向きに延びる一対の分断用切り目が形成されている、シュリンクフィルム付き台紙。 - 前記筒状のシュリンクフィルムが、熱収縮性を有するフィルムの一側端部と他側端部を重ね合わせて接着した重合部位を有し、
前記シュリンクフィルムが、前記重合部位を前記接着部に対面させて前記台紙に接着されている、請求項1に記載のシュリンクフィルム付き台紙。 - 台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、
前記筒状のシュリンクフィルムが、熱収縮性を有するフィルムの一側端部と他側端部を重ね合わせて接着した重合部位を有し、
前記シュリンクフィルムが、前記重合部位を前記接着部に対面させて前記台紙に接着されており、
前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ設けられている、シュリンクフィルム付き台紙。 - 台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、
前記シュリンクフィルムの上方領域が、前記接着部の上縁よりも上方に延出されており、
前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ前記上方領域にまで設けられており、
さらに、前記シュリンクフィルムには、前記接着部の上縁又はその上縁の上側近傍に対応して、周方向に延びる横ミシン目線が前記2つの縦ミシン目線の間の領域を含んで周設されている、シュリンクフィルム付き台紙。 - 前記2つの縦ミシン目線の間の領域に存在する横ミシン目線の貫通孔が、縦ミシン目線に繋がる又は縦ミシン目線の近傍に延びる1本の貫通孔からなる、請求項4に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
- 前記2つの縦ミシン目線の上端からシュリンクフィルムの上縁に至るまで、シュリンクフィルムの上縁に向かうに従って互いに離れるように弧状に湾曲しつつ傾斜した2つの上方縦切り目、及び、前記2つの縦ミシン目線の下端からシュリンクフィルムの下縁に至るまで、シュリンクフィルムの下縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜した2つの下方縦切り目であって、前記上方縦切り目及び下方縦切り目のうち少なくとも何れか一方が形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
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