JP5549913B2 - 電気機械変換素子の製造方法 - Google Patents

電気機械変換素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5549913B2
JP5549913B2 JP2009201569A JP2009201569A JP5549913B2 JP 5549913 B2 JP5549913 B2 JP 5549913B2 JP 2009201569 A JP2009201569 A JP 2009201569A JP 2009201569 A JP2009201569 A JP 2009201569A JP 5549913 B2 JP5549913 B2 JP 5549913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
sol
gel
etching
amorphous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009201569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011054716A (ja
Inventor
善一 秋山
恵司 上田
孝和 木平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009201569A priority Critical patent/JP5549913B2/ja
Publication of JP2011054716A publication Critical patent/JP2011054716A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549913B2 publication Critical patent/JP5549913B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は電気機械変換素子の製造方法に関し、詳細には液滴吐出装置のノズルが連通する加圧室内の液体に変位エネルギーを付与する圧電素子などの電気機械変換素子の製造方法に関する。
インクジェット記録装置は、騒音が極めて小さく、かつ高速印字が可能であり、更にはインクの自由度があり安価な普通紙を使用できるなど多くの利点があるために、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像記録装置あるいは画像形成装置として広く展開されている。このインクジェット記録装置において使用する液滴吐出装置は、主として、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する吐出室、加圧液室、圧力室、インク流路等を称する液室と、該液室内のインクを吐出するための圧力発生手段とで構成されている。この圧力発生手段としては、圧電素子などの電気機械変換素子を用いて吐出室の壁面を形成している振動板を変形変位させることでインク滴を吐出させるピエゾ型のもの、吐出内に配設した発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いてインクの膜沸騰でバブルを発生させてインク滴を吐出させるバブル型(サーマル型)のものなどがある。更に、ピエゾ型のものにはd33方向の変形を利用した縦振動型、d31方向の変形を利用した横振動(ベンドモード)型、更には剪断変形を利用したシェアモード型等があるが、最近では半導体プロセスやMEMSの進歩により、Si基板に直接液室及びピエゾ素子を作り込んだ薄膜アクチュエータが考案されている。
ピエゾ型のものに使用される電気機械変換素子は、振動板に設けられた密着層となる基板上に配置した下部電極(第1の電極)と、電気機械変換層と、上部電極(第2の電極)とが積層したものからなる。各圧力室にインク吐出の圧力を発生させるのに個別の圧電素子が配置されることになる。電気機械変換層はジルコン酸チタン酸鉛(PZT)セラミックスなどが用いられ、これらは複数の金属酸化物を主成分としているので一般に金属複合酸化物と称される。
ここで、従来における電気機械変換素子の個別形成方法としては、下部電極上に各種の真空成膜法(例えばスパッタリング法、MO−CVD法(金属有機化合物を用いた化学的気相成長法)、真空蒸着法、イオンプレーティング法)やゾルゲル法、水熱合成法、AD(エアロゾルデポジション)法、塗布・熱分解法(MOD)などの周知の成膜技術により堆積させ、引き続き、上部電極を形成した後、フォトリソグラフィ・エッチングにより、上部電極のパターニングを行い、同様に圧電膜、下部電極のパターニングを行い、個別化を実施している。金属複合酸化物、特にPZTのドライエッチングは容易い加工材ではない。RIE(反応性イオンエッチング)でSi半導体デバイスは容易にエッチング加工できるが、この種の材料はイオン種のプラズマエネルギーを高めるため、ICPプラズマ、ECRプラズマ、ヘリコンプラズマを併用した特殊なRIEが成される。これは製造装置のコスト高を招く。また、下地電極膜との選択比は稼げない、特に大面積基板ではエッチング速度の不均一性は致命的である。予め、所望する部位のみに難エッチング性のPZT膜を配置すれば、上記加工工程が省略できるが、その試みは一部を除いて成されていない。
そこで、個別PZT膜形成の従来例がいくつか提案されている。これらの従来例について以下に概説する。
先ず、水熱合成法ではTi金属上にPZTが選択成長する。Ti電極をパターニングしておけば、その部位のみにPZT膜が成長する。この方法で十分な耐圧を有するPZT膜を得るには、膜厚が5μm以上の比較的厚い膜が好ましい。これ以下の膜厚では、電界印加で容易に絶縁破壊してしまうからである。
また、真空蒸着法は、有機ELの製造にシャドウマスクが用いられ、発光層のパターニングが成されているが、PZT成膜は基板温度500〜600℃にした状態で実行される。これは圧電性出現のためには複合酸化物が結晶化している必要があり、その結晶化膜を得るのに先記基板温度が必須となる。
更に、AD法は、予めフォトリソグラフィによりレジストパターンを形成し、レジストの無い部位にPZTを成膜する方法が知られている。このAD法は上記水熱合成法と同様に厚膜に有利である。また、レジスト膜上にもPZT膜が堆積するので、研磨処理により一部の堆積膜を除去した後、リフトオフ工程を行う。大面積の均一研磨工程も煩雑、さらにレジスト膜は耐熱性が無いため、室温でAD成膜を実行し、ポストアニール処理を経て、圧電性を示す膜に変換している。また、AD法では加速した結晶化したPZT粒子を基板に吹付け、その時にセラミック粒子の光学特性を利用した赤外線レーザ照射による加熱処理(金属では反射)を行うことにより結晶の欠陥回復を行っている。
このレーザ照射によるゾルゲル膜の結晶化と非結晶部の選択的な除去の従来例として、特許文献1ではシリコンウェハに白金膜をスパッタ法により堆積し、ゾルゲル(非晶質)膜を成膜し、XeClレーザ(波長308nm)を照射し、結晶具合をX線回折装置による評価、応力を加えた時に圧電効果により発生する電荷を評価している。また、レーザアニールを行う際にストライプ状に照射し、未照射部を残して、その後、王水(硝酸1:塩酸3)に浸漬しレーザ未照射部のみをエッチングし除去している。
しかしながら、上記水熱合成法では、所望する任意の薄膜が得られない。また、Si基板上に素子を形成する場合、水熱合成が強アルカリ性の水溶液下で合成されるため、Si基板の保護が必須となる。また、上記真空蒸着法では、一般的なシャドウマスクはステンレス製であり、Si基板とステンレス材の熱膨張差から、十分なマスキングができない。使い捨てシャドウマスクは実現性が低い。特にMO−CVD法やスパッタリング法では堆積膜の回り込み現象が大きく、更に不向きである。更に、上記AD法では、5μm以下の薄膜には不向きであり、大面積の均一研磨工程も煩雑、更にレジスト膜は耐熱性が無いため、室温でAD成膜を実行し、ポストアニール処理を経て、圧電性を示す膜に変換している。また、液滴吐出方式によるPZT前駆体塗布では、白金表面上に塗布された液体は微量であるため乾燥が速く、また塗布領域における端部でも、微小液体から蒸発した溶媒の蒸気濃度が低いため、乾燥が速い。このように白金表面上に塗布されたPZT前駆体の乾燥速度の差は、電気機械変換膜の膜厚ムラを生じる要因となり、電気機械変換素子の電気特性に不具合を生じることとなる。更に、上記特許文献1のような王水による未照射部のエッチング除去によれば、結晶化部もエッチング液に浸漬されて、このPZT粒界部の選択的な溶解が進行、PZT膜にダメージ、具体的には上部下部電極間のショート、リーク電流特性の悪化が認められ、適切なエッチング液の組成設定が必要であった。
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、簡素化した工程で選択的にパターン化可能な電気機械変換素子の製造方法を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明の電気機械変換素子の製造方法は、下部電極としての、アモルファス酸化物で形成されたアモルファス酸化物電極膜上に電気機械変換層になるゾルゲル液を塗布する工程と、塗布したゾルゲル液を乾燥・熱分解後に部分的にレーザを照射し、アモルファス酸化物電極膜とゾルゲル熱分解膜の両者を結晶化させる工程と、未照射部の非結晶のゾルゲル熱分解膜をエッチングして除去する工程と、未照射部のアモルファス酸化物電極膜をエッチングして除去する工程と、電気機械変換層の特性回復と残部のアモルファス酸化物電極膜の結晶化のための熱処理を行う工程と、上部電極を積層する工程とを有することに特徴がある。よって、簡素化した工程で選択的にパターン化可能となる。
また、アモルファス酸化物電極膜は500nm以上の波長に対し不透明であり、積層するゾルゲル熱分解膜の結晶化温度より低温で結晶化する電極膜である。
更に、アモルファス酸化物は化学式ABOで記述され、A=Sr、Ba、Ca、Pb、La、B=Ru、Co、Ni、Snを主成分とする複合酸化物であることが好ましい。
また、ゾルゲル熱分解膜の主成分が化学式ABOで記述され、A=Pb、Ba、Sr、B=Ti、Zr、Sn、Ni、Zn、Mg、Nbを主成分とする複合酸化物である。
更に、エッチングはフッ酸、硝酸、酢酸からなるエッチング液、またはフッ酸、硝酸、水からなるエッチング液を用いて結晶化部と非結晶ゾルゲル膜を選択エッチングすることが好ましい。
また、エッチング液の組成がx(HF)+y(CHCOOH)+z(HNO)、またはx(HF)+y(HO)+z(HNO) (x+y+z=1)とし、これら成分を頂点とする三角座標中、x、y、zで表せる点が、x=50、y=47、z=3となる点A、x=3、y=94、z=3となる点B、x=3、y=57、z=40となる点C、x=50、y=10、z=40となる点Dで囲まれる範囲内に存在する。ここで、端成分組成のHFは50%水溶液、CHCOOHは100%、HNOは60%(比重1.38)である。
本発明によれば、下部電極としてのアモルファス酸化物電極膜上に電気機械変換層になるゾルゲル液を塗布する。そして、塗布したゾルゲル液を乾燥・熱分解後に部分的にレーザを照射し、アモルファス酸化物電極膜とゾルゲル熱分解膜の両者を結晶化させる。その後、未照射部の非結晶のゾルゲル熱分解膜をエッチングして除去し、更には未照射部のアモルファス酸化物電極膜をエッチングして除去する。次に、電気機械変換層の特性回復と残部のアモルファス酸化物電極膜の結晶化のための熱処理を行って、上部電極を積層する。よって、簡素化した工程でゾルゲル法にて選択的にパターン化可能となる電気機械変換素子の製造方法を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る電気機械変換素子の製造工程を示す斜視図である。 熱処理温度と結晶性の関係を示す特性図である。 前躯体液の熱処理温度に対するTGとDTAの変化を示す特性図である。 レーザ照射PZT/SRO試料のXRDパターンを示す波形図である。 フッ酸、酢酸、硝酸の各成分を頂点とする三角座標で各組成割合を示す図である。 本発明の電気機械変換素子の製造方法によって製造された電気機械変換素子を用いた液滴吐出ヘッドの構成を示す断面図である。 図6の液滴吐出ヘッドを複数個配置した例を示す概略断面図である。 液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。 別の発明の一実施の形態に係る液滴吐出装置の構成を示す概略構成図である。
本発明における電気機械変換素子はd31方向の変形を利用した横振動(ベンドモード)型を例とし、先ずゾルゲル法による電気機械変換層の形成について以下に概説する。
アモルファス酸化物は一般式ABOで記述され、A=Pb、Ba、Sr、B=Ti、Zr、Sn、Ni、Zn、Mg、Nb、La、Mnを主成分とする複合酸化物が該当する。その具体的な記述として(Pb1-x,Ba)(Zr,Ti)O3、(Pb1-x,Sr)(Zr,Ti)O3、これはAサイトのPbを一部BaやSrで置換した場合である。このような置換は2価の元素であれば可能であり、その効果は熱処理中の鉛の蒸発による特性劣化を低減させる作用を示す。
ここで、派生系圧電材料としては、下記の表に示すような化合物やこれらの固溶体がある。
Figure 0005549913
ここで、電気機械変換層がPZTの場合、非特許文献1に記載されているように、出発材料に酢酸鉛、ジルコニウムアルコキシド、チタンアルコキシド化合物を出発材料にし、共通溶媒としてメトキシエタノールに溶解させ均一溶液を得る。この均一溶媒をPZT前駆体溶液と呼ぶ。PZTとはジルコン酸鉛(PbTiO)とチタン酸鉛(PbTiO)の固溶体で、その比率により特性が異なる。一般的に優れた圧電特性を示す組成はPbZrOとPbTiOの比率が53:47の割合で、化学式で示すとPb(Zr0.53,Ti0.47)O、一般にPZT(53/47)と示される。酢酸鉛、ジルコニウムアルコキシド、チタンアルコキシド化合物の出発材料は、この化学式に従って秤量される。
なお、金属アルコキシド化合物は大気中の水分により容易に加水分解してしまうので、前駆体溶液に安定剤としてアセチルアセトン、酢酸、ジエタノールアミンなどの安定化剤を適量、添加しても良い。
そして、PZT以外の複合酸化物としてはチタン酸バリウムなどが挙げられ、この場合はバリウムアルコキシド、チタンアルコキシド化合物を出発材料にし、共通溶媒に溶解させることでチタン酸バリウム前駆体溶液を作製することも可能である。
また、下地基板全面にPZT膜を得る場合、スピンコートなどの溶液塗布法により塗膜を形成し、溶媒乾燥、熱分解、結晶化の各々の熱処理を施すことで得られる。熱分解後の塗膜は非結晶であり、その後の熱処理(結晶化処理)が必要になる。塗膜から結晶化膜への変態には体積収縮が伴うので、クラックフリーな膜を得るには一度の工程で100nm以下の膜厚が得られるように前駆体濃度の調整が必要になる。
更に、液体噴射装置の電気機械変換素子として用いる場合、このPZT膜の膜厚は1μm〜2μmが要求される。前述の方法でこの膜厚を得るには十数回、工程を繰り返す。
次に、導電性酸化物電極膜について概説すると、白金族元素の酸化物は導電性を示すが、ここでは複合酸化物が耐熱性、耐薬品性などの化学的安定性などの面から優れているので、下記材料が好ましい。ルテニウム酸ストロンチウム、ルテニウム酸カルシウム、とこれらの固溶体:SrRuO、CaRuOや(Sr1−xCa)OまたLaNiO、ほかLa1−xSr(Co1−yNi)O、y=0の時、LSCOと略されるLa1−xSrMnOやLSCOとこれとの固溶体でも良い。これら材料は共通してアモルファス状態では抵抗値の高い絶縁性であるが、約550℃以上の熱処理により結化し、ペロブスカイト型結晶構造を持つと同時に、導電性が付与される。
また、下地がSiO膜であっても密着性に優れており、白金族元素の薄膜の場合に必須の密着層(Ti、Cr、Ta)が不要である。550℃で結晶化させたこれら導電性膜の熱分解温度は、共通して約800℃にある。換言すれば、これら電極剤を用いたときのプロセス上限温度は800℃といえる。ゾルゲルPZT膜の結晶化処理は700℃±50℃の温度範囲で実行されるので、先記材料は十分使える。
更に、スパッタリング法でこれら導電性酸化物を成膜した場合、スパッタリング条件の基板温度により結晶性が支配される。また下地基板種により結晶配向、やエピタキシャル成長についても異なる。
また、アルゴン、酸素混合ガスによる反応性スパッタリング成膜において、基板温度が300℃以下の場合、下地がSiO膜などの上には、アモルファスで抵抗率=約10〜100Ωcmの中抵抗膜になる。この値は電極膜としては不十分な値である。基板温度の上昇に伴い、基板温度500℃の時には非常にX線回折強度の弱い、(低い結晶性)の無配向膜が得られる。また、基板温度550℃以上で、無配向の結晶化膜が得られる。一方、エピタキシャル成長を狙って、チタン酸ストロンチウム単結晶基板上に基板温度500℃で成膜した場合、エピタキシャル膜ができ、抵抗率0.0004Ωcmの値が得られる。
図1は本発明の一実施の形態に係る電気機械変換素子の製造工程を示す斜視図である。同図に示すように、本実施の形態によれば、Si(シリコンウェハ)などの基板11上に、アモルファス状のアモルファス堆積膜12を形成し、さらにその上にゾルゲル液を塗布する。その後、塗布したゾルゲル液を乾燥・熱分解してゾルゲル堆積膜13を形成し、部分的にレーザを照射してアモルファス堆積膜12及びゾルゲル堆積膜13の結晶化を行う。すなわち、本実施の形態では、特にレーザアニールによる結晶化を提案する。レーザを照射すると、レーザ光に対して吸収・発熱する部位は下部電極としてのアモルファス堆積膜12が支配的なので、この電極膜の結晶化が先ず生じ、引き続きこの熱によりゾルゲル堆積膜13が結晶化する。このときゾルゲル堆積膜13の膜厚方向に温度勾配が生じているので、下部電極の結晶情報がゾルゲル堆積膜13に作用し、良好な結晶化膜14が得られるという効果もある。
以下では、より具体的に製造工程を説明する。Si(シリコンウェハ)などの基板11上に熱酸化膜(膜厚1μm)を形成し、下部電極としてルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO:以下、SROと略す)を反応性スパッタリングにより基板温度300℃で膜厚200nmとなるように堆積した。この膜の熱処理温度と結晶性を調べるためにX線回折を行ったところ、図2に示すように、この膜の結晶化には600℃以上の熱履歴(ただし800℃以下)が必要であることがわかる。なお、この膜のアモルファス状態での抵抗率は約10Ωcmであり、結晶化膜で400μΩcmになり、結晶的に800℃で構造変化があるものの、抵抗率の上昇はない。しかしながら、900℃で熱処理を行った試料では絶縁性に近くなり、電極としては不適切な値となる。次に、アモルファス状のSRO堆積膜の上に、ゾルゲル膜を以下に説明するように積層した。先ず、前駆体塗布液の合成として、出発材料に酢酸鉛三水和物、イソプロポキシドチタン、ノルマルブトキシジルコニウムを用いた。酢酸鉛の結晶水はメトキシエタノールに溶解後、脱水した。化学両論組成に対し鉛量を10mol%過剰にしてある。これは熱処理中のいわゆる鉛抜けによる結晶性低下を防ぐためである。イソプロポキシドチタン、ノルマルブトキシジルコニウムをメトキシエタノールに溶解し、アルコール交換反応、エステル化反応を進め、先記の酢酸鉛を溶解したメトキシエタノール溶液と混合することでPZT前駆体溶液を合成した。このPZT前駆体溶液の濃度(以下、PZT濃度と称す)は0.1mol/lにした。なお、一度のゾルゲル成膜で得られる膜厚は100nmが好ましく、PZT濃度は成膜面積とPZT前駆体塗布量の関係から適正化されるため、PZT濃度は0.1mol/lに限定されるものではない。このPZT前駆体溶液をアモルファス状のSRO堆積膜上にスピンコート法で塗布した。これを第1の加熱(溶媒乾燥)として120℃処理後、500℃の熱処理から非結晶ゾルゲル膜を得る。この1度の塗布〜熱処理により得られる膜厚は90nmであった。この結果形成されたPZT膜の熱処理温度と溶媒乾燥の熱分解挙動は図3に示すようなTG−DTA分析で判断できる。液体噴射用のアクチュエータとして要求される膜厚は1〜2μmである。従ってこの塗布・熱分解を所望する膜厚になるまで繰り返す。第1の実施の形態では、この工程を12回繰り返し、1.08μmのPZT膜(図1のゾルゲル堆積膜13)を形成した。
次に、レーザ照射による結晶化を行う。原理的な確認として市販のレーザトリマを用い、パルス強度変調、パルス時間変調、NDフィルタの組み合わせから、種々の条件で光照射し、X線回折パターン測定、PZT膜の電気特性を評価した。レーザはQスイッチのネオジウム添加YAGの基本波、2倍波で、波長はそれぞれ、1064nm、532nm、355nmで行った。図4に示すように、照射回数1回から20回(繰り返し周波数20Hz)で行ったところ、SRO堆積膜(図1のアモルファス堆積膜12)及びPZT膜(図1のゾルゲル堆積膜13)の結晶化が確認された。その後、後述する混酸を用いたエッチングにより非結晶部のPZT膜、及びSRO堆積膜を除去する。そして、PZT層(電気機械変換層)の特性回復と残部のアモルファス堆積膜12の結晶化のための熱処理として、大気下中、700℃の加熱処理を5分以上行う。
次に、エッチングについて詳細に説明する。前述したように、熱酸化膜を配置した基板11上にSRO堆積膜、引き続きPZT膜を堆積し、レーザ照射により必要部位を結晶化し、その後混酸に浸漬して、エッチングにより非結晶部のPZT膜を除去する。レーザ照射により結晶化したPZT膜は、未照射部と比較して混酸に対する溶解速度が著しく変化し、結晶化部は溶解せず、未照射部(非結晶部)のみを溶解させることが可能である。そのエッチング液の適正化を行ったところ、図5の組成点A、B、C、Dの範囲内で示される組成において、選択比((未照射部溶解速度)/(照射部溶解速度)>1)が得られた。具体的には、フッ酸(フッ化水素水50%)、酢酸、硝酸(比重1.38)の混酸にてPZT膜のレーザ照射部、未照射部の溶解速度を求めた。そして、フッ酸、酢酸、硝酸の各成分を頂点とする三角座標で各組成割合を表わす図5のA−B−C−Dで示される範囲内でPZT膜のエッチングを確認した。フッ酸、酢酸、硝酸の成分を頂点とする三角座標中、x、y、zで表せる点が、x=50、y=47、z=3となる点A、x=3、y=94、z=3となる点B、x=3、y=57、z=40となる点C、x=50、y=10、z=40となる点Dで囲まれる範囲内に存在する。特に、フッ酸は室温溶解にとって必要な要素であり、また硝酸は反応工程で発生する中間体の積極的な酸化に寄与している。酢酸の代わりに水を用いた系でも同じ結果が得られた。この組成範囲内で選択比がもっとも取れたのは点Bと点Cの直線上であり、選択比100以上が得られた。そして、PZT膜のエッチング後、SRO堆積膜のエッチングを行う。SRO堆積膜のエッチングされる箇所は、レーザ照射されていないアモルファス状態であるため、塩素系ガス(BCl+SiCl)を利用した反応性イオンエッチング:RIE(Reactive Ion Etching)で、容易に除去できる。
その後、この結晶化膜に上部電極(白金、直径0.1mm)を配置させ、Pt(上部電極)/PZT(電気機械変換層)/SRO(下部電極)のサンドイッチキャパシタを形成した。その電気特性は、比誘電率=1150(測定周波数=1kHz)、2Pr=40.6μC/cm、Ec=41.1kV/cmを示した。
次に、他の下部電極材料を用いた第2の実施の形態について概説すると、下部電極にLaNiOを膜厚200nmでスパッタ成膜した。また、LSCO試料も準備した。これらはセラミック焼結体ターゲットを使用し、成膜時の基板温度は同様の300℃得られた膜の光学特性は目視において淡い黒色を呈していた。いずれも550℃で結晶化し耐熱性は、LaNiOは800℃、LSCOは750℃であった。第1の実施の形態と同様にゾルゲル成膜し、その特性を評価したところ同様な強誘電性を示した。
次に、本発明の電気機械変換素子の製造方法によって製造された電気機械変換素子を用いた液滴吐出ヘッドの構成を図6に示す。同図に示す液滴吐出ヘッド20は、下部電極21上に電気機械変換膜22が設けられ、該電気機械変換膜22上には、例えば液滴吐出ヘッドを用いて白金インクを塗布して形成した上部電極23が積層されて電気機械変換素子24を構成している。更には、この電気機械変換素子24の上部電極23上には密着層25が設けられている。この密着層25は密着層25に設けられる振動板26上に白金族下部電極を配置する場合膜密着力を強めるための層である。そして、振動板26とSi基板である圧力室基板27とノズル28が設けられたノズル板29とで圧力室30が構成されている。なお、図6では、液体供給手段、流路、流体抵抗は省略している。
なお、上部電極23として用いられる材料は耐熱性かつアルカンチオールとの反応によりSAM膜を形成する金属が選ばれる。銅や銀はSAM膜を形成するが大気下中、500℃以上の熱処理により変質してしまうので用いることはできない。また、金は両条件を満たすものの、積層するPZT膜の結晶化に不利に働くので使えない。白金、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、の単金属や白金−ロジウムなどの白金を主成分とした他の白金族元素との合金材料も有効である。更に、密着層25として可能な材料はチタン、タンタル、酸化チタン、酸化タンタル、窒化チタン、窒化タンタルやこれらの積層膜が有効である。また、振動板26は厚さ数ミクロンでシリコン酸化膜や窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、およびこれら各膜を積層した膜でも良い。また熱膨張差を考慮した酸化アルミニウム膜、ジルコニア膜などのセラミック膜でも良い。これら材料は絶縁体である。そして、上部電極23は電気機械変換素子24に信号入力する際の共通電極として電気的接続をするので、その上にある振動板26は絶縁体か、もしくは導体であれば絶縁処理を施して用いることになる。この絶縁処理に用いられるシリコン系絶縁膜は熱酸化膜、CVD堆積膜を用い、金属酸化膜はスパッタリング法で成膜することができる。
図7は図6の液滴吐出ヘッドを複数個配置した例を示す概略断面図である。上述したように、電気機械変換素子が簡便な製造工程で、かつバルクセラミックスと同等の性能を持つように形成でき、その後の圧力室形成のための裏面からのエッチング除去、ノズル孔を有するノズル板を接合することで液滴吐出ヘッドができる。なお、図7では液体供給手段、流路、流体抵抗は省略している。
図8は液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。図6及び図7で用いられる液滴吐出ヘッドを搭載した図8に示す液滴吐出装置40によれば、架台41の上に、Y軸駆動手段42が設置してあり、その上に基板43を搭載するステージ44がY軸方向に駆動できるように設置されている。なお、ステージ44には図示されていない真空、静電気などの吸着手段が付随して設けられており、基板43が固定されている。また、X軸支持部材45にはX軸駆動手段46が取り付けられており、これにZ軸駆動手段47上に搭載されたヘッドベース48が取り付けられており、X軸方向に移動できるようになっている。ヘッドベース48の上には液体を吐出させる液滴吐出ヘッド49が搭載されている。この液滴吐出ヘッド48には図示されていない液体タンクから供給用パイプ50を介して液体が供給される。
図9は別の発明の一実施の形態に係る液滴吐出装置の構成を示す概略構成図である。同図の(a)は概略断面図であり、同図の(b)は概略透視斜視図である。なお、同図に示す本発明の液滴吐出装置は、上述した本発明の電気機械変換素子の製造方法によって製造された電気機械変換素子を具備する液滴吐出ヘッドを搭載している。同図に示す本発明の液滴吐出装置の一例であるインクジェット記録装置100は、主に、記録装置本体の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ101と、キャリッジ101に搭載した本発明を実施して製造した液滴吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッドからなる記録ヘッド102と、記録ヘッド102へインクを供給するインクカートリッジ103とを含んで構成される印字機構部104を有している。また、装置本体の下方部には前方側から多数枚の用紙105を積載可能な給紙カセット106を抜き差し自在に装着することができ、また用紙105を手差しで給紙するための手差しトレイ107を開倒することができ、給紙カセット106或いは手差しトレイ107から給送される用紙105を取り込み、印字機構部104によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ108に排紙する。印字機構部104は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド109と従ガイドロッド110とでキャリッジ101を主走査方向に摺動自在に保持し、このキャリッジ101にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係る液滴吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッドからなる記録ヘッド102を複数のインク吐出口(ノズル)を主走査方向と交差する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。また、キャリッジ101には記録ヘッド102に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ103を交換可能に装着している。インクカートリッジ103は上方に大気と連通する大気口、下方には記録ヘッド102へインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力により記録ヘッド102へ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。また、記録ヘッド102としてここでは各色のヘッドを用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。ここで、キャリッジ101は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド109に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド110に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ101を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ111で回転駆動される駆動プーリ112と従動プーリ113との間にタイミングベルト114を張装し、このタイミングベルト104をキャリッジ101に固定しており、主走査モータ111の正逆回転によりキャリッジ101が往復駆動される。
一方、給紙カセット106にセットした用紙105を記録ヘッド102の下方側に搬送するために、給紙カセット106から用紙105を分離給装する給紙ローラ115及びフリクションパッド116と、用紙105を案内するガイド部材117と、給紙された用紙105を反転させて搬送する搬送ローラ118と、この搬送ローラ118の周面に押し付けられる搬送コロ119及び搬送ローラ118からの用紙105の送り出し角度を規定する先端コロ120とを設けている。搬送ローラ118は副走査モータ121によってギヤ列を介して回転駆動される。そして、キャリッジ101の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ118から送り出された用紙105を記録ヘッド102の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材122を設けている。この印写受け部材122の用紙搬送方向下流側には、用紙105を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ123、拍車124を設け、さらに用紙105を排紙トレイ108に送り出す排紙ローラ125及び拍車126と、排紙経路を形成するガイド部材127,128とを配設している。記録時には、キャリッジ101を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド102を駆動することにより、停止している用紙105にインクを吐出して1行分を記録し、用紙105を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙105の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙105を排紙する。また、キャリッジ101の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、記録ヘッド102の吐出不良を回復するための回復装置129を配置している。回復装置129はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ101は印字待機中にはこの回復装置129側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド102をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
なお、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
11;基板、12;アモルファス堆積膜、13;ゾルゲル堆積膜、
14;結晶化膜、20;液滴吐出ヘッド、40;液滴吐出装置、
100;インクジェット記録装置。
特開平9−221366号公報
K. D. Budd, S. K. Dey, D. A. Payne, Proc. Brit. Ceram. Soc. 36, 107 (1985)

Claims (6)

  1. 電気機械変換素子を製造する方法において、
    下部電極としての、アモルファス酸化物で形成されたアモルファス酸化物電極膜上に電気機械変換層になるゾルゲル液を塗布する工程と、
    塗布したゾルゲル液を乾燥・熱分解後に部分的にレーザを照射し、前記アモルファス酸化物電極膜とゾルゲル熱分解膜の両者を結晶化させる工程と、
    未照射部の非結晶のゾルゲル熱分解膜をエッチングして除去する工程と、
    未照射部の前記アモルファス酸化物電極膜をエッチングして除去する工程と、
    前記電気機械変換層の特性回復と残部の前記アモルファス酸化物電極膜の結晶化のための熱処理を行う工程と、
    上部電極を積層する工程とを有することを特徴とする電気機械変換素子の製造方法。
  2. 前記アモルファス酸化物電極膜は500nm以上の波長に対し不透明であり、積層する前記ゾルゲル熱分解膜の結晶化温度より低温で結晶化する電極膜であることを特徴とする請求項1記載の電気機械変換素子の製造方法。
  3. 前記アモルファス酸化物は化学式ABOで記述され、A=Sr、Ba、Ca、Pb、La、B=Ru、Co、Ni、Snを主成分とする複合酸化物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機械変換素子の製造方法。
  4. 前記ゾルゲル熱分解膜の主成分が化学式ABOで記述され、A=Pb、Ba、Sr、B=Ti、Zr、Sn、Ni、Zn、Mg、Nbを主成分とする複合酸化物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機械変換素子の製造方法。
  5. 前記エッチングはフッ酸、硝酸、酢酸からなるエッチング液、またはフッ酸、硝酸、水からなるエッチング液を用いて結晶化部と非結晶ゾルゲル膜を選択エッチングすることを特徴とする請求項1記載の電気機械変換素子の製造方法。
  6. 前記エッチング液の組成がx(HF)+y(CHCOOH)+z(HNO)、またはx(HF)+y(HO)+z(HNO) (x+y+z=1)とし、これら成分を頂点とする三角座標中、x、y、zで表せる点が、x=50、y=47、z=3となる点A、x=3、y=94、z=3となる点B、x=3、y=57、z=40となる点C、x=50、y=10、z=40となる点Dで囲まれる範囲内に存在することを特徴とする請求項5記載の電気機械変換素子の製造方法。
JP2009201569A 2009-09-01 2009-09-01 電気機械変換素子の製造方法 Expired - Fee Related JP5549913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201569A JP5549913B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 電気機械変換素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201569A JP5549913B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 電気機械変換素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011054716A JP2011054716A (ja) 2011-03-17
JP5549913B2 true JP5549913B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=43943446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009201569A Expired - Fee Related JP5549913B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 電気機械変換素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5549913B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199330A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 電気機械変換膜の製造方法、液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP5741102B2 (ja) * 2011-03-18 2015-07-01 株式会社リコー 電気機械変換素子の製造方法、電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置
JP2012199334A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 電気機械変換素子、電気機械変換素子の製造方法、液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置
JP5909933B2 (ja) * 2011-09-02 2016-04-27 株式会社リコー 酸化物導電性薄膜の処理方法、電子デバイスの製造方法及び液滴吐出ヘッドの製造方法
JP5824999B2 (ja) * 2011-09-15 2015-12-02 株式会社リコー 薄膜製造装置及び薄膜製造方法
JP5988128B2 (ja) * 2011-09-16 2016-09-07 株式会社リコー 薄膜製造装置及び電気機械変換膜の製造方法
JP5919814B2 (ja) * 2011-12-27 2016-05-18 株式会社リコー 電気機械変換素子の製造方法、液滴吐出ヘッドの製造方法
JP5862286B2 (ja) * 2011-12-27 2016-02-16 株式会社リコー 薄膜製造装置、薄膜製造方法、液滴吐出ヘッドの製造方法
JP5891782B2 (ja) * 2011-12-27 2016-03-23 株式会社リコー 薄膜製造装置、薄膜製造方法、液滴吐出ヘッド、及びインクジェット記録装置
JP6015014B2 (ja) * 2012-01-31 2016-10-26 株式会社リコー 薄膜形成方法、薄膜形成装置、電気−機械変換素子の形成方法、および液体吐出ヘッドの製造方法
JP6357730B2 (ja) * 2013-02-05 2018-07-18 株式会社リコー 加熱方法、圧電膜及び圧電素子の製造方法
JP6142586B2 (ja) * 2013-03-11 2017-06-07 株式会社リコー 圧電膜の製造方法、圧電素子の製造方法
JP2016042566A (ja) 2014-08-18 2016-03-31 株式会社リコー 電気機械変換膜の製造方法、電気機械変換素子の製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021996A (ja) * 1988-06-10 1990-01-08 Fuji Electric Co Ltd 圧電セラミックス用エッチング溶液
JP3221251B2 (ja) * 1994-09-09 2001-10-22 ソニー株式会社 非晶質シリコンの結晶化方法および薄膜トランジスタの製造方法
JPH09221366A (ja) * 1996-02-15 1997-08-26 Seiko Epson Corp 多成分系セラミックス材料の製造方法
JP3682684B2 (ja) * 1997-10-20 2005-08-10 セイコーエプソン株式会社 圧電体薄膜素子の製造方法
JP2001094064A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Toshiba Corp 結晶化方法及び半導体装置の製造方法
JP3846271B2 (ja) * 2001-11-05 2006-11-15 松下電器産業株式会社 薄膜圧電体素子およびその製造方法
JP2005108876A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2005327919A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Seiko Epson Corp デバイスの製造方法及びデバイス、電気光学素子、プリンタ
JP2005349714A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Canon Inc 液体吐出ヘッドの製造方法および液体吐出ヘッド
JP2006237270A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Sony Corp 薄膜半導体装置及びその製造方法と表示装置
US8198566B2 (en) * 2006-05-24 2012-06-12 Electro Scientific Industries, Inc. Laser processing of workpieces containing low-k dielectric material
JP5196106B2 (ja) * 2007-03-28 2013-05-15 セイコーエプソン株式会社 圧電素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011054716A (ja) 2011-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5549913B2 (ja) 電気機械変換素子の製造方法
JP5585209B2 (ja) 電気機械変換素子の製造方法、該製造方法により製造した電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP5811728B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP6478139B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法
JP2015079928A (ja) 電気機械変換素子とその製造方法、及び電気機械変換素子を有する液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置
JP6318793B2 (ja) 電気−機械変換素子、電気−機械変換素子の製造方法、インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2013065670A (ja) 電気−機械変換素子とその製造方法、電気−機械変換素子を備えた液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP5884272B2 (ja) 薄膜製造方法
JP5716364B2 (ja) 電気機械変換素子、液体噴射ヘッド、及び電気機械変換素子の製造方法
JP5696409B2 (ja) 電気機械変換素子の製造方法
JP6332735B2 (ja) 電気機械変換部材及びその製造方法、並びに、その電気機械変換部材を備える液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5998543B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP5871117B2 (ja) 電気−機械変換素子、電気−機械変換素子を具備した液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドを具備したインクジェットプリンタ及び電気−機械変換素子の製造方法
JP5834675B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP6221270B2 (ja) 電気−機械変換素子の製造装置、電気−機械変換素子の製造方法
JP5998537B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2012186278A (ja) 電気機械変換膜の製造方法及び電気機械変換膜
JP2014157850A (ja) 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5919814B2 (ja) 電気機械変換素子の製造方法、液滴吐出ヘッドの製造方法
JP5909933B2 (ja) 酸化物導電性薄膜の処理方法、電子デバイスの製造方法及び液滴吐出ヘッドの製造方法
JP6236924B2 (ja) 電気機械変換膜、電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、及びインクジェット記録装置
JP6566323B2 (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP2012049254A (ja) 製造装置、製造方法、液体吐出ヘッドおよびインクジェットプリンタ
JP6497043B2 (ja) 分極処理装置、液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP6268985B2 (ja) 電気機械変換素子とその製造方法、及び電気機械変換素子を有する液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140508

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees