JP5547866B2 - 誘導電動機駆動装置、電動機駆動システム、及び昇降システム - Google Patents

誘導電動機駆動装置、電動機駆動システム、及び昇降システム Download PDF

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Description

本発明は、誘導電動機を駆動制御するの可変速運転を行うための誘導電動機駆動装置、電動機駆動システム、及びこれを用いた昇降システムに関する。
クレーン等の昇降装置を用いて荷物を上昇させる際には、誘導電動機の所定の加速レートが荷重に対して速すぎる場合の過大な電動機すべり(過すべり)を防止したり、過荷重、荷の状態、振動などによる荷重負荷変動や、熱などによる電動機の定数変動などによって引き起こされる荷物の落下を防止したりする技術が必要である。特許文献1では、回転速度検出器を用い、回転速度検出値と電動機入力周波数(一次周波数)から誘導電動機のすべり周波数を取得し、このすべり周波数が所定値を超過した場合に減速を行い、あるいは停止処理を行うようにしている。
また、特許文献2には、低速度域で負荷最大トルクに見合うように電動機電流をベクトル制御する技術が記載されている。この技術は、極性設定が不用なd軸電流を強め、電動機電流を制限するためにq軸電流を所定値あるいは略ゼロに制限している。
特開平2−262893号公報 特許3351244号公報(段落0033,0036)
しかしながら、特許文献1の技術では、誘導電動機の減速あるいは停止処理の基準となるすべり周波数を最適化することについては考慮されていない。このため、最大トルクを発生することなく誘導電動機を減速あるいは停止処理してしまうことがあった。
そこで、本発明は、加速不能判断を行う際、電動機トルクを理想最大値近傍まで発生させることのできる誘導電動機駆動装置、電動機駆動システム、及びこれを用いた昇降システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の誘導電動機駆動装置は、誘導電動機を駆動する電力変換部と、前記誘導電動機のq軸磁束を演算するq軸磁束演算部と、磁束飽和領域において前記誘導電動機の最大トルクを発生させる最大トルク発生q軸磁束を演算する最大トルク発生q軸磁束演算部と、前記誘導電動機の加速が可能か否かを判定する加速判定部と、回転磁界座標系のd軸電流指令値、及び速度指令値を変換したq軸電流指令値に従って前記誘導電動機の電動機電流をdqベクトル制御するベクトル制御部とを備えた誘導電動機駆動装置であって、前記ベクトル制御部は、前記速度指令値及び速度推定値の何れか一方が所定値以下の場合は、前記d軸電流指令値を通常時の値以上に制御し、前記加速判定部は、前記ベクトル制御部の制御中に、前記q軸磁束が前記最大トルク発生q軸磁束を超過した場合に加速不能と判定することを特徴とする。また、加速判定部は、q軸磁束の代わりにq軸磁束に対応するすべり周波数が最大トルク発生すべり周波数を超過した場合にも加速不能と判定することができる。なお、q軸磁束には、2次q軸磁束が含まれる。
これによれば、最大トルクを発生するq軸磁束、あるいはすべり周波数を基準にするので、最大トルクを発生することなく加速不能と判定されることはない。また、加速判定部は、すべり周波数が、前記最大トルク発生すべり周波数を超えたまま所定時間を経過した場合を判定することが好ましい。これによれば、すべり周波数の急峻な変動に対する誤動作を低減することができる。また、すべり周波数が最大トルク発生すべり周波数を超えた差分周波数を時間積分した積分値が所定値を超過した場合を判定することにより、すべり周波数が増減しつつ変化する場合にも、誤動作を低減することができる。
本発明によれば、加速不能判断を行う際、電動機トルクを理想最大値近傍まで発生させることができる。
(第1実施形態)
(1)式に示すように、クレーン等の昇降機器を用い荷物を加速度αで吊り上げる場合、必要なトルクτmは加速度αや荷物(積荷)の重さm・gに依存する。なお、(1)式では、半径rの滑車により荷物を吊り上げているとし、Jは電動機や機械系(滑車等)を含む全慣性モーメント、ωは電動機の回転速度、mは積荷の質量、gは重力加速度である。
M・α・r=J・dω/dt=τm−m・g・r (1)
このとき、トルクτmの最大値は電動機の容量で決まり、m・g・rが大きいと、(1)式の加速度αが負又はゼロとなり、荷物を吊り上げることは不可能である。また、加速度αが正であっても、速度変化率dω/dtが(トルク最大値τmmax−m・g・r)/Jより大きければ、電動機は指令に追従することができず、吊り上げは失敗する。
図1は、本発明の一実施形態である電動機駆動システムの構成図である。本実施形態の電動機駆動システムは誘導電動機駆動装置90及び誘導電動機16を備え、誘導電動機駆動装置90は制御部91、電力変換部15、及び電流検出部18を備え、誘導電動機16の回転速度を検出しない速度センサレスの制御システムである。ここで、誘導電動機16は、三相入力電圧の周波数(一次周波数ω1)からすべり周波数ωsを減じた回転速度ωrで回転する。電力変換部15は、IGBT(Insulated-Gate-Bipolar-Transistor)等の複数のスイッチング素子を備え、制御部91が生成したPWM(Pulse-Width-Modulation)信号に基づいて、誘導電動機16を駆動する。電流検出部18は、誘導電動機16に流れる電動機電流Iを検出する電流センサであり、U相とW相の実電流を検出している。なお、図1には、図10,図11に示す3相交流電源92、及び交流電流変換部94の記載が省略されている。
制御部91は、主として、速度指令値演算部1、励磁電流指令演算部2、すべり周波数演算部であるすべり周波数推定値演算部3、最大トルク発生すべり演算部4、加速判定部5、速度変化率演算部6、速度変化率補正部7、速度演算部である速度推定演算部8、一次周波数指令演算部9、d軸電流制御部10、q軸電流制御部11、位相演算部12、電圧指令演算部13、座標変換部14、電力変換部15、座標変換部17、及び速度制御部19を備えており、これらの機能は、CPU、ROM、RAM及びプログラムによって実現される。
まず、誘導電動機16の速度センサレスベクトル制御について示す。なお、ベクトル制御では電動機磁束軸をd軸とし、d軸に電気的に垂直な軸をq軸と定義している。
速度指令値演算部1は、誘導電動機16の回転速度の基準となる速度指令ωraを出力する。加速の際、速度指令ωraは時間と共に初期設定された時間変化率(加速レート)で変化する。励磁電流指令演算部2は、励磁電流指令Idを演算する。
速度推定演算部8は、座標変換部17が出力するIqFBに基づいて算出されたq軸電流Iq等に基づいて、速度推定値ωr^を演算する。
ωr^=1/(1+T1・s)・(L2/M)・(1/φ2d)・(r1・Iq+ω1・(M/L2)・φ2d+ΔVq−(r1+r2’+Lσ・s)・Iq)
速度制御部19は、速度指令ωrから速度推定値ωr^を減算した値が入力され、速度推定値ωr^が速度指令ωrに一致するようにトルク電流指令Iqを演算する。d軸電流制御部10は、Id検出値(IdFB)がIdに一致するようにd軸電圧補正値Δdを演算する。また、q軸電流制御部11は、Iq検出値(IqFB)がIqに一致するようにq軸電圧補正値Δqを演算する。
一次周波数指令演算部9は、速度推定値ωr^と速度指令ωrとを加算して、誘導電動機16に入力される電圧の一次周波数ω1を演算する。位相演算部12は、一次周波数ω1を積分して位相指令θを演算する。
電圧指令演算部13は、一次周波数ω1や各種電流指令、d軸電流制御部10、q軸電流制御部11の出力を用い、(2)式、(3)式のようにd軸電圧指令Vd、q軸電圧指令Vqを演算する。
Vd=r1・Id−ω1・Lσ・Iq+Δd (2)
Vq=r1・Iq+ω1・Lσ・Id+ω1・(M/L2)・Φ2d+Δq (3)
ここで、r1、Lσ、M、L2、Φ2dはそれぞれ誘導電動機の一次抵抗設定値、(一次+二次)漏れインダクタンス設定値、相互インダクタンス設定値、二次インダクタンス設定値、及び二次側d軸磁束指令値である。Δd、Δqは前記したd軸電流制御部10、q軸電流制御部11の出力である。
座標変換部14は、d軸電圧指令Vd、q軸電圧指令Vq及び位相指令θを用い、PWM制御された3相交流電圧指令Vu、Vv、Vwに変換する。
座標変換部17は、電流検出部18からの交流電流検出値と位相指令θを用いて、2相の直流電流IdFB、IqFBに変換する。以上により、従来のベクトル制御では、所定のωrに実速度が追従するように、電流、電圧を制御する。
すべり周波数推定値演算部3は、誘導電動機16のすべり周波数推定値ωs^の推定演算を行う。例えば、すべり周波数ωsは以下のように推定する。
誘導電動機16の内部では(4)式、(5)式の関係が成り立つ。アスタリスク(*)がないものは誘導電動機側の実値であり、Φ2qは二次側q軸磁束である。
Vd=r1・Id−ω1・Lσ・Iq−ω1・(M/L2)・Φ2q (4)
Vq=r1・Iq+ω1・Lσ・Id+ω1・(M/L2)・Φ2d (5)
電流制御系により、Id=Id、Iq=Iqに制御され、低速領域においては(3)式、(5)式の右辺第2項はそれぞれ右辺第3項に比べ小さく無視できる。また、r1、ω1、M、L2は設定値通りと仮定し、一般的にはVd=Vd、Vq=Vqであることから、d軸磁束推定値Φ2d^、q軸磁束推定値Φ2q^を求めると(6)式、(7)式のようになる。
Φ2d^=(Δq+ω1・(M/L2)・Φ2d)/(ω1・(M/L2)) (6)
Φ2q^=−Δd/(ω1・(M/L2)) (7)
これを用いてすべり周波数指令ωs^を下記のように求める。一般にΦ2q、Φ2dは(8)式、(9)式を満たす。T2は電動機の二次時定数、sは微分演算子である。
Φ2d=(M・Id+ωs・T2・Φ2q)/(1+T2・s) (8)
Φ2q=(M・Iq−ωs・T2・Φ2d)/(1+T2・s) (9)
ここで、低速時において高トルクを発生させるために、d軸電流Idを定格電流程度(定格励磁電流の2倍以上程度)流し、且つIq=0に制御する場合、ωsの定常解は(9)式、及び(10)式のようになる。
ωs=−1/T2・Φ2q/Φ2d (10)
よって、(6)式、(7)式、及び(10)式からωsを演算し、すべり周波数指令ωs^とする。
トルクτmは(11)式のようになる。なお、(11)式で、Pは誘導電動機16の極数である。
τm=3・(P/2)・(M/L2)・(Φ2d・Iq−Φ2q・Id) (11)
ここで、前記と同様にd軸電流Idを通常より大きくし、Iq=0に制御する場合、トルクτmは(12)式のようになる。
τm=3・(P/2)・(M/L2)・(−Φ2q・Id) (12)
d軸電流Idは一定値であるため、(12)式によれば、Φ2qが負で、かつ絶対値が最大のときに最大トルクが発生する。さらに(8)式、(9)式をΦ2d、Φ2qについて定常解を導くと(13)式、(14)式になる。
Φ2d=M・Id/(1+(ωs・T2)) (13)
Φ2q=−ωs・T2・M・Id/(1+(ωs・T2)) (14)
ここで、Idは定格励磁電流以上を流すため、磁束飽和領域まで磁束が増加し、磁束がγ・Φ0になっているものとする。なお、Φ0は電動機の定格磁束を示し、通常γは1.1〜1.3程度である。
このとき、Φ2d、Φ2qは(15)式を満たし、(16)式のような関係になる。
√(Φ2d+Φ2q)=γ・Φ0 (15)
M・Id/√(1+(ωs・T2))=γ・Φ0 (16)
(16)式と(14)式からΦ2qは(17)式のようになる。
Φ2q=−ωs・T2・γ・Φ0/√(1+(ωs・T2)) (17)
クレーン等昇降装置での荷物の吊り上げ時に、一次周波数ω1を上げ、d軸電流Idを定格以上に与えている場合、Φ2qは(17)式に従い、ωsに対し単調増加する。しかし、一次周波数ω1(電動機が静止状態から回転を開始するまではωsに等しい)が増加し続けると、磁気飽和がとけ、Φ2qは(14)式に従う。
図2は横軸にωs(所定値で規格化)に対するΦ2qの絶対値(所定値で規格化)を示したものである。(14)式のカーブと(17)式のカーブが交差したところで飽和がとけ、Φ2qすなわちトルクが最大となる。(17)式から、トルクが最大となるすべり周波数ωsmaxは(18)式のようになり、そのときの最大トルクτmmaxは(19)式のようになる。(18)式では、IdはIdFBやIdを用いて求めればよく、γは例えば1.1〜1.3程度の値を入れておけばよい。
ωsmax=√((M・Id/γ/Φ0)−1)/T2 (18)
τmmax=3(P/2)・(M/L2)・γ・Φ0・√(Id−(γ・Φ0/M)) (19)
最大トルク発生すべり演算部4は、誘導電動機16が最大トルクを発生させるすべり周波数ωsmaxを(18)式に基づいて演算する。また、d軸電流Idは定格励磁電流以上の一定値で制御し、q軸電流Iqは0で一定制御する場合、負荷の大きさに依らず、電流値は常に一定となる。なお、この一定値とは、測定などに伴うノイズ成分を含む範囲内で一定であることを指す。
図3に示す加速判定部5aは、加速判定部5(図1)の一形態であり、閾値演算部30、比較部31、カウンタ32、及びリミッタ33を備えている。
閾値演算部30は、すべり周波数ωsmaxに応じた閾値ωsmaxTHを演算(例えば、ωsmaxをα倍(α≦1))する。比較部31は、すべり周波数ωs^と閾値ωsmaxTHを比較し、ωs^>ωsmaxTHであるとき出力する。カウンタ32は、比較部31からシグナルを受け取り、その時点からの経過時間を出力する。また、カウンタ32は、比較部31がωs^≦ωsmaxTHを出力した場合、リセットされる。すなわち、加速判定部5は、ωs^>ωsmaxTHの状態が持続し、カウンタ32の出力が所定の閾値を超えた場合、吊り上げ不可能と判定し、リミッタ33がシグナルを出力する。
なお、リミッタ33の閾値としては、すべりの変化がトルクに反映される電動機の二次時定数(例えば、0.15秒)よりも小さく、制御器の演算周期(例えば、0.0001秒)よりも大きな値を設定する。また、カウンタ32の代わりに積分回路などその他の経過時間計測手段を用いてもよい。
さらに、速度変化率演算部6は、リミッタ33のシグナルを受け取り、速度変化率としてマイナスの所定値を出力する。また、リミッタ33からのシグナルが警報装置35に入力され、警報を発する。この警報には、電気信号、音や光、振動などが用いられる。また、同時にブレーキ装置(図示せず)を用いて誘導電動機16の回転を強制的に停止させてもよい。
再び、図1に戻り、速度変化率補正部7は、入力である速度指令値ωraに対し、速度変化率演算部6の出力に沿うように補正をかけ、速度指令値ωrを出力する。例えば、速度変化率補正部7は、速度変化率演算部6の出力が、条件によりマイナスとなった場合、例えば、速度変化率はマイナスに補正され、誘導電動機16は減速する。
なお、リミッタ33(図3)からのシグナルが無い状態では、速度変化率演算部6は初期設定された速度変化率値を出力する。そのため、速度変化率補正部7によるωra変化率の補正はされない。
以上説明したように、本実施形態では、加速判定部5は、すべり推定値ωs^が最大トルクを発生するすべり周波数ωsmaxTHを超過した状態が所定時間継続した場合を検出し、この場合に、速度変化率演算部6は、速度指令値ωrの変化率を負に補正し、誘導電動機16の減速を行う。すなわち、電動機駆動システムは、吊上げ加速が不可能となる状況を、誤作動することなく事前に判定することができ、安定に緩やかに荷物を降ろすことを可能ならしめることができる。
また、クレーン等の昇降機器においては、ある重さの荷物を吊り上げ、別の場所に吊り降ろし、次に、異なる重さの荷物を吊り上げるといった動作を行う場合がある。最大負荷を想定できる場合であっても、誘導電動機16の負荷が毎回大きく異なり、想定外のトルクがかかる場合であっても、負荷に応じた加速レートを設定することができ、加速困難なケースを回避することができる。また、最大トルク発生すべりを基準にすることで、吊上げ効率を最大化することが可能になる。
(第2実施形態)
第1実施形態は、最大トルクの発生をすべり周波数ωsに基づいて検出したが、図2に示すように、すべり周波数ωsがωsmaxを超過したという判定は二次側q軸磁束φ2qからも判定することができる。図4に示すように、第2実施形態の加速判定部5bは、加速判定部5(図1)に相当し、閾値演算部42、及び比較部43を備え、q軸磁束演算部であるφq推定演算部40の出力信号、及び最大トルク発生q軸磁束演算部である最大トルク発生φq演算部41の出力信号を入力している。
φq推定演算部40においてωs^に相当するq軸磁束推定値φ2q^を演算し、最大トルク発生φq演算部41においてωsmaxに相当するq軸磁束φ2qmaxを演算する。閾値演算部42は、φ2qmaxに応じた閾値φ2qmaxTHを演算(例えば、φ2qmaxをα倍(α≦1))する。このとき、φ2q^、φ2qmax、φ2qmaxTHは負となる。そこで、比較部43は、所定値φ2qmaxTHをφ2q^が下回った場合もしくはφ2qmaxTHの絶対値をφ2q^の絶対値が超えた場合、加速不能と判定し、シグナルを出力する。そして、第1実施形態と同様に、比較部43が出力するシグナルにしたがって速度変化率演算部6により減速が行われ、並びに警報装置35による警報発令が行われる。
以上説明したように、本実施形態ではq軸磁束演算値を用いて過すべりを検出することで、第1実施形態と同様に荷物の落下防止が可能になる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、他の実施形態と異なる部分について説明する。
図5に示す加速判定部5cは、加速判定部5(図1)に相当するものであるが、ωs^の代わりにq軸磁束演算部であるφq推定演算部40においてq軸磁束推定値φ2q^を演算し、最大トルク発生q軸磁束演算部である最大トルク発生φq演算部41においてωsmaxに相当するq軸磁束φ2qmaxを演算する。
比較部53は、閾値演算部42の出力φ2qmaxTHをφ2q^が下回った場合、シグナルを出力する。カウンタ54は、前記シグナルを受け取った時点からの時間を出力する。すなわち、加速判定部5cは、0>φ2qmaxTH>φ2q^の状態が持続し、カウンタ54の出力が所定の閾値を超えた場合、加速不能と判定し、比較部53がシグナルを出力する。さらに、第1実施形態と同じくシグナルに従って速度変化率演算部6により減速が行われ、並びに警報装置35による警報発令が行なわれる。
以上のように本実施形態ではq軸磁束演算値を用いて過すべりを検出し、過すべり状態の時間により荷物の落下を検知することで、より誤動作の少ない荷物の落下防止が可能になる。
(第4実施形態)
第1実施形態は、すべり推定値ωs^が最大トルクを発生するすべり周波数閾値ωsmaxTHを超過した状態が所定時間継続した場合を検出したが、すべり周波数推定値ωs^と最大トルクを発生するすべり周波数閾値ωsmaxTHとの差信号を積分した信号を用いても検出することができる。
図6に示す加速判定部5dは、加速判定部5(図1)に相当し、閾値演算部30、減算器60、比較部61、積算部62、及びリミッタ63を備えている。
閾値演算部30は、最大トルク発生すべり演算部4の演算結果を用いてωsmaxTHを出力する。減算器60は、すべり周波数推定値演算部3の出力信号であるすべり周波数推定値ωs^からすべり周波数閾値ωsmaxTHを減算する。減算器60の出力信号(ωs^−ωsmaxTH)は、比較部61及び積算部62に入力される。比較部61は、入力された信号(ωs^−ωsmaxTH)の正負からωs^とωsmaxTHとの大小関係を判別し出力する。積算部62は、ωs^>ωsmaxTHのシグナルを比較部61から受け取ると、その時点から(ωs^−ωsmaxTH)の時間積分を演算し出力する。リミッタ63は、入力された積算値が所定の閾値を超過した場合、加速不能と判定し、シグナルを出力する。なお、リミッタ63の閾値としては制御器演算周期と周波数量子化1ビット分の積(例えば、0.00004rad)より大きく、図2における定格トルク相当のすべり量とモータ二次時定数の積(例えば、5rad)より小さな値を適用する。さらに、第1実施形態と同じくシグナルに従って速度変化率演算部6により減速が行われ、並びに警報装置35による警報発令が行なわれる。
以上のように本実施形態では、過すべりの大きさと時間経過の両方を考慮して加速不能を判定する。また、図7は、すべり周波数推定値ωs^とすべり周波数閾値ωsmaxTHとの時間変化を示した図である。周波数推定値ωs^は、ランダムな時間変動を伴っており、増減しつつ一定値であるωsmaxTHに収束している。積算部62は、ωs^がωsmaxTHよりも大きな値のときの時間t1,t2,t3,…について時間積分を行うので、一時的に(ωs^−ωsmaxTH)の値が負の値になっても、再度、正になったときに積分が再開される。これに対して、第1実施形態の構成では、一時的に(ωs^−ωsmaxTH)の値が負になったときにカウンタ32が完全にリセットされる。
(第5実施形態)
第4実施形態はすべり周波数推定値を積分したが、q軸磁束を積分することもできる。
図8の加速判定部5eは、加速判定部5(図1)に相当し、閾値演算部42、減算器70、比較部71、積算部72、及びリミッタ73を備えている。
減算器70は信号(φq^−φqmaxTH)を出力し、この信号(φq^−φqmaxTH)は、比較部71及び積算部72に入力される。比較部71は、入力された信号(φq^−φqmaxTH)の正負からq軸磁束推定値φq^とφqmaxTHとの大小関係を判別する。積算部72は、φq^<φqmaxTHの信号を比較部71から受け取ると、その時点から信号(φq^−φqmaxTH)の時間積分を行い、積算値をリミッタ73に出力する。リミッタ73は、入力値が所定の閾値を超過した場合、加速不能と判定し、シグナルを出力する。さらに、第1実施形態と同じく速度変化率演算部6は、シグナルに従って減速を行い、警報装置35は警報発令を行う。
なお、リミッタ73の閾値としては制御器演算周期と周波数量子化1ビット分の積(例えば、0.00004rad)よりも大きく、図2における定格トルク相当のd軸磁束値と電動機の二次時定数の積(φqmax×T2)より小さい値を適用する。
以上説明したように本実施形態によれば、加速判定部5eは、q軸磁束演算値を用いて過すべりを検出し、過すべりの大きさと時間経過の両方を考慮して加速不能を判定するため、より精度の高い荷物の落下防止を実現できる。
(第6実施形態)
前記各実施形態では、加速判定部5のみを用いて減速及び警報発令を行っていたが、さらに減速判定部と加速判定部との条件判定部を追加することができる。
すなわち、第1実施形態から第5実施形態までに記載の加速判定部5(5a〜5e)と、速度推定演算部8により出力される速度推定値が所定の値(例えば、0)を下回った場合、減速状態と判定してシグナルを出力する減速判定部(図示せず)と、速度指令値ωrの変化分が0よりも大きい場合、加速中であると判定してシグナルを出力する加速判定部(図示せず)との、3つの条件判定部からシグナルが発せられた場合に加速不能と判定することができる。
また、3つの条件判定部に、推定速度変化率が所定値を下回った場合トルク不足と判定しシグナルを出力するトルク不足判定部(図示せず)を加えた4つの条件判定部を用いて加速不能を判定してもよい。推定速度変化率は、例えば推定速度の微分演算で得られる。
以上のように、本実施形態では、加速指令中においてすべりが大きくなり十分なトルクを出せず誘導電動機16が減速し、又は逆回転したことを検知し、すみやかに減速制御を行ったり警報を出したりすることができる。
(第7実施形態)
第7実施形態では、荷物の現在位置を推定する推定位置演算部(図示せず)を備え、推定位置演算部により出力される推定位置が第1の所定値を超過した後に第2の所定値を下回った場合、シグナルを出力するズリ落ち判定部(図示せず)と、第6実施形態に記載の加速判定部(図示せず)と、第1実施形態から第5実施形態までに記載の加速判定部5(5a〜5e)との、3つの条件判定部からシグナルが発せられた場合に加速不能と判定する。
また、前記3つの条件判定部に、推定速度変化率が所定値を下回った場合トルク不足と判定しシグナルを出力するトルク不足判定部を加えた4つの条件判定部を用いて加速不能を判定してもよい。このとき、推定速度変化率は、例えば、推定速度の積分演算で得られる。
以上説明したように本実施形態の構成を荷物の上昇に用いれば、荷物が元にあった位置から下がる(例えば、地面に衝突する)前にすばやく判定し、誘導電動機16を制御して緩やかに荷物を降ろすことができる。また、荷物が所定値以上に上昇しないよう制御することもできる。
(第8実施形態)
例えば、図9に示す加速判定部5が第1実施形態乃至第7実施形態に挙げた方法で加速不能を示すシグナルを発した場合、速度指令補正値演算部80は、所定の速度補正値Δωr<0を出力する。速度指令値補正部81は、速度補正値Δωrに応じて速度指令ωrの補正を行う。速度補正値Δωrは、例えば(ωsmaxTH−ωs^)の差分(負の値)に比例ゲインをかけた値や、補正後に適切に荷物を降ろすことのできる固定減速レートに合うよう演算する。
以上のように本実施形態により、第1実施形態乃至第7実施形態と同等の効果を得ることができる。
(第9実施形態)
図10に示すように、本実施形態の誘導電動機駆動装置90は、200Vあるいは400Vの3相交流電源92により動作し、交流電力を直流電力に変換する交流直流変換部94及び波形平滑用コンデンサ95を備え、直流を任意の周波数の交流に変換する直流交流変換部93、及びその動作を生成する制御部91を備えた交流誘導電動機駆動装置90に用いる。
また、図11のように、昇降システム200は、誘導電動機駆動装置90により駆動される誘導電動機16にクレーン等昇降装置100が連結されて構成される。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態のすべり周波数推定値演算部3は、(10)式を用いてすべり周波数ωsを推定していたが、一次周波数指令値ω1から回転速度推定値ωr^を減算してもすべり周波数推定値ωs^を演算することができる。
(2)前記各実施形態は、すべり周波数を推定していたが速度センサを用いてすべり周波数を演算することもできる。
本発明の一実施形態である誘導電動機駆動装置の構成図である。 第1実施形態のq軸磁束の時間変化を示す図である。 第2実施形態の加速判定部、及びこの接続関係を示した図である。 第3実施形態の加速判定部、及びこの接続関係を示した図である。 第4実施形態の加速判定部、及びこの接続関係を示した図である。 第5実施形態の加速判定部、及びこの接続関係を示した図である。 第5実施形態のすべり周波数の時間変化を示した図である。 第6実施形態の加速判定部、及びこの接続関係を示した図である。 第8実施形態の誘導電動機駆動装置の全体的な構成図である。 第9実施形態の誘導電動機駆動装置の接続関係を示した構成図である。 誘導電動機駆動装置にクレーン等昇降装置を取り付けた場合の構成図である。
符号の説明
1 速度指令値演算部
2 励磁電流指令演算部
3 すべり周波数推定値演算部(すべり周波数演算部)
4 最大トルク発生すべり演算部
5,5a,5b,5c,5d,5e,5f,82 加速判定部
6 速度変化率演算部
7 速度変化率補正部
8 速度推定演算部(速度演算部)
9 一次周波数指令演算部
10 d軸電流制御部
11 q軸電流制御部
12 位相演算部
13 電圧指令演算部
14,17 座標変換部
15 電力変換部
16 誘導電動機
18 電流検出部
19 速度制御部
30 閾値演算部
31 比較部
32,54 カウンタ
33,55,63,73 リミッタ
35 警報装置
40 φq推定演算部(q軸磁束演算部)
41 最大トルク発生φq演算部(最大トルク発生q軸磁束演算部)
42 閾値演算部
43,53,71 比較部
60 減算器
61 比較部
62,72 積算部
70 減算器
80 速度指令補正値演算部
81 速度指令値補正部
90 誘導電動機駆動装置
91 制御部
92 3相電源
94 交流直流変換部
95 波形平滑用コンデンサ
100 クレーン等昇降装置
200 昇降システム

Claims (11)

  1. 誘導電動機を駆動する電力変換部と、前記誘導電動機のすべり周波数を演算するすべり周波数演算部と、磁束飽和領域において前記誘導電動機の最大トルクを発生させる最大トルク発生すべり周波数を演算する最大トルク発生すべり演算部と、前記誘導電動機の加速が可能か否かを判定する加速判定部と、回転磁界座標系のd軸電流指令値、及び速度指令値を変換したq軸電流指令値に従って前記誘導電動機の電動機電流をdqベクトル制御するベクトル制御部とを備えた誘導電動機駆動装置であって、
    前記ベクトル制御部は、前記速度指令値及び速度推定値の何れか一方が所定値以下の場合は、前記d軸電流指令値を通常時の値以上に制御し、
    前記加速判定部は、前記ベクトル制御部の制御中に、前記すべり周波数が前記最大トルク発生すべり周波数を超えたまま所定時間を経過した場合に、加速不能と判定することを特徴とする誘導電動機駆動装置。
  2. 誘導電動機を駆動する電力変換部と、前記誘導電動機のすべり周波数を演算するすべり周波数演算部と、磁束飽和領域において前記誘導電動機の最大トルクを発生させる最大トルク発生すべり周波数を演算する最大トルク発生すべり演算部と、前記誘導電動機の加速が可能か否かを判定する加速判定部と、回転磁界座標系のd軸電流指令値、及び速度指令値を変換したq軸電流指令値に従って前記誘導電動機の電動機電流をdqベクトル制御するベクトル制御部とを備えた誘導電動機駆動装置であって、
    前記ベクトル制御部は、前記速度指令値及び速度推定値の何れか一方が所定値以下の場合は、前記d軸電流指令値を通常時の値以上に制御し、
    前記加速判定部は、前記ベクトル制御部の制御中に、前記すべり周波数が前記最大トルク発生すべり周波数を超えた差分周波数を時間積分した積分値が所定値を超過した場合に加速不能と判定することを特徴とする誘導電動機駆動装置。
  3. 誘導電動機を駆動する電力変換部と、前記誘導電動機のq軸磁束を演算するq軸磁束演算部と、磁束飽和領域において前記誘導電動機の最大トルクを発生させる最大トルク発生q軸磁束を演算する最大トルク発生q軸磁束演算部と、前記誘導電動機の加速が可能か否かを判定する加速判定部と、前記誘導電動機の電動機電流をベクトル制御するベクトル制御部とを備えた誘導電動機駆動装置であって、
    前記加速判定部は、前記ベクトル制御部の制御中に、前記q軸磁束が前記最大トルク発生q軸磁束を超過した場合に加速不能と判定することを特徴とする誘導電動機駆動装置。
  4. 誘導電動機を駆動する電力変換部と、前記誘導電動機のq軸磁束を演算するq軸磁束演算部と、磁束飽和領域において前記誘導電動機の最大トルクを発生させる最大トルク発生q軸磁束を演算する最大トルク発生q軸磁束演算部と、前記誘導電動機の加速が可能か否かを判定する加速判定部と、前記誘導電動機の電動機電流をベクトル制御するベクトル制御部とを備えた誘導電動機駆動装置であって、
    前記加速判定部は、前記ベクトル制御部の制御中に、前記q軸磁束演算値が最大トルク発生q軸磁束に基づく所定値を超過したまま所定時間を経過した場合、加速不能と判定することを特徴とする誘導電動機駆動装置。
  5. 誘導電動機を駆動する電力変換部と、前記誘導電動機のq軸磁束を演算するq軸磁束演算部と、磁束飽和領域において前記誘導電動機の最大トルクを発生させる最大トルク発生q軸磁束を演算する最大トルク発生q軸磁束演算部と、前記誘導電動機の加速が可能か否かを判定する加速判定部と、前記誘導電動機の電動機電流をベクトル制御するベクトル制御部とを備えた誘導電動機駆動装置であって、
    前記加速判定部は、前記ベクトル制御部の制御中に、前記q軸磁束が前記最大トルク発生q軸磁束を超えた差分磁束を時間積分した値が所定値を超過した場合に加速不能と判定することを特徴とする誘導電動機駆動装置。
  6. 前記加速判定部が加速不能と判定したときに、
    前記速度指令値を低減し、あるいはその変化率を負に修正して減速する速度指令値補正部、警報を発する警報装置、及び電動機の回転を停止するブレーキ装置の少なくとも何れか一つをさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誘導電動機駆動装置。
  7. 前記誘導電動機の回転速度を推定する速度推定演算部をさらに設け、
    前記加速判定部は、前記回転速度の推定演算値が所定値を下回った場合にも加速不能と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の誘導電動機駆動装置。
  8. 前記誘導電動機の速度変化率を推定する推定速度変化率演算部をさらに設け、
    前記加速判定部は、前記速度変化率が負である場合にも加速不能と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の誘導電動機駆動装置。
  9. 前記電力変換部が3相交流電源により駆動される請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の誘導電動機駆動装置と、
    前記電力変換部により駆動される前記誘導電動機とを備えることを特徴とする電動機駆動システム。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の誘導電動機駆動装置と、
    前記電力変換部により駆動される前記誘導電動機と、
    前記誘導電動機に連結された昇降装置と、
    を備えたことを特徴とする昇降システム。
  11. 前記誘導電動機駆動装置は、前記誘導電動機により移動させられる荷物の位置を演算する位置演算部をさらに設け、
    前記加速判定部は、前記位置演算部が演算した値が所定値を下回った場合にも加速不能と判定することを特徴とする請求項10に記載の昇降システム。
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