JPH02262893A - モータ駆動用インバータの失速防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、モータ駆動用インバータの失速防止装置、
特に負荷電流が急激に増加した際、インバータを強制的
に減速または停止するようにしたものである。

［従来の技術］ 第４図は特開昭６３−８９０９４号公報に示された従来
のモータ駆動用インバータシステムを示す回路図であり
、図中（１）は交流電源、（２）は整流回路、（３）は
モータ駆動用インバータ、（４）は誘導モー、夕、（５
）はＰＷＭ発生手段、（６）は比較器、（７）は電流検
出器である。

次に動作について説明する。すなわち交流電源（１）か
ら供給された電力は整流回路（２）で直流に変換され、
モータ駆動用インバータ（３）で再び三相交流電力に変
換され、誘導モータ（４）に印加される。

通常、このようなモータ駆動用インバータシステムには
、過電流によるインバータ（３）の故障を未然に防止す
るために失速防止装置が設けられており、この従来の失
速防止装置は第４図に示すようにインバータ（３）の出
力電流を電流検出器（７）を用いて検出し、検出電流工
が所定のしゃ断しベルエ。を越えたとき、ＰＷＭ発生手
段（５）に対し停止信号を出すようになっている。

このようにすることにより例えば誘導モータ（４）が急
加速され、あるいはその負荷が急激に増大し、インバー
タ（３）に過電流が流れた場合、インバータ（３）の破
壊を未然に防止することができる。ところが誘導モータ
（４）の加速がきわめて急激に行われる場合や、その負
荷がきわめて急激に増大する場合には、負荷電流工の立
上りが急峻なものとなり、失速防止、過電流防止に対応
できずインバータ（３）が破壊される場合がある。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の失速防止装置は以上のように構成されているので
、負荷電流工の立上りが急峻な場合には。

失速防止、過電流防止に対応できずインバータが破壊さ
れる。そのため誘導モータの急激な加速や、その負荷の
急激な増大を防止する装置を別途に対設する必要がある
という問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、誘導モータの急激な加速やその負荷の急激な
増大によって、負荷電流の立上りが急峻なものになった
場合でも、失速防止、過電流防止に対応できる装置を得
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る失速防止装置は、誘導モータ（４）に速
度検出手段（８）を設けて、速度検知すると共に、その
速度から誘導モータのすべり量を計算して失速を防止す
るようにしている。

［作　用］ この発明の場合は、誘導モータに設けた速度検出手段に
より得られた速度より、当該誘導モータのすべり量を計
算し、その時のすべり量から失速を判断し、インバータ
への停止あるいは制御信号が出される。

［実施例］ 以下この発明の一実施例について説明する。すなわち第
１図において（１）ないしく５）は第４図の従来のもの
と同じであるのでその重複説明は省略することにするが
１図中の（８）は誘導モータ（４）の速度を検知するた
めに設けた速度検出手段、（９）は誘導モータ（４）の
すべり量を計算する演算手段、（１０）は上記のすベリ
量が失速の限界を越えたかどうかを判断するために設け
たリミッタ手段で、これらの存在にこの発明の特徴があ
る。

すなわち上記構成のこの発明のものでは、誘導モータ（
４）の回転速度を速度検出手段（８）で検出し、これに
よって検出された速度ｆとＰＷＭ発生手段（５）からの
指令周波数ｆ１とから、その時のすベリ量を演算手段（
９）により計算しすべり量を出力する。リミッタ手段（
１０）では第２図に示すように上記演算手段（９）より
出された所定変動量を持ったすべり量に対し、予め所定
の失速しゃ断レベルを設定し、これを越えたとき、上記
のＰＷＭ発生手段（５）を介してインバータ（３）を減
速あるいは停止する。また上記の失速しゃ断レベルはＰ
ＷＭ発生手段（５）からの電圧指令Ｖ□によって変更さ
れることにより、誘導モータ（４）の失速に対して適切
なしゃ断が可能である。

また負荷電流は第３図に示すとおり、すべり量に対し直
線的に増加するため、すべり量に対しての失速しゃ新作
用は、過電流に対しても精度よく働き、負荷電流の急峻
な増大に対しても適確な応答が行われ、失速によるイン
バータ（３）の破壊防止は従来のものより適切に行われ
ることになる。

なお上記実施例では失速レベルを越えた時点で誘導モー
タを停止させる場合を示したが、誘導モータを減速し、
失速しない状態に制御するようにしてもよい、また電流
検出器を用いた従来の回路と併用してもよく、この場合
は本実施例のものでは誘導モータの減速制御を、そして
従来のしゃ断回路では停止信号を出すように使用する。

［発明の効果］ この発明のモータ駆動用インバータの失速防止装置“は
、その手段を誘導モータのすべり量の検出による失速し
ゃ新方式にしたので、誘導モータの急激な加速や負荷の
急激な増大によって負荷電流の立上りが急峻な場合であ
っても、誘導モータの失速による過電流しゃ断が精度よ
くできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のモータ駆動用インバータの失速防止
装置の一実施例を示す回路図、第２図は第１＠のものに
おけるリミッタ手段の動作説明図、第３図はすべり量と
負荷電流との関係を示す図、第４図は従来のモータ駆動
用インバータシステムを示す回路図である。 なお図中、（３）はインバータ、（４）は誘導モータ、
（８）は速度検出手段、（９）は演算手段、（１０）は
リミッタ手段である。 その他図中同−符号は同一部分を示すものとする。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インバータによって駆動される誘導モータの回転速度を
   検出する速度検出手段と、これによって検出された回転
   速度より、上記誘導モータのすべり量を計算する演算手
   段およびこの演算手段より算出されたすべり量が、予め
   設定された失速遮断レベルを上回ったかどうかを判定す
   るリミッタ手段を備え、上記誘導モータのすべり量が所
   定の失速遮断レベルを上回った際、上記インバータを強
   制的に減速または停止するようにしたことを特徴とする
   モータ駆動用インバータの失速防止装置。