JP5541163B2 - モータ装置、装置及び回転子の駆動方法 - Google Patents

モータ装置、装置及び回転子の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータ装置、装置及び回転子の駆動方法に関する。
本願は、2008年12月26日に出願された特願2008−333925号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
例えば旋回系機械を駆動させるアクチュエータとして、モータ装置が用いられている。このようなモータ装置として、例えば電動モータや超音波モータなど、高トルクを発生させることが可能なモータ装置が広く知られている。近年では、ヒューマノイドロボット(装置)の関節部分など、より精密な部分を駆動させるモータ装置が求められており、電動モータや超音波モータなどの既存のモータにおいても小型化、トルクの制御性等、細密で高精度な駆動を行うことができる構成が求められている。
特開平2−311237号公報
しかしながら、電動モータや超音波モータにおいては、高トルクを発生させるためには減速機を取り付ける必要があるため、小型化には限界がある。また、超音波モータにおいては、トルクの制御が困難である。
本発明の態様における目的は、高トルクを発生させることができ、トルク制御が容易であり、小型化に適したモータ装置を提供することにある。
本発明の一態様に係るモータ装置(MTR)は、回転子(SF)と、前記回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部材(BT)と、前記伝達部材に接続され、前記伝達部材を移動させる移動部(AC)と、前記伝達部材の端部にそれぞれ接続された一対の電歪素子と、前記回転子前記伝達部材を巻き掛けて前記伝達部材の有効張力を発生させた回転力伝達状態で、前記一対の電歪素子の少なくとも一方を収縮するように変形させ、前記伝達部材を一定距離移動させる駆動動作及び、前記回転力伝達状態から、前記一対の電歪素子の両方を膨張するように変形させ、前記伝達部材の前記回転子への巻き掛けを緩ませて前記伝達部材の有効張力を解除させることで前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部材を所定の位置に戻す復帰動作を前記移動部に繰返し行わせる制御部(CONT)とを備えることを特徴とする。
本発明の別の態様に係るモータ装置(MTR)は、回転子(SF)と、前記回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた複数の伝達部材(BT)と、前記伝達部材にそれぞれ接続され、前記伝達部材をそれぞれ独立して移動させる移動部(AC)と、前記回転子と前記伝達部材との間を回転力伝達状態として前記伝達部材を一定距離移動させる駆動動作及び前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部材を所定の位置に戻す復帰動作を前記移動部に行わせる制御部(CONT)とを備えることを特徴とする。
本発明の別の態様に係るモータ装置(MT2)は、回転子(SF)と、前記回転子に掛けられた伝達部材(BT)と、前記伝達部材の一方向へ振動波を伝播させ前記伝達部材を波状運動させることで前記回転子を前記一方向とは反対の方向へ回転させる制御部(CONT)とを備え、前記伝達部材は、張力が実質的に発生しない状態で前記回転子に掛けられることを特徴とする。
本発明の別の態様に係る回転子(SF)の駆動方法は、回転子伝達部材(BT)を巻き掛けて前記伝達部材の有効張力を発生させた回転力伝達状態として、前記伝達部材の端部にそれぞれ接続された一対の電歪素子の少なくとも一方を収縮するように変形させ、前記伝達部材を一定距離移動させる駆動ステップと、前記回転力伝達状態から、前記一対の電歪素子の両方を膨張するように変形させ、前記伝達部材の前記回転子への巻き掛けを緩ませて前記伝達部材の有効張力を解除させることで前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部材を所定の位置に戻す復帰ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の別の態様に係る装置は、アーム部(ARM)と、前記アーム部を駆動させる本実施の態様に記載のモータ装置(MTR、MT2)とを備えることを特徴とする。
本発明のいくつかの態様によれば、高トルクを発生させることができる小型化に適したモータ装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るモータ装置の構成を示す斜視図。 モータ装置の一部の構成を示す図。 モータ装置の一部の構成を示す図。 モータ装置の一部の構成を示す図。 モータ装置の制御部の構成を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の特性を示すグラフ。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の特性を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の動作を示す図。 モータ装置の特性を示すグラフ。 本発明の第3実施形態に係るモータ装置の構成を示す模式図。 本発明の第4実施形態に係るモータ装置の適用例を示す模式図。 本発明に係るモータ装置の他の構成を示す図。 本発明に係るモータ装置の他の構成を示す図。 本発明に係るモータ装置の他の構成を示す図。 本発明に係るモータ装置の他の構成を示す図。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係るモータ装置MTRの一例を示す概略構成図である。
同図に示すように、モータ装置MTRは、回転子SFと、伝達部材BTと、移動部ACと、支持部材BSと、制御部CONTとを有している。モータ装置MTRは、回転子SF及び移動部ACが支持部材BSによって支持された状態になっており、移動部ACに接続された伝達部材BTが回転子SFに掛けられた構成になっている。制御部CONTは移動部ACに電気的に接続されており、当該移動部ACに対して制御信号を供給可能になっている。
図2は、回転子SFの構成を示す図である。
同図に示すように、回転子SFは、円柱状に形成されており、軸部11と、拡径部12とを有している。軸部11は、例えば不図示のベアリング機構などを介して支持部材BSの軸受部41(図1参照)に回転可能に支持されている。拡径部12は、軸部11に対して径が大きく形成された部分である。すなわち、拡径部12は、軸部11に比べて大きい径を有する。軸部11及び拡径部12は、共通の回転軸を有するように形成されている。拡径部12の表面は、伝達部材BTが掛けられる外周(外面、外周面)となる。本実施形態において、回転子SFは、例えばアルミニウムなどの導電材料によって構成されている。代替的又は追加的に、回転子は、アルミニウム以外の材料を用いて構成できる。本実施形態において、回転子SFは、拡径部12の外周速度を検出可能な不図示の検出器を有している。拡径部12の直径は、例えば10mm程度に設定することができる。例えば、拡径部12の直径は、約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は30mm以上にできる。
図3は、伝達部材BTの構成を示す図である。
同図に示すように、伝達部材BTは、帯状に形成されており、回転子SFの拡径部12に巻き掛けられている。図3においては、回転子SFの図示を省略している。本実施形態において、伝達部材BTは、例えばスチールなどの導電材料によって構成されている。代替的又は追加的に、伝達部材BTは、スチール以外の材料を用いて構成できる。本実施形態において、伝達部材BTは、拡径部12に例えば1回転巻き掛けられて交差した状態になっている。すなわち、拡径部12に対する伝達部材BTの実質的な巻き数が、約1.0である。他の実施形態において、拡径部12に対する伝達部材BTの実質的な巻き数は、例えば、約0.2、0.4、0.6、0.8、1.2、1.4、1.6、1.8、又は2.0以上にできる。本実施形態において、伝達部材BTの交差部分21は、クロスベルト構造になっている。具体的には、交差部分21において、伝達部材BTの第1端部22Aが二股に分かれていると共に伝達部材BTの第2端部22Bの幅が狭くなっている。このため、伝達部材BTは、第2端部22Bが第1端部22Aの二股の間に配置された状態で交差している。伝達部材BTの第1端部22A及び第2端部22Bは、それぞれ移動部ACに接続されている。
このような伝達部材BTは、図1に示すように、回転子SFの軸方向に沿って複数、例えば3つ設けられている。3つの伝達部材BTは、それぞれ幅(回転軸方向の寸法)が等しくなっている。3つの伝達部材BTの各交差部分21は、回転子SFの円周方向に等角度でずれた位置、具体的には120°ずつずれた位置に配置されている。3つの伝達部材BTと回転子SFの拡径部12との間の摩擦係数は、それぞれ例えば0.3となるように形成されている。他の実施形態において、1つの回転子SFに対して、伝達部材BTの数は、例えば、1、2、4、5、6、7、8、9、又は10以上にできる。本実施形態又は他の実施形態において、伝達部材BTと回転子SFの拡径部12との間の摩擦係数は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、又は0.9以上にできる。
図4は、移動部ACの構成を示す図である。図4では、移動部ACが伝達部材BTに接続された構成を示している。
移動部ACの少なくとも一部は、伝達部材BTの交差部分21又はその近傍にそれぞれ設けられている。移動部ACは、保持部材31と、電歪素子32と、接続部33と、バネ機構34とを有している。
保持部材31は、上記交差部分21における回転子SFの円周の接線方向に実質的に沿って形成されている。保持部材31は、当該接線方向が長手になっている。換言すると、保持部材31は、当該接線方向の長軸を有する。保持部材31は、長手方向の両端部にそれぞれ凹部31aを有している。凹部31aの底部には、それぞれ開口部31bが設けられている。図1に示すように、各保持部材31は、それぞれ支持部材BSに固定されている。
電歪素子32は、保持部材31の各凹部31aに設けられている。このため、電歪素子32は、基準位置として上記交差部分21を挟むように一対設けられていることになる。一対の電歪素子32(第1電歪素子32A及び第2電歪素子32B)は、それぞれ中空の円柱形状(円筒形状)である。一対の電歪素子32(第1電歪素子32A及び第2電歪素子32B)は、それぞれ基準位置である交差部分21に対して互いに反対方向へ変形可能に(交差部分21に対して外方に伸長可能に)設けられている。第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bとしては、例えばピエゾ素子などが用いられる。代替的又は追加的に、第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bとして、ピエゾ素子以外の素子を使用できる。
接続部33は、伝達部材BTの第1端部22Aと第1電歪素子32Aとを接続すると共に、第2端部22Bと第2電歪素子32Bとを接続する部分である。接続部33は、フランジ部材33aと、ロッド部材33bとを有している。フランジ部材33aは、第1電歪素子32Aの端面及び第2電歪素子32Bの端面にそれぞれ当接されるように設けられている。ロッド部材33bは、フランジ部材33aと一体的に設けられている。ロッド部材33bは、第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bをそれぞれ貫通すると共に凹部31aの開口部31bを貫通して設けられている。ロッド部材33bの先端は、伝達部材BTの第1端部22A及び第2端部22Bにそれぞれ接続されている。このような構成とすることで、電歪素子32により発生する力の方向と回転子SFの外周の交差部分21における接線方向とがほぼ一致するので、電歪素子32から伝達部材BTへの力の伝達効率が高い。
バネ機構34は、フランジ部材33aを交差部分21へ向けて押圧する構成になっている。バネ機構34は、例えば板バネ部材34aによって構成されている。板バネ部材34aは、例えば一端がフランジ部材33aの外面にナットなどを介して接続され、フランジ部材33aを迂回するように折り返されて他端が保持部材31の端面に固定されている。例えば板バネ部材34aの他端側は、当該保持部材31の端面に対して面で当接するように折り曲げられている。
図5は、制御部CONTの構成を示すブロック図である。
制御部CONTは、位置指令部51と、演算部52と、コントローラ53と、アンプ54とを有している。上記モータ装置MTRは、移動部ACの出力値をエンコーダによって検出できるようになっている。制御部CONTは、当該エンコーダの検出値に基づき、第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bの変形量、変形の速度誤差を推力に変換して移動部ACに対する指令値とする。
次に、上記のように構成されたモータ装置MTRの動作を説明する。
まず、図6及び図7を参照して、移動部ACの動作を簡単に説明する。伝達部材BTの移動の様子を判別しやすくするため、図6及び図7では、回転子SFに掛けていない状態の伝達部材BTの構成を示している。移動部ACの動作の説明においては、第1電歪素子32Aと第2電歪素子32Bとで同一の動作を行う(ただし、伝達部材BTの移動方向が逆方向になる)ため、ここでは第1電歪素子32Aを代表させて説明する。
第1電歪素子32Aに電気信号を供給しない状態においては、バネ機構34によってフランジ部材33aが交差部分21側へ押圧された状態になっている。この状態から第1電歪素子32Aに電気信号を供給すると、図6に示すように、第1電歪素子32Aが膨張するように変形する。第1電歪素子32Aは、保持部材31との当接端部を固定端として、交差部分21に対して外方に伸長する。当該変形による力が交差部分21から離れる方向(以下、「外側」と表記する)に対して作用する。この力はフランジ部材33aを外側へ押圧する。第1電歪素子32Aの変形による押圧力がバネ機構34による押圧力よりも大きくなると、フランジ部材33aが外側に移動し、ロッド部材33bが伝達部材BTの端部を外側へ引っ張る。この動作により、伝達部材BTの端部が外側に移動する。
一方、この状態から第1電歪素子32Aに電気信号の供給を停止すると、図7に示すように、第1電歪素子32Aが収縮するように変形し、当該変形によってフランジ部材33aへの押圧力が低下する。加えて、バネ機構34による押圧力が働くため、フランジ部材33aが基準位置に近づく方向(以下、「内側」と表記する)に移動し、ロッド部材33bが伝達部材BTの端部を内側へ押し込む。この動作により、伝達部材BTの端部が内側に移動する。
次に、回転子SFの駆動動作を図8〜図13で説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRにおいて、回転子SFを駆動させる原理を説明する。回転子SFを駆動させる際には、回転子SFに巻き掛けられた伝達部材BTに有効張力を生じさせ、当該有効張力によって回転子SFにトルクを伝達する。
オイラーの摩擦ベルト理論により、回転子SFに巻き掛けられた伝達部材BTの第1端部22A側の張力T1及び第2端部22B側の張力T2が下記式(1)を満たすとき、伝達部材BTと回転子SFとの間で摩擦力が生じ、伝達部材BTが回転子SFに対して滑りを生じることの無い状態(回転力伝達状態)で回転子SFと共に移動する。この移動により、回転子SFにトルクが伝達される。ただし、式(1)において、μは伝達部材BTと回転子SFとの間の見かけ上の摩擦係数であり、θは伝達部材BTの有効巻き付き角である。
Figure 0005541163
このとき、トルクの伝達に寄与する有効張力は、(T1−T2)によって表される。上記式(1)に基づいて有効張力(T1−T2)を求めると、式(2)のようになる。式(2)は、T1を用いて有効張力を表す式である。
Figure 0005541163
上記式(2)より、回転子SFに伝達されるトルクは第1電歪素子32Aの張力T1によって一意に決定されることがわかる。式(2)の右辺のT1の係数部分は、伝達部材BTと回転子SFとの間の摩擦係数μ及び伝達部材BTの有効巻き付き角θにそれぞれ依存する。図8は、摩擦係数μを変化させたときの有効巻き付き角θと係数部分の値との関係を示すグラフである。グラフの横軸は有効巻き付き角θを示しており、グラフの縦軸は係数部分の値を示している。
図8に示すように、例えば摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θが300°以上のときに係数部分の値が0.8以上となっている。このことから、摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θを300°以上とすることにより、第1電歪素子32Aによる張力T1の80%以上の力が回転子SFのトルクに寄与することがわかる。この巻き付き角の他、図8のグラフから、例えば伝達部材BTと回転子SFとの間の摩擦係数を大きくするほど、係数部分の値が大きくなることが推定される。
このように、トルクの大きさは第1電歪素子32Aの張力T1によって一意に決定されることになり、例えば伝達部材BTの移動距離などには無関係であることがわかる。したがって、例えば第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bに用いられるピエゾ素子などは、数ミリ程度の小型素子であっても、数百ニュートン以上の力を出すことができるのでとても大きな回転力を付与することができる。
このような原理に基づいて、制御部CONTは、第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bを制御して回転子SFを回転駆動できる。制御部CONTは、少なくとも駆動モード及び復帰モードを含むことができる。制御部CONTは、図9に示すように、まず第1端部22A及び第2端部22Bがそれぞれ外側に移動するように第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bを変形させる(張力発生動作、張力発生モード)。この動作により、伝達部材BTの第1端部22A側には張力T1が発生し、伝達部材BTの第2端部22B側には張力T2が発生する。したがって、伝達部材BTに有効張力(T1−T2)が発生する。
制御部CONTは、伝達部材BTに有効張力を発生させた状態を保持しつつ、図10に示すように、伝達部材BTの第1端部22Aが外側に移動するように、かつ、第2端部22Bが内側に移動するように第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bを変形させる(駆動動作、駆動モード)。この動作において、制御部CONTは、第1端部22Aの移動距離と第2端部22Bの移動距離とを等しくさせる。この動作により、伝達部材BTと回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態で伝達部材BTが移動し、当該移動と共に回転子SFが図中θ方向に回転する。
本実施形態では、伝達部材BTと回転子SFとの間の摩擦係数μが0.3であり、伝達部材BTが回転子SFの拡径部12に1回転(360°)巻き掛けられている。したがって、図8のグラフを参照すると、第1電歪素子32Aの張力T1の85%程度の力がトルクとして回転子SFに伝達されることになる。
制御部CONTは、第1端部22A及び第2端部22Bを所定距離だけ移動させた後、図11に示すように、第1端部22Aが駆動の開始位置(所定位置)へ戻るように、かつ、第2端部22Bが移動しないように、第1電歪素子32Aだけを変形させる。この動作により、第1端部22Aが内側へ移動し、伝達部材BTの巻き掛けが緩んだ状態になる。つまり、伝達部材BTに付加されていた有効張力が解除された状態になる。この状態においては、伝達部材BTと回転子SFとの間に摩擦力は発生せず、回転子SFは慣性によって回転し続けることになる。
制御部CONTは、伝達部材BTの巻き掛けを緩ませた後、図12に示すように、第2端部22Bが駆動の開始位置(所定位置)へ戻るように第2電歪素子32Bを変形させる。この動作により、伝達部材BTの巻き掛けが緩んだまま、すなわち、有効張力が発生しないまま、伝達部材BTの第2端部22Bが駆動の開始位置(所定位置)へ戻っていく(復帰動作、復帰モード)。
第2端部22Bが駆動開始位置に戻される直前になったら、制御部CONTは、図13に示すように、第1電歪素子32Aを変形させて第1端部22Aを外側へ移動させる(張力発生動作、張力発生モード)。この動作により、第2端部22Bが駆動開始位置に戻されるのとほぼ同時に、第1端部22A側に張力T1が発生し、第2端部22B側に張力T2が発生する。これにより、駆動開始時に伝達部材BTに有効張力を付加させた状態(図9の状態)と同様の状態となる。
伝達部材BTに有効張力が付加された後、制御部CONTは、伝達部材BTの第1端部22Aが外側に移動するように第1電歪素子32Aを変形させ、第2端部22Bが内側に移動するように第2電歪素子32Bを変形させる(駆動動作、駆動モード)。このとき、第1端部22Aの移動距離と第2端部22Bの移動距離とを等しくさせる。この動作により、伝達部材BTと回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態で伝達部材BTが移動し、当該移動と共に回転子SFがθ方向に回転する。
この後、制御部CONTは、伝達部材BTに付加されていた有効張力を再度解除させる。制御部CONTは、有効張力を解除させた後、伝達部材BTの第1端部22A及び第2端部22Bが開始位置に戻るように移動させる(復帰動作、復帰モード)。このように制御部CONTが上記駆動動作と復帰動作とを移動部ACに繰り返し行わせることにより、回転子SFがθ方向に回転し続けることになる。換言すると、張力発生モード、駆動モード、復帰モードが順に繰り返される。
本実施形態では、伝達部材BT及び移動部ACの組み合わせが回転子SFの回転軸方向に沿って3組設けられており、三相構造となっている。したがって、当該三相の伝達部材BT及び移動部ACを1相毎に順に駆動させることができる。
図14は、三相の伝達部材BT及び移動部ACを交互に駆動させたときの張力と時間との関係を示すグラフである。グラフの横軸は時間を示しており、グラフの縦軸は張力を示している。図14の(a)〜(d)部において、グラフの破線、一点鎖線、二点鎖線は各相の駆動を示している。グラフの実線は、回転子SF全体における張力を示している。図14の(b)〜(d)部は、図14の(a)部における各相の駆動をそれぞれ示している。なお、ここでは、一相の駆動時間を0.01秒としている。同図に示すように、三相で交互に駆動を行った場合、張力の振動幅が小さく抑えられることになり、安定した駆動を行うことが可能であることがわかる。
このように、本実施形態によれば、伝達部材BTが回転子SFの少なくとも一部に掛けられた状態で移動部ACに駆動動作及び復帰動作を行わせることとしたので、オイラーの摩擦ベルト理論により、伝達部材BTに付加する一方の張力によってトルクが一意に決定されることになる。したがって、減速機等を取り付けなくても、また、小型の移動部ACであっても高いトルクを回転子SFに付加させることが可能となる。これにより、高トルクを発生させることができる小型のモータ装置MTRを得ることができる。また、小型の移動部ACであっても高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1電歪素子32Aによる張力T1の大きさを制御することによって回転子SFに伝達されるトルクを制御することができるので、トルク制御を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態では、モータ装置MTRの動作の際、伝達部材BTの弾性変形を利用する点で、第1実施形態とは異なっている。したがって、モータ装置MTRの構成については、伝達部材BTが弾性変形可能になっている点以外は、第1実施形態と同一の構成を用いることができる。
本実施形態では、伝達部材BTのばね定数をkとする。ここで、オイラーの摩擦ベルト理論により、回転子SFの保持力Tを下記式(3)のように設定する。この保持力Tとは、静止している回転子SFを動き出させるために必要な力である。また、第1端部22A側の目標張力をT1e、第2端部22B側の目標張力をT2e、目標有効張力をTgoalとすると、以下の式(4)及び式(5)を満たす。
Figure 0005541163
Figure 0005541163
Figure 0005541163
以下、図15〜図20に基づいて、回転子SFの駆動動作を中心に説明する。本実施形態では、説明をわかりやすくするため、モータ装置の構成を模式的に示している。したがって、例えば伝達部材BTの巻き付け角など、実際の構成とは異なるように記載されている。
以下の説明においては、伝達部材BTに張力が付加されることなく当該伝達部材BTが回転子SFに1回転巻き掛けられた状態となるような伝達部材BTの第1端部22A及び第2端部22Bのそれぞれの位置を原点位置0とする。したがって、伝達部材BTの第1端部22A及び第2端部22Bが共に原点位置0に配置されている状態においては、伝達部材BTと回転子SFとの間に摩擦力は発生しない。
<駆動動作>
まず、制御部CONTは、図15に示すように、伝達部材BTの第1端部22Aが原点位置0からXだけ外側に移動するように第1電歪素子32Aを変形させる。また、制御部CONTは、伝達部材BTの第2端部22Bが原点位置0からXだけ外側に移動するように第2電歪素子32Bを変形させる。この状態を駆動動作の初期状態とする。このとき、X及びXについては、下記式(6)を満たす。
Figure 0005541163
この状態から、図16に示すように、制御部CONTは、第1電歪素子32Aを変形させて、伝達部材BTの第1端部22A側の張力T1が目標張力T1eとなるように第1端部22AをΔX外側(図16においては、紙面の右側)に移動させる。また、制御部CONTは、第2電歪素子32Bを変形させて、第2端部22B側の張力T2が目標張力T2eとなるように第2端部22BをΔX内側(図16においては、紙面の左側)に移動させる。この動作により、伝達部材BTから回転子SFにトルクが伝達される。このとき、ΔX1とΔX2との間には、式(7)の関係が成立する。
Figure 0005541163
伝達部材BTから回転子SFにトルクが伝達されると、回転子SFが回転し、伝達部材BTの弾性変形が初期状態と同一の状態になる。図17に示すように、このため伝達部材BTの第1端部22A側の張力Tと第2端部22B側の張力Tとが保持力Tとなってつり合う。このとき有効張力については、Tgoalからゼロへと近似的に線形に変化するため、伝達部材BTに付加されている実効的な有効張力は、Tgoal/2となる。また、伝達部材BTによって回転子SFに伝達するトルクはゼロになる。
<復帰動作>
次に、図18に示すように、制御部CONTは、第1端部22Aが原点位置0まで移動すると共に第2端部22Bが原点位置0よりも内側(図18においては、紙面の左側)へ移動するように、第1電歪素子32Aと第2電歪素子32Bとを同時に変形させる。第1電歪素子32Aと第2電歪素子32Bとを同時に変形させることにより、伝達部材BTが2ΔXだけ緩むこととなり、この結果、伝達部材BTと回転子SFとの間に隙間が生じる。回転子SFは、伝達部材BTによって摩擦力を受けることなく、慣性回転している状態となる。
伝達部材BTと回転子SFとの間に隙間が生じている間に、図19に示すように、制御部CONTは、第1端部22Aを移動させること無く第2端部22Bのみが原点位置0に戻るように第2電歪素子32Bを変形させる。この動作により、第1端部22A及び第2端部22Bが共に原点位置0に戻ることになる。この状態においても、回転子SFは伝達部材BTによって摩擦力を受けることなく、慣性回転している状態となる。このように、復帰動作では、回転子SFに摩擦力による抵抗を与えることなく、当該回転子SFを回転させた状態で第1端部22A及び第2端部22Bを原点位置0まで移動させる。
<駆動動作(慣性回転状態)>
制御部CONTは、回転子SFに設けられた検出器により、拡径部12の外周速度vを検出する。制御部CONTは、検出結果に基づき、第1端部22A及び第2端部22Bの移動距離を決定する。回転子SFが静止している状態の上記駆動動作では、第1端部22Aの初期位置をX、第2端部22Bの初期位置をXとした。回転子SFが慣性回転している状態で、上記同様の目標有効張力を伝達部材BTに付加するには、回転子SFの静止状態と同一の環境が必要である。すなわち、回転子SFの拡径部12の外周と伝達部材BTとの相対速度をゼロにする必要がある。このため、第1端部22Aの初期位置及び第2端部22Bの初期位置を決定するに当たり、拡径部12の外周の所定時間当たりの移動距離を考慮する必要がある。具体的には、第1端部22Aの初期位置をX+vΔt、第2端部22Bの初期位置をX−vΔtとして設定する。ここで、Δtとしては、例えば制御部CONTのサンプリングタイムなどが挙げられる。
この状態から、図20に示すように、制御部CONTは、第1電歪素子32Aを変形させて、伝達部材BTの第1端部22A側の張力T1が目標張力T1eとなるように第1端部22AをΔX外側(例えば、図20においては紙面の右側)に移動させる。また、制御部CONTは、第2電歪素子32Bを変形させて、第2端部22B側の張力T2が目標張力T2eとなるように第2端部22BをΔX内側(例えば、図20においては紙面の左側)に移動させる。この動作により、伝達部材BTから回転子SFにトルクが伝達される。このときの第1端部22Aは原点位置0に対してX+vΔt+ΔXだけ外側(例えば、図20においては紙面の右側)へ移動した状態となる。また、このときの第2端部22Bは原点位置に対してX−vΔt−ΔXだけ外側(例えば、図20においては紙面の右側)へ移動した状態となる。
<復帰動作>
この後、制御部CONTは、第1端部22Aが原点位置0まで移動すると共に第2端部22Bが原点位置0よりも内側(例えば、図18においては紙面の左側)へ移動するように第1電歪素子32Aと第2電歪素子32Bとを同時に変形させ、伝達部材BTと回転子SFとの間に隙間が生じている間に、第1端部22Aを移動させること無く第2端部22Bのみが原点位置0に戻るように第2電歪素子32Bを変形させる。この動作により、第1端部22A及び第2端部22Bが共に原点位置0に戻ることになる。復帰動作は、回転子SFの回転速度によらず同一の動作として行うことができる。
以下、駆動動作と復帰動作とを繰り返すことにより、回転子SFをさせることができる。回転子SFが慣性回転状態になっている場合において、上記X+vΔt+ΔXの値が第1電歪素子32Aの最大変形量を超えない限り、駆動動作及び復帰動作を繰り返すことで、回転子SFにトルクを伝達させ続けることができる。
図21は、駆動動作及び復帰動作を繰り返したときの第1電歪素子32A及び第2電歪素子32Bの変化量を示すグラフである。グラフの横軸が時間を示しており、グラフの縦軸は変化量を示している。図中実線で示すグラフは第1電歪素子32Aの変化量を示しており、図中破線で示すグラフは第2電歪素子32Bの変化量を示している。同図に示すように、第1電歪素子32Aの変化量は、駆動動作(1)及び復帰動作(2)を繰り返していくにつれて大きくなっていることがわかる。
次に、本実施形態の回転子SFの駆動動作におけるトルク制御について説明する。
本実施形態における実効トルクNは、駆動動作と復帰動作とを1サイクル行うのに要する時間tall、有効張力の伝達開始から回転子SFが慣性状態になるまでの時間t、目標有効張力Tgoal、回転子SFの拡径部12の半径Rに依存する。具体的には、下記式(8)によって示される。
Figure 0005541163
式(8)に示すように、実効トルクNを制御するパラメータとしては、tall、t、Tgoalの3つが挙げられる。駆動動作と復帰動作の1サイクルの時間tallについては回転子SFの駆動制御を行う上で一定に設定される場合があるため、t、Tgoalの2つの値を変化させることで実効トルクNの制御を行うことが好ましい。
このように、本実施形態によれば、伝達部材BTの弾性変形を利用し、回転子SFの拡径部12の外周と伝達部材BTとの相対速度をゼロにして伝達部材BTの有効張力を回転子SFに伝達する駆動動作と、第1端部22A及び第2端部22Bを同時に内側へ移動させる復帰動作とを繰り返し行うことにより、回転子SFを加速あるいは減速させながらダイナミックに回転させることができる。また、小型の移動部ACであっても高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MT2は、図22に示すように、回転子SFに巻き掛けた伝達部材BTに進行波を伝播させることにより、回転子SFを回転させる構成になっている。伝達部材BTは、張力が付加されない状態で回転子SFに巻き掛けられている。伝達部材BTに張力を付加させないことにより、進行波が伝播しやすくなっている。
当該伝達部材BTは、第1端部22Aが例えば加振装置61に接続されており、第2端部22Bが例えば抑振装置62に接続されている。加振装置61及び抑振装置62は、制御部CONTに接続されている。制御部CONTは、加振装置61及び抑振装置62の動作を制御する。
制御部CONTは、加振装置61を駆動させることによって伝達部材BTに進行波(例えば42.2kHz)を伝播させる。進行波が伝播することにより、伝達部材BTの表面は楕円運動をする。当該楕円運動により、回転子SFは進行波の伝播方向とは逆方向に回転する。
同時に制御部CONTは、抑振装置62を駆動させることによって抑振装置62内部に設けられた負荷抵抗を変化させ、インピーダンス整合を取り、第2端部22Bでの進行波の反射を低減させる。この動作により、伝達部材BTに伝播する定在波が抑制されることになる。
制御部CONTは、進行波の伝播方向を逆転させることにより、回転子SFの回転方向を反転させることができる。
このように、本実施形態によれば、伝達部材BTに進行波を伝播させることによって回転子SFを回転させることができるため、伝達部材BTに進行波を伝播させることができるものであれば小型のものであっても高いトルクを回転子SFに付加させることが可能となる。また、本実施形態によれば、高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
本実施形態では、上記のモータ装置の適用例を説明する。
図23は、モータ装置MTRを例えばロボットアームに適用させた構成を示す図である。
同図に示すように、モータ装置MTRがカップリングCPLを介してロボットアームARM(アーム部)に接続されている。上記実施形態のモータ装置MTRは、小型で高トルクを出力可能であるため、ロボットアームARMを高精度に駆動させることができる。また、上記実施形態のモータ装置MTRは、ロボット(装置)の関節部分や工作機械(装置)の駆動部などにも応用することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、回転子が中実である構成としたが、これに限られることは無い。特に第4実施形態のように、ロボットアームARMなどの旋回系機械にモータ装置MTRを搭載する場合などには、例えば図24Aに示すように、回転子SFを中空の構成としても構わない。図24Aに示すように、回転子SFは、回転軸方向に貫通する貫通部71を有している。貫通部71には、円筒状のベアリング70が設けられている。回転子SFは、当該ベアリング70の周囲に回転可能になっている。
また、図24Bに示すように、ベアリング70の内部には、例えば配線72などを配置させることができる。このように、回転子SFを配線配管として用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、回転伝達状態として、回転子SFと伝達部材BTとの間が摩擦力によって滑らない状態であるとして説明したが、これに限られることは無い。例えば図25に示すように、回転子SFと伝達部材BTとを係合させた状態を回転伝達状態としても構わない。同図に示すように、回転子SFには凸部15が設けられており、当該凸部15と噛みあうように伝達部材BTに凹部25が設けられている。このように、回転子SFの凸部15と伝達部材BTの凹部25とを係合させることで回転力を伝達する構成であっても構わない。なお、例えば、回転子SFの凸部15が設けられる方向は、特に限定されることは無く、ランダムな方向、回転子SFの回転軸方向、や回転子SFの円周方向、などでもよい。また、本実施形態においては、回転子SFに凹部を設け、伝達部材BTに凸部を設ける構成としてもよい。なお、上記凸部(例えば、凸部15)又は上記凹部(例えば、凹部25)のサイズは、特に限定はされないが、移動部ACによって伝達部材BTを緩ませることが可能な程度に小さいこと、又は移動部ACによって回転子SFと伝達部材BTとの間に隙間を生じさせることが可能な程度に小さいことが望ましい。ここで、本実施形態における係合とは、例えば、回転子SFの凸部15と伝達部材BTの凹部25とが噛み合うこと、回転子SFの凸部15と伝達部材BTの凹部25とが嵌め合うこと、回転子SFの凸部15と伝達部材BTの凹部25とが継なぎ合うこと、なども含むものであって、回転子SFの凸部15と伝達部材BTの凹部25とが完全に係合している必要はない。
また、上記実施形態においては、伝達部材BTを回転子SFに対して360°巻き掛けて交差部分21を設ける閉ベルト構造としたが、これに限られることは無く、例えば図26に示すように、伝達部材BTを回転子SFに対して360°未満の角度で巻き掛けた開ベルト構造としても構わない。この場合、伝達部材BTの幅を全て回転力伝達に用いることができるので、トルクを効率的に伝達可能となる。
また、上記実施形態では、回転子SFの回転軸方向に伝達部材BTがずれるのを防ぐため、位置ずれ抑制部を設ける構成としても構わない。また、回転子SFの拡径部12において、伝達部材BTごとに径が異なるように形成されていても構わない。この構成によれば、伝達部材BTごとにトルクの伝達を異ならせることができるため、幅広い駆動が可能となる。
上記実施形態では、回転子SFの表面が平坦な構成を例に挙げて説明したが、これに限定されることは無く、例えば回転子SFの表面に溝部として溝が形成されている構成としても構わない。また、上記実施形態では、伝達部材BTの表面が平坦な構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば伝達部材BTの表面に溝部として溝が形成されている構成としても構わない。上記の回転子SFの表面に形成された溝と伝達部材BTの表面に形成された溝とのうち少なくとも一方の溝により、伝達部材BTと回転子SFとの間に空気の流路が形成されることになるため、伝達部材BTが回転子SFに固着されるのを防ぐことができ、伝達部材BTを回転子SFに対して容易に着脱させることができる。また、上記のように溝を設けることで、回転時に発生する伝達部材BTと回転子SFとの擦れによる塵などを溝に入れることができ、伝達部材BTと回転子SFとの間の摩擦力を一定にし、安定な回転を得ることができる。なお、例えば、回転子SFの表面に溝部が設けられる方向は、特に限定されることは無く、ランダムな方向、回転子SFの回転軸方向、や回転子SFの円周方向、などでよい。
上記実施形態では、伝達部材BTが帯状に形成された例を説明したが、これに限られることは無く、例えば線状、鎖状に形成されていても構わない。
上記実施形態では、第1電歪素子32Aと第2電歪素子32Bとの変位によって張力を制御できるので、駆動停止時においても保持トルクの制御が可能である。
上記実施形態では、伝達部材BTを移動させる移動部ACが電歪素子を有する構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば移動部が電歪素子に代えて磁歪素子、電磁石、VCM(ボイスコイルモータ)など、他のアクチュエータを用いる構成であっても構わない。例えば磁歪素子を用いた場合、推力を高くすることができる。電磁石を用いた場合は、高推力、長ストロークの駆動が可能である。VCMを用いた場合、長ストロークの駆動が可能であり、トルク制御が容易となる。
本発明の一態様によれば、移動部が駆動動作及び復帰動作を行うことで、伝達部材から回転子に回転力が伝達され、回転子が回転することとなる。例えば、伝達部材が回転力伝達状態で回転子の少なくとも一部に掛けられた場合においては、オイラーの摩擦ベルト理論により、伝達部材に付加する張力によってトルクが一意に決定される態様で回転子を回転させることが可能となる。したがって、伝達部材に張力を発生させることができるものであれば小型のものであっても高いトルクを回転子に付加させることが可能となる。
本発明の別の態様によれば、伝達部材に進行波を伝播させることによって回転子を回転させることができるため、伝達部材に進行波を伝播させることができるものであれば小型のものであっても高いトルクを回転子に付加させることが可能となる。
本発明の別の態様によれば、駆動ステップと復帰ステップとを行うことで、伝達部材から回転子に回転力が伝達され、回転子が回転することとなる。例えば、伝達部材が回転力伝達状態で回転子の少なくとも一部に掛けられた場合においては、オイラーの摩擦ベルト理論により、伝達部材に付加する張力によってトルクが一意に決定される態様で回転子を回転させることが可能となる。したがって、伝達部材に張力を発生させることができるものであれば小型のものであっても高いトルクを回転子に付加させることが可能となる。
MTR、MT2…モータ装置 SF…回転子 BT…伝達部材 AC…移動部 CONT…制御部

Claims (24)

  1. 回転子と、
    前記回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部材と、
    前記伝達部材に接続され、前記伝達部材を移動させる移動部と、
    前記伝達部材の端部にそれぞれ接続された一対の電歪素子と、
    前記回転子前記伝達部材を巻き掛けて前記伝達部材の有効張力を発生させた回転力伝達状態で、前記一対の電歪素子の少なくとも一方を収縮するように変形させ、前記伝達部材を一定距離移動させる駆動動作
    及び
    前記回転力伝達状態から、前記一対の電歪素子の両方を膨張するように変形させ、前記伝達部材の前記回転子への巻き掛けを緩ませて前記伝達部材の有効張力を解除させることで前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部材を所定の位置に戻す復帰動作を前記移動部に繰返し行わせる制御部と
    を備えることを特徴とするモータ装置。
  2. 回転子と、
    前記回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた複数の伝達部材と、
    前記伝達部材にそれぞれ接続され、前記伝達部材をそれぞれ独立して移動させる移動部と、
    前記回転子と前記伝達部材との間を回転力伝達状態として前記伝達部材を一定距離移動させる駆動動作及び前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部材を所定の位置に戻す復帰動作を前記移動部に行わせる制御部と
    を備えることを特徴とするモータ装置。
  3. 前記伝達部材は、線状、帯状、又は鎖状を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ装置。
  4. 前記伝達部材は、弾性変形可能に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  5. 前記伝達部材は、導電性材料を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  6. 前記回転子は、回転軸方向に貫通する貫通孔を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  7. 前記回転子は、前記外周に形成される溝部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  8. 前記回転子は、回転軸方向における前記伝達部材の位置ずれを抑制する位置ずれ抑制部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  9. 前記伝達部材は、実質的に1回転以上前記回転子に巻き掛けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  10. 前記移動部は、基準位置を挟む位置に設けられた一対の電歪素子を有し、
    前記電歪素子により発生する力の方向と前記回転子の外周の前記基準位置における接線方向とが実質的に一致することを特徴とする請求項9に記載のモータ装置。
  11. 前記伝達部材は、複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  12. 前記伝達部材は、少なくとも3個設けられている
    ことを特徴とする請求項11に記載のモータ装置。
  13. 前記移動部は、複数の前記伝達部材ごとに設けられ、
    複数の前記移動部は、前記回転子の回転方向にずれた位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載のモータ装置。
  14. 前記回転子は、複数の前記伝達部材ごとに異なる径を有する
    ことを特徴とする請求項13に記載のモータ装置。
  15. 複数の前記移動部は、前記回転子の回転方向に等角度でずれた位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項13又は請求項14のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  16. 前記制御部は、
    前記回転子が回転している状態において、前記回転子の回転速度よりも速い速度で前記伝達部材を移動させるように前記移動部に指示する
    ことを特徴とする請求項1から請求項15のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  17. 前記回転力伝達状態は、前記回転子と前記伝達部材との間に摩擦力を生じさせた状態である
    ことを特徴とする請求項1から請求項16のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  18. 前記回転力伝達状態は、前記回転子と前記伝達部材とを係合させた状態である
    ことを特徴とする請求項1から請求項16のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  19. 回転子と、
    前記回転子に掛けられた伝達部材と、
    前記伝達部材の一方向へ振動波を伝播させ前記伝達部材を波状運動させることで前記回転子を前記一方向とは反対の方向へ回転させる制御部と
    を備え
    前記伝達部材は、張力が実質的に発生しない状態で前記回転子に掛けられることを特徴とするモータ装置。
  20. 前記回転子は、中空に構成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項19のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  21. 前記回転子は、回転軸方向に貫通する貫通部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項2のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  22. エンコーダを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項2のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  23. 回転子伝達部材を巻き掛けて前記伝達部材の有効張力を発生させた回転力伝達状態として、前記伝達部材の端部にそれぞれ接続された一対の電歪素子の少なくとも一方を収縮するように変形させ、前記伝達部材を一定距離移動させることと、
    前記回転力伝達状態から、前記一対の電歪素子の両方を膨張するように変形させ、前記伝達部材の前記回転子への巻き掛けを緩ませて前記伝達部材の有効張力を解除させることで前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部材を所定の位置に戻すことと
    を含むことを特徴とする回転子の駆動方法。
  24. アーム部と、
    前記アーム部を駆動させる請求項1から請求項2のうちいずれか一項に記載のモータ装置と
    を備えることを特徴とする装置。
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