JP5535079B2 - 撮影用光学装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置を揺動させて振れを補正する振れ補正機能を有する撮影用光学装置に関する。
近年、携帯電話等の携帯機器には、撮影用光学装置が搭載されている。携帯機器の場合、撮影時に手振れが発生しやすい。そこで、撮影時の手振れを補正することが可能な光学装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の光学装置は、レンズや撮像素子を搭載した可動部と、光学装置の基台に固定されるとともに可動部の底面に当接するピボット軸と、基台に固定されるとともに可動部を揺動可能に支持する板バネと、可動部を揺動させるための揺動機構とを備えている。この光学装置では、揺動機構は、駆動用コイルと駆動用磁石とによって構成されており、揺動機構の駆動力で、可動部がピボット軸を支点に揺動して、手振れが補正されている。
また、この光学装置では、板バネは、基台に固定される固定片と、直線状に形成される2個のX軸変形部を介して固定片に連結される外枠片と、直線状に形成される2個のY軸変形部を介して外枠片に連結される可動部の支持片とを備えており、可動部の揺動時には、X軸変形部やY軸変形部が捩れる。また、この板バネは、可動部の底面側を支持しており、板バネには、ピボット軸の上端側が挿通される小径孔が形成されている。
特開2007−310084号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光学装置では、可動部が揺動する際に捩れる板バネのX軸変形部やY軸変形部の長さが比較的短く、板バネのバネ定数が比較的大きい。そのため、この光学装置では、可動部の揺動角度が大きくなると、板バネによる可動部の付勢力が大きくなり、可動部が円滑に揺動しないおそれがある。
そこで、本発明の課題は、レンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置を円滑に揺動させて振れを適切に補正することが可能な撮影用光学装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の撮影用光学装置は、レンズと撮像素子とレンズを駆動するレンズ駆動機構とを搭載したレンズ駆動装置を有する可動モジュールと、可動モジュールを支持する支持体と、支持体に対してレンズ駆動装置の光軸が傾くように可動モジュールを揺動させて振れを補正する振れ補正機構とを備え、振れ補正機構は、可動モジュールを揺動させる揺動駆動機構と、可動モジュールを揺動可能に支持するバネ部材と、可動モジュールが揺動するときの支点となる支点部とを備え、揺動駆動機構は、光軸に略直交するとともに互いに略直交する第1方向および第2方向を揺動の軸方向として可動モジュールを揺動させるための複数の駆動用磁石と駆動用コイルとを備え、可動モジュールは、磁性材料で形成されるとともに略四角筒状に形成されレンズ駆動装置の側面を覆うカバー部材を備え、かつ、光軸方向から見たときに略正方形状となるように形成されるとともに、その外周面が第1方向または第2方向と略平行になるように配置され、カバー部材の4つの外側面のそれぞれには、駆動用磁石が固定され、支持体は、略四角筒状に形成されカバー部材の側面を覆うケース体を備え、ケース体の4つの内側面のそれぞれには、駆動用コイルが駆動用磁石に対向するように固定され、バネ部材は、可動モジュールを保持する保持部と、支持体に固定される固定部と、保持部と固定部とを繋ぐとともに可動モジュールの揺動動作を可能とするバネ部とを備え、全体として略正方形状に形成されるとともに、その外周端が第1方向または第2方向と略平行になるように配置され、固定部は、バネ部材の第1方向の略中心および第2方向の略中心に配置され、保持部は、略正方形の枠状に形成され、保持部の内周側に可動モジュールが配置され、バネ部は、第1方向に略平行な第1バネ部と第2方向に略平行な第2バネ部とから構成される略L形状に形成され、光軸に直交する方向および光軸方向に変形可能となっており、バネ部材は、第1方向における保持部の略中心から第2方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部と、第2方向における保持部の略中心から第1方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部とを備え、第1方向における保持部の略中心から第2方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の保持部側端と、第2方向における保持部の略中心から第1方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の固定部側端とが第1方向で隣接し、第2方向における保持部の略中心から第1方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の保持部側端と、第1方向における保持部の略中心から第2方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の固定部側端とが第2方向で隣接していることを特徴とする。
本発明の撮影用光学装置では、可動モジュールを揺動可能に支持するバネ部材を構成するバネ部は、レンズ駆動装置の光軸に直交する方向および光軸方向の両方に変形可能となっている。そのため、光軸に直交する方向および光軸方向の両方におけるバネ部材のバネ定数を比較的小さくすることが可能になる。したがって、本発明では、可動モジュールの揺動角度が大きくなっても、可動モジュールを円滑に揺動させて(すなわち、レンズ駆動装置を円滑に揺動させて)振れを適切に補正することが可能になる。また、本発明では、バネ部が光軸に直交する方向に変形可能となっているため、光軸に直交する方向で撮影用光学装置に衝撃が加わった際のバネ部の塑性変形を防止することが可能になる。
また、本発明では、揺動駆動機構は、光軸に略直交するとともに互いに略直交する第1方向および第2方向を揺動の軸方向として可動モジュールを揺動させるための複数の駆動用磁石と駆動用コイルとを備え、バネ部は、第1方向に略平行な第1バネ部と、第2方向に略平行な第2バネ部とを備えている。そのため、第1方向に略平行な第1バネ部の作用で第2方向におけるバネ部材のバネ定数を比較的小さくし、第2方向に平行な第2バネ部材の作用で第1方向におけるバネ部材のバネ定数を比較的小さくすることが可能になる。したがって、第1バネ部によって第2方向へ保持部を円滑に動かすことが可能になり、かつ、第2バネ部によって第1方向へ保持部を円滑に動かすことが可能になる。その結果、可動モジュールの揺動角度が大きくなっても、可動モジュールを円滑に揺動させることが可能になる。
また、本発明では、バネ部は、第1バネ部と第2バネ部とから構成される略L形状に形成されている。そのため、たとえば、複数の第1バネ部と複数の第2バネ部とが繋がるようにバネ部が形成される場合と比較して、バネ部の構成を簡素化しつつ、第1方向および第2方向へ保持部を円滑に動かすことが可能になる。
また、本発明では、バネ部材は、全体として略正方形状に形成されるとともに、その外周端が第1方向または第2方向と略平行になるように配置され、固定部は、バネ部材の第1方向の略中心および第2方向の略中心に配置され、保持部は、略正方形の枠状に形成され、バネ部材は、第1方向における保持部の略中心から第2方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部と、第2方向における保持部の略中心から第1方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部とを備えている。そのため、光軸に直交する方向において、バネ部材を小型化しつつ、バネ部の長さを比較的長くすることが可能になる。したがって、光軸に直交する方向において、バネ部材を小型化しつつ、バネ部材のバネ定数を比較的小さくすることが可能になる。そのため、光軸に直交する方向において、バネ部材を小型化しつつ、可動モジュールを円滑に揺動させることが可能になる。また、バネ部にかかる応力を分散させることができるとともに安定したバネ性を得ることが可能になる。また、本発明では、第1方向における保持部の略中心から第2方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の保持部側端と、第2方向における保持部の略中心から第1方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の固定部側端とが第1方向で隣接し、第2方向における保持部の略中心から第1方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の保持部側端と、第1方向における保持部の略中心から第2方向の略中心に配置される固定部に向かって形成されるバネ部の固定部側端とが第2方向で隣接しているため、光軸に直交する方向において、バネ部材をより小型化しつつ、バネ部の長さを比較的長くすることが可能になる。
また、本発明では、可動モジュールは、光軸方向から見たときに略正方形状となるように形成されるとともに、その外周面が第1方向または第2方向と略平行になるように配置され、バネ部材は、全体として略正方形状に形成されるとともに、その外周端が第1方向または第2方向と略平行になるように配置されている。そのため、可動モジュールの外周面とバネ部材の外周端との間のスペースが狭い場合であっても、このスペースに第1バネ部および第2バネ部を適切に配置することが可能になる。したがって、光軸に直交する方向において、撮影用光学装置を小型化することが可能になる。また、この場合には、たとえば、第1バネ部および第2バネ部は、可動モジュールの外周面とバネ部材の外周端との間に配置されている。
本発明において、バネ部材は、光軸方向において、可動モジュールの揺動中心の近傍に配置されていることが好ましい。このように構成すると、光軸に直交する方向におけるバネ部の変形量を小さくすることが可能になる。したがって、バネ部を小型化することが可能になる。
本発明において、バネ部材は、たとえば、光軸方向において、揺動駆動機構よりも可動モジュールの揺動中心側に配置されている。
本発明において、光軸方向におけるバネ部のバネ定数は、光軸に直交する方向におけるバネ部のバネ定数以下となっていることが好ましい。このように構成すると、光軸に直交する方向の成分を有する振動が外部から撮影用光学装置に付与された場合であっても、可動モジュールのふらつきを抑制することが可能になる。
本発明において、可動モジュールは、たとえば、レンズ駆動装置の傾きの変化を検出するためのセンサを備えている。また、本発明では、たとえば、1つのバネ部の第1バネ部と他のバネ部の第1バネ部とが第2方向で重なり、1つのバネ部の第2バネ部と他のバネ部の第2バネ部とが第1方向で重なっている。また、本発明において、たとえば、バネ部材は、可動モジュールを支点部に当接させる与圧が発生するように、撓んだ状態で支持体に固定されている。また、本発明において、たとえば、支持体は、ケース体の下端側に固定されてケース体とともに支持体を構成するベース体を備え、可動モジュールは、レンズ駆動装置の傾きの変化を検出するためのセンサを備えるとともに、センサは、カバー部材の下端に固定されたセンサカバー部材の内部に配置され、センサカバー部材の底部とベース体との間に支点部が形成されている。
以上のように、本発明の撮影用光学装置では、レンズ駆動装置を円滑に揺動させて振れを適切に補正することが可能になる。
本発明の実施の形態1にかかる撮影用光学装置の平面図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1のE−E断面の一部の構成を示す斜視図である。 図3に示す板バネの平面図である。 図4のF部の縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる撮影用光学装置の断面図である。 図6に示す板バネの平面図である。 本発明の実施の形態3にかかる撮影用光学装置の断面図である。 図8に示す板バネの平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる板バネの平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる板バネの平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる板バネの平面図である。
1、31、51 撮影用光学装置
2 レンズ駆動装置
4 センサ
5、35、55 支持体
6、56 揺動駆動機構(振れ補正機構の一部)
12、42、62 可動モジュール
17、47、67、77、87、97 板バネ(バネ部材、振れ補正機構の一部)
17a、47a、67a、76a、85a、86a、96a 保持部
17b、47b、67b、76b、85b、86b、96b 固定部
17c、47c、67c、76c、85c、86c、96c バネ部
19、49 支点部(振れ補正機構の一部、揺動中心)
17g 内側バネ部(第1バネ部または第2バネ部)
17h 外側バネ部(第1バネ部または第2バネ部)
21、71、72 駆動用磁石
23、73、74 駆動用コイル
47g、67g、76g 保持部側バネ部(第1バネ部または第2バネ部)
47h、67h、76h、96h 固定部側バネ部(第1バネ部または第2バネ部)
47j、67j 保持部側端
47k、67k 固定部側端
69 揺動中心
76、85、86、96 バネ片
85g 保持部側バネ部(第1バネ部)
85h 固定部側バネ部(第2バネ部)
86g 保持部側バネ部(第2バネ部)
86h 固定部側バネ部(第1バネ部)
96g 保持部側バネ部(第1バネ部または第2バネ部、第1折返しバネ部または第2折返しバネ部)
L 光軸
X 第1方向
Y 第2方向
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
(撮影用光学装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮影用光学装置1の平面図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1のE−E断面の一部の構成を示す斜視図である。
なお、以下の説明では、図1〜図3に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。また、図1〜図3のX1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態の撮影用光学装置1は、携帯電話等の携帯機器に搭載される小型かつ薄型のカメラであり、全体として略直方体状に形成されている。この撮影用光学装置1は、図1〜図3に示すように、図示を省略するレンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置2と、レンズ駆動装置2の傾きの変化を検出するためのセンサ4と、レンズ駆動装置2を支持する支持体5と、レンズ駆動装置2の光軸Lが傾くようにレンズ駆動装置2を揺動させる揺動駆動機構6とを備えている。なお、本形態では、Z方向(上下方向)は、レンズ駆動装置2が揺動していないときの撮影用光学装置1の光軸Lの方向(光軸方向)と一致するが、レンズ駆動装置2の最大揺動角度はわずか(たとえば、2°程度)であるため、レンズ駆動装置2が揺動している場合であっても、上下方向と光軸方向とはほぼ一致する。
レンズ駆動装置2には、上述のように、レンズおよび撮像素子が搭載されている。具体的には、レンズ駆動装置2の上端側にレンズが搭載され、レンズ駆動装置2の下端に撮像素子が搭載されている。また、レンズ駆動装置2には、レンズを光軸方向に駆動するためのレンズ駆動機構が搭載されている。このレンズ駆動機構は、たとえば、駆動用のコイルと駆動用の磁石とによって構成されている。
レンズ駆動装置2は、全体として略直方体状に形成されている。すなわち、レンズ駆動装置2は、光軸方向から見たときの形状が略矩形状になるように形成されている。具体的には、レンズ駆動装置2は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状になるように形成されている。また、レンズ駆動装置2は、その外周面が左右方向または前後方向と略平行になるように配置されている。
レンズ駆動装置2の前後および左右の側面は、下端が開口する底付きの略四角筒状に形成されたカバー部材9に覆われている。カバー部材9は、磁性材料で形成されている。上端側に配置されるカバー部材9の底部には、円形の貫通孔9aが形成されている。また、カバー部材9の下端には、前後方向の外側および左右方向の外側に向かって広がる鍔部9bが形成されている。カバー部材9の前後および左右の側面のそれぞれには、揺動駆動機構6を構成する後述の駆動用磁石21が固定されている。
センサ4は、レンズ駆動装置2の傾きの変化を検出するためのジャイロスコープである。すなわち、センサ4は、レンズ駆動装置2の角速度を検出するための角速度センサである。このセンサ4は、レンズ駆動装置2の下側に配置されている。センサ4には、フレキシブルプリント基板(FPC)10が接続されている。このFPC10は、レンズ駆動装置2に搭載されている撮像素子にも接続されている。FPC10は、撮影用光学装置1の下端側で引き回されて、たとえば、撮影用光学装置1の右側面から引き出されている。
また、センサ4は、上端が開口する底付きで扁平な略四角筒状に形成されたセンサカバー部材11の内部に配置されている。具体的には、下端側に配置されるセンサカバー部材11の底部11dの上面に当接するように、センサ4がセンサカバー部材11の内部に配置されている。センサカバー部材11は、底部11dの中心を光軸Lが通過するように配置されている。底部11dの中心には、レンズ駆動装置2の揺動の支点となる支点突起11aが下側に向かって突出するように形成されている。この支点突起11aは、略球面状に形成されている。
センサカバー部材11の上端には、カバー部材9の鍔部9bに下側から当接する鍔部11bが前後方向の外側および左右方向の外側に向かって広がるように形成されている。本形態では、鍔部9bと鍔部11bとが互いに固定されている。すなわち、センサカバー部材11は、カバー部材9の下端に固定されている。
本形態では、レンズ駆動装置2とセンサ4とカバー部材9とセンサカバー部材11とが、支持体5に揺動可能に支持されている。すなわち、レンズ駆動装置2、センサ4、カバー部材9およびセンサカバー部材11によって、支持体5に対して揺動可能な可動モジュール12が構成されている。この可動モジュール12は、光軸方向から見たときの形状が略矩形状になるように形成されている。具体的には、可動モジュール12は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状になるように形成されている。
支持体5は、撮影用光学装置1の下面を構成するベース体15と、撮影用光学装置1の前後および左右の外周面を構成するケース体16とを備えている。ケース体16には、可動モジュール12を揺動可能に支持するバネ部材としての板バネ17と、可動モジュール12の揺動範囲を規制するためのストッパ部材18が固定されている。
ベース体15は、上端が開口する底付きで扁平な略四角筒状に形成されている。下端側に配置されるベース体15の底部の略中心には、上側に向かって突出する突出部15aが形成されている。また、突出部15aには、支点突起11aと係合する係合凹部15bが突出部15aの上面から窪むように形成されている。この係合凹部15bは、上下方向に直交する断面の形状が円形状となる円筒面状に形成されている。また、係合凹部15bの直径は、略球面状に形成される支点突起11aの直径よりもわずかに大きくなっており、支点突起11aは、係合凹部15bの底面に当接している。なお、係合凹部15bは、支点突起11aの直径よりもわずかに直径の大きい半球面状に形成されても良いし、下方向に向かって直径が次第に小さくなる円錐面状に形成されても良い。
本形態では、支点突起11aと係合凹部15bとによって、可動モジュール12の揺動中心(レンズ駆動装置2の揺動中心)となる支点部19が構成されている。すなわち、可動モジュール12の下側に可動モジュール12の揺動中心が配置されている。この支点部19は、レンズ駆動装置2の光軸Lが通過する位置に配置されている。また、レンズ駆動装置2の光軸Lは、可動モジュール12の中心に配置されている。なお、係合凹部15bの内周面には、支点突起11aおよび係合凹部15bの内周面の摩耗を抑制するための潤滑剤が塗布されていることが好ましい。
ケース体16は、上端および下端が開口する略四角筒状に形成されている。このケース体16の下端側には、ベース体15が固定されている。本形態のケース体16は、非磁性の金属材料で形成されている。
板バネ17は、全体として略矩形状に形成されている。具体的には、板バネ17は、全体として略正方形状に形成されている。また、板バネ17は、その外周端が左右方向または前後方向と略平行になるように配置されている。板バネ17の四隅は、ケース体16の上端側の四隅に固定されている。また、板バネ17の中心部には、可動モジュール12の上端(具体的には、カバー部材9の上端)が固定されている。すなわち、本形態では、光軸方向において、支点部19と板バネ17との間に可動モジュール12が配置されている(すなわち、レンズ駆動装置2が配置されている)。この板バネ17の詳細な構成については後述する。なお、本形態の板バネ17は、具体的には、所定の取付部材を介してケース体16に固定されている。すなわち、ケース体16の内周面に固定された取付部材に板バネ17の四隅が固定されている。
ストッパ部材18は、ケース体16の内周面に固定されている。具体的には、カバー部材9の鍔部9bの上面に当接可能な位置およびセンサカバー部材11の鍔部11bの下面に当接可能な位置のそれぞれで、2個のストッパ部材18がケース体16の内周面に固定されており、ストッパ部材18と鍔部9b、11bとによって、可動モジュール12の揺動範囲が規制されている。
揺動駆動機構6は、駆動用磁石21と、駆動用磁石21に対向配置される駆動用コイル23とを備えている。本形態の揺動駆動機構6は、4個の駆動用磁石21と4個の駆動用コイル23とを備えている。
駆動用磁石21は、略矩形の板状に形成されている。また、駆動用磁石21は、第1磁石片21aと第2磁石片21bとの2個の磁石片によって構成されている。具体的には、第1磁石片21aの下面と第2磁石片21bの上面とが当接した状態で、第1磁石片21aと第2磁石片21bとが接着固定されて駆動用磁石21が形成されている。
駆動用磁石21は、カバー部材9の前後の側面および左右の側面のそれぞれに1個ずつ固定されており、ケース体16の内部に配置されている。また、駆動用磁石21は、レンズ駆動装置2とともに揺動する。上述のように、カバー部材9は、磁性材料で形成されており、カバー部材9は、駆動用磁石21のバックヨークの機能を果たしている。
本形態では、カバー部材9の左右の側面に固定される駆動用磁石21は、駆動用磁石21の右面に形成される磁極と左面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。また、カバー部材9の左右の側面に固定される駆動用磁石21は、左右方向における第1磁石片21aの外側面に形成される磁極と第2磁石片21bの外側面に形成される磁極とが異なるように(すなわち、左右方向における第1磁石片21aの内側面に形成される磁極と第2磁石片21bの内側面に形成される磁極とが異なるように)着磁されている。
同様に、カバー部材9の前後の側面に固定される駆動用磁石21は、駆動用磁石21の前面に形成される磁極と後面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。また、カバー部材9の前後の側面に固定される駆動用磁石21は、前後方向における第1磁石片21aの外側面に形成される磁極と第2磁石片21bの外側面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。
たとえば、カバー部材9の右側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの右側面はS極、左側面はN極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの右側面はN極、左側面はS極に着磁されている。同様に、カバー部材9の左側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの左側面はS極、右側面はN極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの左側面はN極、右側面はS極に着磁されている。
また、たとえば、カバー部材9の後側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの後側面はN極、前側面はS極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの後側面はS極、前側面はN極に着磁されている。同様に、カバー部材9の前側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの前側面はN極、後側面はS極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの前側面はS極、後側面はN極に着磁されている。
駆動用コイル23は、導線の周りを被覆する絶縁被膜と、絶縁被膜の周りをさらに被覆する融着被膜とを備える融着線が空芯状に巻回された(すなわち、ボビン等の巻芯を備えていない)空芯コイルである。この駆動用コイル23は、融着線が略長方形状に巻回されて形成されている。また、駆動用コイル23は、絶縁性のフィルムを介してケース体16の前後の側面および左右の側面のそれぞれに1個ずつ固定されている。
図2に示すように、駆動用磁石21と駆動用コイル23とは所定の隙間をあけた状態で対向配置されている。具体的には、支点部19を支点として可動モジュール12が揺動しても、駆動用磁石21と駆動用コイル23とが接触しないように、駆動用磁石21と駆動用コイル23とが所定の隙間をあけた状態で対向配置されている。なお、本形態では、駆動用コイル23に電流が供給されていないときには、図2に示すように、可動モジュール12は、支持体5に対して傾いていない中立位置にある。
また、本形態では、図2に示すように、上下方向における駆動用コイル23の中心位置が第1磁石片21aと第2磁石片21bとの当接面よりも上側に配置されるように、駆動用磁石21と駆動用コイル23とが対向配置されている。
また、本形態では、駆動用磁石21と駆動用コイル23とは、左右方向または前後方向で対向配置されており、左右方向で対向配置される駆動用磁石21と駆動用コイル23とによって、前後方向を揺動の軸方向として可動モジュール12を揺動させる(すなわち、Y軸回りに可動モジュール12を揺動させる)駆動力が発生する。また、前後方向で対向配置される駆動用磁石21と駆動用コイル23によって、左右方向を揺動の軸方向として可動モジュール12を揺動させる(すなわち、X軸回りに可動モジュール12を揺動させる)駆動力が発生する。なお、本形態では、左右方向(X方向)は、光軸方向に略直交する第1方向であり、前後方向(Y方向)は、第1方向である左右方向および光軸方向に略直交する第2方向である。
以上のように構成された撮影用光学装置1では、センサ4でレンズ駆動装置2の傾きの変化が検出されると(すなわち、レンズ駆動装置2の振れ(振動)が検出されると)、センサ4での検出結果に基づいて、駆動用コイル23に電流が供給され、可動モジュール12が支点部19を中心にして光軸Lを傾けるように揺動して、振れが補正される。具体的には、撮影用光学装置1では、センサ4での検出結果に基づいて手振れが検出されると、駆動用コイル23に電流が供給され、可動モジュール12が支点部19を中心にして光軸Lを傾けるように揺動(回動)して、手振れが補正される。
なお、本形態では、支点突起11aと係合凹部15bとからなる支点部19と、揺動駆動機構6と、板バネ17とによって、支持体5に対してレンズ駆動装置2の光軸Lが傾くように可動モジュール12を揺動させて(すなわち、レンズ駆動装置2を揺動させて)振れを補正する振れ補正機構が構成されている。
(板バネの構成)
図4は、図3に示す板バネ17の平面図である。図5は、図4のF部の縦断面図である。
板バネ17は、図4に示すように、可動モジュール12を保持する保持部17aと、ケース体16に固定される4個の固定部17bと、保持部17aと固定部17bとを繋ぐ4本のバネ部17cとを備えている。本形態では、固定部17bに対してバネ部17cが撓むことで、保持部17aに保持された可動モジュール12の揺動動作が可能となっている。
保持部17aは、略正方形状に形成されている。この保持部17aの中心には、円形の貫通孔17dが形成されている。この貫通孔17dは、その中心を光軸Lが通過するように形成されている。保持部17aには、可動モジュール12が固定されている。具体的には、図2に示すように、保持部17aの下面にカバー部材9の底部の上面が固定されている。
固定部17bは、略正方形状に形成され、板バネ17の四隅に配置されている。固定部17bには、ケース体16へ板バネ17を固定するための円形の固定孔17eが形成されている。
バネ部17cは、保持部17aの外周側に配置されている。このバネ部17cは、略L形状に形成されている。具体的には、バネ部17cは、保持部17aの四隅から固定部17bに向かって略渦巻き状に形成されており、左右方向または前後方向の内側に配置される直線状の内側バネ部17gと左右方向または前後方向の外側に配置される直線状の外側バネ部17hとから構成される略L形状に形成されている。
より具体的には、保持部17aの右前端から左方向に向かって形成される内側バネ部17gと、この内側バネ部17gの左端から後ろ方向に向かって形成され左後端に配置される固定部17bに繋がる外側バネ部17hとから1本目のバネ部17cが構成されている。また、保持部17aの左前端から後ろ方向に向かって形成される内側バネ部17gと、この内側バネ部17gの後端から右方向に向かって形成され右後端に配置される固定部17bに繋がる外側バネ部17hとから2本目のバネ部17cが構成されている。さらに、保持部17aの左後端から右方向に向かって形成される内側バネ部17gと、この内側バネ部17gの右端から前方向に向かって形成され右前端に配置される固定部17bに繋がる外側バネ部17hとから3本目のバネ部17cが構成されている。また、保持部17aの右後端から前方向に向かって形成される内側バネ部17gと、この内側バネ部17gの前端から左方向に向かって形成され左前端に配置される固定部17bに繋がる外側バネ部17hとから4本目のバネ部17cが構成されている。
また、1本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、4本目のバネ部17cの外側バネ部17hとは、板バネ17の前端側において前後方向で重なり、2本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、1本目のバネ部17cの外側バネ部17hとは、板バネ17の左端側において左右方向で重なり、3本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、2本目のバネ部17cの外側バネ部17hとは、板バネ17の後端側において前後方向で重なり、4本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、3本目のバネ部17cの外側バネ部17hとは、板バネ17の右端側において左右方向で重なっている。
また、1本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、4本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっており、2本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、1本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっており、3本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、2本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっており、4本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、3本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっている。
このように、本形態では、保持部17aの中心を通過する光軸Lに対して、4本のバネ部17cが略点対称に配置されている。また、本形態では、左右方向に略平行な内側バネ部17gおよび外側バネ部17hは、第1バネ部となっており、前後方向に略平行な内側バネ部17gおよび外側バネ部17hは、第2バネ部となっている。すなわち、本形態のバネ部17cは、左右方向に略平行な第1バネ部と前後方向に略平行な第2バネ部とから構成されており、左右方向および前後方向に変形可能となっている。また、本形態のバネ部17cは、上下方向にも変形可能となっている。
なお、本形態では、左右方向におけるバネ部17cのバネ定数および前後方向におけるバネ部17cのバネ定数は、光軸方向におけるバネ部17cのバネ定数以下となっている。具体的には、バネ部17cは、図5に示すように、その幅wがその厚さt以下となるように形成されている。たとえば、バネ部17cの幅wは、0.13〜0.15mmであり、バネ部17cの厚さtは、0.15mmである。
また、本形態では、1本のバネ部17cを構成する内側バネ部17gと外側バネ部17hとの連結部分は、光軸方向から見たときの形状が略円弧状となるように形成されている。具体的には、1本のバネ部17cを構成する内側バネ部17gと外側バネ部17hとの連結部分は、光軸方向から見たときの形状が略1/4円弧状となるように形成されている。また、本形態では、1本のバネ部17cを構成する内側バネ部17gと外側バネ部17hとの連結部分と、保持部17aと内側バネ部17gとの連結部分と、固定部17bとが、板バネ17の四隅のそれぞれに配置されている。
図4に示すように、4個の固定部17bは、左右方向および前後方向において、連結部17fで連結されている。具体的には、板バネ17の前後両端および左右両端に配置される直線状の連結部17fによって、板バネ17の周方向で隣り合う固定部17bが互いに連結されている。
板バネ17は、センサカバー部材11の支点突起11aとベース体15の係合凹部15bの底面とを確実に当接させるための与圧が発生するように(すなわち、可動モジュール12を下方向へ付勢する付勢力が発生するように)、撓んだ状態でケース体16に固定されている(図2参照)。すなわち、保持部17aよりも固定部17bが下側に下がった状態で、固定部17bがケース体16に固定されている。
板バネ17によって可動モジュール12に生じる下方向への付勢力は、たとえば、撮影用光学装置1が携帯電話に搭載される場合であれば、携帯電話のバイブレーション機能に基づいて撮影用光学装置1が振動しても、支点突起11aと係合凹部15bとが離れることがない大きさに設定されている。たとえば、可動モジュール12と駆動用磁石21との合計質量をM、携帯電話のバイブレーションの振動加速度をαとすると、板バネ17によって可動モジュール12に生じる下方向への付勢力Fは、以下の式(1)を満たすように設定されている。
F>α×M・・・式(1)
なお、振動加速度αは、たとえば、4G以上である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、可動モジュール12を揺動可能に支持する板バネ17のバネ部17cは、左右方向、前後方向および上下方向に変形可能となっている。そのため、左右方向、前後方向および上下方向の全方向における板バネ17のバネ定数を比較的小さくすることが可能になる。したがって、本形態では、可動モジュール12の揺動角度が大きくなっても、可動モジュール12を円滑に揺動させて(すなわち、レンズ駆動装置2を円滑に揺動させて)振れを適切に補正することが可能になる。また、本形態では、左右方向および前後方向にバネ部17cが変形可能となっているため、左右方向や前後方向で撮影用光学装置1に衝撃が加わった際のバネ部17cの塑性変形を防止することが可能になる。
本形態では、バネ部17cは、左右方向に略平行な第1バネ部と前後方向に略平行な第2バネ部とを備えている。そのため、第1バネ部の作用で前後方向における板バネ17のバネ定数を比較的小さくし、第2バネ部材の作用で左右方向における板バネ17のバネ定数を比較的小さくすることが可能になる。したがって、第1バネ部によって前後方向へ保持部17aを円滑に動かすことができ、かつ、第2バネ部によって左右方向へ保持部17aを円滑に動かすことができる。
また、本形態では、バネ部17cは、第1バネ部と第2バネ部とから構成される略L形状に形成されているため、たとえば、複数の第1バネ部と複数の第2バネ部とが繋がるようにバネ部17cが形成される場合と比較して、バネ部17cの構成を簡素化しつつ、左右方向および前後方向へ保持部17aを円滑に動かすことが可能になる。
本形態では、内側バネ部17gと外側バネ部17hとによって略L形状に形成されたバネ部17cが、保持部17aの四隅から板バネ17の四隅に配置される固定部17bに向かって形成されている。そのため、バネ部17cの長さを長くすることができる。特に、本形態では、1本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、4本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっており、2本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、1本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっており、3本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、2本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっており、4本目のバネ部17cの内側バネ部17gと、3本目のバネ部17cの外側バネ部17hとが、略平行になっている。また、1本のバネ部17cを構成する内側バネ部17gと外側バネ部17hとの連結部分と、保持部17aと内側バネ部17gとの連結部分と、固定部17bとが、板バネ17の四隅のそれぞれに配置されている。そのため、バネ部17cの長さをより長くすることができる。したがって、板バネ17のバネ定数をより小さくすることが可能になる。また、バネ部17cの長さを長くすることができるため、バネ部17cの、左右方向、前後方向および上下方向への変位量を大きくすることができる。
本形態では、1本のバネ部17cを構成する内側バネ部17gと外側バネ部17hとの連結部分は、光軸方向から見たときの形状が略円弧状となるように形成されている。そのため、内側バネ部17gと外側バネ部17hとの連結部分における曲げ応力の応力集中を緩和することができる。したがって、バネ部17cの塑性変形を防止することが可能になる。
本形態では、バネ部17cの幅wがバネ部17cの厚さt以下となっている。そのため、左右方向および前後方向へバネ部17cを変形させやすくなる。したがって、可動モジュール12が揺動したときに、左右方向や前後方向の変動量が大きくなる可動モジュール12の上端側に板バネ17が配置されても、可動モジュール12を保持する保持部17aを円滑に動かすことができ、可動モジュール12の揺動動作を円滑に行うことができる。
[実施の形態2]
(撮影用光学装置の全体構成)
図6は、本発明の実施の形態2にかかる撮影用光学装置31の断面図である。なお、以下の説明では、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略または簡略化する。また、以下の説明では、実施の形態1と同様に、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とするとともに、X1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態の撮影用光学装置31は、実施の形態1の撮影用光学装置1と同様に、携帯電話等の携帯機器に搭載される小型かつ薄型のカメラであり、全体として略直方体状に形成されている。この撮影用光学装置31は、図6に示すように、レンズ駆動装置2と、センサ4と、揺動駆動機構6と、レンズ駆動装置2を支持する支持体35とを備えている。なお、実施の形態1と同様に、本形態でも、上下方向は、レンズ駆動装置2が揺動していないときの撮影用光学装置31の光軸方向と一致している。
レンズ駆動装置2の前後および左右の側面は、上端および下端が開口する略四角筒状に形成されたカバー部材39に覆われている。カバー部材39の前後および左右の側面は、光軸方向と略平行に形成されており、この側面のそれぞれには、駆動用磁石21が固定されている。カバー部材39の上端には、略矩形の板状に形成された上カバー部材38が取り付けられている。上カバー部材38の中心には、円形の貫通孔38aが形成されている。
センサ4は、レンズ駆動装置2の下側に配置されている。具体的には、光軸Lとセンサ4の中心とがずれた状態で、センサ4がレンズ駆動装置2の下側に配置されている。センサ4には、FPC40が接続されている。また、センサ4の下面側は、略矩形の板状に形成された下カバー部材41に覆われている。下カバー部材41は、カバー部材39の下端に取り付けられており、カバー部材39の下端側を覆っている。下カバー部材41の下面には、後述の支点突起45aが当接する平面状の当接面43aが形成される当接部材43が固定されている。
本形態では、レンズ駆動装置2とセンサ4とカバー部材39と上カバー部材38と下カバー部材41と当接部材43と後述のバネ固定部材50とが、支持体35に揺動可能に支持されている。すなわち、レンズ駆動装置2、センサ4、カバー部材39、上カバー部材38、下カバー部材41、当接部材43およびバネ固定部材50によって、支持体35に対して揺動可能な可動モジュール42が構成されている。この可動モジュール42は、光軸方向から見たときの形状が略矩形状になるように形成されている。具体的には、可動モジュール42は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状になるように形成されている。
支持体35は、撮影用光学装置31の下面を構成するベース体45と、撮影用光学装置31の前後および左右の外周面を構成するケース体46と、駆動用コイル23を保持するコイル保持部材44とを備えている。コイル保持部材44またはケース体46には、可動モジュール42を揺動可能に支持するバネ部材としての板バネ47が固定されている。
ベース体45は、略矩形の平板状に形成されている。このベース体45の略中心には、可動モジュール42の揺動の支点となる支点突起45aが上側に向かって突出するように形成されている。すなわち、本形態では、可動モジュール42の下側に可動モジュール42の揺動の支点が配置されている。この支点突起45aは、たとえば、半球面状に形成されており、当接部材43の当接面43aに当接している。本形態では、支点突起45aと当接面43aとによって、レンズ駆動装置2の揺動中心となる支点部49が構成されている。支点部49は、光軸Lが通過する位置に配置されている。また、本形態では、可動モジュール42の略中心位置を光軸Lが通過している。
ケース体46は、上端および下端が開口する略四角筒状に形成されている。ケース体46の前後および左右の側面は、光軸方向と略平行に形成されている。コイル保持部材44は、たとえば、絶縁性の樹脂で形成されている。また、コイル保持部材44は、ケース体46の側面と略平行な4個の側面を有する略四角筒状に形成されている。このコイル保持部材44は、ケース体46の内周面に固定されている。コイル保持部材44の4個の側面のそれぞれには、駆動用コイル23が配置される配置孔44aがコイル保持部材44の側面を貫通するように形成されている。
板バネ47は、全体として略矩形状に形成されている。具体的には、板バネ47は、全体として略正方形状に形成されている。また、板バネ47は、その外周端が左右方向または前後方向と略平行になるように配置されている。板バネ47の外周側は、支持体35の下端側に固定されている。具体的には、コイル保持部材44またはケース体46の下端側に固定されるバネ固定部材48に板バネ47の外周側が固定されている。また、板バネ47の中心部には可動モジュール42の下端側が固定されている。具体的には、カバー部材39の下端側の外周面に固定されるバネ固定部材50が板バネ47の中心部に固定されている。
図6に示すように、板バネ47は、光軸方向において、可動モジュール42の揺動中心となる支点部49の近傍に配置されている。具体的には、板バネ47は、光軸方向において、支点部49よりもわずかに上側に配置されており、揺動駆動機構6よりも支点部49側に配置されている。この板バネ47の詳細な構成については後述する。
実施の形態1と同様に、本形態でも、左右方向で対向配置される駆動用磁石21と駆動用コイル23とによって、前後方向を揺動の軸方向として可動モジュール42を揺動させる(すなわち、Y軸回りに可動モジュール42を揺動させる)駆動力が発生する。また、前後方向で対向配置される駆動用磁石21と駆動用コイル23とによって、左右方向を揺動の軸方向として可動モジュール42を揺動させる(すなわち、X軸回りに可動モジュール42を揺動させる)駆動力が発生する。
以上のように構成された撮影用光学装置31では、センサ4でレンズ駆動装置2の傾きの変化が検出されると、センサ4での検出結果に基づいて、駆動用コイル23に電流が供給され、可動モジュール42が支点部49を中心に揺動して、振れが補正される。なお、本形態では、支点部49と、揺動駆動機構6と、板バネ47とによって、センサ4での検出結果に基づいてレンズ駆動装置2を揺動させて振れを補正する振れ補正機構が構成されている。
(板バネの構成)
図7は、図6に示す板バネ47の平面図である。
板バネ47は、図7に示すように、可動モジュール42を保持する保持部47aと、支持体35に固定される4個の固定部47bと、保持部47aと固定部47bとを繋ぐ4本のバネ部47cとを備えている。この板バネ47は、その略中心を光軸Lが通過するように配置されている。また、実施の形態1と同様に、本形態でも、固定部47bに対してバネ部47cが撓むことで、保持部47aに保持された可動モジュール42の揺動動作が可能となっている。
保持部47aは、略正方形の枠状に形成されている。保持部47aの上面には、図6に示すように、可動モジュール42を構成するバネ固定部材50の下面が固定されている。固定部47bは、板バネ47の左右方向の略中心および前後方向の略中心に配置されている。この固定部47bの下面は、バネ固定部材48の上面に固定されている。なお、本形態では、後述の連結部47fを含む板バネ47の外周枠の全体がバネ固定部材48の上面に固定されている。
バネ部47cは、保持部47aの外周側に配置されている。このバネ部47cは、保持部47aの左右方向または前後方向の略中心から固定部47bに向かって略L形状に形成されている。具体的には、バネ部47cは、保持部47aに繋がる直線状の保持部側バネ部47gと固定部47bに繋がる直線状の固定部側バネ部47hとから構成される略L形状に形成されている。
より具体的には、保持部47aの右端の前後方向における略中心から後ろ方向に向かって形成される保持部側バネ部47gと、この保持部側バネ部47gの後端から左方向に向かって形成され板バネ47の後ろ側かつ左右方向における略中心に配置される固定部47bに繋がる固定部側バネ部47hとによって1本目のバネ部47cが構成されている。また、保持部47aの後端の左右方向における略中心から左方向に向かって形成される保持部側バネ部47gと、この保持部側バネ部47gの左端から前方向に向かって形成され板バネ47の左側かつ前後方向における略中心に配置される固定部47bに繋がる固定部側バネ部47hとによって2本目のバネ部47cが構成されている。さらに、保持部47aの左端の前後方向における略中心から前方向に向かって形成される保持部側バネ部47gと、この保持部側バネ部47gの前端から右方向に向かって形成され板バネ47の前側かつ左右方向における略中心に配置される固定部47bに繋がる固定部側バネ部47hとによって3本目のバネ部47cが構成されている。また、保持部47aの前端の左右方向における略中心から右方向に向かって形成される保持部側バネ部47gと、この保持部側バネ部47gの右端から後ろ方向に向かって形成され板バネ47の右側かつ前後方向における略中心に配置される固定部47bに繋がる固定部側バネ部47hとによって4本目のバネ部47cが構成されている。
すなわち、板バネ47は、保持部47aの左右方向の略中心から前後方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成される2本のバネ部47cと、保持部47aの前後方向の略中心から左右方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成される2本のバネ部47cとを備えている。具体的には、板バネ47は、保持部47aの左右方向の略中心から図7の反時計方向で隣り合う前後方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成される2本のバネ部47cと、保持部47aの前後方向の略中心から図7の反時計方向で隣り合う左右方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成される2本のバネ部47cとを備えている。
また、1本目のバネ部47cの保持部側端47jと、4本目のバネ部47cの固定部側端47kとは、前後方向で隣接している。同様に、2本目のバネ部47cの保持部側端47jと、1本目のバネ部47cの固定部側端47kとは、左右方向で隣接し、3本目のバネ部47cの保持部側端47jと、2本目のバネ部47cの固定部側端47kとは、前後方向で隣接し、4本目のバネ部47cの保持部側端47jと、3本目のバネ部47cの固定部側端47kとは、左右方向で隣接している。
すなわち、左右方向における保持部47aの略中心から前後方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成されるバネ部47cの保持部側端47jと、前後方向における保持部47aの略中心から左右方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成されるバネ部47cの固定部側端47kとが左右方向で隣接している。また、前後方向における保持部47aの略中心から左右方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成されるバネ部47cの保持部側端47jと、左右方向における保持部47aの略中心から前後方向の略中心に配置される固定部47bに向かって形成されるバネ部47cの固定部側端47kとが前後方向で隣接している。
実施の形態1の板バネ17と同様に、板バネ47では、保持部47aの中心を通過する光軸Lに対して、4本のバネ部47cが略点対称に配置されている。また、本形態では、左右方向に略平行な保持部側バネ部47gおよび固定部側バネ部47hは、第1バネ部となっており、前後方向に略平行な保持部側バネ部47gおよび固定部側バネ部47hは、第2バネ部となっている。また、図7に示すように、板バネ47の周方向で隣り合う固定部47bは、略L形状に形成される連結部47fによって互いに連結されている。
上述のように、保持部47aの上面には、カバー部材39の外周面に固定されるバネ固定部材50の下面が固定されている。また、バネ部47cは、固定部47bと連結部47fとによって構成される板バネ47の外周枠と、保持部47aとの間に配置されている。すなわち、本形態では、保持部側バネ部47gと固定部側バネ部47hとは、可動モジュール42の外周面と板バネ47の外周端との間に配置されている。
なお、本形態では、光軸方向におけるバネ部47cのバネ定数は、左右方向におけるバネ部47cのバネ定数および前後方向におけるバネ部47cのバネ定数以下となっている。具体的には、バネ部47cは、その厚さがその幅以下となるように形成されている。たとえば、バネ部47cの厚さは、0.15mmであり、バネ部47cの幅は、0.21mmまたは0.15mmである。また、板バネ47は、支点突起45aと当接面43aとを確実に当接させるための与圧が発生するように、撓んだ状態で支持体35に固定されている。
(本形態の主な効果)
以上のように構成された撮影光学装置31では、実施の形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。また、本形態では、保持部側バネ部47gと固定部側バネ部47hとが左右方向または前後方向で重なっていないため、左右方向および前後方向において、板バネ47を小型化しつつ、バネ部47cの長さを比較的長くすることが可能になる。特に本形態では、板バネ47の周方向で互いに隣り合う一方のバネ部47cの保持部側端47jと他方のバネ部47cの固定部側端47kとが左右方向または前後方向で隣接しており、この保持部側端47jと固定部側端47kとが左右方向または前後方向で重なっていないため、左右方向および前後方向において、板バネ47をより小型化しつつ、バネ部47cの長さを比較的長くすることが可能になる。
したがって、本形態では、左右方向および前後方向において、板バネ47を小型化しつつ、板バネ47のバネ定数を比較的小さくすることが可能になる。その結果、本形態では、左右方向および前後方向において、板バネ47を小型化しつつ、可動モジュール47を円滑に揺動させることが可能になる。
本形態では、左右方向または前後方向と略平行な可動モジュール42の外周面と板バネ47の外周端との間に、左右方向または前後方向と略平行な保持部側バネ部47gおよび固定部側バネ部47hが配置されている。そのため、可動モジュール42の外周面と板バネ47の外周端との間のスペース(具体的には、カバー部材39の外周面と板バネ47の外周端との間のスペース)が狭い場合であっても、このスペースに、保持部側バネ部47gおよび固定部側バネ部47hを適切に配置することが可能になる。したがって、左右方向および前後方向において、撮影用光学装置31を小型化することが可能になる。
本形態では、板バネ47は、光軸方向において、可動モジュール42の揺動中心となる支点部49の近傍に配置されている。そのため、実施の形態1の板バネ17のバネ部17cと比較して、左右方向および前後方向におけるバネ部47cの変形量を小さくすることが可能になる。したがって、板バネ17のバネ部17cと比較して、板バネ47のバネ部47cを短くすることが可能になり、板バネ47を小型化することが可能になる。
本形態では、光軸方向におけるバネ部47cのバネ定数は、左右方向におけるバネ部47cのバネ定数および前後方向におけるバネ部47cのバネ定数よりも小さくなっている。そのため、左右方向および/または前後方向の成分を有する振動が外部から撮影用光学装置31に付与された場合であっても、可動モジュール42のふらつきを抑制することが可能になる。
[実施の形態3]
図8は、本発明の実施の形態3にかかる撮影用光学装置51の断面図である。図9は、図8に示す板バネ67の平面図である。なお、以下の説明では、実施の形態1、2と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略または簡略化する。また、以下の説明では、実施の形態1、2と同様に、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とするとともに、X1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態の撮影用光学装置51は、上述の撮影用光学装置1、31と同様に、携帯電話等の携帯機器に搭載される小型かつ薄型のカメラであり、全体として略直方体状に形成されている。この撮影用光学装置51は、図8に示すように、レンズ駆動装置2と、センサ4と、レンズ駆動装置2を支持する支持体55と、レンズ駆動装置2を揺動させる揺動駆動機構56とを備えている。なお、本形態でも、上下方向は、レンズ駆動装置2が揺動していないときの撮影用光学装置51の光軸方向と一致している。
レンズ駆動装置2の前後および左右の側面は、カバー部材39に覆われている。カバー部材39の4個の側面のそれぞれには、揺動駆動機構56を構成する後述の駆動用磁石71、72が固定されている。カバー部材39の上端には、上カバー部材38が取り付けられている。
センサ4は、レンズ駆動装置2の下側に配置されている。具体的には、光軸Lからセンサ4が外れるように、センサ4がレンズ駆動装置2の下側に配置されている。センサ4には、FPC40が接続されている。なお、レンズ駆動装置2の下面には、レンズ駆動装置2に搭載されている撮像素子等が電気的に接続されるコネクタ57がセンサ4に隣接するように配置されている。また、センサ4の下面側は、下カバー部材41に覆われている。
本形態では、レンズ駆動装置2とセンサ4とカバー部材39と上カバー部材38と下カバー部材41とが、支持体55に揺動可能に支持されている。すなわち、レンズ駆動装置2、センサ4、カバー部材39、上カバー部材38および下カバー部材41によって、支持体55に対して揺動可能な可動モジュール62が構成されている。この可動モジュール62は、光軸方向から見たときの形状が略矩形状になるように形成されている。具体的には、可動モジュール62は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状になるように形成されている。
支持体55は、撮影用光学装置51の前後および左右の外周面を構成するケース体46と、揺動駆動機構56を構成する後述の駆動用コイル73、74を保持するコイル保持部材64、65とを備えている。コイル保持部材64、65またはケース体46には、可動モジュール62を揺動可能に支持するバネ部材としての板バネ67が固定されている。
コイル保持部材64、65は、たとえば、絶縁性の樹脂で形成されている。また、コイル保持部材64、65は、ケース体46の側面と略平行な4個の側面を有する略四角筒状に形成されている。このコイル保持部材64、65は、ケース体46の内周面に固定されている。具体的には、コイル保持部材64、65は、光軸方向で重なるように、ケース体46の内周面に固定されている。また、コイル保持部材64が上側に配置され、コイル保持部材65が下側に配置されている。
コイル保持部材64の4個の側面のそれぞれには、後述の駆動用コイル73が配置される配置孔64aがコイル保持部材64の側面を貫通するように形成されている。また、コイル保持部材65の4個の側面のそれぞれには、後述の駆動用コイル74が配置される配置孔65aがコイル保持部材65の側面を貫通するように形成されている。
板バネ67は、全体として略矩形状に形成されている。また、板バネ67は、その外周端が左右方向または前後方向と略平行になるように配置されている。板バネ67の外周側は、支持体55に固定され、板バネ67の中心部には可動モジュール62が固定されている。
本形態では、板バネ67の中心部に、光軸方向におけるカバー部材39の略中心位置が固定されている。具体的には、光軸方向におけるカバー部材39の略中心位置に固定されたスペーサ68を介して、板バネ67の中心部に、光軸方向におけるカバー部材39の略中心位置が固定されており、板バネ67は、光軸方向における可動モジュール62の中間位置に配置されている。本形態では、板バネ67の略中心位置が可動モジュール62の揺動中心69となっている。この揺動中心69は、レンズ駆動装置2の光軸Lが通過する位置に配置されている。なお、レンズ駆動装置2の光軸Lは、可動モジュール62の中心に配置されている。
板バネ67は、図9に示すように、板バネ67の周方向で隣り合う固定部67bが互いに連結されていない点を除けば、板バネ47と同様に形成されている。すなわち、板バネ67の保持部67a、固定部67b、バネ部67c、保持部側バネ部67g、固定部側バネ部67h、保持部側端67jおよび固定部側端67kのそれぞれは、板バネ47の保持部47a、固定部47b、バネ部47c、保持部側バネ部47g、固定部側バネ部47h、保持部側端47jおよび固定部側端47kのそれぞれとほぼ同じ構成である。そのため、板バネ67の詳細な説明は省略する。
揺動駆動機構56は、光軸方向において、揺動中心69よりも上側に配置される駆動用磁石71と、駆動用磁石71に対向配置される駆動用コイル73と、光軸方向において、揺動中心69よりも下側に配置される駆動用磁石72と、駆動用磁石72に対向配置される駆動用コイル74とを備えている。本形態の揺動駆動機構56は、4個の駆動用磁石71と、4個の駆動用磁石72と、4個の駆動用コイル73と、4個の駆動用コイル74とを備えている。
駆動用磁石71、72は、駆動用磁石21と同様に形成されている。すなわち、駆動用磁石71は、光軸方向において互いに当接する第1磁石片71aと第2磁石片71bとによって構成され、駆動用磁石72は、光軸方向において互いに当接する第1磁石片72aと第2磁石片72bとによって構成されている。
駆動用磁石71、72は、カバー部材39の前後の側面および左右の側面のそれぞれに1個ずつ固定されている。具体的には、板バネ67よりも上側におけるカバー部材39の前後の側面および左右の側面のそれぞれに駆動用磁石71が1個ずつ固定され、板バネ67よりも下側におけるカバー部材39の前後の側面および左右の側面のそれぞれに駆動用磁石72が1個ずつ固定されている。なお、駆動用磁石71、72は、略矩形の枠状に形成されたスペーサ68によって、光軸方向において位置決めされた状態で、カバー部材39の側面に固定されている。
実施の形態1と同様に、本形態では、カバー部材39の左右の側面に固定される駆動用磁石71、72は、駆動用磁石71、72の右面に形成される磁極と左面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。また、カバー部材39の左右の側面に固定される駆動用磁石71、72は、左右方向における第1磁石片71a、72aの外側面に形成される磁極と第2磁石片71b、72bの外側面に形成される磁極とが異なるよう着磁されている。
同様に、カバー部材39の前後の側面に固定される駆動用磁石71、72は、駆動用磁石71、72の前面に形成される磁極と後面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。また、カバー部材39の前後の側面に固定される駆動用磁石71、72は、前後方向における第1磁石片71a、72aの外側面に形成される磁極と第2磁石片71b、72bの外側面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。
駆動用コイル73、74は、駆動用コイル23と同様の空芯コイルである。駆動用コイル73は、コイル保持部材64の前後の側面および左右の側面のそれぞれに1個ずつ固定されている。また、駆動用コイル74は、コイル保持部材65の前後の側面および左右の側面のそれぞれに1個ずつ固定されている。
図8に示すように、駆動用磁石71と駆動用コイル73とは所定の隙間をあけた状態で対向配置されている。具体的には、揺動中心69を中心に可動モジュール62が揺動しても、駆動用磁石71と駆動用コイル73とが接触しないように、駆動用磁石71と駆動用コイル73とが所定の隙間をあけた状態で対向配置されている。同様に、揺動中心69を中心に可動モジュール62が揺動しても、駆動用磁石72と駆動用コイル74とが接触しないように、駆動用磁石72と駆動用コイル74とが所定の隙間をあけた状態で対向配置されている。なお、駆動用コイル73、74に電流が供給されていないときには、図8に示すように、可動モジュール62は、支持体55に対して傾いていない中立位置にある。
以上のように構成された撮影用光学装置51では、センサ4でレンズ駆動装置2の傾きの変化が検出されると、センサ4での検出結果に基づいて、駆動用コイル73、74に電流が供給され、可動モジュール62が揺動中心69を中心に揺動して、振れが補正される。なお、本形態では、揺動駆動機構56と、板バネ67とによって、センサ4での検出結果に基づいてレンズ駆動装置2を揺動させて振れを補正する振れ補正機構が構成されている。
また、以上のように構成された撮影用光学装置51では、実施の形態2の撮影用光学装置31と同様の効果を得ることができる。
[板バネの変形例]
上述した形態では、板バネ17、47、67は、一体で形成されている。この他にもたとえば、図10〜図12に示すように、複数のバネ片76、85、86、96によって、板バネ77、87、97が構成されても良い。以下、板バネ77を「板バネの変形例1」、板バネ87を「板バネの変形例2」、板バネ97を「板バネの変形例3」として、板バネ77、87、97の構成を順番に説明する。また、その他の板バネの変形例を併せて説明する。
(板バネの変形例1)
図10に示すように、板バネ77は、全体として略矩形状に形成されている。具体的には、板バネ77は、全体として略長方形状に形成されている。また、板バネ77は、略L形状に形成された4個のバネ片76によって構成されている。4個のバネ片76のそれぞれは、可動モジュール12、42、62を保持する1個の保持部76aと、支持体5、35、55に固定される1個の固定部76bと、保持部76aと固定部76bとを繋ぐ1本のバネ部76cとを備えている。
保持部76aは、略正方形状に形成されている。保持部76aには、可動モジュール12、42、62が固定されている。具体的には、保持部76aには、光軸方向から見たときの可動モジュール12、42、62の四隅または四隅の近傍が固定されている。固定部76bは、略正方形状に形成され、板バネ77の四隅に配置されている。また、固定部76bは、ケース体16、46の内周面の四隅または四隅の近傍に配置されている。
バネ部76cは、保持部76aに繋がる保持部側バネ部76gと固定部76bに繋がる固定部側バネ部76hとから構成される略L形状に形成されている。すなわち、バネ部76cは、板バネ77の略対角線上(撮影用光学装置1、31、51の略対角線上)に配置される保持部76aと固定部76bとを繋ぐ略L形状に形成されている。
図10に示すように、保持部側バネ部76gは、直線状に形成されている。また、固定部側バネ部76hは、保持部76a等を避けるように折れ線状に形成されている。具体的には、左右方向または前後方向に略平行に配置される2本の直線部76j、76kと、左右方向および前後方向に対して傾くように配置され2本の直線部76j、76kを繋ぐ1本の斜線部76mとによって、折れ線状の固定部側バネ部76hが構成されている。図10に示す例では、直線部76jが左右方向または前後方向の内側に配置されるとともに固定部76bに繋がっている。また、直線部76kが左右方向または前後方向の外側に配置されるとともに保持部側バネ部76gに繋がっている。
また、図10に示すように、4個のバネ片76は、光軸方向から見たときに板バネ77の中心に対して略点対称に配置されている。また、1つのバネ部76cの保持部側バネ部76gと他のバネ部76cの固定部側バネ部76hとが、左右方向または前後方向で重なるように4個のバネ片76が配置されている。板バネ77では、左右方向に略平行な保持部側バネ部76gおよび固定部側バネ部76hは、第1バネ部となっており、前後方向に略平行な保持部側バネ部76gおよび固定部側バネ部76hは、第2バネ部となっている。なお、図10に示す例では、板バネ47と同様に、保持部側バネ部76gおよび固定部側バネ部76hは、可動モジュール12、42、62の外周面と板バネ77の外周端との間に配置されている。
以上のように構成された板バネ77では、バネ部76cが、撮影用光学装置1、31、51の略対角線上に配置される保持部76aと固定部76bとを繋ぐ略L形状に形成されているため、バネ部76cの長さを長くすることが可能になる。したがって、板バネ77のバネ定数を小さくすることが可能になり、可動モジュール12、42、62を円滑に揺動させることが可能になる。また、バネ部76cにかかる応力を分散させることができるとともに安定したバネ性を得ることが可能になる。
また、板バネ77では、2本の直線部76j、76kが斜線部76mによって繋がれているため、固定部側バネ部76hが直線状に形成されている場合と比較して、固定部側バネ部76hの長さをより長くすることが可能になる。また、2本の直線部76j、76kが斜線部76mによって繋がれているため、直線部76jと直線部76kとの連結部分における曲げ応力の応力集中を緩和することができる。したがって、固定部側バネ部76hの塑性変形を防止することが可能になる。
また、板バネ77では、図10に示すように、左右方向または前後方向において、直線部76kおよび斜線部76mと保持部側バネ部76gとの間に隙間が形成されているため、この隙間に、撮影用光学装置1、31、51の他の構成部品を配置することが可能になる。
(板バネの変形例2)
図10に示す板バネ77は、同形状に形成された4個のバネ片76によって構成されているが、図11に示すように、2個のバネ片85と、バネ片85と形状の異なる2個のバネ片86との形状の異なる2種類のバネ片85、86によって、板バネ87が構成されても良い。
2個のバネ片85のそれぞれは、可動モジュール12、42、62を保持する1個の保持部85aと、支持体5、35、55に固定される1個の固定部85bと、保持部85aと固定部85bとを繋ぐ1本のバネ部85cとを備えている。また、2個のバネ片86のそれぞれは、可動モジュール12、42、62を保持する1個の保持部86aと、支持体5、35、55に固定される1個の固定部86bと、保持部86aと固定部86bとを繋ぐ1本のバネ部86cとを備えている。
保持部85a、86aは、略正方形状に形成されている。保持部85a、86aには、光軸方向から見たときの可動モジュール12、42、62の四隅または四隅の近傍が固定されている。また、2個の保持部85aが、可動モジュール12、42、62の略対角線上に配置され、2個の保持部86aが可動モジュール12、42、62の略対角線上に配置されている。
固定部85b、86bは、略正方形状に形成され、板バネ87の四隅に配置されている。また、固定部85b、86bは、ケース体16、46の内周面の四隅または四隅の近傍に配置されている。また、2個の固定部85bがケース体16、46の内周面の対角線上に配置され、2個の固定部86bがケース体16、46の内周面の対角線上に配置されている。
バネ部85cは、保持部85aに繋がる直線状の保持部側バネ部85gと固定部85bに繋がる直線状の固定部側バネ部85hとから構成される略L形状に形成されている。すなわち、バネ部85cは、板バネ87の略対角線上(撮影用光学装置1、31、51の略対角線上)に配置される保持部85aと固定部85bとを繋ぐ略L形状に形成されている。
バネ部86cは、保持部86aに繋がる折れ線状の保持部側バネ部86gと固定部86bに繋がる折れ線状の固定部側バネ部86hとから構成される略L形状に形成されている。すなわち、バネ部86cは、板バネ87の略対角線上(撮影用光学装置1、31、51の略対角線上)に配置される保持部86aと固定部86bとを繋ぐ略L形状に形成されている。
保持部側バネ部86gおよび固定部側バネ部86hは、保持部85aおよび固定部85b等を避けるように折れ線状に形成されている。具体的には、保持部側バネ部86gは、前後方向に略平行に配置される2本の直線部86j、86kと、前後方向に対して傾くように配置され2本の直線部86j、86kを繋ぐ1本の斜線部86mとによって構成されている。図11に示す例では、直線部86jが左右方向の内側に配置されるとともに固定部側バネ部86hに繋がっている。また、直線部86kが左右方向の外側に配置されるとともに保持部86aに繋がっている。また、固定部側バネ部86hは、左右方向に略平行に配置される2本の直線部86n、86pと、左右方向に対して傾くように配置され2本の直線部86n、86pを繋ぐ1本の斜線部86rとによって構成されている。図11に示す例では、直線部86nが前後方向の内側に配置されるとともに固定部86bに繋がっている。また、直線部86pが前後方向の外側に配置されるとともに保持部側バネ部86gに繋がっている。
また、図11に示すように、2個のバネ片85は、光軸方向から見たときに板バネ87の中心に対して略点対称に配置され、2個のバネ片86は、光軸方向から見たときに板バネ87の中心に対して略点対称に配置されている。また、バネ部85cの保持部側バネ部85gとバネ部86cの固定部側バネ部86hとが前後方向で重なり、バネ部85cの固定部側バネ部85hとバネ部86cの保持部側バネ部86gとが左右方向で重なるようにバネ片85、86が配置されている。板バネ87では、左右方向に略平行な保持部側バネ部85gおよび固定部側バネ部86hは、第1バネ部となっており、前後方向に略平行な固定部側バネ部85hおよび保持部側バネ部86gは、第2バネ部となっている。
以上のように構成された板バネ87では、バネ部85c、86cが、撮影用光学装置1、31、51の略対角線上に配置される保持部85a、86aと固定部85b、86bとを繋ぐ略L形状に形成されているため、バネ部85c、86cの長さを長くすることが可能になる。したがって、板バネ87のバネ定数を小さくすることが可能になり、可動モジュール12、42、62を円滑に揺動させることが可能になる。また、バネ部85c、86cにかかる応力を分散させることができるとともに安定したバネ性を得ることが可能になる。
また、板バネ87では、2本の直線部86j、86kが斜線部86mによって繋がれているため、保持部側バネ部86gが直線状に形成されている場合と比較して、保持部側バネ部86gの長さをより長くすることが可能になる。同様に、2本の直線部86n、86pが斜線部86rによって繋がれているため、固定側バネ部86hが直線状に形成されている場合と比較して、固定側バネ部86hの長さをより長くすることが可能になる。また、2本の直線部86j、86kが斜線部86mによって繋がれているため、直線部86jと直線部86kとの連結部分における曲げ応力の応力集中を緩和することができる。同様に、2本の直線部86n、86pが斜線部86rによって繋がれているため、直線部86nと直線部86pとの連結部分における曲げ応力の応力集中を緩和することができる。したがって、保持部側バネ部86gおよび固定部側バネ部86hの塑性変形を防止することが可能になる。
また、板バネ87では、図11に示すように、左右方向において、直線部86jおよび斜線部86mと固定部側バネ部85hとの間に隙間が形成され、前後方向において、直線部86pおよび斜線部86rと保持部側バネ部85gとの間に隙間が形成されているため、この隙間に、撮影用光学装置1、31、51の他の構成部品を配置することが可能になる。
(板バネの変形例3)
図10に示す板バネ77は、4個のバネ片76によって構成されているが、図12に示すように、2個のバネ片96によって、板バネ97が構成されても良い。
2個のバネ片96のそれぞれは、可動モジュール12、42、62を保持する2個の保持部96aと、支持体5、35、55に固定される2個の固定部96bと、保持部96aと固定部96bとを繋ぐ2本のバネ部96cとを備えている。
保持部96aは、略正方形状に形成されている。保持部96aには、光軸方向から見たときの可動モジュール12、42、62の四隅または四隅の近傍が固定されている。固定部96bは、略長方形状に形成され、板バネ97の左右方向の略中心および前後方向の略中心に配置されている。また、固定部96bは、左右方向および前後方向におけるケース体16、46の内周面の略中心に配置されている。
バネ部96cは、保持部96aに繋がる保持部側バネ部96gと固定部96bに繋がる固定部側バネ部96hとから構成される略L形状に形成されている。固定部側バネ部96hは、固定部96bから板バネ97の四隅に向かう略直線状に形成されている。保持部側バネ部96gは、板バネ97の四隅から保持部96aに向かって形成されるとともに、左右方向または前後方向に折り返されるように形成されている。すなわち、板バネ97では、板バネ97の周方向で隣り合う(具体的には、図12の時計方向で隣り合う)固定部96bと保持部96aとがバネ部96cによって繋がっている。
具体的には、板バネ97の後端の左右方向における略中心に配置される固定部96bと右後端側に配置される保持部96aとが、固定部96bから右方向に向かって形成される固定部側バネ部96hと前後方向で折り返されるように形成される保持部側バネ部96gとから構成されるバネ部96cによって繋がっている。また、板バネ97の右端の前後方向における略中心に配置される固定部96bと右前端側に配置される保持部96aとが、固定部96bから前方向に向かって形成される固定部側バネ部96hと左右方向で折り返されるように形成される保持部側バネ部96gとから構成されるバネ部96cによって繋がっている。さらに、板バネ97の前端の左右方向における略中心に配置される固定部96bと左前端側に配置される保持部96aとが、固定部96bから左方向に向かって形成される固定部側バネ部96hと前後方向で折り返されるように形成される保持部側バネ部96gとから構成されるバネ部96cによって繋がっている。また、板バネ97の左端の前後方向における略中心に配置される固定部96bと左後端側に配置される保持部96aとが、固定部96bから後ろ方向に向かって形成される固定部側バネ部96hと左右方向で折り返されるように形成される保持部側バネ部96gとから構成されるバネ部96cによって繋がっている。
図12に示すように、右後端側に配置される保持部96aと右前端側に配置される保持部96aとは、直線状に形成される連結部96fによって連結されている。同様に、左後端側に配置される保持部96aと左前端側に配置される保持部96aとは、連結部96fによって連結されている。
また、図12に示すように、2個のバネ片96は、光軸方向から見たときに板バネ97の中心に対して略点対称に配置されている。板バネ97では、左右方向に略平行な保持部側バネ部96gおよび固定部側バネ部96hは、第1バネ部となっており、前後方向に略平行な保持部側バネ部96gおよび固定部側バネ部96hは、第2バネ部となっている。また、板バネ97では、左右方向で折り返されるように形成される保持部側バネ部96gは、第1折返しバネ部となっており、前後方向で折り返されるように形成される保持部側バネ部96gは、第2折返しバネ部となっている。
以上のように構成された板バネ97では、保持部側バネ部96gが左右方向または前後方向で折り返されるように形成されているため、保持部96aと固定部96bとの距離が近い場合であっても、バネ部96cの長さを比較的長くすることが可能になる。したがって、板バネ97のバネ定数を比較的小さくすることが可能になり、可動モジュール12、42、62を円滑に揺動させることが可能になる。また、バネ部96cにかかる応力を分散させることができるとともに安定したバネ性を得ることが可能になる。
なお、図12に示す例では、右端側に配置される2個の保持部96aが連結部96fによって連結され、左端側に配置される2個の保持部96aが連結部96fによって連結されているが、右端側に配置される2個の保持部96aは連結部96fによって連結されていなくても良いし、左端側に配置される2個の保持部96aは連結部96fによって連結されていなくても良い。
(その他の板バネの変形例)
上述した形態では、板バネ17、47、67は、全体として略矩形状に形成されている。この他にもたとえば、板バネ17、47、67は、円形状、楕円形状あるいは四角形状以外の多角形状に形成されても良い。また、上述した形態では、板バネ17、47、67は、上下方向、左右方向および前後方向に変形可能な4本のバネ部17c、47c、67cを備えている。この他にもたとえば、板バネ17、47、67は、上下方向、左右方向および前後方向に変形可能な3本あるいは5本以上のバネ部を備えていても良い。
上述した形態では、バネ部17c、47c、67cは、左右方向に略平行な第1バネ部と前後方向に略平行な第2バネ部とから構成される略L形状に形成されている。この他にもたとえば、2本の第1バネ部と1本の第2バネ部とが繋がるようにバネ部17c、47c、67cが形成されても良いし、1本の第1バネ部と2本の第2バネ部とが繋がるようにバネ部17c、47c、67cが形成されても良い。また、複数の第1バネ部と複数の第2バネ部とが繋がるようにバネ部17c、47c、67cが形成されても良い。
上述した実施の形態1では、バネ部17cは、保持部17aの四隅から板バネ17の四隅に配置される固定部17bに向かって形成されている。また、上述した実施の形態2、3では、バネ部47c、67cは、保持部47a、67aの左右方向または前後方向の略中心から板バネ47、67の左右方向または前後方向の略中心に配置される固定部47b、67bに向かって形成されている。この他にもたとえば、保持部17a、47a、67aの左右方向または前後方向の中間位置から板バネ17、47、67の四隅に配置される固定部17b、47b、67bに向かってバネ部17c、47c、67cが形成されても良い。
上述した実施の形態1では、板バネ17の周方向で隣り合う固定部17bは、連結部17fによって互いに連結されている。この他にもたとえば、周方向で隣り合う固定部17bは、互いに連結されていなくても良い。
上述した実施の形態1では、バネ部17cの幅wがバネ部17cの厚さt以下となっている。この他にもたとえば、バネ部17cの幅wは、バネ部17cの厚さtより広くても良い。また、上述した実施の形態2では、バネ部47cの厚さがバネ部47cの幅以下となっているが、バネ部47cの厚さは、バネ部47cの幅よりも厚くても良い。
[他の実施の形態]
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。以下、本発明の他の実施の形態について説明する。
上述した実施の形態1では、センサカバー部材11に支点突起11aが形成され、ベース体15に係合凹部15bが形成されている。この他にもたとえば、ベース体15に支点突起が形成され、この支点突起と係合する係合凹部がセンサカバー部材11に形成されても良い。また、上述した実施の形態2では、撮影用光学装置31は、レンズ駆動装置2の揺動中心となる支点部49を備えているが、撮影用光学装置31は、支点部49を備えていなくても良い。
上述した形態では、駆動用磁石21、71、72は、第1磁石片21a、71a、72aと第2磁石片21b、71b、72bとの2個の磁石片によって構成されている。この他にもたとえば、駆動用磁石21、71、72は、1個の磁石片によって構成されても良い。この場合には、駆動用磁石21、71、72の両面のそれぞれにおいて、光軸方向で重なる2極の磁極が形成されるように、1個の磁石片が着磁される。
上述した形態では、センサ4は、レンズ駆動装置2の下側に配置されている。この他にもたとえば、センサ4は、レンズ駆動装置2の右側、左側、前側あるいは後ろ側に配置されても良い。なお、この場合には、可動モジュール12、42、62は、たとえば、光軸方向から見たときの形状が略長方形状になるように形成される。
上述した実施の形態1では、駆動用磁石21がカバー部材9に取り付けられ、駆動用コイル23がケース体16に取り付けられている。この他にもたとえば、駆動用磁石21がケース体16に取り付けられ、駆動用コイル23がカバー部材9に取り付けられても良い。同様に、上述した実施の形態2では、駆動用磁石21がカバー部材39に取り付けられ、駆動用コイル23がコイル保持部材44に取り付けられているが、駆動用磁石21がケース体46に取り付けられ、駆動用コイル23がカバー部材39に取り付けられても良い。また、上述した実施の形態3では、駆動用磁石71、72がカバー部材39に取り付けられ、駆動用コイル73、74がコイル保持部材64、65に取り付けられているが、駆動用磁石71、72がケース体46に取り付けられ、駆動用コイル73、74がカバー部材39に取り付けられても良い。
上述した形態では、撮影用光学装置1、31、51は、携帯電話等の携帯機器に搭載されている。この他にもたとえば、自動車の運転状況を記録するドライブレコーダに、撮影用光学装置1、31、51が搭載されても良い。この場合には、走行時の自動車の振動等に起因して、センサ4でレンズ駆動装置2の傾きの変化が検出されると(すなわち、レンズ駆動装置2の振れ(振動)が検出されると)、センサ4での検出結果に基づいて、駆動用コイル23に電流が供給され、可動モジュール12、42が支点部19、49を中心に揺動して、振れが補正される。あるいは、走行時の自動車の振動等に起因して、センサ4でレンズ駆動装置2の傾きの変化が検出されると、センサ4での検出結果に基づいて、駆動用コイル73、74に電流が供給され、可動モジュール62が揺動中心69を中心に揺動して、振れが補正される。また、撮影用光学装置1、31、51は、監視カメラ等のその他の装置に搭載されても良い。

Claims (9)

  1. レンズと撮像素子と前記レンズを駆動するレンズ駆動機構とを搭載したレンズ駆動装置を有する可動モジュールと、前記可動モジュールを支持する支持体と、前記支持体に対して前記レンズ駆動装置の光軸が傾くように前記可動モジュールを揺動させて振れを補正する振れ補正機構とを備え、
    前記振れ補正機構は、前記可動モジュールを揺動させる揺動駆動機構と、前記可動モジュールを揺動可能に支持するバネ部材と、前記可動モジュールが揺動するときの支点となる支点部とを備え、
    前記揺動駆動機構は、前記光軸に略直交するとともに互いに略直交する第1方向および第2方向を揺動の軸方向として前記可動モジュールを揺動させるための複数の駆動用磁石と駆動用コイルとを備え、
    前記可動モジュールは、磁性材料で形成されるとともに略四角筒状に形成され前記レンズ駆動装置の側面を覆うカバー部材を備え、かつ、前記光軸方向から見たときに略正方形状となるように形成されるとともに、その外周面が前記第1方向または前記第2方向と略平行になるように配置され、
    前記カバー部材の4つの外側面のそれぞれには、前記駆動用磁石が固定され、
    前記支持体は、略四角筒状に形成され前記カバー部材の側面を覆うケース体を備え、
    前記ケース体の4つの内側面のそれぞれには、前記駆動用コイルが前記駆動用磁石に対向するように固定され、
    前記バネ部材は、前記可動モジュールを保持する保持部と、前記支持体に固定される固定部と、前記保持部と前記固定部とを繋ぐとともに前記可動モジュールの揺動動作を可能とするバネ部とを備え、全体として略正方形状に形成されるとともに、その外周端が前記第1方向または前記第2方向と略平行になるように配置され、
    前記固定部は、前記バネ部材の前記第1方向の略中心および前記第2方向の略中心に配置され、
    前記保持部は、略正方形の枠状に形成され、
    前記保持部の内周側に前記可動モジュールが配置され、
    前記バネ部は、前記第1方向に略平行な第1バネ部と前記第2方向に略平行な第2バネ部とから構成される略L形状に形成され、前記光軸に直交する方向および前記光軸方向に変形可能となっており、
    前記バネ部材は、前記第1方向における前記保持部の略中心から前記第2方向の略中心に配置される前記固定部に向かって形成される前記バネ部と、前記第2方向における前記保持部の略中心から前記第1方向の略中心に配置される前記固定部に向かって形成される前記バネ部とを備え、
    前記第1方向における前記保持部の略中心から前記第2方向の略中心に配置される前記固定部に向かって形成される前記バネ部の保持部側端と、前記第2方向における前記保持部の略中心から前記第1方向の略中心に配置される前記固定部に向かって形成される前記バネ部の固定部側端とが前記第1方向で隣接し、
    前記第2方向における前記保持部の略中心から前記第1方向の略中心に配置される前記固定部に向かって形成される前記バネ部の保持部側端と、前記第1方向における前記保持部の略中心から前記第2方向の略中心に配置される前記固定部に向かって形成される前記バネ部の固定部側端とが前記第2方向で隣接していることを特徴とする撮影用光学装置。
  2. 前記バネ部材は、前記可動モジュールを前記支点部に当接させる与圧が発生するように、撓んだ状態で前記支持体に固定されていることを特徴とする請求項記載の撮影用光学装置。
  3. 1つの前記バネ部の前記第1バネ部と他の前記バネ部の前記第1バネ部とが前記第2方向で重なり、1つの前記バネ部の前記第2バネ部と他の前記バネ部の前記第2バネ部とが前記第1方向で重なっていることを特徴とする請求項1または2記載の撮影用光学装置。
  4. 前記可動モジュールは、前記レンズ駆動装置の傾きの変化を検出するためのセンサを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮影用光学装置。
  5. 前記第1バネ部および前記第2バネ部は、前記可動モジュールの外周面と前記バネ部材の外周端との間に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の撮影用光学装置。
  6. 前記支持体は、前記ケース体の下端側に固定されて前記ケース体とともに前記支持体を構成するベース体を備え、
    前記可動モジュールは、前記レンズ駆動装置の傾きの変化を検出するためのセンサを備えるとともに、前記センサは、前記カバー部材の下端に固定されたセンサカバー部材の内部に配置され、
    前記センサカバー部材の底部と前記ベース体との間に前記支点部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の撮影用光学装置。
  7. 前記バネ部材は、前記光軸方向において、前記可動モジュールの揺動中心の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の撮影用光学装置。
  8. 前記バネ部材は、前記光軸方向において、前記揺動駆動機構よりも前記可動モジュールの揺動中心側に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の撮影用光学装置。
  9. 前記光軸方向における前記バネ部のバネ定数は、前記光軸に直交する方向における前記バネ部のバネ定数以下となっていることを特徴とする請求項7または8記載の撮影用光学装置。
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