JP5527649B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、磁気抵抗素子を備えた半導体装置と、その製造方法とに関するものである。
半導体装置の一形態に、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)と称される磁気抵抗素子を適用したMRAM(Magnetic Random Access Memory)がある。MRAMでは、この磁気抵抗素子がアレイ状に形成されている。個々の磁気抵抗素子には、トンネル絶縁膜を介在させて2つの磁性層が積層されている。この2つの磁性層における磁化の向きを同じ向きにするか、互いに逆向きにするかによって磁気抵抗素子の抵抗値が変化する。MRAMでは、この抵抗値の違いを情報として利用する。すなわち、2つの磁性層の磁化の向きが「0」または「1」に対応する情報となる。
そのMRAMの製造方法の概要について説明する。導電層およびディジット線が形成され、その導電層とディジット線を覆うように層間絶縁膜が形成される。次に、その層間絶縁膜に、導電層を露出するヴィアホールが形成され、そのヴィアホールにプラグが形成される。次に、層間絶縁膜上に引出し電極となる層が形成され、その上に磁気抵抗素子となる所定の各層が形成される。次に、所定の写真製版およびエッチングを施すことにより、導電層と電気的に接続された引き出し電極および磁気抵抗素子が形成される。
次に、その磁気抵抗素子を覆うように層間絶縁膜が形成される。その層間絶縁膜に研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜を平坦化する。次に、磁気抵抗素子の表面を露出するように、層間絶縁膜に所定の配線溝が形成される。次に、その配線溝にビット線が形成される。こうして、ビット線と導電層とに電気的に接続された磁気抵抗素子を備えた半導体装置の主要部分が形成される。磁気抵抗素子の磁化の向きは、ビット線とディジット線に所定の電流を流すことで発生する磁場によって変えられることになる。なお、このような磁気抵抗素子を備えた半導体装置を開示した文献の例としては、たとえば特許文献1および特許文献2がある。
特開2000−353791号公報 特開2002−118239号公報
しかしながら、従来のMRAMでは、次のような問題点があることが判明した。すなわち、メモリセルのうち、メモリセル領域とメモリセル領域以外の周辺回路領域との境界の近傍に位置するメモリセルにおいて、層間絶縁膜に配線溝を形成する際のエッチング、磁気抵抗素子となる各層の膜応力、あるいは、層間絶縁膜に研磨処理を施す際の機械的応力に起因すると考えられる磁気抵抗素子の短絡不良等が発生することが、本発明者らによって初めて明らかにされた。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、一つの目的は、磁気抵抗素子の短絡不良等が軽減される半導体装置を提供することであり、他の目的は、そのような半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る一つの実施例によれば、半導体装置は、第1領域および第2領域と第1絶縁膜と複数の引出し電極と複数の磁気抵抗素子と第2絶縁膜と第1配線とを備えている。第1領域および第2領域は、半導体基板の主表面を電気的に分離する態様で区切られている。第1絶縁膜は、第1領域および第2領域を覆うように半導体基板上に形成されている。複数の引出し電極は、第1絶縁膜のうち、第1領域に位置する第1部分の表面に接触するように形成されている。複数の磁気抵抗素子は、複数の引出し電極のそれぞれに形成されている。第2絶縁膜は、互いに隣接する複数の磁気抵抗素子の間の隙間を充填するように第1絶縁膜上に形成され、第1配線溝を有している。第1配線は、第1配線溝に形成され、複数の磁気抵抗素子のうち、所定の磁気抵抗素子と電気的に接続されている。第1絶縁膜における第1部分の表面は、第1絶縁膜のうち第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にある。第1絶縁膜における第1部分の表面と第1絶縁膜における第2部分の表面とは、第1部分の表面から第2部分の表面にかけて漸近的に高くなり、なだらかに繋がっている。
本発明に係る一つの実施例によれば、半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。半導体基板の主表面を電気的に分離する態様で第1領域と第2領域とに区切る。第1領域および第2領域を覆うように、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する。第1絶縁膜のうち、第1領域に位置する第1部分の表面を、第1絶縁膜のうち第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にする。第1絶縁膜における第1部分の表面に接触するように、複数の引出し電極を形成する。複数の引出し電極のそれぞれの表面に接触するように、複数の磁気抵抗素子を形成する。互いに隣接する複数の磁気抵抗素子の間の隙間を充填するように、第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する。第2絶縁膜に配線溝を形成する。配線溝に、複数の磁気抵抗素子のうち所定の磁気抵抗素子と電気的に接続される所定の配線を形成する。第1部分の表面を第2部分の表面よりも低い位置にする工程では、第1絶縁膜に研磨処理を施すことによって、第1部分の表面が第2部分の表面よりも低い位置にされる。
本発明に係る他の一つの実施例によれば、半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。半導体基板の主表面を電気的に分離する態様で第1領域と第2領域とに区切る。第1領域および第2領域を覆うように、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する。第1絶縁膜のうち、第1領域に位置する第1部分の表面を、第1絶縁膜のうち第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にする。第1絶縁膜における第1部分の表面に接触するように、複数の引出し電極を形成する。複数の引出し電極のそれぞれの表面に接触するように、複数の磁気抵抗素子を形成する。互いに隣接する複数の磁気抵抗素子の間の隙間を充填するように、第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する。第2絶縁膜上にシリコン酸窒化膜を形成する。シリコン酸窒化膜の上に第3絶縁膜を形成する。第3絶縁膜およびシリコン酸窒化膜に配線溝を形成する。配線溝に、複数の磁気抵抗素子のうち所定の磁気抵抗素子と電気的に接続される所定の配線を形成する。第1部分の表面を第2部分の表面よりも低い位置にする工程では、第1絶縁膜に研磨処理を施すことによって、第1部分の表面が第2部分の表面よりも低い位置にされる。
本発明に係る一つの実施例の半導体装置によれば、第1絶縁膜のうち、磁気抵抗素子が形成される第1領域に位置する第1部分の表面が、第1絶縁膜のうち第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にある。これにより、第1領域に位置する第2絶縁膜の部分のうち、第1領域と第2領域との境界近傍に位置する第2絶縁膜の部分の膜厚が確保されて、第2絶縁膜に第1配線溝を形成する際のエッチング等によって、境界近傍の第1領域の端に位置する磁気抵抗素子がダメージを受けることが抑制される。その結果、磁気抵抗素子の短絡不良等を低減することができる。
本発明に係る一つの実施例の半導体装置の製造方法によれば、第1絶縁膜のうち、磁気抵抗素子を形成する第1領域に位置する第1部分の表面を、第1絶縁膜のうち第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にする。これにより、第1絶縁膜上に形成される第2絶縁膜では、第1領域に位置する第2絶縁膜の部分のうち、第1領域と第2領域との境界近傍に位置する第2絶縁膜の部分の膜厚が確保される。その結果、第2絶縁膜に配線溝を形成する際のエッチング等によって、境界近傍の第1領域の端に位置する磁気抵抗素子がダメージを受けることが抑制されて、磁気抵抗素子の短絡不良等を低減することができる。
本発明に係る他の一つの実施例の半導体装置の製造方法によれば、第1絶縁膜のうち、磁気抵抗素子を形成する第1領域に位置する第1部分の表面を、第1絶縁膜のうち第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にすることで、第1領域と第2領域との境界近傍に位置する第2絶縁膜の部分の膜厚が確保される。また、その第2絶縁膜上にシリコン酸窒化膜を形成し、さらに、そのシリコン酸窒化膜の上に第3絶縁膜を形成することで、第3絶縁膜を形成する際の影響が磁気抵抗素子へ及ぶのを阻止することができる。さらに、第3絶縁膜とシリコン酸窒化膜に配線溝を形成する際に、シリコン酸窒化膜をエッチングストッパ膜として機能させることができ、一定の深さの配線溝を形成することができる。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置におけるメモリセル領域の部分平面図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線II−IIにおける部分断面図である。 同実施の形態において、メモリセル領域および周辺領域を含む半導体装置の断面図である。 同実施の形態において、半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図4に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図6に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図7に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図9に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図10に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図11に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図12に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図13に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 比較例に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 図15に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図16に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図17に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図18に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図19に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図20に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図21に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図22に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 比較例に係る半導体装置の問題点を説明するための第1の断面図である。 比較例に係る半導体装置の問題点を説明するための第2の断面図である。 比較例に係る半導体装置の平面構造の一例を示す平面図である。 同実施の形態において、作用効果を説明するための第1の断面図である。 同実施の形態において、作用効果を説明するための平面構造を示す平面図である。 同実施の形態において、作用効果を説明するための第2の断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図30に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図31に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図32に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図33に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図34に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図35に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図36に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図37に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図38に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、変形例に係る製造工程の一工程を示す断面図である。 各実施の形態において、第1の変形例に係る半導体装置の部分断面図である。 各実施の形態において、第2の変形例に係る半導体装置の部分断面図である。 各実施の形態において、第3の変形例に係る半導体装置の部分断面図である。 各実施の形態において、第4の変形例に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 各実施の形態において、図44に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 各実施の形態において、図45に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 各実施の形態において、図46に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 各実施の形態において、図47に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 各実施の形態において、第5の変形例に係る半導体装置の部分断面図である。
実施の形態1
はじめに、半導体装置におけるメモリセル領域の構造について説明する。図1に示すように、メモリセル領域Mでは、複数のディジット線31が互いに間隔を隔てて一方向に延在するように形成され、複数のビット線41が互いに間隔を隔てて、一方向とほぼ直交する方向に延在するように形成されている。ディジット線31とビット線41とが交差する部分に、磁気抵抗素子51が配置されている。磁気抵抗素子の一端側はビット線41に接続され、他端側は素子選択用トランジスタ(図示せず)のドレイン領域に接続されている。
図2に示すように、その素子選択用トランジスタT1は、ゲート電極3a、ソース領域4aおよびドレイン領域5aを有し、半導体基板1において素子分離絶縁膜2によって区切られた素子形成領域の表面に形成されている。素子選択用トランジスタT1を覆うようにエッチングストッパ膜6および層間絶縁膜7が形成されている。その層間絶縁膜7およびエッチングストッパ膜6を貫通するように、ドレイン領域5aに電気的に接続される導電層8aと、ソース領域4aに電気的に接続される導電層8bとが形成されている。その導電層8a,8bを覆うように、層間絶縁膜7上にエッチングストッパ膜9および層間絶縁膜10が形成されている。その層間絶縁膜10およびエッチングストッパ膜9を貫通するように、導電層8aに電気的に接続される導電層11aと、導電層8bに電気的に接続される導電層11bとが形成されている。
導電層11a,11bを覆うように、層間絶縁膜10上にエッチングストッパ膜12および層間絶縁膜13が形成されている。その層間絶縁膜13およびエッチングストッパ膜12を貫通するように、導電層11aに電気的に接続される導電層14aが形成されている。その導電層14aを覆うように、層間絶縁膜13上にエッチングストッパ膜15および層間絶縁膜16が形成されている。その層間絶縁膜16およびエッチングストッパ膜15を貫通するように、導電層14aに電気的に接続される導電層17aが形成されている。
その導電層17aを覆うように、層間絶縁膜16上にエッチングストッパ膜18および層間絶縁膜19が形成されている。その層間絶縁膜19およびエッチングストッパ膜18には、層間絶縁膜19およびエッチングストッパ膜18を貫通するヴィアおよび配線溝からなる開口部19aと、配線溝からなる開口部19bとが形成されている。開口部19aには導電層32が形成され、開口部19bにはディジット線31が形成されている。導電層32は導電層20aと導電層21aによって形成され、ディジット線31は導電層20bと導電層21bによって形成されている。ディジット線31は、紙面に向かって垂直な方向に延在する。
導電層32およびディジット線31を覆うように、層間絶縁膜19上にエッチングストッパ膜23および層間絶縁膜33が形成されている。その層間絶縁膜33およびエッチングストッパ膜23に導電層32を露出するヴィアホール33aが形成され、そのヴィアホール33aを充填するようにヴィア34aが形成されている。層間絶縁膜33上には、そのヴィア34aに電気的に接続される引出し電極35aが形成されている。
引出し電極35a上には磁気抵抗素子51が形成されている。磁気抵抗素子51は、ピン層36a、トンネル絶縁膜37aおよびフリー層38aを積層させる態様で形成されている。フリー層38aの上にはキャップ層39aが形成されている。ピン層36aでは、磁化の方向が固定されている。フリー層38aでは、ビット線41とディジット線31を流れる電流によって生じる磁化によって磁化の方向が変化する。隣接する磁気抵抗素子51間の隙間を充填するように、層間絶縁膜33上に層間絶縁膜40が形成されている。その層間絶縁膜40上に磁気抵抗素子51に電気的に接続されるビット線41が形成されている。ビット線41は、ディジット線31と直交するように形成されている。
次に、上述したメモリセル領域Mに、周辺回路等が形成される周辺領域Pを加えた構造的について説明する。図3に示すように、本半導体装置では、メモリセルが形成される層間絶縁膜33において、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の上面の位置が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の上面の位置よりも低く形成されている(高さH分)。すなわち、メモリセル領域Mにメモリセルを形成する際に、その下地となる層間絶縁膜33の表面が、周辺領域に位置する層間絶縁膜33の部分の表面よりも低い位置にある。このような構造とすることで、磁気抵抗素子51の短絡不良等を解消することが可能になる。これについては、後で詳しく説明する。
また、周辺領域Pでは、ゲート電極3b、ドレイン領域5bおよびソース領域4bを含むトランジスタT2が形成されている。そのトランジスタT2を覆うように、エッチングストッパ膜6,9,12,15,18および層間絶縁膜7,13,16,19が形成されている。層間絶縁膜19およびエッチングストッパ膜18には、層間絶縁膜19およびエッチングストッパ膜18を貫通する、ヴィアおよび配線溝からなる開口部19c,19dがそれぞれ形成されている。開口部19cには導電層30aが形成され、開口部19dには導電層30bが形成されている。導電層30aは導電層20cと導電層21cによって形成され、導電層30bは導電層20dと導電層21dによって形成されている。
導電層30aは、導電層17b,14b,11c,8cを介してトランジスタT2のドレイン領域5bと電気的に接続されている。また、導電層30bは、導電層17c,14c,11d,8dを介してトランジスタT2のソース領域4bと電気的に接続されている。その導電層30a,30bを覆うように形成されたエッチングストッパ膜23.層間絶縁膜33,40には、導電層30aを露出する開口部40bが形成されている。導電層30aは、その開口部40bを充填する導電層の部分によって、配線41aと電気的に接続されている。
次に、上述した半導体装置におけるメモリセルの動作について説明する。まず、読み出しの際には、特定のメモリセルの磁気抵抗素子51に所定の電流を流し、磁化の向きによる抵抗値の違いを検知する。まず、特定のメモリセルの素子選択用トランジスタTがON状態とされて、所定のセンス信号がビット線41から特定の磁気抵抗素子51を経て、引出し電極35a、ヴィア34a、導電層21a,20b、導電層17、導電層14、導電層11a、導電層8a、選択素子用トランジスタTおよび導電層8bを介して、ソース線としての導電層11bに伝達される。
このとき、磁気抵抗素子51におけるピン層36aとフリー層38aの磁化の向きが同じ向き(平行)の場合では抵抗値が相対的に低く、ピン層36aとフリー層38aとの磁化の向きが互いに反対向き(反平行)の場合では抵抗値が相対的に高くなる。その結果、ピン層36aとフリー層38aとの各磁化方向が平行の場合にはトンネル電流が大きくなり、ピン層36aとフリー層38aとの各磁化方向が反平行の場合にはトンネル電流が小さくなる。
これにより、磁気抵抗素子51の磁化の向きが平行の場合では、ソース線(導電層11b)に流れるセンス信号の強度は所定の参照メモリセルの信号強度より大きくなる。一方、磁気抵抗素子51の磁化の向きが反平行の場合では、センス信号の強度は所定の参照メモリセルの信号強度より小さくなる。こうして、センス信号の強度が所定の参照メモリセルの信号強度よりも大きいか小さいかによって、特定のメモリセルに書き込まれた情報が「0」であるか「1」であるかが判定される。
書き込み(書き換え)の際には、ビット線41およびディジット線31に所定の電流を流し、磁気抵抗素子51を磁化(磁化反転)する。まず、選択されたビット線41とディジット線31との各々に所定の電流を流すことによってビット線41とディジット線31のまわりにはそれぞれ電流の流れの方向に対応した磁界が生じる。選択されたビット線41とディジット線31とが交差する領域に位置する磁気抵抗素子51には、ビット線41を流れる電流によって生じた磁界とディジット線31を流れる電流によって生じた磁界との合成磁界が作用する。
このとき、その合成磁界によって、磁気抵抗素子51のフリー層38aがピン層36aの磁化の方向と同じ向きに磁化される態様と、フリー層38aがピン層36aの磁化の方向とは反対の向きに磁化される態様とがある。こうして、ピン層36aとフリー層38aとの磁化の向きが同じ向き(平行)の場合と互いに反対向き(反平行)の場合とが実現されて、この磁化の向きが「0」または「1」に対応する情報として記録される。
次に、上述した半導体装置の製造方法について説明する。図4に示すように、半導体基板1の主表面における所定の領域に素子分離絶縁膜2を形成することによって、電気的に互いに分離されたメモリセル領域Mと周辺領域Pとが形成される。次に、そのメモリセル領域Mにおける所定の領域に、ドレイン領域5a、ソース領域4aおよびゲート電極3aを備えた素子選択用トランジスタT1が形成される。周辺領域Pにおける所定の領域に、ドレイン領域5b、ソース領域4bおよびゲート電極3bを備えたトランジスタT2が形成される。
その素子選択用トランジスタT1およびトランジスタT2を覆うように、エッチングストッパ膜6と層間絶縁膜7が順次形成される。このエッチングストッパ膜6として、たとえば、シリコン窒化膜等が形成される。一方、層間絶縁膜7として、エッチングストッパ膜6に対してエッチング選択比が得られるように、たとえば、シリコン酸化膜等が形成される。次に、層間絶縁膜7およびエッチングストッパ膜6を貫通する態様で、メモリセル領域Mでは、素子選択用トランジスタT1のドレイン領域5に電気的に接続される導電層8aと、ソース領域4に電気的に接続される導電層8bとがそれぞれ形成される。周辺領域Pでは、トランジスタT2のドレイン領域5bに電気的に接続される導電層8cと、ソース領域4bに電気的に接続される導電層8dとがそれぞれ形成される。
次に、導電層8a,8b,8c,8dを覆うように、層間絶縁膜7上にエッチングストッパ膜9と層間絶縁膜10が順次形成される。エッチングストッパ膜9として、たとえば、シリコン窒化膜等が形成される。一方、層間絶縁膜10として、エッチングストッパ膜9に対してエッチング選択比が得られるように、たとえば、シリコン酸化膜等が形成される。次に、層間絶縁膜10およびエッチングストッパ膜9を貫通する態様で、メモリセル領域Mでは、導電層8aに電気的に接続される導電層11aと、導電層8bに電気的に接続される導電層11bとがそれぞれ形成される。周辺領域Pでは、導電層8cに電気的に接続される導電層11cと、導電層8dに電気的に接続される導電層11dがそれぞれ形成される。
次に、導電層11a,11b,11c,11dを覆うように、層間絶縁膜10上にエッチングストッパ膜12と層間絶縁膜13が順次形成される。エッチングストッパ膜12として、たとえば、シリコン窒化膜等が形成される。一方、層間絶縁膜13として、エッチングストッパ膜12に対してエッチング選択比が得られるように、たとえば、シリコン酸化膜等が形成される。次に、層間絶縁膜13およびエッチングストッパ膜12を貫通する態様で、導電層11aに電気的に接続される導電層14aと、導電層11cに電気的に接続される導電層14bと、導電層11dに電気的に接続される導電層14cとがそれぞれ形成される。なお、このとき、周辺領域Pの導電層11cまたは導電層11dに対しては、導電層が接続されなくてもよい。
次に、導電層14a,14b,14cを覆うように、層間絶縁膜13上にエッチングストッパ膜15と層間絶縁膜16が順次形成される。エッチングストッパ膜15として、たとえば、シリコン窒化膜等が形成される。一方、層間絶縁膜16として、エッチングストッパ膜15に対してエッチング選択比が得られるように、たとえば、シリコン酸化膜等が形成される。次に、層間絶縁膜16およびエッチングストッパ膜15を貫通する態様で、導電層14aに電気的に接続される導電層17aと、導電層14bに電気的に接続される導電層17bと、導電層14cに電気的に接続される導電層17cとがそれぞれ形成される。
次に、導電層17を覆うように、層間絶縁膜16上にエッチングストッパ膜18と層間絶縁膜19が順次形成される。エッチングストッパ膜18として、たとえば、シリコン窒化膜等が形成される。一方、層間絶縁膜19として、エッチングストッパ膜18に対してエッチング選択比が得られるように、たとえば、シリコン酸化膜等が形成される。次に、メモリセル領域Mでは、層間絶縁膜19およびエッチングストッパ膜18を貫通するように、ヴィアと配線溝からなる開口部19aが形成される。また、層間絶縁膜19には、配線溝からなる開口部19bが形成される。一方、周辺領域Pでは、層間絶縁膜19およびエッチングストッパ膜18を貫通するように、ヴィアと配線溝からなる開口部19c、19dが形成される。
次に、開口部19a,19b,19c,19dの内壁を覆うように、層間絶縁膜19上に導電層が形成され、その導電層上に、開口部19a,19b,19c,19dを充填するように、さらに導電層が形成される。次に、その導電層に化学的機械研磨処理を施して、層間絶縁膜19上に位置する導電層の部分を除去することにより、メモリセル領域Mでは、開口部19a内に、導電層20a,21aからなる導電層32が形成される。この導電層32は、導電層17a,14a,11a,8aを介して素子選択用トランジスタT1のドレイン領域5と電気的に接続されることになる。また、開口部19b内に、導電層20b、21bからなるディジット線31が形成される。
一方、周辺領域Pでは、開口部19c内に、導電層20c,21cからなる導電層30aが形成され、開口部19d内に、導電層20d,21dからなる導電層30bが形成される。この化学的機械研磨処理では、メモリセル領域Mおよび周辺領域Pとの間で層間絶縁膜19には段差はほとんど形成されない。
次に、導電層32およびディジット線31を覆うように、層間絶縁膜19上にエッチングストッパ膜23と層間絶縁膜33が順次形成される。エッチングストッパ膜23として、たとえば、シリコン窒化膜等が形成される。一方、層間絶縁膜33として、エッチングストッパ膜23に対してエッチング選択比が得られるように、たとえば、シリコン酸化膜等が形成される。メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33およびエッチングストッパ23に、導電層32を露出するヴィアホール33aが形成される。次に、図5に示すように、ヴィアホール33aを充填する態様で、層間絶縁膜33上に導電層34が形成される。導電層34は、バリア金属層と、プラグとなる所定の金属層とを積層する態様で形成される。
次に、図6に示すように、導電層34に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜33の上面上に位置する導電層34の部分が除去されて、ヴィアホール33a内にプラグとしての導電層34aが形成される。このとき、スラリーの種類、研磨圧力等の研磨条件を調整して、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分等の研磨速度を、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の研磨速度よりも速くすることにより、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の上面を、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の上面よりも低い位置にする。これは、メモリセル領域Mでは導電層34aが形成されているのに対して、周辺領域Pでは、そのような導電層が形成されていないことから可能になるものである。
たとえば、研磨のスラリーとして、1次粒子径0.07〜0.5μm程度の比較的粒径が大きいスラリーから、ヒュームドシリカ等を含む平均1次粒子径0.001〜0.07μm程度の比較的粒径が小さいスラリーへ変更することによって、研磨後の周辺領域Pの表面の位置に対してメモリセル領域Mの表面の位置を変えることができる。そして、研磨圧力を0.1〜20kPa程度から20〜70kPa程度に上げることによって、メモリセル領域Mの表面の位置を周辺領域Pの表面の位置よりも低くすることができる。
この化学的機械研磨処理において、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の上面の位置と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の上面の位置との差(段差)Hが大きくなりすぎると、メモリセル領域Mの端に位置するメモリセルの引出し電極の応力が増加したり、磁気抵抗素子を形成する際の寸法のばらつきに影響を与えることがある。このため、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の上面の位置は、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の上面の位置に対して、約20〜60nm程度低くなることが好ましい(H=20〜60nm程度)。
次に、図7に示すように、引出し電極となる導電層35が形成される。導電層35として、たとえば、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W)等が適用される。次に、導電層35上にピン層となる所定の積層膜36が形成される。積層膜36として、たとえば、プラチナ(Pt)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、ボロン(B)を含む積層膜が形成される。
次に、積層膜36上にトンネル絶縁膜37が形成される。トンネル絶縁膜37は、たとえば、スパッタ法により、酸化アルミニム(AlOx)や酸化マグネシウム(MgO)を堆積することによって形成される。また、トンネル絶縁膜37を、アルミニウム(Al)やマグネシウム(Mg)を酸化することによって形成してもよい。
次に、トンネル絶縁膜37上にフリー層となる所定の合金膜38が形成される。合金膜38として、たとえば、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、コバルト(Co)およびボロン(B)のうち、少なくとも2つの金属を含む合金膜が形成される。次に、合金膜38上にキャップ層となる所定の膜39が形成される。所定の膜39として、たとえば、ルテニウム(Ru)、または、タンタル(Ta)が形成される。また、所定の膜39として、ルテニウム(Ru)とタンタル(Ta)の積層膜が形成されてもよい。
次に、キャップ層となる所定の膜39上に、磁気抵抗素子をパターニングするためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして、キャップ層となる所定の膜39、金属膜38、トンネル絶縁膜37および積層膜36にエッチングを施すことにより、図8に示すように、ピン層36a、トンネル絶縁膜37a、フリー層38aおよびキャップ層39aがパターニングされて、磁気抵抗素子51が形成される。
次に、引出し電極となる導電層35上に、引出し電極をパターニングするためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして導電層35にエッチングを施すことにより、図9に示すように、引出し電極35aが形成される。これにより、各磁気抵抗素子51が電気的に分離される。
次に、図10に示すように、磁気抵抗素子51を覆うように、層間絶縁膜33上に層間絶縁膜40が形成される。このとき、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置よりも低いために、層間絶縁膜33上に形成される層間絶縁膜40では、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置との差(H2)が小さくなる。
次に、図11に示すように、その層間絶縁膜40に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜40が平坦化される。このとき、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置との差(H2)が小さくなっていることで、研磨処理を施した後の層間絶縁膜40では、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みに比べて極端に薄くなるようなことはない。
次に、層間絶縁膜40上に配線溝等を形成するためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜40等にエッチングを施すことにより、図12に示すように、メモリセル領域Mでは、磁気抵抗素子51のキャップ層39aを露出する、ビット線を形成するための配線溝40aが形成される。一方、周辺領域Pでは、導電層30aを露出する開口部40bと配線溝40aが形成される。
次に、配線溝40aおよび開口部40bを充填するように、層間絶縁膜40上にビット線および配線となる所定の導電層(図示せず)が形成される。次に、図13に示すように、その導電層に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜40の上面上に位置する導電層の部分が除去されて、メモリセル領域Mでは、配線溝40aにビット線41が形成される。一方、周辺領域Pでは、配線溝40aに配線41aが形成される。こうして、半導体装置の主要部分が形成される。
上述した半導体装置では、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の表面が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の表面よりも低い位置になるように形成される。これにより、図14に示すように、半導体装置として最終的にダイシングされた後では、半導体基板1等の端面に露出する残されたダイシング領域Dの層間絶縁膜33の厚みTDは、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の厚みTMよりも厚い。
また、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置よりも低いために、層間絶縁膜33上に形成される層間絶縁膜40に研磨処理を施した後では、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みに比べて極端に薄くなるようなことはない。これにより、ビット線を形成するための配線溝を形成する際のエッチング等によって、メモリセル領域Mの端に位置するメモリセルの磁気抵抗素子51がダメージを受けるのを抑制することができる。
このことについて、比較例との関係で説明する。比較例に係る半導体装置は、次のように形成される。まず、上述した図4に示す工程と同様の工程を経て、半導体基板の上に素子選択用トランジスタ、所定の層間絶縁膜、所定の導電層が形成される。その後、図15に示すように、半導体基板101上に層間絶縁膜119が形成される。なお、図15では、図面の簡略化のために、層間絶縁膜119と半導体基板101との間の構造を省略する。
その層間絶縁膜119に導電層132とディジット線131が形成される。次に、導電層132およびディジット線131を覆うように、層間絶縁膜119上にエッチングストッパ膜123が形成され、そのエッチングストッパ膜123上に層間絶縁膜133が形成される。次に、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜133およびエッチングストッパ膜123に、導電層132を露出するヴィアホール133aが形成される。次に、ヴィアホール133aを充填する態様で、層間絶縁膜133上に導電層134が形成される。導電層134は、バリア金属層と、プラグとなる所定の金属層とを積層する態様で形成される。
次に、図16に示すように、導電層134に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜133の上面上に位置する導電層134の部分が除去されて、ヴィアホール133a内に導電層134aが形成される。次に、図7に示す工程と同様の工程を経て、図17に示すように、層間絶縁膜133上に、引出し電極となる導電層135、ピン層となる所定の積層膜136、トンネル絶縁膜137、フリー層となる所定の合金膜138、キャップ層となる所定の膜139が順次形成される。
次に、キャップ層となる所定の膜139上に、磁気抵抗素子をパターニングするためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして、キャップ層となる所定の膜139、金属膜138、トンネル絶縁膜137および積層膜136にエッチングを施すことにより、図18に示すように、ピン層136a、トンネル絶縁膜137a、フリー層138aおよびキャップ層139aがパターニングされて、磁気抵抗素子151が形成される。
次に、引出し電極となる導電層135上に、引出し電極をパターニングするためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして導電層135にエッチングを施すことにより、図19に示すように、引出し電極135aが形成される。これにより、各磁気抵抗素子151が電気的に分離される。
次に、図20に示すように、磁気抵抗素子151を覆うように、層間絶縁膜133上に層間絶縁膜140が形成される。このとき、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜133の部分の表面の位置と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜133の部分の表面の位置とはほぼ同じ位置(高さ)にあるため、層間絶縁膜133上に形成される層間絶縁膜140では、磁気抵抗素子151の高さに起因して、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜140の部分の表面の位置は、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜140の部分の表面の位置よりも高く、その差(HP)は約100〜150nmとなる。
次に、図21に示すように、層間絶縁膜140に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜140が平坦化される。このとき、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜140の部分の表面の位置と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜140の部分の表面の位置との差(HP)により、研磨処理を施した後の層間絶縁膜140では、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子151を覆う層間絶縁膜140の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子151を覆う層間絶縁膜140の部分の厚みに比べて薄くなる。
次に、層間絶縁膜140上に配線溝等を形成するためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜140等にエッチングを施すことにより、図22に示すように、メモリセル領域Mでは、磁気抵抗素子151のキャップ層139aを露出する、ビット線を形成するための配線溝140aが形成される。一方、周辺領域Pでは、導電層130aを露出する開口部140bと配線溝140aが形成される。
このとき、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子151を覆う層間絶縁膜140の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子151を覆う層間絶縁膜140の部分の厚みに比べて薄いために、配線溝140aを形成する際のエッチングにより、磁気抵抗素子151にダメージが入りやすく、そのダメージによりトンネル絶縁膜137aが破壊されることがある。
次に、配線溝140aおよび開口部140bを充填するように、層間絶縁膜140上にビット線および配線となる所定の導電層(図示せず)が形成される。その導電層に化学的機械研磨処理を施すことにより、図23に示すように、メモリセル領域Mでは、配線溝140aにビット線141が形成され、周辺領域Pでは、配線溝140aに配線141aが形成される。こうして、比較例に係る半導体装置が形成される。
比較例に係る半導体装置では、層間絶縁膜133がほぼ平坦であるため、その層間絶縁膜133上に形成される層間絶縁膜140では、磁気抵抗素子151の高さに起因して、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜140の部分の表面が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜140の部分の表面よりも高い位置にあり、しかも、その段差(HP)が比較的高くなる。
このため、層間絶縁膜140に研磨処理を施して段差の軽減を図ろうとしても平坦化には限界があり、特に、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子151を覆う層間絶縁膜140の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子151を覆う層間絶縁膜140の部分の厚みに比べて薄くなる。この状態で、配線溝140aを形成するためのエッチングを層間絶縁膜140に施すと、磁気抵抗素子151のトンネル絶縁膜137aが破壊されることがある。また、ビット線41を形成する際のスパッタによって、トンネル絶縁膜137aがダメージを受けることがある。
そうすると、図23の点線丸枠Aに示すように、ビット線141とピン層136aとが電気的に短絡してしまい、メモリセルとして機能しなくなることがある。また、トンネル絶縁膜137aが破壊されないまでも、点線丸枠Bに示すように、トンネル絶縁膜137aの近傍にまでエッチングのダメージが及ぶことがあり、このような場合でも、メモリセルとして機能しなくなることがある。
また、このようなエッチングによるダメージの他に、研磨処理の応力がダメージを与えるおそれがあると考えられる。つまり、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜140の部分の表面と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜140の部分の表面との比較的高い段差によって、層間絶縁膜140に化学的機械研磨処理を施す際の応力が、特に、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子151に集中して、トンネル絶縁膜137aにダメージを与えるおそれがあると考えられる。
さらに、磁気抵抗素子をなす各層の膜応力がトンネル絶縁膜に歪を与えるおそれがあると考えられる。ピン層となる積層膜136、トンネル絶縁膜37、フリー層となる合金膜38およびキャップ層となる所定の膜39は、主に、スパッタ法によって形成される。図24に示すように、このスパッタ法によって形成された積層膜136等は、矢印160に示すように、比較的高い膜応力を有している。
そのような高い膜応力を有する積層膜136等にエッチングを施して磁気抵抗素子をパターニングすると、その応力が解放されることになる。このとき、図25に示すように、引出し電極となる導電層135は、まだ、パターニングされず残存させた状態で、周辺領域Pでは、積層膜136等はすべて除去されてなくなる。このため、積層膜136等が除去された周辺領域Pに位置する導電層135の膜応力(矢印161)の変化が、特に、周辺領域Pの近傍に位置する磁気抵抗素子、つまり、メモリセル領域Mの端に位置するMITJ素子の膜応力に影響を与えると考えられる。その結果、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子の膜応力(矢印162)の変化は、より内側に位置する磁気抵抗素子の膜応力(矢印163)よりも大きく、この応力の変化によって、その磁気抵抗素子のトンネル絶縁膜が破壊されるおそれがあると考えられる。
このため、比較例に係る半導体装置では、図26に示すように、そのようなメモリセルはメモリセルとして機能させることができず、ダミーのメモリセルとせざるを得ない。このため、メモリセルとして機能する本来のメモリセル領域Mの周囲を取り囲むように、そのようなダミーのメモリセル53,54のための領域D1,D2が配置されることになり、半導体装置の小型化を阻む要因にもなる。
比較例に係る半導体装置に対して上述した半導体装置では、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の表面が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の表面よりも低い位置になるように形成される。このため、図27に示すように、層間絶縁膜33上に形成される層間絶縁膜40に研磨処理を施した後では、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みに比べて極端に薄くなるようなことはなく、メモリセル領域Mの全体にわたって、磁気抵抗素子51をそれぞれ覆う層間絶縁膜40の部分の厚みLはほぼ同じなる。
これにより、ビット線を形成するための配線溝を形成する際のエッチング等によって、メモリセル領域Mの端に位置するメモリセルの磁気抵抗素子がエッチングによる過度のダメージを受けたり、ビット線を形成する際のスパッタのダメージを受けるのを抑制することができる。その結果、特に、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子51のトンネル絶縁膜の絶縁破壊を抑制することができる。また、比較例に係る半導体装置と比較すると、メモリーとして機能しないダミーセルの数を少なくすることができる。また、図28に示すように、ダミーセルを形成する領域(領域D1,D2)をなくすことも可能になる。
また、層間絶縁膜33に研磨処理を施すことによって、図29に示すように、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の表面と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の表面とはなだらかに繋がり、特に、周辺領域Pとメモリセル領域Mとの境界部分から、メモリセル領域Mの端に位置するメモリセルにかけて、層間絶縁膜33の表面は下に凸となるように形成される。
層間絶縁膜33が下に凸となるように形成されることで、その上に形成される引き出し電極となる導電層35の膜応力が緩和される。すなわち、層間絶縁膜33を下に凸となるように形成して層間絶縁膜33に圧縮応力をもたせることができ、その圧縮応力により、その層間絶縁膜33上に形成される導電層35の引張り応力(矢印61)を緩和させることができ、さらには、その導電層35上に形成される磁気抵抗素子となる各層の膜応力も緩和させることができる。その結果、膜応力に起因したトンネル絶縁膜の絶縁破壊等も抑制することができる。
実施の形態2
ここでは、エッチングによって、メモリセル領域に位置する層間絶縁膜の部分の表面の位置を、周辺領域に位置する層間絶縁膜の部分の表面の位置よりも低くする手法について説明する。
前述した図4に示す工程において、層間絶縁膜19を覆うようにエッチングストッパ膜23が形成され、そのエッチングストッパ膜23上に層間絶縁膜33が形成された後、図30に示すように、層間絶縁膜33のうち、メモリセル領域Mを露出し、周辺領域Pを覆うようにレジストパターン71が形成される。そのレジストパターン71をマスクとして、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33にエッチングを施すことにより、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の表面が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の表面よりも低い位置にされる。なお、図30等において、実施の形態1において説明した半導体装置と同一部材には同一符合を付している。
次に、図31に示すように、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33に、導電層32を露出するヴィアホール33aが形成される。次に、図32に示すように、ヴィアホール33aを充填する態様で、層間絶縁膜33上に導電層34が形成される。導電層34は、バリア金属層と、プラグとなる所定の金属層とを積層する態様で形成される。次に、図33に示すように、導電層34の全面にエッチングを施すことにより、層間絶縁膜33の上面上に位置する導電層34の部分が除去されて、ヴィアホール33a内にプラグとしての導電層34aが形成される。
次に、図7に示す工程と同様にして、図34に示すように、層間絶縁膜33上に引出し電極となる導電層35が形成される。次に、その導電層35上に、ピン層となる所定の積層膜36、トンネル絶縁膜37、フリー層となる所定の合金膜38が順次形成される。次に、合金膜38上にキャップ層となる所定の膜39が形成される。次に、キャップ層となる所定の膜39上に、磁気抵抗素子をパターニングするためのレジストパターン(図示せず)が形成される。
次に、そのレジストパターンをマスクとして、キャップ層となる所定の膜39、金属膜38、トンネル絶縁膜37および積層膜36にエッチングを施すことにより、図35に示すように、ピン層36a、トンネル絶縁膜37a、フリー層38aおよびキャップ層39aがパターニングされて、磁気抵抗素子51が形成される。
次に、引出し電極となる導電層35上に、引出し電極をパターニングするためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして導電層35にエッチングを施すことにより、図36に示すように、引出し電極35aが形成される。これにより、各磁気抵抗素子51が電気的に分離される。
次に、磁気抵抗素子51を覆うように、層間絶縁膜33上に層間絶縁膜40が形成される(図37参照)。このとき、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置よりも低いために、層間絶縁膜33上に形成される層間絶縁膜40では、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置との差が小さくなる。
次に、図37に示すように、その層間絶縁膜40に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜40が平坦化される。このとき、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置と、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜40の部分の表面の位置との差が小さくなっていることで、研磨処理を施した後の層間絶縁膜40では、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みに比べて極端に薄くなるようなことはない。
次に、層間絶縁膜40上に配線溝を形成するためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜40にエッチングを施すことにより、図38に示すように、磁気抵抗素子51のキャップ層39aを露出する態様で、ビット線を形成するための配線溝40aが形成される。次に、配線溝40aを充填するように、層間絶縁膜40上にビット線となる所定の導電層(図示せず)が形成される。次に、図39に示すように、その導電層に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜40の上面上に位置する導電層の部分が除去されて、配線溝40aにビット線41が形成される。こうして、半導体装置の主要部分が形成される。
上述した半導体装置においても、前述した半導体装置と同様に、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置が、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の表面の位置よりも低いために、層間絶縁膜33上に形成される層間絶縁膜40に研磨処理を施した後では、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みが、メモリセル領域Mのより内側に位置する磁気抵抗素子51を覆う層間絶縁膜40の部分の厚みに比べて極端に薄くなるようなことはない。これにより、ビット線を形成するための配線溝を形成する際のエッチング等によって、メモリセル領域Mの端に位置するメモリセルの磁気抵抗素子51がダメージを受けることが抑制される。その結果、磁気抵抗素子51の短絡不良等を低減することができる。
なお、上述した半導体装置の製造方法では、導電層34にエッチングを施すことによって、プラグとしての導電層34aを形成する場合(図32参照)を例に挙げて説明したが、図40に示すように、導電層34に化学的機械研磨処理を施すことによってプラグとしての導電層34aを形成するようにしてもよい。この場合には、メモリセル領域Mに位置する層間絶縁膜33の部分の表面と周辺領域Pに位置する層間絶縁膜33の部分の表面とがなだらかに繋がり、特に、メモリセル領域Mと周辺領域Pとの境界部分では、層間絶縁膜33の表面が下に凸となる。
これにより、前述した半導体装置と同様に、その層間絶縁膜33の上に形成される引き出し電極となる導電層35の膜応力が緩和され、さらに、その導電層35上に形成される磁気抵抗素子となる各層の膜応力も緩和させることができる。その結果、膜応力に起因したトンネル絶縁膜の破壊も抑制することができて、メモリセル領域Mの端に位置する磁気抵抗素子51の短絡不良等を低減することができる。
また、各実施の形態では、ビット線がキャップ層に直接接続された態様の半導体装置を例に挙げて説明したが、図41に示すように、層間絶縁膜42のヴィアホール42aに形成されたヴィア43を介して、ビット線41とキャップ層39aとが電気的に接続された態様の半導体装置でもよい。さらに、図42に示すように、引出し電極35aの表面と磁気抵抗素子51の表面を覆うようにシリコン窒化膜等の保護膜44が形成された態様の半導体装置でもよい。なお、図41および図42において、各実施の形態において説明した半導体装置と同一部材には同一符合を付している。
また、各実施の形態では、半導体装置として、ビット線41とディジット線31とに電流をそれぞれ流すことにより生じる磁界によって、そのビット線41とディジット線31の交点に位置する磁気抵抗素子51のスピンの向きを変える態様の半導体装置を示した。しかし、図43に示すように、半導体装置としては、ディジット線を有しておらず、ビット線41を介して磁気抵抗素子51に電流を流すことによって、磁気抵抗素子51のスピンの向きを変える態様の半導体装置でもよい。ディジット線を有していないことから、ディジット線がある場合に比べて工程を単純化でき、また、面積の低減にも有効である。特に、この種の半導体装置は、STT−RAM(Spin Torque Transfer RAM)と称される。なお、図43において、各実施の形態において説明した半導体装置と同一部材には同一符号を付している。
また、上述した各実施の形態では、ビット線を形成するための配線溝を層間絶縁膜40に形成する場合を例に挙げて説明したが、磁気抵抗素子51を覆うシリコン酸窒化膜を形成して配線溝を形成するようにしてもよい。この場合には、シリコン酸窒化膜が配線溝を形成する際のエッチングストッパとして機能する。また、シリコン酸窒化膜の形成後に発生する水素による磁気抵抗素子51の劣化をシリコン酸窒化膜により軽減することができる。以下、その製造方法について説明する。
前述した図10に示す工程の後、図44に示すように、磁気記憶素子51のキャップ層39aを露出するように層間絶縁膜40に化学的機械研磨処理が施される。
次に、図45に示すように、露出したキャップ層39aを覆うように、層間絶縁膜40上にシリコン酸窒化膜72が形成される。次に、そのシリコン酸窒化膜72上に、たとえば、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜73がシリコン窒化膜72よりも厚い膜厚をもって形成される。このとき、シリコン酸窒化膜72が磁気抵抗素子を覆うように形成されていることで、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜73を形成する際に発生する水素によって、磁気抵抗素子51が劣化するのを防ぐことができる。また、シリコン酸窒化膜72が層間絶縁膜73よりも薄く形成されることで、後にシリコン酸窒化膜72をエッチングする際の膜厚のばらつきを軽減することができる。
次に、図46に示すように、層間絶縁膜73上に配線溝を形成するためのレジストパターン(図示せず)が形成される。そのレジストパターンをマスクとし、シリコン酸窒化膜72をエッチングストッパー膜として層間絶縁膜73にエッチングを施すことにより、まず、底面にシリコン酸窒化膜72が露出した、配線溝の一部となる開口部40cが形成される。
次に、図47に示すように、メモリセル領域Mでは、シリコン酸窒化膜72にエッチングを施すことにより、キャップ層39aを露出させる。一方、周辺領域Pでは、シリコン酸窒化膜72、層間絶縁膜40,33およびエッチングストッパ膜23にエッチングを施すことにより、導電層30aを露出させる。こうして、配線溝40aが完全に形成される。
このとき、配線溝40aを次のようにして形成してもよい。層間絶縁膜73にエッチングを施す際に用いたレジストパターンを用い、これをマスクとして、メモリセル領域Mに位置するシリコン酸窒化膜72と周辺領域Pに位置するシリコン酸窒化膜72にエッチングを施すことによりシリコン酸窒化膜72を除去する。次に、そのレジストパターンを除去して、周辺領域Pに新たなレジストパターン(図示せず)を形成し、そのレジストパターンをマスクとして、周辺領域Pに位置する層間絶縁膜40,33およびエッチングストッパ膜23にエッチングを施すことにより、導電層30aを露出させるようにして配線溝40aを形成してもよい。
また、配線溝40aを次のようにして形成してもよい。周辺領域Pにレジストパターン(図示せず)を形成し、そのレジストパターンをマスクとして、周辺領域Pに位置するシリコン酸窒化膜73、層間絶縁膜40,33およびエッチングストッパ膜23にエッチングを施すことにより導電層30aを露出させる。次に、新たなレジストパターン(図示せず)を形成し、そのレジストパターンをマスクとして、メモリセル領域Mに位置するシリコン酸窒化膜73にエッチングを施すことにより、キャップ層39aを露出させるようにして配線溝40aを形成してもよい。
次に、配線溝40aを充填するように、層間絶縁膜40上にビット線および配線となる所定の導電層(図示せず)が形成される。次に、図48に示すように、その導電層に化学的機械研磨処理を施すことにより、層間絶縁膜40の上面上に位置する導電層の部分が除去されて、メモリセル領域Mでは、配線溝40aにビット線41が形成され、周辺領域Pでは配線溝40aに配線41aが形成される。こうして、半導体装置の主要部分が形成される。なお、図44〜図48において、各実施の形態において説明した半導体装置と同一部材には同一符号を付している。
また、この半導体装置の変形例として、図49に示すように、引出し電極35aの表面と磁気抵抗素子51の表面を覆うようにシリコン窒化膜等の保護膜44が形成され、かつ、ビット線41とキャップ層39aが直接接続された態様の半導体装置でもよい。なお、図49において各実施の形態において説明した半導体装置と同一部材には同一符号を付している。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、磁気抵抗素子を備えた半導体装置に有効に利用される。
1 半導体基板、2 素子分離絶縁膜、3a,3b ゲート電極、4a,4b ソース領域、5a,5b ドレイン領域、6 エッチングストッパ膜、7 層間絶縁膜、8a,8b,8c,8d 導電層、9 エッチングストッパ膜、10 層間絶縁膜、11a,11b,11c,11d 導電層、12 エッチングストッパ膜、13 層間絶縁膜、14a,14b,14c 導電層、15 エッチングストッパ膜、16 層間絶縁膜、17a,17b,17c 導電層、18 エッチングストッパ膜、19 層間絶縁膜、19a,19b,19c,19d 開口部、20a,20b,20c,20d 導電層、21a,21b,21c,21d 導電層、23 エッチングストッパ膜、30a,30b 導電層、31 ディジット線、32 導電層、33 層間絶縁膜、33a ビィアホール、34 導電層、34a ビィア、35 導電層、35a 引出し電極、36 積層膜、36a ピン層、37,37a トンネル絶縁膜、38 合金膜、38a フリー層、39 所定の膜、39a キャップ層、40 層間絶縁膜、40a 配線溝、40b 開口部、41 ビット線、41a 配線、42 層間絶縁膜、42a ビィアホール、43 ビィア、44 保護膜、51 磁気抵抗素子、52 メモリセル、53 ダミーメモリセル、54 ダミーメモリセル、71 レジストパターン、72 シリコン酸窒化膜、73 層間絶縁膜。

Claims (9)

  1. 半導体基板の主表面を電気的に分離する態様で区切られた第1領域および第2領域と、
    前記第1領域および前記第2領域を覆うように、前記半導体基板上に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜のうち、前記第1領域に位置する第1部分の表面に接触するように形成された複数の引出し電極と、
    複数の前記引出し電極のそれぞれに形成された複数の磁気抵抗素子と、
    互いに隣接する複数の前記磁気抵抗素子の間の隙間を充填するように前記第1絶縁膜上に形成され、第1配線溝を有する第2絶縁膜と、
    前記第1配線溝に形成され、複数の前記磁気抵抗素子のうち、所定の磁気抵抗素子と電気的に接続される第1配線と
    を備え、
    前記第1絶縁膜における前記第1部分の表面は、前記第1絶縁膜のうち前記第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にあり、
    前記第1絶縁膜における前記第1部分の表面と前記第1絶縁膜における前記第2部分の表面とは、前記第1部分の表面から前記第2部分の表面にかけて漸近的に高くなり、なだらかに繋がっている、半導体装置。
  2. 前記第1絶縁膜における前記第1部分の厚さは、前記第1絶縁膜における前記第2部分の厚さよりも薄い、請求項1記載の半導体装置。
  3. ダイシングされた前記半導体基板の端面に露出する前記第1絶縁膜の部分の厚さは、前記第1絶縁膜における前記第1部分の厚さよりも厚い、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2絶縁膜の表面は、前記磁気抵抗素子の上面よりも高い位置にあり、
    前記第2絶縁膜には、前記磁気抵抗素子を露出する開口部が形成され、
    前記開口部に、前記磁気抵抗素子と前記第1配線とを電気的に接続する第1導電体部が形成された、請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記磁気抵抗素子および前記引出し電極の表面を覆う態様で、前記磁気抵抗素子および前記引出し電極と前記第2絶縁膜との間に第3絶縁膜が形成された、請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記磁気抵抗素子は、前記第1配線と、前記磁気抵抗素子の下方に距離を隔てて形成された第2配線とにそれぞれ電流を流すことにより生じる磁場によって、スピンの向きが変えられる態様の磁気抵抗素子である、請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記磁気抵抗素子は、前記第1配線を介して前記磁気抵抗素子に流される電流によって、スピンの向きが変えられる態様の磁気抵抗素子である、請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 半導体基板の主表面を電気的に分離する態様で第1領域と第2領域とに区切る工程と、
    前記第1領域および前記第2領域を覆うように、前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜のうち、前記第1領域に位置する第1部分の表面を、前記第1絶縁膜のうち前記第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にする工程と、
    前記第1絶縁膜における前記第1部分の表面に接触するように、複数の引出し電極を形成する工程と、
    複数の前記引出し電極のそれぞれの表面に接触するように、複数の磁気抵抗素子を形成する工程と、
    互いに隣接する複数の前記磁気抵抗素子の間の隙間を充填するように、前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜に、配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝に、複数の前記磁気抵抗素子のうち所定の磁気抵抗素子と電気的に接続される所定の配線を形成する工程と
    を備え
    前記第1部分の表面を前記第2部分の表面よりも低い位置にする工程では、前記第1絶縁膜に研磨処理を施すことによって、前記第1部分の表面が前記第2部分の表面よりも低い位置にされる、半導体装置の製造方法。
  9. 半導体基板の主表面を電気的に分離する態様で第1領域と第2領域とに区切る工程と、
    前記第1領域および前記第2領域を覆うように、前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜のうち、前記第1領域に位置する第1部分の表面を、前記第1絶縁膜のうち前記第2領域に位置する第2部分の表面よりも低い位置にする工程と、
    前記第1絶縁膜における前記第1部分の表面に接触するように、複数の引出し電極を形成する工程と、
    複数の前記引出し電極のそれぞれの表面に接触するように、複数の磁気抵抗素子を形成する工程と、
    互いに隣接する複数の前記磁気抵抗素子の間の隙間を充填するように、前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜上にシリコン酸窒化膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸窒化膜上に第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3絶縁膜および前記シリコン酸窒化膜に、配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝に、複数の前記磁気抵抗素子のうち所定の磁気抵抗素子と電気的に接続される所定の配線を形成する工程と
    を備え
    前記第1部分の表面を前記第2部分の表面よりも低い位置にする工程では、前記第1絶縁膜に研磨処理を施すことによって、前記第1部分の表面が前記第2部分の表面よりも低い位置にされる、半導体装置の製造方法。
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