JP5516072B2 - Scrシステム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排ガス中のNOxを尿素水を用いて還元するSCRシステムに関するものである。
ディーゼルエンジンの排気ガス中のNOxを浄化するための排ガス浄化システムとして、SCR(Selective Catalytic Reduction;選択還元触媒)装置を用いたSCRシステムが開発されている。
このSCRシステムは、尿素水をSCR装置の排気ガス上流に供給し、排気ガスの熱でアンモニアを生成し、このアンモニアによって、SCR触媒上でNOxを還元して浄化するものである(例えば、特許文献1参照)。
SCRシステムでは、排気ガス中のNOx濃度に基づいて、尿素水の噴射量を制御するようになっている。より詳細には、SCRシステムでは、排気ガス中のNOx濃度と排気ガス流量とから排気ガス中のNOx量を算出し、得られたNOx量とSCR触媒の浄化効率とに基づき、SCR装置で浄化可能なNOx量を求め、求めた浄化可能なNOx量に応じた噴射量で、尿素水の噴射を行うように制御される。
SCR触媒の浄化効率が大きい場合、SCR装置で浄化可能なNOx量が多くなるので、尿素水の噴射量は増加する。逆に、SCR触媒の浄化効率が小さい場合、SCR装置で浄化可能なNOx量が少なくなるので、尿素水の噴射量は減少する。
SCR触媒の浄化効率は、SCR装置の入口での排気ガスの温度(以下、SCR入口温度という)と、SCR触媒が吸蔵しているアンモニアのストレージ量の計算値(以下、計算ストレージ量という)と、排気ガス流量とに基づいて決定される。
より具体的には、SCR触媒の浄化効率は、SCR入口温度と計算ストレージ量とで参照される第1効率マップと、SCR入口温度と排気ガス流量とで参照される第2効率マップを用い、第1効率マップで得られた第1効率と、第2効率マップで得られた第2効率とを掛け合わせることによって、算出される。
計算ストレージ量は、尿素水の噴射によりSCR触媒に貯留されるアンモニアの量と、NOxを浄化するのに用いられたアンモニアの量の収支を計算することにより算出され、具体的には、尿素水の噴射量、SCR触媒の温度、排気ガス流量、SCR装置の上流側と下流側の排気ガス中のNOx濃度、エンジンパラメータなどを基に算出される。
計算ストレージ量を算出する際に用いるSCR触媒の温度については、SCR装置に温度センサを追加することは経済的でないため、SCR装置の入口における排気ガス温度(SCR入口温度)で近似するようにしている。
また、エンジンの排気管には、排気ガス中のPM(Particulate Matter)を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)が設けられる。SCR装置は、DPFの下流側の排気管に設けられる。
DPFを搭載した車両では、DPFの詰まりを防止するために、DPFに捕集したPMを燃焼してDPFを再生するDPF再生が行われる。DPF再生時には、燃料噴射制御等により排気ガスを高温(例えば500〜600℃程度)にしてPMを燃焼させるため、DPF再生時には、SCR装置にも高温の排気ガスが流入する。
特開2000−303826号公報
ところで、SCR触媒は、SCR触媒の温度が高くなるほど、SCR触媒に吸蔵できるアンモニアのストレージ量(以下、ストレージ容量という)が低下するという特性を有しており、SCR触媒の温度が350℃以上になると、ストレージ容量はほぼゼロになる。
よって、SCR触媒が高温となっているDPF再生時に、多量の尿素水を噴射すると、SCR触媒が供給されたアンモニアを吸蔵できず、アンモニアがSCR装置の下流に流出して大気中に放出される、所謂アンモニアスリップという現象が発生する。
このアンモニアスリップについて、本発明者らが実験を行い検討したところ、外気温が高い(例えば20℃)場合にはアンモニアスリップが発生しないものの、外気温が低い(例えば−18℃)場合には、DPF再生時にアンモニアスリップが発生してしまうことが分かった。
この原因について検討した結果、本発明者らは、外気温が低い場合には、計算ストレージ量を算出する際に用いているSCR入口温度と、実際のSCR触媒の温度の乖離が大きくなり、その結果、DPF再生時の尿素水の噴射量の制御が適切に行われなくなり、アンモニアスリップが発生していることを見出した。
本発明は上記事情に鑑み為されたもので、DPF再生時のアンモニアスリップを防止することが可能なSCRシステムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、エンジンの排気管に、排気ガス中の粒子状物質を捕集するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)を設けた車両に搭載され、前記DPFの上流側または下流側の前記排気管に設けられたSCR(選択還元触媒)装置と、前記SCR装置の上流側で尿素水を噴射する尿素水噴射手段と、前記排気管に設けられたNOxセンサと、前記SCR装置の上流側に設けられ、前記SCR装置の入口での排気ガス温度であるSCR入口温度を検出する排気温度センサと、前記排気温度センサが検出したSCR入口温度を用いて、前記SCR装置に吸蔵されているアンモニアのストレージ量である計算ストレージ量を算出する計算ストレージ量演算部と、SCR入口温度と、計算ストレージ量と、排気ガス流量と、外気温ごとに、前記SCR装置の浄化効率が与えられた効率マップと、SCR入口温度と、計算ストレージ量と、排気ガス流量と、外気温とで前記効率マップを参照し、前記SCR装置の浄化効率を求める浄化効率演算部と、前記浄化効率演算部で求めた浄化効率と、排気ガス中のNOx濃度とに応じて、尿素水噴射量を制御する尿素水噴射制御部と、を備えたSCRシステムである。
前記効率マップは、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで参照される第1効率マップと、SCR入口温度と排気ガス流量とで参照される第2効率マップとからなり、前記浄化効率演算部は、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで前記第1効率マップを参照して第1効率を求めると共に、SCR入口温度と排気ガス流量とで前記第2効率マップを参照して第2効率を求め、これら第1効率と第2効率を掛け合わせることによって、前記SCR装置の浄化効率を求めるようにされてもよい。
前記第1効率マップは、外気温が低いほど、第1効率の値が小さくなるように設定されていてもよい。
本発明によれば、DPF再生時のアンモニアスリップを防止することが可能なSCRシステムを提供できる。
(a),(b)は、本実施の形態に係るSCRシステムの概略構成図である。 図1のSCRシステムにおけるDCUの入出力構成図である。 本発明において、第1効率マップを説明する図である。 本発明において、尿素水の噴射量を決定する際の制御フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
まず、車両に搭載されるSCRシステムについて説明する。
図1(a)に示すように、SCRシステム100は、エンジンEの排気管102に設けられたSCR装置103と、SCR装置103の上流側(排気ガスの上流側)で尿素水を噴射する尿素水噴射手段としてのドージングバルブ(尿素噴射装置、ドージングモジュール)104と、尿素水を貯留する尿素タンク105と、尿素タンク105に貯留された尿素水をドージングバルブ104に供給するサプライモジュール106と、ドージングバルブ104やサプライモジュール106等を制御するDCU(Dosing Control Unit)126とを主に備える。
エンジンEの排気管102には、排気ガスの上流側から下流側にかけて、DOC(Diesel Oxidation Catalyst;酸化触媒)107、DPF(Diesel Particulate Filter;ディーゼルパティキュレートフィルター)108、SCR装置103が順次配置される。DOC107は、エンジンEから排気される排気ガス中のNOを酸化してNO2とし、排気ガス中のNOとNO2の比率を制御してSCR装置103における脱硝効率を高めるためのものである。また、DPF108は、排気ガス中のPM(Particulate Matter;粒子状物質)を捕集するためのものである。
SCR装置103の上流側の排気管102には、ドージングバルブ104が設けられる。ドージングバルブ104は、高圧の尿素水が満たされたシリンダに噴口が設けられ、その噴口を塞ぐ弁体がプランジャに取り付けられた構造となっており、コイルに通電することによりプランジャを引き上げることで弁体を噴口から離間させて尿素水を噴射するようになっている。コイルへの通電を止めると、内部のバネ力によりプランジャが引き下げられて弁体が噴口を塞ぐので尿素水の噴射が停止される。
ドージングバルブ104の上流側の排気管102には、SCR装置103の入口における排気ガス温度(SCR入口温度)を測定する排気温度センサ109が設けられる。また、SCR装置103の上流側(ここでは排気温度センサ109の上流側)には、SCR装置103の上流側でのNOx濃度を検出する上流側NOxセンサ110が設けられ、SCR装置103の下流側には、SCR装置103の下流側でのNOx濃度を検出する下流側NOxセンサ111が設けられる。
サプライモジュール106は、尿素水を圧送するSMポンプ112と、サプライモジュール106の温度(サプライモジュール106を流れる尿素水の温度)を測定するSM温度センサ113と、サプライモジュール106内における尿素水の圧力(SMポンプ112の吐出側の圧力)を測定する尿素水圧力センサ114と、尿素水の流路を切り替えることにより、尿素タンク105からの尿素水をドージングバルブ104に供給するか、あるいはドージングバルブ104内の尿素水を尿素タンク105に戻すかを切り替えるリバーティングバルブ115とを備えている。ここでは、リバーティングバルブ115がOFFのとき、尿素タンク105からの尿素水をドージングバルブ104に供給するようにし、リバーティングバルブ115がONのとき、ドージングバルブ104内の尿素水を尿素タンク105に戻すようにした。
リバーティングバルブ115が尿素水をドージングバルブ104に供給するように切り替えられている場合、サプライモジュール106は、そのSMポンプ112にて、尿素タンク105内の尿素水を送液ライン(サクションライン)116を通して吸い上げ、圧送ライン(プレッシャーライン)117を通してドージングバルブ104に供給するようにされ、余剰の尿素水を、回収ライン(バックライン)118を通して尿素タンク105に戻すようにされる。
尿素タンク105には、SCRセンサ119が設けられる。SCRセンサ119は、尿素タンク105内の尿素水の液面高さ(レベル)を測定するレベルセンサ120と、尿素タンク105内の尿素水の温度を測定する温度センサ121と、尿素タンク105内の尿素水の品質を測定する品質センサ122とを備えている。品質センサ122は、例えば、超音波の伝播速度や電気伝導度から、尿素水の濃度や尿素水に異種混合物が混合されているか否かを検出し、尿素タンク105内の尿素水の品質を検出するものである。
尿素タンク105とサプライモジュール106には、エンジンEを冷却するための冷却水を循環する冷却ライン123が接続される。冷却ライン123は、尿素タンク105内を通り、冷却ライン123を流れる冷却水と尿素タンク105内の尿素水との間で熱交換するようにされる。同様に、冷却ライン123は、サプライモジュール106内を通り、冷却ライン123を流れる冷却水とサプライモジュール106内の尿素水との間で熱交換するようにされる。
冷却ライン123には、尿素タンク105とサプライモジュール106に冷却水を供給するか否かを切り替えるタンクヒーターバルブ(クーラントバルブ)124が設けられる。なお、ドージングバルブ104にも冷却ライン123が接続されるが、ドージングバルブ104には、タンクヒーターバルブ124の開閉に拘わらず、冷却水が供給されるように構成されている。なお、図1(a)では図を簡略化しており示されていないが、冷却ライン123は、尿素水が通る送液ライン116、圧送ライン117、回収ライン118に沿って配設される。
図2に、DCU126の入出力構成図を示す。
図2に示すように、DCU126には、上流側NOxセンサ110、下流側NOxセンサ111、SCRセンサ119(レベルセンサ120、温度センサ121、品質センサ122)、排気温度センサ109、サプライモジュール106のSM温度センサ113と尿素水圧力センサ114、およびエンジンEを制御するECM(Engine Control Module)125からの入力信号線が接続されている。ECM125からは、外気温、エンジンパラメータ(エンジン回転数など)の信号が入力される。
また、DCU126には、タンクヒーターバルブ124、サプライモジュール106のSMポンプ112とリバーティングバルブ115、ドージングバルブ104、上流側NOxセンサ110のヒータ、下流側NOxセンサ111のヒータ、への出力信号線が接続される。なお、DCU126と各部材との信号の入出力に関しては、個別の信号線を介した入出力、CAN(Controller Area Network)を介した入出力のどちらであってもよい。
図1(b)に示すように、DCU126には、計算ストレージ量演算部127と、効率マップ128と、浄化効率演算部129と、尿素水噴射制御部130と、が搭載される。
計算ストレージ量演算部127は、排気温度センサ109が検出したSCR入口温度を用いて、SCR装置103に吸蔵されているアンモニアのストレージ量である計算ストレージ量を算出するようにされる。より具体的には、計算ストレージ量演算部127は、尿素水の噴射量、SCR触媒の温度(ここではSCR入口温度を用いる)、排気ガス流量、上流側NOxセンサ110が検出したNOx濃度、エンジンパラメータなどを基に、計算ストレージ量を算出するようにされる。
効率マップ128は、SCR入口温度と、計算ストレージ量と、排気ガス流量と、外気温ごとに、SCR装置103の浄化効率(SCR触媒の浄化効率)が与えられたマップである。SCR装置103の浄化効率は、SCR触媒の浄化性能を表すものであるから、SCR触媒が劣化するほど浄化効率は低下する。つまり、SCR触媒が劣化していない状態と、SCR触媒が劣化した状態では、浄化効率の値が異なってくる。本実施の形態では、安全側の判断とするため、効率マップ128に設定する浄化効率の値として、SCR触媒が劣化した状態(例えば、20万キロ走行後の状態)での浄化効率の値を用いることとする。
効率マップ128は、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで参照される第1効率マップ128aと、SCR入口温度と排気ガス流量とで参照される第2効率マップ128bとからなる。
第1効率マップ128aは、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで参照される3次元のマップである。第1効率マップ128aは、外気温が低いほど、第1効率の値が小さくなるように設定されている。
本実施の形態では、図3に示すように、第1効率マップ128aは、3つの異なる外気温それぞれに対応するように、SCR入口温度と計算ストレージ量とで参照される3つのマップ133を備えた3枚マップで構成される。
第1効率マップ128aは、DPF再生時だけでなく、DPF再生を行わない通常時にも使用される。そのため、従来用いていた第1効率マップに大幅な変更を加えた場合、通常時に尿素水の噴射量を適切に制御できず、排気ガスを十分浄化できなくなるおそれが生じる。この問題を解決するため、本実施の形態では、排気ガスの浄化を優先すべき温度(例えば25℃以上)では、従来通りのマップを使用するようにし、アンモニアスリップが発生する低外気温時に用いるマップと切り分けるようにしている。
浄化効率演算部129は、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで第1効率マップ128aを参照して第1効率を求めると共に、SCR入口温度と排気ガス流量とで第2効率マップ128bを参照して第2効率を求め、これら第1効率と第2効率を掛け合わせることによって、SCR装置103の浄化効率を求めるようにされる。なお、第1効率マップ128aで第1効率を求める際に、外気温が3つのマップ133の中間の値(上述の3つの異なる外気温と異なる値)である場合は、通常のマップと同様に、線形補完により第1効率を求めるようにされる。外気温の信号は、CANを介してECM125からDCU126に入力される。外気温の信号としては、MAFセンサまたは吸気マニホールドの温度(吸気温度)の信号を用いてもよい。また、排気ガス流量については、エンジンの吸気管に設けた流量センサ(MAFセンサ)で測定される吸気流量を用いてもよい。
尿素水噴射制御部130は、浄化効率演算部129で求めた浄化効率と、上流側NOxセンサ110で検出したNOx濃度の検出値に応じて尿素水噴射量を制御する。より詳細には、尿素水噴射制御部130は、上流側NOxセンサ110で検出したNOx濃度と排気ガス流量とから排気ガス中のNOx量を算出し、得られたNOx量と、浄化効率演算部129で求めた浄化効率とに基づき、SCR装置103で浄化可能なNOx量を求め、求めた浄化可能なNOx量に応じた噴射量で、尿素水の噴射を行うよう制御する。
さらに、DCU126には、DPF再生を行う際に、DPF再生に先立ち尿素水の噴射を停止し、計算ストレージ量が協調制御閾値以下となったときに、DPF再生を開始させる協調制御を行う協調制御部131と、SCR入口温度と排気ガス流量で参照される協調制御閾値マップ132とが搭載される。
協調制御部131は、DPF再生時にECM125から出力されるDPF再生要求の信号を受信したときに、尿素水の噴射を停止して協調制御を開始し、協調制御開始後、計算ストレージ量が協調制御閾値以下となったときに、ECM125にDPF再生の開始を許可する信号を出力して、DPF再生を開始させるようにされる。協調制御閾値マップ132は、従来用いられているものである。
ここで、SCRシステム100における尿素水の噴射量を決定する際の制御フローを図4を用いて説明する。SCRシステム100は、図4の制御フローを繰返し実行するようにされる。
図4に示すように、まず、計算ストレージ量演算部127が、計算ストレージ量を算出する(ステップS1)。計算ストレージ量を算出した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、浄化効率演算部129が、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで第1効率マップ128aを参照して第1効率を求めると共に、SCR入口温度と排気ガス流量とで第2効率マップ128bを参照して第2効率を求める。第1効率、第2効率を求めた後、ステップS3に進む。
ステップS3では、浄化効率演算部129が、ステップS2で得た第1効率と第2効率を掛け合わせることによって、SCR装置103の浄化効率を求める。浄化効率を求めた後、ステップS4に進む。
ステップS4では、尿素水噴射制御部130が、ステップS1で得た計算ストレージ量と、ステップS3で得た浄化効率に応じて、尿素水の噴射量を制御する。
以上説明したように、本実施の形態に係るSCRシステム100では、SCR入口温度と、計算ストレージ量と、排気ガス流量と、外気温ごとに、SCR装置103の浄化効率が与えられた効率マップ128を用いて、SCR装置の浄化効率を求めるようにしている。
外気温が低い場合には、SCR入口温度と実際のSCR触媒の温度との間の乖離が大きくなり、計算ストレージ量に誤差が生じるが、本発明によれば、効率マップ128のパラメータに外気温を加えることによって、外気温に応じて浄化効率を設定することが可能となり、効率マップ128(第1効率マップ128a)を、外気温が低いほど、浄化効率(第1効率)の値が小さくなるように設定することで、噴射される尿素水の噴射量を低減することが可能になる。
その結果、DPF再生時にSCR触媒が高温になったとしても、供給されたアンモニアをSCR触媒で吸蔵できずに大気中に放出してしまうことがなくなり、DPF再生時のアンモニアスリップを防止することが可能となる。
また、SCRシステム100では、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで第1効率マップ128aを参照して第1効率を求めると共に、SCR入口温度と排気ガス流量とで第2効率マップ128bを参照して第2効率を求め、これら第1効率と第2効率を掛け合わせることによって、SCR装置103の浄化効率を求めるようにしている。
例えば、外気温で参照される係数マップにより求めた係数を、第1効率に掛け合わせることで、第1効率を外気温に応じて変化させることも考えられるが、この場合、全てのSCR入口温度と計算ストレージ量の組合せに係数が掛け合わされてしまうため、低外気温かつDPF再生時であってもアンモニアスリップが発生するおそれがない場合(例えば計算ストレージ量が低く、SCR入口温度が浄化効率が高い温度領域にある場合など)においても、尿素水の噴射量が低減して、排気ガスの浄化が十分でなくなってしまう可能性がある。
本実施の形態では、第1効率マップ128aを、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで参照される3次元のマップとしているため、アンモニアスリップが発生するおそれがない場合には、従来通りの浄化効率(第1効率)に設定することが可能であり、アンモニアスリップが発生するおそれがある場合にのみ、尿素水の噴射量を低減させることが可能となる。また、第1効率マップ128aを3次元のマップとすることで、排気ガスの浄化を優先すべき温度(例えば25℃以上)では、従来通りのマップを使用するようにし、アンモニアスリップが発生する低外気温時に用いるマップと切り分けることが可能になる。
上記実施の形態では、DPF108の下流側の排気管102にSCR装置103を設ける場合を説明したが、これに限らず、DPF108の上流側の排気管102にSCR装置103を設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、上流側NOxセンサ110を用いて計算ストレージ量を算出する場合を説明したが、上流側NOxセンサ110の代替として下流側NOxセンサ111を用いるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第1効率マップ128aを、3つの異なる外気温に対応する3枚マップで構成したが、従来通りの浄化効率に設定可能なマップを有していれば、3枚に限らず複数マップに構成することも可能である。
100 SCRシステム
102 排気管
103 SCR装置
104 ドージングバルブ(尿素水噴射手段)
105 尿素タンク
106 サプライモジュール
110 上流側NOxセンサ
111 下流側NOxセンサ
125 ECM
126 DCU
127 計算ストレージ量演算部
128 浄化効率マップ
128a 第1効率マップ
128b 第2効率マップ
129 浄化効率演算部
130 尿素水噴射制御部
131 協調制御部
132 協調制御閾値マップ
E エンジン

Claims (2)

  1. エンジンの排気管に、排気ガス中の粒子状物質を捕集するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)を設けた車両に搭載され、
    前記DPFの上流側または下流側の前記排気管に設けられたSCR(選択還元触媒)装置と、
    前記SCR装置の上流側で尿素水を噴射する尿素水噴射手段と、
    前記排気管に設けられたNOxセンサと、
    前記SCR装置の上流側に設けられ、前記SCR装置の入口での排気ガス温度であるSCR入口温度を検出する排気温度センサと、
    前記排気温度センサが検出したSCR入口温度を用いて、前記SCR装置に吸蔵されているアンモニアのストレージ量である計算ストレージ量を算出する計算ストレージ量演算部と、
    SCR入口温度と、計算ストレージ量と、排気ガス流量と、外気温ごとに、前記SCR装置の浄化効率が与えられた効率マップと、
    SCR入口温度と、計算ストレージ量と、排気ガス流量と、外気温とで前記効率マップを参照し、前記SCR装置の浄化効率を求める浄化効率演算部と、
    前記浄化効率演算部で求めた浄化効率と、排気ガス中のNOx濃度とに応じて、尿素水噴射量を制御する尿素水噴射制御部と、を備え
    前記効率マップは、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで参照される第1効率マップと、SCR入口温度と排気ガス流量とで参照される第2効率マップとからなり、
    前記浄化効率演算部は、SCR入口温度と計算ストレージ量と外気温とで前記第1効率マップを参照して第1効率を求めると共に、SCR入口温度と排気ガス流量とで前記第2効率マップを参照して第2効率を求め、これら第1効率と第2効率を掛け合わせることによって、前記SCR装置の浄化効率を求めるようにされる
    ことを特徴とするSCRシステム。
  2. 前記第1効率マップは、外気温が低いほど、第1効率の値が小さくなるように設定されている請求項1記載のSCRシステム。
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