JP5462582B2 - ヘルメットの内装体掛け具 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘルメット本体に取り付けられるハンモックや顎紐等の内装体の着脱を、ユーザーにわかり易い操作により、安全且つ小さな力で簡単に行うことができるヘルメットの内装体掛け具に関するものである。
ヘルメット本体(帽体)に取り付けられるハンモックや顎紐等の内装体は、洗浄するときなどに、ヘルメット本体から取り外す必要がある。これら内装体をヘルメット本体から取り外すためには、ヘルメット本体と内装体掛け具との係合(嵌合)構造に応じた操作(方法)が必要になる。例えば、ヘルメット本体と内装体掛け具との係合を外すために強い力を必要とする係合構造を採用している場合、ユーザー(作業者)は、内装体を取り外す操作において、内装体に強い力を加えることが必要となる。この場合、係合を外す際に内装体に対して相当程度の強い力が加えられることとなるが、係合が外れることでその加えられる力に対抗する力がなくなる。このため、係合が外れて内装体が本体から外された拍子に、ユーザーが勢い余ってヘルメットを構成する構造物の角(エッジ)に手をぶつけてしまい、怪我をするという危険があった。
さらに、ヘルメット本体と内装体掛け具との係合箇所が、ヘルメット本体内側の奥まったところや内装体の影となるところのように、ユーザーにとって見えにくい場所に位置している場合、ユーザーは係合箇所を目視により確認することができない。このような場合、ヘルメット本体に内装体を着脱する方法はユーザーに分かりにくい。このため、ユーザーにとって見えにくい場所を係合箇所とすることは、誤った方法で内装体を外したことによる破損を恐れて、ユーザーが内装体を外すことをためらう一因になるという問題があった。
前記の問題の解消を目的とした従来の内装体掛け具としては、ヘルメット本体の縁部付近内面に形成された一対のブラケット部と、ブラケット部の差し込み溝に差し込み可能な差し込み片と、差し込み片に形成された弾性係止爪部材に設けられた爪部を落ち込ませて差し込み片の抜け止めを行う係合孔とを備えたヘルメットの内装体掛け具がある(例えば、特許文献1参照)。この内装体掛け具によれば、ヘルメット本体への内装体の取り付け・取り外し(着脱)操作を小さな力を用いて簡単に行うことができる。
特開2009−68151号公報(図4)
しかしながら、ヘルメットが複数の内装体(付属品)を備えている場合、複数の内装体それぞれを着脱するための作業が必要となる。例えば、着用者の頭部を衝撃から守るハンモック及び着脱可能な耳紐(顎紐)を備えたヘルメットでは、ユーザーは、ハンモック及び耳紐についてそれぞれ作業を行う必要があるから、これら内装体の着脱に手間がかかるという問題があった。特に、内装体の種類毎に異なる係合構造が用いられている場合、ユーザーはそれぞれの係合構造に対応した方法を知っておく必要があるから、内装体の着脱作業が煩雑であった。また、同じ係合構造が用いられていても、ヘルメット本体の異なる場所に内装体が取り付けられている場合、異なる位置でそれぞれを取り外す作業が必要となるから、煩雑である。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、複数の内装体を備えているヘルメットであっても、それら内装体の着脱方法が分かりやすく、ユーザーが簡単に内装体を着脱することができるヘルメットの内装体掛け具を提供することを目的とする。
本発明のヘルメットの内装体掛け具は、前記の課題を解決するための手段として、以下の構成を採用している。
請求項1記載の発明は、ヘルメット本体に内装体を装着するヘルメットの内装体掛け具において、前記ヘルメット本体の縁部付近内面に形成されたブラケット部と、前記ブラケット部に差し込み可能な複数の差し込み片とを備えており、複数の前記差し込み片が、一対の爪部が突設された弾性係止爪部材をそれぞれ有しており、複数の前記差し込み片が、特定の前記ブラケット部に同時に係止可能であり、前記ブラケット部が、前記差し込み片が前記ブラケット部の所定位置まで差し込まれた状態において、前記爪部と係合して前記差し込み片の抜け止めを行う一対の係合部を有しており、前記爪部と前記係合部との係合が、一対の前記爪部が相互に近づく方向に前記弾性係止爪部材を撓ませることにより外れる構成。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載されたヘルメットの内装体掛け具において、前記弾性係止爪部材が、一対のつまみ部を備えており、前記弾性係止爪部材が、一対の前記つまみ部を相互に近づけることにより一対の前記爪部が相互に近づく方向に撓む構成。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載されたヘルメットの内装体掛け具において、複数の前記差し込み片が、前記弾性係止爪部材に一対のつまみ部が設けられている第1の差し込み片と、前記爪部と前記係合部とが係合した状態において一対の前記つまみ部の間に前記弾性係止爪部材が配設される第2の差し込み片であり、前記第2の差し込み片の前記弾性係止爪部材が、前記第1の差し込み片の一対の前記つまみ部を相互に近づけることにより、一対の前記爪部が相互に近づく方向に撓む構成。
請求項4記載の発明は、請求項1に記載されたヘルメットの内装体掛け具において、一対の前記つまみ部が相互に近づけられることにより、前記第2の差し込み片に対して前記ブラケット部から引き抜かれる方向の力が加えられる構成。
請求項記載の発明は、請求項3又は4に記載されたヘルメットの内装体掛け具において、前記第1の差し込み片が、ハンモック装着用差し込み片であり、前記第2の差し込み片が、耳紐装着用差し込み片である構成。
請求項記載の発明は、請求項3からのいずれかに記載されたヘルメットの内装体掛け具において、前記ブラケット部が、互いに距離を隔てて、かつ互いに向かい合う側に差し込み溝を設けて前記ヘルメット本体の前記縁部側から奥側に向けて形成された一対の差し込み溝を備えており、一対の前記第1の差し込み片が、前記差し込み溝に差し込み可能な差し込み部を備えており、前記係合部が、前記ヘルメット本体の前記縁部付近内面に形成された突起部である構成。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載されたヘルメットの内装体掛け具において、前記弾性係止爪部材が、前記差し込み片が前記ブラケット部の前記所定位置まで差し込まれた状態において、前記ブラケット部から引き抜かれる方向の力が該差し込み片に加えられることにより、前記爪部の間隔が開く方向に撓むものである構成。
本発明のヘルメットの内装体掛け具は、前記の構成を備えていることにより、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、差し込み片をブラケット部の所定位置まで差し込むことにより一対の爪部と係合部とを係合させて、該差し込み片に取り付けられた内装体をヘルメットに取り付け、一対の爪部が相互に近づく方向に前記弾性係止爪部材を撓ませることにより一対の爪部と係合部との係合を外して、該差し込み片に取り付けられた内装体をヘルメットから取り外すことができる。また、本発明は、複数の差し込み片を備えているから、複数の差し込み片に異なる内装体を取り付けることにより、複数の内装体をヘルメット本体の縁部付近に形成されたブラケット部において着脱することができる。したがって、本発明のヘルメットの内装体掛け具を用いることにより、ヘルメットから複数の内装体を着脱する場合であっても、同一箇所においてかつ同一の方法により着脱作業を行うことができるから、ユーザーは効率良く内装体の着脱作業を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、ユーザーは、一対のつまみ部を操作することにより、爪部と係合部との係合を外すことができるから、差し込み片に取り付けられた内装体をヘルメット本体に着脱するための方法をより容易に理解することができる。
請求項3記載の発明によれば、ユーザーは、第1の差し込み片のつまみ部を操作することにより、第1の差し込み片及び第2の差し込み片について、爪部と係合部との係合を外すことができる。このため、つまみ部を設ける空間が限られている場合であっても、つまみ部の大きさをユーザーにとって良好な操作性を維持するために十分な大きさとすることができる。すなわち、第1及び第2の差し込み片において共通のリリースボタン(爪部と係合部との係合を外して内装体を取り外すボタン)として、第1の差し込み片のつまみ部を用いることにより、ユーザーは、迷うことなく複数の内装体をヘルメットから取り外す操作を行うことができ、また、つまみ部の大きさを十分なものとすることができる。
請求項4記載の発明によれば、ユーザーがつまみ部を操作することにより、第2の差し込み片の爪部と係合部との係合を外すと共に、第2の差し込み片をブラケット部から引き抜く方向の力が第2の差し込み片に対して加えられる。このため、ユーザーがつまみ部を操作することによって、第2の差し込み片の抜け止めが外されると同時に第2の差し込み片をブラケット部から引き抜くことができるから、ユーザーは第2の差し込み片をブラケット部から取り外す作業を効率よく行うことができる。
請求項記載の発明によれば、ハンモック装着用差し込み片のつまみ部を操作することにより、ハンモック装着用差し込み片のみならず耳紐装着用差し込み片についても爪部と係合部との係合を外すことができる。
請求項記載の発明によれば、ヘルメット内装体掛け具の作製に要するコストを低減させることができる。係合部として用いられる他の構成としては、例えば、爪部を落ち込ませて差し込み片の抜け止めを行う係合孔が挙げられる。しかし、係合孔には、これを作製するために複雑な構造の金型が必要であり、作製された製品にいわゆるバリが生じやすく、バリが係合の不具合の原因となることがあるという問題がある。これに対して、係合部を突起部として構成することにより、係合孔と比べて簡単な構造の金型を用いて作製することができ、かつ、製品にバリが生じることを防止できるから、製造コストを低減させることができる。
請求項記載の発明によれば、差し込み片を抜く方向の力が差し込み片に加えられたときに、一対の爪部の間隔が開いて係合部に食い込むから、差し込み片とブラケット部との係合をより強固なものとすることができる。これにより、差し込み片を抜く方向すなわち差し込み片が外れる方向の力が加わったときに、爪部が滑って差し込み片がブラケットから外れてしまうことを防止することができる。
本発明の実施形態であるヘルメットの内装体掛け具を備えたヘルメットの内面構造を示す平面図 図1のヘルメットに設けられた内装体掛け具の使用状態を示す要部斜視図 内装体掛け具を構成する第1の差し込み片及び第2の差し込み片が、ブラケット部から取り外された状態を示す斜視図 掛け止めブラケットの所定位置における第1の差し込み片と第2の差し込み片との位置関係を説明するための要部側面図 掛け止めブラケットに第1の差し込み片と第2の差し込み片とが取り付けられた状態を説明するため、図3とは反対側から内装体掛け具を見た状態を示す斜視図 第1の差し込み片のつまみ部と第2の差し込み片の弾性係止爪部材との関係を説明する要部斜視図 爪部の形状を説明する要部正面図
以下、図1〜7に基づいて、本発明のヘルメットの内装体掛け具の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態であるヘルメットの内装体掛け具を備えたヘルメットの内面構造を示す平面図である。同図に示すように、ヘルメット1は、ヘルメット本体2とハンモック(内装体)3と顎紐(内装体)4とを備えている。そして、ハンモック3及び顎紐4はいずれも、ヘルメット本体2の内側周縁部(縁部)2a付近に設けられた4つの内装体掛け具5によって、ヘルメット本体2に取り付けられている。
図2は、ヘルメット1に設けられた内装体掛け具の使用状態を示す要部斜視図である。同図に示すように、内装体掛け具5は、ヘルメット本体2の内側周縁部2a付近の内面にヘルメット本体2と一体に形成された固定側の掛け止めブラケット(ブラケット部)6と、取り外し側の第1の差し込み片7及び第2の差し込み片8(以下、適宜、両者をまとめて「差し込み片」という。)とから構成されている。
差し込み片は、掛け止めブラケット6に安定して着脱可能に取り付けられるものであって、掛け止めブラケット6内部の所定位置に差し込まれることにより抜け止めされる。このため、ヘルメット1のユーザーは、差し込み片に取り付けられた内装体のヘルメット本体2への着脱を、差し込み片の取り付け・取り外しによって行うことができる。
図3は、第1の差し込み片7及び第2の差し込み片8が、ブラケット部6から取り外された状態を示す斜視図である。同図に示すように、掛け止めブラケット6は、一対の差し込み溝9及び一対の突起部10を備えている。
差し込み溝9は、ヘルメット本体2の内面にヘルメット本体2の垂直方向(縁部側から奥側に向かう方向)に延びる一対の溝として形成されている。そして、その一端側においてヘルメット本体2の開口側(縁部側)に向かって開放され、他端側(奥側)においてストッパー部11により一部が閉じられている。なお、本実施の形態においては、係合部として掛け止めブラケット6に突起部10を設けているが、その代わりに、差し込み溝9に係合孔を設けて、係合孔において差し込み片と係合する構成を採用することもできる。しかし、簡単な構造の金型を用いて作製することができ、製品にバリが生じにくいことから、係合孔よりも突起部10により係合部を構成するほうが好ましい。
突起部10は、ヘルメット本体2の内面に、ヘルメット本体2の開口側から見たときに差し込み溝9の間となる位置に、ヘルメット本体2と一体として形成されている。そして、突起部10には、ヘルメット本体2の奥側に係止爪面12が形成されている。一対の突起部10の係止爪面12は、後述する係止爪面15aおよび係止爪面22aに対応した形状として、すなわち、ヘルメット本体2(図1〜3参照)の内側から見たときに、内側周縁部2a側が広いハの字状に形成されている。なお、本実施の形態の一対の突起部10は、ヘルメット本体2内面から突出した2つの部分として構成されているが、突起部10を一体のものとして構成してもよい。この場合は、一体として形成された突起部において、係合する2つの部分が一対の突起部となる。
第1の差し込み片7は、取り付け孔13、弾性係止爪部材14、一対の爪部15、一対のつまみ部16、一対の差し込み部17及び保持部18を備えている。弾性係止爪部材14及び爪部15は、保持部18に覆われているため、図3においては破線を用いて示している。取り付け孔13は、ハンモック3(図1参照)が取り付けられるものである。
爪部15は、弾性係止爪部材14の外側面に突設させて弾性係止爪部材14と一体に形成されており、下側(ヘルメット本体2の奥側)から上側(ヘルメット本体2の開口側)に進むに従って、徐々に外側に突出する形状であり、その上端に係止爪面15aが設けられている。係止爪面15aは、第1の差し込み片7が掛け止めブラケット6の所定位置まで差し込まれた状態において、突起部10の係止爪面12と当接するものである。この係止爪面15aと係止爪面12との当接(係合)により、掛け止めブラケット6から第1の差し込み片7が抜けることを防止すること(抜け止め)ができる。また、爪部15は、第1の差し込み片7が掛け止めブラケット6の所定位置に差し込まれることにより、弾性係止爪部材14の撓み復元力によって、突起部10と自動的に係合(嵌合)して掛け止めされる。この係合は、弾性係止爪部材14を撓ませて、一対の爪部15を一対の突起部10の内側に逃さない限り外れることがない。
つまみ部16は、弾性係止爪部材14の上端側(ヘルメット本体2の開口側)に弾性係止爪部材14と一体に形成されている。一対のつまみ部16を相互に近づけることにより、一対の爪部15が相互に近づく方向に弾性係止爪部材14を撓ませることができる。この操作により、爪部15の先端部間の距離を突起部10内側の距離(間隔)よりも小さくすることにより、爪部15(係止爪面15a)と突起部10(係止爪面12)との係合を外して、第1の差し込み片7を掛け止めブラケット6から取り外すことができる。したがって、弾性係止爪部材14に設けられた一対のつまみ部16を操作することによって、ハンモック3を簡単に取り外すことができる。
差し込み部17は、掛け止めブラケット6の差し込み溝9に差し込み可能な形状である。そして、差し込み溝9のストッパー部11と当接する位置まで差し込まれることによって、第1の差し込み片7が掛け止めブラケット6の所定位置(爪部15と突起部10とが係合して第1の差し込み片7が抜け止めされる位置)に差し込まれた状態となる。なお、差し込み部17は、第1の差し込み片7を抜け止めするものではないから、爪部15と突起部10との係合を外した状態で第1の差し込み片7を引き抜くことにより、第1の差し込み片7を掛け止めブラケット6から取り外すことができる。
保持部18は、第2の差し込み片8が掛け止めブラケット6の所定位置に差し込まれた状態において、第2の差し込み片8がヘルメット本体2の内側にずれることがないように、第2の差し込み片8を保持するものである。また、保持部18の上端側に設けられた凹部19と第2の差し込み片8の突起部23とが係合する位置で、第2の差し込み片8が掛け止めブラケット6の所定位置に位置することとなる。
第2の差し込み片8は、取り付け孔20、弾性係止爪部材21、一対の爪部22、突起部23を備えている。取り付け孔20は、顎紐4(図1参照)が取り付けられるものである。弾性係止爪部材21には、一対の爪部22及び突起部23が形成されている。
爪部22は、弾性係止爪部材21の外側面に突設させて弾性係止爪部材21と一体に形成されており、下側から上側に進むに従って徐々に外側に突出する形状であり、その上端に係止爪面22aが設けられている。係止爪面22aは、第2の差し込み片8が掛け止めブラケット6の所定位置まで差し込まれた状態において、突起部10の係止爪面12と当接するものである。この係止爪面22aと係止爪面12との係合により、第2の差し込み片8の掛け止めブラケット6からの抜けを防止することができる。また、爪部22は、第2の差し込み片8が掛け止めブラケット6の所定位置に差し込まれることにより、弾性係止爪部材21の撓み復元力によって、突起部10と自動的に係合(嵌合)し、この係合により第2の差し込み片8が掛け止めブラケット6に掛け止めされる。この掛け止めは、弾性係止爪部材21を撓ませて、一対の爪部22を一対の突起部10の内側に逃さない限り外れることがない。
弾性係止爪部材21は、第2の差し込み片8が掛け止めブラケット6の所定位置まで差し込まれた状態において、その両端(中心から見た場合に、爪部22が設けられている部位よりも外側となる両端)の当接面21aが、第1の差し込み片7の一対のつまみ部16の間に位置する。この構成により、第1の差し込み片7及び第2の差し込み片8が掛け止めブラケット6の所定位置に配設されている状態において、一対のつまみ部16を相互に近づける操作により、弾性係止爪部材21の両端を近づけることができる。このため、つまみ部16を相互に近づけることによって、第2の差し込み片8の一対の爪部22が相互に近づく方向に弾性係止爪部材21を撓ませて、爪部22と突起部10との係合を外すことができる。
したがって、ユーザーは、つまみ部16を第1の差し込み片7と第2の差し込み片8とに共通のリリースボタンとして用いることができるから、つまみ部16の操作性が非常に良好となる。すなわち、内装体掛け具5は、複数の差し込み片が共通の係合構造を採用しているから、複数の差し込み片に複数の内装体が取り付けられた場合に、ユーザーは、共通の操作方法を用いて複数の異なる内装体の着脱を行うことができる。したがって、ユーザーは、複数の内装体をヘルメット本体に着脱する作業において、内装体に応じて異なる操作方法を用いる必要がないから、着脱のための作業を簡易かつ効率よく行うことができる
第1の差し込み片7と第2の差し込み片8のそれぞれについて、ユーザーが指で押しやすい大きさのリリースボタンを設けると、そのぶん掛け止めブラケット6が大きくなってしまうという問題がある。この問題を避けるために各リリースボタンを小さくすると、内装体掛け具5(図1参照)の簡易着脱性が損なわれてしまうという問題が生じる。そこで、これらの問題を解消するために、内装体掛け具5は、上述したように第1の差し込み片7のつまみ部16の間に第2の差し込み片8の当接面21aを配設する構成を採用することにより、複数の差し込み片のリリースボタンを重ねている。
この構成により、つまみ部16に対する操作により、複数の差し込み片を掛け止めブラケット6から取り外すことが可能となる。また、つまみ部16を複数の差し込み片に共通のリリースボタンとして用いているから、つまみ部16を操作性が損なわれない大きさに維持することができ、これによりその操作性を良好なものとすることができる。
突起部23は、第1の差し込み片7のストッパー部19と係合することにより、第2の差し込み片8を掛け止めブラケット6の所定位置に位置させるものである。また、当該所定位置においては、第2の差し込み片8下端の凹部24も第1の差し込み片7の弾性係止爪部材14と保持部18とを繋ぐ連接部25と係合する。これらの係合によって、第2の差し込み片8は、垂直方向(ヘルメット本体2の縁部側から奥側に向かう方向)における所定位置に固定される。また、第2の差し込み片8の爪部22が、第1の差し込み片7の弾性係止爪部材14と保持部18とに挟まれていることによって、水平方向(ヘルメット本体2内面の垂線方向)における所定位置に固定される。
図4は、掛け止めブラケット6の所定位置における、第1の差し込み片7と第2の差し込み片8との位置関係を説明する要部側面図である。同図に示したように、第1の差し込み片7の差し込み部17の奥に位置している第2の差し込み片8の弾性係止爪部材21が、第1の差し込み片7の弾性係止爪部材14と保持部18との間に挟まれている。そして、第2の差し込み片8の弾性係止爪部材21の当接面21aが、第1の差し込み片7の一対のつまみ部16の内側に位置している。また、第1の差し込み片7の爪部15の係止爪面15aと第2の差し込み片8の爪部22の係止爪面22aとが近接して位置しているから、爪部15及び爪部22を掛け止めブラケット6の突起部10(図3参照)に係合させることができる。
図5は、掛け止めブラケット6に第1の差し込み片7と第2の差し込み片8とが取り付けられた状態を説明するため、図3とは反対の方向から内装体掛け具5(図1、図2参照)を見た状態を示す斜視図である。同図に示したように、第1の差し込み片7及び第2の差し込み片8はそれぞれ、爪部15及び爪部22が突起部10と係合することにより、掛け止めブラケット6の所定位置に固定される。
図6は、第1の差し込み片7のつまみ部16と第2の差し込み片8の弾性係止爪部材21との関係を説明する要部斜視図である。同図に示すように、つまみ部16の当接面16aと弾性係止爪部材21の当接面21aとはいずれも、ヘルメット本体2(図1〜3参照)の内側から見たときに、ヘルメット本体2の内側周縁部2a側に向かって広がる形状に形成されている。つまり、一対のつまみ部16の当接面16a及び一対の弾性係止爪部材21の当接面21aはいずれも、ヘルメット本体2(図1〜3参照)の内側から見たときに、ヘルメット本体2の内側周縁部2a側に向かって広くなるハの字状に、すなわち一対の面の間隔(一対の当接面16a同士の間隔、一対の当接面21a同士の間隔)がヘルメット本体2の内側周縁部2a側に向かって徐々に広くなるように傾斜して形成されている。
このため、一対のつまみ部16が相互に近づく方向(図中の矢印Aの方向)の力が第1の差し込み片7のつまみ部16に加えられると、第2の差し込み片8の弾性係止爪部材21には、爪部22(図3参照)が相互に近づく方向の力が加えられると共に、掛け止めブラケット6から引き抜かれる方向(図中の矢印Bの方向)の力も加えられることとなる。
この構成により、つまみ部16を操作することによって、爪部22と突起部10との係合を外すと同時に、第2の差し込み片8を掛け止めブラケット6から引き抜くことができる。したがって、ユーザーは、つまみ部16の操作によって、ワンタッチで第2の差し込み片8を掛け止めブラケット6から取り外すことができるから、第2の差し込み片8に取り付けられている顎紐4の取り外しの操作性が良好なものとなる。
図7は、第1の差し込み片7の爪部15の形状を説明するための要部正面図である。同図に示すように、第1の差し込み片7は、一対の爪部15が、やじり状すなわち、第1の差し込み片7が掛け止めブラケット6の所定位置にある状態において、ヘルメット本体2(図1〜3参照)の内側から見たときに、爪部15の先端が基端よりもヘルメット本体2の内側周縁部2a側に位置するように形成されている。爪部15の係止爪面15aに着目すると、第1の差し込み片7が掛け止めブラケット6の所定位置にある状態においてヘルメット本体2の内側から見たときに、一対の爪部15の係止爪面15aが内側周縁部2a側のほうが広いハの字状となっている。また、図7にAで示した係止爪面15aと弾性係止爪部材14とが形成する角が鋭角となっている。これにより、掛け止めブラケット6の所定位置に第1の差し込み片7が差し込まれている状態において、第1の差し込み片7に掛け止めブラケット6から引き抜く方向の力が加えられた場合、弾性係止爪部材14が一対の爪部15の間隔が開く方向(係合を外す方向とは逆方向)に撓む。すなわち、掛け止めブラケット6から引き抜く方向の力が第1の差し込み片7に加えられた場合、爪部15と弾性係止爪部材14との間に突起部10が食い込むこととなるから、突起部10と爪部15との係合をより強固なものとすることができる。
このため、引き抜く方向の力が第1の差し込み片7に加えられたことにより係止爪面12と係止爪面15aとの間に滑りが生じて、第1の差し込み片7が掛け止めブラケット6から抜けてしまうという問題が生じることを防止できる。したがって、ユーザーが所望しないときに、ハンモック3がヘルメット本体2から外れることをより確実に防止することができる。
また、第2の差し込み片8の爪部22をやじり状とすれば、爪部15についての前記説明と同様の作用によって、ユーザーが所望しないときに、顎紐4がヘルメット本体2から外れることをより確実に防止することができる。
本発明は、ハンモックや顎紐等の内装体をヘルメット本体に着脱する用途に用いることができる。
1 ヘルメット
2 ヘルメット本体
2a 内側周縁部(縁部)
3 ハンモック
4 顎紐
5 内装体掛け具
6 掛け止めブラケット(ブラケット部)
7 第1の差し込み片(ハンモック装着用差し込み片)
8 第2の差し込み片(耳紐装着用差し込み片)
9 差し込み溝
10 突起部(係部)
14 弾性係止爪部材
15 爪部
16 つまみ部
17 差し込み部
18 保持部
21 弾性係止爪部材
22 爪部

Claims (7)

  1. ヘルメット本体に内装体を装着するヘルメットの内装体掛け具において、
    前記ヘルメット本体の縁部付近内面に形成されたブラケット部と、前記ブラケット部に差し込み可能な複数の差し込み片とを備えており、
    複数の前記差し込み片が、一対の爪部が突設された弾性係止爪部材をそれぞれ有しており、
    複数の前記差し込み片が、特定の前記ブラケット部に同時に係止可能であり、
    前記ブラケット部が、前記差し込み片が前記ブラケット部の所定位置まで差し込まれた状態において、前記爪部と係合して前記差し込み片の抜け止めを行う一対の係合部を有しており、
    前記爪部と前記係合部との係合が、一対の前記爪部が相互に近づく方向に前記弾性係止爪部材を撓ませることにより外れることを特徴とするヘルメットの内装体掛け具。
  2. 前記弾性係止爪部材が、一対のつまみ部を備えており、
    前記弾性係止爪部材が、一対の前記つまみ部を相互に近づけることにより一対の前記爪部が相互に近づく方向に撓むことを特徴とする請求項1に記載のヘルメットの内装体掛け具。
  3. 複数の前記差し込み片が、前記弾性係止爪部材に一対のつまみ部が設けられている第1の差し込み片と、前記爪部と前記係合部とが係合した状態において一対の前記つまみ部の間に前記弾性係止爪部材が配設される第2の差し込み片であり、
    前記第2の差し込み片の前記弾性係止爪部材が、前記第1の差し込み片の一対の前記つまみ部を相互に近づけることにより、一対の前記爪部が相互に近づく方向に撓むことを特徴とする請求項1に記載のヘルメットの内装体掛け具。
  4. 一対の前記つまみ部が相互に近づけられることにより、前記第2の差し込み片に対して前記ブラケット部から引き抜かれる方向の力が加えられることを特徴とする請求項3に記載のヘルメットの内装体掛け具。
  5. 前記第1の差し込み片が、ハンモック装着用差し込み片であり、
    前記第2の差し込み片が、耳紐装着用差し込み片であることを特徴とする請求項3又は4に記載のヘルメットの内装体掛け具。
  6. 前記ブラケット部が、互いに距離を隔てて、かつ互いに向かい合う側に差し込み溝を設けて前記ヘルメット本体の前記縁部側から奥側に向けて形成された一対の差し込み溝を備えており、
    前記第1の差し込み片が、前記差し込み溝に差し込み可能な差し込み部を備えており、
    前記係合部が、前記ヘルメット本体の前記縁部付近内面に形成された突起部であることを特徴とする請求項3からのいずれかに記載のヘルメット内装体掛け具。
  7. 前記弾性係止爪部材が、前記差し込み片が前記ブラケット部の前記所定位置まで差し込まれた状態において、前記ブラケット部から引き抜かれる方向の力が該差し込み片に加えられることにより、前記爪部の間隔が開く方向に撓むものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のヘルメットの内装体掛け具。
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