JP2011036279A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】特定図柄の停止表示に応じて有利な遊技状態を発生させるスロットマシンにおいて、特定図柄を停止表示させるに当って初級者が不満を感じるおそれが少なく上級者も十分に楽しむことができるという優れた遊技性を備えたスロットマシンを提供すること。
【解決手段】スロットマシン1は、第1特別役の入賞に応じて第1の引込範囲が設定される第1CT状態を発生する第1CT状態発生手段451と、第2特別役の入賞に応じて第1の引込範囲よりも狭い第2の引込範囲が設定される第2CT状態を発生する第2CT状態発生手段452と、第1CT状態での特定小役の入賞に応じて第1特別遊技状態を発生する第1特別遊技状態発生手段461と、第2CT状態での特定小役の入賞に応じて第1特別遊技状態より有利な第2特別遊技状態を発生する第2特別遊技状態発生手段462と、第1特別役と第2特別役との同時当選を発生可能な内部抽選手段41と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、特定図柄の停止表示に応じて有利な遊技状態を発生させるスロットマシンに関する。
従来より、例えば、特定図柄の停止表示に応じてRT状態などの有利な遊技状態が発生するスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特定図柄の種類は様々であるが、例えば、特定小役の入賞図柄や取りこぼし図柄などが特定図柄として設定される場合が多い。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、特定図柄の数を増やすと目押しが苦手な初級者であっても容易に特定図柄を停止表示できるようになるものの上級者にはもの足りなくなってしまうおそれがある一方、特定図柄の数を減らすと目押しの難易度が高くなって上級者も楽しめる遊技性を実現できるものの初級者が不満を感じてしまうおそれがあるという問題がある。
特開2008−212207号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、特定図柄の停止表示に応じて有利な遊技状態を発生させるスロットマシンにおいて、特定図柄を停止表示させるに当って初級者が不満を感じるおそれが少なく上級者も十分に楽しむことができるという優れた遊技性を備えたスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
該ゲーム開始操作手段が操作されたときに、第1特別役、第2特別役及び特定小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
該停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
該入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記第1特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて、前記引込範囲が第1の引込範囲に制限される第1CT状態を発生する第1CT状態発生手段と、
前記第2特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて、前記引込範囲が前記第1の引込範囲よりも狭い第2の引込範囲に制限される第2CT状態を発生する第2CT状態発生手段と、
前記第1CT状態において、前記各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが前記特定小役に対応する図柄と一致した場合に、遊技者にとって有利な第1特別遊技状態を発生する第1特別遊技状態発生手段と、
前記第2CT状態において、前記各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが前記特定小役に対応する図柄と一致した場合に、前記第1特別遊技状態よりも有利な第2特別遊技状態を発生する第2特別遊技状態発生手段と、を備え、
前記内部抽選手段は、前記第1特別役及び前記第2特別役の両方を1回のゲームで同時に内部当選役として決定する場合があり、
前記表示制御手段は、前記第1特別役及び前記第2特別役の両方が同時に内部当選役として決定されたゲームにおいて、前記停止操作手段の操作態様が第1操作態様である場合には前記第1特別役に対応する図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止させ、前記停止操作手段の操作態様が第2操作態様である場合には前記第2特別役に対応する図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させるように構成されていることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンでは、前記第1特別役が前記第1CT状態の契機役となっている一方、前記第2特別役が前記第2CT状態の契機役となっている。前記第1CT状態と前記第2CT状態との相違点は、図柄を停止させる際の前記引込範囲にある。前記第1CT状態に適用される前記第1の引込範囲よりも前記第2CT状態に適用される前記第2の引込範囲の方が狭く設定されている。前記表示制御手段に設定される引込範囲が狭くなれば、前記特定小役に対応する図柄を狙って停止させる、いわゆる目押しによる前記特定小役の入賞難易度が高くなる。したがって、前記第2CT状態では、前記第1CT状態よりも前記特定小役の入賞難易度が高くなっている。
前記スロットマシンでは、前記第1CT状態における前記特定小役の入賞に応じた前記第1特別遊技状態の有利度合い、及び前記第2CT状態における前記特定小役の入賞に応じた前記第2特別遊技状態の有利度合いが、前記特定小役の入賞難易度の違いを反映したものとなっている。すなわち、前記第2CT状態下での前記特定小役の入賞の難しさを反映して、前記第2特別遊技状態の方が前記第1特別遊技状態よりも有利度合いが高くなっている。
本発明のスロットマシンの遊技では、前記第1特別役及び前記第2特別役が同時に内部当選役として決定される場合(以下、同時当選。)がある。前記第1特別役と前記第2特別役とが同時当選した際、前記第1操作態様に基づいて前記停止操作手段を操作すれば前記第1特別役を入賞でき、前記第2操作態様に基づいて前記停止操作手段を操作すれば前記第2特別役を入賞できる。つまり、前記スロットマシンの遊技では、前記第1特別役と前記第2特別役とが同時当選したとき、遊技者が前記第1操作態様に基づく停止操作を行うか、前記第2操作態様に基づく停止操作を行うかに応じて入賞する特別役が切り替わる。
初級者等であれば、前記第1特別役を入賞させて目押しが簡単な前記第1CT状態を発生させるのが良い。前記第1CT状態であれば、比較的簡単に前記特定小役を入賞でき、これにより遊技者にとって有利な前記第1特別遊技状態を発生させることができるからである。一方、いわゆる目押しの得意な上級者等は、前記第2特別役を入賞させて前記第2CT状態を発生させることが良い。この第2CT状態であれば、目押しが難しくなるものの前記特定小役を入賞できれば前記第1特別遊技状態よりも有利な前記第2特別遊技状態を発生させることができるからである。
このように本発明のスロットマシンでは、初級者が不満を感じるおそれが少なく、かつ、上級者が十分に楽しむことができるという優れた遊技性が実現されている。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記第1CT状態及び前記第2CT状態では、前記特定小役を含む全ての小役の内部当選状態を設定することが良い。また、前記第1CT状態及び前記第2CT状態の継続ゲーム数は、1ゲームのみであっても良いし、複数ゲームであっても良い。
また、前記内部抽選手段は、前記第1CT状態及び前記第2CT状態では、前記特定小役を内部当選役として決定することが好ましい(請求項2)。
この場合には、前記第1CT状態及び前記第2CT状態では、前記特定小役を狙って入賞できるようになる。前記特定小役を入賞できれば、前記第1特別遊技状態あるいは前記第2特別遊技状態を発生させることができる。
また、前記第1特別役及び前記第2特別役の両方が同時に内部当選役として決定されたゲームにおいて、前記停止操作手段が操作される前に前記第1操作態様及び前記第2操作態様を報知する操作態様報知手段を備えていることが好ましい(請求項3)。
前記操作態様報知手段による前記第1操作態様及び前記第2操作態様の報知が実行される場合には、前記第1操作態様を行うか前記第2操作態様を行うかを遊技者が選択することにより前記第1特別役あるいは前記第2特別役を選択的に入賞できるようになる。前記第1特別役あるいは前記第2特別役を選択的に入賞できれば、前記第1CT状態及び前記第2CT状態のうちのいずれかを遊技者の好みに応じて選択的に発生できる。
本発明のスロットマシンは、目押しが上手でない初級者から目押しが得意な上級者まで幅広く楽しむことができるという遊技性を実現した優れた特性のスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、AT発動抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、10枚役の同時当選パターン時の第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けを説明するための説明図。 実施例1における、同時当選報知画面を示す正面図。 実施例1における、AT発動中のSCT中画面を示す正面図。 実施例1における、AT発動中のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、AT非発動中のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、遊技状態が遷移する様子を説明するための状態遷移図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、図柄を停止する際の引込範囲が制限される一方、いわゆる目押しによって何れかの役を狙って入賞できるSCT状態(SCT1状態、SCT2状態)を発生するスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図13を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル(遊技媒体)の払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)と、が配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から所定数のメダルを投入するためのボタンである。3枚賭けゲームが設定される非ボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて投入数3を表す3ベット信号が発生する。一方、2枚賭けゲームが設定されるボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて2ベット信号が発生する。ただし、残りのクレジットが不足している場合には、1ベット信号等が発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号は発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定される。
図柄表示窓11は、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。
本例の入賞ラインは、図2に示すごとく、中段水平方向の入賞ライン211、対角方向の入賞ライン212、213、V字状の入賞ライン214、及び逆V字状の入賞ライン215よりなる変則5ラインにより構成されている。両側の図柄表示領域110L、Rにおいては上段中段下段の3図柄全てがいずれかの入賞ライン上の図柄に当たる一方、中央の図柄表示領域110Cにおいては中段の1図柄のみが入賞ライン上の図柄に当たっている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。詳しくは図4を参照して後述するごとくリール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に21個の図柄20が略一定の間隔を空けて配置された回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
ストップボタン61は、図1に示すごとく、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生させる操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、同時当選報知画面710、SCT中画面720、RT中画面730・740を含む各種の演出画面を表示可能である。なお、報知手段71あるいは操作態様報知手段72による同時当選報知画面710、SCT中画面720、RT中画面730・740の内容については、図9〜図12を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の役、各リール21における図柄配列、遊技性の概略について説明する。
本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、ボーナス役(BIG、REG)、10枚役A〜D、SCT1役(第1特別役)、SCT2役(第2特別役)、特定小役である1枚役を含む複数種類の小役、及びリプレイ役が設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。
ここで、10枚役A〜Dの入賞図柄を説明する。10枚役Aの入賞図柄を構成する役図柄としては、各リール21L、C、Rにおいて「黒オレンジ」及び「白オレンジ」が設定されている。10枚役Aの入賞図柄は、2種類の「オレンジ」の全組み合わせである8通り8種類である。本例では、これら8種類の入賞図柄に対応する8種類の10枚役Aが必ず同時に内部当選するようになっている。
10枚役B〜Dの入賞図柄を構成する役図柄は、いずれか1箇所の特定リールで図柄「R」であり、他のリールでは2種類の図柄「オレンジ」のうちのいずれかとなっている。例えば、10枚役Bの入賞図柄としては、右リール21R及び中リール21Cにおける2種類の「オレンジ」の全組合せである4通りを左リール21Lの図柄「R」に対して組み合わせた4種類の入賞図柄が設定されている。なお、1回のゲームで内部当選可能な10枚役Bは、これら4種類の入賞図柄に対応する4種類の10枚役Bのうちのいずれか1種類となっている。10枚役C(D)についても同様に4種類の入賞図柄があり、これら4種類の10枚役C(D)のいずれか1種類が個別に内部当選可能である。
各リール21L、C、Rでは、図4に示すごとく図柄が配列されている。
左リール21L及び右リール21Rでは、特定の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が13図柄以上、種類を問わない場合の最大間隔が6図柄となっている。ここで、本例のスロットマシン1では、後述するごとくリール21が停止する際の通常の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。また、前述するごとく図柄表示領域110L、Rでは、上段中段下段の3図柄分に渡って入賞ラインが設定されている。したがって、非SCT状態であれば、左リール21L及び右リール21Rにおける「オレンジ」は、停止操作のタイミングによらず2種類のうちのいずれかが必ず引込範囲内に存在することになる。一方、特定の種類の「オレンジ」については、停止操作のタイミングによっては、引込範囲内に存在しない場合がある。左リール21L及び右リール21Rにおいて特定の種類の「オレンジ」を停止表示させるためには、非SCT状態であっても、対応するストップボタン61L、Rをタイミング良く操作する必要がある。
中リール21Cにおける2種類の「オレンジ」については、種類を問わない場合の最大間隔が4図柄、特定の種類の図柄「オレンジ」の最大間隔が13図柄以上となっている。それ故、非SCT状態であれば、中リール21Cにおける「オレンジ」は、種類を問わなければ目押しの必要がない一方、特定の種類の「オレンジ」は、目押しが必要な図柄となっている。
以上のことから、本例のスロットマシン1における10枚役Aは、非SCT状態であれば、全てのリール21において、必ず入賞ライン上に引き込める間隔で役図柄が配置された役となっている。10枚役B・C・Dは、それぞれ、左リール21L・中リール21C・右リール21Rにおいてのみ、必ず入賞ライン上に引き込める間隔で役図柄が配置された役となっている。
次に、本例のスロットマシン1の遊技性の概略を説明する。スロットマシン1が発生する遊技状態としては、非RT状態、RT状態、ボーナス状態がある。非RT状態では、通常状態のほかに、引込範囲が制限される一方、目押しによって狙って入賞を獲得できるSCT状態が発生する。RT状態では、ATが発動する場合がある。ATが発動すると、10枚役が同時当選した際、目押しが必要ない10枚役Aを入賞させるための停止順が報知される。なお、遊技状態の遷移については、図13を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入部630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作等により所定数のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞に応じて所定数(図3参照。)のメダルを払い出す払出部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる1〜6の設定値を変更するための操作部である。
制御部3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35と、乱数を発生する乱数発生部350と、を有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段410、リール21を制御する表示制御手段42、入賞図柄を判定する入賞判定手段43、入賞に応じた利益を付与する利益付与手段44、SCT1役の入賞に応じてSCT1状態(第1CT状態)を発生させる第1CT状態発生手段451、SCT2役の入賞に応じてSCT2状態(第2CT状態)を発生させる第2CT状態発生手段452、SCT1状態における1枚役(特定小役)の入賞に応じてRT状態(第1特別遊技状態)を発生させる第1特別遊技状態発生手段461、SCT2状態における1枚役の入賞に応じてRT状態(第2特別遊技状態)を発生させる第2特別遊技状態発生手段462、ATを発動させるか否かを決定するためのAT発動抽選を実行するAT抽選手段47、ATに対する期待度の異なるAT高確状態及びAT低確状態のいずれかを選択的に設定する状態設定手段481、AT高確状態とAT低確状態との間の移行抽選を実行する移行抽選手段482としての各機能を実現する。
メモリ手段であるROM33は、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、AT高確状態とAT低確状態との間の移行抽選に用いる移行抽選テーブル(図示略)、AT発動抽選に用いるAT発動抽選テーブル(図7)、及び表示制御手段42がリール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)を記憶している。
内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、0〜65535の抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブル、RT状態に適用されるテーブル、SCT状態(SCT1状態、SCT2状態)に適用されるテーブルのほか、図示しないボーナス状態に適用されるテーブルがある。ボーナス状態を除く各遊技状態の内部当選役抽選テーブルは、1〜6の設定値毎に用意されている。なお、同図中、各遊技状態に対応する欄のうち、縦方向の左列は当選乱数の個数を示し、同右列は内部当選確率を分母(1/xのx。)により示している。
通常状態用のテーブルでは、SCT1役及びSCT2役の当選乱数として、両方が同時に内部当選役として決定される同時当選乱数のみが規定されている。それ故、SCT1役及びSCT2役は、いずれか一方が単独で内部当選することはなく必ず同時に内部当選する。
RT状態用のテーブルでは、通常状態用のテーブルにおけるハズレ乱数の大部分がリプレイ役の当選乱数として規定されている。それ故、RT状態ではリプレイ役の内部当選確率が1/1.5となり、同1/7.3である通常状態と比べて格段に高くなる。
SCT状態用のテーブルでは、ボーナス役の当選乱数が規定されておらず、ボーナス役が内部当選する可能性はゼロである。一方、SCT状態では、内部抽選に関係なく、特定小役である1枚役を含め全ての小役が内部当選した状態となる。なお、リプレイ役の当選乱数は、通常状態用のテーブルと共通している。
図示しない移行抽選テーブルは、AT高確状態とAT低確状態との間の移行抽選の当選乱数が規定されたデータテーブルである。本例では、通常状態下のリプレイ役の当選乱数の一部が移行抽選の当選乱数として設定されている。リプレイ役の8980個の当選乱数(図6参照。)のうちの1000個がAT低確状態からAT高確状態への移行当選乱数となっており、2000個がAT高確状態からAT低確状態への移行当選乱数となっている。
図示しないリール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたデータテーブルである。リール制御テーブルとしては、SCT1状態用のテーブルと、SCT2状態用のテーブルのほか、非SCT状態用のテーブルが設定されている。非SCT状態用のリール制御テーブルは、全てのリール21について4図柄分に相当する引込範囲が設定されたテーブルである。SCT1状態用のテーブルでは、左・右リール21L、Rについて4図柄分に相当する引込範囲が設定されている一方、中リール21Cについては引込範囲が1図柄分に制限されている。SCT2状態用のテーブルでは、全てのリール21について引込範囲がゼロに設定されている。
AT発動抽選テーブルは、図7に示すごとく、AT発動抽選の当選乱数が規定されたデータテーブルである。AT発動抽選テーブルでは、通常状態下のSCT1役及びSCT2役の同時当選乱数の一部がAT発動抽選の当選乱数として規定されている。本例では、SCT1役又はSCT2役の入賞時にAT発動抽選が実行される。このAT発動抽選に当選すれば、その後のRT状態への移行に応じてATが発動する。一方、AT発動抽選に当選しても、その後、RT状態へ移行しなければその当選は無効となる。
当選乱数の数は、SCT1役及びSCT2役のいずれかが入賞したか、AT高確状態であるかAT低確状態であるかに応じて異なっている。例えば、AT低確状態におけるSCT1役入賞時のAT発動抽選の当選確率が50/500である一方、AT高確状態におけるSCT1役入賞時のAT発動抽選の当選確率は300/500である。また、AT低確状態におけるSCT2役入賞時のAT発動抽選の当選確率が100/500である一方、AT高確状態におけるSCT2役入賞時のAT発動抽選の当選確率は400/500である。このようにAT低確状態よりもAT高確状態の方がATに対する期待度が高く、SCT1役入賞時よりもSCT2役入賞時の方がATに対する期待度が高くなっている。
前記乱数発生部350は、図5に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350が発生する乱数は、内部当選役を抽選するための0〜65535の範囲に属する内部当選役抽選用の乱数である。本例では、内部当選役抽選用の乱数を利用してAT発動抽選、移行抽選等を実行している。本例に代えて、各抽選毎に専用の抽選用乱数を設定することも良い。
乱数抽出部35は、抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、内部当選役抽選テーブル(図6)で設定された各役の当選乱数に対して前記内部当選役抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、前記内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
フラグ制御手段410は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段410は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
移行抽選手段482は、AT高確状態とAT低確状態との間の移行抽選を実行する手段である。移行抽選手段482は、通常状態下でリプレイ役が内部当選した際、その当選乱数を前記移行抽選テーブルと照合することで移行抽選を実行する。
AT抽選手段47は、AT発動抽選を実行する手段である。AT抽選手段47は、SCT1役又はSCT2役が入賞したゲームで抽出された内部当選役抽選用の乱数、すなわちSCT1役及びSCT2役の同時当選乱数をAT発動抽選テーブル(図7参照。)と照合することによりAT発動抽選を実行する。このAT発動抽選に当選すれば、SCT状態下での1枚役の入賞に応じてRT状態へ移行する際、ATが発動する。一方、AT発動抽選に当選しても、その後、RT状態へ移行しなければその当選は無効となる。
表示制御手段42は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、最大の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたリール制御テーブルに対して変動停止信号を取り込みした際のステップ数を照合し、停止位置を決定する。表示制御手段42は、内部当選フラグに対応する図柄を決定した停止位置に引き込んでリール21を停止させる。
なお、本例の表示制御手段42は、非SCT状態であるか、SCT1状態であるか、SCT2状態であるかに応じて適用するリール制御テーブルを変更する。前記非SCT状態用のリール制御テーブルを利用した場合、全てのリール21について4図柄分に相当する引込範囲が設定される。前記SCT1状態用のテーブルを利用した場合、左・右リール21L、Rについて4図柄分に相当する引込範囲が設定される一方、中リール21Cについては引込範囲が1図柄分に制限される。一方、前記SCT2状態用のテーブルを利用した場合、全てのリール21について引込範囲がゼロに制限される。
さらに、本例の表示制御手段42は、SCT1役とSCT2役との同時当選状態において次のような引込制御を実行する。すなわち、前記同時当選状態において左リール21Lが第1停止リール(第1操作態様)であれば、SCT1役の入賞図柄を停止表示させる。一方、右リール21Rが第1停止リール(第2操作態様)であれば、SCT2役の入賞図柄を停止表示させる。
入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否か等を判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数に基づき入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段44は、入賞判定手段43により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、10枚役が入賞役である場合にはメダル10枚の払い出しという利益を付与する。また、SCT1役が入賞役である場合にはSCT1状態の発生という利益を付与する。特定小役である1枚役が入賞役である場合には、メダル1枚の払い出しに加えてRT状態の発生という利益を付与する。
第1CT状態発生手段451は、SCT1役(第1特別役)の入賞に応じてSCT1状態(第1CT状態)を発生させる手段である。SCT1状態は、1ゲームのみ実行され、終了に応じて非SCT状態に復帰する。SCT1状態は、前記のごとく表示制御手段42が前記SCT1状態用のリール制御テーブルを利用して図柄の停止制御を実行する状態である。このSCT1状態では、中リール21Cのみ引込範囲が1図柄分に制限され、他のリール21L、Rの引込範囲は4図柄分のままである。
第2CT状態発生手段452は、SCT2役(第2特別役)の入賞に応じてSCT2状態(第2CT状態)を発生させる手段である。SCT2状態は、1ゲームのみ実行され、終了に応じて非SCT状態に復帰する。SCT2状態は、前記のごとく表示制御手段42が前記SCT2状態用のリール制御テーブルを利用して図柄の停止制御を実行する状態である。このSCT2状態では、全てのリール21について引込範囲がゼロに制限される。
第1特別遊技状態発生手段461は、SCT1状態下の1枚役(特定小役)の入賞に応じてRT状態(第1特別遊技状態)を発生させる手段である。RT状態は、50ゲーム消化、あるいはボーナス役の入賞に応じて終了する。第1特別遊技状態発生手段461は、SCT1役入賞時のAT発動抽選に当選している場合、RT状態を発生すると共にATを発動させる。ATが発動すれば、10枚役の同時当選時に10枚役Aを入賞させるための手順である第1停止リールが報知される。
第2特別遊技状態発生手段462は、SCT2状態下の1枚役(特定小役)の入賞に応じてRT状態(第2特別遊技状態)を発生させる手段である。RT状態は、50ゲーム消化、あるいはボーナス役の入賞に応じて終了する。第2特別遊技状態発生手段462は、SCT2役入賞時のAT発動抽選に当選している場合、RT状態を発生すると共にATを発動させる。ここで、図7を参照して前述したごとく、SCT2役入賞時の方がSCT1役入賞の場合と比べ、AT発動抽選の当選乱数が多く規定され当選確率が高くなっている。それ故、第2特別遊技状態発生手段462によるRT状態では、第1特別遊技状態発生手段461によるRT状態と比べてATが発動する可能性が高くなっており、有利度合いが高くなっている。
状態設定手段481は、前記移行抽選手段482による移行抽選の結果に応じてAT高確状態からAT低確状態あるいはAT低確状態からAT高確状態への切替設定を実行する手段である。AT高確状態において、AT低確状態への移行が当選した場合にはAT高確状態に代えてAT低確状態が設定される。AT低確状態において、AT高確状態への移行が当選した場合にはAT低確状態に代えてAT高確状態が設定される。
報知手段71は、遊技者を支援するための報知演出を実行する手段である。報知手段71は、AT発動中のRT状態では、10枚役が同時当選した際、目押しが不要で確実に入賞させ得る10枚役Aを入賞させるための報知演出を実行する。具体的には、10枚役Aを入賞させるための停止順(第1停止リール)を報知する。また、報知手段71は、AT発動抽選に当選している場合には、特定小役である1枚役を入賞させればAT有りのRT状態へ移行できる旨の報知演出を実行する。
操作態様報知手段72は、SCT1役を入賞させるための停止順(第1操作態様)、及びSCT2役を入賞させるための停止順(第2操作態様)を報知する手段である。操作態様報知手段72は、SCT1役とSCT2役とが同時当選した際に前記停止順を報知する。前述したごとく、SCT1役を入賞させるための停止順は、左リール21Lが第1停止リールであることである。また、SCT2役を入賞させるための停止順は、右リール21Rが第1停止リールであることである。
ここで、10枚役が同時当選した際の第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けについて、図8を参照して説明する。
本例のスロットマシン1では、前述したごとくボーナス状態を除く遊技状態において、10枚役B〜Dのうちのいずれか2種類の10枚役と、10枚役Aとが同時当選する可能性がある。10枚役の同時当選パターンとしては、同図中「組合せ」欄に示すごとく、10枚役A・B・Cが同時当選するパターン、10枚役A・B・Dが同時当選するパターン、及び10枚役A・C・Dが同時当選するパターンがある。
前記のごとく10枚役B、C、Dについては、それぞれ、左リール21L、中リール21C、右リール21Rが目押しの不要な「R」に対応する特定リールとなっている。それ故、同図中「第1停止振分け」欄に示すごとく、最初に停止操作されたリール21に応じて入賞可能性が残る10枚役が振り分けられる。例えば、10枚役A・B・Cが同時当選した場合、第1停止リールが左リール21Lであるときは10枚役Bの役図柄が入賞ライン上に停止する。第1停止リールが中リール21Cであるときは10枚役Cの役図柄が入賞ライン上に停止する。第1停止リールが右リール21Rであるときは10枚役Aの役図柄が入賞ライン上に停止する。
次に、操作態様報知手段72が表示する同時当選報知画面710、報知手段71が表示するSCT中画面720、RT中画面730、RT中画面740について、図9〜図12を用いて説明する。
図9に示す同時当選報知画面710は、通常状態におけるSCT1役とSCT2役との同時当選を報知する画面である。同時当選報知画面710は、前記同時当選に応じて表示される。同時当選報知画面710は、SCT1状態あるいはSCT2状態への移行チャンスである旨を報知する状態報知欄711と、SCT1役を入賞させるための停止順を報知する第1操作態様報知欄712と、SCT2役を入賞させるための停止順を報知する第2操作態様報知欄713と、を含んでいる。例えば、第1操作態様報知欄711は、SCT1役の入賞図柄と右矢印との組合せにより左リール21Lから停止させるとSCT1役を入賞できる旨を表している。
図10に示すSCT中画面720は、SCT1役あるいはSCT2役の入賞に応じて実行されるAT発動抽選に当選した際に表示される報知演出画面である。SCT中画面720は、AT有りのRT状態の発生チャンスである旨を報知する状態報知欄721と、1枚役の入賞がAT有りのRT状態の発生契機となる旨を表す特定小役報知欄722と、を組合せてなる。
図11に示すRT中画面730は、AT発動中のRT状態における10枚役の同時当選時の報知演出画面である。RT中画面730は、RT状態が発生中である旨を報知する状態報知欄734と、目押し不要の10枚役Aに対応する第1停止リールを報知する第1停止報知欄731と、RT状態の継続ゲーム数を表示するゲーム数表示欄732と、RT状態が発生してからの差枚数(払出数−投入数)を表示する差枚数表示欄733と、を組合せてなる。同図は、10枚役A・B・Cの同時当選時など、10枚役Aに対応する第1停止リールが右リール21Rであるときの報知例である。
図12に示すRT中画面740は、AT非発動中のRT状態における10枚役の同時当選時の報知演出画面である。RT中画面730との相違点は、第1停止報知欄741による報知内容にある。第1停止報知欄741では、10枚役Aの入賞図柄の下段に3つの?マークが並んでおり、10枚役Aに対応する第1停止リールが報知されない。同図のRT中画面740では、10枚役の同時当選が発生した旨のみが報知される。
次に、スロットマシン1における遊技状態の遷移について、図13を参照して説明する。スロットマシン1では、以下の各遊技状態が発生する。
(通常状態)
通常状態は、RT状態、SCT1状態及びSCT2状態のうちのいずれかの終了に応じて発生する。また、ボーナス役の入賞に応じたボーナス状態の発生、及びSCT1役又はSCT2役の入賞に応じたSCT1状態又はSCT2状態の発生に応じて終了する。SCT1状態及びSCT2状態の継続ゲーム数は1ゲームである。そのため、SCT1状態あるいはSCT2状態からRT状態への移行が発生しない場合には直ちに通常状態に復帰する。通常状態では、所定の役の内部当選や入賞に応じて以下のような処理が実行される。
・SCT1役とSCT2役との同時当選時
前記同時当選報知画面710(図9)が液晶表示部53に表示され、これにより、SCT1役を入賞させるための停止順(第1操作態様)、及びSCT2役を入賞させるための停止順(第2操作態様)が報知される。
・SCT1役あるいはSCT2役の入賞時
前記AT発動抽選テーブルを利用したAT発動抽選が実行される。このAT発動抽選では、前記のごとく、SCT2役が入賞した場合の方が当選する確率が高くなっている。
・リプレイ役の内部当選時
前記移行抽選テーブルを利用した移行抽選が実行される。例えば、AT高確状態下でAT低確状態への移行が当選するとAT低確状態への移行が発生する。本例のスロットマシン1の遊技では、通常状態におけるリプレイ役Aの入賞に応じて、AT高確状態であるかAT低確状態であるかをある程度、推測可能である。
(SCT1状態)
SCT1役の入賞に応じて発生する。SCT1状態は、1ゲームのみ継続する。SCT1状態下のゲームでは、中リール21Cのみ引込範囲が1図柄分に制限され、他のリール21L、Rの引込範囲は4図柄分のままである。SCT1状態下で特定小役である1枚役が入賞するとRT状態への移行が発生する。なお、SCT1役の入賞時に実行されるAT発動抽選に当選していれば、前記SCT中画面720(図10)によりその旨が報知される。
(SCT2状態)
SCT2役の入賞に応じて発生する。SCT2状態は、1ゲームのみ継続する。SCT2状態下のゲームでは、各リール21の引込範囲がゼロに設定される。それ故、SCT2状態下での目押しの難易度は最高レベルとなる。SCT2状態下で特定小役である1枚役が入賞するとRT状態への移行が発生する。SCT2状態からRT状態への移行時は、SCT1状態からRT状態への移行時と比べてATに対する期待度が高くなっている。なお、SCT2役の入賞時に実行されるAT発動抽選に当選していれば、前記SCT中画面720(図10)によりその旨が報知される。
(RT状態)
RT状態は、SCT1状態やSCT2状態等における1枚役の入賞に応じて発生し、50ゲーム消化あるいはボーナス役の入賞に応じて終了する。SCT1役あるいはSCT2役が入賞した際のAT発動抽選に当選している場合には、RT状態の発生と共にATが発動する。ATの発動中には、10枚役の同時当選時に報知演出が実行される。この報知演出では、目押しの不要な10枚役Aを入賞させるための第1停止リールが報知される。なお、通常状態下での1枚役の入賞に応じたRT状態、すなわちSCT1状態及びSCT2状態のうちのいずれも経由せずに発生したRT状態では、ATが発動する場合がない。
(ボーナス状態)
BIGの入賞に応じて発生するBIGボーナス状態と、REGの入賞に応じて発生するREGボーナス状態とがある。BIGボーナス状態の終了条件は、メダルの払出数が360枚を超えたことである。REGボーナス状態の終了条件は、メダルの払出数が50枚を超えたことである。これらのボーナス状態が終了すると、RT状態が発生する。
以上のような構成のスロットマシン1では、SCT1状態下での1枚役の入賞の難易度よりもSCT2状態下での1枚役の入賞の難易度の方が高くなっている。その入賞難易度を反映してSCT2状態下での1枚役の入賞に応じて発生するRT状態(第2特別遊技状態)の方がATに対する期待度が高く、より有利となっている。したがって、SCT1役とSCT2役とが同時当選した際、目押しの技術が十分に高くない初級者等であれば、SCT1役を入賞させてSCT1状態を発生させた方がRT状態の契機役である1枚役を入賞させ易く適切である。一方、目押しが得意な上級者等であれば、SCT2役を入賞させてSCT2状態を発生させ1枚役の目押しに挑戦するのが良い。SCT2状態で1枚役を入賞できれば、ATに対する期待度が高いRT状態を発生できるからである。
このように本例のスロットマシン1は、遊技者にとって有利なRT状態の契機役である1枚役を入賞させるに当たって、初級者が不満を感じるおそれが少なく、かつ、上級者が十分に楽しむことができるという優れた遊技性を備えたスロットマシンである。
なお、本例は、SCT1役又はSCT2役の入賞時にAT発動抽選を実行した例である。AT発動抽選の実行タイミングとして他のタイミングを設定しても良い。例えば、SCT1状態又はSCT2状態における1枚役の入賞に応じてRT状態への移行が確定したときにAT発動抽選を実行することもできる。
なお、本例では、ATに対する期待度が異なるAT高確状態とAT低確状態とを設定したが、ATに対する期待度が異なる状態を3状態以上設定することもできる。
なお、本例は、2種類のSCT役(SCT1役及びSCT2役)を設定した例であるが、これに代えて、3種類以上のSCT役を設定しても良い。
また、本例では、SCT1状態及びSCT2状態の継続ゲーム数を1ゲームに設定した例であるが、これに代えて、継続ゲーム数を2ゲーム以上に設定することもできる。
なお、本例では、RT状態の移行契機となる特定図柄として特定小役である1枚役の入賞図柄を設定したが、特定図柄としてはどのような図柄組合せであっても良い。例えば、特定小役である1枚役を取りこぼしたときに停止表示される図柄組合せを特定図柄として設定してもよい。さらに、特定小役としては、1枚役以外の他の小役を設定することもできる。
また、本例は、SCT1役及びSCT2役が単独で内部当選せず必ず同時当選する例である。これに代えて、SCT1役及びSCT2役のうちの少なくともいずれかが単独で内部当選する場合を設定することもできる。
なお、本例は、SCT1役及びSCT2役の同時当選時の停止順に応じていずれか一方が入賞する例である。これに代えて、停止順に関係なくストップボタン61の操作タイミングに応じてSCT1役及びSCT2役のうちのいずれか一方を入賞させるようにしてもよい。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
20 図柄
3 制御部
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
410 フラグ制御手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
451 第1CT状態発生手段
452 第2CT状態発生手段
461 第1特別遊技状態発生手段
462 第2特別遊技状態発生手段
47 AT抽選手段
481 状態設定手段
482 移行抽選手段
53 液晶表示部
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 ゲーム開始操作手段(スタートレバー)
71 報知手段
72 操作態様報知手段
710 同時当選報知画面
720 SCT中画面
730、740 RT中画面

Claims (3)

  1. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    該ゲーム開始操作手段が操作されたときに、第1特別役、第2特別役及び特定小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    該停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
    該入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    前記第1特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて、前記引込範囲が第1の引込範囲に制限される第1CT状態を発生する第1CT状態発生手段と、
    前記第2特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて、前記引込範囲が前記第1の引込範囲よりも狭い第2の引込範囲に制限される第2CT状態を発生する第2CT状態発生手段と、
    前記第1CT状態において、前記各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが前記特定小役に対応する図柄と一致した場合に、遊技者にとって有利な第1特別遊技状態を発生する第1特別遊技状態発生手段と、
    前記第2CT状態において、前記各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが前記特定小役に対応する図柄と一致した場合に、前記第1特別遊技状態よりも有利な第2特別遊技状態を発生する第2特別遊技状態発生手段と、を備え、
    前記内部抽選手段は、前記第1特別役及び前記第2特別役の両方を1回のゲームで同時に内部当選役として決定する場合があり、
    前記表示制御手段は、前記第1特別役及び前記第2特別役の両方が同時に内部当選役として決定されたゲームにおいて、前記停止操作手段の操作態様が第1操作態様である場合には前記第1特別役に対応する図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止させ、前記停止操作手段の操作態様が第2操作態様である場合には前記第2特別役に対応する図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させるように構成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記内部抽選手段は、前記第1CT状態及び前記第2CT状態では、前記特定小役を内部当選役として決定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記第1特別役及び前記第2特別役の両方が同時に内部当選役として決定されたゲームにおいて、前記停止操作手段が操作される前に前記第1操作態様及び前記第2操作態様を報知する操作態様報知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
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