JP5447508B2 - 光学反射素子 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイ等の画像投影装置に用いられる光学反射素子に関する。
図10は従来の二軸駆動の光学反射素子の斜視図である。光学反射素子1は、一対の振動子4、8と、枠体5と、一対の振動子6、7と、ミラー部9とを有する。振動子4、8はミラー部9の端部と連結されている。枠体5は振動子4、8と連結され、振動子4、8、およびミラー部9の外周を囲っている。振動子6、7は枠体5の外側で端部と連結されている。振動子4、8はY軸に平行な中心軸S11を有し、振動子6、7はX軸に平行な中心軸S12を有する。振動子4、8、6、7はミアンダ形である。
振動子4、8、6、7には、下部電極層と圧電体層と上部電極層で構成されたドライブ素子(図示せず)が配置されている。このドライブ素子に電圧を印加することにより、ミラー部9を中心軸S11および中心軸S12を中心に回転させることができる。そしてミラー部9に光を入射することにより、その反射光をスクリーン上の平面に走査することが可能となり、壁やスクリーン等に画像を投影することができる。
振動子4、8、6、7やミラー部9にはさらに、下部電極層、圧電体層、上部電極層で構成されたモニター素子(図示せず)が設けられている。このモニター素子で検出した電気信号を、帰還回路を介してドライブ素子の上部電極に入力すれば、理論上は光学反射素子1を常に共振周波数にて駆動できる。このような自励駆動方式により、大振幅を維持できる。このような光学反射素子1は、例えば、特許文献1に開示されている。
近年、二軸の光学反射素子において、高精度な自励駆動を実現することが求められている。その理由は、高精度な自励駆動により、共振周波数のばらつきによらず、安定して大きな振れ角を得ることができるためである。しかし、二軸の光学反射素子において、X軸モニター用の電極は、構造上、Y軸駆動用の梁の上を通過せざるを得ない。そのため、X軸モニター用の電極はY軸駆動用梁の高次振動モードの信号を拾ってしまう。このことからY軸駆動用梁の高次振動モードの信号が、スプリアス共振ノイズとなるために、適切に自励駆動できない。
特開2008−040240号公報
本発明は、高精度な自励駆動を実現する光学反射素子である。本発明の光学反射素子は、枠形状の支持体と、第1低周波振動子と、第2低周波振動子と、枠体と、第1高周波振動子と、第2高周波振動子と、ミラー部とを有する。第1、第2低周波振動子の第1端は支持体の内側に接続されている。第1、第2低周波振動子の第2端は枠体の外側に接続されている。枠体は第1、第2低周波振動子の間に配置されている。第1、第2高周波振動子の第1端は枠体の内側に接続されている。ミラー部は第1、第2高周波振動子の第2端に接続され、前記第1、第2高周波振動子の間に配置されている。第1、第2高周波振動子は、第1中心軸の回りに前記ミラー部を回動させるための第1駆動部と、ミラー部の回動量を測定するための第1モニター素子とを有する。第1駆動部は、基材と、基材の上に設けられた下部電極層と、下部電極層の上に設けられた圧電体層と、圧電体層の上に設けられたドライブ電極とを有する。第1モニター素子は、第1駆動部と共通な基材と下部電極層と圧電体層と、圧電体層の上に設けられた第1モニター電極を有する。第1、第2低周波振動子は、第1中心軸に垂直な第2中心軸の回りに枠体とミラー部とを回動させるための第2駆動部を有する。第2駆動部は第1駆動部と共通な基材と下部電極層と圧電体層とドライブ電極で構成されている。第1低周波振動子はさらに、第1、第2高周波振動子と共通な第1モニター電極と、第1モニター電極と圧電体層との間に形成され、圧電体層の圧電作用が第1モニター電極に及ぶのを抑制する不感帯としての絶縁体層とを有する。第2低周波振動子はさらに、枠体とミラー部の回動量を測定するための第2モニター素子を有する。第1低周波振動子上に設けられた第1モニター電極は、第1低周波振動子上から支持体上に延び、前記支持体上に設けられた引き出し電極と接続されている。この構成により、第1モニター電極から出力されるモニター信号のS/N比を向上し、第1モニター素子の検出精度を高めることができる。その結果、光学反射素子を高精度に自励駆動させることができる。
図1Aは本発明の実施の形態1における光学反射素子の斜視図である。 図1Bは図1Aに示す光学反射素子の要部拡大図である。 図2は図1Aに示す光学反射素子の高周波振動子の断面を示す図である。 図3は図1Aに示す光学反射素子の低周波振動子の断面を示す図である。 図4は図1Aに示す光学反射素子の駆動回路を説明するためのブロック図である。 図5は図1Aに示す光学反射素子の高周波振動子の動作を示す模式図である。 図6は本発明の実施の形態1における他の光学反射素子の低周波振動子の断面を示す図である。 図7は本発明の実施の形態2における光学反射素子の低周波振動子の断面を示す図である。 図8Aは本発明の実施の形態による光学反射素子および従来の光学反射素子の第1モニター素子のノイズ信号レベルを示す周波数特性図である。 図8Bは図8Aに示す周波数特性図の拡大図である。 図9Aは従来の光学反射素子の低周波振動子の要部断面図である。 図9Bは図6に示す光学反射素子の低周波振動子の要部断面図である。 図9Cは図7に示す光学反射素子の低周波振動子の要部断面図である。 図10は従来の光学反射素子の斜視図である。
(実施の形態1)
図1Aは本発明の実施の形態1における光学反射素子の斜視図、図1Bは図1Aに示す光学反射素子の要部拡大図である。図2は図1Aに示す光学反射素子の2−2線(中心軸S1)における断面図で、高周波振動子の断面を示している。図3は3−3線(中心軸S2)における断面図で、低周波振動子の断面を示している。図1Aに示すように、本実施の形態における光学反射素子10は、ミラー部11と、第1、第2高周波振動子である高周波振動子12、13と、第1、第2低周波振動子である低周波振動子15、16と、枠体14と、支持体17とを有する。
高周波振動子12と高周波振動子13はミラー部11を介して対向し、ミラー部11の端部とそれぞれ連結されるとともに、枠体14の内側に連結されている。すなわち、枠体14は高周波振動子12、13に連結されるとともに高周波振動子12、13およびミラー部11の外周を囲んでいる。低周波振動子15と低周波振動子16は枠体14の外側にそれぞれ連結されているとともに、枠形状の支持体17の内側に連結されている。すなわち、支持体17は低周波振動子15、16に連結されるとともに、低周波振動子15、16および枠体14の外周を囲っている。
このように、低周波振動子15、16の第1端は支持体17の内側に接続されている。低周波振動子15、16の第2端は枠体14の外側に接続されている。枠体14は低周波振動子15、16の間に配置されている。高周波振動子12、13の第1端は枠体14の内側に接続されている。ミラー部11は高周波振動子12、13の第2端に接続され、高周波振動子12、13の間に配置されている。
高周波振動子12、13の中心軸(第1中心軸)S1と、低周波振動子15、16の中心軸(第2中心軸)S2とは交差し、ミラー部11の重心で直交している。高周波振動子12、13は、低周波振動子15、16の中心軸S2に対して線対称形である。同様に低周波振動子15、16は、高周波振動子12、13の中心軸S1に対して線対称形である。
さらに、高周波振動子12、13は、X軸方向に平行(中心軸S1に垂直)な振動板12A〜12D、13A〜13Dをそれぞれ有する。振動板12A〜12D、13A〜13Dは、同一平面上で折り返し連結されている。このように高周波振動子12、13はミアンダ形状である。同様に、低周波振動子15、16は、Y軸方向に平行(中心軸S2に垂直)な振動板15A〜15E、16A〜16Eをそれぞれ有する。振動板15A〜15E、16A〜16Eは同一平面上で折り返し連結されている。このように低周波振動子15、16もミアンダ形状である。
高周波振動子12、13と、低周波振動子15、16とは、それぞれ異なる共振駆動周波数を有し、その周波数比は10〜200倍程度である。例えば、高周波振動子12、13の共振周波数は10kHz、低周波振動子15、16の共振周波数は200Hz程度である。
図2に示すように、高周波振動子12、13を構成する振動板12A〜12D、13A〜13Dの上には、それぞれドライブ素子18および第1モニター素子19が配置されている。ドライブ素子18は高周波振動子12、13の中心軸S1の回りにミラー部11を回動させるための第1駆動部である。第1モニター素子19は、高周波振動子12、13の振動を検出するために用いられ、ミラー部11の回動量を測定するために設けられている。
ドライブ素子18は、基材21と、下部電極層22と、圧電体層23と、ドライブ電極25とで構成されている。下部電極層22は基材21上に形成され、圧電体層23は下部電極層22上に積層されている。上部電極層であるドライブ電極25は圧電体層23上に積層されている。ドライブ電極25は駆動信号を印加するための電極である。
第1モニター素子19は、第1モニター電極26と、ドライブ素子18と共通な基材21と下部電極層22と圧電体層23とで構成されている。上部電極層である第1モニター電極26は圧電体層23上でドライブ電極25と絶縁され、ドライブ電極25の隣に積層されている。第1モニター電極26は高周波振動子12、13の駆動信号をモニタリングするための電極である。
一方、図3に示すように、低周波振動子16を構成する振動板16A〜16Eの上には、ドライブ素子18および第2モニター素子20が配置されている。また、低周波振動子15を構成する振動板15A〜15E上にはドライブ素子18と、高周波振動子12、13の第1モニター素子19から引き出された第1モニター電極26が配置されている。低周波振動子15、16におけるドライブ素子18は、中心軸S2の回りに枠体14とミラー部11とを回動させるための第2駆動部である。第2モニター素子20は枠体14とミラー部11の回動量を測定するために設けられている。
ドライブ素子18は、基材21と下部電極層22と圧電体層23とドライブ電極25とで構成されている。このようにドライブ素子18を構成する各要素は高周波振動子12、13と低周波振動子15、16とを通じて連続的に形成されている。
第2モニター素子20は、第2モニター電極27と、ドライブ素子18と共通な基材21と下部電極層22と圧電体層23とで構成されている。上部電極層である第2モニター電極27は圧電体層23上でドライブ電極25と絶縁され、ドライブ電極25の隣に積層されている。第2モニター電極27は低周波振動子15、16の駆動信号をモニタリングするための電極である。
振動板15A〜15E上に配置された第1モニター電極26は、圧電体層23の不感帯、つまり圧電体層23が圧電特性を及ぼさない領域に設けられている。言い換えると、低周波振動子15は、第1モニター電極26と不感帯とを有する。第1モニター電極26は高周波振動子12、13と共通に形成されている。不感帯は第1モニター電極26と圧電体層23との間に形成され、圧電体層23の圧電作用が第1モニター電極26に及ぶのを抑制する。
具体的には、第1モニター電極26と圧電体層23との間に、不感帯である抵抗値の高い絶縁体層24が設けられている。すなわち、絶縁体層24は基材21の上方に設けられた圧電体層23の上に設けられ、第1モニター電極26は絶縁体層24の上に設けられている。絶縁体層24によって、第1モニター電極26の直下に圧電体層23を設けず、第1モニター電極26を圧電体層23の不感帯に設けることができる。
なお、支持体17の、低周波振動子15側には引き出し電極28A、29、31Aが設けられ、低周波振動子16側には引き出し電極28B、30、31Bが設けられている。高周波振動子12、13上と、低周波振動子15、16上とに配置されたドライブ電極25は、引き出し電極28A、28Bに引き出されている。すなわち、ドライブ電極25は引き出し電極28Aから低周波振動子15の上、高周波振動子12の上、ミラー部11の上、高周波振動子13の上、低周波振動子16の上を経由して引き出し電極28Bに接続されている。
また図1Bに示すように、高周波振動子12、13上およびミラー部11上に配置された第1モニター電極26は、低周波振動子15上に引き出され、さらに引き出し電極29に引き出されている。すなわち、低周波振動子15上に設けられた第1モニター電極26は、低周波振動子15上から支持体17上に延び、支持体17上に設けられた引き出し電極29と接続されている。
低周波振動子16上に配置された第2モニター電極27は、引き出し電極30に引き出されている。ドライブ素子18、第1モニター素子19、第2モニター素子20を形成する下部電極層22は引き出し電極31A、31Bに引き出されている。
なお、支持体17内、特に引き出し電極の直下には、ドライブ素子18および第1モニター素子19、第2モニター素子20のそれぞれの下部電極層22が接続される内層電極(図示せず)が積層形成されており、引き出し電極31A、31Bはこの内層電極を介して下部電極層22に接続されている。
次に光学反射素子10を構成する各部材の組成に関して説明する。基材21は、シリコンウエハ、金属、ガラスまたはセラミック基板などの弾性、機械的強度および高いヤング率を有する材料で構成することが生産性の観点から好ましい。例えば、金属、水晶、ガラス、石英またはセラミック材料を用いることが機械的特性と入手性の観点から好ましい。さらにシリコン、チタン、MgO、ステンレス、エリンバー、黄銅合金などの金属は、光学反射素子10の振動特性、加工性の点で好ましい。
なお、基材21にシリコン等の導電性材料を用いた場合は、基材21と下部電極層22との間に絶縁層を形成させ、基材21と下部電極層22とを電気的に絶縁しておけばよい。この時、絶縁層としては、二酸化珪素が望ましい。
圧電体層23に用いる圧電体材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの高い圧電定数を有する圧電体材料が望ましい。
絶縁体層24に用いる材料としては、永久レジストが挙げられる。この種のレジストは、エポキシ樹脂をベースとした化学増幅系のネガ型レジストであり、露光時に強酸が生成されることにより、露光後の熱処理により酸を触媒として、樹脂の架橋反応が進む。そのため、通常の有機溶剤や酸・アルカリ等への耐性が高い。
なお、圧電体層23の全面に、絶縁体層24を塗布し、露光することで、圧電体層23上に絶縁体層24のパターンを形成することができる。その後180〜200℃で熱処理することで、さらに架橋反応を促進させ、通常の有機溶剤や酸・アルカリ等への耐性を向上することができる。
絶縁体層24として永久レジスト以外に、二酸化珪素や、シリコンナイトライド等を用いてもよい。これらは、フォトリソグラフィーやドライエッチング等によりパターン形成することができる。
下部電極層22としては白金を用いることにより、圧電体層23の結晶性を向上させることができる。上部電極層であるドライブ電極25、第1モニター電極26、第2モニター電極27の材料としては金、チタン/金等が挙げられる。
なお、下部電極層22、圧電体層23、上部電極層は、蒸着、ゾル・ゲル、CVD、スパッタ法等により薄膜化して積層することができる。
なお、図2、図3に示すように、ミラー部11の上面の大部分はアルミニウム等の反射率の高い材料で構成された反射部11Aに覆われている。ミラー部11の上面の、反射部11Aが形成された以外の部分に第1モニター電極26とドライブ電極25が形成されている。なおミラー部11の上面の大部分を第1モニター電極26で覆ってもよい。このような第1モニター電極26の上にさらにアルミニウム等の反射率の高い材料を積層してもよい。また、図2、図3に示すミラー部11は、基材21と下部電極層22と圧電体層23とを有するが、この構成に限定されない。例えばミラー部11のこの部分に下部電極層22と圧電体層23を設けずに、上面が高周波振動子12、13の圧電体層23の上面と同じ平面上にある基材のみで構成してもよい。
次に、本実施の形態における光学反射素子の駆動方法を、図4を参照しながら説明する。図4は光学反射素子10の駆動回路を説明するためのブロック図である。
まず、増幅器32に高周波振動子12、13を駆動させる電気信号(交流電圧)が入力され、増幅される。また増幅器32と並列して配置された増幅器33には、低周波振動子15、16を駆動させる電気信号(交流電圧)が入力され、増幅される。
なお、高周波振動子12、13には、高周波振動子12、13に固有の振動周波数を有する電気信号が入力され、高周波振動子12、13が共振駆動される。また低周波振動子15、16には、低周波振動子15、16に固有の振動周波数を有する電気信号が入力され、低周波振動子15、16が共振駆動される。これにより、常に共振周波数にて駆動されるので、高周波振動子12、13および低周波振動子15、16を効率よく駆動させることができ、変位を増大させ、大きな振れ角を得ることができる。
そして前述の電気信号は、それぞれ抵抗器などのインピーダンス素子34、35を介して合成され、引き出し電極28A、28Bに供給される。
そしてこの合成された電気信号は、引き出し電極28A、28Bから低周波振動子15、16および高周波振動子12、13に共通のドライブ電極25に流れ、それぞれのドライブ素子18が駆動される。
また、高周波振動子12、13上に配置された第1モニター素子19の第1モニター電極26は、高周波振動子12、13の変位を電気信号として検知する。そしてその電気信号は、低周波振動子15上に形成された第1モニター電極26を介して、引き出し電極29へ引き出される。また低周波振動子16上に配置された第2モニター素子20の第2モニター電極27は、低周波振動子16の変位を電気信号として検知する。その電気信号は、引き出し電極30へ引き出される。
引き出し電極29に引き出された電気信号は、フィルター36を介して取り出され、再び増幅器32に入力される。同様に、引き出し電極30に引き出された電気信号も、フィルター37を介して取り出され、再び増幅器33に入力される。このように第1モニター電極26、第2モニター電極27から出力される電気信号は、高周波振動子12、13、低周波振動子15、16にあるドライブ電極25にフィードバックされる。これにより、光学反射素子10が自励駆動される。
なお、インピーダンス素子34、35としては、前述の抵抗器以外にも、コンデンサやコイル等のリアクタンス素子、あるいは、インピーダンス素子とリアクタンス素子との組み合わせ等も挙げられる。
なお上述の説明では、高周波振動子12、13と、低周波振動子15、16のドライブ素子18には、合成した電気信号が印加される。そのため、共通の上部電極層であるドライブ電極25が高周波振動子12、13と、低周波振動子15、16に形成され、図1Aに示すように引き回されている。しかしながら、その他の回路構成によって光学反射素子10を駆動させることもできる。例えば高周波振動子12、13のドライブ電極と、低周波振動子15、16のドライブ電極25とは、互いに電気的に独立するように形成してもよい。
次に光学反射素子10の動作について説明する。図2に示したように、高周波振動子12、13の振動板12A〜12D、13A〜13D上には、一本置きに幅広のドライブ素子18(ドライブ電極25)が形成されている。したがって、ドライブ電極25に、高周波振動子12、13の共振周波数の交流電圧(電気信号)を印加することによって、幅広のドライブ素子18が形成された振動板12A、12C、13A、13Cは、その厚み方向にたわみ振動を起こす。そして振動板12A、12C、13A、13Cと隣接する振動板12B、12D、13B、13Dは、共振の原理により、逆方向にたわみ振動を起こす。したがって、振動板12A〜12D、13A〜13Dは交互に逆位相に振動し、図5に示すように中心軸S1を中心に変位が蓄積される。そのため、ミラー部11を、中心軸S1を中心に大きく反復回転振動させることができる。
なお振動板12A、12C、13A、13Cと隣接する振動板12B、12D、13B、13D上には、幅細のドライブ素子18が形成されている。そのため振動板12B、12D、13B、13Dには実質的に電圧は殆ど印加されない。このため、振動板12B、12D、13B、13Dは振動板12A、12C、13A、13Cと逆位相に変位する。
同様に、図3に示すように、低周波振動子15、16の振動板15A〜15E、16A〜16E上には、一本置きに幅広のドライブ素子18(ドライブ電極25)が形成されている。したがって、ドライブ電極25に、低周波振動子15、16の共振周波数の交流電圧(電気信号)を印加すると、振動板15A、15C、15E、16A、16C、16Eは、その厚み方向にたわみ振動を起こす。そして振動板15A、15C、15E、16A、16C、16Eと隣接する振動板15B、15D、16B、16Dは、共振の原理により、逆方向にたわみ振動を起こす。したがって、振動板15A〜15E、16A〜16Eは交互に逆位相に振動し、中心軸S2を中心に変位が蓄積される。そのため、ミラー部11を、中心軸S2を中心に大きく反復回転振動させることができる。
なお振動板15A、15C、15E、16A、16C、16Eと隣接する振動板15B、15D、16B、16D上には、幅細のドライブ素子18が形成されている。そのため振動板15B、15D、16B、16Dには実質的に電圧は殆ど印加されない。このため、振動板15B、15D、16B、16Dは振動板15A、15C、15E、16A、16C、16Eと逆位相に変位する。
以上の構成により光学反射素子10では、ミラー部11を、その中心を不動点としながら、二軸方向に回動させることができる。
次に本実施の形態における効果を説明する。光学反射素子10では、低周波振動子15上に引き回された第1モニター電極26は、圧電体層23の不感帯で引き回されている。具体的には、低周波振動子15を構成する振動板15A〜15E上に配置された第1モニター電極26と圧電体層23との間に、抵抗値の高い絶縁体層24が設けられている。これにより、低周波振動子15での余分な高次振動モードの信号によるスプリアス共振ノイズを大幅に抑制することができる。そのため、モニター信号のS/N比を向上し、第1モニター素子19の検出精度を高め、光学反射素子10を高精度に自励駆動させることができる。したがって、モニター信号を確実に捉えることができ、共振周波数のばらつきによらず、安定して大きな振れ角を得ることができる。
なお、駆動周波数を増大させるとインピーダンスが小さくなる。そのため本実施の形態の構成は、特に高周波で駆動させる高周波振動子12の第1モニター素子19の検出精度を高めるために有用である。
またドライブ電極25は、高周波振動子12、13、低周波振動子15、16に共通である。そのため、光学反射素子10上に引き回す電極の配線数を減らすことができ、生産効率を高めるとともに、電極間の干渉も低減することができる。
また、高周波振動子12、13および低周波振動子15、16は、それぞれ共振の原理を用いて、一本のドライブ電極25で振動板12A〜12D、13A〜13Dと、振動板15A〜15E、16A〜16Eとを交互に逆位相に振動させ、変位を蓄積させることができる。そのため、高い駆動効率を維持しながら、電極の配線数を減らすことができる。
なお、高周波振動子12、13とミラー部11との接続位置と、高周波振動子12、13と枠体14との接続位置とが、振動軸に関して互いに反対の位置にあることが望ましい。このような構造にすることにより、振動軸をミラー部11の中心部を通るS1軸に接近することが可能となり、より大きなミラー振幅を得ることが可能となる。
なお、高周波振動子12、13は、隣り合う振動板を接続し、中心軸S1に平行な折れ曲がり部を有する。各振動板の中心軸S2に平行な方向の長さを変え、この折れ曲がり部を中心軸S1に直交する方向、つまり中心軸S2に平行な方向に移動させてもよい。このような構造変化により、高周波振動子12、13の共振周波数を変えても、ミラー部11中心部を通るS1軸に振動軸を接近させることができる。そのため大きなミラー振幅を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、二つの電気信号を、インピーダンス素子を介して合成したが、例えば前置アンプ、飽和アンプ、帯域フィルターと、加算合成回路を介して合成してもよい。この場合は、能動素子で回路が構成されるため、これらをICチップ化することができ、実装工程を合理化できる。
なお、高周波振動子12、13、低周波振動子15、16の形状をミアンダ形としたが、これに限定されず、例えばカンチレバー型、十字形型、音叉型、各種形状であっても応用が可能である。
次に光学反射素子のさらに好ましい構造に関して、図6を参照しながら説明する。図6は本発明の実施の形態1における他の光学反射素子の低周波振動子の断面を示す図である。
図6に示す光学反射素子10Aでは、ドライブ素子18と第1モニター素子19あるいは、ドライブ素子18と第2モニター素子20との間に分断溝38が設けられている。これ以外の構成は図1A〜図3に示した光学反射素子10と同様である。
分断溝38は、基材21にまで形成されており、その底部は基材21で溝39を形成している。なお分断溝38は、ドライブ素子18における下部電極層22と第1モニター素子19における下部電極層22とを分断する深さを有していればよい。また、ドライブ素子18における下部電極層22と第2モニター素子20における下部電極層22とを分断する深さを有していればよい。このような構成により、ドライブ素子18と第1モニター素子19あるいはドライブ素子18と第2モニター素子20とが分離して配置される。そのため、ドライブ素子18と第1モニター素子19あるいは第2モニター素子20とが電気的に絶縁されている。
なお、分断溝38、溝39は、以下のようにして形成することができる。まず、ドライブ電極25あるいは、第1モニター電極26、第2モニター電極27、絶縁体層24をドライエッチングあるいはウェットエッチング等でパターニングする。このようにして分断溝38を形成する。その後、圧電体層23、下部電極層22を順次ドライエッチングでパターニングする。このようにして溝39を形成する。
なお、基材21をシリコン等の導電性材料で形成した場合には、基材21と下部電極層22との間に絶縁層をさらに設ける。分断溝38の底部(溝39)が絶縁体層24またはその下層の基材21に達するように分断溝38を形成することで、確実にドライブ電極25と第1モニター電極26あるいはドライブ電極25と第2モニター電極27を電気的に絶縁することができる。このとき、絶縁層としてはシリコンの自然酸化膜や熱酸化膜である二酸化珪素が望ましい。
このような構成により、光学反射素子10Aでは、低周波振動子15での余分な高次振動モードのノイズ信号を大幅に抑制するとともに、ドライブ素子18および第1モニター素子19間でのリークを低減することで、第1モニター電極26の検出精度を高め、光学反射素子10Aを高精度に自励駆動させることができる。
すなわち光学反射素子10Aでは、第1モニター素子19と第2モニター素子20の下部電極層22と、ドライブ素子18の下部電極層22とを、分断溝38により電気的に絶縁する。したがって、高次振動モードの信号によるスプリアス共振ノイズを抑制し、さらに、第1モニター素子19とドライブ素子18との間、または第2モニター素子20とドライブ素子18との間にリーク電流が流れるのを抑制できる。
さらに、高周波振動子12、13、低周波振動子15、16いずれにおいても、基材21に溝39が形成されるまでエッチングする。これによって、ドライブ電極25と、第1モニター電極26および第2モニター電極27とが、下部電極層22の残渣で容量結合あるいは導通しないよう、下部電極層22をほぼ確実に分離できる。したがって、下部電極層22の配線距離が長くても、ドライブ電極25と第1モニター電極26との間あるいは、ドライブ電極25と第2モニター電極27との間のリーク電流を低減できる。
ここで、大振幅が必要とされる光学反射素子10Aにおいては、高周波振動子12、13、低周波振動子15、16をミアンダ形とする場合があり、振動子の梁長が非常に長くなる。さらに、第1モニター電極26は、低周波振動子15上に引き回される構成となっているため、さらに振動子の梁長が長くなる。この場合は、下部電極層22の配線距離も長くなることから、下部電極層22の接地が十分でないと考えられる。このように下部電極層22の接地が十分でない状態となっても、分断溝38を設けることにより、第1モニター素子19とドライブ素子18との間、または第2モニター素子20とドライブ素子18との間のリーク電流を低減することができる。
また、分断溝38を基材21に到達するまで形成することにより、導電体物質あるいは誘電体物質が付着しにくくなり、よりリークを低減することができる。
なお、溝39の底面はフラットに形成されているが、断面から見たときに溝39の形状を、その外周から中央に向けて深くなるように構成してもよい。この構成により、ドライブ素子18の下部電極層22と第1モニター素子19の下部電極層22との間の絶縁距離が長くなり、リークを低減できる。また溝39に導電体成分や誘電体成分が付着しても、底面がフラットな場合に比べて実距離が長くなる。そのため、ドライブ素子18の下部電極層22と第1モニター素子19の下部電極層22との間、あるいはドライブ素子18の下部電極層22と第2モニター素子20の下部電極層22との間のリークをより低減することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における光学反射素子10Bに関して、図7を用いて説明する。図7は本発明の実施の形態2における光学反射素子の低周波振動子の断面を示す図である。なお、実施の形態1と同様の構成を有するものについては、その説明を省略し、相違点について詳述する。
光学反射素子10Bでは、低周波振動子15の振動板15A〜15E上の基材21の上に絶縁体層24Aが設けられ、第1モニター電極26は絶縁体層24Aの上に設けられている。つまり、第1モニター電極26の下に圧電体層23と下部電極層22とが設けられず、絶縁体層24Aと基材21のみが設けられて第1モニター素子19Aが構成されている。この点が実施の形態1と異なる。なお図7では低周波振動子16は図6と同様の構造を有しているが、図2と同様の構造を有していてもよい。また絶縁体層24Aは実施の形態1の絶縁体層24と同様の材料で構成することができる。
このような構成でも第1モニター電極26は圧電体層23の不感帯である絶縁体層24Aの上に設けられている。絶縁体層24Aは第1モニター電極26と圧電体層23の間に設けられている。この構成でも圧電体層23の圧電作用が第1モニター電極26に及ぶことが抑制される。すなわち、低周波振動子15での余分な高次振動モードのノイズ信号が第1モニター電極26に影響することを大幅に抑制することができる。またドライブ素子18と第1モニター素子19Aの間でのリークが低減され、第1モニター電極26の検出精度を高め、光学反射素子10Bを高精度に自励駆動させることができる。またこの構造は実施の形態1の図6の構造と比較して、微細加工しやすい。そのため、素子の小型化や生産性の点で優れる。
次に、上述した実施の形態の図6の構成及び実施の形態2の構成で光学反射素子10A、10Bを形成し、それぞれのS/N比改善の効果を検証した結果について、図8A〜図9Cを参照しながら説明する。
図8Aは、本発明の実施の形態による光学反射素子および従来の光学反射素子の第1モニター素子のノイズ信号レベルを示す周波数特性図で、図8Bはその拡大図であり、ピークB付近を示している。横軸は駆動周波数、縦軸は第1モニター素子からのノイズ信号レベルを示す。なおピークAは光学反射素子の駆動周波数(基本モード)を示し、ピークBはこの駆動振動で誘発される高次の振動モードを示している。本実施例では、ピークAは概ね10000Hz付近に設定され、ピークBは20000Hz付近で生じる。
図9Aに示す参照用の従来の光学反射素子は、ドライブ素子97とモニター素子98とを有する。ドライブ素子97は基材91と下部電極層92と圧電体層93とドライブ電極94で構成されている。モニター素子98は、基材91と下部電極層92と圧電体層93と第1モニター電極95で構成されている。ドライブ素子97とモニター素子98は、下部電極層92と基材91の一部を貫通する分断溝96で分離されている。実施の形態1の構成では、図9Bに示すように、ドライブ素子18とモニター素子19とが分断溝38で分離されるとともに、第1モニター電極26と圧電体層23の間に絶縁体層24が設けられている。実施の形態2の構成では、図9Cに示すように、圧電体層23を下部電極層22及び基材21の一部とともに除去した後、絶縁体層24Aと第1モニター電極26が形成されている。すなわち、分断溝を形成せずにドライブ素子18と第1モニター素子19Aとが分離されている。
図8A、図8Bから明らかなように、実施の形態1および実施の形態2の構成とすることで、高次の振動モードであるピークBに対応する周波数において、ノイズ信号レベルが大きく減衰し、かつ周波数特性が平坦となっていることがわかる。
このように、本実施の形態における第1モニター素子の構成を採用することにより、駆動信号によって生じる高次モードの信号を第1モニター素子に対して確実に分離、低減することができる。その結果、第1モニター素子からの信号のS/N比を高めて光学反射素子を高精度に駆動することができる。
本発明の光学反射素子は、従来に比べて高精度に自励駆動することが可能であり、ヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイ等の画像投影装置に利用できる。
10,10A,10B 光学反射素子
11 ミラー部
11A 反射部
12,13 高周波振動子
12A,12B,12C,12D,13A,13B,13C,13D 振動板
14 枠体
15,16 低周波振動子
15A,15B,15C,15D,15E,16A,16B,16C,16D,16E 振動板
17 支持体
18 ドライブ素子
19,19A 第1モニター素子
20 第2モニター素子
21,91 基材
22,92 下部電極層
23,93 圧電体層
24,24A 絶縁体層(不感帯)
25,94 ドライブ電極
26,95 第1モニター電極
27 第2モニター電極
28A,28B,29,30,31A,31B 引き出し電極
32,33 増幅器
34,35 インピーダンス素子
36,37 フィルター
38,96 分断溝
39 溝

Claims (10)

  1. 枠形状の支持体と、
    前記支持体の内側に第1端が接続された第1低周波振動子と、
    前記支持体の内側に第1端が接続された第2低周波振動子と、
    前記第1、第2低周波振動子の第2端が、外側に接続され、前記第1、第2低周波振動子の間に配置された枠体と、
    前記枠体の内側に第1端が接続された第1高周波振動子と、
    前記枠体の内側に第1端が接続された第2高周波振動子と、
    前記第1、第2高周波振動子の第2端に接続され、前記第1、第2高周波振動子の間に配置されたミラー部と、を備え、
    前記第1、第2高周波振動子は、前記第1、第2高周波振動子の第1中心軸の回りに前記ミラー部を回動させるための第1駆動部と、前記ミラー部の回動量を測定するための第1モニター素子とを有し、
    前記第1駆動部は、基材と、前記基材の上に設けられた下部電極層と、前記下部電極層の上に設けられた圧電体層と、前記圧電体層の上に設けられたドライブ電極とを有し、前記第1モニター素子は、前記第1駆動部と共通な前記基材と前記下部電極層と前記圧電体層と、前記圧電体層の上に設けられた第1モニター電極を有し、
    前記第1、第2低周波振動子は、前記第1中心軸に垂直な第2中心軸の回りに前記枠体と前記ミラー部とを回動させるための第2駆動部を有し、前記第2駆動部は前記第1駆動部と共通な前記基材と前記下部電極層と前記圧電体層と前記ドライブ電極で構成され、
    前記第1低周波振動子はさらに、前記第1、第2高周波振動子と共通な前記第1モニター電極と、前記第1モニター電極と前記圧電体層との間に形成され、前記圧電体層の圧電作用が前記第1モニター電極に及ぶのを抑制する不感帯としての絶縁体層とを有し、
    前記第2低周波振動子はさらに、前記枠体と前記ミラー部の回動量を測定するための第2モニター素子を有し、
    前記第1低周波振動子上に設けられた前記第1モニター電極は、前記第1低周波振動子の上から前記支持体に延び、前記支持体に設けられた引き出し電極と接続されている、
    光学反射素子。
  2. 前記第1低周波振動子において、前記絶縁体層は前記基材の上方に設けられた前記圧電体層の上に設けられ、前記第1モニター電極は前記絶縁体層の上に設けられた、
    請求項1記載の光学反射素子。
  3. 前記第1低周波振動子において、前記絶縁体層は前記基材の上に設けられ、前記第1モニター電極は前記絶縁体層の上に設けられた、
    請求項1記載の光学反射素子。
  4. 前記第1低周波振動子の前記ドライブ電極と前記第1モニター電極の間、第2低周波振動子の前記ドライブ電極と前記第2モニター電極の間、前記第1、第2高周波振動子の前記ドライブ電極と前記第1モニター電極の間にそれぞれ分断溝が設けられ、前記分断溝は、少なくとも前記下部電極層を分断する深さを有する、
    請求項1記載の光学反射素子。
  5. 前記第1、第2低周波振動子と前記第1、第2高周波振動子の共振周波数比は10〜200倍程度である、
    請求項1記載の光学反射素子。
  6. 前記第1、第2低周波振動子と前記第1、第2高周波振動子の共振周波数比は50倍程度である、
    請求項5記載の光学反射素子。
  7. 前記第1、第2高周波振動子の第1駆動部と前記第1、第2低周波振動子の第2駆動部は、前記第1中心軸と前記第2中心軸とが前記ミラー部の重心で直交するように設けられている、
    請求項1記載の光学反射素子。
  8. 前記分断溝の底部の面は平坦である、請求項4に記載の光学反射素子。
  9. 前記分断溝の断面は外周から中央に向けて深くなる、請求項4に記載の光学反射素子。
  10. 前記第1、第2高周波振動子は、隣り合う振動板を接続し、前記第1中心軸に平行な折れ曲がり部を有する、
    請求項1記載の光学反射素子。
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