JP2010122413A - 光学反射素子 - Google Patents

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Shigeo Furukawa
成男 古川
Shinsuke Nakazono
晋輔 中園
Jiro Terada
二郎 寺田
Soichiro Hiraoka
聡一郎 平岡
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Abstract

【課題】本発明は、光学反射素子の高精度な自励駆動を実現することを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため本発明は、第一振動子10および第二振動子12は、それぞれ複数の振動板10A、12Aがターン部13、14で折り返すように連結されたミアンダ形であって、第二振動子12の隣接する振動板12Aの間の間隔は、これらの振動板12A間のターン部14手前からこのターン部14に向って広がっているものとした。これにより本実施の形態では、第一振動子10の駆動振動と第二振動子12のノイズ振動θYとの相互干渉を抑制でき、第一振動子10のモニタ素子22の検出精度を向上させ、高精度な自励駆動が実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイ装置などに用いられる光学反射素子に関する。
図8の光学反射素子1は、ミラー部2と、このミラー部2とそれぞれ連結された一対の第一振動子3と、これらの第一振動子3と連結されるとともに、第一振動子3とミラー部2の外周を囲う枠体4と、この枠体4とそれぞれ連結された一対の第二振動子5とを備えている。
第一振動子3と第二振動子5とは、それぞれ複数の振動板3A、5Aがターン部6、7で折り返し連結されたミアンダ形であり、第一振動子3は図8のY軸に平行な中心軸S1を有し、第二振動子5は、X軸に平行な中心軸S2を有し、これらの中心軸S1、S2は直交する関係にある。
そして第一振動子3、第二振動子5を圧電素子等で駆動させると、第一振動子3は中心軸S1を中心に変位駆動し、また第二振動子5は中心軸S2を中心に変位駆動し、これらの振動エネルギーでミラー部2を二軸方向に回転振動させることができる。
そして第一振動子3および第二振動子5の変位は、それぞれモニタ素子によって電気信号として検知することができ、この検知した電気信号を、帰還回路を介して圧電素子に入力すれば、光学反射素子を自励駆動させることができる。
この出願に類似する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2008−040240号公報
従来の光学反射素子1は、特に第一振動子3のモニタ素子の検出精度が低く、自励駆動が実質不可能になることがある。
その理由は、第一振動子3の駆動振動と、第二振動子5のノイズ振動とが干渉しあうからである。
すなわち、第一振動子3および第二振動子5は、それぞれの中心軸S1、S2を中心に回動する振動が所望の振動(以下駆動振動という)であるが、それぞれ駆動振動とは異なるモードの振動(以下ノイズ振動という)が存在する。
例えば第二振動子5の駆動振動は、X軸方向の中心軸S2を中心とする回動モードであるが、ノイズ振動としては、Y軸方向の軸を中心に回動するノイズ振動(以下ノイズ振動θYという)等が挙げられる。
そしてこのノイズ振動θYと第一振動子3の駆動振動の振動周波数が近傍にあると、電気信号が干渉しあい、第一振動子3のモニタ素子の検出精度が低下する。
さらに第二振動子5を第一振動子3よりも低周波数側で駆動させる場合、一般に第二振動子5の振幅は大きくなるため、第二振動子5のノイズ振動θYが第一振動子3の駆動振動に及ぼす影響も大きくなり、第一振動子3のモニタ素子の検出精度が低下する問題は顕
著となり、自励駆動が実質できなくなる。
そこで本発明は、特に第一振動子の駆動振動と第二振動子のノイズ振動θYとの干渉に着目し、この相互干渉を抑制して高精度な自励駆動を実現することを目的とする。
そしてこの目的を達成するために本発明は、第二振動子の隣接する振動板の間の間隔は、少なくともこれらの振動板間のターン部手前から、このターン部に向って広がっているものとした。
これにより本発明は、高精度な自励駆動を実現できる。
その理由は、第一振動子の駆動振動と第二振動子のノイズ振動θYとの干渉を抑制できるからである。
すなわち本発明では、第二振動子の各ターン部が長くなるため、第二振動子の、X軸方向の成分総和が大きくなる。つまり第二振動子の、ノイズ振動θYに寄与する梁長が長くなるため、このノイズ振動θYを低周波化できる。したがって、第二振動子のノイズ振動θYと第一振動子の駆動振動が近傍にある場合は、ノイズ振動θYの周波数を第一振動子の駆動振動の周波数から遠ざけるように調整できる。
そしてその結果、第一振動子の駆動振動と第二振動子のノイズ振動θYとの相互干渉を抑え、高精度な自励駆動を実現できる。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態における光学反射素子8は、ミラー部9と、このミラー部9を介して対向するとともに、このミラー部9の端部とそれぞれ一端が連結された一対の第一振動子10と、これらの第一振動子10と連結され、これらの第一振動子10およびミラー部9の外周を囲む枠体11と、この枠体11を介して対向するとともに、この枠体11の端部とそれぞれ一端が連結された一対の第二振動子12と、これらの第二振動子12と連結されるとともに、これらの第二振動子12および枠体11の外周を囲う枠形状の支持体とを備えている。
また第一振動子10の中心軸S1は図1のY軸に平行に形成され、第二振動子12の中心軸S2はX軸に平行に形成され、これらの中心軸S1、S2は、ほぼ垂直な関係にあり、これらはミラー部9の重心近傍で直交する。
さらに、第一振動子10は、その中心軸S1に垂直な複数の振動板10Aと、これらの振動板10Aの端部に設けられたターン部13とを備え、振動板10Aがこのターン部13で折り返すように連結されたミアンダ形状である。そして対となる第一振動子10は、中心軸S2に対して線対称形である。
また第二振動子12も、その中心軸S2に交差する複数の振動板12Aと、これらの振動板12Aの端部に設けられたターン部14とを備え、振動板12Aのターン部14で折り返すように連結されたミアンダ形状である。そして対となる第二振動子12は、中心軸S1に対して線対称形である。
さらに本実施の形態では、隣接する振動板12Aの間の間隔が、これらの振動板12A
間が開放されている端部側からターン部14に向って徐々に広がるように形成されている。なお本実施の形態では、前述のようにそれぞれの振動板12Aの一端から他端に向けて隣接する振動板12A間の間隔が広がるように形成したが、少なくともターン部14の手前から間隔を広げればよい。
そして本実施の形態では、ターン部14の長さが220μmであり、隣接するターン部14間の間隔(60μm)よりも長くなるように形成した。
また本実施の形態では、第二振動子12のターン部14はY軸方向に対して垂直に形成した。
さらに本実施の形態では、第二振動子12は、この第二振動子12の中心軸S2に対して垂直方向の幅d1が4770μmであり、枠体11の中心軸S2に対して垂直方向の幅d2よりも短くした。またミラー部9のサイズは0.96mm×1.00mmとした。
そして第一振動子10と第二振動子12とは、それぞれ異なる共振駆動周波数を有し、その周波数比は10倍〜100倍程度となるように設計されている。例えば本実施の形態では、第一振動子10の共振周波数が23690Hz、第二振動子12の共振周波数が202Hz程度である。このように第一振動子10と第二振動子12の共振周波数比を大きくすることによって、高精度な画像を投影できる。
また本実施の形態の光学反射素子8は、シリコンや金属等からなる基材(図2(b)の15)をエッチングなどでパターニングして一体形成されたものである。
そして図2(b)に示すように、第一振動子10の振動板10A上には、それぞれ絶縁層16を介して接地電極17、圧電体18、駆動電極19からなる圧電素子20と、接地電極17、圧電体18、モニタ電極21からなるモニタ素子22とを交互に配置した。駆動電極19およびモニタ電極21は、それぞれ配線19A、21Aで接続した。また図1に示す第二振動子12の振動板12A上にも同様に、圧電素子20とモニタ素子(図示せず)とを交互に配置した。
なお接地電極17は白金、圧電体18はPZT、駆動電極19及びモニタ電極21は金等から形成することができ、これらの積層体は、スパッタやCVD法により形成することができる。
ここで上述のように圧電素子20をそれぞれの振動板10A、12A上に一つ置きに配置し、これらに電圧を印加すれば、振動板10A、12Aは交互に逆位相に撓み振動する。例えば振動板10Aは、図3のように中心軸S1を中心に変位が蓄積され、ミラー部9を大きく反復回転振動させることができる。
また図1に示す振動板12Aも、交互に逆位相駆動することによって、振動板12Aは中心軸S2を中心に変位が蓄積され、枠体11およびミラー部9を大きく反復回転振動させることができる。
そして図2(b)に示すように、第一振動子10の振動板10Aに配置されたモニタ素子22は、第一振動子10の変位駆動を、モニタ電極21で電気信号として検知する。なおこのモニタ電極21の配線21Aは図1の第二振動子12上に引き回されて外部電極23で引き出される。
同様に、第二振動子12の振動板12Aに配置されたモニタ素子(図示せず)は、第二
振動子12の変位駆動を、モニタ電極(後述する図4の24)で電気信号として検知し、このモニタ電極24は外部電極25で引き出される。
なお図1の外部電極26は、駆動電極19の引き出し用であり、外部電極27は、接地電極17の引き出し用とした。
次に、本実施の形態における光学反射素子8の動作を以下に説明する。
図4の光学反射素子の駆動回路のブロック図に示すように、増幅器28の入力端子28Aに、第一振動子10の共振周波数の交流電圧を印加し、また増幅器29の入力端子29Aに、第二振動子12の共振周波数の交流電圧を印加し、それぞれの信号を増幅する。
そしてこれらの電気信号は、それぞれ抵抗器などのインピーダンス素子30、31を介して合成され、光学反射素子8の外部電極26に供給される。合成された電気信号は、第一振動子10、第二振動子12上の駆動電極19に流れ、それぞれの第一振動子10、第二振動子12を反復回転振動させる。
そして第一振動子10上に配置されたモニタ電極21は、第一振動子10の変位を電気信号として検知し、その電気信号は、配線(図2(a)(b)の21A)を介して第二振動子12上に引き回され、外部電極23から引き出される。また、第二振動子12上に配置されたモニタ電極24は、第二振動子12の変位を電気信号として検知し、外部電極25から引き出される。
外部電極23、25から引き出された電気信号は、それぞれフィルタ32、33を介して取り出され、再び増幅器28、29の入力端子28A、29Aに入力される。
このようにそれぞれのモニタ電極21、24から出力される電気信号を、第一振動子10、第二振動子12の駆動電極19にフィードバックすることにより、光学反射素子8を自励駆動させることが出来る。
なお、インピーダンス素子30、31としては、上述の抵抗器以外にも、コンデンサやコイルなどのリアクタンス素子、あるいはこれらの組み合わせ等も挙げられる。また電気信号の合成方法は上記手段以外でもよく、さらに電気信号は合成せず、第一振動子10と第二振動子12の駆動電極19はそれぞれ電気的に独立して形成してもよい。
次に本実施の形態における光学反射素子8の効果を、図5と(表1)を用いて以下に説明する。
Figure 2010122413
ここで図5および(表1)で記す従来例とは、図8に示す従来の光学反射素子1であり、比較例とは図6に示す光学反射素子34であり、実施例1とは図1に示す本実施の形態における光学反射素子8である。
また図5は、従来例、比較例、実施例1の光学反射素子1、34、8の、各振動モードの振動周波数をプロットしたものである。fθYは、それぞれの第二振動子5、12、35のノイズ振動θYの振動周波数を示す。またfZは、後述する第二振動子5、12、35における、素子平面に対して垂直方向(Z軸方向)のノイズ振動(以下ノイズ振動Zという)の周波数を示す。またfHdは、第一振動子10の駆動振動の周波数を示し、fHは、第一振動子10における駆動振動以外のモードの振動(ノイズ振動)の周波数を示す。なお、本実施の形態における第一振動子10は第二振動子12の100倍以上の高周波で駆動するものであり、その振幅は小さい。したがって、第一振動子10のノイズ振動モードが第二振動子12のノイズ振動モードよりも第一振動子10の駆動モードの近傍にある場合でも、第一振動子10の駆動振動に与える影響は小さいため、本実施の形態ではこれらの相互干渉は考慮しなかった。
そして(表1)は光学反射素子の各振動モードの振動周波数を示し、それぞれの光学反射素子1、8、34の素子サイズと、各第二振動子5、12、35の駆動振動の周波数fvdと、上述の各振動の周波数fθY、fHd、fZと、fθYまたはfZとfHdとの差を示すパラメータΔfθY/fHd/%、ΔfZ/fHd/%を記載した。
これらの図5および(表1)に示すように、本実施の形態の光学反射素子8(実施例1)は、第一振動子10のモニタ素子(図2(b)の22)の検出精度を高め、光学反射素子8を高精度に自励駆動させることができる。
その理由を以下に説明する。
すなわち第二振動子12の駆動振動は、X軸方向の中心軸S2を中心とする回動モードであるが、この駆動振動とは異なるモードのノイズ振動が存在し、このノイズ振動の一例として、Y軸方向の軸を中心に回動するノイズ振動θYがある。
そして図8に示す従来の光学反射素子1では、図5および(表1)の従来例に示すように、このノイズ振動θYの振動周波数fθYと第一振動子3の駆動振動の振動周波数fHdとが近傍にあると、電気信号が干渉しあい、第一振動子3のモニタ素子の検出精度が低下してしまうのである。
なお第二振動子5を第一振動子3よりも低周波数側で駆動させる場合、一般に第二振動子5の振幅は大きくなるため、第二振動子5のノイズ振動θYが第一振動子3の駆動振動に及ぼす影響も大きくなり、第一振動子3のモニタ素子22の検出精度が低下する問題は顕著となる。
これに対し本実施の形態では、図1に示すように、第二振動子12は、ターン部14側に向って振動板12A間の間隔が広がるように形成したため、第二振動子12の各ターン部14が長くなり、第二振動子12のY軸に垂直な成分総和が大きくなる。つまり第二振動子12の、ノイズ振動θYに寄与する梁長が長くなるため、図5および(表1)に示すように、このノイズ振動θYを低周波側にシフトできる。したがって、第二振動子12のノイズ振動θYと第一振動子10の駆動振動の振動周波数が近傍にある場合は、ノイズ振動θYの周波数fθYを第一振動子10の駆動振動の周波数fHdから遠ざけるように調整できる。
そしてその結果、第二振動子12のノイズ振動θYと第一振動子10の駆動振動との相互干渉を抑え、第一振動子10のモニタ素子22の検出精度を向上させることができる。
また本実施の形態では、ターン部14はY軸に垂直な構造としたため、ノイズ振動θY
に寄与する梁長の成分総和を大きくすることができ、よりノイズ振動θYの周波数fθYを低周波化することができる。
更に本実施の形態では、ターン部14を長くしながらも、隣接するターン部14間の距離は縮めることができるため、図6の比較例と比べて素子全体としては小型化することができる。
なお、前述の通り、第二振動子12のノイズ振動には、素子表面に対して垂直方向(Z軸方向)に上下するノイズ振動Zも存在する。そしてこのノイズ振動Zは、図5および(表1)の従来例と比較例、実施例1との比較結果で示すように、各第二振動子5、35、12の振動板5A、35A、12Aの中心軸S2に対して垂直方向の梁幅d1が短くなると高周波化する事が分かった。
したがって本実施の形態(実施例1)では、第二振動子12を、この第二振動子12の中心軸S2に対して垂直方向の幅が、枠体11のS2に対して垂直方向の幅よりも短くしたことにより、第一振動子10の駆動振動と第二振動子12のノイズ振動Zとの周波数を離すことができ、モニタ素子22の検出精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態と実施の形態1との主な違いは、図7に示すように第二振動子36の振動板(図7の36A、36B)の形状と、枠体11の周縁に設けられた錘部37にある。なお本実施の形態における各振動モードの振動周波数は、図5および(表1)の実施例2に示す。
本実施の形態では、第二振動子36は、ターン部38Aの手前で外側へ屈折する振動板(以下長振動板36Aという)と屈折していない振動板(以下短振動板36Bという)の組み合わせにより構成されている。
そして長振動板36Aのターン部38Aは、短振動板36Bのターン部38Bよりも外方に設けられている。すなわち短振動板36Bのターン部38B外方にはスペースが空くため、このスペースを埋めるように、長振動板36Aはターン部38Aの手前で外側へ広がるように折れ曲がって延伸し、ターン部38Aに向って長振動板36A間の間隔が大きくなるように形成されている。
このように長振動板36Aが、ターン部38Aの手前で外側へ屈曲する構造とすると、第二振動子36のX軸方向の成分総和が大きくなり、図5に示すように第二振動子36のノイズ振動θYをより低周波側にシフトすることができる。そしてその結果、第一振動子10の駆動振動と第二振動子38のノイズ振動θYとの相互干渉を抑制でき、第一振動子10のモニタ素子(図示せず)の検出精度を向上させることができる。
また素子の小型化のため、振動板(長振動板36A、短振動板36B)の数を減らした場合、ターン部38A、38Bの数も減るが、長振動板36Aを上記構造としたことにより、ターン部38Aが長くなり、第二振動子36のX軸方向の成分総和を大きくすることができる。そしてその結果、ノイズ振動θYの低周波数化に寄与する。
また長振動板36Aをターン部38Aの手前で外側に屈曲させることにより、長振動板36Aも長くなることから、第二振動子36全体の梁長も長くすることができ、第二振動子36の駆動振動の振動周波数fvdの低周波化に寄与する。したがって、第一振動子10の駆動振動と第二振動子36の駆動振動との周波数比fHd/fvdを向上させることができ、描画精度を向上させることができる。
また本実施の形態では、一部の振動板、つまり長振動板36Aは、ターン部38Aの手前で外側へ屈曲した構造とし、その他の振動板である短振動板36Bは、実施の形態1と同様に、直線的な構造とした。このように複数の形状を組み合わせることによって、素子スペースを有効に活用することができ、素子の小型化に寄与する。
また本実施の形態では、第二振動子36は、この中心軸S2に対して垂直方向の幅d1を枠体11の幅d2よりも短くすることで、実施の形態1と同様に、第二振動子36のノイズ振動Zを高周波化シフトすることができる。
一方で、このように第二振動子36を内側に設けると、第二振動子36全体の長さが短くなり、第二振動子36の駆動振動の共振周波数が高周波化してしまうことがある。したがって本実施の形態では、第二振動子36のターン部38A、38Bの外方に空いたスペースには、枠体11の周縁と連結された錘部37を設けた。この錘部37により第二振動子36の共振周波数の高周波化を抑制することができ、第一振動子10と第二振動子36の共振周波数比を高め、高精度な画像を投影することができる。
なお本実施の形態では、てこの原理により枠体11をより大きく変位させるため、一対の第二振動子36は、それぞれ枠体11の一方の端部と連結させている。したがって上述の錘部37は、第二振動子36が連結されていない側の枠体11の端部に形成し、素子のスペースを有効に利用した。
本発明の光学反射素子は、ノイズ振動の周波数をシフトすることができるため、モニタ素子の検出精度を高めることができる。したがって高精度なプロジェクタ、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイなどの小型画像投影装置に利用できる。
本発明の実施の形態1における光学反射素子の上面図 (a)同光学反射素子の第一振動子の要部を示す斜視図、(b)同光学反射素子の第一振動子の要部を示す断面図(図2(a)のYY断面) 同光学反射素子の動作を示す側面図 同光学反射素子の駆動回路を説明するためのブロック図 光学反射素子の各振動モードのプロット図 比較のための光学反射素子の上面図 本発明の実施の形態2における光学反射素子の上面図 従来の光学反射素子の断面図
符号の説明
8 光学反射素子
9 ミラー部
10 第一振動子
10A 振動板
11 枠体
12 第二振動子
12A 振動板
13 ターン部
14 ターン部
15 基材
16 絶縁層
17 接地電極
18 圧電体
19 駆動電極
19A 配線
20 圧電素子
21 モニタ電極
21A 配線
22 モニタ素子
23 外部電極
24 モニタ電極
25 外部電極
26 外部電極
27 外部電極
28 増幅器
29 増幅器
30 インピーダンス素子
31 インピーダンス素子
32 フィルタ
33 フィルタ
34 光学反射素子
35 第二振動子
36 第二振動子
36A 長振動板
36B 短振動板
37 錘部
38A ターン部
38B ターン部

Claims (3)

  1. ミラー部と、このミラー部を介して対向し、前記ミラー部とそれぞれ一端が連結された一対の第一振動子と、これらの第一振動子の他端と連結されるとともに、前記第一振動子と前記ミラー部の外周を囲う枠体と、この枠体を介して対向するとともに、前記枠体とそれぞれ一端が連結された一対の第二振動子とを備え、
    前記第一振動子および第二振動子は、
    それぞれの中心軸がほぼ垂直な関係にあり、それぞれ複数の振動板がターン部で折り返すように連結されたミアンダ形であって、
    前記第二振動子は、隣接する振動板の間の間隔が、
    少なくともこれらの振動板間のターン部手前から、このターン部に向って広がっている光学反射素子。
  2. 前記第二振動子は、一部のターン部と連結された振動板が、前記ターン部近傍で外側に広がるように延伸している請求項1記載の光学反射素子。
  3. 前記第二振動子は、
    この第二振動子の中心軸に対して垂直方向の幅が前記枠体の幅よりも短く、
    前記第二振動子のターン部の外方には、
    前記枠体の周縁と連結された錘部が設けられた請求項1に記載の光学反射素子。
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