JP5432204B2 - 電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置 - Google Patents

電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5432204B2
JP5432204B2 JP2011081508A JP2011081508A JP5432204B2 JP 5432204 B2 JP5432204 B2 JP 5432204B2 JP 2011081508 A JP2011081508 A JP 2011081508A JP 2011081508 A JP2011081508 A JP 2011081508A JP 5432204 B2 JP5432204 B2 JP 5432204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode foil
uncoated
coating
foil
uppermost
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011081508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012216447A (ja
Inventor
史朗 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP2011081508A priority Critical patent/JP5432204B2/ja
Priority to CN201110215481.4A priority patent/CN102730441B/zh
Publication of JP2012216447A publication Critical patent/JP2012216447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5432204B2 publication Critical patent/JP5432204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Primary Cells (AREA)

Description

本発明は、積層電池の製造過程等において用いられる電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置に関するものである。
積層構造型の電池の製造過程においては、シート状をなす正極箔及び負極箔が、セパレータを介して交互に積層される。正極箔及び負極箔は、それぞれ所定の金属製の極箔本体に活物質が塗布されることで構成されている。また、セパレータは、例えば電気絶縁性の多孔質樹脂フィルムにより構成されている。
従来、これら正極箔及び負極箔並びにセパレータを積層するに際しては、種々の方法が採用される。例えば、正極箔及び負極箔、並びに、セパレータにそれぞれ対応させて、複数の搬送装置を用意し、各搬送装置を用いて、所定の積層位置に極箔、セパレータを交互に積層する手法がある。また、搬送装置を用いて各極箔やセパレータをそれぞれ所定位置に供給し、各所定位置に供給された極箔やセパレータを、別途の積層装置を用いて、前記所定位置とは異なる位置に積層する手法もある(例えば、特許文献1等参照)。
いずれの手法を採用するにせよ、所定の積層位置に積層される或いは所定位置に供給される正極箔や負極箔は、1枚ずつ、搬送される必要がある。このため、搬送に際しては、再上層の電極箔を1枚のみ吸着するべく、吸着パッド等の吸着手段が用いられる。
しかし、吸着パッド等を用いたとしても、電極箔同士が密着していると、一度に複数枚の電極箔が持ち上げられてしまうことが懸念される。これに対し、複数列の吸着パッドを最上層のシート材に当接させて一部を持ち上げた上で、その直下層のシート材との間隙に圧縮空気を吹込み、その後最上層のシート材全体を持ち上げるという技術が開示されている(例えば、特許文献2等参照;但し、特許文献2は、厚さ5mmの超大型アルミシート材という点で、本願とは技術分野を異にする)。
特開2008−282756号公報 特開平9−194056号公報
ところが、上記特許文献2に記載の技術を電極箔の搬送の適用しようとした場合であっても、最上層の電極箔の端縁部と、その直下層の電極箔の端縁部とが密着している場合には、依然として2枚同時に持ち上げられてしまうことが起こりうる。この場合、2枚同時に持ち上げられた状態で如何に圧縮空気を吹き込んだとしても、2枚目と3枚目との間に圧縮空気が吹き込まれるだけであって、最上層と2枚目とが離間させられる訳ではない。そのため、上記技術をもってしても、一度に複数枚の電極箔が持ち上げられてしまうという懸念は払拭できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電極箔の搬送に際し、一度に複数枚の電極箔が持ち上げられてしまうという不具合をより確実に防止することのできる電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.金属箔よりなる極箔本体と、該極箔本体の表裏両面に塗布形成された活物質とを備え、前記活物質の塗布形成されてなる塗工部と、当該塗工部の端縁から延設され、前記極箔本体が露出してなる未塗工部とを有する積層電池用の電極箔を、前記未塗工部が全て同じ側に位置するよう積層されている第1位置から、当該第1位置とは別の第2位置へと1枚ずつ搬送するための電極箔の搬送装置であって、
前記第1位置に積層されている電極箔のうち最上層の電極箔の前記塗工部を吸着可能な塗工部吸着手段と、
少なくとも前記塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な上下移動手段と、
少なくとも前記塗工部吸着手段を水平方向に移動可能な水平移動手段と、
前記塗工部吸着手段とは別に設けられ、前記最上層の電極箔の前記未塗工部を吸着可能な未塗工部吸着手段と、
前記上下移動手段とは別に設けられ前記未塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な未塗工部上下移動手段と
を備え、
前記未塗工部上下移動手段を動作させて前記未塗工部吸着手段にて前記最上層の電極箔の未塗工部を吸着し、上動させることで、前記最上層の電極箔の塗工部の端縁を、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間させた後、前記上下移動手段を動作させて前記塗工部吸着手段による吸着状態にある前記最上層の電極箔の塗工部を上動させることを特徴とする電極箔の搬送装置。
上記手段1をはじめとして、本発明はいずれも、第1位置に積層されている電極箔が塗工部と、未塗工部とを有しており、前記未塗工部が全て同じ側に位置するよう積層されている点に着目してなされたものである。すなわち、活物質の厚みがある分だけ塗工部の厚みに対して未塗工部の厚みは小さいものである。それ故、上述した電極箔の積層状態においては、塗工部同士が密着し合っている可能性はあるものの、未塗工部同士の間には間隙が形成されやすく、密着が起こりにくい。この点に鑑み、本願各発明では、かかる未塗工部側から先ず優先的に持ち上げる(離間させる)ことを技術的特徴とするものである。
さて、手段1によれば、先ず未塗工部上下移動手段が動作させられて、未塗工部吸着手段にて最上層の電極箔の未塗工部が吸着させられ、上動させられる。これに伴い、最上層の電極箔の塗工部の端縁が、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間させられ、その後、上下移動手段が動作させられて、前記塗工部吸着手段による吸着状態にある最上層の電極箔の塗工部が上動させられる。
このように手段1では、先ず密着が起こっていない未塗工部が優先的に持ち上げられることで、最上層の電極箔の塗工部の端縁が、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間させられ、結果として最上層の電極箔と、その直下層の電極箔とが離間させられる。このため、より確実に、最上層の電極箔のみを持ち上げることができ、結果として一度に複数枚の電極箔が持ち上げられてしまうという不具合をより確実に防止することができる。
手段2.金属箔よりなる極箔本体と、該極箔本体の表裏両面に塗布形成された活物質とを備え、前記活物質の塗布形成されてなる塗工部と、当該塗工部の端縁から延設され、前記極箔本体が露出してなる未塗工部とを有する積層電池用の電極箔を、前記未塗工部が全て同じ側に位置するよう積層されている第1位置から、当該第1位置とは別の第2位置へと1枚ずつ搬送するための電極箔の搬送装置であって、
前記第1位置に積層されている電極箔のうち最上層の電極箔の前記塗工部を吸着可能な塗工部吸着手段と、
少なくとも前記塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な上下移動手段と、
少なくとも前記塗工部吸着手段を水平方向に移動可能な水平移動手段と、
前記塗工部吸着手段とは別に設けられ、前記最上層の電極箔の前記未塗工部を吸着可能な未塗工部吸着手段と、
前記上下移動手段とは別に設けられ前記未塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な未塗工部上下移動手段と、
前記未塗工部の側方から、ガスを噴射可能なガス噴射手段と
を備えたことを特徴とする電極箔の搬送装置。
手段2によれば、最上層の電極箔の未塗工部と直下層の電極箔の未塗工部とが密着していないことから、未塗工部の側方からガスが噴射されることで、先ず最上層の電極箔の未塗工部が吹き上げられる。これを契機に、最上層の電極箔の塗工部の端縁が、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間させられ、その後、上下移動手段が動作させられて、前記塗工部吸着手段による吸着状態にある最上層の電極箔の塗工部が上動させられる。
このように手段2では、手段1の作用に加え、密着が起こっていない未塗工部が優先的に吹き上げられることで、最上層の電極箔の塗工部の端縁が、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間させられ、結果として最上層の電極箔と、その直下層の電極箔とが離間させられる。つまり、未塗工部吸着手段及び未塗工部上下移動手段、並びに、未塗工部の側方からガスを噴射可能なガス噴射手段の相乗作用により、上述のような持ち上げを実現できる。このため、一度に複数枚の電極箔が持ち上げられてしまうという不具合をより一層確実に防止することができる。
手段.前記未塗工部上下移動手段を動作させて前記未塗工部吸着手段にて前記最上層の電極箔の未塗工部を吸着し、上動させた状態で、前記ガス噴射手段よりガスを噴射し、前記最上層の電極箔の塗工部の端縁を、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間可能とし、前記上下移動手段を動作させて前記塗工部吸着手段による吸着状態にある前記最上層の電極箔の塗工部を上動させることを特徴とする手段に記載の電極箔の搬送装置。
によれば、未塗工部上下移動手段が動作させられて未塗工部吸着手段にて最上層の電極箔の未塗工部が吸着され、上動させられた状態で、ガス噴射手段より未塗工部の側方からガスが噴射される。これにより、最上層の電極箔の塗工部の端縁が、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間可能とされ、そして上下移動手段が動作させられて塗工部吸着手段による吸着状態にある前記最上層の電極箔の塗工部が上動させられる。このため、上述の作用効果がさらに確実に奏される。
手段.前記未塗工部吸着手段は、上下方向に対し傾動可能な吸着パッドを備えることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の電極箔の搬送装置。
上述のとおり、未塗工部が全て同じ側に位置するよう積層されている場合、塗工部の厚みに対して未塗工部の厚みは小さいため、未塗工部は全体として斜めに垂れた状態で積層される傾向にあるといえる。
この点、手段によれば、未塗工部吸着手段が上下方向に対し傾動可能な吸着パッドを備えているため、たとえ最上層の電極箔の未塗工部が斜めに垂れていたとしても、当該垂れに追従して吸着パッドが傾動し、未塗工部をより確実に吸着することが可能となる。従って、未塗工部を吸着し損なってしまうという不具合をより確実に回避できる。
手段.前記未塗工部吸着手段及び前記未塗工部上下移動手段は、前記上下移動手段による上下動とともに、上下動可能に設けられていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の電極箔の搬送装置。
手段によれば、上下移動手段による上下動とともに未塗工部吸着手段及び未塗工部上下移動手段が上下動させられることとなる。このため、前記塗工部吸着手段による吸着状態にある前記最上層の電極箔の塗工部の上動等に際しては、未塗工部吸着手段や未塗工部上下移動手段を独自に動作させずとも、最上層の電極箔の未塗工部を前記上動等に合わせて移動させることができる。かかる意味において、装置全体の簡素化を図ることができる。尚、当該手段を具現化するための構成事例としては、例えば、「前記塗工部吸着手段を所定のベース部材に取着するとともに、該ベース部材に対し、前記未塗工部吸着手段及び未塗工部上下移動手段を一体化させること」が挙げられる。
また、上記各手段を用いて次の手段のように具現化することもできる。
手段.手段1乃至のいずれか1項に記載の電極箔の搬送装置を備えてなる積層電池の製造装置。
一実施形態における搬送装置を示す概略構成図である。 積層電池の製造装置の一部を示す概略構成図である。 積層体の概念を示す斜視図である。 (a)は電極箔(正極箔、負極箔)を示す平面図であり、(b)は(a)のJ−J線の拡大部分断面図である。 (a)は第1位置において積層状態にある電極箔(正極箔、負極箔)を示す側面図であり、(b),(c)は電極箔(正極箔、負極箔)の搬送過程を示す部分拡大断面図である。 (a)〜(d)は電極箔(正極箔、負極箔)の搬送工程を説明する工程図である。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図3に示すように、積層電池を構成する積層体4は、下から順に負極箔1、セパレータ2、及び、正極箔3、セパレータ2がこの順序で繰り返し積み上げられるようにして積層されている(勿論、正極箔3が最下層に位置し、その上にセパレータ2、負極箔1、セパレータ2、正極箔3、・・・の順で積層されていてもよい)。図4(a),(b)に示すように、負極箔1及び正極箔3は、いずれも平面矩形状の部分及びその一部から突出する突出部からなり、金属箔よりなる極箔本体1A,3Aと、該極箔本体1A,3Aの表裏両面に塗布形成された活物質1B,3Bとを備える。尚、負極箔1の極箔本体1Aは、銅により構成され、正極箔3の極箔本体3Aは、アルミニウムにより構成されている。以降、特に正・負を区別する必要のないときには、負極箔1、正極箔3を総称して「電極箔6」と称することとする。電極箔6は、活物質1B,3Bの塗布形成されてなる塗工部7と、前記突出部に対応し、前記極箔本体1A,3Aが露出してなる未塗工部8とを有している。
図3に戻り、セパレータ2は、電気絶縁性のシート状の多孔質樹脂フィルムにより構成されており、前記負極箔1、正極箔3の平面矩形状の部分(塗工部7)よりも一回り大きい矩形状をなしている。適正な積層状態においては、正極箔3及び負極箔1の矩形状部分(塗工部7)は、前記セパレータ2によって完全に覆われており(はみ出しておらず)、正極箔3及び負極箔1の各突出部、すなわち、未塗工部8のみが、それぞれ異なる位置においてセパレータ2からはみ出すようにして突出している。当該各未塗工部8は、負極タブ、正極タブに相当するものであり、積層電池の内部で電極端子の負極および正極にそれぞれ電気的に接続される領域である。
図2は、積層電池の製造装置(積層体を得るための装置)10の主要部分を示す概略構成図(平面図)である。同図に示すように、製造装置10は、セパレータ供給ステージ11、電極箔供給ステージ12、及び積層ステージ13を備えている。セパレータ供給ステージ11上には、積層の都度、上記セパレータ2が1枚ずつ供給されるようになっている。また、電極箔供給ステージ12には、積層の都度、負極箔1及び正極箔3が、交互に1枚ずつ供給されるようになっている。
製造装置10はまた、これら各ステージ11〜13の中心の上方を通るようにして設けられたガイドレール14を備えている。当該ガイドレール14は、図示しない支柱により支持されている。そして、ガイドレール14には搬送アーム15が垂下状態で支持され、当該搬送アーム15の下端には吸着パッド16が設けられている。
搬送アーム15は、図示しないモータ等の駆動手段により前記ガイドレール14に沿って移動可能に設けられているとともに、シリンダ等の別途の駆動手段により、上下方向(図1の紙面奥行方向)に伸縮可能となっている。搬送アーム15がガイドレール14に沿って移動することにより、吸着パッド16もまた、ガイドレール14に沿って移動する。また、搬送アーム15が伸縮することにより、吸着パッド16が上下動するようになっている。尚、吸着パッド16は、図示しない吸引手段に接続されており、吸引手段の吸引動作に基づき吸引パッド16の下端面から空気を吸引できるように構成されている。本実施形態では、かかる構成により、セパレータ2や、電極箔6(負極箔1、正極箔3)が吸着パッド16によって吸着させられるようになっている。
上記の製造装置10を用いた積層体4の積層についてさらに説明すると、積層に際しては先ず、搬送アーム15がセパレータ供給ステージ11の上に案内され、その位置において搬送アーム15が伸張させられる。このとき、セパレータ供給ステージ11上には、図示しないセパレータ供給手段によって既にセパレータ2が所定の位置に所定の角度で供給されている。そして、前記吸引手段により吸着パッド16による吸引が開始させられる。すると、吸着パッド16の下面にセパレータ2が吸着させられる。
次いで、その状態から一旦搬送アーム15が収縮させられた後、電極箔供給ステージ12の上へと案内され、その位置において搬送アーム15が伸張させられる。このとき、電極箔供給ステージ12上には、後述する負極箔供給手段によって既に1枚の負極箔1が所定の位置に所定の角度で供給されている。すると、前記セパレータ2を介して負極箔1が吸着パッド16に吸着させられる。これは、セパレータ2が多孔質素材よりなっており、微細な孔を介して負極箔1が吸引されることによる。
そして、吸着パッド16によりセパレータ2及び負極箔1が吸着させられた状態で、搬送アーム15が再度収縮させられ、今度は積層ステージ13上へと案内される。そこで、搬送アーム15が再度伸張させられるとともに、吸引が一旦停止させられる。これにより、セパレータ2及び負極箔1の吸着が解除させられ、積層ステージ13の所定位置へと載置させられる。当該載置に際しては、図示しない押さえ手段により、セパレータ2及び負極箔1が位置ズレを極力起こさないよう、押さえ付けられる。
次に、上記と同様の要領で、搬送アーム15がセパレータ供給ステージ11の上に案内され、その位置において搬送アーム15が伸張させられる。このとき、セパレータ供給ステージ11上には、既に別のセパレータ2が供給されている。そして、前記吸引手段により吸着パッド16による吸引が再開されることで、吸着パッド16の下面にセパレータ2が吸着される。
続いて、その状態から一旦搬送アーム15が収縮させられた後、電極箔供給ステージ12の上へと案内され、その位置において搬送アーム15が伸張させられる。このとき、電極箔供給ステージ12上には、後述する正極箔供給手段によって既に1枚の正極箔3が供給されているため、当該正極箔3は前記セパレータ2を介して吸着パッド16に吸着させられる。そして、吸着パッド16によりセパレータ2及び正極箔3が吸着させられた状態で、搬送アーム15が再度収縮させられ、積層ステージ13上へと案内される。その後、搬送アーム15が再度伸張させられるとともに、吸引が一旦停止させられる。これにより、セパレータ2及び正極箔3は、その吸着が解除させられ、積層ステージ13の前記セパレータ2の上へと載置させられる。当該載置に際しても、図示しない押さえ手段により、セパレータ2及び正極箔3が位置ズレを極力起こさないよう、押さえ付けられる。
上記動作を所定回数繰り返すことで、下から順に負極箔1、セパレータ2、及び、正極箔3、セパレータ2が繰り返し積み上げられる。これにより、上述した積層体4が得られるのである。
次に、負極箔1及び正極箔3を前記電極箔供給ステージ12の上へと1枚ずつ供給するための負極箔供給手段及び正極箔供給手段について説明する。負極箔1や正極箔3は、予めそれぞれ互いに異なる位置において、前記未塗工部8が全て同じ側に位置するよう積層されている。図1に示す例では、電極箔6(負極箔1や正極箔3)は、所定の台座部18上に、未塗工部8が図の左側を向くようにして積層されている。この場合、当初の積層位置である台座部18が「第1位置」に相当し、前記電極箔供給ステージ12が「第2位置」に相当する。
また、前述した負極箔供給手段や、正極箔供給手段が電極箔供給装置を構成するものであって、以降においては電極箔供給手段21と称することとする。電極箔供給手段21は、上記製造装置10において説明したのと同様、図示しないガイドレールを備えている。当該ガイドレールは、台座部18及び電極箔供給ステージ12間を結ぶものである。そして、図1に示すように、ガイドレールには搬送アーム22が垂下状態で支持され、当該搬送アーム22の下端にはボールねじ23及びサーボモータ24が一体となった駆動手段25を介してベース部材26が連結されている。尚、上記搬送アーム22、ベース部材26等は一体となって、別途の図示しないモータ等により、前記ガイドレールに沿って水平方向に移動可能に設けられている。本実施形態では、これらモータ等やガイドレールにより水平移動手段が構成されている。
また、前記サーボモータ24の作動により、ベース部材26等が上下動するようになっている。本実施形態では、当該サーボモータ24等により上下移動手段が構成されている。ベース部材26の下面には、塗工部吸着手段としてのシート状の多孔質吸着パッド27が設けられている。多孔質吸着パッド27は、前記塗工部7とほぼ同等の形状及び面積を有するものである。ベース部材26には、図示しない吸引孔が形成され、該吸引孔の一端には、バキュームホース28の一端が接続されている。前記吸引孔の他端側は、複数本に分岐され、前記多孔質吸着パッド27の複数箇所に連通されている。さらに、バキュームホース28の他端には、図示しないメインバキュームポンプが接続されている。そして、当該メインバキュームポンプがオン状態とされることで、前記バキュームホース28及び吸引孔を介して多孔質吸着パッド27からの吸引が行われるようになっている。
前記ベース部材26には、ブラケット31が立設されており、該ブラケット31を介して未塗工部上下移動手段としてのシリンダ32が設けられている。シリンダ32の下部には、ロッド33が出没可能に設けられており、該ロッド33の下端にはアーム34及び筒状部材35が設けられている。筒状部材35の下端には、未塗工部吸着手段としての多段ベローズ吸着パッド36が設けられている。当該多段ベローズ吸着パッド36は、可撓性を有しており、上下方向(鉛直線)に対しても傾動可能(多少の湾曲が可能)となっている。筒状部材35の上端には、バキュームホース37の一端が接続されており、バキュームホース37の他端には、図示しないサブバキュームポンプが接続されている。そして、当該サブバキュームポンプがオン状態とされることで、バキュームホース37及び筒状部材35を介して多段ベローズ吸着パッド36からの吸引が行われるようになっている。
また、前記ベース部材26の端縁部には、ブラケット41が垂下状態で固定されており、該ブラケット41には、エアブローノズル42が設けられている。該エアブローノズル42には、図示しないエアブロアが接続されており、該エアブロアからの圧縮空気がエアブローノズル42から出力可能となっている。尚、エアブローノズル42は、前記多孔質吸着パッド27よりも若干下方に位置し、電極箔6の吸引に際しては、該電極箔6の未塗工部8の側方に位置し得るようになっている。本実施形態では、エアブローノズル42及びエアブロアがガス噴射手段を構成する。
次に、上述した電極箔供給手段21を用いて、1枚ずつ電極箔6を搬送するに際しての動作等について説明する。
先ず、図6(a)に示すように、ベース部材26等が、丁度電極箔6の上方の所定位置にある場合、メインバキュームポンプ及びサブバキュームポンプはいずれもオフ状態とされるとともに、エアブロアもオフ状態とされている。
この状態から、サーボモータ24が作動させられることにより、図6(b)に示すように、ベース部材26等が下動させられる。本実施形態では、積層されている電極箔6(塗工部7)の最上層の高さ位置が予め設定されており、この高さ位置に合わせてベース部材26等が下動させられる。これにより、多孔質吸着パッド27が、塗工部7に当接することとなる。また、当該下動にとともに(下動の直後でもよい)、シリンダ32が作動させられる。すると、同図に示すように、ベース部材26に対し、ロッド33、アーム34、筒状部材35及び多段ベローズ吸着パッド36が下動し、多段ベローズ吸着パッド36が未塗工部8に当接することとなる。
また、少なくとも未塗工部8に多段ベローズ吸着パッド36が当接する段階から、前記サブバキュームポンプがオン状態とされる。これにより、最上層の電極箔6の未塗工部8が多段ベローズ吸着パッド36に吸着される。
そして、図6(c)に示すように、当該吸着状態が維持されたまま、シリンダ32が作動させられる。すると、ロッド33がシリンダ33内に没入することとなり、ベース部材26に対し、ロッド33、アーム34、筒状部材35及び多段ベローズ吸着パッド36が上動する。これにより、図5(a)に示すように、それまで垂れ下がっていた最上層の電極箔6(6U)の未塗工部8が吸引させられ、持ち上げられることとなる。そして、本実施形態では、図5(b)に示すように、先ず密着が起こっていない未塗工部8が優先的に持ち上げられることで、最上層の電極箔6(6U)の塗工部7の端縁が、その直下層の電極箔6(6L)の塗工部の端縁から離間させられ、結果として最上層の電極箔6Uと、その直下層の電極箔6Lとが離間させられる。尚、当該持ち上げに際しては、未塗工部8の端縁が、塗工部7とほぼ同じ高さ或いはそれよりも幾分高い位置に持ち上げるのが好ましい。
さらに、本実施形態では、当該持ち上げとともに、エアブロアがオン状態とされる。これにより、同図に示すように、未塗工部8の側方のエアブローノズル42から圧縮空気が噴射されることとなり、最上層の電極箔6Uの塗工部7の端縁が、その直下層の電極箔6Lの塗工部7の端縁からより一層離間されやすくなる。
併せて、この段階から(多孔質吸着パッド27が塗工部7に当接した時点以降であればよい)、前記メインバキュームポンプがオン状態とされる。これにより、最上層の電極箔6Uの塗工部7が多孔質吸着パッド27に吸引させられる。但し、この時点では、未だベース部材26等は下動状態に維持されている。
次に、サーボモータ24が先ほどとは逆回転で作動させられることにより、図6(d)に示すように、ベース部材26等が上動させられる。これにより、塗工部7が多孔質吸着パッド27に吸引され、かつ、未塗工部8が多段ベローズ吸着パッド36に吸引されている状態で、最上層の電極箔6が持ち上げられることとなる。尚、エアブローノズル42からの圧縮空気の噴射は、持ち上げられてしばらくの間継続される。これにより、万が一塗工部7同士で密着があったとしても、両者はより確実に離間させられることとなる。また、塗工部7の吸引のみで電極箔6が落下しないのであれば、未塗工部8の吸引をこの時点で解除しても差し支えない。
そして、少なくとも塗工部7が多孔質吸着パッド27に吸引された状態で、前記図示しないモータ等が作動され、図示しないガイドレールに沿ってベース部材26等が電極箔6とともに、水平方向に移動させられる。その後、電極箔供給ステージ12の上方に到達した時点で、再度サーボモータ24が作動させられ、ベース部材26等が下動させられる。そして、メインバキュームポンプ(及びサブバキュームポンプ)がオフ状態とされ、電極箔6の吸引が解除される。これにより、電極箔供給ステージ12上に1枚の電極箔6が供給されることとなる。当該供給が完了した後、再度サーボモータ24が作動させられ、ベース部材26等が上動させられ、さらに、上記台座部18の位置へと移動させられる。
かかる動作が繰り返されることで、電極箔供給ステージ12上に1枚の電極箔6が繰り返し供給されることとなる。尚、当該電極箔供給手段21は、負極箔1及び正極箔3にそれぞれ対応して設けられており、負極箔1及び正極箔3の順で交互に電極箔供給ステージ12上へと供給される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、台座部18上に積層されている電極箔6に関しては、未塗工部8が全て同じ側に位置するよう積層されている。未塗工部8の厚みは、塗工部7の厚みに対して相当程度小さいものであるため、電極箔6の積層状態においては、塗工部7同士が密着し合っている可能性はあるものの、未塗工部8同士の間には間隙が形成されやすく、密着が起こりにくい。この点に鑑み、本実施形態では、かかる未塗工部8側から先ず優先的に持ち上げられる。より具体的には、先ず多段ベローズ吸着パッド36にて最上層の電極箔6の未塗工部8が吸着させられ、上動させられる。これに伴い、最上層の電極箔6(6U)の塗工部7の端縁が、その直下層の電極箔6(6L)の塗工部7の端縁から離間させられ、その後、電極箔6全体が上動させられる。
また、このとき、前記未塗工部8の持ち上げとともに、未塗工部8の側方のエアブローノズル42から圧縮空気が噴射される。これにより、最上層の電極箔6(6U)の塗工部7の端縁が、その直下層の電極箔6(6L)の塗工部7の端縁からより一層離間されやすくなる。本実施形態では、これら2つの動作(未塗工部8の吸引、持ち上げ及びエアブロ−)が相俟って、最上層の電極箔6(6U)の塗工部7の端縁が、その直下層の電極箔6(6L)の塗工部7の端縁から離間させられ、結果として最上層の電極箔6(6U)と、その直下層の電極箔6(6L)とが離間させられる。このため、より確実に、最上層の電極箔6(6U)のみを持ち上げることができ、結果として一度に複数枚の電極箔6が持ち上げられてしまうという不具合をより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、未塗工部8を吸着するための多段ベローズ吸着パッド36が、上下方向に対し傾動可能となっている。上述のとおり、未塗工部8が全て同じ側に位置するよう積層されている場合、塗工部7の厚みに対して未塗工部8の厚みは小さいため、未塗工部8は全体として斜めに垂れた状態で積層されている。この点、たとえ最上層の電極箔6(6U)の未塗工部8が斜めに垂れていたとしても、当該垂れに追従して多段ベローズ吸着パッド36が傾動することとなり、未塗工部8をより確実に吸着することが可能となる。従って、未塗工部8を吸着し損なってしまうという不具合をより確実に回避できる。
さらに、本実施形態では、多孔質吸着パッド27がベース部材26に設けられているとともに、該ベース部材26に対し、前記シリンダ32等が一体化されている。このため、シリンダ32や多段ベローズ吸着パッド36は、サーボモータ32の作動に伴うベース部材26の上下動とともに、上下動し得る。このため、多孔質吸着パッド27による吸着状態にある前記最上層の電極箔6(6U)の上動等に際しては、シリンダ32等を独自に動作させずとも、電極箔6(6U)を未塗工部8ともども前記上動等に合わせて移動させることができる。かかる意味において、装置全体の簡素化を図ることができる。
尚、上述した実施形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、エアブロア及びエアブローノズル42を設け、未塗工部8の側方のエアブローノズル42から圧縮空気を噴射することとしている。これに対し、エアブロア及びエアブローノズル42を省略することとしてもよい。すなわち、多段ベローズ吸着パッド36にて最上層の電極箔6(6U)の未塗工部8を吸着し上動させ、最上層の電極箔6(6U)の塗工部7の端縁を、その直下層の電極箔6(6L)の塗工部7の端縁から離間させて、その後、電極箔6全体が上動させられる構成とし、圧縮空気の吹付けを行わないこととしてもよい。この場合においても、最上層の電極箔6(6U)のみを持ち上げることができ、結果として一度に複数枚の電極箔6が持ち上げられてしまうという不具合をより確実に防止することができる。
(b)上記(a)とは逆に、多段ベローズ吸着パッド36、及び、シリンダ32等を省略し、エアブロア及びエアブローノズル42を設ける構成を採用することとしてもよい(但し、参考例)。すなわち、最上層の電極箔6(6U)の未塗工部8と直下層の電極箔6(6L)の未塗工部8とが密着していないことから、未塗工部8の側方からガスが噴射されることで、先ず最上層の電極箔6(6U)の未塗工部8が吹き上げられる。これを契機に、最上層の電極箔6(6U)の塗工部7の端縁が、その直下層の電極箔6(6L)の塗工部7の端縁から離間させられ、その後、サーボモータ24が作動させられて、多孔質吸着パッド27により吸着状態にある最上層の電極箔6(6U)の塗工部7が上動させられる構成としてもよい。この場合においても、最上層の電極箔6(6U)のみを持ち上げることができ、結果として一度に複数枚の電極箔6が持ち上げられてしまうという不具合をより確実に防止することができる。
(c)上記実施形態では、電極箔供給手段21は、負極箔1及び正極箔3にそれぞれ対応して設けられており、各台座部18上に、負極箔1のみが、或いは正極箔3のみがそれぞれ積載されている場合が例示されているが、1つの台座部18上に負極箔1及び正極箔3が交互に積層されている場合に具体化することも可能である。
(d)上記実施形態では、負極箔1及び正極箔3共通の電極箔供給ステージ12が設けられる構成としているが、それぞれ別の電極箔供給ステージ12が設けられる構成としてもよい。すなわち、負極箔供給ステージ及び正極箔供給ステージがそれぞれ別に設けられていてもよい。
(e)上記実施形態では、吸着パッド16に対し、セパレータ2及び負極箔1(又は正極箔3)が一度に積層ステージ13に搬送され積層される構成を採用しているが、それぞれ別々に搬送され積層される構成としてもよい。
(f)上記実施形態では、電極箔供給手段21等を用いて各電極箔6等をそれぞれ所定位置(電極箔供給ステージ12等)に供給し、各所定位置(電極箔供給ステージ12等)に供給された電極箔6(1,3)やセパレータ2を、別途の製造装置10を用いて、前記所定位置とは異なる積層ステージ13に積層する場合について具体化されている。これに対し、正極箔3及び負極箔1、並びに、セパレータ2にそれぞれ対応させて、複数の搬送装置(電極箔供給手段21等)を用意し、各搬送装置(電極箔供給手段21等)を用いて、所定の積層位置(積層ステージ13)に正極箔3及び負極箔1、並びに、セパレータ2を交互に積層することとしてもよい。いずれにせよ、上記実施形態に記載された電極箔供給手段21に関する技術思想は、正極箔3及び負極箔1を1枚ずつ搬送する必要のある場合において種々の搬送装置として具現化可能である。
(g)上記実施形態では、エアブローノズル42から圧縮空気が噴射されることとなっているが、他の気体(窒素やアルゴン等の不活性ガス)が噴射されることとしてもよい。
(h)上記実施形態において用いられているガイドレールに代えて、チェーンコンベア等の他の水平移動手段を用いてもよい。
1…負極箔、2…セパレータ、3…正極箔、4…積層体、10…製造装置、12…電極箔供給ステージ(第2位置)、18…台座部(第1位置)、21…電極箔供給手段(電極箔搬送手段)、24…サーボモータ(上下移動手段)、27…多孔質吸着パッド(塗工部吸着手段)、32…シリンダ(未塗工部上下移動手段)、36…多段ベローズ吸着パッド(未塗工部吸着手段)42…エアブローノズル(ガス噴射手段)。

Claims (6)

  1. 金属箔よりなる極箔本体と、該極箔本体の表裏両面に塗布形成された活物質とを備え、前記活物質の塗布形成されてなる塗工部と、当該塗工部の端縁から延設され、前記極箔本体が露出してなる未塗工部とを有する積層電池用の電極箔を、前記未塗工部が全て同じ側に位置するよう積層されている第1位置から、当該第1位置とは別の第2位置へと1枚ずつ搬送するための電極箔の搬送装置であって、
    前記第1位置に積層されている電極箔のうち最上層の電極箔の前記塗工部を吸着可能な塗工部吸着手段と、
    少なくとも前記塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な上下移動手段と、
    少なくとも前記塗工部吸着手段を水平方向に移動可能な水平移動手段と、
    前記塗工部吸着手段とは別に設けられ、前記最上層の電極箔の前記未塗工部を吸着可能な未塗工部吸着手段と、
    前記上下移動手段とは別に設けられ前記未塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な未塗工部上下移動手段と
    を備え、
    前記未塗工部上下移動手段を動作させて前記未塗工部吸着手段にて前記最上層の電極箔の未塗工部を吸着し、上動させることで、前記最上層の電極箔の塗工部の端縁を、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間させた後、前記上下移動手段を動作させて前記塗工部吸着手段による吸着状態にある前記最上層の電極箔の塗工部を上動させることを特徴とする電極箔の搬送装置。
  2. 金属箔よりなる極箔本体と、該極箔本体の表裏両面に塗布形成された活物質とを備え、前記活物質の塗布形成されてなる塗工部と、当該塗工部の端縁から延設され、前記極箔本体が露出してなる未塗工部とを有する積層電池用の電極箔を、前記未塗工部が全て同じ側に位置するよう積層されている第1位置から、当該第1位置とは別の第2位置へと1枚ずつ搬送するための電極箔の搬送装置であって、
    前記第1位置に積層されている電極箔のうち最上層の電極箔の前記塗工部を吸着可能な塗工部吸着手段と、
    少なくとも前記塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な上下移動手段と、
    少なくとも前記塗工部吸着手段を水平方向に移動可能な水平移動手段と、
    前記塗工部吸着手段とは別に設けられ、前記最上層の電極箔の前記未塗工部を吸着可能な未塗工部吸着手段と、
    前記上下移動手段とは別に設けられ前記未塗工部吸着手段を上下方向に移動可能な未塗工部上下移動手段と、
    前記未塗工部の側方から、ガスを噴射可能なガス噴射手段と
    を備えたことを特徴とする電極箔の搬送装置。
  3. 前記未塗工部上下移動手段を動作させて前記未塗工部吸着手段にて前記最上層の電極箔の未塗工部を吸着し、上動させた状態で、前記ガス噴射手段よりガスを噴射し、前記最上層の電極箔の塗工部の端縁を、その直下層の電極箔の塗工部の端縁から離間可能とし、前記上下移動手段を動作させて前記塗工部吸着手段による吸着状態にある前記最上層の電極箔の塗工部を上動させることを特徴とする請求項に記載の電極箔の搬送装置。
  4. 前記未塗工部吸着手段は、上下方向に対し傾動可能な吸着パッドを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電極箔の搬送装置。
  5. 前記未塗工部吸着手段及び前記未塗工部上下移動手段は、前記上下移動手段による上下動とともに、上下動可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電極箔の搬送装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電極箔の搬送装置を備えてなる積層電池の製造装置。
JP2011081508A 2011-04-01 2011-04-01 電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置 Active JP5432204B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011081508A JP5432204B2 (ja) 2011-04-01 2011-04-01 電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置
CN201110215481.4A CN102730441B (zh) 2011-04-01 2011-07-25 电极箔的运送装置和叠层电池的制造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011081508A JP5432204B2 (ja) 2011-04-01 2011-04-01 電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012216447A JP2012216447A (ja) 2012-11-08
JP5432204B2 true JP5432204B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=46986872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011081508A Active JP5432204B2 (ja) 2011-04-01 2011-04-01 電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5432204B2 (ja)
CN (1) CN102730441B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6244814B2 (ja) * 2013-10-24 2017-12-13 株式会社豊田自動織機 電極積層装置及び電極の取得方法
JP6544195B2 (ja) * 2015-10-23 2019-07-17 株式会社村田製作所 電極箔の搬送装置および積層型電池の製造装置
KR101827062B1 (ko) 2015-12-07 2018-02-07 현대자동차주식회사 연료전지 스택 소재 공급 장치 및 그 공급 방법
CN105668275A (zh) * 2016-01-21 2016-06-15 鲍婉霞 板材送料机构
KR102256369B1 (ko) * 2019-09-11 2021-05-27 주식회사 디에이테크놀로지 이차전지 셀 제조용 전극 픽앤플레이스 장치 및 방법
DE102020202480B4 (de) * 2020-02-26 2023-10-26 Thyssenkrupp Ag Verfahren und Vorrichtung zum Ausrichten von Dünnschichtelementen
WO2024147592A1 (ko) * 2023-01-03 2024-07-11 주식회사 엘지에너지솔루션 전극 공급 장치, 이를 이용하는 전극 조립체 제조 장치, 전극 공급 방법 및 이를 이용하는 전극 조립체 제조 방법

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02175531A (ja) * 1988-12-26 1990-07-06 Ueno Seisakusho:Kk 基板やシート状物体のハンドリング装置
JP3566316B2 (ja) * 1992-12-29 2004-09-15 キヤノン株式会社 給紙装置及び画像形成装置
JPH09194056A (ja) * 1996-01-12 1997-07-29 Mitsubishi Materials Corp シート材分離方法
JP2001313065A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Toshiba Battery Co Ltd 電池用電極シートの供給装置
JP4571384B2 (ja) * 2003-07-30 2010-10-27 芝浦メカトロニクス株式会社 電極積層装置及びゲージング装置
JP5110632B2 (ja) * 2007-05-14 2012-12-26 Necトーキン株式会社 積層構造電池の製造方法およびその製造装置
CN201122626Y (zh) * 2007-12-07 2008-09-24 比亚迪股份有限公司 一种叠片式电池的极片及包括该极片的极芯和电池
CN101830356A (zh) * 2009-03-11 2010-09-15 中茂电子(深圳)有限公司 抵触式分离设备
JP2011009628A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Tdk Corp 積層型電解コンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
CN102730441A (zh) 2012-10-17
JP2012216447A (ja) 2012-11-08
CN102730441B (zh) 2015-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5432204B2 (ja) 電極箔の搬送装置及び積層電池の製造装置
JP4904722B2 (ja) 基板搬送装置
JP4388493B2 (ja) ガラス基板用フイルムの貼付方法
JP5667127B2 (ja) シート体の搬送装置及び積層電池の製造装置
TWI796534B (zh) 剝離裝置
WO2019130951A1 (ja) 搬送装置
JP2012056648A (ja) シート積層装置
JP5272048B2 (ja) シート体の搬送装置及び積層電池の製造装置
WO2016002798A1 (ja) 二次電池の電極板の供給装置およびその制御方法
KR20160001603A (ko) 취성재료 기판의 반송방법 및 반송장치
JP4197932B2 (ja) 輸送ロボットおよび輸送ロボットを採用した混成集積回路の製造方法
JP2015012246A (ja) 基板供給装置及びその方法
JP6544195B2 (ja) 電極箔の搬送装置および積層型電池の製造装置
JP4030038B2 (ja) 通気性ワーク取り出し・保持装置及び通気性ワークの取り扱い方法
JP5776213B2 (ja) フィルム吸着装置
JP2018024508A (ja) シート材分離装置
JPH06255814A (ja) セラミックグリーンシート搬送方法及びそれに使用するマニプレーター
JP2016195092A (ja) 積層装置
TWI791873B (zh) 薄膜取出裝置以及柔性印刷電路板的製造方法
JP3317280B2 (ja) 基板の整列移載システム及び整列移載方法
JP4640059B2 (ja) シート状基材供給装置
JP2012046338A (ja) シート取出装置
JP2017041323A (ja) 搬送装置
JP2009064920A (ja) 積層型電子部品の製造方法
JP2018069495A (ja) 脆性材料基板の分断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5432204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150