JP3566316B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられる給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられている給紙装置は、給紙ローラの回転摩擦によって、シート積載トレイ上に積載されたシートの搬送を行う方式のものが一般的である。
【0003】
この方式の給紙装置においては、ローラの表面をゴム等の弾性体で構成しており、その給紙性能は給紙ローラの表面の摩擦係数によるところが大きい。従って、摩耗による給紙ローラの外形変化、給紙ローラの材質の経時変化、紙粉の付着等による給紙ローラの表面の摩擦係数の変化等により給紙性能が安定しなかったり、各種の表面状態の違うシートに対応しきれないという欠点があった。
【0004】
このようなことから、昨今、エアの吸引力や無端ベルトの搬送力等を利用してシート積載トレイ上に積載されたシートを吸着し搬送する方式の給紙装置(以下、エア給紙装置と称す)が提案されている。図6は、従来提案されている代表的なエア給紙装置の構成を示す。多数枚のシートSを積載したシート積載トレイ(シート積載手段)101の上方には、シート搬送部100が配置されている。同シート搬送部100は、シート吸着部(シート吸着手段)102と、多数のエア穴103Aを有する搬送ベルト103と、エア穴103A及びシート吸着部102の開口102Aを通して搬送ベルト103下のエアを吸引するブロワ104とにより構成されている。
【0005】
シート積載トレイ101上に積載されたシートS先端近傍には、最上位のシートSを浮上させるためのエアを噴出させるノズル105と、2枚目以降のシートSにエアを吹き付けて最上位のシートSを1枚だけ分離させるためのノズル106とが配置されている。各ノズル105、106はブロワ107に連結され、エアを供給される。
【0006】
本エア給紙装置においてシート積載トレイ101上に積載されたシートSを給紙するには、まず、ブロワ107の作用によりノズル105からエアを噴出させ、シート積載トレイ101上のシートSを数枚浮上させる。続いてブロワ104の作用によるシート吸着部102の吸引力で最上位のシートSを搬送ベルト103のシート吸着面103Bに吸着させる。この後搬送ベルト103を矢印方向に回転駆動し、搬送ベルト103に吸着しているシートSを下流側へ搬送する。このとき、ブロワ107の作用によりノズル106からシートSの先端にエアを吹き付け、重送してきたシートSを吹き戻して分離する。これにより、最上位のシートSを1枚だけ次の搬送ローラ対108まで搬送する。
【0007】
なお、本エア給紙装置においては、ノズル105からのエアで浮上してシート吸着部102の吸引力で搬送ベルト103のシート吸着面103Bに吸着されるシートSは、その先端部から後端部までが略水平の状態で搬送ベルト103のシート吸着面103Bに吸着するようになっている。
【0008】
また、無端状の搬送ベルト103は、シート吸着部102を挟んで配置された2個のローラ109、110に巻き掛けられている。ここでは、下流側のローラ109がモータ111によって回転駆動する駆動ローラとされており、上流側のローラ110が従動ローラとされている。
【0009】
また、ブロワ107によって生じたエアは、バルブ112がa位置に切り換えられているとノズル105側に流れ、バルブ112がb位置に切り換えられているとノズル106側に流れるようになっている。
【0010】
また、シート吸着部102には、バルブ113がc位置にあるとブロワ104の作用で吸引力が生じ、バルブ113がd位置にあると吸引力が生じないようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例のエア給送装置においては、搬送ベルト103の下流側のローラ109を駆動ローラとし上流側のローラ110を従動ローラとして、シート積載トレイ101上のシートSに対向する位置で搬送ベルト103がたるまないようにしていたが、図7に示すように、各ローラ109、110の下端を結ぶ直線Lがシート吸着部102のシート吸引面102Bよりシート側になるように配置されている場合は、シート吸着部102のシート吸引面102Bから搬送ベルト103のシート吸着面103Bが離れてしまいシート吸引効果が低下するという問題があった。
【0015】
また、図に示すように、シート吸着部102のシート吸引面102Bが各ローラ109、110の下端を結ぶ直線Lよりもシート側に突出している場合は、シート吸引効果は高くなるが、駆動ローラ109の張力により緊張している搬送ベルト103がシート吸着部102に強く接触して摺動するため、搬送ベルト103の摩耗や騒音の発生等の問題があった。
【0016】
そこで発明は、上述の如き事情に鑑みてなされたもので、シート吸着部のシート吸引効果が低下せず、搬送ベルトの摩耗や騒音等も生じない給紙装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のシートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されているシートに対向して配置され、エア吸引用開口が前記シート側に形成された平面状のシート吸引面を有するシート吸着手段と、複数のローラに掛け渡されて前記シート吸着手段の前記平面状のシート吸引面を覆うように支持された無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルトに形成された多数のエア穴を介して前記エア吸引用開口からシートを吸引して前記搬送ベルトのシート吸着面に吸着させ、該搬送ベルトを回転することによりシートを順に送り出すようにした給紙装置において、前記複数のローラのうちでシート給送方向上流側と下流側に配置された各ローラの前記シート積載手段側の端部を結ぶ直線に対して、前記シート吸引面を前記シート積載手段とは反対側に離して設け、且つ、前記直線に対して前記搬送ベルトのシート吸着面が前記シート吸着手段の前記シート吸引面とは反対側の前記シート積載手段側に弛む状態となるように前記搬送ベルトを配設するとともに、前記搬送ベルトを支持する複数のローラの内でシート給送方向の上流側に位置するローラを駆動ローラ、下流側に位置するローラを従動ローラとし、
前記駆動ローラの駆動による前記搬送ベルトの弛み側を前記シート吸着手段の前記シート吸引面に吸引して密着させることを特徴とする。
【0018】
【作用】
上記構成によれば、無端状の搬送ベルトが掛け渡された複数のローラのうちでシート給送方向上流側と下流側に配置された各ローラのシート積載手段側の端部を結ぶ直線に対して、シート吸着手段のシート吸引面をシート積載手段とは反対側に離して設け、且つ直線に対して搬送ベルトのシート吸着面がシート吸着手段のシート吸引面とは反対側のシート積載手段側になるように搬送ベルトを配設することにより、搬送ベルトのシート吸着面が弛み状態となる。
【0019】
そして、搬送ベルトを支持する複数のローラのうちでシート給送方向の上流側に位置するローラを駆動ローラとし、下流側に位置するローラを従動ローラとすることにより、シートを吸着搬送する際、駆動ローラを駆動すると、シート吸着手段のシート吸引面に臨む搬送ベルトが弛み状態となるので、搬送ベルトが吸引され、シート吸着手段のシート吸引面に密着するようになる。
【0020】
これにより、シート吸着手段のシート吸引力はシートに対して効果的に作用する。
【0021】
また、駆動ローラの張力によって搬送ベルトがシート吸着手段に強く接触して摺動することがないので、搬送ベルトが摩耗したり、騒音が生じたりすることもない。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の基礎となる参考例及び本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の基礎となる参考例〉
図1は本発明の参考例1に係るエア給紙装置の全体構成を示す。
【0024】
1は多数枚のシートSを積載したシート積載トレイであり、シートSはその先端がシート揃えガイド板2に突き当てられるように積載されている。
【0025】
3はシート搬送部である。4は同シート搬送部3に設けられた第1のシート吸着手段であり、シート積載トレイ1に積載されたシート束に対向した平面状底面5、同平面状底面5にあけられたエア吸引用開口6、吸引チャンバ7により構成されている。
【0026】
8はシート吸着手段に設けられた第2のシート吸着部であり、平面状底面5に対してシート搬送方向下流側に配置され、所定の角度θを成して平面状底面5の上方に変位した平面状底面9、同平面状底面9にあけられたエア吸引用開口10、吸引チャンバ11により構成されている。各吸引チャンバ7、11はエア吸引用のブロワ12に接続されている。ブロワ12の吸引は、バルブ13によりon/off可能となっている。
【0027】
シート吸着手段4、8全体の表面を覆うようにして無端状の搬送ベルト14が巻き掛けられている。搬送ベルト14には多数のエア穴14Aがあけられている。
【0028】
搬送ベルト14は、ローラ15、16、17、18により所定の張力で支持されており、図示しない駆動手段により矢印A方向に断続的に駆動され、シートを搬送する。ローラ15は水平状の平面状底面5と傾斜状の平面状底面9の交わる位置に配置され、シートを下向きに凸となるように変位させるための変位支点部15Aとして機能する。これによって、第2のシート吸着部8によって吸引されるシートSの先端部は、搬送ベルト14の所定角度に傾斜した先端側部分14Bに吸着される。
【0029】
19はシート積載トレイ1上に積載されたシートSを浮上させるためのエアを噴出するノズル、20はシートを1枚だけ分離するためのエアを噴出するノズルである。各ノズル19、20はエア噴出用のブロワ21に接続されている。ノズル19、20からのエアの噴出は、バルブ22により選択的に切り換え可能となっている。
【0030】
23は搬送ベルト14によって搬送されてきたシートSを下流側に搬送する搬送ローラ対である。
【0031】
次に、本エア給紙装置の動作を説明する。
【0032】
まず、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ22がa位置に切り換えられ、ブロワ21が作動して、ノズル19からシート積載トレイ1上のシート束先端に向けてエアが噴出する。これによって数枚のシートSが吹き上げられて浮上する。
【0033】
続いて、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ13がc位置に切り換えられ、ブロワ12が作動し、吸引用開口6、10及びエア穴14Aを通して搬送ベルト14下のエアが吸引される。これによって、1枚目(最上位)のシートS1が各シート吸着部4、8に吸引され、搬送ベルト14に密着する。詳しくは、図1に示すように、シートS1の中央部付近はシート吸着部4に吸着され、シートS1の先端部付近はシート吸着部8に吸着される。このとき、シート吸着部4、8の吸引力は充分に強く設定してあるので、シートS1はシートの腰に抗して変位支点部15Aを支点にして屈曲し、シートの先端、中央部共に搬送ベルト14に密着する。つまり、シートS1は、平面状底面5、9にならい、変位支点部15Aを支点とした下側に凸の『く』の字状になる。
【0034】
このとき、2枚目のシートS2が1枚目のシートS1と密着していたとする。この場合、シートS2の中央部付近はシートS1に概ねならっている。ところが、シート吸着部8の表面はシートS1で覆われているため、シートS2の先端付近は吸着される力が働かない。したがって、シートの腰が勝って、シートS2は変位支点部15Aを支点にして屈曲せずに平面状を維持し、シートS2の先端はシートS1の先端から剥れて両シートS1、S2間に隙間eができる。
【0035】
次に、図示しない駆動手段により搬送ベルト14は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送される。それと同時に、バルブ22がb位置に切り換わり、ノズル20からシートS1とシートS2の隙間eにエアが吹き込まれ、図7に示すようにシートS2はシートS1から確実に分離する。従って、シートS1のみが下流に向けて搬送され、搬送ローラ対23に渡される。
本発明の基礎となる参考例2〉
図2は本発明の基礎となる参考例2に係るエア給紙装置の全体構成を示す。
【0036】
なお、本エア給紙装置において、上記参考例1に係るエア給紙装置と同様の構成部分は、同一符号をもって説明を省略する。
【0037】
40は第2のシート吸着部である。同第2のシート吸着部40は、シート吸着部4に対しシート搬送方向下流側に配置される。第2のシート吸着部40は、表面に複数のエア穴41Aを有する中空の吸引ローラ41、吸引チャンバ42、吸引ローラ41のシートを吸引する部分以外を概略覆うカバー43により成る。吸引ローラ41のシートを吸着する面は、曲率がついているため、実質的にシート吸着部4の平面状底面5より上方に位置している。チャンバ7、42はブロワ12に接続されている。
【0038】
シート吸着手段4全体の表面を覆うようにして、搬送ベルト14が巻き掛けられている。搬送ベルト14は、ローラ41、16、17、18により所定の張力で支持されており、図示しない駆動手段により矢印A方向に断続的に駆動され、シートSを搬送する。
【0039】
次に、同エア給紙装置の動作を説明する。
【0040】
まず、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ22がa位置に切り換えられ、ブロワ21が作動して、ノズル19からシート積載トレイ1上のシート束先端に向けてエアが噴出する。これによって数枚のシートSが吹き上げられて浮上する。
【0041】
続いて、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ13がc位置に切り換えられ、ブロワ12が作動し、吸引用開口6及びエア穴41A、14Aを通してエアが吸引される。これによって、1枚目(最上位)のシートS1がシート吸着部4、40に吸引され、搬送ベルト14に密着する。詳しくは、図2に示すように、シートS1の中央部付近はシート吸着部4に吸着され、シートS1の先端付近はシート吸着部40に吸着される。シート吸着部40の表面は所定の曲率を有しているので、シートS1の先端は、シートの腰に抗して曲率に概ね沿って上方に持ち上がり、搬送ベルト14に密着する。つまりシートS1は、搬送ベルト14に曲率がつき始める部分、すなわち吸引ローラ41と搬送ベルト14が接する部分44を支点として下側に凸の『く』の字状になる。
【0042】
以下、上記参考例1の場合と同様に、シートS1、S2間の隙間eにエアを吹き込みつつシートS1を搬送すれば、シートは重送することなく下流側に搬送される。
発明の実施例1〉
図3及び図4は発明の実施例1に係るエア給紙装置の構成を示す。
【0043】
まず、図3を参照して、本エア給紙装置の要部構成を説明する。
【0044】
50はシート搬送部のシート吸着手段であり、シート積載トレイ51上に積載されたシートS束に対向した平面状底面52、同平面状底面52にあけられたエア吸引用開口52A、吸引チャンバ53により構成されている。吸引チャンバ53はエア吸引用のブロワ54に接続されている。ブロワ54の吸引は、バルブ55によりon/off可能となっている。
【0045】
このシート吸着部50全体の表面を覆うようにして、ローラ56、57に搬送ベルト58が巻き掛けられている。搬送ベルト58は、ゴム等の柔軟な弾性体で構成されている。この時、ローラ56、57の下端部を結ぶ直線Lがシート吸着手段50の平面状底面52よりもシート面側になるように、ローラ56、57とシート吸着手段50とを配置している。
【0046】
ローラ57はモータ59により駆動され搬送ベルト58を回転させる駆動ローラであり、ローラ56は駆動されずに搬送ベルト58に従動回転する従動ローラである。このようにすると、搬送ベルト58の上側58Aが駆動ローラ57によって引っ張られるので、搬送ベルト58の下側(シート吸着面)58Bは弛み側になる。
【0047】
次に、図4を参照して本エア給紙装置の動作を説明する。
【0048】
まず、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ60がa位置に切り換えられ、ブロワ61が作動して、ノズル62からシート積載トレイ51上のシート束先端に向けてエアが噴出する。これによって数枚のシートSが吹き上げられて浮上する。
【0049】
続いて、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ55がc位置に切り換えられ、ブロワ54が作動し、吸引用開口52Aおよび搬送ベルト58のエア穴58Cを通してエアが吸引される。これによって、1枚目(最上位)のシートSがシート吸着手段50に吸引され、搬送ベルト58のシート吸着部58Bに密着する。
【0050】
このとき、搬送ベルト58の下側であるシート吸着部58Bは弛み状態にあるので、シート吸着手段50の吸引力によりシートSと共に吸引され、シート吸着手段50のシート吸引面である平面状底面52にごく軽く密着する。
【0051】
次に、バルブ60がb位置に切り換わり、ノズル63からエアが吹き込まれ、シートが複数枚搬送されることを防止する。
【0052】
この後、モータ59により搬送ベルト58が駆動され、搬送ベルト58に吸着しているシートSは矢印A方向に搬送され、搬送ローラ対64に渡される。
発明の実施例2〉
図5は発明の実施例2に係るエア給紙装置の構成を示す。
【0053】
本エア給紙装置の構成は上記本発明の基礎となる参考例1に係るエア給紙装置の構成と基本的に同じである。
【0054】
本エア給紙装置においては、ローラ15、18の下端部を結ぶ直線L1がシート吸着部4の平面状底面5よりもシート面側になるように、ローラ15、18とシート吸着部4とを配置している。また、ローラ15、16の下端部を結ぶ直線L2がシート吸着部8の平面状底面9よりもシート面側になるように、ローラ15、16とシート吸着部8とを配置している。
【0055】
また、本エア給紙装置においては、ローラ18をモータ70により駆動され搬送ベルト14を回転させる駆動ローラとし、その他のローラ15、16、17を駆動されずに搬送ベルト14に従動回転する従動ローラとしている。モータ70からローラ18に駆動が入力され搬送ベルト14が矢印A方向に駆動されると、搬送ベルト14はローラ17からローラ18に向かって張力がかかり、ローラ18と15の間、およびローラ15と16の間においては弛み状態になる。
【0056】
次に、本エア給紙装置の動作を説明する。
【0057】
まず、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ22がa位置に切り換えられ、ブロワ21が作動して、ノズル19からシート積載トレイ1上のシート束先端に向けてエアが噴出する。これによって数枚のシートSが吹き上げられて浮上する。
【0058】
続いて、図示しないソレノイド等の切り換え手段によりバルブ13がc位置に切り換えられ、ブロワ12が作動し、吸引用開口6、10及びエア穴14Aを通して搬送ベルト14下のエアが吸引される。これによって、1枚目(最上位)のシートS1がシート吸着部4、8に吸引され、搬送ベルト14に密着する。このとき、搬送ベルト14はローラ18と15の間及びローラ15と16の間において弛み状態にあるので、シートS1と共にそれぞれシート吸着部4およびシート吸着部8に吸引され、シート吸着部4、8の平面状底面5、9とごく軽く密着する。
【0059】
この後行われるシートの分離と搬送については本発明の基礎となる参考例1の場合と同じであるので説明は省略する。
【0060】
なお、本実施例においては、搬送ベルト14のローラ18を駆動ローラとしたが、ローラ15を駆動ローラとしてもよい。この場合、シート吸着部8に関して、シート搬送方向の上流側のローラつまりローラ15が駆動ローラとなるので、ローラ15と16の間で搬送ベルト14が弛み状態となり効率よくシートの先端を吸着することができる。
【0061】
次に、図は本発明の給紙装置を備えた画像形成装置(複写機)の一例を示すものである。
【0062】
装置本体200には、原稿載置台206、光源207、レンズ系208、給紙ブロワ209、画像形成部202等を備えている。給紙部209は、シートSを収納して装置本体200に着脱自在なカセット210、211及びペディスタル212に配置されたデッキ213を有し、このデッキ213に本発明の給紙装置が配置されている。画像形成部202には、円筒状の感光体214、トナーを内蔵した現像器215、転写用帯電器216、分離帯電器217、クリーナ218、一次帯電器219等がそれぞれ配設されている。画像形成部202の下流側には、搬送装置220、定着装置204、排出ローラ205等が配設されている。
【0063】
この画像形成装置の作動を説明する。
【0064】
装置本体側200に設けられている図示しない制御装置から給紙信号が出力されると、カセット210、211またはデッキ213からシートSが給送される。一方、光源207から原稿載置台206に載置されている原稿Dに当てられて反射した光は、レンズ系208を介して感光体214に照射される。感光体214は、あらかじめ一次帯電器219により帯電されており、光が照射されることにより静電潜像が形成され、次いで現像器215によりトナー像が形成される。
【0065】
給紙部209から給送されたシートSはレジストローラ201で斜行が補正され、さらにタイミングが合わされて画像形成部202へ送られる。画像形成部202では、転写用帯電器216によって送られてきたシートSに感光体214のトナー像が転写され、転写されたシートSは分離帯電器217によって転写用帯電器216と逆極性に帯電されて感光体214から分離される。
【0066】
そして、分離されたシートSは、搬送装置220により定着装置204に搬送されて、定着装置204によりシートSに未定着転写画像が永久定着される。画像が定着されたシートSは排出ローラ205により装置本体200から排出される。
【0067】
このようにして、給紙部209から給送されたシート材Sは画像が形成されて排出される。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の給紙装置においては、搬送ベルトのシート吸着面が弛み状態となり、シート吸着手段に吸引されるようにしたので、搬送ベルトのシート吸着面とシート吸着手段のシート吸引面との距離を縮めることができる。
【0070】
このため、搬送ベルトが駆動ローラの張力によってシート吸着手段に対して接触することのない、あるいは接触した場合でもごく軽く接触するようにしたので、搬送ベルトが摩耗したり、騒音が生じたりすることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる参考例1に係るエア給紙装置の全体構成を示す縦断側面図。
【図2】本発明の基礎となる参考例2に係るエア給紙装置の全体構成を示す縦断側面図。
【図3】発明の実施例1に係るエア給紙装置の要部構成を示す縦断側面図。
【図4】発明の実施例1に係るエア給紙装置の全体構成を示す縦断側面図。
【図5】発明の実施例2に係るエア給紙装置の全体構成を示す縦断側面図。
【図6】従来例のエア給紙装置の全体構成を示す縦断側面図。
【図7】同エア給紙装置において搬送ベルトのシート吸着面がシート吸着手段のシート吸引面と離れて配置されている場合の問題点を説明する縦断側面図。
【図8】同エア給紙装置において搬送ベルトのシート吸着面に対してシート吸着手段のシート吸引面が接触するように配置されている場合の問題点を説明する縦断側面図。
【図9】画像形成装置の概要を示す縦断面図。
【符号の説明】
1、51 シート積載トレイ(シート積載手段)
14、58 搬送ベルト
19、20、62、63 ノズル(エア吹き付け手段)
14A、58C エア穴
4、50 シート吸着手段
8 第2のシート吸着部(吸着部)
14B 搬送ベルトの所定角度に傾斜した先端側部分
52 シート吸着手段のシート吸引面
56 従動ローラ
57 駆動ローラ
58 搬送ベルトのシート吸着面
S シート

Claims (6)

  1. 複数のシートを積載するシート積載手段と、
    前記シート積載手段に積載されているシートに対向して配置され、エア吸引用開口が前記シート側に形成された平面状のシート吸引面を有するシート吸着手段と、
    複数のローラに掛け渡されて前記シート吸着手段の前記平面状のシート吸引面を覆うように支持された無端状の搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに形成された多数のエア穴を介して前記エア吸引用開口からシートを吸引して前記搬送ベルトのシート吸着面に吸着させ、該搬送ベルトを回転することによりシートを順に送り出すようにした給紙装置において、
    前記複数のローラのうちでシート給送方向上流側と下流側に配置された各ローラの前記シート積載手段側の端部を結ぶ直線に対して、前記シート吸引面を前記シート積載手段とは反対側に離して設け、且つ、前記直線に対して前記搬送ベルトのシート吸着面が前記シート吸着手段の前記シート吸引面とは反対側の前記シート積載手段側に弛む状態となるように前記搬送ベルトを配設するとともに、前記搬送ベルトを支持する複数のローラの内でシート給送方向の上流側に位置するローラを駆動ローラ、下流側に位置するローラを従動ローラと前記駆動ローラの駆動による前記搬送ベルトの弛み側を前記シート吸着手段の前記シート吸引面に吸引して密着させることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記シート吸着手段は、前記シート積載手段に積載されているシートに対向して配置された第1のシート吸着手段と、該第1のシート吸着手段の下流側に配置され、吸着されるシートの先端を反らすために傾斜して設けられた第2のシート吸着手段と、を備え、前記搬送ベルトを前記第1のシート吸着手段及び前記第2のシート吸着手段のシート吸引面を覆うように配置したことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記シート吸着手段は、エア吸引される吸引チャンバを有することを特徴とする請求項1または2記載の給紙装置。
  4. 前記シート積載手段に積載されたシートを前記シート吸着手段側に浮上させるために、積載されているシート束の先端部にエアを吹き付けるためのエア吹き付け手段を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の給紙装置。
  5. 前記シート吸着手段に吸着された複数のシートを分離するために該シートの先端にエアを吹き付けるためのエア吹き付け手段を具備したことを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から送り出されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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