JP5424328B2 - 機械部品、及び時計 - Google Patents

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Description

本発明は、機械部品、及び計に関する。
周知のとおり、時計用部品には、高い寸法精度並びに耐摩耗性が要求される。時計用部品の一つであるアンクルにはツメが固定されているが、脱進機が適正に動作し、重なり量を調整できるようにするために、その固定には特段の高い精度が要求される。
また、ツメは摺動部分を有するため、硬い材料で形成することが求められるが、一方、アンクルには軽量であることが求められるため、アンクルとツメを別材料で形成して接合する方法が採用されていた。
従来、アンクルにツメを固定する方法としては、セラック・ボンドによる固定方法が知られている。
しかし、セラック・ボンドは、ムーブメントの洗浄に用いられる化学物質に敏感であり、ムーブメントの洗浄により生じたセラック・ボンドの粒子が脱進機に影響し、正常な動作を妨げることがあった。また、セラック・ボンドは天然物質なので品質の耐久性に難点を有していた。また、セラック・ボンドを用いてツメをアンクルに固定するには、熟練した作業が必要とされていた。
そこで、セラック・ボンドを使用しないツメとアンクルとの接合方法として、形状記憶合金を用いた方法(例えば、特許文献1参照)、あるいはツメとなる人工ルビーなどの周りを電鋳で固めた方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1記載の方法では、ツメはアンクルに平坦な面接触で固定されているだけなので、衝撃を受けた際にツメが傾いてしまうなどの課題を有していた。
また、特許文献2の方法でも、平坦な領域でツメとアンクルとが接合しているため外れやすく、しっかりとズレを防止するためには更に接着剤などで固定する必要があった。
特表2007−530929号公報 特開2005−290427号公報
本発明の目的は、耐衝撃性に優れ、寸法精度が高い時計用部品などの機械部品及びその製造方法を提供することである。
請求項1に記載の発明では、長手方向に平行な面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を当該長手方向の全面に渡って有する第1の部材と、前記第1の部材の一端側を残して、前記第1の部材に設けられた前記凸部もしくは前記凹部に噛み合う形で電鋳により密着接合するように形成された第2の部材と、を備え、前記第1の部材は、時計用部品のツメであり、前記第2の部材は、時計用部品のアンクルであることを特徴とする機械部品を提供する。
請求項に記載の発明では、前記第1の部材は長手方向に交差する面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を有前記第2の部材は前記長手方向に交差する面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部に噛み合う形で密着接合することを特徴とする請求項1に記載の機械部品を提供する。
請求項に記載の発明では、前記第1の部材は、シリコンからなる請求項1又は請求項2に記載の機械部品を提供する。
請求項に記載の発明では、前記第1の部材の少なくともがんぎ車との接触部分に硬化膜を備えた請求項1から請求項のいずれか1項に記載の機械部品を提供する。
請求項に記載の発明では、前記第1の部材の厚さよりも前記第2の部材の厚さが薄い、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の機械部品を提供する。
請求項に記載の発明では、請求項1から請求項のいずれか1つの請求項に記載の機械部品を有する時計を提供する。
本発明によれば、第1の部材の凸部もしくは凹部に密着接合するように第2の部材を形成することにより耐衝撃性に優れ、寸法精度が高い時計用部品などの機械部品及びその製造方法を提供することができる。
ツメとアンクルの第1の実施形態を示す図である。 ツメとアンクル接合部を上方から見た平面図、及び接合部断面図である。 ツメ101を拡大した斜視図及びアンクルとがんぎ車の関係を示す図である。 第1の実施形態の時計用部品の製造方法についての説明図である。 第1の実施形態の時計用部品の製造方法についての他の説明図である。 ツメの形成工程における等方性のエッチングを繰り返し行う工程を詳細に説明するための模式的断面図である。 第2の実施形態の時計用部品を製造方法についての説明図である。 第2の実施形態の時計用部品を製造方法についての他の説明図である。 ツメの第3の実施形態についての説明図である。 ツメの第4の実施形態についての説明図である。 第3の実施形態に示したツメの製造方法についての説明図である。 ツメの第5の実施形態を示す説明図である。 ツメの第6の実施形態を示す説明図である。 第6の実施形態に示したツメの製造方法についての説明図である。 第6の実施形態に示したツメの製造方法についての他の説明図である。 第7の実施形態の時計用部品の製造方法についての説明図である。 第7の実施形態の時計用部品の製造方法についての他の説明図である。 第8の実施形態の時計用部品の製造方法についての説明図である。 電鋳工程を説明する模式図である。 時計用部品を搭載した時計の模式的部分断面図である。 第9の実施の形態に係るツメを説明するための斜視図である。 第10の実施の形態に係る機械部品を説明するための図である。 第11の実施の形態に係る機械部品を説明するための図である。 第12の実施の形態に係るアンクルを説明するための図である。 第12の実施の形態に係るアンクルの製造方法を説明するための図である。 第12の実施の形態に係るアンクルの製造方法の変形例を説明するための図である。 第12の実施の形態に係るアンクルの製造方法の変形例を説明するための図である。 第13の実施の形態に係るアンクルの製造方法を説明するための図である。
(1)実施の形態の概要
本実施形態の時計用部品では、アンクルに固定されるツメに少なくとも1つの凸部又は凹部を設け、この凸部又は凹部に噛み合うようにアンクルのウデを密着接合させる。すなわち、ツメの凸部にウデの凹部が噛み合うように密着接合させ、又は、ツメの凹部にウデの凸部が噛み合うように密着接合させる。
ツメの凸部又は凹部により形成される面と、これに噛み合うように密着接合したウデの面とによって、面と平行な方向以外の方向に対する衝撃に対して、ツメがウデからずれたり傾いたりすることが防止される。
本実施形態におけるツメ長手方向と厚さ方向の成分を有する2面には、2種類の溝(凸凹)が形成されている。
すなわち、ツメの厚さ方向に沿った溝(凸凹202)が長手方向に複数形成され、また、ツメの長手方向に沿った溝(凸凹201)が厚さ方向に複数段形成されている。
なお、ツメの厚さ方向は、アンクルの動作面と垂直な方向で、がんぎ車の軸方向と一致する。
ツメに形成した長手方向に沿った溝210は、がんぎ車の歯と噛み合うツメの先端部にも形成している。これにより、がんぎ車との摺動部分の接触面積が減少して抵抗を減らすと共に、保油性を高めることができる。
また、ツメをシリコンで形成したことによって、硬化膜形成時の高温に耐えることができるため、ツメにDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどの硬化膜を形成することができ、硬化膜はツメの少なくともがんぎ車との接触部分に形成して耐久性を向上させた。
また、ツメとアンクルとを噛み合うように密着接合して連続した工程で形成し、ツメとアンクルとの位置整合精度を向上させた。
(2)実施の形態の詳細
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態の構造を有するツメ101及びアンクル102の斜視図である。
図1(a)に示すように、アンクル102は、ツメ101と反対方向に伸びたサオ103、ツメ101を保持するウデ104からなり、ウデ104の先端部に一定の角度で内側を向いてツメ101が噛み合うように密着接合している。
図2(a)、(b)は、ツメ101とアンクル102の接合部を上方から見た平面図、図2(c)は、ツメ101とアンクル102の接合部断面を示した模式的断面図である。
図2(a)に示すように、ツメ101の側面には、長手方向に交差する面に対向する面を備えた複数の凸凹202(以下、厚さ方向の凸凹202とする)があり、ギザギザ状の形状をもって、アンクル102と噛み合うように密着接合している。
図2(b)には、厚さ方向の凸凹202を矩形状とした例を示した。
この図2(b)に示すように、本実施形態では後述する、フォトレジストの露光現像によりツメ101の厚さ方向から見た面の形状を形成するので、厚さ方向の凸凹202の形状は、自由に形成することができる。
このように、厚さ方向の凸凹202の形状には特に制限はなく、尖った形でも緩やかな凹凸でもギザギザ状でも矩形状でも良い。また、凸凹は必ずしも複数個必要ではなく、必要な方向からの力に対抗できる面を有していれば良い。
また、図2(c)に示すように、ツメ101の側面には、長手方向に平行な面に対向する面を備えた複数の凸凹201(以下、長手方向の凸凹201とする)があり、アンクル102は、ツメ101の長手方向の凸凹201と噛み合うように密着接合している。
このように、ツメ101とアンクル102が複数の凸凹部を介して互いに噛み合うように密着接合しているため、ツメ101の長手方向に垂直な向きの力、及びツメ101の長手方向に水平な向きの力がかかっても、これらに対抗してツメ101のアンクル102からのズレを防止することが可能である。
図3(a)は、ツメ101を拡大した斜視図、図3(b)はアンクル102に固定されたツメ101とがんぎ車809との関係を示す図である。
図3(a)に示すように、ツメ101には、厚さ方向の凸凹202があり、ギザギザ状の形状をしている。また、長手方向の凸凹201があり、スジ状の形状をしている。ここではツメ101の全周に渡り、長手方向の凸凹201がある例を示している。
ギザギザ状の厚さ方向の凸凹202及びスジ状の長手方向の凸凹201を有する部分でアンクル102と噛み合うように密着接合する。
このため、水平、あるいは垂直を含むあらゆる方向からの衝撃を受けてもツメ101がアンクル102から外れたり、ずれたりすることがない。
ここで、図1、図2(a)〜(c)及び図3(a)では、厚さ方向の凸凹202と、長手方向の凸凹201の両方を備えた場合の実施形態を示したが、衝撃を受ける方向が決まっている場合などには、必要に応じて、厚さ方向の凸凹202と、長手方向の凸凹201のどちらか一方のみを備える形態を採用しても良い。また、前述のとおり、厚さ方向の凸凹202と、長手方向の凸凹201の形状には特に制限はない。
また、図3(b)に示すように、アンクル102のウデ104の先端に固定されたツメ101は、その先端部分にて、がんぎ車809の先端部分であるがんぎ車の歯810と接触して動作する。従って、ツメ101においては、少なくともがんぎ車の歯810と接触する部分が硬く耐久性が高い構造、材質であることがより望ましい。
なお、図3(b)においては、細かく解りにくくなるため、ツメ101の厚さ方向の凸凹202と長手方向の凸凹201などの図示は省略した図とした。
図4、図5は、第1の実施形態の時計用部品の製造方法を説明する図である。
図4(a)〜図5(k)は、第1の実施形態の時計用部品を製造する工程を示す模式的断面図、図4(l)〜図5(n)は、第1の実施形態の製造工程中要所における平面図である。
図4(a)に示すように、シリコン基板301上に埋め込み酸化膜302を有し、埋め込み酸化膜302上に、シリコンデバイス形成層303を有するSOI基板310を準備する。
次に、図4(b)に示すようにシリコンデバイス形成層303上に第1のフォトレジスト304を塗布する。
次に、図4(c)に示すように第1のフォトレジスト304を後にツメ101となるシリコンデバイス形成層303上に残すように、露光現像を行う。この時点の平面図を図4(l)に示した。
後にツメ101となるシリコンデバイス形成層303上の第1のフォトレジスト304は、後にアンクル102と噛み合うように密着接合する領域に、ツメ101の長手方向に交差する面に対向する面を備えた複数の凸凹202を有する形状をもつ。
続いて、図4(d)に示すように、第1のフォトレジスト304をマスクとしてシリコンデバイス形成層303をエッチングする。ここで、後に詳細に説明する等方性エッチングと保護膜形成及び底面の保護膜除去の工程を繰り返すことにより、もしくはSOI基板310をエッチング方向に対する角度を変えながら異方性のエッチングを繰り返し行うことにより、断面形状に複数のスジ状の凹凸として現れるツメ101の長手方向に平行な面に対向する面を備えた複数の凸凹、すなわち長手方向の凸凹201が形成される。
次に図4(e)に示すように、第1のフォトレジスト304を除去してツメ101が完成する。この状態を上方から見た平面図を図4(m)に示す。
シリコンデバイス形成層303からなり、ツメ101の長手方向に平行な面に対向する面を備えた複数の凸凹201及び後にアンクル102と噛み合うように密着接合する部分にツメ101の長手方向に交差する面に対向する面を備えた複数の凸凹、すなわち厚さ方向の凸凹202を有したツメ101となる。
次に、図5(f)に示すように、ツメ101に隣接する埋め込み酸化膜302上に電極401を形成する。電極401は、クロム、金、銅、チタンなどの導電性の金属材料からなる。
次に、図5(g)に示すように、第2のフォトレジスト404を電極401と埋め込み酸化膜302上に塗布する。このとき、第2のフォトレジスト404の厚さは、ツメ101の高さとほぼ同程度であることが望ましい。
続いて、図5(h)に示すように、後にアンクル102が形成される部分に第2のフォトレジストが残らないように、第2のフォトレジスト404を露光現像する。
次に、図5(i)に示すように、露出した電極401をベースに電鋳工程を行い、電鋳物501を成長させる。電鋳物はニッケル、銅、コバルト、金などの金属材料や、Ni−W、Ni−Bなどの合金、あるいはNi-Al2O3、Ni-SiCなどの複合物であっても良い。なお、電鋳工程については、後に図19を用いて更に詳しく説明する。
次に図5(j)に示すように、ツメ101やアンクル102が所望の厚さとなるように上面を研削、研磨して平坦化を行い表面を鏡面に仕上げる。
次に図5(k)に示すように、第2のフォトレジスト404、電極401、埋め込み酸化膜302、及びシリコン基板301などの不要部を除去する。
これによって、ツメ101とアンクル102が噛み合うように密着接合した時計用部品が完成する。
このときの上方から見た平面図を図5(n)に示す。
電鋳物501からなるサオ103やウデ104、によって構成されるアンクル102のウデ104の先端に噛み合うように密着接合して、シリコンからなるツメ101が形成されている。
ギザギザ状のツメ101の厚さ方向の凸凹202と長手方向の凸凹201を有する部分でアンクル102と噛み合うように密着接合しているため、水平、あるいは垂直を含むあらゆる方向からの衝撃を受けてもツメ101がアンクル102から外れたり、ずれたりすることがない。
図6(a)〜図6(g)はツメ101の形成工程における等方性のエッチングを繰り返し行う工程を詳細に説明するための模式的断面図である。
図6(a)〜図6(g)を用いて、図4(d)で示した、ツメ101の形成工程を詳細に説明する。
図6(a)に示すように、シリコンデバイス形成層303上の、後にツメ101になる領域上に第1のフォトレジスト304がパタニングされる。
次に、図6(b)に示すように、第1のフォトレジスト304をマスクにして等方性エッチングにより、シリコンデバイス形成層303を所定の深さエッチングする。一回のエッチング深さT1を制御することにより、横方向の掘れ量が変り、後に完成するスジ状の長手方向の凸凹201の大きさを変えることが可能である。
次に、図6(c)に示すように、エッチングされたシリコンデバイス形成層303のエッチング底面及び側面に対してシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜などからなる保護膜305を形成する。
次に、図6(d)に示すように、エッチング底面に形成された保護膜305のみを異方性エッチングによって除去し、側面の保護膜305は残した状態であらためてシリコンデバイス形成層303をエッチング底面に露出させる。
続いて、図6(e)に示すように、図6(b)と同様に等方性エッチングにより、シリコンデバイス形成層303を所定量エッチングする。
この際、側面は保護膜305に覆われているためエッチングされず、底面側のみ等方的にエッチングが進行する。
SOI基板310の埋め込み酸化膜302に到達するまで、図6(b)から図6(d)の工程を繰り返し行うことによって、図6(f)に示すように側面に複数の凸凹状の形状をもつシリコンデバイス形成層303が形成される。
最後に第1のフォトレジスト304及び保護幕305を除去して、図6(g)に示したように、長手方向の凸凹201を有するツメ101が完成する。
図6(a)〜図6(g)に示した例は、等方性エッチングを繰り返し行った例であるが、図示は省略するが、SOI基板310をエッチング方向に対して所望の角度に傾けて一定量の異方性のエッチングを行い、続いて逆の方向に傾けて異方性のエッチングを行うという工程を繰り返すことによっても、長手方向の凸凹201を有するツメ101を得ることができる。
図7、図8は、第2の実施形態の時計用部品の製造方法を説明する図である。
図7(a)〜図8(k)は、第2の実施形態の時計用部品を製造する工程を示す模式的断面図、図7(l)、(m)、図8(n)は、第2の実施形態の製造工程中要所における平面図である。
第1の実施形態と異なる点は、SOI基板310に代えて、図7(a)に示したように、シリコン基板301上にメタル層601を有し、メタル層601上に、シリコンデバイス形成層303を有するS−M−S基板320、あるいは図7(k)に示すようなメタル層601上に、シリコンデバイス形成層303を有するS−M基板330を準備した点である。
以下は、S−M−S基板320を用いた例で、主に第1の実施形態と異なる点について説明するとともに、同一の部分については図面に同一の符号を記すことで説明に代える。
図7(b)〜図7(d)に示す工程は、先に図6(a)〜図6(g)で詳細に説明したとおりである。この工程によって、ツメ101の長手方向の凸凹201が形成される。
次に図7(e)に示すように、第1のフォトレジスト304を除去してツメ101が完成する。この状態を上方から見た平面図を図7(m)に示す。
次に、図8(f)に示すように、第2のフォトレジスト404をメタル層601上に塗布する。この際、第2のフォトレジスト404の厚さは、ツメ101の高さとほぼ同程度であることが望ましい。
図4、図5に示した第1の実施形態の場合と異なり、電鋳形成用のベースとなる電極の役目は、メタル層601によって担われるため、第2の実施形態では、図5(f)に示した電極401の形成工程を省略することができる。
以下、図5(h)〜図5(k)に示した工程と同様の工程により、図8(g)〜図8(j)に示す工程を行い、図4、図5に示した第1の実施形態と同様にツメ101とアンクル102が噛み合う形で密着接合した時計用部品が完成する。
このときの上方から見た平面図を図8(n)に示す。
サオ103やウデ104、からなるアンクル102のウデ104の先端に噛み合う形で密着接合したツメ101が形成されている。
第1の実施形態と同様に、ギザギザ状の厚さ方向の凸凹202と、ツメ101の長手方向の凸凹201を有する部分でアンクル102と噛み合うように密着接合しているため、水平、あるいは垂直を含むあらゆる方向からの衝撃を受けてもツメ101がアンクル102から外れたり、ずれたりすることがない。
図9は、ツメ101の第3の実施形態を示す図である。
図9(a)は、ツメ101の第3の実施形態を示す平面図、図9(b)は、ツメ101の第3の実施形態を示す側面図である。
図9(a)に示すように、ツメ101は上方から見ると、アンクル102と噛み合うように密着接合する部分に厚さ方向の凸凹202が形成されている。また、図9(b)に示すように、厚さ方向の凸凹202の部分にのみ長手方向の凸凹201が形成されている。
図9(a)及び図9(b)に示した第3の実施形態では、長手方向の凸凹201が、アンクルと噛み合う形で密着接合する厚さ方向の凸凹202にのみ形成される場合を示しており、アンクル102からツメ101が抜け落ちないようにするためには、少なくとも厚さ方向の凸凹202に、長手方向の凸凹201が形成されていれば良いことを示している。
図10は、本実施形態のツメ101の第4の実施形態を示す図である。
図10(a)は、ツメ101の第4の実施形態を示す平面図、図10(b)は、ツメ101の第4の実施形態を示す側面図である。
図10(a)に示すように、ツメ101は上方から見ると、アンクル102と噛み合うように密着接合する部分に厚さ方向の凸凹202が形成されている。また、図10(b)に示すように、厚さ方向の凸凹202にのみ長手方向の凸凹201が形成されており、厚さ方向の凸凹202以外の領域にはDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどからなる硬化膜701が形成されている。
図10(a)、図10(b)に示した第4の実施形態では、硬化膜701は少なくとも厚さ方向の凸凹202以外の領域で、がんぎ車と接触して摺動する部分にあると良いことを示している。摺動部分に硬化膜701を備えることにより、時計用部品の耐久性、信頼性が向上する。
図11は、第3の実施形態に示したツメ101の製造方法を説明する図である。
図11(a)〜図11(f)は、第3の実施形態に示した厚さ方向の凸凹202のみに長手方向の凸凹201を有するツメ101を形成する工程を示す模式的断面図、図11(g)〜図11(i)は、第3の実施形態に示した厚さ方向の凸凹202のみに長手方向の凸凹201を有するツメ101を形成する工程の要所における平面図である。
図11(a)及び図11(b)は、保護膜305の作成工程を示す図であり、図11(a)は厚さ方向の凸凹202を、図11(b)は厚さ方向の凸凹202以外の領域を示す模式的断面図である。図11(a)に示すように厚さ方向の凸凹202には保護膜305が形成されており、図11(b)に示すように厚さ方向の凸凹202以外の領域には保護膜305は形成されていない。
図11(g)はこのときの上方から見た平面図である。
図11(c)及び図11(d)は、アニール工程を示す図であり、図11(c)は厚さ方向の凸凹202を、図11(d)は厚さ方向の凸凹202以外の領域を示す模式的断面図である。
図11(c)に示すように厚さ方向の凸凹202には保護膜305が形成されており、アニール工程を経ても形状の変化はない。
一方、図11(d)に示すように厚さ方向の凸凹202以外の領域には保護膜305は形成されておらず、900度C〜1400度Cの高温のアニール工程によりシリコン原子の自己拡散が起き、表面が平坦化されて長手方向の凸凹201が無くなっている。
図11(h)はこのときの上方から見た平面図である。
図11(e)及び図11(f)は、保護膜305を除去した工程を示す図であり、図11(e)は厚さ方向の凸凹202を、図11(f)は厚さ方向の凸凹202以外の領域を示す模式的断面図である。図11(e)に示すように厚さ方向の凸凹202には長手方向の凸凹201が残り、一方、図11(f)に示すように厚さ方向の凸凹202以外の領域の表面は平坦化されて長手方向の凸凹201が無くなっている。図11(i)はこのときの上方から見た平面図である。
アンクル102からツメ101が抜け落ちないようにするためには、厚さ方向の凸凹202に、長手方向の凸凹201が形成されていれば良いという第3の実施形態を示している。
図12は、ツメ101の第5の実施形態を示す図である。
図12(a)は、ツメ101の第5の実施形態を示す平面図、図12(b)は、ツメ101の第5の実施形態を示す側面図である。
図12(a)に示すように、ツメ101は上方から見ると、アンクル102と噛み合う形で密着接合する部分に厚さ方向の凸凹202が形成されている。また、図12(b)に示すように、長手方向の凸凹201が形成され、ツメ101全体はDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどからなる硬化膜701で覆われている。
ここで、ツメ101はシリコンで形成されているため、硬化膜701を形成するための高温(例えば1000度C以上)に耐えることができる。
図13は、ツメ101の第6の実施形態を示す図である。
図13(a)は、ツメ101の第6の実施形態を示す平面図、図13(b)は、ツメ101の第6の実施形態を示す側面図である。
図13(a)に示すように、ツメ101は上方から見ると、アンクル102と噛み合う形で密着接合する部分に厚さ方向の凸凹202が形成されている。また、図13(b)に示すように、長手方向の凸凹201が形成され、厚さ方向の凸凹202以外の領域のみがDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどからなる硬化膜701で覆われている。
ここで、ツメ101はシリコンで形成されているため、硬化膜701を形成するための高温(例えば1000度C以上)に耐えることができる。
図12(a)及び図12(b)に示した第5の実施形態のように、ツメ101全体を硬化膜701で覆っても良いが、図13(a)、図13(b)に示した第6の実施形態のように、少なくともツメ101の摺動部となる厚さ方向の凸凹202以外の領域に硬化膜701が形成されていると効果的であることを示している。
図14、図15は、第6の実施形態に示したツメ101の製造方法を説明する図である。
図14(a)〜図15(g)は、第6の実施形態に示した、厚さ方向の凸凹202以外の領域のみがDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどからなる硬化膜701で覆われているツメ101を形成する工程を示す模式的断面図、図14(h)〜図15(k)は、第6の実施形態に示した厚さ方向の凸凹202以外の領域のみがDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどからなる硬化膜701で覆われているツメ101を形成する工程の要所における平面図である。
図14(a)は保護膜305を形成する前のツメ101を示す図である。図15(h)はこのときの上方から見た平面図である
図14(b)及び図14(c)は、保護膜305の作成工程を示す図であり、図14(b)は厚さ方向の凸凹202を、図14(c)は厚さ方向の凸凹202以外の領域を示す模式的断面図である。図14(b)に示すように厚さ方向の凸凹202には保護膜305が形成されており、図14(c)に示すように厚さ方向の凸凹202以外の領域には保護膜305は形成されていない。図14(i)はこのときの上方から見た平面図である。
図15(d)及び図15(e)は、アニール工程後の硬化膜701の形成工程を示す図であり、図15(d)は厚さ方向の凸凹202を、図15(e)は厚さ方向の凸凹202以外の領域を示す模式的断面図である。
図15(d)に示すように厚さ方向の凸凹202には保護膜305が形成されており、硬化膜701は形成されていない。一方、図15(e)に示すように厚さ方向の凸凹202以外の領域には保護膜305は形成されておらず、表面にはDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどからなる硬化膜701が形成されている。
図15(j)はこのときの上方から見た平面図である。
図15(f)及び図15(g)は、保護膜305を除去した工程を示す図であり、図15(f)は厚さ方向の凸凹202を、図15(g)は厚さ方向の凸凹202以外の領域を示す模式的断面図である。
図15(f)に示すように厚さ方向の凸凹202には長手方向の凸凹201が残り、一方、図15(g)に示すように厚さ方向の凸凹202以外の領域の表面は硬化膜701で覆われている。図15(k)はこのときの上方から見た平面図である。
図示は省略するが、図15(g)に示した第6の実施形態の保護膜305を除去する工程の後、図5(f)〜図5(k)に示した工程と同様の工程を経ることで、厚さ方向の凸凹202以外の領域のみがDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどからなる硬化膜701で覆われているツメ101と噛み合う形で密着接合したアンクルを形成することができる。
第6の実施形態では、アンクルと噛み合う形で密着接合する前のツメ101の形成後に硬化膜701を形成した製造工程例を示したが、ツメ101をアンクルと噛み合う形で密着接合した後に、硬化膜701を形成することも可能である。
図16、図17は、第7の実施形態の時計用部品の製造方法を説明する図である。
図16(a)〜図17(l)は、第7の実施形態の時計用部品を製造する工程を示す模式的断面図、図16(m)(n)、図17(o)は、第7の実施形態の製造工程中要所における平面図である。
図16(a)〜図16(e)に示した工程は、図4(a)〜図4(e)に示した第1の実施形態と同様の工程であるので、同一の符号を付記して説明に代える。
次に、図17(f)に示すように、埋め込み酸化膜302上に第2のフォトレジスト404をツメ101の高さよりも低くなるように塗布する。
次に、図17(g)に示すように、ツメ101に隣接する第2のフォトレジスト404上に電極401を形成する。電極401はクロム、金、銅、チタンなどの導電性の金属材料からなる。
次に、図17(h)に示すように、第3のフォトレジスト504を電極401と第2のフォトレジスト404上に塗布する。この際、第3のフォトレジスト504の厚さは、ツメ101の高さとほぼ同程度になるようにすることが望ましい。
続いて、図17(i)に示すように、後にアンクル102が形成される部分に第3のフォトレジスト504が残らないように、第3のフォトレジスト504を露光現像する。
この後の電鋳工程は、図5(i)〜図5(j)に示した第1の実施形態と同様なので、同一の符号を付記して説明に代える。
次に図17(l)に示すように、第3のフォトレジスト504、第2のフォトレジスト404、電極401、埋め込み酸化膜302、シリコン基板301など、不要部を除去する。
これによって、ツメ101とアンクル102が噛み合う形で密着接合した時計用部品が完成する。図17(l)に示したように、電鋳物501よりなるアンクル102の厚さは、ツメ101の厚さに比べて薄くなっている。
この際の上方から見た平面図を図17(o)に示す。
サオ103やウデ104、からなるアンクル102のウデ104の先端に噛み合う形で密着接合してツメ101が形成されており、第7の実施形態ではアンクル102の厚さがツメ101の厚さに比べて薄くなっていることが特徴である。
ここで、アンクル102の厚さ、及びツメ101の厚さとは、図17(l)に示したアンクル102とツメ101の断面図の縦方向の長さを示し、厚さ方向とは、図17(o)に示した平面図における紙面に対して垂直の方向に見た方向を言う。
アンクル102の厚さをツメ101の厚さに比べて薄くしたことにより、摺動部分となるツメ101の強度を十分保ちながら、一方でアンクル102の軽量化を図ることができる。
図18は、第8の実施形態の時計用部品の製造方法を説明する図である。
図18(g)〜図18(k)は、第8の実施形態の時計用部品を製造する工程を示す模式的断面図、図18(l)は、図18(k)に示した工程終了後の平面図である。
第8の実施形態は、アンクル102に軽量化のための抜き部712が形成されていることが特徴である。
図4(a)〜図5(n)に示した第1の実施形態と異なる点は、図18(h)に示すように、後にアンクル102が形成される部分に第2のフォトレジストが残らないように、第2のフォトレジスト404を露光現像する際に、アンクル102の軽量化を図るため、アンクル102の適当な部分に抜き部712を形成するように、第2のフォトレジスト404の一部として、抜き部用レジスト711を残すようにする点である。
その他の点は、図4(a)〜図5(k)に示した工程と同一であるため、同一の符号を付記して説明に代える。
図18(l)に示したようにサオ103やウデ104、からなるアンクル102のウデ104の先端に噛み合う形で密着接合してツメ101が形成されており、アンクル102のところどころに抜き部712が形成されている。
これによって、アンクル102の必要な強度を保ちながら軽量化が図られ、精度の高い運動性能や耐久性の向上に寄与することができる。
図18に示した第8の実施形態では、抜き部712として、アンクル102を貫通する穴を設けた例を示したが、軽量化を図るためにはアンクル102を完全に貫通する穴ではなく凹部を設けて部分的に薄膜化する手法を採用しても良い。
図19は、電鋳工程を説明する模式図である。
図19(a)及び図19(b)は、図5(i)などに示した電鋳工程を説明する模式図である。
図19(a)に示すように、治具904に保持され、電鋳によって金属成長を行いたくない箇所にレジスト907が形成された、電極906を有する基板905と、例えばニッケルなどの電鋳したい金属材料によって形成された陽極902が電鋳液903の中に対向するようにして配置される。そして、陽極902と電極906とは外部にて電源901を介して接続され、電極906に対して陽極902側に高い電圧がかかるよう設定される。 これにより、図14(b)に示すように、電鋳液903に陽極902から電鋳に必要な金属がイオン化して、負極となる電極906上に析出した金属908が成長する。
図20は、本実施形態による時計用部品を搭載した時計の模式的部分断面図である。
時計880における動作は、ここでは図示しない香箱歯車の回転を二番車、三番車、四番車などからなる増速輪列を介して増速された後、図20に示したがんぎ車809に伝達され、アンクル102を介しててんぷ808に伝達されることで行われる。
また、細かいため図20での図示は省略するが、アンクル102にはツメ101が固定されており、がんぎ車809が適正に動作するために重なり量を適正に調整できるように、その固定には特段の高い精度が要求される。
本実施形態による時計用部品であるアンクル102とツメ101の実施形態によれば、ツメ101とアンクル102とは厚さ方向の凸凹202と長手方向の凸凹201とで噛み合う形で密着接合して連続した工程で形成しているため、ツメ101とアンクル102との位置整合精度が向上するとともに、衝撃を受けてもズレや傾きなどを生じることなく、互いにしっかりと固定されることができる。
また、ツメ101に設けられた長手方向の凸凹201により、がんぎ車809の歯と噛み合う摺動部分の接触面積が減少し抵抗が減るとともに、保油性が高められ耐久性が向上する。
また、ツメ101をシリコンで形成したことによって、硬化膜形成時の高温に耐えることができるため、ツメ101にDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどの硬化膜を形成することができ、耐久性が更に向上する。
このように、耐衝撃性、耐久性に優れ、動作精度の高い時計を得ることが可能になる。
図21は、第9の実施の形態に係るツメ101を説明するための斜視図である。
第9の実施の形態では、ツメの長手方向に沿って(即ち、長手方向に延びる)凸部又は凹部を単数形成する。
図21(a)は、ツメの長手方向に沿って凸部201aを形成した例である。
ツメの厚さ方向には、第1の実施の形態と同様に当該方向に沿った溝(厚さ方向の凸凹202)がギザギザ状に形成されており、ツメの長手方向には、当該方向に沿った凸部201aが形成されている。
凸部201aは、長手方向の全長に渡って形成されており、厚さ方向の凸凹202の嶺線も凸型形状となっている。
そして、ツメ101は、ギザギザ状の厚さ方向の凸凹202及び長手方向の凸部201aを有する部分でアンクル102(図1)と噛み合うように密着接合する。
このため、水平、あるいは垂直を含むあらゆる方向からの衝撃を受けてもツメ101がアンクル102から外れたり、ずれたりすることがない。
なお、凸部201aの表面に第1の実施の形態と同様に長手方向にスジ状の凹凸を形成することも可能である。この場合、スジ状の凹凸によって潤滑油の保持能力を高めることができる。
図21(b)は、ツメの長手方向に沿って凹部201bを形成した例である。
ツメの厚さ方向には、第1の実施の形態と同様に当該方向に沿った溝(厚さ方向の凸凹202)がギザギザ状に形成されており、ツメの長手方向には、当該方向に沿った凹部201bが形成されている。
凹部201bは、長手方向の全長に渡って形成されており、厚さ方向の凸凹202の嶺線も凹型形状となっている。
そして、ツメ101は、ギザギザ状の厚さ方向の凸凹202及び長手方向の凹部201bを有する部分でアンクル102と噛み合うように密着接合する。
このため、水平、あるいは垂直を含むあらゆる方向からの衝撃を受けてもツメ101がアンクル102から外れたり、ずれたりすることがない。
なお、凹部201bは、凹形状をしているため潤滑の保持能力が高い。
また凹部201bの表面に第1の実施の形態と同様に長手方向にスジ状の凹凸を形成することも可能である。この場合、スジ状の凹凸によって潤滑油の保持能力を更に高めることができる。
図22は、第10の実施の形態に係る機械部品を説明するための図である。
ここでは、機械部品の一例として、歯車110を用いて説明する。
図22(a)は、歯車110の斜視図であり、図に示したように、歯車110は、歯部112と、回転軸に対して歯部112を保持する円板状のベース部113から構成されている。
第1の実施の形態のツメ101と同様に、歯部112は、シリコンデバイス形成層303をエッチングすることにより形成され、ベース部113は、電鋳によって電鋳物を成長させることにより形成される。
図22(b)は、図22(a)の領域Aの拡大図である。
歯部112のベース部113との接合部分には、歯車110の径方向114(長手方向に該当する)に円弧状の断面を有する凸部116が厚さ方向115の全長に渡って形成されており、一方、ベース部113の歯部112との接合部分には凸部116と密着接合する凹部が形成されている。なお、凸部116は、厚さ方向115の全長でなく一部であっても良い。
凸部116の円弧形状は、当該円弧形状の中心線が、ベース部113の凹部の内部(凹部の中心線より歯車110の中心側)に存在するように形成されており、このため、歯部112は、ベース部113から歯車110の径方向114に離脱しない。
また、図示しないが、凸部116の円筒状の円周面には、第1の実施の形態の長手方向の凸凹201と同様のスジ状の凹凸が円周方向(長手方向に該当)に形成されており、ベース部113は、当該凹凸に密着接合しているため、歯部112は、厚さ方向115に離脱しない。
このように、歯部112は、径方向114、及び厚さ方向115に移動しないため、歯部112は、ベース部113に対して固定されており、1つの機械部品として機能を発揮することができる。
歯車110は、第1の実施の形態のツメ101とアンクル102の製造方法でツメ101を歯部112とし、アンクル102をベース部113とすれば製造することができる。
即ち、SOI基板310の表面に第1のフォトレジスト304を塗布し、これを歯部112の形状にパタニングする。
そして、SOI基板310を埋め込み酸化膜302に達するまでエッチングし、第1のフォトレジスト304を除去すると歯部112が形成される。
この際に、例えば、図6の各図で説明した方法を用いて凸部116の周囲にスジ状の凹凸を形成することができる。
次に、埋め込み酸化膜302の上に電極401を形成し、電極401の上に第2のフォトレジスト404を歯部112とほぼ同じ厚さとなるように塗布し、ベース部113が形成される部分をパタニングして、当該部分の電極401を露出させる。
次に、当該露出した電極401に電鋳によって電鋳物を成長させ、歯部112とベース部113が密着接合した構造物が形成される。
その後、歯部112とベース部113以外の部分を除去し、歯車110を完成させる。
歯車110の大きさは、特に限定しないが、第1の実施の形態の時計部品のように小型で精度を必要とする場合に特に有効である。
また、歯車110は、機械部品の一例であって、他の形態の機械部品に対しても、他の部品と接する部分をエッチングで作り、この部分を保持する部分を電鋳で作成することができる。
なお、本実施の形態では、凸部116がベース部113の凹部にはまるように構成されているが、逆に、歯部112に凹部を形成し、当該凹部にベース部113の凸部がはまるように構成しても良い。
図23は、第11の実施の形態に係る機械部品を説明するための図である。
本実施の形態に係る機械部品は、第10の実施の形態と同様に歯車110を例として説明する。
図23(a)は、歯車110の正面図であり、歯車110は、第10の実施の形態と同様に、シリコンデバイス形成層303をエッチングして形成された歯部112と電鋳による電鋳物で形成されたベース部113によって構成されている。
図23(b)は、図23(a)の領域Aの拡大図である。
歯部112のベース部113との接合部分には、歯車110の径方向114に伸びる凸部116が厚さ方向115の全長に渡って形成されており、一方、ベース部113の歯部112との接合部分には凸部116と密着接合する凹部が形成されている。なお、凸部116は、厚さ方向115の全長でなく一部であっても良い。
凸部116の側面には、図示したように、厚さ方向115に第1の実施の形態の厚さ方向の凸凹202と同様の凹凸が形成されており、ギザギザ状の形状をしている。このため、歯部112は、ベース部113から歯車110の径方向114に離脱しない。
また、凸部116には、第1の実施の形態の長手方向の凸凹201と同様のスジ状の凹凸が径方向114(長手方向に該当)に形成されており、ベース部113は、当該凹凸に密着接合しているため、歯部112は、厚さ方向115に離脱しない。
このように、歯部112は、径方向114、及び厚さ方向115に移動しないため、歯部112は、ベース部113に対して固定されており、1つの機械部品として機能を発揮することができる。
本実施の形態の歯車110も、第1の実施の形態のアンクル102と同様の方法で製造することができる。
この場合、厚さ方向115の凹凸は第1のフォトレジスト304のパタニングで形状を規定することとなる。
図24は、第12の実施の形態に係るアンクル102を説明するための図である。
本実施の形態のアンクル102の構造(形状)は、第1の実施の形態と同様であるが、本実施の形態では、アンクル102の製造において、ツメ101、軸穴130、及び剣先穴131を同一工程で形成する。
ツメ101に対する軸穴130の位置精度は、時計精度を確保するために重要であり、これらを同一工程で同時に形成することにより高い位置精度を実現することができる。
また、軸穴130の形成と同時に他の穴(剣先穴131など)も形成することにより、これらの穴を形成する工数を低減することができる。
図25は、第12の実施の形態に係るアンクル102の製造方法を説明するための図である。
図25(a)〜(e)、(f)、(g)は、それぞれ、図4(a)〜(e)、(l)、(m)に対応しており、図4の説明と重複する部分については、説明を簡略化、又は省略する。
まず、図25(a)に示すように、SOI基板310を用意する。
次に、図25(b)に示すように、シリコンデバイス形成層303の上面に第1のフォトレジスト304を一様に塗布する。
次に、図25(c)、(f)に示すように、ツメ101、軸穴130、及び剣先穴131の形状がパタニングされるように第1のフォトレジスト304を露光する。
図25(f)は、平面図であり、図25(c)では、軸穴130、及び剣先穴131の形状となる部分の第1のフォトレジスト304を省略してある。
続いて、図25(d)に示すように、第1のフォトレジスト304をマスクとしてシリコンデバイス形成層303を埋め込み酸化膜302に達するまでエッチングする。
これにより、ツメ101と、図示しないが、軸穴130と剣先穴131の型となる軸穴円柱部分と剣先穴円柱部分が埋め込み酸化膜302上に形成される。
なお、長手方向の凸凹201の形成方法は、第1の実施の形態と同様である。
次に、図25(e)に示すように、第1のフォトレジスト304を除去してツメ101、及び軸穴130と剣先穴131に相当する軸穴円柱部分1000(軸穴型)と剣先穴円柱部分1001(剣先穴型)が完成する。この状態を上方から見た平面図を図25(g)に示す。
なお、本実施の形態では、軸穴円柱部分1000、剣先穴円柱部分1001を円柱形状とするが、第1のフォトレジスト304のパタニングにより、四角柱形状や三角柱形状、あるいは楕円柱形状など、各種の形状に形成することができる。
以後の工程は、図5と同様である。
即ち、埋め込み酸化膜302の上に電極401を形成し、第2のフォトレジスト404を塗布してアンクル102の形状にパタニングする。
そして、電極401状に電鋳によって電鋳物を成長させると、ツメ101の厚さ方向の凸凹202に密着接合するようにウデ104が形成され、また、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001の周囲に密着接合するように電鋳物が形成される。
その後、ツメ101とアンクル102を取り出して、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001を除去すると、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001が存在していた部分に軸穴130と剣先穴131が形成される。
軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001は、シリコンでできているため、例えば、砕くことにより除去することができる。
また、ツメ101をフォトレジストでカバーした後、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001をエッチングで溶かして除去したり、あるいはレーザー照射して除去したりすることもできる。
本実施の形態では、このようにして形成された軸穴130と剣先穴131をそのまま使用する。
また、軸穴130と剣先穴131を下穴としてドリルで穴を開けても良い。
ツメ101に関する以後の工程は、図5と同様である。
即ち、埋め込み酸化膜302の上に電極401を形成し、第2のフォトレジスト404を塗布してアンクル102の形状にパタニングする。
そして、電極401上に電鋳によって電鋳物を成長させると、ツメ101の厚さ方向の凸凹202に密着接合するようにウデ104が形成され、また、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001の周囲に密着接合するように電鋳物が形成される。
その後、アンクル102とアンクル102を取り出して、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001を除去すると、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001が存在していた部分に軸穴130と剣先穴131が形成される。
軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001は、シリコンでできているため、例えば、砕くことにより除去することができる。
また、ツメ101をフォトレジストでカバーした後、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001をエッチングで溶かして除去しても良い。
本実施の形態では、このようにして形成された軸穴130と剣先穴131をそのまま使用する。
また、軸穴130と剣先穴131を下穴としてドリルで穴を開けても良い。
次に、軸穴130の形成方法の変形例について説明する。なお、剣先穴131も軸穴130と同時に同様に形成される。
まず、図26(h)のように、軸穴円柱部分1000を第4のフォトレジスト306でで根元まで(即ち、埋め込み酸化膜302まで)覆う。なお、図26(m)は、図26(h)の平面図である。
これは、埋め込み酸化膜302の上に第4のフォトレジスト306を軸穴円柱部分1000の上端を覆うまで一様に塗布し、軸穴円柱部分1000の端部との周囲がエッチングにより残るように露光し、エッチングすることにより行うことができる。
次に、図26(i)に示したように、埋め込み酸化膜302の上面に電極401を形成する。
第4のフォトレジスト306は、埋め込み酸化膜302まで形成されているため、軸穴円柱部分1000と電極401は、接続していない。
次に、図26(j)に示したように、電極401の上面に第2のフォトレジスト404を塗布し、次いで、図26(k)のように、第2のフォトレジスト404がアンクル102の形に残るように露光して除去する。
次に、図26(l)に示したように、電極401の上面に電極401をベースとして電鋳物501を成長させる。図示しないが、これにより、電鋳物501は、ツメ101と密着接合する。
次に、図27(n)に示したように、ツメ101やアンクル102が所望の厚さとなるように上面を研削、研磨して平坦化を行い表面を鏡面に仕上げる。
次に、図27(o)に示したように、第2のフォトレジスト404、電極401、埋め込み酸化膜302、及びシリコン基板301などの不要部を除去する。
次に、図27(p)に示したように、第4のフォトレジスト306を除去すると、軸穴円柱部分1000が電鋳物501から離れ、図27(q)に示したように、軸穴130が形成される。
図28は、第13の実施の形態に係るアンクル102の他の製造方法を説明するための図である。
図28(a)〜(e)、(k)〜(m)は、それぞれ、図7(a)〜(e)、(k)〜(m)に対応しており、図7の説明と重複する部分については、説明を簡略化、又は省略する。
まず、第2の実施の形態の時計用部品の製造方法と同様に、シリコン基板上301にメタル層601を有し、更にその上にシリコンデバイス形成層303を有するS−M−S基板320を用意する。
次に、図28(b)に示すように、シリコンデバイス形成層303の上面に第1のフォトレジスト304を一様に塗布する。
次に、図28(c)、(l)に示すように、ツメ101、軸穴130、及び剣先穴131の形状がパタニングされるように第1のフォトレジスト304を露光する。
図28(l)は、平面図であり、図28(c)では、軸穴130、及び剣先穴131の形状となる部分の第1のフォトレジスト304を省略してある。
続いて、図28(d)に示すように、第1のフォトレジスト304をマスクとしてシリコンデバイス形成層303をメタル層601に達するまでエッチングする。
これにより、ツメ101と、図示しないが、軸穴130と剣先穴131に相当する軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001がメタル層601上に形成される。
なお、長手方向の凸凹201の形成方法は、第1の実施の形態と同様である。
次に、図28(e)に示すように、第1のフォトレジスト304を除去してツメ101、及び軸穴130と剣先穴131の型となる軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001が完成する。この状態を上方から見た平面図を図28(m)に示す。
以後の工程は、図8と同様である。
即ち、メタル層601が電極として作用するため、メタル層601の上に第2のフォトレジスト404を塗布してアンクル102の形状にパタニングする。
そして、メタル層601を電極としてその上に電鋳で電鋳物を成長させると、ツメ101の厚さ方向の凸凹202に密着接合するようにウデ104が形成され、また、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001の周囲に密着接合するように電鋳物が形成される。
その後、ツメ101とアンクル102を取り出して、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001を除去すると、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001が存在していた部分に軸穴130と剣先穴131が形成される。
又は、図26、27と同様にして形成しても良い。
以上、第12の実施の形態、及び第13の実施の形態により、第1の実施の形態、第2の実施の形態において軸穴130と剣先穴131をツメ101と同時に形成する形態を示したが、同様に、第3の実施の形態、第6の実施の形態、第7の実施の形態、第8の実施の形態においても同様に、ツメ101と同一工程で軸穴130、剣先穴131を形成することができる。
第3の実施の形態の場合は、ツメ101の厚さ方向の凸凹202を保護膜305を形成してアニールする。軸穴円柱部分1000、剣先穴円柱部分1001を保護膜で覆っても覆わなくても良い。
覆った場合は、アニール工程後に軸穴円柱部分1000、剣先穴円柱部分1001の表面の凹凸が残り、覆わない場合は平坦化される。
第6の実施の形態の場合は、ツメ101の厚さ方向の凸凹202以外の部分だけ硬化膜701で覆い、ツメ101の長手方向の凸凹201部分、及び、軸穴円柱部分1000と剣先穴円柱部分1001は硬化膜701で覆わない。
第7の実施の形態では、第2のフォトレジスト404をツメ101の高さ(軸穴円柱部分1000、剣先穴円柱部分1001の高さと同じ)よりも低くなるように塗布し、その上に電極401を形成する。更に、第3のフォトレジスト504のフォトレジストを塗布してパタニング、電鋳を経てアンクル102を形成する。
すると、ツメ101、軸穴円柱部分1000、剣先穴円柱部分1001よりも薄いアンクル102が形成される。そして、軸穴円柱部分1000、剣先穴円柱部分1001、及びその他の不要部分を除去すると、ツメ101よりもアンクル102の薄い時計用部品が得られる。
第8の実施の形態では、抜き部712を有する時計用部品において、ツメ101と軸穴130、剣先穴131(軸穴130の型、剣先穴131の型)を同一工程で形成することができる。
また、以上の時計用部品について説明した各実施の形態は、エッチングで形成する部分をツメ101に対応させ、電鋳で形成する部分をアンクル102に対応させることにより歯車110などの他の機械部品に適用することができる。
これにより、他の機械部品のエッチングで形成する部分と電鋳物の穴部(穴分の型)を同一工程で形成することができる。
例えば、図22(a)の歯部112とベース部113の軸穴を同一工程で形成して軸穴精度の向上を図ることができ(第12の実施の形態、第13の実施の形態)、また、歯部112の表面をアニール工程により平坦化したり(第3の実施の形態)、歯部112に硬化膜701を形成したり(第6の実施の形態)、歯部112よりベース部113を薄くしたり(第7の実施の形態)、ベース部113に抜き部712を設けたり(第8の実施の形態)することができる。
以上に説明した、本実施の形態、及び変形例により、次のような効果を得ることができる。
(1)ツメ101とアンクル102をシリコン基板上で一体形成することができる。
(2)エッチングによってツメ101をシリコンで形成することができる。
(3)エッチングによりツメ101に厚さ方向の凹凸と長手方向の凹凸を形成することができる。
(4)ツメ101の凹凸と密着接合するようにアンクル102を電鋳によって形成することにより、ツメ101とアンクル102が一体となった時計用部品を形成することができる。
(5)ツメ101とアンクル102と同様に凹凸を有する1の部分をエッチングにより形成し、これに密着接合する他の部分を電鋳によって形成した機械部品を作成することができる。
(6)機械部品において、他の機械部品と接する部分をエッチングしたシリコンで形成し、当該部分を保持する部分を当該部分に密着接合する電鋳物で形成することにより、耐久性があり、軽量な機械部品を提供することができる。
(7)機械部品の慣性モーメントが低下するため、当該機械部品の適用される機械の動作精度を高めることができる。機械部品がツメ101とアンクル102の場合、時計の精度が向上する。
(8)ツメ101と同一工程で軸穴130、剣先穴131を形成することにより、ツメ101に対する軸穴130と剣先穴131の位置精度を高めることができ、時計の精度が向上する。
(9)ツメ101と同一工程で軸穴130、剣先穴131を形成することにより、工程を減らすことができる。
(10)少なくとも一つの凸部もしくは凹部を有するツメ101と、前記ツメ101に設けられた前記凸部もしくは前記凹部に噛み合う形で密着接合するアンクル102と、を備えた時計用部品としたため、凸部もしくは凹部に対向する方向からの衝撃に対してツメ101がアンクル102からずれたり傾いたりすることなくしっかり固定することができる。
(11)長手方向に平行な面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を有するツメ101により、がんぎ車の歯と噛み合う摺動部分の接触面積が減少して抵抗が減るとともに、保油性が高められる。
(12)ツメ101をシリコンで形成したことによって、硬化膜形成時の高温に耐えることができるため、ツメ101にDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどの硬化膜を形成することができる。前記硬化膜は、前記ツメ101の少なくともがんぎ車との接触部分に形成されており、耐久性が向上する。
(13)ツメ101とアンクル102とを噛み合うように密着接合して連続した工程で形成できるため、ツメ101とアンクル102との位置整合精度が向上する。また別途アンクル102にツメ101を挿入する手間を省くことができる。
(14)小型部品をシリコンと電鋳で作成することで、小型部品を精度よく作成することができる。
以上に説明した実施の形態、及び変形例によって、次の構成を得ることができる。
ツメ101は、長手方向の凸凹201や厚さ方向の凸凹202を有し、また、歯部112は凸部116や凸部116の円筒面に凹凸部を有するため、少なくとも一つの凸部もしくは凹部を有する第1の部材として機能している。
また、アンクル102やベース部113は、それぞれ、ツメ101や歯部112の凹凸部と噛み合う形で電鋳により密着接合するように形成されているため、前記第1の部材に設けられた前記凸部もしくは前記凹部に噛み合う形で電鋳により密着接合するように形成された第2の部材として機能している。
そして、このようにして形成された時計用部品、及び歯車110は、第1の部材と第2の部材を備えた機械部品として機能している。
第1の部材を時計用部品のツメ101とし、第2の部材を時計用部品のアンクル102とすることができる。
また、厚さ方向の凸凹202は、長手方向に交差する面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部として機能しており、アンクル102は、これに噛み合うように密着接合しているため、ツメ101とアンクル102から成る時計用部品は、長手方向に交差する面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を有する第1の部材(ツメ101)と、前記第1の部材に設けられた凸部もしくは凹部に噛み合う形で密着接合する第2の部材(アンクル102)と、を備えた機械部品として機能している。歯車110も同様である。
また、長手方向の凸凹201は、長手方向に平行な面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部として機能しており、アンクル102は、これに噛み合うように密着接合しているため、ツメ101とアンクル102から成る時計用部品は、長手方向に平行な面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を有する第1の部材(ツメ101)と、前記第1の部材に設けられた凸部もしくは凹部に噛み合う形で密着接合する第2の部材(アンクル102)と、を備えた機械部品として機能している。歯車110も同様である。
また、前記第1の部材(ツメ101、歯部112)は、エッチングされたシリコンから構成されている。
更に、ツメ101のがんぎ車との接触部分にDLCやサファイア、あるいはダイヤモンドなどの硬化膜を形成することができる。
前記第1の部材の厚さよりも前記第2の部材の厚さを薄く、即ち、ツメ101や歯部112よりも、アンクル102やベース部113を薄くして慣性モーメントを小さくできる。
ツメ101とアンクル102からなる時計用部品や歯車110は、時計に用いることができる。
また、機械部品は、上面にシリコンデバイス形成層(シリコンデバイス形成層303)が形成された基板上(SOI基板310やS−M−S基板320)の前記シリコンデバイス形成層上に第1のレジスト(第1のフォトレジスト304)を塗布し、前記第1のレジストを後に第1の部材(ツメ101や歯部112)となる形状にあわせて第1のパタニングを行う第1のパタニング工程と、前記第1のレジストをマスクとしてエッチングを行い、前記シリコンデバイス形成層の側壁に凸部もしくは凹部(長手方向の凸凹201、厚さ方向の凸凹202など)をつけるエッチング工程と、前記第1のレジストを除去し、前記シリコンデバイス形成層からなる第1の部材を完成させる第1の部材完成工程と、前記基板上に第2のレジスト(第2のフォトレジスト404)を塗布し、当該第2のレジストを所望の第2の部材(アンクル102やベース部113)の形状にあわせて第2のパタニングを行う第2のパタニング工程と、前記第2のパタニング工程によって露出した電極上(電極401やメタル層601)に電鋳により金属材料を成長させて、前記第1の部材に噛み合うように密着接合した電鋳物による前記第2の部材を形成する第2の部材形成工程と、前記第1の部材及び前記第2の部材以外の部分を除去し、前記第1の部材及び前記第2の部材を取り出す取出工程と、を有する、機械部品の製造方法により製造される。
また、前記基板は酸化膜の上にシリコンデバイス形成層が形成されたSOI基板(SOI基板310)であり、前記エッチング工程では、前記酸化膜(埋め込み酸化膜302)に達するまで前記エッチングを行い、その後に、前記酸化膜上に前記電極となる金属層(電極401)を形成する金属層形成工程を行ってから、前記第2のパタニング工程を行うことにより、前記第2のパタニングによって前記電極が露出するようにすることができる。
また、前記基板は前記第2の部材形成工程で前記電極となる金属層(メタル層601)の上に前記シリコンデバイス形成層(シリコンデバイス形成層303)が形成されており、前記エッチング工程では、前記金属層に達するまで前記エッチングを行って、前記電極となる金属層を露出させてから、前記第2のパタニング工程を行うことにより、前記第2のパタニングによって前記電極が露出するようにすることができる。
前記第1の部材はツメ(ツメ101)であり、前記第2の部材はアンクル(アンクル102)であり、前記機械部品は、時計用部品とすることができる。
更に、次の構成を提供することもできる。
上面にシリコンデバイス形成層(シリコンデバイス形成層303)が形成された基板上(SOI基板310やS−M−S基板320の上)の前記シリコンデバイス形成層上に第1のレジスト(第1のフォトレジスト304)を塗布し、前記第1のレジストを後に第1の部材(ツメ101や歯部112)となる形状、及び、後に形成する第2の部材(アンクル102やベース部113)の有する穴部(軸穴130、剣先穴131、ベース部113の軸穴)の形状にあわせて第1のパタニングを行う第1のパタニング工程と、前記第1のレジストをマスクとしてエッチングを行い、前記シリコンデバイス形成層の側壁に凸部もしくは凹部(長手方向の凸凹201、厚さ方向の凸凹202など)をつけるエッチング工程と、前記第1のレジストを除去し、前記シリコンデバイス形成層からなる第1の部材と前記穴部に対応する柱状部(軸穴円柱部分1000、剣先穴円柱部分1001など)を完成させる第1の部材完成工程と、前記基板上に第2のレジストを塗布し、当該第2のレジスト(第2のフォトレジスト404)を所望の第2の部材の形状にあわせて第2のパタニングを行う第2のパタニング工程と、前記第2のパタニング工程によって露出した電極上(電極401、メタル層601の上)に電鋳により金属材料を成長させて、前記第1の部材に噛み合うように密着接合し、前記柱状部を囲む電鋳物(電鋳物501は軸穴や円柱部分1000剣先穴や円柱部分1001を囲むように成長している)による前記第2の部材を形成する第2の部材形成工程と、前記第1の部材及び前記第2の部材以外の部分を除去し、前記第1の部材及び前記第2の部材を取り出す取出工程と、を有する、機械部品の製造方法(第1の構成)。
前記基板は酸化膜の上にシリコンデバイス形成層が形成されたSOI基板であり、前記エッチング工程では、前記酸化膜に達するまで前記エッチングを行い、その後に、前記酸化膜上に前記電極となる金属層を形成する金属層形成工程を行ってから、前記第2のパタニング工程を行うことにより、前記第2のパタニングによって前記電極が露出することを特徴する第1の構成の機械部品の製造方法(第2の構成)。
前記基板は前記第2の部材形成工程で前記電極となる金属層の上に前記シリコンデバイス形成層が形成されており、前記エッチング工程では、前記金属層に達するまで前記エッチングを行って、前記電極となる金属層を露出させてから、前記第2のパタニング工程を行うことにより、前記第2のパタニングによって前記電極が露出することを特徴とする第1の構成の機械部品の製造方法(第3の構成)。
前記第1の部材はツメであり、前記第2の部材はアンクルであり、前記機械部品は時計用部品であることを特徴とする第1の構成、又は第2の構成の機械部品の製造方法(第4の構成)。
また、以上に説明した本実施の形態により次の構成を提供することもできる。
少なくとも一つの凸部もしくは凹部を有するツメと、前記ツメに設けられた前記凸部もしくは前記凹部に噛み合う形で密着接合するアンクルと、を備えた時計用部品(第1の構成)。
長手方向に交差する面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を有するツメと、前記ツメに設けられた凸部もしくは凹部に噛み合う形で密着接合するアンクルと、を備えた第1の構成の時計用部品(第2の構成)。
長手方向に平行な面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を有するツメと、前記ツメに設けられた凸部もしくは凹部に噛み合う形で密着接合するアンクルと、を備えた第1の構成又は第2の構成に記載の時計用部品(第3の構成)。
前記ツメは、シリコンからなる第1の構成から第3の構成のいずれかの構成の時計用部品(第4の構成)。
前記ツメの少なくともがんぎ車との接触部分に硬化膜を備えた第1の構成から第3の構成のいずれかの構成の時計用部品(第5の構成)。
前記ツメの厚さよりも前記アンクルの厚さが薄い、第1の構成から第3の構成のいずれかの構成の時計用部品(第6の構成)。
第1の構成から第6の構成のいずれか1つの構成の時計用部品を有する時計(第7の構成)。
SOI基板上のシリコンデバイス形成層上に第1のレジストを塗布し、前記第1のレジストを後にツメとなる形状にあわせてパタニングする工程と、前記第1のレジストをマスクとして、前記シリコンデバイス形成層の側壁に凸部もしくは凹部をつけるようにエッチングを行う工程と、前記第1のレジストを除去し、前記シリコンデバイス形成層からなるツメを完成させる工程と、前記ツメに隣接する埋め込み酸化膜上に電極を形成した後、第2のレジストを塗布し、前記第2のレジストを所望のアンクル形状にあわせてパタニングする工程と、露出した前記電極上に電鋳により金属材料を成長させて、前記ツメに噛み合うように密着接合した電鋳物による前記アンクルを形成する工程と、不要な領域を除去し、前記ツメ及び前記アンクルを取り出す工程と、を有する、時計用部品の製造方法(第8の構成)。
更に、次の構成を提供することもできる。
第1の部材と、前記第1の部材(ツメ101や歯部112)の一部が嵌合することにより前記第1の部材と接合する第2の部材(アンクル102やベース部113)と、を用いて構成された機械部品であって、前記第1の部材と前記第2の部材の嵌合部分には、前記第1の部材と前記第2の部材のうちの一方の部材に形成された凸部が、他方の部材に形成された凹部に当接することにより、前記第1の部材と前記第2の部材の離脱を防止する凹凸部が形成されていることを特徴とする機械部品(第1の構成)。
長手方向の凸凹201、厚さ方向の凸凹202は、全ての離脱方向(厚さ方向、長手方向)に形成されているため、前記凹凸部は全ての離脱方向に対して当接するように形成されていることを特徴とする第1の構成の機械部品(第2の構成)。
第1の部材は、他の機械部品に接する箇所にシリコンで形成されていることを特徴とする第1の構成、又は第2の構成の機械部品(第3の構成)。
101 ツメ
102 アンクル
103 サオ
104 ウデ
201 長手方向に平行な面に対向する面を備えた複数の凸凹
202 厚さ方向に交差する面に対向する面を備えた複数の凸凹
301 シリコン基板
302 埋め込み酸化膜
303 シリコンデバイス形成層
304 第1のフォトレジスト
305 保護膜
310 SOI基板
320 S−M−S基板
330 S−M基板
401 電極
404 第2のフォトレジスト
501 電鋳物
504 第3のフォトレジスト
601 メタル層
701 硬化膜
711 抜き部用レジスト
712 抜き部
808 てんぷ
809 がんぎ車
810 がんぎ車の歯
880 時計
901 電源
902 陽極
903 電鋳液
904 治具
905 基板
906 電極
907 レジスト
908 析出した金属
201a 凸部
201b 凹部
306 第4のフォトレジスト
110 歯車
112 歯部
113 ベース部
114 径方向
115 厚さ方向
116 凸部
130 軸穴
131 剣先穴

Claims (6)

  1. 長手方向に平行な面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を当該長手方向の全面に渡って有する第1の部材と、前記第1の部材の一端側を残して、前記第1の部材に設けられた前記凸部もしくは前記凹部に噛み合う形で電鋳により密着接合するように形成された第2の部材と、を備え、
    前記第1の部材は、時計用部品のツメであり、前記第2の部材は、時計用部品のアンクルであることを特徴とする機械部品。
  2. 前記第1の部材は長手方向に交差する面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部を有前記第2の部材は前記長手方向に交差する面に対向する面を備えた凸部もしくは凹部に噛み合う形で密着接合することを特徴とする請求項1に記載の機械部品。
  3. 前記第1の部材は、シリコンからなる請求項1又は請求項2に記載の機械部品。
  4. 前記第1の部材の少なくともがんぎ車との接触部分に硬化膜を備えた請求項1から請求項のいずれか1項に記載の機械部品。
  5. 前記第1の部材の厚さよりも前記第2の部材の厚さが薄い、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の機械部品。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1つの請求項に記載の機械部品を有する時計。
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