JP5387383B2 - 車載電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回生エネルギによる回生発電が可能な発電機を備える車両に適用された車載電源装置に関する。
内燃機関を走行駆動源とする車両には、スタータモータ等の各種電気負荷へ電力供給する鉛蓄電池が搭載されているのが一般的である。鉛蓄電池は、ニッケル蓄電池やリチウム蓄電池等の高出力・高エネルギ密度の蓄電池(高性能蓄電池)に比べて安価であるものの、頻繁な充放電(累積充放電量)に対する耐久性が低い。特にアイドルストップ機能を有した車両においては、鉛蓄電池が頻繁に放電されることとなり早期劣化が懸念される。また、車両の減速回生エネルギによりオルタネータを発電させて充電する車両においては、鉛蓄電池が頻繁に充電されることにもなるため、早期劣化が懸念される。これらの懸念に対し、鉛蓄電池を上記高性能蓄電池に替えただけでは、大幅なコストアップを招く。
そこで近年では、頻繁な充放電に対する耐久性の高い高性能蓄電池(第2蓄電池)と安価な鉛蓄電池との両方を、並列接続して搭載することが提案されている(特許文献1等参照)。すなわち、アイドルストップ中における電気負荷への電力供給や充電(特に回生充電)は、高性能蓄電池が優先的に実施することで、鉛蓄電池の劣化軽減を図る。一方、車両を駐車する場合等、長時間に亘って要求される電力供給(暗電流補給)に対しては、安価な鉛蓄電池が実施することで、高性能蓄電池を小容量化してコストアップ抑制を図る。
特開平10−271611号公報
ところで、蓄電池が過充電や過放電の状態になると早期劣化が懸念される。したがって、充電状態を表すSOC(State of charge:満充電時の充電量に対する実際の充電量の割合)が過充放電とならない範囲(SOC使用範囲)となるよう蓄電池を使用することが望ましい。そして、SOCに応じて蓄電池の開放電圧は異なる値となるが、鉛蓄電池のSOC使用範囲における開放電圧(例えば12.7V〜12.8V)と、高性能蓄電池のSOC使用範囲における開放電圧とは一致しないのが通常である。すると、これらの蓄電池と並列に電気接続された電気負荷へは、その時の開放電圧が高くなっている側の蓄電池から電気負荷へ電力供給(放電)されることとなり、両蓄電池のうち所望する蓄電池から放電されるとは限らない。
そこで、上記特許文献1記載の如く両蓄電池の間にDCDCコンバータを設ければ、低い電圧となっている側の蓄電池(例えば高性能蓄電池)の端子電圧を昇圧して、高性能蓄電池から電気負荷へ放電させるようにできる。しかしこの場合、DCDCコンバータを増設することに伴うコストアップが問題となる。
また、上述の如く鉛蓄電池の劣化軽減を図るべく第2蓄電池へ回生充電するにあたり、回生充電を開始する時の第2蓄電池のSOCが十分に低くなっていないと、第2蓄電池による回生充電量を十分に多くすることができない。つまり、回生していない通常運転時に、第2蓄電池から電気負荷へ積極的に放電させて第2蓄電池のSOCを低下させておくことで、回生充電量を十分に多くすることが期待されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、鉛蓄電池及び第2蓄電池を備えた車載電源装置において、小型のDCDCコンバータを選定可能にしてコストダウンを図るとともに、第2蓄電池への回生充電量を十分に多くすることを図った車載電源装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
構成1では、回生エネルギによる回生発電が可能な発電機を備えた車両に適用され、前記発電機に電気接続された鉛蓄電池と、前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続され、前記鉛蓄電池に比べて出力密度又はエネルギ密度の高い第2蓄電池と、前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との間に電気接続され、前記発電機と前記第2蓄電池との通電及び遮断を切り替える開閉手段と、前記開閉手段に対して電気的に並列接続されたDCDCコンバータと、を備え、前記回生発電により前記第2蓄電池を充電する時(回生充電時)には、前記開閉手段を通電作動させる状態を維持し、前記第2蓄電池から放電する時には、前記第2蓄電池から放電される電力を前記DCDCコンバータで昇圧させて前記鉛蓄電池の側へ供給させることを特徴とする。
ここで、DCDCコンバータの仕様(要求能力)を選定するにあたり、DCDCコンバータへ入力される電力の最大値(入力最大値)が重要な選定条件の1つとなり、前記入力最大値を小さくできれば小型のDCDCコンバータを選定することができ、ひいてはDCDCコンバータのコストダウンを図ることができる。
そして、回生発電した電力(例えば2kW)は、第2蓄電池から放電される電力(例えば数百W)に比べて桁違いに大きい。そのため、上記発明に反し、回生発電した電力をDCDCコンバータへ入力させるよう構成すると、回生発電電力が前記入力最大値となるので、DCDCコンバータへ要求される能力が高くなる。よって、大型のDCDCコンバータを選定しなければならなくなり、大幅なコストアップを招く。
上記構成1はこの点に着目して為されたものであり、発電機と第2蓄電池との間にてDCDCコンバータ及び開閉手段を並列に電気接続し、回生充電時には開閉手段を通電作動させる。そのため、回生発電した大電力は、DCDCコンバータへ入力されることなく、開閉手段を通じて第2蓄電池へ入力されることとなる。よって、DCDCコンバータへの入力最大値を小さくできるので、小型のDCDCコンバータを選定することができ、ひいては車載電源装置のコストダウンを図ることができる。
さらに上記構成1では、第2蓄電池から放電する時には、第2蓄電池から放電される電力をDCDCコンバータで昇圧させて鉛蓄電池の側へ供給させる。そのため、第2蓄電池の開放電圧が鉛蓄電池の開放電圧より低くなっている場合であっても、DCDCコンバータで昇圧させて第2蓄電池から鉛蓄電池の側へ放電させることができるので、回生充電を開始する時の第2蓄電池のSOCを十分に低下させておくことができる。よって、第2蓄電池への回生充電量を十分に多くすることができる。
構成2では、前記DCDCコンバータに対して前記鉛蓄電池の側には、前記内燃機関を始動させるスタータモータが前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続されており、前記DCDCコンバータは、当該DCDCコンバータから電力を出力するオン状態と前記出力を停止させるオフ状態とに切り替えるオンオフ切替機能を有しており、前記スタータモータを駆動させる時には、前記開閉手段を遮断作動させるとともに、前記DCDCコンバータをオフ状態にすることを特徴とする。
ここで、車両に搭載される各種電気負荷の中でも、スタータモータが要する電力は桁違いに大きい。このように電力の大きい電気負荷に対して第2蓄電池から電力供給しようとすると、鉛蓄電池に比べて高価な第2蓄電池の小容量化の妨げとなる。また、第2蓄電池から電力供給されるよう割り当てられた電気負荷が存在する場合には、第2蓄電池からスタータモータへ電力供給すると、内燃機関の始動直後において第2蓄電池に割り当てられた電気負荷への電力供給ができなくなることが懸念される。
これらの点を鑑みた上記構成2では、スタータモータを駆動させる時には、開閉手段を遮断作動させるとともにDCDCコンバータをオフ状態にするので、第2蓄電池からスタータモータへ放電されることを回避できる。よって、高価な第2蓄電池の小容量化を実現できるとともに、スタータモータ駆動直後において第2蓄電池に割り当てられた電気負荷へ電力供給できなくなることを回避できる。なお、スタータモータのように消費電力の大きい電気負荷については鉛蓄電池から電力供給させるよう割り当てることが望ましい。
構成3では、前記DCDCコンバータは、当該DCDCコンバータから電力を出力するオン状態と前記出力を停止させるオフ状態とに切り替えるオンオフ切替機能を有しており、前記内燃機関を自動停止させている時には、前記開閉手段を遮断作動させるとともに、前記DCDCコンバータをオフ状態にすることを特徴とする。
上記構成3によれば、内燃機関を自動停止させている時には、開閉手段を遮断作動させるとともにDCDCコンバータをオフ状態にするので、第2蓄電池から鉛蓄電池に割り当てられた電気負荷へ放電されることを回避できる。よって、自動停止直後において第2蓄電池に割り当てられた電気負荷へ電力供給できなくなることを回避できる。
構成4では、前記DCDCコンバータは、当該DCDCコンバータから電力を出力するオン状態と前記出力を停止させるオフ状態とに切り替えるオンオフ切替機能を有しており、前記回生発電により前記第2蓄電池を充電する時(回生充電時)には、前記開閉手段を通電作動させるとともに前記DCDCコンバータをオフ状態にすることを特徴とする。
上記構成4に反し、回生充電時にDCDCコンバータをオン状態にすると、DCDCコンバータと開閉手段とは並列接続されているため、DCDCコンバータと開閉手段との間を回生電力が循環して流れてしまい、第2蓄電池に回生電力が充電されなくなることが懸念される。これに対し上記構成4によれば、回生充電時に開閉手段を通電作動させるとともに、DCDCコンバータをオフ状態にするので、上記の如く回生電力が循環することを回避でき、第2蓄電池へ回生電力が確実に充電されるようにできる。
構成5では、車両に搭載された電気負荷のうち前記鉛蓄電池及び前記第2蓄電池から電力供給される全ての電気負荷は、前記DCDCコンバータに対して前記鉛蓄電池の側へ電気接続されていることを特徴とする。
これによれば、第2蓄電池を備えておらず鉛蓄電池で回生する車両に対し、後付で、第2蓄電池、DCDCコンバータ及び開閉手段を車両に搭載させるにあたり、既存の電気負荷の配線変更を不要にできる。つまり、上記構成5に反し、DCDCコンバータに対して既存の電気負荷を第2蓄電池の側へ電気接続させる場合には、当該電気負荷の電気接続箇所を、DCDCコンバータに対して第2蓄電池の側に変更することが必要となる。これに対し、上記構成5によれば、既存の電気負荷の電気接続箇所を変更することを不要にできる。特に、アイドルストップ機能を有しない車両に対して後付で第2蓄電池等を搭載させる場合に、上記配線変更を不要にできる効果が好適に発揮される。
構成6では、前記DCDCコンバータは、一方向へのみ電流を流す単方向コンバータであるとともに、前記第2蓄電池から前記鉛蓄電池の側へのみ電流を流す向きに設けられていることを特徴とする。また、構成7では、前記DCDCコンバータは、前記第2蓄電池から前記鉛蓄電池の側へ電流を流すことが可能であるとともに、前記鉛蓄電池から前記第2蓄電池へも電流を流すことが可能である双方向コンバータであることを特徴とする。
ここで、回生充電時以外のエンジン運転時(通常時)において、第2蓄電池から放電する時にDCDCコンバータで昇圧させることは先述した通りであるが、この時、開閉手段を遮断作動させておくことで、DCDCコンバータと開閉手段との間を放電電力が循環して流れてしまう懸念を解消させておくことが望ましい。
しかしながら、上記通常時に放電している状態から、第2蓄電池のSOCが低下して発電機からの充電を要する状態に移行すると、上記単方向コンバータを用いた場合には、単方向コンバータを通じて発電機から第2蓄電池へ充電させることはできないので、開閉手段を通電作動させる必要がある。そして、開閉手段を通電作動させるとともに単方向コンバータをオフ状態に切り替えて、DCDCコンバータと開閉手段との間を充電電力が循環して流れてしまう懸念を解消させておくことが望ましい。
要するに、通常時に放電状態から充電要求状態に切り替わった場合において、単方向コンバータを用いた場合には、開閉手段を遮断作動から通電作動に切り替えるとともに、単方向コンバータをオン状態からオフ状態に切り替えることが必要となる。これに対し、上記双方向コンバータを用いれば、開閉手段を遮断作動にさせたまま双方向コンバータでの電流の向き(送電の向き)を切り替えるだけで済むので、煩雑な開閉手段の切り替え制御を不要にできる。但し、上記単方向コンバータは双方向コンバータに比べて安価であるため、単方向コンバータを用いた場合には上記開閉手段の切替制御が必要となるものの、車載電源装置のコストダウンを促進できる。
本発明の第1実施形態にかかる車載電源装置を示す電気ブロック図であって、回生充電時及び通常充電時の作動を示す図。 第1実施形態にかかる車載電源装置を示す電気ブロック図であって、(a)は通常放電時の作動、(b)はスタータモータ作動時及びアイドルストップ時の作動を示す図。 (a)は鉛蓄電池のSOC使用範囲を示し、(b)はリチウム蓄電池のSOC使用範囲を示す図。 第1実施形態において、DCDCコンバータ及び開閉手段の動作状態の変化を示すタイミングチャート。 本発明の第2実施形態にかかる車載電源装置を示す電気ブロック図。 第2実施形態において、DCDCコンバータ及び開閉手段の動作状態の変化を示すタイミングチャート。 本発明の第3実施形態にかかる車載電源装置を示す電気ブロック図。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる車載電源装置が搭載される車両は、内燃機関を走行駆動源とした車両であり、所定の自動停止条件を満たした場合に内燃機関を自動停止させ、所定の自動再始動条件を満たした場合に内燃機関を自動再始動させる、アイドルストップ機能を有する。なお、内燃機関の始動時にクランク軸を回転させるスタータモータは搭載されているものの、車両走行をアシストする走行用モータは搭載されていない。
図1に示すように、当該車両には、以下に説明するオルタネータ10(発電機)、レギュレータ11(定電圧制御手段)、鉛蓄電池20、リチウム蓄電池30(第2蓄電池)、各種の電気負荷41,42,43、MOS−FET50(開閉手段)及びDCDCコンバータ60が搭載されており、これら鉛蓄電池20、リチウム蓄電池30及び電気負荷41〜43はオルタネータ10に対して並列に電気接続されている。
MOS−FET50は、オルタネータ10及び鉛蓄電池20と、リチウム蓄電池30との間に電気接続されており、オルタネータ10及び鉛蓄電池20に対するリチウム蓄電池30の通電(オン)と遮断(オフ)を切り替える開閉手段として機能する。
ちなみに、MOS−FET50は、その内部構造上必然的に整流手段を有していると言える。すなわち、MOS−FET50の内部回路は、半導体スイッチ部52と寄生ダイオード51とを並列接続した回路と等価であると言える。そのため、鉛蓄電池20とリチウム蓄電池30との間にMOS−FET50を1つだけ設けた場合には、半導体スイッチ部52をオフにしても寄生ダイオード51のアノード側からカソード側に電流が流れてしまう。そこで本実施形態では、寄生ダイオード51の向きを逆にした1対のMOS−FET50を、鉛蓄電池20とリチウム蓄電池30との間に直列に設けている。そして、鉛蓄電池20に対するリチウム蓄電池30の通電をオンさせる時には、1対のMOS−FET50の両方の半導体スイッチ部52をオフにし、前記通電をオフさせる時には両方の半導体スイッチ部52をオフにする。
なお、半導体スイッチ部52のゲートへの入力信号はマイクロコンピュータ(マイコン70)により制御される。つまり、MOS−FET50のオン作動(通電作動)とオフ作動(遮断作動)とはマイコン70により切り替えられるよう制御される。
電気負荷41〜43のうち符号43に示す負荷は、供給電力の電圧が概ね一定、又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求電気負荷43であり、MOS−FET50に対してリチウム蓄電池30の側に電気接続される。これにより、定電圧要求電気負荷43への電力供給は、リチウム蓄電池30が分担することとなる(図2(a)中の実線矢印参照)。
定電圧要求電気負荷43の具体例としてはナビゲーション装置やオーディオ装置が挙げられる。例えば、供給電力の電圧が一定ではなく大きく変動している場合、或いは前記所定範囲を超えて大きく変動している場合には、電圧が瞬時的に最低動作電圧よりも低下するとナビゲーション装置等の作動がリセットする不具合が生じる。そこで、定電圧要求電気負荷43へ供給される電力は、電圧が最低動作電圧よりも低下することのない一定の値に安定していることが要求される。
電気負荷41〜43のうち符号41に示す負荷は内燃機関を始動させるスタータモータであり、符号42に示す負荷は、定電圧要求電気負荷43及びスタータモータ41以外の一般的な電気負荷(例えば、リヤウインドシールドのデフロスタ用ヒータ、空調装置の送風ファン等)である。これらのスタータモータ41及び一般電気負荷42は、MOS−FET50に対して鉛蓄電池20の側に電気接続される。これにより、スタータモータ41及び一般電気負荷42への電力供給は鉛蓄電池20が分担することとなる(図2(b)中の実線矢印参照)。但し、後に詳述するように、一般電気負荷42への電力供給は、DCDCコンバータ60を通じてリチウム蓄電池30からも為される(図2(a)中の実線矢印参照)。
DCDCコンバータ60は、オルタネータ10及び鉛蓄電池20と、リチウム蓄電池30との間に電気接続されるとともに、MOS−FET50に対して並列に電気接続されている。そして、リチウム蓄電池30から放電される電力を昇圧させて鉛蓄電池20の側へ供給させる昇圧回路として機能する。
また、DCDCコンバータ60は、リチウム蓄電池30から鉛蓄電池20の側へのみ電流を流す単方向コンバータである。DCDCコンバータ60はオンオフ切替機能を有しており、そのオンオフ状態はマイコン70により制御される。例えば、マイコン70からDCDCコンバータ60へオンオフを指令する信号が出力されると、その指令信号に基づいて、DCDCコンバータ60内のスイッチング素子(図示しないオンオフ切替機能)が通電作動することに伴って、DCDCコンバータ60から昇圧した電力を出力するオン状態となる。一方、前記スイッチング素子が遮断作動するよう制御されると、DCDCコンバータ60からの電力出力が為されないオフ状態となる。
スタータモータ41への供給電力は、他の電気負荷42,43への供給電力に比べて桁違いに大きい。そのため、スタータモータ41へ電力供給すると鉛蓄電池20の端子電圧Vd(Pb)が急激に低下することとなる。しかしながらリチウム蓄電池30については、リチウム蓄電池30からスタータモータ41への通電と遮断を切り替えるMOS−FET50を備えることで、端子電圧Vd(Li)の急激低下を回避している。具体的には、鉛蓄電池20からスタータモータ41へ電力供給している期間中、マイコン70によりMOS−FET50をオフ作動させることにより、リチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電流が流れ込むことを回避して、リチウム蓄電池30の電圧降下を回避する。そのため、リチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へは電圧変動の小さい安定した電力を供給できる。
なお、スタータモータ41を起動させるに十分な蓄電量を鉛蓄電池20が有していない場合には、MOS−FET50をオン作動させてリチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電力供給するようにしてもよい。要するに、鉛蓄電池20のSOCが低い場合には、定電圧要求電気負荷43への電力供給よりも優先して、リチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電力供給させる。また、図1の例では一般電気負荷42を、MOS−FET50に対して鉛蓄電池20の側に電気接続しているが、MOS−FET50に対してリチウム蓄電池30の側に電気接続して、一般電気負荷42への電力供給をリチウム蓄電池30が分担するようにしてもよい。
オルタネータ10は、クランク軸の回転エネルギにより発電するものである。具体的には、オルタネータ10のロータがクランク軸により回転すると、ロータコイル10aに流れる励磁電流に応じてステータコイルに交流電流が誘起され、図示しない整流器により直流電流に変換される。そして、ロータコイル10aに流れる励磁電流をレギュレータ11が調整することで、発電された直流電流の電圧を一定の設定電圧(定電圧Vreg)となるよう調整し、発電電力の電圧変動を抑制する。本実施形態では、回生時の定電圧Vregを14.5Vに設定している。
オルタネータ10で発電した電力は、各種電気負荷42〜43へ供給されるとともに、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30へ供給される。内燃機関の駆動が停止してオルタネータ10で発電されていない時には、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30から電気負荷41〜43へ電力供給される。鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30から電気負荷41〜43への放電量、及びオルタネータ10からの充電量は、SOC(State of charge:満充電時の充電量に対する実際の充電量の割合)が過充放電とならない範囲(SOC使用範囲)となるよう、マイコン70(保護制御手段)により制御されている。
また、本実施形態では、車両の減速回生エネルギによりオルタネータ10を発電させて両蓄電池20,30(主にはリチウム蓄電池30)に充電させる、減速回生を行っている。この減速回生は、車両が減速状態であること、内燃機関への燃料噴射をカットしていること、等の条件が成立した時に実施される。
鉛蓄電池20は周知の汎用蓄電池である。具体的には、正極活物質が二酸化鉛(PbO)、負極活物質が鉛(Pb)、電解液が硫酸(HSO)である。そして、これらの電極から構成された複数の電池セルを直列接続して構成されている。なお、鉛蓄電池20の蓄電容量は、リチウム蓄電池30の蓄電容量よりも大きく設定している。
一方、リチウム蓄電池30の正極活物質には、リチウムを含む酸化物(リチウム金属複合酸化物)が用いられており、具体例としては、LiCoO、LiMn、LiNiO、LiFePO等が挙げられる。リチウム蓄電池30の負極活物質には、カーボン(C)やグラファイト、チタン酸リチウム(例えばLiTiO)、Si又はSuを含有する合金等が用いられている。リチウム蓄電池30の電解液には有機電解液が用いられている。そして、これらの電極から構成された複数の電池セルを直列接続して構成されている。特に本実施形態では、リチウム蓄電池30の負極活物質にチタン酸リチウムを採用している。
なお、図1中の符号21,31は、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30の電池セル集合体を表し、符合22,32は鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30の内部抵抗を表している。また、以下の説明において、蓄電池の開放電圧V0とは、電池セル集合体21,31により生じた電圧のことであり、蓄電池の端子電圧Vd,Vcとは、次の式1,2で表される電圧のことである。
Vd=V0−Id×R・・・(式1)
Vc=V0+Ic×R・・・(式2)
なお、放電電流をId、充電電流をIc、蓄電池の内部抵抗をR、蓄電池の開放電圧をV0とする。これらの式1,2に示すように、放電時の端子電圧Vdは内部抵抗Rが大きいほど小さい値となり、充電時の端子電圧Vcは内部抵抗Rが大きいほど大きい値となる。
図3(a)中の横軸は鉛蓄電池20のSOCを示し、図中の実線A1は、鉛蓄電池20のSOCと開放電圧V0(Pb)との関係を示す電圧特性線である。充電量が増加してSOCが上昇することに比例して開放電圧V0(Pb)も上昇する。図3(b)中の横軸はリチウム蓄電池30のSOCを示し、図中の実線A2は、リチウム蓄電池30のSOCと開放電圧V0(Li)との関係を示す電圧特性線である。充電量が増加してSOCが上昇することに伴い開放電圧V0(Li)も上昇するが、変極点P1,P2(図3(a)参照)の間では上昇の傾きが小さくなっている。
蓄電池20,30が過充電や過放電の状態になると早期劣化が懸念される。したがって、過充放電とならない範囲(SOC使用範囲)となるよう、マイコン70(保護制御手段)により蓄電池20,30の充放電量を規制しており、鉛蓄電池20のSOC使用範囲W1(Pb)はSOC88%〜100%であり、リチウム蓄電池30のSOC使用範囲W2(Li)は例えばSOC10%〜90%である。使用範囲W2(Li)の上限は100%より小さく、下限は0%より大きい。
したがって、鉛蓄電池20ではSOC0%〜88%が早期劣化を招く範囲である。なお、図3(b)は、図3(a)の点線部分(使用範囲W1(Pb)を示す部分)の拡大図でもあり、図3(b)の横軸に示されるリチウム蓄電池30のSOC=0%の位置は、使用範囲W1(Pb)の88%の値に相当する。
そして、以下の条件(a)(b)(c)(d)(e)を満たすリチウム蓄電池30の電圧特性A2となるよう、リチウム蓄電池30は設定されている。具体的には、リチウム蓄電池30の正極活物質、負極活物質及び電解液の組み合わせを選定することで、条件(a)〜(e)を満たす電圧特性A2を作りこむことができる。
<条件(a)>
鉛蓄電池20のSOC使用範囲W1(Pb)とリチウム蓄電池30のSOC使用範囲W2(Li)とで、鉛蓄電池20の開放電圧V0(Pb)とリチウム蓄電池30の開放電圧V0(Li)とが一致するポイントVdSが存在する。なお、リチウム蓄電池30の電圧特性線A2のうち傾きが小さくなっている変極点P1,P2の間の領域(棚領域P1〜P2)に一致ポイントVdSを存在させている。
<条件(b)>
リチウム蓄電池30のSOC使用範囲W2(Li)のうち一致ポイントVdsの上限側では、リチウム蓄電池30の開放電圧V0(Li)が、鉛蓄電池20の開放電圧V0(Pb)よりも高い。より詳細に説明すると、棚領域P1〜P2に一致ポイントVdsを存在させるにあたり、SOC使用範囲W2(Li)の上限値(90%)よりも下限側に一致ポイントVdsを存在させている。そして、SOC使用範囲W2(Li)のうち一致ポイントVdsの上限側において、リチウム蓄電池30の電圧特性線A2の傾きが鉛蓄電池20の電圧特性線A1の傾きよりも大きい。
<条件(c)>
リチウム蓄電池30に最大充電電流が流れている時の端子電圧Vc(Li)が、レギュレータ11により制御される定電圧Vregよりも小さい。換言すれば、充電時におけるリチウム蓄電池30の端子電圧Vc(Li)(図3(b)中の実線A3参照)であって、SOC使用範囲W2(Li)の上限値(90%)における端子電圧Vc(Li)の値が、定電圧Vregよりも小さい。なお、図3(b)中の符号ΔVは、上限値(90%)における内部抵抗32による電圧降下分を示しており、上述した式2中の(Ic×R)の項に相当する。
<条件(d)>
リチウム蓄電池30のSOC使用範囲W2(Li)のうち一致ポイントVdsの下限側では、リチウム蓄電池30の開放電圧V0(Li)が鉛蓄電池20の開放電圧V0(Pb)よりも低い。より詳細に説明すると、棚領域P1〜P2に一致ポイントVdsを存在させるにあたり、SOC使用範囲W2(Li)の下限値(10%)よりも上限側に一致ポイントVdsを存在させている。そして、SOC使用範囲W2(Li)のうち一致ポイントVdsの下限側において、リチウム蓄電池30の電圧特性線A2の傾きが鉛蓄電池20の電圧特性線A1の傾きよりも大きい。
<条件(e)>
リチウム蓄電池30のSOC使用範囲W2(Li)のうち一致ポイントVdsより下限側の範囲が上限側の範囲よりも広い。より詳細に説明すると、棚領域P1〜P2に一致ポイントVdsを存在させるにあたり、前記P1,P2の間の領域の中央よりもSOCの上限側に一致ポイントVdsを存在させる。そのため、SOC使用範囲W2(Li)の大部分においてVd(Li)<Vd(Pb)、Vc(Li)<Vc(Pb)となる。
なお、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30の実際のSOCが、上述した使用範囲W1(Pb),W2(Li)内となるよう、マイコン70は、両蓄電池20,30への充電量を制限して過充電保護するとともに、両蓄電池20,30前記第2蓄電池への放電量を制限して過放電保護するよう制御する保護制御手段としても機能する。
より詳細に説明すると、マイコン70は、両蓄電池20,30の端子電圧Vc,Vd又は開放電圧V0(Li)の検出値を常時取得するとともに、電流検出手段71,72により検出される、両蓄電池20,30を流れる電流値を常時取得する。そして、例えば、放電時におけるリチウム蓄電池30の端子電圧Vdが下限電圧よりも低下した場合に、MOS−FET50をオン作動させることで、オルタネータ10やSOCが低下していない鉛蓄電池20から充電させることにより、リチウム蓄電池30の過放電保護を図るようにすればよい。前記下限電圧は、図3(b)のSOC下限値(10%)に対応する電圧に基づき設定すればよい。また、リチウム蓄電池30の端子電圧Vcが上限電圧よりも上昇した場合に、MOS−FET50をオフ作動(電圧上昇抑制作動)させることで、過充電保護を図るようにすればよい。前記上限電圧は、図3(b)のSOC上限値(90%)に対応する電圧に基づき設定すればよい。
さらにマイコン70は、リチウム蓄電池30の電圧に応じて定電圧Vregの値を指令する指令信号をレギュレータ11へ出力することで、レギュレータ11の定電圧Vregの値を可変制御する。これにより、リチウム蓄電池30の過放電保護と過充電保護を図っている。すなわち、リチウム蓄電池30の電圧が下限電圧よりも低下した場合には、定電圧Vregを上昇させてリチウム蓄電池30への充電量増大を図ることで、過放電保護を実施する。また、リチウム蓄電池30の電圧が上限電圧よりも上昇した場合には、定電圧Vregを低下させてリチウム蓄電池30への充電量抑制を図ることで、過充電保護を実施する。
次に、MOS−FET50及びDCDCコンバータ60の作動をマイコン70で制御するにあたり、車両の運転状態に応じた制御内容を、図1及び図2を用いて説明する。
<回生充電時>
図1は、車両の減速回生エネルギによりオルタネータ10を発電させてリチウム蓄電池30へ充電させる時(回生充電時)の作動を示す。このような回生充電時には、MOS−FET50をオン作動させるとともにDCDCコンバータ60をオフ状態にする。これにより、回生発電した大電力は、オルタネータ10からDCDCコンバータ60へ入力されることなく、オルタネータ10からMOS−FET50を通じてリチウム蓄電池30へ入力されることとなる。
ここで、DCDCコンバータ60へ入力される電力の最大値(入力最大値)を小さくできれば、小型で安価なDCDCコンバータ60を選定することができる。そして、回生発電した電力(例えば2kW)は、リチウム蓄電池30から放電される電力(例えば数百W)に比べて桁違いに大きい。そのため、本実施形態に反し、回生電力をDCDCコンバータ60へ入力させるよう構成すると、回生発電電力が前記入力最大値となるので、DCDCコンバータ60へ要求される能力が高くなる。
これに対し本実施形態では、上述の如く回生電力を、DCDCコンバータ60へ入力させることなくMOS−FET50を通じてリチウム蓄電池30へ入力させる。そのため、後述する図2(a)の如くリチウム蓄電池30から放電してDCDCコンバータ60へ入力した時の電力が、前記入力最大値となる。よって、DCDCコンバータ60への入力最大値を小さくできるので、小型で安価なDCDCコンバータ60を選定することができる。
なお、回生充電は、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30の両蓄電池にされ得るが、その時の端子電圧Vc(Pb),Vc(Li)が低くなっている方の蓄電池へ優先して充電される。本実施形態では、SOC使用範囲W2(Li)の大部分においてVc(Li)<Vc(Pb)となるようリチウム蓄電池30を作りこんでいるので、鉛蓄電池20よりも優先してリチウム蓄電池30へ回生充電される機会が多くなっている。
<通常放電時>
図2(a)は、回生充電時以外のエンジン運転時(通常時)において、リチウム蓄電池30から放電させる時(通常放電時)の作動を示す。回生されていない通常時にリチウム蓄電池30の端子電圧Vdが下限電圧以上であれば、リチウム蓄電池30のSOCが十分に高いとみなされ、マイコン70は、リチウム蓄電池30から一般電気負荷42及び定電圧要求電気負荷43へ放電(通常放電)させるべく、MOS−FET50をオフ作動させるとともにDCDCコンバータ60をオン状態にする。
これによれば、リチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へ端子電圧Vd(Li)の電力が供給されると同時に、DCDCコンバータ60により端子電圧Vd(Li)から昇圧された電力が、DCDCコンバータ60を通じて一般電気負荷42へも供給されることとなる。なお、この通常放電時においてはMOS−FET50をオフ作動させるので、DCDCコンバータ60により昇圧した電力がDCDCコンバータ60とMOS−FET50との間を循環して流れてしまうことを回避できる。
このように、リチウム蓄電池30から、DCDCコンバータ60を通じて一般電気負荷42へも電力供給させるので、通常時においてリチウム蓄電池30のSOC(Li)低下を促進させることができる。そのため、リチウム蓄電池30が充電できる量(空き容量)を通常時に十分に大きくさせておくこととなるので、次回、回生電力をリチウム蓄電池30へ充電させる際に、その回生充電量を十分に多くすることができる。
<通常充電時>
前記通常時において、オルタネータ10からリチウム蓄電池30へ充電させる時(通常充電時)の作動を以下に説明する。回生されていない通常時にリチウム蓄電池30の端子電圧Vdが下限電圧未満であれば、リチウム蓄電池30のSOCは充電を要する状態であるとみなされ、マイコン70は、オルタネータ10又は鉛蓄電池20からリチウム蓄電池30へ充電(通常充電)させるべく、MOS−FET50をオン作動させるとともにDCDCコンバータ60をオフ状態にする(図1参照)。
これによれば、オルタネータ10で発電された電力及び鉛蓄電池20のうち電圧の高い側から、MOS−FET50を通じてリチウム蓄電池30へ電力供給されて、リチウム蓄電池30は充電(通常充電)されることとなる。なお、この通常充電時においてはDCDCコンバータ60をオフ作動させるので、MOS−FET50を通じてリチウム蓄電池30の側へ流れる電流がDCDCコンバータ60とMOS−FET50との間を循環して流れてしまうことを回避できる。
<アイドルストップ時及びスタータモータ作動時>
スタータモータ41を作動させているエンジン始動時及びエンジンを自動停止させてアイドルストップさせている時には、マイコン70は、MOS−FET50をオフ作動させるとともにDCDCコンバータ60をオフ状態にする(図2(b)参照)。よって、リチウム蓄電池30及び定電圧要求電気負荷43は、DCDCコンバータ60に対してオルタネータ10の側の電源ラインから切り離されることとなる。
これによれば、リチウム蓄電池30からスタータモータ41へ放電されることを回避できる。よって、高価なリチウム蓄電池30の小容量化を実現できるとともに、スタータモータ41駆動直後においてリチウム蓄電池30の端子電圧Vd(Li)が急激に低下することが回避される。よって、リチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へ、安定した電圧の電力を供給することができる。
また、アイドルストップ時にリチウム蓄電池30から一般電気負荷42へ放電することが回避される。よって、アイドルストップを終了してエンジンを自動再始動させる直後においてリチウム蓄電池30の蓄電量が下限値未満となり、始動時に定電圧要求電気負荷43が作動できないといった不具合を回避できる。
以上により、本実施形態によれば上述した各種効果が発揮されるが、これらの効果を、図4のタイミングチャートに沿って以下に説明する。図4は、本実施形態による作動の一例を示すタイミングチャートであり、図4中の(a)は車速変化、(b)はリチウム蓄電池30のSOC(Li)変化、(c)はMOS−FET50の動作状態変化、(d)はDCDCコンバータ60の動作状態変化を示す。
先ず、図中のt1〜t3において加速走行及び定常走行している間(通常時)、SOC(Li)は使用範囲W2内となっているため、MOS−FET50をオフ作動させるとともにDCDCコンバータ60をオン状態に制御している。これにより、リチウム蓄電池30からは定電圧要求電気負荷43への電力供給のみならず、DCDCコンバータ60を通じて一般電気負荷42へも電力供給する。そのため、t3〜t4において車両の減速エネルギを回生して充電するに先立ち、SOC(Li)の低下を促進して(図4(b)参照)、SOC(Li)が十分に低下されている。
続くt3〜t4の回生充電時には、MOS−FET50をオン作動させるとともにDCDCコンバータ60をオフ状態に制御している。これにより、回生電力がDCDCコンバータ60へ入力されることなくリチウム蓄電池30へ入力されて充電される。この時、t1〜t3においてSOC(Li)を十分に低下できているので、t3〜t4におけるリチウム蓄電池30への充電量を大きくすることができる。
続くt4〜t5において自動停止させている時、及びt5時点にてスタータモータ41を駆動させる時には、MOS−FET50をオフ作動させるとともにDCDCコンバータ60をオフ状態に制御している。これにより、停車時及びエンジン始動時にリチウム蓄電池30からの放電を抑制して、次回のエンジン始動直後においてSOC(Li)が下限値を下回ってしまい定電圧要求電気負荷43へ電力供給できなくなることの回避を図る。
以降のt5〜t14においても、基本的にはt1〜t5と同様の制御を実施する。但し、回生充電中にSOC(Li)が使用範囲W2の上限値に達したt8時点では、リチウム蓄電池30の過充電を回避すべく、MOS−FET50をオフ作動させるとともにDCDCコンバータ60をオン状態に制御している。これにより、リチウム蓄電池30からはDCDCコンバータ60を通じて一般電気負荷42へも電力供給させることで、リチウム蓄電池30の放電を促進させ、リチウム蓄電池30の過充電が回避される。
また、回生させていない通常走行時にSOC(Li)が使用範囲W2の下限値に達したt12時点では、リチウム蓄電池30の過放電を回避すべく、MOS−FET50をオン作動させるとともにDCDCコンバータ60をオフ状態に制御している。これにより、オルタネータ10又は鉛蓄電池20のうち電圧が高くなっている側から、MOS−FET50を通じてリチウム蓄電池30へ電力供給させることで、リチウム蓄電池30の過放電が回避される。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、DCDCコンバータ60に単方向コンバータを用いている。これに対し、図5に示す本実施形態のDCDCコンバータ600には、リチウム蓄電池30から鉛蓄電池20の側へ電流を流すことが可能であるとともに、鉛蓄電池20からリチウム蓄電池30へも電流を流すことが可能である双方向コンバータが用いられている。なお、DCDCコンバータ600以外の他のハード構成は第1実施形態と同じである。また、通常充電時以外については、マイコン70による制御内容は第1実施形態と同じである。
図6は、本実施形態を示すタイミングチャートであり、図4との違いは、t12〜t13の期間における通常充電時の作動である。すなわち、本実施形態での通常充電時には、マイコン70は、オルタネータ10又は鉛蓄電池20からリチウム蓄電池30へ充電(通常充電)させるべく、MOS−FET50をオフ作動させるとともにDCDCコンバータ60をオン状態にする(図5参照)。
これによれば、オルタネータ10で発電された電力及び鉛蓄電池20のうち電圧の高い側から、DCDCコンバータ60を通じてリチウム蓄電池30へ電力供給されて、リチウム蓄電池30は充電(通常充電)されることとなる。なお、この通常充電時においてはMOS−FET50をオフ作動させるので、DCDCコンバータ60を通じてリチウム蓄電池30の側へ流れる電流がMOS−FET50とDCDCコンバータ60との間を循環して流れてしまうことを回避できる。
以上により、本実施形態によれば、MOS−FET50のオンオフを切り替える回数を減らすことができるので、MOS−FET50に対するマイコン70の制御を簡素にできる。但し、単方向コンバータは双方向コンバータに比べて安価であるため、コストの点では第1実施形態にかかる単方向コンバータの方が有利である。
(第3実施形態)
上記第1及び第2実施形態では、アイドルストップ機能を有する車両に本発明を適用させたものであるが、本実施形態では、アイドルストップ機能を有していない車両に本発明を適用させたものである。
そして、上記第1及び第2実施形態では、定電圧要求電気負荷43を、DCDCコンバータ60に対してリチウム蓄電池30の側に電気接続しているが、図7に示す本実施形態では、定電圧要求電気負荷43を、DCDCコンバータ60に対して鉛蓄電池20の側に電気接続している。これにより、車両に搭載された電気負荷41,42,43のうち鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30から電力供給される全ての電気負荷が、DCDCコンバータ60に対して鉛蓄電池20の側へ電気接続されることとなる。
これによれば、オルタネータ10、レギュレータ11、各種電気負荷41,42,43及び鉛蓄電池20を備えて構成される既存の車載電源装置(図7中の1点鎖線に示す構成)に、リチウム蓄電池30、MOS−FET50、DCDCコンバータ60を追加するだけで、鉛蓄電池20にリチウム蓄電池30を並列接続した車載電源装置であって、小型で安価なDCDCコンバータ60を採用可能にした装置に変更することができる。
つまり、上記第1実施形態にかかる車載電源装置の場合には、既存の定電圧要求電気負荷43の電力供給配線を付け替える作業を要するが、本実施形態にかかる車載電源装置の場合には、前記配線の付け替え作業を不要にできる。よって、既存の車載電源装置に対してハード的に設計変更が要求される変更点を少なくできる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記第1〜第3実施形態では、オルタネータ10とリチウム蓄電池30との通電及び遮断を切り替える開閉手段としてMOS−FET50を採用しているが、MOS−FET50に替えて、IGBT等の他の半導体スイッチ(電界効果トランジスタ)を採用してもよいし、スイッチと電磁コイルから構成される電磁リレーを採用してもよい。
・上記各実施形態では、第2蓄電池として非水電解液系のリチウム蓄電池30を採用しているが、本発明の第2蓄電池はリチウム蓄電池30に限定されるものではなく、例えば、電極にニッケル化合物を用いたニッケル蓄電池等を採用してもよい。
・図1及び図5に示す第1及び第2実施形態では、アイドルストップ機能を有する車両に本発明を適用させているが、図1及び図5に示す車載電源装置を、アイドルストップ機能を有していない車両に適用させてもよい。また、図7に示す第3実施形態ではアイドルストップ機能を有していない車両に本発明を適用させているが、図7に示す車載電源装置を、アイドルストップ機能を有する車両に適用させてもよい。
10…オルタネータ(発電機)、20…鉛蓄電池、30…リチウム蓄電池(第2蓄電池)、41…スタータモータ、50…MOS−FET(開閉手段)、60,600…DCDCコンバータ。

Claims (8)

  1. 回生エネルギによる回生発電が可能な発電機を備えた車両に適用され、
    前記発電機に電気接続された鉛蓄電池と、
    前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続され、前記鉛蓄電池に比べて出力密度又はエネルギ密度の高い第2蓄電池と、
    前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との間に電気接続され、前記発電機と前記第2蓄電池との通電及び遮断を切り替える開閉手段と、
    前記開閉手段に対して電気的に並列接続されたDCDCコンバータと、
    を備え、
    前記回生発電により前記第2蓄電池を充電する時には、前記開閉手段を通電作動させる状態を維持し
    前記第2蓄電池から放電する時には、前記第2蓄電池から放電される電力を前記DCDCコンバータで昇圧させて前記鉛蓄電池の側へ供給させることを特徴とする車載電源装置。
  2. 回生エネルギによる回生発電が可能な発電機を備えた車両に適用され、
    前記発電機に電気接続された鉛蓄電池と、
    前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続され、前記鉛蓄電池に比べて出力密度又はエネルギ密度の高い第2蓄電池と、
    前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との間に電気接続され、前記発電機と前記第2蓄電池との通電及び遮断を切り替える開閉手段と、
    前記開閉手段に対して電気的に並列接続されたDCDCコンバータと、
    を備え、
    前記第2蓄電池には、過充電とならないよう、充電量の上限値が定められており、
    前記回生発電により前記第2蓄電池を充電する時には、前記上限値に達するまで前記開閉手段を通電作動させ、
    前記第2蓄電池から放電する時には、前記第2蓄電池から放電される電力を前記DCDCコンバータで昇圧させて前記鉛蓄電池の側へ供給させることを特徴とする車載電源装置。
  3. 前記DCDCコンバータに対して前記鉛蓄電池の側には、前記車両に搭載された内燃機関を始動させるスタータモータが前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続されており、
    前記DCDCコンバータは、当該DCDCコンバータから電力を出力するオン状態と前記出力を停止させるオフ状態とに切り替えるオンオフ切替機能を有しており、
    前記スタータモータを駆動させる時には、前記開閉手段を遮断作動させるとともに、前記DCDCコンバータをオフ状態にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車載電源装置。
  4. 内燃機関を自動停止及び自動再始動するアイドルストップ機能を有する車両に適用され、
    前記DCDCコンバータは、当該DCDCコンバータから電力を出力するオン状態と前記出力を停止させるオフ状態とに切り替えるオンオフ切替機能を有しており、
    前記内燃機関を自動停止させている時には、前記開閉手段を遮断作動させるとともに、前記DCDCコンバータをオフ状態にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車載電源装置。
  5. 前記DCDCコンバータは、当該DCDCコンバータから電力を出力するオン状態と前記出力を停止させるオフ状態とに切り替えるオンオフ切替機能を有しており、
    前記回生発電により前記第2蓄電池を充電する時には、前記開閉手段を通電作動させるとともに前記DCDCコンバータをオフ状態にすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の車載電源装置。
  6. 車両に搭載された電気負荷のうち前記鉛蓄電池及び前記第2蓄電池から電力供給される全ての電気負荷は、前記DCDCコンバータに対して前記鉛蓄電池の側へ電気接続されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の車載電源装置。
  7. 前記DCDCコンバータは、一方向へのみ電流を流す単方向コンバータであるとともに、前記第2蓄電池から前記鉛蓄電池の側へのみ電流を流す向きに設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の車載電源装置。
  8. 前記DCDCコンバータは、前記第2蓄電池から前記鉛蓄電池の側へ電流を流すことが可能であるとともに、前記鉛蓄電池から前記第2蓄電池へも電流を流すことが可能である双方向コンバータであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の車載電源装置。
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