JP5387062B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、外装部材により電池要素を内部に封止する二次電池に関するものである。
電池内部で発生したガスを外部に排出するために、外装部材を貼り合わせた接合領域の一部に他の領域よりも接合強度を弱めた架橋構造部と、ガスを外部に開放するためのガス開放室と、を備えた二次電池が知られている(たとえば特許文献1参照。)。
国際公開2006−098242号
上記の架橋構造部において剥離が始まると、二次電池は短時間で性能が大きく低下するおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、性能を長く維持することができる二次電池を提供することである。
本発明は、外装部材を貼り合わせたシール部に、シール部内に密閉され、ガスを吸着するガス吸着部と、シール部の内周縁からガス吸着部までの全域に亘って設けられ、シール部の他の部分よりも開封強度が相対的に弱い第1の開封部と、シール部の他の部分よりも開封強度が相対的に弱く、且つ、第1の開封部よりも開封強度が相対的に強い第2の開封部を有するガス排出部と、を設けることで上記課題を解決する。
本発明によれば、シール部において他の部分よりも開封強度が相対的に弱い第1の開封部によって、電池内部で発生したガスを先ずガス吸着部に導くことができる。そして、第2の開封部の開封強度をシール部の他の部分よりも相対的に弱く、且つ、第1の開封部よりも相対的に強くしたので、ガス吸着部がガスを十分に吸着した後に第2の開封部が開封してガスを排出することができる。このため、ガスを外部に排出するまでの時間を長くすることができ、二次電池の性能を長く維持することができる。
図1は、本発明の第1実施形態におけるラミネート電池を示す平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図3のIV部を示す拡大平面図である 図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態におけるラミネート電池のガス排出部を示す平面図である。 図7は、本発明の第3実施形態におけるラミネート電池のガス排出部を示す平面図である。 図8Aは、本発明の第1実施形態におけるラミネート電池がガスを排出する様子を示す図である(その1)。 図8Bは、本発明の第1実施形態におけるラミネート電池がガスを排出する様子を示す図である(その2)。 図8Cは、本発明の第1実施形態におけるラミネート電池がガスを排出する様子を示す図である(その3)。 図8Dは、本発明の第1実施形態におけるラミネート電池がガスを排出する様子を示す図である(その4)。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は本発明の第1実施形態におけるラミネート電池を示す平面図、図2は図1のII−II線に沿った断面図、図3は図1のIII−III線に沿った断面図である。
先ず、本発明の実施形態に係るラミネート電池10は、積層可能な平板状(薄型)のリチウムイオン二次電池である。このラミネート電池10は、図1〜図3に示すように、3枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、3枚の負極板103と、正極端子104と、負極端子105と、上部外装部材106と、下部外装部材107と、特に図示しない電解質と、から構成されており、例えば10mm以下の総厚を有している。本実施形態では、このうちの正極板101、セパレータ102、負極板103及び電解質を特に発電要素108と称する。
発電要素108の正極板101は、図2及び図3に示すように、正極端子104まで延びている正極側集電体101aと、この正極側集電体101aの一部の両主面にそれぞれ形成された正極層101b,101cと、を有している。
正極側集電体101aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
正極層101b,101cは、正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョン等の接着剤と、を混合したものを、正極側集電体101aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成されている。正極活物質としては、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、又は、コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等を挙げることができる。
発電要素108の負極板103は、負極端子105まで延びている負極側集電体103aと、この負極側集電体103aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層103b,103cと、を有している。
負極側集電体103aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
負極層103b,103cは、上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョン等の結着剤をさらに混合し、この混合物を負極側集電体103aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成されている。負極活物質としては、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等を挙げることが出来る。
特に、負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量に伴って出力電圧も低下するので、通信機器や事務機器の電源には不向きであるが、電気自動車の電源として用いる急激な出力低下がないので有利である。
発電要素108のセパレータ102は、正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えても良い。このセパレータ102は、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィンから構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
なお、本発明におけるセパレータは、ポリオレフィン等の単層膜のみに限定されず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔性膜と有機不織布等を積層したものを用いることもできる。このように、セパレータを複層化することで、過電流の防止機能、電解質保持機能及びセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与することができる。
以上の発電要素108は、セパレータ102を介して正極板101と負極板103とが交互に積層されている。そして、3枚の正極板101は、正極側集電体101aを介して、金属箔製の正極端子104にそれぞれ接続される一方で、3枚の負極板103は、負極側集電体103aを介して、同様に金属箔製の負極端子105にそれぞれ接続されている。
なお、発電要素108の正極板101、セパレータ102、及び、負極板103は、本発明では上記の枚数に何ら限定されず、例えば、1枚の正極板、3枚のセパレータ、1枚の負極板でも発電要素を構成することができ、必要に応じて、正極板、セパレータ及び負極板の枚数を選択して構成することができる。
正極端子104も負極端子105も電気化学的に安定した金属材料であれば、特に限定されないが、正極端子104としては、上述の正極側集電体101aと同様に、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等を挙げることができる。また、負極端子105としては、上述の負極側集電体103aと同様に、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等を挙げることができる。また、本実施形態では、電極板101,103の集電体101a,103aを構成する金属箔自体を電極端子104,105まで延長することにより、電極板101,103を電極端子104,105に直接接続しているが、電極板101,103の集電体101a,103aと、電極端子104、105とを、集電体101a,103aを構成する金属箔とは別の材料や部品により接続してもよい。
発電要素108は、図2及び図3に示すようなカップ状に成型された上部外装部材106と、平板状の下部外装部材107との間に収容されている。また、上部外装部材106と下部外装部材107は、それぞれ対向する外縁部分を貼り合わせたシール部20により、封止している。本実施形態における上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも、特に図示しないが、内側樹脂層、金属層、及び、外側樹脂層から成るラミネート材(ラミネートフィルム)で構成されている。
このラミネート材の内側樹脂層は、例えば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムで構成されている。金属層は、例えばアルミニウム等の金属箔で構成されている。外側樹脂層は、例えば、ポリアミド系樹脂やポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムで構成されている。
なお、ラミネート電池10内部の封止性を維持するために、シール部20に、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等から構成されたシールフィルムを介在させても良い。このシールフィルムは、正極端子104及び負極端子105の何れにおいても、外装部材106,107の内側樹脂層を構成する合成樹脂材料と同系統のもので構成することが熱融着性の観点から好ましい。
これらの外装部材106,107によって、上述した発電要素108、電極端子104,105の一部を包み込み、当該外装部材106,107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウムやホウフッ化リチウム、六フッ化リン酸リチウム等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、当該空間を真空状態とした後に、外装部材106,107の外周部分を熱プレスにより熱融着してシール部20を形成する。これにより、外装部材106,107の内部に発電要素108及び電極端子104,105の一部が収容されて封止される。
有機液体溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート等のエステル系溶媒を挙げることができる。なお、本発明の有機液体溶媒はこれに限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)やジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他を混合、調合した有機液体溶媒を用いることもできる。
図4は図3のIV部を示す拡大平面図、図5は図4のV−V線に沿った断面図である。
図4及び図5に示すように、シール部20における長辺の略中央部分には、電池要素108が発生するガスを吸着するガス吸着部21と、ガスをガス吸着部21に導く第1の開封部22と、ガスを電池外部に排出するガス排出部23と、が設けられている。なお、本実施形態では、ガス吸着部21、第1の開封部22、及びガス排出部23をシール部20の短辺部分に設けてもよい。
ガス吸着部21は、電池の長時間の使用や高温地での使用等に起因して、電解質の分解等により電池要素108が発生したガスを吸着する部材である。ガス吸着部21は、例えば、活性炭、カーボンナノチューブ、カーボンシート、シリカゲル、活性アルミナゼオライト等を用いて構成することができる。ガス吸着部21は、シール部20において、内周縁と外周縁との略中間に配置され、外装部材106,107を熱融着して形成されるシール部20内に密封されている。
第1の開封部22は、シール部20において開封強度(融着強度、剥離強度)が最も弱く設定されており、電池要素108が発生したガスの内圧上昇によってシール部20の中でも最初に開封して、当該ガスをガス吸着部21に積極的に導く。この第1の開封部22は、たとえば、外装部材106,107を熱融着する際に、シール部20の他の部分を熱融着する際の第1の温度T1よりも低い第2の温度T2で熱融着することで形成される(T1>T2)。なお、外装部材106,107の間に、それらの内側樹脂層よりも融点の高いシートフィルムや架橋処理したメッシュ材を介在させたり、少なくとも一方の外装部材106,107の内側樹脂層を架橋処理することで、第1の開封部22を形成してもよい。
この第1の開封部22は、シール部20の内周縁とガス吸着部21との間に配置されており、本実施形態では、シール部20の内周縁からガス吸着部21までの全域に亘って設けられている。一方、ラミネート電池10の長手方向においては、本実施形態ではガス吸着部21よりも幅が狭くなっているが、ガス吸着部21と同じ程度の幅としてもよいし、或いは、ガス吸着部21からシール部20の内周縁に向かって広がるような形状としてもよい。
ガス排出部23は、第1の開封部22に次いで開封する第2の開封部231と、各外装部材106,107を貫通する貫通孔232と、を有している。
第2の開封部231は、シール部20の中で第1の開封部22に次いで開封強度が弱く設定されており、ガス吸着部21がガスを十分に吸着した後にガスを排出する。この第2の開封部231は、たとえば、外装部材106,107を熱融着する際に、第1の温度T1よりも低く、且つ、第2の温度T2よりも高い第3の温度T3で熱融着することで形成されている(T1>T3>T2)。なお、外装部材106,107の間に、それらの内側樹脂層よりも融点の高いシートフィルムや架橋処理したメッシュ材を介在させたり、少なくとも一方の外装部材106,107の内側樹脂層を架橋処理することで、第2の開封部231を形成してもよい。
この第2の開封部231は、本実施形態では、ガス吸着部21とシール部20の外周縁との間に配置されている。また、ラミネート電池10の長手方向においては、本実施形態ではガス吸着部21よりも幅が狭くなっているが、ガス吸着部21と同じ程度の幅としてもよいし、ガス吸着部21からシール部20の外周縁に向かって広がるような形状としてもよい。また、図6に示すように、第2の開封部231を、第1の開封部22及びガス吸着部21とはオフセットした位置に配置し、その一端をシール部20の内周縁と接続させてもよい。
貫通孔232は、図4及び図5に示すように、第2の開封部231において外装部材106,107を貫通しており、第1の開封部22及び第2の開封部231が開封すると、電池内部が貫通孔232を介して外部と連通する。なお、貫通孔232は、それぞれの外装部材106,107のいずれか一方のみを貫通してもよい。また、図7に示すように、ガス排出部23に貫通孔232を設けず、第2の開封部231をシール部20の外周縁に直接接続させて、この第2の開封部231がシール部20の外側端面で開封することでガスを外部に排出してもよい。
以下に作用について説明する。
図8A〜図8Dは本発明の第1実施形態におけるラミネート電池がガスを排出する様子を示す図である。
図8Aに示すように、電池要素108がガスを発生して内圧上昇が起こると、外装部材106,107は圧力を受けて、シール部20の内周縁に、引き剥がされる方向の応力が印加される。ここで、シール部20において、第1の開封部22の開封強度が最も弱く設定されているので、シール部20が受ける引き剥がされる方向の応力は、第1の開封部22に集中し、シール部20において最初に第1の開封部22が剥離する。この第1の開封部22の剥離は、シール部20の内周縁からガス吸着部21に向かって進展する。
図8Bに示すように、第1の開封部22の剥離がガス吸着部21まで到達して、第1の開封部22が開封すると、電池内部で発生したガスがガス吸着部21に至り、ガス吸着部21がガスを吸着する。その結果、ガスによる電池の内圧上昇が抑制される。
図8Cに示すように、ガスの発生量がガス吸着部21の吸着許容量を超えると、シール部20は、引き剥がされる方向の応力を再び受ける。シール部20において、第2の開封部231は、第1の開封部22に次いで開封強度を弱く設定されているので、第1の開封部22の開封後においては、引き剥がされる方向の応力が第2の開封部231に集中し、第2の開封部231が剥離する。この第2の開封部231の剥離は、シール部20の外周縁に向かって進展する。また、ガス吸着に伴うガス吸着部21の厚みや温度の増加によっても、第2の開封部231の剥離が促進される。
図8Dに示すように、第2の開封部231の剥離が貫通孔232まで到達すると、第2の開封部231も開封し、第1の開封部22及び第2の開封部231を介して電池内部と貫通孔232とが連通し、ガスが貫通孔232を介して電池外部に排出される。
このように本実施形態では、シール部20において他の部分よりも開封強度が相対的に弱い第1の開封部22によって、電池内部で発生したガスを先ずガス吸着部21に導くことができる。そして、第2の開封部231の開封強度をシール部20において他の部分よりも相対的に弱く、且つ第1の開封部22よりも相対的に強くしたので、ガス吸着部21がガスを十分に吸着した後に第2の開封部231が開封してガスを排出することができる。このため、シール部20の剥離が開始してからガスを外部に排出するまでの時間を長くすることができ、ラミネート電池10の性能を長く維持することができる。
たとえば、55℃の環境下において、2.5[V]から4.2[V]までの1[C]での充電と、4.2[V]から2.5[V]までの1[C]の放電とを繰り返した場合、単にガス排出部を設けただけの従来構造では100日でガスを外部に排出したのに対し、本実施形態の構造では120日までガスを外部に排出しなかった。このことからも、本実施形態のラミネート電池10では性能を長く維持できることが分かる。
また、本実施形態では、第1の開封部22を第2の開封部231に対して電池内側に配置することで、ガスの発生による内圧上昇の際に、最初に第1の開封部22を開封させてガスをガス吸着部21に積極的に導くことができる。
さらに、ガス吸着部21を第1の開封部22と第2の開封部231との間に配置することで、第1の開封部22が確実にガスをガス吸着部21に導いて、ガスをガス吸着部21に吸着させることができる。
また、本実施形態では、第2の開封部231に貫通孔232を設け、又は第2の開封部231をシール部20の外側端面で露出させることで、ガスを外部に排出させることができる。
10…ラミネート電池
101…正極板
101a…正極側集電体
101b,101c…正極層
102…セパレータ
103…負極板
103a…負極側集電体
103b,103c…負極層
104…正極端子
105…負極端子
106…上部外装部材
107…下部外装部材
108…発電要素
20…シール部
21…ガス吸着部
22…第1の開封部
23…ガス排出部
231…第2の開封部
232…貫通孔

Claims (5)

  1. 外装部材を貼り合わせたシール部により電池要素を内部に封止する二次電池であって、
    前記シール部は、
    前記電池要素が発生するガスを外部に排出するガス排出部と、
    前記シール部内に密閉され、前記ガスを吸着するガス吸着部と、
    前記シール部の内周縁から前記ガス吸着部までの全域に亘って設けられ、前記シール部の他の部分よりも開封強度が相対的に弱い第1の開封部と、を備え、
    前記ガス排出部は、前記シール部の他の部分よりも開封強度が相対的に弱く、且つ、前記第1の開封部よりも開封強度が相対的に強い第2の開封部を有することを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1記載の二次電池であって、
    前記第1の開封部は、前記第2の開封部よりも電池内側に配置されることを特徴とする二次電池。
  3. 請求項2記載の二次電池であって、
    前記ガス吸着部は、前記第1の開封部と前記第2の開封部との間に配置されていることを特徴とする二次電池。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の二次電池であって、
    前記ガス排出部は、前記外装部材を貫通する貫通孔を有し、
    前記第2の開封部は、前記貫通孔に連通可能であることを特徴とする二次電池。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載の二次電池であって、
    前記第2の開封部は、前記シール部の外側端面で露出していること特徴とする二次電池。
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