JP5385623B2 - ロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法 - Google Patents

ロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワークパネルをクランプするためのロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法に関し、詳細には、ワーク載置面からのワークパネルの浮き上がり防止技術に関する。
例えば、ワークパネルに形成されたロケート孔にロケートピンを挿入し、このロケート孔の周縁部をクランプアームの爪部でクランプすることで、前記ワークパネルを保持するロケートクランプ装置がある。
この種のロケートクランプ装置では、ロケートピンに形成したワーク着座面にワークパネルが着座されたか否かを検知する検知ピンが、前記ワーク着座面に出没自在に設けられている。そして、ワークパネルが検知ピンを押し込んだことを検知すると、ワークパネルが着座されていると判断する(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−225759号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、ワーク着座面に着座されたワークパネルに対してバネ等によって出没自在とされる検知ピンにより、前記ワークパネルが押し返えされるため、ロケートクランプ装置を横向きに使用した場合は、自重によってワークパネルをワーク着座面に押し込む力が無いため、縦向きに使用した場合に比べて顕著にワーク着座面からのワークパネルの浮き上がりが生じ易い。
そこで、本発明は、ロケートピンへのワークパネル装着時からクランプアームでワークパネルをクランプするまでの間にワークパネルがワーク載置面から浮き上がるのを防止することができるロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法を提供することを目的とする。
本発明のロケートクランプ装置では、クランプアームがアンクランプ位置にあるときに、このクランプアームに押されてロケートピンに形成したスリットより外方へ突出する突起部を有し、前記ロケートピンにワークパネルの位置決め孔を挿入させる時に前記ワークパネルから受ける外力で一時的に突起部がスリット内に引っ込んだ後、弾性復帰して再びスリットから突起部が外方へ突出して、前記ワーク載置面にワークパネルを押し付けるパネル押さえ手段を有した構造とする。
本発明のワークパネルのクランプ方法では、クランプアームがアンクランプ位置にあるときに、ロケートピンにワークパネルの位置決め孔を挿入させた際の該ワークパネルから受ける外力で、前記ロケートピンの格納部に内蔵させたパネル押さえ手段の突起部を、該ロケートピンに形成したスリットから外部へ突出した状態から一時的にスリット内へ引っ込ませた後、弾性復帰して再びスリットから突起部を外方へ突出させることで、前記突起部でワークパネルを前記ワーク載置面に押し付けてクランプさせる。
本発明のロケートクランプ装置によれば、パネル押さえ手段の突起部がロケートピンに形成されたスリットより外方へ突出しており、この突起部が、ロケートピンにワークパネルに形成した位置決め孔を挿入させる時に該ワークパネルから受ける外力で一時的にスリット内に引っ込んだ後、弾性復帰して再びスリットから外方へ突出してワーク載置面にワークパネルを押し付けるため、ワーク載置面からのワークパネルの浮き上がりを防止することができる。そのため、ワークパネル装着時からクランプアームでワークパネルをクランプするまでのワークパネルの姿勢保持維持向上により、ワークパネルをより正確にクランプすることでプレス加工を精度良く行うことができる。
また、本発明のワークパネルのクランプ方法では、ロケートピンに形成した格納部に内蔵させたパネル押さえ手段の突起部を、ロケートピンのスリットから外部へ突出した状態から一時的に前記スリット内に引っ込ませた後、弾性復帰して再びスリットから突起部を外方へ突出させることで、前記突起部でワークパネルをワーク載置面に押し付けてクランプさせることができる。これにより、ワークパネル装着時からワークパネルをクランプするまでのワークパネルの姿勢変化を抑制することができ、ワークパネルをより正確にクランプすることでプレス加工(或いは溶接加工)を精度良く行うことができる。
図1は本実施形態のロケートクランプ装置を示す斜視図である。 図2は図1のロケートクランプ装置の先端部分を示す要部拡大断面図である。 図3は図1のA−A線位置における縦断面図である。 図4はパネル押さえ手段を一体化したスパッタ混入防止部材の斜視図である。 図5はクランプアームがアンクランプ位置にある時にワークパネルをロケートピンに装着する装着開始時の要部拡大縦断面図である。 図6はクランプアームがアンクランプ位置にある時にワークパネルをロケートピンに装着する装着途中時の要部拡大縦断面図である。 図7はクランプアームがアンクランプ位置にある時にワークパネルをロケートピンに装着する装着完了時の要部拡大断面図である。
以下、本発明を適用した具体的なロケートクランプ装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
「ロケートクランプ装置の構成説明」
図1は本実施形態のロケートクランプ装置を示す斜視図、図2は図1のロケートクランプ装置の先端部分を示す要部拡大断面図、図3は図1のA−A線位置における縦断面図、図4はパネル押さえ手段を一体化したスパッタ混入防止部材の斜視図である。
本実施形態のロケートクランプ装置は、図1から図3に示すように、例えば自動車車体を構成するパネル材であるワークパネルをプレス加工機等に位置決めしてクランプするための装置である。このロケートクランプ装置1は、先端にワークパネルWPを載置させるワーク載置面2が形成されたロケートピン押さえ部材3と、ワーク載置面2から上方に先端部4aが突出するようにロケートピン押さえ部材3に挿入嵌合して取り付けられ、ワークパネルWPに形成された位置決め孔Hに挿入されるロケートピン4と、ロケートピン4に形成された格納部5内に移動自在に設けられて前記ワーク載置面2に載置されるワークパネルWPをワーク載置面2に押し付ける爪部6aを先端に有したクランプアーム6と、ロケートピン押さえ部材3及びロケートピン4を支える固定ワーク受台7と、クランプアーム6を移動自在となすクランプアーム駆動手段と、ワーク載置面2にワークパネルWPが載置されているか否かを検出するワーク検出手段とを備えている。
固定ワーク受台7は、図1に示すように、取付フランジ部7aと、これに一体となった筒部7bとを有しており、自動車生産ラインにおける所定の組立ステージに前記取付フランジ部7aをボルト止めするなどして配置される。取付フランジ部7aの下端面には、クランプアーム6を移動自在とするクランプアーム駆動手段が固定されている。
ロケートピン押さえ部材3は、先端にワークパネルWPを載置させるワーク載置面2を形成した小径筒部3aと、この小径筒部3aの下端に一体形成される大径筒部3bとを有し、その軸心に形成された貫通孔8に、前記ロケートピン4を挿入させている。ワーク載置面2は、小径筒部3aの上端面に円環状をなす平坦面とされている。
ロケートピン4は、ワーク載置面2より上方に突き出る半球形状の先端部4aと、その先端部4aを有したピン本体部4bと、このピン本体部4bの基端に一体化される大径のフランジ部4cとを有している。このロケートピン4は、フランジ部4cを固定ワーク受台7の上端に装着させて前記したロケートピン押さえ部材3の取付フランジ部3bと重ねられた状態でボルトなどの締結手段で当該固定ワーク受台7上に固定される。
そして、このロケートピン4には、基端側のフランジ部4cから先端部4a近傍に至る位置まで軸芯方向に沿って、前記クランプアーム6をその内部に挿入させるための格納部5が形成されている。また、ピン本体部4bには、格納部5と連通するスリット9がその外周面に軸芯方向に沿って細長い溝として形成されている。前記クランプアーム6は、その厚み方向両側面を前記格納部5の内壁面でガイドされるようになされており、後述するクランプアーム駆動手段によって上下に移動自在とされると共にその先端の爪部6aを前記スリット9から内外へ出没自在とされる。
クランプアーム6は、ワークパネルWPをワーク載置面2に上から押し付けることでクランプする爪部6aと、クランプアーム駆動手段を構成するロッドピン10に連結される基端部6bと、これら爪部6aと基端部6bを連結する本体部6cとを有した剛性の高い金属部材からなる。かかるクランプアーム6は、ロッドピン10の先端部に形成されたスリット(図示は省略する)内に前記基端部6bを嵌入させ、その基端部6bとロッドピン10とを共に貫通する連結ピン11で前記ロッドピン10に対して連結されている。このロッドピン10が前進移動すると、その先端部に連結されたクランプアーム6が格納部5内を前進(上昇)し、ロッドピン10が後退移動すると、クランプアーム6がスリット5内を後進(下降)する。
また、クランプアーム6の本体部6cには、ワークパネルWPをアンクランプ位置とクランプ位置にそれぞれ移動自在とするためのカム溝12が形成されている。カム溝12は、基端側から先端側に向かってストレートカム溝12aと傾斜カム溝12bとからなる。このカム溝12には、固定ワーク受台7の筒部7bに貫通して固定されたカムピン13に挿通係合するようになっている。
前記固定ワーク受台7に固定されたカムピン13が前記カム溝12のうちストレートカム溝12aと対応した位置になると、図2の二点鎖線Aで示すように、クランプアーム6はロケートピン4の先端部近傍へと前進し、その先端の爪部6aをスリット9から格納部5内へ没した状態となる。この状態がクランプアーム6のアンクランプ位置となる。
そして、前記カムピン13が前記傾斜カム溝12bと対応した位置となると、図2の実線で示すように、前記クランプアーム6は後退(下降)し、その先端の爪部6aでワークパネルWPをワーク載置面2に押し付ける状態となる。この状態がクランプアーム6のクランプ位置となる。なお、図2では、ワークパネルWPが無いために、ワーク載置面2に爪部6aが直接接触した図となっている。
ワーク検出手段は、検出ロッド15と、図示を省略するセンサプランジャ、圧縮コイルバネ、マグネット及び磁気センサスイッチとを有して構成されている。検出ロッド15は、例えば先端部が球体とされた細長いピンからなり、ロケートピン押さえ部材3に対して摺動自在に設けられている。検出ロッド15は、固定ワーク受台7の筒部7bに設けられたセンサプランジャに連結部材を介して連結されている。さらに、この検出ロッド15には、センサプランジャの下に設けられた圧縮コイルバネによってワーク載置面2から上方へ突出する方向のばね力が加えられている。センサプランジャには、マグネットがその下端部に取り付けられており、検出ロッド15が後退位置となったときに、マグネットの磁力に感応して検出信号を出力する磁気センサスイッチが、前記固定ワーク受台7の筒部外側に固定されている。
前記格納部5には、クランプアーム6がアンクランプ位置にあるときに、該クランプアーム6に押されて前記スリット9より外方へ突出する突起部14aを有し、ロケートピン4にワークパネルWPに形成された位置決め孔Hを挿入させる時に前記ワークパネルWPから受ける外力で一時的に突起部14aがスリット9内に引っ込んだ後、弾性復帰して再びスリット9から突起部14aが外方へ突出して前記ワーク載置面2にワークパネルWPを押し付けるパネル押さえ手段であるパネル押さえ板バネ14が内蔵されている。
このパネル押さえ板バネ14は、爪部6aが設けられる前面側とは反対の背面側に設けられ、前記ロケートピン4に形成された格納部5にそのロケートピン軸方向に沿って立ち上がるように設けられている。このパネル押さえ板バネ14は、弾性を有した板バネからなり、その先端を略V字状に折り曲げることにより形成される突起部14aを有している。突起部14aのさらに先端には、クランプアーム6の背面に接触する接触部14bが、前記突起部14aとは逆向きのV字状として折り曲げられている。
前記パネル押さえ板バネ14は、図4に示すように、前記スリット9から前記格納部5に収容されたクランプアーム6の周囲に形成される隙間に入り込む溶接スパッタ(ワークパネルWPを溶接した時に生じるスパッタ)の侵入を抑制するスパッタ混入防止部材22に固定されている。スパッタ混入防止部材22は、ロケートピン4のフランジ部4cとロケートピン押さえ部材3の大径筒部3bとの間に挟まれて固定されるリング形状をなす固定部23と、この固定部23に基端側を固定させるスパッタ混入防止板24,24とからなり、例えばステンレス等のバネ鋼により形成される。
前記スパッタ混入防止板24,24は、クランプアーム6の前面側と背面側にそれぞれ先端側部を接触させる板厚の薄いブレードからなり、前記クランプアーム6の周囲に形成される隙間に入り込む溶接スパッタの侵入を抑制する。なお、本実施形態では、前記パネル押さえ板バネ14を、一方のスパッタ混入防止板24の基端部に重ねて前記固定部23にスポット溶接して固定してある。
クランプアーム駆動手段は、駆動シリンダ16と、この駆動シリンダ16にエアーを供給するエアー供給手段(図示は省略する)と、から構成されている。駆動シリンダ16は、アンクランプ位置とクランプ位置に前記クランプアーム6を移動させる駆動機構である。
駆動シリンダ16には、ピストン18がシリンダ室内に移動自在に設けられている。このピストン18には、クランプアーム6を連結ピン11で連結させたロッドピン10がネジ19で固定されている。駆動シリンダ16のシリンダ室は、ピストン18によって2つの部屋に仕切られ、図3の上段部屋が出側ポート20で下段部屋が戻側ポート21とされている。
エアー供給手段は、エアー供給源から供給されるエアーを、出側ポート20と戻側ポート21にそれぞれ切り換えて供給することにより、前記ピストン18を上昇又は下降させてクランプアーム6を上下動(ロケートクランプ装置1を横向きとした時は左右に移動)させる。
「ワークパネルのクランプ方法の説明」
次に、上述のように構成されたロケートクランプ装置1を使用したワークパネルWPのクランプ方法について説明する。本実施形態の方法では、ワークパネルWPをロケートピン4にセット後からプレス加工スイッチを押すまでの間にワークパネルWPがワーク載置面2から浮き上がったり或いは倒れたりすることがないように、パネル押さえ板バネ14でワークパネルWPを保持する。
先ず、ワークパネルWPをロケートピン4に装着する前に、クランプアーム6を、図3の二点鎖線で示すアンクランプ位置に保持する。クランプアーム6をアンクランプ位置に保持するには、エアー供給源から戻側ポート21にエアーを供給する。すると、戻側ポート21と出側ポート20との内圧差により、駆動シリンダ16内のピストン18が上昇して前記ロッドピン10を押し上げる。押し上げられたロッドピン10は、連結ピン11で連結されたクランプアーム6を、前記カムピン13をガイドとしてカム溝12に沿って上昇(戻側に移動)させてアンクランプ位置に移動させる。
アンクランプ位置では、クランプアーム6の先端部に形成された爪部6aがロケートピン4内に没した位置とされる。つまり、クランプアーム6の爪部6aは、スリット9から格納部5内に引っ込んだ状態とされる。また、アンクランプ位置では、前記クランプアーム6の背面部に押されて前記パネル押さえ板バネ14の突起部14aがロケートピン4の外周面より外方へ突出する。
そして、前記クランプアーム6がアンクランプ位置となった時に、図5に示すように、前記ワークパネルWPに形成した位置決め孔Hをロケートピン4に挿入させる。このワークパネルWPのロケートピン4への挿入過程で、ワークパネルWPの位置決め孔Hの周縁部がロケートピン4の周面から飛び出たパネル押さえ板バネ14の突起部14aに当たると、図6に示すようにワークパネルWPの押し込み力によって前記突起部14aが、V字状(山形)とする形態を一時的に平たく変形させられる。この突起部14aが平たく潰れて変形することにより、ワークパネルWPが前記突起部14aを乗り越えてワーク載置面2側へ通過する。
前記ワークパネルWPが突起部14aを乗り越えて通過すると、前記突起部14aは、図7に示すように元のV字状の形態に弾性復帰する。そして、ワークパネルWPがワーク載置面2に達した時に、ワークパネルWPは、前記突起部14aにて前記ワーク載置面2から浮き上がらないように押さえ付けられる。また、この時、ワークパネルWPは、検出ピン15を押し込む。検出ピン15が押し込まれることによって、前記ワークパネルWPがロケートクランプ装置1に装着されたと判断される。
前記ワークパネルWPは、検出ピン15が押し込まれることによる反力でワーク載置面2から浮き上がらせる方向へ付勢されるが、この検出ピン15による反力に打ち勝つに足る板厚及び材質で構成することで浮き上がりが防止される。つまり、パネル押さえ板バネ14に形成された突起部14aは、前記検出ピン15が押し込まれる反力よりも大きなワークパネルWPの挿入時の押し込み力では平たく潰れて変形するが、前記検出ピン15が押し込まれることによる反力ではスリット9から格納部5内に引っ込むことがないようになっている。したがって、ワークパネルWPがワーク載置面2に載置されているか否かの在席検知を行うことができる。
次に、戻側ポート21へのエアー供給を停止し、出側ポート20にエアーを供給する。出側ポート20にエアーが供給されると、この出側ポート20と戻側ポート21の内圧差によりピストン18が下降する。このピストン18の下降に伴ってロッドピン10に連結されたクランプアーム6が前記カムピン13をガイドとして前記カム溝12の形状に応じて下降する。前記カムピン13が傾斜カム溝12bに達すると、クランプアーム6の爪部6aがスリット9を介してロケートピン4の外周面から外方へ突出し、この爪部6aで前記ワークパネルWPをワーク載置面2に押し付ける。これで、前記ワークパネルWPは、前記爪部6aによってワーク載置面2にクランプされることになる。
前記ワークパネルWPをロケートクランプ装置1にて位置決め固定し終えたら、次工程のパネル加工を行う。例えば、ロケートクランプ装置1でクランプしたワークパネルWPに対して別部品を溶接する。溶接時には、溶接スパッタが発生する。溶接スパッタは、ロケートピン4のスリット9からその内部の格納部5へと侵入することがあるが、クランプアーム6の前面側と背面側にそれぞれ接して設けられたブレードであるスパッタ混入防止板24,24によってそれ以上奥へと侵入するのを防止できる。
「作用効果」
以上のように構成されたロケートクランプ装置によれば、パネル押さえ手段であるパネル押さえ板バネ14の突起部14aを、クランプアーム6がアンクランプ位置にあるときにロケートピン4のスリット9より外方へ突出させておき、ロケートピン4にワークパネルWPの位置決め孔Hを挿入させた時の該ワークパネルWPから受ける外力で一時的に前記突起部14aをスリット9内に引っ込ませた後、弾性復帰して再びスリット9から外方へ突出して、前記突起部14aでワーク載置面2にワークパネルWPを押し付けるように構成したので、ワーク載置面2からのワークパネルWPの浮き上がりや倒れ等を防止することができる。これにより、ワークパネルWP装着時からワークパネルWPをクランプするまでのワークパネルWPの姿勢保持維持が高まり、ワークパネルWPをより正確にクランプすることでワークパネルWPに対する溶接等の加工を精度良く行うことができる。特に、本実施形態のロケートクランプ装置1を横向きにして使用した場合でも、前記パネル押さえ板バネ14によってワーク載置面2からのワークパネルWPの浮き上がりを防止することができる。
また、本実施形態のロケートクランプ装置によれば、パネル押さえ板バネ14をロケートピン4の格納部5に内蔵させたので、ロケートピン4の外に設けた場合に比べて邪魔にならなず、装置自体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態のロケートクランプ装置によれば、パネル押さえ板バネ14を板バネとしたので、パネル押さえ手段を簡単に作成することができると共に装置コストも低く抑えることができる。
また、本実施形態のロケートクランプ装置によれば、格納部5に内蔵されたクランプアーム6の周囲に形成される隙間に入り込む溶接スパッタの侵入を抑制するスパッタ混入防止部材22にパネル押さえ板バネ14を設けたので、このパネル押さえ板バネ14を独立して設けた場合に比べて取り付けスペースを省略することができると共に装置自体の組立工数を低減することができる。
また、本実施形態のワークパネルのクランプ方法によれば、ロケートピン4に形成した格納部5に内蔵させたパネル押さえ板バネ14の突起部14aを、ロケートピン4のスリット9から外部へ突出した状態から一時的に前記スリット9内に引っ込ませた後、弾性復帰して再びスリット9から突起部14aを外方へ突出させることで、前記突起部14aでワークパネルWPをワーク載置面2に押し付けてクランプさせることができる。これにより、ロケートクランプ装置1へのワークパネルWP装着時からワークパネルWPをクランプするまでにワークパネルWPの浮き上がりや倒れを防止でき、ワークパネルWPをより正確にクランプすることで精度良くワークパネルWPをプレス加工(溶接加工等)することが可能となる。
なお、上述の実施形態は、本発明の一例に過ぎないから前記実施形態に、本発明が限定されるものではない。
本発明は、ワークパネルをクランプするためのロケートクランプ装置に利用することができる。
1…ロケートクランプ装置
2…ワーク載置面
3…ロケートピン押さえ部材
4…ロケートピン
5…格納部
6…クランプアーム
6a…爪部
9…スリット
10…ロッドピン
12…カム溝
14…パネル押さえ板バネ(パネル押さえ手段)
14a…突起部
15…検出ピン
16…駆動シリンダ(クランプアーム駆動手段)
18…ピストン
20…出側ポート
21…戻側ポート
22…スパッタ混入防止部材(スパッタ混入防止手段)
24…スパッタ混入防止板(ブレード)

Claims (5)

  1. ワークパネルに形成された位置決め孔に挿入され、その位置決め孔の周縁部をワーク載置面に載置させて前記ワークパネルを位置決めさせるロケートピンと、
    前記ロケートピンの軸芯方向に沿ってその先端部近傍まで形成された格納部に収容され、該ロケートピンの外周面に前記格納部と連通して形成されるスリットより内外へ出没自在とされる爪部を先端に有したクランプアームと、
    前記爪部を前記スリットから内部の格納部に格納したアンクランプ位置と、前記爪部を前記スリットから外方へ突出させて前記ワークパネルを前記ワーク載置面に押し付けるクランプ位置とに、前記クランプアームを移動させるクランプアーム駆動手段と、
    前記クランプアームがアンクランプ位置にあるときに、このクランプアームに押されて前記スリットより外方へ突出する突起部を有し、前記ロケートピンに前記位置決め孔を挿入させる時に前記ワークパネルから受ける外力で一時的に突起部がスリット内に引っ込んだ後、弾性復帰して再びスリットから突起部が外方へ突出して前記ワーク載置面に前記ワークパネルを押し付けるパネル押さえ手段と、
    を備えたロケートクランプ装置。
  2. 請求項1に記載のロケートクランプ装置であって、
    前記パネル押さえ手段を、前記ロケートピンの前記格納部に内蔵させた
    ことを特徴とするロケートクランプ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロケートクランプ装置であって、
    前記パネル押さえ手段を、板バネとした
    ことを特徴とするロケートクランプ装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のロケートクランプ装置であって、
    前記パネル押さえ手段を、前記スリットから前記格納部に収容された前記クランプアームの周囲に形成される隙間に入り込む溶接スパッタの侵入を抑制するスパッタ混入防止部材に設けた
    ことを特徴とするロケートクランプ装置。
  5. ロケートピンにワークパネルに形成された位置決め孔を挿入し、該ロケートピンに形成したスリットより内外へ出没自在とされる爪部を有したクランプアームを該ロケートピン内で軸方向へ移動自在とし、該クランプアームを移動させて前記位置決め孔の周縁部をロケートピンに形成したワーク載置面に前記爪部で押し付けてワークパネルを位置決めするワークパネルのクランプ方法において、
    前記クランプアームがアンクランプ位置にあるときに、前記ロケートピンに前記ワークパネルの位置決め孔を挿入させた際の前記ワークパネルから受ける外力で、前記格納部に内蔵させたパネル押さえ手段の突起部を、前記スリットから外部へ突出した状態から一時的に前記スリット内へ引っ込ませた後、弾性復帰して再びスリットから前記突起部を外方へ突出させることで、前記突起部で前記ワークパネルを前記ワーク載置面に押し付けてクランプさせる
    ことを特徴とするワークパネルのクランプ方法。
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