JP4849248B2 - 電気抵抗溶接機用部品供給装置 - Google Patents

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この発明は、電気抵抗溶接機に使用される部品供給装置に関している。
部品を部品供給部材である供給ロッドに保持して、電気抵抗溶接電極のガイドピンや受入孔等の目的箇所に供給することが知られている。
特許第2832528号公報 特許第3306579号公報
上述のような事例においては、プロジェクションナットやプロジェクションボルトなどの部品が1つだけ供給される。したがって、1つの鋼板部品に対して複数個の部品を溶接する場合には、所要時間が長くなって生産性の向上が図れないという問題がある。また、複数個の部品を供給する場合には、相手方の鋼板部品の形状や溶接箇所に順応した供給装置の構造が必要となる。とくに、複数部品の供給に際しては、部品が目的箇所に対して正確に供給されることが重要である。
さらに、長尺な素材板に塑性加工を付与するプレス装置と、溶接装置とを連続的に組み合わせて両装置をシステムとして稼働させる場合においても、複数個の部品をプレス部品に対して溶接することが必要となる。この場合においても、上記のような要件を満足させなければならない。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、複数個の部品を正確かつ効率的に供給することのできる電気抵抗溶接機用部品供給装置の提供を目的とする。
問題を解決するための手段
請求項1記載の発明は、部品を目的箇所である電気抵抗溶接電極のガイドピンまたは受入孔に供給して鋼板部品に溶接するものにおいて、前記部品を目的箇所へ供給する部品供給部材が進退駆動手段に取付けられ、前記部品供給部材に複数の保持部を設けて複数の部品を保持するように構成するとともに、前記部品供給部材における前記保持部の配置箇所は、前記部品供給部材が所定位置に進出した状態において鋼板部品の複数の溶接箇所に対応させてあり、
前記部品供給部材の進出方向は電気抵抗溶接電極のガイドピンまたは受入孔に向かう方向であり、前記部品供給部材は長尺な分厚い板材で作られており、その端部に突出部(20)を設けることによって前記端部が前記部品供給部材の進出方向で見て前後にずらされた段形状とされ、この段形状によって前記複数の保持部が前記段形状と同様に前記部品供給部材の進出方向で見て前後にずれた位置関係とされた状態で配置され、前記部品供給部材が長尺な分厚い板材で作られていることによって前記部品供給部材に鋼板部品の湾曲および屈曲の形状に適合できる下向きの突出部(39)が形成されていることを特徴とする電気抵抗溶接機用部品供給装置である。
発明の効果
保持部に保持された複数の部品は、部品供給部材が所定位置に進出したとき鋼板部品の溶接箇所に正確に合致する。その状態で部品が前記ガイドピンまたは受入孔に供給され、部品と鋼板部品が電極間で加圧されて溶接電流の通電がなされて溶接が完了する。
したがって、複数の部品が複数の所定の目的箇所に対して一時に供給されるので、電気抵抗溶接機への部品供給が効率的に実行され、溶接工程の時間短縮が図られて、生産性の向上に有効なものとなる。さらに、部品供給部材の部品保持位置が鋼板部品の溶接箇所に対応しているので、部品が目的箇所に対して正確に供給され、部品供給装置としての動作精度が向上する。
記部品供給部材は、鋼板部品の湾曲や屈曲等の形状に適合できる形状である。
上述のように、前記部品供給部材は、鋼板部品の湾曲や屈曲等の形状に適合できる形状であるから、プレス成型によって折り曲げられたり、絞り成型が付与されたりした鋼板部品に対して正確に適合した状態で複数部品を供給し溶接することが実現する。つまり、複雑な形状の鋼板部品に対して正確な部品供給と溶接とが正確な位置決めのもとに実現するのである。
記部品供給部材に保持された部品を前記電気抵抗溶接電極の軸線方向に移動させる昇降手段が前記進退駆動手段に取付けられている。
前記昇降手段が動作すると、部品供給部材に保持された部品も電極軸線方向に移動する。電極には通常、電極軸線と同軸のガイドピンが設けられていたり、あるいは電極軸線と同軸の受入孔があけられていたりしている。したがって、プロジェクションナットのような形状の部品の場合には、前記部品の移動によってナットのねじ孔にガイドピンが貫通した状態でナット保持がなされ、また、プロジェクションボルトのような形状の部品の場合には、前記部品の移動によってボルトの軸部が受入孔に挿入されてボルトの保持がなされる。このようにして昇降手段の動作により電極のガイドピンまたは受入孔に対してナットやボルト等の部品が正確にしかも効率的に供給される。
記保持部に部品を保持する吸引手段が設けられている。
このように部品は保持部にしっかりと吸着されているので、部品供給部材が進出するときに振動や何等かの外力が部品に作用しても、容易に部品が保持部から外れるようなことがなく、信頼性の高い部品供給動作が得られる。
記保持部に部品を供給する供給通路手段が静止部材に取付けられている。
複数の保持部に連なっている各供給通路手段が静止部材に取付けられているので、各保持部に対する所定の種類や寸法の部品が適確に供給され、部品の供給精度が常に維持される。
記保持部に部品を供給する供給通路手段が部品供給部材に取付けられている。
前記供給通路手段が部品供給部材と一緒になって進退するので、部品が目的箇所に供給された直後に供給通路手段から次の部品を保持部に導くことができる。したがって、部品供給部材が後退する途上の時間を利用して次の部品の導入を図ることができ、保持部への部品導入と部品供給部材の後退とを同期させて、時間短縮を図ることができる。
記部品は、電気抵抗溶接電極のガイドピンに供給されるプロジェクションナットである。
プロジェクションナットのねじ孔にガイドピンが相対的に進入した状態になる。したがって、目的箇所における部品の支持状態が安定したものとなる。
記部品は、電気抵抗溶接電極の受入孔に供給されるプロジェクションボルトである。
プロジェクションボルトが受入孔に進入した状態になる。したがって、目的箇所における部品の支持状態が安定したものとなる。
つぎに、本発明の電気抵抗溶接機用部品供給装置を実施するための最良の形態を説明する。
この実施例1で扱われる部品は、図6(A)に示すように、鉄製のプロジェクションナット1である。以下、単にナットと記載することもある。このナット1は、四角い本体部2と、本体部の中央に設けたねじ孔3と、本体部2の片側の四隅に設けた溶着用突起4によって構成されている。
図1〜図4は、実施例1を示す。
電気抵抗溶接機は、一般的に使用されている固定電極と可動電極が対をなしているものや、2つの可動電極が対をなしているものである。実施例1では、図3および図4に示すように、固定電極5だけが図示され、その軸線O−Oと同軸に配置されている可動電極の図示は省略してある。固定電極5と同軸の状態でガイドピン6が設けられ、固定電極5上に載置した鋼板部品7をガイドピン6が貫通して突出した状態になっている。
このガイドピン6に、供給されてきたナット1のねじ孔3が嵌め合わされる。したがって、このガイドピン6がナット供給の目的箇所となる。
部品供給装置の全体的な構成を説明する。
基部材8は分厚い板材で構成され、その上にガイド筒9が固定され、このガイド筒9内を摺動可能な状態とされた部品供給部材10が設けてある。この部品供給部材10は長尺な分厚い板材で作られており、進退動作を行わせるために、進退駆動手段に取付けられている。この進退駆動手段は、進退出力型の電動モータやエアシリンダなど色々な方法で実現できる。ここではエアシリンダ11が採用されている。このエアシリンダ11は前記基部材8に固定され、そのピストンロッド16が部品供給部材10に結合されている。そして、部品供給部材10の進退方向は、ほぼ水平方向とされている。
後述のように、部品供給部材10が進出して保持されているナット1の軸線(ねじ孔3の軸線)と固定電極5の軸線O−Oとが同軸になった状態で、部品供給部材10を固定電極5の軸線O−O方向に移動させるようになっている。このような移動を行わせるために、静止部材12に昇降手段が取付けられその上部に前記基部材8が結合してある。昇降手段は、進退出力型の電動モータやエアシリンダなど色々な方法で実現できる。ここではエアシリンダ13が採用されている。エアシリンダ13のピストンロッド14が前記軸線O−Oと同方向に進退するようにエアシリンダ13が配置され、ピストンロッド14の上端が基部材8の下側に結合してある。エアシリンダ13の進退出力方向と、部品供給部材10の進退方向とが直交した位置関係とされている。
上述の構成により、エアシリンダ11の出力で部品供給部材10が所定位置に進出し、それからエアシリンダ13の出力で部品供給部材10が直角方向に下降し、ついでエアシリンダ11の出力で部品供給部材10が元位置に復帰し、それからエアシリンダ13の出力で部品供給部材10が再び上昇した位置に復帰する。すなわち、スクエアーモーションを行っているものであり、その運動軌跡は図1や図3(B)に符号15で示されている。
保持部について説明する。
プロジェクションナット1は、部品供給部材10の下面に形成した保持部18によって保持される。この保持部18は、供給通路手段から送給されてきたナット1を保持して目的箇所に到達させる機能を果たすものであり、例えば、部品供給部材10の下面に突き出たピンがナット1のねじ孔3に進入し部品供給部材10に埋設した永久磁石で落下を防止するような構造でもよい。あるいは、部品供給部材10の下面に形成した凹部にナット1を収容するような構造でもよい。ここでは、後者の例を採用している。そして、ここでは、ナット1が2個保持されるものであり、また、2個のナット1は部品供給部材10の進出方向で見て前後にずれた位置関係となっている。つまり、図3(A)に示すように、2個のナット1が鋼板部品7に斜めにずれた箇所に溶接されるものであり、それにともなって鋼板部品7を載置している固定電極5が斜めにずれた位置に配置されている。なお、図3(A)は、進出した状態の部品供給部材10と、ナット1の溶接箇所すなわち固定電極5の位置との位置関係を示している。
したがって、部品供給部材10における保持部18の配置箇所は、部品供給部材10が所定位置に進出した状態において鋼板部品7の複数の溶接箇所に対応させてあることになる。なお、部品は3個またはそれ以上の個数が保持できるように、保持部18の個数を増加してもよい。
凹部型式の保持部18について説明すると、部品供給部材10の端部19に突出部20が設けられて、部品供給部材10の端部が段形状とされている。突出部20に1つの保持部18が形成され、それよりも後方の端部にもう1つの保持部18が形成されている。このような保持部18の配置によって2つの保持部18が上述のように、斜めにずれた状態になっている。両保持部18は同じ構造なので、片側についてだけ説明する。
図2(B)は、同図(A)のB−B断面図であり、この断面部分は図1の右側の保持部18に相当している。部品供給部材10の下面に凹部21が設けられている。この凹部21は、ナット1の本体部2を収容できる四角い形状のものであり、その一端は図1および図2(A)に示すように、端部19の部分が開放部22となっていて、ここからナット1が相対的に抜き出されるようになっている。開放部22とは反対側の凹部21の内面に吸引手段である永久磁石23が埋め込んである。
この永久磁石23は、ナット1を保持部18に吸引する吸引手段であり、磁石以外の方法としては、例えば、空気吸引によって吸引保持することも可能である。
供給通路手段について説明する。
前述の供給通路手段は符号24で示され、ナット1を保持部18に到達させる機能を果たすものであり、ナット形状に合致した断面矩形の管部材25で構成されている。この管部材25は、それぞれパーツフィーダ26,27から延びてきており、それぞれ静止部材12に取付けられている。なお、この静止部材12は供給装置の基台部分や機枠フレームあるいはそれらから延びているブラケットのような部材を意味している。
図2(B)に示すように、管部材25の端部に板状のストッパ部材28が形成され、ここで受け止められたナット1が凹部21の真下に位置するように管部材25の位置が設定されている。そして、ナット1の停止位置の真上に開口33が設けてある。ナット1がストッパ部材28で受止められると、引き続いて永久磁石23の吸引力でナット1は凹部21の方へ吸引され、開口33を経て凹部21内に収容される。
この永久磁石23の吸引力を補助したり、永久磁石23に換えたりするために図2(C)に示すように、リフト装置29を採用することができる。すなわち、管部材25の下側にエアシリンダ30が固定され、そのピストンロッド31にリフト部材32が管部材25内に進入できるように配置してある。ナット1はリフト部材32で持ち上げられて開口33を経て凹部21内に到達する。
上述の管部材25は静止部材12に固定されているが、図2(D)に示すように、供給通路手段である管部材25を部品供給部材10に取付けるようにしてもよい。ここでは、断面矩形の短い接手管35が部品供給部材10の横側面に溶接されて凹部21に連通しており、接手管35に接合された柔軟性のあるウレタン樹脂製の供給ホース36がパーツフィーダ26,27に接続されている。この事例では、凹部21の横側からナット1が進入するようになっているので、永久磁石23は接手管35の奥側に配置してある。
鋼板部品に対する部品供給部材の適合形状について説明する。
前記部品供給部材10は、鋼板部品7の湾曲や屈曲等の形状に適合できる形状である。図4(A)に示すように、鋼板部品7は、屈曲によって上段部37と下段部38のような段型になっている。そのために、部品供給部材10には下向き突出部39が形成され、ここに前述のような凹部方式の保持部18が形成されている。そして、左右の固定電極5はそれぞれ上段部37と下段部38に適合させてその高さが設定されている。
また、図4(B)に示すように、前述のような下向き突出部39に換えてガイドピン6を長尺にして、鋼板部品7の段形状に対応してもよい。
図4(C)は、鋼板部品7に湾曲部40が形成されている場合であり、この湾曲に合致させて部品供給部材10側にも湾曲部41が形成されている。こうすることによって、前述の下向き突出部39が形成されている。
実施例1の作用効果はつぎのとおりである。
保持部18に保持された複数のナット1は、部品供給部材10が所定位置に進出したとき鋼板部品7の溶接箇所に正確に合致する。その状態でナット1が前記ガイドピン6に供給され、ナット1と鋼板部品7が両電極間で加圧されて溶接電流の通電がなされて溶接が完了する。
したがって、複数のナット1が複数の所定のガイドピン6に対して一時に供給されるので、電気抵抗溶接機へのナット供給が効率的に実行され、溶接工程の時間短縮が図られて、生産性の向上に有効なものとなる。さらに、部品供給部材10の部品保持位置が鋼板部品7の溶接箇所に対応しているので、ナット1が目的箇所であるガイドピン6に対して正確に供給され、部品供給装置としての動作精度が向上する。
前記部品供給部材10は、鋼板部品7の湾曲や屈曲等の形状に適合できる形状である。
上述のように、前記部品供給部材10は、鋼板部品7の湾曲や屈曲等の形状に適合できる形状であるから、プレス成型によって折り曲げられたり、絞り成型が付与されたりした鋼板部品7に対して正確に適合した状態で複数ナット1を供給し溶接することが実現する。つまり、複雑な形状の鋼板部品7に対して正確なナット供給と溶接とが正確な位置決めのもとに実現するのである。
前記部品供給部材10に保持されたナット1を前記電気抵抗溶接電極である固定電極5の軸線O−O方向に移動させるエアシリンダ13(昇降手段)が、基部材8を介して前記エアシリンダ11に取付けられている。
前記エアシリンダ13が動作すると、部品供給部材10に保持されたナット1も電極軸線O−Oの方向に移動する。電極には通常、電極軸線と同軸のガイドピン6が設けられている。したがって、プロジェクションナット1のような形状の部品は、前記エアシリンダ13の出力移動によってナット1のねじ孔3にガイドピン6が貫通した状態でナット保持がなされる。このようにしてエアシリンダ13の動作により固定電極5のガイドピン6対してナット1が正確にしかも効率的に供給される。
前記保持部18にナット1を保持する永久磁石23が設けられている。
このようにナット1は保持部18にしっかりと吸着されているので、部品供給部材10が進出するときに振動や何等かの外力がナット1に作用しても、容易にナット1が保持部18から外れるようなことがなく、信頼性の高い部品供給動作が得られる。
前記保持部18にナット1を供給する管部材25が静止部材12に取付けられている。
複数の保持部18に連なっている各管部材25が静止部材12に取付けられているので、各保持部18に対する所定の種類や寸法のナット1が適確に供給され、ナット1の供給精度が常に維持される。
前記保持部18にナット1を供給する管部材25が部品供給部材10に取付けられている。
前記管部材25が部品供給部材10と一緒になって進退するので、ナット1はガイドピン6に供給された直後に管部材25から次のナット1を保持部18に導くことができる。したがって、部品供給部材10が後退する途上の時間を利用して次のナット1の導入を図ることができ、保持部18へのナット導入と部品供給部材10の後退とを同期させて、時間短縮を図ることができる。
前記部品は、固定電極5のガイドピン6に供給されるプロジェクションナット1である。
プロジェクションナット1のねじ孔3にガイドピン6が相対的に進入した状態になる。したがって、目的箇所におけるナット1の支持状態が安定したものとなる。
図5は、実施例2を示す。
この実施例は、治具(図示していない)に固定された鋼板部品7に対して、上部電極43と、ナット1が供給された下部電極44とが動作するものである。上部電極43には鋼板部品7の下孔に貫通する上部ガイドピン45が設けられ、その中心部にガイド孔46が形成してある。一方、下部電極44にはナット1を支持できるとともに、前記ガイド孔46内に進入できる下部ガイドピン47が設けられている。それ以外の構成は先の実施例と同じなので、図示は省略してある。同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
図5(A)は、鋼板部品7の下孔に下降してきた上部電極43の上部ガイドピン45が進入しており、しかも下部ガイドピン47に前述の部品供給部材10によって供給されてきたナット1が保持されている状態を示している。ここで、同図(B)に示すように、下部電極44が上昇すると、下部ガイドピン47がガイド孔46内に進入して、ナット1と上部ガイドピン45との芯合わせがなされる。そして、同図(C)に示すように、下部電極44が上昇すると上部ガイドピン45はナット1によって押し込められて、ナット1と鋼板部品7は両電極43と44の間で挟み付けられ、この状態で溶接電流が通電されて溶接が完了する。
このような構成によって、ナット1は鋼板部品7の下孔に対して正確に位置決めがなされて、精度の高い溶接が実現する。それ以外の作用効果は、先の実施例と同じである。
図7は、実施例3を示す。
この実施例3において扱われる部品は、図6(B)に示した鉄製のプロジェクションボルト50である。以下、単にボルトと表現することもある。このボルト50は、雄ねじが切られた軸部51と、この軸部51と同心の円形をしたフランジ部52と、フランジ部52の中央に設けられた円形の溶着用突起53によって構成されている。なお、複数個の溶着用突起53が1つの円周上に配置されている型式のプロジェクションボルト50であってもよい。
部品供給部材10の端部19に先端側が開放した凹部54が設けられ、その奥部にフランジ部52の外周に合致する円弧部55が設けられ、このような凹部形状によって保持部59が形成されている。そして、この凹部54の中心部に溶着用突起53を収容する溝56が端部19に開放した状態で形成され、永久磁石57が部品供給部材10の上面側に埋め込んである。
部品供給部材10が最も後退して位置にあるときに、凹部54の下側に合致した状態で部品供給管58が配置されている。この部品供給管58はパーツフィーダ(図示していない)から延びてきているもので、静止部材12に固定されている。上下方向に進退する可動電極60の中心部に電極軸線O−Oと同軸の受入孔61が設けてある。その奥部にボルト50の吸引保持をする永久磁石62が固定してある。鋼板部品7は治具(図示していない)などで支持されており、その上側に固定電極63が配置されている。それ以外の構成は先の各実施例と同じなので、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
部品供給管58から保持部59に移行されたプロジェクションボルト50は、吸引手段である永久磁石57に吸引されてそこに保持される。この状態で部品供給部材10が2点鎖線図示の位置まで進出して軸部51が受入孔61と同軸になった箇所で停止する。それから部品供給部材10が下降して軸部51が受入孔61内に進入する。その後、部品供給部材10が後退すると、ボルト50だけが受入孔61に残留して部品供給部材10は元の位置に復帰する。ここにおいても符号15で示すようなスクエアーモーションが実行されている。
この実施例3の作用効果は、基本的には先の各実施例と同じである。部品がプロジェクションナット1ではなくプロジェクションボルト50である点だけが異なっていて、ボルト50自体の支持状態が安定したものとなる。
図8は、実施例4を示す。
この実施例はプレス装置65から送り出されたプレス部品に複数個のナット1を連続的に溶接するものである。ロール状に巻かれた長尺の素材板66がプレス装置65で順次加工されて行くもので、固定電極5のガイドピン6が貫通する下孔67をあける孔あけ工程68と、素材板66の一部を起立した状態に折り曲げる工程69と、前記折り曲げ工程による起立部にフランジを折り曲げる工程70とが所定の加工ピッチで配列されている。このようにしてプレス加工がなされた部品の断面形状は、図8(A)のB−B断面である同図の(B)図に示されている。
前記プレス装置65から送り出されてくる鋼板部品7に、複数のナット1が前記加工ピッチに合致させて溶接される。そのために、電極のガイドピン6が鋼板部品7に貫通するガイドピン貫通工程71と、その隣のナット供給工程72と、さらにその隣の加圧通電工程73が配列され、最後に切断機74で単品の鋼板部品7とされる。なお、符号64は可動電極を示している。
上述のような工程71,72および73はエンドレスで継続される。そのための機構としては、スクエアーモーションを利用した機構や、無端チェーンを利用した機構などが採用できる。ここでは、後者の方式が採用されている。
すなわち、無端チェーン75によって駆動される多数の搬送板76が連結軸77を介して連続的に接続されており、これらの搬送板76に固定電極5とガイドピン6が配置されている。ここでは、2つのナット1が溶接されるので、固定電極5は2個搬送板76に取付けられている。搬送板76に固定した連結部材78が無端チェーン75に係合してある。
また、ガイドピン6は、鋼板部品7にガイドピン6が貫通する前には突出しないようにしておく必要がある。そのために、図8(C)に示すように、進退駆動ユニット79によって固定電極5から突出しないようにする。この進退駆動ユニット79はエアシリンダ式や電磁駆動式など色々なものが採用できる。ここでは、後者のタイプである。電磁ソレノイド80が搬送板76の下面に取付けられ、このソレノイド80で進退する部材81にガイドピン6が結合してある。
したがって、鋼板部品7が固定電極5上に載置されるときにはガイドピン6が後退しており、下孔67がガイドピン6と同軸になると、ガイドピン6が進出して鋼板部品7から突出する。鋼板部品7が1ピッチ送られると、今度は突出したガイドピン6に部品供給部材10によってナット1が供給される。それからさらに鋼板部品7が1ピッチ送られると、可動電極64が下降してきて加圧と通電がなされる。それ以外の構成は先の各実施例と同じなので、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
このような構成により、連続加工式のプレス装置に連動させてプレス部品すなわち鋼板部品7に複数のナット1を溶接することができ、プレス加工と複数部品の溶接とがシステマティックに組み合わされて、生産性の向上が大幅に推進される。それ以外の作用効果は、先の各実施例と同じである。
上述の実施例においては各種のエアシリンダが採用されているが、これに換えて進退出力をする電動モータを採用してもよい。さらに、上述のような動作を行わせるためには、図示していないが、通常のシーケンサーのような制御装置や、センサーや、前記制御装置によって動作する空気切換弁などを用いて容易に行うことができる。
上述のように、本発明によれば、複数の部品を正確にしかも効率的に電極のガイドピンや受入孔に供給できるので、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
装置全体を示す側面図である。 部品供給部材の平面図や各部の断面図である。 部品供給部材の平面図と縦断側面図である。 部品供給部材の先端部分の断面図である。 他の電極の組合せ例を示す断面図である。 部品の斜視図である。 プロジェクションボルトの実施例を示す各部の図である。 プレス装置との組合せを示す側面図である。
符号の説明
1 プロジェクションナット
5 固定電極
6 ガイドピン
7 鋼板部品
10 部品供給部材
11 エアシリンダ
O−O 電極軸線
13 エアシリンダ
18 保持部
21 凹部
23 永久磁石
24 供給通路手段
25 管部材
40 湾曲部
50 プロジェクションボルト
59 保持部
60 可動電極
61 受入孔
63 固定電極

Claims (1)

  1. 部品を目的箇所である電気抵抗溶接電極のガイドピンまたは受入孔に供給して鋼板部品に溶接するものにおいて、前記部品を目的箇所へ供給する部品供給部材が進退駆動手段に取付けられ、前記部品供給部材に複数の保持部を設けて複数の部品を保持するように構成するとともに、前記部品供給部材における前記保持部の配置箇所は、前記部品供給部材が所定位置に進出した状態において鋼板部品の複数の溶接箇所に対応させてあり、
    前記部品供給部材の進出方向は電気抵抗溶接電極のガイドピンまたは受入孔に向かう方向であり、前記部品供給部材は長尺な分厚い板材で作られており、その端部に突出部(20)を設けることによって前記端部が前記部品供給部材の進出方向で見て前後にずらされた段形状とされ、この段形状によって前記複数の保持部が前記段形状と同様に前記部品供給部材の進出方向で見て前後にずれた位置関係とされた状態で配置され、前記部品供給部材が長尺な分厚い板材で作られていることによって前記部品供給部材に鋼板部品の湾曲および屈曲の形状に適合できる下向きの突出部(39)が形成されていることを特徴とする電気抵抗溶接機用部品供給装置。
JP2006357475A 2006-12-25 2006-12-25 電気抵抗溶接機用部品供給装置 Active JP4849248B2 (ja)

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