JPH1181474A - 建物ユニットおよびユニット式建物 - Google Patents

建物ユニットおよびユニット式建物

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JPH1181474A
JPH1181474A JP24285597A JP24285597A JPH1181474A JP H1181474 A JPH1181474 A JP H1181474A JP 24285597 A JP24285597 A JP 24285597A JP 24285597 A JP24285597 A JP 24285597A JP H1181474 A JPH1181474 A JP H1181474A
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JP
Japan
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building
unit
stud
wall
pillar
Prior art date
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Pending
Application number
JP24285597A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Okabe
潤一 岡部
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1181474A publication Critical patent/JPH1181474A/ja
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下梁が欠損していても、下階に配置された場
合に充分な剛性を確保できる建物ユニットおよび下階の
建物ユニットの下梁が欠損していても優れた剛性を確保
できるユニット式建物を提供する。 【解決手段】 四本の柱21、上梁22,23,34お
よび下梁24,25,33を含む略直方体形状の骨組み
30を備えた建物ユニット13において、骨組み30の
内部に土間部2を設け、下梁31のうち土間部2に対応
した部分を省略する。この骨組み30の側面のうち建物
の外壁面となる側面は、外壁を構成する外壁用区画30
Aと、土間部2の出入口2Aを構成しかつ下梁31が省
略された開口用区画30Bとに区画し、外壁用区画30
Aに補強用の斜材43を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物ユニットおよ
び建物ユニットを組み合わせて構築したユニット式建物
に関する。
【0002】
【背景技術】近年、工業化率を高めて建設現場での施工
期間を短縮するために、複数の建物ユニットを予め工場
で製造し、これらを建設現場で組み合わせて建物を構築
するユニット工法が用いられている。建物ユニットは、
通常、四本の柱の上下端間をそれぞれ上梁および下梁で
連結した直方体形状の骨組みに、外壁材や床材等の造作
材を組み付けて製造される。このような建物ユニットを
用いて二階以上の建物を建てる場合には、建設現場にお
いて、複数の建物ユニットを積み重ねて配置する。
【0003】一方、ユニット式建物にカーポートを設け
る場合には、建物の一階となる部分にカーポート用の建
物ユニットを短辺方向に並設し、それらの内部にカーポ
ートを形成する。このカーポート用の建物ユニットは、
カーポート部分の下梁が部分的に省略されたものであ
り、床を土間状に形成することで、カーポート内部の高
さ寸法を充分に確保できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造では、複数階
のユニット式建物を構築する場合に、建物ユニットの積
層数が多くなるため、一階に配置されたカーポート用の
建物ユニットに加わる荷重が大きくなる。とくに、カー
ポート用建物ユニットのうち建物の外壁面となる側面に
配置された柱には、風圧による比較的大きな荷重が加わ
って、引き抜き力や圧縮力が作用するうえ、下梁が一部
欠損しているために、これらの力に対する抗力が不足し
やすいという問題がある。さらに、柱で受ける荷重は、
建物が高層化するにつれて大きくなることから、四階建
て以上のユニット式建物では、一階に配置したカーポー
ト用の建物ユニットの剛性が不足するおそれがある。
【0005】本発明の目的は、下梁が欠損していても、
下階に配置された場合に充分な剛性を確保できる建物ユ
ニットおよび下階の建物ユニットの下梁が欠損していて
も優れた剛性を確保できるユニット式建物を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、四本の柱、こ
れらの四本の柱の上端間を連結する上梁および四本の柱
の下端間を連結する下梁を含む略直方体形状の骨組みを
有し、かつ、建物の一部を構成する建物ユニットであっ
て、骨組みの内部には、土間部が設けられ、下梁のう
ち、この土間部に対応した部分は省略され、前記建物の
外壁面となる骨組みの側面は、当該建物の外壁を構成す
る外壁用区画と、土間部の出入口を構成しかつ下梁が省
略された開口用区画とに区画され、外壁用区画には、補
強用の斜材が設けられていることを特徴とする。
【0007】一方、本発明は、箱状の建物ユニットを複
数組み合わせて構築したユニット式建物であって、建物
ユニットは、四本の柱、これらの四本の柱の上端間を連
結する上梁および四本の柱の下端間を連結する下梁を含
む略直方体形状の骨組みを備え、この骨組みの内部に
は、土間部が設けられ、下梁のうち、この土間部に対応
した部分は省略され、骨組みのうち外壁面となる側面
は、外壁を構成する外壁用区画と、土間部の出入口を構
成しかつ下梁が省略された開口用区画とに区画され、外
壁用区画には、補強用の斜材が設けられていることを特
徴とする。
【0008】本発明においては、建物の外壁面を構成す
る骨組みの側面のうち、外壁用区画には、補強用の斜材
が設けられているため、下梁の欠損による剛性の低下を
補完できるから、建物の下階においても、上階の荷重や
風圧による荷重に耐えうる強度を確保できる。
【0009】この場合、外壁用区画と前記開口用区画と
の境界部分には、間柱が立設され、この間柱と、外壁用
区画の柱との間には、中間柱が立設され、この中間柱と
柱との間には、前記斜材を含んで構成されたブレースが
設けられていてもよい。
【0010】或いは、外壁用区画と開口用区画との境界
部分には、間柱が立設され、この間柱と、外壁用区画の
柱との間には、中間柱が立設され、この中間柱と、間柱
および前記柱との間には、それぞれ、前記斜材を含んで
構成されたブレースが設けられていてもよい。
【0011】さらには、外壁用区画と前記開口用区画と
の境界部分には、間柱が立設され、この間柱と外壁用区
画の柱との間には、前記斜材を含んで構成されたラチス
梁が設けられていてもよい。
【0012】また、外壁用区画と開口用区画との境界部
分には、間柱が立設され、この間柱と、外壁用区画の柱
との間には、これらの間柱および柱の各上下端間を相互
に連結するブレースが設けられ、このブレースを、前記
斜材を含んで構成してもよい。
【0013】以上に述べたように、外壁用区画に間柱や
中間柱を設けることで、上階の荷重や風圧による荷重
を、柱だけでなく間柱や中間柱にも分散できるので、柱
に作用する力を低減できるから、優れた剛性を確保でき
る。また、補強用の斜材を用いたブレースやラチス梁等
の補強構造を間柱と柱との間に設けることで、骨組みを
確実に補強できるから、充分な剛性を確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本実施形態の四階建
てのユニット式建物1が示されている。ユニット式建物
1は、略直方体形状の建物ユニット11,12,13,
14,15および上面が傾斜したバルコニユニット16
を含む建物本体4と、この建物本体4の上に設けられた
屋根5とを有して構成されている。建物本体4は、前記
建物ユニット11〜15およびバルコニユニット16を
組み合わせて基礎3上に四層に積層配置することにより
構築され、土間部であるカーポート2を備えている。
【0015】建物本体4の一階には、三個のカーポート
用建物ユニット13,14と、三個の建物ユニット1
1,12(一個のみ図示)とが配置されている。カーポ
ート用建物ユニット13,14は、短辺方向に並設さ
れ、カーポート2を構成している。カーポート2には、
二個の出入口2A(一個のみ図示)が設けられ、これら
の出入口2Aは、三つの建物ユニット13,14のうち
両端に配置されたカーポート用建物ユニット13に形成
されている。これらの各カーポート用建物ユニット1
3,14と隣接して配置された三個の建物ユニット1
1,12のうち、長辺側の側面が建物1の外壁面となる
建物ユニット12、つまり、両端の建物ユニット12
は、後述する補強建物ユニット12とされている。
【0016】建物本体4の二階には、六個の建物ユニッ
ト11,12(四個のみ図示)が並設され、長辺側の側
面が建物1の外壁面となる建物ユニット12は、後述す
る補強建物ユニット12とされている。このように、本
実施形態のユニット式建物1においては、建物1の一、
二階に配置する建物ユニットのうち、カーポート用建物
ユニット13,14を除き、その長辺側の側面が外壁面
となる建物ユニット、つまり、配列方向両端の建物ユニ
ット12は、本発明の建物ユニットである補強建物ユニ
ット12とされている。
【0017】建物本体4の三階には、六個の通常の建物
ユニット11(四個のみ図示)が並設されている。建物
本体4の四階には、一〜三階に配置した建物ユニット1
1〜14よりも高さ寸法の小さい二個の低建物ユニット
15が長辺方向に並設され、各低建物ユニット15の両
側にそれぞれバルコニユニット16が配置されている。
【0018】次に、各建物ユニット11〜15およびバ
ルコニユニット16の構造について説明する。建物ユニ
ット11は、図2に示すように、四本の柱21と、これ
らの四本の柱21の上端間を連結する長辺上梁22およ
び短辺上梁23と、四本の柱21の下端間を連結する長
辺下梁24および短辺下梁25とを含む骨組み20を備
えている。これらの柱21と、上梁22,23および下
梁24,25とは、それぞれ仕口金物26を介して結合
されている。また、骨組み20の上面には、X字状にブ
レース27が架設されている。一対の長辺上梁22間に
は、天井面材(図示省略)を取り付けるための複数の小
梁28が架け渡され、一対の長辺下梁24間には、床面
材(図示省略)を取り付けるための複数の根太29が架
設されている。
【0019】なお、四階に配置された低建物ユニット1
5(図1参照)は、図示しないが、柱21の長さが短い
以外は、建物ユニット11と同様な構造を備えている。
【0020】一方、図1に示した三つのカーポート用建
物ユニット13,14のうち、一方の出入口2Aを構成
するカーポート用建物ユニット13は、図3に示すよう
に、前記建物ユニット11と略同様に、四本の柱21、
長辺上梁22、短辺上梁23、長辺下梁31および短辺
下梁25を含む略直方体形状の骨組み30を備え、この
骨組み30の内部にカーポート2が設けられている。当
該骨組み30の長辺下梁31は、カーポート2に対応し
た部分が省略されている。つまり、長辺下梁31は、前
記建物ユニット11の(図2参照)長辺下梁24のう
ち、カーポート2を構成する部分を省略したものであ
り、これにより、カーポート2の床は、長辺下梁31よ
りも低く形成される。骨組み30の側面のうち、建物1
の外壁面となり出入口2Aが設けられた側面は、当該建
物1の外壁を構成する外壁用区画30Aと、カーポート
2の出入口2Aを主に構成する開口用区画30Bとに区
画されている。
【0021】これらの長辺下梁31のカーポート2側の
各端部は、それぞれ間柱32を介して各長辺上梁22に
連結されている。これにより、間柱32は、骨組み30
の長手方向中間位置となる外壁用区画30Aおよび開口
用区画30Bの境界部分に立設される。これらの間柱3
2の下端間には、中間下梁33が架設され、一対の長辺
上梁22間には、中間下梁33と略同一平面位置に中間
上梁34が架け渡されている。この中間上梁34により
二つに区画された骨組み30の上面の各区画には、それ
ぞれブレース35が架設されている。
【0022】カーポート2側の二本の柱21および間柱
32の各高さ方向の中間部分は、四本の中間梁36によ
り連結され、長辺側の一対の中間梁36の間には、複数
の中間根太37が架設されている。また、長辺側の中間
梁36と柱21および間柱32との角部には、それぞれ
補強材38が斜めに取り付けられている。このような構
造のカーポート用建物ユニット13においては、中間梁
36の上、つまり、カーポート2の上に収納空間6が形
成されている。
【0023】また、外壁用区画30Aにおいて、間柱3
2と柱21との間には、中間柱41が立設されている。
この中間柱41と柱21との間には、一対の架設材42
が架け渡されている。これらの一対の架設材42、中間
柱41および柱21に囲まれた部分には、一対の補強用
の斜材43がX字状に架け渡され、ブレース44とされ
ている。
【0024】なお、三つのカーポート用建物ユニット1
3,14のうち中間のカーポート用建物ユニット14
は、図示しないが、カーポート用建物ユニット13の中
間柱41、架設材42およびブレース44を省略した構
造を備えている。また、カーポート2の他方の出入口
(図示省略)を構成するカーポート用建物ユニット13
は、図示しないが、建物1の外壁面となる長辺側の側面
が、図3で説明したカーポート用建物ユニット13の長
辺側の側面と反対側の側面となるため、この側面に、中
間柱41、架設材42およびブレース44が設けられて
いる。このような三つのカーポート用建物ユニット1
3,14に跨って、本実施形態のカーポート2および収
納空間6が形成されている。
【0025】長辺側の側面が建物1の外壁面となる補強
建物ユニット12の骨組み50は、図4に示すように、
前記建物ユニット11の骨組み20に間柱51を設けた
ものであり、図2と同一部分には同一符号を付して詳し
い説明は省略し、以下には異なる部分のみを詳述する。
補強建物ユニット12の骨組み50のうち、建物1の外
壁面となる長辺側の側面の両端に配置された柱21の間
には、間柱51が立設されている。この間柱51の上下
端には、それぞれ接合ボックス52が設けられ、当該間
柱51は、この接合ボックス52を介して長辺上梁22
および長辺下梁24に剛接合されている。これにより、
長辺上梁22および長辺下梁24は、それぞれ、二つの
梁部材22A,22B、24A,24Bを接合ボックス
52を介して直列に結合した構造となっている。
【0026】このような補強建物ユニット12の間柱5
1は、平面視で骨組み50の長手方向中間位置に設けら
れている。この間柱51は、図5に示すように、一階お
よび二階の各補強建物ユニット12で互いに同一平面位
置に立設され、接合ボックス52を介して互いに剛接合
されている。
【0027】一方、四階に配置されたバルコニユニット
16は、図6に示すように、梁61を矩形枠状に組んだ
床面フレーム62と、この床面フレーム62の一方の長
辺側に垂直に起立された起立面フレーム63とを備えて
いる。この起立面フレーム63は、床面フレーム62の
角部に立設された二本の柱64と、これらの柱64の上
端間を連結する梁65とを有するものである。本実施形
態のバルコニユニット16は、このようなフレーム6
2,63に手摺り壁、床材等(図示省略)を組み付けて
構成されている。
【0028】このように構成された本実施形態において
は、一、二階に配置した建物ユニット11〜14の各柱
21は、上階の大きな荷重を受けるうえ、風圧により、
建物1の外壁面となる側面に配置された柱21、つまり
補強建物ユニット12の柱21およびカーポート用建物
ユニット13の柱21には、引き抜き力や圧縮力が作用
する。このとき、補強建物ユニット12では、建物1の
外壁面となる骨組み50の側面に間柱51が設けられて
いるので、上階の荷重や風圧による荷重は柱21および
間柱51に分散される。また、カーポート用建物ユニッ
ト13では、骨組み30の外壁用区画30Aに補強用の
斜材43からなるブレース44が設けられているため、
長辺下梁31の欠損による剛性の低下を補完できるとと
もに、上階の荷重や風圧による荷重に耐えうる強度を確
保できる。
【0029】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、建物ユニット11〜15の
うち、建物1の外壁面となる補強建物ユニット12の骨
組み50の側面には間柱51が設けられているので、こ
の補強建物ユニット12を建物1の下階に配置しても、
上階の荷重や風圧による荷重を柱21だけでなく間柱5
1にも分散できるから、変形を防止でき、充分な剛性を
確保できる。
【0030】そして、間柱51の上下端は、それぞれ長
辺上梁22および長辺下梁24に剛接合されているた
め、荷重を効率よく確実に分散できる。また、間柱51
は、接合ボックス52を介して長辺上梁22および長辺
下梁24に剛接合されているので、間柱51が梁22,
24よりも太くても確実かつ容易に剛接合できる。
【0031】さらに、四階建ての建物1全体のうち比較
的大きな荷重を受ける一階および二階に、間柱51を設
けた補強建物ユニット12を配置したので、補強を効果
的に行えるので、一層確実に剛性を高めることができ
る。また、一、二階の間柱51により充分な剛性が得ら
れるので、上階となる三階および四階の建物ユニット1
1の間柱51を省略できるから、構造の簡素化およびコ
ストの削減を実現できる。
【0032】また、間柱51は、一階および二階の各補
強建物ユニット12で同一平面位置に設けられ、互いに
剛接合されているので、二階の間柱51に加わる荷重
を、一階の間柱51を介して建物1の基礎3等に確実に
伝達できる。
【0033】略直方体形状の骨組み50では、その長手
方向に沿った側面の面積が大きくなるため、この側面を
外壁面とした場合、風圧により、その側面を構成する柱
21にとくに大きい荷重が加わる。本実施形態の間柱5
1は、平面視で、補強建物ユニット12の骨組み50の
長手方向中間位置に設けられているので、柱21に作用
する力を効果的に軽減できるから、優れた剛性を確保で
きる。
【0034】そして、建物1の外壁面を構成するカーポ
ート用建物ユニット13の骨組み30の側面のうち、外
壁用区画30Aには、補強用の斜材43が設けられてい
るため、長辺下梁31の欠損による剛性の低下を補完で
きるから、建物1の一階においても、上階の荷重や風圧
による荷重に耐えうる強度を確保できる。
【0035】さらに、カーポート用建物ユニット13の
外壁用区画30Aには、間柱32および中間柱41が設
けられているため、上階の荷重や風圧による荷重を、柱
21だけでなく間柱32や中間柱41にも分散できるの
で、柱21が受ける荷重を低減できるから、優れた剛性
を確保できる。また、補強用の斜材43を用いて、外壁
用区画30Aの中間柱41と柱21との間にブレース4
4を形成したので、骨組み30を確実に補強できるか
ら、充分な剛性を確保できる。
【0036】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記実施形態では、カーポート用建物ユニッ
ト13において、外壁用区画30Aの中間柱41と柱2
1との間にブレース44を設けたが、例えば、図7に示
すように、中間柱41および間柱32の間にも、斜材4
3からなるブレース71を設けてもよい。
【0037】また、前記実施形態では、外壁用区画30
Aにおいて、間柱32と柱21との間に中間柱41が立
設されていたが、中間柱は省略してもよい。中間柱を省
略した場合、図8に示すように、外壁用区画30Aにお
いて、斜材72を間柱32および柱21の各上下端間に
X字状に架け渡して、ブレース73を設けてもよい。或
いは、図9に示すように、外壁用区画30Aにおいて、
間柱32と柱21との間に、斜材74および架設材75
を組み合わせたラチス梁76を設けてもよい。
【0038】前記実施形態では、四階建てのユニット式
建物1の一階および二階に、間柱を備えた補強建物ユニ
ットを配置したが、上階の三階や四階にも配置してもよ
い。また、前記実施形態では、間柱を、建物ユニットの
骨組みの側面のうち、建物の外壁面となる長辺側の側面
のみに立設したが、間柱は、建物の外壁面となる短辺側
の側面にも立設してもよい。
【0039】さらに、前記実施形態では、四階建ての建
物について説明したが、これに限定されず、本発明は、
五階建て以上の建物、或いは、二階建て、三階建ての建
物にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
建物ユニットの骨組みを構成する下梁のうち土間部に対
応した部分を省略し、この骨組みにおいて、建物の外壁
面を構成する側面を、土間部の出入口を構成する開口用
区画と外壁に対応した外壁用区画とに区画して、この外
壁用区画に補強用の斜材を設けたため、下梁の欠損によ
る剛性の低下を補完できるから、建物の下階において
も、上階の荷重や風圧による荷重に耐えうる強度を確保
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の建物ユニットの骨組みを示す斜
視図。
【図3】前記実施形態のカーポート用建物ユニットの骨
組みを示す斜視図。
【図4】前記実施形態の補強建物ユニットの骨組みを示
す斜視図。
【図5】前記実施形態の建物本体を示す図。
【図6】前記実施形態のバルコニユニットの骨組みを示
す斜視図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【図8】本発明のさらに他の実施形態を示す斜視図。
【図9】本発明の別の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 2 カーポート(土間部) 11 建物ユニット 12 補強建物ユニット 13,14 カーポート用建物ユニット 15 低建物ユニット 21 柱 22 長辺上梁 23 短辺上梁 24,31 長辺下梁 25 短辺下梁 20,30,50 骨組み 30A 外壁用区画 30B 開口用区画 32 間柱 41 中間柱 43,72,74 斜材 44,71,73 ブレース 51 間柱 52 接合ボックス 76 ラチス梁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四本の柱、これらの四本の柱の上端間を
    連結する上梁および前記四本の柱の下端間を連結する下
    梁を含む略直方体形状の骨組みを有し、かつ、建物の一
    部を構成する建物ユニットであって、 前記骨組みの内部には、土間部が設けられ、 前記下梁のうち、この土間部に対応した部分は省略さ
    れ、 前記建物の外壁面となる前記骨組みの側面は、当該建物
    の外壁を構成する外壁用区画と、前記土間部の出入口を
    構成しかつ前記下梁が省略された開口用区画とに区画さ
    れ、 前記外壁用区画には、補強用の斜材が設けられているこ
    とを特徴とする建物ユニット。
  2. 【請求項2】 箱状の建物ユニットを複数組み合わせて
    構築したユニット式建物であって、 前記建物ユニットは、四本の柱、これらの四本の柱の上
    端間を連結する上梁および前記四本の柱の下端間を連結
    する下梁を含む略直方体形状の骨組みを備え、 この骨組みの内部には、土間部が設けられ、 前記下梁のうち、この土間部に対応した部分は省略さ
    れ、 前記骨組みのうち外壁面となる側面は、外壁を構成する
    外壁用区画と、前記土間部の出入口を構成しかつ前記下
    梁が省略された開口用区画とに区画され、 前記外壁用区画には、補強用の斜材が設けられているこ
    とを特徴とするユニット式建物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したユニット式建物にお
    いて、 前記外壁用区画と前記開口用区画との境界部分には、間
    柱が立設され、 この間柱と、前記外壁用区画の前記柱との間には、中間
    柱が立設され、 この中間柱と前記柱との間には、前記斜材を含んで構成
    されたブレースが設けられていることを特徴とするユニ
    ット式建物。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載したユニット式建物にお
    いて、 前記外壁用区画と前記開口用区画との境界部分には、間
    柱が立設され、 この間柱と、前記外壁用区画の前記柱との間には、中間
    柱が立設され、 この中間柱と、前記間柱および前記柱との間には、それ
    ぞれ、前記斜材を含んで構成されたブレースが設けられ
    ていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載したユニット式建物にお
    いて、 前記外壁用区画と前記開口用区画との境界部分には、間
    柱が立設され、 この間柱と前記外壁用区画の柱との間には、前記斜材を
    含んで構成されたラチス梁が設けられていることを特徴
    とするユニット式建物。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載したユニット式建物にお
    いて、 前記外壁用区画と前記開口用区画との境界部分には、間
    柱が立設され、 この間柱と、前記外壁用区画の前記柱との間には、これ
    らの間柱および柱の各上下端間を相互に連結するブレー
    スが設けられ、 このブレースは、前記斜材を含んで構成されていること
    を特徴とするユニット式建物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004156339A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Shimizu Corp ラーメン構造物の補剛構造
JP2009185531A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Sekisui Chem Co Ltd 制震建物
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