JP5353829B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状の被記録媒体を搬送し、搬送する被記録媒体にインクを吐出することで画像の記録を行う画像記録装置に関する。
従来より、プリンタや、複写機や、印刷・スキャン・コピー・ファックス機能を有する複合機などの画像記録装置が提供されている。
この種の画像記録装置には、記録用紙などのシート状の被記録媒体が載置される載置部と、この載置部から被記録媒体を送り出す給送ローラと、この給送ローラにより送り出された被記録媒体を挟んで搬送する主搬送ローラ対と、この主搬送ローラ対や上記給送ローラを駆動する駆動部と、主搬送ローラ対により搬送された被記録媒体にインクを吐出することで画像を記録する記録ヘッドと、この記録ヘッドにおけるインクの吐出及び上記駆動部の駆動を制御する制御部と、を備えたいわゆるインクジェット記録方式のものがある。インクジェット記録方式の画像記録装置では、例えば、主搬送ローラ対の回転量に応じて出力が変化するエンコーダなどが設けられ、上述の制御部が、エンコーダの出力変化により主搬送ローラ対から送り出される被記録媒体の送り出し量を判断して改行を行う。
上述のような画像記録装置には、筐体の下部に載置部を収容し、この載置部の上方に記録ヘッドを配置し、被記録媒体を搬送する搬送路に湾曲部を設けることでコンパクト化を
図るものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された画像記録装置では、給送ローラと主搬送ローラ対との間に補助ローラ対を設け、この補助ローラ対と主搬送ローラ対とでそれぞれレジスト補正を行い、画像記録の精度を高めている。
特開2002−145485号公報
ところで、2回のレジスト補正を行うことで画像記録の精度を高めることができるが、搬送路に湾曲部を設けた画像記録装置においては、搬送される被記録媒体が湾曲部で受ける摩擦力により、主搬送ローラ対による被記録媒体の送り出しの精度が悪くなり、画像記録の精度が低下することがある。
本発明は、湾曲部を搬送路に設けた画像記録装置において、画像記録の精度を高めることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明の画像記録装置は、シート状の被記録媒体が載置される第1載置部と、シート状の被記録媒体が載置される第2載置部と、湾曲する湾曲部を有する搬送路と、上記第1載置部に載置された被記録媒体を上記搬送路に送り出す第1給送ローラと、上記第2載置部に載置された被記録媒体を上記搬送路に送り出す第2給送ローラと、上記湾曲部に設けられており、上記第1給送ローラにより送り出された被記録媒体を挟んで搬送する第1搬送ローラ対と、被記録媒体の搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対より下流側に設けられており、被記録媒体を挟んで搬送する第2搬送ローラ対と、上記第2搬送ローラ対により搬送された被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ、上記第1搬送ローラ対、上記第2搬送ローラ対の駆動及び上記記録ヘッドにおけるインクの吐出を制御する制御部と、正逆いずれの向きにも回転可能な第1駆動モータと、上記第1駆動モータの駆動力を上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ、及び上記第1搬送ローラ対に伝達する駆動伝達切換機構と、を備え、上記駆動伝達切換機構は、上記第1駆動モータにより回転される第1ギアと、回転軸が上記第1ギアの回転軸方向に沿うと共に当該回転軸方向に沿って移動可能であって、移動することにより第1姿勢及び第2姿勢に姿勢変化し、両姿勢において上記第1ギアと噛合する第2ギアと、上記第1姿勢にある上記第2ギアと噛合する第3ギアと、上記第2姿勢にある上記第2ギアと噛合する第4ギアと、正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1給送ローラに伝達し、逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第1給送ローラへ駆動を伝達しない上記第1駆動伝達部と、逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第2給送ローラに伝達し、正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第2給送ローラへ駆動を伝達しない第2駆動伝達部と、を有し、上記制御部は、上記第1給送ローラにより給紙された被記録媒体を上記第1搬送ローラ対に当接させて斜行補正動作を行う第1斜行補正処理と、上記第1搬送ローラ対により搬送された被記録媒体を第2搬送ローラ対に当接させて斜行補正動作を行う第2斜行補正処理と、を実行した後、上記第1搬送ローラ対と上記第2搬送ローラ対とを同期させて断続的に駆動して被記録媒体を搬送し、上記第2搬送ローラ対の停止期間中に上記記録ヘッドにインクを吐出させるものである。
本発明では、上記湾曲部に上記第1搬送ローラ対を設け、上記第1給送ローラにより送り出した被記録媒体を上記第1搬送ローラ対で搬送することにより、上記湾曲部の曲率半径を小さくしても、上記湾曲部の下流側に設けられた上記第2搬送ローラ対まで被記録媒体を搬送することができる。また、上記第1駆動ローラ対と上記第2駆動ローラ対とでそれぞれレジスト補正を行って斜行の矯正を2回行うから、画像記録の精度を高めることができる。また、上記第1搬送ローラ対及び上記第2搬送ローラ対で被記録媒体の搬送を行うから、上記湾曲部で被記録媒体に生じる摩擦力が上記第2搬送ローラ対による被記録媒体の搬送に与える影響を上記第1搬送ローラ対で低減して被記録媒体を正常に搬送でき、画像記録の精度を更に高めることができる。その結果、コンパクトであって、且つ、画像記録の精度を高めることができる画像記録装置が実現される。
(2) 本発明の画像記録装置は、上記第2搬送ローラ対を駆動する第2駆動モータと、上記搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対よりも上流側に設けられており、被記録媒体が通過している間は第1出力を出力し、被記録媒体が通過していないときは第2出力を出力する第1検知部と、上記搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対より下流側であって、且つ上記搬送向きにおける上記第2搬送ローラ対よりも上流側に設けられており、被記録媒体が通過している間は第3出力を出力し、被記録媒体が通過していないときは第4出力を出力する第2検知部と、上記第1検知部の出力が上記第2出力から上記第1出力に変化した後からの上記第1駆動モータの駆動量をカウントする第1カウント手段と、上記第2検知部の出力が上記第4出力から上記第3出力に変化した後からの上記第1駆動モータの駆動量をカウントする第2カウント手段と、第1所定量及び第2所定量が記憶された記憶部と、を備える。
上記制御部は、上記第1斜行補正処理において、上記第1カウンタのカウント量が上記第1所定量になるまで上記第1駆動モータを正回転させた後、上記第1駆動モータを逆回転させ、上記第2斜行補正処理において、上記第2カウンタのカウント量が上記第2所定量になるまで上記第2駆動モータを静止又は逆回転させた後、上記第2駆動モータを正回転させ、上記第2斜行補正処理を実行した後、上記第1駆動モータと上記第2駆動モータとを同期させて断続的に駆動させ、上記第1搬送ローラ対と上記第2搬送ローラ対とによって被記録媒体を搬送する。
本発明では、上記第1駆動伝達部により上記第1給送ローラと上記第1搬送ローラ対とを上記第1駆動モータで駆動し、既存の上記第1駆動モータで上記第1搬送ローラ対を駆動するから、使用する駆動モータの個数の増加を抑えることができる。また、駆動モータの個数を増やさずに2回のレジスト補正を行うことができる。その結果、コンパクトであって、且つ、コストの増加を抑えつつも画像記録の精度を高めることができる画像記録装置が実現される。
(3) 本発明の画像記録装置は、被記録媒体が載置される第2載置部と、この第2載置部に載置された被記録媒体を上記搬送路に送り出す第2給送ローラと、上記第1駆動モータの駆動力を上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ及び上記第1搬送ローラ対に伝達する駆動伝達切換機構と、を備える。この駆動伝達切換機構は、上記第1駆動モータにより回転される第1ギアと、回転軸が上記第1ギアの回転軸方向に沿うと共に当該回転軸方向に沿って移動可能であって、移動することにより第1姿勢及び第2姿勢に姿勢変化し、いずれの姿勢においても上記第1ギアと噛合する第2ギアと、上記第1姿勢にある上記第2ギアと噛合する第3ギアと、上記第2姿勢にある上記第2ギアと噛合する第4ギアと、正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1給送ローラに伝達し、逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第1給送ローラへ駆動を伝達しない上記第1駆動伝達部と、逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第2給送ローラに伝達し、正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第2給送ローラへ駆動を伝達しない第2駆動伝達部と、を備える。
本発明では、上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ及び上記第1搬送ローラ対の3つの被駆動部を1つの駆動モータにより駆動することができ、駆動モータの個数を増やさずに載置部の個数を増やすことができる。また、上記第1搬送ローラ対は、上記第2ギアが上記第1姿勢にある場合も上記第2姿勢にある場合も駆動することができるから、上記第1載置部と上記第2載置部との両載置部において、ギアを切り換えることなく、2回のレジスト補正と、被記録媒体の搬送と、を行うことができる。また、上記第1載置部に載置された被記録媒体は上記第1駆動モータの正回転でしか給送されず、上記第2載置部に載置された被記録媒体は上記第1駆動モータの逆回転でしか給送されないから、ギアの切換ミスによる誤給紙を防止することができる。
本発明によれば、コンパクトであって、且つ、画像記録の精度を高めることができる画像記録装置を実現することができる。
複合機の斜視図である。 プリンタ部の模式的な断面図である。 駆動伝達切換機構の斜視図である。 第1姿勢におけるギア切換機構の斜視図である。 (A)は第2姿勢におけるギア切換機構の斜視図であり、(B)は第3姿勢におけるギア切換機構の斜視図である。 上トレイにおける画像記録処理のフローチャートである。 下トレイにおける画像記録処理のフローチャートである。 本実施系形態のブロック図である。 複合機10の動作を説明する説明図である。 (A)は第1駆動伝達部の模式的な平面図で、(B)は第2駆動伝達部の模式的な平面図である。
以下では、本発明の画像記録装置として、印刷・スキャン・コピー・ファックス機能などを有する図1の複合機10が説明される。複合機10は、概ね直方体状に形成されており、複合機10の高さ方向が上下方向7と定義され、奥行き方向が前後方向8と定義され、幅方向が左右方向9と定義されて以下説明がされる。
[複合機10の概要]
複合機10は、プリンタ筐体11と、このプリンタ筐体11の上方に配置され且つスキャナ部を収容したスキャナ筐体12と、このスキャナ筐体12の上方に配置された原稿カバー13と、を備えている。プリンタ筐体11は、普通紙や光沢紙や葉書などである用紙5が載置される上トレイ14及び下トレイ15を前方に引き出し可能に下部に収容し、用紙5に画像を記録する図2のプリンタ部17を上部に収容している。上トレイ14には、排紙トレイ16が載せられている。上トレイ14は請求項に記載の第1載置部に相当し、下トレイ15は請求項に記載の第2載置部に相当し、用紙5は請求項に記載の被記録媒体に相当する。
スキャナ部やプリンタ部17の制御は図8の制御部90により行われる。制御部90は、例えば、基板に実装されたマイコンなどの種々の電子部品により実現される。制御部90は、図1に示された複数個の入力ボタン18やパソコンなどの外部機器から入力した信号により画像の取り込みや画像の記録を行う。制御部90については後で詳説される。制御部90は請求項に記載の制御部に相当する。
[プリンタ部17]
プリンタ部17は、図2に示されたように、上トレイ14及び下トレイ15に載置された用紙5を搬送する搬送装置30と、この搬送装置30により搬送される用紙5に画像を記録する記録部20と、駆動部70(図8参照)及び駆動伝達切換機構40(図3参照)と、後述の第1センサ81などで構成される検知機構と、を備えている。
[記録部20]
記録部20は、図2に示されたように、上トレイ14の後部の上方に配置された板状のプラテン22と、このプラテン22の上方に対向配置された記録ヘッド21と、この記録ヘッド21を保持するキャリッジ23(図8参照)と、を備えている。記録ヘッド21は請求項に記載の記録ヘッドに相当する。
記録ヘッド21は、不図示の複数のノズルを備えている。各ノズルは、下方に開放する吐出口をそれぞれ備え、例えば、圧電素子により変形されることで吐出口からインク滴を下方のプラテン22側に向けてそれぞれ吐出する。圧電素子への電力供給はフレキシブルケーブルなどを用いて行われ、制御部90により制御される。
キャリッジ23は、プラテン22の上方に配置された前後一対の図3のレール体24に跨り、レール体24により左右方向9に沿って移動可能に支持されている。レール体24は、左右方向9に長い板状に形成され、フレーム25に支持されている。駆動伝達切換機構40におけるギア切り換えを行うための当接片26(図4参照)がキャリッジ23の右端部から右向きに突出している。
[搬送装置30]
図2に示された搬送装置30は、上トレイ14に載置された用紙5を送り出す第1給送ローラ31と、下トレイ15に載置された用紙5を送り出す第2給送ローラ32と、第1給送ローラ31及び第2給送ローラ32により送り出された用紙5が搬送される主搬送路51と、この主搬送路51に付設され、用紙5を挟んで搬送する中間ローラ対54、主搬送ローラ対55,排紙ローラ対56と、を備えている。
[第1給送ローラ31,第2給送ローラ32]
第1給送ローラ31は、上トレイ14の後部の上方に配置され、駆動部70(図8参照)により回転駆動される回転軸33とアーム34とを用いて支持されている。アーム34は、第1給送ローラ31が回転可能に一端部に取り付けられ、他端部が回転軸33に回動可能に支持されている。また、アーム34は、回転軸33の回転を第1給送ローラ31に伝達する複数個の伝達ギア35を備えている。
第1給送ローラ31は、アーム34が回転軸33周りに回転することで上トレイ14に載置された用紙5に接触し、伝達ギア35を介して回転軸33の回転が伝達されて回転し、接触する用紙5を上トレイ14の後壁から上方に送り出す。第2給送ローラ32は、第1給送ローラ31と同様に回転軸36とアーム37とを用いて支持され、回転することで下トレイ15に載置された用紙5を送り出す。第1給送ローラ31は請求項に記載の第1給送ローラに相当し、第2給送ローラ32は請求項に記載の第2給送ローラに相当する。
[主搬送路51]
主搬送路51は、ガイド部材53やプラテン22により形成されており、断面弧状の湾曲部51A及びプラテン22と記録ヘッド21との間を通る断面直線状の直線状部51Bを備えたいわゆるUターンパスである。湾曲部51Aにより、上トレイ14の上方に記録部20を配置することができ、複合機10がコンパクトになる。主搬送路51は請求項に記載の搬送路に相当し、湾曲部51Aは請求項に記載の湾曲部に相当する。
主搬送路51は、一端が上トレイ14の後壁の上方に位置し、他端が排紙トレイ16の上方に位置するように設けられている。上トレイ14や下トレイ15から送り出された用紙5は、プラテン22上を前方に向かって搬送され、排紙トレイ16に排出される。
[中間ローラ対54]
中間ローラ対54は、駆動部70により回転される回転軸54Aに固着された複数個の駆動ローラ54B及びこの駆動ローラ54Bに従動する従動ローラ54Cを備えている。中間ローラ対54は、回転軸54Aの軸方向が左右方向9に沿い、且つ、ニップ位置を湾曲部51Aが通る位置に配置され、上トレイ14又は下トレイ15から送り出された用紙5を挟んで搬送する。中間ローラ対54は請求項に記載の第1搬送ローラ対に相当する。
[主搬送ローラ対55]
主搬送ローラ対55は、駆動部70により回転される回転軸55Aに固着された複数個の駆動ローラ55B及びこの駆動ローラ55Bに従動する従動ローラ55Cを備えている。主搬送ローラ対55は、回転軸55Aの軸方向が左右方向9に沿い、且つ、プラテン22の後方に配置され、中間ローラ対54により搬送された用紙5を前方に向かって搬送する。主搬送ローラ対55は請求項に記載の第2搬送ローラ対に相当する。
[排紙ローラ対56]
排紙ローラ対56は、駆動部70により回転される回転軸56Aに固着された複数個の駆動ローラ56B及びこの駆動ローラ56Bに従動する従動ローラ56Cを備えている。排紙ローラ対56は、回転軸56Aの軸方向が左右方向9に沿い且つプラテン22の前方に配置され、主搬送ローラ対55により搬送された用紙5を排紙トレイ16に排出する。
[駆動部70]
駆動部70は、図8に示されたように、正逆いずれの向きにも回転可能な第1駆動モータ71、第2駆動モータ72及び第3駆動モータ73を備えている。各駆動モータ71,72,73には、例えば、DCモータが用いられる。各駆動モータ71,72,73は、プラテン22の左側方に配置され、図示されない電源部から電力が供給される。制御部90は、電源部から各駆動モータ71,72,73への電力供給を制御して各駆動モータ71,72,73の駆動制御を行う。
[第1駆動モータ71]
第1駆動モータ71の駆動力は、後述の駆動伝達切換機構40により、第1給送ローラ31、第2給送ローラ対32、中間ローラ対54及び不図示の保守機構に伝達される。第1駆動モータ71は請求項に記載の第1駆動モータに相当する。
[第2駆動モータ72]
第2駆動モータ72は、シャフトが主搬送ローラ対55の回転軸55Aに直接又はギアを介して連結され、回転軸55Aを回転駆動する。第2駆動モータ72の駆動力は、不図示の第1ベルト伝達機構により回転軸56Aに伝達される。第1ベルト伝達機構は、無端環状のベルトを備え、第2駆動モータ72により回転軸55Aが回転されると、回転軸55Aと共に回転軸56Aを回転させる。第2駆動モータ72及び第1ベルト伝達機構により、主搬送ローラ対55及び排紙ローラ対56は、同じ搬送向き38で用紙5を搬送する向きに且つ同時に回転される。第2駆動モータ72の正回転により用紙5が搬送向き38に搬送されるものとして第2駆動モータ72の回転の向きが定義され、以下説明がされる。第2駆動モータ72は請求項に記載の第2駆動モータに相当する。また、搬送向き38は請求項に記載の搬送向きに相当する。
[第3駆動モータ73]
第3駆動モータ73の駆動力は、不図示の第2ベルト伝達機構によりキャリッジ23に伝達され、キャリッジ23を左右方向9に沿って移動させる。第2ベルト伝達機構は、例えば、キャリッジ23が固着された無端環状のベルトを備え、このベルトが第3駆動モータ73により回転されることでキャリッジ23を左向き又は右向きに移動させる。
[駆動伝達切換機構40]
図3に示された駆動伝達切換機構40は、ギア切換機構41と、ギア切換機構41により切り換えられた駆動力を第1給送ローラ31又は中間ローラ対54に伝達する図8の第1駆動伝達部110と、ギア切換機構41により切り換えられた駆動力を第2給送ローラ31又は中間ローラ対54に伝達する第2駆動伝達部120と、を備え、プラテン22の右側方に配置されている。駆動伝達切換機構40は請求項に記載の駆動伝達切換機構に相当し、第1駆動伝達部110は請求項に記載の第1駆動伝達部に相当し、第2駆動伝達部120は請求項に記載の第2駆動伝達部に相当する。
[ギア切換機構41]
ギア切換機構41は、図3〜5に示されたように、第1駆動モータ71により回転駆動される駆動ギア44と、切換ギア45と、この切換ギア45とそれぞれ噛合可能な歯を有する第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cと、切換ギア45の保持を行う保持機構48と、を備えている。
[駆動ギア44、切換ギア45]
駆動ギア44の回転軸と略平行に支軸47が配置され、この支軸47に切換ギア45が通される。切換ギア45は、支軸47の軸周りに回転可能であって、且つ、支軸47の軸方向(左右方向9)に沿って移動可能である。切換ギア45は、左右方向9における駆動ギア44の幅寸法よりも小さい幅寸法で形成され、駆動ギア44の上記幅寸法の範囲内で左右方向9に移動することで第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢に姿勢変化し、いずれの姿勢においても駆動ギア44と噛合する。切換ギア45が駆動ギア44の左端部と噛合する姿勢を第1姿勢とし、切換ギア45が駆動ギア44の右端部と噛合する姿勢を第3姿勢とし、切換ギア45が右向きに移動することで、図4の第1姿勢、図5(A)の第2姿勢、図5(B)の第3姿勢の順に姿勢変化する。駆動ギア44は請求項に記載の第1ギアに相当し、切換ギア45は請求項に記載の第2ギアに相当する。また、切換ギア45の第1姿勢は請求項に記載の第1姿勢に相当し、第2姿勢は請求項に記載の第2姿勢に相当する。
[保持機構48]
保持機構48については詳説しないが、保持機構48は、図4の第1姿勢と、第1姿勢から姿勢変化した図5(A)の第2姿勢とにおいて切換ギア45を保持し、図5(B)の第3姿勢と、第3姿勢から姿勢変化した第2姿勢とにおいては、切換ギア45を保持しない機能を有し、また、キャリッジ23に設けられた上述の当接片26により左側から押されることで切換ギア45を第1姿勢、第2姿勢及び第3姿勢に姿勢変化させる機能を有している。
[第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46C]
図4,5に示されたように、第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cは、互いに同径にそれぞれ形成され、回転軸が一直線上に並び且つ回転軸が支軸47の軸方向に沿うように配置される。また、第1受けギア46Aは、第1姿勢にある切換ギア45に噛合する位置に配置され、第2受けギア46Bは、第2姿勢にある切換ギア45に噛合する位置に配置され、第3受けギア46Cは、第3姿勢にある切換ギア45に噛合する位置に配置されている。切換ギア45は、第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cのいずれかと噛合し、第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cのいずれか1つを選択して回転させる機能を有する。なお、第3受けギア46Cは、不図示の保守機構を駆動させるためのものであり、例えば、保守機構とは、記録ヘッド21のメンテナンスを実行するメンテナンス機構であるが、詳しい説明は省略される。第1受けギア46Aは請求項に記載の第3ギアに相当し、第2受けギア46Bは請求項に記載の第4ギアに相当する。
[第1駆動伝達部110]
第1駆動伝達部110は、図10(A)に示されたように第1遊星ギア機構111と、第2遊星ギア機構112と、を備えている。第1遊星ギア機構111は、第1受けギア46Aと噛合するサンギア113と、このサンギア113の周囲を公転しながら自転するプラネットギア114と、を備えている。このプラネットギア114は、第1駆動モータ101が逆回転(矢印132参照)したときに、中間ローラ対54の回転軸54Aに回転を伝達する複数個の伝達ギア115の1つに噛合する(114点線参照)。第2遊星ギア機構112は、伝達ギア116によりサンギア113の回転が伝達されるサンギア117と、このサンギア117の周囲を公転しながら自転するプラネットギア118と、を備えている。このプラネットギア118は、第1駆動モータ101が正回転(矢印131参照)したときに、第1給送ローラ31に回転を伝達する複数個の伝達ギア35の1つに噛合する(118実線参照)。上記構成により、第1駆動伝達部110は、正回転する第1駆動モータ101の駆動力を第1給送ローラ31に伝達し、逆回転する第1駆動モータ101の駆動力を中間ローラ対54に伝達すると共に、第1給送ローラ31へ駆動力を伝達しない機能を有している。本実施形態における第1駆動モータ101の正回転は、請求項に記載の第1駆動モータの正回転に相当し、第1駆動モータ101の逆回転は、請求項に記載の第1駆動モータの逆回転に相当する。
[第2駆動伝達部120]
図10(B)に示されたように、第2駆動伝達部120は、第1駆動伝達部110と同様の構成を有し、第3遊星ギア機構121及び第2遊星ギア機構122の2つの遊星ギア機構を備え、逆回転(矢印132参照)する第1駆動モータ101の駆動力を第2給送ローラ32に伝達し、正回転(矢印131参照)する第1駆動モータ101の駆動力を中間ローラ対54に伝達すると共に、第2給送ローラ32へ駆動力を伝達しない機能を有している。
[検知機構]
検知機構は、図2に示された第1センサ81及び第2センサ82と、図8の第1エンコーダ83及び第2エンコーダ84と、を備えている。第1センサ81は、搬送向き38における中間ローラ対54の上流側に配置されている。第2センサ82は、搬送向き38における主搬送ローラ対55の上流側に配置されている。
第1センサ81、第2センサ82は、いわゆるレジストセンサであって構成は周知であるから詳説しないが、例えば、発光ダイオードと、フォトダイオードと、出没可能に主搬送路51に設けられた検出子と、で構成され、用紙5が通過している間と用紙5が通過していないときとで出力が変化する。用紙5が通過している間の第1センサ81及び第2センサ82の出力を第1出力とし、用紙5が通過していないときの出力を第2出力として以下説明がされる。第1センサ81は請求項に記載の第1検知部に相当し、第2センサ82は請求項に記載の第2検知部に相当する。また、第1出力は、請求項に記載の第1出力及び第3出力に相当し、第2出力は請求項に記載の第2出力及び第4出力に相当する。
エンコーダ83,84の構成は周知であるから詳説しないが、エンコーダ83,84は、例えば、発光ダイオードとフォトダイオードとディスクとを備え、このディスクに光が透過する透光部及び光を遮断する遮光部が設けられた構成を有している。ディスクが回転することで、透光部と遮光部とが交互に発光ダイオードの光路上を通過し、フォトダイオードの出力が変化する。ディスクは、各駆動モータ71,72のシャフトや各駆動モータ71,72により回転する回転軸などに取り付けられる。第1エンコーダ83は第1駆動モータ71に付設されている。第2エンコーダ84は第2駆動モータ72に付設されている。
制御部90は、第1エンコーダ83の出力変化をカウントする第1カウンタ91と、第2エンコーダ84の出力変化をカウントする第2カウンタ92と、記憶部94と、を備えている。第1エンコーダ83及び第1カウンタ91は請求項に記載の第1カウント手段に相当し、第2エンコーダ84及び第2カウンタ92は請求項に記載の第2カウント手段に相当する。
記憶部94は、第1〜第3所定値を記憶している。第1所定値は、第1カウンタ91のカウント値についての閾値であり、第1センサ81を通過した用紙5の先端が中間ローラ対54に到達した後、少なくとも所定の時間が経過するような値として設定されている。第2所定値は、第1カウンタ91のカウント値についての閾値であり、用紙5の先端が主搬送ローラ対55に到達した後、少なくとも所定の時間が経過するような値として設定されている。なお、用紙5の先端とは、搬送向き38における用紙5の先端を意味する。第3所定値は、第2カウンタ92のカウント値についての閾値であり、用紙5の頭出しを決める値である。この第3所定値は、例えば、画像データとして外部から入力されて記憶部94に記憶される。記憶部94は請求項に記載の記憶部に相当し、第1所定値は請求項に記載の第1所定量に相当し、第2所定値は請求項に記載の第2所定量に相当する。
[制御部90の動作]
図6,9を参照して、上トレイ14に載置された用紙5に画像を記録する制御について説明がされる。制御部90は、上トレイ14に載置された用紙5への画像記録が指示されると、第3駆動モータ73を駆動してキャリッジ23を移動させ、切換ギア45を第1姿勢に姿勢変化させて第1受けギア46Aを駆動できる状態とし、図6に示された画像記録処理を行う。
図6に示されたように、制御部90は、第1駆動モータ71を正回転させて第1給送ローラ31を回転させ(S1)、上トレイ14から用紙5を主搬送路51に送り出す(図9(A)参照)。次に、制御部90は、送り出した用紙5により第1センサ81の出力が第2出力から第1出力に変化したことを検知すると(S2,Y)、第1カウンタ91でのカウントを開始し(S3)、第1カウンタ91でのカウント値が第1所定値になり(S4,Y)、用紙5が中間ローラ対54に付き当たったと判断すると(図9(B)参照)、第1駆動モータ71の駆動を一旦停止させる(S18)。制御部90は、その後、第1駆動モータ71を逆回転させて中間ローラ対54を回転させ(S5)、用紙5を主搬送ローラ対55に向けて搬送する。つまり、用紙5は、中間ローラ対54に突き当てられて斜行が矯正された後、主搬送ローラ対55に向けて搬送される。中間ローラ対54でのレジスト補正を行う上述の処理は、請求項に記載の第1斜行補正処理に相当する。
制御部90は、中間ローラ対54により搬送された用紙5により第2センサ82の出力が第2出力から第1出力に変化したと判断すると(S6,Y)、第1カウンタ91でのカウントを開始し(S7)、第1カウンタ91でのカウント値が第2所定値になったと判断すると(S8,Y)、第1駆動モータ71の駆動を一旦停止させる(S19)。第2駆動モータ72を正回転させて主搬送ローラ対55を正回転せ(S9)、第2カウンタ92でのカウントを開始する(S10)。つまり、主搬送ローラ対55でもレジスト補正が行われる(図9(C)参照)。主搬送ローラ対55でのレジスト補正を行う上述の処理は、請求項に記載の第2斜行補正処理に相当する。
制御部90は、第2カウンタ92のカウント値が第3所定値になって頭出しが終了したと判断すると(S11,Y)、第1駆動モータ71及び第2駆動モータ72を停止させ(S12)、圧電素子への電力の供給を開始し(S13)、記録ヘッド21にインクを吐出させる。制御部90は、インクを吐出させ終えた後(S14)、画像記録が終了したかを判断し(S15)、画像記録が終了していないと判断した場合は(S15,N)、第1駆動モータ71及び第2駆動モータ72を所定量だけ回転させる改行処理を行う(S16)。ステップS10の頭出し及びステップS16の改行処理において、制御部90は、第1駆動モータ71と第2駆動モータ72とを同期させて駆動する(図9(D)参照)。「同期」とは、搬送向き38に用紙5が搬送される向きに第1駆動モータ71及び第2駆動モータ72を回転させ、且つ、角加速度や角速度を一致させ、或いは、所定量だけずらして第1駆動モータ71及び第2駆動モータ72を回転させることを意味する。制御部90は、画像記録が終了したと判断すると(S15,Y)、第2駆動モータ72を正回転させ(S17)、用紙5を排紙トレイ16に排出する。
制御部90は、上述の改行処理中において、第1センサ81の出力が第1出力から第2出力に変化して搬送向き38における用紙5の後端が第1センサ81に到達した判断した場合、又は、第1カウンタ91のカウント値により用紙5の後端が中間ローラ対54を抜けたと判断した場合は、第1駆動モータ71の駆動を停止させる。第1駆動モータ71と第2駆動モータ72とが同期して駆動されるのは、少なくとも用紙5の後端が第1センサ81に到達したとき又は中間ローラ対54を抜けたときまでである。用紙5は、最初は、中間ローラ対54と主搬送ローラ対55とに挟み持たれて搬送され、用紙5の先端が排紙ローラ対56に到達すると、中間ローラ対54と主搬送ローラ対55と排紙ローラ対56とで搬送され、用紙5の後端が中間ローラ対54を抜けると、主搬送ローラ対55と排紙ローラ対56とに挟み持たれて搬送される。
次に、図7を参照して、下トレイ15に載置された用紙5への画像記録が指示された場合について説明がされる。制御部90は、下トレイ15に載置された用紙5への画像記録が指示されると、第3駆動モータ73を駆動してキャリッジ23を移動させ、切換ギア45を第2姿勢に姿勢変化させて第2受けギア46Bを駆動できる状態とし、図7に示された画像記録処理(ステップS21〜S37)を行う。図7に示された画像記録処理では、図6に示された画像記録処理において、第1駆動モータ71の回転の向きを反対にする以外は、同じ制御を行っている。
本実施形態では、上トレイ14に載置された用紙5に画像を記録する場合も、下トレイ15に載置された用紙5に画像を記録する場合も、同様の制御を行っているが、例えば、上トレイ14に載置された用紙5に画像を記録する場合は、先に送り出した用紙5に画像が記録されている間に次の用紙5を送り出し、中間ローラ対54でのみレジスト補正を行うような高速印刷処理を行ってもよい。また、各トレイにおいて、上述の画像記録処理と高速印刷処理とからユーザが選択できる構成が採用されてもよい。
また、本実施形態では、片面印刷を行う複合機10が説明されたが、周知の構成の反転搬送路が設けられることにより両面印刷を可能とした複合機にも本発明を用いることができる。
また、本実施形態では、主搬送ローラ対55におけるレジスト補正では、主搬送ローラ対55を静止させた状態で行ういわゆる静止レジが説明されたが、逆回転させていた主搬送ローラ対55に突き当てるいわゆる逆転レジでレジスト補正が行われてもよい。また、主搬送ローラ対55に用紙5の先端を一旦通過させた後、主搬送ローラ対55を逆回転させて用紙5の先端を主搬送ローラ対55に突き当てるいわゆる戻しレジにより用紙5の斜行が矯正されてもよい。
また、本実施形態では、第1駆動モータ71により第1給送ローラ31及び第2給送ローラ32と、中間ローラ対54と、を駆動し、中間ローラ対54において静止レジが行われる制御が説明されたが、例えば、中間ローラ対54を第4駆動モータで駆動し、中間ローラ対54で上述の逆転レジや戻しレジにより用紙5の斜行が矯正されてもよい。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、中間ローラ対54が湾曲部51Aに設けられたことにより、湾曲部51Aの曲率半径を小さくしも用紙5を主搬送路55まで搬送することができ、コンパクトな複合機10が実現される。
また、駆動伝達切換機構40により第1駆動モータ71で第1給送ローラ31、第2給送ローラ32、中間ローラ対54及び保守機構の4つの被駆動部を駆動することができ、使用する駆動モータの個数を減らすことができる。
また、中間ローラ対54と主搬送ローラ対55とを同期させて駆動するから、湾曲部51Aと用紙5との間に生じる摩擦力が用紙5の搬送に及ぼす影響を低減でき、その結果、コンパクトであり、且つ、画像記録における位置精度の良い複合機10が実現される。また、複合機10は、中間ローラ対54と主搬送ローラ対55とでそれぞれレジスト補正を行って、合計2回のレジスト補正を行うことで、画像記録の精度を更に高めている。
また、第1給送ローラ31は第1駆動モータ71の正回転でしか回転せず、第2給送ローラ32は第1駆動モータ71の逆回転でしか回転しないから、ギアの切換ミスが生じても、中間ローラ対54が回転するだけで、用紙5が誤って給送される恐れがなく、その結果、ギアの切換ミスによる誤給紙を防止することができる。
また、用紙5を主搬送路51に送り出した後において、第2駆動モータ72の回転の向きを変えるだけで中間ローラ対54を駆動することができ、用紙5の搬送中にギアの切り換えが行われないから、ギアの切換ミスによる紙詰まりが生じることのない複合機10が実現される。
本実施形態では、用紙5の後端が第1センサ81に到達したとき、又は、用紙5の後端が中間ローラ対54を抜けたときに中間ローラ対54を停止させる構成が説明されたが、用紙5の先端が排紙ローラ対56に到達したことを第2カウンタ92のカウント値により判断すると、中間ローラ対54を停止させる構成が採用されてもよい。用紙5は、先端が排紙ローラ対56に到達するまでは中間ローラ対54と主搬送ローラ対55とに挟み持たれて搬送され、先端が排紙ローラ対56に到達すると、主搬送ローラ対55と排紙ローラ対56とに挟み持たれて搬送される。つまり、第1駆動モータ71と第2駆動モータ72とが同時駆動される期間は、用紙5の先端が排紙ローラ対56に到達するまでである。この構成では、第1駆動モータ71の駆動時間を短くすることができ、消費電力を低減することができる。また、用紙種によって中間ローラ対54を停止させるタイミングを変更してもよい。例えば、光沢紙等のコシの強い用紙5の場合、用紙5の後端が中間ローラ対54を抜ける改行処理では、中間ローラ対54を停止して、主搬送ローラ対55のみで用紙を搬送する構成が採用されてもよい。これにより、用紙5の後端飛びによる搬送精度の低下を抑制することができる。
10・・・複合機(画像記録装置)
14・・・上トレイ(第1載置部)
15・・・下トレイ(第2載置部)
21・・・記録ヘッド(記録ヘッド)
31・・・第1給送ローラ(第1給送ローラ)
32・・・第2給送ローラ(第2給送ローラ)
40・・・駆動伝達切換機構(駆動伝達切換機構)
44・・・駆動ギア(第1ギア)
45・・・切換ギア(第2ギア)
46A・・第1受けギア(第3ギア)
46B・・第2受けギア(第4ギア)
54・・・中間ローラ対(第1搬送ローラ対)
55・・・主搬送ローラ対(第2搬送ローラ対)
81・・・第1センサ(第1検知部)
82・・・第2センサ(第2検知部)
90・・・制御部(制御部)
110・・第1駆動伝達部(第1駆動伝達部)
120・・第2駆動伝達部(第2駆動伝達部)

Claims (2)

  1. シート状の被記録媒体が載置される第1載置部と、
    シート状の被記録媒体が載置される第2載置部と、
    湾曲する湾曲部を有する搬送路と、
    上記第1載置部に載置された被記録媒体を上記搬送路に送り出す第1給送ローラと、
    上記第2載置部に載置された被記録媒体を上記搬送路に送り出す第2給送ローラと、
    上記湾曲部に設けられており、上記第1給送ローラにより送り出された被記録媒体を挟んで搬送する第1搬送ローラ対と、
    被記録媒体の搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対より下流側に設けられており、被記録媒体を挟んで搬送する第2搬送ローラ対と、
    上記第2搬送ローラ対により搬送された被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、
    上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ、上記第1搬送ローラ対、上記第2搬送ローラ対の駆動及び上記記録ヘッドにおけるインクの吐出を制御する制御部と、
    正逆いずれの向きにも回転可能な第1駆動モータと、
    上記第1駆動モータの駆動力を上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ、及び上記第1搬送ローラ対に伝達する駆動伝達切換機構と、を備え、
    上記駆動伝達切換機構は、
    上記第1駆動モータにより回転される第1ギアと、
    回転軸が上記第1ギアの回転軸方向に沿うと共に当該回転軸方向に沿って移動可能であって、移動することにより第1姿勢及び第2姿勢に姿勢変化し、両姿勢において上記第1ギアと噛合する第2ギアと、
    上記第1姿勢にある上記第2ギアと噛合する第3ギアと、
    上記第2姿勢にある上記第2ギアと噛合する第4ギアと、
    正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1給送ローラに伝達し、逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第1給送ローラへ駆動を伝達しない上記第1駆動伝達部と、
    逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第2給送ローラに伝達し、正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第2給送ローラへ駆動を伝達しない第2駆動伝達部と、を有し、
    上記制御部は、上記第1給送ローラにより給紙された被記録媒体を上記第1搬送ローラ対に当接させて斜行補正動作を行う第1斜行補正処理と、上記第1搬送ローラ対により搬送された被記録媒体を第2搬送ローラ対に当接させて斜行補正動作を行う第2斜行補正処理と、を実行した後、上記第1搬送ローラ対と上記第2搬送ローラ対とを同期させて断続的に駆動して被記録媒体を搬送し、上記第2搬送ローラ対の停止期間中に上記記録ヘッドにインクを吐出させるものである画像記録装置。
  2. 記第2搬送ローラ対を駆動する第2駆動モータと、
    上記搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対よりも上流側に設けられており、被記録媒体が通過している間は第1出力を出力し、被記録媒体が通過していないときは第2出力を出力する第1検知部と、
    上記搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対より下流側であって、且つ上記搬送向きにおける上記第2搬送ローラ対よりも上流側に設けられており、被記録媒体が通過している間は第3出力を出力し、被記録媒体が通過していないときは第4出力を出力する第2検知部と、
    上記第1検知部の出力が上記第2出力から上記第1出力に変化した後からの上記第1駆動モータの駆動量をカウントする第1カウント手段と、
    上記第2検知部の出力が上記第4出力から上記第3出力に変化した後からの上記第1駆動モータの駆動量をカウントする第2カウント手段と、
    第1所定量及び第2所定量が記憶された記憶部と、を備えており、
    上記制御部は、
    上記第1斜行補正処理において、上記第1カウンタのカウント量が上記第1所定量になるまで上記第1駆動モータを正回転させた後、上記第1駆動モータを逆回転させ、
    上記第2斜行補正処理において、上記第2カウンタのカウント量が上記第2所定量になるまで上記第2駆動モータを静止又は逆回転させた後、上記第2駆動モータを正回転させ、
    上記第2斜行補正処理を実行した後、上記第1駆動モータと上記第2駆動モータとを同期させて断続的に駆動させ、上記第1搬送ローラ対と上記第2搬送ローラ対とによって被記録媒体を搬送するものである請求項1に記載の画像記録装置。
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