JP5345505B2 - 作業車両のアウトリガ装置 - Google Patents

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本発明は、作業車両の車幅内に収まる格納姿勢と、作業車両の側方に張り出して接地する接地姿勢とに変化可能なアウトリガ部材と、格納姿勢を成したアウトリガ部材をロックするロック手段とを備えた作業車両のアウトリガ装置に関する。
従来、作業車両のアウトリガ装置のロック手段は、このアウトリガ部材の支持部に設けられた係止孔と、アウトリガ部材に設けられた係止孔と、これらの係止孔に挿通可能な係止ピンとを有する。2つの係止孔の位置はアウトリガ部材が格納姿勢を成した状態において重なるよう設定されており、これら2つの係止孔に係止ピンを差し込むことによって、アウトリガ部材は格納姿勢を成した状態で接地姿勢の方向に動作しないようロックされるようになっている。(特許文献1参照)
特開平10−297875号公報(段落0013,段落0014,図8,図7)
前述した従来のアウトリガ装置は、アウトリガ部材のロックもロックの解除も人によって行われる。このため、ロックをし忘れた状態で作業車両を走行させること、および、ロックの解除をし忘れた状態でアウトリガ部材が操作されてアウトリガ装置が損傷することが懸念される。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、格納姿勢を成したアウトリガ部材のロックのし忘れおよびロックの解除のし忘れを防止できる作業車両のアウトリガ装置を提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明に係る作業車両のアウトリガ装置は次のように構成されている。
発明に係る作業車両のアウトリガ装置は、作業車両に固定された支持部に回動自在に備えられ、前記作業車両の車幅内に位置する格納姿勢と前記作業車両の側方に張り出して接地する接地姿勢とに変化可能なアウトリガ部材と、このアウトリガ部材を駆動・制御するアウトリガ駆動制御手段と、前記アウトリガ駆動制御手段に対し前記アウトリガ部材の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる指令を出力する接地指令手段と、前記アウトリガ駆動制御手段に対し前記アウトリガ部材の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる指令を出力する格納指令手段と、前記格納姿勢の前記アウトリガ部材をロックするロック手段とを備えた作業車両のアウトリガ装置において、前記ロック手段は、前記支持部に設けられロック位置と解除位置の間を移動可能な可動ロック部材と、この可動ロック部材を付勢してこの可動ロック部材の初期位置をロック位置に規定する付勢手段と、前記接地指令手段から前記アウトリガ駆動制御手段に対し指令が出力され続けている間、前記付勢手段の付勢力に抗して前記可動ロック部材を前記解除位置に保持するロック部材駆動制御手段と、前記アウトリガ部材に設けられ、前記アウトリガ部材が格納姿勢を成した状態において、前記ロック位置に位置する前記可動ロック部材に当接して前記アウトリガ部材を係止する当接板とを有し、前記アウトリガ駆動制御手段は、シリンダチューブが前記支持部に回動自在に支持され、ロッドが前記アウトリガ部材に回動自在に支持された片ロッド形の油圧シリンダであるアウトリガシリンダと、前記アウトリガシリンダに供給される圧油を吐出する第1油圧ポンプと、この第1油圧ポンプと前記アウトリガシリンダの間に介在した方向制御弁と、この方向制御弁を制御する方向制御弁制御手段とを有し、前記方向制御弁は自己復帰式の3位置弁であり、この方向制御弁の弁位置として、前記第1油圧ポンプを作動油タンクに連通させる中立位置と、前記アウトリガシリンダのボトム室側のポートを前記第1油圧ポンプに連通させ、前記アウトリガシリンダのロッド室側のポートを前記作動油タンクに連通させる第1切替位置と、前記アウトリガシリンダのロッド室側のポートを前記第1油圧ポンプに連通させ、前記アウトリガシリンダのボトム室側のポートを前記作動油タンクに連通させる第2切替位置とが設定されており、前記方向制御弁制御手段は、前記接地指令手段からの指令を前記アウトリガ駆動制御手段が受け続けている間、前記方向制御弁に対しその弁位置が前記第1切替位置に切り替わるように制御するとともに、前記格納指令手段からの指令を前記アウトリガ駆動制御手段が受け続けている間、前記方向制御弁に対しその弁位置が前記第2切替位置に切り替わるように制御され、前記方向制御弁と前記アウトリガシリンダのボトム室との間には、そのボトム室から前記方向制御弁に向かう方向の圧油の流れを阻止する油圧パイロット式のボトム室側オペレートチェック弁が設けられており、前記方向制御弁と前記アウトリガシリンダのロッド室との間には、そのロッド室から前記方向制御弁に向かう方向の圧油の流れを阻止する油圧パイロット式のロッド室側オペレートチェック弁が設けられており、前記ロック部材駆動制御手段は、片ロッド形の油圧シリンダであるロックシリンダと、前記ロックシリンダに供給される圧油を吐出する前記第1油圧ポンプとは別の第2油圧ポンプとを有し、前記可動ロック部材は、前記ロックシリンダのシリンダチューブから突出したロッドの部分に設けられており、 前記付勢手段は、前記ロックシリンダのボトム室に設けられ前記ロッドを前記シリンダチューブから押し出す方向の付勢力を発生させるバネであり、前記第2油圧ポンプが圧油を吐出する管路には、前記ボトム室側オペレートチェック弁および前記ロッド室側オペレートチェック弁のそれぞれにパイロット圧を導くパイロットラインが分岐して設けられており、前記管路上における前記2つのパイロットラインの上流には、前記ロックシリンダのロッド室に圧油を導く駆動管路が分岐して設けられており、前記管路上における前記駆動管路の上流には切替弁が設けられており、前記切替弁は自己復帰式の弁であり、この切替弁の弁位置は前記ロッド室を前記作動油タンクに連通させる初期位置から、前記第2油圧ポンプの吐出油を前記ロッド室に導く作動位置に切替可能に設定されており、前記アウトリガ駆動制御手段と前記ロック部材駆動制御手段は、前記切替弁を制御する切替弁制御手段を共有し、この切替弁制御手段は、前記接地指令手段から前記アウトリガ駆動制御手段に対し指令が出力され続けている間、前記切替弁を前記作動位置に保持するよう設定されていることを特徴とする。
本発明に係る作業車両のアウトリガ装置において、アウトリガ部材の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる際、オペレータは接地指令手段を操作する。これにより接地指令手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力される。このとき、ロック手段のロック部材駆動制御手段は可動ロック部材を付勢手段の付勢力に抗してロック位置から解除位置に移動させる。これにより、アウトリガ部材に設けられた当接板は係止状態から開放される。つまり、アウトリガ部材が作業車両の側方に張り出すよう回動することが許可された状態、すなわちロックが解除された状態となる。
一方、接地指令手段からの指令信号を入力したアウトリガ駆動制御手段は、アウトリガ部材を作業車両の側方に張り出すよう回動させようとする。ロック手段は前述のように接地姿勢手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力されたとき、アウトリガ部材の張出しを許可した状態、すなわちロックを解除した状態になるので、アウトリガ部材の姿勢は格納姿勢から接地姿勢方向に変化する。つまり、オペレータは接地指令手段を操作し続けることにより、アウトリガ部材の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させることができる。
逆にアウトリガ部材の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる際、オペレータは格納指令手段を操作する。これにより格納指令手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力され、この指令信号を入力したアウトリガ駆動制御手段はアウトリガ部材を作業車両方向に回動させる。
格納指令手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力され続けている間、ロック部材駆動制御手段が付勢手段の付勢力に抗して可動ロック部材を解除位置に保持している場合、アウトリガ部材に設けられた当接板は可動ロック部材に接触することなく接地姿勢から格納姿勢に変化する。
アウトリガ部材が格納姿勢を成した状態でオペレータが格納指令手段の操作をやめると、格納指令手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力されなくなり、これに伴ってロック部材駆動制御手段は可動ロック部材を解除位置に保持することを終了する。これにより可動ロック部材は付勢手段の付勢力によってロック位置に復帰する。この結果、当接板が可動ロック部材に係止される。すなわちアウトリガ部材が格納姿勢を成した状態でロックされる。
また、格納指令手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力され続けている間、ロック部材駆動制御手段が付勢手段の付勢力に抗して可動ロック部材を解除位置に保持していない場合、可動ロック部材は付勢手段の付勢力によりロック位置に保持される。このため、アウトリガ部材の作業車両方向への回動中、当接板は可動ロック部材に接触する。その後、当接板は可動ロック部材を付勢手段の付勢力に抗して解除位置方向に押し動かしながら、アウトリガ部材とともに作業車両方向に回動する。そして、アウトリガ部材が格納姿勢を成したとき、当接板は可動ロック部材から外れる。これに伴って可動ロック部材は付勢手段の付勢力によりロック位置に復帰し、これにより当接板は可動ロック部材により係止される。すなわちアウトリガ部材が格納姿勢を成した状態でロックされる。
このようにロック手段が動作することによって、アウトリガ部材の姿勢が接地姿勢から格納姿勢に変化する際、および格納姿勢から接地姿勢に変化する際に、格納姿勢を成したアウトリガ部材のロックのし忘れおよびロックの解除のし忘れを防止することができる。
本発明に係る作業車両のアウトリガ装置は次のように動作することにより、ロック手段によるアウトリガ部材のロック解除と、アウトリガ部材の姿勢の変更とを行っている。
接地指令手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力されている間と、格納指令手段からアウトリガ駆動制御手段に対し指令信号が出力されている間、切替弁制御手段は切替弁に電力を供給し、切替弁の弁位置は初期位置から作動位置に保持される。これに伴い、第2油圧ポンプの吐出油が切替弁を通じパイロット圧としてボトム室側オペレートチェック弁およびロッド室側オペレートチェック弁の両方に与えられ、これにより、アウトリガシリンダのボトム室から方向制御弁に向かう方向の圧油の流れと、アウトリガシリンダのロッド室から前記方向制御弁に向かう方向の圧油の流れが両方とも許可される。また、第2油圧ポンプの吐出油は切替弁および駆動管路を通じてロックシリンダのロッド室に流入し、これによってロックシリンダのロッドがバネに抗してシリンダチューブの内方に引き込まれる。このロッドの移動に伴い、可動ロック部材がロック位置から解除位置に移動する。つまり、格納姿勢を成した状態のアウトリガ部材は、ロックが解除された状態となる。
アウトリガ駆動制御手段が接地指令手段からの指令信号を入力すると、そのアウトリガ駆動制御手段のアウトリガ用弁制御手段は、方向制御弁に電力を供給する。これによって方向制御弁の弁位置は中立位置から第1切替位置に切り替わり、第1油圧ポンプの吐出油は方向切替弁を通じてアウトリガシリンダのボトム室に流入し、アウトリガシリンダのロッドをシリンダチューブから押し出そうとする。アウトリガシリンダのロッド室から方向制御弁に向かう方向の圧油の流れは、前述のように切替弁を通じてロッド室側オペレートチェック弁にパイロット圧が与えられたことにより許可された状態であり、またアウトリガ部材のロックは解除された状態であるので、アウトリガシリンダのロッドはボトム室に流入してきた圧油によって、ロッド室内の圧油を方向切替弁を通じて作動油タンクに押し退けながらシリンダチューブから押し出され、これに伴ってアウトリガ部材を作業車両の側方に張り出すよう回動させて格納姿勢から接地姿勢に変化させる。
また、アウトリガ駆動制御手段が格納指令手段からの指令信号を入力すると、そのアウトリガ駆動制御手段のアウトリガ用弁制御手段は、方向制御弁に電力を供給する。これによって方向制御弁の弁位置は中立位置から第2切替位置に切り替わり、第1油圧ポンプの吐出油は方向切替弁を通じてアウトリガシリンダのロッド室に流入し、アウトリガシリンダのロッドをシリンダチューブに引き込もうとする。アウトリガシリンダのボトム室から方向制御弁に向かう方向の圧油の流れは、前述のように切替弁を通じてボトム室側オペレートチェック弁にパイロット圧が与えられたことにより許可された状態であり、また可動ロック部材は解除位置に位置した状態であるので、アウトリガシリンダのロッドはボトム室に流入してきた圧油によって、ボトム室の圧油を方向切替弁を通じて作動油タンクに押し退けながらシリンダチューブの内方に引き込まれ、アウトリガ部材を作業車両方向に回動させて接地姿勢から格納姿勢に変化させる。
本発明によれば、前述のように格納姿勢を成したアウトリガ部材のロックのし忘れおよびロックの解除のし忘れを防止できる。したがって、ロックし忘れた状態での作業車両の走行の防止することができ、かつ、ロックを解除し忘れた状態でアウトリガ部材を操作したことに伴うアウトリガ装置の損傷を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る作業車両の左側面図である。 図1に示した作業車両の走行体および旋回体の背面図である。 図2に示した作業車両の右後側のアウトリガ装置の拡大右側面図である。 図3に示したアウトリガ装置の後側(図の左側)の縦板部材を取り除いて、図3のIV方向から見た状態の図である。 図4に示したアウトリガ部材を駆動・制御するアウトリガ駆動制御手段、および、可動ロック部材を駆動・制御するロック部材駆動制御手段を示す図である。 アウトリガ部材が格納姿勢から接地姿勢に移行している途中におけるアウトリガ駆動制御手段およびロック部材駆動制御手段のそれぞれの状態を示す図である。 アウトリガ部材の接地姿勢への移行が完了したときのアウトリガ駆動制御手段およびロック部材駆動制御手段のそれぞれの状態を示す図である。 アウトリガ部材が接地姿勢から格納姿勢への移行を開始するときのアウトリガ駆動制御手段およびロック部材駆動制御手段のそれぞれの状態を示す図である。
本発明の一実施形態に係る作業車両のアウトリガ装置について図1〜図8を用いて説明する。
本実施形態に係る作業車両1は、図1に示すように、4輪のホイール式走行体2と、この走行体2上に配置されこの走行体2に旋回可能に結合した旋回体3と、この旋回体3前部の略中央に設けられた作業装置4とを有する。旋回体3は、作業装置4の左側方にキャブ3aを有する。このキャブ3aは、旋回体3のフレーム3bに、上方向に伸展可能なリンク部3cを介して結合されている。このリンク部3cが上方向に伸展することによってキャブ3aを図1に示す位置よりも高所に配置できるようになっている。作業装置4は、旋回体3のフレーム3bに回動自在に結合したブーム4aと、このブーム4aの一端に回動自在に結合したアーム4bと、このアーム4bの一端に回動自在に設けられたグラップルバケット4cとを有する。
図2に示すように、走行体2の後部には、左右で対を成すアウトリガ装置10が設けられている。走行体2の前部にも同様に左右で対を成すアウトリガ装置10が設けられている。
作業車両1は、スクラップが山積みされた現場において、スクラップのダンプトラックへの積込作業を行う。この積込作業は、作業車両1をスクラップの山付近に停止させ、かつリンク部3cを上方向に伸展させてキャブ3aを高所に位置させた状態で、グラップルバケット4cをスクラップの山の上部に移動させ、次にスクラップを掴み取り、次に掴み取ったスクラップを旋回体3を旋回させながらダンプトラックの位置まで運び積み込む、という手順を繰り返す作業である。このような動作を作業車両1に行わせるとき、アウトリガ装置10を用いて作業車両1を安定させ、作業車両1が転倒しないようにする。
本実施形態に係るアウトリガ装置10について、図3〜図8に示す作業車両1の右後側のアウトリガ装置10を例に挙げて説明する。
アウトリガ装置10は走行体2の支持部11に備えられている。この支持部11は、図3に示すように前後方向に対向して位置する縦板部材12,13と、図4に示すように縦板部材12,13の間で上下方向に対向して位置し、縦板部材12,13に固定された上板部材14および下板部材15とを有する。
縦板部材12,13の右端部間には、アウトリガ部材16が回動自在に支持されている。図4における17はアウトリガ部材16の回動の支点を成す支軸である。アウトリガ部材16は回動により姿勢が変化するものであり、支軸17側から上方向に延びた姿勢であって作業車両1の車幅内に位置する格納姿勢(図1〜図5に示す姿勢)と、作業車両1の側方に張り出して接地する接地姿勢(図7,図8に示す姿勢)とに変化可能である。格納姿勢から接地姿勢への変化は、格納姿勢を成したアウトリガ部材16が、支持部11に対し離反する方向(図4の矢印A方向)に回動することによる。
支軸17側とは反対側に位置するアウトリガ部材16の端部には、アウトリガフロート18が矢印C方向に回動自在に設けられている。図4における19はアウトリガフロート18の回動支点を成す支軸である。アウトリガフロート18は支軸19と反対側に位置する端部に接地板18aを有する。アウトリガフロート18はアウトリガ部材16の回動に伴い自重により姿勢を変化させるものであり、アウトリガフロート18の重心は、アウトリガフロート18の支軸19がアウトリガ部材16の支軸17と同じ高さ位置よりも低く位置する姿勢をアウトリガ部材16が成した状態において、接地板18aが重力に対して直交する方向に広がった姿勢を成すよう設定されている。
アウトリガ装置10はアウトリガ部材16を駆動・制御するアウトリガ駆動制御手段20をさらに備えている。このアウトリガ駆動制御手段20は、片ロッド形の油圧シリンダであるアウトリガシリンダ21を有する。このアウトリガシリンダ21は縦板部材12,13間に配置されている。アウトリガシリンダ21のシリンダチューブ22は縦板部材12,13に回動自在に支持されている。アウトリガシリンダ21のロッド23はアウトリガ部材16に回動自在に支持されている。図4において、24はシリンダチューブ22の回動支点を成す支軸であり、25はロッド23の回動支点を成す支軸である。
図5に示すように、アウトリガ駆動制御手段20はさらに、作動油タンク26と、この作動油タンク26から作動油を吸い上げて、アウトリガシリンダ21に供給される圧油を吐出する第1油圧ポンプ27とを備えている。
アウトリガ駆動制御手段20はさらに、第1油圧ポンプ27とアウトリガシリンダ21との間に介在している電気操作可能な方向制御弁28を有する。この方向制御弁28は、第1ソレノイド部28aおよび第2ソレノイド部28bの一方に選択的に電力を供給されて作動するスプリングリターン式の3位置弁である。この方向制御弁の弁位置として、ノーマル位置である中立位置Naと、第1ソレノイド部28aに電力が供給されたときに切り替わる第1切替位置Sa1と、第2ソレノイド部28bに電力が供給されたときに切り替わる第2切替位置Sa2とが設定されている。中立位置は、第1油圧ポンプ27を作動油タンク26に連通させる弁位置である。第1切替位置Sa1は、アウトリガシリンダ21のボトム室側のポートPaを第1油圧ポンプ27に連通させ、アウトリガシリンダ21のロッド室側のポートPbを作動油タンク26に連通させる弁位置である。第2切替位置Sa2は、アウトリガシリンダ21のロッド室側のポートPbを第1油圧ポンプ27に連通させ、アウトリガシリンダ21のボトム室側のポートPaを作動油タンク26に連通させる弁位置である。
アウトリガ駆動制御手段20はさらに、方向制御弁28に供給する電力を制御するコントローラ29を有する。このコントローラ29は、図示してないが、CPU(Central Processing Unit)、予め定められた制御プログラムおよびデータを記憶したROM(Read Only Memory)、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等を備え、制御プログラムおよびデータにより設定された機能として、方向制御弁28に供給される電力を制御する方向制御弁制御手段29aを有する。
コントローラ29には、接地指令スイッチ37と格納指令スイッチ38とが電気的に接続されている。これら接地指令スイッチ37と格納指令スイッチ38は自己復帰式のプッシュスイッチである。接地指令スイッチ37は、プッシュ操作によりオンして、アウトリガ部材16の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる旨の指令に相当する指令信号(電気信号)をコントローラ29、すなわちアウトリガ駆動制御手段20に対して出力する接地指令手段である。格納指令スイッチ38は、プッシュ操作によりオンして、アウトリガ駆動制御手段20に対しアウトリガ部材16の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる旨の指令に相当する指令信号(電気信号)をコントローラ29、すなわちアウトリガ駆動制御手段20出力する格納指令手段である。
コントローラ29の方向制御弁制御手段29aは、接地指令スイッチ37からの指令信号を入力したときに、方向制御弁28に対しその弁位置が第1切替位置Sa1に切り替わる電力を供給するよう、すなわち、図6に電気信号線を太くして示すように、第1ソレノイド部28aに対し電力を供給するよう設定されている。また、コントローラ29は格納指令スイッチ38からの指令信号を入力したときに、方向制御弁28に対しその弁位置が第2切替位置Sa2に切り替わる電力を供給するよう、すなわち、図8に電気信号線を太くして示すように、第2ソレノイド部28bに対し電力を供給するよう設定されている。
アウトリガ駆動制御手段20はさらに、方向制御弁28とアウトリガシリンダ21との間にボトム室側オペレートチェック弁30とロッド室側オペレートチェック弁31とを有する。ボトム室側オペレートチェック弁30は、方向制御弁28とアウトリガシリンダ21のボトム室との間に介在しており、そのボトム室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れを阻止する。このボトム室側オペレートチェック弁30は油圧パイロット部30aを有する油圧パイロット式の弁であり、その油圧パイロット部30aにパイロット圧が与えられると、ボトム室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れを許可する状態となる。ロッド室側オペレートチェック弁31は方向制御弁28とアウトリガシリンダ21のロッド室31aとの間に介在しており、そのロッド室31aから方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れを阻止する。このロッド室側オペレートチェック弁31は油圧パイロット部31aを有する油圧パイロット式の弁であり、その油圧パイロット部31aにパイロット圧が与えられると、ロッド室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れを許可する状態となる。
アウトリガ駆動制御手段20はさらに、作動油タンク26から作動油を吸い上げてと管路33に吐出する第2油圧ポンプ32を有する。その管路33からは、ボトム室側オペレートチェック弁30の油圧パイロット部30aに圧油を導くパイロットライン34と、ロッド室側オペレートチェック弁31の油圧パイロット部31aに圧油を導くパイロットライン35とが分岐している。
アウトリガ駆動制御手段20はさらに、管路33上に電気操作可能な切替弁36に有する。この切替弁36は、ソレノイド部36aに電力を供給されて作動するスプリングリターン式の2位置弁である。切替弁36の弁位置は、ボトム室側オペレートチェック弁30の油圧パイロット部30aおよびロッド室側オペレートチェック弁31の油圧パイロット部31aを作動油タンク26に連通させる初期位置Nbから、それらの油圧パイロット部30a,31aに第2油圧ポンプ32の吐出油を導く作動位置Sbに切替可能に設定されている。
コントローラ29は、制御プログラムおよびデータにより設定された機能として、切替弁36のソレノイド部36aに供給する電力を制御する切替弁制御手段29bをさらに有する。その切替弁制御手段29bは、図6,図8に電気信号線を太くして示すように、コントローラ29が接地指令スイッチ37からの指令信号を入力し続けている間、および、コントローラ29が格納指令スイッチ38からの指令信号を入力し続けている間、切替弁36のソレノイド部36aに対し電力を供給するものである()。
アウトリガ装置10はさらにロック手段40を備えている。このロック手段40は、図4に示すように、ガイド筒49に摺動可能に挿入された可動ロック部材41と、アウトリガ部材16に設けられ、アウトリガ部材16が格納姿勢を成した状態において可動ロック部材41の下方に突出して位置する当接板42とを有する。
ロック手段40はさらに、可動ロック部材を駆動・制御するロック部材駆動制御手段45を有する。このロック部材駆動制御手段45は、上板部材14に設けられたロックシリンダ44(油圧シリンダ)を有する。このロックシリンダ44は片ロッド形の油圧シリンダであり、ロッド46がアウトリガ部材16側を向いた姿勢で上板部材14に固定されている。ガイド筒49はシリンダチューブ44aに設けられている。可動ロック部材41は、ロックシリンダ44のシリンダチューブ44aから突出したロッド46の部分に設けられている。ロッド46がシリンダチューブ45に対して摺動することにより、可動ロック部材41はロック位置(図5に示す位置)と解除位置(図6に示す位置)の間を移動する。
ロックシリンダ44のボトム室44aには、バネ47(コイルスプリング)が設けられている。このバネ47はロッド46をシリンダチューブ45から押し出す方向の付勢力を発生させる。可動ロック部材41はロッド46に設けられているので、可動ロック部材41はロッド46を介してバネ47によりロック位置方向に付勢されている。つまり、バネ47は可動ロック部材41を付勢して可動ロック部材41の初期位置をロック位置に規定する付勢手段である。
ロック部材駆動制御手段45は、アウトリガ駆動制御手段20との間で前出の第2油圧ポンプ32、切替弁36、および、切替弁36に供給する電力を制御する切替弁制御手段29bとしてのコントローラ29を共有している。
ロック部材駆動制御手段45において、第2油圧ポンプ32はロックシリンダ44を駆動するための圧油を吐出するものである。前出のパイロットライン34,35の上流であって前出の切替弁36の下流からは、駆動管路48が分岐してロックシリンダ44のロッド室44bに接続されている。これにより、切替弁36の弁位置が作動位置Sbに切り替わると、ロックシリンダ44のロッド室44bに第2油圧ポンプ32の吐出油が供給され、ロッド46がバネ47に抗して駆動されることになる。ロック部材駆動制御手段45において、切替弁36の弁位置の初期位置Nbはロッド室44bを作動油タンク26に連通させる弁位置であり、作動位置Sbは第2油圧ポンプ32の吐出油をロッド室44bに導く弁位置である。
このように構成されたアウトリガ装置10は、次の「(1)」,「(2)」ように動作する。
(1) はじめに、アウトリガ部材16の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる際の動作について説明する。
アウトリガ部材16の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる際、オペレータは接地指令スイッチ37をプッシュ操作する。このプッシュ操作により、接地指令スイッチ37からコントローラ29に対し指令信号が与えられる。このとき、ロック部材駆動制御手段45においては、コントローラ29の切替弁制御手段29bにより切替弁36のソレノイド部36aに電力を供給し、これによって切替弁36の弁位置は初期位置Nbから作動位置Sbに切り替わる。これに伴い、第2油圧ポンプ32の吐出油が切替弁36および駆動管路48を通じてロックシリンダ44のロッド室44bに流入し、ロッド46はバネ47に抗してシリンダチューブ45に引き込まれる。この結果、可動ロック部材41はロック位置から解除位置に移動する。これにより、アウトリガ部材16に設けられた当接板42は可動ロック部材41による係止状態から開放される。つまり、アウトリガ部材16が作業車両1の側方に張り出すよう回動することが許可された状態、すなわちロックが解除された状態になる。
アウトリガ駆動制御手段20においては、接地指令スイッチ37からの指令信号を入力したコントローラ29の切替弁制御手段29bにより切替弁36のソレノイド部36aに電力を供給し、これによって切替弁36の弁位置が作動位置Sbに切り替わると、第2油圧ポンプ32の吐出油はパイロットライン34,35のそれぞれを介してボトム室側オペレートチェック弁30の油圧パイロット部30a、ロッド室側オペレートチェック弁31の油圧パイロット部31aのそれぞれに供給される。この結果、アウトリガシリンダ21のロッド室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れが許可された状態、すなわちロッド室から作動油タンク26に向かう方向の圧油の流れが許可された状態になる。
アウトリガ駆動制御手段20において、前述のようにコントローラ29の切替弁制御手段29bにより切替弁36のソレノイド部36aに電力を供給することと並行して、コントローラ29の方向制御弁制御手段29aにより方向制御弁28の第1ソレノイド部28aに電力を供給する。これによって方向制御弁28の弁位置が中立位置Naから第1切替位置Sa1に切り替わり、第1油圧ポンプ27の吐出油が方向制御弁28を通じてアウトリガシリンダ21のボトム室に流入する。つまり、アウトリガ部材16は作業車両1の側方に張り出す方向(図6の矢印A方向)に回動しようとする。
今、アウトリガ駆動制御手段20におけるロッド室側オペレートチェック弁31は、アウトリガシリンダ21のロッド室から作動油タンク26に向かう圧油の流れを許可した状態である。さらに、アウトリガ部材16はロックが解除された状態である。したがって、アウトリガシリンダ21のロッド23は第1油圧ポンプ27からボトム室に流入してきた圧油により、ボトム室にロッド室内の圧油を作動油タンク26に押し退けながらシリンダチューブ22から押し出され、これに伴い、アウトリガ部材16は作業車両1の側方に張り出す方向(図6の矢印A方向)の動作を開始する。
オペレータは接地指令スイッチ37を押し続けることにより、アウトリガ駆動制御手段20においてアウトリガシリンダ21のロッド室21aから作動油タンク26に向かう圧油の流れが許可された状態と、アウトリガ部材16のロックが解除された状態をアウトリガ装置10に継続させ、アウトリガシリンダ21によりアウトリガ部材16の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる。
オペレータはアウトリガ部材16の姿勢が接地姿勢になったことを確認した後、接地指令スイッチ37のプッシュ操作をやめる。これに伴い、接地指令スイッチ37からコントローラ29に対し指令信号が与えられなくなる。このとき、アウトリガ駆動制御手段20においては、切替弁制御手段29bとしてのコントローラ29が切替弁36のソレノイド部36aに対する電力の供給を停止し、これにより切替弁36の弁位置が作動位置Sbから初期位置Nbに自己復帰する。このため、第2油圧ポンプ32の吐出油はボトム室側オペレートチェック弁30の油圧パイロット部30aにも、ロッド室側オペレートチェック弁31の油圧パイロット部31aにも供給されなくなるとともに、油圧パイロット部30a,31aに供給されていたパイロット圧は切替弁36を通じて作動油タンク26に逃がされる。この結果、アウトリガシリンダ21のボトム室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れも、ロッド室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れも阻止された状態になる。すなわち、ボトム室内の圧力とロッド室内の圧力とが保持された状態になる。これによってアウトリガ部材16が接地姿勢に保持される。
(2) 次に、アウトリガ部材16の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる際の動作について説明する。
アウトリガ部材16を接地姿勢から格納姿勢に変化させる際、オペレータは格納指令スイッチ38をプッシュ操作する。このプッシュ操作により、格納指令スイッチ38からコントローラ29に対し指令信号が与えられる。このとき、ロック部材駆動制御手段45においては、コントローラ29の切替弁制御手段29bにより切替弁36のソレノイド部36aに電力を供給し、これによって切替弁36の弁位置は初期位置Nbから作動位置Sbに切り替わる。これに伴い、第2油圧ポンプ32の吐出油が切替弁36および駆動管路48を通じてロックシリンダ44のロッド室44bに流入し、ロッド46がバネ47に抗してシリンダチューブ45に引き込まれる。この結果、可動ロック部材41はロック位置から解除位置に移動する。これにより、アウトリガ部材16に設けられた当接板42は可動ロック部材41による係止状態から開放される。つまり、アウトリガ部材16が作業車両1の側方に張り出すよう回動することが許可された状態、すなわちロックが解除された状態となる。
アウトリガ駆動制御手段20においては、格納指令スイッチ38からの指令信号を入力したコントローラ29の切替弁制御手段29bにより切替弁36のソレノイド部36aに電力を供給し、これによって切替弁36の弁位置が作動位置Sbに切り替わると、第2油圧ポンプ32の吐出油はパイロットライン34,35のそれぞれを介してボトム室側オペレートチェック弁30の油圧パイロット部30a、ロッド室側オペレートチェック弁31の油圧パイロット部31aのそれぞれに供給される。この結果、アウトリガシリンダ21のロッド室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れが許可された状態、すなわちロッド室から作動油タンク26に向かう方向の圧油の流れが許可された状態になる。ここまでの動作は「(1)」で説明した動作と同じである。次の動作からが「(1)」で説明した動作と異なる。
アウトリガ駆動制御手段20において、前述のようにコントローラ29の切替弁制御手段29bにより切替弁36のソレノイド部36に電力を供給することと並行して、今回はコントローラ29の方向制御弁制御手段29aにより方向制御弁28の第2ソレノイド部28bに電力を供給する。これにより方向制御弁28の弁位置が中立位置Naから第2切替位置Sa2に切り替わり、第1油圧ポンプ27の吐出油が方向制御弁28を通じてアウトリガシリンダ21のロッド室に流入する。つまり、アウトリガ部材16は作業車両1側に跳ね上がる方向(図8の矢印B方向)に回動しようとする。
今、アウトリガ駆動制御手段20におけるボトム室側オペレートチェック弁30は、アウトリガシリンダ21のボトム室から作動油タンク26に向かう圧油の流れを許可した状態である。したがって、アウトリガシリンダ21のロッド23は第1油圧ポンプ27からロッド室に流入してきた圧油により、ボトム室内の圧油を作動油タンク26に押し退けながらシリンダチューブ22の内方に引き込まれ、これに伴ってアウトリガ部材16が作業車両1側に跳ね上がる方向(図8の矢印B方向)の動作を開始する。
オペレータは格納指令スイッチ38を押し続けることにより、アウトリガ駆動制御手段20においてアウトリガシリンダ21のボトム室から作動油タンク26に向かう圧油の流れが許可された状態と、アウトリガ部材16のロックが解除された状態をアウトリガ装置10に継続させて、アウトリガ部材16の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる。
オペレータはアウトリガ部材16の姿勢が格納姿勢になったことを確認した後、格納指令スイッチ38のプッシュ操作をやめる。これに伴い、格納指令スイッチ38からコントローラ29に対し指令信号が与えられなくなる。このとき、アウトリガ駆動制御手段20においては、コントローラ29の切替弁制御手段29bが切替弁36のソレノイド部36aに対する電力の供給を停止し、これにより切替弁36の弁位置が作動位置Sbから初期位置Nbに自己復帰する。このため、第2油圧ポンプ32の吐出油はボトム室側オペレートチェック弁30の油圧パイロット部30aにも、ロッド室側オペレートチェック弁31の油圧パイロット部31aにも供給されなくなるとともに、油圧パイロット部30a,31aに供給されていたパイロット圧は切替弁36を通じて作動油タンク26に逃がされる。この結果、アウトリガシリンダ21のボトム室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れも、ロッド室から方向制御弁28に向かう方向の圧油の流れも阻止された状態になる。すなわち、ボトム室内の圧力とロッド室内の圧力とが保持された状態になる。これによってアウトリガ部材16が格納姿勢に保持される。
さらに、ロック部材駆動制御手段45においては、コントローラ29の切替弁制御手段29bにより切替弁36のソレノイド部36aに対する電力の供給を停止し、切替弁36の弁位置が作動位置Sbから初期位置Nbに自己復帰したことに伴い、ロックシリンダ44のロッド室44bが切替弁36を介して作動油タンク26に連通する。これにより、ロッド46はバネ47によって、ロッド室44b内の圧油を作動油タンク26に押し退けながらシリンダチューブ45から押し出され、これに伴って可動ロック部材41が解除位置からロック位置に移動する。この結果、可動ロック部材41は、当接板42の上方に突出して当接板42を係止する。つまり、格納姿勢を成した状態のアウトリガ部材16がロックされる。
本実施形態に係るアウトリガ装置10によれば次の効果を得られる。
アウトリガ装置10においては、アウトリガ部材16の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる際と接地姿勢から格納姿勢に変化させる際とにロック手段40が動作する。これにより、格納姿勢を成したアウトリガ部材16のロックのし忘れおよびロックの解除のし忘れを防止することができる。したがって、ロックし忘れた状態での作業車両の走行を防止することができ、かつ、ロックを解除し忘れた状態でアウトリガ部材を操作したことに伴うアウトリガ装置の損傷を防止することができる。
なお、前述の実施形態においては、切替弁36はアウトリガ駆動制御手段20とロック部材駆動制御手段45との間で共有されるものであり、これによりアウトリガ装置10の油圧回路を簡素化できるが、本発明はそれに限定されるものではない。つまり、アウトリガ駆動制御手段20とロック部材駆動制御手段45とで個別に切替弁が設けられていてもよい。この場合、管路33上の駆動管路48よりも下流にアウトリガ駆動制御手用の切替弁が設けられ、駆動管路48上にロック部材駆動制御手段用の切替弁が設けられることになる。この構成では、アウトリガ部材16の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる際は、2つの切替弁を両方とも作動させ、アウトリガ部材16の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる際には、2つの切替弁のうちアウトリガ駆動制御用の切替弁のみ作動させる切替弁制御手段が、コントローラ29に備えられていればよい。つまり、アウトリガ部材16の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる際には、ロック部材駆動制御手段用の切替弁を作動させる必要はない。その理由は次の通りである。
ロック駆動制御用の切替弁が初期位置にある場合、ロックシリンダ44のロッド室44bはその切替弁を介して作動油タンク26に連通しているため、可動ロック部材はバネ47によりロック位置に保持されている。したがって、アウトリガ部材16の作業車両1方向への回動中、当接板42は可動ロック部材41に接触する。その後、当接板42は可動ロック部材41をバネ47に抗して解除位置方向に押し動かしながら、アウトリガ部材16とともに作業車両1方向に回動する。そして、アウトリガ部材16が格納姿勢を成したとき、当接板42は可動ロック部材41に対し下方に外れる。これに伴って可動ロック部材41はバネ47によりロック位置に復帰し、これによって当接板42は可動ロック部材41により係止される。すなわちアウトリガ部材16が格納姿勢を成した状態でロックされる。したがって、アウトリガ部材16の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる際には、2つの切替弁のうちアウトリガ駆動制御用の切替弁のみ作動させ、ロック部材駆動制御手段用の切替弁を作動させる必要はない。
1 作業車両
10 アウトリガ装置
11 支持部
16 アウトリガ部材
20 アウトリガ駆動制御手段
21 アウトリガシリンダ
22 シリンダチューブ
23 ロッド
26 作動油タンク
27 第1油圧ポンプ
28 方向制御弁
28a 第1ソレノイド部
28b 第2ソレノイド部
29 コントローラ
29a 方向制御弁制御手段
29b 切替弁制御手段
30 ボトム室側オペレートチェック弁
30a 油圧パイロット部
31 ロッド室側オペレートチェック弁
31a 油圧パイロット部
32 第2油圧ポンプ
33 管路
34,35 パイロットライン
36 切替弁
36a ソレノイド部
37 接地指令スイッチ
38 格納指令スイッチ
40 ロック手段
41 可動ロック部材
42 当接板
43 ロック部材駆動制御手段
44 ロックシリンダ
46 ロッド
47 バネ
48 駆動管路

Claims (1)

  1. 作業車両に固定された支持部に回動自在に備えられ、前記作業車両の車幅内に位置する格納姿勢と前記作業車両の側方に張り出して接地する接地姿勢とに変化可能なアウトリガ部材と、このアウトリガ部材を駆動・制御するアウトリガ駆動制御手段と、前記アウトリガ駆動制御手段に対し前記アウトリガ部材の姿勢を格納姿勢から接地姿勢に変化させる指令を出力する接地指令手段と、前記アウトリガ駆動制御手段に対し前記アウトリガ部材の姿勢を接地姿勢から格納姿勢に変化させる指令を出力する格納指令手段と、前記格納姿勢の前記アウトリガ部材をロックするロック手段とを備えた作業車両のアウトリガ装置において、
    前記ロック手段は、
    前記支持部に設けられロック位置と解除位置の間を移動可能な可動ロック部材と、
    この可動ロック部材を付勢してこの可動ロック部材の初期位置をロック位置に規定する付勢手段と、
    前記接地指令手段から前記アウトリガ駆動制御手段に対し指令が出力され続けている間、前記付勢手段の付勢力に抗して前記可動ロック部材を前記解除位置に保持するロック部材駆動制御手段と、
    前記アウトリガ部材に設けられ、前記アウトリガ部材が格納姿勢を成した状態において、前記ロック位置に位置する前記可動ロック部材に当接して前記アウトリガ部材を係止する当接板とを有し、
    前記アウトリガ駆動制御手段は、シリンダチューブが前記支持部に回動自在に支持され、ロッドが前記アウトリガ部材に回動自在に支持された片ロッド形の油圧シリンダであるアウトリガシリンダと、前記アウトリガシリンダに供給される圧油を吐出する第1油圧ポンプと、この第1油圧ポンプと前記アウトリガシリンダの間に介在した方向制御弁と、この方向制御弁を制御する方向制御弁制御手段とを有し、
    前記方向制御弁は自己復帰式の3位置弁であり、この方向制御弁の弁位置として、前記第1油圧ポンプを作動油タンクに連通させる中立位置と、前記アウトリガシリンダのボトム室側のポートを前記第1油圧ポンプに連通させ、前記アウトリガシリンダのロッド室側のポートを前記作動油タンクに連通させる第1切替位置と、前記アウトリガシリンダのロッド室側のポートを前記第1油圧ポンプに連通させ、前記アウトリガシリンダのボトム室側のポートを前記作動油タンクに連通させる第2切替位置とが設定されており、
    前記方向制御弁制御手段は、前記接地指令手段からの指令を前記アウトリガ駆動制御手段が受け続けている間、前記方向制御弁に対しその弁位置が前記第1切替位置に切り替わるように制御するとともに、前記格納指令手段からの指令を前記アウトリガ駆動制御手段が受け続けている間、前記方向制御弁に対しその弁位置が前記第2切替位置に切り替わるように制御され、
    前記方向制御弁と前記アウトリガシリンダのボトム室との間には、そのボトム室から前記方向制御弁に向かう方向の圧油の流れを阻止する油圧パイロット式のボトム室側オペレートチェック弁が設けられており、前記方向制御弁と前記アウトリガシリンダのロッド室との間には、そのロッド室から前記方向制御弁に向かう方向の圧油の流れを阻止する油圧パイロット式のロッド室側オペレートチェック弁が設けられており、
    前記ロック部材駆動制御手段は、片ロッド形の油圧シリンダであるロックシリンダと、前記ロックシリンダに供給される圧油を吐出する前記第1油圧ポンプとは別の第2油圧ポンプとを有し、
    前記可動ロック部材は、前記ロックシリンダのシリンダチューブから突出したロッドの部分に設けられており、
    前記付勢手段は、前記ロックシリンダのボトム室に設けられ前記ロッドを前記シリンダチューブから押し出す方向の付勢力を発生させるバネであり、
    前記第2油圧ポンプが圧油を吐出する管路には、前記ボトム室側オペレートチェック弁および前記ロッド室側オペレートチェック弁のそれぞれにパイロット圧を導くパイロットラインが分岐して設けられており、前記管路上における前記2つのパイロットラインの上流には、前記ロックシリンダのロッド室に圧油を導く駆動管路が分岐して設けられており、前記管路上における前記駆動管路の上流には切替弁が設けられており、
    前記切替弁は自己復帰式の弁であり、この切替弁の弁位置は前記ロッド室を前記作動油タンクに連通させる初期位置から、前記第2油圧ポンプの吐出油を前記ロッド室に導く作動位置に切替可能に設定されており、
    前記アウトリガ駆動制御手段と前記ロック部材駆動制御手段は、前記切替弁を制御する切替弁制御手段を共有し、この切替弁制御手段は、前記接地指令手段から前記アウトリガ駆動制御手段に対し指令が出力され続けている間、前記切替弁を前記作動位置に保持するよう設定されている
    ことを特徴とする作業車両のアウトリガ装置。
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