JP4494319B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、バックホー等の作業機に関する。
従来より、ブレーカやグラップル等のアタッチメントが装着される作業装置を備えたバックホーが開示されている(例えば、特許文献1)。
アタッチメントは、油圧シリンダ等のアクチュエータを運転席に設けられた操作部材で動かすことによって動作させることができる。バックホーのエンジンを駆動させた状態では操作部材は操作可能であり、このような状態で操作部材を動かすとアクチュエータが作動してアタッチメントが動作していた。また、バックホーではアタッチメントの動作態様を変更することができる。
特開2002−39373号公報
しかしながら、上述したようにエンジンを駆動させた状態では、操作部材を操作するとアタッチメントが動作するので、操作部材を操作しないときは、不用意に操作部材が動かないように注意する必要があった。
また、上述したようにアタッチメントの動作態様を変更した後に、バックホーを操作する作業者が別の作業者に変更した場合に、アタッチメントの動作態様がわからないままに操作部材の操作をすぐに開始すると、初動作の制御が難しいことがあった。
本発明は上記問題点に鑑み、操作部材の操作、即ち、アタッチメントの操作を行いやすい作業機を提供するようにしたものである。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、アタッチメントが装着される作業装置と、前記アタッチメントを動作させるアクチュエータと、このアクチュエータを介して各アタッチメントを操作する操作部材と、この操作部材の操作に対応して前記アクチュエータが動作するように制御する制御部とを備えた作業機において、前記制御部には、前記操作部材の操作に応じてアクチュエータを動作させる有効モードと、操作部材を操作してもアクチュエータを動作させないようにする無効モードとが具備されており、前記アクチュエータを動かすための動力源が作動可能な状態で、オン位置にあるキースイッチがオフ位置に切り換わったときに前記制御部を有効モードから無効モードに自動的に設定し、前記キースイッチがオフ位置からオン位置に切り換わったときに前記制御部を無効モードに自動的に保持し、前記キースイッチがオン位置にあるときに、無効モードの前記制御部を有効モードに切り換える動作と有効モードの前記制御部を無効モードに切り換える動作とを手動で行うモード切換手段が具備されている点にある。
他の技術的手段は、前記制御部には、前記アクチュエータの動作態様を変更させる複数の動作モードが具備されており、前記制御部は、前記キースイッチがオン位置からオフ位置に切り換わったときに、そのときの前記動作モードをモード記憶部に記憶するように構成されている点にある。
他の技術的手段は、前記制御部は、前記モード切換手段によって無効モードから有効モードに変更した際に、前記モード記憶部に記憶している動作モードに設定される点にある。
他の技術的手段は、前記操作部材の操作終了の判断は、エンジンのキースイッチをオフしたとき、又は、操作部材を操作不能にロックするレバーロック装置によって操作部材がロックされたときになされる点にある。
本発明によれば、操作部材の操作、即ち、アタッチメントの操作を行いやすい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図19は、本発明のバックホー等の作業機を示している。
図17に示すように、作業機(バックホー)1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから構成されている。
走行装置2は、ゴム製覆帯を有する左右一対の走行体4を備え、両走行体4を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。また、該走行装置2の前部にはドーザ5が設けられている。
旋回体3は、走行装置2上に旋回ベアリング11を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台12と、該旋回台12の前部に備えられた作業装置13(掘削装置)とを有している。旋回台12上には、エンジン7,ラジエータ8,運転席9,燃料タンク,作動油タンク等が設けられている。また、旋回台12上には運転席9を囲むキャビン14が設けられ、前記エンジン7は左右方向右側に配置されて開閉ボンネット15等で覆われている。
エンジン7は、エンジン始動キーで図示しないイグニッションスイッチ(キースイッチ)をオフ位置からオン位置に切り換えた後に、キースイッチをスタート位置にすることで始動するようになっている。
作業装置13は、旋回台12の前部に左右方向の中央部よりやや右寄りにオフセットして設けられた支持ブラケット16に上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット17と、該スイングブラケット17に基部側を左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持されたブーム18と、該ブーム18の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて前後揺動自在に支持されたアーム19と、該アーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット20とを備えている。
スイングブラケット17は、旋回台12内に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動され、ブーム18は、該ブーム18とスイングブラケット17との間に介装されたブームシリンダ22の伸縮によって揺動され、アーム19は、該アーム19とブーム18との間に介装されたアームシリンダ23の伸縮によって揺動され、バケット20は、該バケット20とアーム19との間に介装されたバケットシリンダ21の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
アーム19の先端部には、バケット20の代わりにグラップル90,サム91,ブレーカ92,ブラッシュカッタ93,チルトバケット,ロータリーグラーブル等の各種アタッチメントが装着できるようになっている。また、アーム19の先端部には、バケット20の代わりに取り付けられたアタッチメントを動作させるためのアクチューエータに対し、作動油を供給する作動油供給部(図示省略)が設けられている。
上述したスイングシリンダ、ブームシリンダ22、アームシリンダ23、バケットシリンダ21等の各アクチュエータは作動油によって動作するようになっている。即ち、作業機は旋回台12上に設けられた作動油タンク内の作動油を油圧ポンプ29で複数の制御弁24(24a,24b,24c,24d,24e)に供給し、各制御弁24を介してそれぞれのアクチュエータに作動油を送ることによって各アクチュエータは作動するようになっている。
図18,19に示すように、各アタッチメントは運転席9に設けられた操作部材25によって操作される。この操作部材25は、運転席9の左右両側に設けられた左右各操作レバー26L,26Rと、左右各操作レバー26L,26Rの一方のグリップ部に設けられたボリュームスイッチ27(手元操作部)とを有している。例えば、ボリュームスイッチ27は右操作レバー26Rのグリップ部に設けられている。左右各操作レバー26L,26Rは、中立位置から前後左右に揺動自在に支持されており、ボリュームスイッチ27はグリップ上で中立位置から左右に揺動自在に支持されている。
左右各操作レバー26L,26Rやボリュームスイッチ27を操作したとき、これらの操作量(操作角度)をポジションメータやセンサ等で検出し、操作量を電気的に操作信号に変換して制御部28(図1参照)に出力するようになっている。
図1は、アクチュエータを動作させるシステム構成図を示しており、図2はアクチュエータを動作させる油圧回路図を示している。
左右各操作レバー26L,26R,ボリュームスイッチ27はCPU等で構成された制御部28に電気的に接続されており、この制御部28には、動作スイッチ30,設定スイッチ31,第1選択スイッチ(左側選択スイッチ)32,第2選択スイッチ(右側選択スイッチ)33,キースイッチ34が接続されている。また、制御部28には、複数の電磁弁35(35a,35b,35c,35d,35e,35f,35g,35h,35i,35j)が電気的に接続されている。
制御部28は左右各操作レバー26L,26Rやボリュームスイッチ27の操作量(操作角度)に応じた操作信号S1が入力されると、その操作信号S1(操作量)に対応した作動信号S2を各電磁弁35に出力する。
図2に示すように、各電磁弁35には第1油路38aを介して第1ポンプ37からパイロット油が供給されるようになっており、各電磁弁35の開閉により各制御弁24にかかるパイロット圧が変化するようになっている。また、各制御弁24には第2油路38bを介して第2ポンプ39から作動油が供給されるようになっており、各制御弁24にかかるパイロット圧によって当該制御弁24の開度が決定して各アクチュエータに作動油が供給されるようになっている。
操作部材25の操作による各アクチュエータの基本動作について説明する。
例えば、左操作レバー26Lを中立位置より前側に揺動すると、制御部28は左操作レバー26Lの前側への操作量(操作角度)の操作信号S1に応じてアームダンプ用電磁弁35aのソレノイド36aに所定値の電流、即ち、作動信号S2を出力する。そうすると、アームダンプ用電磁弁35aは電流値、言い換えれば、左操作レバー26Lの前側への操作量に対応した操作信号S1に応じて開き、その結果、アーム用制御弁24aのパイロット圧が制御され、アーム19が左操作レバー26Lの前側への操作量に比例する速さでダンプ動作する。
左操作レバー26Lを中立位置より後側に揺動すると、制御部28は左操作レバー26Lの後側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じてアーム掻き用電磁弁35bのソレノイド36bに所定値の電流を出力する。そうすると、アーム掻き用電磁弁35bは電流値に応じて開き、その結果、アーム用制御弁24aのパイロット圧が制御され、アーム19が左操作レバー26Lの後側への操作量に比例する速さで掻き動作する。
左操作レバー26Lを中立位置より左側に揺動すると、制御部28は左操作レバー26Lの左側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じて左旋回用電磁弁35cのソレノイド36cに所定値の電流を出力する。そうすると、左旋回用電磁弁35cは電流値に応じて開き、その結果、旋回用制御弁24bのパイロット圧が制御され、旋回モータM1が駆動して旋回台12が左操作レバー26Lの左側への操作量に比例する速さで左旋回する。
左操作レバー26Lを中立位置より右側に揺動すると、制御部28は左操作レバー26Lの右側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じて右旋回用電磁弁35dのソレノイド36dに所定値の電流を出力する。そうすると、右旋回用電磁弁35dは電流値に応じて開き、その結果、旋回用制御弁24bのパイロット圧が制御され、旋回モータM1が駆動して旋回台12が左操作レバー26Lの右側への操作量に比例する速さで右旋回する。
右操作レバー26Rを中立位置より前側に揺動すると、制御部28は右操作レバー26Rの前側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じてブーム下降用電磁弁35eのソレノイド36eに所定値の電流を出力する。そうすると、ブーム下降用電磁弁35eは電流値に応じて開き、その結果、ブーム用制御弁24cのパイロット圧が制御され、ブーム18が右操作レバー26Rの前側への操作量に比例する速さで下降する。
右操作レバー26Rを中立位置より後側に揺動すると、制御部28は右操作レバー26Rの後側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じてブーム上昇用電磁弁35fのソレノイド36fに所定値の電流を出力する。そうすると、ブーム上昇用電磁弁35fは電流値に応じて開き、その結果、ブーム用制御弁24cのパイロット圧が制御され、ブーム18が右操作レバー26Rの後側への操作量に比例する速さで上昇する。
右操作レバー26Rを中立位置より左側に揺動すると、制御部28は右操作レバー26Rの左側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じてバケット掻き用電磁弁35gのソレノイド36gに所定値の電流を出力する。そうすると、バケット掻き用電磁弁35gは電流値に応じて開き、その結果、バケット用制御弁24dのパイロット圧が制御され、バケット20が右操作レバー26Rの左側への操作量に比例する速さで掻き動作する。
右操作レバー26Rを中立位置より右側に揺動すると、制御部28は右操作レバー26Rの右側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じてバケットダンプ用電磁弁35jのソレノイド36jに所定値の電流を出力する。そうすると、バケットダンプ用電磁弁35jは電流値に応じて開き、その結果、バケット用制御弁24dのパイロット圧が制御され、バケット20が右操作レバー26Rの右側への操作量に比例する速さでダンプ動作する。
ボリュームスイッチ27を中立位置より一方(左側)に揺動すると、制御部28はボリュームスイッチ27の左側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じて左SP用電磁弁35hのソレノイド36hに所定値の電流を出力する。そうすると、左SP用電磁弁35hは電流値に応じて開き、その結果、SP用制御弁24eのパイロット圧が制御され、アーム19の先端部に装着したアタッチメントを一方向に動かすことができる。例えば、図6(a)に示すように、アーム19の先端部に左右に揺動して挟み込みのできるグラップル90を装着している場合、グラップル90のはさみ動作が行える。
ボリュームスイッチ27を中立位置より他方(右側)に揺動すると、制御部28はボリュームスイッチ27の右側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じて右SP用電磁弁35iのソレノイド36iに所定値の電流を出力する。そうすると、右SP用電磁弁35iは電流値に応じて開き、その結果、SP用制御弁24eのパイロット圧が制御され、アーム19の先端部に装着したアタッチメントを他方向に動かすことができる。例えば、アーム19の先端部にグラップル90を装着している場合、グラップル90の開き動作が行える。
したがって、SP用制御弁24eに接続した2つの電磁弁35h,35iを開閉することで、アタッチメントを両方向に作動させることができる。
図3,4は、ボリュームスイッチ27を中立位置から左右揺動させたときにおける制御部28の制御マップを示している。図3,4において、横軸はボリュームスイッチ27の操作量(操作信号)で縦軸はそれぞれのSP用電磁弁35h,35iに出力する作動信号S2の電流値を示している。制御部28の制御マップは操作量を電流値に変換する変換線Lを有しており、制御部28は変換線Lに基づいて、ボリュームスイッチ27の操作量をその操作量に略比例した電流値に変換してそれを作動信号S2としてそれぞれのSP用電磁弁35h,35iに出力するようになっている。
図3,4に示すように、原点より左側の変換線L1は、ボリュームスイッチ27を左側に揺動(左側揺動)したときに操作量を電流値に変換するためのものであり、原点Oより右側の変換線L2は、ボリュームスイッチ27を右側に揺動(右側揺動)したときに操作量を電流値に変換するためのものである。
したがって、制御部28は、ボリュームスイッチ27の左側揺動と右側揺動とのそれぞれに対し独立した変換線L1,L2を有しており、左側揺動と右側揺動とのそれぞれの操作量は揺動の向きに対応した変換線L1,L2によってそれぞれ個別に電流値に変換されるようになっている。
ここで、原点Oを中心としてボリュームスイッチ27を右側に操作したときの操作量をプラス側、ボリュームスイッチ27を左側に操作したときの操作量をマイナス側とすると、制御部28は、操作量がプラスであるときはプラスの電流を出力し、操作量がマイナスであるときはマイナスの電流を出力する。
なお、図4は、変換線L1,L2のうち一方の変換線Lをカットした例を示している。即ち、図4における変換線L1の点線は、左側揺動における変換線L1をカットしたことを示している。制御部28の制御マップでは、後述するように、作動信号カット機能44によって、左右各揺動のすくなくともどちらか一方の変換線L1,L2をカットして制御することが可能である。
制御マップによる制御において、基準レべル(0レベル)を基準とし、ボリュームスイッチ27を右側揺動した場合はその電流値が大きいほど、右SP用電磁弁35iの開度は大きく、ボリュームスイッチ27を左側揺動した場合はその電流値が小さいほど、左SP用電磁弁35hの開度は大きくなるように制御される。即ち、制御マップによるSP用電磁弁35h,35iの制御では、基準レベルに電流値が近づくほどそれぞれのSP用電磁弁35h,35iの開度は小さく、電流値が基準レベルから離れるほど各SP用電磁弁35h,35iの開度は大きくなるように制御を行う。
さて、制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に対応した電流値を多段に設定する作動信号可変機能40を有している。言い換えれば、制御部28はボリュームスイッチ27操作によって決められた1の操作量に対して、その操作量を電流値に変換する値を数個有している。実施例での制御マップでは、例えば、操作量がA点であるとき、この操作量に対応する電流値を複数個(9個)有している。
具体的には、制御部28の制御マップは、左側揺動と右側揺動のそれぞれにおいて、それぞれの1の操作量に対しその操作量を電流に変換するための変換線Lを複数本(例えば9本)備えている。
各変換線Lは、それぞれ中間部分の傾きが異なっていて操作量が大きくなるにつれて出力する電流値が次第に大きく又は小さくなるようになっている。各変換線Lの中間部分の傾きの大きさをレベルとするとそのレベルは多数段となっている。レベル9に対応する変換線Lの傾きが一番大きく、レベルの数値が小さくなるほど変換線Lの傾きは小さくなっている。
ボリュームスイッチ27の右側揺動における各変換線L2を例にとると、その制御マップでは操作量がA点であるとき、レベル9の変換線L2の電流値が一番大きく、レベルが小さくなるほど操作量のA点に対して変換する電流値が小さくなるように構成されている。なお、基準レべルに対する各変換線Lの傾きは、それぞれ一定の角度(例えば5度ごと)ごとにするのが好ましい。
ここで、制御マップによる制御を行った場合のアクチュエータの動作について、ボリュームスイッチ27を右側揺動させた場合を例にとり説明する。なお、制御マップによる制御を行う場合は、後述するように、複数の変換線Lのうち1つが選択される。
レベル9の変換線Lを選択し、ボリュームスイッチ27を右側に揺動させると、操作量に対応する電流値の大きさ及びその変化量(変換線Lで言うと傾き)が大きいので、ボリュームスイッチ27を少しだけ揺動させても出力される電流値及びその変化量は大きくなる。その結果、右SP用電磁弁35iの開度が大きくなるとともにその右SP用電磁弁35iの開くスピードが早くなるので、アーム19の先端部に装着したアタッチメントの動作速度は速くなると共に、ボリュームスイッチ27操作に対する反応速度(素早く反応する)が速くなる。
一方で、レベル1の変換線Lが選択し、ボリュームスイッチ27を右側に揺動させると、操作量に対応する電流値の大きさ及びその変化量が小さく、レベル9と同じようにボリュームスイッチ27を揺動させてもその操作量に対して出力される電流値及びその変化量は小さくなる。その結果、右SP用電磁弁35iの開度が小さくなるとともに、右SP用電磁弁35iの開くスピードは遅くなり、アーム19の先端部に装着したアタッチメントの動作速度は遅くなるとともにボリュームスイッチ27操作に対してゆっくりと反応する(反応速度が遅い)。
したがって、変換線Lのレベルが高いもので制御を行うと、アタッチメントの動作速度を速くできると共に、操作量に対する反応速度を速くすることができる。また、変換線Lのレベルが低いもので制御を行うと、アタッチメントの動作速度を遅くできると共に、操作量に対する反応速度を遅くすることができる。
図5に示すように、制御部28には複数のモードが具備されている。即ち、制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に応じてアクチュエータを動作させる有効モードと,ボリュームスイッチ27を操作してもアクチュエータを動作させない無効モードと,アクチュエータの動作態様を変更する動作モードと,ボリュームスイッチ27の操作量に応じてアクチュエータの速度変化量を多段に設定する設定モードとを有している。
次に各モードについて説明する。
制御部28が有効モードに設定されているときは、ボリュームスイッチ27から操作信号が制御部28に入力されると、その制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に応じた電流(作動信号S2)を各SP用電磁弁35h,35iに出力する。制御部28が無効モードに設定されているときは、ボリュームスイッチ27から操作信号が入力されても、その制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に応じた電流を各SP用電磁弁35h,35iに出力しない、即ち、制御部28は無効モードのときは、各SP用電磁弁35h,35iに電流を出力せず、SP用のアクチュエータが動作しないように制御する。
制御部28が設定モードに設定されているときは、作動信号可変機能40によって、各左右揺動における変換線Lのレベルを選択をすることができる。即ち、ボリュームスイッチ27の右側揺動に対応する9本の変換線L2に対して、1つの変換線Lを選択することができると共に、ボリュームスイッチ27の左側揺動に対応する9本の変換線L1に対して、1つの変換線Lを選択することができる。
図7(a)に示すように、制御部28が設定モードに設定されているときは、表示装置40の表示部41に左側揺動(L)及び右側揺動(R)の変換線Lのレベルが表示される。そして、図7(b)に示すように、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33を押すと、押された側のレベルがカウントアップしていく。ここで、レベルが最大(レベル9)になると、レベルは最小(レベル0)に戻り、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33によるレベルの値は0〜9までのループとなる。
なお、レベル0とは制御マップでの横軸を示しており、制御部28は、レベル0のときは変換線Lが用いられないので操作量に対応する電流値は常に0となる。
そして、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33で揺動側(左揺動又は右揺動)のレベルを決定し、例えば、設定スイッチ31を押すと設定モードが終了する。そうすると、決定したレベルがレベル記憶部43に記憶され、動作する際には、レベル記憶部43に記憶されたレベルが呼び出され、そのレベルが変換線Lのレベルとなる。
したがって、制御部28に具備した作動信号可変機能40によって、変換線Lのレベルを変更することができ、変換線Lのレベルを変更することで各SP用電磁弁35h,35iに操作量に対応した電流値(作動信号S2)を多段に変更することができるようになる。
動作モードには、両方向動作モードと、一方向動作モードとを有している。制御部28が両方向動作モードに設定されているときは、ボリュームスイッチ27の左右両方の揺動に応じて各SP用電磁弁35h,35iのそれぞれに電流値を出力する。制御部28が一方向動作モードに設定されているときは、ボリュームスイッチ27を左右両方に揺動させても両方のSP用電磁弁35h,35iに電流を出力せず、一方のみのSP用電磁弁に電流を出力する。即ち、図4に示すように、制御部28が一方向動作モードに設定されているとき、制御部28は制御マップに基づいて制御する際、左右他方の変換線Lをカットして、他方のSP用電磁弁には作動信号S2を出力しない作動信号カット機能44を具備している。この作動信号カット機能44によって、2つのSP用電磁弁のうち1つのSP用電磁弁を作動しないようにしているので、アクチュエータを一方向のみに動かすことが可能となる。
両方向動作モードは、両方向全開モードと、両方向速度制限モードとを有している。制御部28が両方向全開モードに設定されているときは、前記設定モードで左右各揺動に対してそれぞれ変換線Lのレベルが設定されていても、左右各揺動の変換線Lのレベルは一番大きなものに固定される。例えば、左側揺動の変換線L1のレベルを7,右側揺動の変換線L2のレベルを3に設定モードで設定していたとしても、両方向全開モードで動作させる場合は、変換線L1,L2のレベルは最大の9にそれぞれ固定され、このレベル9の変換線L1,L2に基づいて各SP用電磁弁35h,35iは制御される。
制御部28が両方向速度制限モードに設定されているときは、前記設定モードによって設定された変換線L1,L2のレベルに基づいて、左右各揺動の操作量が電流値に変換される。例えば、左側揺動の変換線L1のレベルを7,右側揺動の変換線L2のレベルを3に設定モードで設定していた場合、両方向速度制限モードに設定されているときは、変換線L1のレベルを7とし、変換線L2のレベルを3として、設定したレベルの変換線L1,L2を用いて各SP用電磁弁35h,35iは制御される。
一方向動作モードは一方向速度制限モードを有している。制御部28が一方向速度制限モードに設定されているときは、図4に示すように、ボリュームスイッチ27の左側揺動又は右側揺動のどちらか一方の変換線Lをカットして2つのSP用電磁弁のうち一方のSP用電磁弁に電流を出力する。即ち、制御部28は制御マップで制御を行う際、設定モードで設定したレベルに対応する変換線L(カットされない変換線L)を用いて操作量を電流値に変換し、その信号を一方のみのSP用電磁弁に出力する。
例えば、左側揺動の変換線L1のレベルを7,右側揺動の変換線L2のレベルを3に設定モードで設定していた場合、一方向速度制限モードに設定されているときは、レベル7の変換線L1又はレベル3の変換線L2のどちらかをカットして、一方のみの制御を行う。
次に各モードの設定について説明をする。
前記有効モード,無効モードは制御部28に電気的に接続された動作スイッチ30やキースイッチ34によって切り替えることができるようになっている。具体的には、アクチュエータを作動させる動力源が作動しない状態(例えば、エンジン7が停止している状態)にしたときは、エンジン7のイグニッションスイッチ(キースイッチ34)がオンからオフになり、このようにキースイッチ34がオフした際には制御部28は無効モードになる。
キースイッチ34をオンからオフにして制御部28を無効モードにした際、制御部28はキースイッチ34をオフする前の動作モードをモード記憶部46に記憶する。例えば、キースイッチ34をオフする前に一方向動作モードが選択されていたときには、キースイッチ34をオフした際にそのモードをモード記憶部46に記憶する。言い換えれば、制御部28はキースイッチ34をオフしたときに、ボリュームスイッチ27の操作を終了したと判断して、選択されていた動作モード、この場合は一方向動作モードで作業を終了したことをモード記憶部46に記憶する。
そして、キースイッチ34をオフからオンすると、作業機の機器にバッテリーの電力が供給されて、アクチュエータを作動させるための動力源となるエンジン7、油圧ポンプ29等が作動可能な状態になる。この状態で動作スイッチ30を押すと、制御部28は無効モードから有効モードに切り替わるようになっている。即ち、キースイッチ34をオフからオンした状態のみでは制御部28は無効モードから有効モードに切り替わらず、さらに、動力源が作動可能な状態で動作スイッチ30を押すと、制御部28は無効モードから有効モードに変更(切り替わる)するようになっている。
これから分かるように、バックホーには、制御部28が無効モードに設定されているときに、無効モードから有効モードに切り換えるモード切換手段(モード確認手段)が具備されている。このモード切換手段は制御部28に組み込まれたプログラムや動作スイッチ30等によって構成されている。
モード切換手段によって制御部28が無効モードから有効モードに変更すると、制御部28はモード記憶部46に記憶している動作モードに設定される。即ち、制御部28が有効モードに変更した際に、当該制御部28はモード記憶部46に記憶しているモードを呼び出して、呼び出したモードに自動的に設定する。例えば、上記で説明したように、キースイッチ34をオンからオフした際のモードが一方向動作モードであり、そのモードをモード記憶部46が記憶しているとすると、キースイッチ34をオフからオンして且つ無効モードから有効モードに切り替えた際に、制御部28の動作モードは一方向動作モードに自動的になる。
キースイッチ34をオフからオンにして動作スイッチ30を押すと無効モードから有効モードに切り替わるが、さらに、動作モードを押すと、動作モード選択状態になる。具体的には、図8に示すように、動作モードは、有効モードに切り替えた後、動作スイッチ30を押すごとに、両方向全開モード,両方向速度制限モード,一方向速度制限モードの順に切り替わり、一方向速度制限モードのときに動作スイッチ30を押すと両方向全開モードに変わってループするようになっている。
図9〜15のフローチャートを用いて各モードの詳細について説明する。
図9は無効モードから有効モードに切り替わる際のフローチャートを示している。エンジン7の停止時は、制御部28は無効モードになっていてボリュームスイッチ27を揺動させても制御部28はSP用電磁弁35h,35iに電流を出力せず、制御弁24及びアクチュエータは動作しない。
ステップ1で、キースイッチ34がオンされているか否かを判断する。より詳しくは、キースイッチ34がオフであるときCPU等から構成された制御部28は制御不能状態であり、キースイッチ34がオンされた状態、即ち、制御部28にキースイッチ34がオンされた信号が入力されると、制御部28は制御可能状態となる。
ステップ2で、キースイッチ34がオンの状態で、動作スイッチ30が押されたか否かを判断する。動作スイッチ30が押されれば、ステップ3に進み、動作スイッチ30が押されていないときは、制御部28のモードを無効モードに保持し、ボリュームスイッチ27の操作がされても各SP用電磁弁35h,35iに電流を出力しない状態に保持する。
ステップ3で、制御部28のモードをモード切換手段によって無効モードから有効モードに切り替える。これによって、ボリュームスイッチ27を操作するとアクチュエータを動かすことができるようになる。ステップ4で、制御部28はモード記憶部46に記憶しているモードを呼び出して、呼び出したモードに自動的に設定する。ステップ5で、表示装置41の表示部42に呼び出されたモードを表示する。これによって、どのモードになっているか確認することができる。
ステップ6で、制御部28は呼び出された動作モードで制御を行う。即ち、制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に対応してSP用電磁弁35h,35iに電流を出力する。ステップ7で、動作スイッチ30が押された否かを判断する。動作スイッチ30が押されるとステップ8に進んで図8に示した動作モード選択へ移行し、動作モードの切り替えを行うことができる。
図10は有効モードから無効モードに切り替わる際のフローチャートを示している。
ステップ10で制御部28はキースイッチ34がオフされたか否かを判断する。ステップ11制御部28にキースイッチ34のオフ信号が入力されると、モード記憶部46に現在の動作モードを記憶する。ステップ12で制御部28は有効モードから無効モードに切り替える。
したがって、エンジン7を始動させるエンジン始動キーでキースイッチ34をオフしてエンジン7停止したときに制御部38が無効モードになる。
なお、有効モードの際に無効モードにできるスイッチを設けておき、スイッチを押すことによって有効モードから無効モードに切り換えるようにしてもよい。
図11は設定モードのフローチャートを示している。
ステップ31で制御部28は設定スイッチ31が押されたか否かを判断する。即ち、制御部28に設定スイッチ31のオン信号が入力されるとステップ32に進む。ステップ32で、図7(a)に示すように、左右揺動の各変換線Lレベルを表示装置41の表示部42に表示する。
ステップ33で、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33が押されたか否かを判断する。左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33が押されてなければステップ32へ戻る。ステップ34で、図7(b)に示すように、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33を押すごとに、押された選択スイッチに対応する制御マップの変換線Lのレベルをカウントアップする。
ステップ35で、制御部28は設定が完了したか否かを判断する。即ち、制御部28は設定スイッチ31が押されると設定終了と判断する。制御部28は設定が終了するとステップ36に進み、そうでなければステップ32に戻る。
ステップ36で、ステップ34でカウントアップされた左右揺動に対する各レベルをそれぞれレベル記憶部43に記憶する。
設定モード、即ち、作動信号可変機能40によれば、操作量に対応して各SP用電磁弁35h,35iに出力する電流をそれぞれ独立して設定することが可能である。レベル記憶部43には、左側揺動と右側揺動とのレベルが独立した状態で記憶される。
図12は両方向全開モードのフローチャートを示している。
ステップ41で、動作スイッチ30によって制御部28が両方向全開モードに設定されると、制御部28は制御マップの左右各揺動の変換線Lのレベルを最大に固定する。ステップ42で、表示装置41の表示部42にモードが両方向全開モードであること、そして、ボリュームスイッチ27の左右揺動のレベルが最大であることを表示する。
ステップ43で、制御部28は制御マップの最大レベルに設定された変換線Lを用いてボリュームスイッチ27の操作量に応じて作動信号S2を各SP用電磁弁35h,35iに出力する。
したがって、両方向全開モードによれば、制御マップの変換線L1,L2のレベルを最大に固定しているため、変換線L1,L2の傾きや変換線L1,L2での出力電流値が最大となるので、ボリュームスイッチ27を最大に揺動させたときのアタッチメントの動作速度を一番速くすることができると共に、ボリュームスイッチ27の操作に対する反応速度も素早くできる。
図13は両方向速度制限モードのフローチャートを示している。
ステップ51で、動作スイッチ30によって制御部28が両方向速度制限モードに設定されると、制御部28はレベル記憶部43から左側揺動と右側揺動との両方に対応する変換線Lのレベルを呼び出す。ステップ52で、表示装置41の表示部42に両方向速度制限モードであること、そして、ボリュームスイッチ27の左側揺動と右側揺動とのそれぞれの変換線Lのレベルを表示する。
ステップ53で、制御部28は個別に呼び出されたレベルに対応する各変換線Lを用いて当該ボリュームスイッチ27の操作量に応じて作動信号S2を各SP用電磁弁35h,35iに出力する。
したがって、両方向速度制限モードによれば、設定モードで設定した変換線L1,L2のレベルを用いてアクチュエータ(アタッチメント)を操作できるので、各アタッチメントの操作に適した動作速度で作業が行えると共に、同じ種類のアタッチメントであっても作業状況によって、動作速度を速くしたり遅くした状態で作業が行える。
図14は一方向速度制限モードのフローチャートを示している。
ステップ61で、動作スイッチ30によって制御部28が一方向速度制限モードに設定されると、制御部28はレベル記憶部43から左側揺動と右側揺動との両方に対応する変換線Lのレベルを呼び出し、それぞれの揺動に対するレベルを表示する。ステップ62で図7(c)に示すように、一方向の動作をさせるボリュームスイッチ27の選択画面を表示する。
ステップ63で、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33が押されたか否かを判断する。制御部28は左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33が押されれば、ステップ64に進み。左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33が押されなければステップ62に戻る。
ステップ64で、制御部28は選択スイッチで選択された側に対応する変換線Lのレベルをレベル記憶部43から呼び出し、選択されてない側に対応する変換線Lをカットする。例えば、図4に示すように、右側選択スイッチ33が押された場合は、右側揺動に対する変換線Lのレベルを呼び出し、当該変換線Lを用いて当該ボリュームスイッチ27の操作量に応じて作動信号S2をSP右側電磁弁35に出力する。制御マップによる制御において、選択されなかった左側揺動に対する制御マップの変換線Lはすべてカットされ、ボリュームスイッチ27を左側に揺動しても制御部28は作動信号S2をSP左電磁弁35に出力をしない。
したがって、一方向速度制限モードによれば、設定モードで設定した変換線L1,L2
のどちらかを用いてアクチュエータ(アタッチメント)を一方向のみに操作できると共に、各アタッチメントの操作に適した動作速度で作業が行えると共に、同じ種類のアタッチメントであっても作業状況によって、動作速度を速くしたり遅くした状態で作業が行える。
以上、各モードによれば、例えば、図6(a)に示すようなグラップル90をアームの先端に装着し、両方向全開モードを選択して動作させれば、グラップル90を素早く動作をさせることができる。一方で、設定モードで変換線Lのレベルを最大よりも小さくし、両方向速度制限モードを選択すれば、そのグラップル90の速度を制限した状態、即ち、ゆっくりと動作させることができる。また、例えば、図6(b)に示すようなサム91をアームの先端に装着し、両方向全開モードを選択して動作させれば、サム91を素早く開閉させることができる。一方で、設定モードで変換線Lのレベルを最大よりも小さくし、両方向速度制限モードを選択すれば、そのサム91を速度を制限した状態、即ち、ゆっくりと動作をさせることができる。
例えば、図6(c)に示すようなブレーカ92をアームの先端に装着し、一方向速度制限モードを選択すれば、ブレーカ92を動作させることができる。ここで、設定モードのときに変換線Lのレベルを最大にして一方向速度制限モードを選択すると、ブレーカ92を最大の速度で動作させることができる。一方で、設定モードで変換線Lのレベルを最大よりも小さくし、一方向速度制限モードを選択すれば、そのブレーカ92を速度を制限した状態、即ち、ゆっくりと動作をさせることができる。例えば、図6(d)に示すようなブラッシュカッタ93をアームの先端に装着し、一方向速度制限モードを選択すれば、ブラッシュカッタ93を一方向に回転動作させることができる。ここで、設定モードのときに変換線Lのレベルを最大にして一方向速度制限モードを選択すると、ブラッシュカッタ93を最大の速度で動作させることができる。一方で、設定モードで変換線Lのレベルを最大よりも小さくし、一方向速度制限モードを選択すれば、そのブラッシュカッタ93を速度を制限した状態、即ち、ゆっくりと動作をさせることができる。
以上、作業機によれば、様々なアタッチメントに対応して、その速度を変化させることができ、最適な動作を行うことができる。
図15,16は上述した設定モードを変更した実施例を示している。上述した設定モードでは左右揺動に対する変換線Lのレベル設定をそれぞれ個別に行えるようにしていたが、この実施例では、左右揺動に対する変換線Lのレベル設定を同時(同じレベル)に設定できるようにしたものである。この場合は、左右揺動に対する各変換線Lのレベルは同じ値になので2つの選択スイッチの代わりに1つのレベルアップスイッチに代えるのがよい。
ステップ71で制御部28は設定スイッチ31が押されたか否かを判断する。即ち、制御部28に設定スイッチ31のオン信号が入力されるとステップ72に進む。ステップ72で、図16(a)に示すように、変換線Lレベルを表示装置41の表示部42に表示する。
ステップ73で、そして再度、レベルアップスイッチが押されたか否かを判断する。設定スイッチ31が押されてなければステップ72へ戻る。ステップ74で、図16(b)に示すように、レベルアップスイッチを押すごとにレベルをそれぞれカウントアップする。
ステップ75で、制御部28は設定が完了したか否かを判断する。即ち、制御部28は設定スイッチ31が押されると設定終了と判断する。制御部28は設定が終了するとステップ76に進み、そうでなければステップ72に戻る。ステップ76で、ステップ74でカウントアップされたレベルをそれぞれレベル記憶部43に記憶する。
したがって、制御部28の制御マップにおける変換線Lのレベルは左右揺動のどちらとも同じものとなり、動作モードで制御する場合には、同じレベルの変換線Lに基づいて左右揺動に対する制御が行われる。
以上、作業機の制御部28には、アクチュエータを動かすためのエンジン7等の動力源が作動可能な状態で、ボリュームスイッチ27の操作に応じてアクチュエータを動作させる有効モードと、ボリュームスイッチ27を操作してもアクチュエータを動作させないようにする無効モードとが具備されており、制御部28が無効モードに設定されているときに、無効モードから有効モードに切り換えるモード切換手段が具備されているので、例えば、エンジン7を始動してアタッチメントをボリュームスイッチ27で操作する際は、無効モードから有効モードに変えなければアタッチメントが動かない。
したがって、作業者は、アタッチメントを操作する際は、例えば、動作スイッチ30を押して無効モードから有効モードに確認した上で操作するようになるので、動作スイッチ30操作上の手続きを確認でき、より安全に操作を行うことができる。
また、ボリュームスイッチ27を操作しない場合に無効モードにしておけば、グリップ部を握って操作レバーを操作している際にも、グリップ部のボリュームスイッチ27が動いてもボリュームスイッチ27に対応するアタッチメントが動かないので、操作レバーの操作が行い易い。
制御部28はエンジン7を停止するなど、ボリュームスイッチ27の操作を終了した際に、そのときの動作モードをモード記憶部46に記憶すると共に、有効モードから無効モードに変更するように構成されているため、無効モードから有効モードに切り換えた際に、モード記憶部46に記憶した動作モードからアクチュエータの操作を行うことができ、操作する毎に動作モードを設定する必要がなくなるので、操作が簡単に行うことができる。
本発明の作業機は、上記で示した実施形態に限定されない。即ち、上記の実施の形態では制御部28はSP用電磁弁35h,35iを制御するための制御マップを備えていたが、変換線Lを複数有する制御マップはSP用電磁弁35h,35iのみに限定されず、アーム19、バケット20、旋回台12等の各制御弁24のパイロット圧を変更するための電磁弁35を制御するためのものであってもよい。このようにすれば、アーム19の先端に装着されるグラップル90,サム91,ブレーカ92,ブラッシュカッタ93,チルトバケット,ロータリーグラーブル等のアタッチメントの速度等の制御をできるだけでなく、変換線Lのレベルを変更することでアーム19、バケット20、旋回台12等の速度制御が可能となる。
また、上記の実施の形態では、有効モードや無効モードはボリュームスイッチ27に対してその制御を有効や無効にすべく、制御部28に有効モードや無効モードが設定されていたが、有効モードや無効モードの制御はボリュームスイッチ27に限定されず、左右各操作レバー26L,26Rに対して行っても良い。即ち、無効モードによって左右各操作レバー26L,26Rを操作してもアクチュエータが動作しないようにし、有効モードによって左右各操作レバー26L,26Rの操作に基づいてアクチュエータを動作させるのがよい。
また、上記の実施の形態では、エンジン7のキースイッチ34をオフしたときに操作部材25(ボリュームスイッチ27)の操作終了と判断して、有効モードから無効モードに切り換えていたが、これに代え、操作部材25を操作不能にロックするレバーロック装置によって操作部材25がロックされたときになされるようにしてもよい。具体的には、図19に示すように作業機1に設けられたレベーロック装置は、操作部材25の近傍に設けられたロックレバー86を上方に回動する(図18の符号a)ことで、図示しないアンロード弁によって第1油路38aや第2油路38bをアンロードして各制御弁24に作動油が供給されないようにすると共に、ロックレバー86を上方から下側に回動する(図18の符号b)ことでアンロード弁によって第1油路38aや第2油路38bをロードして各制御弁24に作動油が供給可能にするものであり、ロックレバー86を上方に回動した際に有効モードから無効モードにするようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、右操作レバー26Rのヘッド部に設けられたボリュームスイッチ27でアーム19の先端部に装着される各種アタッチメントを操作していたが、これに代え、運転席9の左前側に設けた前後揺動自在なペダル50で操作しても良い。この場合、当然の如く、制御マップにおいて、変換線Lは原点Oを中心として左右各揺動ではなく前後各揺動に分けられる。
アクチュエータを動作させるシステム構成図である。 アクチュエータを作動させる油圧回路図である。 電磁弁を制御する制御マップ図である。 変換線をカットした制御マップ図である。 モードの説明図である。 各種アタッチメントの概略図である。 レベル設定を説明する説明図である。 動作モード選択を説明する説明図である。 無効モードから有効モードに切り換えるフローチャト図である。 有効モードから無効モードに切り換えるフローチャト図である。 設定モードの動作を示すフローチャト図である。 両方向全開モードの動作を示すフローチャト図である。 両方向速度制限モードの動作を示すフローチャト図である。 一方向速度制限モードの動作を示すフローチャト図である。 設定モードの動作の変形例を示すフローチャト図である。 変形例におけるレベル設定を説明する説明図である。 バックホーの側面全体を示す全体図である。 バックホーの正面を示す正面図である。 運転席周りの操作部材の配置を示す配置図である。
符号の説明
1 作業機
28 制御部
24 制御弁
35 電磁弁
S2 作動信号

Claims (3)

  1. アタッチメントが装着される作業装置と、前記アタッチメントを動作させるアクチュエータと、このアクチュエータを介して各アタッチメントを操作する操作部材と、この操作部材の操作に対応して前記アクチュエータが動作するように制御する制御部とを備えた作業機において、
    前記制御部には、前記操作部材の操作に応じてアクチュエータを動作させる有効モードと、操作部材を操作してもアクチュエータを動作させないようにする無効モードとが具備されており、
    前記アクチュエータを動かすための動力源が作動可能な状態で、オン位置にあるキースイッチがオフ位置に切り換わったときに前記制御部を有効モードから無効モードに自動的に設定し、前記キースイッチがオフ位置からオン位置に切り換わったときに前記制御部を無効モードに自動的に保持し、前記キースイッチがオン位置にあるときに、無効モードの前記制御部を有効モードに切り換える動作と有効モードの前記制御部を無効モードに切り換える動作とを手動で行うモード切換手段を具備することを特徴とする作業機。
  2. 前記制御部には、前記アクチュエータの動作態様を変更させる複数の動作モードが具備されており、
    前記制御部は、前記キースイッチがオン位置からオフ位置に切り換わったときに、そのときの前記動作モードをモード記憶部に記憶することを特徴とする請求項1に記載の作業機。
  3. 前記制御部は、前記モード切換手段によって無効モードから有効モードに変更した際に、前記モード記憶部に記憶している動作モードに設定されることを特徴とする請求項2に記載の作業機。
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