JP4494319B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
アタッチメントは、油圧シリンダ等のアクチュエータを運転席に設けられた操作部材で動かすことによって動作させることができる。バックホーのエンジンを駆動させた状態では操作部材は操作可能であり、このような状態で操作部材を動かすとアクチュエータが作動してアタッチメントが動作していた。また、バックホーではアタッチメントの動作態様を変更することができる。
また、上述したようにアタッチメントの動作態様を変更した後に、バックホーを操作する作業者が別の作業者に変更した場合に、アタッチメントの動作態様がわからないままに操作部材の操作をすぐに開始すると、初動作の制御が難しいことがあった。
本発明は上記問題点に鑑み、操作部材の操作、即ち、アタッチメントの操作を行いやすい作業機を提供するようにしたものである。
他の技術的手段は、前記制御部は、前記モード切換手段によって無効モードから有効モードに変更した際に、前記モード記憶部に記憶している動作モードに設定される点にある。
図17に示すように、作業機(バックホー)1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから構成されている。
走行装置2は、ゴム製覆帯を有する左右一対の走行体4を備え、両走行体4を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。また、該走行装置2の前部にはドーザ5が設けられている。
エンジン7は、エンジン始動キーで図示しないイグニッションスイッチ(キースイッチ)をオフ位置からオン位置に切り換えた後に、キースイッチをスタート位置にすることで始動するようになっている。
スイングブラケット17は、旋回台12内に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動され、ブーム18は、該ブーム18とスイングブラケット17との間に介装されたブームシリンダ22の伸縮によって揺動され、アーム19は、該アーム19とブーム18との間に介装されたアームシリンダ23の伸縮によって揺動され、バケット20は、該バケット20とアーム19との間に介装されたバケットシリンダ21の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
上述したスイングシリンダ、ブームシリンダ22、アームシリンダ23、バケットシリンダ21等の各アクチュエータは作動油によって動作するようになっている。即ち、作業機は旋回台12上に設けられた作動油タンク内の作動油を油圧ポンプ29で複数の制御弁24(24a,24b,24c,24d,24e)に供給し、各制御弁24を介してそれぞれのアクチュエータに作動油を送ることによって各アクチュエータは作動するようになっている。
図1は、アクチュエータを動作させるシステム構成図を示しており、図2はアクチュエータを動作させる油圧回路図を示している。
左右各操作レバー26L,26R,ボリュームスイッチ27はCPU等で構成された制御部28に電気的に接続されており、この制御部28には、動作スイッチ30,設定スイッチ31,第1選択スイッチ(左側選択スイッチ)32,第2選択スイッチ(右側選択スイッチ)33,キースイッチ34が接続されている。また、制御部28には、複数の電磁弁35(35a,35b,35c,35d,35e,35f,35g,35h,35i,35j)が電気的に接続されている。
図2に示すように、各電磁弁35には第1油路38aを介して第1ポンプ37からパイロット油が供給されるようになっており、各電磁弁35の開閉により各制御弁24にかかるパイロット圧が変化するようになっている。また、各制御弁24には第2油路38bを介して第2ポンプ39から作動油が供給されるようになっており、各制御弁24にかかるパイロット圧によって当該制御弁24の開度が決定して各アクチュエータに作動油が供給されるようになっている。
例えば、左操作レバー26Lを中立位置より前側に揺動すると、制御部28は左操作レバー26Lの前側への操作量(操作角度)の操作信号S1に応じてアームダンプ用電磁弁35aのソレノイド36aに所定値の電流、即ち、作動信号S2を出力する。そうすると、アームダンプ用電磁弁35aは電流値、言い換えれば、左操作レバー26Lの前側への操作量に対応した操作信号S1に応じて開き、その結果、アーム用制御弁24aのパイロット圧が制御され、アーム19が左操作レバー26Lの前側への操作量に比例する速さでダンプ動作する。
左操作レバー26Lを中立位置より左側に揺動すると、制御部28は左操作レバー26Lの左側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じて左旋回用電磁弁35cのソレノイド36cに所定値の電流を出力する。そうすると、左旋回用電磁弁35cは電流値に応じて開き、その結果、旋回用制御弁24bのパイロット圧が制御され、旋回モータM1が駆動して旋回台12が左操作レバー26Lの左側への操作量に比例する速さで左旋回する。
右操作レバー26Rを中立位置より前側に揺動すると、制御部28は右操作レバー26Rの前側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じてブーム下降用電磁弁35eのソレノイド36eに所定値の電流を出力する。そうすると、ブーム下降用電磁弁35eは電流値に応じて開き、その結果、ブーム用制御弁24cのパイロット圧が制御され、ブーム18が右操作レバー26Rの前側への操作量に比例する速さで下降する。
右操作レバー26Rを中立位置より左側に揺動すると、制御部28は右操作レバー26Rの左側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じてバケット掻き用電磁弁35gのソレノイド36gに所定値の電流を出力する。そうすると、バケット掻き用電磁弁35gは電流値に応じて開き、その結果、バケット用制御弁24dのパイロット圧が制御され、バケット20が右操作レバー26Rの左側への操作量に比例する速さで掻き動作する。
ボリュームスイッチ27を中立位置より一方(左側)に揺動すると、制御部28はボリュームスイッチ27の左側への操作量を電気的に変換した操作信号S1に応じて左SP用電磁弁35hのソレノイド36hに所定値の電流を出力する。そうすると、左SP用電磁弁35hは電流値に応じて開き、その結果、SP用制御弁24eのパイロット圧が制御され、アーム19の先端部に装着したアタッチメントを一方向に動かすことができる。例えば、図6(a)に示すように、アーム19の先端部に左右に揺動して挟み込みのできるグラップル90を装着している場合、グラップル90のはさみ動作が行える。
図3,4は、ボリュームスイッチ27を中立位置から左右揺動させたときにおける制御部28の制御マップを示している。図3,4において、横軸はボリュームスイッチ27の操作量(操作信号)で縦軸はそれぞれのSP用電磁弁35h,35iに出力する作動信号S2の電流値を示している。制御部28の制御マップは操作量を電流値に変換する変換線Lを有しており、制御部28は変換線Lに基づいて、ボリュームスイッチ27の操作量をその操作量に略比例した電流値に変換してそれを作動信号S2としてそれぞれのSP用電磁弁35h,35iに出力するようになっている。
したがって、制御部28は、ボリュームスイッチ27の左側揺動と右側揺動とのそれぞれに対し独立した変換線L1,L2を有しており、左側揺動と右側揺動とのそれぞれの操作量は揺動の向きに対応した変換線L1,L2によってそれぞれ個別に電流値に変換されるようになっている。
なお、図4は、変換線L1,L2のうち一方の変換線Lをカットした例を示している。即ち、図4における変換線L1の点線は、左側揺動における変換線L1をカットしたことを示している。制御部28の制御マップでは、後述するように、作動信号カット機能44によって、左右各揺動のすくなくともどちらか一方の変換線L1,L2をカットして制御することが可能である。
具体的には、制御部28の制御マップは、左側揺動と右側揺動のそれぞれにおいて、それぞれの1の操作量に対しその操作量を電流に変換するための変換線Lを複数本(例えば9本)備えている。
ボリュームスイッチ27の右側揺動における各変換線L2を例にとると、その制御マップでは操作量がA点であるとき、レベル9の変換線L2の電流値が一番大きく、レベルが小さくなるほど操作量のA点に対して変換する電流値が小さくなるように構成されている。なお、基準レべルに対する各変換線Lの傾きは、それぞれ一定の角度(例えば5度ごと)ごとにするのが好ましい。
レベル9の変換線Lを選択し、ボリュームスイッチ27を右側に揺動させると、操作量に対応する電流値の大きさ及びその変化量(変換線Lで言うと傾き)が大きいので、ボリュームスイッチ27を少しだけ揺動させても出力される電流値及びその変化量は大きくなる。その結果、右SP用電磁弁35iの開度が大きくなるとともにその右SP用電磁弁35iの開くスピードが早くなるので、アーム19の先端部に装着したアタッチメントの動作速度は速くなると共に、ボリュームスイッチ27操作に対する反応速度(素早く反応する)が速くなる。
図5に示すように、制御部28には複数のモードが具備されている。即ち、制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に応じてアクチュエータを動作させる有効モードと,ボリュームスイッチ27を操作してもアクチュエータを動作させない無効モードと,アクチュエータの動作態様を変更する動作モードと,ボリュームスイッチ27の操作量に応じてアクチュエータの速度変化量を多段に設定する設定モードとを有している。
制御部28が有効モードに設定されているときは、ボリュームスイッチ27から操作信号が制御部28に入力されると、その制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に応じた電流(作動信号S2)を各SP用電磁弁35h,35iに出力する。制御部28が無効モードに設定されているときは、ボリュームスイッチ27から操作信号が入力されても、その制御部28はボリュームスイッチ27の操作量に応じた電流を各SP用電磁弁35h,35iに出力しない、即ち、制御部28は無効モードのときは、各SP用電磁弁35h,35iに電流を出力せず、SP用のアクチュエータが動作しないように制御する。
図7(a)に示すように、制御部28が設定モードに設定されているときは、表示装置40の表示部41に左側揺動(L)及び右側揺動(R)の変換線Lのレベルが表示される。そして、図7(b)に示すように、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33を押すと、押された側のレベルがカウントアップしていく。ここで、レベルが最大(レベル9)になると、レベルは最小(レベル0)に戻り、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33によるレベルの値は0〜9までのループとなる。
そして、左側選択スイッチ32又は右側選択スイッチ33で揺動側(左揺動又は右揺動)のレベルを決定し、例えば、設定スイッチ31を押すと設定モードが終了する。そうすると、決定したレベルがレベル記憶部43に記憶され、動作する際には、レベル記憶部43に記憶されたレベルが呼び出され、そのレベルが変換線Lのレベルとなる。
したがって、制御部28に具備した作動信号可変機能40によって、変換線Lのレベルを変更することができ、変換線Lのレベルを変更することで各SP用電磁弁35h,35iに操作量に対応した電流値(作動信号S2)を多段に変更することができるようになる。
一方向動作モードは一方向速度制限モードを有している。制御部28が一方向速度制限モードに設定されているときは、図4に示すように、ボリュームスイッチ27の左側揺動又は右側揺動のどちらか一方の変換線Lをカットして2つのSP用電磁弁のうち一方のSP用電磁弁に電流を出力する。即ち、制御部28は制御マップで制御を行う際、設定モードで設定したレベルに対応する変換線L(カットされない変換線L)を用いて操作量を電流値に変換し、その信号を一方のみのSP用電磁弁に出力する。
次に各モードの設定について説明をする。
前記有効モード,無効モードは制御部28に電気的に接続された動作スイッチ30やキースイッチ34によって切り替えることができるようになっている。具体的には、アクチュエータを作動させる動力源が作動しない状態(例えば、エンジン7が停止している状態)にしたときは、エンジン7のイグニッションスイッチ(キースイッチ34)がオンからオフになり、このようにキースイッチ34がオフした際には制御部28は無効モードになる。
モード切換手段によって制御部28が無効モードから有効モードに変更すると、制御部28はモード記憶部46に記憶している動作モードに設定される。即ち、制御部28が有効モードに変更した際に、当該制御部28はモード記憶部46に記憶しているモードを呼び出して、呼び出したモードに自動的に設定する。例えば、上記で説明したように、キースイッチ34をオンからオフした際のモードが一方向動作モードであり、そのモードをモード記憶部46が記憶しているとすると、キースイッチ34をオフからオンして且つ無効モードから有効モードに切り替えた際に、制御部28の動作モードは一方向動作モードに自動的になる。
図9〜15のフローチャートを用いて各モードの詳細について説明する。
ステップ1で、キースイッチ34がオンされているか否かを判断する。より詳しくは、キースイッチ34がオフであるときCPU等から構成された制御部28は制御不能状態であり、キースイッチ34がオンされた状態、即ち、制御部28にキースイッチ34がオンされた信号が入力されると、制御部28は制御可能状態となる。
ステップ3で、制御部28のモードをモード切換手段によって無効モードから有効モードに切り替える。これによって、ボリュームスイッチ27を操作するとアクチュエータを動かすことができるようになる。ステップ4で、制御部28はモード記憶部46に記憶しているモードを呼び出して、呼び出したモードに自動的に設定する。ステップ5で、表示装置41の表示部42に呼び出されたモードを表示する。これによって、どのモードになっているか確認することができる。
図10は有効モードから無効モードに切り替わる際のフローチャートを示している。
ステップ10で制御部28はキースイッチ34がオフされたか否かを判断する。ステップ11制御部28にキースイッチ34のオフ信号が入力されると、モード記憶部46に現在の動作モードを記憶する。ステップ12で制御部28は有効モードから無効モードに切り替える。
なお、有効モードの際に無効モードにできるスイッチを設けておき、スイッチを押すことによって有効モードから無効モードに切り換えるようにしてもよい。
図11は設定モードのフローチャートを示している。
ステップ31で制御部28は設定スイッチ31が押されたか否かを判断する。即ち、制御部28に設定スイッチ31のオン信号が入力されるとステップ32に進む。ステップ32で、図7(a)に示すように、左右揺動の各変換線Lレベルを表示装置41の表示部42に表示する。
ステップ35で、制御部28は設定が完了したか否かを判断する。即ち、制御部28は設定スイッチ31が押されると設定終了と判断する。制御部28は設定が終了するとステップ36に進み、そうでなければステップ32に戻る。
設定モード、即ち、作動信号可変機能40によれば、操作量に対応して各SP用電磁弁35h,35iに出力する電流をそれぞれ独立して設定することが可能である。レベル記憶部43には、左側揺動と右側揺動とのレベルが独立した状態で記憶される。
図12は両方向全開モードのフローチャートを示している。
ステップ41で、動作スイッチ30によって制御部28が両方向全開モードに設定されると、制御部28は制御マップの左右各揺動の変換線Lのレベルを最大に固定する。ステップ42で、表示装置41の表示部42にモードが両方向全開モードであること、そして、ボリュームスイッチ27の左右揺動のレベルが最大であることを表示する。
したがって、両方向全開モードによれば、制御マップの変換線L1,L2のレベルを最大に固定しているため、変換線L1,L2の傾きや変換線L1,L2での出力電流値が最大となるので、ボリュームスイッチ27を最大に揺動させたときのアタッチメントの動作速度を一番速くすることができると共に、ボリュームスイッチ27の操作に対する反応速度も素早くできる。
ステップ51で、動作スイッチ30によって制御部28が両方向速度制限モードに設定されると、制御部28はレベル記憶部43から左側揺動と右側揺動との両方に対応する変換線Lのレベルを呼び出す。ステップ52で、表示装置41の表示部42に両方向速度制限モードであること、そして、ボリュームスイッチ27の左側揺動と右側揺動とのそれぞれの変換線Lのレベルを表示する。
ステップ53で、制御部28は個別に呼び出されたレベルに対応する各変換線Lを用いて当該ボリュームスイッチ27の操作量に応じて作動信号S2を各SP用電磁弁35h,35iに出力する。
図14は一方向速度制限モードのフローチャートを示している。
ステップ61で、動作スイッチ30によって制御部28が一方向速度制限モードに設定されると、制御部28はレベル記憶部43から左側揺動と右側揺動との両方に対応する変換線Lのレベルを呼び出し、それぞれの揺動に対するレベルを表示する。ステップ62で図7(c)に示すように、一方向の動作をさせるボリュームスイッチ27の選択画面を表示する。
ステップ64で、制御部28は選択スイッチで選択された側に対応する変換線Lのレベルをレベル記憶部43から呼び出し、選択されてない側に対応する変換線Lをカットする。例えば、図4に示すように、右側選択スイッチ33が押された場合は、右側揺動に対する変換線Lのレベルを呼び出し、当該変換線Lを用いて当該ボリュームスイッチ27の操作量に応じて作動信号S2をSP右側電磁弁35に出力する。制御マップによる制御において、選択されなかった左側揺動に対する制御マップの変換線Lはすべてカットされ、ボリュームスイッチ27を左側に揺動しても制御部28は作動信号S2をSP左電磁弁35に出力をしない。
のどちらかを用いてアクチュエータ(アタッチメント)を一方向のみに操作できると共に、各アタッチメントの操作に適した動作速度で作業が行えると共に、同じ種類のアタッチメントであっても作業状況によって、動作速度を速くしたり遅くした状態で作業が行える。
以上、各モードによれば、例えば、図6(a)に示すようなグラップル90をアームの先端に装着し、両方向全開モードを選択して動作させれば、グラップル90を素早く動作をさせることができる。一方で、設定モードで変換線Lのレベルを最大よりも小さくし、両方向速度制限モードを選択すれば、そのグラップル90の速度を制限した状態、即ち、ゆっくりと動作させることができる。また、例えば、図6(b)に示すようなサム91をアームの先端に装着し、両方向全開モードを選択して動作させれば、サム91を素早く開閉させることができる。一方で、設定モードで変換線Lのレベルを最大よりも小さくし、両方向速度制限モードを選択すれば、そのサム91を速度を制限した状態、即ち、ゆっくりと動作をさせることができる。
図15,16は上述した設定モードを変更した実施例を示している。上述した設定モードでは左右揺動に対する変換線Lのレベル設定をそれぞれ個別に行えるようにしていたが、この実施例では、左右揺動に対する変換線Lのレベル設定を同時(同じレベル)に設定できるようにしたものである。この場合は、左右揺動に対する各変換線Lのレベルは同じ値になので2つの選択スイッチの代わりに1つのレベルアップスイッチに代えるのがよい。
ステップ73で、そして再度、レベルアップスイッチが押されたか否かを判断する。設定スイッチ31が押されてなければステップ72へ戻る。ステップ74で、図16(b)に示すように、レベルアップスイッチを押すごとにレベルをそれぞれカウントアップする。
したがって、制御部28の制御マップにおける変換線Lのレベルは左右揺動のどちらとも同じものとなり、動作モードで制御する場合には、同じレベルの変換線Lに基づいて左右揺動に対する制御が行われる。
また、ボリュームスイッチ27を操作しない場合に無効モードにしておけば、グリップ部を握って操作レバーを操作している際にも、グリップ部のボリュームスイッチ27が動いてもボリュームスイッチ27に対応するアタッチメントが動かないので、操作レバーの操作が行い易い。
本発明の作業機は、上記で示した実施形態に限定されない。即ち、上記の実施の形態では制御部28はSP用電磁弁35h,35iを制御するための制御マップを備えていたが、変換線Lを複数有する制御マップはSP用電磁弁35h,35iのみに限定されず、アーム19、バケット20、旋回台12等の各制御弁24のパイロット圧を変更するための電磁弁35を制御するためのものであってもよい。このようにすれば、アーム19の先端に装着されるグラップル90,サム91,ブレーカ92,ブラッシュカッタ93,チルトバケット,ロータリーグラーブル等のアタッチメントの速度等の制御をできるだけでなく、変換線Lのレベルを変更することでアーム19、バケット20、旋回台12等の速度制御が可能となる。
28 制御部
24 制御弁
35 電磁弁
S2 作動信号
Claims (3)
- アタッチメントが装着される作業装置と、前記アタッチメントを動作させるアクチュエータと、このアクチュエータを介して各アタッチメントを操作する操作部材と、この操作部材の操作に対応して前記アクチュエータが動作するように制御する制御部とを備えた作業機において、
前記制御部には、前記操作部材の操作に応じてアクチュエータを動作させる有効モードと、操作部材を操作してもアクチュエータを動作させないようにする無効モードとが具備されており、
前記アクチュエータを動かすための動力源が作動可能な状態で、オン位置にあるキースイッチがオフ位置に切り換わったときに前記制御部を有効モードから無効モードに自動的に設定し、前記キースイッチがオフ位置からオン位置に切り換わったときに前記制御部を無効モードに自動的に保持し、前記キースイッチがオン位置にあるときに、無効モードの前記制御部を有効モードに切り換える動作と有効モードの前記制御部を無効モードに切り換える動作とを手動で行うモード切換手段を具備することを特徴とする作業機。 - 前記制御部には、前記アクチュエータの動作態様を変更させる複数の動作モードが具備されており、
前記制御部は、前記キースイッチがオン位置からオフ位置に切り換わったときに、そのときの前記動作モードをモード記憶部に記憶することを特徴とする請求項1に記載の作業機。 - 前記制御部は、前記モード切換手段によって無効モードから有効モードに変更した際に、前記モード記憶部に記憶している動作モードに設定されることを特徴とする請求項2に記載の作業機。
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