JP6959208B2 - ホイール式建設機械 - Google Patents

ホイール式建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP6959208B2
JP6959208B2 JP2018180341A JP2018180341A JP6959208B2 JP 6959208 B2 JP6959208 B2 JP 6959208B2 JP 2018180341 A JP2018180341 A JP 2018180341A JP 2018180341 A JP2018180341 A JP 2018180341A JP 6959208 B2 JP6959208 B2 JP 6959208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
support frame
contact
stopper
chassis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018180341A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020051090A (ja
Inventor
田中 泰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2018180341A priority Critical patent/JP6959208B2/ja
Publication of JP2020051090A publication Critical patent/JP2020051090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6959208B2 publication Critical patent/JP6959208B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

本発明は、作業時に接地することにより車体を安定させるアウトリガ装置が設けられたホイール式建設機械に関する。
一般に、ホイール式建設機械の代表例としては、ホイール式油圧ショベルが知られている。このホイール式油圧ショベルは、前方向及び後方向に延びるシャーシを有し、このシャーシに左と右の前輪と左と右の後輪とが設けられた下部走行体と、下部走行体のシャーシ上に旋回可能に搭載され、下部走行体と一緒に車体をなす上部旋回体とを含んで構成されている。上部旋回体には、掘削作業等を行うためのフロント装置が設けられている。
ホイール式油圧ショベルには、シャーシの前部位置と後部位置との少なくとも一方の位置に、作業時に接地させることにより下部走行体及び上部旋回体の姿勢を安定させるアウトリガ装置が設けられている。
アウトリガ装置は、左方向及び右方向に延びた状態でシャーシに取付けられ、前方向及び後方向に間隔をもって対面した前縦板及び後縦板、各縦板の下部を連結した下板、下板の上方に対面し各縦板の上部を連結した上板及び各縦板の左方向及び右方向の両端部にそれぞれ設けられた脚体支持部位を含んで形成された支持フレームと、長さ方向の基端が支持フレームの各縦板間に挟まれた状態で各脚体支持部位に上方向及び下方向に回動可能に取付けられる取付部位となり、先端が地面に当接する地面当接部位となった左の脚体及び右の脚体と、支持フレームと各脚体との間にそれぞれ設けられ各脚体の地面当接部位を上側に立ち上げた格納位置と各脚体の地面当接部位を地面に当接させた作業位置との間で各脚体を回動させるアウトリガシリンダとを含んで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
各脚体を格納位置に配置した状態では、ホイール式油圧ショベルが走行するため、アウトリガ装置は、各脚体ががたつかないように格納位置に固定する必要がある。そこで、アウトリガ装置には、格納位置で各脚体に当接することにより各脚体を固定するストッパ部材を備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。
実開昭54−136701号公報 特開2011−98813号公報
特許文献2のアウトリガ装置は、各脚体を上側に立ち上げて格納位置に移動するときに、脚体を支持フレームの上板の端部に当接させて位置決めする構成としている。この場合、脚体が支持フレームの上板に当接するときに、衝突音を発生する上に、脚体及び支持フレームの衝突部位に負荷が作用して耐久性が低下する虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、脚体を格納位置に移動させたときの衝突音及び脚体が支持フレーム側に衝突したときの負荷を小さくできるようにしたホイール式建設機械を提供することにある。
本発明は、前方向及び後方向に延びるシャーシを有し前記シャーシに左の前輪及び右の前輪と左の後輪及び右の後輪とが設けられた下部走行体と、前記下部走行体のシャーシ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記シャーシの前部位置と後部位置との少なくとも一方の位置に設けられ作業時に前記下部走行体の姿勢を安定させるアウトリガ装置とを備え、前記アウトリガ装置は、左方向及び右方向に延びた状態で前記シャーシに取付けられ、前方向及び後方向に間隔をもって対面した前の縦板及び後の縦板、前記各縦板の下部に連結された下板、前記下板の上方に対面し前記各縦板の上部に連結された上板、並びに、前記各縦板の左方向及び右方向の両端部にそれぞれ設けられた脚体支持部位を含んで形成された支持フレームと、長さ方向の基端が前記支持フレームの前記各縦板間に挟まれた状態で前記各脚体支持部位に上方向及び下方向に回動可能に取付けられる取付部位となり、先端が地面に当接する地面当接部位となった左の脚体及び右の脚体と、前記支持フレームと前記各脚体との間にそれぞれ設けられ前記各脚体の前記地面当接部位を上側に立ち上げた格納位置と前記各脚体の前記地面当接部位を地面に当接させた作業位置との間で前記各脚体を回動させるアウトリガシリンダと、を含んで構成されているホイール式建設機械において、前記下板の左方向及び右方向の両端部に位置して設けられ、前記各脚体が前記格納位置に向けて回動されたときに前記各脚体に当接して前記各脚体を前記格納位置に固定し、前記脚体の前記格納位置で前記脚体の前記取付部位に当接する脚体当接面を有するストッパ部材を備え、前記各脚体の前記取付部位には、前記支持フレームの前記各脚体支持部位に回動可能に連結される回動連結部と前記アウトリガシリンダが回動可能に取付けられるシリンダ取付部とが互いに離間して配置され、前記ストッパ部材は、前記支持フレームの前記下板に板体として設けられ、かつ前記下板に向けて傾斜する傾斜面を前記脚体当接面として有するストッパ本体と、前記ストッパ本体を前記支持フレームの前記下板に対して着脱可能に取付ける締結部材とにより構成されており、前記脚体が前記格納位置に回動されたときに前記シリンダ取付部を前記脚体当接面に当接させることによって当該当接時の衝撃を緩和させる。
本発明によれば、脚体を格納位置に移動させたときの衝突音を小さくできる上に、脚体が支持フレーム側に衝突したときの負荷を小さくすることができる。
本発明の実施の形態によるホイール式油圧ショベルを示す斜視図である。 図1中のアウトリガ装置を各脚体が格納位置に配置された状態で拡大して示す斜視図である。 図2のアウトリガ装置を各脚体が作業位置に配置された状態で示す斜視図である。 図3のアウトリガ装置の分解斜視図である。 アウトリガ装置を図2中の矢示V−V方向から見た要部拡大の断面図である。 支持フレームに対するストッパ部材の取付状態を示す要部拡大の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係るホイール式建設機械として、ホイール式油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図6に従って詳細に説明する。
図1において、ホイール式油圧ショベル1は、ホイール式建設機械の代表例であり、土砂の掘削作業等に用いられる。このホイール式油圧ショベル1は、前方向及び後方向に自走可能なホイール式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載され、下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置4と、後述のアウトリガ装置11とにより構成されている。そして、ホイール式油圧ショベル1は、ホイール式の下部走行体2によって一般道路を走行し、作業現場においてフロント装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。
下部走行体2は、一般道路を走行可能なホイール式の走行体として構成されている。下部走行体2は、後述のシャーシ5、左と右の前輪6、左と右の後輪7を含んで構成されている。
シャーシ5は、下部走行体2のベースとなるものである。シャーシ5は、前方向及び後方向に延びる上面板、下面板、左側面板及び右側面板によって囲まれたボックス構造体として形成されている。シャーシ5上には、旋回装置(図示せず)を介して上部旋回体3が旋回可能に搭載されている。また、シャーシ5の前端部と後端部との両方には、後述のアウトリガ装置11がそれぞれ取付けられている。
左と右の前輪6は、シャーシ5の前側に位置して左方向及び右方向に延びるフロントアクスル(図示せず)の先端部に設けられている。各前輪6は、後述するキャブ9内からステアリング操作することができる。また、左と右の後輪7は、シャーシ5の後側に位置して左方向及び右方向に延びるリヤアクスル(図示せず)の先端部に設けられている。
上部旋回体3は、下部走行体2のシャーシ5上に旋回可能に取付けられた旋回フレーム8と、旋回フレーム8の左前側に設けられたキャブ9と、旋回フレーム8の後部に取付けられ、フロント装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト10と、カウンタウエイト10の前側に位置して旋回フレーム8に搭載されたエンジン等(図示せず)とを含んで構成されている。
次に、本実施の形態の特徴部分を含むアウトリガ装置11の構成及び動作について、図2ないし図6に従って説明する。
アウトリガ装置11は、下部走行体2のシャーシ5の前部位置と後部位置との両方に設けられ、作業時に接地させることにより下部走行体2及び上部旋回体3の姿勢を安定させるものである。アウトリガ装置11は、シャーシ5の前部位置と後部位置との一方だけに設ける構成としてもよい。アウトリガ装置11は、後述の支持フレーム12、左と右の脚体13、アウトリガシリンダ18、ストッパ部材20とを含んで構成されている。
ここで、本実施の形態では、シャーシ5の前部位置と後部位置とに設けられたそれぞれのアウトリガ装置11は同様に構成されているから、前部位置に設けられたアウトリガ装置11について説明し、後部位置に設けられたアウトリガ装置11についての説明を省略するものとする。
アウトリガ装置11の支持フレーム12は、左方向及び右方向に延びた状態でシャーシ5の前部位置に取付けられている。支持フレーム12は、シャーシ5の前部位置に前側から取付けられるボックス状の取付部12Aを有している。また、図2ないし図4に示すように、支持フレーム12は、前方向及び後方向に間隔をもって対面した前縦板12B,後縦板12C、各縦板12B,12Cの下部を連結した下板12D、下板12Dの上方に対面し各縦板12B,12Cの上部を連結した上板12E及び各縦板12B,12Cの左方向及び右方向の両端部にそれぞれ設けられた脚体支持部位12Fを含んで形成されている。
具体的には、支持フレーム12の前縦板12Bは、左方向及び右方向に長尺な板体として形成されている。また、前縦板12Bの両端部は、下側部分が上側部分よりも左方向及び右方向に突出し、この突出部分が脚体支持部位12Fとなっている。前縦板12Bの左,右方向の中央付近には、上側に位置して2個のピン挿通孔12B1が設けられている。このピン挿通孔12B1には、アウトリガシリンダ18のチューブ18Aを回動可能に連結するためのシリンダピン19が挿着される。
一方、支持フレーム12の後縦板12Cは、前縦板12Bと前方向及び後方向で対称形状をなし、後述の脚体13を挟むことができる距離寸法をもって配置されている。即ち、後縦板12Cは、左方向及び右方向に長尺な板体として形成され、中央付近には、上側に位置して2個のピン挿通孔12C1が設けられている。また、前縦板12Bの両端部は脚体支持部位12Fとなっている。そして、後縦板12Cの後面側には、取付部12Aの前部が溶接手段を用いて固着されている。
下板12Dは、各縦板12B,12Cの下端縁に沿って左方向及び右方向に延びて形成されている。下板12Dの両端部は、脚体支持部位12Fの近傍まで延びている。ここで、下板12Dの両端側には、前方向及び後方向に間隔をもって例えば2本の長孔12D1(図5、図6参照)が形成されている。この2本の長孔12D1は、左方向及び右方向に延びたスリット状の貫通穴として形成されている。各長孔12D1には、後述するストッパ本体21を位置調整可能に固定するためのストッパボルト22が挿通されるものである。
上板12Eは、各縦板12B,12Cの上端縁に沿って左方向及び右方向に延びて形成されている。図5に示すように、上板12Eの両端部12E1は、脚体13が格納位置に配置された状態でも、この脚体13との間に隙間を有するように配置されている。
図4に示すように、各脚体支持部位12Fには、前方向及び後方向に貫通してピン挿通孔12F1がボス部として設けられている。このピン挿通孔12F1には、脚体13を構成する取付部位14の回動連結部14Aを回動可能に連結するための脚体ピン17が挿着される。
左と右の脚体13は、支持フレーム12の左側と右側の両方に設けられている。各脚体13は、長尺な三角形状に形成され、長さ方向の基端が取付部位14となり、長さ方向の先端が地面に当接する地面当接部位15となっている。この地面当接部位15は、後述のフロート16を含んで構成されている。
脚体13の取付部位14は、支持フレーム12の各縦板12B,12C間に挟まれて配置される。取付部位14は、支持フレーム12の各脚体支持部位12Fに回動可能に連結される回動連結部14Aと、回動連結部14Aと離間して配置されアウトリガシリンダ18のロッド18Bが回動可能に取付けられるシリンダ取付部14Bとを有している。そして、回動連結部14Aには、ピン挿通孔14A1が設けられている。また、シリンダ取付部14Bには、ピン挿通孔14B1が設けられている。
ここで、脚体13の取付部位14は、回動連結部14Aを回動中心として脚体13が格納位置に向けて回動したときに、この格納位置で後述するストッパ部材20の脚体当接面21Cに当接する部位となっている。
脚体13の地面当接部位15は、ピン挿通孔15Aを有し、このピン挿通孔15Aには、フロート16のフロートピン16Aが挿着される。このフロート16は、脚体13の地面当接部位15を地面に押付けたときに、この地面当接部位15が沈まないようにするものである。
このように構成された各脚体13は、取付部位14の回動連結部14Aを支持フレーム12の各脚体支持部位12F間に配置する。この状態で、各脚体支持部位12Fのピン挿通孔12F1と回動連結部14Aのピン挿通孔14A1とに亘って脚体ピン17を挿着することにより、各脚体13は、支持フレーム12の各脚体支持部位12Fに対し、脚体ピン17(軸中心O)を中心として上方向及び下方向に回動可能に取付けられている。
左と右のアウトリガシリンダ18は、支持フレーム12と各脚体13との間にそれぞれ設けられている。各アウトリガシリンダ18は、ピストン(図示せず)が内蔵されたチューブ18Aと、チューブ18Aの先端側から伸縮可能に突出したロッド18Bとにより構成されている。チューブ18Aの基端側は、支持フレーム12の各縦板12B,12Cに設けられた各ピン挿通孔12B1,12C1に挿着されるシリンダピン19に回動可能に取付けられている。一方、ロッド18Bの先端側は、各脚体13の取付部位14に設けられたシリンダ取付部14B(ピン挿通孔14B1)に挿着されるシリンダピン19に回動可能に取付けられている。
図2に示すように、左,右のアウトリガシリンダ18は、ロッド18Bを縮小することにより、脚体ピン17(軸中心O)を中心にして脚体13の地面当接部位15(フロート16)を上側に立ち上げることができる。このときに、ロッド18Bを最縮小させることにより、図5に示すように、脚体13は、取付部位14のシリンダ取付部14Bが後述のストッパ部材20に当接する。取付部位14のシリンダ取付部14Bがストッパ部材20に当接した位置が脚体13の格納位置となる。
一方、図3に示すように、左,右のアウトリガシリンダ18は、ロッド18Bを伸長することにより、脚体ピン17(軸中心O)を中心にして脚体13の地面当接部位15(フロート16)を下側に回動することができる。これにより、脚体13は、地面当接部位15(フロート16)を地面に押し付けることができ、フロート16を地面に当接させた位置が脚体13の作業位置となる。このように、左,右のアウトリガシリンダ18は、各脚体13の地面当接部位15(フロート16)を格納位置と作業位置との間で回動させることができる。
次に、本実施の形態による特徴部分となるストッパ部材20について、その構成と機能について詳しく述べる。
ストッパ部材20は、支持フレーム12を構成する下板12Dの左方向及び右方向の両端部に位置して設けられている(右側のみ図示)。ストッパ部材20は、脚体13が格納位置に向けて回動されたときに、脚体13の取付部位14に当接して脚体13を格納位置に固定するものである。ストッパ部材20は、後述のストッパ本体21とストッパボルト22とにより構成されている。
ストッパ本体21は、下板12Dの上面側に設けられ、前方向及び後方向に延びた厚肉な板体として形成されている。ストッパ本体21の前方向及び後方向の長さ寸法は、取付部位14のシリンダ取付部14Bに当接することができる寸法に設定されている。また、ストッパ本体21は、下板12Dの上面に当接する下面部21Aと、下面部21Aと対面する上面部21Bとを有している。
脚体ピン17側となる上面部21Bの左方向及び右方向の外側部位は、下面部21Aに向けて傾斜することにより、傾斜面からなる脚体当接面21Cとなっている。ここで、図5に示すように、脚体当接面21Cは、脚体13の格納位置で脚体13の取付部位14のシリンダ取付部14Bが当接するものでる。この場合、傾斜面からなる脚体当接面21Cは、シリンダ取付部14Bに対して大きな接触面積で当接することができるから、当接時の衝撃を分散して緩和することができる。
一方、ストッパ本体21の下面部21Aには、下板12Dの各長孔12D1に対応する間隔寸法をもって2個のねじ穴21Dが設けられている。各ねじ穴21Dには、ストッパボルト22が螺合される。
ストッパボルト22は、ストッパ本体21を支持フレーム12の下板12Dに対して着脱可能に取付けるものである。ストッパボルト22は、下板12Dの各長孔12D1に下側から挿入され、先端部がねじ穴21Dに螺合される。これにより、ストッパボルト22を緩めた状態では、ストッパ本体21を左方向又は右方向に移動させることができる。そして、ストッパボルト22を締付けることにより、ストッパ本体21を任意の位置に固定することができる。しかも、ストッパボルト22を取外すことにより、ストッパ本体21を容易に交換することができる。
図5に示すように、ストッパ部材20は、支持フレーム12の下板12Dの両端部に位置して設けられることで、脚体13の回動中心となる脚体ピン17に近い位置に配置されている。具体的には、ストッパ本体21の脚体当接面21Cに対して脚体13の取付部位14のシリンダ取付部14Bが当接する位置を点P1とすると、脚体ピン17の軸中心Oから点P1までの距離は寸法L1となる。一方、現行の機種で採用されている脚体13を格納位置に固定する構成では、格納位置で脚体13を支持フレーム12の上板12Eの端部12E1に当接させている。この場合、仮想的に脚体13が当接する上板12Eの端部12E1の位置を点P2とすると、脚体ピン17の軸中心Oから点P2までの距離は寸法L2となる。この距離寸法L1と距離寸法L2との関係は下記数1のようになる。
Figure 0006959208
このように、距離寸法L1を距離寸法L2よりも短くすることにより、脚体13が格納位置に向けて回動したときのシリンダ取付部14B(点P1に対応する位置)における周速度を、点P2に対応する位置の周速度に比較して小さく抑えることができる。これにより、脚体13の取付部位14のシリンダ取付部14Bがストッパ本体21の脚体当接面21Cに当接するときの衝撃は、脚体13が支持フレーム12の上板12Eの端部12E1に当接するときの衝撃よりも小さくすることができる。
本実施の形態によるホイール式油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
ホイール式油圧ショベル1は、下部走行体2の各前輪6、各後輪7によって作業現場に向けて公道を走行することができる。作業現場に到着したホイール式油圧ショベル1は、下部走行体2のシャーシ5に取付けられたアウトリガ装置11の各脚体13を作業現場の地面に接地させて車体をジャッキアップする。
これにより、ホイール式油圧ショベル1は、アウトリガ装置11によって車体を安定させた状態で、上部旋回体3を旋回させつつフロント装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うことができる。一方、土砂の掘削等の作業が終了したら、アウトリガ装置11の各脚体13を上側に折り畳んで格納位置に配置することにより、公道を走行して移動することができる。
ここで、アウトリガ装置11は、各脚体13を上側に立ち上げて格納位置に移動するときに、脚体13を支持フレーム12に当接させて位置決めする構成となっている。この場合、各脚体13が支持フレーム12に当接するときに、衝突音を発生する上に、各脚体13及び支持フレーム12の衝突部位に負荷が作用してしまう。
然るに、本実施の形態によれば、アウトリガ装置11を構成する左,右の脚体13は、長さ方向の基端が支持フレーム12の左,右方向の両端部に位置する各脚体支持部位12Fに上,下方向に回動可能に取付けられる取付部位14となり、先端が地面に当接する地面当接部位15となっている。この上で、各脚体13が格納位置に向けて回動されたときに各脚体13に当接して格納位置に固定するストッパ部材20は、支持フレーム12を構成する下板12Dの左,右方向の両端部に位置して設けられている。さらに、ストッパ部材20は、脚体13の格納位置で脚体13の取付部位14に当接する脚体当接面21Cを有している。
従って、アウトリガ装置11の各脚体13を上側に立ち上げて格納位置に移動したときには、脚体13の回動中心となる脚体ピン17に近い取付部位14を、ストッパ部材20を構成するストッパ本体21の脚体当接面21Cに当接させることができる。これにより、脚体13が支持フレームに当接するときの衝撃を小さくすることができる。
この結果、各脚体13を格納位置に移動させたときの衝突音及び各脚体13が支持フレーム12側に衝突したときの負荷を小さくすることができ、静粛性や耐久性を向上することができる。
各脚体13の取付部位14には、支持フレーム12の各脚体支持部位12Fに回動可能に連結される回動連結部14Aとアウトリガシリンダ18が回動可能に取付けられるシリンダ取付部14Bとが互いに離間して配置されている。また、ストッパ部材20を構成するストッパ本体21の脚体当接面21Cには、シリンダ取付部14Bが上側から当接される構成となっている。これにより、アウトリガ装置11の各脚体13を格納位置に回動させたときには、シリンダ取付部14Bをストッパ本体21の脚体当接面21Cに当接させることができ、当接時の衝撃を緩和させることができる。
ストッパ部材20は、脚体当接面21Cを有するストッパ本体21と、ストッパ本体21を支持フレーム12の下板12Dに対して着脱可能に取付ける締結部材としてのストッパボルト22とにより構成されている。従って、ストッパ本体21が摩耗や損傷を生じた場合、ストッパボルト22を緩めて取外すだけでストッパ本体21を容易に交換することができる。
支持フレーム12の下板12Dには、左,右方向に延びたスリット状の長孔12D1が設けられている。ストッパ本体21は、締結部材としてのストッパボルト22を長孔12D1に挿通することにより左,右方向に位置調整が可能に固定されている。従って、ストッパボルト22を緩めた状態では、ストッパ本体21を左,右方向に移動させることができる。そして、ストッパボルト22を締付けることにより、ストッパ本体21を任意の位置に固定することができる。これにより、アウトリガ装置11の各脚体13を格納位置に正しく配置することができる。
なお、実施の形態では、支持フレーム12の下板12Dに左,右方向に延びたスリット状の長孔12D1を設けると共に、ストッパ本体21にねじ穴21Dを設け、支持フレーム12の長孔12D1に挿通したストッパボルト22をストッパ本体21のねじ穴21Dに螺合する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、ストッパ本体に左,右方向に延びたスリット状の長孔を設け、支持フレームの下板にねじ穴を設け、ストッパ本体の長孔に挿通したストッパボルトを支持フレームのねじ穴に螺合する構成としてもよい。また、ストッパ本体と支持フレームの下板とにそれぞれ左,右方向に延びたスリット状の長孔を設け、ストッパ本体の長孔と支持フレームの長孔とに挿通したストッパボルトの先端にナットを螺合する構成としてもよい。
また、実施の形態では、シャーシ5の前,後方向の両端側に、それぞれアウトリガ装置11を取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、シャーシの前,後方向の一方側にアウトリガ装置を取付け、シャーシの前,後方向の他方側にアウトリガ装置に代えて、排土作業に用いる排土装置等の他のアタッチメントを取付ける構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、ホイール式建設機械として、ホイール式油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式油圧クレーン等のアウトリガ装置を備えたホイール式建設機械にも広く適用することができる。
1 ホイール式油圧ショベル(ホイール式建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
5 シャーシ
6 前輪
7 後輪
11 アウトリガ装置
12 支持フレーム
12B 前縦板
12C 後縦板
12D 下板
12E 上板
12F 脚体支持部位
13 脚体
14 取付部位
14A 回動連結部
14B シリンダ取付部
15 地面当接部位
18 アウトリガシリンダ
20 ストッパ部材
21 ストッパ本体
21C 脚体当接面
22 ストッパボルト(締結部材)

Claims (2)

  1. 前方向及び後方向に延びるシャーシを有し前記シャーシに左の前輪及び右の前輪と左の後輪及び右の後輪とが設けられた下部走行体と、前記下部走行体のシャーシ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記シャーシの前部位置と後部位置との少なくとも一方の位置に設けられ作業時に前記下部走行体の姿勢を安定させるアウトリガ装置とを備え、
    前記アウトリガ装置は、
    左方向及び右方向に延びた状態で前記シャーシに取付けられ、前方向及び後方向に間隔をもって対面した前の縦板及び後の縦板、前記各縦板の下部に連結された下板、前記下板の上方に対面し前記各縦板の上部に連結された上板、並びに、前記各縦板の左方向及び右方向の両端部にそれぞれ設けられた脚体支持部位を含んで形成された支持フレームと、
    長さ方向の基端が前記支持フレームの前記各縦板間に挟まれた状態で前記各脚体支持部位に上方向及び下方向に回動可能に取付けられる取付部位となり、先端が地面に当接する地面当接部位となった左の脚体及び右の脚体と、
    前記支持フレームと前記各脚体との間にそれぞれ設けられ前記各脚体の前記地面当接部位を上側に立ち上げた格納位置と前記各脚体の前記地面当接部位を地面に当接させた作業位置との間で前記各脚体を回動させるアウトリガシリンダと、
    を含んで構成されているホイール式建設機械において、
    前記下板の左方向及び右方向の両端部に位置して設けられ、前記各脚体が前記格納位置に向けて回動されたときに前記各脚体に当接して前記各脚体を前記格納位置に固定し、
    前記脚体の前記格納位置で前記脚体の前記取付部位に当接する脚体当接面を有するストッパ部材を備え
    前記各脚体の前記取付部位には、前記支持フレームの前記各脚体支持部位に回動可能に連結される回動連結部と前記アウトリガシリンダが回動可能に取付けられるシリンダ取付部とが互いに離間して配置され、
    前記ストッパ部材は、前記支持フレームの前記下板に板体として設けられ、かつ前記下板に向けて傾斜する傾斜面を前記脚体当接面として有するストッパ本体と、前記ストッパ本体を前記支持フレームの前記下板に対して着脱可能に取付ける締結部材とにより構成されており、前記脚体が前記格納位置に回動されたときに前記シリンダ取付部を前記脚体当接面に当接させることによって当該当接時の衝撃を緩和させることを特徴とするホイール式建設機械。
  2. 前記ストッパ部材と前記支持フレームの前記下板との少なくとも一方の部材には、左方向及び右方向に延びたスリット状の長孔が設けられ、
    前記ストッパ本体は、前記締結部材を前記長孔に挿通することにより左方向又は右方向に位置調整が可能に固定されていることを特徴とする請求項に記載のホイール式建設機械。
JP2018180341A 2018-09-26 2018-09-26 ホイール式建設機械 Active JP6959208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018180341A JP6959208B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 ホイール式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018180341A JP6959208B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 ホイール式建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020051090A JP2020051090A (ja) 2020-04-02
JP6959208B2 true JP6959208B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=69996194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018180341A Active JP6959208B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 ホイール式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6959208B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0251169U (ja) * 1988-10-05 1990-04-10
JP3056989U (ja) * 1998-08-25 1999-03-09 株式会社パブコ 昇降荷台
JP4907981B2 (ja) * 2005-12-26 2012-04-04 日立建機株式会社 開閉扉固定装置
JP5345505B2 (ja) * 2009-11-05 2013-11-20 日立建機株式会社 作業車両のアウトリガ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020051090A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2008069297A1 (ja) ホイールローダ
JP6012043B2 (ja) 旋回フレームおよび作業機械
WO2009110274A1 (ja) 作業車の排土装置
JP6959208B2 (ja) ホイール式建設機械
JP5566496B1 (ja) 作業車の走行装置
JP2019206301A (ja) クローラクレーン
JP2001171977A (ja) ホイール式建設機械
JP3400733B2 (ja) クローラ走行装置
JP6557019B2 (ja) 建設機械
JP6746548B2 (ja) ホイール式建設機械
JP2004360232A (ja) 作業車両
JP5274542B2 (ja) 建設機械のトラックフレーム
JP5941418B2 (ja) 作業車両
JP3699335B2 (ja) 作業機のドーザ装置
JP4798985B2 (ja) 旋回作業機
JP6309420B2 (ja) 作業機
US20090039632A1 (en) Stabilizer
JP4150385B2 (ja) 旋回作業機の排土板
JP4999513B2 (ja) 作業機のドーザ装置
JP4430550B2 (ja) 旋回式建設機械
JP4564725B2 (ja) ブルドーザのブレード
JP4740989B2 (ja) ドーザ装置
JP4178015B2 (ja) 作業車のカウンタウェイト装置
JP2005298108A (ja) ホイール式作業車
JP2012046974A (ja) 建設機械の排土装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6959208

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150