JP5330192B2 - ガス絶縁電気機器 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば電力の送配電、受配電設備用の開閉装置などとして好ましく用いることができるガス絶縁電気機器に関するものである。
従来のガス絶縁電気機器である開閉装置として、乾燥空気などの絶縁ガスを封入した圧力タンクと高電圧が印加される導体との間を電気的に絶縁するため、エポキシ樹脂などの絶縁物を導体に被覆することで絶縁を確保するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。このようなガス絶縁開閉装置では、0.4〜0.5MPa−g程度の高いガス圧力で乾燥空気が封入される。
また、圧力タンク内に設置され一端にベローズが装着された真空バルブ(真空インタラプタ)を備え、ベローズ外側周辺領域のガス圧と圧力タンク内のガス圧とを気密区分し、ベローズ外側のガス圧を大気圧に保持することでベローズ内外の差圧を低減し、ベローズの損傷を防止すると共に、真空バルブと圧力タンクとの絶縁を確保するようにしたものがある(例えば特許文献2参照)。
特開2003−319515号公報(第1頁、図1) 特開2007−306701号公報(第1頁、図1)
上述のような従来のガス絶縁電気機器においては、圧力タンクに0.4〜0.5MPa−g程度の高いガス圧力が負荷されるため、圧力タンクの肉厚を厚くする必要があり、装置の軽量化及び低コスト化を図ることが困難であった。また、乾燥空気は絶縁耐力がSFガスの約1/3であるため、圧力タンク内のガス圧を低くすると、圧力タンク内の絶縁性能の確保が困難になるという問題があった。特に、外部から電力を引き込む碍管の取付部や、変流器設置箇所は絶縁距離が短く、乾燥空気のみで絶縁することは困難であった。
この発明は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、圧力タンク内の絶縁性能を確保しながら、圧力タンク内のガス圧を低減できるガス絶縁電気機器を提供することを目的としている。
この発明に係るガス絶縁電気機器は、絶縁性ガス及び電気装置が密封収容され該電気装置に設けられた端子部に対応する開口部が設けられた圧力タンクと、この圧力タンクに対して突出するように配設され、基部が上記開口部に対して固定され、先端部に端子導体が設けられた碍管と、この碍管の中心部を貫くように設けられ一端が上記端子部に電気的に接続され他端が上記碍管の端子導体に接続された引出導体とを備えたガス絶縁電気機器において、上記引出導体の一端と上記端子部の間に介装されるように直列に設けられたブッシング導体、このブッシング導体の軸方向中央部の周りを同軸に包囲する絶縁物、及びこの絶縁物の外周面の軸方向中央部に設けられた接地層からなる中間ブッシングを備えるようにしたものである。
この発明においては、引出導体と電気装置の端子部との間を、外周面に接地層が設けられた中間ブッシングによって構成するようにしたので、圧力タンク内の絶縁性能を確保しながら、圧力タンク内のガス圧を低減できる。そのため、機器の軽量化及び低コスト化を図ることもできる。
本発明の実施の形態1に係るガス絶縁電気機器であるタンク型真空遮断器を示す断面図である。 図1に示された接地シールドの他の構成例を示す拡大断面図である。 図1に示された真空バルブの支持方式を変更した実施の形態1の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るガス絶縁電気機器であるタンク型真空遮断器を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係るガス絶縁電気機器であるタンク型真空遮断器について、図1〜図3を参照して説明する。図1において、タンク型真空遮断器1を構成する電気的に接地された圧力タンク2は、胴部2aを水平にして設置されており、圧力タンク2の上方には一対の円筒状の開口部2b、2cが設けられ、該開口部2b、2cと同軸を成し、開口部2b、2cより直径が小さい円筒状の変流器設置部2d、2e、及び開口部2b、2cと変流器設置部2d、2eの接続箇所に設けられたリング状のフランジ部材Fから構成されている。変流器設置部2d、2eの外周部には電流を測定するための変流器7が設置されている。なお、この例では開口部2b、2cと変流器設置部2d、2eはフランジ部材Fを介して溶接により接続されている。
圧力タンク2内には電気装置としての真空バルブ4が胴部2aと間隙を介して設置されている。この真空バルブ4は、セラミック等の絶縁材料からなる筒状の真空容器41と、この真空容器41内に収容され、一端が真空容器41の固定側端部41aを気密封止する端板42に接合された固定導体43と、この固定導体43と接離可能に設けられ他端が真空容器41の可動側端部41bに装着されたベローズ44を介して真空容器41外に伸びる可動導体45とで構成されている。固定導体43と可動導体45とが接触する部分には、固定接点43a及び可動接点45aがそれぞれ形成されている。なお、端板42、固定導体43及び可動導体45は、銅合金やアルミニウム合金等の導電性材料で形成されており、真空バルブ4内は真空に気密保持されている。
圧力タンク2の外部には固定接点43aと可動接点45aを接離する開閉手段3が設けられている。開閉手段3は、操作ロッド5及び絶縁ロッド6を介して可動導体45を水平方向に移動させることで、固定接点43aと可動接点45aを接離開閉する。このときベローズ44が可動導体45の移動に追従するので真空バルブ4内の真空は保持される。なお、絶縁ロッド6は、可動導体45と操作ロッド5とを電気的に絶縁できる絶縁距離を確保しながら接続されている。
真空バルブ4の両端には、固定側シールド51及び可動側シールド52が設けられている。固定側シールド51は、真空バルブ4の固定側端部41aを覆うように配置されており、固定側の端板42に接続されている。可動側シールド52は、真空バルブ4の可動側端部41b及び可動導体45の端部を覆うように配置されており、真空バルブ4の可動側端板46に接続されている。この固定側シールド51及び可動側シールド52は、アルミニウム合金や銅合金等の導体材料で形成されており、表面はエッジのない平滑面で形成されている。
なお、上記平滑面の表面粗さは、例えばJISに規定される平均高さRaが概ね12μm以下であることが望ましい。また、固定側シールド51及び可動側シールド52の表面には、例えば絶縁性ゴムやエポキシなどの樹脂、またはアルマイト処理もしくは粉体絶縁塗装などによって絶縁被覆を形成してもよい。その場合、固定側シールド51及び可動側シールド52の絶縁被覆の好ましい膜厚は10μm〜5mm程度である。
また、固定側シールド51は、ベース板8にアダプタ10を介して取り付けられた絶縁支持ロッド9と締結されており、固定側シールド51から操作ロッド5までの一相分の構成部品すべてを絶縁支持ロッド9が支持している。絶縁支持ロッド9は、構成部品の重量及び開閉動作時の衝撃に耐える強度、形状を有している。固定側シールド51及び可動側シールド52の上部には、中間ブッシング210、310の中心部に配設されたブッシング導体22a、32aの一端が挿入される挿入部51a、52aが設けられている。なお、この例では上記挿入部51a、52aが、電気装置である真空バルブ4の端子部の機能を有している。また、開口部2b、2cは、端子部である挿入部51a、52aに対応して設けられている。
固定側シールド51及び可動側シールド52を、固定側端部41a及び可動側端部41bを覆うように形成することにより、真空バルブ4の固定側端部41a及び可動側端部41bでの電界集中を緩和できる。また、絶縁支持ロッド9による支持構成を取ることで、ベース板8への組立て、圧力タンク2への組付けを集約することができる。可動導体45と可動側シールド52との間には両者を電気的に接続するための導電性コイル53が設けられている。導電性コイル53は、銅合金線材をコイルバネ状に成形して、全体が円形となっている。導電性コイル53は、一般的に用いられる、薄銅板を重ねて構成される可撓導体よりも占有体積が小さいため、可動側シールド52の形状簡素化及び縮小化を図ることが出来る。
ブッシング導体22a、32aの下端部が固定側シールド51及び可動側シールド52の上方の挿入部51a、52aに接続された中間ブッシング210、310は、開口部2b、2c及び変流器設置部2d、2eの中を、間隔を開けて貫通し、碍管20の内部の下方部に進入するように配設されている。そして、中間ブッシング210、310の外周部における、碍管20と変流器設置部2d、2eとの連結部近傍には、絶縁物21、31と一体に形成されたフランジ状の取付部26、36が形成されており、その取付部26、36を碍管20と変流器設置部2d、2eの連結部の間に挟むように支持固定されている。
中間ブッシング210、310は、中空状のブッシング導体22a、32aと、その周りに同軸に注型形成された例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂からなる図中に斜線を付して示す絶縁物21、31と、絶縁物21、31の軸方向中央部に設けられた後述する接地層23、33によって構成されている。ブッシング導体22a、32aの両端近傍で絶縁物21、31から露出する直前の箇所には、外径を大きく形成した突出部22b、22c、32b、32cが設けられている。そして、絶縁物、ブッシング導体、及び絶縁性ガスから構成されるトリプルジャンクション部には、絶縁物21、31の径方向中心側を軸方向に滑らかに凹ませるように形成された窪み部24a、24b、34a、34bが周設されている。
さらに、例えば導電性ゴム、導電性塗料などで形成される接地層23、33は、絶縁物21、31の外周面が、碍管20の取付部や変流器設置部2d、2eといった接地された部材と、ブッシング導体22a、32aが近接している箇所に設けられている。該接地層23、33は、中間ブッシング210、310の軸方向の中央部分を中心に、フランジ状の取付部26、36まで延在して設けられている。また、上記取付部26、36を変流器設置部2d、2eの上端部に設けたフランジ部または碍管20の取付部に対してボルトなど(図示せず)によって締結されることによって接地電位となっている。
また、絶縁物21、31は、圧力タンク2の開口部2b、2c内に位置する図の下方側の端部は、直径が変流器設置部2d、2eを貫通する中央部分よりも太い大径部Aとして構成されている。同様に、碍管20の取付部より図の上部側の端部についても、直径が碍管20の取付部を貫通する部分や中央部分よりも太い大径部Bが形成されている。
絶縁物21、31の大径部Aと接地層23、33との間には、例えばアルミニウムや黄銅などの金属または導電性樹脂等で構成された接地シールド25、35が設けられている。図1では、圧力タンク2側にのみ接地シールド25、35が設置されているが、碍管20側に設けることも可能である。なお、接地シールド25、35と接地層23、33とは、接地層23、33を構成する例えば導電性ゴムを、接地シールド25、35の露出している箇所にも重ねて塗布することで容易に連接させることができる。また、接地シールド25、35は、絶縁物21、31の軸方向中央部分と大径部Aの境界部分に形成された段部に、図2のように窪み55を周設し、その窪み55の中に接地層23(33)の端部を進入させ、接地シールド25、35と同様の形状にすることで代用することもできる。
一般的に金属/絶縁体/絶縁ガスの3種類の異なる物質が接するトリプルジャンクション部は、局部的な電界集中が起きて絶縁性能が低下し易いが、この実施の形態1のようにブッシング導体22a、32aに突出部22b、22c、32b、32cを設ける一方、該突出部22b、22c、32b、32cとの境界部分の絶縁物21、31に窪み部24a、24b、34a、34bを設けることで、等電位線が滑らかに広げられてトリプルジャンクション部の電界が緩和されるので、放電を発生させ難くさせている。また、接地層23、33を設けることで、該接地層23、23の外方に対向する変流器設置部2d、2eとの空間を極小化できるため、圧力タンク2の変流器設置部2d、2eを小さくすることができる。同時に、碍管20の取付部を小さくすることで、細い碍管を採用でき、更なるコスト削減が可能となる。
また、絶縁物21、31の軸方向両端部に大径部A、Bをそれぞれ形成したことで、絶縁物沿面及び絶縁物周辺の空間電界を低減させることができる。接地シールド25、35の取付けによる効果も同様である。碍管20の反碍管取付部側(図の上端部側)の端面は、端子導体12a、12bにより気密封止されている。他端(図の上部側)が端子導体12a、12bに接続された引出導体11a、11bは中空に形成されており、その一端(下部側)に設けられた接触部13a、13bにより、ブッシング導体22a、32aの図の上端部に対して、摺動可能に接続されている。ブッシング導体22a、32aの圧力タンク2側端部近傍、及び引出導体11a、11bの端子導体12a、12b近傍には、中空導体の内外を貫通させる貫通穴14a〜14dが円周方向に離間させて複数設けられている。
また、中間ブッシング210、310のフランジ状の取付部26、36には、部分的に変流器設置部2d、2eの空間と碍管20内部の空間を連通させるための貫通穴26a、36aが設けられている。そして、圧力タンク2及び碍管20内部には、絶縁性ガスとして水分含有量が10ppm以下の乾燥空気が封入されている。なお、この実施の形態1においては、最高使用ガス圧を0.2MPa−g未満としているが、この値に限定されるものでない。また、ブッシング導体22a、32a、及び引出導体11a、11bが中空構造で、上記のように貫通穴が設けられることによって、タンク型真空遮断器1内部にはガス空間が一つしか存在しない。また、シール個所は碍管20と変流器設置部2d、2eとの接続箇所のみである。
なお、圧力タンク2に対する真空バルブ4の支持方式は、上記図1に例示したものに限定されるものではなく、例えば図3に示す方式とすることもできる。即ち、図3において真空バルブ4は、圧力タンク2のフランジ2f近傍に取り付けられた支持フレーム16、絶縁支持部材15と、固定側シールド54によって支持されている。本構造では、固定側シールド54が、上記絶縁支持ロッド9(図1)を締結する必要がないため、固定側シールド54の外形寸法を縮小できる。その上、絶縁支持ロッド9による支持と比較して部品点数を少なく出来る。
上記のように構成された実施の形態1においては、碍管取付部及び変流器設置部といった絶縁距離の短い箇所を中間ブッシングで絶縁することで、圧力タンク内の圧力を下げることが出来る。それによって、圧力タンクの薄肉化など低コスト化が可能となる。また、絶縁距離が短い箇所で接地層を設けることで圧力タンクの縮小、変流器の縮小が可能となる。また、中間ブッシング210、310を構成する絶縁物21、31の軸方向端部に直径を上記接地層を設けた部分よりも太くした大径部A、Bを設けたことによりブッシングの絶縁物沿面上及び周辺の空間電界を低減することができ、低圧力の乾燥空気でも絶縁が可能となる。
また、上記中間ブッシングの絶縁物21、31の両端部において、接地層23、33の端部に、該接地層23、33と接触させた設置シールド25、35を設けたことで、同様に中間ブッシング210、310の絶縁物21、31の沿面上、及び周辺の空間電界を低減することができ、低圧力の乾燥空気でも絶縁が可能となる。また、絶縁物21、31の何れかまたは両方の端部において、図2のような窪み55を設け、その窪み55の中まで接地層23、33を設けたことにより、設置シールド25、35と同様の効果が得られる他、設置シールド25、35の部品が不要となるので、安価にできる。
また、トリプルジャンクション部を、窪み部24a、24b、34a、34bを用いて形成したので、トリプルジャンクション周辺の電界を低減させることができ、低圧力の乾燥空気でも放電発生を抑制できる。また、ブッシング導体22a、32aの、絶縁物21、31から突出される手前(直近部分)に、直径を太くした突出部22b、22c、32b、32cを設けたことにより、トリプルジャンクションをバラツキの少ない安定した形状に構成できる。また、ブッシング導体22a、32a及び引出導体11a、11bとして、中空の導体を用いたので内部を絶縁性ガスが通過できることで、圧力タンク2の内部と碍管20の内部の絶縁性ガスが循環でき、導体の放熱効果を促進できる。
また、中間ブッシング210、310のフランジ状の取付部26、36に貫通穴を設け、碍管20の内部及び圧力タンク2の内部を連通させたので、中空導体の使用と合わせて絶縁性ガスの循環が更に高まり導体の放熱効果を促進できる。
また、圧力タンク2内の乾燥空気圧を0.2MPa−g未満としたので、圧力タンク2の強度を下げることができ、圧力タンク2の薄肉化あるいは圧力タンク2の補強部材を削減もしくは簡素化することができるので、装置の軽量化及び低コスト化を図ることができる。さらに、圧力タンク2内のガス圧を0.2MPa−g未満としたことにより、第二種圧力容器の検定を受ける必要がなくなる。また、圧力タンク2内のガス圧を低減したことにより、真空バルブ4内のベローズ44内外の圧力差を低減できるので、ベローズの補強が不要となり、汎用の構造を流用することができる。
また、特許文献1に示されているような従来のタンク型真空遮断器においては、ベローズ外側周辺領域のガス圧と圧力タンク内のガス圧とを気密区分し、ベローズ外側のガス圧を大気圧に保持するために、シール部材が最高115℃まで温度上昇する導体と接触して設けられており、耐熱性の高い高価なシール部材を使用する必要があったが、実施の形態1のタンク型真空遮断器1においては、圧力タンク2のガス空間は1つであり、従来のようにシール部材を導体と接触して設ける必要がないので、高価なシール部材を使用する必要がなくなる。
さらに、従来の開閉器においては、ベローズ外側のガス圧を大気圧に保持するために、シール部材が可動部材に接触して設けられていたので、真空バルブ内の固定接点と可動接点の接離開閉に要する操作エネルギーが大きく、開閉手段である操作機構を大型化する必要があったが、本実施の形態のタンク型真空遮断器1においては、真空バルブ4内の固定接点43aと可動接点45aの接離開閉に要する操作エネルギーを低減できるので、開閉手段3を小型化することができる。
なお、実施の形態1においては、絶縁性ガスとして乾燥空気を用いたが、絶縁性ガスは乾燥空気に限定されるものではなく、窒素や二酸化炭素等を用いることもできる。また、絶縁性ガスとして絶縁性能の高いSFガスを用いることにより、圧力タンク2のガス圧をさらに低減することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係るガス絶縁電気機器としてのタンク型真空遮断器について図4の断面図を参照して説明する。なお、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示している。図において、真空バルブ4周辺の支持構造は図1に示す実施の形態1と同様である。一方、圧力タンク2は、開口部2b、2cから図の下側の部分によって構成されており、円筒状の変流器取付タンク17a、17bは、別部品として用意される。従って、該変流器取付タンク17a、17bは、上記開口部2b、2cの上端部に、例えばフランジを設け、図示省略しているOリングなどのシール部材とボルト・ナットなどの締結手段により気密に取り付けられる。
また、中間ブッシング210、310は、図の下側の大径部Aに絶縁物21、31と一体に形成されたフランジ状の取付部26、36を有し、該取付部26、36により、変流器取付タンク17a、17bの下側フランジに取り付けられている。その他の構成部分である接地層23、33、接地シールド25、35、導体の突出部22b、22c、32b、32c、窪み部24a、24b、34a、34b、及び、絶縁物21、31の軸方向端部に大径部A、Bに形成する点、取付部26、36に貫通穴26a、36aを設ける点などは実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態2においては、圧力タンク2は、実施の形態1の変流器設置部2d、2eが、変流器取付タンク17a、17bとして別部品として構成されていることにより、圧力タンク2としての外形が小さくなっている。また、実施の形態1では変流器設置部2d、2eを接合する際に、開口部2b、2cとの同軸度を合わせながら溶接する必要があったが、この例ではその必要がないため、圧力タンク2の製作が容易となり、製作時間を短縮できる。なお、変流器取付タンク17a、17bが別部品となるが、形状が簡易であるため、圧力タンク2と合わせた製造コストで比較すると、安く製作することもできる。
また、この実施の形態2では、中間ブッシング210、310の取付部26、36から固定側シールド挿入部51aまたは可動側シールド挿入部52aまでの距離が実施の形態1のものより短いため、圧力タンク2が絶縁性ガスを封入した際の変形に伴うブッシング導体22a、32aの位置ずれを小さくできる。また、組立の際には、碍管20、変流器取付タンク17a、17b、中間ブッシング210、310までを別ユニットとして組立てることが可能であるため、組立時間の短縮が可能となる。
なお、上記実施の形態1、2では、電気装置が真空バルブ4である場合について説明したが、これに限定されるものではない。また、開閉器に限定されるものでもない。
1 タンク型真空遮断器、 2 圧力タンク、 2a 胴部、 2b、2c 開口部、 2d、2e 変流器設置部、 3 開閉手段、 4 真空バルブ(電気装置)、 7 変流器、 11a、11b 引出導体、 12a、12b 端子導体、 13a、13b 接触部、 14a〜14d 貫通穴、 17a、17b 変流器取付タンク、 20 碍管、 21、31 絶縁物、 22a、32a ブッシング導体、 22b、22c、32b、32c 突出部、 23、33 接地層、 24a、24b、34a、34b 窪み部、 25、35 接地シールド、 26、36 取付部、 26a、36a 貫通穴、 43 固定導体、 43a 固定接点、 44 ベローズ、 45 可動導体、 45a 可動接点、 51、54 固定側シールド、 52 可動側シールド、 51a、52a 挿入部(端子部)、 55 窪み、 210、310 中間ブッシング、 F フランジ部材。

Claims (13)

  1. 絶縁性ガス及び電気装置が密封収容され該電気装置に設けられた端子部に対応する開口部が設けられた圧力タンクと、この圧力タンクに対して突出するように配設され、基部が上記開口部に対して固定され、先端部に端子導体が設けられた碍管と、この碍管の中心部を貫くように設けられ一端が上記端子部に電気的に接続され他端が上記碍管の端子導体に接続された引出導体とを備えたガス絶縁電気機器において、上記引出導体の一端と上記端子部の間に介装されるように直列に設けられたブッシング導体、このブッシング導体の軸方向中央部の周りを同軸に包囲する絶縁物、及びこの絶縁物の外周面の軸方向中央部に設けられた接地層からなる中間ブッシングを備えたことを特徴とするガス絶縁電気機器。
  2. 上記圧力タンクは、上記開口部に同軸に設けられた該開口部よりも直径が小さい変流器設置部を備えたものでなり、上記碍管の基部は、上記変流器設置部に連結されていることを特徴とする請求項1記載のガス絶縁電気機器。
  3. 上記中間ブッシングは、上記碍管の基部と上記変流器設置部の連結部近傍に、上記絶縁物と一体に形成されたフランジ状の取付部を有し、該取付部を上記碍管と上記変流器設置部の連結部に固定してなることを特徴とする請求項2記載のガス絶縁電気機器。
  4. 上記開口部と上記碍管の基部との間に、上記開口部よりも小径の円筒状の変流器取付タンクが介装されてなることを特徴とする請求項1記載のガス絶縁電気機器。
  5. 上記中間ブッシングは、上記開口部と上記変流器取付タンクの連結部近傍に、上記絶縁物と一体に形成されたフランジ状の取付部を有し、該取付部を上記開口部と上記変流器取付タンクの連結部に固定してなることを特徴とする請求項4記載のガス絶縁電気機器。
  6. 上記中間ブッシングのフランジ状の取付部に、該取付部によって区分された軸方向の空間を連通する貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項3から請求項5の何れかに記載のガス絶縁電気機器。
  7. 上記絶縁物の周りにおける上記接地層の軸方向端部に、該接地層と接触させた電界緩和シールドを設けたことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のガス絶縁電気機器。
  8. 上記絶縁物の軸方向両端部に、上記接地層が設けられた中央部よりも直径を太くした大径部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のガス絶縁電気機器。
  9. 上記絶縁物の大径部の何れか一方または両方の段部に、径方向中心側が軸方向に凹んだ窪みを周設し、上記接地層をその窪みの中まで設けたことを特徴とする請求項8記載のガス絶縁電気機器。
  10. 上記絶縁部から上記ブッシング導体が導出された部分に形成される上記絶縁性ガスとのトリプルジャンクション部は、上記絶縁部の軸方向端部の径方向中心側の面が上記ブッシング導体の表面に沿って軸方向に凹むように周設された窪み部によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載のガス絶縁電気機器。
  11. 上記ブッシング導体は、上記絶縁物から突出される手前で、該ブッシング導体の直径を太くした突出部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載のガス絶縁電気機器。
  12. 上記ブッシング導体の内部が空洞となっていることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載のガス絶縁電気機器。
  13. 上記電気装置が真空バルブであることを特徴とする請求項1から請求項12の何れかに記載のガス絶縁電気機器。
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