JP5325129B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤサイド部に装飾部を備えたタイヤに関する。
従来、タイヤのサイド部に複数の直線若しくは曲線のリッジを並列に配列してなるサイド装飾帯を設けることが広く行われている。
例えば特許文献1には、第1リッジ内に第2リッジを形成してサイド装飾帯とする例が開示されている。また、特許文献2には、第1リッジのみで構成された第1装飾要素と、第1リッジ内に第2リッジを配置してなる第2装飾要素と、を有するサイド装飾帯を形成する例が開示されている。
米国特許第5807446号明細書 特開2008−273505号公報
ところで、タイヤでは、タイヤ径方向(タイヤ半径方向)に広がる力がタイヤサイド部に作用しやすい。一方、特許文献1、2では、タイヤ周方向に沿って連続した谷やリッジがサイド装飾帯に形成されている。このため、タイヤにこのような力が作用したときには谷底やリッジ縁に裂く力が作用するので、タイヤ周方向に沿って亀裂が発生し易くなることが考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、タイヤサイド部に形成した装飾部に亀裂が発生し難いタイヤを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、タイヤサイド部に装飾部を備え、前記装飾部は、リッジを有する装飾要素と、タイヤ周方向に対して傾斜し前記装飾要素を2つ以上の領域に分けることで、前記リッジをタイヤ周方向に不連続とする谷と、を有し、前記リッジが、第1リッジと、前記第1リッジに比べて高さ及び幅の少なくとも一方が小さい第2リッジと、を有し、前記装飾要素は、外縁部が前記第1リッジで形成され、外縁部の内側が平滑面である第1装飾要素と、外縁部が前記第1リッジで形成され、外縁部の内側に前記第2リッジが配列された第2装飾要素と、を有し、少なくとも一部の前記第1リッジがタイヤ周方向に対して傾斜しつつ互いに隣接していることで、隣り合う前記第1リッジの間に前記谷が形成され、前記第1装飾要素と前記第2装飾要素とが前記谷に沿って交互に配置されてなる装飾要素列が形成され、隣り合う前記装飾要素列の間では、前記装飾要素列に沿って前記谷が連続している。
タイヤは、通常、空気入りタイヤであるが、空気を入れない中実タイヤであってもよい。また、第1リッジの一部が第1リッジ両側の装飾要素を構成していてもよい。また、装飾部は、タイヤ側面である限り、タイヤサイド部に限らず、ショルダー部やビード部にまで備えられていてもよい。
請求項1に記載の発明では、谷によって、装飾要素を構成するリッジがタイヤ周方向に連続することが確実に防止されている。よって、タイヤ径方向に広がる力がタイヤサイド部に作用しても、タイヤサイド部に形成した装飾部に亀裂が発生し難い。
また、複数種類のリッジのうち上記第1リッジ互いに隣接していることでその間に谷が形成されている。従って、谷の底部をリッジを形成していない部位に比べて低くする必要がない。これにより、谷を形成しているタイヤ部分の強度が格段に高くなる。
請求項に記載の発明は、前記谷の延びる方向が、タイヤ周方向に対して20〜90°の範囲の角度をなす。
上記角度は、タイヤ周方向に対し右回り側の角度、左回り側の角度の何れであってもよい。
この角度が20°よりも小さいと、タイヤ径方向に広がる力がタイヤサイド部に作用したときに谷底やリッジ縁に生じる引張応力が大きくなり易い。
なお、タイヤ周方向に広がる力がタイヤサイド部に作用したときに谷底やリッジ縁に生じる引張応力を抑える観点で、この角度は70°以下であることがより好ましい。
請求項に記載の発明は、前記谷の底幅が、0.2mm以上で、かつ、前記装飾要素の最長幅以下である。
谷底幅が0.2mmよりも狭いと、谷底に亀裂が生じ易くなる。また、谷底幅が装飾要素の最長幅よりも広いと、装飾部の外観性が低下し易い。
請求項に記載の発明は、前記装飾要素の高さが、0.1mm以上0.3mm未満である。
0.1mmよりも低いと、装飾要素の視認性が低下し易い。また、0.3mm以上であると、装飾部の亀裂発生を充分に防止することが難しくなる。
本発明によれば、タイヤサイド部に形成した装飾部に亀裂が発生し難いタイヤとすることができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの車両外側の側面図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの車両内側の側面図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのサイド部に形成された装飾部の部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのサイド部に形成された装飾部の部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのサイド部に形成された装飾部の部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのサイド部の装飾部を構成する第1リッジを示す断面図である。 図7(A)及び(B)は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤを製造する金型に、第1リッジ及び第2リッジに対応した凹部を形成することを示す工程毎の説明図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのサイド部に形成された装飾部の変形例を示す部分拡大図である。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ10の車両外側の側面図であり、図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤ10の車両内側の側面図である。
(空気入りタイヤの車両外側)
図1に示すように、空気入りタイヤ10の車両外側のサイド部14には、2つの円弧状のサイド装飾帯16が形成されている。サイド装飾帯16は、タイヤ中心軸C(図1参照)を挟んで対称位置に配置されるように2つ形成されている。各サイド装飾帯16には、タイヤ周方向Uに対して傾斜した多数のリッジ18が配列されている。
更に、サイド部14には、一方のサイド装飾帯16Jと他方のサイド装飾帯16Kとの間に円弧状の標章部20が形成されている。従って、標章部20もタイヤ中心軸Cを挟んで対称位置に配置されるように2つ形成されている。標章22は平滑面で表示された例えば「ABCDEFGH」の文字で表示されている。
そして、サイド装飾帯16と標章部20との間には装飾部24が形成されている。従って、装飾部24は4ヶ所に形成されている。
(装飾部24)
装飾部24は、タイヤ周方向Uに互いに隣接する2つの装飾半部24A、24Bで構成されている。装飾半部24A、24Bは何れも外形が平行四辺形状であるが、装飾半部24Aはややタイヤ外周側に位置し、装飾半部24Bはややタイヤ内周側に位置する。
装飾半部24A、24Bには、何れも、図3に示すように、タイヤ周方向Uに対して約45°の傾斜角θで傾斜した方向に延びる第1リッジ26と、第1リッジ26に比べて高さ及び幅の少なくとも一方が小さい第2リッジ28と、タイヤ周方向Uに対して傾斜した方向に延びる谷32と、が形成されている。この谷32は、第1リッジ26が互いに隣接することでその間に形成されている。そして、谷32が装飾半部24Aを形成する装飾要素を複数の領域に分けており、装飾半部24Bについても同様である。
詳細に説明すると、装飾半部24A、24Bには、紙面右下から紙面左上に(すなわち、タイヤ側面視でタイヤ半径方向内側から外側へタイヤ周方向Uに対して傾斜した方向に)3本平行に延びる波状の3本型第1リッジ26Pと、紙面左下から紙面右上に2本平行に延びる波状の2本型第1リッジ26Qと、が形成されている。3本型第1リッジ26P、及び、2本型第1リッジ26Qは、何れも第1リッジ26によって構成されている。そして、3本型第1リッジ26Pによって、タイヤ周方向Uに対して傾斜して延びる2本の波状の谷32Pが形成され、2本型第1リッジ26Qによって、タイヤ周方向Uに対して傾斜して延びる波状の1本の谷32Qが形成されている。谷32Pは、一方端から他方端まで連続している。
3本型第1リッジ26Pは、等間隔で複数本配列されており、2本型第1リッジ26Qも等間隔で複数本配列されている。そして、隣り合う3本型第1リッジ26Pの間に、3本型第1リッジ26Pに沿って(すなわち谷32Pに沿って)装飾要素列34Pが形成されている。この装飾要素列34Pでは、第1装飾要素36と第2装飾要素38とが交互に配列されている。
第1装飾要素36は、外縁部が第1リッジ26で形成され、外縁部の内側が平滑面37で形成された装飾要素である。第2装飾要素38は、外縁部が第1リッジ26で形成され、外縁部の内側に複数本の第2リッジ28が互いに平行に配列された装飾要素である。この第2リッジ28は、紙面左下から紙面右上に直線状に延びるリッジである。
また、隣り合う2本型第1リッジ26Qの間に、2本型第1リッジ26Qに沿って(すなわち谷32Qに沿って)装飾要素列34Qが形成されている。そして、この装飾要素列34Qでも第1装飾要素36と第2装飾要素38とが交互に配列されるように、上述の平滑面37及び第2リッジ28の配置が千鳥状に設定されている。
(好適な寸法例)
以下、本実施形態に係る空気入りタイヤ10で、第1リッジ26、第2リッジ28及びこれらの配置間隔などの好適な具体例を示す。図6は、図3の矢視6−6から見た断面図である。
図6に示すように、第1リッジ26は断面台形状である。第1リッジ26の頂部を形成する平面26Fの幅B1は最大で0.2mmとされている。また、サイド部16の法線方向Nに対する第1リッジ26の斜面(側壁)26Sがなす角度αは45°である。第1リッジ26の高さh1は0.2mmである。隣り合う第1リッジの間隔(ピッチ)Pは1.0mmであり、隣り合う第1リッジ26の底幅W1は0.4mmである。この設定により、第1リッジ26を形成する後述の第1凹部44の加工交差0.05mmを考慮した場合、最小の底幅WSであっても0.3mmとなる(なお、このときの第1リッジ26の最大高さhMは0.25mmとなる)。底幅W1が0.2mm以上であると谷32の底部に亀裂が生じ難い構造にすることができるので、この寸法例によりこの亀裂の発生を充分に防止することができる。
第2リッジ28も断面台形状である。
また、第1装飾要素36及び第2装飾要素38の好適な寸法範囲は、タイヤ周方向長さが2〜10mmの範囲で、タイヤ半径方向長さが2〜10mmの範囲である。また、第2リッジ28のピッチは、隣り合う第2リッジ28間での亀裂発生防止の観点で0.5mm以上であることが好ましく、また、外観性の観点で1.5mm以下であることが好ましい。
第1リッジ26、第2リッジ28を形成するには、生タイヤを加硫成形する金型の内壁面に予め凹部を形成しておくことで、加硫成形時に形成することができる。
本実施形態では、図7に示すように、第2装飾要素38を形成する金型内壁部48に、ドリルを用いて、第2リッジ28を形成する第2凹部42を形成し(図7(A)参照)、更に、第1リッジ26を形成する第1凹部44を形成する(図7(B)参照)。
ここで、第2凹部42が不連続となる部分であって第1凹部44がこの不連続部分に形成される場合では、第2リッジ26を形成するドリルを、第1凹部形成予定部44Yを削りつつ移動させる。例えば、1本の第2凹部42Mを端部までドリルで形成した後、隣りの第2凹部形成位置の端部位置にまで第1凹部形成予定部44Yをドリルで削りつつ移動させ、次の第2凹部42Nを形成する。
このようにして一筆書きのように第2凹部42を形成した後、第1凹部44をドリルで形成する。この結果、図7(B)に示すように、第1凹部形成予定部44Yには第1凹部44が形成され、第1凹部形成予定部44Yを第2凹部42を形成するドリルで削った痕跡は残らない。これにより、第2凹部42を一筆書きのように短時間で形成することができる。
(空気入りタイヤの車両内側)
図2に示したように、空気入りタイヤ10の車両内側のサイド部54には、車両外側のサイド部14と同様に2つの円弧状のサイド装飾帯16と、2つの円弧状の標章部20とが形成されている。
そして、一方のサイド装飾帯16と標章部20との間には装飾部64が形成されている。従って、装飾部64は一方のサイド装飾帯16のタイヤ周方向両端側の2ヶ所にそれぞれ形成されている。
さらに、他方のサイド装飾帯16と標章部20との間にも装飾部66が形成されている。従って、装飾部66は他方のサイド装飾帯16のタイヤ周方向両端側の2ヶ所にそれぞれ形成されている。
(装飾部64)
装飾部64は、タイヤ周方向Uに互いに隣接する2つの装飾半部64A、64Bで構成されている。装飾半部64A、64Bは何れも外形が平行四辺形状であるが、装飾半部64Aはややタイヤ外周側に位置し、装飾半部64Bはややタイヤ内周側に位置する。
装飾半部64A、64Bには、何れも、図4(A)に示すように、タイヤ周方向Uに対して傾斜した方向に略直線状に延びる第1リッジ76と、第1リッジ76に比べて高さ及び幅の少なくとも一方が小さい第2リッジ78と、タイヤ周方向Uに対して傾斜した方向に延びる谷82と、が形成されている。この谷82は、第1リッジ76が互いに隣接することでその間に形成されている。この谷82は、第1リッジ76が互いに隣接することでその間に形成されている。そして、谷82が装飾半部64Aを形成する装飾要素を複数の領域に分けており、装飾半部64Bについても同様である。
詳細に説明すると、第1リッジ76は、タイヤ周方向Uに対して約60°の傾斜角δで傾斜した方向に延びている。そして、装飾半部64A、64Bには、紙面左下から紙面右上に2本平行に波状に延びる2本型第1リッジ76Qが形成されており、この2本型第1リッジ76Qは2本の第1リッジ76で構成されている。そして、この2本型第1リッジ76Qを構成する平行な第1リッジ間に、タイヤ周方向Uに対して傾斜して延びる谷82が形成されている。谷82は、一方端から他方端まで連続している。
2本型第1リッジ76Qは等間隔で複数本配列されている。そして、隣り合う2本型第1リッジ76Qの間に、谷82に沿って装飾要素列84が形成されている。この装飾要素列84では、第1装飾要素86と第2装飾要素88とが交互に配列されている。
本実施形態では、第1装飾要素86と第2装飾要素88とで、半径方向外側に凸の正三角形92(以下、外向き正三角形92という)、又は、半径方向内側に凸の正三角形94(以下、内向き正三角形94という)を形成している。
第1装飾要素86は、中心角が120°の二等辺三角形の外縁部を形成する第1リッジ76と、第1リッジ76内に形成された二等辺三角形状の平滑面77と、で形成されている。第2装飾要素88は、中心角が120°の二等辺三角形の外縁部を形成する第1リッジ76と、第1リッジ76内に配列された第2リッジ78と、で構成されている。本実施形態では、第2リッジ78はタイヤ半径方向Rに延びている。
外向き正三角形92(図4(B)参照)は、2つの互いに隣接する第1装飾要素86と、1つの第2装飾要素88と、で構成される。また、この2つの第1装飾要素86は、互いに隣接している部位では第1リッジ76Pを共有しており、第1リッジ76Pが両方の第1装飾要素86を構成している。
内向き正三角形94(図4(C)参照)は、1つの第1装飾要素86と、2つの第2装飾要素88と、で構成される。この2つの第2装飾要素88は、互いに隣接している部位では第1リッジ76Pを共有しており、第1リッジ76Pが両方の第2装飾要素88を構成している。
なお、外向き正三角形92及び内向き正三角形94は、谷82に沿って交互に配列されている。
(装飾部66)
装飾部66は、タイヤ周方向Uに互いに隣接する2つの装飾半部66A、66Bで構成されている。装飾半部66A、66Bは何れも外形が平行四辺形状であるが、装飾半部66Aはややタイヤ外周側に位置し、装飾半部66Bはややタイヤ内周側に位置する。
装飾半部66A、66Bには、何れも、図5に示すように、紙面右下から紙面左上に延びるリッジと、紙面左下から紙面右上に延びるリッジとによって格子状リッジ98が形成されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両外側のサイド部14の装飾部24は、タイヤ周方向Uに対して傾斜した複数本の谷32(32P、32Q)と、谷32の両側に形成された第1装飾要素36及び第2装飾要素38と、を有する。従って、谷32によって、第1装飾要素36や第2装飾要素38を構成する第1リッジ26及び第2リッジ28がタイヤ周方向Uに連続することが確実に防止されている。よって、タイヤ半径方向(タイヤ径方向)Rに広がる力がサイド部14に作用しても装飾部24に亀裂が発生し難い。このことは、カーカスプライの折り返し端などによってサイド部14の裏面側に段差が生じていて、この段差を跨る位置に装飾部24が配置されている場合に、特に顕著な効果が得られる。
また、第1リッジ26がタイヤ周方向Uに対して傾斜しつつ互いに隣接していることで、隣り合う第1リッジ26の間に谷32が形成されている。従って、平滑面37などの平坦部よりも谷32の底を低くする必要はない。よって、谷32を形成しているタイヤ部分の強度が充分に高い。
更に、第1装飾要素36の外縁部の内側が平滑面37であるので、土などの汚れが多少付いても第1装飾要素36の視認性が悪化し難い。また、平滑面37により光の反射率が高くしかも反射角度が均一であり、第2装飾要素38では効果的にシルエットが視認される。そして、第1装飾要素36の内側にリッジを形成する場合に比べ、平滑面37とするほうが金型等の加工工数を低減させることができる。
また、装飾部24には、装飾要素列34P、34Qが形成されている。装飾要素列34Pは第1装飾要素36と第2装飾要素38とが谷32Pに沿って交互に配置されたものであり、装飾要素列34Qは第1装飾要素36と第2装飾要素38とが谷32Qに沿って交互に配置されたものである。そして、谷32(32P、32Q)は、装飾要素列の端部から端部まで連続するように延びている。これにより、谷が連続していない場合に比べ、谷32の外観性が良い。そして、連続した谷32が形成されていても、谷底に亀裂が生じにくい。
また、谷32がタイヤ周方向Uに対して約45°の角度θをなすので、タイヤ半径方向Rに広がる力やタイヤ周方向Uに広がる力がサイド部14に作用しても、谷32の底部やリッジ底縁(特に第1リッジ26のリッジ底縁)に生じる引張応力が大きくなることを充分に防止することができている。ここで、45°に限らず、この角度θが20〜90°の範囲の角度をなしていることで、タイヤ半径方向Rに広がる力がサイド部14に作用したときに谷32の底部やリッジ縁に生じる引張応力を効果的に下げることができる。なお、タイヤ周方向Uに広がる力がサイド部14に作用したときに谷32の底部やリッジ底縁に生じる引張応力を抑える観点で、この角度θは70°以下であることがより好ましい。
車両内側のサイド部54の装飾部64についても、タイヤ周方向Uに対して傾斜した複数本の谷82が形成され、隣り合う谷82の間に第1装飾要素86及び第2装飾要素88が形成されており、車両内側のサイド部54の装飾部24と同様の効果が奏される。
また、谷32の底幅が、0.2mm以上で、かつ、第1装飾要素36及び第2装飾要素38の最長幅以下であることが好ましい。これにより、装飾部24の外観性を低下させずに谷32の底に亀裂が生じ難い構造にすることができる。谷82についても同様である。
更に、第1装飾要素36及び第2装飾要素38の高さが、すなわち第1リッジ26、76、第2リッジ28、78の高さが、0.1mm以上0.3mm未満であることが好ましい。これにより、第1装飾要素36及び第2装飾要素38の視認性を低下させずに、装飾部24の亀裂発生を充分に防止することができる。第1装飾要素86及び第2装飾要素88についても同様である。
また、平滑面37、77に代えてリッジ等で模様を形成してもよい。例えば、図8に示すように、平滑面37(図3参照)に代えて第2リッジ108を配列してもよい。この場合、この第2リッジ108の方向が第2リッジ28とは約90°方向が異なるように配列する。これにより、第2リッジ28と第2リッジ108とで光の反射方向が約90°異なる。従って、視認する方向の違いによる影の濃淡が規則的に変化するので、タイヤ側面の外観性(意匠性)が更に向上する。
なお、本実施形態では、車両外側のサイド部14では4ヶ所に装飾部24が形成され、車両内側のサイド部54では一方のサイド装飾帯16のタイヤ周方向両端側に装飾部64がそれぞれ形成され、他方のサイド装飾帯16のタイヤ周方向両端側にそれぞれ装飾部66が形成されている例で説明したが、本発明はこれに限らず、車両外側のサイド部14に装飾部24と装飾部64とが配置されていてもよく、更には、装飾部の数が4つよりも多い数、或いは少ない数であってもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 空気入りタイヤ(タイヤ)
14 サイド部(タイヤサイド部)
24 装飾部
26 第1リッジ
28 第2リッジ
32、32P、32Q 谷
34P、34Q 装飾要素列
36 第1装飾要素
37 平滑面
38 第2装飾要素
54 サイド部
64 装飾部
76 第1リッジ
77 平滑面
78 第2リッジ
82、82P、82Q 谷
84 装飾要素列
86 第1装飾要素
88 第2装飾要素
108 第2リッジ
W1、WS 底幅
h1 高さ
U タイヤ周方向
θ 傾斜角

Claims (4)

  1. タイヤサイド部に装飾部を備え、
    前記装飾部は、
    リッジを有する装飾要素と、
    タイヤ周方向に対して傾斜し前記装飾要素を2つ以上の領域に分けることで、前記リッジをタイヤ周方向に不連続とする谷と、
    を有し、
    前記リッジが、
    第1リッジと、
    前記第1リッジに比べて高さ及び幅の少なくとも一方が小さい第2リッジと、
    を有し、
    前記装飾要素は、
    外縁部が前記第1リッジで形成され、外縁部の内側が平滑面である第1装飾要素と、
    外縁部が前記第1リッジで形成され、外縁部の内側に前記第2リッジが配列された第2装飾要素と、
    を有し、
    少なくとも一部の前記第1リッジがタイヤ周方向に対して傾斜しつつ互いに隣接していることで、隣り合う前記第1リッジの間に前記谷が形成され
    前記第1装飾要素と前記第2装飾要素とが前記谷に沿って交互に配置されてなる装飾要素列が形成され、隣り合う前記装飾要素列の間では、前記装飾要素列に沿って前記谷が連続している、
    タイヤ。
  2. 前記谷の延びる方向が、タイヤ周方向に対して20〜90°の範囲の角度をなす、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記谷の底幅が、0.2mm以上で、かつ、前記装飾要素の最長幅以下である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記装飾要素の高さが、0.1mm以上0.3mm未満である、請求項1〜3のうち何れか1項に記載のタイヤ。
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