JP5318228B2 - スライドファスナー用スライダー - Google Patents

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Description

本発明は、スライドファスナーに用いられるスライダーに関し、特に、停止爪を有し、スライドファスナーのエレメント列に対する停止状態を保持することが可能な停止機構を備えたスライダーに関する。
従来から、スライドファスナーは、衣類や鞄類などの様々な製品に用いられており、また、その用いられる製品によって様々な機能が求められている。例えば、スライドファスナーの構成部品の一つであるスライダーについては、スライドファスナーのエレメント列に対して摺動を停止させたときに、スライダーをそのエレメント列の停止位置で保持する機能(停止機構)を備えていることが求められる場合があった。
このような停止機構を備えたスライダーの一例が、例えば実公昭63−1854号公報(特許文献1)や国際公開第2010/070744号(特許文献2)などに開示されている。特許文献1及び特許文献2のスライダーは、停止爪を有する板バネ部材がスライダー胴体に装着されることにより、停止機構を備えている。
具体的に説明すると、特許文献1及び特許文献2に記載のスライダーは、スライダー胴体と、スライダー胴体に回動可能に保持される引手と、スライダー胴体に装着される板バネ部材とを有している。
スライダー胴体は、上下翼板と、同上下翼板の一端部間を連結する連結柱と、上下翼板の左右側部に配されたフランジとを有している。また、同スライダー胴体は、連結柱の左右両側に配された肩口と、他端に配された後口とを有しており、上下翼板間には、左右の肩口と後口とを連結するY字形のエレメント案内路が形成されている。
更に、スライダー胴体の上翼板には、引手の一端を回動可能に保持する左右の引手取付柱と、上翼板の左右方向の中央部に配され、板バネ部材を挿入する挿入溝とを有している。
上翼板の引手保持部は、挿入溝の左右両側に突設された前後一対の柱部を有しており、引手の後述する取付軸部が前後の柱部間に挿入された後、前後の柱部を互いに近づける方向へ加締めることにより、引手の取付軸部が引手取付柱に回動可能に保持される。
上翼板の挿入溝は、板バネ部材の幅寸法と同じ大きさ以上の溝幅を有しており、板バネ部材を安定して挿入できるように形成されている。また、挿入溝の後端部には、挿入溝内に板バネ部材を配置したときに同板バネ部材の後述する停止爪を挿通可能な爪孔が穿設されている。
引手は、引手本体部と、引手本体部の一端から平行に延設された左右の腕部と、左右の腕部の先端部を連結する取付軸部とを有しており、同引手の取付軸部には、カム形状の断面を有するカム部が設けられている。例えば、特許文献1の場合、取付軸部の断面を、円形から一部の円弧を切り取った形状に形成することによりカム部が設けられており、特許文献2の場合、取付軸部の中央部から突起部を引手本体部側に突出させることによりカム部が設けられている。
板バネ部材は弾性を備えており、引手の取付軸部及びカム部を上方から覆うようにしてスライダー胴体に装着される。また、板バネ部材の一端部には、スライダー胴体の爪孔を介してエレメント案内路内に進退可能な停止爪が配されている。
上述のようなスライダー胴体、引手、及び板バネ部材より構成されるスライダーを組み立てる場合には、先ず、スライダー胴体に配された左右の引手取付柱に引手の取付軸部を組み付ける。具体的には、引手取付柱における前後の柱部間に引手の取付軸部を挿入した状態で、前後の柱部を互いに近づける方向へ屈曲させて加締める。これにより、引手がスライダー胴体に対して取付軸部を中心に回動可能に保持される。
このとき、引手は、引手に配された左右腕部間の間隔と、スライダー胴体に配された左右の引手取付柱の外側面間の間隔との差を小さくすることにより、スライダー胴体に対して引手の位置がスライダー幅方向に大きくずれることを防ぐとともに、引手のカム部が適切な位置に合わせられている。
続いて、引手を保持したスライダー胴体に板バネ部材を組み付ける。この場合、板バネ部材を引手の取付軸部及びカム部を上方から覆うとともに、同板バネ部材の停止爪をスライダー胴体の爪孔に挿通させるようにして板バネ部材をスライダー胴体に装着する。これにより、スライダーが組み立てられる。
このようにして組み立てられたスライダーは、例えば引手が後口側に倒伏した状態のときには、板バネ部材の停止爪がスライダー胴体の爪孔を介してエレメント案内路内に突出する。これにより、停止爪がスライドファスナーのエレメント列に係合するため、スライダーがエレメント列に沿って摺動することを防ぎ、スライダーの停止状態が保持される。
一方、引手をスライダー胴体に対して起立させたときや、スライダーの前端側に倒伏させたときには、板バネ部材が引手の取付軸部に設けたカム部によって持ち上げられるため、同板バネ部材の停止爪がエレメント案内路から抜け出る(退避する)。これにより、停止爪がエレメント列に係合している状態が解除され、スライダーをエレメント列に沿って円滑に摺動させることができる。
また、特許文献1及び特許文献2に記載のスライダーは、上述のように、引手の取付軸部が、スライダー胴体に配した左右の引手取付柱を加締めることにより、同引手取付柱に保持されている。このため、引手の取付軸部をスライダー胴体の所定位置にしっかりと固定できる。
従って、引手がスライダー胴体から外れ難くなるとともに、スライダーの停止機構を確実に構成して、円滑に機能させることができる。更に、特許文献1及び特許文献2に記載のスライダーにおける停止機構は、加締め加工後の引手取付柱の立設高さよりも低くして構成できるため、スライダー全体の厚さを薄くできるという効果も得られる。
実公昭63−1854号公報 国際公開第2010/070744号
上述のような特許文献1及び特許文献2に記載されている停止機構を備えたスライダーでは、左右の引手取付柱が外部に露呈しているとともに、停止爪を有する板バネ部材が、引手の取付軸部及びカム部を上方から覆うようにしてスライダー胴体に装着されているため、板バネ部材もスライダーの外部に露呈している。
スライドファスナーに使用されるスライダーにおいて、引手取付柱や板バネ部材が外部から見えるように露呈しているとスライダーの外観品質、更にはスライドファスナーの外観品質を低下させるとともに、手触り感が悪いという問題があった。
更に、板バネ部材が外部に露呈している場合、板バネ部材が外部から衝撃などを受ける可能性が高くなる。この場合、板バネ部材が外部から衝撃などを受けたときに、板バネ部材の変形や破損が生じ易くなり、スライダーの停止機構の故障を招くという問題もあった。
一方、特許文献1及び特許文献2のスライダーにおいては、上述のように、引手に配された左右腕部間の間隔と、スライダー胴体に配された左右の引手取付柱の外側面間の間隔との差が小さいため、スライダー胴体に対して引手の位置がスライダー幅方向に大きくずれ難くしている。
しかしこの場合、スライダー胴体に対する引手の位置決め手段として、引手における左右腕部間の間隔と、スライダー胴体における左右の引手取付柱の外側面間の間隔が利用されている。このため、外部から直接視認される引手の左右腕部とスライダー胴体の引手取付柱における大きさや位置関係が必然的に決定されてしまい、スライダーにおける設計自由度やデザインの幅が制限されるという欠点があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、スライダーやスライドファスナーの外観品質及び手触り感の低下を防ぐとともに、外部からの衝撃などから停止機構を保護して停止機構が故障し難いスライドファスナー用スライダーを提供すること、更には、外部から見えない部分でスライダー胴体に対する引手の位置決めを行ってスライダーを円滑に組み立てることが可能なスライドファスナー用スライダーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるスライドファスナー用スライダーは、基本的な構成として、上下翼板が案内柱にて連結され、前記上翼板の上面に第1及び第2引手取付柱が立設されたスライダー胴体と、引手本体と取付軸部とが一対の腕部により連結された引手とを有し、前記第1及び第2引手取付柱は前記引手の前記取付軸部が挿入された状態で加締められて前記取付軸部を回動可能に保持するスライドファスナー用スライダーであって、少なくとも前記第1及び第2引手取付柱を被覆するカバー体が、前記上翼板に固定され、前記引手が前記第1及び第2引手取付柱に対して前記取付軸部の軸方向に移動することを規制し、前記第1及び第2引手取付柱の外側面と前記引手の前記腕部との間に、前記カバー体の側壁部を収容可能な間隙を確保する移動規制部が前記取付軸部に配されてなることを最も主要な特徴とするものである。
特に、本発明に係るスライドファスナー用スライダーにおいては、前記上翼板の前記第1及び第2引手取付柱間に爪孔が配され、前記引手の操作により、前記爪孔を介して、前記上下翼板間のエレメント案内路に進退可能に配された停止爪による停止機構が構成され、前記停止機構は、前記上翼板に固定された前記カバー体に被覆されていることが好ましい。
この場合、前記移動規制部は、前記第1及び第2引手取付柱間に配されていることが好ましい。特に、前記移動規制部の前記取付軸部の軸方向における寸法は、前記第1及び第2引手取付柱間の間隔の80%以上に設定されていることが好ましい。
また、本発明のスライドファスナー用スライダーにおいて、前記移動規制部は、前記第1及び第2引手取付柱の外側に1つずつ配されていても良い。
本発明において、前記停止爪は、前記スライダー胴体に装着される板バネ部材に配され、前記引手の前記取付軸部は、前記引手の操作により前記板バネ部材を押し上げて前記停止爪を前記エレメント案内路から退出させる突起部を有していることが好ましい。
また本発明において、前記停止爪は、前記引手の前記取付軸部から突出して形成されていても良い。
本発明に係るスライドファスナー用スライダーは、第1及び第2引手取付柱が上翼板に立設されたスライダー胴体と、取付軸部が配された引手と、カバー体とを有し、引手の取付軸部は、スライダー胴体の第1及び第2引手取付柱に回動可能に保持されている。更に、カバー体は、少なくとも、上翼板に配された第1及び第2引手取付柱を被覆して上翼板に固定されている。
このような構成を有する本発明のスライダーは、第1及び第2引手取付柱や引手の取付軸部の少なくとも一部がカバー体に被覆されるため、良好な手触り感が得られる。また、同スライダーは、第1及び第2引手取付柱がカバー体によって外部から見えなくなるため、見栄えが良くなり、同スライダーを用いることによって、品質(特に外観品質)に優れたスライドファスナーを構成可能となる。
特に、本発明に係るスライドファスナー用スライダーにおいては、上翼板の第1及び第2引手取付柱間に爪孔が配され、引手の操作により、爪孔を介して、上下翼板間のエレメント案内路に進退可能に配された停止爪による停止機構が構成されている。また、その停止機構は、上翼板に固定されたカバー体に被覆されている。
これにより、スライダー胴体の第1及び第2引手取付柱だけでなく、スライダーの停止機構がカバー体に被覆されるため、更に良好な手触り感が得られるとともに、スライダーの見栄えをより向上させることができる。更に、スライダーの停止機構がカバー体に被覆されて保護されるため、スライダーが外部から衝撃などを受けても、その衝撃などから停止機構を安定して保護でき、スライダーにおける停止機構の故障を防止できる。
このような本発明に係るスライドファスナー用スライダーにおいて、前記引手の取付軸部には、引手が第1及び第2引手取付柱に対して取付軸部の軸方向に移動することを規制し、第1及び第2引手取付柱の外側面と引手の腕部との間に、カバー体の側壁部を収容可能な間隙を確保する移動規制部が配されている。
例えば、スライダー胴体の第1及び第2引手取付柱に引手の取付軸部を回動可能に保持した後、スライダー胴体の上翼板にカバー体を組み付けて固定する際に、第1引手取付柱と引手の腕部との間、及び第2引手取付柱と引手の腕部との間に、カバー体の側壁部を挿入可能な間隙が設けられてなければ、カバー体が引手と干渉してしまい、カバー体をスライダー胴体の上翼板に組み付けることができない。このため、第1引手取付柱と引手の腕部との間、及び第2引手取付柱と引手の腕部との間には、所定の間隙を設ける必要がある。
しかし、第1引手取付柱と引手の腕部との間、及び第2引手取付柱と引手の腕部との間に上述のような間隙を設けた場合、それらの間隙が存在することによって、スライダー胴体に対して引手の位置が引手の取付軸部の軸方向(スライダー幅方向)にずれ易くなる。この場合、引手の位置がスライダー幅方向にずれてしまうと、第1引手取付柱と引手の腕部との間の間隙、又は第2引手取付柱と引手の腕部との間の間隙の間隔が狭くなり、カバー体をスライダー胴体の上翼板に組み付ける際にカバー体が引手に干渉するという問題が生じる。
このような問題を解消するために、本発明では、上述のような移動規制部が引手の取付軸部に配されている。これにより、引手の取付軸部をスライダー胴体の第1及び第2引手取付柱に保持したときに、第1及び第2引手取付柱に対して、スライダー幅方向における引手の位置決めが容易に行われるとともに、引手が取付軸部の軸方向に移動することを規制して引手の位置がスライダー幅方向にずれることを防止できる。
このため、第1及び第2引手取付柱に引手の取付軸部が保持された際に、第1引手取付柱の外側面と引手の腕部との間、及び第2引手取付柱の外側面と引手の腕部との間には、カバー体の側壁部を挿入可能な適切な間隙を確実に確保することができる。従って、スライダー胴体の上翼板にカバー体を組み付ける際に、カバー体が引手に干渉することなく、カバー体を上翼板に円滑に組み付けて固定することができる。
また、本発明のスライダーでは、引手の移動規制部や第1及び第2引手取付柱を、外部から直接視認されないように、上翼板に固定されたカバー体の内部に隠すことが可能となるため、スライダーにおける設計自由度やデザインの幅を拡大できる。
本発明のスライダーにおいて、前記移動規制部は、前記取付軸部から同取付軸部の軸方向に対して直交する方向に張り出している。特に、前記移動規制部は、第1及び第2引手取付柱間に配されている。これにより、引手が第1及び第2引手取付柱に対して確実に位置決めされるとともに、同引手が第1及び第2引手取付柱に保持されたときに、移動規制部が第1引手取付柱及び/又は第2引手取付柱に当接することにより、引手の位置がスライダー幅方向にずれることを確実に防止できる。また、移動規制部が第1及び第2引手取付柱間に配されていれば、スライダーを組み立てたときに、同移動規制部をカバー体の内部に確実に隠すことができる。
この場合、移動規制部の取付軸部の軸方向における寸法が、第1及び第2引手取付柱間の間隔の80%以上、好ましくは85%以上に設定されている。これにより、第1及び第2引手取付柱に対して引手をより確実に位置決めすることができる。なお、本発明において、移動規制部の取付軸部の軸方向における寸法は、第1及び第2引手取付柱間の間隔よりも小さければ(即ち、第1及び第2引手取付柱間の間隔の100%未満であれば)良いが、スライダー胴体及び引手の部品寸法精度やスライダー胴体に対する引手の組み付け易さを考慮すると、第1及び第2引手取付柱間の間隔の95%以下に設定されていることが好ましい。
また、本発明のスライドファスナー用スライダーにおいて、前記移動規制部は、第1及び第2引手取付柱の外側に1つずつ配されていても良い。このように移動規制部を設けることによっても、第1及び第2引手取付柱に対して引手を確実に位置決めできるとともに、引手を第1及び第2引手取付柱に保持した後、スライダー胴体に対して引手の位置がスライダー幅方向にずれることを確実に防止できる。
また本発明において、停止機構を構成する停止爪は、スライダー胴体に装着される板バネ部材に配されている。更に、引手の取付軸部は、引手の操作により板バネ部材を押し上げて停止爪をエレメント案内路から退出させる突起部を有している。
このような構造を有する本発明のスライダーであれば、安定して機能する停止機構をカバー体内で簡単に構成できる。このため、停止機構をカバー体で確実に保護できるとともに、停止機構が外部に露呈することも防止できる。
この場合、移動規制部の張出方向と突起部の突出方向との間の角度は90°よりも大きく設定されており、好ましくは、移動規制部の張出方向と突起部の突出方向とは互いに反対向きとなるように(移動規制部の張出方向と突起部の突出方向との間の角度が180°となるように)設定されている。
例えば、上述のようにスライダー胴体の第1及び第2引手取付柱に加締め加工が行われて、同第1及び第2引手取付柱に引手の取付軸部が回動可能に保持されている場合、第1引手取付柱における一対の柱部の先端部間、及び第2引手取付柱における一対の柱部の先端部間には、引手の移動規制部が入り込むことが可能な大きさの空間部が形成されることがある。
この場合、引手の操作によって、第1及び第2引手取付柱に形成された前述の空間部の位置と引手の移動規制部の位置とが重なった際に引手がスライダー幅方向に動いてしまうと、引手の移動規制部が前述の空間部に入り込んで、引手が第1又は第2引手取付柱に引っ掛かって回動不能になる虞がある。
このような不具合を解消するために、本発明では、移動規制部の張出方向と突起部の突出方向との間の角度が上述のように90°よりも大きく設定されている。これにより、スライダー胴体の第1及び第2引手取付柱に保持された引手の回動可能範囲内では、同引手の移動規制部が、第1及び第2引手取付柱に形成された前述の空間部の位置に重なることはないため、引手が回動不能になることを防止できる。
一方、本発明においては、停止機構を構成する停止爪が、引手の取付軸部から突出して形成されていても良い。このようなスライダーでも、安定して機能する停止機構をカバー体内で簡単に構成できるため、停止機構をカバー体で確実に保護できるとともに、停止機構が外部に露呈することも防止できる。
この場合、移動規制部は、腕部と平行な方向に張り出していることが好ましい。このような移動規制部が引手の取付軸部に配されていることによって、引手の位置決めを確実に行うことができる。その上、この移動規制部は、スライダー胴体の上翼板に当接したときに引手の回動を停止させるストッパーとしての機能を果たすことができ、同移動規制部によって引手の回動限界を設定することも可能となる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライダーの分解斜視図である。 図2は、同スライダーの板バネ部材及びカバー体が装着される前の状態を示す上面図である。 図3は、本発明の実施例2に係るスライダーの分解斜視図である。 図4は、同スライダーの板バネ部材及びカバー体が装着される前の状態を示す斜視図である。 図5は、同スライダーの板バネ部材及びカバー体が装着される前の状態を示す上面図である。 図6は、同スライダーの板バネ部材及びカバー体が装着される前の状態を示す断面図である。 図7は、実施例2の変形例に係るスライダーの板バネ部材及びカバー体が装着される前の状態を示す上面図である。 図8は、本発明の実施例3に係るスライダーの分解斜視図である。 図9は、同スライダーのカバー体を裏面側から見た斜視図である。 図10は、同スライダーの停止爪がエレメント案内路に進入した状態を示す断面図である。 図11は、同スライダーの停止爪がエレメント案内路から退出した状態を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
図1は、本実施例1に係るスライダーの分解斜視図であり、図2は、同スライダーの板バネ部材及びカバー体が装着される前の状態を示す上面図である。
なお、以下の説明において、スライダーの前後方向とは、スライダーの摺動方向に平行な方向(スライダーの長さ方向)を言い、スライドファスナーにおいて左右のエレメント列を噛合させるときに摺動させる方向を前方とし、左右のエレメント列を分離させるときに摺動させる方向を後方とする。また、スライダーの上下方向とは、スライダーの高さ方向を言い、スライダー胴体に対して引手が取り付けられる側の方向を上方とし、その反対側の方向を下方とする。更に、スライダーの左右方向とは、スライダーの幅方向を言う。
本実施例1に係るスライドファスナー用スライダー1は、スライダー胴体10と、スライダー胴体10に固定されるカバー体20と、スライダー胴体10に回動可能に保持される引手30と、一端部に停止爪42を備える板バネ部材40とを有している。
同スライダー1において、スライダー胴体10、カバー体20、及び引手30は、アルミニウム合金、亜鉛合金などの金属材料をダイキャスト成形若しくはプレス成形することによって製造されている。また、板バネ部材40は、ステンレス鋼などの連続する長尺な金属製板材から所定形状の金属片を打ち抜き、その得られた金属片に曲げ加工を施すことによって形成されている。
同スライダー1におけるスライダー胴体10は、上翼板11と、上翼板11と離間して平行に配された下翼板12と、上下翼板11,12の前端部同士を連結する案内柱と、上下翼板11,12の左右側縁に配されたフランジ14とを有している。このスライダー胴体10の前端には、案内柱を間に挟んで形成された左右の肩口が形成され、スライダー胴体10の後端には後口が形成されている。また、上下翼板11,12間には、左右の肩口と後口とを連通するY字形状のエレメント案内路15が形成されている。
このスライダー胴体10における上翼板11の上面には、カバー体20が加締め固定される前方固定柱11a及び後方固定柱11bと、上翼板11におけるスライダー長さ方向(前後方向)の略中央部に配され、引手30の後述する取付軸部33を保持する左右の第1及び第2引手取付柱16,17と、第1及び第2引手取付柱16,17の間に配され、板バネ部材40を収容する収容溝11dと、上翼板11の前端部に配され、板バネ部材40を加締め固定する左右一対の加締め部11eとを有している。
前方固定柱11aは、上翼板11の前端部に収容溝11dを挟んで左右に1つずつ立設されている。左右の前方固定柱11aの前面部には、カバー体20を固定する際に、カバー体20の加締め加工によってカバー体20が窪む部分(内壁面側の凸部)を嵌着するための図示しない嵌着孔部が形成されている。
後方固定柱11bは、スライダー幅方向の中央部に立設されている。この後方固定柱11bの後面部には、カバー体20を加締め固定する際に、加締めによってカバー体20が窪む部分を嵌着するための嵌着孔部11fが形成されている。また、左右の前方固定柱11aと後方固定柱11bとは、カバー体20が上翼板11の上面側を覆うようにスライダー胴体10に被せられたときに、カバー体20の前後壁部及ぶ左右側壁部の内面に当接してカバー体20の前後方向及び左右方向の位置合わせが可能なように構成されている。更に、上翼板11の後端部には、カバー体20を上翼板11に固定する際にカバー体20の後述する突出部22を嵌入させる嵌入凹部11hが配されている。
左側の第1引手取付柱16と右側の第2引手取付柱17とは、収容溝11dを間に挟んで対称的に立設されており、前柱部16a,17aと後柱部16b、17bとをそれぞれ有している。前柱部16a,17a及び後柱部16b,17bは、高さが高くなるにつれて(上方に向けて)前後方向の断面寸法が漸減するように立設されているとともに、前柱部16a,17aと後柱部16b,17bとの間には、引手30の取付軸部33を挿入可能な間隙が設けてられている。
このような左右の第1及び第2引手取付柱16,17は、前柱部16a,17aと後柱部16b,17bとの間の間隙に引手30の取付軸部33を挿入し、その後、前後柱部16a,16b,17a,17bの上端部同士を互いが接近する方向に押圧して加締め加工することにより、引手30の取付軸部33を所定の位置で回動可能に保持できる。
板バネ部材40を収容する収容溝11dは、スライダー幅方向の中央部にて、左右の前方固定柱11aが配されている位置から第1及び第2引手取付柱16,17よりも後方の位置まで配されている。また、収容溝11dの後端部には、上翼板11の上面からエレメント案内路15に貫通する爪孔11cが形成されている。更に、収容溝11dの前端部には、板バネ部材40の後述するフック部41が挿入される凹陥部11gが設けられている。
本実施例1におけるカバー体20は、上面部、前壁部、後壁部、及び左右の側壁部を有しており、上面視にて矩形状を呈している。カバー体20における左右の側壁部の内面間の間隔は、スライダー胴体10における第1及び第2引手取付柱16,17の外側面間の幅寸法と同じ大きさ、又は同幅寸法よりも大きく設定されている。また、カバー体20における左右の側壁部の外面間の間隔は、引手の後述する腕部間の間隔よりも小さく設定されている。
カバー体20における前壁部の外面から後壁部の外面までの寸法(即ち、カバー体20の長さ方向の寸法)は、上翼板11における長さ方向の寸法と同じ大きさに設定されている。また、カバー体20における高さ方向の寸法は、カバー体20を上翼板11に被せたときに、カバー体20の上面部内面が、スライダー胴体10の前方及び後方固定柱11a,11bや、加締められた後の第1及び第2引手取付柱16,17と干渉しない大きさに設定されている。
また、同カバー体20の左右側壁部には、引手30の取付軸部33を挿通させる挿通孔部21が形成されており、カバー体20の後壁部の下端には、上翼板11に設けた嵌入凹部11hに嵌入する突出部22が垂設されている。本実施例1において、引手30の取付軸部33は、スライダー胴体10に配した第1及び第2引手取付柱16,17により所定の位置で回動可能に保持されるため、取付軸部33自体は、前後方向や上下方向に移動することはない。このため、カバー体20に形成される挿通孔部21は、引手30の取付軸部33を挿通可能な大きさを有していれば、挿通孔部21を小さく形成することができる。
本実施例1における引手30は、摘み部となる引手本体31と、引手本体31から延設された左右の腕部32と、左右の腕部32の先端部間を連結する取付軸部33とを有している。この引手30における左右の腕部32間の間隔(左右の腕部32の内側面間の間隔)は、上述したように、カバー体20における左右の側壁部の外面間の間隔よりも大きく設定されている。
また、取付軸部33の幅方向における中央部には、引手本体31側に向けて突出した突起部33aが配されており、この突起部33aの突出方向は、取付軸部33の軸方向(引手30の幅方向)に対して直交している。
本実施例1における板バネ部材40は、同板バネ部材40の一端部に配され、上翼板11の凹陥部11gに挿入可能なフック部41と、同板バネ部材40の他端部に配された停止爪42と、フック部41と停止爪42の間に配され、縦断面が逆U字状のカバー部43とを有している。
この板バネ部材40をスライダー胴体10の収容溝11dに収容した場合、板バネ部材40のフック部41がスライダー胴体10の凹陥部11gに収容され、また、板バネ部材40の停止爪42がスライダー胴体10の爪孔11cを介してエレメント案内路15に進出した状態で保持される。
次に、上述のような構成部品を有する本実施例1のスライダー1を組み立てる手順について説明する。
先ず、スライダー胴体10の左右の第1及び第2引手取付柱16,17に引手30の取付軸部33を取り付ける。具体的に説明すると、引手30の取付軸部33を、第1及び第2引手取付柱16,17の前後柱部16a,16b,17a,17b間に挿入し、その後、前後柱部16a,16b,17a,17bの上端部同士を互いが接近する方向に押圧して加締める。これにより、図2に示したように、引手30の取付軸部33が左右の第1及び第2引手取付柱16,17によって所定の位置に回動可能に保持される。なお、このとき、加締め加工された前後柱部16a,16b,17a,17bの上端部間には、小さな空間部が形成されることがある。
続いて、取付軸部33が第1及び第2引手取付柱16,17に保持された引手30を後口側に傾倒させた状態で、板バネ部材40をスライダー胴体10の上方から収容溝11dに収容する。このとき、板バネ部材40のカバー部43が引手30の突起部33aを含む取付軸部33の中央部分を跨ぐようにして、板バネ部材40を上方から収容溝11dに挿入して収容する。
このように板バネ部材40が収容溝11dに収容されることにより、板バネ部材40の停止爪42は、スライダー胴体10の爪孔11cを介してエレメント案内路15内に進入する。また、板バネ部材40のフック部41は、スライダー胴体10の凹陥部11gに収容される。
板バネ部材40を収容溝11dに収容した後、上翼板11の前端部に配した左右の加締め部11eを内側に向けて屈曲させるように加締め加工を行うことにより、板バネ部材40の一端部が上翼板11に固定される。
次に、板バネ部材40が固定されたスライダー胴体10の上翼板11にカバー体20を被せる。このとき、上翼板11に配した左右の前方固定柱11a及び後方固定柱11bをカバー体20内に収容するようにしてカバー体20を上翼板11に被せ、左右の前方固定柱11aと後方固定柱11bとにカバー体20の内壁面を当接させる。更に、カバー体20の後壁部に設けた突出部22を、上翼板11に設けた嵌入凹部11hに嵌入させる。これにより、カバー体20の位置合わせをしながら同カバー体20を上翼板11の上面に載置することができる。
カバー体20を上翼板11に載置した後、前方固定柱11a及び後方固定柱11bに形成した嵌着孔部11fに対応するカバー体20の部分を外側から局部的に押圧して内部に窪ませる。これにより、カバー体20の内壁面に凸部が形成されるとともに、同凸部が前方固定柱11a及び後方固定柱11bに形成した嵌着孔部11fに嵌着するため、カバー体20が左右の前方固定柱11a及び後方固定柱11bで加締め固定され、本実施例1のスライダー1が組み立てられる。
このようにして組み立てられた本実施例1のスライダー1は、例えば引手30を後口側又は肩口側に傾倒させた状態のときに、板バネ部材40に配した停止爪42がスライダー胴体10の爪孔11cを介してエレメント案内路15に進出する。これにより、同スライダー1は、スライドファスナーに用いられた場合に、スライダー1をスライドファスナーのエレメント列に対して停止させた位置で保持する停止機構を機能させることができる。
一方、引手30を回動させて、例えば引手30をスライダー胴体10の上翼板11に対して直交する方向に起立させた場合、引手30の取付軸部33に配した突起部33aが、板バネ部材40の付勢力に抗して、板バネ部材40のカバー部を上方に押し上げる。これにより、停止爪42がスライダー胴体10のエレメント案内路15から退避して、スライダー1の停止機構が解除されるため、スライダー1をエレメント列に沿って自由に摺動させることができる。
なお、スライダー1の停止機構を解除した後、引手30を再び後口側又は肩口側に傾倒させることにより、板バネ部材40が弾性復帰して板バネ部材40の停止爪42がスライダー1のエレメント案内路15に進出するため、スライダー1の停止機構を機能させることができる。
また、本実施例1のスライダー1では、カバー体20が、上翼板11に配された第1引手取付柱16、第2引手取付柱17、前方固定柱11a、後方固定柱11b、収容溝11d、及び加締め部11e、並びに、引手30の取付軸部33及び突起部33aを被覆して上翼板11に固定されている。
これにより、上翼板11における第1及び第2引手取付柱16,17等の突起物や収容溝11dによる凹凸が隠されるため、スライダー1の上面側を平滑化できる。従って、スライダー1の上面側の手触り感が良好になるとともに、見栄えも良くなり、同スライダー1を用いることによって品質に優れたスライドファスナーを得ることができる。
更に、引手30の突起部33a及び板バネ部材40などによって構成されるスライダー1の停止機構がカバー体20に被覆されて保護される。このため、スライダー1が外部から衝撃などを受けても、その衝撃などから停止機構を安定して保護し、スライダー1の停止機構が故障することを効果的に防止できる。
なお、本実施例1のスライダー1では、引手30に配された突起部33a、板バネ部材40、及び上翼板11に設けた爪孔11cなどによって、スライダー1の停止機構が構成されているが、本発明は、カバー体が第1及び第2引手取付柱を被覆するように上翼板に固定されていれば、停止機構を備えないスライダーに対しても適用できる。
図3は、本実施例2に係るスライダーの分解斜視図である。また、図4、図5、及び図6は、それぞれ、同スライダーの板バネ部材及びカバー体が装着される前の状態を示す斜視図、上面図、断面図である。
本実施例2に係るスライドファスナー用スライダー2は、前述の実施例1のスライダー1における引手30の替わりに、取付軸部53に移動規制部53bが配された引手50を用いており、この引手50以外の構成については、前述の実施例1のスライダー1と実質的に同じである。従って、本実施例2のスライダー2では、前述の実施例1のスライダー1と同様の構成を有する部品及び部材については同じ符号を用いて表しており、それによって、それらの部品及び部材の説明を省略することとする。
本実施例2に係るスライドファスナー用スライダー2は、スライダー胴体10と、スライダー胴体10に固定されるカバー体20と、スライダー胴体10に回動可能に保持される引手50と、一端部に停止爪42を備える板バネ部材40とを有している。
本実施例2における引手50は、摘み部となる引手本体51と、引手本体51から延設された左右の腕部52と、左右の腕部52の先端部間を連結する取付軸部53とを有している。この引手50における左右の腕部52間の間隔(左右の腕部52の内側面間の間隔)は、カバー体20における左右の側壁部の外面間の間隔よりも大きく設定されている。
また、取付軸部53における軸方向の中央部には、引手本体51側に向けて突出した突起部53aと、同突起部53aとは反対側の方向に張り出した移動規制部53bとが配されており、突起部53aの突出方向及び移動規制部53bの張出方向は、取付軸部53の軸方向に対して直交している。
移動規制部53bは、引手50の取付軸部53が第1及び第2引手取付柱16,17に保持されたときに、第1及び第2引手取付柱16,17間に位置するように配されている。
この場合、取付軸部53の軸方向における移動規制部53bの寸法は、第1及び第2引手取付柱16,17の内面間の間隔の80%以上、好ましくは85%以上に設定されている。このように移動規制部53bの幅方向の寸法が設定されていることにより、引手50の取付軸部53を第1及び第2引手取付柱16,17に保持したときに移動規制部53bが第1及び第2引手取付柱16,17間に挿入されることによって、第1及び第2引手取付柱16,17に対して引手50の位置決め(位置合わせ)を行うことができる。
また、移動規制部53bが第1及び第2引手取付柱16,17との間で引手50の幅方向(取付軸部53の軸方向)の動きを規制するため、第1引手取付柱16の外側面と引手50の腕部52との間、及び第2引手取付柱17の外側面と引手50の腕部52との間に、カバー体40の左右の側壁部を収容可能な間隙を確保することができる。
また本実施例2において、取付軸部53の軸方向における移動規制部53bの寸法は、第1及び第2引手取付柱16,17の内面間の間隔よりも小さく、好ましくは、第1及び第2引手取付柱16,17の内面間の間隔の95%以下に設定されている。これにより、引手50の取付軸部53を第1及び第2引手取付柱16,17に挿入して保持する際に、引手50の移動規制部53bが第1及び第2引手取付柱16,17間に挿入できなくなることを防止できる。
なお、本実施例2の移動規制部53bは、上述のように突起部53aの突出方向とは反対側の方向に張り出しているが、本発明において、移動規制部53bは、取付軸部53の軸方向に直交して配されていれば、移動規制部53bの張出方向は任意に設定できる。
なおこの場合、本発明では、移動規制部53bが、移動規制部53bの張出方向と突起部53aの突出方向との間の角度が90°よりも大きくなるように配されていることが好ましい。
例えば、引手50の取付軸部53を保持するように加締め加工された第1及び第2引手取付柱16,17では、前述の実施例1にて説明したように、前後柱部16a,16b,17a,17bの上端部間に、小さな空間部が形成されることがある。
この場合、第1及び第2引手取付柱16,17に形成された空間部が、引手50の移動規制部53bが入り込むことが可能な大きさを有していると、例えば引手50の操作によって、スライダー2の側面視にて、第1及び第2引手取付柱16,17に形成された前述の空間部の位置と引手50の移動規制部53bの位置とが重なった際に引手50がテープ幅方向に動くと、前述の空間部に引手50の移動規制部53bが入り込むことが考えられる。このように引手50の移動規制部53bが前述の空間部に入り込むと、移動規制部53bが第1又は第2引手取付柱16,17に引っ掛かってしまい、引手50が回動不能になる不具合が生じる虞がある。
しかし、本実施例2のように移動規制部53bが、移動規制部53bの張出方向と突起部53aの突出方向との間の角度が90°よりも大きくなるように配されている場合(特に、移動規制部53bの張出方向と突起部53aの突出方向との間の角度が180°となるように配されている場合)、第1及び第2引手取付柱16,17に保持された引手50の回動可能範囲内では、引手50の移動規制部53が、スライダー2の側面視にて、第1及び第2引手取付柱16,17に形成された前述の空間部の位置と重なることはないため、引手50が回動不能になることを防止できる。
なお、本実施例2では、引手50の取付軸部53に移動規制部53bが配されているため、引手50の回動時に移動規制部53bがスライダー胴体10と干渉しないように、スライダー胴体10の収容溝11dに溝深さを深くする図示しない凹部が設けられていることが好ましい。
次に、本実施例2のスライダー2を組み立てる手順について説明する。
先ず、スライダー胴体10の左右の第1及び第2引手取付柱16,17に引手30の取付軸部33を取り付ける。具体的に説明すると、引手30の取付軸部33を、第1及び第2引手取付柱16,17の前後柱部16a,16b,17a,17b間に挿入する。このとき、本実施例2の引手50には、上述のように移動規制部53bが取付軸部53に配されているため、移動規制部53bを第1及び第2引手取付柱16,17間に挿入することにより、第1及び第2引手取付柱16,17に対して、スライダー幅方向における引手50の位置決めを安定して行うことができる。
続いて、第1及び第2引手取付柱16,17の前後柱部16a,16b,17a,17bの上端部同士を互いが接近する方向に押圧して加締める。これにより、図4〜図6に示したように、引手50の取付軸部53が左右の第1及び第2引手取付柱16,17によって回動可能に保持される。
また、このように引手50の取付軸部53が第1及び第2引手取付柱16,17によって保持されることにより、移動規制部53bが第1及び第2引手取付柱16,17との間で引手50のスライダー幅方向(取付軸部53の軸方向)の動きを規制するため、第1引手取付柱16の外側面と引手50の腕部52との間、及び第2引手取付柱17の外側面と引手50の腕部52との間に、カバー体40の左右の側壁部を収容可能な間隙が安定して確保される。
次に、引手50を後口側に傾倒させた状態で、板バネ部材40をスライダー胴体10の上方から収容溝11dに収容し、上翼板11の前端部に配した左右の加締め部11eを内側に向けて屈曲させるように加締め加工を行うことにより、板バネ部材40の一端部が上翼板11に固定される。
板バネ部材40をスライダー胴体10に固定した後、スライダー胴体10の上翼板11にカバー体20を被せる。このとき、上翼板11に配した左右の前方固定柱11a及び後方固定柱11bをカバー体20内に収容するようにしてカバー体20を上翼板11に被せ、左右の前方固定柱11aと後方固定柱11bとにカバー体20の前壁部及び後壁部の内面を当接させる。更に、カバー体20の後壁部に設けた突出部22を、上翼板11に設けた嵌入凹部11hに嵌入させる。これにより、カバー体20の位置合わせをしながら同カバー体20を上翼板11の上面に載置できる。
特に本実施例2では、引手50のスライダー幅方向の移動が移動規制部53bによって規制されているため、第1引手取付柱16の外側面と引手50の腕部52との間、及び第2引手取付柱17の外側面と引手50の腕部52との間には、所定の間隙が形成されている。このため、カバー体20を上翼板11に被せる際に、引手50の腕部52とカバー体20とが干渉することなく、カバー体20を上翼板11の上面に円滑に且つ確実に載置できる。
そして、カバー体20を上翼板11に載置した後、前方固定柱11a及び後方固定柱11bに形成した嵌着孔部11fに対応するカバー体20の部分を外側から局部的に押圧して内部に窪ませる。これにより、カバー体20が左右の前方固定柱11a及び後方固定柱11bに加締め固定され、本実施例2のスライダー1が組み立てられる。
このようにして組み立てられた本実施例2のスライダー2は、前述の実施例1と同様に、引手50を後口側又は肩口側に傾倒させた状態のときに、停止機構を機能させることができ、一方、引手50をスライダー胴体10の上翼板11に対して直交する方向に起立させたときに、スライダー2の停止機構が解除されるため、スライダー2をスライドファスナーのエレメント列に沿って自由に摺動させることができる。
また、本実施例2のスライダー2では、カバー体20によって、上翼板11における第1及び第2引手取付柱16,17や収容溝11dが隠されるため、スライダー2の手触り感が良好になるとともに、見栄えも良くなり、同スライダー2を用いることによって品質に優れたスライドファスナーを得ることができる。更に、スライダー2の停止機構がカバー体20に被覆されて保護されるため、スライダー2が外部から衝撃などを受けても、その衝撃などから停止機構を安定して保護でき、停止機構の故障を効果的に防止できる。
なお、本実施例2では、引手50が1つの移動規制部53bを有し、同移動規制部53bが、スライダー胴体10の第1及び第2引手取付柱16,17間に挟まれるように、取付軸部53における軸方向の中央部に配されている場合について説明している。
しかし、本発明における移動規制部の形態は、これに限定されるものではなく、移動規制部が、引手を第1及び第2引手取付柱に取着するときに引手の位置決めを行うとともに、第1及び第2引手取付柱に保持された引手の幅方向の移動を規制することができれば、移動規制部の形態を変更することができる。
例えば、引手の取付軸部における軸方向の中央部に、2つの移動規制部が、スライダー胴体10の第1及び第2引手取付柱16,17間に挟まれるように配されていても良い。
また図7に実施例2の変形例を示したように、引手60の取付軸部63が第1及び第2引手取付柱16,17に保持されたときに、2つの移動規制部が、第1及び第2引手取付柱16,17の外側に位置するように引手の取付軸部に配されていても良い。
この変形例に係る引手60について具体的に説明すると、同引手60は、摘み部となる引手本体61と、引手本体61から延設された左右の腕部62と、左右の腕部62の先端部間を連結する取付軸部63とを有している。また、取付軸部63における軸方向の中央部には、引手本体61側に向けて突出した突起部63aが配されている。更に、突起部63aから左右に所定の距離で離間した取付軸部63の部位には、引手本体61側に向けて腕部62と平行に張り出した移動規制部63bが1つずつ配されている。
この場合、突起部63aと、2つの移動規制部63bとは平行に配されている。これにより、引手60の取付軸部63をスライダー胴体10の第1及び第2引手取付柱16,17に保持したときに、引手60の回動範囲が設定される。即ち、引手60がスライダー後口側に傾倒する場合及びスライダー肩口側に傾倒する場合、移動規制部63bが上翼板11に当接したときの引手60の位置が、引手60のスライダー後口側における回動限界位置となる。なお、引手60の回動範囲内であれば、引手60の回動が移動規制部63bによって妨げられることはなく、引手60を自由に回動させることができる。
また、2つの移動規制部63bは、引手60の取付軸部63が第1及び第2引手取付柱16,17に保持されたときに、第1及び第2引手取付柱16,17の外側に位置するように配されている。
この場合、2つの移動規制部63bにおける内面間の間隔は、第1及び第2引手取付柱16,17の外側面間の間隔と同じ大きさ、又は第1及び第2引手取付柱16,17の外側面間の間隔よりも僅かに大きく設定されている。また、2つの移動規制部63bにおける外側面間の間隔は、カバー体20における左右の側壁部の内面間の間隔よりも小さく設定されている。
この変形例に係る引手60であっても、前述の実施例2の引手50と同様に、引手60の取付軸部63を第1及び第2引手取付柱16,17に保持したときに、2つの移動規制部63bによって、第1及び第2引手取付柱16,17に対して引手50の位置決めを安定して行うことができる。
また、引手60の取付軸部63が第1及び第2引手取付柱16,17に保持されたときには、2つの移動規制部63bが第1及び第2引手取付柱16,17との間で引手60のスライダー幅方向(取付軸部63の軸方向)の移動が規制される。このため、その後にカバー体20を上翼板11に被せる際に、引手60の腕部62とカバー体20とが干渉することを防いで、カバー体20を上翼板11の上面に円滑に且つ確実に載置して固定することができる。
更に、本発明における移動規制部の他の形態としては、例えば引手の取付軸部に配した突起部を幅方向(取付軸部の軸方向)に大きくして、その突起部を移動規制部として利用することが可能である。
また、例えば引手の取付軸部の直径を、第1及び第2引手取付柱における前後柱部間の間隔よりも大きくするとともに、第1及び第2引手取付柱に保持される取付軸部の部分の直径のみを前後柱部間の間隔に合わせることも可能である。
このように移動規制部を構成することによっても、第1及び第2引手取付柱に対する引手の位置決めを安定して行うことができ、また、引手の取付軸部が第1及び第2引手取付柱に保持されたときに、引手の幅方向への移動を規制できる。
図8は、本実施例3に係るスライダーの分解斜視図である。また、図9は、同スライダーのカバー体を裏面側から見た斜視図である。
本実施例3に係るスライドファスナー用スライダー3は、スライダー胴体70と、スライダー胴体70に固定されるカバー体80と、スライダー胴体70に回動可能に保持される引手90とを有している。
同スライダー3におけるスライダー胴体70は、上翼板71と、上翼板71と離間して平行に配された下翼板72と、上下翼板71,72の前端部同士を連結する案内柱73と、上下翼板71,72の左右側縁に配されたフランジ74とを有している。このスライダー胴体70の前端には、案内柱73を間に挟んで形成された左右の肩口が形成され、スライダー胴体70の後端には後口が形成されている。また、上下翼板71,72間には、左右の肩口と後口とを連通するY字形状のエレメント案内路75が形成されている。
このスライダー胴体70における上翼板71は、上面視にて矩形状を有している。また、同上翼板71の上面には、カバー体80が加締め固定される前方固定柱71a及び後方固定柱71bと、引手90の取付軸部93を回動可能に保持する左右の第1及び第2引手取付柱76,77と、第1及び第2引手取付柱76,77の間に配された爪孔71cと、上翼板71の4つの角部の近傍にそれぞれ凸設された位置決め用凸部71eとを有している。
前方及び後方固定柱71a,71bは、上翼板71の前端部及び後端部に配され、スライダー幅方向の中央部に立設されている。また、前方固定柱71aの前面部と後方固定柱71bの後面部とには、カバー体80を加締め固定する際に、加締めによってカバー体80が窪む部分(内壁面側の凸部)を嵌着するための嵌着孔部71fが形成されている。
左側の第1引手取付柱76と右側の第2引手取付柱77とは、爪孔71cを間に挟んで配されており、前柱部76a,77aと後柱部76b、77bとをそれぞれ有している。また、前柱部76a,77a及び後柱部76b,77bは、高さが高くなるにつれて前後方向の断面寸法が漸減するように立設されているとともに、前柱部76a,77aと後柱部76b,77bとの間には、引手90の取付軸部93を挿入可能な間隙が設けてられている。
第1及び第2引手取付柱76,77間に配される爪孔71cは、上翼板71の上面からエレメント案内路75に貫通して形成されている。
上翼板71に配された4つの位置決め用凸部71eは、カバー体80が上翼板71の上面側を覆うようにスライダー胴体70に被せられたときに、カバー体80の前後壁部の内面、及び左右の側壁部の内面に当接してカバー体80の前後方向及び左右方向の位置合わせが可能なように構成されている。
本実施例3におけるカバー体80は、上面側から見たときに上翼板71と同じ寸法の矩形状を有するように形成されている。また、同カバー体80における高さ方向の寸法は、カバー体80を上翼板71に被せたときに、カバー体80における上面部の内面が、スライダー胴体70の前方及び後方固定柱71a,71bや、加締め加工された第1及び第2引手取付柱76,77と干渉しないように設定されている。
この場合、カバー体80の上面部の内面には、図9に示すように、凹部83が形成されている。この凹部83は、カバー体80を上翼板71に被せたときに、引手90に配した後述する移動規制部93bの位置に対応して配されている。この凹部83が形成されていることにより、スライダー胴体70に保持された引手90を回動させても、引手90の移動規制部93bがカバー体80と干渉することを防止できる。
また、同カバー体80における左右の側壁部には、引手90の取付軸部93を挿通させる挿通孔部81が形成されている。なお、本実施例3では、前述の実施例1と同様に、引手90の取付軸部93が、スライダー胴体70に配した左右の第1及び第2引手取付柱76,77に回動可能に保持されるため、挿通孔部81を小さく形成することができる。
本実施例3における引手90は、摘み部となる引手本体91と、引手本体91から延設された左右の腕部92と、左右の腕部92の先端部間を連結する取付軸部93とを有している。また、取付軸部93は円形断面を有しており、同取付軸部93における軸方向の中央部には、引手本体91に対して直交する方向に突設された停止爪93aと、引手本体91と平行で、且つ、取付軸部93から引手本体91に向けて腕部92と平行に張り出した移動規制部93bとが配されている。
更に、停止爪93a及び移動規制部93bの左右両側には、引手本体91と平行で、且つ、取付軸部93から引手本体91に向けて延設された回動規制用突起93cが配されている。この場合、停止爪93aの突出方向、移動規制部93bの張出方向、及び回動規制用突起93cの延出方向は、取付軸部93の軸方向に対して直交している。
本実施例3の引手90では、取付軸部93に移動規制部93b及び回動規制用突起93cが上述のように配されていることにより、引手90の回動範囲を設定している。即ち、引手90がスライダー後口側に傾倒する場合、回動規制用突起93cが上翼板71に当接したときの引手90の位置が、引手90のスライダー後端側における回動限界位置となる。
また、引手90がスライダー肩口側に傾倒する場合、移動規制部93b及び回動規制用突起93cが上翼板71に当接したときの引手90の位置が、引手90のスライダー前端側における回動限界位置となる。なお、引手90の回動範囲内であれば、引手90の回動が移動規制部93b及び回動規制用突起93cによって妨げられることはなく、引手90を自由に回動させることができる。
本実施例3における移動規制部93bは、引手90の取付軸部93が第1及び第2引手取付柱76,77に保持されたときに、第1及び第2引手取付柱76,77間に位置するように配されている。
このような移動規制部93bが取付軸部93に配されていることにより、引手90の取付軸部93を第1及び第2引手取付柱76,77に保持する際に移動規制部93bが第1及び第2引手取付柱76,77間に挿入されることによって、第1及び第2引手取付柱76,77に対して引手90の位置決めを行うことができる。
また、移動規制部93bが第1及び第2引手取付柱76,77との間で引手90の幅方向(取付軸部93の軸方向)の移動が規制されるため、その後にカバー体80を上翼板71に被せる際に、引手90の腕部92とカバー体80とが干渉することを防いで、カバー体80を上翼板71の上面に円滑に載置して固定することができる。
更にこの場合、左右の回動規制用突起93cにおける内面間の間隔は、第1及び第2引手取付柱76,77の外側面間の間隔と同じ大きさ、又は第1及び第2引手取付柱76,77の外側面間の間隔よりも僅かに大きく設定されていることにより、左右の回動規制用突起93cを移動規制部としても利用できる。
これにより、引手90の取付軸部93を第1及び第2引手取付柱76,77に保持する際に、引手50の位置決めをより安定して行うことができ、また、引手60の取付軸部63が保持された後には、引手60のスライダー幅方向の移動をより確実に規制できる。
次に、本実施例3のスライダー3を組み立てる手順について説明する。
先ず、スライダー胴体70の左右の第1及び第2引手取付柱76,77に引手90の取付軸部93を取り付ける。具体的に説明すると、引手90の取付軸部93を、第1及び第2引手取付柱76,77の前後柱部76a,76b,77a,77b間に挿入する。
このとき、本実施例3の引手90では、上述のように移動規制部93bが取付軸部93に配されているため、移動規制部93bを第1及び第2引手取付柱76,77間に挿入することにより、第1及び第2引手取付柱76,77に対して、スライダー幅方向における引手50の位置決めを安定して行うことができる。
続いて、第1及び第2引手取付柱76,77の前後柱部76a,76b,77a,77bの上端部同士を互いが接近する方向に押圧して加締める。これにより、引手90の取付軸部93が左右の第1及び第2引手取付柱76,77に回動可能に保持される。このとき、引手90の取付軸部93は、停止爪93a及び移動規制部93bと左右の回動規制用突起93cとの間の部分で第1及び第2引手取付柱76,77に保持される。
また、このように引手90の取付軸部93が第1及び第2引手取付柱76,77によって保持されることにより、移動規制部93b及び回動規制用突起93cが第1及び第2引手取付柱76,77との間で引手90の幅方向の移動を規制できる。またこのとき、引手90の停止爪93aは、上翼板71の爪孔71cに挿入され、又は爪孔71cに挿入可能な位置に配される。
次に、引手90を後口側に傾倒させた状態で、カバー体80をスライダー胴体70の上翼板71に被せる。なお、引手90は、引手取付柱76に保持されている場合、その取付軸部93に配した左右の回動規制用突起93cが上翼板71に当接することにより回動が制限される。このため、引手90の回動規制用突起93cが上翼板71に当接した状態が、引手90がスライダー後端側に最も倒れた状態(回動限界位置の状態)となる。
このとき、上翼板71に配した前方及び後方固定柱71a,71bと4つの位置決め用凸部71eとをカバー体80内に収容するようにしてカバー体80を上翼板71に被せ、4つの位置決め用凸部71eにカバー体20の前後壁部及び左右側壁部の内面をそれぞれ当接させる。これにより、カバー体80の位置合わせをしながら同カバー体80を上翼板71の上面に載置できる。
特に本実施例3では、移動規制部93b及び回動規制用突起93cによって引手90の幅方向の移動が規制されているため、第1引手取付柱76の外側面と引手90の腕部92との間(特に、左側の回動規制用突起93cの外側面と引手90の腕部92との間)、及び第2引手取付柱77の外側面と引手90の腕部92との間(特に、右側の回動規制用突起93cの外側面と引手90の腕部92との間)には、所定の間隙が形成されている。このため、カバー体80を上翼板71に被せる際に、引手90の腕部92とカバー体80とが干渉することを防いで、カバー体80を上翼板71の上面に円滑に且つ確実に載置できる。
カバー体80を上翼板71に載置した後、前方固定柱71a及び後方固定柱71bに形成した嵌着孔部71fに対応するカバー体80の部分を外側から局部的に押圧して内部に窪ませる。これにより、カバー体80が前方固定柱71a及び後方固定柱71bに加締め固定されて、本実施例3のスライダー3が組み立てられる。
このようにして得られた本実施例3のスライダー3は、例えば図10に示したように引手90を後口側に傾倒させた状態(後端側の回動限界位置まで回動させた状態)の場合、引手90の取付軸部93から突出して形成された停止爪93aがスライダー胴体70のエレメント案内路75に進出する。これにより、同スライダー3は停止機構を機能させることができる。
一方、引手90を回動させて、例えば図11に示したように引手90をスライダー胴体70の上翼板71に対して直交する方向に起立させた場合、停止爪93aが引手90の回動に従ってスライダー胴体70のエレメント案内路75から退避するため、スライダー3の停止機構が解除され、スライダー3をスライドファスナーのエレメント列に沿って自由に摺動させることができる。
また、本実施例3のスライダー3では、カバー体80が、上述のように上面視にて上翼板71と同じ寸法の矩形状を有しており、同カバー体80が上翼板71の上面側全体を被覆している。このため、スライダー3の上面を広い範囲で平滑化できる。
更に、カバー体80における前後左右の各面部を上翼板71の各面部と同一平面上に配置することができる。このため、同スライダー3における前後左右の各面部では、上翼板71とカバー体80との間に段差が形成されることはなく、上翼板71及びカバー体80の側面部を平滑にすることができる。
従って、本実施例3のスライダー3は、良好な手触りが得られるとともに見栄えも良く、また、同スライダー3が衣類や鞄類などの製品に用いられても、スライダー3に他の物品が引っ掛かることを防止できる。更に、スライダー3の停止機構がカバー体80に被覆されて保護されるため、スライダー3が外部から衝撃などを受けても、その衝撃などから停止機構を安定して保護でき、停止機構の故障を効果的に防止できる。
1 スライダー
2 スライダー
3 スライダー
10 スライダー胴体
11 上翼板
11a 前方固定柱
11b 後方固定柱
11c 爪孔
11d 収容溝
11e 加締め部
11f 嵌着孔部
11g 凹陥部
11h 嵌入凹部
12 下翼板
14 フランジ
15 エレメント案内路
16 第1引手取付柱
16a 前柱部
16b 後柱部
17 第2引手取付柱
17a 前柱部
17b 後柱部
20 カバー体
21 挿通孔部
22 突出部
30 引手
31 引手本体
32 腕部
33 取付軸部
33a 突起部
40 板バネ部材
41 フック部
42 停止爪
43 カバー部
50 引手
51 引手本体
52 腕部
53 取付軸部
53a 突起部
53b 移動規制部
60 引手
61 引手本体
62 腕部
63 取付軸部
63a 突起部
63b 移動規制部
70 スライダー胴体
71 上翼板
71a 前方固定柱
71b 後方固定柱
71c 爪孔
71e 位置決め用凸部
71f 嵌着孔部
72 下翼板
73 案内柱
74 フランジ
75 エレメント案内路
76 第1引手取付柱
76a 前柱部
76b 後柱部
77 第2引手取付柱
77a 前柱部
77b 後柱部
80 カバー体
81 挿通孔部
83 凹部
90 引手
91 引手本体
92 腕部
93 取付軸部
93a 停止爪
93b 移動規制部
93c 回動規制用突起

Claims (8)

  1. 上下翼板(11,12,71,72) が案内柱(73)にて連結され、前記上翼板(11,71) の上面に第1及び第2引手取付柱(16,17,76,77) が立設されたスライダー胴体(10,70) と、引手本体(31,51,61,91) と取付軸部(33,53,63,93) とが一対の腕部(32,52,62,92) により連結された引手(30,50,60,90) とを有し、前記第1及び第2引手取付柱(16,17,76,77) は前記引手(30,50,60,90) の前記取付軸部(33,53,63,93) が挿入された状態で加締められて前記取付軸部(33,53,63,93) を回動可能に保持するスライドファスナー用スライダー(1,2,3) であって、
    少なくとも前記第1及び第2引手取付柱(16,17,76,77) を被覆するカバー体(20,80) が、前記上翼板(11,71) に固定され
    前記引手(30,50,60,90) が前記第1及び第2引手取付柱(16,17,76,77) に対して前記取付軸部(33,53,63,93) の軸方向に移動することを規制し、前記第1及び第2引手取付柱(16,17,76,77) の外側面と前記引手(30,50,60,90) の前記腕部(32,52,62,92) との間に、前記カバー体(20,80) の側壁部を収容可能な間隙を確保する移動規制部(53b,63b,93b) が前記取付軸部(33,53,63,93) に配されてなる、
    ことを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
  2. 前記上翼板(11,71) の前記第1及び第2引手取付柱(16,17,76,77) 間に爪孔(11c,71c) が配され、
    前記引手(30,50,60,90) の操作により、前記爪孔(11c,71c) を介して、前記上下翼板(11,12,71,72)間のエレメント案内路(15,75) に進退可能に配された停止爪(42,93a)による停止機構が構成され、
    前記停止機構は、前記上翼板(11,71) に固定された前記カバー体(20,80) に被覆されてなる、
    請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
  3. 前記移動規制部(53b,63b,93b) は、前記取付軸部(33,53,63,93) から同取付軸部(33,53,63,93) の軸方向に対して直交する方向に張り出してなる請求項記載のスライドファスナー用スライダー。
  4. 前記移動規制部(53b,93b) は、前記第1及び第2引手取付柱(16,17,76,77) 間に配されてなる請求項記載のスライドファスナー用スライダー。
  5. 前記移動規制部(53b) の前記取付軸部(53)の軸方向における寸法は、前記第1及び第2引手取付柱(16,17)間の間隔の80%以上に設定されてなる請求項記載のスライドファスナー用スライダー。
  6. 前記移動規制部(63b) は、前記第1及び第2引手取付柱(16,17) の外側に1つずつ配されてなる請求項記載のスライドファスナー用スライダー。
  7. 前記停止爪(42)は、前記スライダー胴体(10)に装着される板バネ部材(40)に配され、
    前記引手(30,50,60)の前記取付軸部(33,53,63)は、前記引手(30,50,60)の操作により前記板バネ部材(40)を押し上げて前記停止爪(42)を前記エレメント案内路(15)から退出させる突起部(33a,53a,63a) を有してなる、
    請求項2記載のスライドファスナー用スライダー。
  8. 前記停止爪(93a) は、前記引手(90)の前記取付軸部(93)から突出して形成されてなる請求項2記載のスライドファスナー用スライダー。
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