JP5303927B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電源入力端子に与えられる入力電圧を降圧して電源出力端子から出力する降圧型のスイッチング電源回路に関する。
マイクロコンピュータなどを含む制御回路の多くは、クロック信号の供給を停止させて消費電流を低減させるスタンバイ状態に設定可能となっている。このとき、電源電圧が通常通りに供給されたままでは暗電流が流れてしまい十分に消費電流を低減できないため、マイクロコンピュータへの電源供給を行う電源回路の動作もスタンバイ状態に移行させるようになっている(例えば特許文献1参照)。
図3は、上記電源回路の構成の一例を示している。図3に示す電源回路1は、Nチャネル型のMOSトランジスタM1と、MOSトランジスタM1を駆動する駆動回路2と、駆動回路2を制御する電圧制御回路3と、還流用のダイオードD1と、平滑用のリアクトルL1およびコンデンサC1とを備えている。電源回路1は、電源入力端子4に与えられる電圧Viを降圧した電圧Voを電源出力端子5からマイクロコンピュータ(図示せず)に出力する降圧型のスイッチング電源回路である。
電圧制御回路3は、マイクロコンピュータからスタンバイ状態への移行を指令するスタンバイ信号Sbが与えられると、駆動回路2を制御してMOSトランジスタM1をオフさせる。これにより、MOSトランジスタM1のスイッチング動作が停止され、通常の電源供給動作が停止されるので、スタンバイ状態となっているマイクロコンピュータにおける暗電流が低減される。
特開平6−149407号公報
しかし、上記構成の電源回路1では、スタンバイ状態に移行すると、MOSトランジスタM1のゲート電位がソース電位に固定されるためゲート電圧は0Vとなる。このため、スタンバイ状態から通常状態に切り替わる際、MOSトランジスタM1のゲート電圧を上昇させるための時間が通常動作時よりも長くなる。従って、出力電圧の立上がりが遅くなる、つまりスイッチング電源回路の起動時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチング動作を停止するスタンバイ状態からスイッチング動作を行う通常状態に切り替わる際の起動時間を短くできるスイッチング電源回路を提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、電圧制御回路は、外部から与えられる状態切替信号に従い、駆動回路を制御してMOSトランジスタのスイッチング動作を行う状態と、スイッチング動作を停止するスタンバイ状態とに切り替え可能となる。また、補助電圧付与回路は、電圧制御回路がスタンバイ状態である期間、電源出力端子に目標値より低い電圧が現れるような電圧値を持つ第1補助電圧をMOSトランジスタのゲートに付与する。このような構成により、スタンバイ状態から通常状態に切り替わる際、MOSトランジスタのゲート電圧を上昇させるために必要とする時間が短くなる。従って、出力電圧の立ち上がりが早くなり、スイッチング電源回路の起動時間を短くすることができる。
また、補助電圧付与回路は、電圧制御回路が通常状態であり且つ駆動回路から出力されるオン駆動電圧がMOSトランジスタをオンできない電圧値まで低下している期間、このオン駆動電圧に代えてMOSトランジスタを十分にオン可能な電圧値を持つ第2補助電圧をMOSトランジスタのゲートに付与する。このような構成により、オン駆動電圧が低下した場合でも第2補助電圧によってMOSトランジスタをオンさせることが可能になる。従って、第2補助電圧がMOSトランジスタを十分にオン可能な電圧値を維持している間は、出力電圧を極力目標値に維持することができる。
一般にスイッチング電源回路は、上記したオン駆動電圧の低下時に出力電圧を極力目標値に維持するための機能を有することが多い。従って、このような第2補助電圧を出力する機能と、前述した第1補助電圧を出力する機能とを一つの補助電圧付与回路により実現することにより、回路構成を簡単化することができる。
請求項記載の手段によれば、クロック信号を生成する発振回路と、クロック信号の供給を受けて各補助電圧を生成するチャージポンプ回路とを用いて補助電圧付与回路が構成される。チャージポンプ回路の出力電圧は、チャージポンプ回路を駆動するクロック信号の周波数に応じて変化する。従って、電圧制御回路の動作状態およびオン駆動電圧の電圧値に応じて、発振回路が第1のクロック信号と第1のクロック信号の周波数より低い周波数の第2のクロック信号とを生成することにより、MOSトランジスタのゲートに与える補助電圧の種類(第1補助電圧/第2補助電圧)が切り替えられる。このような構成により上述した作用および効果が得られる。
請求項記載の手段によれば、電源入力端子とMOSトランジスタのゲートとの間に介在する第1トランジスタおよびMOSトランジスタのゲート・ソース間に介在する第2トランジスタを用いて駆動回路が構成される。このような構成において、電圧制御回路が通常状態である期間、電圧制御回路から出力される制御信号により、第1および第2トランジスタのいずれか一方がオン駆動されてスイッチング動作が行われる。
これに対し、電圧制御回路がスタンバイ状態である期間、制御信号により、第1トランジスタはオフ駆動され、第2トランジスタは活性領域でオン動作するように駆動される。スタンバイ状態において、チャージポンプ回路の出力電流のほとんどは、この第2トランジスタを介して電源出力端子へと流れる。このため、第2トランジスタの活性領域でのオン状態およびチャージポンプ回路の電流出力能力により、チャージポンプ回路からMOSトランジスタのゲートに与えられる第1補助電圧の電圧値が決定される。従って、第2トランジスタの特性を考慮し、チャージポンプ回路24に与えられる第2のクロック信号の周波数を設定することにより、電源出力端子に現れる出力電圧を目標値より低い電圧値にすることができる。
以下、本発明の一実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示すスイッチング電源回路11は、車両に搭載されたバッテリ12から入力される電圧VB(例えば14V)を、所定の出力電圧Vo(例えば5V)に降圧して出力するものである。このスイッチング電源回路11は、Nチャネル型のMOSトランジスタM11と、MOSトランジスタM11を駆動する駆動回路13と、駆動回路13を制御する電圧制御回路14と、還流用のダイオードD11と、平滑用のリアクトルL11およびコンデンサC11と、MOSトランジスタM11のゲートに後述する各補助電圧を付与する補助電圧付与回路15とから構成されている。
スイッチング電源回路11には、電源入力端子16およびグランド端子17を介して電圧VBが与えられている。電源入力端子16およびグランド端子17は、それぞれ電源入力線18およびグランド線19に接続されている。スイッチング電源回路11は、出力電圧Voを電源出力端子20から図示しないマイクロコンピュータに電源電圧として供給するようになっている。
MOSトランジスタM11は、パワーMOSFET、例えばLD(Lateral Diffused)MOSFETであり、指令信号に従ってスイッチング動作を行うものである。MOSトランジスタM11のドレインは電源入力線18に接続されている。MOSトランジスタM11のソースは、リアクトルL11を介して電源出力端子20に接続されるとともに、ダイオードD11のカソードに接続されている。ダイオードD11のアノードはグランド線19に接続されている。電源出力端子20とグランド線19との間にはコンデンサC11が接続されている。電源出力端子20の出力電圧Voは、電圧制御回路14にフィードバックされている。
電圧制御回路14は、目標出力電圧(5V)とフィードバックされた出力電圧Voとの差に基づいてPWM信号である指令信号Sa(制御信号に相当)のデューティ比を変化させることにより定電圧制御を行うように構成されている。また、電圧制御回路14には、外部からスタンバイ信号Sb(状態切替信号に相当)が与えられている。電圧制御回路14は、スタンバイ信号Sbの電圧レベルがLレベルの期間には上記定電圧制御を行う通常状態になり、Hレベルの期間には電力消費を低減するスタンバイ状態になるように構成されている(詳細は作用説明にて後述する)。
駆動回路13は、指令信号Saの電圧レベル(H/L)に応じてMOSトランジスタM11をオン/オフ駆動する。駆動回路13は、NPN形のトランジスタT11(第1トランジスタに相当)と、PNP形のトランジスタT12(第2トランジスタに相当)と、MOSトランジスタM12〜M14と、抵抗R11〜R13と、コンデンサC12と、ダイオードD12とから構成されている。
MOSトランジスタM12、M13は、ゲート同士およびドレイン同士が接続されたCMOSのインバータ回路21を構成している。このインバータ回路21の入力端子には指令信号Saが与えられており、出力端子はMOSトランジスタM14のゲートに接続されている。MOSトランジスタM14は、Nチャネル型であり、そのソースはグランド線19に接続されている。MOSトランジスタM14のドレインは、トランジスタT11のベースに接続されるとともに、抵抗R11を介してトランジスタT12のベースに接続されている。トランジスタT11のコレクタ・ベース間には抵抗R12が接続されている。
トランジスタT11、T12は、エミッタ同士が接続されたプッシュプル回路22を構成している。このプッシュプル回路22の出力端子(ノードN11)は、抵抗R13を介してMOSトランジスタM11のゲートに接続されている。ノードN11は、スイッチS11を介して補助電圧付与回路15の出力ノードに接続されている。図示しないが、スイッチS11の制御端子には、スタンバイ信号Sbおよび後述する検出信号Sdが与えられている。スイッチS11は、スタンバイ信号Sbおよび検出信号SdがいずれもLレベルのときにはオフされ、スタンバイ信号Sbおよび検出信号SdのいずれかがHレベルのときにはオンされるようになっている。
トランジスタT11のコレクタ(ノードN12)は、ダイオードD12のカソードに接続されている。ダイオードD12のアノードは電源入力線18に接続されている。トランジスタT12のコレクタ(ノードN13)は、MOSトランジスタM11のソースに接続されている。ノードN12とノードN13との間にはコンデンサC12が接続されている。これらダイオードD12およびコンデンサC12により、ブートストラップ回路23が構成されている。このブートストラップ回路23は、MOSトランジスタM11のソース電圧(ノードN13の電圧)よりも高い電圧をノードN12に生じさせるためのものである。
補助電圧付与回路15は、チャージポンプ回路24と、発振回路25、26と、電圧検出回路27とを備えている。チャージポンプ回路24には、電源入力線18およびグランド線19が接続されており、電圧VBが与えられている。チャージポンプ回路24は、ダイオードおよびコンデンサからなる周知構成のものであり(出力段のダイオードおよびコンデンサのみ符号D13およびC13を付して示す)、電圧VBを昇圧して生成される補助電圧を出力ノードN14から出力する。チャージポンプ回路24には、発振回路25、26により生成されるクロック信号CK1、CK2(第1、第2のクロック信号に相当)がスイッチS12を介して与えられるようになっている。チャージポンプ回路24は、スイッチS12の切り替えに応じてクロック信号CK1、CK2のいずれかにより駆動される。
電圧検出回路27には、電圧VBが与えられており、電圧VBの低下を検出すると、出力する検出信号SdをLレベルからHレベルに変化させるようになっている。発振回路25には、検出信号Sdが与えられており、検出信号SdがHレベルの期間に発振動作を行うようになっている。この電圧VBの低下を検出するためのしきい値電圧は、駆動回路13がMOSトランジスタM11をオンできなくなる時点における電圧VBの電圧値に相当する値に設定されている。一方、発振回路26にはスタンバイ信号Sbが与えられており、スタンバイ信号SbがHレベルの期間に発振動作を行うようになっている。
図示しないが、スイッチS12の制御端子には、スタンバイ信号Sbが与えられている。スイッチS12は、スタンバイ信号SbがLレベルの期間にはクロック信号CK1をチャージポンプ回路24に供給可能とし、スタンバイ信号SbがHレベルの期間にはクロック信号CK2をチャージポンプ回路24に供給可能とするように切り替えられる。本実施形態において、クロック信号CK1の周波数は例えば約1MHzとなっており、クロック信号CK2の周波数は、クロック信号CK1の周波数よりも低い値、例えば200k〜400kHzとなっている。
チャージポンプ回路24は、出力電流能力が低いため、出力電流の大きさに応じて出力する補助電圧の電圧レベルが大きく異なってくる。また、チャージポンプ回路24を駆動するクロック信号の周波数が低いほど上記出力電流能力は低くなる。従って、チャージポンプ回路24は、クロック信号CK1により駆動されると、MOSトランジスタM11を十分にオン駆動可能な電圧値を持つ補助電圧Vc1(第1補助電圧に相当)を出力するようになっている。一方、クロック信号CK2により駆動されると、スタンバイ状態において出力電圧Voを目標出力電圧より低く維持するための補助電圧Vc2(第2補助電圧に相当)を出力するようになっている(詳細は作用説明にて後述する)。
次に、本実施形態の作用について図2も参照しながら説明する。
まず、ブートストラップ回路23の動作について説明する。MOSトランジスタM11がオフでありダイオードD11がオンしている期間、ノードN13の電圧が−VF(VFはダイオードD11の順方向電圧)になるため、バッテリ12からダイオードD12を介してコンデンサC12に対する充電が行われる。これにより、コンデンサC12は、ほぼ電圧VBに充電された状態となる。その後、MOSトランジスタM11がオンされる(ダイオードD11はオフする)と、ノードN13の電圧がほぼ電圧VBとなるため、ノードN12の電圧は、ノードN13の電圧にコンデンサC12の充電電圧が加算された値(≒2×VB)になる。このように昇圧されたノードN12の電圧(オン駆動電圧に相当)がゲートに与えられることでMOSトランジスタM11はオン駆動されるようになっている。
続いて、通常状態におけるMOSトランジスタM11のスイッチングによる降圧動作について説明する。指令信号SaがHレベルになると、MOSトランジスタM14がオフし、トランジスタT11がオンする。これにより、MOSトランジスタM11のゲート電圧がほぼノードN12の電圧まで上昇し、MOSトランジスタM11がオン駆動される。その結果、電源入力線18からMOSトランジスタM11、リアクトルL11、コンデンサC11、グランド線19という電流経路が形成される。これにより、リアクトルL11の電流が次第に増加し、これに伴い出力電圧Voが上昇する。
指令信号SaがLレベルになると、MOSトランジスタM14がオンし、トランジスタT12がオンする。これにより、MOSトランジスタM11のゲート電圧がほぼソース電圧に固定され、MOSトランジスタM11はオフ駆動される。その結果、リアクトルL11、コンデンサC11、ダイオードD11という電流還流経路が形成される。これにより、リアクトルL11の電流が次第に減少し、そのエネルギーはコンデンサC11に移される。そして、電圧制御回路14が、指令信号Saのデューティ比制御を行うことにより、出力電圧Voが目標出力電圧(5V)になるように制御される。
上記した通常状態において、バッテリ12から与えられる電圧VBが低下した場合、ノードN12の電圧(オン駆動電圧)も同様に低下する。そして、ノードN12の電圧がMOSトランジスタM11をオン駆動できない電圧値まで低下した場合にはスイッチング動作が停止され、出力電圧Voが低下してしまう。出力電圧Voの低下は、その供給先のマイクロコンピュータの動作に影響を与えてしまう可能性がある。このため、出力電圧Voは、電圧VBが低下した場合であっても、できる限り正常に出力され続けることが望ましい。このため、本実施形態のスイッチング電源回路11は、以下の動作を行うようになっている。
電圧VBが低下し、しきい値電圧未満になると、電圧検出回路27は検出信号SdをHレベルに変化させる。これにより、発振回路25が発振動作を開始するとともにスイッチS11がオンされる。このとき、スイッチS12は、クロック信号CK1をチャージポンプ回路24に供給するように切り替えられているため、チャージポンプ回路24は、クロック信号CK1により駆動される。チャージポンプ回路24は、MOSトランジスタM11を十分にオン駆動可能な補助電圧Vc1を出力し、この補助電圧Vc1が抵抗R13を介してMOSトランジスタM11のゲートに与えられる。
このような動作により、電圧VBの低下により、ノードN12の電圧値がMOSトランジスタM11をオンできない電圧値まで低下した場合であっても、チャージポンプ回路24から出力される補助電圧Vc1によりMOSトランジスタM11をオン駆動させることが可能となる。従って、補助電圧Vc1がMOSトランジスタM11をオン駆動可能な電圧値を維持している間は、出力電圧Voは正常に出力されることになる。
続いて、スタンバイ状態におけるスイッチング電源回路11の動作について説明する。スイッチング電源回路11は、スタンバイ状態になると、MOSトランジスタM11のスイッチング動作を停止させるとともに、出力電圧Voを目標出力電圧(5V)よりも低い電圧(例えば2V)に低下させるために以下のような動作を行うようになっている。
すなわち、外部から与えられるスタンバイ信号SbがHレベルに転じると、電圧制御回路14は、指令信号SaをHレベルに固定する。このため、MOSトランジスタM14がオンし、トランジスタT12をオンさせるように動作する。一方、補助電圧付与回路15においては、発振回路26が発振動作を開始するとともに、スイッチS12がクロック信号CK2をチャージポンプ回路24に供給するように切り替えられる。チャージポンプ回路24は、クロック信号CK2により駆動されて補助電圧Vc2を出力する。このとき、スイッチS11はオンされており、補助電圧Vc2がノードN11に与えられる。
上記したとおり、電圧制御回路14は、MOSトランジスタM11をオフさせるように動作し、チャージポンプ回路24は、MOSトランジスタM11をオンさせるように動作する。これら相反する動作が行われることでトランジスタT12が活性領域でオン動作し、ノードN11に与えられる補助電圧Vc2(≒MOSトランジスタM11のゲート電圧)が下記(1)式に示すような電圧値に維持される。
Vc2=2+VT(M11)[V] …(1)
ただし、VT(M11)はトランジスタM11のしきい値電圧である。
この結果、MOSトランジスタM11は、出力電圧Voを2Vに維持するようにソースフォロア動作を行う。また、このようにスイッチング電源回路11がスタンバイ状態に設定されている期間には、出力電圧Voの供給先であるマイクロコンピュータは、自身のイネーブル端子の設定により動作を休止する状態に設定されている。このため、供給される出力電圧Voが最低動作電圧(例えば4V)を下回っても誤動作するおそれはない。
このように補助電圧Vc2が(1)式に示した電圧値に維持される理由について以下に述べる。前述したとおり、補助電圧Vc2は、チャージポンプ回路24の出力電流の大きさにより変化する。スタンバイ状態において、チャージポンプ回路24の出力電流のほとんどは、トランジスタT12を介して電源出力端子20に接続される負荷回路(マイクロコンピュータ)に流れる。また、このときトランジスタT12は、飽和領域での完全なオン状態ではなく、活性領域でオン動作する状態となっている。
このため、チャージポンプ回路24の出力電流つまりトランジスタT12に流れる電流は、トランジスタT12の静特性および上記負荷回路のインピーダンス(等価的な抵抗値)により決定される。そこで、本実施形態では、これらの回路特性に合わせて、スタンバイ状態におけるチャージポンプ回路24の電流出力能力つまりクロック信号CK2の周波数を調整することで、補助電圧Vc2の電圧値が上記(1)式の電圧値になるようにしている。
続いて、スタンバイ状態から通常状態に切り替わる際のスイッチング電源回路11の動作について、従来構成のものと比較しながら説明する。図2は、本実施形態のスイッチング電源回路11および従来のスイッチング電源回路1(図3参照)の各部電圧を示すシミュレーション波形図である。図2において、(a)は出力電圧Vo、(b)はMOSトランジスタM11、M1のゲート電圧、(c)はスタンバイ信号Sbの波形を示している。
従来のスイッチング電源回路1では、スタンバイ信号SbがHレベルに転じると(図2の時刻t0)、MOSトランジスタM1のスイッチング動作を停止させるためにゲート電圧がほぼソース電圧に固定される。すると、図2(b)に示すとおり、ゲート電圧はソース電圧(出力電圧Vo)の変化に伴って徐々に低下し、最終的にはほぼ0Vになる(時刻t1)。このとき、MOSトランジスタM1は、オフ駆動されているため、出力電圧Voはほぼ0Vになる。
本実施形態のスイッチング電源回路11では、スタンバイ信号SbがHレベルに転じると(時刻t0)、MOSトランジスタM11のスイッチング動作を停止させるためにゲート電圧がソース電圧に近づく。しかし、このとき、補助電圧付与回路15からMOSトランジスタM11のゲートに対し、MOSトランジスタM11をソースフォロア動作させるための補助電圧Vc2が供給されているため、従来の構成と比べてゲート電圧は高い電圧値に維持されている。そして、ゲート電圧は、出力電圧Voの低下とともに徐々に低下し、最終的には出力電圧Voは約2V、ゲート電圧は約4Vに維持される(時刻t1)。
時刻t1の時点において、スタンバイ信号SbがLレベルに転じると、スイッチング動作が再開される。このとき、従来のスイッチング電源回路1ではゲート電圧がほぼ0Vの状態からMOSトランジスタM1のスイッチング動作が開始される。これに対し、本実施形態のスイッチング電源回路11ではゲート電圧が約4Vの状態からMOSトランジスタM11のスイッチング動作が開始される。このため、本実施形態のスイッチング電源回路11の出力電圧Voは、従来のスイッチング電源回路1の出力電圧Voよりも早く立ち上がる。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を奏する。
スタンバイ状態において、トランジスタT12を活性領域でオン動作させることにより、補助電圧付与回路15からノードN11に与えられる補助電圧Vc2が約4Vに維持される。この結果、MOSトランジスタM11は、出力電圧Voを2Vに維持するようにソースフォロア動作を行う。スタンバイ状態から通常状態に切り替わる際には、ゲート電圧が約4Vの状態からMOSトランジスタM11のスイッチング動作が再開されるため、出力電圧Voの立ち上がりが早くなり、起動時間を短くすることができる。
補助電圧付与回路15は、通常状態において、電圧VBの低下によりノードN12の電圧値がMOSトランジスタM11をオンできない電圧値まで低下した場合、MOSトランジスタM11を十分にオン駆動可能な補助電圧Vc1をノードN11に与える。これにより、MOSトランジスタM11が補助電圧Vc1によりオン駆動され、出力電圧Voが正常に出力される。
補助電圧付与回路15は、発振回路25のクロック信号CK1により駆動されると補助電圧Vc1を出力し、発振回路26のクロック信号CK2により駆動されると補助電圧Vc2を出力するチャージポンプ回路24により構成されている。これにより、チャージポンプ回路24に与えるクロック信号の切り替えを行うことにより、ノードN11に与える補助電圧の種類(Vc1、Vc2)を変更することができるので回路構成を簡単化できる。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
スタンバイ状態における補助電圧Vc2の電圧値は約4Vに限らず、出力電圧Voを目標出力電圧よりも低い電圧値に維持できる電圧値であればよい。また、必要とするスタンバイ状態での電力消費低減効果と、スタンバイ状態から通常状態に切り替わる際の起動時間の短縮効果に応じて適宜変更すればよい。
補助電圧付与回路15は、チャージポンプ回路24を備えた構成としたが、これに限らず、スタンバイ状態においてノードN11に対し補助電圧Vc2を与えられるものであればよい。
補助電圧付与回路15は、補助電圧Vc2のみ出力可能であればよい。すなわち、発振回路25およびスイッチS12を設けず、チャージポンプ回路24を発振回路26から出力されるクロック信号CK2により常時駆動させるようにしてもよい。
トランジスタT11、T12は、FETを用いてもよい。その場合、スタンバイ状態において、トランジスタT12を飽和領域でオン動作させればよい。
第1および第2のクロック信号を、それぞれ発振回路25、26により生成する構成としたが、生成するクロック信号を大きく変更することが可能な一つの発振回路を用いて、第1および第2のクロック信号を生成する構成としてもよい。その場合には、スタンバイ信号Sbの電圧レベルに応じて上記発振回路の発振周波数を変更すればよい。従って、スイッチS12を設けなくてもよい。
本発明の一実施形態を示すスイッチング電源回路の構成図 各部の電圧波形図 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
図面中、11はスイッチング電源回路、13は駆動回路、14は電圧制御回路、15は補助電圧付与回路、16は電源入力端子、20は電源出力端子、24はチャージポンプ回路、25、26は発振回路、M11はMOSトランジスタ、T11はNPN形トランジスタ(第1トランジスタ)、T12はPNP形トランジスタ(第2トランジスタ)を示す。

Claims (3)

  1. 電源入力端子と電源出力端子との間の電源供給経路に介在するNチャネル型のMOSトランジスタと、前記MOSトランジスタをオン/オフするためのオン/オフ駆動電圧を前記MOSトランジスタのゲートに出力する駆動回路と、前記駆動回路を制御して前記電源出力端子における出力電圧を目標値に制御する電圧制御回路とを備え、前記電源入力端子に与えられる入力電圧を降圧して前記電源出力端子から出力する降圧型のスイッチング電源回路において、
    前記電圧制御回路は、外部から与えられる状態切替信号に従い、前記駆動回路を制御して前記MOSトランジスタのスイッチング動作を行う通常状態と、前記スイッチング動作を停止するスタンバイ状態とに切り替え可能に構成され、
    前記電圧制御回路が前記スタンバイ状態である期間、前記電源出力端子に前記目標値より低い電圧が現れるような電圧値を持つ第1補助電圧を前記MOSトランジスタのゲートに付与する補助電圧付与回路を備え
    前記補助電圧付与回路は、前記電圧制御回路が前記通常状態であり且つ前記オン駆動電圧が前記MOSトランジスタをオンできない電圧値まで低下している期間、前記オン駆動電圧に代えて前記MOSトランジスタを十分にオン可能な電圧値を持つ第2補助電圧を前記MOSトランジスタのゲートに付与することを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 前記補助電圧付与回路は、クロック信号を生成する発振回路と、前記クロック信号の供給を受けて前記各補助電圧を生成するチャージポンプ回路とを備え、
    前記発振回路は、前記電圧制御回路が前記通常状態であり且つ前記オン駆動電圧が前記MOSトランジスタをオンできない電圧値まで低下している期間、第1のクロック信号を生成し、前記電圧制御回路が前記スタンバイ状態である期間、前記第1のクロック信号の周波数よりも低い周波数の第2のクロック信号を生成し、
    前記チャージポンプ回路は、前記第1のクロック信号が供給されると前記第2補助電圧を生成し、前記第2のクロック信号が供給されると前記第1補助電圧を生成することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
  3. 前記駆動回路は、前記電源入力端子と前記MOSトランジスタのゲートとの間に介在する第1トランジスタと、前記MOSトランジスタのゲート・ソース間に介在する第2トランジスタとを備え、
    前記電圧制御回路が通常状態である期間、前記電圧制御回路から出力される制御信号により、前記第1および第2トランジスタのいずれか一方がオン駆動され、
    前記電圧制御回路がスタンバイ状態である期間、前記電圧制御回路から出力される制御信号により、前記第1トランジスタはオフ駆動され、前記第2トランジスタは活性領域でオン動作するように駆動されることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源回路。
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