JP5300241B2 - 高出力リチウムイオン電池用正極電極 - Google Patents
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Description
本発明の電池用電極は、粉砕した小粒径活物質の粒度分布を更に制御し、正極活物質層内の活物質量を調整することで、微粉が大幅に除去された粒径が小さく粒度分布の幅が狭い活物質を通常の電極組成よりも活物質重量割合を低く配合するものである。具体的には、微粉を減少するように粒度分布が制御された平均粒子径5μm以下の小粒径正極活物質を正極活物質層中に90質量%未満配合して用い、高出力なリチウムイオン二次電池用電極を得る事に関するものである。より詳しくは、上記したように、正極活物質の粒度分布測定において、平均粒子径が5μm以下、正極活物質のメインのピーク面積(狙い粒径のピーク面積)が全体の面積に対して70%以上であり、正極活物質層の活物質重量割合が90%未満であることを特徴とする電池用電極である。また、本発明のリチウムイオン二次電池は、かかる電池用電極を用いたことを特徴とするものである。
以下、図面を参照しながら、本発明のリチウムイオン二次電池用電極の実施形態(第1実施形態)及びこれを用いてなるリチウムイオン二次電池の実施形態(第2実施形態)を説明する。但し、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきであり、以下の形態のみには制限されない。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
本発明の特徴的な構成である電池用電極、特に集電体と、該集電体上に形成された正極活物質を含む正極活物質層とを有する正極につき、説明する。
本発明の電池用電極(正極)では、正極活物質の粒度分布測定において、平均粒子径が5μm以下、好ましくは0.1〜5μm、より好ましくは0.5〜3μm、特に好ましくは1〜3μmの範囲である。これは、正極活物質の平均粒子径が5μmよりも大きいと、大電流放電時は膜厚方向の電極内電解液(電解質)中のリチウムイオンの輸送よりも活物質粒子内のリチウムイオン拡散が律速段階となってしまい、出力密度低下の原因となるためである。一方、正極活物質の平均粒子径が5μm以下といった活物質粒子径が小さい条件下では、大電流放電時は膜厚方向の電極内電解液(電解質)中のリチウムイオンの輸送が律速段階になっていると考えられる。そのため、後述するよう活物質重量割合を90%未満にすることにより、電極内の電解液量が増え、膜厚方向の電極内電解液(電解質)中のリチウムイオンの輸送力が増し、より出力密度を向上させることができる。逆に正極活物質の平均粒子径が5μmよりも大きい条件下では、活物質粒子内のリチウムイオン拡散が律速段階となっているため、電極内電解液(電解質)量をいくら増加させても出力密度の向上は図れず、活物質の量が減少するため却って出力密度が低下する。なお、正極活物質の平均粒子径の下限値は、特に規定するものではないが、実際的には0.1μm以上であることが適当である。これよりも正極活物質の平均粒子径が小さい場合には、上述した微粉に近い挙動を呈するようになるおそれがあるためである。
本発明の電池用電極(正極)では、正極活物質の粒度分布測定において、正極活物質のメインのピーク面積(狙い粒径のピーク面積)が、全体の面積に対して70%以上である。これは、ジェットミルなどによる粉砕によって上記(1)の平均粒子径5μm以下の小粒径材料の正極活物質を得ようとした場合、狙った粒径以外に大量の微粉が発生する。本発明では、粉砕により狙った粒径以外に大量に発生した微粉を後述する熱処理や分級処理により取り除いて、更なる粒度分布の制御を行うものである。この大量の微粉除去による粒度分布制御によって、正極活物質のメインのピーク面積(狙い粒径のピーク面積)を、全体の面積に対して上記に規定する範囲とすることができるものである。即ち、正極活物質のメインのピーク面積(狙い粒径のピーク面積)を全体の面積に対して70%以上とすることにより、狙った粒径以外に大量に発生した微粉が取り除かれ、粒子径が小さく尚且つ粒度分布の幅も非常に狭い範囲とすることができる。そのため、電池の出力特性を大幅に向上でき、大電流放電を行っても充電されたエネルギーを電池外に十分に取り出すことができる電池用電極とすることができる。
・モデル:Gauss
・モデル式:y=y0+(A/(W*sqrt(PI/2)))*exp(−2*((x−xc)/W^2)
・重み付け法
・y 重み付けなし
・データ解析ソフト:OriginPro7.5J
(3)正極活物質層の活物質重量割合
本発明の電池用電極(正極)では、正極活物質層の活物質重量割合が90%未満、好ましくは60%以上90%未満、より好ましくは70%以上90%未満、特に好ましくは80%以上90%未満である。正極活物質層の活物質重量割合を90%未満とすることで、電極内の抵抗を大幅に低減することができ(下記図12参照)、より高出力の電極を得ることができる。これは、電極内の電解液量及び導電剤量が増え、膜厚方向の電極内電解液(電解質)中のリチウムイオンの輸送力が増し、活物質表面への導電剤接触(被覆)率も増し、抵抗を大幅に低減が低下することで、出力密度を向上できると考えられる。なお、正極活物質層の活物質重量割合の下限値は、特に規定するものではないが、実際的には80%以上であることが適当である。これよりも正極活物質層の活物質重量割合が小さい場合には、エネルギー密度(電池容量)が低下し、大電流放電を所望の時間供給するのが困難となるおそれがあるためである。
本発明の電池用電極(正極)に用いることのできる正極活物質の材料(材質)としては、特に制限されるものではなく、電池の種類・形態・用途等に応じて適宜選択すればよい。
本発明の電池用電極(正極)に用いることのできる正極活物質の作製方法としては、特に制限されるものではなく、従来公知の作製方法を適宜利用して行うことができる。以下に、上記した一般式(1)の酸化物を例にとり、その作製方法を説明する。
上記(A)の熱処理による粒度分布の制御では、再焼成(熱処理)によって粉砕によって発生した微粉を取り除くものである。詳しくは、再焼成(熱処理)する事によって、発生した微粉は、粗粉(上記した「狙い粒径」の小粒径の粉末)との融合などによる粒子成長によって減少させることができる。これにより、上記に規定した構成要件を満足する粒度の揃った正極活物質を得ることができる。この際、全体の平均粒子径が大きくなる。また、粉砕によって受けた結晶構造の乱れを回復することもできる。
次に、上記(B)の分級処理による粒度分布の制御では、サイクロン分級器などを用いて分級処理することによって粉砕によって発生した微粉を取り除くものである。詳しくは、サイクロン分級器(遠心分級装置)などの分級器を用いて微粉と粗粉(上記した「狙い粒径」の小粒径の粉末)を分け、微粉を除去し、粗粉のみを回収することができる。これにより、上記に規定した構成要件を満足する粒度の揃った正極活物質を得ることができる。かかる分級処理により回収された活物質の平均粒子径は、分級処理前の活物質より大きくなる。
3)熱処理+分級
更に、上記(C)の熱処理と分級処理の併用による粒度分布の制御では、粉砕によって生じた微粉の除去を、分級と熱処理を組み合わせて行ってもよい。併用することで、単独の場合よりも、粒度分布の幅が狭い粒度の揃った小粒径の正極活物質を得ることができる。組み合わせて行う場合の処理の順序としては特に制限されず、分級処理後に熱処理を行う形態、熱処理後に分級処理を行う形態、熱処理と分級処理を同時に処理を行う形態のいずれでもよい。分級処理後に熱処理を行う形態の場合には、最初に大量の微粉の殆どを分級により粗粉と分別除去することができる。そのため、その後の熱処理により、粗粉側に残る微粉の略全量を粗粉と融合させることができ、粒度分布の幅が狭い粒度の揃った「狙い粒径」の小粒径の活物質粉末を得ることができる。
集電体は、非双極型電池の場合は正極集電体として高電位で溶出しない金属を用いる必要がある。特に本発明ではアルミニウム箔を用いる事が好ましい。負極集電体としては低電位においてリチウムと合金化しないものが必要である。本発明では銅箔を用いる事が好ましい。双極型電池の集電体としては上記の条件の両方を満たす材料、もしくは正極側、負極側の条件を満たす材料をクラッド化したものを用いる必要がある。正極集電体としては、アルミニウムなどが特に好ましい。負極集電体としては、銅などが特に好ましい。バイポーラ電極の集電体としては、ステンレスなどが特に好ましい。
正極活物質層の構成は、非双極型及び双極型リチウムイオン二次電池のいずれに関しても、特に限定されず、公知の正極活物質層が適用可能である。正極活物質層には、正極活物質が含まれる。かかる正極活物質に関しては、上述した通り本発明の電池用電極(正極)の特徴的な構成要件を具備するものであればよく、電池の種類・形態等に応じて上述した正極活物質の中から適宜選択すればよい。よって、ここでの説明は省略する。
本発明の電池用電極(負極)は、集電体と、該集電体上に形成された負極活物質を含む負極活物質層とを有する。
集電体は、正極の集電体で説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。
負極活物質層の構成は、非双極型及び双極型リチウムイオン二次電池のいずれに関しても、特に限定されず、公知の負極活物質層が適用可能である。負極活物質層には、負極活物質が含まれる。
電解質層は、非双極型及び双極型リチウムイオン二次電池のいずれに関しても、液体、ゲル、固体のいずれの相であってもよい。電池性能、特に電解質中のLiのイオン伝導性を考慮すると、電解質層は、液体電解質を用いるのが望ましい。また電池が破損した際の安全性や液絡の防止を考慮すると、電解質層は、ゲルポリマー電解質層、全固体電解質層のような固体電解質を用いるのが好ましい。電解質層として固体電解質(詳しくは、高分子ゲル電解質、固体高分子型電解質、無機固体型電解質すべてを含めるものとする)を用いることにより漏液を防止することが可能となり、液絡を防ぎ信頼性の高いリチウムイオン電池を構成できるからである。電解質層としてゲルポリマー電解質層(高分子ゲル電解質)を用いることで、電解質の流動性がなくなり、集電体への電解質の流出をおさえ、各層間のイオン伝導性を遮断することが可能になる。ゲル電解質のホストポリマーとしては、PEO、PPO、PVdF、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマー(PVdF−HFP)、PAN、PMA、PMMAなどが挙げられる。また、可塑剤としては通常リチウムイオン電池に用いられる電解液を用いることが可能である。
ゲルポリマー電解質(高分子ゲル電解質)とは、ポリマーマトリックス中に電解液を保持させたものをいう。電解質としてゲルポリマー電解質を用いることで電解質の流動性がなくなり、導電性高分子膜などの集電体層への電解質の流出をおさえ、各層間のイオン伝導性を遮断することが容易になる点で優れている。
電解質として全固体型電解質を用いることで電解質の流動性がなくなり、集電体層への電解質の流出がなくなり各層間のイオン伝導性を遮断することが可能になる点で優れている。
電解液とは、電解質(塩)を溶媒に溶かしたものが挙げられる。電解質(塩)としては、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、LiTaF6、LiAlCl4、Li2B10Cl10等の無機酸陰イオン塩;LiCF3SO3、Li(CF3SO2)2N、Li(C2F5SO2)2N等の有機酸陰イオン塩などが望ましい。これらは1種単独で用いてもよいが、2種以上を併用して用いてもよい。溶媒としては、EC、PC、GBL、DMC、DECおよびそれらの混合物が望ましい。
セパレータに含浸させることのできる電解質としては、既に説明した(a)〜(c)と同様のものを用いることができる。
シール部(シーラントないし周辺絶縁層とも称されている)は、電池内で隣り合う集電体同士が接触したり、積層電極の端部の僅かな不ぞろいなどによる短絡が起こったりするのを防止するために単電池層の周辺部に配置されている。双極型リチウムイオン二次電池では、電解質層の漏れによる液絡を防止するために有効に活用されている。該シール部としては、例えば、PE、PPなどのポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ゴム、ポリイミドなどが使用でき、耐蝕性、耐薬品性、製膜性、経済性などの観点からは、ポリオレフィン樹脂が好ましい。ただし、これらに何ら制限されるものではない。
本発明の非双極型および双極型リチウムイオン電池においては、電池外部に電流を取り出す目的で、各集電体に、あるいは最外層集電体に、電気的に接続されたタブ(正極タブおよび負極タブ)が電池外装材の外部に取り出されている。具体的には、図1に示すように各正極集電体に電気的に接続された正極タブと各負極集電体に電気的に接続された正極タブとが、電池外装材であるラミネートシートの外部に取り出される。あるいは図2に示すように正極用最外層集電体に電気的に接続された正極タブと、負極用最外層集電体に電気的に接続された負極タブとが、電池外装材であるラミネートシートの外部に取り出される。
正極および負極リードに関しても、必要に応じて使用する。例えば、各集電体あるいは最外部の集電体から出力電極端子となる正極タブ及び負極タブを直接取り出す場合には、正極および負極リードは用いなくてもよい。
電池外装材としては、従来公知の金属缶ケースを用いることができほか、アルミニウムを含むラミネートフィルムを用いた発電要素(電池要素)を覆うことができる袋状のケースを用いることができる。該ラミネートフィルムには、例えば、PP、アルミニウム、ナイロンをこの順に積層してなる3層構造のラミネートフィルムなど、高分子に金属を複合したラミネートフィルムを用いることができるが、これらに何ら制限されるものではない。
図3は、本発明に係るリチウムイオン電池の代表的な実施形態である積層型の扁平な非双極型あるいは双極型のリチウムイオン二次電池の外観を表した斜視図である。
[モジュール(組電池)]
本発明のモジュール(組電池)は、本発明のリチウムイオン二次電池を複数個接続して構成したものである。詳しくは少なくとも2つ以上用いて、直列化あるいは並列化あるいはその両方で構成されるものである。直列、並列化することで容量および電圧を自由に調節することが可能になる。なお、本発明のモジュール(組電池)では、本発明の非双極型リチウムイオン二次電池と双極型リチウムイオン二次電池を用いて、これらを直列に、並列に、または直列と並列とに、複数個組み合わせて、モジュール(組電池)を構成することもできる。
[車両]
本発明の車両は、本発明のリチウムイオン二次電池またはこれらを複数個組み合わせてなるモジュール(組電池)を搭載したことを特徴とするものである。本発明の高出力電池モジュールを搭載することで、高出力、更にはエネルギー密度の車両のモータ駆動用電源を構成できる。こうした高出力モジュールを搭載するとEV走行距離の長いプラグインハイブリッド電気自動車や、一充電走行距離の長い電気自動車を構成できる。言い換えれば、本発明の高出力リチウムイオン二次電池を複数個組み合わせてなるモジュールは、車両の駆動用電源として好適に用いられうる。本発明の組電池を車両、例えば、自動車ならばハイブリット車、燃料電池車、電気自動車(いずれも乗用車、トラック、バスなどの商用車、軽自動車等の四輪車、バイク等の二輪車、三輪車等)に用いることにより高寿命で信頼性の高い自動車となるからである。ただし、用途は自動車に限定されるわけではなく、例えば、他の車両、例えば、ハイブリット電車などの移動体の各種電源であっても適用は可能であるし、無停電電源装置などの載置用電源として利用することも可能である。
次に、本発明のリチウムイオン二次電池の製造方法としては、特に制限されるものではなく、従来公知の方法を適用して作製することができる。よって、以下では、本発明のリチウムイオン二次電池の代表的な製造方法につき、具体的な数値(1例)を挙げて簡単に説明する。ただし、本発明のリチウムイオン二次電池の製造方法は、これらに何ら制限されるものでない。
(1)実施例1(比較例3、実施例4)の正極活物質の作製手順
原子比でLi:Mn=1.13:1.87の比となるように、炭酸リチウム、電解二酸化マンガンを、精密混合機で乾式混合し、大気雰囲気中で800℃20時間焼成し、焼成粉を得た。次いで、この焼成粉を、乾式微粉砕機を用いて平均粒子径5μm以下、詳しくは平均粒子径1.0μmを狙って(狙い粒径1.0μm)粉砕した。これにより最大粒子径も15μm以下、詳しくは最大粒子径3.3μmに粉砕されていた。得られた粉砕物の平均粒子径及び最大粒子径の確認は、後述する粒度分布の測定機種及び手順により行った。以下の実施例及び比較例についても、同様にして確認した。次いで、平均粒子径1.2μm程度を狙って(狙い粒径1.2μm)、粒度分布の制御=再焼成(熱処理)を行った。詳しくは、熱処理により粒度分布を制御すべく、大気雰囲気中で600℃20時間の再焼成を行ない、実施例1、比較例3及び実施例4で用いる正極活物質を得た。得られた正極活物質は、化学組成がLi1.13Mn1.87O4のスピネル型リチウムマンガン酸化物であった。
原子比でLi:Mn:Al:Co=1.1:1.82:0.04:0.04の比となるように、炭酸リチウム、電解二酸化マンガン、四酸化三コバルト及び水酸化アルミニウムを、精密混合機で乾式混合し、大気雰囲気中で800℃20時間焼成し、焼成粉を得た。次いで、この焼成粉を、乾式微粉砕機を用いて平均粒子径5μm以下、詳しくは平均粒子径1.0μmを狙って(狙い粒径1.0μm)粉砕した。これにより最大粒子径も15μm以下、詳しくは最大粒子径3.3μmに粉砕されていた。次いで、平均粒子径1.6μm程度を狙って(狙い粒径1.6μm)、粒度分布の制御=再焼成(熱処理)を行った。詳しくは、熱処理により粒度分布を制御すべく、大気雰囲気中で600℃20時間の再焼成を行ない、実施例2、比較例4及び実施例5の正極活物質を得た。得られた正極活物質は、化学組成がLi1.1Mn1.82Al0.04Co0.04O4のスピネル型リチウムマンガン酸化物であった。
原子比でLi:Mn=1.13:1.87の比となるように、炭酸リチウム、電解二酸化マンガンを、精密混合機で乾式混合し、大気雰囲気中で800℃20時間焼成し、焼成粉を得た。次いで、この焼成粉を、乾式微粉砕機を用いて平均粒子径5μm以下、詳しくは平均粒子径1.0μmを狙って(狙い粒径1.0μm)粉砕した。これにより最大粒子径も15μm以下、詳しくは最大粒子径3.3mに粉砕されていた。さらに、平均粒子径2.3μm程度を狙って(狙い粒径2.3μm)、粒度分布の制御=分級処理+再焼成(熱処理)を行った。詳しくは、最初に分級処理により粒度分布を制御すべく、サイクロン分級器にて微粉部分を20質量%除去した。次いで、熱処理により粒度分布を制御すべく、大気雰囲気中で600℃20時間の再焼成を行ない、実施例3、比較例5及び実施例6の正極活物質を得た。得られた正極活物質は、化学組成がLi1.13Mn1.87O4のスピネル型リチウムマンガン酸化物であった。
実施例1と同様に、原子比でLi:Mn=1.13:1.87の比となるように、炭酸リチウム、電解二酸化マンガンを、精密混合機で乾式混合し、大気雰囲気中で800℃20時間焼成し、焼成粉を得た。次いで、この焼成粉を、乾式微粉砕機を用いて平均粒子径5μm以下、詳しくは平均粒子径1.0μmを狙って(狙い粒径1.0μm)粉砕した。これにより最大粒子径も15μm以下、詳しくは最大粒子径3.3μmに粉砕されていた。但し、その後の粒度分布の制御(熱処理・分級処理)は行わず、比較例1の正極活物質を得た。得られた正極活物質は、化学組成がLi1.13Mn1.87O4のスピネル型リチウムマンガン酸化物であった。
実施例1と同様に、原子比でLi:Mn=1.13:1.87の比となるように、炭酸リチウム、電解二酸化マンガンを、精密混合機で乾式混合し、大気雰囲気中で800℃20時間焼成し、焼成粉を得た。次いで、粉砕を行わず、引き続き大気雰囲気中で600℃20時間の再焼成を行ない、比較例2の正極活物質を得た。得られた正極活物質は、化学組成がLi1.13Mn1.87O4のスピネル型リチウムマンガン酸化物であった。
上記実施例1〜6及び比較例1〜5の「正極活物質の作製手順」により得られた正極活物質の粒度分布の測定を行った。また粒度分布の測定結果より、下記表1に示す(相加)平均粒子径、正極活物質の全体の面積に対するメインのピーク面積(狙い粒径のピーク面積)の割合(ピーク面積;表1、図11参照)および図6〜10に示す粒度分布曲線をそれぞれ得た。また、最大粒子径D100、半価幅及びピーク強度比I400/I111については、既に実施例2の正極活物質と同様の化学組成の活物質につき、再焼成温度を代えて実験した結果を図13に示している(図13参照のこと)。また他の実施例等の正極活物質であるLi1.13Mn1.87O4のスピネル型リチウムマンガン酸化物でも図13に示す結果と同様の結果が得られることが確認できた。
上記実施例1〜6及び比較例1〜5の「正極活物質の作製手順」で得られた正極活物質をそれぞれ用いて、ラミネート電池を作製した。
<正極の作製>
再焼成によって微粉を減らした正極活物質材料を用い、正極活物質層の活物質重量割合が80%となるように、上記実施例1の「正極活物質の作製手順」で得られた正極活物質を用いて正極を作製した。
負極活物質の平均粒子径9μmのハードカーボン85質量%、導電助剤の気相成長炭素繊維(VGCF;登録商標)5質量%及びバインダのPVdF10質量%からなる固形分に対し、スラリー粘度調整溶媒のNMPを適量添加して負極活物質スラリーを調製した。
エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、およびジエチルカーボネート(DEC)を2:2:6の体積比で混合し、電解液溶媒とした。次いで、この溶媒に、リチウム塩であるLiPF6を1Mの濃度になるように添加して、液体電解質(電解液)を調製した。
上記で作製した試験用正極および試験用負極で、リチウムイオン電池用セパレータであるポリエチレン製微多孔膜(厚さ25μm)を挟持して挟持体を得た。次いで得られた挟持体を三方シール済みの外装材であるアルミラミネートパック中に挿入した。その後、前記アルミラミネートパック中に上記で調製した電解液を注入し、パックからタブが露出するようにパックを真空シールして、ラミネート電池を完成させた。
実施例2の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
実施例3の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
比較例1の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
比較例2の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
正極活物質:導電材:バインダ=90:5:5(質量比)とした以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
実施例2の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用い、該正極活物質:導電助剤:バインダ=90:5:5(質量比)とした以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
実施例3の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用い、該正極活物質:導電助剤:バインダ=90:5:5(質量比)とした以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
正極活物質:導電助剤:バインダ=85:10:5(質量比)とした以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
実施例2の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用い、該正極活物質:導電助剤:バインダ=85:10:5(質量比)とした以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
実施例3の正極活物質の作製手順で得られた正極活物質を用い、該正極活物質:導電助剤:バインダ=85:10:5(質量比)とした以外は、実施例1と同様にしてラミネート電池を完成させた。
上記で得られた実施例1〜6及び比較例1〜5のラミネート電池の正極及び負極タブ間の抵抗を充放電測定機を用いて測定した。得られた結果を下記表1に示すと共に、先に求めたピーク面積割合と電池抵抗との関係を図11に示し、正極活物質層の活物質重量割合と電池抵抗との関係を図12に示す。なお、下記表1及び図11、12の電池の抵抗値(%)は、比較例1の電池の抵抗を基準値(100%)として換算した値を用いた。
11 正極集電体、
12、32 正極活物質層、
13、35 電解質層、
14 負極集電体、
14a 最外層負極集電体、
15、33 負極活物質層、
16、36 単電池層、
17、37、57 発電要素、
18、38、58 正極タブ、
19、39、59 負極タブ、
20、40 正極端子リード、
21、41 負極端子リード、
22、42、52 電池外装材(アルミラミネートフィルム)、
30 双極型リチウムイオン二次電池、
31 集電体、
31a 正極側の最外層集電体、
31b 負極側の最外層集電体、
34 双極型電極、
34a、34b 最外層に位置する電極、
43 シール部(絶縁層)、
50 リチウムイオン二次電池、
250 小型の組電池、
300 組電池、
310 接続治具、
400 電気自動車。
Claims (5)
- 集電体と、前記集電体上に形成された、正極活物質を含む正極活物質層と、を有する電池用電極であって、
前記正極活物質の粒度分布測定において、平均粒子径が5μm以下、正極活物質のメインのピーク面積が全体の面積に対して70%以上であり、前記正極活物質層の活物質重量割合が90%未満であり、
前記正極活物質が、(400)面のX線回折による半価幅が0.17以上0.30以下であり、化学組成が一般式Li1+xMyMn2−x−yO4(ここに、MはAl、Co、Ni、Mg、Zr及びTiから選ばれた1種または2種以上の金属元素であり、xは0≦x≦0.33の範囲を、yは0≦y≦0.2の範囲をとる。)で表されるスピネル型リチウムマンガン酸化物であることを特徴とする電池用電極。 - 前記正極活物質が、最大粒子径D100が15μm以下であるスピネル型リチウムマンガン酸化物であることを特徴とする請求項1記載の電池用電極。
- 前記正極活物質が、(400)面のピーク強度I 400 の(111)面ピーク強度I 111 に対する比I 400 /I 111 が0.33以上であるスピネル型リチウムマンガン酸化物であることを特徴とする請求項1または2記載の電池用電極。
- 前記正極活物質の主な原料が、電解二酸化マンガンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電池用電極。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の電池用電極を用いたことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
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