JP5294430B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、特別役に当選し、かつ特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したことを条件として特別遊技を実行するとともに、所定の条件を満たしたときに、特別遊技と異なる特定遊技を実行するスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンでは、通常遊技における役の抽選において特別役に当選し、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したとき、すなわち特別役が入賞したときに、通常遊技から特別遊技に移行させている。
特別遊技は、通常遊技以上にメダル獲得枚数期待値が大きく、遊技者にとって有利となる遊技である。
ここで、特別遊技としては、BB(ビックボーナス)ゲームやRB(レギュラーボーナス)ゲーム等が知られている。
これらの特別遊技では、いずれも、上限遊技回数が予め定められている。したがって、遊技者は、特別遊技の上限遊技回数を最大限に利用して、当選役をできるだけ多く入賞させることにより、より多くのメダル獲得を目指すこととなる。
しかし、前述の従来の技術では、第1に、今日におけるほとんどのスロットマシンに特別役が設けられており、特別遊技に移行できるようになっているので、ゲーム内容が各種のスロットマシンで同様のものとなっているという問題があった。
また第2に、特別遊技中には、適切な位置でリールを停止操作して当選役の入賞率を高める方が有利となるが、一定以上の技量を有する遊技者間では役の入賞率にあまり差がつかないので、特別遊技中のメダル獲得枚数にほとんど差がつかないという問題があった。よって、遊技者間で差がつくのは、特別役(特に、BB)に何回当選したかだけであった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、特別遊技と異なる遊技であって通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技を実行するようにすることである。そして、その特定遊技特有の利益が変化するようにし、遊技者に対して期待感や緊張感を与えるとともに、遊技者間でメダル獲得枚数に差がつくようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1の発明は、役の抽選を行う役抽選手段と、所定の条件を満たしたときに、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技を実行する特定遊技実行手段とを備え、前記特定遊技実行手段は、特定遊技を開始するときに、特定遊技の遊技回数の初期値を設定する特定遊技回数初期値設定手段と、特定遊技中における遊技の消化に伴って、残り遊技回数を更新する遊技回数更新手段と、特定遊技中に、前記役抽選手段による役の抽選で特定の役抽選結果となったときに、特定遊技の残りの遊技回数に加算する遊技回数を複数種類の中から決定する加算遊技回数決定手段と、特定遊技中に、前記加算遊技回数決定手段により加算する遊技回数を決定したときは、その加算する遊技回数をそれまでの残りの遊技回数に加算して、それまでの残りの遊技回数よりも多い新たな残り遊技回数を算出する遊技回数算出手段と、特定遊技中に、前記遊技回数算出手段で算出された残り遊技回数を新たな残り遊技回数に設定する特定遊技回数設定変更手段と、特定遊技の残りの遊技回数に遊技回数を加算するときに、特定遊技の残りの遊技回数の加算に関する演出を特定遊技中に出力するようにする遊技回数変更演出制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明においては所定の条件を満たしたときは、特定遊技実行手段により、特定遊技が実行される。特定遊技では、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値が大きくなる。
この特定遊技が実行されるときには、特定遊技回数初期値設定手段により特定遊技の遊技回数の初期値が設定される。また、特定遊技中には、特定の役抽選結果となったときに、加算する遊技回数が複数種類の中から決定される
そして、加算する遊技回数が決定されると、遊技回数算出手段により新たな残り遊技回数が算出される。新たな残りの遊技回数が算出されると、特定遊技回数設定変更手段により、その遊技回数が特定遊技の新たな残り遊技回数に設定される。
したがって、特定遊技中に残り遊技回数が増減する場合がある。よって、特定遊技特有の利益、すなわち特定遊技を継続することによってメダル所有枚数を通常遊技時より減らすことなく、あるいはメダル所有枚数を増加させる利益を変化させることができる
請求項1の発明によれば、特定遊技中に残り遊技回数が増減する場合がある。よって、特定遊技特有の利益、すなわち特定遊技を継続することによってメダル所有枚数を通常遊技時より減らすことなく、あるいはメダルを増加させる利益を変化させることができる
本発明によるスロットマシンの第1実施形態の概略を示すブロック図である。 第1実施形態における各リールの外周面の21個の図柄配列を示す平面図である。 第1実施形態における各役と、確率テーブルの当選確率、各役の払出し枚数等、及び各役に対応するリールの図柄の組合せとを示す図である。 第1実施形態における特定遊技と通常遊技とにおいて、遊技回数と差枚数とを示す図である。 特定遊技回数表示手段(画像表示装置)による、残り遊技回数の表示の例を示す図である。 関数の種類と、その当選確率を示す図である。 特定遊技の遊技回数初期値を30ゲームとしたとき、特定遊技における遊技回数とその確率を示す図である。 遊技回数変更演出制御手段による、残り遊技回数の変更に関する演出の例を、順を追って示す図である。 第1実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートである。 第1実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートであり、図9に続くフローチャートである。 第1実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートであり、図10中、「2」に続くフローチャートである。 第2実施形態におけるリールの図柄配列を示す図である。 第2実施形態におけるスロットマシンの概略を示すブロック図である。 第2実施形態の確率テーブルを示す図である。 ストップスイッチの操作順番を、画像表示装置に画像表示した例を示す図である。 第2実施形態における特定遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における特定遊技中の処理の流れを示すフローチャートであり、図16に続くフローチャートである。 第3実施形態におけるスロットマシンの概略を示すブロック図である。 第3実施形態の第1確率テーブル及び第2確率テーブルにおける各役の当選確率等を示す図である。 第1確率テーブル及び第2確率テーブルの傾斜値を説明する図である。 第3実施形態における特定遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるスロットマシンの第1実施形態の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。遊技制御手段60は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであり、その外周面に複数種類の図柄(入賞役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。1つのリール31には、例えば21図柄が等間隔で設けられる。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
また、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、遊技者が遊技時に操作するスタートスイッチ41及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチである。
ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止させるときに操作するスイッチである。
図2は、本実施形態における各リール31の外周面の21個の図柄配列を示す平面図である。なお、図2では、実際の図柄とは異なり、文字によって図柄を表現している。例えば「赤7」とは、赤色に着色された「7」の図柄を意味する。
リール31に表示された図柄は、「赤7」、「青7」、「BAR」、「ベル」、「チェリー」、「スイカ」及び「プラム」の7種類から構成されている。そして、リール31の図柄の組合せに対応する各種の役が予め定められている。
図3は、第1実施形態における各役と、確率テーブル62(後述)の当選確率、各役の払出し枚数等、及び各役に対応するリール31の図柄の組合せとを示す図である。
役は、特別役であるBB(ビックボーナス)及びRB(レギュラーボーナス)、3種類の特定小役1A〜1C、一般の小役2及び3、並びにリプレイ(再遊技役)とから構成されている。全てのリール31の停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞となり、役ごとに予め定められた枚数のメダルが払い出される。
ここで、図示しないが、有効ラインとは、フロントパネルの表示窓を含む部分に表示され、例えば5本設定されたものである。有効ラインは、5本である場合には、水平方向の上段、中段及び下段の3本と、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本とから構成されている。
そして、各表示窓から見えるリール31の上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン上に位置している。
また、この有効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1本の有効ライン、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン、3枚のときは5本の全ての有効ラインが有効化される。
上記の役のうち、BB及びRBとは、それぞれ通常遊技から特別遊技であるBBゲーム及びRBゲーム(遊技者によって有利となる遊技)に移行させるための役である。例えば、全てのリール31の停止時に、有効ライン上の図柄の組合せが「赤7」−「赤7」−「赤7」である場合は、BBの入賞となり、15枚のメダルが払い出されるとともに、BBゲームに移行する。3つの「青7」又は「BAR」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したときも同様である。
また、「赤7」−「赤7」−「BAR」、又は「青7」−「青7」−「BAR」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したときは、RBの入賞となり、15枚のメダルが払い出されるとともに、RBゲームに移行する。
なお、本実施形態では説明を省略するが、他の特別役として、SB(シングルボーナス)を設けても良い。SBが入賞したときは、通常遊技からSBゲームに移行する。
以上の各特別遊技の終了後は、通常遊技に戻る。
小役(特定小役及び一般の小役)とは、予め定められた所定枚数のメダルが払い出される役である。「赤7」、「青7」又は「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ライン上に停止すると、特定小役の入賞となり、15枚のメダルが払い出される。
ここで、図2で示したように、左リール31の特定小役を構成する図柄である「赤7」、「青7」及び「BAR」は、それぞれ2番、9番及び16番に配置されている。すなわち、これらの各図柄は、7つの図柄間隔で配置されている。このように配置したのは、どの特定小役に当選しているかが報知されれば、その特定小役が入賞するようにストップスイッチ42を操作することができるようにし、どの特定小役に当選しているかを知らない場合は、当選した特定小役が必ずしも入賞しないようにするためである。その詳細を以下に説明する。
スロットマシン10では、リール31の停止制御が行われている。これは、スロットマシン10内部での役の抽選において役が当選した場合に、ストップスイッチ42のオンを検知した位置ではその役に係る図柄が有効ライン上に停止しないときは、リール31を停止時に移動制御することにより、有効ライン上にその役に係る図柄を積極的に停止させることで、当選した役の入賞確率を高めるようにしている。
そして、リール31の停止制御は、通常、190ms以下(ストップスイッチ42のオンを検知した位置から数えて、5図柄以内)に設定されている。したがって、当選した役に係る図柄から数えて5図柄前までの図柄のいずれかが特定有効ライン上に位置する時にストップスイッチ42をオンすれば、当選した役に係る図柄は、特定有効ライン上に引き込み制御される。
例えば、「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せである特定小役1Aが当選した場合においては、左リール31の2番の「赤7」から6番の「プラム」までが特定有効ライン上に位置している瞬間にストップスイッチ42がオンされれば、2番の「赤7」が特定有効ライン上に停止する。一方、それ以外の位置でストップスイッチ42がオンされたときは、たとえ特定小役1Aが当選した場合であっても、入賞することはない。
そして、本実施形態では、一定条件下で特定小役の当選を遊技者に報知する特定遊技(後述)が実行されるので、特定遊技では、遊技者は、高い確率で、当選した特定小役に係る図柄が有効ライン上に停止するように操作することができる。
しかし、特定小役の当選が報知されないときは、遊技者は、特定遊技時の1/3でしか特定小役を入賞させることができない。例えば、遊技者が、「青7」に係る特定小役1Bが当選していると予測して、特定有効ライン上に「青7」の図柄が停止するように左リール31のストップスイッチ42を停止操作した場合において、現に特定小役1Bが当選していれば、特定小役1Bに係る「青7」の図柄は、特定有効ライン上に停止する。なお、このときは、左リール31の9番から13番までの図柄が特定有効ライン上に位置している瞬間に、ストップスイッチ42がオンされることが条件となる。
しかし、遊技者の予測が外れて、左リール31の図柄が「赤7」又は「BAR」である特定小役1A又は1Cが当選しているときは、遊技者がストップスイッチ42をオンした位置からは、左リール31の2番の「赤7」や、16番の「BAR」は、特定有効ライン上に引き込むことができない。すなわち、2番の「赤7」が特定有効ライン上に停止するためには、上述の通り、2番から6番までの図柄が特定有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42がオンされなければならないからである。同様に、16番の「BAR」が特定有効ライン上に停止するためには、16番から20番までの図柄が特定有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42がオンされなければならないからである。
なお、図2に示すように、中リール31及び右リール31では、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、いずれかの特定小役の当選時は、中リール31及び右リール31については、どの位置でストップスイッチ42をオンしても、「ベル」の図柄を有効ライン上に引き込み制御することができる。よって、特定小役の中リール31及び右リール31の図柄である「ベル」は、100%の引込み率を有する。
また、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが有効ライン上に停止したとき、又は有効ライン上に左リール31の「チェリー」が停止したときは、それぞれ一般の小役2又は3の入賞となり、それぞれ所定枚数のメダルが払い出される。なお、小役3は、1枚又は2枚のメダルが投入されて入賞したときの払出し枚数が2枚であるが、3枚のメダルが投入された場合において水平方向中段の有効ラインにその図柄の組合せが停止して入賞したときは払出し枚数が2枚となり、水平方向上段又は下段の有効ラインにその図柄の組合せが停止して入賞したときは払出し枚数が4枚となる役である。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入された枚数のメダルが自動投入されて、再遊技を行うことができるようにした役である。通常遊技中に、「プラム」−「プラム」−「プラム」の図柄の組合せが有効ライン上に停止すると、リプレイの入賞となり、当該遊技で投入した枚数のメダルが自動投入されて再遊技を行うことができる。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、遊技中に演出を出力するための以下の周辺機器が電気的に接続されている。
ランプ33は、各リール31の内周側に固定して配置され、有効ライン上に位置する図柄を背後から照光するものである。ランプ33は、図柄を見やすくするための他、特定のパターンで発光する演出を出力するものである。
また、スピーカ34は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
画像表示装置35は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、各種の演出画像等を表示するものである。
また、画像表示装置35は、特定遊技中にいずれかの特定小役1A〜1Cに当選したときに、それを遊技者に報知するものであるが、この点については後述する。
さらに、画像表示装置35は、特定遊技回数表示手段を兼ねるものであるが、この点についても後述する。
続いて、遊技制御手段60をより詳細に説明する。
遊技制御手段60は、図1に示すように、以下の各手段を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選手段61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する確率テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が特別役当選領域に属する場合は、特別役の当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
(確率テーブル)
確率テーブル62は、図3に示すように、それぞれ各役の当選確率を定めたものである。役は、上述したように、特別役であるBB及びRB、特定小役1A〜1C、小役2〜3、並びにリプレイを備え、それぞれ当選確率が定められている。なお、役の当選確率は、通常、メダルの投入枚数(1〜3枚)ごと、及び出玉率の設定値ごとに定められているが、本実施形態では、省略している。
そして、各確率テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられている。確率テーブル62における抽選領域中の各役の当選領域は、それぞれ図3で示した当選確率となるように、所定の割合に設定されている。
説明を図1に戻す。
(特別役当選持越し手段)
特別役当選持越し手段63は、役抽選手段61による役の抽選において特別役(BB又はRB)に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役の図柄の組合せと一致するまでの遊技、すなわち特別役が入賞するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越すようにするものである。
ここで、役抽選手段61による役の抽選において、小役又はリプレイに当選したときは、その小役等の当選は、当該遊技でのみ有効となり、次遊技以降には、その小役等の当選は持ち越されない。すなわち、小役等に当選した遊技で、その当選した小役等の図柄の組合せが有効ラインに停止して、小役等が入賞しなければ、小役等の当選は、その遊技の終了時に無効となる。
これに対し、特別役に当選したときは、その特別役の当選は、特別役が入賞するまで、次遊技以降に持ち越される。
さらに、特別役当選持越し手段63により特別役の当選が持ち越されている遊技であっても、役抽選手段61は、特別役を含めた役の抽選を継続する。
ここで、特別役に当選し、特別役の当選が持ち越されている遊技中は、役抽選手段61による役の抽選で、仮に抽出した乱数値が特別役当選領域に属する場合であっても、特別役の当選とは判定しないようにするものが知られている。この場合には、特別役が再度当選することはない。しかし本実施形態では、役抽選手段61は、特別役の当選後も特別役を含めた役の抽選を行う。これにより、特別役が複数回当選する場合がある。
本実施形態では、役抽選手段61による役の抽選において特別役に当選し、特別役当選持越し手段63により特別役の当選を持ち越している遊技中に、役抽選手段61による役の抽選において特別役に再度当選したときは、それまでに当選した特別役及び再度当選した特別役を持ち越すようにする。例えば、最初にBBに当選し、次にRBに当選したときは、最初に当選したBB及び次に当選したRBの双方の当選を持ち越すようにする。逆の場合も同様である。またBBに当選後、そのBBの入賞前に再度BBに当選したときは、2つのBBの当選を持ち越すようにする。2つのRBに当選したときも同様である。
(特別役当選回数カウンター)
特別役当選回数カウンター64は、上述した特別役の複数の当選の持越しに対応すべく、特別役の当選回数をカウントするためのものである。本実施形態の特別役当選回数カウンター64は、BBの当選回数をカウントするBB当選回数カウンター64aと、RBの当選回数をカウントするRB当選回数カウンター64bとを備える。BB又はRBに当選したときには、それぞれBB当選回数カウンター64a又はRB当選回数カウンター64bのカウント値に1が加算される。特別役当選回数カウンター64は、本実施形態では1バイトカウンターであり、RAMによって構成されている。
特別役当選回数カウンター64によって1以上の特別役の当選回数がカウントされている場合において、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、有効ラインに停止した図柄の組合せに係る特別役の当選回数のカウント値が1だけ減算される。例えばBB当選回数カウンター64aによって当選回数が2とカウントされており、RB当選回数カウンター64bによってRBの当選回数が1とカウントされている場合において、BBの図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BB当選回数カウンター64aによる当選回数は1に減算される。なお、この場合には、RB当選回数カウンター64bによる当選回数は1の状態が維持される。
(リール停止制御手段)
リール停止制御手段65は、遊技状態(例えば、通常遊技状態、特別遊技状態、特定遊技状態)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、リール停止制御テーブル65aを参照してリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31が停止するように制御するものである。
リール停止制御テーブル65aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置等とから、リール31の停止位置を定めたものである。役抽選手段61による役の抽選において、いずれの役にも当選していないときは、いずれかの役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。また、いずれかの役の当選時は、当選した役の図柄の組合せが有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置が定められている。
ここで、特別役の当選時の遊技、又は特別役の当選が持ち越されており小役やリプレイに当選していない遊技では、特別役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように、リール31の停止制御の範囲内で、特別役に係る図柄の引込み制御が行われる。
また、特別役の当選を持ち越している遊技中に、小役やリプレイに当選したときは、小役やリプレイの入賞が優先される。よって、小役やリプレイの当選時は、たとえ特別役の当選が持ち越されている場合であっても、特別役の図柄の組合せは有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置が定められている。
(入賞判別手段)
入賞判別手段66は、リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに停止した図柄の組合せが、予め定められたいずれかの役の図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。入賞判別手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ラインに位置する図柄を判別し、これに基づいて、役の入賞の有無を判別する。
なお、入賞判別手段66は、リール31が実際に停止してから図柄の組合せを判別するのではなく、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置から、リール停止制御テーブル65aによってリール31の停止位置が定められた時に、有効ラインに停止する図柄の組合せを判別することも可能である。
(払出し手段)
払出し手段67は、入賞判別手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役の図柄の組合せと一致すると判別されたときに、入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。
なお、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
(特別遊技実行手段)
特別遊技実行手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了等を制御するものである。
特別遊技実行手段68は、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役の図柄の組合せと一致することを条件として、通常遊技から特別遊技に移行させる。例えば、BBの入賞時は通常遊技からBBゲームに移行させ、RBの入賞時は通常遊技からRBゲームに移行させる。特別遊技実行手段68は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、ランプ33の点灯、スピーカ34からのサウンドの出力、画像表示装置35による画像表示等、各種の演出を行うように制御する。
また、特別遊技実行手段68は、BBゲーム及びRBゲーム中における遊技の進行を制御する。BBゲームにおいては、特別遊技実行手段68は、最初に第1遊技を開始させる。この第1遊技は、通常遊技と同様に、所定枚数(例えば3枚)以内のメダルを投入して遊技を行うものである。この第1遊技で役抽選手段61により抽選される役は、小役及び第2遊技に移行するための移行役である。この第1遊技では、遊技回数の上限が例えば30回と予め定められている。そして、特別遊技実行手段68は、第1遊技での遊技回数をカウントし続ける。
また、特別遊技実行手段68は、第1遊技中に、有効ラインに停止した図柄の組合せが、移行役の図柄の組合せと一致することを条件として、すなわち移行役の入賞を条件として、第1遊技から第2遊技に移行させる。
第2遊技に移行すると、特別遊技実行手段68は、第2遊技中の遊技回数及び所定役の入賞回数をカウントする。第2遊技は、例えばメダルを1枚のみ投入可能とし、水平方向中段の有効ラインのみを有効化させ、この有効ラインに、例えば90%程度の高確率で所定役の図柄の組合せが停止する(所定役が入賞する)ように制御される遊技である。そして、第2遊技は、その所定役の入賞回数が規定回数(例えば8回)に到達するか、又は遊技回数が規定回数(例えば12回)に到達するまで継続される。この第2遊技の終了条件を満たすか否かの判断のため、特別遊技実行手段68は、遊技回数及び所定役の入賞回数をカウントする。
そして、特別遊技実行手段68は、第2遊技の遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときに、その第2遊技を終了させて、BBゲームの終了条件を満たしていないことを条件として、再度、第1遊技に戻るように制御する。
ここで、BBゲームでは、第1遊技から第2遊技への移行回数は、規定回数まで(例えば3回)と上限が定められている。したがって、規定回数目になったときの第2遊技の終了時は、第1遊技に再度移行することなく、BBゲームを終了させるようにする。このため、特別遊技実行手段68は、BBゲーム中に、第1遊技から第2遊技に移行した回数をカウントする。例えば、BBゲーム中の第1遊技時に移行役が入賞し、第2遊技に移行させるときに、移行回数に1を加算する。
また、RBゲームは、上記のBBゲームでの第2遊技を1セット、すなわち所定役が高確率で当選する遊技を規定入賞回数又は規定遊技回数に到達するまで行うものである。
RBゲームにおいては、特別遊技実行手段68は、遊技回数又は所定役の入賞回数をカウントし続ける。
特別遊技実行手段68は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し続け、特別遊技の終了条件を満たすと判別されたときに、特別遊技を終了させるようにする。
特別遊技が例えばBBゲームであるときは、第1遊技の遊技回数が規定回数に到達したとき、又は第1遊技から第2遊技への移行回数が規定回数に到達したときの第2遊技において遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときのいずれか1つを満たすときは、特別遊技実行手段68は、BBゲームの終了条件を満たすと判別する。また、特別遊技が例えばRBゲームであるときは、遊技回数又は所定役の入賞回数が規定回数に到達したときのいずれか1つを満たすときは、特別遊技実行手段68は、RBゲームの終了条件を満たすと判別する。
(特定遊技実行選択手段)
特定遊技実行選択手段69は、BBゲームの終了後の遊技を通常遊技とするか特定遊技とするかの選択を行うものである。例えば、BBの当選時、BBの入賞時、BBゲーム中、BBゲームの終了時、又はBBゲームの終了後における最初の遊技の遊技直前に抽選を行い、通常遊技とするか特定遊技とするかを決定する。本実施形態では、BBゲームの終了時に、抽選によって決定する。
抽選方法としては、例えば役抽選手段61で説明したものと同様の乱数発生手段等を用いることが挙げられる。特定遊技実行選択手段69中の乱数発生手段で発生した乱数を抽出し、その乱数値に基づいて、特定遊技を実行するか否かを選択する。本実施形態では、それぞれ1/2の確率で、特定遊技を実行するか否かが選択される。
例えば、乱数発生手段において、10進法で0〜65535の乱数を発生させるとすると、抽出された乱数値が0〜32767の範囲にあるときは、特定遊技の実行を選択し、抽出された乱数値が32768〜65535の範囲にあるときは、特定遊技を実行しないことを選択する。なお、通常遊技又は特定遊技に決定される確率は1/2に限られず、いくつに設定しても良い。
また、上述のような乱数発生手段等を別個に設けることなく、役抽選手段61による役の抽選と同時に、通常遊技とするか特定遊技とするかを決定しても良い。例えば、確率テーブル62のBBの当選領域を2分割し、抽出した乱数値が一方の領域に属する場合は特定遊技の実行を選択し、抽出した乱数値が他方の領域に属する場合は特定遊技を実行しないことを選択しても良い。
(特定遊技実行手段)
特定遊技実行手段70は、所定の条件を満たしたとき、特に本実施形態では、上述の特定遊技実行選択手段69により特定遊技を実行することを選択されたときに、BBゲームの終了後に特定遊技を実行するものである。
特定遊技は、特別遊技(BBゲーム又はRBゲーム)と異なる遊技であって通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技である。
ここで、第1実施形態における特定遊技は、役抽選手段61の抽選結果に基づいて、いずれかの特定小役1A〜1Cに当選したときは、当選した特定小役を遊技者に報知する遊技である。
各特定小役の当選確率は、1/15であるので、いずれかの特定小役に当選する確率は3/15になる。そして、特定遊技中は、特定小役の当選時に、その当選した特定小役の種類が報知されるので、遊技者は、左リール31の停止時に当選した特定小役を構成する図柄(「赤7」、「青7」又は「BAR」)が有効ラインに停止するようにストップスイッチ42を操作することができるようになる。これにより、特定遊技中は、3/15の確率で、特定小役を入賞させることが可能になる。
これに対し、特定小役の当選が報知されない通常遊技では、遊技者は、いずれかの特定小役が3/15の確率で当選することは知っていても、当該遊技で当選しているか否か、及びいずれの特定小役に当選しているのかを知ることはできない。
よって、特定遊技と通常遊技とでは、特定小役の入賞率に3倍の差がつくことになる。図4は、第1実施形態における特定遊技と通常遊技とにおいて、遊技回数と差枚数(差枚数=払出し枚数−投入枚数)とを示す図である。
図4に示すように、横軸に遊技回数をとり、縦軸にメダルの払出しと投入との差枚数をとったとき、通常遊技では、遊技回数の増加とともに、差枚数は次第に減少していく。この差枚数の減少率を示すものが傾斜値である。
ここで、例えば50ゲーム間のメダル獲得枚数期待値を考える。各遊技で3枚のメダルが投入されて遊技が行われるとすると、BB及びRBを除いた特定小役1A〜1C、小役2及び3並びにリプレイに基づく50ゲームでのメダル獲得枚数期待値は、
特定遊技では、特定小役1A〜1Cの当選時の入賞率を100%と仮定したとき、
50×(15×3/15+8×1/85+4×1/45+3×1/7.3)=約180枚
となる。
よって、50ゲーム間では、メダルが3×50枚投入されるので、メダルの増減枚数は、
180−3×50=約+30枚
となる。
これに対し、通常遊技では、特定小役1A〜1Cの当選時の入賞率を1/3と仮定したとき、
50×(15×1/15+8×1/85+4×1/45+3×1/7.3)=約80枚
となる。
よって、50ゲーム間におけるメダルの増減枚数は、
80−3×50=約−70枚
となる。
したがって、特定遊技では、遊技回数とともにメダルが徐々に増加していく。これに対し、通常遊技では、遊技回数とともにメダルが減少していく。
また、特定遊技は、本実施形態では、遊技回数が規定回数に到達するまで、又はBB若しくはRBの図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(BB又はRBが入賞するまで)行われる。
特定遊技実行手段70は、特定遊技の遊技回数が規定回数に到達したときは、特定遊技を終了し、通常遊技に移行するように制御する。また、特定遊技の実行中にBBの図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特定遊技実行手段70は、特定遊技を終了する。そして、特別遊技実行手段68は、BBゲームを実行するように制御する。
さらにまた、特定遊技の実行中にRBの図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特定遊技実行手段70は、特定遊技を一時中断する。そして、特別遊技実行手段68によりRBゲームを実行するように制御する。RBゲームが終了すると、特定遊技実行手段70は、残り遊技回数分の特定遊技を再開する。
なお、特定遊技中においても、役抽選手段61は、特別役を含む役の抽選を行い、特別役に当選したときは、特別役当選持越し手段63により特別役の当選を持ち越すようにする。
本実施形態では、特定遊技実行手段70は、以下の各手段を備える。
(特定遊技回数初期値設定手段)
特定遊技回数初期値設定手段71は、特定遊技に移行するときに、特定遊技の遊技回数の初期値を設定する。初期値は、予め定められており、本実施形態では、30ゲームに設定されている。
(遊技回数更新手段)
遊技回数更新手段72は、特定遊技中の遊技回数をカウントし、遊技の消化に伴って、残り遊技回数を逐次更新するものである。特定遊技回数更新手段72は、特定遊技の遊技回数を記憶しておくRAM等の記憶手段を備える。そして、特定遊技中は、1遊技ごとに残り遊技回数を1ずつ減算していき、記憶手段に記憶した残り遊技回数を逐次更新していく。
(特定遊技回数表示手段)
特定遊技回数表示手段は、特定遊技中の残り遊技回数を表示するものである。特定遊技回数表示手段は、スロットマシン10に専用のものを設けても良いが、本実施形態では、画像表示装置35が特定遊技回数表示手段を兼ねる。すなわち、特定遊技中は、画像表示装置35により、特定遊技の残り遊技回数が表示される。
図5は、特定遊技回数表示手段(画像表示装置35)による、残り遊技回数の表示の例を示す図である。図5中、(a)に示すように、現時点で残り遊技回数が28ゲームであるとき、「28G」のように画像表示される。そして、特定遊技を1遊技行うごとに1ずつ減算され、それぞれ(b)〜(d)に示すように、「27G」、「26G」、「25G」、のように画像表示が更新される。
(関数抽選手段)
関数抽選手段73は、特定遊技の残り遊技回数を変更するための関数の抽選を行うものである。
特定遊技の遊技回数は、最初に特定遊技回数初期値設定手段71により設定されるが、この値は、特定遊技中に固定的なものではなく、抽選によって当選したときは、変更されるものである。
本実施形態では、抽選によって当選したときは、特定遊技の残り遊技回数が加算される。また、何ゲーム加算されるかは、関数によって定められており、その関数は、複数設けられている。
図6は、関数の種類と、その当選確率を示す図である。図6に示すように、本実施形態では、関数は7つ設けられている。各関数において、Pは遊技回数を示し、各数字は、加算される遊技回数を示す。例えば、「P=P+5」の関数は、現在の遊技回数に5ゲーム加算されることを示している。
特定遊技中は、毎遊技の開始時に、関数抽選手段73による関数の抽選を行う。抽選方法としては、上述した役抽選手段61と同様の乱数発生手段等を用いて行うことができる。
特定遊技中に遊技回数が加算される確率(各関数の当選確率の合算値)は、1/14となる。
また、図7は、特定遊技の遊技回数初期値を30ゲームとしたとき、特定遊技における遊技回数とその確率を示す図である。図7に示すように、特定遊技における遊技回数が35ゲーム以上60ゲーム以下となる確率は62.7%、61ゲーム以上90ゲーム以下となる確率は14.8%、・・となる。なお、22.4%(約1/4.5)の確率で、91ゲーム以上となる。
(変更条件判別手段)
変更条件判別手段74は、特定遊技中に、特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件を満たすか否かを判別するものである。本実施形態では、変更条件判別手段74は、関数抽選手段73による抽選に当選したときに、特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件を満たすと判別する。なお、関数の抽選において非当選を設けることなく、関数の1つとして「P=P+0」を設けたときは、この関数以外の関数に当選したときに、特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件を満たすと判別する。
(遊技回数算出手段)
遊技回数算出手段75は、変更条件判別手段74により特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件を満たすと判別されたときに、それまでの残り遊技回数を、所定の関数に従って変更した新たな残り遊技回数を算出するものである。
例えば、「P=P+5」の関数に当選したときに、それまでの残り遊技回数を判別し、関数に代入することによって、新たな残り遊技回数を算出する。例えば現在の残り遊技回数が28ゲームであるとき、「P=P+5」の関数に従って、新たな残り遊技回数を33ゲームと算出する。
(特定遊技回数設定変更手段)
特定遊技回数設定変更手段76は、遊技回数算出手段75で算出された残り遊技回数を新たな残り遊技回数に設定するものである。上述したように、特定遊技の残り遊技回数は、遊技回数更新手段72の記憶手段に記憶されているが、この記憶手段に記憶されている値を書き換える処理を行う。
(遊技回数変更演出制御手段)
遊技回数変更演出制御手段77は、変更条件判別手段74により特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件を満たしたと判別されたときは、残り遊技回数の変更に関する演出を特定遊技回数表示手段(画像表示装置35)に表示するように制御するものである。ここで、演出内容としては、各関数ごとに選択される演出パターンが複数種類設けられている。遊技回数変更演出制御手段77は、関数抽選手段73によって当選した関数を判別し、その関数に対応する演出パターンを、複数の演出パターンの中から抽選等によって選択する。
図8は、遊技回数変更演出制御手段77による、残り遊技回数の変更に関する演出の例を、順を追って示す図である。
先ず、図8(a)に示すように、特定遊技回数表示手段の画像表示領域内の上側部分には、特定遊技の残り遊技回数が画像表示されている。この例では、「28G」と画像表示されている。
ここで、特定遊技中に残り遊技回数の変更に関する演出を行わないときは、画像表示領域内の下側部分には、何も表示されていないか、あるいは所定の画像が表示されている。
残り遊技回数が変更されるときは、(a)に示すように、画像表示領域の下側部分に敵キャラクターが表示される。そして、(b)に示すように、敵キャラクターに攻撃が行われ、敵キャラクターが倒されると、(c)に示すように、加算される遊技回数の1が画像表示される。その後、(d)に示すように、図中、右側から左側に向かって複数種類の数字(5、10、30)からなる数列がルーレット状に移動表示される。そして、いずれかの数字で停止する。(e)は、5の数字で停止した例を示す。この値が加算される遊技回数となる。よって、現在の残り遊技回数(28ゲーム)に5ゲームが加算された、変更後の残り遊技回数(33ゲーム)に画像表示が変化する。(f)は、変更後の残り遊技回数に画像表示が変化した例を示している。
なお、残り遊技回数の変更を行うときのみ上記のような演出を出力しても良いが、抽選により、残り遊技回数の変更を行わない場合にも演出を出力しても良い。この場合には、例えば図8(b)に示すように敵キャラクターを攻撃したが、倒すことができなかったような演出の画像を出力すれば良い。あるいは、図8(d)で示したルーレット状に移動表示される数列の中の数字の1つに、「0」を設け、残り遊技回数の変更を行わない場合は、「0」の位置で停止する演出を出力しても良い。
この場合は、遊技回数変更演出制御手段77は、変更条件判別手段74により特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件を満たしていないと判別されたときであっても、演出を出力するか否かの抽選に当選したときは、残り遊技回数の変更に関する演出を、特定遊技回数表示手段に表示するように制御する。ここで、遊技回数変更演出制御手段77は、最終的には特定遊技の残り遊技回数が変更されないことを画像表示する演出パターンを、複数の演出パターンの中から抽選等によって選択する。
また、ルーレット状に移動表示される数列は、1種類に限らず、複数種類設けておき、加算される遊技回数に応じて選択しても良い。例えば、図8(d)に示したように、「5、10、30」の数列の他、「10、30、100」の数列、「100、200、500」の数列を設けておくことが挙げられる。
そして、加算される遊技回数が30であるときは、「5、10、30」、又は「10、30、100」の数列のいずれかを抽選等によって選択すれば良い。
さらには、ルーレット状に移動表示される数列の一部又は全部の数字を、例えば「?」等の画像表示にしておいて、所定遊技回数後等に数字を見せるようにし、加算されるゲーム数を遊技者にすぐに報知しないようにしても良い。
(当選特定小役報知制御手段)
当選特定小役報知制御手段78は、特定遊技中に特定小役に当選したときに、3種類の特定小役1A〜1Cのうち、いずれの特定小役に当選したかを遊技者に対して報知するように制御するものである。当選特定小役報知制御手段78は、例えば、ランプ33を特定のパターンで点滅等させ、スピーカ34から特有のサウンドを出力するように制御するとともに、画像表示装置35により、当選した特定小役が特定小役1A〜1Cのうち、いずれであるかを画像表示するように制御する。
ここで、当選特定小役報知制御手段78は、特定小役の当選時は、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。これは、以下の理由による。
特定小役が当選したときは、その当選は当該遊技でのみ有効であり、その当選を次遊技に持ち越すことはできない。いいかえると、特定小役が当選した遊技でその特定小役が入賞しなかったときは、当選の権利は消滅する。このため、特定小役の当選時には、その特定小役を入賞させるようなリール31の停止操作を可能とするため、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。
また、特定小役に当選したときは、左リール31の図柄を遊技者に報知する。3種類の特定小役1A〜1Cの図柄の組合せは、それぞれ「赤7」、「青7」又は「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せであり、左リール31の図柄のみが異なり、中リール31及び右リール31の図柄は、いずれの特定小役1A〜1Cであっても「ベル」である。したがって、左リール31の図柄のみを遊技者に報知すれば、遊技者は、どの特定小役に当選したのかを知ることができる。
このため、例えば、「赤7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役1Aに当選したときは、当選特定小役報知制御手段78は、画像表示装置35に「赤7」の画像等を表示するように制御する。同様に、「青7」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役1Bに当選したときは、「青7」の画像等を表示するように制御する。さらに同様に、「BAR」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せからなる特定小役1Cに当選したときは、「BAR」の画像等を表示するように制御する。
なお、図示しないが、遊技制御手段60は、特定遊技を実行するか否かを判別するフラグとして、特定遊技フラグを備える。特定遊技の実行条件を満たしているときは、特定遊技フラグはオンにされる。一方、特定遊技の実行条件を満たしていないときは、特定遊技フラグはオフにされる。
続いて、スロットマシン10のゲームの流れについて、フローチャートに基づいて説明する。図9〜図11は、第1実施形態における遊技の流れを説明するフローチャートである。図10は、図9に続くフローチャートであり、図11は、図10中、「2(ステップS18でYesの場合)」に続くフローチャートである。
先ず、遊技者は、スロットマシン10にメダルを投入し、有効ラインを有効化して、スタートスイッチ41をオンする。ステップS1において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、各リール31を始動させるとともに、次のステップS2に進む。ステップS2では、遊技制御手段60は、特定遊技フラグがオンであるか否かを判別する。オンである(特定遊技中である)と判別したときはステップS3に進み、オンでない(特定遊技中でない)と判別したときはステップS7に進む。
ステップS3では、遊技回数更新手段72は、遊技回数の更新処理を行う。すなわち、スタートスイッチ41がオンされることによって遊技が開始されたので、特定遊技の遊技回数Pから1を減算する処理(P=P−1)を行う。
次に、ステップS4に進み、関数抽選手段73は、特定遊技の遊技回数を変更するための関数の抽選を行う。次のステップS5では、変更条件判別手段74は、ステップS4における関数の抽選において関数が当選したか否かを判別する。
関数が当選したと判別されたときは、変更条件判別手段74は、遊技回数の変更条件を満たすと判別し、ステップS6に進む。これに対し、関数が当選していないと判別されたときは、変更条件判別手段74は、遊技回数の変更条件を満たさないと判別し、ステップS7に進む。
ステップS6に進むと、遊技回数変更演出制御手段77は、当選した関数に対応する演出パターンを選択し、遊技回数の変更に関する演出を出力するように制御する。さらに、遊技回数算出手段75は、現在の残り遊技回数及び当選した関数に基づいて変更後の遊技回数を算出する。そして、特定遊技回数設定変更手段76は、算出された遊技回数を新たな遊技回数に設定する変更処理を行い、ステップS7に進む。
ステップS7では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。次にステップS8に進み、遊技制御手段60は、ステップS7の役の抽選において特定小役が当選したか否かを判別する。いずれかの特定小役1A〜1Cが当選したと判別されたときはステップS9に進み、いずれの特定小役にも当選していないときはステップS11に進む。
ステップS9では、遊技制御手段60は、特定遊技フラグがオンであるか、すなわち当該遊技が特定遊技であるか否かを判別する。オンであると判別したときはステップS10に進み、オンでないと判別したときはステップS11に進む。
ステップS10では、当選特定小役報知制御手段78は、当選した特定小役の報知を行うように制御する。上述したように、当選特定小役報知制御手段78は、ランプ33、スピーカ34、及び画像表示装置35を用いて、当選した特定小役が1A〜1Cのうち、いずれであるかを報知するように制御する。そして、ステップS11に進む。
ステップS11では、特別役(BB又はRB)に当選したか否かが判別され、当選していないと判別されたときはステップS15に進み、当選したと判別されたときはステップS12に進む。ステップS12では、当選した特別役がBBであるか否かが判別される。BBであると判別されたときはステップS13に進み、BBでない(RBである)と判別されたときはステップS14に進む。
ステップS13では、特別役当選持越し手段63は、BB当選回数カウンター64aのカウント値Xに1を加算し(X=X+1)、ステップS15に進む。また、ステップS14では、特別役当選持越し手段63は、RB当選回数カウンター64bのカウント値Yに1を加算し(Y=Y+1)、ステップS15に進む。
遊技者は、スタートスイッチ41のオンによりリール31を始動させた後は、ストップスイッチ42を押すことでリール31の回転を停止させる。ステップS15では、遊技制御手段60は、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS16に進む。ステップS16では、リール停止制御手段65は、ステップS7での役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、リール停止制御テーブル65aを参照してリール31の停止位置を決定するとともに、その決定した位置にリール31を停止制御する。
次のステップS17では、遊技制御手段60は、全てのリール31が停止したか否かを判別し続け、全てのリール31が停止したと判別したときはステップS18に進む。一方、ステップS17で、全てのリール31が停止していないと判別したときは、ステップS15に戻る。
ステップS18では、入賞判別手段66は、特別役が入賞したか否か、すなわち特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判別する。特別役が入賞したと判別されたときは、図中、「2」に進む。
これに対し、特別役が入賞していないと判別されたときは、ステップS19に進み、入賞判別手段66は、特別役以外の小役やリプレイが入賞したか否かを判別する。
ステップS19において小役やリプレイが入賞したと判別されたときは、ステップS20に進み、払出し手段67は、入賞役に応じたメダルの払出し等の処理を行う。小役の入賞時は、その小役に対応する枚数のメダルの払出し処理等を行い、ステップS21に進む。また、リプレイの入賞時は、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技処理を行い、ステップS21に進む。
一方、ステップS19で小役等に入賞していないと判別されたとき、すなわちいずれの役も入賞していないときは、払出し等の処理を行うことなく、ステップS21に進む。
ステップS21では、遊技制御手段60は、特定遊技フラグがオンであるか否かを判別し、オンでないと判別したときは、本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、オンであると判別したときはステップS22に進む。ステップS22では、特定遊技実行手段70は、特定遊技の残り遊技回数Pが0であるか否かを判別する。0でないと判別したときは本フローチャートによる処理を終了する。これに対し0であると判別したときは、ステップS23に進む。ステップS23では、遊技制御手段60は、特定遊技フラグをオンからオフに切り替える。すなわち、残り遊技回数が0になったときは、特定遊技の終了条件を満たしたと判別し、特定遊技を終了するように制御する。
一方、ステップS18から図11のステップS31に進むと、入賞判別手段66は、BBが入賞したか否か、すなわちBBの図柄の組合せが有効ラインに停止したか否かを判別する。BBが入賞したと判別されたときはステップS32に進み、BBが入賞していない(RBが入賞した)と判別されたときはステップS41に進む。
ステップS32では、特別役当選持越し手段63は、BB当選回数カウンター64aのカウントXから1を減算し(X=X−1)、ステップS33に進んで、特別遊技実行手段68は、BBゲームを開始する。これに対し、ステップS41では、特別役当選持越し手段63は、RB当選回数カウンター64bのカウント値から1を減算し(Y=Y−1)、ステップS42に進んで、特別遊技実行手段68は、RBゲームを開始する。すなわち、ステップS32及びステップS41では、入賞した特別役に対するカウント値を1だけ減算する。
ステップS33でBBゲームが開始されると、ステップS34に進み、特別遊技実行手段68は、BBゲームを進行するとともに、BBゲームの終了条件を満たすか否かを判別し続ける。BBゲームの終了条件を満たすと判別されたときは、ステップS35に進む。
同様に、ステップS42でRBゲームが開始されると、ステップS43に進み、特別遊技実行手段68は、RBゲームを進行するとともに、RBゲームの終了条件を満たすか否かを判別し続ける。RBゲームの終了条件を満たすと判別されたときは、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS34からステップS35に進むと、特定遊技実行選択手段69は、BBゲームの終了後の遊技を通常遊技とするか特定遊技とするかの抽選を行う。そして、ステップS36に進み、遊技制御手段60は、所定の演出パターンを選択し、特定遊技を実行するか否かの演出を出力するように制御する。この演出の出力は、スピーカ34や画像表示装置35によって出力される。また、演出パターンは、複数設けられており、その中からいずれかの演出パターンを選択する。
演出パターンは、大別して特定遊技を実行するときのものと、実行しないときのものとが設けられている。ステップS35の抽選で特定遊技の実行が選択されたときは、演出の最後に特定遊技を実行する旨を画像表示等する演出パターンを選択する。また、特定遊技を実行しないことが選択されたときは、演出の最後に特定遊技を実行しない旨を画像表示等する演出パターンを選択する。
次にステップS37に進み、ステップS35の抽選において特定遊技の実行に当選したか否かが判別される。特定遊技の実行に当選したと判別されたときはステップS38に進み、遊技制御手段60は、特定遊技フラグをオンにする。そして、ステップS40に進み、特定遊技回数初期値設定手段71は、遊技回数を初期値P1(本実施形態では、P1=30)に設定し、本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS37で特定遊技の実行に当選していないと判別されたときはステップS39に進み、遊技制御手段60は、特定遊技フラグをオフにしし、本フローチャートによる処理を終了する。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、特定遊技の内容が第1実施形態と異なる。第2実施形態の特定遊技は、特定小役(第2実施形態では、後述する小役1)に当選したときに、その特定小役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知するようにしたものである。
図12は、第2実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図12では、「ベル」の図柄配列のみを示しており、図中、空欄になっている部分にも、所定の図柄が表示されているが、ここでは説明を省略する。
図12において、各リール31には、それぞれ4図柄又は5図柄間隔で「ベル」が配置されている。
ここで、各リール31の停止可能位置の範囲は、第1実施形態等と同様に、ストップスイッチ42が操作された瞬間から5図柄以内であるとする。よって、図12のように「ベル」の図柄を配置すれば、「ベル」の図柄の引込み率は、100%となる。「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが、第2実施形態における特定小役(小役1)の図柄の組合せに設定されている。
図13は、第2実施形態におけるスロットマシン10Aの概略を示すブロック図である。第2実施形態において、第1実施形態と異なる部分には、符号に「A」を付している。また、第1実施形態と同一の符号を付したものは、第1実施形態と同様の機能を有するものである。
第2実施形態では、第1実施形態と異なる確率テーブル62Aが設けられている。図14は、第2実施形態の確率テーブル62Aを示す図である。
第2実施形態では、第1実施形態における特定小役1A〜1Cに相当する特定小役として、1種類の小役1が設けられている。小役1の当選確率は、1/3である。その他の役及び当選確率は、第1実施形態と同様である。
小役1は、役抽選手段61で当選したときであっても、定められた所定のストップスイッチ42の操作順番で操作したときに限って入賞する。それ以外の操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは、たとえ小役1に当選していても、小役1は入賞しない。
図13において、第2実施形態におけるリール停止制御手段65Aは、リール停止制御テーブル65b、及びリール停止制御抽選手段65cを備える。
リール停止制御テーブル65bは、第1実施形態のリール停止制御テーブル65aと同様に、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置等とから、リール31の停止位置を定めたものである。
しかし、第2実施形態のリール停止制御テーブル65bは、複数設けられている。複数のリール停止制御テーブル65bは、役抽選手段61において小役1に当選した場合において、小役1に係る「ベル」の図柄の組合せを有効ラインに停止させるか否かを、ストップスイッチ42の操作順番に応じて異なるように設定したものである。
すなわち、ある1つのリール停止制御テーブル65bにおいては、小役1に当選した場合において特定のストップスイッチ42の操作順番(例えば、右、中、左の順)で操作されたときは小役1に係る「ベル」の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように定められており、それ以外の操作順番で操作されたときは小役1に係る「ベル」の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように定められている。
また、他の1つのリール停止制御テーブル65bにおいては、小役1に当選した場合において他の特定のストップスイッチ42の操作順番(例えば、左、右、中の順)で操作されたときは小役1に係る「ベル」の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように定められており、それ以外の操作順番で操作されたときは小役1に係る「ベル」の図柄の組合せを有効ラインに停止させないように定められている。
ここで、左、中、右リール31にそれぞれ対応するストップスイッチ42を、左、中、右で表すと、ストップスイッチ42の操作順番としては、「左、中、右」、「左、右、中」、「中、左、右」、「中、右、左」、「右、左、中」、及び「右、中、左」の6通り挙げられる。
そして、各リール停止制御テーブル65bは、それぞれいずれか1通りの操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役1が入賞するようにし、それ以外の5通りの操作順番でストップスイッチ42が操作されたときは小役1が入賞しないように、リール31の停止位置を定めている。
また、リール停止制御抽選手段65cは、役抽選手段61において小役1に当選したときに、複数のリール停止制御テーブル65bのうち、いずれか1つのリール停止制御テーブル65bを抽選によって選択するものである。これにより、小役1に当選したときは、いずれか1つのリール停止制御テーブル65bが選択されることにより、小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が決定される。なお、リール停止制御テーブル65bの選択方法としては、例えば役抽選手段61で説明したものと同様の乱数発生手段等を用いることが挙げられる。
さらに第2実施形態では、操作順番検出手段80を備える。操作順番検出手段80は、小役1に当選したときに、ストップスイッチ42の操作順番を検出するものである。上述したように、ストップスイッチ42は、各リール31ごとにそれぞれ設けられているが、第1番目(最初)にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるか、さらに2番目にオンされたストップスイッチ42が左、中、右のリール31のうち、どのリール31に対応するストップスイッチ42であるかを検出する。各ストップスイッチ42には、それぞれオンされたときに、識別信号が操作順番検出手段80に送信されるように構成されている。
よって、小役1に当選したときは、リール停止制御抽選手段65cによって、いずれか1つのリール停止制御テーブル65bが抽選により選択される。
また、操作順番検出手段80によってストップスイッチ42の操作順番が検出される。
そして、リール停止制御手段65Aは、操作順番検出手段80による検出結果に基づいて、選択したリール停止制御テーブル65bを参照し、リール31の停止位置を決定し、その位置にリール31を停止制御する。
また、第2実施形態の特定遊技実行手段70Aは、操作順番報知制御手段79を備える。
操作順番報知制御手段79は、特定遊技中に小役1に当選したときに、その小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を遊技者に対して報知するものである。
リール停止制御抽選手段65cによっていずれか1つのリール停止制御テーブル65bが選択されると、操作順番報知制御手段79は、そのリール停止制御テーブル65bに対応する、小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を判別し、その操作順番を遊技者に対して報知するように制御する。
報知方法としては、演出を出力するための種々の周辺機器を用いることができるが、本実施形態では、画像表示装置35に画像表示する。
図15は、ストップスイッチ42の操作順番を、画像表示装置35に画像表示した例を示す図である。図中、(a)の例は、左、中、右の順にストップスイッチ42を操作すれば、当選した小役1を入賞させることができることを示している。同様に、図中(b)は、左、右、中の順、(c)は、中、左、右の順、(d)は、中、右、左の順、(e)は右、左、中の順、(f)は右、中、左の順であることをそれぞれ示している。
ここで、特定遊技中に小役1に当選したときには、第1実施形態と同様に、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。
第1実施形態と同様に、小役1に当選したときには、その当選は当該遊技でのみ有効であり、その当選を次遊技に持ち越すことはできないからである。そして、特定遊技中に小役1に当選した場合に、その小役1を入賞させるためには、最初に操作すべきストップスイッチ42から、所定の操作順番が定められているからである。
特定遊技中に小役1に当選したときには、上述のようにストップスイッチ42の操作順番が報知されるので、遊技者は、この報知によって小役1に当選したことを知ることができる。さらに、報知された順番に従って(スロットマシン10Aで指示された順番に従って)ストップスイッチ42をオンすれば、確実に小役1を入賞させることができる。すなわち、小役1に係る「ベル」の図柄の引込み率は、100%に設定されているからである。
これに対し、通常遊技中は、小役1に当選したときであっても、その小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番が報知されない。したがって通常遊技中に小役1に当選したときに、その小役1を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番と、遊技者が当該遊技で操作した順番とが一致すれば、小役1が入賞するが、それ以外の操作順番では小役1は入賞しない。上述のように、操作順番には6通りあるので、通常遊技中は、小役1に当選したときの入賞率は、1/6になる。
ここで、例えば50ゲーム間のメダル獲得枚数期待値を考える。各遊技で3枚のメダルが投入されて遊技が行われるとすると、BB及びRBを除いた小役1〜3及びリプレイに基づく50ゲームでのメダル獲得枚数期待値は、
特定遊技では、小役1の当選時の入賞率を100%と仮定したとき、
50×(15×1/3+8×1/85+4×1/45+3×1/7.3)=約280枚
となる。
よって、50ゲーム間では、メダルが3×50枚投入されるので、メダルの増減枚数は、
280−3×50=約+130枚
となる。
これに対し、通常遊技では、小役1の当選時の入賞率が1/6となるので、
50×(15×1/3×1/6+8×1/85+4×1/45+3×1/7.3)=約71枚
となる。
よって、50ゲーム間におけるメダルの増減枚数は、
71−3×50=約−79枚
となる。
したがって、特定遊技では、遊技回数とともにメダルは増加していく。これに対し、通常遊技では、遊技回数とともにメダルは減少していく。
図16及び図17は、第2実施形態における特定遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。図17は、図16に続くフローチャートである。
第2実施形態では、第1実施形態で示した処理の流れのうち、ステップS7以降、ステップS18前までの処理が異なる。その他の処理は、第1実施形態と同様である。
先ず、ステップS7で役の抽選が行われると、図16のステップS51以降の処理に進む。ステップS51では特定小役(小役1)に当選したか否かが判別される。特定小役に当選していないと判別されたときは、第1実施形態のステップS11に進む。ステップS11以降の処理は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
ステップS51において特定小役に当選したと判別されたときはステップS52に進み、リール停止制御抽選手段65cは、リール停止制御テーブル65bの抽選を行い、いずれか1つのリール停止制御テーブル65bを選択する。
次に、ステップS53に進み、遊技制御手段60Aは、特定遊技フラグがオンであるか否かを判別する。オンであると判別したときはステップS54に進み、オンでないと判別したときはステップS55に進む。
ステップS54では、操作順番報知制御手段79は、当選した特定小役を入賞させるためのストップスイッチ42の操作順番を報知するように制御する。上述したように、操作順番報知制御手段79は、画像表示装置35を用いて、ストップスイッチ42の操作順番を画像表示する。そして、ステップS55に進む。
ステップS55からステップS58までの処理は、第1実施形態のステップS11からステップS14までの処理と同様であるので、説明を省略する。
遊技者は、スタートスイッチ41のオンによりリール31を始動させた後は、ストップスイッチ42を押すことでリール31の回転を停止させる。ステップS59では、遊技制御手段60Aは、第1(最初の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS60に進む。ステップS60では、操作順番検出手段80は、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出し、ステップS61に進む。
ステップS61では、リール停止制御手段65Aは、ステップS52で選択されたリール停止制御テーブル65b、及びステップS60で検出された第1ストップスイッチ42に基づいて、第1ストップスイッチ42に対応する第1リール31を停止制御する。
次にステップS62に進み、遊技制御手段60Aは、第2(2番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS63に進む。
ステップS63では、操作順番検出手段80は、左、中又は右のいずれのストップスイッチ42がオンされたかを検出する。そして、ステップS64に進む。ステップS64では、リール停止制御手段65Aは、ステップS61と同様に、第2ストップスイッチ42に対応する第2リール31を停止制御する。
次にステップS65に進み、遊技制御手段60Aは、第3(3番目の)ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、オンが検知されるとステップS66に進む。
ステップS66では、リール停止制御手段65Aは、ステップS61と同様に、第3ストップスイッチ42に対応する第3リール31を停止制御する。
ここで、ステップS65の後に第3ストップスイッチ42を検出しないのは、既に第1及び第2ストップスイッチ42を検出しているので、第3ストップスイッチ42を判別することができるからである。
以上の処理の後は、第1実施形態のステップS18以降の処理に進む。ステップS18以降の処理は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、特定遊技の内容が第1、第2実施形態と異なる。第3実施形態の特定遊技は、リプレイの当選確率が通常遊技時より大幅に高くなり、リプレイが頻繁に入賞するようになるものである。
図18は、第3実施形態におけるスロットマシン10Bの概略を示すブロック図である。第3実施形態において、第1実施形態と異なる部分には、符号に「B」を付している。また、第1実施形態と同一の符号を付したものは、第1実施形態と同様のものである。
(第1確率テーブル、第2確率テーブル)
第3実施形態の確率テーブル62Bは、第1確率テーブル62aと、第2確率テーブル62bとの2種類を備えている。第1確率テーブル62aは、通常遊技時に使用されるものであり、第2確率テーブル62bは、特定遊技時に使用されるものである。
図19は、第3実施形態の第1確率テーブル62a及び第2確率テーブル62bにおける各役の当選確率等を示す図である。
図19に示すように、第1確率テーブル62a及び第2確率テーブル62bにおいて、リプレイ以外の当選確率は、双方で同一に設定されている。リプレイの当選確率は、第1確率テーブル62aでは第1、第2実施形態等と同様に1/7.3であるが、第2確率テーブル62bでは1/1.6であり、第1確率テーブル62aのリプレイの当選確率より大幅に高く設定されている。
ここで、確率1/1(100%)から、これらの全ての役の当選確率を合計したものを引いた確率が、いずれの役にも当選しない非当選確率である。第1確率テーブル62aの非当選確率は、約1/1.3(約77%)である。
これに対し、第2確率テーブル62bの非当選確率は、約1/3.6(約28%)である。すなわち、第2確率テーブル62bのリプレイの当選確率は、非当選確率よりも高く設定されている。
続いて、第3実施形態の第1確率テーブル62a及び第2確率テーブル62bの傾斜値について説明する。
図20は、第1確率テーブル62a及び第2確率テーブル62bの傾斜値を説明する図であり、図4に対応する図である。図20における傾斜値は、リプレイの当選確率を含む値である。
図20に示すように、第1確率テーブル62aが用いられる通常遊技時は、遊技回数の増加とともに、差枚数は次第に減少していく。これに対し、第2確率テーブル62bが用いられる特定遊技時は、遊技回数の増加とともに差枚数がほとんど減少しない状態となる。
ここで、例えば50ゲーム間のメダルの増減率を考える。なお、当選した小役やリプレイの入賞率は、100%と仮定する。各遊技で3枚のメダルが投入されて遊技が行われるとすると、BB及びRBを除いた小役1〜3及びリプレイに基づく50ゲームでのメダル獲得枚数期待値は、
第1確率テーブル62aでは、
50×(15×1/19.5+8×1/85+4×1/45+3×1/7.3)=約68枚
となる。
よって、50ゲーム間では、メダルが3×50枚投入されるので、メダルの増減率(傾斜値)は、
68/(3×50)=約0.45
となる。
これに対し、第2確率テーブル62bのメダル獲得枚数期待値は、
50×(15×1/19.5+8×1/85+4×1/45+3×1/1.6)=約141枚
となる。
よって、50ゲーム間のメダルの増減率(傾斜値)は、
141/(3×50)=約0.94
となる。
以上より、第2確率テーブル62bの傾斜値は、第1確率テーブル62aの傾斜値より高く設定されている。
すなわち、第1確率テーブル62aは、通常遊技時の一般的な傾斜値を有するが、第2確率テーブル62bは、1(100%)に近い傾斜値を有する。第2確率テーブル62bの使用時は、第1確率テーブル62aと同様に小役の当選はもちろんのこと、リプレイが頻繁に(1/1.6の確率で)当選し、遊技の継続によってもほとんど所有メダルが減らない状態、いいかえれば遊技者の所有メダル枚数がほぼ現状維持される遊技状態となる。
第3実施形態の特定遊技は、第2確率テーブル62bを用いて役の抽選を行う遊技である。これにより、特定遊技中は、リプレイが頻繁に当選する遊技状態となる。そして、リプレイの当選時は、リプレイの図柄の組合せが有効ラインに停止するように、リール停止制御手段65によって、図柄の引込み制御が行われる。これにより、特定遊技中は、リプレイの入賞確率が高くなる。
なお、特定遊技中に特別役の当選を持ち越している場合に、その特別役を入賞させるためには、小役やリプレイに当選していないことが条件となる。なぜなら、小役やリプレイに当選したときは、その当選した小役やリプレイの入賞を優先し、当選した小役やリプレイの図柄を有効ラインに引込む停止制御を行い、特別役の図柄を有効ラインに引込む停止制御を行わないためである。
したがって、特定遊技中は、リプレイの当選確率が高いので、当選が持ち越されている特別役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる機会が少なくなる。よって、特別役の当選を持ち越しているにもかかわらず、特定遊技中は、特別役が入賞しにくくなる。しかし、特定遊技中は、メダル枚数をほとんど減らすことなく遊技を行うことができ、この特定遊技中に再度特別役に当選する可能性がある。そして、当選した特別役は持ち越されるのであるから、遊技者にとっては、特定遊技に移行した方が有利となる。
図21は、第3実施形態における特定遊技中の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図21において、第1実施形態と同一の処理には、第1実施形態と同一のステップ番号を付している。
先ず、遊技者は、スロットマシン10Bにメダルを投入し、有効ラインを有効化して、スタートスイッチ41をオンする。ステップS1において、遊技制御手段60Bは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、各リール31を始動させるとともに、次のステップS2に進む。
ステップS2では、遊技制御手段60Bは、特定遊技フラグがオンであるか否かを判別する。オンである(特定遊技中である)と判別したときはステップS71に進み、オンでない(特定遊技中でない)と判別したときはステップS72に進む。
ステップS71では、遊技制御手段60Bは、役抽選手段61の役の抽選に用いる確率テーブル62Bとして、第2確率テーブル62bをセットする。そして、ステップS3に進む。ステップS3からステップS6までの処理は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
これに対し、ステップS2からステップS72に進むと、遊技制御手段60Bは、役抽選手段61の役の抽選に用いる確率テーブル62Bとして、第1確率テーブル62aをセットする。そして、ステップS7に進む。
ステップS7では、役抽選手段61は、ステップS71又はステップS72でセットされた確率テーブル62Bを用いて役の抽選を行う。以上の処理の後は、第1実施形態のステップS11以降の処理に進む。ステップS11以降の処理は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、第1〜第3実施形態によって3種類の特定遊技の例を挙げたが、特定遊技は、これらに限られるものではなく、特別遊技と異なる遊技であって通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい遊技であれば良い。
さらに、特定遊技は、第1又は第2実施形態のような特定小役の入賞率を高くした遊技に、第3実施形態のようなリプレイの入賞率を高めた遊技を結合させたものであっても良い。この場合の特定小役の当選確率及び払出し枚数を適切な値に設定することで、遊技の継続によってもメダルがほとんど減らない状態、すなわちメダル枚数がほぼ現状維持される遊技状態にすることができる。あるいは、遊技回数とともにメダルが増加していく遊技状態とすることもできる。
(2)特定遊技中において、特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件は、本実施形態では、関数抽選手段73による抽選で当選した場合とした。しかし、これ以外に、特定遊技中に特定の条件を満たした場合、例えば所定役が当選又は入賞した場合、特定の図柄の組合せが表示窓枠内に出現した場合、所定役の当選又は入賞回数が規定回数に到達した場合等、種々の条件を定めることができる。
(3)本実施形態では、特定遊技の残り遊技回数を変更するための関数として、図6に示すように「P=P+5」〜「P=P+500」の7つを例に挙げたが、これらの関数に限られるものではない。例えば、「P=1.5P」、「P=2P」のように、所定倍に変更するもの、あるいは「P=P−5」のように、現在の残り遊技回数から所定回数を減算するもの、又はこれらを組合せたものであっても良い。ここで、現在の残り遊技回数から所定回数を減算する場合に、減算後の遊技回数が負の値となったときは、遊技回数が0になったときと同様に特定遊技を終了するようにすれば良い。すなわち、遊技回数算出手段75は、それまでの残り遊技回数を関数に従って変更した新たな残り遊技回数を算出し、その算出の結果、新たな残り遊技回数が負の値となったときには、新たな残り遊技回数を0に設定する。このように、特定遊技中に現在の残り遊技回数か減る場合を設ければ、特定遊技の残り遊技回数を変更する演出を出力することによって、遊技者に対し、期待感だけでなく緊張感も与えることができる。
さらにまた、「P=P+5」と「P=1.5P」とのように、所定回数を加算する関数と、所定倍に変更する関数とを設けておき、抽選等によって選択するようにしても良い。さらに、予め設定しておく関数の数はいくつでも良い(1つでも良い)。
(4)本実施形態では、BBゲームの終了時に、特定遊技を実行するか否かの抽選を行うようにしたが、これに限らず、BB当選時、BB入賞時、BBゲーム中、あるいはBBゲームの終了後の遊技直前に、この抽選を行うようにしても良い。また、特定遊技を実行するか否かは、抽選に限らず、例えばBBゲーム中に特定の条件を満たしたとき(BBゲーム中のメダル獲得枚数が所定枚数を超えた場合や、特定の図柄の組合せが出現した場合等)に特定遊技を実行するようにし、特定の条件を満たさないときには特定遊技を実行しないようにしても良い。
(5)本実施形態では、特定遊技の遊技回数初期値を30ゲームに設定したが、これに限らず、何ゲームであっても良い。
(6)本実施形態では、特定遊技中にBBが入賞したときのみ特定遊技を終了するようにし、RBが入賞したときは特定遊技を一時中断するようにした。しかし、これに限らず、BB又はRBが入賞したときは、いずれも特定遊技を終了するようにしても良い。あるいは、BB又はRBが入賞したときは、いずれも特定遊技を一時中断するようにしても良い。
(7)本実施形態では、BBゲームに移行したことを条件として、BBゲームの終了後の遊技を特定遊技とするか否かを抽選するようにした。しかし、これに限らず、例えばBBゲームに移行したときは、BBゲームの終了後には一律に特定遊技を行うようにし、RBゲームに移行したときは、所定の条件を満たすときに限ってRBゲームの終了後に特定遊技を行うようにしても良い。
(8)本実施形態では、BBゲームの終了後の遊技を特定遊技とするか否かを抽選によって決定した。しかし、RBゲームの終了後の遊技を特定遊技とするか否かを抽選等によって決定しても良い。さらに、通常遊技中に特定の条件を満たしたときは、通常遊技から特定遊技に移行するようにしても良い。
(9)第1実施形態では、3種類の特定小役を設けたが、2種類又は4種類以上設けても良い。そして、2種類の特定小役を設ける場合は、両者の特定小役を構成する図柄を、リール31上で5図柄分以上離した位置に設ければ良い。
また、特定小役を複数種類設ける場合は、異なる特定小役を構成する2つの図柄が5図柄以内の間隔で配置される場合がある。この場合は、通常遊技時に遊技者が推測した特定小役の図柄でストップスイッチ42をオンした場合において、その特定小役は当選していないがその5図柄先以内に当選に係る特定小役の図柄が存在するときは、リール31の停止制御により、当選した特定小役が偶然に入賞してしまう場合があり得る。例えば、特定小役を5〜7種類設けたときは、特定小役を構成する図柄の配列によっては、2〜3個の特定小役を構成する図柄のいずれも引き込み可能になる場合も考えられる。
しかし、特定遊技時は、当選した特定小役を取りこぼすことなく入賞させることが可能であるが、通常遊技時は、少なくとも特定遊技時よりは特定小役当選時の入賞率が低くなる。したがって、特定遊技と通常遊技とで、メダルの獲得枚数に差を設けることができるので、特に問題はない。
本発明では、少なくとも1つのリール31が、特定小役の当選時にその当選した特定小役を構成する図柄をリール31の停止制御によって引き込むことができない位置に、他の特定小役を構成する図柄の少なくとも1つが配置されるように、複数種類の特定小役を構成する図柄を配列したものであれば良い。
(10)また、第1実施形態において、各特定小役の入賞時の払出し枚数は、全て15枚としたが、それ以下の払出し枚数としても良く、あるいは特定小役ごとに異なる払出し枚数としても良い。
(11)第1実施形態において、特定小役を構成する図柄のうち、中リール31及び右リール31の引込み率は、100%としたが、これに限定されるものではない。どのリール31に、左リール31の図柄が配列されていても良い。さらには、全てのリール31について、特定小役を構成する図柄の引込み率が100%とならないように、図柄を配列しても良い。
(12)第1、第2実施形態では、特定小役が当選したときに限り、その旨を報知するようにした。しかし、特定小役の当選確率が100%ではないが、特定小役の当選可能性があることを報知するようにしても良い。例えば、特定遊技中は、特定小役が当選したときに限り報知し(報知の信頼度を100%とし)、通常遊技中は、非当選時も含めて特定小役の当選可能性があることを報知する(報知の信頼度を100%未満とする)ことも可能である。
(13)第2実施形態において、特定小役の当選時は、所定の操作順番でストップスイッチ42がオンされれば、その特定小役は必ず入賞するようにした。しかし、所定の操作順番でストップスイッチ42がオンされたときであっても、適切な位置でストップスイッチ42をオンしなければ、特定小役を入賞させることができないようにしても良い。すなわち、特定小役を構成する図柄の引込み率が100%とならないように、図柄を配列しても良い。
(14)本実施形態では、BBの当選を持ち越している特定遊技中の小役又はリプレイに当選していない遊技では、当選を持ち越しているBBの図柄の組合せが有効ラインに停止する場合がある。仮に、当選を持ち越しているBBの図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBゲームに移行するが、それによって特定遊技は終了してしまう。
そこで、このような場合には、特定遊技が終了してしまわないように、すなわち、BBの図柄の組合せが有効ラインに停止してしまわないように制御することも可能である。
例えば、BBの当選を持ち越している特定遊技中は、BBの図柄の組合せが有効ラインに停止しないか、又は停止しにくいリール停止制御テーブル65a又は65bを用いることが挙げられる。
また、第2実施形態では、リール停止制御テーブル65bを、ストップスイッチ42が特定の操作順番で操作されたときには、当選を持ち越しているBBの図柄の組合せが有効ラインに停止しないように定めたものとしても良い。この場合は、BBの当選を持ち越している特定遊技で小役やリプレイに当選していない遊技で、特定の操作順番を遊技者に報知すれば、遊技者は、BBの図柄の組合せが有効ラインに停止することを避けることができるようになる。
(15)第3実施形態では、第1確率テーブル62aと第2確率テーブル62bとでは、リプレイの当選確率のみが異なるようにした。しかし、これに限ることなく、特別役や小役の当選確率も異なるようにしても良い。さらに、第2確率テーブル62bの傾斜値は約0.94としたが、これに限られない。例えばリプレイの当選確率をさらに高く設定したり、小役1〜3の当選確率をさらに高く設定したり、その払出し枚数をさらに多く設定することで、1を超える値にしても良い。
(16)さらに、第3実施形態において、第2確率テーブル62bのリプレイの当選確率は、本実施形態では1/1.6とした。しかし、この値に限られるものではない。リプレイの当選確率が、いずれの役にも当選しない確率以上の値を有するようにし、メダル枚数を通常時のように減らすことなく遊技が進行可能であれば、どのように当選確率を設定しても良い。
10、10A、10B スロットマシン
31 リール
32 モータ
33 ランプ
34 スピーカ
35 画像表示装置(特定遊技回数表示手段)
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60、60A、60B 遊技制御手段
61 役抽選手段
62、62A、62B 確率テーブル
62a 第1確率テーブル
62b 第2確率テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 特別役当選回数カウンター
64a BB当選回数カウンター
64b RB当選回数カウンター
65、65A リール停止制御手段
65a、65b リール停止制御テーブル
65c リール停止制御抽選手段
66 入賞判別手段
67 払出し手段
68 特別遊技実行手段
69 特定遊技実行選択手段
70、70A、70B 特定遊技実行手段
71 特定遊技回数初期値設定手段
72 遊技回数更新手段
73 関数抽選手段
74 変更条件判別手段
75 遊技回数算出手段
76 特定遊技回数設定変更手段
77 遊技回数変更演出制御手段
78 当選特定小役報知制御手段
79 操作順番報知制御手段
80 操作順番検出手段

Claims (1)

  1. 役の抽選を行う役抽選手段と、
    所定の条件を満たしたときに、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技を実行する特定遊技実行手段とを備え、
    前記特定遊技実行手段は、
    特定遊技を開始するときに、特定遊技の遊技回数の初期値を設定する特定遊技回数初期値設定手段と、
    特定遊技中における遊技の消化に伴って、残り遊技回数を更新する遊技回数更新手段と、
    特定遊技中に、前記役抽選手段による役の抽選で特定の役抽選結果となったときに、特定遊技の残りの遊技回数に加算する遊技回数を複数種類の中から決定する加算遊技回数決定手段と、
    特定遊技中に、前記加算遊技回数決定手段により加算する遊技回数を決定したときは、その加算する遊技回数をそれまでの残りの遊技回数に加算して、それまでの残りの遊技回数よりも多い新たな残り遊技回数を算出する遊技回数算出手段と、
    特定遊技中に、前記遊技回数算出手段で算出された残り遊技回数を新たな残り遊技回数に設定する特定遊技回数設定変更手段と
    特定遊技の残りの遊技回数に遊技回数を加算するときに、特定遊技の残りの遊技回数の加算に関する演出を特定遊技中に出力するようにする遊技回数変更演出制御手段と
    を備えることを特徴とするスロットマシン。
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