JP5292241B2 - 摩擦式駆動装置及びそれを用いた倒立振子型移動体 - Google Patents

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本発明は、摩擦式駆動装置および倒立振子型移動体に関し、特に、走行ユニットとして用いられる摩擦式駆動装置およびそれを用いた倒立振子型移動体に関する。
全方向移動体のための走行駆動装置として、環状体と前記環状体の環方向に複数個配置され各々自身の配置位置に於ける前記環状体の接線方向の軸線周りに回転可能なドリブンローラ(従動ローラ)とを含む主輪と、前記主輪の軸線方向の左右両側に各々自身の中心軸線周りに回転可能に配置された左右のドライブディスク(回転部材)と、前記左右のドライブディスクの各々に当該ドライブディスクの中心軸線に対してねじれの関係をなす軸線周りに回転可能に配置され、外周面をもって前記ドリブンローラの外周面に接触する複数個のドライブローラ(駆動ローラ)とを有する摩擦式駆動装置がある(例えば、特許文献1)。
この摩擦式駆動装置は、一輪式の倒立振子型移動体の走行ユニット等として用いられ、左右のドライブディスクが倒立振子型移動体のフレームより回転可能に支持され、左右のドライブローラがドリブンローラを左右より挟むようにして主輪を回転(公転)可能に支持する。
この摩擦式駆動装置が用いられた倒立振子型移動体では、ドライブローラがドリブンローラに押し付けられ、ドライブローラとドリブンローラとの摩擦によってドライブディスクの回転がドライブローラよりドリブンローラに伝達され、左右のドライブディスクが互いに同方向に同速度で回転駆動された場合には、主輪が公転し、左右のドライブディスクが互いに異なる方向あるいは異なる速度で回転駆動された場合には、主輪が公転しつつドリブンローラが自転(環状体の接線方向の軸線周りに回転)あるいは主輪が公転せずドリブンローラが自転し、前後左右、斜めに、移動(走行)することができる。
国際公開2008/132779号パンフレット
上述のような摩擦式駆動装置では、最下部分において接地しているドリブンローラには必ず少なくとも一組の左右のドライブローラが接触し、少なくとも接地状態にあるドリブンローラにはドライブローラより常に推進力(回転力)が与えられる設定になっていることが必要である。
また、主輪の制御目標通りの正確な動き(移動方向)を得ることと、動力損失の低減のために、ドライブローラとドリブンローラの外周面同士の接触において、両者間の滑りを極力低減することが必要である。
本発明が解決しようとする課題は、少なくとも接地状態にあるドリブンローラにはドライブローラより常に推進力(回転力)が与えられるようにし、併せてドライブローラとドリブンローラとの間の滑りを極力低減することである。
本発明による摩擦式駆動装置は、環状体と前記環状体の環方向に複数個配置され各々自身の配置位置に於ける前記環状体の接線方向の軸線周りに回転可能なドリブンローラとを含む主輪と、前記主輪の軸線方向の左右両側に各々自身の中心軸線周りに回転可能に配置された左右のドライブディスクと、前記左右のドライブディスクの各々に当該ドライブディスクの中心軸線に対してねじれの関係をなす軸線周りに回転可能に配置され、外周面をもって前記ドリブンローラの外周面に接触する複数個のドライブローラとを有する摩擦式駆動装置であって、前記ドライブローラは一つのローラ軸に各々回転可能に取り付けられた複数個の円盤部材の集合体により構成されており、前記円盤部材は、前記ローラ軸の軸線方向の端部にあるものより中央部に向かうに従って外径が小さい。
本発明による倒立振子型移動体は、走行ユニットとして、上述の発明による摩擦式駆動装置を含む。
立振子型移動体。
本発明による摩擦式駆動装置によれば、ドライブローラが円盤部材の集合体により構成されていて、円盤部材はローラ軸の軸線方向の端部にあるものより中央部に向かうに従って外径が小さいので、円盤部材の集合体は、全体で見て鼓形になり、ドライブローラとドリブンローラの外周面同士の接触領域がドライブローラの軸線方向に拡大される。これにより、主輪の環方向で見てドライブローラがドリブンローラの外周面に接触する領域が拡大され、接地しているドリブンローラには必ずドライブローラが接触する設定を良好に得ることができる。
このことにより、接地状態にあるドリブンローラにはドライブローラより常に推進力(回転力)が与えられ、併せて接触領域の拡大によりドライブローラとドリブンローラとの間の滑りが低減し、摩擦による推進力の伝達効率が向上する。
ドライブローラは弾性変形がない状態ではドリブンローラの外周面に線接触するから、この線接触において円盤部材の集合体がなす鼓形の曲率がドリブンローラの外周面の曲率に合致するほど上述の効果が顕著になる。
本発明による摩擦式駆動装置を走行ユニットとして含む倒立振子型移動体の一つの実施例を示す正面図。 本実施例による摩擦式駆動装置の縦断面図。 本実施例による摩擦式駆動装置の要部の側面図。 本実施例による摩擦式駆動装置の要部の拡大正面図。 本実施例による摩擦式駆動装置に用いられるドライブローラの正面図。 他の実施例による摩擦式駆動装置に用いられるドライブローラの正面図。
以下に、本発明による摩擦式駆動装置および倒立振子型移動体の実施例を、図1〜図5を参照して説明する。尚、上下、前後、左右の直交三次元座標軸を、移動体の移動方向に準じて図示のように定義する。
まず、図1を参照して本実施例による摩擦式駆動装置を走行ユニットとして含む倒立振子型移動体の全体構成について説明する。
倒立振子型移動体はコラム状のフレーム10を有する。フレーム10の下部には、走行ユニット40(摩擦式駆動装置)と、左右のステップ12L、12Rが取り付けられている。フレーム10の上部にはハンドルバー14が取り付けられている。ハンドルバー14の左右両端部には左右のグリップ部材16L、16Rが取り付けられている。
走行ユニット40は、一輪式のものであってフレーム10の下部に形成された左側壁部18Lと右側側壁18Rとの間にあり、フレーム10に内蔵のジャイロスコープ、荷重センサ(図示省略)を用いた倒立振子の起立制御のもとに、フレーム10を起立姿勢に保ち、一輪車として前後左右、斜めの全方向の走行を担う。
つぎに、本実施例による走行ユニット40(摩擦式駆動装置)の詳細を、図2、図3を参照して説明する。
左側壁部18Lと右側側壁18Rには、互いの対向側に突出した円筒部20L、20Rが形成されている。円筒部20L、20Rの内側には、リング部材42L、42Rと共に、取付ボルト44によって円環状のマウント部材46L、46Rが中心軸線Aをもって互いに同心に固定されている
左右のマウント部材46L、46Rはクロスローラ軸受48L、48Rのアウタレースを兼ねており、マウント部材46L、46Rの内側にはクロスローラ軸受48L、48Rのインナレース50L、50Rが回転自在に設けられている。クロスローラ軸受48L、48Rは、ラジアル荷重とアキシャル荷重(スラスト荷重)を受け持つことができるころがり軸受である。
インナレース47L、47Rには、後述する波動歯車装置72L、72Rの内歯部材80L、80Rと共に左右のドライブディスク組立体52L、52Rが固定連結されている。つまり、内歯部材80L、80Rとドライブディスク組立体52L、52Rとの連結体は、クロスローラ軸受48L、48Rによってフレーム10より中心軸線Aと同一の中心軸線周りに回転可能に支持されている。
ドライブディスク組立体52L、52Rは、内歯部材80L、80Rに直接連結される円盤状のディスク部材54L、54Rと、ディスク部材54L、54Rの外周部に固定された切頭円錐形状の外周部材56L、56Rとにより構成されている。
ディスク部材54L、54Rの外周部と外周部材56L、56Rとにより構成されたディスク外周部分には、各々、円周方向に等間隔をおいて左右のドライブディスク組立体52L、52Rの中心軸線を対称中心線として回転対称に複数個の位置に、ローラ支持軸58L、58Rによって左右のドライブローラ60L、60Rを回転可能に支持している。
左右のドライブローラ60L、60Rの配置姿勢は、ローラ軸58L、58Rの軸線方向がドライブディスク組立体52L、52Rの中心軸線に対して平行でも直交でもない一つの仮想面を直交する方向に延在していることにより、ドライブディスク組立体52L、52Rの中心軸線に対して平行でも直交でもない一つの仮想面に平行な面に回転面を有する配置になる。
換言すると、左右のローラ軸58L、58Rは、左右対称の配置で、各々、中心軸線Aに対してねじれの関係をなす軸線方向に延在している。これにより、左右のローラ軸58L、58Rにより支持された左右のドライブローラ60L、60Rは、左右対称で、はすば歯車の歯すじと同様の傾斜配置になる。
なお、ドライブディスク組立体52L、52Rは、各々、複数個のドライブローラ60L、60Rを所定の方向性をもって支持するものであればよく、ドライブディスク組立体52L、52Rの形状は、円盤形、切頭円錐形等、どのような形状をしていてもよい。
ドライブローラ60L、60Rの構造については、詳しく後述する。
左右のインナレース50L、50Rの更に内側には、電動モータ64L、64Rが配置されている。左右の電動モータ64L、64Rは、ステータコイル(図示省略)等を内蔵したアウタハウジング66L、66Rをリング部材42L、42Rによって左右のマウント部材46L、46Rに固定されている。左右の電動モータ64L、64Rは、ともに中心軸線Aと同心配置で、軸線方向に互いに近付く方向に延出したロータ軸70L、70Rを有する。
ロータ軸70L、70Rの先端部には、左右の波動歯車装置72L、72Rのウェーブプラグ74L、74Rが固定連結されている。波動歯車装置72L、72Rは、周知の構造のものであり、左右の電動モータ64L、64Rと共に中心軸線Aと同心配置で、入力部材である楕円形輪郭をした高剛性のウェーブプラグ74L、74Rと、ウェーブプラグ74L、74Rの外周面に嵌め込み装着されたウェーブベアリング76L、76Rと、ウェーブベアリング76L、76Rの外周面に摩擦係合し外周面に外歯を有するフランジ付き薄肉円筒形状の可撓性外歯部材78L、78Rと、可撓性外歯部材78R、78Lの外歯と噛合する内歯を有する高剛性のリング形状の内歯部材80L、80Rとを有する。内歯部材80L、80Rは、出力部材であり、前述したようにボルト45によって左右のドライブディスク組立体52L、52Rに固定連結されている。
これにより、左右の電動モータ64L、64Rの出力回転は、左右の波動歯車装置72L、72Rによって減速され、左右のドライブディスク組立体52L、52Rに個別に伝達される。
左右のドライブディスク組立体52L、52Rは、左右の複数個のドライブローラ60L、60Rによる円環状ローラ群によって左右両側より挟むようにして主輪84を中心軸線Aと同一あるいは近似の中心軸線上に支持している。換言すると、主輪84は、左右の複数個のドライブローラ60L、60Rによる円環状配置のローラ群によって左右両側より挟まれるようにして左右のドライブディスク組立体52L、52Rより、中心軸線Aと同一あるいは近似の中心軸線上に無軸で支持され、自身の中心周りに回転(公転)可能になっている。
主輪84は、角柱体により構成された無端円環状の環状体86と、環状体86の外周に嵌合装着された複数個のインナスリーブ88と、各インナスリーブ88の外周にボール軸受90によって回転可能に取り付けられた複数のドリブンローラ92とにより構成されている。
ドリブンローラ92は、接地するローラであり、各々、ボール軸受90と嵌合する金属製円筒部92Aと、金属製円筒部92Aの外周に加硫接着されたゴム製円筒部92Bとにより構成されている。
ドリブンローラ92は、インナスリーブ88と共に環状体86の環方向(周方向)に複数個あり、自身の配置位置における環状体86の接線方向の軸線周りに回転(自転)可能になっている。
左右のドライブローラ60L、60Rは、外周面をもって主輪84の実質的な外周面をなすドリブンローラ92のゴム製円筒部92Bの外周面に接触し、摩擦によってドライブディスク組立体52L、52Rの回転(推進力)をドリブンローラ92に伝達する。
ドリブンローラ92と左右のドライブローラ60L、60Rとの関係(個数)は、最下部分において接地しているドリブンローラ92には必ず少なくとも一組の左右のドライブローラ60L、60Rが接触し、ドライブローラ60L、60Rより、少なくとも接地状態にあるドリブンローラ92に常に推進力(回転力)が与えられる設定になっている。
左右のドライブローラ60L、60Rは、各々、主輪84の中心軸線(輪中心)周りの回転方向、より正確には、各ドライブローラ60L、60Rのドリブンローラ92との接触箇所における接線方向に対して、直交および平行の何れでもない方向に延在する中心軸線周りに回転自在に配置されている。
つまり、左右のドライブローラ60L、60Rは、各々、主輪84の中心軸線周りの回転方向(公転方向)に対して傾斜し、ドライブディスク組立体52L、52Rの回転軸線に対してねじれの関係をなす回転軸線を有し、ドライブディスク組立体52L、52Rの中心軸線に対して平行でも直交でもない一つの仮想面に沿った回転面を有する配置になっている。
換言すると、左右の各ドライブローラ60L、60Rの中心軸線は、ドリブンローラ92の中心軸相当の環状体86の半径線に対してある角度をもって傾いていると同時に、環状体86の中心線が接する仮想平面に対してある角度をもって傾いている。この三次元的な中心軸線の傾きにより、ドライブディスク組立体52L、52Rにおけるドライブローラ60L、60Rの配置は、喩えると、ある角度の円錐面上に置かれた「はす歯傘歯車」の歯(歯すじ)の傾きに似ている。このことについて、より詳細な説明が必要ならば、国際公開2008/139740号パンフレットを参照されたい。
本実施例では、左右の電動モータ64L、64Rによって左右のドライブディスク組立体52L、52Rの回転方向あるいは(および)回転速度を互いに違えると、ドライブディスク組立体52L、52Rの回転力による円周(接線)方向の力に対し、この力に直交する向きの分力が左右のドライブローラ60L、60Rとドリブンローラ92との接触面に作用する。この分力により、ドリブンローラ92の外表面には、これを捩る力が作用し、ドリブンローラ92が自身の中心軸線周りに回転(自転)することになる。
このドリブンローラ92の回転は、左右のドライブディスク組立体52L、52Rの回転速度差によって定まる。例えば、左右のドライブディスク組立体52L、52Rを互いに同一速度で逆向きに回転させると、主輪84は全く公転せず、ドリブンローラ92の自転だけが生じる。これにより、主輪84には左右方向の走行力が加わることになり、倒立振子移動体は、左右方向に移動(真横移動)する。
これに対し、左右のドライブディスク組立体52L、52Rの回転方向および回転速度が同一である場合には、ドリブンローラ92が自転することがなく、主輪84が公転し、倒立振子移動体10は、前進(直進)あるいは後進する。
このように、左右の電動モータ64L、64Rによって左右のドライブディスク組立体52L、52Rの回転速度および回転方向を独立に制御することにより、倒立振子移動体は、路面上で全方向へ移動することができる。
本実施例による左右のドライブローラ60L、60Rの詳細を、図4、図5を参照して説明する。
ドライブローラ60L、60Rは、ローラ軸58L、58Rに各々回転可能に取り付けられた複数個の円盤部材61L、61Rの集合体により構成されている。つまり、ドライブローラ60L、60Rは、複数個の円盤部材61L、61Rをローラ軸58L、58Rに串差したものにより構成されている。円盤部材61L、61Rは、ローラ軸58L、58Rの軸線方向の端部601L、601Rにあるものより中央部602L、602Rに向かうに従って外径が小さくなっている。これにより、円盤部材61L、61Rの集合体、つまり、ドライブローラ60L、60Rは鼓形(砂時計形)をなしている。
ドライブローラ60L、60Rは、弾性変形がない状態では、ドリブンローラ92の外周面に線接触し、この線接触におけるドライブローラ60L、60R(円盤部材61L、61Rの集合体)の鼓形(外周面形状)の曲率が、同線接触におけるドリブンローラ92の外周面の曲率に合致している。
上述の如く、ドライブローラ60L、60Rが鼓形であることにより、ドライブローラ60L、60Rとドリブンローラ92の外周面同士の接触領域がドライブローラ60L、60Rの軸線方向に拡大される。ドライブローラ60L、60Rを構成する複数個の円盤部材61L、61Rは、ドリブンローラ92と接触して滑りを生じることなく各々個々に回転する。
これにより、主輪84の環方向で見て、ドライブローラ60L、60Rがドリブンローラ92L、92Rの外周面に接触する領域が拡大される。
このことにより、接地しているドリブンローラ92には、必ずドライブローラ60L、60Rが接触する設定を良好に得ることができ、接地状態にあるドリブンローラ92にはドライブローラ60L、60Rより常に推進力(回転力)が与えられるようになる。
また、ドライブローラ60L、60Rとドリブンローラ92との接触領域の拡大により、ドライブローラ60L、60Rとドリブンローラ92との間の滑りが低減し、摩擦による推進力の伝達効率が向上する。
この接触領域の拡大は、ドライブローラ60L、60Rの鼓形の曲率が、弾性変形がない状態でのドリブンローラ92の外周面との線接触におけるドリブンローラ92の外周面の曲率に合致していることにより、より顕著になる。
ドライブローラ60L、60Rは、図5に示されているように、テーパ状外周面による円盤部材61L、61Rの集合体によって軸線方向(母線方向)に連続する回転円弧面による外周面以外に、図6に示されているように、ストレート外周面による円盤部材63L、63Rの集合体によって軸線方向(母線方向)に段階的に変化する外周面形状であってもよい。
ドライブローラ60L、60Rが軸線方向(母線方向)に段階的に変化する外周面形状である場合には、各円盤部材63L、63Rの外周角部(エッジ部分)が、ドリブンローラ92のゴム製円筒部92Bの弾性変形のもとに当該ゴム製円筒部92Bに喰い込み、ドライブローラ60L、60Rとドリブンローラ92との間の滑りが更に低減する。これによりドライブローラ60L、60Rとドリブンローラ92との摩擦による推進力の伝達効率が更に向上する。
また、ドライブローラ60L、60Rの外周面に複数個の周溝が形成されていもよく、周溝のエッジ部がドリブンローラ92のゴム製円筒部92Bの弾性変形のもとに当該ゴム製円筒部92Bに喰い込みことにより、更なる効果を期待できる。
10 フレーム
12L、12R ステップ
14 ハンドルバー
42L、42R マウント部材
52L、52R ドライブディスク組立体
58L、58R ローラ軸
60L、60R ドライブローラ
61L、61R 円盤部材
63L、63R 円盤部材
64L、64R 電動モータ
72L、72R 波動歯車装置
84 主輪
86 環状体
92 ドリブンローラ

Claims (2)

  1. 環状体と前記環状体の環方向に複数個配置され各々自身の配置位置に於ける前記環状体の接線方向の軸線周りに回転可能なドリブンローラとを含む主輪と、前記主輪の軸線方向の左右両側に各々自身の中心軸線周りに回転可能に配置された左右のドライブディスクと、前記左右のドライブディスクの各々に当該ドライブディスクの中心軸線に対してねじれの関係をなす軸線周りに回転可能に配置され、外周面をもって前記ドリブンローラの外周面に接触する複数個のドライブローラとを有する摩擦式駆動装置であって、
    前記ドライブローラは一つのローラ軸に各々回転可能に取り付けられた複数個の円盤部材の集合体により構成されており、前記円盤部材は、前記ローラ軸の軸線方向の端部にあるものより中央部に向かうに従って外径が小さい摩擦式駆動装置。
  2. 走行ユニットとして、請求項1に記載の摩擦式駆動装置を含む倒立振子型移動体。
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