JP5267185B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にモータ制御に必要なモータ電流検出部の異常又は故障が発生して正常なモータ電流を検出できない場合に、操舵補助を継続しながらモータの端子間の電圧値と電動パワーステアリング装置の抵抗値とにより算出するモータ電流推定値をモータ電流検出値の代わりに用いて、モータ及びコントロールユニットの過熱保護を行う電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
自動車や車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。また、従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助のトルク)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、モータ電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図3に示して説明すると、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に結合されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニッションキー11からイグニッションキー信号が入力される。コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCUを含む)で構成されるが、コントロールユニット30内部において実行される一般的な構成を示すと図4のようになる。
コントロールユニット30の機能及び動作を図4を参照して説明すると、トルクセンサ10で検出されて入力される操舵トルクTは、操舵系の安定性を高めるために位相補償部31で位相補償され、位相補償された操舵トルクTAが操舵補助指令値演算部32に入力されると共に、応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償部34に入力され、また、車速センサ12で検出された車速Vも操舵補助指令値演算部32に入力される。
操舵補助指令値演算部32は、入力された操舵トルクTA及び車速Vに基づいてモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを、メモリ32A内のアシストマップを参照して決定する。操舵補助指令値Iは減算部30Aに入力される。減算部30Aの偏差(I−Is)は比例演算部35に入力されると共に、フィードバック系の特性を改善するための積分補償部36に入力される。微分補償部34及び積分補償部36の出力も加算部30Bに加算入力され、加算部30Bでの加算結果であるモータ電流指令値Imが、モータ駆動信号としてモータ駆動回路37に入力される。
モータ駆動回路37は、モータ20が2相モータの場合、駆動素子としての4個のFETをH状に結線したHブリッジ回路で構成されている。モータ20のモータ電流検出値Isはモータ電流検出回路38で検出され、モータ電流検出値Isは減算部30Aに入力されてフィードバックされる。なお、イグニッションキー11からのイグニッションキー信号を受けてコントロールユニット30は電源リレー13を駆動し、モータ駆動回路37に電力が供給される。また、モータ駆動回路37はモータ20が3相モータの場合には、6個のFETがブリッジ接続された3相ブリッジの構成となっている。
このような電動パワーステアリング装置では、モータ20に比較的大きな電流が通電されるため、このモータ20及びコントロールユニット30の発熱量が大きく、モータ20が発熱して発煙したり、破損するなどの不具合を誘発しかねない。
かかる問題を解決する装置として、例えば特開平1−186468号公報(特許文献1)に示されるものがある。特許文献1に示される装置は、モータに所定時間以上連続して電流が流れた際に、モータ電流の所定時間毎の平均電流の大きさに応じてモータ電流の最大値を制限するモータ電流制限手段を設けている。また、特開昭63−180567号公報(特許文献2)に示される制御装置では、モータ電流目標値とモ−タ電流検出値の差によりパワー素子が短絡した場合などの異常時を検出するようにしており、異常が検出されたときには遮断手段によってモータ電流及び電磁クラッチの印加電圧を遮断するようにしている。更に、特開2002−87304号公報(特許文献3)に示される制御装置では、モータに流す電流の目標値を予め決定する目標決定手段と、モータ電流を検出するモータ電流検出手段と、目標値と検出されたモータ電流に応じてモータに流すモータ電流をクローズドループ制御する第1のモータ制御処理及び目標値に応じてモータに流すモータ電流をオープンループ制御する第2のモータ制御処理を備えたモータ電流制御手段と、目標電流が所定値未満であるとき、検出されたモータ電流に異常がないか否かを判定し、異常判定時にモータ電流の制御を第2のモータ制御処理に切り換える異常検出手段とを設けている。
特開平1−186468号公報 特開昭63−180567号公報 特開2002−87304号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、モータ電流の最大値を制限するモータ電流制限手段を設けているので過大電流による過熱を防止することはできるが、電流検出手段が故障した場合の対策は講じられていない。また、特許文献2の装置では、パワー素子が短絡した場合などの異常時にモータ電流を遮断すると共に、電磁クラッチの印加電圧を遮断するようになっているので、パワー素子が短絡した場合などの異常に基づく過熱は防止することができる。しかし、パワー素子の短絡を検知するモータ電流測定手段が故障した場合には、確実に過熱を防止できない問題がある。更に、特許文献3に記載の装置では、モータ電流の異常判定に基づいてモータ制御処理を切り換えるようにしているが、モータ電流の異常を判定するモータ電流検出値異常検出手段が故障した場合には、モータ等が過熱する可能性がある。
電流検出器等の電流検出系が異常又は故障した場合に、電動パワーステアリング装置がどのような動作を行うかを、図5のフローチャート及び図4を参照して説明する。
先ず運転者がハンドルを操舵すること(操舵開始)により、トルクセンサ10により検出された操舵トルクTがコントロールユニット30へ入力され、車速センサ12からの車速Vもコントロールユニット30へ入力される。コントロールユニット30は、入力された操舵トルクT及び車速Vに基づいてモータ電流指令値Imを算出し(ステップS50)、モータ電流を流してモータを駆動する(ステップS51)。これにより、モータ20の駆動によるアシストが発生し(ステップS52)、モータ電流検出回路38によりモータ20に流れているモータ電流検出値Isが検出され、モータ電流指令値Imとの偏差によるフィードバック制御が行われる。
ここで、操舵トルクT及び車速Vは一定であるが、モータ電流検出回路38の電流検出部が故障してモータ電流検出ゲインが低下し、モータ20に流れている電流をモータ電流検出回路38が小さく検出したとする(ステップS53)。コントロールユニット30はフィードバック制御を行っているので、モータ20の電流が少ないと判断し、モータ電流指令値Imの増加指令となる(ステップS54)。増加されたモータ電流指令値Imでモータ20が駆動されるので(ステップS55)、モータ20から発生するアシストが過剰なアシスト(アシスト過大)となる(ステップS56)。このようにアシスト過大の状況下で、運転者によるハンドルからの操舵トルクTの入力が行われるが、必要操舵力が低下しているために操舵トルクTは低下する(トルク抜け)(ステップS57)。なお、この時のモータ電流指令値Imとモータ電流検出値Isは同一であるとする。
ここで、トルク抜けの状態でモータ電流指令値Imが算出され(ステップS58)、算出されたモータ電流指令値Imでモータを駆動することにより(ステップS59)、アシスト不足となる(ステップS60)。そして、アシスト不足によりハンドルからの操舵トルクTが増加した上(ステップS61)、モータ電流検出回路38の電流検出部が故障してモータ電流検出ゲインが低下し、モータ20に流れている電流をモータ電流検出回路38が小さく検出したため(ステップS53),モータ電流指令値Imの増加指令となる(ステップS54)。
このようなアシスト過不足の事象がごく短時間に何回も繰り返し発生するため、運転者はハンドルが振動していると認識してしまう。この状態は、モータ電流検出回路38の電流検出部が故障してモータ電流検出ゲインが低下し、モータ20に流れている電流をモータ電流検出回路38が小さく検出した状態であるため、モータ電流検出値Isよりも実際のモータ電流が大きく流れることになるので、モータ20及びコントロールユニット30が過熱してしまう問題がある。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、電流検出部が故障した場合でも、モータの端子電圧とモータ電流推定値を用いて過熱保護を行うことにより、モータ電流検出部の故障や異常で危険な挙動になることがなく、ハンドル操舵のアシストを停止する必要がない場合には、モータ及びコントロールユニットの過熱保護を継続することが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、操舵トルク及びモータ電流の検出値に基づいてモータ電流指令値を演算し、前記モータ電流指令値に基づき、モータ駆動回路によってモータを駆動し、操舵アシストを行う電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記モータ電流を検出する電流検出部の異常を、前記モータ電流の前記検出値及び前記モータ電流指令値に基づいて、検出するモータ電流異常検出部と、前記電流検出部の前記異常が検出されたときにモータ電流推定値をモータ端子間電圧及び前記電動パワーステアリング装置の最小保証温度時の抵抗に基づいて推定するモータ電流推定値演算部とを具備し、前記電流検出部の前記異常が検出されたときには、前記モータ電流推定値を前記モータ電流の前記検出値の代わりに、過熱保護用電流として用いて、前記モータ及びコントロールユニットの過熱保護を行うことにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記異常が所定時間継続したときに、前記モータ電流異常検出部が前記電流検出部の故障と判定することにより、或いは前記故障が判定されたとき、前記モータ電流を遮断して前記操舵アシストを停止することにより、より効果的に達成される。
本発明の電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、モータ電流検出部が異常又は故障した場合においても、モータ端子電圧値と電動パワーステアリング装置の抵抗値とにより算出されるモータ電流推定値を用いて過熱保護を行うようにしているので、モータ電流検出回路を含んだ電流検出部の故障で危険な挙動になることがなく、ハンドル操舵のアシストを停止する必要がない場合には、モータ及びコントロールユニットの過熱保護を継続して行うことができる。
本発明によるパワーステアリング装置の制御装置の一例を示すブロック図である。 本発明の制御動作例を示すフローチャートである。 一般的なパワーステアリング装置の構成例を示す図である。 従来のパワーステアリング装置におけるモータ制御系の一例を示すブロック図である。 従来のパワーステアリング装置におけるモータ電流検出回路に異常が発生した場合の動作例を示すフローチャートである。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、モータ電流検出回路を含む電流検出部が異常又は故障してモータ電流検出値に異常がある場合で、且つ危険な挙動になることがなく、ハンドル操舵のアシストを停止する必要がない場合には、モータ端子間電圧と電動パワーステアリング装置の最小保証温度時の抵抗値とにより、モータやコントロールユニットの過熱保護を行う。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の構成例を図3に対応させて示すブロック図であり、同一構成箇所には同一符合を付して説明を省略するが、モータ電流指令値演算部33は図4に記載されている位相補償部31、操舵補助指令値演算部32、メモリ32A、微分補償部34、比例演算部35、積分補償部36等を含んでおり、モータ電流指令値Imを演算して出力する。モータ電流指令値演算部33は、操舵トルクT、車速V、モータ電流検出値Is及び過熱保護用電流Ihに基づいてモータ電流指令値Imを演算する。
本発明では、モータ20の端子間電圧Vmtを検出するモータ端子間電圧検出部39と、モータ電流指令値Im及びモータ電流検出値Isに基づいてモータ電流の異常を検出するモータ電流異常検出部42と、モータ電流異常検出部42からの検出値異常信号DA及びモータ端子間電圧Vmtに基づいてモータ電流推定値Ipを演算するモータ電流推定値演算部41と、モータ電流異常検出部42からの回路故障信号CAに基づいてモータ電流等を遮断するモータ電流遮断部43と、モータ電流検出値Is及びモータ電流推定値Ipに基づいてモータ電流指令値Imsを演算するモータ電流制限演算部44とを設けている。
モータ電流異常検出部42が、モータ電流検出回路38で検出されたモータ電流値Isが正常であると判定した場合には、モータ電流検出値Isを過熱保護用電流Ih=Isとしてモータ電流指令値演算部33に入力し、通常のアシスト動作を行う。また、モータ電流異常検出部42が、モータ電流検出回路38で検出されたモータ電流値Isが異常であると判定した場合には、更に電流検出部が異常(一部の部品故障程度であり、アシスト可能状態)であるか若しくは故障(アシスト不能状態)であるかを経過時間の計測で判定する。モータ電流異常検出部42は、電流検出部が異常と判定した場合には検出値異常信号DAを出力し、電流検出部が故障と判定した場合には回路故障信号CAを出力する。
モータ電流異常検出部42がモータ電流検出部の異常と判定した場合、検出値異常信号DAはモータ電流推定値演算部41に入力され、モータ電流推定値演算部41はモータ端子間電圧Vmtとモータ電流推定値演算部41に記憶されている電動パワーステアリング装置の最小保証温度時の抵抗値Rmとにより、モータ電流推定値Ipを下記(1)式によって求める。

Ip=Vmt/Rm ・・・(1)
バラツキを考慮し、最小保証温度時の抵抗値を設定すると、最小保証温度時の抵抗値Rmは最小保証温度時のモータライン抵抗(ハーネス)+最小保証温度時のモータ端子間抵抗となる。

モータ電流推定値Ipは過熱保護用電流Ihとしてモータ電流指令値演算部33に入力される。つまり、モータ電流異常検出部42が正常と判定しているときは、モータ電流検出値Isと共にモータ電流検出値Isが過熱保護用電流Ihとしてモータ電流指令値演算部33に入力され、モータ電流検出値Isと共にモータ電流異常検出部42が異常と判定したときは、モータ電流推定値Ipが過熱保護用電流Ihとしてモータ電流指令値演算部33に入力される。フィードバック制御は常にモータ電流検出値Isを使用して行うが、モータ及びコントロールユニットの異常過熱を防止するための過熱保護は、例えば特開平1−186468号公報(特許文献1)に開示されている方法を基本としているが、本発明では、正常時はモータ電流検出値Isを使用して行うが、異常時はモータ電流推定値Ipを使用して行うように変更する。
また、モータ電流異常検出部42が電流検出部の故障と判定した場合には、モータ電流遮断部43に回路故障信号CAを入力し、モータ電流遮断部43によってモータ20への電流供給等を遮断し、アシストを停止する。例えばリレー接点13がオフされ、モータ駆動回路37への電流供給が遮断される。
本発明の動作例を図2のフローチャートを参照して説明する。
先ずハンドルの操舵によりトルクセンサ10より操舵トルクTがモータ電流指令値演算部33に入力されると共に、車速センサ12より車速Vも入力され(ステップS10)、モータ電流指令値Imが演算され(ステップS11)、モータ駆動回路37によりモータ20が駆動され、モータ電流検出値Isがモータ電流検出回路38で検出される(ステップS12)。
モータ電流異常検出部42はモータ電流指令値Im及びモータ電流検出値Isに基づいて下記(2)式により、電流検出系が異常か否かを判定する(ステップS13)。なお、(2)式における“A”は所定値である。

|Im−Is| > A ・・・(2)

上記(2)式が成立しない場合、つまり |Im−Is|≦Aの場合にはモータ電流検出値Isが正常であるので、内蔵のモータ電流検出値異常カウンタをクリアし(ステップS30)、更にモータ電流指令値Imが所定値D以上であるか否かを判定する(ステップS31)。モータ電流指令値Imが所定値D以上であれば内蔵している過熱保護カウンタのカウントダウン「−1」を行い(ステップS32)、正常なモータ電流検出値Isを過熱保護用電流Ih=Isとしてモータ電流指令値演算部33に入力し(ステップS33)、リターンする。また、上記ステップS31において、モータ電流指令値Imが所定値Dよりも小さい場合は、正常なモータ電流検出値Isを過熱保護用電流Ih=Isとしてモータ電流指令値演算部33に入力し(ステップS33)、リターンする。なお、この場合もモータ電流指令値Imは、操舵トルクT、車速V及びモータ電流検出値Isに基づいてモータ電流指令値Imが演算され、これによりアシストが行われる(過熱保護は含まない)。

一方、上記ステップS13において、前記(2)式が成立する場合、つまり |Im−Is|>Aの場合にはモータ電流検出値Isが異常であるので、モータ電流検出値異常カウンタをカウントアップ「+1」し(ステップS14)、モータ電流検出値異常カウンタの計数値が所定値B以上になっているか否かを判定する(ステップS15)。
上記ステップS15においてモータ電流検出値異常カウンタの計数値が所定値Bよりも小さい場合には、故障が未だ確定していない状態であるので過熱保護カウンタをカウントアップ「+1」し(ステップS16)、過熱保護カウンタの計数値が所定値C以上であるか否かを判定する(ステップS17)。過熱保護カウンタの計数値が所定値Cよりも小さい場合には、未だアシストを継続できると判断して上記ステップS33に移行して、アシストを継続する。
上記ステップS17において、過熱保護カウンタの計数値が所定値C以上と判定された場合には検出値異常信号DAを出力し、モータ電流推定値演算部41に入力する(ステップS18)。モータ電流推定値演算部41は更にモータ端子間電圧検出部39からモータ端子間電圧Vmtを入力し(ステップS19)、メモリに記憶されている最小保証温度時の抵抗値Rmを入力し(ステップS20)、下記(3)式でモータ電流推定値Ipを求める(ステップS22)。

Ip=Vmt/Rm ・・・(3)

上記(3)式で推定されたモータ電流推定値Ipは過熱保護用電流Ih=Ipとしてモータ電流指令値演算部33に入力され(ステップS23)、その後にリターンする。なお、この場合もモータ電流指令値Imは、操舵トルクT、車速V及びモータ電流検出値Isに基づいて演算され、これによりアシストが行われる(過熱保護は含まない)。
一方、上記ステップS15においてモータ電流検出値異常カウンタの計数値が所定値B以上の場合には、アシストを継続できないような電流検出系の故障と判定する。従って、モータ電流異常検出部42は回路故障信号CAを出力し(ステップS40)、モータ電流遮断部43を作動させてモータ電流を遮断させると共に(ステップS41)、ワーニングランプを点灯し(ステップS42)、更にリレーをオフし(ステップS43)、アシストを停止する(ステップS44)。
1 操向ハンドル
3 減速ギア
10 トルクセンサ
12 車速センサ
13 電源リレー
14 バッテリ
30 コントロールユニット
31 位相補償部
32 操舵補助指令値演算部
33 モータ電流指令値演算部
34 微分補償部
35 比例演算部
36 積分補償部
37 モータ駆動回路
38 モータ電流検出回路
39 モータ端子間電圧検出部
41 モータ電流推定値演算部
42 モータ電流異常検出部
43 モータ電流遮断部
44 モータ電流制限演算部

Claims (3)

  1. 操舵トルク及びモータ電流の検出値に基づいてモータ電流指令値を演算し、前記モータ電流指令値に基づき、モータ駆動回路によってモータを駆動し、操舵アシストを行う電動パワーステアリング装置の制御装置において、
    前記モータ電流を検出する電流検出部の異常を、前記モータ電流の前記検出値及び前記モータ電流指令値に基づいて、検出するモータ電流異常検出部と、
    前記電流検出部の前記異常が検出されたときにモータ電流推定値をモータ端子間電圧及び前記電動パワーステアリング装置の最小保証温度時の抵抗に基づいて推定するモータ電流推定値演算部とを具備し、
    前記電流検出部の前記異常が検出されたときには、前記モータ電流推定値を前記モータ電流の前記検出値の代わりに、過熱保護用電流として用いて、前記モータ及びコントロールユニットの過熱保護を行うことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記異常が所定時間継続したときに、前記モータ電流異常検出部が前記電流検出部の故障と判定する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記故障が判定されたとき、前記モータ電流を遮断して前記操舵アシストを停止する請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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