JP5251541B2 - 定電圧発生回路およびレギュレータ回路 - Google Patents

定電圧発生回路およびレギュレータ回路 Download PDF

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Description

本発明は、定電圧発生回路およびそれを利用したれレギュレータ回路に関する。
従来から、アナログ集積回路では、温度、電源電圧に依存しない一定の基準電圧が必要な場合、バンドギャップ回路と呼ばれる基準電圧回路(定電圧発生回路)が広く用いられている。デジタル回路との混載が容易なことから重要なCMOSアナログ集積回路においても、バンドギャップ回路は、安定な基準電圧回路として広く用いられてきた。
従来のバンドギャップ回路では、順バイアスされたpn接合の電位と、絶対温度(T)に比例(PTAT(Proportional To Absolute Temperature)と一般に称されている)する電圧を加算することで、温度に依存しない基準電圧を得る各種の回路が考案され実用に供されてきた。
順バイアスされたpn接合の電位は、pn接合の電位を1次式で近似すればあるいは1次式で近似できる範囲内では、絶対温度に対して負の線形依存性(CTAT(Complementary To Absolute Temperature)と称される)であることが知られている。この順バイアスされたpn接合の電位に(適切な)PTAT電圧を加算することで、ほぼ温度に依存しない基準電圧が得られることが知られている。
このような従来のバンドギャップ回路のなかで、最も標準的な回路を図1に示す。
図1において、Q1およびQ2はpnpバイポーラトランジスタ(以下pnpBJTと略す)を、R1、R2およびR3は抵抗(その抵抗値もR1、R2およびR3で示すものとする。)を、AMP1はオペアンプ回路を、GNDはGND端子を、Vbgrは出力(基準電位)を、NODE1、IMおよびIPは内部のノードを、示している。抵抗に添えられた値は、抵抗値の例を、BJTに添えられた数字は、BJTの相対的な面積の比を示す。
図1の従来回路の動作を簡単に説明する。
BJTのベース、エミッタ間電圧あるいは、pn接合の順方向電圧をVbeで表わすと、そのpn接合の順方向電圧と絶対温度Tの関係は、概略、式(1)となることが知られている。
Vbe=Veg−aT (1)
ここで、Vbe:pn接合の順方向電圧、Veg:シリコンのバンドギャップ電圧(約1.2V)、a:Vbeの温度依存性(約2mV/℃)、T:絶対温度である。aの値はバイアス電流により異なるが、実用領域で、概略2mV/℃程度となることが、知られている。
また、BJTのエミッタ電流IEと電圧Vbeの関係は、概略、式(2)となることが知られている。
IE=I0exp(qVbe/kT) (2)
ここで、IE:BJTのエミッタ電流あるいはダイオードの電流、I0:定数(面積に比例)、q:電子の電荷、k:ボルツマン定数である。
オペアンプAMP1による負帰還により、AMP1の電圧利得が十分大きい場合には、AMP1の入力IMとIPの電位が(ほぼ)等しくなって回路が安定する。このとき、図1に示すように、R1とR2の抵抗の値を、例えば1:10(100k:1M)に設定しておくと、Q1とQ2に流れる電流の大きさは、10:1となり、Q1に流れる電流を10Iで、Q2に流れる電流をIで表わす。Q1、Q2の下に添えられたI×10とIは、この電流の相対関係を示す。
仮に、Q2のエミッタ面積は、Q1のエミッタ面積の10倍とし(図1のQ1、Q2に添えられた×1、×10は、このエミッタ面積の相対関係を示す。)、Q1のベース、エミッタ間電圧をVbe1で、Q2のベース、エミッタ間電圧をVbe2で表わすと、式(2)より、式(3)と式(4)の関係が得られる。
10×I=I0exp(qVbe1/kT) (3)
I=10×I0exp(qVbe2/kT) (4)
式(4)および(5)からIを消去すると、式(5)が得られる。
100=exp(qVbe1/kT−qVbe2/kT) (5)
ここで、Vbe1−Vbe2=ΔVbeと表わすと、式(6)が得られる。
ΔVbe=(kT/q)ln(100) (6)
式(6)から、Q1とQ2のベース、エミッタ間電圧の差であるΔVbeは、Q1とQ2の電流密度比100の対数(ln(100))と熱電圧(kT/q)で表わされる。図1において、IPがVbe1であり、NODE1がVbe2であり、IMとIPが等しくなるので、このΔVbeが抵抗R3の両端の電位差になり、抵抗R2、R3には、ΔVbe/R3の電流が流れる。
従って、抵抗R2の両端の電位差VR2は、式(7)で表わされる。
VR2=ΔVbeR2/R3 (7)
上記のように、IMの電位はIPの電位、すなわちVbe1で等しくなるので、基準電圧Vbgrの電位は式(8)で表わされる。
Vbgr=Vbe1+ΔVbeR2/R3 (8)
式(1)に示したように、pn接合の順方向電圧Vbe1は、温度の上昇にともなって減少する負の温度依存性を持つ。一方、式(6)に示されるように、ΔVbeは温度に比例して大きくなる。従って、適切に定数を選ぶことで、Vbe1の変化分をΔVbeR2/R3で相殺することにより、基準電圧Vbgrの値が温度に依存しないように設計できる。そのときのBGROUTの値は、シリコンのバンドギャップ電圧に相当する約1.2V(1200mV)となる。
このように、図1の従来回路では、回路定数を適切に選ぶことで、温度に依存しないバンドギャップ電圧を比較的簡単な回路で発生することが可能となっていた。
図1の従来回路では、上で説明したように、比較的単純な回路で、基準電圧を発生できる利点があったが、一方、次に説明するような欠点もあった。
図2は、図1の従来回路の問題点を説明する図である。なお、以下の図において、符号は、特に断らない限り、対応するものとする。
図2において、IAMP1は理想オペアンプ回路を、VOFFはオペアンプのオフセット電圧を表わす等価電圧源を、IIMは理想オペアンプIAMP1の−側の入力端子を、示している。
図2では、図1の従来回路の問題点を説明するために、図1のAMP1を、理想オペアンプIAMP1と、等価オフセット電圧VOFFで示した。図2の回路の基本的な動作は図1の説明の通りであり、ここではオフセット電圧VOFFが出力Vbgrの電圧にどう影響するかを説明する。
CMOS回路で、バンドギャップ回路、とくに図1のような回路を構成する場合、オペアンプのオフセット電圧の影響は避けることができない。理想的には、図1のAMP1の入力電位IMとIPが等しい場合、AMP1の出力電位は、(例えば)電源電圧の1/2程度の電位となる。しかし実際の集積回路では、アンプを構成する素子の特性が完全に一致することはない。そのため、AMP1の出力電位が、(例えば)電源電圧の1/2程度の電位となる電位は、それぞれのアンプによって異なり、そのときの入力電位の差電位はオフセット電圧と呼ばれる。典型的なオフセット電圧は±10mV程度であることが知られている。
このような、現実のアンプの特性がバンドギャップ回路の出力電位に、どう影響するかを説明するために、図2では、図1のAMP1を、理想オペアンプIAMP1と、等価オフセット電圧VOFFを組み合わせて示している。理想オペアンプIAMP1のオフセット電圧は0mVとする。
図1の理想的な回路では、IMとIPの電位が一致する。一方、現実の回路では、仮想的な理想オペアンプ入力IIMとIPの電位が一致するので、IMと、IPの電位は、オフセット電圧VOFFに相当する電位に相当する値分だけずれる。簡単のために、理想状態で抵抗R3の両端に加わる電位差を式(9)で表わす。
VR3=ΔVbe (9)
図2の抵抗R3に加わる電位差VR3’は概略式(9’)で表わされる。
VR3’=ΔVbe+VOFF (9’)
ここで、VOFFはオフセット電圧VOFFの値を示すものとする。
抵抗R2の両端の電位差VR2’は、式(10)で表される。
VR2’=(ΔVbe+VOFF)R2/R3 (10)
したがって、Vbgrは式(11)で表わされる。
Vbgr=Vbe1+VOFF+(ΔVbe+VOFF)R2/R3 (11)
図2のようにR2/R3=5とすると、Vbgrの値は、理想値にオフセット電圧を(約)6倍した値を加えた値となる。
図1、図2の回路では、できるだけオペアンプのオフセット電圧の影響を小さくするために、Q1に対してQ2の面積を10倍に、さらに、Q1に流れる電流をQ2に流れる電流の10倍とした例を示している。これにより例えばR3の両端の電位差は、式(12)で表される。
ΔVbe=(kT/q)ln(100)=26mV×4.6=120mV (12)
式(12)に示されるように、120mVと比較的大きな値とできる。これによりVOFFの影響を比較的小さく抑えることが可能だが、この場合でも、約600mVのVbeにPTAT電圧を加算して1200mVのバンドギャップ電圧を得るためには、式(12)の値を5倍して、Vbe1に加算しなければならない。このため、オフセット電圧VOFFがある場合には(1+5)=6倍程度、VOFFの影響が増幅されて、Vbgrに影響する。図2に示したVbgrの式は、このオフセット電圧の影響を示している。
つまり、図1の回路は、比較的単純な回路構成で、バンドギャップ回路を構成できる利点をもってはいるが、オペアンプ回路のオフセット電圧により、達成される基準電圧Vbgrの精度が制限されるという限界を持っている。
この問題を解決するために、オフセットを相殺する出力を交互に行うように内部動作を切り換えるいわゆるチョッパ回路を導入したバンドギャップ回路(Chopper-stabilized BGR)が提案されている。
図3は、従来のチョッパ型バンドギャップ回路を示し、(A)はその構成を示し、(B)は回路における切換信号(スイッチ信号)および出力変化を示す。図3を参照して従来のチョッパ型バンドギャップ回路の動作原理を説明する。
図3において、SW1、SW2、SW3、SW4はスイッチを、IAMP2は理想オペアンプ回路を、NODE2およびNODE3は内部のノードを、10はスイッチ信号φ1、φ2を発生するスイッチ信号発生回路を、11はLPF(ローパスフィルタ)を、示す。スイッチSW1からSW4に添えられた信号名φ1、φ2はそれぞれのスイッチが閉じられる期間を示し、SW2、SW3はφ1がH(High、高レベル)の期間(以下φ1期間と呼ぶ)閉じられ、SW1、SW4はφ2がHの期間(以下φ2期間と呼ぶ)閉じられる。信号φ1、φ2のタイミングは、図3の(B)に示される。スイッチ信号発生回路は、例えばクロックからスイッチ信号φ1、φ2を発生することが可能であり、クロックとそれを反転した信号をスイッチ信号φ1、φ2として利用することも可能である。
図3の従来回路の動作を簡単に説明する。
図3の回路は、φ1がHの期間(φ1期間)は、図1および図2の回路と、同様に動作する。図1および図2で説明したように、(例えば)オフセット電圧VOFFが6倍されて、理想的なバンドギャップ出力に加算され、出力BGROUTに出力される。このときのBGROUTの値は、例えば、理想値(1200mV)+6×VOFFであるとする。
図3の回路では、SW1からSW4により、IM、IPとNODE2、NODE3の接続を入れ替えることで、BGROUTをφ2期間に、理想値(1200mV)−6×VOFFとする。このために、φ1期間では、IMはNODE2に、IPはNODE3に接続されていた状態を、φ2期間にIMをNODE3に、IPをNODE2に接続する。またφ2期間にもIAMP2による負帰還を実現するために、IAMP2の−入力は、φ1期間には反転入力として、φ2期間には非反転入力として動作するように回路を構成する。同様に、IAMP2の+入力は、φ1期間には非反転入力として、φ2期間には反転入力として動作するように回路を構成する。これにより、出力BGROUTの電位は、図3の(B)に示すように、φ1期間には、理想値(1200mV)+6×VOFFとなり、φ2期間には、理想値(1200mV)−6×VOFFとなり、φ1、φ2に同期して、変化する。
このクロックφ1、φ2に同期して変化するBGROUTの電位をLPF(ローパスフィルタ)11に入力し、その直流成分を取り出すと、オフセットVOFFに起因する誤差を含まない基準電圧を出力することができる。つまり、図3の回路はオフセットに起因する誤差を、φ1、φ2により交流成分に変換し、LPFにより誤差成分を取り除き、理想的な基準電圧出力を得る回路として働く。
図4は、図3のアンプ回路をトランジスタレベルでより詳細に示した図である。図4において、VDDは電源端子を、ND1、ND2、NG1、NG2は内部のノードを、PBIAS1はバイアス電位を、PM1からPM4はPMOSトランジスタを、NM1からNM3はNMOSトランジスタを、示している。スイッチSW1からSW8は、図3と同様に添えられた信号名φ1、φ2に応じて動作する。
SW1からSW4によりPM2、PM3のどちらか一方がIMに接続され、残りがIPに接続される。例えば、φ1期間には、PM2のゲートがIMに接続される。SW5が閉じて、NM1がダイオード接続の負荷となり、ND2がNM3のゲートNG2に接続される。φ2期間には、PM3のゲートがIMに接続され、SW6が閉じる。ND1がSW8によりNM3のゲートNG2に接続され、φ1期間、φ2期間のいずれにおいても負帰還ループが形成される。PM2、PM3、NM1、NM2で構成されるアンプの+側入力と−側入力が、φ1期間とφ2期間で入れ替わるので、オフセット電圧も、φ1期間とφ2期間で、ほぼ逆符号で等しい値となり、平均的には、オフセットのないアンプとして動作する。
この図3および図4に示すようなチョッパ回路を導入したバンドギャップ回路(Chopper-stabilized BGR)によりオペアンプのオフセット電圧に起因する誤差が低減されていた。
特開2007−299294号公報 特開平6−244656公報 特開2004−80581号公報 特許第3273786号公報 米国特許第6,462,612号
M. C. Weng et al. ," Low Cost CMOS On-Chip and Remote Temperature Sensors," IEICE Transactions on Electronics, Vol. E84-C, No. 4, pp.451-459, April 2001. (電子情報通信学会、英文論文誌) Y. S. Shyu et al. ," A 0.99 uA Operating Current Li-Ion Battery Protection IC ," IEICE Transactions on Electronics, Vol. E85-C, No. 5, pp.1211-1215, May 2002. (電子情報通信学会、英文論文誌)
上記のように、従来からチョッパ回路を利用してオペアンプのオフセット電圧による誤差を取り除いたBGR回路が提供されていた。
しかしながら、従来のチョッパ型BGR回路では、オペアンプのオフセット電圧による誤差を交流成分に変換し、LPF(ローパスフィルタ)により、交流成分を取り除くので、出力電圧のリプルを小さくするためには、時定数の大きなLPFが必要となる。つまり、容量Cと抵抗RでLPFを構成するので、C、Rの値ともに大きくなり、オフセット電圧を大きく見積もると、占有面積が増加するという問題があった。
オフセット電圧は、ある分布をもち、最大値を予測することは簡単ではなく、ある程度余裕をもって見積もる必要があり、そのためにLPFを必要以上に大きくするように設計していた。
実施形態の定電圧発生回路は、順バイアスされた第1のpn接合の電位であって、負の温度特性で変化する所定の第1電位と、第1電位と異なる電流密度で順バイアスした第2のpn接合と直列に接続された抵抗の一端の第2電位とを出力する基準電位発生部を利用する。開示の定電圧発生回路は、基準電位発生部の出力する第1電位および第2電位を2個の入力とし、第1動作期間に出力が前記出力線に接続される第1アンプ部と、第1電位および第2電位を2個の入力とし、第2動作期間に出力が出力線に接続される第2アンプ部と、を備える。第1動作期間と前記第2動作期間は交互に実行される。第1アンプ部は、第2動作期間において第1アンプ部のオフセット電圧を記憶し、第1動作期間において記憶したオフセット電圧分を相殺して第1電位と前記第2電位を等しくする出力を行う。第2アンプ部は、第1動作期間において第2アンプ部のオフセット電圧を記憶し、第2動作期間において記憶したオフセット電圧分を相殺して第1電位と第2電位を等しくする出力を行う。
このように、開示の定電圧発生回路は、チョッパ動作を行わずに、2個のアンプ部を用意して、その出力を切り換える。2個のアンプ部は、オフセットの記憶動作と、記憶したオフセット分補正した出力を交互に相補的に行う。
実施形態によれば、オフセット電圧に影響されずに一定電圧を発生する定電圧発生回路が、小さな占有面積で実現できる。
図1は、従来のバンドギャップ回路(BGR回路)の回路例を示す図である。 図2は、従来のバンドギャップ回路(BGR回路)のオフセット電圧と出力電圧の関係を説明する図である。 図3は、従来のチョッパ型バンドギャップ回路(BGR回路)の回路構成および動作信号を示す図である。 図4は、従来のチョッパ型バンドギャップ回路(BGR回路)の回路例である。 図5は、バンドギャップ回路(BGR回路)を使用した第1実施形態の定電圧発生回路の回路構成および動作信号を示す図である。 図6は、第1実施形態の定電圧発生回路の動作説明図である。 図7は、第1実施形態の定電圧発生回路の動作の説明図である。 図8は、第1実施形態の定電圧発生回路のより具体的な回路構成を示す図である。 図9は、従来のバンドギャップ回路(BGR回路)の温度と出力電圧、オフセット電圧の関係を説明する図である。 図10は、従来のバンドギャップ回路(BGR回路)の温度と出力電圧、オフセット電圧の関係の一例を示す図である。 図11は、第1実施形態の定電圧発生回路(BGR回路)の温度と出力電圧、オフセット電圧の関係を説明するための図である。 図12は、第1実施形態の定電圧発生回路の動作波形の例を示す図である。 図13は、第1実施形態の定電圧発生回路の動作波形の例を示す図である。 図14は、第1実施形態の定電圧発生回路の動作波形の例を示す図である。 図15は、第1実施形態の定電圧発生回路の温度と出力電圧、オフセット電圧の関係の一例を示す図である。 図16は、第1実施形態の定電圧発生回路の温度と出力電圧、オフセット電圧の関係の一例を示す図である。 図17は、第2実施形態の定電圧発生回路の回路構成を示す図である。 図18は、第2実施形態の定電圧発生回路の動作信号の例を示す図である。 図19は、第2実施形態の定電圧発生回路の変形例の回路構成を示す図である。 図20は、第2実施形態の定電圧発生回路の変形例の動作信号を示す図である。 図21は、第3実施形態の定電圧発生回路の回路構成を示す図である。 図22は、第3実施形態の定電圧発生回路の動作を説明する図である。 図23は、第3実施形態の定電圧発生回路の動作を説明する図である。 図24は、第3実施形態の定電圧発生回路の動作を説明する図である。 図25は、実施形態の定電圧発生回路を応用したレギュレータ回路を示す図である。
図5は、第1実施形態の定電圧発生回路の基本構成を示す図であり、(A)が回路構成を、(B)が回路における切換信号(スイッチ信号)を示す。また、図6および図7は、図5の回路の動作を説明するための、ある時刻での図5の回路の等価回路を示している。第1実施形態の定電圧発生回路も、バンドギャップ回路である。
図5に示すように、第1実施形態の定電圧発生回路は、出力信号BGROUTが印加される出力信号線(以下BGROUTと称する場合がある。)、出力信号線とGND端子との間に直列に接続された抵抗R1およびpnpバイポーラトランジスタ(BJT)Q1と、出力信号線とGND端子との間に直列に接続された抵抗R2、R3およびpnpバイポーラトランジスタ(BJT)Q2と、R1とQ1の接続ノードIPおよびR2とR3の接続ノードIMを入力とする第1アンプ部および第2アンプ部と、切り換え信号(スイッチ信号)をφ1およびφ2発生するスイッチ信号発生回路10と、出力信号BGROUTが入力されるローパスフィルタ(LPF)11と、を有する。
第1アンプ部は、+側入力がIPに接続されるCMOSの第1オペアンプAMPAZ1と、IMと内部ノードNDCAZ1との間に接続された第1スイッチSWAZ1と、IPとNDCAZ1との間に接続された第2スイッチSWAZ2と、NDCAZ1とAMPAZ1の−側入力(内部ノードOPIM1)の間に接続された容量CAZ1と、OPIM1とAMPAZ1の出力(OPO1)との間に接続された第3スイッチSWAZ3と、OPO1と出力信号線の間に接続された第4スイッチSWAZ4と、を有する。
第2アンプ部は、+側入力がIPに接続されるCMOSの第2オペアンプAMPAZ2と、IMと内部ノードNDCAZ2との間に接続された第5スイッチSWAZ5と、IPとNDCAZ2との間に接続された第6スイッチSWAZ6と、NDCAZ2とAMPAZ2の−側入力(内部ノードOPIM2)の間に接続された容量CAZ2と、OPIM2とAMPAZ2の出力(OPO2)との間に接続された第7スイッチSWAZ7と、OPO2と出力信号線の間に接続された第8スイッチSWAZ8と、を有する。言い換えれば、第1アンプ部と第2アンプ部は同様の構成を有する。
Q1およびQ2に添えられた数字は、BJTの相対的な面積の比の一例を示す。SWAZ1からSWAZ8に添えられた信号名φ1、φ2はそれぞれのスイッチが閉じられる期間を示し、それぞれの信号がH(High、高レベル)の期間閉じられ、それぞれの信号がL(Low、低レベル)の期間、開放されるものとする。図5のスイッチ信号φ1、φ2は、例えば、図3の信号φ1、φ2と同様なタイミングの信号である。
Q1、Q2、抵抗R1、R2およびR3を含む基準電位発生部の動作についてはすでに説明したので、説明は省略する。
図3および図4の従来回路では、CMOSアンプの入力を入れ替えることで、入れ替えの周波数を基本周波数として、オフセット電圧を交流信号に変換し、LPFで誤差成分を取り除くことで、理想的なバンドギャップ電圧を出力として取り出していた。
これに対して、図5の第1実施形態の回路では、CMOSアンプのオフセット電圧を容量CAZ1、CAZ2に記憶しておいて、この容量に蓄えた電圧を利用してオフセット電圧を相殺し、全体としてオフセット電圧が、ほぼゼロとなる理想アンプとなるよう回路を動作させる。
図5の回路は、φ1がH(High、高レベル)の期間(以下、φ1期間と呼ぶ)では、図6に示す回路と等価となる。φ1期間では、φ2はL(Low、低レベル)となっている。同様に、図5の回路は、φ2がH(High、高レベル)の期間(以下、φ2期間と呼ぶ)では、図7に示す回路と等価となる。φ2期間では、φ1はLとなっている。図6および図7は、図5の回路を動作に合わせて省略して示している。
φ1期間では、図5のスイッチSWAZ1、SWAZ4は閉じられている(ONとなっている)。また、SWAZ2、SWAZ3は開放(OFF)となっている。このため、図6に示すように、アンプAMPAZ1の出力OPO1は、BGROUTと同電位となる。また、AMPAZ1の−側入力OPIM1は、容量CAZ1だけが接続された状態となる。同時に、このφ1期間では、図5のスイッチSWAZ6、SWAZ7はONとなり、SWAZ5、SWAZ8はOFFとなっている。図6は、この状態を示している。
CMOSアンプAMPAZ2の出力はSWAZ7によりAMPAZ2の−側入力OPIM2に接続されている。また、SWAZ8がOFFなので、AMPAZ2の出力OPO2は、BGROUTから切り離されている。SWAZ5がOFFなので、容量CAZ2の一方のノードNDCAZ2の電位は、Q1のエミッタ電位IPとなっており、同時にIPの電位はAMPAZ2の+側入力電位ともなっている。
つまり、φ1期間には、CMOSアンプAMPAZ2の+側入力はIPの電位、−側入力の電位は、AMPAZ2の出力OPO2の電位となっている。CMOSアンプAMPAZ2の電圧利得が十分大きく、また、その入力換算オフセット電圧は、+側入力電圧に対して、−側入力の電位がVOFF大きいときに、出力電位OPO2が電源電圧の1/2程度となるような値であるとする。
図6のAZAMP2の接続は電圧フォロアとしてよく知られる接続となっている。AMPAZ2の+側入力電位がIPの電位なので、AMPAZ2の−側入力の電位は、IP+VOFF程度の電位とならないと、出力電位OPO2の電位は、電源電圧の1/2程度とならない。
図6のAZAMP2の接続は、OPIM2の電位が上昇すると、OPO2の電位が下がり、OPIM2の電位が下がり、OPIM2の電位が下がると、OPO2の電位が上昇し、OPIM2の電位が上がるような接続となっており、負帰還回路となっている。従って、CMOSアンプAMPAZ2の電圧利得が十分大きいと、OPIM2の電位は、IP+VOFF程度の電位となって安定する。
つまり、AMPAZ2の+側入力の電位IPに対して、OPIM2の電位はIP+オフセット電圧VOFF程度の電位となるので、容量CAZ2の両端の電位は、IPの電位と、IP+VOFFとなる。これにより、CAZ2には、+側入力IPと同じ電位をNDCAZ2に与えたときに、OPIM2の電位が、+側入力電位IP+オフセット電圧VOFFとなるような電荷が蓄えられる。あるいは、CAZ2の両端の電位差は、ほぼVOFFとなる。このCAZ2の電荷を利用して、AMPAZ2のオフセット電圧を相殺し、BGR回路を動作させることを以下に説明する。
φ1期間の後、φ2がHとなるφ2期間となったときの発明の回路の動作を説明する。φ2期間では、φ1はL(Low、低レベル)となっている。
φ2期間では、図5のSWAZ1、SWAZ4はOFF、SWAZ2、SWAZ3はONとなっている。また、SWAZ5、SWAZ8はON、SWAZ6、SWAZ7はOFFとなっている。
上記のように、図5の回路は、φ2期間図7の回路と等価となる。SWAZ8がONなので、AMPAZ2の出力OPO2と、BGROUTは同電位となる。SWAZ6がOFF、SWAZ5がONなので、CAZ2の一端、NDCAZ2はIMに接続される。SWAZ7がOFFなので、OPIM2にはCAZ2しか接続されていない。また、φ2期間の前の期間、φ1期間で、CAZ2にはオフセット電圧VOFFが記憶されている。
図6で説明したように、CAZ2の一端、図5のNDCAZ2の電位と、AMPAZ2の+側入力IPの電位が等しくなったときに、AMPAZ2の−側入力OPIM2の電位が、+側入力電位IP+VOFFの電位となるような電荷がCAZ2に蓄えられている。VOFFは、例えば、+の値であるとして図6の説明を行ったが、VOFFの符号がマイナスであっても、図6の回路動作に影響はなく、結局、OPIM2とAMPAZ2の+側入力IPの電位差がオフセット電圧となるような電荷が、CAZ2に蓄えられ、CAZ2の両端の電位差は、オフセット電圧となる。図5のNDCAZ2の電位と、AMPAZ2の+側入力IPの電位が等しくなったときに、AMPAZ2の−側入力OPIM2の電位は、+側入力電位IP+オフセット電圧VOFFの電位となる。
このため、図7のCAZ2とAMPAZ2は、IM、IPから見たとき、オフセット電圧がほぼゼロとなる理想オペアンプとほぼ等価な回路として動作する。その理由は、OPIM2の電位は、ほぼ、IP+VOFFの電位となり、IMの電位はIPとなって、バンドギャップ回路の帰還動作が安定するからである。IMの電位がほぼIPに等しいとすると、OPIM2の電位は、IP+VOFFとなる。
AMPAZ2自体はオフセット電圧VOFF分OPIM2の電位が+側電位IPより高い電位とならないと、OPO2の電位が電源電圧の中間程度の電位とならないが、CAZ2の両端の電位差がVOFFなので、IMとIPの電位はほぼ等しい点で、この条件、OPIM2の電位がIP+VOFFとなる条件、が満たされ、図7のバンドギャップ回路は安定する。
つまり、φ1期間にCAZ2にAMPAZ2のオフセット電圧を記憶しておくことで、φ2期間では、IM、IPから見たオフセット電圧をほぼゼロとでき、BGROUTの電位は、従来回路で説明した、理想的な値とほぼ同じとできる。実際には、AMPAZ2の電圧利得は無限大ではなく有限なので、その効果により、CAZ2に記憶するオフセット電圧は、AMPAZ2と完全に一致はしないが、その差が非常に小さい。
φ2期間のAMPAZ1について説明する。SWAZ4はOFFなので、AMPAZ1の出力OPO1はBGROUTから切り離されている。また、SWAZ3がONなので、AMPAZ1の出力OPO1は、AMPAZ1の−側入力OPIM1の電位はOPO1と同電位となる。SWAZ1がOFF、SWAZ2がONなので、AMPAZ1の+側入力の電位はIP、CAZ1のスイッチ側のノードNDCAZ1の電位もIPとなる。図6でAMPAZ2のオフセット電圧をCAZ2に記憶することを説明したが、全く同じ動作が、AMPAZ1については、φ2期間に行われる。
つまり、φ1期間では、AMPAZ2のオフセット電圧に相当する電荷がCAZ2に蓄えられ、CAZ2の両端の電位差がAMPAZ2のオフセット電圧と等しくなる。同様に、φ2期間では、AMPAZ1のオフセット電圧に相当する電荷がCAZ1に蓄えられ、CAZ1の両端の電位差は、AMPAZ1のオフセット電圧と等しくなる。
φ1期間で、AMPAZ2のオフセット電圧をCAZ2に記憶し、φ2期間で、AMPAZ2とCAZ2を使用してバンドギャップ電圧BGROUTを発生する。φ2期間で、AMPAZ1のオフセット電圧をCAZ1に記憶し、φ1期間で、CAZ1とAMPAZ1を使用してバンドギャップ電圧BGROUTを発生する。φ1期間と、φ2期間を交互に繰り返すことで、常に、オフセット電圧を相殺されたアンプを使用してBGROUTを発生することが可能となる。
このように、図3および図4の従来回路と異なり、第1実施形態の回路では、BGROUTには、オフセット電圧誤差は交流に変換されて出力されない。しかしながら、φ1期間とφ2期間の切り替え時にBGROUTに、切り替わり時のグリッチが発生する。このグリッチを除去する目的で、BGROUTの電位をLPFに入力し、平滑化して、バンドギャップ電圧の理想値を得る。
以上、図5から図7を用いて、第1実施形態の定電圧発生回路(バンドギャップ回路:BGR回路)の基本的な動作、考え方を説明した。
図8は、図5に示した第1実施形態のBGR回路において、第1オペアンプAMPAZ1および第2オペアンプAMPAZ2、およびLPF11の構成をトランジスタレベルでより詳細に示した図である。第1実施形態のBGR回路は、例えば、図8のような構成で実現することができる。
図8に示すように、第1オペアンプAMPAZ1は、PMOSトランジスタPM1A、PM2A、PM3AおよびPM4Aと、NMOSトランジスタNM1A、NM2AおよびNM3Aと、2個の容量CC1AおよびCC2Aと、2個のスイッチSWC1AおよびSWC2Aと、を有する。同様に、第2オペアンプAMPAZ2は、PMOSトランジスタPM1B、PM2B、PM3BおよびPM4Bと、NMOSトランジスタNM1B、NM2BおよびNM3Bと、2個の容量CC1BおよびCC2Bと、2個のスイッチSWC1BおよびSWC2Bと、を有する。図示のように、第1オペアンプAMPAZ1と第2オペアンプAMPAZ2は、同一の構成を有する。さらに、LPF11は、抵抗RLPF1と、容量CLPF1と、を有する。PBIAS1は外部から印加されるオペアンプのバイアス電位を示す。NG1A、NG2A、NG1BおよびNG2Bは内部のノードを示す。以下、特に断らない限り、Rで始まる素子名は抵抗を、PMで始まる素子名はPMOSトランジスタを、NMで始まる素子名はNMOSトランジスタを、Cで始まる素子名は容量を、SWで始まる素子名はスイッチを、表わしているものとする。
AMPAZ1、AMPAZ2をトランジスタで表現した部分自体は一般的なCMOS増幅回路なので、これらの説明は省略する。
図8の回路が、一般のCMOSアンプと異なる点は、位相補償容量CC1A、CC2A、CC1B、CC2Bと、これらを接続するためのスイッチSWC1A、SWC2A、SWC1B、SWC2Bであり、この位相補償容量について以下に説明する。
既に、図5の説明で述べたように、AMPAZ1、AMPAZ2は、オフセット記憶(以下、オートゼロ(auto-zero)動作とも呼ぶ)、BGRの帰還アンプ動作を、それぞれ交互に繰り返し、一方がオフセットを記憶している期間に、もう一方がBGRの帰還アンプとして働き、BGROUTにバンドギャップ電圧を出力する。
BGR回路の帰還アンプとして使用する場合のCMOSアンプの目的は、図8のIPとIMの電位が一致するようにBGROUTの電位を帰還制御することにある。このため、オートゼロ動作でオフセットを記憶するときのPM3Aのゲート入力はIPとなっている。
入力電位が異なると、オフセット電圧も異なることが有り得るので、最終的にアンプとして使用する電位でのオフセット電圧をCAZ1、CAZ2に記憶しておく必要があり、図5、図8のような回路構成となっている。
ところで、BGRの帰還アンプとして使用しているときの、例えば、AMPAZ1の出力OPO1の電位は1.2Vとなっている。一方、オートゼロ期間のAMPAZ1の出力OPO1の電位は、IPの電位程度となり、約0.6Vとなる。また、オートゼロ期間、BGRの帰還アンプとして使用している期間、ともにAMPAZ1は負帰還回路を構成するので、位相補償が必要となる。一般に、位相補償は、例えば、ミラー容量によりドミナントポールを作ることで、帰還回路を安定とするので、位相補償しない場合に比べ、帯域が小さくなる。このため、オートゼロ期間、BGRの帰還アンプとして使用している期間で、AMPAZ1の出力OPO1の電位を変化させなければならないが、その電位を高速に変化させることが難しい。
この問題を解決し、かつ負帰還回路の安定性を確保するために、図8の回路では、オートゼロ期間、BGRの帰還アンプとして使用している期間、それぞれに専用の位相補償容量CC1A、CC2Aを用意する。例えば、AMPAZ1については、φ2期間に、CAZ1にオフセット電圧を記憶する。このときのOPO1の電位は、約0.6Vとなり、SWC1AがONとなって、CC1Aが位相補償容量となる。
φ1期間では、AMPAZ1はBGRの帰還アンプとなり、OPO1の電位は、1.2Vとなる。このときには、SWC2AがONとなり(SWC1AはOFFとなる)、CC2Aが位相補償容量となる。このように、φ1期間、φ2期間、それぞれの位相容量を用意し、切り替えて使用することで、OPO1の電位を変化させるために、ミラー容量CC1A、CC2Aを充放電する必要がなくなる。この結果、OPO1の電位を、0.6Vから1.2V、1.2Vから0.6Vに変化させるのに要する時間を短縮することが可能となる。
φ1期間の終わりにCC2AはSWC2AがOFFとなるので、φ1期間のNG2AとOPO1の電位差を記憶している。φ2期間の終わりにCC1AはSWC1AがOFFとなるので、φ2期間のNG2AとOPO1の電位差を記憶している。これを切り替えて使用することで、ミラー容量CC1A、CC2Aの充放電による電位変動を最小限に抑えることができる。
以上、AMPAZ1を例にCC1A、CC2Aを用意する効果を説明したが、AMPAZ2についても同様の動作となることはいうまでもない。このように位相補償容量を、オートゼロ期間、BGRの帰還アンプとして使用している期間、それぞれに専用に用意し、切り替えて使用することで、アンプ出力の電位変化に要する時間を短縮できる効果が得られる。この結果、BGROUTの電位が変動する期間を短くでき、LPF(RLPF1、CLPF1)のサイズを小さくしてもVbgrの電位の変動幅を小さくできる。
図9は、図5、図8の第1実施形態の回路の効果を示すために、図1の従来回路の出力電圧Vbgrと温度、オフセット電圧の関係を求めるために示している。図9の回路は、図1、図2の従来回路をトランジスタレベルで表現し、アンプのオフセット電圧をVOFFで表わしている。トランジスタで構成されたアンプ(PM2、PM3、NM1、NM2などで構成される増幅回路)の(ランダム)オフセット電圧はゼロとし、VOFFで実際のアンプのオフセット電圧を表現するものとする。
図9の回路は、図2の回路図のアンプをトランジスタで表現しており、CC1が位相補償容量として働く。図9のCMOSアンプ自体の構成は、図8の回路と同じであり、PM1からPM4、NM1からNM3で構成される理想アンプと、オフセット電圧VOFFで現実のアンプを表現している。他の動作は、図8までの説明と重複するので、省略する。
図10は、図9の従来回路のバンドギャップ電圧Vbgrと温度、オフセット電圧VOFFの関係を示している。図10の縦軸は、図9の回路のVbgrの電圧を、横軸は温度を示している。オフセット電圧を、パラメータとしてVOFFが10mVの場合、0mVの場合、−10mVの場合を示している。従来回路の説明で、述べたように、図9の回路はオフセット電圧により、出力電圧Vbgrが大きく変動する。理想的な、オフセット電圧がゼロの場合は、Vbgrの電位は、温度によらず、約1.2Vとなるが、オフセット電圧が+10mVの場合は、Vbgrが大きくなり、オフセット電圧が−10mVの場合は、Vbgrが小さくなる。図9では、オフセット電圧を理想電圧源VOFFで与えて、VOFFとVbgrの関係を、図10に示したが、オフセット電圧自体が温度によって、変化する場合もあるので、その出力電圧と、温度の関係も図10に示すより実際は複雑となり、電圧精度を確保することが難しいことが分かる。
図11は、図5、図8の第1実施形態の回路の出力電圧Vbgrと温度、オフセット電圧の関係を求めるために示した回路図となっている。図11では、AMPAZ1と、AMPAZ2を理想アンプIAMPAZ1、IAMPAZ2とオフセット電圧VOFF1、VOFF2の組み合わせとして表わしている。IAMPAZ1、IAMPAZ2の詳細な回路は図8と同じとする。図11の回路で、VOFF1、VOFF2の値がゼロの場合と、ゼロではない場合のVbgrを求めて、図8の発明の回路の効果を示す。
オフセット電圧をVOFF1、VOFF2として表現した関係上、理想アンプIAMPAZ1、IAMPAZ2のマイナス側の入力をOPIIM1、OPIIM2として示している。回路の動作自体は、図5の回路、図8の回路と同じなので、動作の詳細な説明は省略し、図12以降の、図11の回路の動作波形の例を説明する。
図12はオフセット電圧VOFF1、VOFF2がゼロの場合の各部の波形の例を示している。図12の(A)がIAMPAZ1の出力OPO1を、図12の(B)がIAMPAZ2の出力OPO2を示している。図12の(C)はIM、図12の(D)はIPの電位の波形を示している。それぞれ、横軸が時間、縦軸が電位を表わしている。特に断らない限り、波形図は、横軸が時間、縦軸が電圧で表わされているものとする。OPO1とOPO2の電位は1.2Vと0.6V程度の電位(0.66V)を交互に繰り返し、OPO1が1.2Vのときは、OPO2が0.66Vとなり、OPO1が0.66Vのときは、OPO2が1.2Vとなっている。これは、オートゼロ期間、BGRの帰還アンプとして使用している期間を繰り返すためであることは、図8で説明した。
図12の(C)および図12の(D)から分かるように、IM、IPの電位は、Q1のエミッタ電位、0.66V程度の電位となり、IPとIMがほぼ等しい電位となっている。これはIMとIPが等しい電位となるように帰還制御するバンドギャップ回路の動作を示している。
図13は、同じ時間軸でみた、OPIM1、OPIM2、BGROUT、Vbgrの電位の波形の例となっている。図12同様、オフセット電圧VOFF1、VOFF2はゼロとなっている。図13の(A)はOPIM1、図13の(B)はOPIM2、図13の(C)はBGROUT、図13の(D)はVbgrの電位を示している。
OPIM1、OPIM2はオフセット電圧を含めた、アンプのマイナス側入力に相当する。図13の例では、オフセット電圧がゼロなので、OPIM1、OPIM2の電位はほぼIMの電位と等しい電位となる。図12の(A)および図12の(B)に示した、OPO1、OPO2の電位の1.2Vの部分をスイッチで取り出してきた電位がBGROUTの電位となる。図13の(C)に示すように、切り替わり時にBGROUTの電位が1.18V程度まで低下している。このグリッチをLPFで平滑化して図13の(D)のVbgrが得られる。グリッチにより、平滑化した後の電位も、多少1.2Vより低い電位となっているが、図5、図8の説明で述べたように動作していることが分かる。
図14は、図11のVOFF1を+10mV、VOFF2を−10mVとしたときの各部の波形の例を示している。図14の(A)はIM、図14の(B)はIP、図14の(C)はOPIM1、図14の(D)はOPIM2の波形を示している。
VOFF1、VOFF2がゼロでない場合でも、発明の回路では、IPとIMの電位はほぼ等しく、オートゼロ(auto-zero)(オフセット補償)の効果が得られていることが、図14の(A)、図14の(B)から分かる。一方VOFF1を、+10mVとしたので、図13の(A)に対して、図14の(C)では、OPIM1の電位が10mV高くなっている。この電位差がCAZ1に記憶されることで、オフセット電圧があっても、IPとIMを等しく制御することが可能となっている。
同様に、図14の(D)のOPIM2は、図13の(B)の電位より、10mV低い電位となっている。これは、VOFF2を−10mVとしたためである。VOFF2のオフセット電位がCAZ2に記憶されているので、OPIM2とIPの電位は一致しなくとも、IM、IPからみた実効のオフセット電圧をゼロとでき、IPとIMを一致させる理想アンプに近い制御が可能となっている。
以上、図5、図8の回路の動作を、図11に示すオフセット電圧も含めて、波形図を用いて説明した。波形図に示すように、有限のオフセット電圧が存在しても、容量に、このオフセット電圧を記憶し、オートゼロ後に、帰還アンプとして使用することで、オフセット電圧に依存せず、BGR電圧を出力する動作が実現できる。
図15は、図11の回路で、オフセット電圧VOFF1、VOFF2をゼロとした場合のVbgrと温度の関係を示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表わしている。温度をパラメータとしてVbgrの電位を示した。LPFで平滑化しきれていないVbgrの電位変動が数mVあるが、−40℃から125℃まで(−40℃、0℃、25℃、75℃、125℃)、温度を変化させても、ほぼ一定のVbgrが得られており、バンドギャップ回路として動作していることがわかる。また図10と同様に、温度上昇に対して、上に凸な特性が得られていることも分かる。
図16は、図11において、VOFF1を+10mV、VOFF2を−10mVとしたときのVbgrと温度の関係を示している。図15と同様、横軸は時間、縦軸は電圧を表わしている。温度をパラメータとしてVbgrの電位を示している。図16と図15を比べることで、オフセット電圧に依存せず、ほぼ同じ特性、電圧波形が得られていることが分かる(温度上昇にともなって、Vbgrの電位がいったん上昇し、さらに温度が上がるとVbgrの電位が低くなる。BGR回路はこのような特性を示すことが多い)。
このように、本発明により、従来のチョッパ型BGR回路と異なり、オフセット電圧に依存しないVbgr波形が得られる。このため、オフセット電圧に依存せずLPFを最適に設計することが可能となる効果が得られる。
以上説明した第1実施形態の定電圧発生回路の特徴は、以下のとおりである。
(1)1つのアンプを、チョッパ動作させるのではなく、2つのアンプを用意する。
(2)1つのアンプをオートゼロ動作させて(図6のAMPAZ2)、入力換算オフセットを容量(図6、CAZ2)に記憶する。オフセット電圧を記憶させた後、BGRの帰還アンプとして使用する(図7、AMPAZ2)。BGRの帰還アンプとして使用しているときには、容量(CAZ2)に記憶した電圧で、アンプのオフセット電圧を相殺する。
(3)2つのアンプの1つはBGRの帰還アンプ(図7、AMPAZ2)として使用し、この期間を利用して、もう1つのアンプ(AMPAZ1)のオフセットを記憶するオートゼロ動作を行う。すなわち、2つのアンプを交互に帰還アンプとして使用する。オフセットを相殺したアンプを交互に使用することで、オフセット電圧誤差を含まないバンドギャップ電圧を取り出すことができる。
(4)アンプ切り替えの高速化のために、1つのアンプあたり、2つの位相補償容量を用意する(図8)。2つの位相補償容量(CC1A、CC1B)を、オフセットを記憶する期間と、BGRの帰還アンプとして使用する期間で切り替えて使用する。
従来の図3のような構成のチョッパ型BGRでは、出力電圧に、例えば、アンプのオフセット電圧の6倍の誤差電圧が交流信号として加算されてしまう。交流信号の信号振幅はオフセット電圧の例えば6倍程度となり、オフセット電圧の最大値を予測して、その交流信号を十分減衰させるようにLPFを設計する必要があった。
一方、図5、図6、図7の構成では、オフセット電圧に起因する誤差電圧は、交流成分として、出力BGROUTに現れない。LPFの目的は、アンプ切り替え時の出力のグリッチ成分の除去となる。グリッチ成分は、アンプのオフセット電圧に依存しないので、アンプのオフセット電圧に依存せずLPFを設計できる。
図17は、第2実施形態の定電圧発生回路の基本構成を示す図である。
図17の回路と、図5および図8の回路との違いは、スイッチSWLPF1およびスイッチ信号発生回路10が信号φ3を発生することだけなので、異なることについてのみ説明する。SWLPF1は、後で説明するφ3で制御されるものとする。
図5、図8、図11および図12で説明したように、OPO1、OPO2の電位は、IPの電位と、バンドギャップ電位1.2Vの電位を交互に繰り返す。この切り替え時のグリッチがBGROUTにあらわれ、これをLPFで平滑化している。OPO1の電位が0.6Vから1.2Vに変化する場合、SWAZ4がONとなって、AMPAZ1は、BGR回路の帰還ループの中に組み込まれた状態とならなければならない。つまり、SWAZ4をONとした後の時刻で、初めて、OPO1の電位はIPの電位0.6Vから1.2Vに変化を始める。図8に示すように、位相補償容量を2つ用意して、切り替えて使用することで、この過渡期間を短縮することはできるが、原理的に、この過渡状態の期間をゼロとはできない。
そこで、図17の発明の回路では、SWLPF1を用意して、OPO1の過渡期間、OPO2の過渡期間はLPF(RLPF1、CLPF1)とBGROUTを切り離す。このように、SWLPF1を用意して、BGROUTの電位変動が大きい、グリッチが発生している期間を、LPFとBGROUTを切り離すことで、Vbgrの電位変動をより抑制することができる。これにより、LPFに使用する容量のサイズを削減できる。
図18は、図17の制御信号の一例を示している。すでに説明したように、φ1がHの期間(φ1期間)、φ2がHの期間(φ2期間)を交互に繰り返す。φ1期間のはじめの期間に、AMPAZ1が、オートゼロ動作から、BGR動作に切り替わる。また、φ2期間のはじめの期間に、AMPAZ2が、オートゼロ動作から、BGR動作に切り替わる。この切り替わり時刻にOPO1、OPO2が0.6V程度の電位から1.2Vの電位に変化し、BGROUTのグリッチとなる。SWLPF1はφ3がHの期間ONとなる。φ3は、φ1期間のはじめの期間と、φ2期間のはじめの期間はLとなるように制御する。このような制御により、BGROUTの電位変化の大きい時刻には、BGROUTとVbgrを切り離すことが可能となる。Vbgrの電位自体は、容量CLPF1で、φ3がLの期間も保持される。
図19は、図17の第2実施形態の変形例の回路構成を示す図である。図19の回路は、図8の回路と、一部を除いてほぼ同じ構成となっている。重複する説明は避けて、図19の発明の回路が、図8の回路と異なる部分を説明する。
図19では、図17と同様、SWLPF1が用意されていること、スイッチの一部の動作タイミングが異なることおよびスイッチ信号発生回路10がφ1D、φ2Dを発生することが、図8の回路と異なる。SWLPF1の働きは、図17のSWLPF1と同様である。
また、図8では、各部のスイッチSWAZ1からSWAZ8、SWC1A、SWC2A、SWC1B、SWC2Bなどの制御信号は、φ1、φ2として説明した。動作の概略は、図8で説明した通りだが、これらスイッチの制御タイミングは各種の変形が可能で、図19はこれらスイッチの制御タイミングの他の一例となっている。対応関係をわかりやすくするために、スイッチの名称は、図19と図8で同じとしたが、図19では、スイッチに添えられた信号名が図8と一部、異なっている。また、これら制御信号、φ1、φ1D、φ2、φ2Dなどのタイミングの一例を図20に示している。
図19の回路では、SWAZ1のタイミングは、φ1Dとしている。また、SWAZ2は、φ2ではなく、φ2Dとした。SWC1Aのタイミングもφ2Dに変更されている。SWAZ5のタイミングはφ2Dに、SWAZ6のタイミングはφ1Dに、SWC1Bのタイミングはφ1Dに変更になっている。
図20に示すように、φ1とφ1Dのタイミングの違い、φ2とφ2Dの違いも小さく、図8で説明した回路動作から大幅に動作が変更されているわけではないが、このような信号タイミングとする理由を以下、説明する。
φ1Dは、φ1に比べて、立ち下りだけが遅れた信号となっているものとする。また同様に、φ2Dは、φ2に対して、立ち下りだけが遅れた信号となっているものとする。φ1Dとφ2DのHの期間はオーバーラップしないものとする。SWAZ6のタイミングをφ1D、SWAZ7のタイミングをφ1、SWC1Bのタイミングをφ1Dとする理由を説明する。
AMPAZ2のSWAZ6のタイミングは、φ1Dとしている。一方、SWAZ7のタイミングはφ1としている。つまり、SWAZ6がOFFとなる前の時刻に、SWAZ7がOFFとなる。これにより、NDCAZ2をSWAZ6によりIPに固定した状態で、SWAZ7をOFFとできる。これにより、CAZ2の一方のノードOPIM2がフローティングとなるので、SWAZ6の影響を受けずに、オフセット電圧を、正確にCAZ2に記憶することができる。SWC1Bのタイミングをφ1Dとして、SWAZ7の変化より後にOFFするのも同じ理由である。
AMPAZ1では、φ1、φ1Dとφ2、φ2Dの関係がAMPAZ2と入れ替わるが、SWAZ3だけをφ2とし、SWC1A、SWAZ2をφ2Dとしているのは、同様に、CAZ1に記憶するオフセット電圧が正確であるためである。
一方、AMPAZ1では、SWAZ4、SWC2Aのタイミングが、φ1、SWAZ1のタイミングがφ1Dとなっている。これは、CC2Aに蓄える電荷が正確なためである。SWAZ4とSWC2Aが、同時にOFFし、この時点では、SWAZ1はONの状態となっている。このため、BGRの帰還ループを切り離し、BGROUTをフローティングにするのと同時にCC2AのスイッチをOFFとして、BGROUTが定常状態にあるときの電荷をCC2Aに蓄えている。SWAZ1をOFFすることによる影響がCC2Aの電荷に及ばないので、次にCC2Aを選択したときの、CC2Aの充放電電荷を極力小さくし、処理を高速化する。AMPAZ2に関するスイッチのφ2とφ2Dの関係も同様となる。
このように、基本的なタイミングは図8で説明した通りだが、実際の詳細なスイッチのタイミングは各種の変形が可能である。
図20の説明を続ける。図19で説明したように、φ1、φ1Dとφ2、φ2Dを使用したので、φ3のタイミングは、φ1、φ1Dおよびφ2、φ2Dの立ち上がりの時刻にLPFとBGROUTが切り離されるように設定すればよい。図20の波形図では、φ3の立ち下り時刻を、φ1、φ1D、φ2、φ2Dの立ち上がり時刻より早い時刻とし、確実にBGROUTのグリッチがVbgrに伝達しないことを意図したタイミング例を示した。φ1、φ1D、φ2、φ2Dの立ち上がり時刻の後、しばらくの間φ3をLとし、BGROUTの電位が安定するのを待って、SWLPF1をONとし、BGROUTをLPFに接続する。φ3のタイミングについても、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、調整が可能である。
図21は、第3実施形態の定電圧回路の構成を示す図である。図21の回路と、図17の回路の違いは、スイッチSWPOCTL1だけなので、この部分の働きを説明する。
スイッチSWPOCTL1は、電源投入時にCAZ1の両端の電位差をゼロに初期化して、電源立ち上がり時でも、Vbgrに、ある程度の精度のバンドギャップ電圧が得られるよう制御する素子として働く。図21の回路では、電源投入時に、φ1はH、φ2はLとなっているものとする(φ1はH、φ2はLとなるよう制御されているものとする、φ1が添えられたスイッチはφ1がHの期間ONとなり、φ2が添えられたスイッチはφ2がHの期間ONとなるものとする)。またφ3も、電源投入時には、Hとなるよう制御されているものとする。SWPOCTL1の制御信号POCTLは電源投入直後にHとなり、クロックφ2がHとなるときにLになるよう制御されるものとする。
図5の回路、図8の回路を例に発明のバンドギャップ回路の考え方を説明してきた。2つのクロック、φ1、φ2を用いて、オートゼロ動作、バンドギャップ回路の帰還アンプ動作を交互に繰り返す2つのアンプを組み合わせて使用することを説明した。ところが、電源投入時あるいは電源投入直後には、クロックφ1、φ2を安定して供給できない問題がある。電源電圧がゼロであれば、当然、クロックを供給すべき発振回路も停止しており、電源投入後であっても、発振回路が安定したクロックを供給できるようになるまでは、ある有限の時間がかかるからである。
このような電源投入時、あるいは電源投入直後であっても、電圧精度は高くなくても、ある程度の電圧精度のバンドギャップ電圧を出力することが望ましい場合がある。例えば、発明のBGR回路を使用して、レギュレータ回路を構成するような場合、電源投入直後であっても、例えば、MCU内部の回路に電源電圧を、できるだけ早い時刻に、供給することが望ましい。このようなレギュレータ回路に使用することを想定したとき、図21の回路のような構成が望ましい。
図21の回路は、電源投入時あるいは、電源投入直後に、クロック(制御信号)φ1、φ2が安定して供給されなくても、従来の図1の回路と同様に動作させることで、できるだけ早い時刻に、バンドギャップ電圧を出力可能にする。そして、例えば、レギュレータ回路で、内部回路用の電圧を供給し、クロックφ1、φ2を供給できるようになった時点で、図5、図8の回路のオートゼロ動作、バンドギャップ回路の帰還アンプ動作を交互に繰り返す動作を開始する。これにより、より電圧精度の高いバンドギャップ電圧を供給可能な動作モードに切り替わる。
図22を用いて、図21の第3実施形態の回路の電源投入時の制御、状態を説明する。電源投入時にφ1はHとなっているので、SWAZ1はONとなっている。またSWAZ4もONとなっている。電源投入時にφ2はLとなっているので、SWAZ2はOFFとなっている。また、SWAZ3はOFFとなっている。
同様に、SWAZ5はOFF、SWAZ6はON、SWAZ7はON、SWAZ8はOFFとなっている。電源投入時にφ1をH、φ2をLとしておくと、SWAZ1からSWAZ8の状態は、図8、図5の回路のφ1期間と同じとなる。
通常動作時には、φ1期間には、CAZ1に記憶した電位差に基づいて、OPIM1に電位を与え、AMPAZ1のオフセット電圧を相殺する。ところが、電源投入時に、CAZ1の電荷、両端の電位差の値がゼロなのか、あるいは別のある値になっているのかは、電源投入の波形にも依存し、その値は一意に定まっていない。このため、CAZ1を経由してAMPAZ1の入力OPIM1に電位を与えると、OPO1の値が意図した値に定まる保証がない。極端な例では、実際のオフセット電圧が+10mV程度なのに、CAZ1の電位差が0.5VV程度となってしまう可能性もあり、このような例では、OPO1の電位はバンドギャップ電圧から大きくずれてしまう。この問題を解決するために、図21の回路では、SWPOCTL1を用意して、電源投入時に、SWPOCTL1をONとし、クロック(制御信号)φ1、φ2が供給され始めるまで、ONを保つ。
このような回路と制御を採用することで、AMPAZ1の−側入力OPIM1はSWPOCTL1と、SWAZ1により、IMに接続され、直流的にIMとOPIM1が接続される。AMPAZ1のオフセット電圧は、CAZ1によりキャンセルされないが、図1の従来回路と同様に動作し、図1の回路と同様の電圧精度でバンドギャップ電圧を出力することが可能となる。これにより、クロックφ1、φ2が供給される以前の早い時刻からバンドギャップ電圧を出力して、レギュレータ回路を動作させることができる効果が得られる。
図22は、図21の回路の電源投入時の等価回路を示している。AMPAZ1の−側入力OPIM1は、SWPOCTL1により、IMに接続される(SWAZ1はONとなっている。)。また、SWPOCTL1の制御信号POCTLは、電源投入時に、H、クロック(制御信号)φ1、φ2が供給され始めるまで、Hを保つ。SWLPF1も電源投入時にONとなるよう制御しておくことで、Vbgrには、バンドギャップ電圧が出力される。
図22では、AMPAZ2はオートゼロ動作の状態となっているように示した。図22のように、電源投入時の状態を制御しておけば、クロックの供給が可能になった時点で、すぐに、φ2期間に移行できる。あるいは、電源投入時には、AMPAZ2のスイッチの状態を図22と同じとしておいて、AMPAZ2だけをパワーダウン状態としておいてもかまわない。電源が立ち上がった後、AMPAZ2を動作させ、その後、φ2期間、φ1期間を繰り返すようにしてもよい。
図23は、図22の電源投入時の状態の次の状態での動作、制御の例を示している。図22で、電源投入直後にAMPAZ1を従来の図1のバンドギャップ回路として動作させた。図23では、クロックφ1、φ2の供給が可能となり、φ2をHとして、図5の回路のφ2期間と同様に動作させ始める。AMPAZ1をオートゼロ動作させ、CAZ1にオフセット電圧を記憶する。電源投入直後の状態(図22)で、CAZ2にはAMPAZ2のオフセット電圧が記憶されているので、これを利用してAMPAZ2のオフセットを相殺し、AMPAZ2でBGR電圧を発生する。φ2をHとし、CAZ1、CAZ2を使用するのと同時に、POCTLをLとして、以降、SWPOCTL1をOFFとする。
図24は、図23の状態、φ2期間の次の状態を示している。AMPAZ1を使用してバンドギャップ電圧を発生し、CAZ2に、再びAMPAZ2のオフセット電圧を記憶する。図23で、CAZ1にオフセット電圧を記憶したので、これを利用して、オフセット電圧を相殺する。これ以降は、図24のφ1期間の動作、図23のφ2期間の動作を交互に繰り返す。
以上説明したように、図21の回路により、図19までの発明のBGR回路の動作、バンドギャップ電圧の精度を高く保てる利点と、電源投入時の出力電圧のできるだけ早い立ち上がりを両立できる効果が得られ、レギュレータ回路などの応用に有用である。
以上説明したように、第1から第3実施形態のバンドギャップ回路により、CMOSアンプのオフセット電圧に影響されないバンドギャップ電圧を得ることができる。2つのアンプの切り替わり時に生じる出力のグリッチは、オフセット電圧に依存しないので、オフセット電圧の最大値と関係なくLPFを設計でき、LPFの占有面積を削減できる。
また、第1実施形態のように、1つのアンプあたり、2つの位相補償容量を用意することで、アンプの切り替えが高速化でき、出力のグリッチ(電位変動)を抑制できる。
さらに、第2実施形態のように、アンプ切り替え時の出力のグリッチを小さくするために、アンプ切り替え時に、LPFをアンプ出力から切り離すスイッチ(図17、SWLPF1)を用意することで、アンプの切り替え時の出力のグリッチ(電位変動)がLPF出力に伝達しないようできる。
さらに、第3実施形態のように、電源投入時にオフセットを記憶する容量の両端の電位差をゼロに初期化することで、クロックが供給される以前にも、バンドギャップ電圧を発生することが可能となり、レギュレータ回路などの出力電圧の立ち上がり時刻を可能な限り早い時刻とできる。
次に応用例として、第1から第3実施形態で説明した定電圧発生回路を有するレギュレータ回路を説明する。
マイクロコントローラ(MCU)は、電子機器のプログラマブルな部品として使用される。半導体加工技術の進歩、つまり微細化の進展とともに、MCUの適用される領域はますます拡大している。微細化の進展とともに、MCUの処理能力の向上が続いていることと、機能あたりのコストの低下が継続していることが背景として挙げられる。微細化の進展とともに、デジタル回路を構成する微細MOSトランジスタの素子耐圧は下がっている。例えば、ゲート長0.18μmのCMOS回路では、電源電圧は1.8V程度が一般的である。一方、自動車用途などでは、MCUのインタフェース電圧として伝統的な5Vが求められることも多い。MCU外部から供給する電源電圧、インタフェース電圧は例えば、5Vとすることが求められ、一方、内部回路の素子耐圧から決まるデジタル回路部分の電源電圧は、例えば、1.8Vとすべき場合がある、このような場合には、外部部品を削減するために、MCUにシリーズレギュレータを搭載し、外部から供給した5V電源から1.8V電源を発生し、内部のデジタル回路に供給するような構成が一般的となっている。
図25は、シリーズレギュレータ回路の一例を示す図であり、外部から供給した5V電源から1.8V電源を発生するシリーズレギュレータの一般的な構成を示す。シリーズレギュレータは、基準電圧を発生するバンドギャップ回路BGR1と、誤差アンプEAMP1と、出力トランジスタPMP1と、レギュレータ出力電位を分圧する抵抗分圧回路を有する。抵抗分圧回路は、レギュレータ出力電位を分圧する抵抗RF1と抵抗RF2を有する。図25において、Vbgrはバンドギャップ回路BGR1が出力する基準電圧を、EAMPO1は誤差アンプEAMP1の出力を、VOUTはレギュレータ出力を、DIVO1は抵抗分圧回路の出力を、VDDは例えば外部から供給する5V電源を、GNDはGND電位(0V)を、示している。
図25のレギュレータ回路では、バンドギャップ回路BGR1が、温度、電源電圧に依存しない基準電圧であるバンドギャップ電圧Vbgr(1.2V)を発生する。RF1とRF2の抵抗分圧回路は、レギュレータ出力電位VOUTを、例えば、2/3に分圧した分圧出力を発生する。誤差アンプEAMP1により、出力トランジスタPMP1のゲートを制御し、抵抗分圧回路出力DIVO1と、基準電圧(バンドギャップ電圧)Vbgr(1.2V)が一致するように負帰還制御する。
レギュレータ出力×2/3の電位DIVO1と、バンドギャップ電圧の電位Vbgr(1.2V)が一致するので、例えば、レギュレータ出力電位VOUTは、温度、電源電圧、負荷電流に(理想的には)依存せず、1.8Vの一定電位に制御される。バンドギャップ電圧は、理想的には、1.2V程度の電位となる。図1および図2を参照して説明したように、バンドギャップ電圧は、温度、電源電圧に依存しないが、実際には、CMOSバンドギャップ回路を構成するMOSトランジスタの誤差などに起因して、回路毎にその出力電圧は変化する。
図典型的なCMOSバンドギャップ回路では、例えば、1.2V±8%程度の出力電位の絶対値の幅がある。
基準電圧Vbgrが、例えば、1.2V±8%とすると、レギュレータ出力電位VOUTも、上の例では(誤差アンプのオフセット電圧を無視すると)、1.2V±8%となり、変動幅を絶対値で表現すると、1.2V±140mVとなる。つまり、レギュレータ出力電位VOUTは1.8Vを中心として、1.66Vから1.94Vに分布する。
レギュレータの出力電圧VOUTは、ゲート長0.18μmのCMOS回路で構成されたロジック回路の電源電圧となるので、サンプルによっては、MCUのロジック回路の電源電圧が1.66Vとなり、別のサンプルでは、MCUのロジック回路の電源電圧が1.94Vとなることを意味している。
MCUのロジック回路の電源電圧が低い場合には、ロジック回路を構成する基本回路の遅延時間が大きくなるので、動作周波数の面から不利になる。一方、MCUのロジック回路の電源電圧の上限は、素子の信頼性の観点(例えばTDDB(Time-Dependent Dielectric Breakdown、酸化膜経時破壊)、ホットキャリア劣化などの観点)から、例えば2.0V以下としたいなどの制限がある。
レギュレータの出力電位の誤差が大きいと、信頼性から決まる電源電圧の上限を満足しながら、動作速度の要請から決まるレギュレータの出力する電源電圧の下限を同時に満足することが難しくなる。
そこで、第1から第3実施形態の定電圧発生回路が、図25のレギュレータ回路におけるバンドギャップ回路BGR1として使用される。第1から第3実施形態の定電圧発生回路をバンドギャップ回路として使用することにより、高精度の出力を有するレギュレータ回路が実現される。
以上、実施形態を説明したが、開示の技術は、記載した実施形態に限定されるものでなく、各種の変形例が可能であることは、当業者には容易に理解されることである。
10 スイッチ信号発生回路
11 ローパスフィルタ(LPF)
Q1,Q2 バイポーラトランジスタ(pnpBJT)
R1,R2,R3,RLPF1 抵抗
AMPAZ1,AMPAZ2 オペアンプ
CAZ1,CAZ2 オフセット容量
SWAZ1−SWAZ8 スイッチ
PM1A−PM4A,PM1B−PM4B PMOSトランジスタ
NM1A−NM3A,NM1B−NM3B NMOSトランジスタ
CC1A,CC2A,CC1B,CC2B 位相補償容量
SWC1A,SWC2A,SWC1B,SWC2B スイッチ
SWLPF1 スイッチ
RLPF1 抵抗
CLPF1 容量

Claims (7)

  1. 出力線の電位に応じて正または負の温度特性で変化する所定の第1電位と、前記出力線の電位に対して前記温度特性と逆の温度特性で変化する第2電位と、を出力する基準電位発生部と、
    前記第1電位および前記第2電位を2個の入力とし、第1動作期間に出力が前記出力線に接続される第1アンプ部と、
    前記第1電位および前記第2電位を2個の入力とし、第2動作期間に出力が前記出力線に接続される第2アンプ部と、
    前記出力線に接続されるローパスフィルタと、を備え、
    前記第1動作期間と前記第2動作期間を交互に行い、
    前記第1アンプ部は、前記第2動作期間において前記第1アンプ部のオフセット電圧を記憶し、前記第1動作期間において記憶した前記オフセット電圧分を相殺して前記第1電位と前記第2電位を等しくする出力を行い、
    前記第2アンプ部は、前記第1動作期間において前記第2アンプ部のオフセット電圧を記憶し、前記第2動作期間において記憶した前記オフセット電圧分を相殺して前記第1電位と前記第2電位を等しくする出力を行う、ことを特徴とする定電圧発生回路。
  2. 前記基準電位発生部は、
    グランド端子と前記出力線との間に直列に接続された第1pnpトランジスタおよび第1抵抗と、
    前記グランド端子と前記出力線との間に直列に接続された第2pnpトランジスタ、第2抵抗および第3抵抗と、を備え、
    前記第1電位は、前記第1pnpトランジスタと前記第1抵抗の接続ノードから出力され、
    前記第2電位は、前記第2抵抗と前記第3抵抗の接続ノードから出力されることを特徴とする請求項1に記載の定電圧発生回路。
  3. 前記第1アンプ部は、前記第1電位の入力ノードに+側入力が接続されるCMOSの第1オペアンプと、前記第1オペアンプの−側入力に一方の端子が接続された第1オフセット容量と、前記第1オフセット容量の他方の端子と前記第2電位の入力ノードとの間に接続された第1スイッチと、前記第1オフセット容量の他方の端子と前記第1電位の入力ノードとの間に接続された第2スイッチと、前記第1オペアンプの−側入力と出力の間に接続された第3スイッチと、前記第1オペアンプの出力と前記出力線の間に接続された第4スイッチと、を備え、
    前記第2アンプ部は、前記第1電位の入力ノードに+側入力が接続されるCMOSの第2オペアンプと、前記第2オペアンプの−側入力に一方の端子が接続された第2オフセット容量と、前記第2オフセット容量の他方の端子と前記第2電位の入力ノードとの間に接続された第5スイッチと、前記第2オフセット容量の他方の端子と前記第1電位の入力ノードとの間に接続された第6スイッチと、前記第2オペアンプの−側入力と出力の間に接続された第7スイッチと、前記第2オペアンプの出力と前記出力線の間に接続された第8スイッチと、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の定電圧発生回路。
  4. 前記第1アンプ部は、第1位相補償容量および第2位相補償容量を備え、
    前記第2アンプ部は、第3位相補償容量および第4位相補償容量を備え、
    前記第1アンプ部は、前記第1動作期間において、前記第1位相補償容量を出力に接続し、前記第2位相補償容量を出力から切り離し、前記第2動作期間において、前記第2位相補償容量を出力に接続し、前記第1位相補償容量を出力から切り離し、
    前記第2アンプ部は、前記第1動作期間において、前記第3位相補償容量を出力に接続し、前記第4位相補償容量を出力から切り離し、前記第2動作期間において、前記第4位相補償容量を出力に接続し、前記第3位相補償容量を出力から切り離すことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の定電圧発生回路。
  5. 前記出力線と前記ローパスフィルタの間に設けられたスイッチを備え、
    前記スイッチは、前記第1動作期間および前記第2動作期間の初めの所定期間オフ状態になることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の定電圧発生回路。
  6. 前記第1アンプ部は、前記第1オフセット容量と並列に設けられた第9スイッチを備え、
    電源投入後の所定時間中は、前記第9スイッチをオンして、前記第1アンプ部のみ動作して前記第1アンプ部は動作を停止し、
    前記所定時間経過後、前記第9スイッチをオフして、前記第1動作期間と前記第2動作期間の交互動作を開始することを特徴とする請求項3に記載の定電圧発生回路。
  7. 基準電圧を発生する定電圧発生回路と、誤差アンプと、前記誤差アンプの出力で制御される出力トランジスタと、レギュレータ出力電位を分圧する抵抗分圧回路と、を備え、前記誤差アンプは、前記抵抗分圧回路で分圧した電圧を前記基準電圧と比較して負帰還制御することを特徴とするレギュレータ回路であって、
    前記定電圧発生回路は、請求項1から6のいずれか1項に記載の定電圧発生回路であるレギュレータ回路。
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