JP5241097B2 - 乗客コンベアのインレット安全装置 - Google Patents

乗客コンベアのインレット安全装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5241097B2
JP5241097B2 JP2006348529A JP2006348529A JP5241097B2 JP 5241097 B2 JP5241097 B2 JP 5241097B2 JP 2006348529 A JP2006348529 A JP 2006348529A JP 2006348529 A JP2006348529 A JP 2006348529A JP 5241097 B2 JP5241097 B2 JP 5241097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inlet
moving handrail
moving
inlet member
handrail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006348529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008156084A (ja
Inventor
伸 村上
孝幸 菊池
栄文 池田
佳男 荻村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2006348529A priority Critical patent/JP5241097B2/ja
Priority to CN2007101993651A priority patent/CN101209797B/zh
Priority to MYPI20072313A priority patent/MY165322A/en
Publication of JP2008156084A publication Critical patent/JP2008156084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5241097B2 publication Critical patent/JP5241097B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

本発明は、移動手摺りがスカート部内に入り込む箇所での巻き込み事故を防止するための乗客コンベアのインレット安全装置に関する。
乗客コンベアであるエスカレータは、上階床と下階床の間に亘って配置されたトラス構造体と、このトラス構造体内で循環走行を行う、無端状に連結された多数の踏段と、この踏段の幅方向両側位置に立設された一対の欄干と、一対の欄干の周縁部にそれぞれ装着され、踏段と同期して移動する無端状の一対の移動手摺りと、一対の欄干の各下部位置で、一方の乗降口から他方の乗降口の間に亘って設けられた一対のスカート部とを備えている。
移動手摺りは、エスカレータの乗り口側でスカート部より外部に現れ、欄干の上端側を走行する際に利用者が手で掴めるように外部を移動する。そして、エスカレータの降り口側でスカート部内に入り込み、欄干の下端側を走行する際にはスカート部内を移動する。移動手摺りが外部よりスカート部内に入り込む箇所では、移動手摺りと共に利用者の指等がスカート部との隙間に巻き込まれることが想定される。そのため、スカート部への巻き込み防止対策として従来より種々のインレット安全装置が提案されている。
以下、従来技術について説明する。第1の従来技術としては、図14に示すように、インレット安全装置100が、スカート部101に移動手摺り102が進入する位置で移動手摺り102の外周を覆うインレット部材103と、スカート部101に支持され、インレット部材103の下部の変位を検出する安全スイッチ104とを備えている。インレット部材103は、その上端部103aでスカート部101にヒンジ部105を介して支持されている(例えば、特許文献1参照)。
上記構成において、移動手摺り102の移動に伴って利用者の指等の異物がスカート部101に近づくと、インレット部材103に突き当たり、インレット部材103を押す。この押圧力でインレット部材103がヒンジ部105を支点としてa矢印方向に揺動する。これを安全スイッチ104が検知し、エスカレータの運転が減速・停止される。これによって、利用者の指等の異物が移動手摺り102とインレット部材103との隙間に巻き込まれる事態を防止する。
第2の従来技術としては、図15に示すように、インレット安全装置110が、スカート部111に移動手摺り112が進入する位置で移動手摺り112の外周を覆うインレット部材113と、インレット部材113の外周を覆うように配置され、インレット部材113の移動手摺り112の移動方向bへのスライドをガイドするスライドガード部材114と、スライドガード部材114とインレット部材113との間に介在され、インレット部材113を移動手摺り112の移動方向bの反対方向に付勢するバネ115と、インレット部材113の移動手摺り112の移動方向bへの変位を検出する安全スイッチ116とを備えている(特許文献2参照)。
上記構成において、移動手摺り112の移動に伴って利用者の指等の異物がスカート部111に近づくと、インレット部材113に突き当たり、インレット部材113を押す。この押圧力でインレット部材113がバネ115のバネ力に抗してスライドする。これを安全スイッチ116が検知し、エスカレータの運転が停止される。これによって、利用者の指等の異物が移動手摺り112とインレット部材113との隙間に巻き込まれる事態を防止する。
第3の従来技術としては、図16に示すように、インレット安全装置120が、スカート部121に移動手摺り122が進入する位置で移動手摺り122の外周を覆うインレット部材123と、インレット部材123の上端部にボルト124で固定され、下端部がスカート部121にボルト125で固定された撓みプレート部材126と、撓みプレート部材126とインレット部材123の下部との間に介在され、インレット部材123の下部を移動手摺り122の移動方向cの反対側に付勢するバネ127と、インレット部材123が撓みプレート部材126の撓み変形によってd矢印方向に変位したり、インレット部材123の下部がバネ127のバネ力に抗してe矢印方向に変位したりすると、これらの変位を検出片128を介して検出する安全スイッチ129とを備えている(特許文献3参照)。
上記構成において、移動手摺り122の移動に伴って利用者の指等の異物がスカート部121に近づくと、先ずインレット部材123に突き当たり、インレット部材123を押す。ここで、インレット部材123の上側を押すと、撓みプレート部材126がd矢印方向に撓んでインレット部材123が移動手摺り122の移動方向に変位する。又、インレット部材123の下側を押すと、インレット部材123の下部がバネ127のバネ力に抗してe矢印方向に変位する。このいずれの変位をも安全スイッチ129が検知し、エスカレータの運転が停止される。これによって、利用者の指等の異物が移動手摺りとインレット部材との隙間に巻き込まれる事態を防止する。
このように第1〜第3従来例では、利用者の指等の異物がインレット部材103,113,123の先端面に突き当り、インレット部材103,113,123と移動手摺り102.112,122との隙間に入り込まなければ安全に作動する。
特開平7−196278号公報 特開平8−198570号公報 特開平8−198570号公報
しかしながら、インレット部材103,113,123は、移動手摺り102.112,122に対して移動手摺り102.112,122の振動による接触を回避する等の理由によって所定の隙間をもって設置される。そのため、移動手摺り102.112,122の外側表面102a,112a,122aとこれに対向するインレット部材103,113,123の内面との隙間に利用者の指等の異物が入り込むような位置でインレット部材103,113,123に突き当たる事態が想定される。
第1の従来技術では、インレット部材103がその上端部のヒンジ部105を支点として回転するので、インレット部材103に対して異物が上記したような突き当たり方をすると、上記隙間を広げる方向に変位し、異物がインレット部材103と移動手摺り102との隙間に引き込まれる可能性がある。第2の従来技術では、インレット部材113とスライドガード部材114との間はインレット部材113のスムーズなスライドを確保する隙間が存在するので、インレット部材113に対して異物が上記したような突き当たり方をすると、上記隙間を広げる方向に変位し、異物がインレット部材113と移動手摺り112との隙間に引き込まれる可能性がある。第3の従来技術では、インレット部材123が撓みプレート部材126に支持されているので、インレット部材123に対して異物が上記したような突き当たり方をすると、撓みプレート部材126の撓み変形で上記隙間を広げる方向に変位し、異物がインレット部材123と移動手摺り122との隙間に引き込まれる可能性がある。
このように第1〜3の従来技術では、移動手摺り102.112,122の外側表面102a,112a,122aとこれに対向するインレット部材103,113,123の内面との隙間に利用者の指等が入り込む可能性を否定できないものであった。
また、上記第1〜3の従来技術では、インレット部材103,113,123の下方に位置するスカート部にインレット安全装置100,110,120が設けられており、スカート部下部におけるインレット安全装置100,110,120の占有スペースが大きい。このように、スカート部下部に例えばディスプレイなどの情報表示装置を設置しようとしてもインレット安全装置100,110,120が干渉するため、情報表示装置を設置することが困難であった。
そこで、本発明は、移動手摺りの外側表面とこれに対向するインレット部材の内面との隙間に利用者の指や異物などが入り込むような位置でインレット部材に突き当たる場合においても安全性を確保できるコンパクトな構造の乗客コンベアのインレット安全装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、スカート部に移動手摺りが進入する位置で前記移動手摺りの外周を覆い、且つ、前記移動手摺りの移動方向に移動自在に設けられたインレット部材と、前記インレット部材を前記移動手摺りの移動方向の反対方向に付勢する付勢手段と、前記インレット部材の後面に固定されるとともに前記移動手摺りの移動方向に沿って配置されるインレット支持用の本体プレート部と、コンベア本体側に固定されるとともに前記本体プレート部に対し間隔を有して平行に配置される固定部材と、前記本体プレート部と前記固定部材との間に介在され、互いに平行に配置されるとともに前記本体プレート部と固定部材との間で平行四辺形状を形成する2枚の板バネとを備えるインレット移動ガイド手段と、前記インレット部材の前記移動手摺りの移動方向への変位を検出する安全スイッチと、を備え、前記インレット移動ガイド手段は、前記インレット部材が前記移動手摺りの移動方向に変位したときには、前記安全スイッチを作動させるとともに、前記平行四辺形状を形成する2枚の板バネを作用させて前記平行四辺形状を変形させることによって、前記移動手摺りとの隙間を狭くする方向に前記インレット部材を変位させることである。
本発明の第2の特徴は、スカート部に移動手摺りが進入する位置で前記移動手摺りの外周を覆い、且つ、前記移動手摺りの移動方向に移動自在に設けられたインレット部材と、前記インレット部材を前記移動手摺りの移動方向の反対方向に付勢する付勢手段と、前記インレット部材に固定されたインレット支持部材とコンベア本体側に固定された固定部材との間を連結し、互いに略平行に配置された複数のリンク部材でなり、前記インレット部材の前記移動手摺りの移動方向への移動を、前記移動手摺りの外側表面とこれに対向する前記インレット部材の内面との隙間を狭くする方向に変位しつつガイドするインレット移動ガイド手段と、前記インレット部材の前記移動手摺りの移動方向への変位を検出する安全スイッチと、を備えたことを要旨とする。
本発明によれば、移動手摺りの外側表面とこれに対向するインレット部材の内面との隙間に利用者の指等の異物が入り込むような位置でインレット部材に突き当たると、インレット部材が移動手摺りの移動方向に移動するが、その移動に際してインレット部材がインレット移動ガイド手段によって上記隙間を狭める方向に変位しつつ移動するため、利用者の指等の異物がインレット部材と移動手摺りとの隙間に深く入り込むことがない。従って、移動手摺りの外側表面とこれに対向するインレット部材の内面との隙間に利用者の指等の異物が入り込むような位置でインレット部材に突き当たる場合においても安全性を確保できる。
また、本発明によれば、インレット安全装置が、インレット部材下方のスカート部を干渉しないため、インレット部材の下方のスカート部に、例えば情報表示装置を設置することが可能となり、乗降客に対して例えば注意情報などの情報を認識させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図7は本発明に係る乗客コンベアのインレット安全装置を適用した第1の実施の形態を示し、図1はエスカレータの概略側面図、図2は図1のA矢視図、図3はインレット安全装置の正面図、図4はインレット安全装置の側面図、図5はインレット安全装置の平面図、図6はインレット部材が変位した状態を示す側面図、図7はインレット部材が変位した状態を示す平面図である。
図1に示すように、乗客コンベアであるエスカレータ1は、上階床と下階床の間に亘って配置されたトラス構造体2と、このトラス構造体2内で長楕円軌道に沿って配置され、無端状に連結された多数の踏段3と、この多数の踏段3の両側位置に立設された一対の欄干4と、一対の欄干4の周縁部にそれぞれ装着され、多数の踏段3と同期して移動する無端状の一対の移動手摺り5と、一対の欄干4の各下方位置を覆い、上階床の乗降口から下階床の乗降口の間に亘って設けられた一対のスカート部6とを備えている。
移動手摺り5は、上昇方向Uの運転時には下階床の乗降口側でスカート部6内より外部に現れ、上階床の乗降口側でスカート部6内に入り込む。又、下降方向Dの運転時には上階床の乗降口側でスカート部6内より外部に現れ、下階床の乗降口側でスカート部6内に入り込む。そして、各運転時において、移動手摺り5が欄干4の上端側を走行する際に利用者が手で掴むことに利用される。
スカート部6は、図2に示すように、欄干4の踏段3側である内側を覆い、利用者の足元を保護する内側デッキ部6aと、欄干4の外側を覆う外側デッキ部6bと、内側デッキ部6aと外側デッキ部6bの長手方向の両側位置、つまり、上階床及び下階床の双方の乗降口の位置で、その各端面の内側を覆う正面プレート6cとから構成されている。上階床及び下階床の双方の乗降口位置の正面プレート6cには、突出部6dがそれぞれ設けられている。この各突出部6dから上方に向かって欄干4と移動手摺り5を通すための欄干・手摺り用孔7がそれぞれ形成されている。そして、この各欄干・手摺り用孔7の周辺位置にインレット安全装置10が設置されている。尚、インレット安全装置10は、移動手摺り5がスカート部6に入り込む位置にのみ設置すれば良いが、本エスカレータ1は、上昇運転と下降運転の選択運転が可能である。そのため、インレット安全装置10は、上階床及び下階床の双方の乗降口位置側の2カ所に設置されている。
図3〜図5に示すように、インレット安全装置10は、正面プレート6cの欄干・手摺り用孔7に収容され、一部先端のみ(約5mm程度)が正面プレート6cの突出部6dより外部に突出されたインレット部材11と、インレット部材11の後端部に固定されたインレット支持部材12と、エスカレータ本体(コンベア本体)側に固定された固定部材13と、インレット支持部材12と固定部材13間に介在されたインレット移動ガイド手段である弾性体としての2枚の板バネ14と、固定部材13上に固定され、インレット支持部材13を介してインレット部材11のh矢印方向の変位を検知する安全スイッチ15とを備えている。
インレット部材11は、ゴム製で、断面C字状の移動手摺り5の外周を包囲するよう同じく断面C字状である。インレット部材11は、移動手摺り5の移動方向hに移動自在に設けられている。
インレット支持部材12は、インレット部材11の後面に固定されたインレット固定側プレート部12aと、このインレット固定側プレート部12aに前面側が固定され、インレット固定側プレート部12aに直交するよう配置されたコ字状の本体プレート部12bとから構成されている。本体プレート部12bの中央フラット面は、固定部材13に対して間隔を置いて平行に配置されている。
固定部材13は左右の立設片13aを有し、この各立設片13aに調整ボルト16,17がそれぞれ設けられている。2カ所の調整ボルト16,17は、インレット支持部材12の干渉することによってインレット部材11の移動範囲を規制している。
2枚の板バネ14は、平行配置された本体プレート部12bと固定部材13に対して共に傾斜された状態で互いに略平行に配置されている。つまり、本体プレート部12bと固定部材13と2枚の板バネ14は平行四辺形状に配置されている。そして、インレット部材11が移動手摺り5の移動方向に変位すると、i矢印方向(図6に示す)に撓み変形し、インレット部材11の移動手摺り5の移動方向hへの移動を許容する。又、この移動に際して、2枚の板バネ14は、本体プレート部12bと固定部材13との傾斜角度を大きくする方向(90度になる方向)に撓み変位することから、移動手摺り5の外側表面5aとこれに対向するインレット部材11の内面との隙間gを狭くする方向に変位しつつガイドする。又、2枚の板バネ14は、インレット部材12を移動手摺り5の移動方向hの反対方向に付勢する付勢手段を兼用している。
安全スイッチ15は、インレット部材11の移動手摺り5の移動方向hへの変位を検出し、この検出情報をエスカレータ1の図示しない駆動制御部に出力する。駆動制御部は、安全スイッチ15からインレット部材11の移動情報を受けると、直ちにエスカレータ1を緊急停止させる。
次に、上記インレット安全装置10の動作を説明する。移動手摺り5の移動に伴って利用者の指等の異物がスカート部6に近づくと、先ずインレット部材11に突き当たり、インレット部材11を押す。この押圧力でインレット部材11が2枚の板バネ14のバネ力に抗して移動手摺り5の移動方向hに移動し、これを安全スイッチ15が検知する。すると、エスカレータ1の運転が停止される。これによって、利用者の指等の異物が移動手摺り5とインレット部材11との隙間gに巻き込まれる事態を防止する。
上記動作過程にあって、利用者の指等の異物が移動手摺り5の外側表面5aとこれに対向するインレット部材11の内面との隙間gに入り込むような位置でインレット部材11に突き当たると、インレット部材11の移動手摺り5の移動方向hへの移動に際して、図6及び図7に示すように、上記した2枚の板バネ14のガイドによってインレット部材11が隙間gを狭める方向に変位しつつ移動する。従って、利用者の指等の異物がインレット部材11と移動手摺り5との隙間gに深く入り込むことがない。
以上より、移動手摺り5の外側表面5aとこれに対向するインレット部材11の内面との隙間gに利用者の指等の異物が入り込むような位置でインレット部材11に突き当たる場合においても安全性を確保できる。
また、インレット安全装置10は、スカート部6内の移動手摺り5の周辺にコンパクトに配置できるため、移動手摺り5が進入する箇所より下方の正面プレート6cのエリアE(図2に示す)に例えば情報表示装置を設置できる。この情報表示装置としては、乗降客に対して注意情報や各種の情報を表示するディスプレイなどである。このため、本実施の形態では、インレット安全装置10により安全性を高めると共に、情報表示装置により注意情報などを乗降客に認識させることができ、より安全性を高めたエスカレータを実現できる。
この第1の実施の形態では、インレット移動ガイド手段は、インレット部材11に固定されたインレット支持部材12とエスカレータ本体側に固定された固定部材13との間に介在され、互いに略平行に配置された2枚の板バネ14である。従って、インレット移動ガイド手段をシンプルに構成できる。又、2枚の板バネ14がインレット部材11を移動手摺り5の移動方向hの反対方向に付勢する付勢手段を兼用するため、部品点数が削減され、インレット安全装置10の構成がシンプルがなる。更に、板バネ14は3枚以上を平行配置しても良い。
(第2の実施の形態)
図8〜図11は本発明の第2の実施の形態に係るインレット安全装置を示し、図8はインレット安全装置の側面図、図9はインレット安全装置の平面図、図10はインレット部材が変位した状態を示す側面図、図11はインレット部材が変位した状態を示す平面図である。
この第2の実施の形態に係るインレット安全装置20は、正面プレート6cの欄干・手摺り用孔7に収容され、一部先端のみ(約5mm程度)が正面プレート6cの突出部6dより外部に突出されたインレット部材21と、インレット部材21の後端部に固定されたインレット支持部材22と、エスカレータ本体(コンベア本体)側に固定された固定部材23と、インレット支持部材22と固定部材23間を連結するインレット移動ガイド手段である2組のリンク部材24と、インレット部材21を移動手摺り5の移動方向hの反対方向に付勢する付勢手段である引っ張りバネ25と、固定部材23上に固定され、インレット支持部材23を介してインレット部材21のh矢印方向の変位を検知する安全スイッチ26とを備えている。
インレット部材21は、ゴム製で、断面C字状の移動手摺り5の外周を包囲するよう同じく断面C字状である。インレット部材21は、移動手摺り5の移動方向hに移動自在に設けられている。
インレット支持部材22は、ベースプレート部22aとこのベースプレート部22aの両端より折り曲げによって立設された左右一対の側面プレート部22bとから構成されている。一対の側面プレート22bの先端側がインレット部材21の後面に固定されている。
固定部材23は、ベースプレート部23aと、このベースプレート部23aの前部の両端より折り曲げによって立設された左右一対の前部側面プレート部23bと、ベースプレート部23aの後部の両端より折り曲げによって下設された左右一対の後部側面プレート部23cとから構成されている。ベースプレート部23aの左右2カ所には、一対の規制ピン27が下設されている。この各規制ピン27はインレット支持部材22のベースプレート部22aの規制孔28にそれぞれ挿入されている。規制ピン27が規制孔28内でのみ移動可能とすることによってインレット部材21の移動範囲を規制している。
各組の2本のリンク部材24は、インレット支持部材22の一対の側面プレート部22aと固定部材23の一対の前部側面プレート部23bとの間を連結し、共に傾斜された状態で略平行に配置されている。つまり、側面プレート部22aと前部側面プレート部23bと2本のリンク部材24は、平行四辺形のリンク機構を構成している。そして、インレット部材21が移動手摺り5の移動方向hに変位すると、j矢印方向(図10に示す)に回転し、インレット部材21の移動手摺り5の移動方向hへの移動を許容する。又、この移動に際して、各組の2本のリンク部材24は、側面プレート部22aと前部側面プレート部23bとの傾斜角度を大きくする方向(90度とする方向)に回転することから、移動手摺り5の外側表面5aとこれに対向するインレット部材21の内面との隙間gを狭くする方向に変位しつつガイドする。
引っ張りバネ25は、インレット支持部材22のベースプレート部22aの両側の後端と左右のリンク部材24間の連結ピン24aとの間にそれぞれ介在されている。
安全スイッチ26は、インレット部材21の移動手摺り5の移動方向hへの変位を検出し、この検出情報をエスカレータの図示しない駆動制御部に出力する。駆動制御部は、安全スイッチ26からインレット部材11の移動情報を受けると、直ちにエスカレータを緊急停止させる。
次に、上記インレット安全装置20の動作を説明する。移動手摺り5の移動に伴って利用者の指等の異物がスカート部6に近づくと、先ずインレット部材21に突き当たり、インレット部材21を押す。この押圧力でインレット部材21が引っ張りバネ25のバネ力に抗して移動手摺り5の移動方向hに移動し、これを安全スイッチ15が検知する。すると、エスカレータの運転が停止される。これによって、利用者の指等の異物が移動手摺り5とインレット部材21との隙間gに巻き込まれる事態を防止する。
上記動作過程にあって、利用者の指等の異物が移動手摺り5の外側表面5aとこれに対向するインレット部材21の内面との隙間gに入り込むような位置でインレット部材21に突き当たると、インレット部材21の移動手摺り5の移動方向hへの移動に際して、図10及び図11に示すように、上記した2本のリンク部材24のガイドによってインレット部材21が隙間gを狭める方向に変位しつつ移動する。従って、利用者の指等の異物がインレット部材21と移動手摺り5との隙間gに深く入り込むことがない。
以上より、移動手摺り5の外側表面5aとこれに対向するインレット部材21の内面との隙間gに利用者の指等の異物が入り込むような位置でインレット部材21に突き当たる場合においても安全性を確保できる。
この第2の実施の形態では、インレット移動ガイド手段は、インレット部材21に固定されたインレット支持部材22とエスカレータ本体側に固定された固定部材23との間を連結し、互いに略平行に配置された2本リンク部材24である。従って、インレット移動ガイド手段をシンプルに構成できる。又、各組のリンク部材24は3本以上を平行配置しても良い。
この第2の実施の形態では、2本のリンク部材24は、インレット支持部材22と固定部材23の左右位置にそれぞれ設けられたので、インレット部材21と共にインレット支持部材22を移動手摺り5の移動方向hにスムーズに移動できる。
(第3の実施の形態)
図12及び図13は本発明の第3の実施の形態を示し、図12はインレット安全装置の側面図、図13はインレット安全装置の平面図である。
この第3の実施の形態に係るインレット安全装置30は、前記第2の実施の形態に係るインレット安全装置20と同様に、正面プレート6cの欄干・手摺り用孔7に収容され、一部先端のみ(約5mm程度)が正面プレート6cの突出部6dより外部に突出されたインレット部材31と、インレット部材31の後端部に固定されたインレット支持部材32と、エスカレータ本体(コンベア本体)側に固定された固定部材33と、インレット支持部材32と固定部材33間を連結するインレット移動ガイド手段である2組のリンク部材34と、インレット部材31を移動手摺り5の移動方向hの反対方向に付勢する付勢手段である引っ張りバネ35と、固定部材33上に固定され、インレット支持部材33を介してインレット部材31のh矢印方向の変位を検知する安全スイッチ36とを備えている。基本的構造は、第2の実施の形態と同様である。ただし、前記第2の実施の形態では、2組のリンク部材24が移動手摺り5の両側位置に配置されていたが、この第3の実施の形態では2組のリンク部材34が移動手摺り5の下方位置に配置されている点が相違する。2組のリンク部材34の配置をこのような配置とするべく各部品の構成は異なるが機能的には同一であるため、詳細な構造説明は省略する。
この第3の実施の形態に係るインレット安全装置30においても、第2の実施の形態と同様に、移動手摺り5の外側表面5aとこれに対向するインレット部材31の内面との隙間gに利用者の指等の異物が入り込むような位置でインレット部材31に突き当たる場合においても安全性を確保できる。
また、第2の実施の形態の場合には、2本のリンク部材24は、移動手摺り5の両側位置に設けられているため、スカート部6内の移動手摺り5の下方スペースを他の部品設置スペースとして利用できる。又、第3の実施の形態の場合には、2本のリンク部材34は、移動手摺り5の下方位置に設けられているため、スカート部6内の移動手摺り5の左右両側スペースを他の部品設置スペースとして利用できる。
なお、実施の形態では、インレット安全装置10,20,30を乗客コンベアであるエスカレータ1に適用したが、エスカレータ1以外の乗客コンベア、例えば動く歩道に適用できることはもちろんである。
本発明の第1の実施の形態に係るエスカレータの概略側面図。 図1のA矢視図。 本発明の第1の実施の形態に係るインレット安全装置の正面図。 本発明の第1の実施の形態に係るインレット安全装置の側面図。 本発明の第1の実施の形態に係るインレット安全装置の平面図。 インレット部材が変位した状態を示す側面図である。 インレット部材が変位した状態を示す平面図。 本発明の第2の実施の形態に係るインレット安全装置の側面図。 本発明の第2の実施の形態に係るインレット安全装置の平面図。 インレット部材が変位した状態を示す側面図である。 インレット部材が変位した状態を示す平面図。 本発明の第3の実施の形態に係るインレット安全装置の側面図。 本発明の第3の実施の形態に係るインレット安全装置の平面図。 第1の従来例のインレット安全装置の一部破断側面図。 第2の従来例のインレット安全装置の側面図。 第3の従来例のインレット安全装置の断面図。
符号の説明
1 エスカレータ(乗客コンベア)
5 移動手摺り
5a 外側表面
6 スカート部
10,20,30 インレット安全装置
11,21,31 インレット部材
12,22,32 インレット支持部材
13,23,33 固定部材
14 板バネ(インレット移動ガイド手段、付勢手段)
15,26,36 安全スイッチ
24,34 リンク部材(インレット移動ガイド手段)
25,35 引っ張りバネ(付勢手段)

Claims (3)

  1. スカート部に移動手摺りが進入する位置で前記移動手摺りの外周を覆い、且つ、前記移動手摺りの移動方向に移動自在に設けられたインレット部材と、
    前記インレット部材を前記移動手摺りの移動方向の反対方向に付勢する付勢手段と、
    前記インレット部材の後面に固定されるとともに前記移動手摺りの移動方向に沿って配置されるインレット支持用の本体プレート部と、コンベア本体側に固定されるとともに前記本体プレート部に対し間隔を有して平行に配置される固定部材と、前記本体プレート部と前記固定部材との間に介在され、互いに平行に配置されるとともに前記本体プレート部と固定部材との間で平行四辺形状を形成する2枚の板バネとを備えるインレット移動ガイド手段と、
    前記インレット部材の前記移動手摺りの移動方向への変位を検出する安全スイッチと、を備え
    前記インレット移動ガイド手段は、前記インレット部材が前記移動手摺りの移動方向に変位したときには、前記安全スイッチを作動させるとともに、前記平行四辺形状を形成する2枚の板バネを作用させて前記平行四辺形状を変形させることによって、前記移動手摺りとの隙間を狭くする方向に前記インレット部材を変位させる、
    こと特徴とする乗客コンベアのインレット安全装置。
  2. スカート部に移動手摺りが進入する位置で前記移動手摺りの外周を覆い、且つ、前記移動手摺りの移動方向に移動自在に設けられたインレット部材と、
    前記インレット部材を前記移動手摺りの移動方向の反対方向に付勢する付勢手段と、
    前記インレット部材に固定されたインレット支持部材とコンベア本体側に固定された固定部材との間を連結し、互いに略平行に配置された複数のリンク部材でなり、前記インレット部材の前記移動手摺りの移動方向への移動を、前記移動手摺りの外側表面とこれに対向する前記インレット部材の内面との隙間を狭くする方向に変位しつつガイドするインレット移動ガイド手段と、
    前記インレット部材の前記移動手摺りの移動方向への変位を検出する安全スイッチと、
    を備えたことを特徴とする乗客コンベアのインレット安全装置。
  3. 複数の前記リンク部材は、前記インレット支持部材と前記固定部材の両側位置にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアのインレット安全装置。
JP2006348529A 2006-12-25 2006-12-25 乗客コンベアのインレット安全装置 Active JP5241097B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006348529A JP5241097B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 乗客コンベアのインレット安全装置
CN2007101993651A CN101209797B (zh) 2006-12-25 2007-12-17 乘客输送机的入口安全装置
MYPI20072313A MY165322A (en) 2006-12-25 2007-12-21 Inlet safety device of passenger conveyor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006348529A JP5241097B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 乗客コンベアのインレット安全装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008156084A JP2008156084A (ja) 2008-07-10
JP5241097B2 true JP5241097B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=39610081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006348529A Active JP5241097B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 乗客コンベアのインレット安全装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5241097B2 (ja)
CN (1) CN101209797B (ja)
MY (1) MY165322A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247948A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Toshiba Elevator Co Ltd 乗客コンベアのインレット安全装置
CN102431878A (zh) * 2011-12-12 2012-05-02 苏州汉森电梯有限公司 自动扶梯和人行道的手指保护装置
CN102951543A (zh) * 2012-12-07 2013-03-06 上海爱登堡电梯股份有限公司 一种自动扶梯扶手入口装置
JP6325066B1 (ja) * 2016-12-15 2018-05-16 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア
JP6373948B2 (ja) * 2016-12-19 2018-08-15 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア
WO2021001930A1 (ja) * 2019-07-02 2021-01-07 三菱電機株式会社 乗客コンベアの安全装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS595575U (ja) * 1982-06-30 1984-01-13 株式会社東芝 エスカレ−タまたは動く歩道の安全装置
JP2004359394A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Mitsubishi Electric Corp マンコンベアの移動手すり出入口装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101209797A (zh) 2008-07-02
MY165322A (en) 2018-03-21
CN101209797B (zh) 2011-04-13
JP2008156084A (ja) 2008-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5241097B2 (ja) 乗客コンベアのインレット安全装置
JP6389788B2 (ja) 乗客コンベア
JP2010247948A (ja) 乗客コンベアのインレット安全装置
US20140326577A1 (en) Passenger conveyor
JP2006290502A (ja) 乗客コンベア
JP3640851B2 (ja) 乗客コンベア装置
JP2008184241A (ja) 乗客コンベアの移動手摺り案内装置及びこれに用いるローラフレーム
JP5544991B2 (ja) 乗客コンベアの安全装置
JP2012035919A (ja) 乗客コンベアの安全装置
KR20150118399A (ko) 에스컬레이터의 측면 안전장치
EP1939127B1 (en) Safety device for transport systems
JP4855991B2 (ja) 乗客コンベア装置の踏み部材変位規制構造
AU2002301338B2 (en) A handrail-forming device for a high-speed moving walkway of the like
AU2020272919B2 (en) Side monitoring device for a passenger transport system
JP2012106848A (ja) 乗客コンベア
JP6367431B1 (ja) 乗客コンベア
JP5858771B2 (ja) 乗客コンベア
KR101044451B1 (ko) 소방차용 사다리 조립체의 이동모듈
JPH08324949A (ja) マイコンベアの乗降口安全装置
JP2008247547A5 (ja)
JP2005314038A (ja) 乗客コンベア
EP3473579A1 (en) Comb plate and people conveyor
KR100336343B1 (ko) 승객 수송장치의 발판 안전장치
JP7167259B1 (ja) 安全装置、乗客コンベアおよび取付方法
JPH07196278A (ja) マンコンベアの手すり進入安全装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5241097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350