JP5544991B2 - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗客コンベアの安全装置に係り、特に、乗客コンベアに乗車した乗客の足に履かれたサンダルや長靴等の物体がステップとスカートガードとの間隙に挟まれることを未然に防止する乗客コンベアの安全装置に関するものである。
乗客コンベアのステップ面上において隣接するステップのライザ面に接近する乗客を検出して、注意喚起アナウンスを発報するものが提案されている。これにより、隣接するステップに接近した乗客に対し、隣接するステップのライザ面から遠ざかることを促すことができる(例えば、特許文献1参照)。
また、隣接するステップのライザ面に接近する乗客だけでなく、ステップの側縁部上でスカートガードに接近した乗客をも検出して、注意喚起アナウンスを発報するものも提案されている。これにより、スカートガードに接近した乗客に対し、スカートガードから遠ざかることを促すことができる(例えば、特許文献2参照)。
さらに、乗客を検出したときに、注意喚起アナウンスの発報だけでなく、乗客コンベアを減速したり停止したりするものも提案されている。これにより、乗客の安全を図ることができる(例えば、特許文献3参照)。
特開2009−91051号公報 実開昭58−56763号公報 特開平5−338980号公報
しかしながら、特許文献2に記載のもので、スカートガードに接近した乗客に注意喚起しても、不注意な乗客が無意識にスカートガードに接近してステップに乗り込んでしまう場合もある。また、注意喚起アナウンスが自分自身に対して発報されたものと思わない乗客がいる場合もある。これらの場合、特許文献3に記載のもののように乗客コンベアを減速したり停止したりしても、スカートガードに接近した乗客の履いたサンダルや長靴等の物体がステップとスカートガードとの間隙に挟まれてしまうという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、ステップとスカートガードとの間隙に、乗客の履いたサンダルや長靴等の物体が挟まれることを防止することができる乗客コンベアの安全装置を提供することである。
この発明に係る乗客コンベアの安全装置は、乗客コンベアのステップ側面の外側に配置されたスカートガードに設けられ、前記ステップ側の外周面を、回転移動方向が前記乗客コンベアの進行方向となるように前記ステップ上面の前記スカートガード側縁部に近接させたローラー前記ローラーの前記ステップ側の外周面が前記乗客コンベアの進行方向に回転移動するように前記ローラーを駆動するアクチュエーターと、を備えたものである。
この発明によれば、ステップとスカートガードとの間隙に、乗客の履いたサンダルや長靴等の物体が挟まれることを防止することができる。
この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの側面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置に利用されるガイドローラーの斜視図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置に利用されるローラーアクチュエーター付きガイドローラーの斜視図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部平面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部側面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置に利用されるローラーアクチュエーター駆動用スイッチを説明するための正面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターでサンダル等の挟まれる直前の状況を説明するための要部正面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターでサンダル等が挟まれた直後の状況を説明するための要部正面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターが上り運転のときのサンダル等の挟まれ方向を説明するための要部平面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターが下り運転のときのサンダル等の挟まれ方向を説明するための要部平面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用したエスカレーターが上り運転のときにサンダル等の挟まれが防止される状況を説明するための要部平面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターが下り運転のときにサンダル等の挟まれが防止される状況を説明するための要部平面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部側面図である。 この発明の実施の形態2における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部平面図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの側面図である。
図1において、1はエスカレーターである。このエスカレーター1は、乗客コンベアとして利用されるものである。
このエスカレーター1の下部には、下部乗降口2が設けられる。一方、エスカレーター1の上部には、上部乗降口3が設けられる。そして、エスカレーター1は、例えば、建築物の隣接階間に跨るように設けられる。即ち、エスカレーター1の下部乗降口2が隣接階の下方階に設置される。一方、エスカレーター1の上部乗降口3が隣接階の上方階に設置される。
また、下部乗降口2の直下には、下部機械室4が設けられる。一方、上部乗降口3の直下には、上部機械室5が設けられる。そして、下部機械室4及び上部機械室5には、エスカレーター1を駆動するための各種機器が設けられる。例えば、下部乗降口2には、エスカレーター1の駆動を制御する制御盤6が設けられる。
また、エスカレーター1の下部乗降口2と上部乗降口3との間には、ステップ7が無端状に設けられる。これらのステップ7の両外側には、スカートガード8が設けられる。これらのスカートガード8は、ステップ7との間に僅かに水平方向の間隙を形成して配置される。これらのスカートガード8上面には、エスカレーター1の長手方向に並んで複数の欄干パネル9が設けられる。
本実施の形態においては、下部乗降口2の上方に、アナウンス装置10が設けられる。このアナウンス装置10は、エスカレーター1側に音声を出力する機能を備える。そして、エスカレーター1の傾斜部のスカートガード8には、ガイドローラー11とローラーアクチュエーター12とが設けられる。
図1では、ガイドローラー11とローラーアクチュエーター12の配置される範囲が模式的に示されている。実際には、ガイドローラー11とローラーアクチュエーター12とは、対になって、エスカレーター1の進行方向に並んで連続的に複数配置される。より具体的には、ガイドローラー11とローラーアクチュエーター12とは、エスカレーター1の傾斜部の下部乗降口2側から上部乗降口3側に渡って配置される。即ち、ガイドローラー11とローラーアクチュエーター12は、乗客の乗り場から降り場まで全てのステップ7の進行路に設けられる。
さらに、エスカレーター1の傾斜部には、ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13が設けられる。ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13は、エスカレーター1の階高に応じて複数設けることが好ましい。図1においては、ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13は、欄干パネル9の各々の内面中央に設けられる。そして、アナウンス装置10、ローラーアクチュエーター12、ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13は、配線を介して制御盤6に接続される。
次に、図2及び図3を用いて、ガイドローラー11とローラーアクチュエーター12について説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置に利用されるガイドローラーの斜視図である。図3はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置のローラーアクチュエーター付きガイドローラーに利用される斜視図である。
図2に示すように、ガイドローラー11は、本体部14と軸部15とを備える。本体部14は、円盤状に形成される。軸部15は、本体部14の上下面の中心から上下に突出するように形成される。かかる構成のガイドローラー11は摩擦係数の低い材料で形成されることが好ましい。例えば、ガイドローラー11は、スカートガード8を形成した材料よりも摩擦係数の低い材料で形成される。
そして、図3に示すように、ローラーアクチュエーター12は、ガイドローラー11上側の軸部15の上端部に取り付けられる。このローラーアクチュエーター12は、制御盤6からの駆動指令により、ガイドローラー11の軸部15に回転駆動力を与えるようになっている。なお、ローラーアクチュエーター12は、ガイドローラー11をいずれの方向にも回転することができるようになっている。
次に、図4及び図5を用いて、ガイドローラー11の配置及びガイドローラー11近傍の構成を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部平面図である。図5はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部側面図である。
図4及び図5に示すように、ステップ7上面の隣接ステップ7のライザ側縁部には、セーフティーライン16が設けられる。また、セーフティーライン16は、ステップ7上面の両側縁部にも設けられる。これらのセーフティーライン16は、一般的に黄色の材料で形成される。これにより、ステップ7上面に乗り込んだ乗客に対し、危険位置を表示している。
また、図4及び図5に示すように、スカートガード8のステップ7側側面には、ガイドローラー11の各々に対応して、複数の切り欠き部17が設けられる。これらの切り欠き部17は、エスカレーター1の進行方向を長手方向としている。そして、切り欠き部17の高さは、ガイドローラー11の本体部14の厚みよりも僅かに高くなっている。
そして、ガイドローラー11は、本体部14のステップ7側をスカートガード8の切り欠き部17からステップ7側に露出させた状態で、スカートガード8の内部に配置される。その結果、ガイドローラー11のステップ7側の外周面は、ステップ7に接触しないものの、ステップ7上面のスカートガード8側縁部に近接して配置される。
そして、スカートガード8の内部では、ガイドローラー11上下の軸部15の各々が支持体18のスカートガード8側端部に支持される。これらのガイドローラー11の軸部15は、支持体18に沿って、水平方向かつエスカレーター1の進行方向と垂直方向に移動自在となっている。
これらの支持体18内部では、ガイドローラー11の軸部15のスカートガード8側とは反対側に、支持板19が水平方向かつエスカレーター1の進行方向と垂直方向に移動自在に収納される。さらに、支持体18の内部では、支持板19のガイドローラー11の軸部15側と反対側に、調整バネ20が水平方向かつエスカレーター1の進行方向と垂直方向に伸縮自在に収納される。
そして、支持体18のスカートガード8側とは反対側端部の外側では、調整バネ20の支持板19側とは反対側端部に、押し込み板21が固定される。なお、実施の形態1においては、3個のガイドローラー11に対して1個の押し込み板21が設けられる。即ち、1個の押し込み板21には、3個のガイドローラー11の上下に対応して設けられた6個の調整バネ20の支持板19側とは反対側端部が固定される。
そして、押し込み板21の調整バネ20側とは反対側側面の中央に近接して、スカートガード接近検知スイッチ22が配置される。
ここで、乗客の履いたサンダル23や長靴等の物体がスカートガード8に接近した場合を考える。この場合、サンダル23や長靴等の物体は、ガイドローラー11のステップ7側の外周面に接触する。そして、さらに、サンダル23や長靴等の物体がスカートガード8側に移動すると、ガイドローラー11がスカートガード8内部に押し込まれる。即ち、ガイドローラー11の軸部15がエスカレーター1の外側に移動する。
かかる移動に追従して、支持板19がエスカレーター1の外側に移動する。そして、かかる移動により、調整バネ20がエスカレーター1の外側に押し込まれる。そして、調整バネ20が、復元力を利用して、押し込み板21をエスカレーター1の外側に押し込む。
この押し込みにより、押し込み板21がエスカレーター1外側に移動する。かかる移動により、スカートガード接近検知スイッチ22が押下される。かかる押下により、制御盤6は、サンダル23や長靴等の物体がスカートガード8に接近していることを検知するようになっている。
即ち、スカートガード接近検知スイッチ22は、ガイドローラー11にかかる圧力を検知することによりスカートガード8に接近する物体を検知するスカートガード接近検知装置として機能する。
次に、図6を用いて、ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置に利用されるローラーアクチュエーター駆動用スイッチを説明するための正面図である。
図6に示すように、ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13は、円形状の壁埋め込み型のスイッチである。ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13表面の中央上側には、「駆動」と表記されている。そして、乗客が自らローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13を押下すると、押下情報が制御盤6に流れるようになっている。
ここで、本実施の形態の安全装置の動作を説明する前に、図7〜図10を用いて、本実施の形態の安全装置を利用しないエスカレーター1で乗客の履いたサンダル23や長靴等の物体が挟まれる場合の状況を説明する。
図7はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターでサンダル等の挟まれる直前の状況を説明するための要部正面図である。図8はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターでサンダル等が挟まれた直後の状況を説明するための要部正面図である。
図9はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターが上り運転のときのサンダル等の挟まれ方向を説明するための要部平面図である。図10はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターが下り運転のときのサンダル等の挟まれ方向を説明するための要部平面図である。
図7に示すように、ステップ7上から乗客の履いたサンダル23や長靴等の物体がスカートガード8に押し付けられると、スカートガード8とサンダル23や長靴等の物体との間に摩擦力が生じる。この摩擦力により、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8との接触部は、その場に留まろうとする。
しかしながら、ステップ7上の乗客の足は、エスカレーター1の進行方向に移動する。その結果、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍は、引っ張られて、引き伸ばされる。これにより、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍の厚みが薄くなる。
そして、図8に示すように、薄くなったサンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍は、ステップ7とスカートガード8との間隙に巻き込まれる。その結果、薄くなったサンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍は、ステップ7とスカートガード8との間隙に挟まれてしまう。
なお、上述したように、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8との接触部は、その場に留まろうとする。しかしながら、ステップ7上の乗客の足は、エスカレーター1の進行方向に移動する。従って、図9及び図10に示すように、ステップ7上の乗客から見れば、サンダル23や長靴等の物体の挟まれ方向は、エスカレーター1の進行方向とは反対方向に発生することになる。
ここで、エスカレーター1が上り運転の場合は、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8との接触部がその場に留まろうとしても、乗客を乗せたステップ7は上昇する。このため、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍の引き伸ばされた部分は、ステップ7が上昇するにつれ、ステップ7とスカートガード8との間隙への食い込み量を増やすことになる。
次に、図11及び図12を用いて、本実施の形態の安全装置を利用したエスカレーター1でサンダル23や長靴等の物体の挟まれが防止される状況を説明する。
図11はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用したエスカレーターが上り運転のときにサンダル等の挟まれが防止される状況を説明するための要部平面図である。図12はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置を利用しないエスカレーターが下り運転のときにサンダル等の挟まれが防止される状況を説明するための要部平面図である。
本実施の形態の安全装置を利用したエスカレーター1においては、乗客の足がステップ7上でスカートガード8に近接すると、乗客の履いたサンダル23や長靴等の物体がガイドローラー11のステップ7側の外周面に接触する。ガイドローラー11とサンダル23や長靴等の物体との間に摩擦力が生じる。
この状態で、ステップ7上の乗客の足がエスカレーター1の進行方向に移動すると、ガイドローラー11は、上記摩擦力を駆動力として、ステップ7側の外周面をエスカレーター1の進行方向に移動させるように回転する。かかる回転により、ガイドローラー11とサンダル23や長靴等の物体との間に摩擦力が軽減する。
従って、通常は、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍が引っ張りにより引き伸ばされることはない。このため、通常は、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍がステップ7とスカートガード8との間に挟まれることもない。しかしながら、不測の事態で、サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8近傍がステップ7とスカートガード8との間に挟まれてしまうことも考えられる。
そこで、本実施の形態の安全装置においては、ガイドローラー11のステップ7側外周面の回転移動方向がエスカレーター1の移動方向となるように、ローラーアクチュエーター12がガイドローラー11を積極的に回転させる。このときのガイドローラー11の回転速度は、適宜設定できるようになっている。
具体的には、図11に示すように、乗客コンベアが上り運転の場合、上方から見て右側のガイドローラー11に取り付けられたローラーアクチュエーター12は、対応するガイドローラー11を時計回り方向に回転させる。これに対して、上方から見て左側のガイドローラー11に取り付けられたローラーアクチュエーター12は、対応するガイドローラー11を時計回りとは反対回り方向に回転させる。
一方、図12に示すように、乗客コンベアが下り運転の場合、上方から見て右側のガイドローラー11に取り付けられたローラーアクチュエーター12は、対応するガイドローラー11を時計回りとは反対方向に回転させる。これに対して、上方から見て左側のガイドローラー11に取り付けられたローラーアクチュエーター12は、対応するガイドローラー11を時計回り方向に回転させる。
このため、不測の事態で、ステップ7とスカートガード8との間隙に挟まれたサンダル23や長靴等の物体は、ステップ7とスカートガード8との間隙から押し出される。即ち、ローラーアクチュエーター12によるガイドローラー11の回転駆動により、挟まれたサンダル23や長靴等の物体が積極的に取り外されるようになっている。
次に、図13を用いて、制御盤6内のソフトウエアの処理を中心に、安全装置の動作を説明する。
図13はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1では、制御盤6は、スカートガード接近検知スイッチ22によりサンダル23や長靴等の物体のスカートガード8への接近が検知されたか否かを判定する。サンダル23や長靴等の物体のスカートガード8への接近が検知された場合は、ステップS2に進む。
ステップS2では、制御盤6は、乗客が危険な状態であると判断して、アナウンス装置10に、スカートガード8接近の注意喚起メッセージを発報させ、ステップS3に進む。ステップS3では、制御盤6は、エスカレーター1の運転方向が下降方向であるか否かを判定する。エスカレーター1の運転方向が下降方向の場合は、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御盤6は、上方から見て右側のローラーアクチュエーター12によるガイドローラー11の回転方向を、左回り、即ち、時計回りとは反対回り方向に設定する。また、制御盤6は、上方から見て左側のローラーアクチュエーター12によるガイドローラー11の回転方向を、右回り、即ち、時計回り方向に設定し、ステップS5に進む。ステップS5では、制御盤6は、両側のローラーアクチュエーター12に、設定した回転方向でガイドローラー11を所定時間継続して駆動させ、動作が終了する。
これに対し、ステップS3でエスカレーター1の運転方向が上昇方向の場合は、ステップS6に進む。ステップS6では、制御盤6は、上方から見て右側のローラーアクチュエーター12の回転方向を、右回り、即ち、時計回り方向に設定する。また、制御盤6は、上方から見て左側のローラーアクチュエーター12の回転方向を、左回り、即ち、時計回りとは反対回り方向に設定し、ステップS5に進む。ステップS5では、制御盤6は、両側のローラーアクチュエーター12に、設定した回転方向でガイドローラー11を所定時間継続して駆動させ、動作が終了する。
また、ステップS1でサンダル23や長靴等の物体のスカートガード8への接近が検知されていない場合は、ステップS7に進む。ステップS7では、制御盤6は、ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13が押下されたか否かを判定する。ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13が押下されていない場合は、動作が終了する。
これに対し、例えば、サンダル23や長靴等の物体の挟まれに気付いた乗客の操作により、ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13が押下された場合は、上記ステップS3〜S6の動作が行われる。即ち、制御盤6は、エスカレーター1の運転方向の判定、ローラーアクチュエーター12の回転方向の設定及び駆動を行ってガイドローラー11を回転させ、動作が終了する。
なお、上記動作の際、サンダル23や長靴等の物体を検出したスカートガード接近検知スイッチ22に対応したガイドローラー11のみを回転駆動するようにしてもよい。また、押下されたローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13近傍のガイドローラー11のみを回転駆動するようにしてもよい。これらの場合、サンダル23や長靴等の物体が挟まれる可能性の高い位置のみで、ガイドローラー11を回転駆動することになり、消費電力を削減することができる。
以上で説明した実施の形態1によれば、ガイドローラー11は、ステップ7側の外周面の回転移動方向がエスカレーター1の進行方向となるように、ステップ7上面のスカートガード8側縁部に近接して配置される。このため、乗客がスカートガード8に接近してステップ7に乗り込んだとしても、乗客の履いたサンダル23や長靴等の物体は、ガイドローラー11に接触する。そして、サンダル23や長靴等の物体に接触したガイドローラー11の外周面は、エスカレーター1の進行方向に回転移動する。これにより、ステップ7とスカートガード8との間隙にサンダル23や長靴等の物体が挟まれることを防止することができる。
また、ローラーアクチュエーター12は、ガイドローラー11のステップ7側の外周面がエスカレーター1の進行方向に回転移動するようにガイドローラー11を駆動する。このため、より積極的に、スカートガード8とステップ7との間隙にサンダル23や長靴等が挟まれることを防止することができる。
また、スカートガード接近検知スイッチ22がサンダル23や長靴等の物体を検知した場合に、アナウンス装置10がスカートガード8への接近を音声で注意喚起する。このため、スカートガード8に接近した乗客に対し、注意を促すことができる。なお、スカートガード接近検知スイッチ22は、ガイドローラー11にかかる圧力を検知することにより、スカートガード8に接近した物体を検知する。このため、簡単な構成で、スカートガード8に接近したサンダル23や長靴等の物体を検知することができる。
また、ローラーアクチュエーター12は、スカートガード8接近検知装置が物体を検知した後、所定時間継続してガイドローラー11を駆動する。このため、必要時のみ、ガイドローラー11を回転駆動することができる。これにより、ガイドローラー11の駆動による消費電力を削減することができる。
また、ローラーアクチュエーター12を駆動させるローラーアクチュエーター駆動用スイッチ13が設けられる。このため、ステップ7とスカートガード8との間隙に挟まれたサンダル23や長靴等を乗客が取り外す行為を助勢することができる。
また、ガイドローラー11は、エスカレーター1の進行方向に並んで複数配置される。具体的には、ガイドローラー11は、エスカレーター1の乗り場から降り場に渡って配置される。このため、ステップ7とスカートガード8との間隙にサンダル23や長靴等の物体が挟まれることを防止する位置を増やすことができる。
また、ガイドローラー11は、上昇するエスカレーター1に設けられる。このため、スカートガード8とステップ7との間隙にサンダル23や長靴が食い込みやすいエスカレーター1の上昇時において、ステップ7とスカートガード8との間隙にサンダル23や長靴等の物体が挟まれることを防止することができる。
また、ローラーアクチュエーター12は、ガイドローラー11毎に設けられる。このため、ローラーアクチュエーター12が故障したときに回転駆動できなくなるガイドローラー11を最小限に抑えることができる。
実施の形態2.
図14はこの発明の実施の形態2における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部側面図である。図15はこの発明の実施の形態2における乗客コンベアの安全装置が利用されるエスカレーターの要部平面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1においては、ローラーアクチュエーター12は、ガイドローラー11毎に設けられていた。一方、実施の形態2においては、図14及び図15に示すように、1個のローラーアクチュエーター24が複数のガイドローラー11をまとめて駆動する。具体的には、図14に示すように、ローラーアクチュエーター24は、ガイドローラー11とともにエスカレーター1の傾斜部の長手方向と平行に並んで配置している。
より具体的には、1個のローラーアクチュエーター24の下方に5個のガイドローラー11が連続して並ぶように配置されている。そして、図15に示すように、1個のローラーアクチュエーター24は、5個のガイドローラー11をまとめて回転駆動するようになっている。なお、図15においては、1個のローラーアクチュエーター24に駆動されるガイドローラー11のうちのひとつが省略されている。
以上で説明した実施の形態2によれば、ローラーアクチュエーター24は、複数のガイドローラー11をまとめて回転駆動する。このため、ローラーアクチュエーター24の数を少なくすることができる。
なお、実施の形態1及び2においては、安全装置を利用する乗客コンベアをエスカレーター1としていた。しかしながら、安全装置を利用する乗客コンベアは、トラベーターであってもよい。
1 エスカレーター
2 下部乗降口
3 上部乗降口
4 下部機械室
5 上部機械室
6 制御盤
7 ステップ
8 スカートガード
9 欄干パネル
10 アナウンス装置
11 ガイドローラー
12 ローラーアクチュエーター
13 ローラーアクチュエーター駆動用スイッチ
14 本体部
15 軸部
16 セーフティーライン
17 切り欠き部
18 支持体
19 支持板
20 調整バネ
21 押し込み板
22 スカートガード接近検知スイッチ
23 サンダル
24 ローラーアクチュエーター

Claims (10)

  1. 乗客コンベアのステップ側面の外側に配置されたスカートガードに設けられ、前記ステップ側の外周面を、回転移動方向が前記乗客コンベアの進行方向となるように前記ステップ上面の前記スカートガード側縁部に近接させたローラー
    前記ローラーの前記ステップ側の外周面が前記乗客コンベアの進行方向に回転移動するように前記ローラーを駆動するアクチュエーターと、
    を備えたことを特徴とする乗客コンベアの安全装置。
  2. 前記スカートガードに接近する物体を検知するスカートガード接近検知装置と、
    前記スカートガード接近検知装置が前記物体を検知した場合に、前記スカートガードへの接近を音声で注意喚起するアナウンス装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの安全装置。
  3. 前記スカートガード接近検知装置は、前記ローラーにかかる圧力を検知することにより、前記物体を検知することを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの安全装置。
  4. 前記アクチュエーターは、前記スカートガード接近検知装置が前記物体を検知した後、所定時間継続して前記ローラーを駆動することを特徴とする請求項又は請求項に記載の乗客コンベアの安全装置。
  5. 前記スカートガード上に配置された欄干パネルに設けられ、操作されることにより前記アクチュエーターを駆動させるスイッチ、
    を備えたことを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の乗客コンベアの安全装置。
  6. 前記ローラーは、前記乗客コンベアの進行方向に並んで複数配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の乗客コンベアの安全装置。
  7. 前記ローラーは、前記乗客コンベアの乗り場から降り場に渡って配置されたことを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの安全装置。
  8. 前記ローラーは、前記乗客コンベアとしてのエスカレーターに設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の乗客コンベアの安全装置。
  9. 前記ローラーは、上昇する前記エスカレーターに設けられたことを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの安全装置。
  10. 前記アクチュエーターは、前記ローラー毎に設けられたことを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の乗客コンベアの安全装置。
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