JP5219791B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関し、詳しくは、記録ヘッドの記録素子間の記録特性のばらつき、記録ヘッドの走査のゆらぎ、記録媒体の搬送誤差等に対し画質に関して耐性のある画像記録を可能とする画像データ生成に関するものである。
複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用いる記録方式の一例として、記録素子としての吐出口からインクを吐出して、記録媒体にドットを形成するインクジェット記録方式が知られている。また、このようなインクジェット記録装置には、特に記録ヘッドの構成の違いによってフルライン型とシリアル型がある。
フルライン型の記録装置では、記録ヘッドが、搬送される記録媒体の幅に応じた範囲に記録素子を配列し、記録時には固定された状態で用いるものである。そして、この固定して用いられる記録ヘッドに対して記録素子の配列方向とは交差する方向に記録媒体を搬送しつつ記録ヘッドから所定の周波数でインクを吐出させて画像を形成する。このようなフルライン型の記録装置は、比較的高速に画像を形成することができ、オフィスユースなどに適している。一方、シリアル型の記録装置では、記録媒体に対して記録ヘッドを走査し、この走査の間に所定の周波数でインクを吐出するとともに、この走査の方向と交差する方向に記録媒体を搬送する搬送動作を走査ごとに行うことによって画像を形成する。このようなシリアル型の記録装置は、比較的小型かつ低コストに製造することができ、パーソナルユースに適している。
このようなフルライン型やシリアル型の記録装置のいずれでも、記録ヘッドにおいて配列する複数の記録素子は、その製造工程上ある程度のばらつきが含まれる。そして、このようなばらつきは、インクの吐出量や吐出方向のような吐出特性のばらつきとなって現れ、記録媒体に形成されるドットの形状を不揃いにし、結果として画像上に濃度むらやスジを招くことがある。
この問題に対し、例えばシリアル型のインクジェット記録装置では、いわゆるマルチパス記録方式が採用されている。マルチパス記録では、記録ヘッドが1回の記録主走査で記録可能な全画素を、搬送動作を挟んだ複数回の走査に分配して段階的に異なる記録素子を対応させて記録を行う。これにより、複数の記録素子の吐出特性のばらつきは画像を完成する複数回の走査に分散され、濃度むらなどを目立たなくすることができる。また、このマルチパス記録方式は、フルライン型の記録装置にも応用することができる。
図1に示すように、記録媒体の搬送方向に同色インクに関して2列の記録素子列を配設することにより、搬送方向に形成されるドット列を2つの記録素子で分担して記録することができる。その結果、1つの記録素子列における記録素子のばらつきは1/2に分散され、そのばらつきによる濃度むらなどを目立たなくすることができる。
ところで、このようなマルチパス記録を行う場合、画像の記録データを、その画像を完成するための複数回の記録走査または複数の記録ヘッド(記録素子列)に分配することが行われる。従来、このような分配は、個々の記録素子に対応してドットの記録を許容する画素(“1”)と許容しない画素(“0”)とを予め定めたマスクパターンを用いて行われていることが多い。
図2は、シリアル方式における2回の走査(以下、「パス」とも言う)で記録を完成するマルチパス記録で使用するマスクパターンの一例を模式的に示す図である。図2において、黒く示した領域はドットの記録を許容する画素(“1”)、白く示した領域は許容しない画素(“0”)を示し、501は1パス目の走査で用いるマスクパターン、502は2パス目の走査で用いるマスクパターンをそれぞれ示している。そして、パターン501とパターン502は、記録許容画素(あるいは記録非許容画素)について互いに補完の関係を有し、これにより、完成すべき画像を構成するそれぞれのドットは1パス目または2パス目のいずれかで形成されることになる。すなわち、完成すべき画像の記録データは、画素ごとに上記各マスクパターンとの間で論理積がとられ、その結果が、実際に個々の記録素子がそれぞれのパスで記録する2値データとなる。
しかしながら、記録すべき画像に応じて記録を行う画素の記録データ(“1”)の配列は様々である。このため、記録許容画素のパターンが定まっているマスクパターンによって、このような記録データを複数の走査あるいは複数の記録素子列に、常に均等に分配することは困難である。このため、特定の走査あるいは特定の記録素子列がドットを記録する割合が高くなることがあり、結果として、その走査あるいは記録素子列の吐出特性が画像に現れ、マルチパス記録の本来の利点が損なわれてしまうことになる。従って、マルチパス記録では、記録データをいかに均等かつ一様に、複数回の走査あるいは複数の記録素子列に分配するかが重要な課題の1つになっている。
例えば、特許文献1には、記録許容画素と記録非許容画素とをランダムに配置するマスクパターンの生成方法が記載されている。このようなランダムマスクパターンを用いれば、どのような画像の記録データであっても、複数回の走査あるいは複数の記録素子列にほぼ均等に記録データを分配することが期待できる。
また、特許文献2には、図2に示すような固定的なマスクパターンを用いるのではなく、主走査方向や副走査方向に連続する複数の記録すべき画素の記録データ(“1”)が、できるだけ異なる走査によって記録されるように分配する方法が記載されている。
図3は、2値の画像データにおける記録画素の配列と、これら記録画素を特許文献2に記載の方法に従って2回の走査に分配した結果を示す図である。このように、主走査方向および副走査方向に連続するドットが、異なる走査に均等に分配される。これにより、記録素子の吐出特性のばらつきに起因する画像弊害のみならず、インクあふれ等の弊害も効果的に緩和することができる。
ところで、以上のようなマルチパス方式を採用しても、より高画質な記録が求められるこのところの状況では、走査単位あるいはノズル列単位の記録位置(レジストレーション)のずれに起因した濃度変化ないし濃度むらが新たに問題視されるようになって来ている。走査単位あるいはノズル列単位の記録位置のずれは、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などによって引き起こされ、個々の走査(あるいはノズル列)で記録するプレーン間のずれとなって現れる。
例えば、図3に示す例において、先行の走査で記録されるドット(○)のプレーンと、後続の走査で記録されるドット(◎)のプレーンが、主走査方向または副走査方向のいずれかに1画素分ずれた場合を考える。このとき、先行の走査で記録されるドット(○)と後続の走査で記録されるドット(◎)は完全に重なり合い、白紙の領域が生じて画像濃度が低下する。1画素分まで大きくずれない場合でも、隣接するドット同士の距離や重なり部分の変動は、白紙領域に対するドットの被覆率ひいては画像濃度に大きく影響を与える。すなわち、このようなプレーン間のずれが、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などに伴って変化すると、これらに伴って、一様な画像の濃度も変動し、濃度むらとなって認識されることになる。
従って、このようなプレーン間の記録位置ずれが生じても、その位置ずれによって著しい画質の低下を生じないマルチパス記録における記録データの生成方法が求められている。本明細書では、いかなる記録条件の変動に起因するにせよ、その変動に伴ってプレーン間の記録位置ずれが生じても、それによって濃度変化ないし濃度むらが生じ難い程度である耐性を、「ロバスト性」と称する。
特許文献3には、上記ロバスト性を高めるための記録データの生成方法が記載されている。すなわち、記録位置ずれに起因した画像濃度の変動は、図3について上述したように、複数回の走査あるいは複数のノズル列に分配された2値の記録データが完全な補完関係にあることに起因したものであることに着目している。そして、上記補完の程度を低減すべく、画像データの複数回の走査あるいは複数のノズル列に対する分配を、2値化前の多値データの状態で行い、これら分配後の多値データをそれぞれ独立に2値化するとしている。
図4は、特許文献3に記載のデータ分配を実現する制御構成例を示すブロック図である。同図は、2つの記録ヘッド(ノズル列)に記録データを分配する例を示している。ホストコンピュータ2001から受信された、多値の画像データは、様々な画像処理(2004〜2006)が施された後、多値SMS部2007によって第1記録ヘッド用のデータと第2記録ヘッド用のデータが生成される。具体的には、上記画像処理を経た同じ多値画像データを第1記録ヘッド用データと第2記録ヘッド用データとして用意する。そして、第1データ変換部2008および第2データ変換部2009ではそれぞれの分配係数による変換処理が行われる。例えば、第1記録ヘッド用データには0.55の分配係数、第2記録ヘッド用データには0.45の分配係数がそれぞれ用いられて変換処理が行われる。これにより、その後に行われる2値化処理の内容を、第1記録ヘッド用データと第2記録ヘッド用データとの間で異ならせることができる。そして、図5にて後述されるように最終的に形成される第1記録ヘッドによるドットと第2記録ヘッドによるドットの重なりを一定の割合で生じさせることができる。なお、特許文献3には、第1記録ヘッド用データと第2記録ヘッド用データとの間で分配係数を異ならせる例の他、2値化処理としての誤差拡散処理における誤差拡散マトリクスあるいは誤差拡散マトリクスにおける閾値を異ならせる例も記載されている。
以上のように変換された多値データは、第1の2値化処理部2010および第2の2値化処理部2011に転送される。第1の2値化処理部2010および第2の2値化処理部2011では、誤差マトリクスと閾値を用いた誤差拡散法によって2値化処理が行われ、2値化後の画像データは、それぞれ第1バンドメモリ2012および第2のバンドメモリ2013に格納される。その後、第1および第2記録ヘッドが夫々のバンドメモリに格納された2値データに従ってインクを吐出して記録を行う。
図5は、特許文献3に記載の上述した処理に従って記録されたドットの記録媒体での配置を示す図である。図5において、黒丸21は第1の記録ヘッドによって記録されたドット、白丸22は第2の記録ヘッドによって記録されたドット、ハッチングで示した丸23は第1の記録ヘッドと第2の記録ヘッドによって重ねて記録されるドットを、それぞれ示している。
ここで、図3について説明した例と同じように、第1の記録ヘッドで記録されるドットのプレーンと、第2の記録ヘッドで記録されるドットのプレーンが、主走査方向または副走査方向のいずれかに1画素分ずれた場合を考える。この場合、第1の記録ヘッドと第2の記録ヘッドの両方で重ねて記録される部分も新たに増えるが、既に重ねて記録されていた2つのドットが離れる部分もある。よって、ある程度の広さを持つ領域で判断すれば、白紙領域に対するドットの被覆率はさほど変動しておらず、画像濃度の変化を招くこともない。すなわち、異なる走査あるいは異なる記録ヘッドによるドット形成の補完性もしくは排他性を基本的に無くして、ドットの重なりを一定の割合で生じさせている。これにより、キャリッジの走査速度の変動、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などによる記録位置のずれが発生しても、それに起因した画像濃度の変動や濃度むらの程度を小さくすることができる。
さらに特許文献4には、特許文献3と同様の記録データ生成が記載されている。すなわち、特許文献3と同様、多値の画像データを複数の走査あるいは複数の記録素子列に分配する際に複数の走査あるいは複数の記録素子列間で分配係数を異ならせる。そして、特許文献4では、この分配係数を画素の位置に応じて異ならせている。例えば、主走査方向の画素位置に対して、2つの記録ヘッドの分配係数を、直線的、周期的、正弦波的、あるいは高周波および低周波の合成波的に変化させ、これにより、マルチパス記録におけるバンディングや色むらを抑制している。
特開平7−52390号公報 特開平6−191041号公報 特開2000−103088号公報 特開2006−231736号公報
しかしながら、特許文献3や特許文献4に記載の記録データ生成では、異なる記録ヘッドによって記録するドット間あるいは異なる走査で記録するドット間における補完関係ないしは排他性を、基本的に制御することができない。このため、記録する画像によっては、ドットの重なる画素の割合が多すぎたり、あるいは逆にドットが記録されない白紙領域の割合が多すぎたりして、画質を低下させることがある。すなわち、前述したように、プレーン間の記録位置ずれに伴う濃度変動を抑えるには、複数の走査によるドットが互いに補完の関係にないこと、すなわち複数の走査でドットが重ねて記録される画素が存在することが効果的である。しかし、そのような画素があまり多く存在すると、被覆率が減少し、かえって濃度の低下を招く恐れがある。
本願発明者等は、後述されるように、上述の問題を解消する構成として、多値データを分割して得られる複数のプレーンのデータを量子化する際に、あるプレーンの量子化の結果を記録量情報としてその後に量子化するプレーンのデータに反映することを見出した。これにより、複数のプレーンの記録データ間に一定の補完性ないし排他性を持たせることができ、ドットが重なる画素の割合を適切なものとすることが可能とするものである。
本願発明は、上述の記録量情報を他のプレーンの量子化に反映させる構成を採用する場合において、メモリ容量や処理量の削減を目的とするものである。
すなわち、近年記録装置の記録幅を従来のデスクトップで使用する記録装置に比べ、大幅に広くし、例えば60インチ幅の記録幅を持つ、いわゆる大判プリンタが製品化されている。このような大判プリンタでは、記録幅が広いことに起因して画像処理を行うのに要するメモリ容量が大容量化して来ている。また、記録画質の改善のためCMYK4色に加えて、C、Mなどの淡色インクやRed、Greenなど特色と呼ばれるインクなど、搭載されるインク色数が多くなる傾向もある。このようなインク色数の増加も記録装置に搭載するメモリ容量を大容量化する大きな要因となっている。さらには、大判プリンタにおいても高速な記録処理性能が求められ、処理性能向上のために大容量のメモリ搭載が必要となっている。
このように大容量メモリを搭載することは、記録装置のコストを増大させ、また、それに応じて処理量も増大させることになる。そして、上述の記録量情報を他のプレーンに反映させるにはその分のメモリを必要とすることから、できるだけそのメモリ量が少ないことが望ましい。
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、多値データの分配において相関を持たせる構成において、メモリ容量を増すことを抑制した画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
そのために本発明では、画像処理装置において、複数色の記録材のそれぞれに対応した多値の画像データを、当該画像データに基づく画像を記録媒体の同一領域において複数回で記録させるために第1分割画像データと第2分割画像データに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された多値の画像データを2値の画像データに変換する変換手段と、前記変換手段により前記第2分割画像データを2値の画像データに変換する際、前記第1分割画像データを前記変換手段により2値の画像データに変換した結果を用いて、前記第1分割画像データのドットとの重なりを低減させるために前記第2分割画像データの補正を行う補正手段と、前記変換手段により前記第2分割画像データの変換を行う場合に、前記補正手段による補正のための処理を行うか否かを前記複数色の記録材に対応する画像データのそれぞれについて選択する選択手段とを有し、前記補正手段は、前記複数色の記録材のそれぞれに対応する前記第2分割画像データのうち、前記選択手段で前記補正手段による補正のための処理を行うよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行い、前記補正手段による補正のための処理を行わないよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行わないことを特徴とする。
また、画像処理方法において、複数色の記録材のそれぞれに対応した多値の画像データを、当該画像データに基づく画像を記録媒体の同一領域において複数回で記録させるために第1分割画像データと第2分割画像データに分割する分割工程と、前記分割工程において分割された多値の画像データを2値の画像データに変換する変換工程と、前記変換工程において前記第2分割画像データを2値の画像データに変換する際、前記第1分割画像データを前記変換工程において2値の画像データに変換した結果を用いて、前記第1分割画像データのドットとの重なりを低減させるために前記第2分割画像データの補正を行う補正工程と、前記変換工程において前記第2分割画像データの変換を行う場合に、前記補正工程における補正のための処理を行うか否か前記複数色の記録材に対応する画像データのそれぞれについて選択する選択工程とを有し、前記補正工程は、前記複数色の記録材のそれぞれに対応する前記第2分割画像データのうち、前記選択工程で前記補正工程による補正のための処理を行うよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行い、前記補正工程による補正のための処理を行わないよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行わないことを特徴とする。
以上の構成によれば、ドットの重なりを低減させるための補正を行わなくても、記録画像における記録位置ずれの影響が少ない、たとえばイエローなどの色については上記補正を行わないことを選択することができる。その結果、記録位置ずれに関するロバスト性に優れた画像記録を少ないメモリ容量で実施することが可能となる。

以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図6は、本発明の一実施形態に係るプリンタにおける制御構成を示すブロック図である。図6に示すように、プリンタ600は、コントローラ601とプリンタエンジン618によって概略構成される。コントローラ601は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から記録指示および記録用の画像データを受信し、受信した画像データをプリンタエンジン618で記録可能な構成の2値データに変換して出力する。このコントローラ601は、CPU602、画像処理部603、プリンタエンジンインターフェース部604、通信インターフェース部605、拡張バス回路部606、RAMコントローラ607、およびROMコントローラ608を備える。さらに、これらの各ブロックはそれぞれバスライン610a〜610gを介してシステムバスブリッジ609に接続されている。本実施形態では、これらのブロックはシステムLSIとして一つのパッケージに封止された画像形成コントローラASIC(Application Specified Integrated Circuit)611として実現されている。また、コントローラ601は、機能拡張ユニットを装着する拡張スロット612、RAM部615、およびROM部617を備える他、図示しない操作部や表示部、電源回路部等を有して構成される。
CPU602は、コントローラ601全体の制御を司るものであり、ROM部617またはRAM部615に格納された制御手順などのプログラムを順次読み出し実行する。例えば、ホスト装置から受信した画像データを2値データである記録データに変換するための画像処理部603の制御を行う。また、CPU602は、通信インターフェース部605の制御や通信プロトコルの解釈、画像処理部603で生成された画像形成データをプリンタエンジン618へ転送するためのプリンタエンジンインターフェース部604の制御等を行う。
画像処理部603は、ホスト装置から受信した画像データをプリンタエンジン618で記録可能な画像データに変換するものであり、その詳細な構成については後述する。プリンタエンジンインターフェース部604は、コントローラ601とプリンタエンジン118との間でデータの送受信を行うブロックである。すなわち、プリンタエンジンインターフェース部604は、DMAC(ダイレクトメモリアクセスコントローラ)を有する。これにより、画像処理部603で生成されRAM部615に格納されている2値データを、RAMコントローラ607を介して順次読み出してプリンタエンジン618に転送することができる。
通信インターフェース部605は、パーソナルコンピュータやワークステーション等のホスト装置との間でデータの送受信を行い、ホスト装置から受信した画像データを、RAMコントローラ607を介してRAM部615に格納する。通信インターフェース部605の通信方式としては、USBやIEEE1394などの高速シリアル通信、IEEE1284などのパラレル通信、あるいは100BASE−TX等のネットワーク通信などいずれの方式であってもよい。また、これらの複数の通信方式を有していてもよい。さらには、有線による通信方式に限らず、無線による通信方式であってもよい。
拡張バス回路部606は、拡張スロット612に装着した機能拡張ユニットを制御する。例えば、拡張バス613を介して、機能拡張ユニットにデータを送信する制御および機能拡張ユニットが出力するデータを受信する制御を行う。拡張スロット612には、USBやIEEE1394、IEEE1284、あるいはネットワーク通信などホスト装置との通信機能を提供する通信ユニットや、大容量記憶機能を提供するハードディスクドライブユニットなどを装着することができる。
なお、画像処理部603、通信インターフェース部605、および拡張バス回路部606は、プリンタエンジンインターフェース部604と同様にDMACを有し、メモリアクセス要求を発行することができる。
RAMコントローラ607は、RAMバス614を介して画像形成コントローラASIC611に接続されたRAM部615の制御を行う。RAMコントローラ607はCPU602およびDMACを有する各ブロックとRAM部615との間で、書き込みまたは読み出しされるデータの中継を行う。RAMコントローラ607は、CPU602および各ブロックからの読み出し要求や書き込み要求に応じて必要な制御信号を生成してRAM部615への書き込みやRAM部615からの読み出しを実現する。
ROMコントローラ608は、ROMバス616を介して画像形成コントローラASIC611に接続されたROM部617の制御を行う。ROMコントローラ608は、CPU602からの読み出し要求に応じて必要な制御信号を生成して、予めROM部617に格納された制御手順やデータを読み出し、システムバスブリッジ609を介してCPU602に読み出した内容を送り返す。また、ROM部617がフラッシュメモリ等の電気的に書き換え可能なデバイスで構成される場合、ROMコントローラ608は必要な制御信号を発生してROM部617の内容を書き換える。
システムバスブリッジ609は、画像形成コントローラASIC611を構成する各ブロック間を接続する機能を備えるほか、複数のブロックから同時にアクセス要求が発行された場合に、バス権を調停する。CPU602およびDMACを有する各ブロックがRAMコントローラ607を介してRAM部615へのアクセス要求をほぼ同時に発行する場合があり、システムバスブリッジ609は予め指定されたプライオリティーに従って適切に調停を行うことができる。
RAM部615は、同期DRAM等で構成され、CPU602が実行する制御手順プログラムを格納し、また、画像処理部603において生成された画像形成データの一時的な記憶を行い、およびCPU602のワークメモリなどの機能を提供する。また、RAM部615は、通信インターフェース部605がホスト装置から受信した画像データの一時的なバッファリングや拡張バス613を介して接続された機能拡張ユニットとの間で受け渡しされるデータの一時保存などを行う。
ROM部617は、フラッシュメモリ等で構成され、CPU602が実行する制御手順およびプリンタ制御に必要なパラメータを格納する。フラッシュメモリは電気的に書き換え可能で不揮発性のデバイスであり、決められたシーケンスに従うことにより制御手順やパラメータを書き換えることができる。
以上の他、各回路ブロックは動作モード等を設定するレジスタを備え、CPU602は図示しないレジスタアクセスバスを介して各回路ブロックの動作モード等を設定することができる。
プリンタエンジン618は、コントローラ601から送出される2値データに基づいて記録媒体上に画像を記録する記録機構である。上述した図1は、本実施形態に係るフルライン型のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
図1において、記録媒体Pは、給紙ローラ705および補助ローラ706によって給紙された後、搬送ローラ704および補助ローラ703の方向に搬送され、これら2対のローラに挟持されながら矢印で示す副走査方向に所定の速度で搬送される。このように搬送される記録媒体に対して、記録ヘッド105の主走査方向に配列する個々の吐出口から、搬送速度に対応した一定の周波数でインクが吐出される。記録ヘッド105は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)のインクを吐出するフルラインタイプの記録ヘッドが、図のように各色2列ずつ副走査方向において所定の間隔で配置されている。すなわち、K、C、MおよびYのそれぞれの画像データは、各色2つの記録ヘッドに対応した2つのプレーン(分割画像のデータ)に分配され、副走査方向に連なる各画素のラインは、各色2つの吐出口からのインクによってドットが形成される。本実施形態では、色群(CMYK)ごとに、第1のプレーン、第2のプレーンと呼ぶ。
次に、本発明の一実施形態に係る、図6に示した画像処理部603の詳細について、図7を参照して説明する。図7は、画像処理部603の機能ブロックの構成および処理される画像データの形式を示す図であり、色変換処理部203、画像データ分配部205、量子化処理部206、記録データ選択部208、記録量情報生成部209などを有して構成される。
色変換処理部203は、ホスト装置から受信した入力画像データの色空間をプリンタエンジン618のインク色で表される色空間に変換する。本実施形態では、ホスト装置上の画像データは、各画素が赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれ8ビットで表現されたものである。色変換処理部203では、この入力画像データを、プリンタエンジン618のインク色であるC、M、Y、Kのそれぞれ8ビットで表現される色空間に変換する。また、色変換処理部203では、プリンタエンジン618の出力特性に応じたガンマ補正もあわせて行われる。
画像データ分配部205は、色変換処理部から入力した画像データを各色2プレーンに分配する。この分配では、図8以降で後述されるように、記録データ選択部208による選択に応じて、各色2プレーンのうち後から量子化するプレーンの多値(256値)データに対して、記録量情報生成部209で生成された記録量情報が付加される。これにより、各色2プレーンの量子化されたデータ間に一定の補完関係を持たせることができる。すなわち、画像データ分配部205は、後述されるように記録量情報を加えることによって多値データを補正し、その補正後の多値データが量子化された2値データについて他のプレーンの2値データとの間に一定の補完関係を持たせることができる。画像データ分配部205における分配自体は、本実施形態では、2つのプレーンに対して均等(いずれも分配係数が0.5)に分配する。なお、分配係数はこれに限られず、特許文献3に記載のように、分配係数をプレーン間で異ならせてもよく、また、特許文献4に記載されているように、画素位置に応じて、分配係数を異ならせてもよい。
量子化処理部206は、各色のプレーンごとに誤差拡散法による2値化処理を行う。すなわち、本実施形態の量子化処理部206は、8ビットの256階調値を有した多値画像を、1ビットの2階調値である、より低階調値の2値データに変換する処理を行う。なお、この量子化によって得られる低階調値データは2値データに限られないことはもちろんである。例えば、4ビットの16階調値のいわゆるインデックスデータとしてもよい。このインデックスデータはその階調値に応じた数のドット配置パターンに対応しており、インデックスデータを求めることによって記録すべきドットの配置が定まるものである。また、この量子化の方法は、誤差拡散法に限られず、ディザ法などの他の2値化手法であってもよい。ただし、画像データ分配部205が複数のプレーンに対して均等に画素値を分配する場合を行えば、記録ドット位置が全く同じ2値データを持つプレーンが複数出来てしまう。ここで、全く同じ量子化とは、誤差拡散処理ならば閾値や分散係数のマトリクスが単一または同一の物を用いて量子化を行うことである。これでは、記録媒体上に記録した複数のプレーンの2値データによる記録ドットの位置が全く重なってしまい、階調表現がうまく出来なくなる。そこで、画像データ分配部205で分配された複数のプレーンに対して、異なる量子化処理を行うことが望ましい。ここで、異なる量子化処理とは、例えば誤差拡散処理であれば、閾値や誤差拡散に使用するマトリクス内の分配係数などを多少異ならせるなどして、複数プレーン間で同一位置の画素に対する量子化処理の結果が同値にならないように配慮した量子化処理である。本実施例では、例えば後述するY(イエロー)の画像データの様に記録データ選択部208を経由してそのまま記録される2値データがある。即ち、記録量データ生成部209による記録量データの生成対象とはしないと選択された場合そのまま2値データが記録される。そのような画像データに対してプレーン間で同一の量子化処理を行えば、同一の2値データが出来てしまう。これでは、先述したように記録媒体上に記録した複数のプレーンの2値データによる記録ドットの位置が全く重なってしまう。それを避けるために、量子化処理部206では、画像データ分配部205で複数のプレーンに分配された記録データに対して、それぞれ異なる量しか処理を行う。量子化処理部206によって2値化されたY、C、M、Kの記録データは、記録データライトDMAC207、システムバス610、プリンタエンジンインターフェース部604を介して、プリンタエンジン618へと送られる。
量子化処理部206で得られた2値の記録データは、記録データ選択部208にも転送される。記録データ選択部208では、C、M、Y、Kの記録データのうち、どの色のデータについて記録量情報を生成するかを選択する。本実施形態では、明度が高いY(イエロー)以外のC、M、K3色を選択する。すなわち、記録量情報はあるプレーンの量子化の結果を同じ色の他のプレーンの量子化に反映させるために用いられるものであり、生成された後、反映させるプレーンの量子化まで所定のメモリに格納される。本発明の一実施形態では、この格納する記録量情報をできるだけ少なくするため、Yに関する記録量情報の生成を行わないような選択を行う。比較的明度が高いYは、プレーン間に補完性を持たせなくても、それによる画質への影響は小さいと考えられるからである。すなわち、量子化処理部206からのYの記録データだけは、記録量情報生成部209に供給されず、記録データライトDMAC207を介してプリンタエンジン618へ供給されるだけである。
記録量情報生成部209は、記録データ選択部208で選択されたCMKそれぞれの記録データに対して、記録量情報リードDMAC204から入力されるCMK情報に基づき、記録量情報の生成、更新を行う。具体的には、記録量情報生成部209は、記録データ選択部208から送られてきた各色の第1のプレーン用の2値データに対してフィルタ演算を行う。
図8(a)および(b)はフィルタ演算を模式的に示す図であり、同図(a)はフィルタ演算の係数を示し、同図(b)は演算結果を示している。これらの図において、斜線で示した画素は、量子化処理部206によって処理の対象とされた注目画素であり、記録量情報生成部209は、2値化の結果を図8(a)に示す画素ごとの係数に基づいて周辺の画素へ分配する。詳しくは、2値化の結果が“1”(ドット記録)のときは、256に上記画素ごとの係数を乗じその結果をそれぞれの画素の値とする。また、2値データが“0”(ドットを記録しない)のときは、0に上記画素ごとの係数を乗じてその結果をそれぞれの画素の値とする。図8(a)に示す係数および図8(b)に示す分配結果から明らかなように、本実施形態では、それぞれの画素の値は、注目画素に対応する画素が最も大きく、その画素の上下左右に位置する画素がその次に大きな値が分配される。
図9は、量子化処理部206の出力結果(フィルタ前の2値データ)と、これに上記フィルタ処理を行なった後の結果(フィルタ後のデータ)を模式的に示す図である。この図に示す例では、比較的低い濃度のベタ画像が2値化されることによって、縦横とも一定の間隔の画素に2値データ“1”(ドット記録)が存在している(フィルタ前の2値データ)。この2値データの画素それぞれを注目画素として上述の周辺画素への分配を行うことにより、注目画素に対応する画素の値を最大とした多値(256値)データの配値が得られる。このようにして得られたフィルタ後の多値データ(図8(b))は、量子化処理部206で量子化(2値化)する前の多値データ(画像データ分配部205から量子化処理部206へ出力されるデータ)と画素単位で差分がとられる。これにより、そのときの処理対象であるプレーンに対する記録量情報が生成される。ここで、画像データ分配部205から出力された多値データ(0から255の赤(R)、緑(G)、青(B)の輝度値)と、量子化処理部206で2値化されたものを多値データ(0から255の(R)(G)(B)の輝度値)に変換したものは、濃度が保存される。具体的には、これらデータ間で画素単位では差があってもプレーン全体を平均した場合、濃度(ここでは平均画素値である赤(R)、緑(G)、青(B)の輝度値)が保存される。よって、プレーン全体の両者の差分は0である。図8のフィルタ処理では濃度保存を行っているため、フィルタ後の多値データと量子化する前の多値データとの差分を取れば、プレーン全体でみれば濃度は0となる。しかし、フィルタ後の多値データと量子化する前の多値データとの差分は、画素単位では0以外の値をとりうるため、2値化後もドット記録するとなった画素の位置では、差分が大きくなる傾向にある。これを利用してその後に量子化されるプレーンにおける2値化後のデータでドット記録する画素の位置を制御することができる。そこで、記録量情報生成部では、フィルタ後の多値データから2値化前の多値データを減算して記録量情報を生成する。なお、ここでは、後に量子化されるプレーンの2値化前の多値データから記録量情報を減算するため、記録量情報生成部では、フィルタ後の多値データから2値化前の多値データを減算して記録量情報を生成するものとした。しかし、後に量子化されるプレーンの2値化前の多値データに記録量情報を加算する場合は、記録量情報生成部では、2値化前の多値データからフィルタ後の多値データを減算して記録量情報を生成することもできる。生成されたそのときの処理対象であるプレーンに対する記録量情報は、記録量情報リードDMAC204に読み出されたそれまでの記録量情報(そのときの処理対象であるプレーン以前のプレーンに対して生成された記録情報)に加算される。そして、この加算結果が記録量情報として更新される。なお、本実施形態の各色2つの記録ヘッドに対応した2つのプレーンに対する処理では、記録量情報は、1プレーン目の2値データに基づいて生成されるだけである。
記録量データ生成部209で生成された記録量情報は、記録量情報ライトDMAC210、システムバス610、RAMコントローラ607を介してRAM部615へ格納される。記録量情報リードDMAC204は、上述したように、RAM部615に格納されている記録量情報を画像データ分配部205および記録量情報生成部209へ転送する。
画像処理データ分配部205における、上述の記録量情報を用いた画像分配処理の詳細について以下に説明する。
画像データをホスト装置から受信し、受信したデータをRAM部615に格納する。RAM部615に格納された画像データをもとに画像データ処理部603は、第1のプレーン用の画像処理、その後に第2のプレーン用の画像処理を行なう。
図10は、画像処理部603による第1のプレーン用の処理を示すフローチャートである。ステップ101で、画像データリードDMAC202を介して前記ホスト装置より送られてきた画像データを入力する。そして、ステップ102で色変換処理を行う。そして、ステップ103で、色変換処理で得られた各色の多値データに対して第1のプレーンの画像データ分配処理が行われる。
第1のプレーンの画像データ分配処理は、本実施形態では、第1のプレーン画像データは入力された色ごとの多値データ値の約半分となるように処理する。すなわち、分配係数を0.5として第1プレーンの多値画像データを得る。
色ごとに分配処理されたデータは、ステップ104で色ごとに量子化処理を行なう。この量子化処理は、本実施形態では、前述したように誤差拡散法によって行い、2値データを得るものである。この量子化処理によって得られる2値データは、ステップ105で、第1のプレーン記録データとしてプリンタエンジン618に送られ適切なタイミングで出力される。これとともに、ステップ106において、量子化処理された記録データは、記録量情報を生成する色のみについて選択される。そして、ステップ107で、記録データ選択によって選択された色について、図8および図9にて上述したフィルタ処理が施されて、記録量情報が生成される。この生成された記録量情報は、記録量情報ライトDMAC210によってRAM部615へ格納される。
次に、第2のプレーン用の画像処理について説明する。図11は第2のプレーン用の画像処理を示すフローチャートである。画像データ入力(S201)、色変換処理(S203)は、上述した第1のプレーン用の処理と同じ処理を示している。これにより、入力した画像データに基づいて、上述した色変換処理後の色ごとの多値データが得られる。
ステップ202では、上記処理と平行して、第1のプレーン処理で生成された記録量情報をRAM部615から入手する。そして、ステップ204の第2のプレーン用画像データ分配処理では、先ず色ごとに上述した第1のプレーン用の画像データ分配処理と同じ処理を行う。すなわち、色ごとの多値データの値を半分にした分配後の多値画像データを得る。次に、この多値画像データに対して、第1のプレーンに関して得られた記録量情報をマイナス値に変換したものを、対応する画素ごとに加算する。
以上のようにステップ204で分配処理された多値データは、ステップ205で量子化処理が行われ2値化される。そして、得られた2値データは、ステップ206で、第2のプレーンの記録データとして、プリンタエンジンに送られて出力される。
以上のとおり、第1のプレーン用の多値データの量子化結果において、“1”(ドット記録)とされた画素の2値データは、その注目画素およびその周囲の画素に関して、記録量情報生成処理(S107)において0ではない値となる。そして、第2のプレーン用の処理では、この記録量情報を第2のプレーン用の多値データにマイナス値として加算する。これにより、上記加算が行われた第2のプレーンにおける画素の多値データの値は小さくなる。そして、この加算によって値が小さくなった第2プレーンの画素については、その小さくなった値に応じて、量子化処理部206における量子化で、“1”(ドット記録)の2値データとなる確率が低くなる。すなわち、第1のプレーンと第2のプレーンの2値データに従ってそれぞれ記録されるドットの配置において、第1のプレーンよるドットと第2のプレーンよるドットが重ねて形成される割合を、上述のフィルタ演算に従って制御することが可能となる。その結果、重ねて形成されるドットの割合を、例えば特許文献3に記載の方法と比較して低く押さえることができる。
このように、図8および図9にて説明したフィルタ演算における係数によってプレーン間の補完性ないし排他性を画素ごとに制御することができる。また、フィルタの係数を配する領域のサイズ(フィルタサイズ)もプレーン間の補完性に影響を与えることができるものである。さらに、フィルタの係数は、例えば、注目画素以外の周辺画素の総ての係数を0とすることを含めて、例えば記録する画像の内容に応じて適切に定めることができる。
以上のように、複数の記録ヘッドまたは複数回の走査によって形成されるドットが重ねて記録される画素の割合を、低く抑えられることができる。その結果、ドットが重ねて記録される画素を必要以上に多く設けることなく、プレーン間の記録位置ずれなどによる濃度変動も適度に抑えることが可能となる。
ところで、上述の記録量情報は、後に処理されるプレーンに用いられることから、いったんメモリに格納する必要があり、しかも色ごとに格納が行われる。このため、RAM部615に多くのメモリ領域が必要となる。例えば、1200dpiの解像度で60インチ幅、4色、1画素8ビットの画像データ量は、1200×60×4×8=2,304,000ビットの容量が、記録量情報のために必要となる。最近では、12色の記録装置も提供されており、さらに大きなメモリを必要とする傾向にある。さらに、記録装置の記録速度も向上しているため、RAM部615に要求されるデータの転送能力も増している。
そこで、本発明の一実施形態では、プレーン間の記録位置ずれが生じた場合でも、それによる画質低下が視覚上認識されにくい明度の高いイエロー(Y)色については、記録データ選択(S106)で、記録量情報の生成を行なわないようにする。すなわち、Yのプレーンはいずれのプレーンについても、図10に示すステップ101〜105の工程のみを行い、ステップ106、107の工程は行わないように制御する。
このように、画像弊害となりやすい色についてはプレーン間の補完性を発生させる処理を行い、画像弊害となりにくい色については、プレーン間の補完性を発生させる処理を行なわないようにする。これにより、メモリの小容量化と安価なメモリシステムで好ましい出力画像を得ることが可能となる。
なお、上述した他のプレーンの量子化の結果を反映させる処理では、最初のプレーンの量子化をドットが良好に分散して配置される手法によって行うことにより、量子化の結果が反映されるプレーンのドット配置も良好に分散したものとすることができる。このドット配置が良好に分散するとは、ドット配置について測定される空間周波数の低周波数成分が少ないことを言い、従来知られるいずれかの手法によって実現することができる。一般に、プレーン間で記録位置ずれが生じると、個々のプレーン内のドット配置による模様(テクスチャ)が確認されるようになり、これが画像弊害として認識されことがある。しかし、上述のようにそれぞれのプレーンにおけるドットの配置が良好に分散した状態であれば、プレーン間でのずれが生じても、画像弊害として認識され難くなる。すなわち、一様性が重視される画像において、濃度変動を抑える効果のみでなく、テクスチャに対するロバスト性も強化され、より好ましい出力画像を得ることができる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態は、上述した第1の実施形態と同様の構成を用いて、2プレーン以上の画像データに対する分配処理および量子化処理に関するものである。具体的には、本実施形態は、インクを吐出する記録ヘッド(吐出口列)がCMYKそれぞれについてN個ある例に関するものである。
図12は、それぞれの色についてNプレーンの画像に分配して量子化する処理を示すフローチャートであり、処理の対象となっているプレーンをK番目のプレーン(1≦K≦N)として示している。図10にて前述したのと同様に、画像データ入力(S301)、色変換処理(S303)を行う。これと並行して、ステップ309でKが1より大きいか否かを判断する。Kが1より大きくなく、K=1のときは(S309でNo)、ステップ304へ移行し画像データの分配処理を行う。K=1の場合、それ以前に量子化した2値データが存在しないため、図8および図9にて説明したフィルタを用いた記録量情報の生成、更新に関する処理を行なわない。あるいは、2値データを総ての画素について“0”であるデータとして上記生成、更新処理を行う。
Kが2以上のときは、図11にて上述した第2プレーンの処理と同様に、先ずステップ302でその1つ前のプレーン(K−1番面のプレーン)の量子化の際に更新された記録量情報を取得する。この更新された記録量情報とは1番目からK−1番目までのプレーンの量子化データに基づいて生成された記録量情報を加算したものである。これにより、次に示すように、K番目のプレーンの量子化に1番目からK−1番目までのプレーンの量子化の結果を反映させることができる。すなわち、ステップ304で第Kプレーン用の画像データ分配処理を行う。すなわち、色ごとの多値データの値をN等分した分配後の多値画像データを得る。そして、この値が1/Nとなった多値画像データに対して、第K−1のプレーンの量子化の際に得られた記録量情報をマイナス値に変換したものを、対応する画素ごとに加算する。具体的には、第1〜第K−1プレーンの量子化の際にそれぞれ得られた記録量情報を画素ごとに加算した結果である更新された記録量情報をマイナス値に変換したものを、上記多値画像データに加算する。これにより、上記加算が行われた第Kプレーンにおける画素の多値データの値を小さくすることができる。さらに、ステップ304で分配処理された多値データは、ステップ305で量子化処理が行われ2値化される。そして、得られた2値データは、ステップ306で、第Kプレーンの記録データとして、プリンタエンジンに送られて出力される。
これとともに、ステップ307で、量子化処理された記録データは、記録量情報を生成する色のみについて選択される。本実施形態では、第1実施形態と同様に、Yを除いたC、M、Kの各色データを選択する。そして、第Kプレーンが最後の処理に係るプレーンでないとき、すなわち、第Nプレーンでないときは(S310)、ステップ308で、記録データ選択によって選択された色の第Kプレーンについて、上述したフィルタ処理が施されて、記録量情報が生成される。そして、生成された記録量情報は、記録量情報リードDMAC204に読み出されたそれまでの記録量情報に加算され、この加算結果が記録量情報として更新される。第Kプレーンが最後の処理に係る第Nプレーンであるときは、それ以降の量子化処理が行われないため、記録量情報生成(S308)はスキップされる(S310)。
以上の説明からも明らかなように、各色についてNプレーンに分割した場合にも、各プレーンよるドットが重ねて形成される割合を、フィルタ演算に従って制御することが可能となる。その結果、重ねて形成されるドットの割合を低く押さえることができる。これにより、ドットが重ねて記録される画素を必要以上に多く設けることなく、プレーン間の記録位置ずれなどによる濃度変動も適度に抑えることが可能となる。そして、画像弊害となり難い色については、プレーン間の補完性を発生させる処理を行なわないようにすることにより、上記の濃度変動を抑える効果を、メモリの小容量化と安価なメモリシステムで実現することができる。
なお、上記Nプレーンは、同じ色について、N個の記録ヘッド(記録素子列)またはN回の走査に関するものであるが、本発明の適用はこのような形態に限られない。例えば、異なる色の記録ヘッドに関して分割されるプレーン間あるいは異なる色の記録ヘッドの走査に関して分割されるプレーン間について本発明を適用することもできる。さらには、記録ヘッドのプレーンと走査のプレーンの間で本発明を適用することもできる。
(実施形態3)
上述した第1および第2の実施形態は、フルライン型の記録ヘッドを用いた記録装置を例に説明したが、本実施形態は、シリアル型のキロヘッドを用いた記録装置に本発明を適用した例を説明する。
図13は、本実施形態で使用するシリアル型のインクジェット記録装置の概略構成を説明する斜視図である。記録ヘッド105は主走査方向に一定の速度で移動するキャリッジ104に搭載され、上記一定の速度に対応した周波数で記録データに従ってインクを吐出する。1回の走査が終了すると、搬送ローラ704および補助ローラ703が回転し、これらローラ対と給紙ローラ705および補助ローラ706に挟持された記録媒体Pは、記録ヘッド105の記録幅に対応した量だけ副走査方向に搬送される。このような走査と搬送動作とを間欠的に繰り返すことにより、記録媒体Pに段階的に画像が記録される。
記録ヘッド105は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の記録ヘッドが、図のように主走査方向に配置され、各色の記録ヘッドには、複数の吐出口が副走査方向に配置されている。
図14は、複数回の走査(図に示す例では4回の走査)による記録の様子を説明する図である。図示の簡略化のため記録ヘッド105のノズル(吐出口)数が副走査方向に8ノズルある場合を示している。また、説明の簡略化のため、完全な補完関係で総ての画素にドットを形成(被覆率100%)する場合を示している。また、図15は、複数回の走査ごとの記録媒体Pと記録ヘッド105の位置関係を示している。
これらの図に示すように、1回目の走査では、2ノズル分記録する(8ノズル÷4回走査)。このときのドットによる被覆率は全体の1/4である。次に、2ノズル分副走査方向に記録媒体Pを搬送した後、2回目の走査を行なう。2回目の走査では、4ノズル分の記録を行う。このときの被覆率は、1回目の走査領域となる行(領域2:3行目、4行目)は1/4、2回目の走査領域となる行(領域1:1行目、2列目)は2/4となる。以下同様に、第3回目の走査は6ノズル分、第4回目の走査は8ノズル分、第5回目の走査以降は8ノズルを用いて記録して行く。第4回目の走査を行った時点で1行目の記録が完了する。
以上示した複数回の走査で画像の記録を完成する形態にあっては、各色の複数回の走査ごとに画像データプレーンが規定され、これら複数のプレーン間のデータに対して、上述した第1または第2実施形態と同様の分配および量子化処理を実施することができる。
(実施形態4)
上記第1〜第3実施形態は、分配処理や量子化処理を記録装置で実施する例に関するものであるが、これらの処理をホスト装置で行うことできる。図16は、この例の場合の、記録ヘッドに送るデータをホスト装置から受信し、当該データを記録ヘッド送信する記録装置の構成を示す図である。
CPU802は記録装置の制御等を行なう。ROMコントローラ808を介して接続されたROM部817には、CPU802の動作に必要なプログラムやパラメータ、プリンタエンジンで必要なパラメータ群が格納されている。
コンピュータなどのホスト装置において、第1実施形態あるいは第2実施形態で説明した処理を行って得られる2値データは、通信インターフェース部805を介してRAM分815へ送信される。そして、プリンタエンジンインターフェース部がRAM部815に格納されたデータを読み出しで、プリンタエンジン818へ送信し記録ヘッドへと送られて記録が行われる。
以上のとおり、第1〜第3実施形態のように記録装置側で本発明に係る分配および量子化処理を行う構成および第4実施形態のようにホスト装置側で本発明に係る分配および量子化処理を行う構成は、本発明の実施形態に係る画像処理装置を構成する。
(他の実施形態)
上述したように、記録量情報を生成するための記録データの選択は、記録する色の明度に応じて行われるものとした。すなわち、明度の低い色を優先的に選択するものとした。本発明の適用はこの形態に限られない。例えば、記録する色の使用頻度に応じて選択を行ってもよい。具体的には、記録する色の使用頻度を各色の記録データから求め、使用頻度が低い色の記録データについて記録量情報を生成しないもとしてもよい。すなわち、使用頻度が多い色を優先的に選択して記録量情報を生成するようにする。
また、イエローのように明度が高い(濃度が低い)色の他、記録する色の濃度が低い淡色の記録データについて記録量情報を生成しないものとすることができる。また、逆に、記録対象の画像を記録する際のブラックの成分が次のような領域にある場合、ブラックの記録データについても記録量情報を生成しないものとすることができる。その領域とは、記録時のドットの記録位置がずれても面積被覆率の変化が少ない濃度領域(輝度領域)にある画像データである。ここで、上述の面積被覆率の変化が少ない領域とは、次のような領域である。1つは、正常な記録位置に記録された場合でもすでに記録媒体上にドット間でかなりの数のドットが重っている高濃度領域(低輝度領域)である。もう一つは、記録位置がずれても記録媒体上でドット間で重なるものがない低濃度領域(高輝度領域)である。
また、上述の実施形態では、インクジェット方式の記録装置について説明したが、本発明は、上述したインクジェット方式以外の例えば、熱転写、電子写真方式などによる記録装置にも適用することができる。また、デジタルテレビなど画像形成装置に対する画像形成データを生成する装置に適用することもできることは上記の説明からも明らかである。
(さらに他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態の機能を実現する、図10、図11、図12に示したフローチャートの手順を実現するプログラムコード、またはそれを記憶した記憶媒体によっても実現することができる。また、記憶媒体に格納されたプログラムコードがシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)に読取られ実行されることによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
更に、プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、CPUなどが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
本発明の一実施形態に係るフルライン型のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 シリアル記録方式における2回の走査で記録を完成するマルチパス記録で使用するマスクパターンの一例を模式的に示す図である。 2値の画像データにおける記録画素の配列と、これら記録画素を特許文献2に記載の方法に従って2回の走査に分配した結果を示す図である。 一従来例に係るデータ分配を実現する制御構成例を示すブロック図である。 上記一従来例の分配処理に従って記録されたドットの記録媒体での配置を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプリンタにおける制御構成を示すブロック図である。 図6に示す画像処理部の機能ブロックの構成および処理される画像データの形式を示す図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るフィルタ演算を模式的に示す図であり、同図(a)はフィルタ演算の係数を示し、同図(b)は演算結果を示している。 図8に示すフィルタ処理の前の2値データと、これに上記フィルタ処理を行なった後の結果を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る、画像処理部による第1プレーン用の処理を示すフローチャートである。 上記第1実施形態に係る、画像処理部による第2プレーン用の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態2に係る、画像処理部によるNプレーンの画像に分配して量子化する処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るシリアル型のインクジェット記録装置の概略構成を説明する斜視図である。 第3の実施形態における複数回の走査による記録の様子を説明する図である。 第3の実施形態における記録媒体と記録ヘッドの位置関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る記録装置の制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
202 画像データリードDMAC
203 色変換処理部
204 記録量情報リードDMAC
205 画像データ分配部
206 量子化処理部
207 記録データライトDMAC
208 記録データ選択部
209 記録量情報生成部
210 記録量情報ライトDMAC
602 CPU
603 画像処理部

Claims (8)

  1. 複数色の記録材のそれぞれに対応した多値の画像データを、当該画像データに基づく画像を記録媒体の同一領域において複数回で記録させるために第1分割画像データと第2分割画像データに分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された多値の画像データを2値の画像データに変換する変換手段と、
    前記変換手段により前記第2分割画像データを2値の画像データに変換する際、前記第1分割画像データを前記変換手段により2値の画像データに変換した結果を用いて、前記第1分割画像データのドットとの重なりを低減させるために前記第2分割画像データの補正を行う補正手段と、
    前記変換手段により前記第2分割画像データの変換を行う場合に、前記補正手段による補正のための処理を行うか否かを前記複数色の記録材に対応する画像データのそれぞれについて選択する選択手段とを有し、
    前記補正手段は、前記複数色の記録材のそれぞれに対応する前記第2分割画像データのうち、前記選択手段で前記補正手段による補正のための処理を行うよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行い、前記補正手段による補正のための処理を行わないよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行わないことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記選択手段は、前記補正手段による補正のための処理として前記第1分割画像データを前記変換手段により2値の画像データに変換するとともに当該2値の画像データに対してフィルタ演算処理を施す処理を行うか否かを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記選択手段は、前記記録材の色が明度の低い色に対応する画像データについて、前記補正手段による補正のための処理を行うことを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記選択手段は、前記記録に使用される頻度が高い記録材の色に対応する画像データに対して前記補正手段による補正のための処理を行うことを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記選択手段は、前記記録材の色が淡色に対応する画像データについて、前記補正手段による補正を行わないことを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  6. 前記選択手段は、前記記録材の色が黒に対応する画像データについて、前記補正手段による補正を行わないことを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  7. 複数色の記録材のそれぞれに対応した多値の画像データを、当該画像データに基づく画像を記録媒体の同一領域において複数回で記録させるために第1分割画像データと第2分割画像データに分割する分割工程と、
    前記分割工程において分割された多値の画像データを2値の画像データに変換する変換工程と、
    前記変換工程において前記第2分割画像データを2値の画像データに変換する際、前記第1分割画像データを前記変換工程において2値の画像データに変換した結果を用いて、前記第1分割画像データのドットとの重なりを低減させるために前記第2分割画像データの補正を行う補正工程と、
    前記変換工程において前記第2分割画像データの変換を行う場合に、前記補正工程における補正のための処理を行うか否か前記複数色の記録材に対応する画像データのそれぞれについて選択する選択工程とを有し、
    前記補正工程は、前記複数色の記録材のそれぞれに対応する前記第2分割画像データのうち、前記選択工程で前記補正工程による補正のための処理を行うよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行い、前記補正工程による補正のための処理を行わないよう選択された色に対応する前記第2分割画像データに対して前記補正を行わないことを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項7に記載の画像処理方法をコンピュータにより実現するためのプログラム。
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