JP3902898B2 - 画像形成方法、画像形成装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像形成方法、画像形成装置及び画像処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定領域を複数回の走査によって完成させることにより画像を形成するマルチパス方式の画像形成方法及び装置、さらには画像処理方法に関する。特に、本発明は複写機,ファクシミリ,プリンタ,捺染機等の画像形成装置において、記録される画像の濃度ムラや色味ムラを軽減する画像形成方法及び装置、さらには画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、捺染機等の画像形成装置においては、マルチパス方式、つまり同一領域を複数回の走査によって完成させることにより画像の濃度ムラを軽減させている。このマルチパス方式による画像形成装置を、捺染機を例にとって説明する。
【0003】
図1は、本発明にも適用可能な布帛に対して記録を行うインクジェット記録方式の捺染機の画像プリント部の概要を示す模式図である。このプリント装置は、大きく分けて、捺染用の前処理を施されたロール状の布帛等のプリント媒体を送り出す給布部Bと、送られてきたプリント媒体を精密に行送りして、インクジェットヘッドでプリントを行う本体部Aと、プリントされたプリント媒体を乾燥させ巻取る巻取り部Cからなる。そして、本体部Aはさらにプラテンを含むプリント媒体の精密送り部A−1とインクジェットプリント部A−2とからなる。
【0004】
以下、プリント媒体として前処理されたプリント媒体を用い捺染を実施する場合を例にとってこの装置の動作を説明する。
【0005】
前処理されたロール状のプリント媒体236は給付部Bから送り出され、本体部に送られる。本体部には精密にステップ駆動される薄い無端のベルト237が駆動ローラ247、巻回ローラ249に架け回されている。駆動ローラ247は、高分解能のステッピングモータ(図示せず)でダイレクトにステップ駆動されてそのステップ量だけベルトをステップ送りする。送られてきた布236は巻回ローラ249によってバックアップされたベルト237表面に、押付けローラ240によって押付けられ、張付けられる。
【0006】
ベルトによってステップ送りをされてきたプリント媒体236は、第1のプリント部602において、ベルト裏面のプラテン232によって定位され表側からインクジェットヘッド209によってプリントされる。1行のプリントが終る毎に、所定量ステップ送りされ、次いでベルト裏面からの加熱プレート234による加熱と、温風ダクト235によって供給/排出される、表面からの温風によって乾燥される。続いて第2のプリント部603において、第1のプリント部と同様な方法で重ねプリントがなされる。
【0007】
プリントが終ったプリント媒体236は引き剥されて、前述の加熱プレート234と温風ダクト235と同様な後乾燥部246で再度乾燥され、ガイドロール241に導かれて巻取りロール248に巻取られる。そして、巻取られたプリント媒体236は本装置から取外され、バッチ処理で発色、洗浄、乾燥等の後処理工程を経て製品となる。
【0008】
次に、インクジェットプリント部A−2付近の詳細について図2に基づき説明する。
【0009】
ここで、第1プリント部のヘッドにより、ドット数を間引いて情報をプリントし、乾燥工程を経て、第2プリント部のヘッドにより、第1プリント部で間引かれた情報を補完するようにインク滴を吐出する。
【0010】
図2において、プリント媒体236は、ベルト237に張り付けられて、図中の上方向にステップ送りされるようになっている。図中下方の第1プリント部602にはY,M,C,K用のインクジェットヘッド4本を搭載した第1のキャリッジ244がある。本例におけるインクジェットヘッド(プリントヘッド)は、インクを吐出するために利用されるエネルギーとして、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する素子を有するものを用いている。
【0011】
第1のプリント部の下流側にはベルトの裏面から加熱する加熱プレート234と、表側から乾燥させる温風ダクト235とからなる乾燥部245が設けられている。加熱プレート234の熱伝達面は、強くテンションをかけられた無端のベルト237に押し当てられ、中空になっている内側に通してある高温高圧の蒸気によって、ベルト237を裏面から強力に加熱する。ベルト237は貼り付けられているプリント媒体236を熱伝導によって直接に効果的に加熱する。加熱プレート面の内側は集熱のためのフィン234′が設けられていて熱を効率的にベルト裏面に集中できるようにしてある。ベルトに接しない側は断熱材243でカバーしてあり、放熱による損失を防いでいる。
【0012】
表側では、下流側の供給ダクト230から乾燥温風を吹き付けることによって、乾燥しつつあるプリント媒体236に、より湿度の低い空気を当てて効果を高めるようにしている。そしてプリント媒体236の搬送方向とは逆に流れて充分に水分を含んだ空気は、上流側の吸引ダクト233から、吹き付けの量よりもはるかに多量の吸引をすることによって、蒸発水分が漏れて周囲の機械装置に結露しないようにしてある。温風の供給源は図2の奥側にあり、吸引は手前側から行うようになっていて、プリント媒体236に対向している吹き出し口238と吸引口239との圧力差が長手方向全域にわたって均一になるようにしてある。空気の吹き付け/吸引部は裏面の加熱プレート234の中心に対して下流側にオフセットされており、充分に加熱された所に空気が当たるようにしてある。これらによって第1のプリント部602がプリント媒体236が受容した薄め液も含むインク中の多量の水分を強力に乾燥させる。
【0013】
その下流(図中、上方)には第2のプリント部603があり、第1のキャリッジと同様の構成の第2のキャッリジ244′で第2のプリント部を形成している。その下流には、温風ダクト235と同様の構成の後乾燥部46が設けられている。
【0014】
次に、インクジェット捺染プリントの具体例を説明する。先に説明したように図1は捺染に好適なインクジェットプリント装置の構成を示す図である。図1に示すようなインクジェットプリント装置を用いて、インクジェット印捺工程を経た後、プリント媒体を乾燥(自然乾燥を含む)させる。そして、引き続きプリント媒体繊維上の染料を拡散させ、かつ繊維への染料を反応定着させる工程を施す。この工程により、充分な発色性と染料の固着による堅牢性を得ることができる。
【0015】
この拡散、反応定着工程は従来公知の方法でよく、例えば、スチーミング法が挙げられる。なお、この場合、印捺工程の前に、予めプリント媒体にアルカリ処理を施してもよい。
【0016】
その後、後処理工程において、未反応の染料の除去及び前処理に用いた物質の除去が行われる。最後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程を経てプリントが完成する。
【0017】
図3は図1,2に示すインクジェット記録ヘッド部の並び状況を示す図である。上述のとおり、本プリンタは基本4色のCMYKインクで画像を構成している。上記記録ヘッド部601は各インク色のインクジェットヘッドをそれぞれ2本ずつ搭載しており、図の上部に並んでいるヘッド603(以下、リアヘッドと称する)と、下部に並んでいるヘッド602(以下、フロントヘッドと称する)とが、副走査方向に2.5バンド(バンドとは、インクジェットヘッドが1回の走査で印字するノズル列方向の幅の単位である)の距離に配置されている。
【0018】
図4は上記プリンタにおいて、フロントヘッド602とリアヘッド603の印字の重ね状態を示す図である。主走査1回につき、副走査を1回行う。副走査方向への送り量は1バンドであり、フロントヘッド602とリアヘッド603が半バンドずれた状態、つまり半バンド重ねで画像が構成される。ここで、半バンド703はそれぞれフロントヘッド602の図示上半分、リアヘッド603の下半分で形成され、半バンド704はそれぞれフロントヘッド602の下半分、リアヘッド603の上半分で形成される。
【0019】
上記プリンタに転送された多値の画像データを2値化し、ヘッド駆動データに変換してノズルからインクを吐出させて印字するまでの処理内容を図5に示し、図に添って処理の流れを説明する。
【0020】
(1) ホストコンピュータから転送された多値の画像データは画像データ記憶装置801に記憶される。ここから1バンドごとにデータが読み出されていく。
【0021】
(2) パレット変換回路802では画像データが各インク色の多値のデータに分解される。以下、黒インクBkについて代表して説明する。
【0022】
(3) γ変換回路803−Kではそれぞれインク色に分解された多値のデータに対しγ変換が行なわれる。
【0023】
(4) ムラ補正回路804−Kにてムラ補正テーブル(多値→多値のルックアップテーブル)によりノズルの特性ばらつきに起因したムラの補正を行う。
【0024】
(5)2値化回路805−Kで誤差拡散法(ED)により多値のデータを2値のデータに変換する。
【0025】
(6) 各色の2値データをフロントヘッド602−K、リアヘッド603−Kのどちらで印字するかをSMS(シーケンシャル・マルチ・スキャン)回路806−Kで決定する。このSMS回路−Kは、あるラスターに注目した時に、画像の左端から最初に現れるドットから順にフロント,リア,フロント,リア,… と交互に割り振るもので、それぞれTMC(Timing Memory Controller)回路807−K1,807−K2に出力される。これにより、隣接するドットを同一のヘッドで印字することがなくなり、ヘッドの駆動周波数の倍速で印字を行うことが可能である。さらに、各ラスターで最初に現れるドットを印字するのは、奇数ラスターの場合はリアヘッド603−K、偶数ラスターの場合はフロントヘッド602−Kで印字する。
【0026】
(7)TMC回路807−K1,807−K2では、各ヘッド602−K,603−Kに対し1バンドのデータをノズル列方向に1列ずつ出力している。ヘッド807−K1,807−K2間のヘッド主走査方向の位置ズレを調整するのが横レジ調値であるが、横レジ調値に応じて1列分のデータの出力タイミングは異なる。
【0027】
(8)PHC(Printer Head間 コネクタ)基板808−K1,808−K2では、ノズル列方向の2値データを、実際に印字を行うノズルに対応させて出力する。ヘッド807−K1,807−K2間のノズル列方向の位置ズレを調整するのが縦レジ調値である。本例におけるヘッドは1344ノズルに加えて上下8ノズルが印字有効ノズルであるので、縦レジ調値は−8〜+8の範囲である。縦レジ調値が±0の場合は中央の1344ノズルを使用するが、縦レジ調値が±1〜8の場合は実際に印字する1344ノズルを中央から1〜8ノズル分ずらしている。この縦レジ調値によって、1344ノズル分のデータを実際に印字を行うノズルに対応させて出力する。
【0028】
(9) 最後に各ノズルの2値のデータを、印字制御装置(Head CPU)809でヘッド駆動データに変換し、インクを吐出させて印字を行う。
【0029】
ここで特に、(5)、(6)の処理を具体的に示しているのが図7である。各インク色に分解され、γ変換、ムラ補正処理(図5の802,803,804)を行った後の多値のデータ(同図A)を誤差拡散マトリックスA(図6Aに示す誤差拡散マトリックスの例)で誤差拡散処理(図7B)を行い2値化を行う(同図C)。なお、図6中*は注目画素を表す。そして、SMS(図5の806)により、フロントヘッドとリアヘッドのどちらで印字するかを決定する(図7D)。そして、図7Eに示すデータがフロントヘッドに送られ、図7Fに示すデータがリアヘッドに送られる。
【0030】
上述の方法によれば、所定領域の画像は2つのヘッドの異なるノズルによって形成されるので、複数のノズルの特性ばらつきに起因する濃度ムラ等を軽減することが出来る。また、画像の繋ぎ目が半バンド単位となるので、バンディングの周期が半分となり、バンディングも目立ちにくくなる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印字画像がフロントヘッドとリアヘッドのレジ調値の誤差や、ヘッドの斜め装着、記録媒体の副走査方向への送り量の誤差、あるいはキャリッジ振動によるインク滴着弾の誤差などの影響を受けやすく、いわゆる半バンドムラが生じるという問題があった。これは、上記の方法では、フロントヘッドの印字画像とリアヘッドの印字画像にある「補完関係」が完全であることに起因していることが、本発明者らの検討により判明した。
【0032】
すなわち、上述の方法では、2回の走査で完成される半バンドの画像は互いに完全に補完する関係にある(以下、それぞれのパスで印字するドットが空間的に補完する関係のことを「補完関係」と呼ぶ。)。このため、各バンド毎にレジストレーションに誤差が生じると、例えば、半ドット分の横レジがずれると、横レジがずれた状態で補完がなされてしまうこととなる。
【0033】
本来、理想的な装置を用いて上記の方法で記録を行えば、図8に示すベタ(均一)の画像は、それぞれの走査で記録される画像を重ねても、ドットが重なることなく均等に並んでいるはずである。図8において、201(黒丸のドット)はフロントヘッド602で印字したものを示し、202(白丸のドット)はリアヘッド603で印字したものを示し、いずれも同色のインクを吐出するヘッド、例えばヘッド602−Kと603−Kで印字されている。
【0034】
しかしながら、実際の装置では、物理的な精度の誤差によりそれぞれの走査で微妙にレジストレーションが変化してしまうために、それぞれの走査で記録される画像を重ねると、ドット同士が近ずいたり遠くに離れたり、あるいは重なったりしてしまう。例えば、フロントヘッド602に半ドット分の横レジのずれが生じると、図9に示すように、ドット間に粗密が発生したりドットの重なりが生じてしまう。201(黒丸のドット)はフロントヘッド602で印字したものを示し、202(白丸のドット)はリアヘッド603で印字したものとする。その結果、記録される画像は本来の画像濃度と異なり、濃度むらが発生しこれが大きな問題となっている。すなわち、濃度の濃いバンド(バンドとは、インクジェットヘッドが1回の走査で印字するノズル列方向の幅の単位である)や薄いバンドができ、半バンドむらが生じてしまう。
【0035】
また、複数の記録色で多値データが同じ値を持つ場合、相互の記録ヘッドのレジストレーションが合っていれば、値が同じもの同士の記録色のドットは同じ位置に着弾することになる。これは、図10に示すように、Bk、・・・、Yの各色において2値化処理などが全く同様に行われるからである。
【0036】
しかしながら、各バンド毎に各記録色毎のレジストレーションに誤差が生じると、ドットの重なり具合に変化が生じて2次色の色味が変化し、半バンドムラが生じる。
【0037】
図11はシアンとマゼンタのドットが完全に重なっているときの様子を示しており、401はシアンとマゼンタの重なったドット(ブルーのドット)を示している。この時、シアンとマゼンタの多値データは同じものであるとし、各記録色のヘッドのレジストレーションは合っている。
【0038】
一方、シアンとマゼンタのレジストレーションが合っていない場合において、ドットが打たれた様子を図12に示す。同図において、501(黒のドット)はシアンのドットを示し、502(白丸のドット)はマゼンタのドットを示す。
【0039】
図11と図12を比較すると、ドットの重なり具合が異なるのが理解される。このように、各バンド毎にレジストレーションに誤差が生じたりすることでドットの重なり具合に違いが生じて色味が変化し、半バンドムラが発生してしまう。また、仮にレジストレーションの誤差が全く発生しないとしても、図4の様に全てのドットが重なってしまうと、2次色の色再現範囲が狭くなってしまうと言う問題も生じる。
【0040】
このように、従来のマルチパス印字においては、複数回の走査で画像を形成する際、複数の走査で完成される画像は完全な補完関係にあり、各色は相関関係を有していたため、レジストレーションの変化がそのまま画像の濃度ムラや色ムラとして現れることが、本発明者らの検討によって判明した。
【0041】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、物理的な精度誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、画像濃度や色味が大きく変化せず濃度ムラや色ムラを軽減した画像を形成することが可能な画像形成装置、画像形成方法、及び画像処理法法を提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させる画像形成装置において、前記所定領域に対応する多値の画像データを各色毎に前記複数回の走査に対して分配率を異ならせて分配する分配手段と、この分配手段により分配された各色毎の多値の画像データをそれぞれ低階調化する低階調化手段と、この低階調化手段により低階調化された各色毎の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動して画像を形成する形成手段と、を有することを特徴とする。
【0043】
また、本発明は記録媒体の所定領域への画像を、複数の色に対応した複数の記録ヘッドの複数回の走査によって形成する画像形成装置において、
前記所定領域に対応する各色の多値の画像データを前記複数回の走査において異ならせて分配する分配手段と、
この分配手段により分配された各色の多値の画像データを各色毎に異なる処理により低階調化する低階調化手段と、
この低階調化手段により低階調化された各色の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動することによって画像を形成する形成手段と
を有することを特徴とする。
【0044】
さらに、本発明は記録媒体の所定領域への画像を、複数の色に対応した複数の記録ヘッドの複数回の走査によって形成する画像形成装置において、
前記所定領域に対応する各色の多値の画像データを前記複数回の走査に対応して分配する分配手段と、
この分配手段により分配された各色、各走査毎の多値の画像データをそれぞれ異なる処理により低階調化する低階調化手段と、
この低階調化手段により低階調化された各色の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動することによって画像を形成する形成手段と
を有することを特徴とする。
【0045】
また、本発明は、記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させる画像形成方法において、前記所定領域に対応する多値の画像データを各色毎に前記複数回の走査に対応して分配する分配工程と、この分配工程により分配された各色、各走査毎の多値の画像データをそれぞれ異なる誤差拡散処理により低階調化する低階調化工程と、この低階調化工程により低階調化された各色毎の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動して画像を形成する形成工程と、を有することを特徴とする。
【0046】
また、本発明は、記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させるための画像データを処理する画像処理方法において、前記所定領域に対応する多値の画像データを各色毎に前記複数回の走査に対応して分配する分配工程と、この分配工程により分配された各色、各走査毎の多値の画像データをそれぞれ異なる誤差拡散処理により低階調化する低階調化工程と、を有することを特徴とする。
【0047】
上記構成によれば、物理的な精度誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、レジストレーションの変化に対する依存度が低下するため、画像濃度や色味が大きく変化せず濃度ムラや色ムラの軽減された画像を形成することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。実施例1、2、5は同色のヘッドを複数本持つ場合の実施例であり、実施例3は低階調化として2値化に代えて4値化処理を行った場合の実施例であり、実施例4は同色のヘッドを1本もつ場合の実施例である。なお、図1〜4に示す布帛に対して記録を行うインクジェット記録方式の捺染機は、上述のとおり本実施例にも適用できるものであり、ここではその詳細は省略する。
【0049】
(実施例1)
本実施例では、各インク色の多値データをそれぞれ2値化処理し、2値データをフロントヘッドとリアヘッドに振り分けるのではなく、2値化処理を行う前の多値のデータをフロントヘッド用とリアヘッド用に分配し、分配された多値データをそれぞれ異なる係数によりデータ変換し、変換されたデータに対しそれぞれ異なる2値化処理を行っている。これにより、各走査および各インク色における印字画像の「補完関係」を低減し、あるは「相関関係」をなくして半バンドむらを防止することを可能にしている。
【0050】
本実施例において、多値の画像データを2値化し、ヘッド駆動データに変換してノズルからインクを吐出させて印字するまでの処理内容を図13に示し、図を用いて処理の流れを説明する。
【0051】
(1) ホストコンピュータから転送された多値の画像データは画像データ記憶装置101に記憶される。ここから1バンドごとにデータが読み出されていく。
【0052】
(2) パレット変換回路102では画像データが各インク色の多値のデータに分解される。以下、黒インクBkについて代表して説明する。
【0053】
(3) γ変換回路103−Kではそれぞれインク色に分解された多値のデータに対しγ変換が行なわれる。
【0054】
(4) ムラ補正回路104−Kにてムラ補正テーブル(多値→多値のルックアップテーブル)によりノズルの特性ばらつきに起因したムラの補正を行う。なおここまでは、図5に示す従来の処理と同じである。
【0055】
(5) 分配回路105−K1,105−K2でフロントヘッド用とリアヘッド用にデータの分配を行う。
【0056】
(6) データ変換回路106−K1,106−K2において、それぞれ分配されたデータを所定の係数でデータ変換を行う。
【0057】
(7) 低階調化回路107−K1,107−K2では、各ヘッド毎に誤差拡散法により低階調化処理が行われる。
【0058】
(8)TMC(Timing Memory Controller)回路108−K1,108−K2では各ヘッドごとに、1バンドのデータをノズル列方向に1列ずつ出力している。ヘッドのヘッド主走査方向の位置ズレを調整するのが横レジ調値であるが、横レジ調値に応じて1列分のデータの出力タイミングは異なる。
【0059】
(9)PHC(Printer Head間 コネクタ)基板109−K1,109−K2では、ノズル列方向の2値データを、実際に印字を行うノズルに対応させて出力する。ヘッドのノズル列方向の位置ズレを調整するのが縦レジ調値である。本例におけるヘッドは1344ノズルに加えて上下8ノズルが印字有効ノズルであるので、縦レジ調値は−8〜+8の範囲である。縦レジ調値が±0の場合は中央の1344ノズルを使用するが、縦レジ調値が±1〜8の場合は実際に印字する1344ノズルを中央から1〜8ノズル分ずらしている。この縦レジ調値によって、1344ノズル分のデータを実際に印字を行うノズルに対応させて出力する。
【0060】
(10) 最後に各ノズルの2値のデータを、印字制御装置(Head CPU)110でヘッド駆動データに変換し、インクを吐出させて印字を行う。
【0061】
なお、本実施例では上述の処理を画像処理装置のハード構成にて実現した例を説明したが、適宜ソフトウエア等を用いて実現することも可能である。
【0062】
図14は図13の105,106,107の処理の具体例を示したものである。図14において、各色の多値のデータ(同図A)をフロントヘッド602に送るための画像データ(同図B)と、リアヘッド603に送るための画像データ(同図C)とに2つに分配する。分配されたデータにそれぞれ同じ係数(0.5)を掛ける(同図D、E)。データ変換されたそれぞれのデータ(同図F、G)を異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(同図H、I)により2値化し、2値化したデータ(同図J,K)をそれぞれのヘッドで印字する。なお、同図H、Iで用いられる誤差分配マトリックスは図6A、Bに示したものを用いる。
【0063】
フロントヘッドとリアヘッド用に分配され、データ変換された多値データはそれぞれ同じであるが、誤差拡散の誤差分配マトリックスが互いに異なるため、それぞれのヘッドで印字する画像は「補完関係」が低減され、半バンドむらの軽減された画像を形成することが可能となる。
【0064】
上述の説明では黒インクについてのみの説明であるが、本実施例では、図15に示すように、フロントとリアヘッドのみならず、各インク色でも異なる誤差分配マトリックスに誤差拡散法によって2値化し、2値化したデータをそれぞれのヘッドで印字する。
【0065】
即ち、図15では黒(Bk)の他にイエロー(Y)のヘッドに対する処理も示している。同図S、Tにおいて、データ変換されたそれぞれのデータ(同図Q、R)を異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(図6のC、D)により2値化し、2値化したデータ(同図U、V)をそれぞれのヘッドで印字する。図示しないシアン(C)、マゼンタ(M)についても同様に、異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法を用いている。
【0066】
このように、異なるインク色同士の多値データの値が同じでも、誤差分配マトリックスが互いに異なるため、夫々の色間の「相関関係」がなくなる。そのため、以下に説明するように、物理的な誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、色ムラのない画像を形成することが可能となり、かつ色再現範囲を広くすることができる。
【0067】
図16は物理的な精度が理想適であると仮定した場合、本発明による画像処理方法を用いて、フロントヘッドとリアヘッドで重ね印字を行った場合の図である。601(黒のドット)はフロントヘッドで印字したものを示し、602(白丸のドット)はリアヘッドで印字したものを示す。
【0068】
図17は図16において、フロントヘッドとリアヘッドのレジストレーションが微妙にずれている場合である。ここでは、フロントヘッドのレジストレーションが半ドット横(図面の右方向)にずれている場合を示す。図16と図17を比較しても、画像の濃度に大きな変化は見られない。つまり、各走査におけるレジストレーションが微妙に変化しても、濃度はほとんど変化せず、半バンドむらが生じないことがわかる。
【0069】
また、図16,17の601(黒のドット)をシアンのドット、602(白丸のドット)をマゼンタのドットとし、いずれもフロントヘッド同士、あるいはリアヘッド同士で印字されたと考えて、図16,17を比較しても、ドットの重なり具合に大きな変化は見られない。つまり、各記録色のヘッドのレジストレーションが微妙に変化しても、各色の重なり具合はほとんど変化しないので、色味はほとんど変化せず、半バンドムラのない画像を生成することができる。
【0070】
さらに、各記録色ごとのドットが完全に重なることがなく適度に分散されるので、色再現範囲が従来よりも広くなる。
【0071】
また、データ変換処理によりデータ変換することにより、100%以上のデューティーでの印字も可能となる。
【0072】
なお、ここでは本実施例によって複数のパスで形成される画像をマクロ的に捉えた「補完関係」の概念で説明したが、ミクロ的に捉えることも可能である。この場合、複数のパスで記録されるドットに着目し、あるパスで記録されたドットの隣に他のパスで記録されたドットが存在するという「相関関係」をなくした画像を形成する、と捉えることもできる。
【0073】
一方、色間における「相関関係」とは、2次色を形成するドットが全て重なることを意味する。
【0074】
(実施例2)
図18は図13の105,106,107の処理の部分の具体例を示したものである。図18において、多値のデータ(同図A)をフロントヘッドに送るための画像データ(同図B)とリアヘッドに送るための画像データ(同図C)と2つに分配し、分配されたそれぞれの多値データに同じ係数)(0.5)を掛ける(同図D、E)。データ変換された2つのデータ(同図F、G)をそれぞれしスレッショルド(閾)値の異なる誤差拡散法(同図H,I)により2値化し、2値化したデータ(同図J、K)をそれぞれのヘッドで印字する。
【0075】
フロントヘッドとリアヘッド用に分配され、変換された多値データはそれぞれ同じであるが、誤差拡散のスレッショルド値がそれぞれ異なるために、それぞれのヘッドで印字する画像は「補完関係」が低減され、半バンドむらの軽減された画像を形成するとが可能となる。
【0076】
上述の説明では黒インクについてのみの説明であるが、本実施例では、図19に示すように、フロントとリアヘッドのみならず、各インク色でも異なるスレッショルド値によって2値化し、2値化したデータをそれぞれのヘッドで印字する。
【0077】
即ち、図19では黒(Bk)の他にイエロー(Y)のヘッドに対する処理も示している。同図S、Tにおいて、データ変換されたそれぞれのデータ(同図Q、R)を異なるスレッショルド値の誤差拡散法により2値化し、2値化したデータ(同図U、V)をそれぞれのヘッドで印字する。図示しないシアン(C)、マゼンタ(M)についても同様に、異なるスレッショルド値の誤差拡散法を用いている。
【0078】
このように、異なるインク色同士の多値データの値が同じでも、スレッショルド値が互いに異なるため、夫々の色間の「相関関係」がなくなる。そのため、物理的な誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、色ムラのない画像を形成することが可能となり、かつ色再現範囲を広くすることができる。
【0079】
実施例1、実施例2のそれぞれの要素(誤差拡散の誤差分配マトリックス,2値化のスレッショルド値)を組合わせても同様の効果を得ることができる。
【0080】
(実施例3)
次に、図13において、低階調化としてドット径変調を用いて4値化処理を行った場合の実施例について、図20に処理の具体例を示す。低階調化処理として4値化処理を行う以外は実施例1と同じで、多値のデータ(同図A)を同一領域を走査する回数分に分配し(同図B、C)、分配された多値データにそれぞれ同じ係数(0.5)を掛ける(同図D、E)。それぞれ変換されたデータ(同図F、G)を異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(同図H、I)により4値化し、4値化されたデータ(同図J、K)をそれぞれのヘッドで印字する。
【0081】
4値化処理を行っても、従来の処理方法で印字した場合、それぞれのヘッドで印字される画像には完全な「補完関係」があるが、本発明による処理を行うことで双方のヘッドの「補完関係」を低減し、半バンドむらを軽減した画像を形成することができる。
【0082】
上述の説明では黒インクについてのみの説明であるが、本実施例では、図21に示すように、フロントとリアヘッドのみならず、各インク色でも異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法によって4値化し、4値化したデータをそれぞれのヘッドで印字する。
【0083】
即ち、図21では黒(Bk)の他にイエロー(Y)のヘッドに対する処理も示している。同図S、Tにおいて、データ変換されたそれぞれのデータ(同図Q、R)を異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(図6のC、D)により4値化し、4値化したデータ(同図U、V)をそれぞれのヘッドで印字する。図示しないシアン(C)、マゼンタ(M)についても同様に、異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法を用いている。
【0084】
このように、異なるインク色同士の多値データの値が同じでも、誤差分配マトリックスが互いに異なるため、夫々の色間の「相関関係」がなくなる。そのため、物理的な誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、色ムラのない画像を形成することが可能となり、かつ色再現範囲を広くすることができる。
【0085】
実施例2と同様に、誤差拡散法においてスレッショルド値が異なるものを用いたり、誤差分配マトリックス及びスレッショルド値が共に異なるものを用いても、同様の効果を得ることができる。
【0086】
(実施例4)
次に、1色につき1本のヘッドを持つプリンタの実施例について図を用いて説明する。図13において、F(フロント)ヘッドを第1走査、R(リア)ヘッドを第2走査におき換えると、本実施例の画像処理の流れの図になる。
【0087】
図22は第1走査と第2走査の印字画像の重ね状態を示すものである。メディアの送り量は半バンドであり、第1走査と第2走査の半バンド重ねで画像を形成する。
【0088】
本実施例も実施例1,2と同様に、同一領域を走査する回数分(ここでは、2)にデータを分配し、それぞれのデータを所定の係数でデータ変換し、変換したデータを所定の誤差拡散法により2値化するという処理を行う。
【0089】
図23は、図13に対応させて処理の具体例を示したものである。図23において、実施例1〜実施例3と同様に、多値のデータ(同図A)を同一領域を走査する回数分(2つ)のデータ(同図B、C)に分配し、それぞれのデータを同じ係数(第1走査:0.5,第2走査:0.5)でデータ変換する(同図D、E)。変換されたデータ(同図F、G)を異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(同図H、I)により2値化処理し、2値化したデータ(同図J,K)を第1走査と第2走査で印字する。
【0090】
上述の説明は黒(Bk)についてであるが、イエロー(Y)についても同様であり、同図S、Tにおいて、データ変換されたそれぞれのデータ(同図Q、R)を異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(図6のC、D)により2値化し、2値化したデータ(同図U、V)を第1走査と第2走査でで印字する。図示しないシアン(C)、マゼンタ(M)についても同様に、異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法を用いている。
【0091】
メディアの副走査方向の送り量に誤差が生じたり、レジストレーションが微妙に変化しても、それぞれ誤差分配マトリックスが異なるので、各走査で印字する画像は「補完関係」が低減されており、半バンドむらの軽減された画像を形成することができる。
【0092】
また、異なるインク色同士の多値データの値が同じでも、誤差分配マトリックスが互いに異なるため、夫々の色間の「相関関係」がなくなる。そのため、物理的な誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、色ムラのない画像を形成することが可能となり、かつ色再現範囲を広くすることができる。
【0093】
また、実施例2と同様に、誤差拡散法において、異なるスレッショルド値を用いたり、誤差分配マトリックス及びスレッショルド値が共に異なる誤差拡散法を用いても、同様の効果を得ることができる。
【0094】
(実施例5)
図24は図13の105,106,107の処理の部分の具体例を示したものである。図24において、多値のデータ(同図A)をフロントヘッドに送るための画像データ(同図B)とリアヘッドに送るための画像データ(同図C)と2つに分配し、分配されたデータにフロントヘッド用とリアヘッド用とでそれぞれ異なる係数を用いてデータ変換を行う(同図D、E)。データ変換されたそれぞれのデータ(同図F、G)を異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(同図H、I)により2値化し、2値化したデータ(同図J、K)をそれぞれのヘッドで印字する。
【0095】
ここで、実施例1〜4と異なるのは、データ変換処理における係数の和が1ではなく1以上であるという点と、フロントヘッドとリアヘッド用のデータ変換係数が互いに異なるという点である。本実施例5では、係数の和が1.2(フロント:0.65,リア:0.55)となっている。このことは即ち、100%以上のデューティーでの印字が可能であることを示している。
【0096】
上述の説明は黒(Bk)についてであるが、イエロー(Y)についても同様であり、同図S、Tにおいて、データ変換されたそれぞれのデータ(同図Q、R)をBkとは異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法(図6のB)により2値化し、2値化したデータ(同図U、V)を第1走査と第2走査でで印字する。図示しないシアン(C)、マゼンタ(M)についても同様に、互いに異なる誤差分配マトリックスの誤差拡散法を用いている。
【0097】
フロントヘッド用多値データとリアヘッド用多値データのデータ変換係数として異なるものを用いるため、それぞれのヘッドで印字される画像は「補完関係」が低減され、半バンドむらを軽減した画像を形成することができる。実施例1〜4においても、フロントとリア、第1走査と第2走査で異なるデータ変換係数を用いることで、相互の印字画像における「補完関係」を低減させることができる。
【0098】
また、異なるインク色同士の多値データの値が同じでも、誤差分配マトリックスが互いに異なるため、夫々の色間の「相関関係」がなくなる。そのため、物理的な誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、色ムラのない画像を形成することが可能となり、かつ色再現範囲を広くすることができる。
【0099】
実施例5では、誤差分配マトリックスが異なるものを示したが、スレッショルド値が異なるものを用いても同様の効果を得ることができる。
【0100】
さらに、データ変換処理時のデータ変換係数の和が1以上であるため、100%以上のデューティーでの印字が可能となる。実施例1〜4においても、データ変換係数の和が1以上になるものを用いることによって、100%以上のデューティーでの印字が可能となる。
【0101】
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録装置において優れた効果をもたらすものである。
【0102】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出来る。
【0103】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0104】
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0105】
また、本発明の記録装置の構成として、記録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0106】
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインクに対応して2個以上の個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0107】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0108】
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0109】
【発明の効果】
本発明によれば、物理的な精度誤差によるレジストレーションが微妙に変化しても、レジストレーションの変化に対する依存度が低下するため、画像濃度や色味が大きく変化せず濃度ムラや色ムラの軽減された画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用可能な布帛に対して記録を行うインクジェット記録方式の捺染機の画像プリント部の概要を示す模式図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリント部A−2付近の詳細を示す斜視図である。
【図3】本発明に適用可能なヘッドの並び状態を示す図である。
【図4】フロントヘッドとリアヘッドの印字画像の重ね状態を示す図である。
【図5】従来のプリンタに送られたデータが印字されるまでに処理される流れを示すブロック図である。
【図6】誤差の分配マトリックスの例を示した図である。
【図7】従来の画像処理方法の流れを示す図である。
【図8】従来の理想的なフロントヘッドとリアヘッドで重ね印字を行った場合のドットの配置を示す図である。
【図9】従来の実際のフロントヘッドとリアヘッドで重ね印字を行った場合のドットの配置を示す図である。
【図10】従来に画像処理を示す図である。
【図11】従来の理想的な状態でシアンとマゼンタの重ね印字を行った場合のドットの配置を示す図である。
【図12】従来の実際の状態でシアンとマゼンタの重ね印字を行った場合のドットの配置を示す図である。
【図13】本発明におけるプリンタに送られたデータが印字されるまでの処理の流れを示すブロック図である。
【図14】本発明の実施例1における画像処理の具体例を示す図である。
【図15】本発明の実施例1における画像処理の具体例を示す図である。
【図16】本発明により理想的なフロントヘッドとリアヘッドで重ね印字を行った場合のドットの配置を示す図である。
【図17】本発明により実際のフロントヘッドとリアヘッドで重ね印字を行った場合のドットの配置を示す図である。
【図18】本発明の実施例2における画像処理の具体例を示す図である。
【図19】本発明の実施例2における画像処理の具体例を示す図である。
【図20】本発明の実施例3における画像処理の具体例を示す図である。
【図21】本発明の実施例3における画像処理の具体例を示す図である。
【図22】本発明適用可能な一色あたり一本のヘッドを持つプリンタの各走査の印字画像の重ね状態を示す図である。
【図23】本発明の実施例4における画像処理の具体例を示す図である。
【図24】本発明の実施例5における画像処理の具体例を示す図である。
【符号の説明】
101 画像データ記憶装置
102 パレット変換回路
103 γ変換回路
104 ムラ補正回路
105 分配回路
106 データ変換回路
107 低階調化回路
108 TMC(Timing Memory Controller)回路
109 PHC(Printer Head間Connector)基板
110 印字制御装置
601 記録ヘッド部
602 フロントヘッド
603 リアヘッド

Claims (12)

  1. 記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させる画像形成装置において、
    前記所定領域に対応する多値の画像データを各色毎に前記複数回の走査に対して分配率を異ならせて分配する分配手段と、
    この分配手段により分配された各色毎の多値の画像データをそれぞれ低階調化する低階調化手段と、
    この低階調化手段により低階調化された各色毎の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動して画像を形成する形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、前記低階調化手段は2値化手段であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1において、前記低階調化手段は誤差拡散法により多値の画像データを低階調化することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3において、前記低階調化手段は分配手段によって分配された各色、各走査毎の多値画像データに対して誤差の拡散を異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3において、前記低階調化手段は分配手段によって分配された各色、各走査毎の多値画像データに対して低階調化の閾値を異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1において、前記記録ヘッドはインクを吐出することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1において、前記複数の記録ヘッドは各色毎に記録媒体の副走査方向にずれて配された第1と第2のヘッドを有し、前記所定領域を前記第1と第2のヘッドにより形成することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1において、前記記録ヘッドは複数の記録素子を有し、前記所定領域を異なる前記複数の記録素子により形成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させる画像形成装置において、
    前記所定領域に対応する各色の多値の画像データを前記複数回の走査に対し分配率を異ならせて分配する分配手段と、
    この分配手段により分配された各色の多値の画像データを各色毎に異なる誤差拡散処理により低階調化する低階調化手段と、
    この低階調化手段により低階調化された各色の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動することによって画像を形成する形成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させる画像形成装置において、
    前記所定領域に対応する各色の多値の画像データを前記複数回の走査に対応して分配する分配手段と、
    この分配手段により分配された各色、各走査毎の多値の画像データをそれぞれ異なる誤差拡散処理により低階調化する低階調化手段と、
    この低階調化手段により低階調化された各色の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動することによって画像を形成する形成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させる画像形成方法において、
    前記所定領域に対応する多値の画像データを各色毎に前記複数回の走査に対応して分配する分配工程と、
    この分配工程により分配された各色、各走査毎の多値の画像データをそれぞれ異なる誤差拡散処理により低階調化する低階調化工程と、
    この低階調化工程により低階調化された各色毎の画像データに基づいて前記複数回の走査において前記複数の記録ヘッドを駆動して画像を形成する形成工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  12. 記録ヘッドの1回の走査で記録可能な記録媒体の所定領域に対して複数の色それぞれに対応した複数の記録ヘッドそれぞれを複数回走査させ、当該複数回の走査によって前記所定領域に形成すべき画像を完成させるための画像データを処理する画像処理方法において、
    前記所定領域に対応する多値の画像データを各色毎に前記複数回の走査に対応して分配する分配工程と、
    この分配工程により分配された各色、各走査毎の多値の画像データをそれぞれ異なる誤差拡散処理により低階調化する低階調化工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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