JP5160432B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、より詳細には、シリカ配合などのトレッドを有しタイヤの転がり抵抗とウェット性能を改善するとともに車両に帯電した静電気を路面に放電することのできる、従来工法により製造される空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤの転がり抵抗や湿潤路面での走行性能(ウェット性能)を改善すべく、トレッドのゴム組成物に補強剤として従来のカーボンブラックに代えてシリカを配合する技術が公知となっている。このシリカ配合技術に伴い車両に帯電された静電荷により、マンホールの上などをタイヤが通過する際に放電現象が起こりラジオノイズや電子回路部品への悪影響、またショートの発生などが問題となっている。
従来、かかる問題を解決するために、トレッド構造の一部にカーボンブラックを配合した導電部材を設け、タイヤの導電性を確保しようとする技術が提案されている。例えば、下記特許文献1の技術は、カーボンブラックを含む導電性薄膜をトレッド及びサイドウォールの外表面に敷設し、この導電層を通じて放電することが記載されている。また、特許文献2の技術は、タイヤクラウン部にトレッド表面から底面に至るまで導電性インサートを設け、このインサートに接触する導電性材料でなる導電性ストリップが導電性のビード領域でホイールと接触状態にあることで静電気を放電することが開示されている。
一方、近年では、市場からタイヤに対して多くの要求が出されており、例えば高速走行時の操縦安定性を高めるための剛性向上や、乗り心地や車内騒音を低減するための振動吸収性能の向上など、二律背反の関係にあるゴム特性がトレッドやサイドウォールに求められている。そこで、サイドウォール部において両者を満足させるために、サイドウォールゴムを2種以上のゴムからなる多層構造とすることが、例えば下記特許文献3、4などで提案され、実用化されている。
特許文献1 特開平8−230407号公報
特許文献2 特開2006−143208号公報
特許文献3 特開2003−312213号公報
特許文献4 特開2000−25425号公報
しかし、特許文献1の技術は、シリカ配合によるトレッドの転がり抵抗及びウェット性能の改善効果は上記カーボンブラックを含む導電性薄膜を敷設することよって減少し、本来の効果を充分発揮し難くなっている。また、カーボンブラックを含む導電性薄膜をトレッド及びサイドウォールの外表面に敷設することから部材と工程の追加を要し、生産性の悪化やコストの上昇が見込まれる。
特許文献2の技術は、導電性のインサートとストリップを別途設ける必要から、部品点数が増加し、また特殊な工程を要して製造し易い構造であるとはいい難く生産性の低下が予測される。
また、特許文献3、4に記載の多層構造サイドウォールは、乗り心地性と制動性能などのタイヤの運動特性の両立、あるいはサイド部の耐カット性、耐候性など基本特性と操縦安定性や燃費性、乗り心地性などの高付加価値特性の両立を目的とするもので、非導電性タイヤの導電化については記載されていない。
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、特殊なタイヤ製造工程を要さずに、かつ部材や工程の追加を不要として従来工法により製造することができる、転がり抵抗とウェット性能に優れとともに導電性を有する2層構造サイドウォールの空気入りタイヤを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、ビード部のリムストリップに接触し、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びてトレッド部の接地端領域に連結するサイドウォールが、内層ゴムと外層ゴムの2層構造でなる空気入りタイヤであって、前記トレッド部のタイヤ軸方向両端部に配されて、かつ前記外層ゴムのタイヤ径方向外側端部に接して前記接地端領域の表面部を形成するウィングを有し、該タイヤの片側又は両側のサイド部の周上において、前記リムストリップと、前記サイドウォールの内層ゴム外層ゴムのうちの外層ゴムと、前記ウィング導電性ゴム材料によって前記リムストリップから前記接地端領域に至る連続する導電路に形成され、前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材は通電経路を待たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用されることを特徴とする空気入りタイヤである。
請求項に記載の発明は、ビード部のリムストリップに接触し、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びてトレッド部の接地端領域に連結するサイドウォールが、内層ゴムと外層ゴムの2層構造でなる空気入りタイヤであって、前記内層ゴムのタイヤ径方向外側端部が前記トレッド部の前記接地端領域の表面に露出しており、該タイヤの片側又は両側のサイド部の周上において、前記リムストリップと、前記サイドウォールの内層ゴムと外層ゴムのうちの内層ゴムが、導電性ゴム材料によって前記リムストリップから前記接地端領域に至る連続する導電路に形成され、前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材は通電経路を待たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用されることを特徴とする空気入りタイヤである。
請求項に記載の発明は、ビード部のリムストリップに接触し、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びてトレッド部の接地端領域に連結するサイドウォールが、内層ゴムと外層ゴムの2層構造でなる空気入りタイヤであって、前記トレッド部のタイヤ軸方向両端部に配されて、かつ前記内層ゴムのタイヤ径方向外側端部に接して前記接地端領域の表面部を形成するウィングを有し、該タイヤの片側又は両側のサイド部の周上において、前記リムストリップと、前記サイドウォールの内層ゴムと外層ゴムのうちの内層ゴムと、前記ウィングが、導電性ゴム材料によって前記リムストリップから前記接地端領域に至る連続する導電路に形成され、前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材は通電経路を待たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用されることを特徴とする空気入りタイヤ。
請求項に記載の発明は、前記導電性ゴム材料が、電気抵抗率10Ω・cm未満のゴム組成物であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
請求項に記載の発明は、前記ゴム組成物が、ジエン系ゴムをゴム成分とし、窒素吸着比表面積が25〜100m/gのカーボンブラックを該ゴム組成物全体の14体積%以上含有することを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤである。
請求項に記載の発明は、前記非導電性ゴム材料が非カーボンブラック系補強剤を補強剤として含有するゴム組成物からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
請求項に記載の発明は、前記非カーボンブラック系補強剤がシリカであることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、2層構造サイドウォールの外層ゴムあるいは内層ゴムに導電性ゴム材料を適用し通電経路を確保することにより、従来技術で開示されているような特殊なタイヤ製造工程を要さずに、部材や工程の追加を不要として従来工法により製造することができる、シリカ配合等による優れた転がり抵抗とウェット性能を備えながら導電性を有するタイヤを提供でき、シリカ配合等の非導電性タイヤを使用した車両に帯電する静電気によるノイズや電子部品への悪影響、ショートの問題などを解消することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態(但し、参考例である。)の空気入りタイヤ10を示す半断面図である。
空気入りタイヤ(以下、空気入りタイヤを単に「タイヤ」という)10は、リム組される一対のビード部11と、前記ビード部11からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部16と、前記サイドウォール部16、16間に設けた路面に接地するトレッド部13とから構成され、前記トレッド部13はタイヤ幅方向中央部で主接地部をなすクラウン部15とトレッド部13の両側に位置して接地端領域をなしサイドウォール部16に続くショルダー部17とからなっている。
タイヤ10は、ビード部11のタイヤ軸方向外側に配されたリムのフランジに接触するリムストリップ19を備え、サイドウォール部16の下端部がリムストリップ19上端部の上に重なって接触している。
また、タイヤ10は、図1に示すように、サイドウォール部16のタイヤ径方向外側端部がトレッドゴム21端部の上に重なるサイドウォールオントレッド(SWOT)構造をなしている。すなわち、前記サイドウォール部16の外側端部が、タイヤ周上で前記トレッド部13の両周縁部表面を覆ってトレッド接地端領域となるショルダー部17を形成している。
上記サイドウォール部16に配されるサイドウォールゴムは、カーカス14側の内層ゴム27とサイドウォール部表面をなす外層ゴム26との2層構造体からなり、外層ゴム26のタイヤ径方向外側端部が前記ショルダー部17まで延びてトレッド部13の接地端領域を一体に形成している。
そして、サイドウォール部16の内層ゴム27と外層ゴム26にはそれぞれゴム特性の異なるゴム組成物が適用され、例えば2種類のゴムの特長を同時に発揮させたり、二律背反関係にあるサイドウォール特性を両立させるようにしている。
また、タイヤ10は、一対のビード部11に夫々埋設されたビードコア12の周りに、ラジアル方向に配されたコードからなる2枚のカーカスプライをタイヤ内側から外側に折り返して係止された前記カーカス14と、前記トレッド部13の内側に配された2枚の交差ベルトプライからなるベルト18と、さらにベルト18の外周にはタイヤ周方向に対しほぼ0°の角度でらせん状に巻回されたコードからなる1枚のキャッププライ20を有するラジアル構造の乗用車用タイヤを示している。
前記カーカス14のカーカスプライには、ポリエステル、ナイロン、レーヨンなどの有機繊維コードが、ベルト18のベルトプライにはスチールコード、アラミド繊維などの剛直なコードが、またキャッププライ20にはナイロン、ポリエステルなどの熱収縮性の比較的大きいコードが補強材として用いられている。
トレッド部13の主接地部をなすクラウン部15のトレッドゴム21は、タイヤ10の転がり抵抗やウェット性能の改善に寄与するためゴム組成物のtanδを低くするように、補強剤として従来のカーボンブラックに置換して沈降シリカ、無水ケイ酸などのシリカ類、焼成クレー、ハードクレーなどのクレー類、炭酸カルシウムなどの非カーボンブラック系補強剤を補強剤とするゴム組成物が使用される。特に、転がり抵抗などの改善効果の大きいシリカが好ましく用いられる。
シリカなどの非カーボンブラック系補強剤の配合量は、カーボンブラックの種類や置換量にもよるが、通常ゴム成分100重量部に対して30〜100重量部、好ましくは40〜80重量部で配合される。
シリカの場合、シリカの種類は特に制限されないが、窒素吸着比表面積(BET)が100〜250m/g、DBP吸油量が100ml/100g以上の湿式シリカが補強効果と加工性の点から好ましく、東ソーシリカ工業(株)製のニプシールAQ、VN3、デグサ社製のウルトラジルVN3などの市販品が使用できる。また、ビス(トリエトキシシリルプロピル)−テトラスルフィドなどのシランカップリング剤の併用が好ましい。
トレッドゴム21におけるカーボンブラックとしては、SAF,ISAF、HAFなどが耐摩耗性や発熱性の観点から好ましい。
トレッドゴム21のゴム組成物は、ゴム成分として天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)などのジエン系ゴムが、それらの単独あるいはブレンドゴムで一般に使用される。また、ゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
これにより、トレッドゴム21は、転がり抵抗やウェット性能を向上するものとなるが、反面ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上となって非導電性ゴムとなる。その結果、タイヤ10はトレッド接地部が非導電性となってタイヤとしては各部材の組み合わせにより電気抵抗が10Ω以上の非導電性タイヤとなり、車両に帯電した静電気をトレッド部13から路面に放電することができなくなる。
上記車両に耐電する静電気の問題を解決するために、本実施形態のタイヤ10は、タイヤの少なくとも一方のサイド部において、リムストリップ19のストリップゴム23及びサイドウォール19の外層ゴム26がタイヤ全周で導電性ゴムにより形成されている。
これにより、リムストリップゴム23とサイドウォール16の外層ゴム26はトレッド部13の接地端領域に至る連続する導電路を形成する。
タイヤ10は前記導電路のみを通電経路とし、車両の静電気はリムからリムストリップゴム23とサイドウォール16の外層ゴム26を通じて路面に接触するショルダー部17から路面に放電されるようになる。
このような導電性のゴム組成物は、カーボンブラック配合量を適宜調整することで容易に得ることができ、好ましくはゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満であることが望ましい。
上記導電性の外層ゴム26としては、NR、IR、SBR、BR、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを含むブタジエンゴム(VCR)などのジエン系ゴムの単独あるいはブレンドをゴム成分とし、窒素吸着比表面積(NSA)が25〜100m/gのカーボンブラックが該ゴム組成物全体の14体積%以上含まれる。
カーボンブラック量が14体積%未満では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上になり導電性が悪化する。また、カーボンブラックのNSAが25m/g未満ではゴム組成物の強度低下により耐久性が低下し、100m/gを超えるとヒステリシスロスが大きくなり転がり抵抗や発熱が大きくなる。
SAが25〜100m/gのカーボンブラックとしては、HAF、FEF、GPF級のカーボンブラックが挙げられる。
また、非カーボンブラック系補強剤として、シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどを適量でカーボンブラックと併用してもよく、さらにゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
一方、サイドウォール16の内層ゴム27には、上記トレッドゴム21のように、ゴム組成物の補強剤としてカーボンブラックに置換してシリカなどの非カーボンブラック系補強剤を配合した非導電性のゴム組成物を使用することで転がり抵抗などの改善に寄与することができる。
このような非導電性の内層ゴム27としては、上記導電性の外層ゴム26とカーボンブラックの配合量のみを変更することにより得られる。すなわち、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックがゴム組成物全体の14体積%未満で含まれるゴム組成物である。カーボンブラック量が14体積%以上では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満になり導電性を有するようになるが、転がり抵抗の改善効果が得られなくなる。
また、内層ゴム27には、転がり抵抗などの低減の目的以外に、例えば、操縦安定性の向上に効果のある剛性の高いゴム組成物、乗り心地性や騒音低減に効果のある振動吸収性のゴム組成物など、それぞれ特長のあるゴム組成物をタイヤの用途により適宜選択し使用することもでき、このゴム組成物は導電性或いは非導電性を兼ね備えるゴムでもよい。
また、導電性のリムストリップゴム23としては、NR、IR、SBR、BR、VCRなどのジエン系ゴムの単独あるいはブレンドをゴム成分とし、NSAが70〜100m/gのカーボンブラックが該ゴム組成物全体の14体積%以上含まれる。
カーボンブラック量が14体積%未満では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上になり導電性が悪化する。また、カーボンブラックのNSAが70m/g未満ではゴム組成物の耐摩耗性低下によりリムこすれによるビード部損傷を起こしやすくし、100m/gを超えるとヒステリシスロスが悪化し転がり抵抗や発熱が大きくなる。
SAが70〜100m/gのカーボンブラックとしては、HAF級のカーボンブラックが挙げられる。
また、非カーボンブラック系補強剤として、シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどを適量でカーボンブラックと併用してもよく、さらにゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
そして、サイドウォール部16の一方の外層ゴム26にのみ導電性ゴムが適用される場合は、同一側のリムストリップゴム23にも導電性ゴムが適用される。すなわち、タイヤ10の片側又は両側のサイド部で、サイドウォール19の外層ゴム26とリムストリップゴム23に導電性ゴムが対で適用されることで、タイヤの導電性を確保することは言うまでもないことである。
タイヤ10の前記通電経路、すなわちリムストリップゴム23とサイドウォールの外層ゴム26以外の他の部材は通電経路を持たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用することができる。
例えば、タイヤ10の一方のサイド部の外層ゴム26に導電性ゴムが適用される場合は、他方のサイド部の内層ゴム27及び/又は外層ゴム26には電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムを適用することができ、また導電性ゴムを適用することもできる。
他方のサイド部の内層ゴム27及び外層ゴム26に非導電性ゴムが適用されると、非導電性ゴムの使用量増によってタイヤ10の転がり抵抗やウェット性能をより向上することができる。この場合、両サイド部に導電性の外層ゴム26を適用した場合より、タイヤ10の電気抵抗は若干上昇するが、静電気の放電性を大きく低下させることはなく実用的には問題はない。
さらに、図1に示すタイヤ10では、トレッドゴム21が1体構造のトレッドを示しているが、トレッド部13がキャップ/ベース構造をとる場合は、キャップゴムには転がり抵抗やウェット性能の観点から非導電性ゴムが適用されるが、ベースゴムには導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができる。また、タイヤ10のカーカスやベルトのトッピングゴム、ビードフィラーなど他の部位は通電経路を持たせない範囲で導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができるが、転がり抵抗やウェット性能の改善の観点から非導電性ゴムを選択することが好ましい。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態の空気入りタイヤ30を示す半断面図である。
タイヤ30は、リム組される一対のビード部31と、前記ビード部31からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部36と、前記サイドウォール部36、36間に設けた路面に接地するトレッド部33とから構成され、前記トレッド部33はタイヤ幅方向中央部で主接地部をなすクラウン部35とトレッド部33の両側に位置して接地端領域をなしサイドウォール部36に続くショルダー部37とからなっている。
タイヤ30は、ビード部31の径方向外側に配されたリムのフランジに接触するリムストリップ39を備え、サイドウォール部36の下端部がリムストリップ39端部の上に重なって接触している。
タイヤ30は、図2に示すように、トレッド部33の両端部がサイドウォール部36の外側端部の上に重なり重置されたトレッドオーバーサイドウォール(TOS)構造をなしている。
そして、前記トレッド部33のタイヤ軸方向両端部で接地端領域をなすショルダー部37に位置し、かつ前記サイドウォール部36に接してショルダー部37の表面を形成するウィングゴム44がタイヤ周上に配されいる。すなわち、ウィングゴム44はトレッドゴム41の端部とサイドウォールゴムの上端部を跨いで両者に接するように配置されている。
上記サイドウォール部36に配されるサイドウォールゴムは、カーカス34側の内層ゴム47とサイドウォール部表面をなす外層ゴム46との2層構造体からなり、内層ゴム47のタイヤ径方向外側端部が前記ショルダー部37まで延びてトレッド部33の接地端領域をなすウィングゴム44の下端部に接触している。
そして、サイドウォール部36の内層ゴム47と外層ゴム46にはそれぞれゴム特性の異なるゴム組成物が適用され、例えば2種類のゴムの特長を同時に発揮させたり、二律背反関係にあるサイドウォール特性を両立させるようにしている。
また、タイヤ30は、一対のビード部31に夫々埋設されたビードコア32の周りにラジアル方向に配されたコードからなる2枚のカーカスプライをタイヤ内側から外側に折り返して係止された前記カーカス34と、前記トレッド部33の内側に配された2枚の交差ベルトプライからなるベルト38と、さらにベルト38の外周にはタイヤ周方向に対しほぼ0°の角度でらせん状に巻回されたコードからなる1枚のキャッププライ40を有するラジアル構造の乗用車用タイヤを示している。
前記カーカス34のカーカスプライには、ポリエステル、ナイロン、レーヨンなどの有機繊維コードが、ベルトプライ38のベルトプライにはスチールコード、アラミド繊維などの剛直なコードが、またキャッププライ40にはナイロン、ポリエステルなどの熱収縮性の比較的大きいコードが補強材として用いられている。
トレッドゴム41は、上記タイヤ10と同様に転がり抵抗やウェット性能の改善に寄与するためゴム組成物のtanδを低くするように、補強剤として従来のカーボンブラックに置換してシリカ、クレー、炭酸カルシウムなどの非カーボンブラック系補強剤を補強剤とするゴム組成物が使用され、上記第1の実施形態で説明したトレッドゴム21と同様の配合処方によるゴム組成物が使用され、電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムとなっている。
その結果、タイヤ30はトレッド接地部が非導電性となってタイヤとしては電気抵抗が10Ω以上の非導電性タイヤとなり、車両に帯電した静電気をリムからビード部31のリムストリップゴム43及びサイドウォール部36のサイドウォールゴムを通じてトレッド部33から路面に放電することができなくなる。
上記車両に耐電する静電気の問題を解決するために、本実施形態のタイヤ30は、タイヤの少なくとも一方のサイド部において、リムストリップ39のストリップゴム43及びサイドウォール39の外層ゴム46及びウィングゴム44が、いずれもタイヤ周上で導電性ゴムにより形成されている。
これにより、リムストリップゴム43とサイドウォール36の外層ゴム46を経てウィングゴム44はトレッド部33の接地端領域に至る連続する導電路を形成する。
タイヤ30は前記導電路のみを通電経路とし、車両の静電気はリムからリムストリップゴム43とサイドウォール36の外層ゴム26及びウィングゴム44を通じて路面に接触するショルダー部17から路面に放電されるようになる。
このような導電性のゴム組成物は、カーボンブラック配合量を適宜調整することで容易に得ることができ、好ましくはゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満であることが望ましい。
上記導電性の外層ゴム46としては、第1の実施形態と同様処方の導電性ゴムが使用でき、すなわち、NR、IR、SBR、BR、VCRなどのジエン系ゴムの単独あるいはブレンドをゴム成分とし、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックが該ゴム組成物全体の14体積%以上含まれるゴム組成物である。
カーボンブラック量が14体積%未満では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上になり導電性が悪化する。また、カーボンブラックのNSAが25m/g未満ではゴム組成物の強度低下により耐久性が低下し、100m/gを超えるとヒステリシスロスが大きくなり転がり抵抗や発熱が大きくなる。
SAが25〜100m/gのカーボンブラックとしては、HAF、FEF、GPF級のカーボンブラックが挙げられる。
また、非カーボンブラック系補強剤として、シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどを適量でカーボンブラックと併用してもよく、さらにゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
タイヤ30の前記通電経路、すなわちリムストリップゴム43とサイドウォール36の外層ゴム46及びウィングゴム44以外の他の部材は通電経路を持たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用することができる。
例えば、サイドウォール36の内層ゴム47には、上記トレッドゴム41のように、ゴム組成物の補強剤としてカーボンブラックに置換してシリカなどの非カーボンブラック系補強剤を配合した非導電性のゴム組成物を使用することで転がり抵抗などの改善に寄与することができる。
このような非導電性の内層ゴム47としては、上記導電性の外層ゴム46とカーボンブラックの配合量のみを変更することにより得られる。すなわち、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックがゴム組成物全体の14体積%未満で含まれるゴム組成物である。カーボンブラック量が14体積%以上では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満になり導電性を有するようになるが、転がり抵抗の改善効果が得られなくなる。
また、内層ゴム47には、転がり抵抗などの低減の目的以外に、例えば、操縦安定性の向上に効果のある剛性の高いゴム組成物、乗り心地性や騒音低減に効果のある振動吸収性のゴム組成物など、それぞれ特長のあるゴム組成物をタイヤの用途により適宜選択し使用することもでき、このゴム組成物は導電性或いは非導電性を兼ね備えるゴムでもよい。
また、導電性のリムストリップゴム43としては、第1の実施形態と同様に、NR、IR、SBR、BR、VCRなどのジエン系ゴムの単独あるいはブレンドをゴム成分とし、NSAが70〜100m/gのカーボンブラックが該ゴム組成物全体の14体積%以上含まれるゴム組成物が使用できる。
カーボンブラック量が14体積%未満では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上になり導電性が悪化する。また、カーボンブラックのNSAが70m/g未満ではゴム組成物の耐摩耗性低下によりリムこすれによるビード部損傷を起こしやすくし、100m/gを超えるとヒステリシスロスが悪化し転がり抵抗や発熱が大きくなる。
SAが70〜100m/gのカーボンブラックとしては、HAF級のカーボンブラックが挙げられる。
また、非カーボンブラック系補強剤として、シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどを適量でカーボンブラックと併用してもよく、さらにゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
導電性のウィングゴム44としては、NR、IR、SBR、BR、VCRなどのジエン系ゴムの単独あるいはブレンドをゴム成分とし、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックが該ゴム組成物全体の14体積%以上含まれるゴム組成物が適用される。
カーボンブラック量が14体積%未満では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上になり導電性が悪化する。また、カーボンブラックのNSAが25m/g未満ではゴム組成物の強度低下により耐久性が低下し、100m/gを超えるとヒステリシスロスが悪化し転がり抵抗や発熱が大きくなる。
SAが25〜100m/gのカーボンブラックとしては、HAF、FEF、GPF級のカーボンブラックが挙げられる。
また、非カーボンブラック系補強剤として、シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどをカーボンブラックと併用してもよく、さらにゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
非導電性のウィングゴム44としては、上記導電性のウィングゴムとカーボンブラックの配合量のみを変更することにより得られる。すなわち、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックがゴム組成物全体の14体積%未満で含まれるゴム組成物である。
カーボンブラック量が14体積%以上では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満になり導電性を有するようになるが、転がり抵抗の改善効果が十分得られなくなる。
そして、サイドウォール部36の一方の外層ゴム46にのみ導電性ゴムが適用される場合は、同一側のリムストリップゴム43にも導電性ゴムが適用される。すなわち、タイヤ30の片側又は両側のサイド部で、サイドウォール39の外層ゴム36とリムストリップゴム43及びウィングゴム44にいずれも導電性ゴムが対で適用されることで、タイヤの導電性を確保することができることは言うまでもない。
また、タイヤ30の一方のサイド部の外層ゴム47に導電性ゴムが適用される場合は、他方のサイド部の内層ゴム47及び/又は外層ゴム46には電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムを適用することができ、また導電性ゴムを適用することもできる。
他方のサイド部の内層ゴム47及び外層ゴム46に非導電性ゴムが適用されると、非導電性ゴムの使用量増によってタイヤ30の転がり抵抗やウェット性能をより向上することができる。この場合、両サイド部に導電性の外層ゴム47を適用した場合より、タイヤ30の電気抵抗は若干上昇するが、静電気の放電性を大きく低下させることはなく実用的には問題はない。
さらに、図2に示すタイヤ30では、トレッドゴム41が1体構造のトレッドを示しているが、トレッド部33がキャップ/ベース構造をとる場合は、キャップゴムには転がり抵抗やウェット性能の観点から非導電性ゴムが適用されるが、ベースゴムには導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができる。また、タイヤ30のカーカスやベルトのトッピングゴム、ビードフィラーなど他の部位は通電経路を持たせない範囲で導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができるが、転がり抵抗やウェット性能の改善の観点から非導電性ゴムを選択することが好ましい。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態の空気入りタイヤ50を示す半断面図である。
本実施形態のタイヤ50は、上記第1の実施形態に述べたタイヤ10の2層構造サイドウォール部19において、導電性ゴムの配置を外層ゴム26から内層ゴム27に変更した例である。
すなわち、タイヤ50は、リム組される一対のビード部51と、前記ビード部51からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部56と、前記サイドウォール部56、56間に設けた路面に接地するトレッド部53とから構成され、前記トレッド部53はタイヤ幅方向中央部で主接地部をなすクラウン部55とトレッド部53の両側に位置して接地端領域をなしサイドウォール部56に続くショルダー部57とからなっている。
タイヤ50は、ビード部51のタイヤ軸方向外側に配されたリムのフランジに接触するリムストリップ59を備え、サイドウォール部56の下端部がリムストリップ59上端部の上に重なって接触している。
また、タイヤ50は、図3に示すように、サイドウォール部56のタイヤ径方向外側端部がトレッドゴム61端部の上に重なるSWOT構造をなしている。すなわち、前記サイドウォール部56の外側端部が、タイヤ周上で前記トレッド部53の両周縁部表面を覆ってトレッド接地端領域となるショルダー部57を形成している。
上記サイドウォール部56に配されるサイドウォールゴムは、カーカス54側の内層ゴム67とサイドウォール部表面をなす外層ゴム66との2層構造体からなり、内層ゴム67のタイヤ径方向外側端部67aが前記ショルダー部57まで延びてトレッド部53の接地端領域の表面に露出している。
そして、サイドウォール部56の内層ゴム67と外層ゴム66にはそれぞれゴム特性の異なるゴム組成物が適用され、例えば2種類のゴムの特長を同時に発揮させたり、二律背反関係にあるサイドウォール特性を両立させるようにしている。
また、タイヤ50は、一対のビード部51に夫々埋設されたビードコア52の周りに、ラジアル方向に配されたコードからなる2枚のカーカスプライをタイヤ内側から外側に折り返して係止された前記カーカス54と、前記トレッド部53の内側に配された2枚の交差ベルトプライからなるベルト58と、さらにベルト58の外周にはタイヤ周方向に対しほぼ0°の角度でらせん状に巻回されたコードからなる1枚のキャッププライ60を有するラジアル構造の乗用車用タイヤを示している。
前記カーカス54のカーカスプライには、ポリエステル、ナイロン、レーヨンなどの有機繊維コードが、ベルト58のベルトプライにはスチールコード、アラミド繊維などの剛直なコードが、またキャッププライ60にはナイロン、ポリエステルなどの熱収縮性の比較的大きいコードが補強材として用いられている。
トレッド部53の主接地部をなすクラウン部55のトレッドゴム61は、上記タイヤ10と同様に、転がり抵抗やウェット性能の改善に寄与するためゴム組成物のtanδを低くするように、補強剤として従来のカーボンブラックに置換して沈降シリカ、無水ケイ酸などのシリカ類、焼成クレー、ハードクレーなどのクレー類、炭酸カルシウムなどの非カーボンブラック系補強剤を補強剤とするゴム組成物が使用される。特に、転がり抵抗などの改善効果の大きいシリカが好ましく用いられる。このトレッドゴム61は上記トレッドゴム21と同様のゴム組成物が使用できるので、ここではその説明を省略する。
これにより、タイヤ50のトレッドゴム61は、転がり抵抗やウェット性能を向上するものとなるが、反面ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上となって非導電性ゴムとなる。その結果、タイヤ50はトレッド接地部が非導電性となってタイヤとしては各部材の組み合わせにより電気抵抗が10Ω以上の非導電性タイヤとなり、車両に帯電した静電気をトレッド部13から路面に放電することができなくなる。
上記車両に耐電する静電気の問題を解決するために、本実施形態のタイヤ50は、タイヤの少なくとも一方のサイド部において、リムストリップ59のストリップゴム63及びサイドウォール56の内層ゴム67がタイヤ周上で導電性ゴムにより形成されている。
これにより、リムからリムストリップゴム63とサイドウォール56の内層ゴム67はトレッド部53の接地端領域に至る連続する導電路を形成する。
タイヤ50は前記導電路のみを通電経路とし、車両の静電気はリムからリムストリップゴム63とサイドウォール56の内層ゴム67を通じて路面に接触するショルダー部17から路面に放電されるようになる。
このような導電性のゴム組成物は、カーボンブラック配合量を適宜調整することで容易に得ることができ、好ましくはゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満であることが望ましい。
上記導電性の内層ゴム67としては、上記外層ゴム26と同様の配合処方によるゴム組成物が使用できるので、本実施形態ではその説明を省略する。
タイヤ50の前記通電経路、すなわちリムストリップゴム63とサイドウォールの内層ゴム67以外の他の部材は通電経路を持たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用することができる。
例えば、サイドウォール56の外層ゴム66には、上記トレッドゴム61のように、ゴム組成物の補強剤としてカーボンブラックに置換してシリカなどの非カーボンブラック系補強剤を配合した非導電性のゴム組成物を使用することで転がり抵抗などの改善に寄与することができる。
このような非導電性の外層ゴム66としては、上記導電性の内層ゴム67とカーボンブラックの配合量のみを変更することにより得られる。すなわち、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックがゴム組成物全体の14体積%未満で含まれるゴム組成物である。カーボンブラック量が14体積%以上では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満になり導電性を有するようになるが、転がり抵抗の改善効果が得られなくなる。
また、外層ゴム66には、転がり抵抗などの低減の目的以外に、例えば、操縦安定性の向上に効果のある剛性の高いゴム組成物、乗り心地性や騒音低減に効果のある振動吸収性のゴム組成物など、それぞれ特長のあるゴム組成物をタイヤの用途により適宜選択し使用することもでき、このゴム組成物は導電性或いは非導電性を兼ね備えるゴムでもよい。
また、導電性のリムストリップゴム63としては、上記リムストリップゴム23と同様の配合処方によるゴム組成物が使用できるので、本実施形態ではその説明を省略する。
そして、サイドウォール部56の一方の内層ゴム67にのみ導電性ゴムが適用される場合は、同一側のリムストリップゴム63にも導電性ゴムが適用される。すなわち、タイヤ50の片側又は両側のサイド部で、サイドウォール56の内層ゴム67とリムストリップゴム63に導電性ゴムが対で適用されることで、タイヤの導電性を確保することは言うまでもないことである。
また、タイヤ50の一方のサイド部の内層ゴム67に導電性ゴムが適用される場合は、他方のサイド部の内層ゴム67及び/又は外層ゴム66には電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムを適用することができ、また導電性ゴムを適用することもできる。
他方のサイド部の内層ゴム67及び外層ゴム66に非導電性ゴムが適用されると、非導電性ゴムの使用量増によってタイヤ50の転がり抵抗やウェット性能をより向上することができる。この場合、両サイド部に導電性の内層ゴム67を適用した場合より、タイヤ50の電気抵抗は若干上昇するが、静電気の放電性を大きく低下させることはなく実用的には問題はない。
さらに、図3に示すタイヤ50では、トレッドゴム61が1体構造のトレッドを示しているが、トレッド部53がキャップ/ベース構造をとる場合は、キャップゴムには転がり抵抗やウェット性能の観点から非導電性ゴムが適用されるが、ベースゴムには導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができる。また、タイヤ50のカーカスやベルトのトッピングゴム、ビードフィラーなど他の部位は通電経路を持たせない範囲で導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができるが、転がり抵抗やウェット性能の改善の観点から非導電性ゴムを選択することが好ましい。
(第4の実施形態)
図4は、第4の実施形態の空気入りタイヤ70を示す半断面図である。
本実施形態のタイヤ70は、上記第2の実施形態で述べたタイヤ30の2層構造サイドウォール36において、導電性ゴムの配置を外層ゴム46から内層ゴム47に変更した例である。
すなわち、タイヤ70は、リム組される一対のビード部71と、前記ビード部71からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部76と、前記サイドウォール部76、76間に設けた路面に接地するトレッド部73とから構成され、前記トレッド部73はタイヤ幅方向中央部で主接地部をなすクラウン部75とトレッド部73の両側に位置して接地端領域をなしサイドウォール部76に続くショルダー部77とからなっている。
タイヤ70は、ビード部71の径方向外側に配されたリムのフランジに接触するリムストリップ79を備え、サイドウォール部76の下端部がリムストリップ79端部の上に重なって接触している。
また、タイヤ70は、図4に示すように、トレッド部73の両端部がサイドウォール部76の外側端部の上に重なり重置されたTOS構造をなしている。
そして、前記トレッド部73のタイヤ軸方向両端部で接地端領域をなすショルダー部77に位置し、かつ前記サイドウォール部76に接してショルダー部77の表面を形成するウィングゴム84がタイヤ周上に配されいる。すなわち、ウィングゴム84はトレッドゴム81の端部とサイドウォールゴムの上端部を跨いで両者に接するように配置されている。
上記サイドウォール部76に配されるサイドウォールゴムは、カーカス74側の内層ゴム87とサイドウォール部表面をなす外層ゴム86との2層構造体からなり、内層ゴム87のタイヤ径方向外側端部が前記ショルダー部77まで延びてトレッド部73の接地端領域をなすウィングゴム84の下端部にその外側端部近傍87aが接触している。
そして、サイドウォール部76の内層ゴム87と外層ゴム86にはそれぞれゴム特性の異なるゴム組成物が適用され、例えば2種類のゴムの特長を同時に発揮させたり、二律背反関係にあるサイドウォール特性を両立させるようにしている。
また、タイヤ70は、一対のビード部71に夫々埋設されたビードコア72の周りにラジアル方向に配されたコードからなる2枚のカーカスプライをタイヤ内側から外側に折り返して係止された前記カーカス74と、前記トレッド部73の内側に配された2枚の交差ベルトプライからなるベルト78と、さらにベルト78の外周にはタイヤ周方向に対しほぼ0°の角度でらせん状に巻回されたコードからなる1枚のキャッププライ80を有するラジアル構造の乗用車用タイヤを示している。
前記カーカス74のカーカスプライには、ポリエステル、ナイロン、レーヨンなどの有機繊維コードが、ベルトプライ78のベルトプライにはスチールコード、アラミド繊維などの剛直なコードが、またキャッププライ80にはナイロン、ポリエステルなどの熱収縮性の比較的大きいコードが補強材として用いられている。
トレッド部73の主接地部をなすクラウン部75のトレッドゴム81は、上記タイヤ30と同様に転がり抵抗やウェット性能の改善に寄与するためゴム組成物のtanδを低くするように、補強剤として従来のカーボンブラックに置換してシリカ、クレー、炭酸カルシウムなどの非カーボンブラック系補強剤を補強剤とするゴム組成物が使用され、上記第2の実施形態で説明したトレッドゴム41と同様の配合処方によるゴム組成物が使用され、電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムとなっている。
その結果、タイヤ70はトレッド接地部が非導電性となってタイヤとしては電気抵抗が10Ω以上の非導電性タイヤとなり、車両に帯電した静電気をリムからビード部71のリムストリップゴム83及びサイドウォール部76のサイドウォールゴムを通じてトレッド部73から路面に放電することができなくなる。
上記車両に耐電する静電気の問題を解決するために、本実施形態のタイヤ70は、タイヤの少なくとも一方のサイド部において、リムストリップ79のストリップゴム83及びサイドウォール76の内層ゴム87及びウィングゴム84が、いずれもタイヤ周上で導電性ゴムにより形成されている。
これにより、リムストリップゴム83とサイドウォールの内層ゴム87を経てウィングゴム84はトレッド部73の接地端領域に至る連続する導電路を形成する。
タイヤ70は前記導電路のみを通電経路とし、車両の静電気はリムからリムストリップゴム83とサイドウォール76の内層ゴム87を通じてショルダー部77にて路面に接触するウィングゴム84から路面に放電されるようになる。
このような導電性のゴム組成物は、カーボンブラック配合量を適宜調整することで容易に得ることができ、好ましくはゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満であることが望ましい。
上記導電性の内層ゴム87としては、第2の実施形態の外層ゴム46と同様の配合処方によるゴム組成物が使用できるので、本実施形態ではその説明を省略する。
タイヤ70の前記通電経路、すなわちリムストリップゴム83とサイドウォール76の内層ゴム87及びウィングゴム84以外の他の部材は通電経路を持たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用することができる。
例えば、サイドウォール76の外層ゴム86には、上記トレッドゴム81のように、ゴム組成物の補強剤としてカーボンブラックに置換してシリカなどの非カーボンブラック系補強剤を配合した非導電性のゴム組成物を使用することで転がり抵抗などの改善に寄与することができる。
このような非導電性の外層ゴム86としては、上記導電性の内層ゴム87とカーボンブラックの配合量のみを変更することにより得られる。すなわち、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックがゴム組成物全体の14体積%未満で含まれるゴム組成物である。カーボンブラック量が14体積%以上では、ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm未満になり導電性を有するようになるが、転がり抵抗の改善効果が得られなくなる。
また、外層ゴム86には、転がり抵抗などの低減の目的以外に、例えば、操縦安定性の向上に効果のある剛性の高いゴム組成物、乗り心地性や騒音低減に効果のある振動吸収性のゴム組成物など、それぞれ特長のあるゴム組成物をタイヤの用途により適宜選択し使用することもでき、このゴム組成物は導電性或いは非導電性を兼ね備えるゴムでもよい。
また、導電性及び非導電性のリムストリップゴム83とウィングゴム84としては、上記第2の実施形態と同様の配合処方によるリムストリップとウィング用ゴム組成物が使用出来るので、本実施形態ではその説明を省略する。
そして、サイドウォール部76の一方の内層ゴム87にのみ導電性ゴムが適用される場合は、同一側のリムストリップゴム83とウィングゴム84にも導電性ゴムが適用される。すなわち、タイヤ70の片側又は両側のサイド部で、サイドウォール76の内層ゴム87とリムストリップゴム83及びウィングゴム84に、いずれも導電性ゴムが対で適用されることで、タイヤの導電性を確保することができることは言うまでもない。
また、タイヤ70の一方のサイド部の内層ゴム87に導電性ゴムが適用される場合は、他方のサイド部の内層ゴム87及び/又は外層ゴム86には電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムを適用することができ、また導電性ゴムを適用することもできる。
他方のサイド部の内層ゴム87及び外層ゴム86に非導電性ゴムが適用されると、非導電性ゴムの使用量増によってタイヤ70の転がり抵抗やウェット性能をより向上することができる。この場合、両サイド部に導電性の外層ゴム87を適用した場合より、タイヤ70の電気抵抗は若干上昇するが、静電気の放電性を大きく低下させることはなく実用的には問題はない。
さらに、図4に示すタイヤ70では、トレッドゴム81が1体構造のトレッドを示しているが、トレッド部73がキャップ/ベース構造をとる場合は、キャップゴムには転がり抵抗やウェット性能の観点から非導電性ゴムが適用されるが、ベースゴムには導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができる。また、タイヤ70のカーカスやベルトのトッピングゴム、ビードフィラーなど他の部位は通電経路を持たせない範囲で導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができるが、転がり抵抗やウェット性能の改善の観点から非導電性ゴムを選択することが好ましい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、サイドウォール部の成形方法を変更した例であり、本実施形態を図1のタイヤ10の断面図を用いて説明する。
上記第1〜第4の実施形態のサイドウォールゴムは、導電性又は非導電性ゴムを所定の断面形状に押出成形された内層ゴムと外層ゴムとの積層体からなる帯状のサイドウォールゴムがグリーンタイヤ成型時に両サイド部に貼り付けられる。
本実施形態では、電気抵抗率が10Ω・cm未満の導電性ゴムを長手方向に連続的に含むリボン状のストリップゴムを、グリーンタイヤ成型時にビード部11のリムストリップ19からトレッド部13の接地端領域にかけて、サイドウォール部16の略周方向に連続的かつらせん状に巻き付けて所定の断面形状の導電性内層ゴム27又は導電性外層ゴム26を形成するもので、いわゆるストリップビルド方式と呼ばれる成形工法である。
上記リボン状のストリップゴムはストリップ全体が導電性ゴムからなるものでもよいが、非導電性ゴムからなるリボン状の断面内の一部に導電性ゴムが長手方向に連続的に含まれるものでもよい。
後者の場合は、導電性ゴム部分がリムストリップ19に接触するとともに、ショルダー部17で接地部表面に露出させるようにする。これにより、サイドウォール部16の内層ゴム27又は外層ゴム26に導電性ゴムが渦巻き状に配された通電経路が形成され、車両の静電気をストリップゴムを通して路面に放電することができる。この場合、非導電性ゴムには転がり抵抗などの向上に寄与できるゴム組成物を使用することもできる。
このような2重構造のストリップゴムは導電性ゴムと非導電性ゴムからなるリボンを貼り合わせて得られる。また、2軸押出機によっても容易に得ることができる。
このストリップビルド方式は、図2に示されるTOS構造のタイヤ30にももちろん適用することができ、また、リムストリップ19及びウィングゴム44もこのストリップビルド方式で形成することができる。さらに、この工法は非導電性の内層ゴムや外層ゴムの成形にも非導電性ゴムからなるストリップゴムを使用して適用することができる。
以下に、本発明を実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこの実施例により限定されるものではない。
リムストリップ用、サイドウォール用のゴム組成物についてカーボンブラック配合量を調整した導電性ゴムと非導電性ゴム、及びシリカ配合によるトレッド用ゴム組成物を表1に記載の配合処方(重量部)に従い、容量200リットルのバンバリーミキサーを使用し常法により混練し調製した。使用したゴム成分、配合剤は下記である。なお、カーボンブラックの体積%は配合量(重量部)からの計算値である。
・天然ゴム(NR):タイ製 RSS#3
・ブタジエンゴム(BR):宇部興産(株)BR150B
・スチレンブタジエンゴム(SBR):JSR(株)1502
・リムストリップゴム用カーボンブラックHAF:東海カーボン(株)シースト3
・サイドウォールゴム用カーボンブラックFEF:東海カーボン(株)シーストSO
・トレッドゴム用カーボンブラックISAF:東海カーボン(株)シースト6
・シリカ:東ソーシリカ工業(株)ニプシールAQ
・シランカップリング剤:デグサ社、Si69
・アロマオイル:ジャパンエナジー(株)X−140
・パラフィンワックス:日本精蝋(株)オゾエース−0355
・老化防止剤6C:大内新興化学工業(株)ノクラック6C
・ステアリン酸:花王(株)ルナックS−20
・酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)亜鉛華1号
・硫黄:細井化学工業(株)5%油処理粉末硫黄
・加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)ノクセラーNS−P
各ゴム組成物の電気抵抗率を、JIS K6911に準じて測定し、表1に示した。測定条件は、印加電圧1000V、気温25℃、湿度50%である。
Figure 0005160432
得られたゴム組成物を用いて表2に示す組み合わせにより、2層構造サイドウォールの外層ゴムと内層ゴム及びリムストリップゴムを導電性ゴム(表2では「○」で表示)、又は非導電性ゴム(表2では「×」で表示)に変更した図1に示すSWOT構造のラジアルタイヤ(195/65R15 88S)を製造し、電気抵抗及び転がり抵抗を下記方法により測定した。比較例5は、リムストリップからトレッドにかけてカーボンブラック配合による厚み0.2mm、幅10cmの導電性ゴムシート(電気抵抗率=2×10Ω・cm)を貼り付け、タイヤの導電性を確保したものである。なお、トレッドゴムは表1に記載のトレッドゴムを各タイヤで共通に使用した。
また、カーカスは1670dtex/2のポリエステルコード、打ち込み密度22本/25mmを1プライ、ベルトは2+2×0.25のスチールコード、打ち込み密度18本/25mmの2プライ(交差角度45°)、キャッププライは940dtex/2のナイロン66コード、打ち込み密度28本/25mmの1枚構造を共通に使用した。
タイヤの電気抵抗は、タイヤ10を標準リムR(15×6JJ)に空気圧200kPaでリム組し、排気量1600ccのFF式国産乗用車に装着し時速100Kmで3時間の実車ならし走行をした後、ドイツのWDK、Blatt 3で規定される「荷重下でのタイヤ電気抵抗の測定手順」に基づき測定した。すなわち、図3に示すように、台板130に対して絶縁状態で設置した銅板131上に、前記リム組みタイヤ10を、荷重400kgで垂直に接地させ、標準リムRの中央部と銅板131との間の電気抵抗を、印可電圧1000ボルトの抵抗測定器132を用いて測定した。測定時の気温25℃、湿度50%である。結果を表2に示す。
転がり抵抗は、タイヤを標準リムに空気圧200kPaでリム組し、転がり抵抗測定用の1軸ドラム試験機を使用し、負荷荷重400Kg、時速60Kmでの転がり抵抗を測定した。比較例1を100とする指数で表し、数値が大きいほど転がり抵抗が高く燃費性が劣ることを示す。結果を表2に示す。
Figure 0005160432
本発明の空気入りタイヤは、乗用車などの4輪車の他に、オートバイなどの2輪車、3輪車、5輪以上のバスやトラック、トレーラー、産業用車両など各種車両に使用することができる。
第1の実施形態の空気入りタイヤの半断面図である。 第2の実施形態の空気入りタイヤの半断面図である。 第3の実施形態の空気入りタイヤの半断面図である。 第4の実施形態の空気入りタイヤの半断面図である。 タイヤの電気抵抗の測定方法を示す概略図である。
符号の説明
10……空気入りタイヤ
11……ビード部
13……トレッド部
16……サイドウォール
19……リムストリップ
26……外層ゴム
27……内層ゴム

Claims (7)

  1. ビード部のリムストリップに接触し、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びてトレッド部の接地端領域に連結するサイドウォールが、内層ゴムと外層ゴムの2層構造でなる空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部のタイヤ軸方向両端部に配されて、かつ前記外層ゴムのタイヤ径方向外側端部に接して前記接地端領域の表面部を形成するウィングを有し、
    該タイヤの片側又は両側のサイド部の周上において、前記リムストリップと、前記サイドウォールの内層ゴム外層ゴムのうちの外層ゴムと、前記ウィング導電性ゴム材料によって前記リムストリップから前記接地端領域に至る連続する導電路に形成され、前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材は通電経路を待たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用される
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. ビード部のリムストリップに接触し、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びてトレッド部の接地端領域に連結するサイドウォールが、内層ゴムと外層ゴムの2層構造でなる空気入りタイヤであって、
    前記内層ゴムのタイヤ径方向外側端部が前記トレッド部の前記接地端領域の表面に露出しており、
    該タイヤの片側又は両側のサイド部の周上において、前記リムストリップと、前記サイドウォールの内層ゴム外層ゴムのうちの内層ゴム導電性ゴム材料によって前記リムストリップから前記接地端領域に至る連続する導電路に形成され、前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材は通電経路を待たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用される
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. ビード部のリムストリップに接触し、該ビード部からタイヤ径方向外側に延びてトレッド部の接地端領域に連結するサイドウォールが、内層ゴムと外層ゴムの2層構造でなる空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部のタイヤ軸方向両端部に配されて、かつ前記内層ゴムのタイヤ径方向外側端部に接して前記接地端領域の表面部を形成するウィングを有し、
    該タイヤの片側又は両側のサイド部の周上において、前記リムストリップと、前記サイドウォールの内層ゴム外層ゴムのうちの内層ゴムと、前記ウィング導電性ゴム材料によって前記リムストリップから前記接地端領域に至る連続する導電路に形成され、前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材は通電経路を待たせない範囲で導電性ゴム材料或いは非導電性ゴム材料から選択し使用される
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記導電性ゴム材料が、電気抵抗率10Ω・cm未満のゴム組成物である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ゴム組成物が、ジエン系ゴムをゴム成分とし、窒素吸着比表面積が25〜100m/gのカーボンブラックを該ゴム組成物全体の14体積%以上含有する
    ことを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記非導電性ゴム材料が非カーボンブラック系補強剤を補強剤として含有するゴム組成物からなる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記非カーボンブラック系補強剤がシリカである
    ことを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
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