JP5151179B2 - 活性エネルギー線硬化型組成物および該組成物を用いてなる印刷物および成型加工された加飾シート成型物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型組成物および該組成物を用いてなる印刷物および成型加工された加飾シート成型物 Download PDF

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Description

本発明は、自動販売機の商品ダミー展示物などの成型加工物に用いられる活性エネルギー線硬化型組成物および該組成物を用いてなる印刷物、さらに真空成型や圧空成型などの絞り加工によって成型加工された加飾シート成型物に関する。
活性エネルギー線硬化型組成物は、様々な工業分野において利用されている。しかしながら、近年、活性エネルギー線硬化型組成物に要求される課題(性能)は、硬化収縮により発生する印刷物のカールや、ひずみ応力の除去、さらに、柔軟かつ強靭な皮膜の形成、そして優れた成型加工性へと変化している。
最も広くなされている硬化収縮を低く抑える方法としては、無機充填剤等の添加剤の混合が挙げられる。しかしながら、このような無機系添加剤の使用は、バインダーポリマーの機械的強度、被印刷界面との接着性および硬化皮膜の透明性等を低下させ、それのみならず組成物の粘度上昇による印刷過程における作業性の低下を伴うなど、完全な解決策とはなっていない。
一方、添加剤等に頼らない系としては、開環重合を利用するモノマーが提唱されている。この重合性非収縮モノマーとして、ラジカル重合性、カチオン重合性、アニオン重合性があるなかで、特にカチオン重合性モノマーが好ましいことが提起されている。この重合性非収縮モノマーの公知文献として、非特許文献1がある。しかし、いまだ実用に供せられる材料の種類が少なく、本願課題の解決策としては、実用的ではない。
また、ウレタンアクリレートオリゴマーとヘテロ環式単官能モノマーまたは環式単官能モノマーを必須成分とするインサートモールディング成形品およびインサ−トモルディング成形品用着色インキが特許文献1に、また、2種類以上の(ヘテロ)脂環式単官能モノマーと、該モノマーに可溶性の熱可塑性樹脂を必須成分とする紫外線硬化型着色インキの記載が特許文献2に記載されている。
このウレタンオリゴマーあるいはウレタン樹脂に関しては、イソシアネート化合物を核として、硬いセグメントと、軟らかいセグメントの組み合わせ設計により、用途に適した化合物を用意駆使し対応している。この軟らかさを齎すセグメント材料についての提案が各種なされている。しかし、ウレタンオリゴマーおよびウレタン樹脂のような、より強い分子間相互作用に起因する性質のある化合物の利用は、混合組成物において、あるいは着色組成物においては、系の安定性を著しく欠き、その実施・実用には非常な制約が課せられることになり、実用面において、より安定性を齎す材料が必要となる。
このウレタンオリゴマーあるいはウレタン樹脂に関しては、湿し水を用いて画像を形成する印刷方法であるオフセット印刷上、湿し水へ溶解してしまう傾向があり、印刷時の適性を確保するのが困難である。
開示されている技術は何れも柔軟性を付与する方法であるが、依然、さらなる向上が求められているのが現状である。
特開2003−145573号公報 特開2004−314552号公報 遠藤剛、三田文雄共著、「ラジカル開環重合性モノマー(−重合非収縮性材料への応用の可能性−)」(No.32 日本接着学会年次大会講演要旨集36−49頁(1994)
本発明は、活性エネルギー線硬化型組成物において、柔軟かつ強靭な皮膜を形成し、成型加工に耐えうる印刷物を、提供することを課題とする。また、印刷工程で、インキ組成物に要求される要素は非常に多岐にわたり、印刷後のインキ硬化皮膜が成型加工適正などの要求特性を満足するのみならず、印刷工程に耐えうる、つまり印刷適性(オフセット印刷適性)が良く、実施・実用可能な組成物である必要があり、これらを課題とする。
本発明は、全インキ組成物を基準として、(a)モノマー可溶解性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂が1〜50重量%、(b)1〜3官能(メタ)アクリレートモノマーが1〜50重量%、および(c)顔料が5〜55重量%を含有する活性エネルギー線硬化型組成物によってオフセット印刷した印刷物を、絞り加工によって成型加工されることを特徴とする加飾シート成型物に関するものである。
また、本発明は、前記(a)モノマー可溶解性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂が、シクロヘキセン構造またはシクロヘキサン構造を有するポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1記載の加飾シート成型物に関するものである。
本発明により、オフセット印刷によって印刷物が得られ、さらには、この印刷物を成型加工してもクラック等が生じず、良好な成型物を提供することが可能となった。
すなわち、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、硬化時、硬化皮膜内に生じる応力が、シクロへキセン構造またはシクロへキサン構造により緩和され、他の化合物では到底達成できない、柔軟且つ強靭な皮膜を形成する為、曲げや絞りなどの加工適性を有する。また、使用する化合物の安定性から、組成物自身の安定性とともに、印刷工程での作業性、特に過酷な条件下で使用される、オフセット印刷適性をも有するものである。
本発明では、係る要求性能を有する化合物として、請求項記載のシクロへキセン構造またはシクロヘキサン構造に行き着いた。これら構造の化合物は、イス形とフナ形またそれぞれのねじれ形を取り、対比するフェニル環と比べても、本発明が達成する効果を有する要因と考えられる。
以下、本発明に関わる活性エネルギー線硬化型組成物についてさらに詳しく説明する。
本発明で使用する、活性エネルギー線とは、主として紫外線、電子線のことであるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
本発明で使用される活性エネルギー線硬化型組成物の組成としては、
(a)モノマー可溶性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂 1〜50重量%
(b)1〜3官能(メタ)アクリレートモノマー 1〜50重量%
(c)顔料(有機顔料・無機顔料) 5〜55重量%
光開始剤、光助剤 5〜15重量%
添加剤 1〜10重量%
が挙げられる。
モノマー可溶性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂としては、特に環状構造を有するポリエステル樹脂であり、その分子内にカルボキシル基を有するものであることが好ましい。このポリエステル樹脂は急激な硬化収縮を緩和させる。また分子中にカルボキシル基を有し、樹脂中にシクロヘキセンまたはシクロヘキサン構造を含有することが好ましい。
本発明において、モノマー可溶性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂のモノマー可溶性とは、1から3官能(メタ)アクリレートモノマーへ溶解することであるが、官能基数が大きくなると、極性が高くなり、非反応性樹脂等の溶解性が下がるため3官能アクリレートモノマー(トリメチロールプロパントリアクリレートおよびグリセリントリアクリレート)に一定割合以上溶解することとする。一定割合以上の溶解性とは、トリメチロールプロパントリアクリレートあるいはグリセリントリアクリレート90gに非反応性樹脂10g(10重量%)を入れ、100℃で1時間溶解させ、常温(25℃)にした時に、2種類のアクリレートモノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリントリアクリレート)の溶液の両方が、白濁しないこととする。ただし、上に挙げた2種類のアクリレートモノマー90gに非反応性樹脂10gを入れて、観察した時に判断が困難であるときには、前後(アクリレートモノマー85g〜95gに非反応性樹脂15g〜5g入れる。(15重量%〜5重量%))の比較を行い、非反応樹脂が10重量%以上溶解することを確かめる。
また、本発明のモノマー可溶性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂であるポリエステル樹脂を合成するのに使用するアルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグルコール、トリエチレングリコール、水添化ビスフェノールA、水添化ビスフェノールF、シクロヘキサン−1、2−ジオール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメタンなどの多価アルコールを1種または2種以上を使用してもよい。
硬化皮膜の強靭性と、絞り・曲げなどの後加工適正をより強くするには、シクロへキサン構造を含有した水添化ビスフェノールA、水添化ビスフェノールF、シクロヘキサンジメタノールが好ましい。
酸成分としては、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水ヘット酸、無水ハイミック酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸無水物、無水ピロメリット酸などの多塩基酸を1種または2種以上使用することができる。また、また、安息香酸などの1塩基酸、アレイン酸、アマニ油脂肪酸や大豆油脂肪酸などの脂肪酸を使用することができる。
硬化皮膜の強靭性と、絞り・曲げなどの後加工性をより強くするには、シクロへキセン構造を含有したテトラヒドロ無水フタル酸、シクロヘキサン構造を含有したヘキサヒドロ無水フタル酸が好ましい。
本発明に係るモノマー可溶性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂であり、すなわち非架橋型のポリエステル樹脂は、併用する他の樹脂、反応性オリゴマー、モノマー溶解性はもとより、硬化皮膜の物性バランス確保から、重量平均分子量(Mw)が1000以下であれば硬化皮膜が弱くなり、10000以上であればモノマーへの溶解性が劣るため、1000〜10000で、好ましくは、2000〜6000の範囲が良い。
本発明に係るモノマー可溶性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂は、組成物100重量%に対して1〜50重量%の範囲で用いられ、好ましくは5〜30重量%である。
さらに、本発明において、1〜3官能(メタ)アクリレートモノマーが、用いられ、この1〜3官能(メタ)アクリレートモノマーは、エチレン性不飽和二重結合を有し、組成物100重量%に対して、1〜50重量%の範囲で用いられる。このモノマーの例として、アルキル(カーボン数が1〜18)(メタ)アクリレート、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、があり、さらには、ベンジル(メタ)アクリレート、ブチルフェネール、オクチルフェノールまたはノニルフェノールまたはドデシルフェノールのようなアルキルフェノールエチレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノメチロール(メタ)アクリレート、N−ビニルカプロラクタム、N-ビニルピロリドン、アクロイルモルフォリン、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、シクロペンタニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、2−アクリロイロキシエチルフタレート、2−アクリロイロキシプロピルフタレート、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタレート、2−アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタレート、などが挙げられる。
さらに2官能性モノマーとしてエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグルコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジ(メタ9アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2−ヘキシルジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ヘキシルジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレートなどがある。
3官能モノマーとして、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールオクタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどがある。
さらに本発明のアクリレートモノマーとして、脂肪族アルコール化合物のアルキレンオキサイド付加体(メタ)アクリレートがある。脂肪族アルコール化合物のアルキレンオキサイド付加体(メタ)アクリレートモノマーとして、脂肪族アルコール化合物のモノまたポリ(1〜20アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイド)がある。
1官能モノマーとして、カーボン数が2〜20アルキレンオキサイド付加体(メタ)アクリレート、例えばメタノールモノまたはポリ(1〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)(メタ)アクリレート、エタノールモノまたはポリ(1〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体等が、例示される。
さらに2官能モノマーとして、エチレングリコールモノまたはポリ(1〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノまたはポリ(2〜20)アルキレン(C2~C20)オキサイド付加体等が例示される。
さらに3官能モノマーとして、グリセリンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体等が例示される。
本発明で使用される光開始剤としては、水素引き抜き型として、ベンゾフェノン、p−メチルベンゾフェノン、p―クロルベンゾフェノン、テトラクロロベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイルー4’−メチルージフェニルサルファイド、2−イソプロピルチオシサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、アセトフェノン・アリールケトン系開始剤、4,4‘−ビス(ジエチルアニノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、p−ジメチルアミノアセトフェノン・ジアルキルアミノアリールケトン系開始剤、チオキサントン、キサントン系・そのハロゲン置換・多環カルボニル系開始剤などが挙げられる。
また、開裂型光開始剤として、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α―アクリルベンゾイル・ベンゾイン系、ベンジル、2−メチルー2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパンー1−オン、2−ベンジルー2−ジメチルアミノー1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノン、ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシー2−メチルー1−フェニルプロパンー1−オン、1−(4−イソプロピルフェニルー2−ヒドロキシー2−メチルプロパンー1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニルー(2−ヒドロキシー2−プロピル)ケトン、4−(2−アクロイルーオキシエトキシ)フェニルー2−ヒドロキシー2−プロピルケトン、ジエトキシアセトフェノンなどがある。
また、光開始助剤としては、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン・脂肪族アミン、4,4‘−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、ジブチルエタノールアミンが挙げられる。
一方、組成物中への、添加剤として、耐摩擦、ブロッキング防止、スベリ、スリキズ防止、暗反応防止を目的とする各種添加剤を使用することができ、必要に応じて、レベリング剤、帯電防止剤、界面活性剤、消泡剤、重合禁止剤などを添加してもよい。
本発明の着色材としては、主に顔料が使用され、その顔料として、酸化チタンなどの白顔料、ミネラルファーネスイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS,ハンザイエローG,キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG,タートラジンレーキなどの黄顔料、インダスレンブリリアントオレンジRK、ピラゾンオレンジ、バルカンオレンジ、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジGKなどの橙色顔料、パーマネントレッド4R、リオノールレッド、ピラロゾンレッド、ウオッチングレッツドカルシウム塩、レーキレッドD,ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどの赤色顔料、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどの紫色顔料、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBCなどの青色顔料、ピグメントグリーンB、マラカイドグリーンレーキ、ファイナスイエリーグリーンGなどの緑色顔料、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラック、アニリンブラックなどの黒色顔料、バライト粉、炭酸バリウム、ベントンなどの体質顔料などが挙げられる。
本発明に係る顔料は、組成物100重量%に対して5〜55重量%の範囲で用いられ、好ましくは10〜30重量%である。
活性エネルギー線硬化型組成物の印刷方法としては、オフセット印刷、樹脂凸印刷または、フレキソ印刷、スクリーン印刷が挙げられる。特にオフセット印刷に使用される。この場合、高精細な安定した品質の印刷物が得られ、またスクリーン印刷と比較しても生産性良く得られ、この分野で使用可能なものが要望され、本発明の組成物は特に適している。
本発明の組成物は、主にプラスティックフィルムに対して、印刷あるいは塗工される。プラスティックフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、プリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエステルフィルム、アクリルフィルム、ウレタンフィルム、ポリカーボネートフィルムおよびその表面が処理されたフィルムが挙げられる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例および比較例中、「部」および「%」とは、「質量部」および「質量%」を意味する。樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。また、ここでは、標準的な活性エネルギー線硬化型ワニス及びインキ組成物について例示する。
(インキ用ワニスの作成)
非反応性樹脂を重合禁止剤添加のもと、反応性モノマーとして1〜3官能アクリレートモノマーと、昇温加熱混合(上限温度を100℃の留め)
樹脂比率を10〜30重量%比率で、5000CPSの各インキ用ワニスを作成した。
(インキ組成物の作成)
次に、本発明の非架橋型樹脂とラジカル重合性二重合結合を有する反応性モノマー、オリゴマーとの混合ワニスと、前記着色顔料、ラジカル重合開始剤、その他添加剤を所定の配合割合にて、バタフライミキサーを用いて攪拌混合し、3本ロールにて最大粒径が7.5μm以下になるように分散してインキ組成物を作成し、且つスプレッドメーターにて一定の粘度規格と成るよう調整して、各インキ組成物を作成した。
(比較評価用印刷サンプルの測定)
成型加工に使用されるポリエチレンシートに、作成各インキ組成物を所定の量、RIテスター(簡易印刷転写装置)を使用して、印刷塗布に、160W/cmのメタルハライドランプにて所定の照射量にて照射して、インキ組成物を硬化して、比較評価用印刷サンプルを作成した。
印刷物に0.5mm刻みに印を施し、200℃程度加温したホットプレート上に印刷物を15秒置き、フィルム表面が170℃程度になり、軟化した時点で、引っ張り試験を行う。
引っ張り試験を、200%(印間隔1.0cm)、250%(印間隔1.5cm)、300%(印間隔2.0cm)と三段階行い、その際硬化皮膜にクラックの発生を25倍ルーペで確認を行い判断する。
(インキ組成物のUV硬化状況の評価)
クラックなし :◎
クラック1箇所 :○
クラック2〜5箇所 :△
クラック多数 :×
○、◎以上であれば、ダミー缶用途として利用可能である。
(インキ乾燥性)
インキ乾燥性については、一定量の展色パネルにて、メタルハライドランプ112W/cm1灯 30m/minで硬化させ、そのパネルについてのベタツキを手触にて、耐スクラッチを爪引っかき試験にて、5段階評価行なう。
5(優)⇔1(劣)
3以上であれば、ダミー缶用途として利用可能である。
実施例1〜5の配合処方を表1、比較例1〜4の配合処方を表2、評価結果を表3に示す。
Figure 0005151179
表1において、ラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂1(非反応性樹脂1)としては、水添BisA、テトラヒドロ無水フタル酸、1,6ヘキサンジオールを使用して合成した樹脂、ラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂2(非反応性樹脂2)としては、シクロヘキサンジメタノール、テトラヒドロ無水フタル酸、1,6ヘキサンジオール使用して合成した樹脂、ラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂3(非反応性樹脂3)は、シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、アジピン酸使用して合成した樹脂を使用した。合成した非反応性樹脂1〜3の重量平均分子量(Mw)をGPCにより測定し、それぞれMw=2750(非反応樹脂1)、Mw=3100(非反応性樹脂2)、Mw=4720(非反応性樹脂3)を得た。
単官能モノマーは、新中村化学製 NKエステルLAラウリルアクリレート、2官能モノマーは、アクリレートモノマーとして東亜合成製 M−210、3官能モノマーは、アクリレートモノマーとして東亜合成製 M−311、開始剤は 光開裂型開始剤としてCiba Geigy製 イルガキュア907を使用した。
Figure 0005151179
表2において、樹脂4は、ラジカル重合性二重結合を有するエポキシ樹脂(反応性樹脂)、樹脂5は、ラジカル重合性二重結合を有するジアリルフタレート樹脂(反応性樹脂)を使用した。多官能モノマー1としては、東亜合成製M−408、多官能モノマー2としては、日本化薬製 KAYARAD DPHAを使用した。開始剤は 光開裂型開始剤としてCiba Geigy製 イルガキュア907を使用した。
Figure 0005151179
表3において、実施例1〜5と比較例1〜4を比較すると、本発明に該当する実施例1〜5では、活性エネルギー線硬化組成物の伸び率および加工性評価結果から、成型加工性を有する加飾性樹脂シート成型物の提供が可能であることが分かった。

Claims (2)

  1. 全インキ組成物を基準として、(a)モノマー可溶解性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂が1〜50重量%、(b)1〜3官能(メタ)アクリレートモノマーが1〜50重量%、および(c)顔料が5〜55重量%を含有する活性エネルギー線硬化型組成物によってオフセット印刷した印刷物を、絞り加工によって成型加工されることを特徴とする加飾シート成型物
  2. 前記(a)モノマー可溶解性のあるラジカル重合性二重結合を有しない非反応性樹脂が、シクロヘキセン構造またはシクロヘキサン構造を有するポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1記載の加飾シート成型物
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