JP4740661B2 - エチレン系樹脂用光硬化型プライマー - Google Patents

エチレン系樹脂用光硬化型プライマー Download PDF

Info

Publication number
JP4740661B2
JP4740661B2 JP2005186413A JP2005186413A JP4740661B2 JP 4740661 B2 JP4740661 B2 JP 4740661B2 JP 2005186413 A JP2005186413 A JP 2005186413A JP 2005186413 A JP2005186413 A JP 2005186413A JP 4740661 B2 JP4740661 B2 JP 4740661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
resin
ethylene
acrylate
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005186413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007002167A (ja
Inventor
啓一 浅見
邦彦 竹内
真子 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2005186413A priority Critical patent/JP4740661B2/ja
Publication of JP2007002167A publication Critical patent/JP2007002167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4740661B2 publication Critical patent/JP4740661B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、スチレン系エラストマー、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー、光重合性不飽和結合を有する光重合性モノマーと、光重合開始剤からなるエチレン系樹脂用光硬化型プライマーに関する。さらに詳しくは、光硬化性に優れ、エチレン系樹脂に高い密着性を発現する光硬化型プライマーに関するものである。
光硬化型樹脂は各種塗料、接着剤、印刷インキ、オーバープリント(OP)ニス等に幅広く用いられる。これら被塗工材料としては、金属、木、紙、プラスチック等があり、基本性能として基材への密着が必要である。プラスチックでは、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合(ABS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、繊維強化複合材料(FRP)等が主に使用されており、これらの光沢、意匠性付与、硬度、擦り傷性付与等の表面性を向上させる為に使用されている。また、これら基材への密着性を付与する目的でプライマーとしても使用されている。
光硬化型樹脂は、光で硬化するため加熱が不要で、硬化が数秒で完了するという特長から、生産性、省エネルギー性に優れる材料としても知られている。
近年では、被塗工材料にポリオレフィンが使用されてきている。しかしながら、これらに十分な密着力を発現するものがなく、例えばこれまでいくつかの提案がなされているが(特許文献1,2)、実用的に未だ満足すべきものはない。また、被塗工材料がエチレン系の樹脂になると前記提案された材料でも殆ど密着するものはない。
特開昭63−150304号公報 特開2003−238885号公報
本発明の課題は、前記の背景技術に記載した問題点を解決し、エチレン系樹脂に優れた密着性を発現する光硬化型プライマーを提供することある。
本発明者らは、前記課題を達成するために鋭意研究及び検討を重ねてきた結果、スチレン系エラストマー(A)、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)、2〜6の光重合性不飽和結合を含みアクリル基を有する光重合性モノマー(D)と、光重合開始剤(E)からなる光硬化型プライマーを用いる事が、極めて有用なものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、スチレン系エラストマー(A)、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)、2〜6の光重合性不飽和結合を含みアクリル基を有する光重合性モノマー(D)と、光重合開始剤(E)からなり、(A)のスチレン含有量が2〜50重量%、かつ重量平均分子量(Mw)が1〜70万のエチレン系樹脂用光硬化型プライマーである。
また、スチレン系エラストマー(A)、共重合性モノマー(B)、光重合性モノマー(D)との割合が、(A)/(B)=99.5/0.5〜30/70、((A)+(B))/(D)=95/5〜30/70の重量比であるエチレン系樹脂用光硬化型プライマーが好ましい。
更に、有機溶媒(F)を含有してなるエチレン系樹脂用光硬化型プライマーである。
また、エチレン系樹脂上に本発明の光硬化型プライマーを塗布し、さらにこれに光を照射して硬化させたものを含む成型体であり、該エチレン系樹脂が発泡体であってもよい。
本発明により、エチレン系樹脂に優れた密着性を発現する光硬化型プライマーを得ることができる。
以下に、本発明の詳細を説明する。
<スチレン系エラストマー(A)>
本発明に用いられるスチレン系エラストマー(A)としては、スチレン−共役ジエンブロック共重合体、スチレン−共役ジエンランダム共重合体、およびこれら共重合体の水素添加物等が挙げられる。スチレン−共役ジエンブロック共重合体の水素添加物の構成としては、スチレン−共役ジエンのジブロック共重合体、スチレン−共役ジエン−スチレンのトリブロック共重合体、およびこれら共重合体の水素添加物等が挙げられる。ここで用いられる共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレン等が挙げられる。中でも、スチレン−イソプレンのジブロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン−スチレンのトリブロック共重合体の水素添加物、スチレン−ブタジエンのジブロック共重合体の水素添加物、スチレン−ブタジエン−スチレンのトリブロック共重合体の水素添加物、スチレン−ブタジエンのランダム共重合体の水素添加物が好ましい。
ここで用いられるスチレン系エラストマーは、そのスチレンの含有量が通常2〜50重量%、好ましくは3〜40重量%の範囲のものである。 また、GPCによる重量平均分子量(以下、Mwと略記する)が10,000〜700,000の範囲が好ましく、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の水素添加物では15,000〜500,000、さらには20,000〜400,000が好ましい。また、スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物では10,000〜700,000、さらには50,000〜500,000が好ましい。前記のスチレン系エラストマー(A)は、単独或いは2種以上併用することができる。
<共重合性モノマー(B)>
本発明に用いられる、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)を以下に例示する。
α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ラウロイル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート等の水酸基含有ビニル類、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート等のカルボキシル基含有ビニル類およびこれらのモノエステル化物、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ビニル類、ビニルイソシアナート、イソプロペニルイソシアナート等のイソシアナート基含有ビニル類、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン等の芳香族ビニル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド等のアミド類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、N、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N、N−ジエチルアミノエチル(メタアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N、N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N、N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N、N−ジヒドロキシエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノアルキル(メタ)アクリレート類、スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の不飽和スルホン酸類、モノ(2−メタクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート、モノ(2−アクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート等の不飽和リン酸類、その他アクリロニトリル、メタクリルニトリル、2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、エチレン、プロピレン、C〜C20のα−オレフィン、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール等が挙げられる。また、前記単量体、或いはその共重合体をセグメントに有し、末端にビニル基を有するマクロモノマー類等も使用できる。
本発明に用いられるその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマーとしては、無水マレイン酸、無水シトラコン酸等の無水カルボン酸類等が挙げられる。また、ここに記載されたメチル(メタ)アクリレートのような記載は、メチルアクリレート及びメチルメタアクリレートを示す。前記の共重合性モノマー(B)は、単独或いは2種以上併用することができる。
<重合体(C)>
本発明で用いられる重合体(C)は、前記記載のα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)により構成される。本発明において、スチレン系エラストマー(A)と、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)或いはこれらの重合体(C)の割合は、重量比で(A)/(B)=99.5/0.5〜30/70、或いは(A)/(C)=90/10〜30/70、好ましくは(A)/(B)=99/1〜40/60、或いは(A)/(C)=85/15〜40/60である。スチレン系エラストマー(A)の含有量が少なくなる、或いはα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)或いはこれらの重合体(C)の含有量が多くなるとエチレン系樹脂との密着性が低下するものとなるため、前記範囲が好ましい。
また、(A)/(B)=99.5/0.5〜90/10の範囲においては、共重合性モノマー(B)の中でも以下に挙げた共重合性モノマー(B1)を使用する事が好ましく、使用量としては、(B)中の30〜100重量%で使用する事が好ましい。(B1)は、単独或いは2種以上併用することができる。
共重合性モノマー(B1)としては、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート等の水酸基含有ビニル類、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート等のカルボキシル基含有ビニル類、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ビニル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド等のアミド類、無水マレイン酸、無水シトラコン酸等の無水カルボン酸類等が挙げられる。
<光重合性モノマー(D)>
本発明における光重合性モノマー(D)は、2〜6の光重合性不飽和結合を含むものである。光重合性不飽和結合が1つの場合、プライマー内で架橋が起こらないため塗膜の強度が低くなり、高い密着力を発現しない。これに対し、光重合性不飽和結合を少なくとも2つ以上含有するものは、塗膜内部で架橋を起こすため塗膜の強度が高くなり、高い密着力を発現する。また、一部は基材と架橋を起こすため、密着力が向上する。
本発明における光重合性モノマー(D)としては、アクリル基を有する化合物である。例えば、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−へキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビス((メタ)アクリロキシエチル)ビスフェノールA、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンジトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、これら(メタ)アクリレートの一部をアルキル基やε−カプロラクトンで置換した多官能(メタ)アクリレート、その他活性二重結合を持つトリエチレングリコールジビニルエーテル、ヒドロキシエチルジビニルエーテル、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
さらには、フタル酸、アジピン酸等の多塩基酸と、エチレングリコール、ブタジオール等の多価アルコールと、(メタ)アクリル酸化合物との反応で得られるポリエステルポリ(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸化合物との反応で得られるエポキシポリ(メタ)アクリレート、ポリシロキサンと(メタ)アクリル酸化合物との反応によって得られるポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート、ポリアミドと(メタ)アクリル酸化合物との反応によって得られるポリアミドポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明においては、前記光重合性モノマー(D)を1種以上適用するが、架橋を起こすため光重合性不飽和結合を3つ以上含有するものがより好ましい。これらの中でも、ウレタンアクリレート(P)、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンジトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
ウレタンアクリレート(P)は、ジイソシアネート化合物とグリコール種の付加反応により重合を行い、残存するイソシアネート基にさらに水酸基等の活性水素基を有する(メタ)アクリレートを付加することで合成される。ジイソシアネート化合物は、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、1,3−ジイソシアナトメチルシクロヘキサン(H6 XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トルエンジイソシアネート(TDI)等が挙げられる。これらのなかでも、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−ジイソシアナトメチルシクロヘキサン、イソホロンジイソシアネートが好ましい。
グリコール種は、例えば、ピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、ポリカプロラクトンポリオール等のポリエステルポリオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートグリコール等のポリカーボネートポリオール;エチレングリコール、プロパンジオール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、メチルペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、3,3−ジメチロールヘプタン、炭素数が7〜22のアルカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、炭素数が17〜20のアルカン−1,2−ジオール、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスフェノールA、グリセリン、2−メチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3−ブタノール、その他の炭素数が8〜24の脂肪族トリオール、テトラメチロールメタン、D−ソルビトール、キシリトール、D−マンニトール、D−マンニット等である。水酸基等の活性水素基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニル類が挙げられる。
本発明の光重合性モノマー(D)の使用量は、エチレン系樹脂への優れた密着性を発現させるため、通常、スチレン系エラストマー(A)とα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)或いはこれらの重合体(C)に対して、重量比で((A)+(B))/(D)=95/5〜30/70、或いは((A)+(C))/(D)=95/5〜30/70、好ましくは((A)+(B))/(D)=90/10〜40/60、或いは((A)+(C))/(D)=90/10〜40/60である。
<光重合開始剤(E)>
本発明の光重合開始剤(E)としては、紫外線、電子線、放射線等でラジカルを発生することが可能な化合物であり、具体例としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ブチロイン、トルオイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、4,4−ビス(ジメチルアミノベンゾフェノン)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン等のカルボニル類、ジフェニルジスルフィド、ジベンジルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等のスルフィド類、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ類、ベンゾキノン、アントラキノン、クロロアントラキノン、エチルアントラキノン、ブチルアントラキノン等のキノン類、ベンゾイルパーオキシド、ジターシャリーブチルパーオキシド等のパーオキシド類、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド類、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のチオキサントン類等を挙げることができるが、これらは単独あるいは2種以上で併用してもよい。また、これらに、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、ピリジン、キノリン、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド等のアミン類、トリフェニルホスフィン等のアリルホスフィン類、β−チオジグリコール等のチオールエーテル類等を併用しても良い。
前記の中でも、ベンゾフェノン、メチルフェニルグリオキシレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドが好ましく、これらを単独あるいは2種以上併用してもよい。
前記光重合開始剤(E)の使用量は、スチレン系エラストマー(A)とα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)或いはこれらの重合体(C)と(D)との総重量に対して、通常0.1〜20重量%、好ましくは1〜15重量%であり、更に好ましくは1〜10重量%である。
<有機溶媒(F)>
本発明に用いる有機溶媒(F)としては、キシレン、トルエン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、イソオクタン、イソデカン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素、酢酸エチル、n−酢酸ブチル、セロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、3メトキシブチルアセテート等のエステル系、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒等の有機溶剤を用いることができ、またこれらの2種以上からなる混合物であっても構わない。これらの中でも、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、及び脂環式炭化水素が好ましく、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素がより好適に用いられる。有機溶媒の量は、スチレン系エラストマー(A)を有機溶媒に溶解させたときの不揮発分が5〜60重量%となる範囲で用いることができる。
本発明で用いる重合開始剤としては、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエイト、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキシベンゾエート)ヘキシン−3、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタ酸)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオアミド)等のアゾ化合物が挙げられる。これらは、単独或いは2種以上併用して用いることができる。
また、更にラジカルを発生させて反応を行う場合のラジカル発生方法は、例えば、光重合開始剤(E)の存在下に光を照射する方法、又は有機過酸化物を添加する方法等、公知の方法を使用することができる。前記光重合開始剤(E)の使用量は、前記スチレン系エラストマー(A)と、共重合性モノマー(B)或いは重合体(C)との総重量に対し、通常、0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%の範囲で用いる事で安定性に大きな効果が現れる。
また、有機過酸化物としては、分子内にtert−ブチル基及び/又はベンジル基を有する、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエイト、ラウロイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等が挙げられる。これらは、単独あるいは2種以上を混合して用いることができる。
本発明では、前記した有機過酸化物のうちでも、ジ−tert−ブチルパーオキサイドやtert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートがより好適に用いられる。すなわち、分子内にtert−ブチル基及び/又はベンジル基を有する有機過酸化物は水素引抜能力が比較的高く、スチレン系エラストマーとのグラフト率を向上させる効果がある。
前記有機過酸化物の使用量は、スチレン系エラストマー(A)と、共重合性モノマー(B)或いは重合体(C)との総重量に対し、通常2〜50重量%、より好ましくは3〜30重量%の範囲で用いる事で安定性に大きな効果が現れる。前記した範囲で有機過酸化物を使用する場合は、なるべく時間をかけ、これを少量ずつ添加することが好ましい。
本発明のエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得る方法としては、(1)有機溶媒中、スチレン系エラストマー(A)にα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)と重合開始剤をフィードしながら重合せしめたものに、或いは(2)有機溶媒中、スチレン系エラストマー(A)とα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)に、重合開始剤をフィードしながら重合せしめたものに、光重合性不飽和結合を有する光重合性モノマー(D)と光重合開始剤(E)を混合して製造することができる。また、(3)有機溶媒中、スチレン系エラストマー(A)にα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)と重合開始剤をフィードしながら重合せしめた後、或いは(4)有機溶媒中、スチレン系エラストマー(A)とα,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)に、重合開始剤をフィードしながら重合せしめた後、更にラジカルを発生させ反応を行ったものに、光重合性不飽和結合を有する光重合性モノマー(D)と光重合開始剤(E)を混合して製造することができる。また、(5)有機溶媒中、スチレン系エラストマー(A)と、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)で構成された重合体(C)とをラジカルを発生させ反応を行ったものに、光重合性不飽和結合を有する光重合性モノマー(D)と光重合開始剤(E)を混合して製造することができる。さらには、前記のスチレン系エラストマーの代わりに、共重合性モノマー(B1)が一部に反応したスチレン系エラストマーを用いて製造することもできる。
本発明のエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを製造するにあたり、油脂類、油脂類の誘導体、エポキシ樹脂、ポリエステルからなる群から選ばれる少なくとも1つ以上を第3成分として用いることができる。第3成分として用いられる油脂類としては、アマニ油、大豆油、ヒマシ油及びこれらの精製物が挙げられる。
第3成分として用いられる油脂類の誘導体としては、無水フタル酸等の多塩基酸とグリセリン、ペンタエリスリトール、エチレングリコール等の多価アルコールを骨格としたものを油脂(脂肪酸)で変性した短油アルキッド樹脂、中油アルキッド樹脂、長油アルキッド樹脂等、或いはこれにさらに天然樹脂、合成樹脂および重合性モノマーで変性したロジン変性アルキッド樹脂、フェノール変性アルキッド樹脂、エポキシ変性アルキッド樹脂、アクリル化アルキッド樹脂、ウレタン変性アルキッド樹脂等が挙げられる。
また、第3成分として用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ノボラック等をグリシジルエーテル化したエポキシ樹脂、ビスフェノールAにプロピレンオキサイド、またはエチレンオキサイドを付加しグリシジルエーテル化したエポキシ樹脂等を挙げることができる。また、多官能アミンをエポキシ基に付加したアミン変性エポキシ樹脂等を用いても良い。さらに、脂肪族エポキシ樹脂、脂環エポキシ樹脂、ポリエーテル系エポキシ樹脂等が挙げられる。
また、第3成分として用いられるポリエステルは、カルボン酸成分とアルコール成分を縮重合したものであり、カルボン酸成分として例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、1,10−デカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、トリメリット酸、マレイン酸、フマル酸等の多価カルボン酸およびその低級アルコールエステル、パラオキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸、および安息香酸等の1価カルボン酸等を用いる事ができ、また2種類以上併用する事も可能である。
また、アルコール成分として例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、3−メチル−ペンタンジオール、2,2’−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、水添ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、水添ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等を用いることができ、また2種類以上併用する事も可能である。
また、水酸基を有する前記ポリエステルに、分子内に重合性不飽和結合を有する無水カルボン酸を付加させることによって得られた分子内に重合性不飽和結合を含有させた樹脂も使用可能である。前記、第3成分は、1種類でも使用できるし、2種類以上で併用しても何ら構わない。また、反応器中へフィードしながら添加することも、また最初に反応器内に仕込んで使用することも可能である。また第3成分の添加量は、樹脂成分に対し通常0.5〜60重量%、好ましくは2〜40重量%で用いる。特に、第3成分として油脂類及び油脂類の誘導体を用いて得られた樹脂改質剤は、とりわけエチレン系樹脂との相溶性が良く、塗料との密着が良好で、特にヒマシ油を含むものは効果が大きい。
以上説明したような方法で得られたエチレン系樹脂用光硬化型プライマーについては、例えば、反応時の溶媒を脱溶媒した後、所望の溶剤を添加して樹脂を溶解・分散させる方法、或いは所望の溶媒を添加した後、反応時の溶媒を脱溶媒する方法等により、所望の溶媒組成の樹脂溶液に変更することもできる。
本発明のエチレン系樹脂用光硬化型プライマーは、必要に応じて、アゾ顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料、アゾ染料、アントラキノン系染料等の染料、酸化チタン、モリブデン、カーボンブラック等の無機顔料等の着色剤、重合禁止剤、光安定剤、酸化防止剤、黄変防止剤、耐候安定剤、耐熱防止剤等の各種安定剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、帯電防止剤、防曇剤、分散剤、湿潤剤、界面活性剤、防カビ剤、抗菌剤、防腐剤、触媒、充填剤、ワックス、ブロッキング防止剤、だれ防止剤、カップリング剤、可塑剤、レベリング剤、ハジキ防止剤、スリップ剤等の成分を含有させることができる。
本発明の光硬化型プライマーをエチレン系樹脂の成型体に塗布する方法に限定はなく、ハケ塗り、スプレーコート、ディップコート、ロールコートなどの常法によって行われる。塗布は通常、常温にて容易に行なうことができ、塗布後に紫外線を照射するのが好適である。膜厚は、優れた密着性を発現させるために乾燥後の膜厚が0.01〜50μmのものが好ましく、更には0.05〜30μmが好ましい。また、乾燥方法についても特に限定はなく、自然乾燥や加熱強制乾燥等、適宜の方法で乾燥することができる。
成型体に塗布された被膜を硬化させる手段としては、紫外線、電子線、放射線等の活性エネルギー線を照射する公知の方法を用いることができ、紫外線発生源としては実用的、経済性の面から紫外線ランプが一般に用いられている。具体的には、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、ガリウムランプ、メタルハライドランプ、太陽光等の紫外線などが挙げられる。照射雰囲気は空気でもよいし、窒素、アルゴン等の不活性ガスでもよい。また、前記の塗膜に紫外線を照射する方法について特に限定はなく、被塗物が変形したり、変色したりしない程度の強度で照射する。
本発明のエチレン系樹脂用光硬化型プライマーは、その特徴からエチレン系樹脂に高い密着力を示す。エチレン系樹脂とは、エチレン骨格を含有する樹脂からなり、例えば、ポリエチレン、エチレン−プロピレン、エチレン−ブテン、エチレン−オクテン、エチレン−プロピレン−ブテン、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸、エチレン−メタクリル酸、エチレン−トリシクロデカン、エチレン−テトラシクロドデセン、エチレン−プロピレン−ヘキサジエン、エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン、エチレン−プロピレン−シクロペンタジエン等である。
本発明のエチレン系樹脂用光硬化型プライマーは、前記エチレン系樹脂からなるシート状成型体、フィルム状成型体、各種射出成型体、或いはこれらに合成ゴム等を含有する樹脂からなるシート状成型体、フィルム状成型体、各種射出成型体、或いはこれらの発泡体等に優れた密着力を発現する。なかでも、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−オクテン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニルからなる発泡体へ高い密着力を発現する。
本発明の光硬化型プライマーよって得られた塗膜は、エチレン系樹脂に優れた密着性を発現するため、自動車部品、電化製品、玩具、化粧品容器、靴、カバン、建築材料、光学材料などの用途で好適に使用できるものである。
以下、本発明のエチレン系樹脂用光硬化型プライマーの製法および各種試験例を挙げ、更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。

[製造例1]
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、スチレン系エラストマーとしてセプトン2002((株)クラレ製、スチレン含有量:30%)を80部と、有機溶剤としてメチルシクロヘキサンを150部仕込み、窒素置換しながら95℃に加熱昇温した。次いでこの中に、重合可能な単量体としてメチルメタアクリレート4部、エチルアクリレート7部、ヒドロキシエチルアクリレート7部、メタクリル酸2部と重合開始剤としてtert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(以下、PBOと略記する)0.2部の混合液を4時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.1部添加した。PBOの添加後より2時間放置して反応させ、樹脂液(1)を得た。
[製造例2]
スチレン系エラストマーをダイナロン1320P(JSR(株)製、スチレン含有量:10%)に、有機溶剤であるメチルシクロヘキサンを400部に変更した以外は、製造例1と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(2)とした。
[製造例3]
スチレン系エラストマーをタフテックH1052(旭化成ケミカルズ(株)製、スチレン含有量:20%)に変更した以外は、製造例1と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(3)とした。
[製造例4]
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、スチレン系エラストマーとしてセプトン2002を40部と、有機溶剤としてメチルシクロヘキサンを150部仕込み、窒素置換しながら95℃に加熱昇温した。次いでこの中に、重合可能な単量体としてメチルメタアクリレート21部、エチルアクリレート30部、ヒドロキシエチルアクリレート7部、メタクリル酸2部と重合開始剤としてPBOを0.6部の混合液を4時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.1部添加した。PBOの添加後より2時間放置して反応させ、樹脂液(4)を得た。
[製造例5]
スチレン系エラストマーをダイナロン1320Pに、有機溶剤であるメチルシクロヘキサンを400部に変更した以外は、製造例4同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(5)とした。
[製造例6]
スチレン系エラストマーをタフテックH1052に変更した以外は、製造例4と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(6)とした。
[製造例7]
攪拌装置を備えた1.5L容量のオートクレーブに、スチレン系エラストマーとしてセプトン2002を250部と、有機溶剤としてトルエンを500部仕込み、攪拌下、160℃に加熱昇温した。次いでこの中に、ヒドロキシプロピルアクリレート25部と重合開始剤としてジ−tert−ブチルパーオキサイド(以下、PBDと略記する)6.5部を、それぞれ5時間かけてフィードした。フィード終了より2時間反応させた後、希釈溶剤としてトルエンを325部添加し樹脂液(7)を得た。
[製造例8]
攪拌装置を備えた1.5L容量のオートクレーブに、スチレン系エラストマーとしてダイナロン1320Pを100部と、有機溶剤としてトルエンを500部仕込み、攪拌下、160℃に加熱昇温した。次いでこの中に、ヒドロキシプロピルアクリレート10部と重合開始剤としてPBD2.6部を、それぞれ5時間かけてフィードした。フィード終了より2時間反応させた後、希釈溶剤としてトルエンを123部添加し樹脂液(8)を得た。
[製造例9]
スチレン系エラストマーをタフテックH1052に変更した以外は、製造例7と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(9)とした。
[製造例10]
攪拌装置を備えた1.5L容量のオートクレーブに、スチレン系エラストマーとしてセプトン2002を250部と、有機溶剤としてトルエンを500部仕込み、攪拌下、145℃に加熱昇温した。次いでこの中に、無水マレイン酸23部をトルエン100部に溶解した溶液と重合開始剤であるPBD8部とトルエン50部に溶解した溶液それぞれ4時間かけてフィードした。フィード終了より2時間反応させた後、希釈溶剤としてトルエンを169部添加し樹脂液(10)を得た。
[製造例11]
攪拌装置を備えた1.5L容量のオートクレーブに、スチレン系エラストマーとしてダイナロン1320Pを100部と、有機溶剤としてトルエンを500部仕込み、攪拌下、145℃に加熱昇温した。次いでこの中に、無水マレイン酸10部をトルエン88部に溶解した溶液と重合開始剤であるPBD3.5部とトルエン35部に溶解した溶液それぞれ4時間かけてフィードした。フィード終了より2時間反応させ、樹脂液(11)を得た。
[製造例12]
スチレン系エラストマーをタフテックH1052に変更した以外は、製造例10と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(12)とした。
[製造例13]
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、スチレン系エラストマーとしてダイナロン1320Pを80部と、有機溶剤としてアイソパーE(エクソン化学製)を400部仕込み、窒素置換しながら110℃に加熱昇温した。次いでこの中に、重合可能な単量体としてメチルメタアクリレート4部、エチルアクリレート7部、ヒドロキシエチルアクリレート7部、メタクリル酸2部と重合開始剤としてPBOを0.2部の混合液を4時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.1部添加した。さらに1時間後にPBOを0.3部添加して反応させた。PBOの添加後より2時間放置して反応させ、希釈溶剤としてメチルシクロヘキサンを167部添加し、樹脂液(13)を得た。
[製造例14]
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、スチレン系エラストマーとしてダイナロン1320Pを80部と、有機溶剤としてトルエンを380部、重合可能な単量体としてメチルメタアクリレート4部、エチルアクリレート7部、ヒドロキシエチルアクリレート7部、メタクリル酸2部を仕込み、窒素置換しながら95℃に加熱昇温した。次いでこの中に、重合開始剤であるPBOを0.2部とトルエン20部を混合した混合液を5時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.1部添加した。PBOの添加後より2時間放置して反応させ、希釈溶剤としてメチルシクロヘキサンを167部添加し、樹脂液(14)を得た。
[製造例15]
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、トルエンを50部、酢酸ブチルを50部仕込み、窒素置換しながら100℃に加熱昇温した。次いでこの中に、重合可能な単量体としてメチルメタアクリレート20部、エチルアクリレート35部、ヒドロキシエチルアクリレート35部、メタクリル酸10部と重合開始剤としてPBOを0.5部の混合液を4時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.2部添加した。PBOの添加後より2時間放置して反応させ樹脂溶液(A)を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコにダイナロン1320Pを80部と、有機溶剤としてトルエンを400部仕込み、窒素置換しながら110℃に加熱昇温した。次いでこの中に、樹脂溶液(A)40部を1時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ1部添加した。更に1時間後にPBOを2部添加し反応させた。PBOの添加後より2時間放置して反応させ、希釈溶剤としてメチルシクロヘキサンを147部添加し、樹脂液(15)を得た。
[製造例16]
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、製造例8で得られた樹脂液(8)733部を仕込み、窒素置換しながら95℃に加熱昇温した。次いでこの中に、重合可能な単量体としてメチルメタアクリレート4部、エチルアクリレート7部、ヒドロキシエチルアクリレート7部、メタクリル酸2部と重合開始剤としてPBOを0.2部の混合液を4時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.1部添加した。PBOの添加後より2時間放置して反応させ、樹脂液(16)を得た。
[製造例17]
攪拌機、温度計、還流冷却装置、及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、製造例11で得られた樹脂液(11)733部を仕込み、窒素置換しながら95℃に加熱昇温した。次いでこの中に、重合可能な単量体としてメチルメタアクリレート4部、エチルアクリレート7部、ヒドロキシエチルアクリレート7部、メタクリル酸2部と重合開始剤としてPBOを0.2部の混合液を4時間かけてフィードした。フィード終了より1時間後と2時間後にPBOをそれぞれ0.1部添加した。PBOの添加後より2時間放置して反応させ、樹脂液(17)を得た。
[製造例18]
スチレン系エラストマーをオレフィン系エラストマーであるベストプラスト750(デグサヒュルス製)に、重合終了後に希釈溶剤としてメチルシクロヘキサンを150部添加する事に変更した以外は、製造例1と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(18)とした。
[製造例19]
スチレン系エラストマーをオレフィン系エラストマーであるベストプラスト750に、重合終了後に希釈溶剤としてメチルシクロヘキサンを150部添加する事に変更した以外は、製造例4と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(19)とした。
[製造例20]
スチレン系エラストマーをオレフィン系エラストマーであるベストプラスト750に、重合終了後に添加する希釈溶剤を1058部に変更した以外は、製造例7と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(20)とした。
[製造例21]
スチレン系エラストマーをオレフィン系エラストマーであるベストプラスト750に、重合終了後に添加する希釈溶剤を897部に変更した以外は、製造例10と同様の方法で樹脂分散体を得、これを樹脂液(21)とした。
以上製造例に記載した組成を表−1にまとめた。
[実施例1]
樹脂液(1)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400(東亞合成(株)製 光重合性不飽和結合数5以上)を17部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)を2.85部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例2]
樹脂液(2)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を8.6部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.43部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例3]
樹脂液を(3)に変更した以外は、実施例1同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例4]
樹脂液を(4)に変更した以外は、実施例1同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例5]
樹脂液を(4)に変更した以外は、実施例2同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例6]
樹脂液を(6)に変更した以外は、実施例1同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例7]
樹脂液(7)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を10.7部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.79部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例8]
樹脂液(8)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を6.4部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.07部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例9]
樹脂液を(9)に変更した以外は、実施例7同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例10]
樹脂液を(10)に変更した以外は、実施例7同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例11]
樹脂液を(11)に変更した以外は、実施例8同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例12]
樹脂液を(12)に変更した以外は、実施例7同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例13]
樹脂液(13)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を6.4部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.07部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例14]
樹脂液を(14)に変更した以外は、実施例13同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例15]
樹脂液を(15)に変更した以外は、実施例13同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例16]
樹脂液(16)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を7.4部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.24部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例17]
樹脂液を(17)に変更した以外は、実施例16同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例18]
樹脂液(1)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を10部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を2.5部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例19]
樹脂液(2)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を5部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.25部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例20]
樹脂液を(3)に変更した以外は、実施例16同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例21]
樹脂液を(4)に変更した以外は、実施例16同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例22]
樹脂液を(5)に変更した以外は、実施例17同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例23]
樹脂液を(6)に変更した以外は、実施例16同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例24]
樹脂液(7)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を6.3部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.57部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例25]
樹脂液(8)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を3.8部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を0.94部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例26]
樹脂液を(9)に変更した以外は、実施例22同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例27]
樹脂液を(10)に変更した以外は、実施例22同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例28]
樹脂液を(11)に変更した以外は、実施例23同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例29]
樹脂液を(12)に変更した以外は、実施例22同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例30]
樹脂液(16)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を4.3部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.08部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例31]
樹脂液を(17)に変更した以外は、実施例30同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例32]
樹脂液(1)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を40部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を4部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例33]
樹脂液(2)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を20部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を2部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例34]
樹脂液を(3)に変更した以外は、実施例28同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例35]
樹脂液を(4)に変更した以外は、実施例28同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例36]
樹脂液を(5)に変更した以外は、実施例29同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例37]
樹脂液を(6)に変更した以外は、実施例28同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例38]
樹脂液(7)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を25部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を2.5部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例39]
樹脂液(8)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を15部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.5部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例40]
樹脂液を(9)に変更した以外は、実施例34同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例41]
樹脂液を(10)に変更した以外は、実施例34同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例42]
樹脂液を(11)に変更した以外は、実施例35同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例43]
樹脂液を(12)に変更した以外は、実施例34同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例44]
樹脂液(16)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を17.3部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.73部混合し、エチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例45]
樹脂液を(17)に変更した以外は、実施例44同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例46]
光重合性モノマーをアロニックスM220(東亞合成(株)製 光重合性不飽和結合数2)に変更した以外は、実施例2同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例47]
光重合性モノマーをアロニックスM220に変更した以外は、実施例5同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例48]
光重合性モノマーをアロニックスM220に変更した以外は、実施例8同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例49]
光重合性モノマーをアロニックスM220に変更した以外は、実施例11同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例50]
光重合性モノマーをアロニックスM220に変更した以外は、実施例16同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例51]
光重合性モノマーをアロニックスM220に変更した以外は、実施例17同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例52]
光重合開始剤の添加量を0.57部に変更した以外は、実施例2同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例53]
光重合開始剤の添加量を2.86部に変更した以外は、実施例2同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[実施例54]
光重合開始剤をイルガキュア500(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)に変更した以外は、実施例2同様の方法でエチレン系樹脂用光硬化型プライマーを得た。
[比較例1]
樹脂液(18)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を10.7部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.79部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例2]
樹脂液を(19)に変更した以外は、比較例1同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例3]
樹脂液(20)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を6.4部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.07部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例4]
樹脂液を(21)に変更した以外は、比較例3同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例5]
樹脂液(18)100部に、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.25部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例6]
樹脂液を(19)に変更した以外は、比較例5同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例7]
樹脂液(20)100部に、光重合開始剤であるイルガキュア184を0.75部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例8]
樹脂液を(21)に変更した以外は、比較例7同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例9]
樹脂液(1)100部に、光重合開始剤であるイルガキュア184を2部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例10]
樹脂液を(4)に変更した以外は、比較例9同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例11]
樹脂液(7)100部に、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.25部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例12]
樹脂液を(10)に変更した以外は、比較例11同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例13]
樹脂液(1)100部に、光重合性不飽和結合を1つ含有する光重合性モノマーとしてエチルヘキシルアクリレートを17.1部、光重合開始剤であるイルガキュア184を2.9部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例14]
樹脂液を(4)に変更した以外は、比較例13同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例15]
樹脂液(7)100部に、光重合性不飽和結合を1つ含有する光重合性モノマーとしてエチルヘキシルアクリレートを12.8部、光重合開始剤であるイルガキュア184を1.9部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例16]
樹脂液を(10)に変更した以外は、比較例15同様の方法で光硬化型プライマーを得た。
[比較例17]
製造例15に記載の樹脂溶液(A)100部に、光重合性モノマーであるアロニックスM400を21.4部混合し、光重合開始剤であるイルガキュア184を3.57部混合し、光硬化型プライマーを得た。
[比較例18]
製造例15に記載の樹脂溶液(A)100部に、光重合開始剤であるイルガキュア184を2.5部混合し、光硬化型プライマーを得た。
<評価>
1.樹脂液の安定性
前述で得られた光硬化型プライマーの光重合開始剤を添加する前の組成物で、40℃の条件で暗室で1週間静置し、溶液の状態を評価した。1週間の経過後、この樹脂組成物溶液につき分離および沈殿がともに確認されなかったものを○、分離および/または沈殿の観察されたもので攪拌にて容易に分散できるものを△、分離および/または沈殿の観察された攪拌にて容易に分散できないものを×とし、その結果を表−2に記載した。
2.接着評価
<発泡体での評価>
前述で得られた光硬化型プライマーを、メチルシクロヘキサン/メチルイソブチルケトン(=4/1:重量比)で希釈し、10%となるように調整した。次いで、「特開2000−344924」の実施例3、比較例2で作成された発泡体をそれぞれ基材A、基材Bとして、これらを混合溶剤(メチルシクロヘキサン/イソプロピルアルコール/メチルエチルケトン=65/20/15)に1分間浸漬した後、乾燥後の膜厚が2μmとなるように前記溶液を刷毛で塗布して乾燥させた。次いで、80W/cmの高圧水銀灯1灯を通過方向と垂直に設置した照射装置(日本電池(株)製、EPSH−600−3S型、紫外線照射装置)を用い、光源下15cmの位置に置いてコンベアスピードを10m/分の速度で移動させ紫外線を照射した。
前述の紫外線を照射した後の塗膜について、以下の2方法での剥離強度試験と、追従性試験を行った。
評価1
前述の紫外線を照射した後の塗膜上に、水性ウレタン樹脂(東成化学(株)製、製品名;BOND ACE W−01)を乾燥後の膜厚が5μmとなるように刷毛で塗布して乾燥させたものと、アセトン拭きした合成ゴムシート(JSR(株)製、商品名;NIPOL BR1220)に乾燥後の膜厚が1μmとなるようにプライマー組成物(東成化学(株)製、商品名;D−PLY 007)を塗布した後、さらに乾燥後の膜厚が5μmとなるように水性ウレタン樹脂(東成化学(株)製、製品名;BOND ACE W−01)を刷毛で塗布して乾燥させたものとを60℃下、40kg/m2の力で10秒間圧着し、48時間放置した。得られたもののゴム側に1cm幅で切れ目を入れ、その端部を剥離した後、端部を200mm/分の速度で180°方向に引っ張り剥離強度を測定し、剥離強度が5kg/cm以上、或いは基材が材料破壊するものを○、5kg/cm未満のものを×とし、その結果を表−2に記載した。
評価2
前述の紫外線を照射した後の塗膜上に、水性ウレタン樹脂(東成化学(株)製、製品名;BOND ACE W−01)を乾燥後の膜厚が5μmとなるように刷毛で塗布して乾燥させたものと、ウレタンシート(Dae Jin Synthesis Chemical製、DRY方式のシューズ用ポリウレタンシート)に乾燥後の膜厚が1μmとなるようにプライマー組成物(東成化学(株)製、商品名;BOND ACE 232H)を塗布した後、さらに乾燥後の膜厚が5μmとなるように水性ウレタン樹脂(東成化学(株)製、製品名;BOND ACE W−01)を刷毛で塗布して乾燥させたものとを60℃下、40kg/m2の力で10秒間圧着し、48時間放置した。得られたもののウレタンシート側に1cm幅で切れ目を入れ、その端部を剥離した後、端部を200mm/分の速度で180°方向に引っ張り剥離強度を測定し、剥離強度が5kg/cm以上、或いは基材が材料破壊するものを○、5kg/cm未満のものを×とし、その結果を表−2に記載した。
追従性試験
発泡体の接着試験で剥離強度が5kg/cm以上、或いは基材が材料破壊するものについて、シートを90°に折り曲げた後、再び元の状態に戻す試験を100回行い、折り曲げ部に剥離が起こらなかったものを○、折り曲げ部に塗膜浮きが起こるものを△、折り曲げ時に剥離が起こるものを×とし、その結果を表−2に記載した。
Figure 0004740661
Figure 0004740661

Claims (5)

  1. スチレン系エラストマー(A)、α,β−モノエチレン性不飽和基を有する単量体及びその他共重合可能な単量体からなる共重合性モノマー(B)、2〜6の光重合性不飽和結合を含みアクリル基を有する光重合性モノマー(D)と、光重合開始剤(E)からなり、(A)のスチレン含有量が2〜50重量%、かつ重量平均分子量(Mw)が1〜70万であるエチレン系樹脂用光硬化型プライマー。
  2. スチレン系エラストマー(A)、共重合性モノマー(B)、光重合性モノマー(D)との割合が、(A)/(B)=99.5/0.5〜30/70、((A)+(B))/(D)=95/5〜30/70の重量比である請求項1に記載のエチレン系樹脂用光硬化型プライマー。
  3. 有機溶媒(F)を含有してなる請求項1に記載のエチレン系樹脂用光硬化型プライマー。
  4. エチレン系樹脂上に請求項1記載の光硬化型プライマーを塗布し、さらにこれに光を照射して硬化させたものを含む成型体。
  5. エチレン系樹脂が発泡体である請求項4記載の成型体。
JP2005186413A 2005-06-27 2005-06-27 エチレン系樹脂用光硬化型プライマー Active JP4740661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005186413A JP4740661B2 (ja) 2005-06-27 2005-06-27 エチレン系樹脂用光硬化型プライマー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005186413A JP4740661B2 (ja) 2005-06-27 2005-06-27 エチレン系樹脂用光硬化型プライマー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007002167A JP2007002167A (ja) 2007-01-11
JP4740661B2 true JP4740661B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=37688058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005186413A Active JP4740661B2 (ja) 2005-06-27 2005-06-27 エチレン系樹脂用光硬化型プライマー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4740661B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2542629B (en) * 2015-09-28 2020-05-06 Henkel IP & Holding GmbH Polystyrene copolymer curable primer compositions for injection molding
JP2021195410A (ja) * 2020-06-10 2021-12-27 日東シンコー株式会社 硬化性組成物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63150304A (ja) * 1986-12-12 1988-06-23 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 紫外線硬化性樹脂
KR100441647B1 (ko) * 2000-07-04 2004-07-27 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 프라이머 조성물
KR100538372B1 (ko) * 2001-01-17 2005-12-21 미쯔이카가쿠 가부시기가이샤 수지조성물, 상기 조성물을 함유하는 도료, 도막 및도막의 형성방법
JP4174996B2 (ja) * 2002-02-18 2008-11-05 日本製紙株式会社 紫外線硬化型コーティング組成物および成形品
JP4357329B2 (ja) * 2003-03-25 2009-11-04 三井化学株式会社 水性分散体組成物の製造方法
JP2004352836A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Mitsui Chemicals Inc 樹脂組成物及びその用途
JP4166642B2 (ja) * 2003-07-10 2008-10-15 三井化学株式会社 共連続体構造を有する樹脂及びその製造方法、並びに用途

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007002167A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4229214B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型水性樹脂組成物、活性エネルギー線硬化型塗料、硬化塗膜の形成方法及び物品
TWI703184B (zh) 光硬化性樹脂組成物、油墨及塗料
JP4805628B2 (ja) 複層塗膜形成方法、これに用いる塗料および塗装物品
JP5935668B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物
JP6180077B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性組成物及び塗装フィルム
JP2005139305A (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物
WO2009133760A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型水性樹脂組成物、活性エネルギー線硬化型塗料、硬化塗膜の形成方法及び物品
JP6107640B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物
JP6936896B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物
JP2008056771A (ja) 印刷用光硬化型インク組成物
JP2017105877A (ja) 床材用活性エネルギー線硬化性組成物
JP2017066347A (ja) 硬化型組成物
JP4740661B2 (ja) エチレン系樹脂用光硬化型プライマー
JP2006257366A (ja) 紫外線硬化型皮革調塗料組成物およびその塗料組成物により仕上げられた物品
JP2014051654A (ja) 活性エネルギー線硬化型コーティング剤組成物
JP5151179B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物および該組成物を用いてなる印刷物および成型加工された加飾シート成型物
WO2016011116A1 (en) Matting or texturing effects through tung oil in uv coatings
JP5654876B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP2010270223A (ja) 活性エネルギー線硬化性水性樹脂組成物、それを含有してなる塗料、インク、及び積層体
JP2019044138A (ja) 多孔質基材用光硬化性シーラー組成物、硬化被膜付き多孔質基材、該基材の製造方法、多孔質基材の目止め方法および着色多孔質基材の製造方法
JP5346262B2 (ja) 積層フィルム及びそれを用いた成型物
JP6183036B2 (ja) 絶縁性硬化膜を有する金属基材の製造方法
JP5403240B2 (ja) ロジン系共重合体、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、および硬化物
JP2009084309A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2009084447A (ja) 活性エネルギー線硬化型エマルジョン、および活性エネルギー線硬化型コーティング剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070709

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4740661

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250