JP5150374B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のエンジン等の振動発生部を車体等の振動受部にマウントする際に用いられる防振装置に関する。
この種の防振装置として、従来、例えば下記特許文献1に示すような、振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結されるブラケットに、振動発生部および振動受部のうちの何れか他方に連結される取付部材を有する本体ゴムが組み付けられた構成が知られている。詳しく説明すると、本体ゴムには、上記した取付部材の他に、取付部材に接合されたゴム弾性体が備えられており、このゴム弾性体には、ブラケットに向けて突出した脚部と、脚部の先端に設けられて脚部よりも拡幅された圧入部と、がそれぞれ形成されている。一方、ブラケットには、上記した圧入部が圧入嵌合される被圧入溝が形成されており、この被圧入溝の長さ方向の一端から上記したゴム弾性体の圧入部を圧入させることで、ブラケットに本体ゴムが組み付けられる。
特開平7−19273号公報
しかしながら、上記した従来の防振装置では、寸法精度による圧入部の抜け力のバラつきが大きくなるため、圧入部の断面寸法を大きくしたり圧入部(ゴム弾性体)のゴム材料を硬くしたりして被圧入溝に対する圧入部の圧入率を上げることで抜けにくくする必要があるが、圧入部の断面寸法を大きくしたりゴム材料を硬くしたりすると、ゴム弾性体による振動の減衰特性が低下する場合がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、ゴム弾性体による振動の減衰特性に影響を与えずに、本体ゴムがブラケットから外れることを防止することができる防振装置を提供することを目的としている。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結されるブラケットと、前記振動発生部および前記振動受部のうちの何れか他方に連結される取付部材、及び、該取付部材に接合されて該取付部材と前記ブラケットとを弾性的に連結したゴム弾性体、を有する本体ゴムと、が備えられ、前記ゴム弾性体には、前記ブラケットに向けて突出した脚部と、該脚部の先端に設けられて該脚部よりも断面形状が拡大された圧入部と、がそれぞれ形成されており、前記ブラケットには、前記圧入部が圧入嵌合される被圧入溝が形成されており、該被圧入溝の長さ方向の一端から該被圧入溝内に前記圧入部を圧入させることで前記ブラケットに前記本体ゴムが組み付けられている防振装置において、前記脚部及び前記圧入部は、ゴム材料で形成され、前記圧入部の外周面には、前記被圧入溝の長さ方向に直交する方向に延在する係合溝が形成されており、前記被圧入溝の内周面のうちの少なくとも一面は、該被圧入溝の長さ方向の一端に向かうに従い該被圧入溝が漸次拡径されるように傾斜した第一傾斜面と、該被圧入溝の長さ方向の他端に向かうに従い該被圧入溝が漸次拡径されるように傾斜した第二傾斜面と、により断面視山形に形成されており、前記第一傾斜面と前記第二傾斜面との間の稜線状の頂部が前記係合溝に係合されていることを特徴としている。
このような特徴により、ブラケットを成形する際、第一傾斜面及び第二傾斜面が抜きテーパーとなり、ブラケットを成形する金型が抜き易くなる。また、これら第一傾斜面と第二傾斜面との間の頂部に本体ゴム側の係合溝が引っ掛かるので、本体ゴム(圧入部)がブラケット(被圧入溝)から抜けにくくなる。
また、本発明に係る防振装置は、前記脚部及び前記圧入部が同一ゴム材料で形成されていることが好ましい。
これにより、脚部及び圧入部を一度に成形することが可能であり、ゴム弾性体の成形工程が簡略化される。
また、本発明に係る防振装置は、前記圧入部は、断面視略多角形状に形成されており、前記係合溝は、前記圧入部の複数の外周面のうち、少なくとも複数の面に亘って延在されていることが好ましい。
これにより、防振装置に振動が入力されて取付部材とブラケットとが相対変位し、ゴム弾性体が変形し、圧入部の複数の外周面のうちの1つの面に形成された係合溝と頂部との引っ掛かりが弱くなっても、他の面に形成された係合溝が頂部に係止され、本体ゴムのブラケットからの抜け止めが確実となる。
また、本発明に係る防振装置は、前記頂部に、前記係合溝に係合する凸部が突設されていることが好ましい。
これにより、凸部に係合溝が引っ掛かるので、本体ゴム(圧入部)がブラケット(被圧入溝)からさらに抜けにくくなる。
本発明に係る防振装置によれば、頂部に係合溝が引っ掛かることにより、圧入部が被圧入溝から抜けにくくなるので、ゴム弾性体による振動の減衰特性に影響を与えずに、本体ゴムがブラケットから外れることを防止することができる。
以下、本発明に係る防振装置の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態における防振装置1の断面図であり、図2は本実施の形態における防振装置1の分解斜視図であり、図3は図1に示すA−A間の断面図であり、図4は図3に示すB−B間の断面図である。
なお、本実施の形態では、図1における下側がバウンド側、つまり防振装置1を設置した際に静荷重(初期荷重)が入力される方向であり、また、図1における上側がリバウンド側、つまり前記静荷重の入力方向の反対側である。以下の説明においてバウンド側を下側とし、リバウンド側を上側とし、バウンド−リバウンド方向を上下方向とする。また、本実施の形態では、後述する内筒4の軸線方向(図1における紙面に垂直な方向)が車両左右方向であり、以下「左右方向」と記す。また、内筒4の軸線方向に直交する水平方向(図1における横方向)が車両前後方向であり、以下「前後方向」と記す。
防振装置1は、振動発生部の一例であるエンジンを振動受部の一例である車体にマウントさせる際に用いられるものであり、振動発生部の振動を減衰させるための装置である。図1、図2に示すように、防振装置1は、ブラケット2に本体ゴム3が組み付けられた構成になっている。詳しく説明すると、防振装置1は、図示せぬ車体に連結される略筒状のブラケット2と、ブラケット2の内側に組み付けられる本体ゴム3と、を備えている。
本体ゴム3は、図示せぬエンジンブラケットを介して図示せぬエンジンに連結される内筒4(本発明における取付部材に相当する。)と、内筒4に接合されてブラケット2と内筒4とを弾性的に連結するゴム弾性体5と、を備えている。
内筒4は、両端がそれぞれ開放された円筒形状の金具であり、ブラケット2の内側に配設されている。この内筒4は、その中心軸線が筒状のブラケット2の中心軸線と平行するような向きに配設されている。
ゴム弾性体5は、内筒4の外周面に加硫接着されたゴム弾性体であり、その概略構成としては、内筒4の下側に配設されたバウンドストッパー部50と、内筒4の上側に配設されたリバウンドストッパー部51と、内筒4の前後にそれぞれ配設されたサイドストッパー部52,52と、バウンドストッパー部50とサイドストッパー部52との間から斜め下方に向けて垂下された脚部53,53と、脚部53の先端に設けられた圧入部54と、を備えている。また、ゴム弾性体5は、全体が同一のゴム材料により構成されており、バウンドストッパー部50、リバウンドストッパー部51、サイドストッパー部52,52、脚部53,53及び圧入部54,54は一体に形成されている。すなわち、脚部53,53と圧入部54,54とは同一のゴム材料で形成されている。なお、ゴム弾性体5のゴム材料としては、天然ゴム又はニトリルゴム(NBR)、ブリルゴム(IIR)等を用いることができる。
脚部53は、内筒4の外周面からブラケット2に向けて突出した断面視略矩形のブロック体である。具体的に説明すると、脚部53は、後述するブラケット2の被圧入溝23に向けて延在されているとともに、バウンドストッパー部50を挟んで前後一対に配置されている。すなわち、一対の脚部53,53は、側面視(車両左右方向側からみた状態)において略ハ字状に配設されている。
圧入部54は、後述するブラケット2の被圧入溝23の内側に弾性的に圧縮変形しながら嵌合される左右方向に延在する断面視多角形のゴムブロック体であり、前後両側が脚部53よりもそれぞれ膨出されて脚部53よりも断面形状が拡大された膨出部である。具体的に説明すると、圧入部54は、側面視において、脚部53が延びる方向に沿って延在する対角線を持つ断面視略矩形の直方体であって、前後方向の外側の下側角部分が面取りされた形状になっている。すなわち、圧入部54には、脚部53の外側面53aの下端から前後方向の外側に延びた上面56と、脚部53の内側面53bの下端から下側に垂下された内面57と、前記上面56の前後方向の外側の端部から下側に垂下された外面58と、前記内面57の下端から前後方向の外側に延びた下面59と、この下面59の前後方向の外側の端部と前記外面58の下端との間に形成された角面60と、を備えている。
また、図1から図4に示すように、圧入部54の外周面には、左右方向(後述する被圧入溝23の長さ方向)に直交する方向、つまりは圧入部54の周方向に延在する係合溝55が形成されている。この係合溝55は、断面視矩形の凹溝であり、圧入部54の外周面のうち、上記した内面57、外面58、下面59及び角面60に亘って延在されている。また、係合溝55は、圧入部54の軸線方向(左右方向)の中央部分に配設されている。なお、係合溝55は、断面視矩形の溝に限らず、断面視半円形若しくはU字形、又はその他の形状の溝であってもよい。
図1、図2に示すように、ブラケット2は、左右方向に延在するとともに両端がそれぞれ開放された筒部材である。このブラケット2の外周部には、図示せぬ車体に取り付けるための取付部29が形成されている。また、ブラケット2は、その内周面にゴム弾性体5のバウンドストッパー部50、リバウンドストッパー部51及びサイドストッパー部52,52が当接することで、ブラケット2に対する内筒4の相対変位を規制する構成となっている。
具体的に説明すると、ブラケット2の内周下部の前後方向の中央部分には、ブラケット2に対する内筒4の下方への相対的な変位を規制するバウンドストッパー部20が形成されている。また、ブラケット2の内周上部の前後方向の中央部分には、ブラケット2に対する内筒4の上方への相対的な変位を規制するリバウンドストッパー部21が形成されている。また、ブラケット2の前後方向の両側部分には、ブラケット2に対する内筒4の前後方向への相対的な変位を規制するサイドストッパー部22,22がそれぞれ形成されている。上記したバウンドストッパー部20は、ゴム弾性体5のバウンドストッパー部50との間に隙間をあけて対向配置されており、リバウンドストッパー部21は、ゴム弾性体5のリバウンドストッパー部51との間に隙間をあけて対向配置されており、サイドストッパー部22は、ゴム弾性体5のサイドストッパー部52との間に隙間をあけて対向配置されている。
また、図1から図4に示すように、ブラケット2の内周面には、上記した圧入部54が圧入嵌合される被圧入溝23が形成されている。被圧入溝23は、左右方向に延在するとともに両端が開放された溝であり、その断面形状は圧入部54の断面形状に対応する形状になっている。具体的に説明すると、被圧入溝23は、ブラケット2の側部内周面から前後方向の外側に延びた上面26と、ブラケット2のバウンドストッパー部20の上面の前後方向の端部から垂下された内面27と、前記上面26の前後方向の外側の端部から垂下された外面28と、前記内面27の下端から前後方向の外側に延びた下面29と、この下面29の前後方向の外側の端部と前記外面28の下端との間に形成された角面30と、を備えている。上記した被圧入溝23の上面26は圧入部54の上面56に、被圧入溝23の内面27は圧入部54の内面57に、被圧入溝23の外面28は圧入部54の外面58に、被圧入溝23の下面29は圧入部54の下面59に、被圧入溝23の角面30は圧入部54の角面60に、それぞれ圧接されている。
また、ブラケット2の内周面及び被圧入溝23の内周面には、ブラケット2の成型時の金型を抜き取り易くするための抜きテーパー面が形成されている。この抜きテーパー面は、左右方向の中央部分から両端に向かってブラケット2の内周や被圧入溝23の内周が漸次拡径されるように傾斜した傾斜面である。具体的に説明すると、被圧入溝23の内周の各面26〜30の左右方向の一方側の部分には、被圧入溝23の一方端に向かうに従い被圧入溝23が漸次拡径されるように傾斜した第一傾斜面26a〜30aがそれぞれ形成され、被圧入溝23の内周の各面26〜30の左右方向の他方側の部分には、被圧入溝23の他方端に向かうに従い被圧入溝23が漸次拡径されるように傾斜した第二傾斜面26b〜30bがそれぞれ形成されており、これら第一傾斜面26a〜30aと第二傾斜面26b〜30bとの間には、稜線状の頂部25がそれぞれ形成されている。すなわち、被圧入溝23の内周面26〜30の左右方向の中央部分には、被圧入溝23の周方向に延在する稜線状の頂部25が形成され、この頂部25を挟んで左右方向の両側にそれぞれ傾斜面26a〜30a,26b〜30bが形成されている。これにより、被圧入溝23の内周の各面26〜30は、その長さ方向(前後方向)の断面視形状がそれぞれ山形に形成されている。
上記した被圧入溝23の内周面に形成された頂部25は、圧入部54に形成された係合溝55に係合されている。すなわち、係合溝55の内側に上記した頂部25が配置され、係合溝55が頂部25に係止された状態になっている。
また、ブラケット2の内周面、つまりバウンドストッパー部20の上面、リバウンドストッパー部21の下面、及びサイドストッパー部22の内側面も、上記した被圧入溝23の内周面26〜30と同様に、左右方向の断面視形状が山形に形成されている。
なお、上記した抜きテーパー面(第一、第二傾斜面26a〜30a,26b〜30b)の傾斜角度θは、1°以上、5°以下程度であり、好ましくは3°程度である。
上記した構成からなるブラケット2に本体ゴム3を組み付ける際、被圧入溝23の左右方向のうちの何れか一方の端部から被圧入溝23の内側に圧入部54を挿入して被圧入溝23の内側に圧入部54を圧入嵌合させる。このとき、圧入部54の外周面及び被圧入溝23の内周面のうちの少なくとも一方に灯油等の潤滑材を塗布する。これにより、圧入部54が被圧入溝23に圧入し易くなる。
なお、圧入部54の成形時の外形寸法、及び被圧入溝23の内周寸法は、上記した圧入部54の圧入嵌合時において、圧入部54の圧縮率が所定の大きさ(例えば25%程度)になるように設計する。
次に、上記した構成からなる防振装置1の作用について説明する。
上記した構成からなる防振装置1では、車両におけるエンジンからの振動が図示せぬエンジンブラケットを介して内筒4に伝達され、さらに内筒4からゴム弾性体5に伝達され、ゴム弾性体5が弾性変形する。このとき、ゴム弾性体5は振動吸収主体として作用し、ゴム弾性体5の内部摩擦等に基づく吸振作用によって振動が吸収され、ブラケット2から図示せぬ車体側へ伝播する振動が低減される。
また、本体ゴム3及びブラケット2の何れか一方に左右方向への外力が作用した場合であっても、被圧入溝23の内周面に形成された頂部25に、圧入部54に形成された係合溝55が引っ掛かるので、圧入部54が被圧入溝23から抜けにくく、本体ゴム3がブラケット2から外れにくい。
また、防振装置1に大振動が入力されて内筒4の相対変位が大きくなると、ブラケット2のバウンドストッパー部20やリバウンドストッパー部21、サイドストッパー部22,22によって内筒4の相対変位が規制される。例えば、内筒4がブラケット2に対して相対的に下方に大きく変位すると、ゴム弾性体5のバウンドストッパー部50の下面がブラケット2のバウンドストッパー部20の上面に当接し、内筒4の下方への相対変位が規制される。また、内筒4がブラケット2に対して相対的に上方に大きく変位すると、ゴム弾性体5のリバウンドストッパー部51の上面がブラケット2のリバウンドストッパー部21の下面に当接し、内筒4の上方への相対変位が規制される。また、内筒4がブラケット2に対して相対的に側方に大きく変位すると、ゴム弾性体5のサイドストッパー部52の先端面がブラケット2のサイドストッパー部22の内側面に当接し、内筒4の側方への相対変位が規制される。
上記したように内筒4が大きく相対変位したとき、圧入部54の外周面と被圧入溝23の内周面との圧接力が低下する部分が生じる。例えば、内筒4がブラケット2に対して相対的に上方に大きく変位すると、圧入部54が上方に引っ張られて圧入部54の下面59と被圧入溝23の下面29との圧接力が低下し、圧入部54の下面59の係合溝55と被圧入溝23の下面29の頂部25との引っ掛かりが弱くなる。しかしながら、圧入部54の内面57、外面58及び角面60にも係合溝55が形成されているので、これらの部分の係合溝55が被圧入溝23の内面27の頂部25、外面28の頂部25及び角面30の頂部25に引っ掛かり、圧入部54の抜けが防止される。
また、上記した圧入部54が、脚部53が延びる方向に沿って延在する対角線を持つ断面視略矩形の直方体になっているので、内筒4がブラケット2に対して相対的に上下に変位しても、圧入部54の何れかの外周面が被圧入溝23の内周面に接して係止されるので、圧入部54の被圧入溝23からの抜けが防止される。
上記した構成からなる防振装置1によれば、頂部25に係合溝55が引っ掛かることにより、圧入部54が被圧入溝23から抜けにくくなるので、ゴム弾性体5による振動の減衰特性に影響を与えずに、本体ゴムがブラケットから外れることを防止することができる。
また、上記した構成からなる防振装置1によれば、脚部53と圧入部54とが同一ゴム材料で形成されているため、脚部53及び圧入部54を一度に成形することが可能であり、ゴム弾性体5の成形工程が簡略される。これにより、本体ゴム3の製作コストを低減させることができ、コストダウンを図ることができる。すなわち、上記した防振装置1は、脚部53と圧入部54とが同一ゴム材料で形成しつつ圧入部54の抜け止めを実現することができる。
また、上記した防振装置1によれば、圧入部54の内面57、下面59、角面60及び外面58に亘って係合溝55が形成されており、ゴム弾性体5が弾性変形したとき、圧入部54の内面57、下面59、角面60及び外面58のうちの少なくとも1つの面に形成された係合溝55が被圧入溝23の内周面に形成された頂部25に引っ掛かるため、圧入部54の抜けを確実に防止することができる。
以上、本発明に係る防振装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図5に示すように、頂部25に、係合溝55に係合する凸部31が突設された構成にすることも可能である。この凸部31は、稜線状の頂部25に沿って被圧入溝23の周方向に連続的に延在する凸条部であり、係合溝55の内側に嵌め込まれる。なお、凸部31は、被圧入溝23の周方向に連続的に延在する凸条部でなくてもよく、例えば、複数の凸部が被圧入溝23の周方向に断続的(間欠的)に並設された構成であってもよく、或いは、稜線状の頂部25に単一のピン状の凸部が突設された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、被圧入溝23の内周の各面26〜30が、第一、第二傾斜面26a〜30a,26b〜30bにより断面視山形に形成されているが、本発明は、被圧入溝23の内周の各面26〜30のうちの少なくとも一面が、第一、第二傾斜面26a〜30a,26b〜30bにより断面視山形に形成されていればよく、被圧入溝23の内周の各面26〜30の何れかの面がフラットに形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、前後一対の脚部53,53がハ字状に配設されており、一対の脚部53,53の先端にそれぞれ圧入部54が形成されているが、本発明は、脚部53がハ字状に配設されているものに限定されず、例えば、一対の脚部53,53が平行に配設されていてもよい。また、本発明は、脚部53の数や圧入部54の数は適宜変更可能であり、脚部53が1つ又は3つ以上設けられた構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、内筒4に、振動発生源である図示せぬエンジンがエンジン側ブラケットを介して連結され、ブラケット2に、振動受部である図示せぬ車体が連結されているが、本発明は、内筒4(取付部材)に振動受部が連結され、ブラケット2に振動発生源が連結されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、車両のエンジンマウントとして適用される防振装置1について説明しているが、本発明に係る防振装置はエンジンマウント以外に適用することも可能である。例えば、本発明に係る防振装置を、建設機械に搭載された発電機のマウントとして適用することも可能であり、或いは、工場等に設置される機械のマウントとして適用することも可能である。
また、上記した実施の形態では、筒状のブラケット2が備えられているが、本発明は、ブラケットの形状が限定されるものではなく、例えば、断面視U字状のブラケットを用いることも可能であり、その他の形状のブラケットを用いることも可能である。
また、上記した実施の形態では、脚部53によって内筒4を下方から支持するように取り付けられて設置される圧縮式の防振装置1について説明しているが、本発明は、脚部53によって内筒4を上方から吊持するように取り付けられて設置される吊り下げ式の防振装置に適用することも可能である。
また、上記した実施の形態では、脚部53と圧入部54とが同一ゴム材料で形成されているが、本発明は、脚部53と圧入部54とを異なるゴム材料で形成することも可能である。例えば、脚部53を弾性率が低く柔らかいゴム材料で形成し、圧入部54を弾性率が高く硬いゴム材料で形成してもよい。この場合、脚部53と圧入部54とを二色成形法等によって成形する。
また、上記した実施の形態では、圧入部54が断面視多角形状に形成されているが、本発明は、圧入部を他の形状にすることも可能である。例えば、圧入部を断面視円形或いは楕円形にすることも可能であり、その他の形状の圧入部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、係合溝55が圧入部54の内面57、下面59、角面60及び外面58に亘って形成されているが、係合溝55が圧入部54の上面56に形成されていてもよく、或いは、上記した内面57、下面59、角面60及び外面58のうちの何れかに係合溝55が形成されていなくてもよく、或いは、圧入部54の外周面56〜60のうちの何れか1面にだけ係合溝55が形成された構成にすることも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態を説明するための防振装置の断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための防振装置の分解斜視図である。 図1に示すA−A間の断面図である。 図3に示すB−B間の断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための部分断面図である。
符号の説明
1 防振装置
2 ブラケット
3 本体ゴム
4 内筒(取付部材)
5 ゴム弾性体
23 被圧入溝
25 頂部
26a、27a、28a、29a、30a 第一傾斜面
26b、27b、28b、29b、30b 第二傾斜面
31 凸部
53 脚部
54 圧入部
55 係合溝

Claims (4)

  1. 振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結されるブラケットと、
    前記振動発生部および前記振動受部のうちの何れか他方に連結される取付部材、及び、該取付部材に接合されて該取付部材と前記ブラケットとを弾性的に連結したゴム弾性体、を有する本体ゴムと、
    が備えられ、
    前記ゴム弾性体には、前記ブラケットに向けて突出した脚部と、該脚部の先端に設けられて該脚部よりも断面形状が拡大された圧入部と、がそれぞれ形成されており、
    前記ブラケットには、前記圧入部が圧入嵌合される被圧入溝が形成されており、
    該被圧入溝の長さ方向の一端から該被圧入溝内に前記圧入部を圧入させることで前記ブラケットに前記本体ゴムが組み付けられている防振装置において、
    前記脚部及び前記圧入部は、ゴム材料で形成され、
    前記圧入部の外周面には、前記被圧入溝の長さ方向に直交する方向に延在する係合溝が形成されており、
    前記被圧入溝の内周面のうちの少なくとも一面は、該被圧入溝の長さ方向の一端に向かうに従い該被圧入溝が漸次拡径されるように傾斜した第一傾斜面と、該被圧入溝の長さ方向の他端に向かうに従い該被圧入溝が漸次拡径されるように傾斜した第二傾斜面と、により断面視山形に形成されており、
    前記第一傾斜面と前記第二傾斜面との間の稜線状の頂部が前記係合溝に係合されていることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1記載の防振装置において、
    前記脚部及び前記圧入部が同一ゴム材料で形成されていることを特徴とする防振装置。
  3. 請求項1または2に記載の防振装置において、
    前記圧入部は、断面視略多角形状に形成されており、
    前記係合溝は、前記圧入部の複数の外周面のうち、少なくとも複数の面に亘って延在されていることを特徴とする防振装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の防振装置において、
    前記頂部に、前記係合溝に係合する凸部が突設されていることを特徴とする防振装置。
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