JP5622467B2 - 防振ブッシュ及び防振ブッシュ組付体の製造方法 - Google Patents

防振ブッシュ及び防振ブッシュ組付体の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、自動車のサスペンションと車体側との連結部に用いられる防振ブッシュ等に好適に適用可能な両端鍔部付きの圧入タイプの防振ブッシュ及び防振ブッシュ組付体の製造方法に関する。
この種両端鍔部付きの圧入タイプの防振ブッシュは、従来から一対の部材の防振連結用として広く適用されている。
自動車のサスペンションと車体側との連結部に用いられる防振ブッシュはその代表的な適用例である。
例えば下記特許文献1に、内筒金具と内筒金具の外周面に加硫接着された筒状のゴム弾性体とを有する防振ブッシュを自動車のサスペンションと車体側との防振連結用として用いた例が開示されている。
図10は自動車のサスペンションと車体側との防振連結用として防振ブッシュを適用した具体例を示している。
図10において200はタイヤ、202はフロント側のサスペンションアームで、図中右側の部分が前側の分岐アーム204と後側の分岐アーム205とに分岐しており、それぞれの先端部に円筒形状をなす圧入筒部206,208が構成されている。
そして圧入筒部208に防振ブッシュ212が上下方向に縦置式に圧入され、組み付けられている。
また前側の圧入筒部206に防振ブッシュ210が前後方向に横置式に圧入され、組み付けられている。
尚図10中矢印Aで示す方向が車両前側となる。
図11(A)に示しているように防振ブッシュ210は、内筒金具214と、その外周面に加硫接着された筒状のゴム弾性体216とを有しており、そのゴム弾性体216の外周面においてサスペンションアーム202の圧入筒部206に圧入され、保持されている。
218は車体側のブラケットで、一対の挟持部220とそれらを連結する連結部222とを有するコ字形状の保持部224を有しており、防振ブッシュ210の内筒金具214がそれら挟持部220にて軸方向に挟み込まれる状態にボルト226,ナット228にて車体側ブラケット218に固定されている。
ゴム弾性体216は、それぞれが径方向外方に環状に突出した軸方向一端の第1鍔部230及び第2鍔部232と、それらの間の筒状のゴム本体部234とを有している。
またゴム本体部234は、図11(B)に示しているように圧入前の自由形状の状態において軸方向の中間部が全周に亘り径方向外方に膨出した形状をなしていて、その膨出部236と第1鍔部230及び第2鍔部232との間の部分が全周に亘り薄肉部238をなしており、その薄肉部238の外周側に環状の凹部240を形成している。
ゴム本体部234は、圧入時にその膨出部236の一部を凹部240に逃すようにして圧縮弾性変形し、その弾性変形による復元力に基づいて圧入筒部206の内面との間に大きな摩擦力を生ぜしめる。
而して圧入状態において第1鍔部230と第2鍔部232とは、圧入筒部206の軸方向外側に位置した状態となる。
これら第1鍔部230と第2鍔部232とは、圧入筒部206とゴム弾性体216との間にゴミ等の異物が侵入するのを防止する働きの外、次のような働きを有する。
即ち第1鍔部230は、ブレーキ時においてサスペンションアーム202が車体側ブラケット218に対して図10中下向きに一定量相対変位したとき、図11(A)の車体側ブラケット218の図中下側の挟持部220に当接してストッパ作用をなし、同方向にサスペンションアーム202が大きく相対変位するのを規制作用する。
一方第2鍔部232は、車両発進時においてサスペンションアーム202が図10中上向きに一定量相対変位したときに、図11(A)の車体側ブラケット218の図中上側の挟持部220に当接してストッパ作用をなし、サスペンションアーム202が図中上向きに大きく相対変位するのを規制作用する。
これら第1鍔部230及び第2鍔部232は、軸方向の厚みを厚くするほど早期に挟持部220に当接してストッパ作用する。
図12は、サスペンションアーム202の圧入筒部206に対して防振ブッシュ210を圧入する際の圧入方法を模式的に示している。
244は押込治具で、ここでは防振ブッシュ210を押込治具244にセットしておき、そして圧入装置242にて押込治具244を図中下向きに押し、防振ブッシュ210を圧入筒部206に対して圧入する。
図12から分るように防振ブッシュ210の場合、サスペンションアーム202の圧入筒部206に対する圧入方向が一方向に限定されてしまう。
即ち防振ブッシュ210の圧入筒部206に対する圧入は図中上側から下向き、即ちサスペンションアーム202の前側から後側に向けてだけ圧入可能で、その逆方向即ち圧入筒部206に対して図中下側から上側に向けて圧入するといったことができない。
図12から明らかなように圧入筒部206の図中下側、即ち車両前後方向における後側には防振ブッシュ210を圧入筒部206に向けて圧入するために必要な十分なスペースが得られないからである。
従って防振ブッシュ210は、第1鍔部230を前進側端とする一方向にのみ圧入筒部206に対して圧入可能である。
図13はその圧入の際の作用の詳細を具体的に示したものである。
図13(A)に示しているように、第2鍔部232の肉厚が薄い防振ブッシュの場合(従来のものは肉厚が薄い)、これを押込治具244にて前進側端の第1鍔部230を圧入筒部206から軸方向に突き出させるのに必要な設定圧入ストローク分だけ圧入筒部206に対して図中下向きに圧入すると、このとき第2鍔部232が図中上向きに弾性反り変形することによって、本体ゴム部234だけが相手側の圧入筒部206内に圧入される。即ち第2鍔部232は圧入筒部206内部に入り込むことなく、圧入筒部206の軸方向外側に残る。
そしてその後において、今度は防振ブッシュ210の内筒金具214を図中下側から上向きに微小な設定戻しストローク分だけ圧入方向とは逆方向の上向きに戻し、上記弾性反り変形した第2鍔部232を形状復帰させるとともに、この戻しによって最終的に防振ブッシュ210を圧入筒部206に対して軸方向に適正な組付位置に位置させる。
この状態において第1鍔部230と第2鍔部232とは、良好に圧入筒部206の軸方向の各端面に対して弾性的に密着した状態となる。
ここで上記の戻しの操作は、その戻しのストロークが数mm程度の微小なものであるため、図12に示すように例えば板状の戻し具250を図12において上向きに押し上げることで戻しの操作を行うことが可能である。
尚図13において246は圧入の際のガイドをなすガイド治具で、内面が圧入筒部206の圧入孔に向って漸次縮径した形状をなしている。
ところが車両発進時において第2鍔部232によるストッパ機能を高めるべく、第2鍔部232の肉厚を全体的に厚くしたところ、上記設定圧入ストローク分だけ防振ブッシュ210を圧入筒部206に対して押し込み、圧入したときに、第2鍔部232が圧入筒部206の外側に残らずに圧入筒部206の内部に入り込んでしまうといった現象を生じた。
これは、第2鍔部232の肉厚を全体的に厚くしたことによって、防振ブッシュ210の圧入筒部206に対する圧入時に、第2鍔部232の弾性反り変形に対する抵抗が大となって、図13(B)に示すように第2鍔部232が弾性反り変形を生じないで縮径方向に弾性圧縮変形してしまい、結果として第2鍔部232が圧入筒部206の外側に残らずに、ゴム本体部234とともに圧入筒部206内部に入り込んでしまうことにより生ずる現象である。
圧入筒部206に対する防振ブッシュ210の圧入組付けを行う際、設定圧入ストローク分だけ圧入した後に、今度は圧入方向とは逆方向に微小な戻しストローク分だけ圧入戻しを行うが、一旦圧入筒部206内部に入り込んだ第2鍔部232は、その戻しの操作によって圧入筒部206から押し出されず、依然として圧入筒部206の内部に入り込んだ状態に残ってしまう。
この場合、戻しのストロークを大きく取るといったことも考えられるが、実際にはこうしたことは困難である。
1つには、そのようにすると圧入筒部206に対する防振ブッシュ210の軸方向の組付位置が適正位置からずれてしまうといった問題を生ずる。
また圧入方向の前進側端となる第1鍔部230についても、ブレーキ作用時のストッパ機能を高めるために周方向全体に亘って肉厚を厚くしたとき、圧入操作後の戻しの際に過剰なストロークで圧入戻しを行うと、今度はその戻しの際に第1鍔部230が縮径方向に圧縮弾性変形を起して圧入筒部206の内部に入り込んでしまい易い。
この点は、第1鍔部230の周方向の一部分を軸方向に厚肉となした場合においても同様に生じ得る。
例えば車両のブレーキ時において第1鍔部230によるストッパ機能を高める(早期からストッパ作用させる)一方、図10に示す前側の防振ブッシュ210を中心としたサスペンションアーム202の図中P方向(及びその反対方向)の回動によって防振ブッシュ210に加わるこじり方向の荷重入力時の防振ブッシュ210のP方向のこじりばね特性を上下方向(紙面垂直方向)のこじりばね特性よりも軟らかくするために、防振ブッシュ210における第1鍔部230の周方向の一部、具体的には車両の上下方向の上部を部分的に他部よりも軸方向に厚肉とするといったことが行われており、そのような場合にはその部分的な軸方向の厚肉部の存在によって、防振ブッシュ210を過剰なストロークで圧入操作後の戻しを行ったとき、第1鍔部230が戻し方向と逆方向に反り変形せずに縮径方向に圧縮弾性変形して圧入筒部206の内部に入り込んでしまう可能性がある。
尚上記のこじり方向の荷重の入力は、車両の急発進および急停止のとき等に生ずる。
尚本発明に関連する先行技術として、下記特許文献2に防振ブッシュについての発明が開示されている。そこには防振ブッシュに一対の内筒金具から径方向外方に向けて位置決用のゴム凸部を設ける一方、圧入の際の支持治具の支持穴に、対応する一対の位置決穴を設けて、それらゴム凸部と位置決穴との嵌合により防振ブッシュの圧入時に相手側の圧入筒部に対する周方向の位置決めをなすようにした点が開示されている。
特開2003−343625号公報 特開2006−90409号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、相手部材の圧入筒部に対する圧入の際に軸方向両端の一対の鍔部を良好に圧入筒部の軸方向の両外側に位置させておくことのできる防振ブッシュ及びその防振ブッシュと相手部材との組付体の製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1は防振ブッシュに関するもので、内筒金具と、該内筒金具の外周面に加硫接着された筒状のゴム弾性体とを有し、該ゴム弾性体は、それぞれが径方向外方に環状に突出した軸方向一端の第1鍔部及び軸方向他端の第2鍔部と、それら第1鍔部と第2鍔部との間の筒状のゴム本体部とを有しており、相手部材の、径方向外方に突出した鍔部を軸方向両端部に有していない圧入筒部に対して軸方向に圧入され、前記ゴム本体部が前記内筒金具と該圧入筒部との間に挟まれ、前記第1鍔部と第2鍔部とが該圧入筒部の軸方向外側に位置する状態に該相手部材に圧入組付けされるとともに、該圧入に際しての圧入方向が、前記第1鍔部を圧入の前進側端とする一方向に限定された形態の両端鍔部付きの防振ブッシュであって、前記第2鍔部の周方向の少なくとも一部が、前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしており、該第2鍔部における該第1鍔部よりも径方向外方に突出した部分は、前記圧入組付状態で前記相手部材における前記圧入筒部の外周端よりも径方向内側に位置するものとなしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記第2鍔部は全周に亘って前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしていることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1において、前記第2鍔部の周方向の一部のみが前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしていることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1〜の何れかにおいて、前記第1鍔部は、周方向の一部が他部に対して軸方向に突出した形状をなしており、該一部の軸方向の厚みが該他部よりも厚肉をなしていることを特徴とする。
請求項は防振ブッシュ組付体の製造方法に関するもので、内筒金具と、該内筒金具の外周面に加硫接着された筒状のゴム弾性体とを有し、該ゴム弾性体は、それぞれが径方向外方に環状に突出した軸方向一端の第1鍔部及び軸方向他端の第2鍔部と、それら第1鍔部と第2鍔部との間の筒状のゴム本体部とを有しており、相手部材の圧入筒部に対して軸方向に圧入され、前記ゴム本体部が前記内筒金具と前記圧入筒部との間に挟まれ、前記第1鍔部と第2鍔部とが該圧入筒部の軸方向外側に位置する状態に該相手部材に圧入組付けされるとともに、該圧入に際しての圧入方向が、前記第1鍔部を圧入の前進側端とする一方向に限定された形態の両端鍔部付きの防振ブッシュであって、前記第2鍔部の周方向の少なくとも一部が、前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしている両端鍔部付きの防振ブッシュを前記相手部材に組み付けて防振ブッシュ組付体を製造するに際して、前記圧入筒部の圧入孔に向って内面が漸次縮径し、前記第1鍔部を該圧入孔に向けて挿入(圧入)案内するガイド治具をセットするとともに、前記第2鍔部の側で前記防振ブッシュを前記内筒金具の端部において押込治具にて保持し、該保持した防振ブッシュを前記第1鍔部の側から前記圧入筒部に対して、前記第2鍔部の前記圧入方向とは逆方向への弾性反り変形を伴って前記第1鍔部が該圧入筒部から突き出す位置まで設定圧入ストローク分押し込んで圧入し、次いで前記第1鍔部の側から前記防振ブッシュを、前記弾性反り変形した第2鍔部を形状復元させながら前記圧入方向とは逆方向に設定戻しストローク分戻して、前記防振ブッシュの前記圧入筒部への組付けを行うことを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記防振ブッシュが、前記第1鍔部における周方向の一部が他部に対して軸方向に突出した形状をなしていて、該一部が部分的に軸方向の厚みが厚い厚肉部をなしたものであり、前記第2鍔部は、軸方向外方の端面に前記圧入筒部に対する周方向の位置決用の位置決凸部を有するものとなすとともに、前記押込治具には、前記内筒金具の軸方向端面を磁力にて吸着する磁石及び前記位置決凸部に嵌り合う位置決凹部を備え、該位置決凸部が該位置決凹部に嵌り込んだときに前記磁石にて前記内筒金具を吸着可能なものとなしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記位置決用凸部は前記内筒金具より径方向に離れた位置から径方向外方に延びる形状で設けておき、該位置決凸部と該内筒金具との間に空間形成しておくことを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように請求項1のものは、相手部材の圧入筒部に対して第1鍔部の側から軸方向に圧入されて組み付けられる防振ブッシュにおいて、第1鍔部とは反対側の第2鍔部の周方向の少なくとも一部を、第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状となしたものである。
この請求項1によれば、防振ブッシュを相手部材の圧入筒部に第1鍔部の側から押し込んで圧入したときに、第2鍔部の周方向の一部が第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状とされていることによって、第2鍔部の縮径方向の圧縮弾性変形を抑制できる。
従って第2鍔部の肉厚を厚くした場合においても、圧入時において第2鍔部を良好に圧入方向とは反対方向に弾性反り変形させることが可能となり、そのことによって第2鍔部を圧入筒部の軸方向外側に残しておくことができるようになる。
これにより防振ブッシュの圧入筒部への圧入を良好に行うことが可能となる。
この請求項1ではまた、第2鍔部における第1鍔部よりも径方向外方に突出した部分が、圧入組付状態で相手部材の圧入筒部の外周端よりも径方向内側に位置するように、径方向外方への突出寸法を設定しておく。
第2鍔部の、第1鍔部よりも径方向外方に突出した部分が、圧入筒部の外周端よりも径方向外側にはみ出していると、そのはみ出した部分が圧入筒部の外周端によって傷付けられ、場合によって亀裂が入ったり、切れてしまったりする恐れが生ずるが、この請求項1によればそうしたことを防ぐことができる。
この場合において、第2鍔部は全周に亘って第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状となしておくことができる(請求項2)。
このようにすれば、圧入筒部への防振ブッシュの圧入時に、第2鍔部の縮径方向の圧縮弾性変形による相手筒部への入り込みをより効果的に防ぐことができる。
一方において本発明では、第2鍔部の周方向の一部のみを第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状となしておくことができる(請求項3)。
この場合においても周方向の一部の径方向外方への突出形状によって、第2鍔部が縮径方向の圧縮弾性変形により圧入筒部の内部に全体的に入り込むのを有効に防止し、第2鍔部を反り変形する方向に弾性変形させ得て、圧入時に第2鍔部を圧入筒部の軸方向外側に残すようにすることができる。
この請求項3においては、請求項2に従って第1鍔部を全周に亘って第1鍔部よりも径方向外方に突出させる場合に比べて、第2鍔部成形のための材料を節減し、また重量を軽量化できる利点が得られる。
本発明は、第1鍔部の周方向の一部が他部に対して軸方向に突出した形状をなし、その一部の軸方向の厚みが他部よりも厚肉をなしている防振ブッシュに適用して効果の大なるものである(請求項)。
このように第1鍔部が、軸方向に厚肉をなす部分的な厚肉部を有している場合、圧入操作後の戻しの際に戻し量を大きくすると第1鍔部が圧入筒部の内部に入り込み易くなる。
従って圧入操作後の戻し量を多くすることで、圧入筒部に入り込んだ第2鍔部を圧入筒部から外側に押し戻すといったことが難しい。
しかるに本発明では圧入時における第2鍔部の圧入筒部への入り込みを効果的に防ぐことができるため、圧入戻しのストロークを微小且つ適正ストロークとしながら、第2鍔部を圧入筒部の外側に位置させた状態に防振ブッシュを組み付けることができる。
次に請求項は、請求項1の防振ブッシュを相手部材の圧入筒部に圧入組付けして成る防振ブッシュ組付体の製造方法に関するもので、この請求項に従って防振ブッシュ組付体を製造することにより、圧入方向の後側の端となる第2鍔部が、圧入時に圧入筒部内に入り込んでしまうのを有効に防止することができ、防振ブッシュを圧入筒部に対し良好且つ適正に組付状態とすることができる。
請求項は請求項の防振ブッシュ、詳しくは第1鍔部における周方向の一部が他部に対して軸方向に突出した形状をなし、その一部が他部に対して軸方向の厚みが厚い部分的な厚肉形状をなしている場合の、防振ブッシュ組付体の製造方法に請求項の製造方法を適用したもので、この請求項の製造方法では、第2鍔部の軸方向外方の端面に、圧入筒部に対する周方向の位置決めのための位置決凸部を設ける一方、押込治具には、内筒金具の軸方向端面を磁力にて吸着する磁石、及び上記位置決凸部に嵌り合う位置決凹部を備えておき、そして位置決凸部が位置決凹部に嵌り込んだときに磁石にて内筒金具を吸着可能となしたものである。
この請求項の製造方法によれば、第2鍔部に設けた位置決凸部と押込治具に備えた位置決凹部とによって軸直角方向の、例えば車両上下方向と左右方向とでばね特性及び形状に異方性を有する防振ブッシュを、圧入筒部に対し適正に周方向の相対位置を合せた状態に圧入組付けできるのに加えて、次の利点が得られる。
即ち防振ブッシュが圧入筒部に対して適正に周方向に位置決めされていないと、押込治具にて防振ブッシュの内筒金具を吸着することができず、従って防振ブッシュの周方向位置を圧入筒部に対し正しく位置合せしないまま、即ち誤った周方向位置で圧入ブッシュを圧入筒部に組み付けてしまうのを確実に防ぐことができる。
この請求項の製造方法においては、上記位置決凸部を、内筒金具よりも径方向に離れた位置から径方向外方に延びる形状で設けておき、その位置決凸部と内筒金具との間に空間形成しておくことができる(請求項)。
位置決凸部をこのような形態で設けておけば、防振ブッシュを圧入筒部に対して圧入する際、第2鍔部の軸方向端面に設けた位置決凸部が第2鍔部の反り変形を阻害してしまうのを有効に防止することができる。
本発明の一実施形態の防振ブッシュを自由形状状態で示した斜視図である。 図1の防振ブッシュの平面図、側面図及び断面側面図である。 図2のイーイ断面図である。 同実施形態の防振ブッシュを車両組付け状態で示した図である。 同実施形態の防振ブッシュのこじり方向の変位説明図である。 防振ブッシュの押込治具の図である。 同実施形態の防振ブッシュ組付体の製造方法の要部工程の説明図である。 図7に続く要部工程の説明図である。 本発明の他の実施形態の防振ブッシュの図である。 防振ブッシュを自動車のサスペンションと車体側との防振連結用として用いた具体例を示した図である。 図10の要部を示した図である。 防振ブッシュの圧入組付け方法を模式的に示した図である。 図12の圧入組付け方法の詳細を示した図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図4において、202はサスペンションアームで、218は車体側のブラケットを表している。
これらサスペンションアーム202及び車体側ブラケット218は、図10及び図11に示したものと同様であり、サスペンションアーム202は、その端部に円筒形状をなす圧入筒部206が一体に構成されている。
また車体側ブラケット218は、一対の挟持部220とそれらを連結する連結部222とを有するコ字形状の保持部224を有しており、本実施形態の防振ブッシュ10における後述の内筒金具12がそれら挟持部220で軸方向に挟み込まれる状態にボルト226,ナット228にて車体側ブラケット218に固定される。
図1〜図3は、防振ブッシュ10を圧入筒部206への圧入前の自由形状状態で示したもので、図3示しているように防振ブッシュ10は円筒形状をなす内筒金具12と、その外周面に加硫接着された筒状のゴム弾性体14とを有している。
ここでゴム弾性体14は、それぞれが径方向外方に円環状に突出した軸方向一端の第1鍔部16及び軸方向他端の第2鍔部18と、それら第1鍔部16と第2鍔部18との間の円筒状のゴム本体部20とを有している。
またゴム本体部20は、軸方向の中間部が全周に亘り径方向外方に膨出した形状をなしており、その膨出部22と上記第1鍔部16及び第2鍔部18との間の部分が、全周に亘り薄肉部23をなしていて、その薄肉部23の外周側に円環状の凹部24を形成している。
第1鍔部16は、車両のブレーキ時において図4に示す車体側ブラケット218における図中下側の挟持部220に当接してストッパ作用をなす部分で、この実施形態では第1鍔部16は、図1及び図2に示ように周方向の一部分、具体的には車両への取付状態における上部と下部とが、第1鍔部16の他部よりも軸方向に所定寸法突出した形状をなしており、その突出部分が軸方向の部分的な厚肉部26をなしている。
ここで上部と下部のそれぞれの厚肉部26は、図2(B)に示しているように周方向にθの角度(ここではθ=90°)に亘って設けられている。
尚第1鍔部16における厚肉部26とは異なった他部の軸方向厚みtはここでは4mmである。
上記膨出部22は、図2(A)に示しているように大径をなす平坦部22aと、平坦部22aから凹部24の底部に向って即ち薄肉部23に向って径が漸次減少するテーパ状部(径減少部)22bとを有しており、そして平坦部22aの軸方向端から凹部24の底部、具体的にはその底部の軸方向中間部にかけて、軸直角方向に突出した厚肉部28が周方向において部分的に形成されている。
詳しくはゴム本体部20の上部と下部(車両組付状態での上部と下部)とに、厚肉部28が部分的に形成されている。
これら厚肉部28もまた図2(C)に示しているように周方向にθの角度(θ=90°)に亘ってそれぞれ形成されている。
またこれら厚肉部28の周方向の中心は、上記第1鍔部16における部分的な厚肉部26の周方向の中心と一致せしめられている。
これらゴム本体部20に形成された部分的な厚肉部28は、防振ブッシュ10における上下方向のばね特性を硬くするために形成されている。
防振ブッシュ10は一方で、左右方向(図10における左右方向)のばね特性、及び図10においてサスペンションアーム202が矢印P方向(及びその逆方向)に回動運動したときの、防振ブッシュ10におけるこじり方向のばね特性を軟らかくすべく、上記の薄肉部23の外周側に形成される凹部24の深さ又は/及び軸方向長が大きく、即ち膨出部22の平坦部22aの軸方向長さが通常の防振ブッシュにおけるそれよりも狭くなっている。
ここで防振ブッシュ10におけるこじり方向のばね特性とは、図5に示しているように防振ブッシュ10における内筒金具12が圧入筒部206に対して傾動する方向(角度αをなす方向)に相対変位したときのばね特性である。
上記のように上下方向のばね特性を硬くする一方で、左右方向及びこじり方向のばね特性を軟らかくするため、本実施形態では全体として環状の凹部24の凹部容積が大きくされている。
具体的には、圧入筒部206と内筒金具12に挟まれる部分の容積を100とした場合、通常は同部分が変形したゴムによって100%に近い充填率で埋められるが、この実施形態では凹部24の容積が大きくされていることによって、70%以下の充填率になっている。
上記第2鍔部18は、車両発進時において図4に示す車体側ブラケット218の図中上側の挟持部220に当接してストッパ作用をなす部分で、この実施形態ではそのストッパ作用時におけるストッパ機能を高めるため(早期にストッパ作用させるため)、その全体の軸方向厚みが従来に比べて厚くされている。具体的にはここではその軸方向厚みtが4.1mmとされている。
この種防振ブッシュにおける従来の厚みtは2〜3mmである。
図3(B)に示しているように、本実施形態ではまた第2鍔部18が、全周に亘って第1鍔部16よりも径方向外方に突出した形状とされている。即ち第2鍔部18の外径Dが、第1鍔部16の外径Dよりも大径とされている。
ここでは圧入筒部206への圧入状態において第1鍔部16の外径D=34mmに対し、第2鍔部18の外径D=36mmとされている。
即ち第2鍔部18は、第1鍔部16に対してDとDとの差ΔD/2(t)=1mmだけ第2鍔部18が第1鍔部16に対して径方向外方に全周に亘って突出せしめられている。
この実施形態ではまた、図3(B)に詳しく示しているように第2鍔部18の軸方向端面に、位置決凸部30が起立状態に設けられている。
この位置決凸部30は、防振ブッシュ10を圧入筒部206に対して圧入する際の、圧入筒部206に対する防振ブッシュ10の周方向の位置決用のもので、ここでは位置決凸部30が180°異なった2個所において第2鍔部18に設けられている。
ここで一対の位置決凸部30は、内筒金具12から径方向に離隔した位置から第2鍔部18の外周端に到るまで径方向に延びている。
従ってこの位置決凸部30と内筒金具12との間には空間32が形成されている。
このように防振ブッシュ10を圧入筒部206に対して圧入する際に、周方向の位置決めをする必要があるのは、図4(A)に示す圧入状態において防振ブッシュ10における第1鍔部16の部分的な厚肉部26,ゴム本体部20に設けられた部分的な厚肉部28を、それぞれ車両上下方向における上部と下部とに位置させる必要があるからである。
従って位置決凸部30は、上記の部分的な厚肉部26,28と同じ周方向位置、即ち車両組付状態において一対の位置決凸部30の一方が上位置に、他方が下位置に位置するように、それら位置決凸部30が部分的な厚肉部26,28と周方向の同じ位置、詳しくは厚肉部26,28における周方向の中心位置に配置されている。
尚、図4(A)に示す圧入筒部206の外径D=37mmであり、従って第2鍔部18の外周端は、圧入状態において圧入筒部206の外周端よりも内側に位置した状態となる。
図6〜図8は、図1〜図3に示す防振ブッシュ10を図4の圧入筒部206に圧入組付けして防振ブッシュ10とサスペンションアーム202との組付体を製造する方法の具体例を示している。
図6において、34は防振ブッシュ10の押込治具で円形の押圧部36と、その中心部から延び出した軸部38とを有している。
押圧部36には、内筒金具12の端部を嵌め入れるための円形の凹部40が設けられ、またこの円形の凹部40に連続して、防振ブッシュ10における第2鍔部18の上記の位置決凸部30を嵌め入れるための、対応した一対の位置決凹部42が設けられている。
この押込治具34にはまた、図7(II)に示しているように押圧部36に且つ軸部38周りに磁石44が埋設されている。
図7に示しているように、この製造方法では先ず押込治具34を下向きにして、その押込治具34における軸部38に防振ブッシュ10の内筒金具12を外挿状態に嵌め合せる。
尚このとき、防振ブッシュ10は第2鍔部18を上側にして押込治具34の軸部38に嵌め合せる。
そして防振ブッシュ10を図中上向きに押し上げて回転させ、防振ブッシュ10の一対の位置決凸部30を、図7(I)に示しているように押込治具34の一対の位置決凹部42に合致させて、位置決凸部30を位置決凹部42内部に嵌め入れる。
すると内筒金具12が磁石44の磁力で吸着されて、防振ブッシュ10が押込治具34に固定され、保持される。
即ち防振ブッシュ10が、圧入筒部206に対して予め定められた周方向の組付位置に位置決めされた状態で、押込治具34にて保持される。
従ってこの状態で作業者が防振ブッシュ10から手を離しても、防振ブッシュ10が押込治具34から脱落することはない。
以上のようにして防振ブッシュ10を押込治具34にて位置決状態に保持したところで、図12に示す圧入装置242にて防振ブッシュ10を押込治具34にて圧入筒部206に対し、図8中下向きに軸方向に押し込んで圧入する。
このとき、予め設定された圧入ストロークで押込治具34を下向きに押し込んで圧入を行う。このとき、防振ブッシュ10は第1鍔部16を前進側端として圧入筒部206に圧入される。
尚この圧入の際、圧入筒部206の上側に内面245が圧入筒部206の圧入孔に向けて漸次縮径したガイド治具246をセットしておく。
設定圧入ストローク分だけ防振ブッシュ10を圧入筒部206に対して図中下向きに押し込んで圧入する際、図8(IV)に示しているように図中上側の第2鍔部18は、図8(V)に示しているように図中上向きに良好に弾性反り変形し、押込み完了状態でこの第2鍔部18が、圧入筒部206の軸方向外側(図中上側)に残った状態となる。
また一方図中下側の第1鍔部16は、図8(VI)に示しているように押し込みによって圧入筒部206から図中下側に突き出した状態となる。そのように圧入ストロークが、最終的な適正な軸方向の組付位置(圧入筒部206に対する組付位置)よりも僅かに過剰なストロークで設定されている。
次に図8(VII)に示しているように、今度は図中下側から上向きに内筒金具206に対して設定戻しストロークで圧入戻しを行う。
このときの戻しストロークは数mm程度の微小なものである。
その結果、図中上向きに弾性反り変形していた第2鍔部18が、この戻し操作によって形状復帰し、図中下側の第1鍔部16と図中上側の第2鍔部18とが、良好に圧入筒部206の軸方向の下端面と上端面とに弾性的に密着した状態となる。
尚ガイド治具246は、図中下向きの押込み即ち圧入を行った段階でセット位置から取り外しておく。
図4中48は、以上のようにして防振ブッシュ10とサスペンションアーム202とを組み付けて成る組付体を表している。
図9は本発明の他の実施形態を示している。
この例は、第2鍔部18を周方向において部分的にのみ第1鍔部16に対して径方向外方に突出させた例である。
具体的には、ここでは位置決凸部30に連続する形で、径方向外方への突出部46を設けている。
この実施形態では、その突出部46が第1鍔部16よりも径方向外方に突出しており、従ってこの例においても、防振ブッシュ10を圧入筒部206に対して第1鍔部16の側から設定圧入ストローク分だけ押し込み圧入したときに、突出部46が径方向外方に大きく突出していることによって、第1鍔部18が圧入方向と逆方向に弾性反り変形し、圧入の際に第2鍔部18が縮径変形して圧入筒部206内部に入り込むのを有効に抑制することができる。
尚他の点については上記実施形態と同様である。
この実施形態においては、第1鍔部16を全周に亘って第1鍔部16よりも径方向外方に突出させる場合に比べて、第2鍔部18成形のための材料を節減し、また重量を軽量化できる利点が得られる。
尚ここでは位置決凸部30に連続する形で突出部46を設けているが、突出部46を位置決凸部30とは別に第1鍔部18に設けておくといったことも可能である。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態,態様で構成,実施可能である。
10 防振ブッシュ
12 内筒金具
14 ゴム弾性体
16 第1鍔部
18 第2鍔部
20 ゴム本体部
22 膨出部
23 薄肉部
24 凹部
26,28 厚肉部
30 位置決凸部
34 押込治具
42 位置決凹部
44 磁石
48 組付体
202 サスペンションアーム
206,208 圧入筒部
246 ガイド治具

Claims (7)

  1. 内筒金具と、該内筒金具の外周面に加硫接着された筒状のゴム弾性体とを有し、該ゴム弾性体は、それぞれが径方向外方に環状に突出した軸方向一端の第1鍔部及び軸方向他端の第2鍔部と、それら第1鍔部と第2鍔部との間の筒状のゴム本体部とを有しており、
    相手部材の、径方向外方に突出した鍔部を軸方向両端部に有していない圧入筒部に対して軸方向に圧入され、前記ゴム本体部が前記内筒金具と該圧入筒部との間に挟まれ、前記第1鍔部と第2鍔部とが該圧入筒部の軸方向外側に位置する状態に該相手部材に圧入組付けされるとともに、該圧入に際しての圧入方向が、前記第1鍔部を圧入の前進側端とする一方向に限定された形態の両端鍔部付きの防振ブッシュであって、
    前記第2鍔部の周方向の少なくとも一部が、前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしており、
    該第2鍔部における該第1鍔部よりも径方向外方に突出した部分は、前記圧入組付状態で前記相手部材における前記圧入筒部の外周端よりも径方向内側に位置するものとなしてあることを特徴とする防振ブッシュ。
  2. 請求項1において、前記第2鍔部は全周に亘って前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしていることを特徴とする防振ブッシュ。
  3. 請求項1において、前記第2鍔部の周方向の一部のみが前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしていることを特徴とする防振ブッシュ。
  4. 請求項1〜の何れかにおいて、前記第1鍔部は、周方向の一部が他部に対して軸方向に突出した形状をなしており、該一部の軸方向の厚みが該他部よりも厚肉をなしていることを特徴とする防振ブッシュ。
  5. 内筒金具と、該内筒金具の外周面に加硫接着された筒状のゴム弾性体とを有し、該ゴム弾性体は、それぞれが径方向外方に環状に突出した軸方向一端の第1鍔部及び軸方向他端の第2鍔部と、それら第1鍔部と第2鍔部との間の筒状のゴム本体部とを有しており、
    相手部材の圧入筒部に対して軸方向に圧入され、前記ゴム本体部が前記内筒金具と前記圧入筒部との間に挟まれ、前記第1鍔部と第2鍔部とが該圧入筒部の軸方向外側に位置する状態に該相手部材に圧入組付けされるとともに、該圧入に際しての圧入方向が、前記第1鍔部を圧入の前進側端とする一方向に限定された形態の両端鍔部付きの防振ブッシュであって、
    前記第2鍔部の周方向の少なくとも一部が、前記第1鍔部よりも径方向外方に突出した形状をなしている両端鍔部付きの防振ブッシュを前記相手部材に組み付けて防振ブッシュ組付体を製造するに際して、
    前記圧入筒部の圧入孔に向って内面が漸次縮径し、前記第1鍔部を該圧入孔に向けて挿入(圧入)案内するガイド治具をセットするとともに、前記第2鍔部の側で前記防振ブッシュを前記内筒金具の端部において押込治具にて保持し、
    該保持した防振ブッシュを前記第1鍔部の側から前記圧入筒部に対して、前記第2鍔部の前記圧入方向とは逆方向への弾性反り変形を伴って前記第1鍔部が該圧入筒部から突き出す位置まで設定圧入ストローク分押し込んで圧入し、
    次いで前記第1鍔部の側から前記防振ブッシュを、前記弾性反り変形した第2鍔部を形状復元させながら前記圧入方向とは逆方向に設定戻しストローク分戻して、前記防振ブッシュの前記圧入筒部への組付けを行うことを特徴とする防振ブッシュ組付体の製造方法。
  6. 請求項において、前記防振ブッシュが、前記第1鍔部における周方向の一部が他部に対して軸方向に突出した形状をなしていて、該一部が部分的に軸方向の厚みが厚い厚肉部をなしたものであり、
    前記第2鍔部は、軸方向外方の端面に前記圧入筒部に対する周方向の位置決用の位置決凸部を有するものとなすとともに、
    前記押込治具には、前記内筒金具の軸方向端面を磁力にて吸着する磁石及び前記位置決凸部に嵌り合う位置決凹部を備え、該位置決凸部が該位置決凹部に嵌り込んだときに前記磁石にて前記内筒金具を吸着可能なものとなしてあることを特徴とする防振ブッシュ組付体の製造方法。
  7. 請求項において、前記位置決用凸部は前記内筒金具より径方向に離れた位置から径方向外方に延びる形状で設けておき、該位置決凸部と該内筒金具との間に空間形成しておくことを特徴とする防振ブッシュ組付体の製造方法。
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