JP5145630B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関し、詳しくは、低温環境下における燃料電池スタックの凍結を防止して零下起動を実現する燃料電池システムに関する。
化石燃料の枯渇危機、並びに化石燃料の燃焼による大気汚染、地球温暖化の問題に対応すべく、圧縮された燃料ガスを消費することで走行する車両が考案されている。このように燃料ガスを消費することで走行する車両としては、例えば、燃料ガスとして水素ガスを用い、水素ガスと空気ガス中の酸素との化学反応により発生させた電気エネルギーで走行する燃料電池車がある。
このような燃料電池車などに搭載される燃料電池は、その発電原理上、常に当該燃料電池内部に水分が残留してしまう。このように燃料電池内部には、残留水分が存在することから気温が氷点下となった場合には、水分が凍結してしまい燃料電池システムが機能しなくなってしまう。
したがって、燃料電池を搭載した車両などの移動体を寒冷地で使用する場合や、燃料電池を寒冷地での定置用として使用する場合には、0℃以下の雰囲気中に燃料電池がさらされてしまう可能性が高いため、燃料電池を発電させることができない状況が想定される。
そこで、0℃以下の低温環境下での凍結を防止し、燃料電池システムを確実に起動させるために、燃料電池の停止時に空気の加湿を停止し、その後、カソード電極に無加湿の空気を所定時間供給した後に、運転を停止させることで、燃料電池内部の残留水分を除去(パージ)する手法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−332281号公報
このように、燃料電池内部の残留水分を除去し、零下起動を実現するためには、特許文献1で開示されているようなパージ処理を実行する必要がある。しかしながら、パージ処理による効果は、燃料電池の状態に大きく依存しているため、あるパージ条件で零下起動が可能な程度パージ処理できたとしても、燃料電池の状態によっては、同じパージ条件でパージ処理をしても残留水分をパージしきれず、零下起動することができない場合がある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、燃料電池内部の残留水分を除去するパージ処理において、燃料電池の状態に応じた最適なパージ条件で良好にパージ処理することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、当該燃料電池システムの運転停止時に、燃料電池内に加湿量の低い空気を供給してパージ処理を実行するパージ処理手段と、燃料電池の、初期状態の特性に対する現在の特性の低下の度合いである劣化レベルを判定する劣化レベル判定手段と、劣化レベル判定手段によって判定された燃料電池の劣化レベルに応じて、パージ処理におけるパージ条件を設定するパージ条件設定手段と、当該燃料電池システムの運転停止時に、パージ条件設定手段によって設定されたパージ条件でパージ処理がなされるように、パージ処理手段を制御する制御手段とを備えるようにした。更に、劣化レベル判定手段は、燃料電池のセル電圧の振れ幅を測定し、且つ、予め設定された複数の規準振れ幅とセル電圧の振れ幅とを比較し、各規準振れ幅とセル電圧の振れ幅の大小関係に基づいて、スタック電圧の劣化レベルを判定するようにした。
本発明によれば、燃料電池の劣化レベルに応じて設定されたパージ条件でパージ処理することで、燃料電池の状態に応じた最適なパージ条件で良好にパージ処理することを可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて本発明の実施の形態として示す燃料電池システム1の構成について説明する。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池本体である燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10の燃料極であるアノードに水素ガスを供給する水素ガス供給系30と、燃料電池スタック10の酸化剤極であるカソードに酸化剤ガスである空気ガスを供給する空気ガス供給系40と、燃料電池スタック10で発電された電力を管理し負荷装置15への供給制御をするパワーマネージャ14と、当該燃料電池システム1を統括的に制御する制御装置16と、燃料電池スタック10を構成する各セルの出力電圧を検出するセルモニタ17と、燃料電池システム1で実行される各処理で用いられる各種データやプログラムを記憶し、制御装置16の作業領域としても機能するメモリ18とを備える。
このような燃料電池システム1は、例えば、車両や船舶といった移動体又は定置用の発電システムなどに用いられる。燃料電池システム1が備える燃料電池スタック10は、発電単位である単セルを複数積層することで構成され、アノードに燃料ガスとして供給される水素ガスと、カソードに供給される空気ガス中の酸素との化学反応により発電する。
この燃料電池システム1は、当該燃料電池システム1の運転停止時における燃料電池スタック10に残留する残留水分の凍結を防止することで、迅速な零下起動を実現することができる。
燃料電池スタック10は、例えば、電解質として高分子電解質膜を用いた高分子電解質形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)などであり、単セルの構造が、高分子電解質膜の両側に触媒層をそれぞれ設け、燃料極、酸化剤極が形成されたMEA(Membrane Electrode Assembly)として一体化され、さらにMEAを挟み込むように設けられたガス拡散層を備えている。燃料電池スタック10内の温度は温度計19によって監視されており、測定結果は制御装置16に出力される。
水素ガス供給系30は、燃料ガスである水素ガスを貯蔵する高圧水素タンクといった水素タンク11を備えており、制御装置16の制御により、水素ガスを燃料電池システム1が運転できる範囲で定められた所定の圧力に調節して、水素ガス供給配管31を介して燃料電池スタック10のアノードへ供給する。
また、水素ガス供給系30では、制御装置16の制御により、燃料電池スタック10のアノードに供給する水素ガス流量を、出力電流に相当する反応水素ガス流量より当量比を大きくすることで、複数のセルで構成される燃料電池スタック10の各セルに、不足なく水素ガスが供給できるようにされている。
さらにまた、発電を継続するにつれて、燃料電池スタック10のアノードには、水素ガス以外の不純物ガス、例えば窒素などが蓄積され、水素濃度を減少させてしまう。水素濃度が減少すると発電効率の低下、燃料電池スタック10の劣化を招くので、制御装置16は、不純物ガスを水素ガス排出配管32を介して排出するよう制御する。
一方、空気ガス供給系40は、空気を圧縮して空気ガスとして供給するコンプレッサや空気ガスを供給するブロワといった空気ガス供給装置12と、加湿装置13とを備えており、制御装置16の制御により、空気ガス供給装置12の回転数を制御するなどして、空気ガスを燃料電池システム1が運転できる範囲で定められた所定の圧力に調節して、燃料電池スタック10のカソードへ空気ガス供給配管41を介して供給する。不要な空気ガスは、空気ガス排出配管42を介して排出される。
空気ガス供給装置12をコンプレッサとする場合には、空気ガスが圧縮され昇温されるため、空気ガス供給装置12の後段に昇温された空気ガスを冷却する図示しない冷却装置を設けるようにする。
加湿装置13は、燃料電池スタック10のカソードに供給する空気ガスを加湿する。このように、加湿装置13は、カソードに供給する空気ガスを加湿することで、高分子電解質膜に水分供給をし、高分子電解質膜のイオン輸送能力を低下させることなく良好なイオン伝導性を保つように水分管理を行う。
空気ガス供給系40の空気ガス供給配管41には、温度計20が設けられており、燃料電池スタック10内に供給される空気ガスのガス温度を測定している。温度計20で測定された空気ガスのガス温度は、制御装置16に出力される。
制御装置16は、燃料電池システム1を統括的に制御する制御手段であり、上述したような燃料電池スタック10のアノードの水素ガス圧力、カソードの空気ガス圧力を制御しながらの、アノード、カソードへの水素ガス、空気ガスの供給制御に加えて、燃料電池システム1が零下起動できるように、燃料電池システム1の運転停止時における低温環境下での燃料電池スタック10の凍結を防止するよう制御を行う。
本発明の実施の形態として示す燃料電池システム1では、燃料電池スタック10の凍結を防止するために、空気ガス供給系40を利用した残留水分のパージ処理を実行する。具体的には、燃料電池システム1の起動が停止され、燃料電池スタック10の温度が0℃近傍となったことに応じて、制御装置16は、加湿装置13を制御して加湿量を低下させた空気ガスをパージガスとして燃料電池スタック10のカソードに供給することで、燃料電池スタック10内の残留水分を乾燥除去(パージ)する。
制御装置16は、パージ処理を実行するにあたり、燃料電池スタック10の劣化の程度に応じて適切なパージ条件を設定し、設定したパージ条件でパージ処理が実行されるように制御する。
ここで、燃料電池本体である燃料電池スタック10の劣化の程度に応じて適切なパージ条件を設定することについて説明をする。
一般に、燃料電池本体である燃料電池スタックは、燃料電池システムの継続的な運転により劣化して発電能力が低下することが分かっている。例えば、燃料電池スタック内の触媒層、ガス拡散層の劣化により撥水性が低下すると、燃料電池スタックの運転範囲内での十分な排水能力を確保することができず、劣化前の状態と較べて発電能力が低下してしまう。
このように触媒層、ガス拡散層の排水能力が低下した状態で、零下起動を実現するために、燃料電池システム1の運転停止後にパージ処理を行うと、燃料電池スタック10内の残留水分をパージするためのパージ処理には非常に多くに時間が必要となってしまう。
図2に、燃料電池スタック10が劣化する前の初期状態と、燃料電池スタック10が劣化した劣化後、それぞれにおけるパージ処理に要するパージ時間と起動成立温度との関係を示す。図2に示すように、燃料電池スタック10は、劣化した後では、初期状態よりも起動成立温度が全体的に高くなってしまうため、初期状態と同じパージ時間でパージ処理したとしても同一の温度にて起動することができない。つまり、燃料電池スタック10が劣化した後では、零下起動性が悪化してしまうことになる。
そこで、制御装置16は、燃料電池スタック10が劣化しているかどうか判定し、さらには劣化の程度を検出して、燃料電池スタック10の劣化の程度に応じたパージ条件でパージ処理を実行する。制御装置16が、劣化の程度に応じて設定するパージ条件は、パージ時間、パージ温度、パージ流量などである。
具体的には、制御装置16は、燃料電池スタック10の初期状態におけるパージ条件を、燃料電池スタック10の劣化の程度に応じて、パージ時間を増やし、パージ温度を上昇させ、パージガスのパージ流量を増やす傾向で変更する。このとき、制御装置16は、パージ時間、パージ温度、パージ流量といった各パージ条件を単独で変更するようにしてもよいし、それぞれを組み合わせて変更するようにしてもよい。
制御装置16は、燃料電池スタック10が劣化しているかどうかという判定を、高負荷時のスタック電圧の劣化前の初期状態からの低下代、燃料電池スタック10のセル電圧の安定度、燃料電池スタック10の負荷変動の履歴、又は燃料電池スタック10の総発電時間という4つの劣化判定手法のいずれかを用いて判定する。
続いて、これらの4つの劣化判定手法、それぞれに基づいて燃料電池スタック10の劣化を判定し、パージ条件を変更する処理について説明をする。
[高負荷時のスタック電圧の劣化前の初期状態からの低下代に基づく判定]
まず、燃料電池スタック10の高負荷時におけるスタック電圧の劣化前の初期状態からの低下代に基づき、劣化判定をし、パージ条件を設定する手法について説明をする。
図3は、劣化前の初期状態の燃料電池スタック10、劣化後の燃料電池スタック10それぞれの負荷−電圧特性を示した図である。図3に示すように、劣化後の燃料電池スタック10は、ある高負荷L以上の負荷が要求されると、初期状態の燃料電池スタック10に較べてスタック電圧が急激に減少することが分かる。
スタック電圧の減少の仕方は、燃料電池スタック10の種別や仕様などによって異なるが、概ね図3に示すような傾向を示すことになる。したがって、制御装置16は、燃料電池システム1に対して、この高負荷L以上の負荷となっている場合での、燃料電池スタック10のスタック電圧を検出し、検出したスタック電圧から燃料電池スタック10がどれだけ劣化しているのかを示す劣化レベルを判定し、劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
続いて、図4に示すフローチャートを用いて、制御装置16による劣化レベルに応じたパージ条件設定処理動作について説明をする。
まず、ステップS1において、燃料電池システム1が起動され、運転が開始された状態で、制御装置16は、負荷装置15からの要求に応じて燃料電池スタック10にかかる負荷Lが、燃料電池スタック10が劣化した場合に急激なスタック電圧の低下を示す閾値となる高負荷Lよりも大きいかどうかを判断する。
制御装置16は、負荷Lが閾値である高負荷Lよりも大きい場合、ステップS2へと進み、負荷Lが閾値である高負荷L以下の場合、ステップS1へと戻る。
この高負荷Lは、燃料電池スタック10の種別や仕様などによって異なるため、図3に示すような燃料電池スタック10の初期状態の負荷−電圧特性と劣化後の負荷−電圧特性をあらかじめ取得し、取得した負荷−電圧特性から劣化によりスタック電圧の低下を検知することができる程度の負荷値を選択することで決定される。
本発明の実施の形態として示す燃料電池システム1では、この高負荷Lを事前に取得しておきデフォルト値としてメモリ18に記憶させておく。制御装置16は、燃料電池システム1が起動され、運転が開始されたことに応じて、メモリ18から高負荷Lを読み出し、負荷装置15に要求されている負荷Lとの比較を行う。
ステップS2において、制御装置16は、負荷装置15で要求される負荷Lのときの電圧測定器21で検出される燃料電池スタック10のスタック電圧Vと、同じ負荷Lが要求された場合の劣化前の燃料電池スタック10のスタック電圧Vx0よりもやや低い規準電圧Vx1とを比較する。制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx1以上の場合、ステップS3へと進め、スタック電圧Vが規準電圧Vx1よりも低い場合、ステップS4へと進める。
ステップS3において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx1以上であることに応じて、燃料電池スタック10が劣化していないと判定し、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0をパージ条件として設定する。
ステップS4において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx1よりも低いことに応じて、規準電圧Vx1よりもさらに低い規準電圧Vx2を用いて、Vx1よりもどの程度低いのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx2よりも高い場合には、ステップS5へと進め、規準電圧Vx2以下の場合には、ステップS6へと進める。
ステップS5において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx2よりも高いことに応じて、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0よりも長いパージ時間PT1をパージ条件として設定する。
ステップS6において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx2以下であることに応じて、規準電圧Vx2よりもさらに低い規準電圧Vx3を用いて、Vx2よりもどの程度低いのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx3よりも高い場合には、ステップS7へと進め、規準電圧Vx3以下の場合には、ステップS8へと進める。
ステップS7において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx3よりも高いことに応じて、ステップS5で設定したパージ時間PT1よりも長いパージ時間PT2をパージ条件として設定する。
ステップS8において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx3以下であることに応じて、ステップS7で設定したパージ時間PT2よりも長いパージ時間PT3をパージ条件として設定する。
図4に示すフローチャートでは、説明のため燃料電池スタック10の劣化レベルを判定するために規準電圧Vx1、Vx2、Vx3を用いて、パージ条件であるパージ時間PT0、PT1、PT2、PT3を設定しているが、さらに規準電圧を増やすことで、パージ時間をもっと細かく設定することもできる。
このように、制御装置16は、負荷装置15で要求されている負荷Lが所定の高負荷L以上となった場合での、燃料電池スタック10のスタック電圧Vが、初期状態である劣化する前の燃料電池スタック10のスタック電圧Vx0よりも、どの程度低下しているかという低下代に基づき、燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、判定した劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
このように、燃料電池スタック10の劣化レベルに応じて設定されたパージ条件でパージ処理することで、燃料電池スタック10の劣化状態に応じた最適なパージ条件で良好にパージ処理することができる。これにより、パージ時間を最適化でき、パージ処理に要する消費電力の低減を図ることができると共に、迅速な零下起動を可能とする。
図4に示すフローチャートでは、ステップS3、ステップS5、ステップS7、ステップS8において、パージ条件としてパージ時間の設定を変更するようにしているが、パージ温度を変更することもできるし、パージガスのパージ流量を変更することもできるし、これらを組み合わせて変更することもできる。以下に、パージ温度、パージ流量を変更する具体的な手法について説明する。
(パージ温度の変更)
図5に、パージ温度をT1とした際の燃料電池スタック10が劣化する前の初期状態(破線で図示)と、燃料電池スタック10が劣化した劣化後(細実線で図示)、それぞれにおけるパージ処理に要するパージ時間と起動成立温度との関係を示す。また、太実線で、T1よりも高いパージ温度T2とした際の燃料電池スタック10が劣化した劣化後のパージ処理に要するパージ時間と起動成立温度との関係も示す。
図5に示すように、パージ温度がT1で同一の場合、燃料電池スタック10は、劣化した後では、初期状態よりも起動成立温度が高くなるため、初期状態と同じパージ時間でパージ処理したとしても同じ起動成立温度とはならない。
そこで、図5に示すように、パージ温度をT1よりも高いT2まで上昇させてパージ処理をすると、劣化後の燃料電池スタック10であっても劣化前の燃料電池スタック10と同等の起動成立温度とすることができる。これにより、劣化前の燃料電池スタック10と同等のパージ時間でのパージ処理を可能としながら零下起動することができる。
パージ温度は、具体的には、燃料電池スタック10内の温度、又は燃料電池スタック10に供給するパージガスのガス温度を上昇させることで上げることができる。
燃料電池スタック10内の温度は、例えば、発電による燃料電池スタック10の温度上昇を抑制する目的で使用される冷却水を、逆にヒータで加熱することで上昇させたり、水素ガス供給系30から水素ガスを燃料電池スタック10に供給して発電させることで上昇させるといった手法を利用することができる。
また、空気ガス供給装置12がコンプレッサである場合に、図6に示すように、空気ガス供給装置12と加湿装置13との間に設けられる冷却装置22を、空気ガス供給装置12と冷却装置22との間に設けた三方切換弁23などで切り換えてバイパスすることで、圧縮されガス温度が上昇したパージガスを燃料電池スタック10に供給することができる。
(パージガスのパージ流量の変更)
図7に、パージ流量をQ1とした際の燃料電池スタック10が劣化する前の初期状態(破線で図示)と、燃料電池スタック10が劣化した劣化後(細実線で図示)、それぞれにおけるパージ処理に要するパージ時間と起動成立温度との関係を示す。また、太実線で、Q1よりも高いパージ流量Q2とした際の燃料電池スタック10が劣化した劣化後のパージ処理に要するパージ時間と起動成立温度との関係も示す。
図7に示すように、パージ流量がQ1で同一の場合、燃料電池スタック10は、劣化した後では、初期状態よりも起動成立温度が高くなるため、初期状態と同じパージ時間でパージ処理したとしても同じ起動成立温度とはならない。
そこで、図7に示すように、パージ流量をQ1よりも多い、Q2まで増加させてパージ処理をすると、劣化後の燃料電池スタック10であっても劣化前の燃料電池スタック10と同等の起動成立温度とすることができる。これにより、劣化前の燃料電池スタック10と同等のパージ時間でのパージ処理を可能としながら零下起動することができる。
(劣化レベル判定を複数回試行してから決定する手法)
ところで、図4に示したフローチャートを用いて説明した劣化レベルに応じたパージ条件設定処理動作は、負荷装置15の要求に応じて燃料電池スタック10にかかる負荷Lが所定の高負荷L以上となった場合での燃料電池スタック10のスタック電圧Vが、初期状態である劣化する前の燃料電池スタック10のスタック電圧Vx0よりも、どの程度低下しているかという低下代に基づき、燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、判定した劣化レベルに応じたパージ条件を設定している。
つまり、制御装置16は、劣化レベルを判定をする際に、負荷Lが1度でも高負荷Lよりも大きくなると、このとき電圧測定器21で測定される燃料電池スタック10のスタック電圧Vの、劣化前のスタック電圧からの低下代より劣化レベルを判定している。しかしながら、燃料電池スタック10は、セル内部の水分や、スタック内温度、供給されるガスの状況など様々な要因によってスタック電圧が低下する可能性があるため、判定結果が燃料電池スタック10の劣化レベルを正確に反映していない可能性を含んでいる。
そこで、図4で行っていた劣化レベルの判定を所定の回数行った結果に基づき、最終的に劣化レベルを判定することで、より正確にパージ条件を設定する。図8に示すフローチャートを用いて、このパージ条件設定処理動作について説明をする。
まず、ステップS11において、燃料電池システム1が起動され、運転が開始された状態で、制御装置16は、メモリ18に記憶された燃料電池スタック10が劣化した場合に急激なスタック電圧の低下を示す閾値となる高負荷Lを読み出し、負荷装置15からの要求に応じて燃料電池スタック10にかかる負荷Lと比較する。
制御装置16は、負荷Lが閾値である高負荷Lよりも大きい場合、ステップS12へと進み、負荷Lが閾値である高負荷L以下の場合、ステップS11へと戻る。
ステップS12において、制御装置16は、負荷装置15からの要求に応じて燃料電池スタック10にかかる負荷Lのときの電圧測定器21で検出される燃料電池スタック10のスタック電圧Vと、同じ負荷Lの場合の劣化前の燃料電池スタック10のスタック電圧Vx0よりもやや低い規準電圧Vx1とを比較する。制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx1以上の場合、ステップS13へと進め、スタック電圧Vが規準電圧Vx1よりも低い場合、ステップS14へと進める。
ステップS13において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx1以上であることに応じて、燃料電池スタック10が劣化していないと判定し、当該制御装置16が備える図示しない第1カウンタレジスタのカウント値を1だけインクリメントする。例えば、第1カウンタレジスタのカウント値をC0とすると、C0=C0+1となる。
ステップS14において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx1よりも低いことに応じて、規準電圧Vx1よりもさらに低い規準電圧Vx2を用いて、Vx1よりもどの程度低いのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx2よりも高い場合には、ステップS15へと進め、規準電圧Vx2以下の場合には、ステップS16へと進める。
ステップS15において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx2よりも高いことに応じて、当該制御装置16が備える図示しない第2カウンタレジスタのカウント値を1だけインクリメントする。例えば、第2カウンタレジスタのカウント値をC1とすると、C1=C1+1となる。
ステップS16において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx2以下であることに応じて、規準電圧Vx2よりも低い規準電圧Vx3を用いて、Vx2よりもどの程度低いのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx3よりも高い場合には、ステップS17へと進め、規準電圧Vx3以下の場合には、ステップS18へと進める。
ステップS17において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx3よりも高いことに応じて、当該制御装置16が備える図示しない第3カウンタレジスタのカウント値を1だけインクリメントする。例えば、第3カウンタレジスタのカウント値をC2とすると、C2=C2+1となる。
ステップS18において、制御装置16は、スタック電圧Vが規準電圧Vx3以下であることに応じて、当該制御装置16が備える図示しない第4カウンタレジスタのカウント値を1だけインクリメントする。例えば、第4カウンタレジスタのカウント値をC3とすると、C3=C3+1となる。
ステップS19において、制御装置16は、第1乃至第4カウンタレジスタのうちのいずれかのカウント値が所定の閾値Cとなっているかどうかを判定する。この閾値Cは、本フローチャートにおけるパージ条件設定処理動作の信頼度を示しており、閾値Cを高く設定するほど後段のステップS21で設定されるパージ条件の信頼度が増すことになる。
制御装置16は、第1乃至第4カウンタレジスタのうちのいずれかのカウント値が所定の閾値Cとなっている場合には、ステップS21へと進め、閾値C未満の場合は、ステップS20へと進める。
ステップS20において、制御装置16は、燃料電池スタック10にかかる負荷Lが高負荷L以下となるまで待機状態となる。
ステップS21において、制御装置16は、第1乃至第4カウンタレジスタのうち、所定の閾値Cとなったカウンタレジスタに応じて、パージ時間をパージ条件として設定する。
例えば、第1カウンタレジスタのカウンタ値が閾値Cとなった場合、劣化前の初期状態の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0をパージ条件として設定する。また、第2カウンタレジスタのカウンタ値が閾値Cとなった場合、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0よりも長いパージ時間PT1をパージ条件として設定する。さらに、第3カウンタレジスタのカウンタ値が閾値Cとなった場合、パージ時間PT1よりも長いパージ時間PT2をパージ条件として設定する。そして、第4カウンタレジスタのカウンタ値が閾値Cとなった場合、パージ時間PT2よりも長いパージ時間PT3をパージ条件として設定する。
図8に示すフローチャートでは、説明のため燃料電池スタック10の劣化レベルを判定するために規準電圧Vx1、Vx2、Vx3を用いて、パージ条件であるパージ時間PT0、PT1、PT2、PT3を設定しているが、さらに規準電圧、カウンタレジスタを増やすことで、パージ時間をもっと細かく設定することもできる。
また、この規準電圧Vx1、Vx2、Vx3を燃料電池スタック10のセル内部の水分、温度、ガスの湿度などに応じた値に設定することで、より確実に劣化レベルの判定を実行することができる。
このように、制御装置16は、負荷装置15で要求されている負荷に応じて、燃料電池スタック10の負荷Lが所定の高負荷L以上となった場合での、燃料電池スタック10のスタック電圧Vが、初期状態である劣化する前の燃料電池スタック10のスタック電圧Vx0よりも、どの程度低下しているかという低下代に基づき、燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、判定した劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。このとき、第1乃至第4カウンタレジスタによるカウント値が所定の閾値Cとなった場合に、最終的な劣化レベルを判定しパージ条件を設定するため、偶発的なスタック電圧の低下を燃料電池スタック10の劣化と判別することを回避でき、より正確な劣化レベル判定を実行することができる。したがって、より正確なパージ条件を設定できる。
図8に示すフローチャートでは、ステップS21において、パージ条件としてパージ時間の設定を変更するようにしているが、パージ温度を変更することもできるし、パージガスのパージ流量を変更することもできるし、これらを組み合わせて変更することもできる。
このように、燃料電池スタック10の劣化レベルに応じて設定されたパージ条件でパージ処理することで、燃料電池スタック10の劣化状態に応じた最適なパージ条件で良好にパージ処理することができる。これにより、パージ時間を最適化でき、パージ処理に要する消費電力の低減を図ることができると共に、迅速な零下起動を可能とする。
[燃料電池スタック10のセル電圧の安定度に基づく判定]
次に、燃料電池スタック10のセル電圧の安定度に基づき劣化判定をし、パージ条件を設定する手法について説明をする。
図9は、セルモニタ17で検出される燃料電池スタック10のセル電圧の時間変化を示した図である。図9の実線Aは、燃料電池スタック10が劣化する前の初期状態でのセル電圧の時間変化を示しており、実線Bは、燃料電池スタック10が劣化した後の状態でのセル電圧の時間変化を示している。図9に示すように実線Bの振れ幅Vは、実線Aの振れ幅Vw0に較べて、非常に大きな振れ幅を示していることが分かる。つまり、劣化後の燃料電池スタック10のセル電圧は、劣化前の燃料電池スタック10のセル電圧に較べて安定度が低いといえる。
このように、燃料電池スタック10の劣化前と劣化後におけるセル電圧の安定度が違うことから、制御装置16は、所定時間でのセル電圧の振れ幅の程度から燃料電池スタック10がどれだけ劣化しているかを示す劣化レベルを判定し、劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
また、振れ幅に代えて、所定時間でのセル電圧の標準偏差Vσを求めて、劣化する前の初期状態での燃料電池スタック10のセル電圧と比較することで、燃料電池スタック10がどれだけ劣化しているかを示す劣化レベルを判定し、劣化レベルに応じたパージ条件を設定するようにしてもよい。
続いて、図10に示すフローチャートを用いて、制御装置16によるセル電圧の安定度に基づき判定される劣化レベルに応じたパージ条件設定処理動作について説明をする。なお、説明のため、セル電圧の安定度は、セル電圧の振れ幅Vを用いて判定するものとする。
ステップS21において、燃料電池システム1が起動され、運転が開始された状態で、制御装置16は、セルモニタ17で検出される燃料電池スタック10のセル電圧より求まる振れ幅Vと、劣化前の燃料電池スタック10のセル電圧より求まる振れ幅Vw0よりもやや大きい規準振れ幅Vw1とを比較する。制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw1以下の場合、ステップS22へと進め、振れ幅Vが規準振れ幅Vw1よりも大きい場合、ステップS23へと進める。
ステップS22において、制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw1以下であることに応じて、燃料電池スタック10が劣化していないと判定し、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0をパージ条件として設定する。
ステップS23において、制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw1よりも大きいことに応じて、規準振れ幅Vw1よりも大きい規準振れ幅Vw2を用いて、Vw1よりもどの程度大きいのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw2よりも小さい場合には、ステップS24へと進め、規準振れ幅Vw2以上の場合には、ステップS25へと進める。
ステップS24において、制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw2よりも小さいことに応じて、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0よりも長いパージ時間PT1をパージ条件として設定する。
ステップS25において、制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw2以上であることに応じて、規準振れ幅Vw2よりも大きい規準振れ幅Vw3を用いて、Vx2よりもどの程度大きいのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw3よりも小さい場合には、ステップS26へと進め、規準振れ幅Vw3以上の場合には、ステップS27へと進める。
ステップS26において、制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw3よりも小さいことに応じて、ステップS24で設定したパージ時間PT1よりも長いパージ時間PT2をパージ条件として設定する。
ステップS27において、制御装置16は、振れ幅Vが規準振れ幅Vw3以上であることに応じて、ステップS26で設定したパージ時間PT2よりも長いパージ時間PT3をパージ条件として設定する。
図10に示すフローチャートでは、説明のため燃料電池スタック10の劣化レベルを判定するために規準振れ幅Vw1、Vw2、Vw3を用いて、パージ条件であるパージ時間PT0、PT1、PT2、PT3を設定しているが、さらに規準振れ幅を増やすことで、パージ時間をもっと細かく設定することもできる。
このように、制御装置16は、燃料電池スタック10のセル電圧の振れ幅Vが、初期状態である劣化する前の燃料電池スタック10のセル電圧の規準振れ幅Vw0よりも、どの程度振れているのかで決まるセル電圧の安定度にに基づき、燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、判定した劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
図10に示すフローチャートでは、ステップS22、ステップS24、ステップS26、ステップS27において、パージ条件としてパージ時間の設定を変更するようにしているが、パージ温度を変更することもできるし、パージガスのパージ流量を変更することもできるし、これらを組み合わせて変更することもできる。
このように、燃料電池スタック10の劣化レベルに応じて設定されたパージ条件でパージ処理することで、燃料電池スタック10の劣化状態に応じた最適なパージ条件で良好にパージ処理することができる。これにより、パージ時間を最適化でき、パージ処理に要する消費電力の低減を図ることができると共に、迅速な零下起動を可能とする。
[負荷変動の履歴に基づく判定]
次に、燃料電池スタック10の負荷変動の履歴に基づき劣化判定をし、パージ条件を設定する手法について説明をする。負荷装置15の要求に応じて、燃料電池スタック10にかかる負荷は大きく変動することになる。大きな負荷変動を繰り返していくと燃料電池スタック10は、次第に劣化していくことになる。そこで、制御装置16は、この燃料電池スタック10の負荷変動の履歴をメモリ18に記憶し、履歴を参照することで燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
制御装置16は、例えば、メモリ18に記憶した燃料電池スタック10の負荷変動の履歴を所定の時間間隔で参照し、初期状態の燃料電池スタック10から現時点までの負荷変動を全て加算する。そして、加算された負荷変動に基づき燃料電池スタック10の劣化レベルを判定する。
続いて、図11に示すフローチャートを用いて、制御装置16により負荷変動の履歴に基づき判定される劣化レベルに応じたパージ条件設定処理動作について説明をする。
ステップS31において、燃料電池システム1が起動され、運転が開始された状態で、制御装置16は、メモリ18に記憶されている負荷変動の履歴を参照する。さらに制御装置16は、燃料電池スタック10の負荷変動の履歴から、劣化前の初期状態の燃料電池スタック10から現時点までの負荷変動を全て加算した負荷変動Rallを算出する。
制御装置16は、負荷変動の履歴に基づき算出した負荷変動Rallと、劣化前の燃料電池スタック10の負荷変動Ra0よりもやや大きい規準負荷変動Ra1とを比較する。
制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra1以下の場合、ステップS32へと進め、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra1よりも大きい場合、ステップS33へと進める。
ステップS32において、制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra1以下であることに応じて、燃料電池スタック10が劣化していないと判定し、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0をパージ条件として設定する。
ステップS33において、制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra1よりも大きいことに応じて、規準負荷変動Ra1よりも大きい規準負荷変動Ra2を用いて、Ra1よりもどの程度大きいのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra2よりも小さい場合には、ステップS34へと進め、規準負荷変動Ra2以上の場合には、ステップS35へと進める。
ステップS34において、制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra2よりも小さいことに応じて、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0よりも長いパージ時間PT1をパージ条件として設定する。
ステップS35において、制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra2以上であることに応じて、規準負荷変動Ra2よりも大きい規準負荷変動Ra3を用いて、Ra2よりもどの程度大きいのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra3よりも小さい場合には、ステップS36へと進め、規準負荷変動Ra3以上の場合には、ステップS37へと進める。
ステップS36において、制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra3よりも小さいことに応じて、ステップS34で設定したパージ時間PT1よりも長いパージ時間PT2をパージ条件として設定する。
ステップS37において、制御装置16は、負荷変動Rallが規準負荷変動Ra3以上であることに応じて、ステップS36で設定したパージ時間PT2よりも長いパージ時間PT3をパージ条件として設定する。
図11に示すフローチャートでは、説明のため燃料電池スタック10の劣化レベルを判定するために規準負荷変動Ra1、Ra2、Ra3を用いて、パージ条件であるパージ時間PT0、PT1、PT2、PT3を設定しているが、さらに規準負荷変動を増やすことで、パージ時間をもっと細かく設定することもできる。
このように、制御装置16は、燃料電池スタック10の負荷変動の履歴に基づき、燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、判定した劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
図11に示すフローチャートでは、ステップS32、ステップS34、ステップS36、ステップS37において、パージ条件としてパージ時間の設定を変更するようにしているが、パージ温度を変更することもできるし、パージガスのパージ流量を変更することもできるし、これらを組み合わせて変更することもできる。
このように、燃料電池スタック10の劣化レベルに応じて設定されたパージ条件でパージ処理することで、燃料電池スタック10の劣化状態に応じた最適なパージ条件で良好にパージ処理することができる。これにより、パージ時間を最適化でき、パージ処理に要する消費電力の低減を図ることができると共に、迅速な零下起動を可能とする。
[燃料電池スタック10の総発電時間に基づく判定]
次に、燃料電池スタック10の総発電時間に基づき劣化判定をし、パージ条件を設定する手法について説明をする。燃料電池スタック10の劣化レベルは、燃料電池スタック10の総発電時間から判定することができる。単純に、燃料電池スタック10の総発電時間が長ければ、燃料電池スタック10の劣化レベルは高く、総発電時間が短ければ、燃料電池スタック10の劣化レベルは低いといえる。
そこで、制御装置16は、この燃料電池スタック10の総発電時間を計時して所定の時間毎にメモリ18に記憶し、メモリ18に記憶された燃料電池スタック10の総発電時間に基づき燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
続いて、図12に示すフローチャートを用いて、制御装置16による燃料電池スタック10の総発電時間に基づき判定される劣化レベルに応じたパージ条件設定処理動作について説明をする。
ステップS41において、燃料電池システム1が起動され、運転が開始された状態で、制御装置16は、図示しないタイマによって計時されている劣化前の初期状態からの燃料電池スタック10の総発電時間を所定の時間間隔でメモリ18に記憶する。制御装置16は、メモリ18に記憶された総発電時間Tallと、劣化前の燃料電池スタック10の総発電時間Ta0よりもやや長い規準発電時間Ta1とを比較する。制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta1以下の場合、ステップS42へと進め、総発電時間Tallが規準発電時間Ta1よりも長い場合、ステップS43へと進める。
ステップS42において、制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta1以下であることに応じて、燃料電池スタック10が劣化していないと判定し、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0をパージ条件として設定する。
ステップS43において、制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta1よりも長いことに応じて、規準発電時間Ta1よりも長い規準発電時間Ta2を用いて、Ta1よりもどの程度長いのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta2よりも短い場合には、ステップS44へと進め、規準発電時間Ta2以上の場合には、ステップS45へと進める。
ステップS44において、制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta2よりも短いことに応じて、劣化前の燃料電池スタック10に適用していたパージ時間PT0よりも長いパージ時間PT1をパージ条件として設定する。
ステップS45において、制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta2以上であることに応じて、規準発電時間Ta2よりも長い規準発電時間Ta3を用いて、Ta2よりもどの程度長いのか、つまり、どの程度劣化しているのかを判定する。制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta3よりも短い場合には、ステップS46へと進め、規準発電時間Ta3以上の場合には、ステップS47へと進める。
ステップS46において、制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta3よりも短いことに応じて、ステップS44で設定したパージ時間PT1よりも長いパージ時間PT2をパージ条件として設定する。
ステップS47において、制御装置16は、総発電時間Tallが規準発電時間Ta3以上であることに応じて、ステップS46で設定したパージ時間PT2よりも長いパージ時間PT3をパージ条件として設定する。
図12に示すフローチャートでは、説明のため燃料電池スタック10の劣化レベルを判定するために規準発電時間Ta1、Ta2、Ta3を用いて、パージ条件であるパージ時間PT0、PT1、PT2、PT3を設定しているが、さらに規準発電時間を増やすことで、パージ時間をもっと細かく設定することもできる。
このように、制御装置16は、燃料電池スタック10の総発電時間Tallに基づき、燃料電池スタック10の劣化レベルを判定し、判定した劣化レベルに応じたパージ条件を設定する。
図12に示すフローチャートでは、ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS47において、パージ条件としてパージ時間の設定を変更するようにしているが、パージ温度を変更することもできるし、パージガスのパージ流量を変更することもできるし、これらを組み合わせて変更することもできる。
このように、燃料電池スタック10の劣化レベルに応じて設定されたパージ条件でパージ処理することで、燃料電池スタック10の劣化状態に応じた最適なパージ条件で良好にパージ処理することができる。これにより、パージ時間を最適化でき、パージ処理に要する消費電力の低減を図ることができると共に、迅速な零下起動を可能とする。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態として示す燃料電池システムの構成について説明するための図である。 燃料電池スタックの劣化前、劣化後、それぞれにおけるパージ時間と起動成立温度との関係を示した図である。 燃料電池スタックの劣化前、劣化後、それぞれにおける負荷−電圧特性を示した図である。 前記燃料電池システムの劣化レベルに応じたパージ条件設定処理動作について説明するためのフローチャートである。 パージ温度を変更した際の、燃料電池スタックの劣化前、劣化後、それぞれにおけるパージ時間と起動成立温度との関係を示した図である。 燃料電池スタックに供給するパージガスのガス温度を上昇させる機構の一例を示した図である。 パージ流量を変更した際の、燃料電池スタックの劣化前、劣化後、それぞれにおけるパージ時間と起動成立温度との関係を示した図である。 劣化レベル判定を複数回試行してから劣化レベルを決定するパージ条件設定処理動作について説明するためのフローチャートである。 燃料電池スタックの劣化前、劣化後、それぞれにおけるセル電圧の時間変化を示した図である。 燃料電池スタックのセル電圧の安定度に基づき劣化レベルを決定するパージ条件設定処理動作について説明するためのフローチャートである。 燃料電池スタックの負荷変動に基づき劣化レベルを決定するパージ条件設定処理動作について説明するためのフローチャートである。 燃料電池スタックの総発電時間に基づき劣化レベルを決定するパージ条件設定処理動作について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池スタック
12 空気ガス供給装置
13 加湿装置
15 負荷装置
16 制御装置
17 セルモニタ
18 メモリ
21 電圧測定器
22 冷却装置
23 三方切換弁
40 空気ガス供給系
41 空気ガス供給配管
42 空気ガス排出配管

Claims (7)

  1. 供給されるガスの化学反応により発電する燃料電池を有する燃料電池システムにおいて、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記燃料電池内に加湿量の低い空気を供給してパージ処理を実行するパージ処理手段と、
    前記燃料電池の、初期状態の特性に対する現在の特性の低下の度合いである劣化レベルを判定する劣化レベル判定手段と、
    前記劣化レベル判定手段によって判定された前記燃料電池の劣化レベルに応じて、前記パージ処理におけるパージ条件を設定するパージ条件設定手段と、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記パージ条件設定手段によって設定されたパージ条件でパージ処理がなされるように、前記パージ処理手段を制御する制御手段とを備え、
    前記劣化レベル判定手段は、所定の負荷以上で当該燃料電池システムを運転している際に、燃料電池のスタック電圧を測定し、且つ、予め設定された複数の規準電圧と前記スタック電圧とを比較し、前記各規準電圧と前記スタック電圧との大小関係に基づいて、前記スタック電圧の劣化レベルを判定することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 供給されるガスの化学反応により発電する燃料電池を有する燃料電池システムにおいて、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記燃料電池内に加湿量の低い空気を供給してパージ処理を実行するパージ処理手段と、
    前記燃料電池の、初期状態の特性に対する現在の特性の低下の度合いである劣化レベルを判定する劣化レベル判定手段と、
    前記劣化レベル判定手段によって判定された前記燃料電池の劣化レベルに応じて、前記パージ処理におけるパージ条件を設定するパージ条件設定手段と、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記パージ条件設定手段によって設定されたパージ条件でパージ処理がなされるように、前記パージ処理手段を制御する制御手段とを備え、
    前記劣化レベル判定手段は、燃料電池のセル電圧の振れ幅を測定し、且つ、予め設定された複数の規準振れ幅と前記セル電圧の振れ幅とを比較し、各規準振れ幅と前記セル電圧の振れ幅の大小関係に基づいて、前記スタック電圧の劣化レベルを判定することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 供給されるガスの化学反応により発電する燃料電池を有する燃料電池システムにおいて、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記燃料電池内にパージガスを供給することでパージ処理を実行するパージ処理手段と、
    前記燃料電池の劣化レベルを判定する劣化レベル判定手段と、
    前記劣化レベル判定手段によって判定された前記燃料電池の劣化レベルに応じて、前記パージ処理におけるパージ条件を設定するパージ条件設定手段と、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記パージ条件設定手段によって設定されたパージ条件でパージ処理がなされるように、前記パージ処理手段を制御する制御手段とを備え、
    前記劣化レベル判定手段は、燃料電池の負荷変動の履歴に基づき、前記燃料電池の劣化レベルを判定すること
    を特徴とする燃料電池システム。
  4. 供給されるガスの化学反応により発電する燃料電池を有する燃料電池システムにおいて、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記燃料電池内にパージガスを供給することでパージ処理を実行するパージ処理手段と、
    前記燃料電池の劣化レベルを判定する劣化レベル判定手段と、
    前記劣化レベル判定手段によって判定された前記燃料電池の劣化レベルに応じて、前記パージ処理におけるパージ条件を設定するパージ条件設定手段と、
    当該燃料電池システムの運転停止時に、前記パージ条件設定手段によって設定されたパージ条件でパージ処理がなされるように、前記パージ処理手段を制御する制御手段とを備え、
    前記劣化レベル判定手段は、燃料電池の総発電時間に基づき、前記燃料電池の劣化レベルを判定すること
    を特徴とする燃料電池システム。
  5. 前記パージ条件設定手段は、前記劣化レベル判定手段によって判定された前記燃料電池の劣化レベルが高く、燃料電池が劣化している程、前記燃料電池内にパージガスを供給するパージ時間が長くなるようにパージ条件を設定すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記パージ条件設定手段は、前記劣化レベル判定手段によって判定された前記燃料電池の劣化レベルが高く、燃料電池が劣化している程、前記パージ処理手段によるパージ処理時のパージ温度が高くなるようにパージ条件を設定すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記パージ条件設定手段は、前記劣化レベル判定手段によって判定された燃料電池内の劣化レベルが高く、燃料電池が劣化している程、前記燃料電池内に供給されるパージガスのパージ流量が増加するようにパージ条件を設定すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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