JP5141031B2 - 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法 - Google Patents

駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5141031B2
JP5141031B2 JP2007030632A JP2007030632A JP5141031B2 JP 5141031 B2 JP5141031 B2 JP 5141031B2 JP 2007030632 A JP2007030632 A JP 2007030632A JP 2007030632 A JP2007030632 A JP 2007030632A JP 5141031 B2 JP5141031 B2 JP 5141031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
temperature
motor
rotor
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007030632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008199738A (ja
Inventor
俊哉 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007030632A priority Critical patent/JP5141031B2/ja
Publication of JP2008199738A publication Critical patent/JP2008199738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5141031B2 publication Critical patent/JP5141031B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、永久磁石が取り付けられた回転子を有する第1電動機と複数のスイッチング素子のスイッチングにより該第1電動機を駆動する駆動回路とを備える駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法に関する。
従来、この種の駆動装置の制御装置としては、ブラシレスDCモータが備える永久磁石を有するロータの温度を推定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、相短絡動作の実行時に、q軸電流(トルク)に基づいてロータの温度を推定するものとしている。
特開2005−280141号公報
しかしながら、上述の駆動装置の制御装置では、相短絡動作の実行時にしかロータの温度を推定できない。モータを適正に駆動制御するためには相短絡動作の実行時だけでなく他の場面でもロータの温度を推定できるようにすることが望ましく、また、ロータの温度をできる限り正確に推定することが望ましい。
本発明の駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法は、電動機の回転子の温度をより正確に推定することを目的の一つとする。また、本発明の駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法は、電動機の回転子の温度をより正確に推定して電動機の駆動制御をより適正に行なうことを目的の一つとする。
本発明の駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置の制御装置は、
永久磁石が取り付けられた回転子を有する第1電動機と複数のスイッチング素子のスイッチングにより該第1電動機を駆動する駆動回路とを備える駆動装置の制御装置であって、
前記第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態と前記駆動回路の前記複数のスイッチング素子のスイッチング周波数とを含む駆動情報に基づいて前記第1電動機の回転子の温度を推定する温度推定手段
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置の制御装置では、永久磁石が取り付けられた回転子を有する第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態と、第1電動機を駆動する駆動回路の複数のスイッチング素子のスイッチング周波数とを含む駆動情報に基づいて第1電動機の回転子の温度を推定する。したがって、第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態だけに基づいて回転子の温度を推定するものに比して回転子の温度をより正確に推定することができる。
こうした本発明の駆動装置の制御装置において、さらに前記第1電動機の冷却を行なう冷却媒体の温度を含むものとすることもできる。こうすれば、冷却媒体により第1電動機の冷却を行なう駆動装置において第1電動機の回転子の温度をより正確に推定することができる。
また、本発明の駆動装置の制御装置において、前記駆動回路は、前記スイッチング素子のスイッチングの制御が異なる複数の制御モードを切り替えて前記第1電動機を駆動可能な回路であり、前記駆動情報は、さらに前記第1電動機の駆動制御に用いている制御モードを含むものとすることもできる。こうすれば、複数の制御モードを切り替えて第1電動機を駆動制御する駆動装置において第1電動機の回転子の温度をより正確に推定することができる。この場合、前記複数の制御モードは、パルス幅変調制御と変調制御と矩形波制御のうち少なくとも二つを含むモードであるものとすることもできる。
さらに、本発明の駆動装置の制御装置において、前記温度推定手段は、前記駆動情報に基づいて前記第1電動機の回転子の将来温度を推定し、該推定した将来温度になまし処理を施して得られる温度に基づいて前記回転子の現在の温度を推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1電動機の回転子の現在温度をより正確に推定することができる。この態様の本発明の駆動装置の制御装置において、前記温度推定手段は、所定のヒステリシスを用いて前記第1電動機の回転子の温度を推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、推定する回転子の温度が頻繁に変化するのを抑制することができる。
また、本発明の駆動装置の制御装置において、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度に基づいて該第1電動機の駆動が制限されるよう該第1電動機を駆動制御する駆動制御手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、より正確に推定した第1電動機の回転子の温度に基づいて第1電動機の駆動制御をより適正に行なうことができる。この態様の本発明の駆動装置の制御装置において、前記駆動装置は、内燃機関と、前記第1電動機を有し駆動軸に対して独立して前記内燃機関の出力軸が回転可能に該内燃機関の出力軸と該駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な第2電動機と、前記第1電動機および前記第2電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度に基づいて該第1電動機の駆動が制限されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段であるものとすることもできる。
駆動装置が第1電動機を有する電力動力入出力手段を備える態様の本発明の駆動装置の制御装置において、前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が第1所定温度以上のときであって前記第2電動機によって発電された電力の少なくとも一部が前記第1電動機によって消費される動力循環状態のときには、通常時よりも低い絶対値の回転数で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1電動機の回転子の回転上昇を抑制することができる。内燃機関からの動力を電力動力入出力手段と電動機とによってトルク変換して駆動軸に出力する状態を考えると、第2電動機が回生駆動しているときには電力動力入出力手段は電力の消費を伴って動力を出力する動作となる。この動作は、第2電動機により駆動軸の動力の一部を用いて発電し、その電力を電力動力入出力手段によって消費して駆動軸に動力を出力するから、駆動軸の動力の一部が電力に変換され、その電力が動力に変換されて駆動軸に出力されるという動力−電力−動力の循環(動力循環)を形成するものとなる。この動力循環は、一部の動力に対して何回も電力動力入出力手段と第2電動機の効率が乗じられることになるから、装置としてはエネルギ効率が良好でない動作となる。通常時よりも低い絶対値の回転数で第1電動機を駆動する動作はこうした動力循環状態を解消する方向の動作にもなる。
また、駆動装置が第1電動機を有する電力動力入出力手段を備える態様の本発明の駆動装置の制御装置において、前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が第2所定温度以上のときには、通常時よりも低い駆動力で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1電動機の回転子の温度上昇を抑制することができる。
さらに、駆動装置が第1電動機を有する電力動力入出力手段を備える態様の本発明の駆動装置の制御装置において、前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が第1所定温度以上で該第1所定温度よりも高い第2所定温度未満のときであって前記第2電動機によって発電された電力の少なくとも一部が前記第1電動機によって消費される動力循環状態のときには通常時よりも低い絶対値の回転数で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御し、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が前記第2所定温度以上のときには通常時よりも低い駆動力で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1電動機の回転子の温度上昇を抑制することができる。
また、駆動装置が第1電動機を有する電力動力入出力手段を備える態様の本発明の駆動装置の制御装置において、前記電力動力入出力手段は、前記第1電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と前記第1電動機の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段とを備える手段であるものとすることもできるし、前記電力動力入出力手段は、前記第1電動機として、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の駆動装置の制御方法は、
永久磁石が取り付けられた回転子を有する第1電動機と複数のスイッチング素子のスイッチングにより該第1電動機を駆動する駆動回路とを備える駆動装置の制御方法であって、
前記第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態と前記駆動回路の前記複数のスイッチング素子のスイッチング周波数とを含む駆動情報に基づいて前記第1電動機の回転子の温度を推定することを特徴とする。
この本発明の駆動装置の制御方法によれば、永久磁石が取り付けられた回転子を有する第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態と、第1電動機を駆動する駆動回路の複数のスイッチング素子のスイッチング周波数とを含む駆動情報に基づいて第1電動機の回転子の温度を推定する。したがって、第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態だけに基づいて回転子の温度を推定するものに比して回転子の温度をより正確に推定することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である駆動装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、駆動装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも外表面に永久磁石が貼り付けられたロータ45a,46aと三相コイルが巻回されたステータ45b,46bとを備える発電可能な同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流,モータMG1のステータ45bの温度を検出する温度センサ48からのステータ温度Tstなどが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の冷却や動力分配統合機構30の潤滑,変速機60の潤滑を行なう潤滑冷却オイルを貯留するオイルパン49に取り付けられた温度センサ49aからの油温Toilなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、モータMG1のロータ45aの温度を推定してモータMG1の駆動制御に用いる際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図3は、駆動制御ルーチンで用いるロータ45aの温度を推定するためにモータECU40により実行されるロータ温度推定処理の一例を示すフローチャートである。両ルーチンとも、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。まず、図2の駆動制御ルーチンについて説明し、その後、駆動制御ルーチンで用いるロータ45aの温度を推定する図3のロータ温度推定処理について説明する。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,モータ温度Tmなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。図4に電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示し、図5にバッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。さらに、モータ温度Tmは、実施例では、モータMG1のロータ45aの温度(ロータ温度Tro)として後述する図3のロータ温度推定処理により推定されたものをモータECU40により通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図6に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図7に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS130)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図8に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
そして、入力したモータ温度Tmと閾値T1,T2とを比較する(ステップS140)。ここで、閾値T1,T2は、モータMG1のロータ45aに取り付けられた永久磁石が高温により減磁するおそれがあるか否かを段階的に判定するためものであり、閾値T1が閾値T2よりも小さな値となるよう例えば180℃,190℃などのように設定するものとした。
モータ温度Tmが閾値T1未満のときにはモータMG1のロータ45aの温度は適正温度範囲の通常時と判定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS210)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS220)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS230)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図8の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS240)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS140でモータ温度Tmが閾値T1以上で閾値T2未満と判定されたときには、モータMG1の駆動制御をそのまま継続するとモータMG1のロータ45aが減磁する可能性があると判定し、ステップS130で計算したモータMG1のトルク指令Tm1*が値0未満で入力した回転数Nm1が値0未満であるか否かを判定する処理を行なう(ステップS150)。いま、ハイブリッド自動車20が比較的高速で巡航運転しているときを考えると、要求トルクTr*は比較的小さくなるが、車速Vが大きいために比較的大きな要求パワーPe*が設定される。このため、設定されるエンジン22のトルクTeも大きくなるから、エンジン22からのトルクTeの反力を受け持つモータMG1からの負のトルクが小さく(絶対値が大きく)なり、リングギヤ軸32aには比較的大きなトルクが出力される。このトルクは場合によっては要求トルクTr*よりも大きくなり、この場合、モータMG2は回生制御されることになるが、バッテリ50の充放電を伴わずに運転するトルク変換運転モードではモータMG2の回生制御によって得られる発電電力はモータMG1により消費されるから、モータMG2で発電された電力の一部がモータMG1で消費されると共に電力の消費を伴ってモータMG1から出力された動力の一部で再びモータMG2が回生制御される動力循環が生じる。上述したステップS150の処理は、こうした動力循環状態が生じているか否かを判定する処理となる。ステップS150でトルク指令Tm1*が値0以上と判定されたり回転数Nm1が値0以上と判定されたときには、動力循環状態は生じていないと判定し、ステップS210〜S240の処理を実行して本ルーチンを終了する。
一方、モータMG1のトルク指令Tm1*と回転数Nm1とが共に値0未満と判定されたときには、動力循環が生じていると判定し、入力したモータ温度Tmに基づいて補正係数Kを設定すると共に(ステップS160)設定した補正係数Kを計算した目標回転数Nm1*に乗じたものを新たな目標回転数Nm1*として再計算し(ステップS170)、再計算した目標回転数Nm1*に基づいて前述した式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を再計算し(ステップS180)、再計算したトルク指令Tm1*を用いてステップS210〜S240の処理を実行して本ルーチンを終了する。ここで、補正係数Kは、実施例ではモータ温度Tmと補正係数Kとの関係を予め求めて補正係数設定用マップとしてRAM76に記憶しておき、モータ温度Tmが与えられるとマップから対応する補正係数Kを導出して設定するものとした。このマップの一例を図9に示す。図示するように、補正係数Kは、値1から値0の範囲内で定められており、モータ温度Tmが閾値T1から大きくなるほど値0に向けて小さくなるよう設定される。したがって、モータMG1の目標回転数Nm1*は値0に向けた方向に補正される。こうしたモータMG1の目標回転数Nm1*の補正は前述した動力循環状態を解消する方向の補正ともなる。モータMG1のロータ45aの温度は永久磁石上の渦電流損によって上昇し、渦電流損はモータMG1の回転数Nm1の絶対値が大きくなるほど大きくなるから、回転数Nm1が大きくなるほどロータ45aの温度は上昇する。実施例では、モータ温度Tmが閾値T1以上で閾値T2未満のときにはモータMG1の回転数Nm1が値0に近づくよう目標回転数Nm1*を補正するから、渦電流損を小さくすることができ、ロータ45aの温度上昇を抑制することができる。
ステップS140でモータ温度Tmが閾値T2以上と判定されたときには、モータMG1のロータ45aの永久磁石が減磁し始めているか減磁のおそれが極めて高いと判定し、モータ温度Tmに基づいてモータMG1から出力してもよいトルクの上下限の絶対値としてのトルク制限Tlimを設定すると共に(ステップS190)設定したトルク制限Tlim(上限は「Tlim」で下限は「−Tlim」)でステップS130で計算したトルク指令Tm1*を制限したものを新たなトルク指令Tm1*に再設定し(ステップS200)、再設定したトルク指令Tm1*でステップS210〜S240の処理を実行して本ルーチンを終了する。ここで、トルク制限Tlimは、実施例では、モータ温度Tmとトルク制限Tlimとの関係を予め求めてトルク制限設定用マップとしてRAM76に記憶しておき、モータ温度Tmが与えられるとマップから対応するトルク制限Tlimを導出して設定するものとした。このマップの一例を図10に示す。図示するように、トルク制限Tlimは、モータ温度Tmが閾値T2未満のときにはモータMG1の定格最大トルクとして設定されており、モータ温度Tmが大きくなるに従って小さくなるよう設定される。これにより、モータMG1から出力されるトルクはトルク制限Tlimを上下限として制限され、これ以上のロータ45aの温度上昇は抑制される。
以上、駆動制御ルーチンについて説明した。次に、図3のロータ温度推定処理について説明する。ロータ温度推定処理が実行されると、モータECU40は、まず、モータMG1の回転数Nm1やトルクTm1*,制御モードCM,キャリア周波数CF,温度センサ48からのステータ温度Tst,温度センサ49aからの油温Toilなどの処理に必要なデータを入力する(ステップS300)。ここで、回転数Nm1は、回転位置検出センサ43により検出されたモータMG1のロータ45aの回転位置に基づいて演算したものを入力するものとした。また、トルクTm1*は、前述した駆動制御ルーチンでハイブリッド用電子制御ユニット70により設定されたものを通信により入力するものとした。さらに、制御モードCMは、実施例では、インバータ41,42のスイッチング素子のスイッチングパターンとして、変調率が値1以下の正弦波制御モード(三角波比較によるPWM制御における三角波の振幅以下の振幅で正弦波状の出力指令値を生成してPWM信号に変換)と、変調率が値1を超える変調制御モード(三角波の振幅を超えた振幅で正弦波状の出力指令値を生成してPWM信号に変換)と、矩形波の信号でインバータ41,42をスイッチングする矩形波制御モードとがあり、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2とトルクTm1*,Tm2*とに基づいて制御モードCMを判定する制御モード判定用マップによりいずれか一つが選択されて設定されRAM76に記憶されたものを入力するものとした。このマップの一例を図11に示す。さらに、キャリア周波数CFは、モータMG1の駆動状態(回転数Nm1とトルクTm1*)に基づいて現在設定されているものを入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFとに基づいてモータMG1のロータ45aのベース温度Tbを設定する(ステップS310)。ベース温度Tbは、実施例では回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFとの関係を予め求めてベース温度設定用マップとしてRAM76に記憶しておき、回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFとが与えられるとマップから対応するベース温度Tbを導出して設定するものとした。このマップの一例を図12に示す。
次に、現在設定されている制御モードCMが矩形波制御モードであるか否かを判定し(ステップS320)、制御モードCMが矩形波制御モードと判定されたときにはステップS310で設定したベース温度Tbから所定温度Tsetだけ減じたものを新たなベース温度Tbとして再設定し(ステップS330)、制御モードCMが矩形波制御モード以外のモード(正弦波制御モード,変調制御モード)と判定されたときにはベース温度Tbの再設定は行なわない。ここで、制御モードCMが矩形波制御モードのときにベース温度Tbを再設定するのは、矩形波制御モードは正弦波制御モードや変調制御モードに比してモータMG1のロータ45aが高温になり難いことから、異なる制御モードCMでモータMG1を駆動制御する際に生じるロータ45aの温度のズレを修正するためである。
こうしてベース温度Tbを設定すると、入力した油温Toilに基づいて補正量αを設定すると共に(ステップS340)、設定した補正量αをベース温度Tbから減じてロータ45aの将来温度T*を設定する(ステップS350)。ここで、将来温度T*は、現在の条件(同じ回転数Nm1,トルクTm1*,キャリア周波数CF,制御モードCM,油温Toil)で継続してモータMG1を駆動制御したときに将来とりうるロータ45aの温度として設定されるものである。また、補正量αは、実施例では油温Toilと補正量αとの関係を予め求めて補正量設定用マップとしてRAM76に記憶しておき、油温Toilが与えられるとマップから対応する補正量αを導出して設定するものとした。このマップの一例を図13に示す。
将来温度T*を設定すると、設定した将来温度T*と前回このルーチンで設定されたロータ温度(前回Tro)とに基づいてステータ温度Tstを初期値とすると共に時定数をτとして次式(6)によるなまし処理によりロータ45aの現在の温度としての仮ロータ温度Trotmpを計算し(ステップS360)、計算した仮ロータ温度Trotmpを、入力したステータ温度Tstを下限とすると共にロータ45aがとりうる最大温度Tromaxを上限とした上下限値で制限し(ステップS370)、制限した仮ロータ温度Trotmpを仮ロータ温度Trotmpが下降する方向に対してのみ所定量Thisをもって次式(7)によりヒステリシス処理することによりロータ温度Troを設定して(ステップS380)、本ルーチンを終了する。図14に、ヒステリシス処理の前後における仮ロータ温度Trotmpとロータ温度Troの時間変化の様子を示す。図から解るように、仮ロータ温度Trotmpに対してヒステリシス処理することによりロータ温度Troが頻繁に変化するのを抑制することができる。なお、仮ロータ温度Trotmpが上昇する方向に対してヒステリシス処理しないのは、ロータ温度Troが仮ロータ温度Trotmpよりも低い温度として設定されてモータMG1の駆動制御に不都合が生じるのを避けるためである。
Trotmp=(1-τ)・前回Tro+τ・T* (6)
Tro=max(min(前回Tro,Trotmp+This),Trotmp) (7)
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、モータMG1の回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFと制御モードCMと油温Toilとに基づいてモータMG1のロータ45a(永久磁石)の温度を推定するから、モータMG1の回転数Nm1とトルクTm1*のみに基づいて温度を推定するものに比してロータ45aの温度をより正確に推定することができる。しかも、モータMG1の回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFと制御モードCMと油温Toilとに基づいて将来温度T*を推定してからこれをなまし処理するから、ロータ温度Troを現在の温度としてより正確に推定することができる。また、こうして推定したロータ温度Troに基づいてモータMG1を目標回転数Nm1*を制限したりトルク指令Tm1*を制限したりするから、ロータ45aの温度上昇を抑制することができる。この結果、ロータ45aが減磁するのを抑制することができ、モータMG1を駆動制御をより適正なものとすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ロータ温度推定処理において、モータMG1の回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFと制御モードCMと油温Toilとに基づいてロータ温度Troを推定するものとしたが、これらにロータ45aの温度に影響を与える他の情報を加えたものに基づいてロータ温度Troを推定するものとしてもよいし、これらのうち制御モードCMと油温Toilとを除いたものに基づいてロータ温度Troを推定するものとしてもよいし、制御モードCMだけを除いたものに基づいてロータ温度Troを推定するものとしてもよいし、油温Toilだけを除いたものに基づいてロータ温度Troを推定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ロータ温度推定処理のステップS380で仮ロータ温度TroTmpに対してヒステリシス処理したものをロータ温度Troとして設定したが、ヒステリシス処理を行なうことなくそのままロータ温度Troとして設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ロータ温度Troをモータ温度TmとしてモータMG1の駆動を制限するものとしたが、ロータ温度Troとステータ温度Tstの両方に基づいてモータMG1の駆動を制限するものとしてもよい。この場合、例えば、ロータ温度Troとステータ温度Tstとの平均値をモータ温度Tmとして図2の駆動制御ルーチンを実行するものとしてもよいし、ロータ温度Troに基づいて図9や図10のマップを用いてモータMG1の制限値を設定すると共にステータ温度Tstに基づいて図9や図10とは異なる特性をもつマップを用いてモータMG1の制限値を設定しこれらの制限値のうち厳しい方を用いてモータMG1を駆動制御するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動制御ルーチンのステップS140でモータ温度Tm(ロータ温度Tro)が閾値T1以上で閾値T2未満のときには動力循環状態のときにモータMG1の目標回転数Nm1*を値0に近づけモータ温度Tmが閾値T2以上のときにはモータMG1のトルク指令Tm1*をトルク制限Tlimを上下限として制限するものとしたが、いずれか一方の処理だけを行なうものとしてもよいし、ロータ45aの温度上昇を抑制可能な他の処理を実行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図15の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図15における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図16の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22と動力分配統合機構30とモータMG1,MG2とを備えるものとしたが、動力源としてモータのみを備える通常の電気自動車として構成するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、外表面に永久磁石が取り付けられたロータ45aを備えるモータMG1が「第1電動機」に相当し、スイッチング素子のスイッチングによりモータMG1を駆動するインバータ41が「駆動回路」に相当し、モータMG1の回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFと制御モードCMと油温Toilとに基づいてモータMG1のロータ45aの温度を推定するロータ温度推定処理を実行するモータECU40が「温度推定手段」に相当する。また、実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1と動力分配統合機構30とが「電力動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「第2電動機」に相当する。さらに、実施例では、ロータ温度推定処理により推定されたロータ45aの温度に基づく制限値をもってモータMG1から動力が出力されると共に要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを駆動制御するハイブリッド用電子制御ユニット70が「駆動制御手段」に相当する。ここで、エンジン22としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1との組み合わせによるものや対ロータ電動機130に限定されるものではなく、駆動軸に対して独立して内燃機関の出力軸が回転可能に内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により内燃機関からの動力の少なくとも一部を駆動軸に出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「第1電動機」と「第2電動機」としては、外表面に永久磁石が貼り付けられたロータ45a,46aと三相コイルが巻回されたステータ45b、46bとを備える同期発電電動機に限定されるものではなく、永久磁石が取り付けられたロータを有して駆動可能なものであれば如何なるタイプの電動機としても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、第1電動機や第2電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「温度推定手段」としては、モータMG1の回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFとに基づいてモータMG1のロータ45aのベース温度Tbを設定すると共に制御モードCM(正弦波制御モード,変調制御モード,矩形波制御モード)に基づいてベース温度Tbを補正しモータMG1の冷却を行なう冷却オイルの温度(油温Toil)とに基づいて補正量αを設定し設定した補正量αでベース温度Tbを補正して将来温度T*を設定し設定した将来温度T*に対してなまし処理や上下限ガード処理,ヒステリシス処理したものに基づいてロータ温度Troを設定するものに限定されるものではなく、モータMG1の回転数Nm1とトルクTm1*とキャリア周波数CFと油温Toilとに基づいて直接ロータ温度Troを設定したりなまし処理とは異なる処理を用いてロータ温度Troを設定したりするものとしてもよいし、制御モードCMか油温Toilの一方または両方を除いたものに基づいてロータ温度Troを設定するものとしてもよいし、上下限ガード処理やヒステリシス処理の一方または両方を除いたものに基づいてロータ温度Troを設定するなど、第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態と駆動回路の複数のスイッチング素子のスイッチング周波数とを含む駆動情報に基づいて第1電動機の回転子の温度を推定するものであれば如何なる処理によるものとしてもよい。「駆動制御手段」としては、ロータ温度推定処理により設定されたロータ温度Troをモータ温度Tmとして用いてモータ温度Tmが閾値T1以上で閾値T2未満のときに動力循環状態にあるときにはモータMG1の目標回転数Nm1*が値0に近づくよう目標回転数Nm1*を再設定すると共にトルク指令Tm1*を再設定し要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを駆動制御しモータ温度Tmが閾値T2以上のときにはモータ温度Tmに基づくトルク制限Tlimを上下限値としてトルク指令Tm1*を再計算し要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを駆動制御するものに限定されるものではなく、第1電動機の回転子の温度に基づく駆動制限をもって第1電動機を駆動制御するものであれば如何なるものとしても構わない。また、「駆動制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される駆動装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた駆動装置の形態としても構わない。さらに、こうした駆動装置の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、駆動装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のモータECU40により実行されるロータ温度推定処理の一例を示すフローチャートである。 バッテリ50における電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 補正係数設定用マップの一例を示す説明図である。 トルク制限設定用マップの一例を示す説明図である。 制御モード設定用マップの一例を示す説明図である。 ベース温度設定用マップの一例を示す説明図である。 補正量設定用マップの一例を示す説明図である。 ヒステリシス処理の前後におけるロータ温度Tro,Trotmpの時間変化の様子の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45a,46a ロータ、45b,46b ステータ、48 温度センサ、49 オイルパン、49a 温度センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (12)

  1. 永久磁石が取り付けられた回転子を有する第1電動機と、パルス幅変調制御と過変調制御と矩形波制御のうち該矩形波制御を含む少なくとも二つの制御モードを切り替えて複数のスイッチング素子のスイッチングにより該第1電動機を駆動する駆動回路とを備える駆動装置の制御装置であって、
    前記第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態と前記駆動回路の前記複数のスイッチング素子のスイッチング周波数とを含む駆動情報に基づいて前記第1電動機の回転子の温度を推定し、前記制御モードが前記矩形波制御の場合には他の制御モードに比して所定温度低くなるよう前記第1の回転子の温度を修正する温度推定手段
    を備える駆動装置の制御装置。
  2. 前記駆動情報は、さらに前記第1電動機の冷却を行なう冷却媒体の温度を含む請求項1記載の駆動装置の制御装置。
  3. 前記温度推定手段は、前記駆動情報に基づいて前記第1電動機の回転子の将来温度を推定し、該推定した将来温度になまし処理を施して得られる温度に基づいて前記回転子の現在の温度を推定する手段である請求項1または2記載の駆動装置の制御装置。
  4. 前記温度推定手段は、所定のヒステリシスを用いて前記第1電動機の回転子の温度を推定する手段である請求項記載の駆動装置の制御装置。
  5. 前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度に基づいて該第1電動機の駆動が制限されるよう該第1電動機を駆動制御する駆動制御手段を備える請求項1ないしいずれか1項に記載の駆動装置の制御装置。
  6. 請求項記載の駆動装置の制御装置であって、
    前記駆動装置は、内燃機関と、前記第1電動機を有し駆動軸に対して独立して前記内燃機関の出力軸が回転可能に該内燃機関の出力軸と該駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な第2電動機と、前記第1電動機および前記第2電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度に基づいて該第1電動機の駆動が制限されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段である
    駆動装置の制御装置。
  7. 請求項記載の駆動装置の制御装置であって、
    前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が第1所定温度以上のときであって前記第2電動機によって発電された電力の少なくとも一部が前記第1電動機によって消費される動力循環状態のときには、通常時よりも低い絶対値の回転数で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段である
    駆動装置の制御装置。
  8. 前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が第2所定温度以上のときには、通常時よりも低い駆動力で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段である請求項または記載の駆動装置の制御装置。
  9. 前記駆動制御手段は、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が第1所定温度以上で該第1所定温度よりも高い第2所定温度未満のときであって前記第2電動機によって発電された電力の少なくとも一部が前記第1電動機によって消費される動力循環状態のときには通常時よりも低い絶対値の回転数で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御し、前記温度推定手段により推定された前記第1電動機の回転子の温度が前記第2所定温度以上のときには通常時よりも低い駆動力で該第1電動機が駆動されると共に要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記第2電動機とを駆動制御する手段である請求項記載の駆動装置の制御装置。
  10. 前記電力動力入出力手段は、前記第1電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と前記第1電動機の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段とを備える手段である請求項ないしいずれか1項に記載の駆動装置の制御装置。
  11. 前記電力動力入出力手段は、前記第1電動機として、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機を備える手段である請求項ないしいずれか1項に記載の駆動装置の制御装置。
  12. 永久磁石が取り付けられた回転子を有する第1電動機と、パルス幅変調制御と過変調制御と矩形波制御のうち該矩形波制御を含む少なくとも二つの制御モードを切り替えて複数のスイッチング素子のスイッチングにより該第1電動機を駆動する駆動回路とを備える駆動装置の制御方法であって、
    前記第1電動機のトルクおよび回転数からなる駆動状態と前記駆動回路の前記複数のスイッチング素子のスイッチング周波数とを含む駆動情報に基づいて前記第1電動機の回転子の温度を推定し、前記制御モードが前記矩形波制御の場合には他の制御モードに比して所定温度低くなるよう前記第1の回転子の温度を修正することを特徴とする
    駆動装置の制御方法。
JP2007030632A 2007-02-09 2007-02-09 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法 Expired - Fee Related JP5141031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030632A JP5141031B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030632A JP5141031B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008199738A JP2008199738A (ja) 2008-08-28
JP5141031B2 true JP5141031B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=39758194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030632A Expired - Fee Related JP5141031B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5141031B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4730420B2 (ja) 2008-10-09 2011-07-20 トヨタ自動車株式会社 モータ駆動装置およびモータ駆動装置の制御方法
JP5635581B2 (ja) * 2012-11-02 2014-12-03 本田技研工業株式会社 回転電機の磁石温度推定装置及び磁石温度推定方法
KR101542994B1 (ko) 2014-04-14 2015-08-07 현대자동차 주식회사 모터의 회전자 온도 추정 방법
KR102595056B1 (ko) * 2021-07-22 2023-10-27 주식회사 휴앤텍 Fg출력단자를 이용한 모터정보 출력시스템

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63257497A (ja) * 1987-04-14 1988-10-25 Toyota Motor Corp 交流電動機の運転制御方法及び装置
JPH0746721A (ja) * 1993-08-03 1995-02-14 Nissan Motor Co Ltd 電気自動車用モータ制御方法およびその装置
JP3488936B2 (ja) * 1995-06-05 2004-01-19 日産自動車株式会社 内燃機関の排気還流制御装置
JP2000023421A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Toyota Motor Corp ロータ温度推定方法
JP2000083396A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータの駆動方法
JP3841078B2 (ja) * 2003-11-10 2006-11-01 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車の駆動装置
JP4400296B2 (ja) * 2004-02-19 2010-01-20 トヨタ自動車株式会社 電気自動車および自動車
JP2006254521A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Yaskawa Electric Corp 同期機の制御装置
JP4604820B2 (ja) * 2005-05-02 2011-01-05 トヨタ自動車株式会社 モータ駆動システムの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008199738A (ja) 2008-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4453765B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4965363B2 (ja) 車両およびその制御方法並びに駆動装置
JP4172523B1 (ja) 車両およびその制御方法
JP4462366B2 (ja) 動力出力装置およびこれを備える車両並びに動力出力装置の制御方法
EP2612787A1 (en) Electric-powered vehicle and control method therefor
JP2008201292A (ja) 車両およびその制御方法
JP2009130994A (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両
JP4501812B2 (ja) 最大出力設定装置およびこれを備える駆動装置並びにこれを備える動力出力装置、これを搭載する自動車、最大出力設定方法
JP2009126258A (ja) 車両およびその制御方法
JP4123269B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP2006262585A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2009184500A (ja) 車両およびその制御方法
JP5141031B2 (ja) 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法
JP2009160953A (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両、駆動装置
JP2007230366A (ja) 動力出力装置、それを搭載する車両及び動力出力装置の制御方法
JP2008254677A (ja) 車両及びその制御方法
JP5412839B2 (ja) 電源装置およびその制御方法並びに車両
JP4069849B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2009227080A (ja) 動力出力装置やこれを備える車両および駆動装置並びにこれらの制御方法
JP2007022240A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2009248794A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4270195B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP2010023588A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP5018548B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4812648B2 (ja) 車両およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees