JP2000023421A - ロータ温度推定方法 - Google Patents
ロータ温度推定方法Info
- Publication number
- JP2000023421A JP2000023421A JP10184934A JP18493498A JP2000023421A JP 2000023421 A JP2000023421 A JP 2000023421A JP 10184934 A JP10184934 A JP 10184934A JP 18493498 A JP18493498 A JP 18493498A JP 2000023421 A JP2000023421 A JP 2000023421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- oil
- cooling
- temperature
- cooling oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】モータを小型でかつ安価に信頼性の高くするた
めのロータ側温度を推定する方法を提供する。 【解決手段】ステータ12側の油冷系22とロータ10
側の油冷系20とを分離し、各油冷系22,20はそれ
ぞれポンプ32,30により冷却油が循環され、それぞ
れステータ12およびロータ10を冷却している。ポン
プ30内には、流量調節計が内蔵されており、油冷系2
0の冷却油の流量を検出する。ロータ10を冷却する前
の冷却油が通過する油冷系20の部分には、熱電対40
が接点を介して設置され、またロータ10を冷却した後
の冷却油が通過する油冷系20の部分には、熱電対42
が接点を介して設置され、それぞれ冷却油の流入温度、
冷却油の流出温度を測定する。モータのトルクと回転数
との関係から、ロータ運転状況の重みを求め、推定式を
用いてロータの温度を推定する。
めのロータ側温度を推定する方法を提供する。 【解決手段】ステータ12側の油冷系22とロータ10
側の油冷系20とを分離し、各油冷系22,20はそれ
ぞれポンプ32,30により冷却油が循環され、それぞ
れステータ12およびロータ10を冷却している。ポン
プ30内には、流量調節計が内蔵されており、油冷系2
0の冷却油の流量を検出する。ロータ10を冷却する前
の冷却油が通過する油冷系20の部分には、熱電対40
が接点を介して設置され、またロータ10を冷却した後
の冷却油が通過する油冷系20の部分には、熱電対42
が接点を介して設置され、それぞれ冷却油の流入温度、
冷却油の流出温度を測定する。モータのトルクと回転数
との関係から、ロータ運転状況の重みを求め、推定式を
用いてロータの温度を推定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータ温度推定方
法、特にロータの温度測定の精度を向上させるロータ温
度推定方法に関する。
法、特にロータの温度測定の精度を向上させるロータ温
度推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステータおよびロータの温度が
限界温度を超えてモータを運転し続けると、永久磁石が
減磁してしまい、モータのトルクが落ちてしまうという
問題がある。そこで、モータ内の温度管理が重要とな
る。
限界温度を超えてモータを運転し続けると、永久磁石が
減磁してしまい、モータのトルクが落ちてしまうという
問題がある。そこで、モータ内の温度管理が重要とな
る。
【0003】一般に、ステータは固定されているため、
ステータ側の温度測定は、ステータに接点を設け、この
接点に熱電対等を取り付け、この熱電対から信号を温度
測定器に入力させて温度を測定している。
ステータ側の温度測定は、ステータに接点を設け、この
接点に熱電対等を取り付け、この熱電対から信号を温度
測定器に入力させて温度を測定している。
【0004】しかしながら、ロータは自身が回転してい
るため、ステータ側のように簡単に温度を測定すること
ができない。そこで、従来では図4に示すように、ロー
タ10に接点を設け、この接点に熱電対50を取付け、
この熱電対50からの電圧の信号は、シャフト部分に取
り付けられたスリップリング52やロータリーコネクタ
を介して温度測定器54に入力されて温度測定を行って
いた。しかし、スリップリング52等を用いるため、コ
スト高になると共に、構造が煩雑になるためモータの小
型化に限界があった。
るため、ステータ側のように簡単に温度を測定すること
ができない。そこで、従来では図4に示すように、ロー
タ10に接点を設け、この接点に熱電対50を取付け、
この熱電対50からの電圧の信号は、シャフト部分に取
り付けられたスリップリング52やロータリーコネクタ
を介して温度測定器54に入力されて温度測定を行って
いた。しかし、スリップリング52等を用いるため、コ
スト高になると共に、構造が煩雑になるためモータの小
型化に限界があった。
【0005】また、温度測定器54を外部に設置する方
法も提案されている。すなわち、図5に示すように、ロ
ータ10に接点を設け、この接点に熱電対50を取付
け、この熱電対50からの電圧の信号をシャフトに取り
付けられたテレメータ送信部56を経由させ、信号を外
部の温度測定器に送信して温度測定を行う方法である。
法も提案されている。すなわち、図5に示すように、ロ
ータ10に接点を設け、この接点に熱電対50を取付
け、この熱電対50からの電圧の信号をシャフトに取り
付けられたテレメータ送信部56を経由させ、信号を外
部の温度測定器に送信して温度測定を行う方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、電圧信号を外部に送信するために、テレメータ送
信部を使用するため、先の方法に比べさらにコストアッ
プになると共に、モータの小型化を図るのが難しくなる
という問題があった。
法は、電圧信号を外部に送信するために、テレメータ送
信部を使用するため、先の方法に比べさらにコストアッ
プになると共に、モータの小型化を図るのが難しくなる
という問題があった。
【0007】そこで、モータの小型化を図る方法とし
て、赤外線を用いて、ロータに非接触でロータ温度を測
定する方法も開発されているが、やはりコスト高の割に
精度にやや難点があった。
て、赤外線を用いて、ロータに非接触でロータ温度を測
定する方法も開発されているが、やはりコスト高の割に
精度にやや難点があった。
【0008】従って、従来、車載状態ではEV・HEV
用モータのロータ側の温度測定はセンサのコスト、サイ
ズ、信頼性の点で問題があった。
用モータのロータ側の温度測定はセンサのコスト、サイ
ズ、信頼性の点で問題があった。
【0009】本発明は上記従来の課題に鑑みたものであ
り、その目的は、モータの小型化が図れ、かつ安価で信
頼性の高いロータ側の温度測定を行うために、ロータの
油冷を行い、その流入出量、流入出温度からロータの温
度を推定するロータ温度推定方法を提供することであ
る。
り、その目的は、モータの小型化が図れ、かつ安価で信
頼性の高いロータ側の温度測定を行うために、ロータの
油冷を行い、その流入出量、流入出温度からロータの温
度を推定するロータ温度推定方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係るロータ温度推定方法は、ステ
ータ側の油冷系とロータ側の油冷系と分離し、前記ロー
タ油冷系を循環する冷却油の流量を測定し、前記ロータ
側の油冷系におけるロータ冷却前の冷却油の流入温度と
ロータ冷却後の冷却油の流出温度とを測定し、上記式
(I)より求められた冷却油の発熱量Jと、予め測定し
ておいた前記ロータの熱抵抗と、前記ロータの運転状況
と、上記式(II)とを用いてロータの温度を推定するこ
とを特徴とする。
するために、本発明に係るロータ温度推定方法は、ステ
ータ側の油冷系とロータ側の油冷系と分離し、前記ロー
タ油冷系を循環する冷却油の流量を測定し、前記ロータ
側の油冷系におけるロータ冷却前の冷却油の流入温度と
ロータ冷却後の冷却油の流出温度とを測定し、上記式
(I)より求められた冷却油の発熱量Jと、予め測定し
ておいた前記ロータの熱抵抗と、前記ロータの運転状況
と、上記式(II)とを用いてロータの温度を推定するこ
とを特徴とする。
【0011】上述のように、ロータ側とステータ側の油
冷を分離したことにより、ロータ側の油冷に用いられる
冷却油の温度変化を測定することができる。また、ロー
タ側に流入出する冷却油の流量も検出することができ
る。また、予めロータの熱抵抗とロータの運転状況に対
応する重みαを測定しておけば、上述の式(I)、(I
I)を用いて、簡易な機器でロータ側の温度を精度よく
推定することができる。
冷を分離したことにより、ロータ側の油冷に用いられる
冷却油の温度変化を測定することができる。また、ロー
タ側に流入出する冷却油の流量も検出することができ
る。また、予めロータの熱抵抗とロータの運転状況に対
応する重みαを測定しておけば、上述の式(I)、(I
I)を用いて、簡易な機器でロータ側の温度を精度よく
推定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を説明する。
態を説明する。
【0013】実施の形態1.図1及び図3を用いて、本
実施形態のモータの製造方法について説明する。
実施形態のモータの製造方法について説明する。
【0014】図1に示すように、本実施形態のロータ温
度推定方法に用いる装置構成は、以下の通りである。す
なわち、ステータ12側の油冷系22とロータ10側の
油冷系20とを完全に分離し、各油冷系22,20は、
それぞれポンプ32,30により冷却油が循環され、そ
れぞれステータ12およびシャフト14を介してロータ
10を冷却している。ポンプ30内には、流量調節計が
内蔵されており、油冷系20の冷却油の流量を検出する
ことができる。また、ロータ10を冷却する前の冷却油
が通過する油冷系20の部分には、熱電対40が接点を
介して設置され、この熱電対40は温度測定器(図示せ
ず)に接続されている。従って、熱電対40の電圧信号
は、温度測定器に送られ、これにより冷却油の流入温度
を測定することができる。また、ロータ10を冷却した
後の冷却油が通過する油冷系20の部分には、熱電対4
2が接点を介して設置され、この熱電対42は温度測定
器(図示せず)に接続されている。従って、熱電対42
の電圧信号は、温度測定器に送られ、これにより冷却油
の流出温度を測定することができる。
度推定方法に用いる装置構成は、以下の通りである。す
なわち、ステータ12側の油冷系22とロータ10側の
油冷系20とを完全に分離し、各油冷系22,20は、
それぞれポンプ32,30により冷却油が循環され、そ
れぞれステータ12およびシャフト14を介してロータ
10を冷却している。ポンプ30内には、流量調節計が
内蔵されており、油冷系20の冷却油の流量を検出する
ことができる。また、ロータ10を冷却する前の冷却油
が通過する油冷系20の部分には、熱電対40が接点を
介して設置され、この熱電対40は温度測定器(図示せ
ず)に接続されている。従って、熱電対40の電圧信号
は、温度測定器に送られ、これにより冷却油の流入温度
を測定することができる。また、ロータ10を冷却した
後の冷却油が通過する油冷系20の部分には、熱電対4
2が接点を介して設置され、この熱電対42は温度測定
器(図示せず)に接続されている。従って、熱電対42
の電圧信号は、温度測定器に送られ、これにより冷却油
の流出温度を測定することができる。
【0015】さらに、図3に示すように、予め実験にて
使用するロータを用いたモータのトルクと回転数との関
係から、後述するロータ運転状況の重みα1・・・・αn
を求めておく。
使用するロータを用いたモータのトルクと回転数との関
係から、後述するロータ運転状況の重みα1・・・・αn
を求めておく。
【0016】本実施形態のロータ温度推定方法は、上記
装置により求められた冷却油の流量Q、冷却油の流入温
度Tin、冷却油の流出温度Toutと、予め求めておいた
冷却油の比熱ρとを用いて、以下に示す式(I)からま
ず冷却油の発熱量Jを求める。
装置により求められた冷却油の流量Q、冷却油の流入温
度Tin、冷却油の流出温度Toutと、予め求めておいた
冷却油の比熱ρとを用いて、以下に示す式(I)からま
ず冷却油の発熱量Jを求める。
【0017】
【数3】 J=Qρ(Tout−Tin) ・・・・ (I) (式中、J[W] :冷却油の発熱量、 Q[kg]:冷却油の流量、 ρ[W/kg・℃]:冷却油の比熱、 Tout [℃]:冷却油の流出温度、 Tin [℃]:冷却油の流入温度。) 次に、式(I)で求められた冷却油の発熱量Jと、上記
装置により求められた冷却油の流入温度Tin、冷却油の
流出温度Toutと、ロータの運転状況から選択された重
みαと、予め求めておいたロータの熱抵抗Rとを用い、
以下に示す式(II)からロータ温度TRを求める。
装置により求められた冷却油の流入温度Tin、冷却油の
流出温度Toutと、ロータの運転状況から選択された重
みαと、予め求めておいたロータの熱抵抗Rとを用い、
以下に示す式(II)からロータ温度TRを求める。
【0018】
【数4】 J=1/R[TR−{αTout+(1−α)Tin}] ・・・・(II) (式中、J[W] :冷却油の発熱量、 R[℃/W]:ロータの熱抵抗、 TR[℃]:ロータ温度、 α :ロータの運転状況より求めた重み、0≦α≦1、 Tout [℃]:冷却油の流出温度、 Tin [℃]:冷却油の流入温度。) 上記方法によれば、ロータ側とステータ側の油冷を分離
したことにより、ロータ側の油冷に用いられる冷却油の
温度変化を測定することができる。また、ロータ側に流
入出する冷却油の流量も検出することができる。また、
予めロータの熱抵抗とロータの運転状況に対応する重み
αを測定しておけば、上述の式(I)、(II)を用い
て、簡易な機器でロータ側の温度を推定することができ
るので、モータ製造コストを安価に抑えることができ
る。さらに、ロータの運転状況に応じて適当な重みαを
選択することによって、高精度の温度推定を行うことが
できる。また、従来の装置構成に比べ、簡略化されてい
るので、モータの小型化が図れる。
したことにより、ロータ側の油冷に用いられる冷却油の
温度変化を測定することができる。また、ロータ側に流
入出する冷却油の流量も検出することができる。また、
予めロータの熱抵抗とロータの運転状況に対応する重み
αを測定しておけば、上述の式(I)、(II)を用い
て、簡易な機器でロータ側の温度を推定することができ
るので、モータ製造コストを安価に抑えることができ
る。さらに、ロータの運転状況に応じて適当な重みαを
選択することによって、高精度の温度推定を行うことが
できる。また、従来の装置構成に比べ、簡略化されてい
るので、モータの小型化が図れる。
【0019】また、簡易にロータ温度を推定する場合に
は、以下に示す式(III)を上記式(II)に替えて用い
てもよい。
は、以下に示す式(III)を上記式(II)に替えて用い
てもよい。
【0020】
【数5】 J=1/R{TR−1/2(Tout+Tin)} ・・・・(III) (式中、J[W] :冷却油の発熱量、 R[℃/W]:ロータの熱抵抗、 TR[℃]:ロータ温度、 Tout [℃]:冷却油の流出温度、 Tin [℃]:冷却油の流入温度。) 実施の形態2.実施の形態1では、ロータ側とステータ
側の油冷系を完全に分離して24のポンプでそれぞれ冷
却油を循環させたが、本実施の形態では、ロータ側とス
テータ側の油冷系は各ロータ、ステータを冷却する部分
では分離されているものの、一部合流部分を有する構成
となっている。なお、上記実施の形態1と同様の構成要
素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
側の油冷系を完全に分離して24のポンプでそれぞれ冷
却油を循環させたが、本実施の形態では、ロータ側とス
テータ側の油冷系は各ロータ、ステータを冷却する部分
では分離されているものの、一部合流部分を有する構成
となっている。なお、上記実施の形態1と同様の構成要
素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0021】すなわち、図2に示すように、油冷系24
は、ロータ10側冷却系24aと、ステータ12側油冷
系24bと、ステータ12側油冷系24bに設けられた
オリフィス26から油冷系24bの冷却油が冷却系24
aに合流してなる合流油冷系24cとからなる。そし
て、合流油冷系24cにポンプ34が設置され、このポ
ンプ34によって、冷却油は、各油冷系24a,24
b,24cを循環している。
は、ロータ10側冷却系24aと、ステータ12側油冷
系24bと、ステータ12側油冷系24bに設けられた
オリフィス26から油冷系24bの冷却油が冷却系24
aに合流してなる合流油冷系24cとからなる。そし
て、合流油冷系24cにポンプ34が設置され、このポ
ンプ34によって、冷却油は、各油冷系24a,24
b,24cを循環している。
【0022】本実施形態のロータ温度推定方法では、ス
テータ12冷却後の冷却油がロータ10冷却後の冷却油
に合流する以前の油冷系24aの部分、すなわち油冷系
24aとオリフィス26との合流地点より下流の油冷系
24aには、接点を介して熱電対42が設置され、この
熱電対42によってロータ10を冷却した後の冷却油の
流出温度を測定している。また、油冷系24aとオリフ
ィス26との合流地点より下流の油冷系24aには、さ
らに流量計44が設置され、ロータ10側の冷却油の流
量を測定している。
テータ12冷却後の冷却油がロータ10冷却後の冷却油
に合流する以前の油冷系24aの部分、すなわち油冷系
24aとオリフィス26との合流地点より下流の油冷系
24aには、接点を介して熱電対42が設置され、この
熱電対42によってロータ10を冷却した後の冷却油の
流出温度を測定している。また、油冷系24aとオリフ
ィス26との合流地点より下流の油冷系24aには、さ
らに流量計44が設置され、ロータ10側の冷却油の流
量を測定している。
【0023】従って、本実施の形態でも上記実施の形態
1と同様に、冷却油の流入温度と流出温度とロータ側の
冷却油の流量を測定することができるので、上記
(I)、(II)、(III)を用いて、ロータ温度を精度
よく推定することができる。さらに、本実施の形態の方
法に用いる装置構成では、ポンプ個数を削減できるの
で、さらに安価にコンパクトにモータを製造することが
できる。
1と同様に、冷却油の流入温度と流出温度とロータ側の
冷却油の流量を測定することができるので、上記
(I)、(II)、(III)を用いて、ロータ温度を精度
よく推定することができる。さらに、本実施の形態の方
法に用いる装置構成では、ポンプ個数を削減できるの
で、さらに安価にコンパクトにモータを製造することが
できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るロータ温度
推定方法によれば、ロータ側とステータ側の油冷を分離
したことにより、ロータ側の油冷に用いられる冷却油の
温度変化を測定することができる。また、ロータ側に流
入出する冷却油の流量も検出することができる。また、
予めロータの熱抵抗とロータの運転状況に対応する重み
αを測定しておけば、上述の式(I)、(II)を用い
て、簡易な機器でロータ側の温度を推定することができ
るので、モータ製造コストを安価に抑えることができ
る。さらに、ロータの運転状況に応じて適当な重みαを
選択することによって、高精度の温度推定を行うことが
できる。また、従来の装置構成に比べ、簡略化されてい
るので、モータの小型化が図れる。
推定方法によれば、ロータ側とステータ側の油冷を分離
したことにより、ロータ側の油冷に用いられる冷却油の
温度変化を測定することができる。また、ロータ側に流
入出する冷却油の流量も検出することができる。また、
予めロータの熱抵抗とロータの運転状況に対応する重み
αを測定しておけば、上述の式(I)、(II)を用い
て、簡易な機器でロータ側の温度を推定することができ
るので、モータ製造コストを安価に抑えることができ
る。さらに、ロータの運転状況に応じて適当な重みαを
選択することによって、高精度の温度推定を行うことが
できる。また、従来の装置構成に比べ、簡略化されてい
るので、モータの小型化が図れる。
【図1】 本発明のロータ温度推定方法に用いる装置構
成の一例の概略図である。
成の一例の概略図である。
【図2】 本発明のロータ温度推定方法に用いる装置構
成の他の例の概略図である。
成の他の例の概略図である。
【図3】 本発明のロータ温度推定方法に用いる実験に
より求められたロータ運転状況の重みαを説明する図で
ある。
より求められたロータ運転状況の重みαを説明する図で
ある。
【図4】 従来のロータ部温度測定の装置構成を示す概
略図である。
略図である。
【図5】 従来のロータ部温度測定の他の装置構成を示
す概略図である。
す概略図である。
10 ロータ、12 ステータ、14 シャフト、2
0,22,24 油冷系、30,32,34 ポンプ、
40,42 熱電対、44 流量計。
0,22,24 油冷系、30,32,34 ポンプ、
40,42 熱電対、44 流量計。
フロントページの続き (72)発明者 菅 裕史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H611 BB01 PP05 QQ04 TT01 UA07
Claims (1)
- 【請求項1】 ステータ側の油冷系とロータ側の油冷系
と分離し、 前記ロータ油冷系を循環する冷却油の流量を測定し、 前記ロータ側の油冷系におけるロータ冷却前の冷却油の
流入温度とロータ冷却後の冷却油の流出温度とを測定
し、 以下に示す式(I)より求められた冷却油の発熱量J
と、予め測定しておいた前記ロータの熱抵抗と、前記ロ
ータの運転状況と、以下に示す式(II)とを用いてロー
タの温度を推定することを特徴とするロータ温度推定方
法。 【数1】J=Qρ(Tout−Tin) ・・・・ (I) (式中、J[W] :冷却油の発熱量、 Q[kg]:冷却油の流量、 ρ[W/kg・℃]:冷却油の比熱、 Tout [℃]:冷却油の流出温度、 Tin [℃]:冷却油の流入温度。) 【数2】 J=1/R[TR−{αTout+(1−α)Tin}] ・・・・(II) (式中、J[W] :冷却油の発熱量、 R[℃/W]:ロータの熱抵抗、 TR[℃]:ロータ温度、 α :ロータの運転状況より求めた重み、0≦α≦1、 Tout [℃]:冷却油の流出温度、 Tin [℃]:冷却油の流入温度。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184934A JP2000023421A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ロータ温度推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184934A JP2000023421A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ロータ温度推定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000023421A true JP2000023421A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16161915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10184934A Pending JP2000023421A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ロータ温度推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000023421A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008168790A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Ntn Corp | インホイールモータ駆動装置 |
JP2008199738A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Toyota Motor Corp | 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法 |
JP2008245486A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-09 | Toyota Motor Corp | モータ制御装置、制御方法及び制御プログラム |
US20100140002A1 (en) * | 2007-02-21 | 2010-06-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Drive control apparatus for rotating electric machines and vehicle |
WO2012114419A1 (ja) | 2011-02-21 | 2012-08-30 | 株式会社日立製作所 | モータ |
DE102013222208A1 (de) | 2012-11-02 | 2014-05-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Verfahren zum Abschätzen der Magnettemperatur für rotierende elektrische Maschinen |
JP2016185050A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | 富士重工業株式会社 | 電動モータの温度推定装置、及び、電動モータの制御装置 |
US9541457B2 (en) | 2012-11-02 | 2017-01-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of estimating magnet temperature for rotary electric machinery |
JP2017225259A (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 回転機 |
CN112874318A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-01 | 奇瑞新能源汽车股份有限公司 | 驱动电机的控制方法、装置及车辆 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10184934A patent/JP2000023421A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008168790A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Ntn Corp | インホイールモータ駆動装置 |
JP2008199738A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Toyota Motor Corp | 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法 |
US8307929B2 (en) | 2007-02-21 | 2012-11-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Drive control apparatus for rotating electric machines and vehicle |
US20100140002A1 (en) * | 2007-02-21 | 2010-06-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Drive control apparatus for rotating electric machines and vehicle |
WO2008126630A1 (ja) | 2007-03-29 | 2008-10-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | モータ制御装置、制御方法及び制御プログラム |
JP4572907B2 (ja) * | 2007-03-29 | 2010-11-04 | トヨタ自動車株式会社 | モータ制御装置、制御方法及び制御プログラム |
US8013565B2 (en) | 2007-03-29 | 2011-09-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Motor control device, control method, and control program |
JP2008245486A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-09 | Toyota Motor Corp | モータ制御装置、制御方法及び制御プログラム |
WO2012114419A1 (ja) | 2011-02-21 | 2012-08-30 | 株式会社日立製作所 | モータ |
DE102013222208A1 (de) | 2012-11-02 | 2014-05-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Verfahren zum Abschätzen der Magnettemperatur für rotierende elektrische Maschinen |
US9541457B2 (en) | 2012-11-02 | 2017-01-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of estimating magnet temperature for rotary electric machinery |
US9593986B2 (en) | 2012-11-02 | 2017-03-14 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of estimating magnet temperature for rotary electric machinery |
DE102013222208B4 (de) * | 2012-11-02 | 2021-07-01 | Honda Motor Co., Ltd. | Verfahren zum Abschätzen der Magnettemperatur für rotierende elektrische Maschinen |
JP2016185050A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | 富士重工業株式会社 | 電動モータの温度推定装置、及び、電動モータの制御装置 |
JP2017225259A (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 回転機 |
CN112874318A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-01 | 奇瑞新能源汽车股份有限公司 | 驱动电机的控制方法、装置及车辆 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1154251B1 (en) | Method of estimating temperature and device for the effecting of the same | |
CN101589546B (zh) | 电动机控制装置、控制方法及控制程序 | |
JP2000023421A (ja) | ロータ温度推定方法 | |
CN109596241B (zh) | 电机转子在线温度融合估计方法 | |
US9356551B2 (en) | Method and apparatus for controlling an electric motor employed to power a fluidic pump | |
CN104913861B (zh) | 电动机的转子的温度检测装置和过热保护装置 | |
JP6402841B2 (ja) | 電力変換装置の温度異常検出方法および電力変換装置の温度異常検出装置 | |
JP2003087966A (ja) | 発電機の保護装置 | |
US11971314B2 (en) | Electric drive unit and method for temperature calculation in an electrical drive unit | |
JP2000045773A (ja) | 液冷式内燃機関の冷却装置 | |
JP7033505B2 (ja) | 誘導電動機の過熱監視方法、誘導電動機監視装置、および誘導電動機の制御システム | |
JP3668666B2 (ja) | 同期電動機とそれを用いた電気車及びその制御方法 | |
CN115242153A (zh) | 一种三合一电桥转子温度估算和扭矩修正方法及*** | |
CN100391096C (zh) | 用于控制永磁电动机的***和方法 | |
US11575340B2 (en) | Method for continuous condition monitoring of an electric motor | |
RU2561486C2 (ru) | Оценка температуры снаружи транспортного средства на основании измерений температуры под капотом двигателя транспортного средства | |
CN112147181B (zh) | 虚拟温度传感器及测温方法、电机过温防护***和汽车 | |
CN106168512A (zh) | 旋转电机的温度推定装置 | |
KR100539349B1 (ko) | 압축기 시스템 내의 위상 손실 검파용 시스템 및 방법 | |
CN108512477A (zh) | 一种电机转子位置采样的诊断方法、装置及设备 | |
CN110411594A (zh) | 一种功率器件管芯温度估算方法与设备 | |
US7952311B2 (en) | Method and apparatus for variation of a rated current | |
EP3727982B1 (en) | Method for controlling correct operation of a vehicle | |
JP7021927B2 (ja) | モータ搭載自動車の駆動制御装置 | |
JP2006094669A (ja) | 電動車の駆動制御装置 |