JP5136755B2 - 車両のフード装置 - Google Patents
車両のフード装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5136755B2 JP5136755B2 JP2007254347A JP2007254347A JP5136755B2 JP 5136755 B2 JP5136755 B2 JP 5136755B2 JP 2007254347 A JP2007254347 A JP 2007254347A JP 2007254347 A JP2007254347 A JP 2007254347A JP 5136755 B2 JP5136755 B2 JP 5136755B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hood
- striker
- latch
- vehicle
- engagement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
Description
例えば、車両のフード後部両端にアクチュエータ等を有する跳ね上げ機構を備え、車両前端が歩行者と衝突したときに当該跳ね上げ機構によりフードの後側を跳ね上げることで、エンジンルーム内の空間を確保し、歩行者が当該フードと衝突したときにフード下にあるエンジン等の固い部品に当たらないようにする技術がある(特許文献1参照)。
このようにフードの移動に伴いストライカがラッチに係合されたまま移動すると、ストライカとラッチとが擦れ、表面が削れる等して当該ラッチ及びストライカが損傷する上、フードの跳ね上げの抵抗となり跳ね上げ時間が延びる等の問題が生じる。
しかし、当該特許文献1のように前方移動アクチュエータを設けることは構造の複雑化やコストの増加を招くという問題がある。また、ストライカの形状を傾斜させた構成では、当該ストライカとラッチとは斜めに係合することとなるが、このような構成では係合が不完全となりやすく、フードの開閉や車両の振動等によってラッチ及びストライカにかかる力が偏り、当該ラッチ及びストライカの耐久性が低下する等の問題が生じる。
請求項3の車両のフード装置では、請求項1または2において、前記ストライカは棒状部材を曲げ加工して成形されるとともに、前記第2の係合部は、前記棒状部材の延在方向に対し略垂直方向から圧縮するプレス成形により成形されたことを特徴としている。
請求項5の車両のフード装置では、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記ラッチは、前記ストライカとの係合面が円弧状に湾曲していることを特徴としている。
一方、車体前部の車体構成部材またはフード前部に設けたストライカは、アクチュエータによるフード後部の上方移動に伴う前方または後方への移動に対してラッチとの第1の係合部分よりも少なくとも上下方向の幅が縮小した第2の係合部が形成されている。
これにより、フードの跳ね上げを円滑なものとすることができ、且つラッチ及びストライカの耐久性を維持することができる。
なお、例えばフード前部にストライカが設けられたときに、アクチュエータによってフードが上方及び前方へ移動する場合は、ストライカには第1の係合部より後方に第2の係合部を形成することで、同様の効果を得ることができる。
さらに、例えば車体前部の車体構成部材にストライカが設けられたときに、アクチュエータによってフードが上方及び前方へ移動する場合は、ストライカには第1の係合部より前方に第2の係合部を形成することで、同様の効果を得ることができる。
請求項4及び5の車両のフード装置によれば、ストライカにおける第1の係合部を第2の係合部へと傾斜した傾斜面としたり、ラッチの係合面を円弧状に湾曲させることで、フード跳ね上げ時におけるラッチとストライカとの係合位置の移動をより円滑なものにすることができる。
図1乃至図6を参照すると、図1には本発明に係る車両のフード装置を備えた車両の概略構成図、図2には跳ね上げ機構の側面図、図3にはフードの概略側面図、図4にはラッチ及びストライカの縦断面図、図5には図4のA−A線に沿う断面図、図6にはラッチ及びストライカの要部斜視図がそれぞれ示されている。
また、当該車両1の車体前部の両側面にはそれぞれフロントフェンダ4、4が配設されている。
また、当該車両1の車体前端部分には、車幅方向両端に一対のヘッドランプ6、6が配設され、当該ヘッドランプ6、6の下方には車幅方向に延びたフロントバンパ8が配設されている。
そして、当該フロントフード14の後部の車幅方向両側部分には、当該フロントフード14を上方に跳ね上げる跳ね上げ機構20(フード跳ね上げ手段)が設けられている。
当該跳ね上げ機構20は、詳しくは図2に示すように、フロントフェンダ4内側の車体5に固定されているアクチュエータ22及びベースブラケット24、フロントフード14に固定されているフードブラケット26、当該フードブラケット26及びベースブラケット24を連結している中間アーム28(連結部材)、及び当該中間アーム28に設けられているリンケージ30から構成されている。
ベースブラケット24は、車体5の平面部5aに当接している板部材であり、ボルト24a、24aにより車体に固定されている。当該ベースブラケット24の後端には上方に延出したヒンジ部24bが形成されている。
フードブラケット26は、フロントフード14の下面と当接した板部材であり、ボルト26a、26aにより当該フロントフード14に固定されている。そして、当該フードブラケット26の車両前端には下方に延出したヒンジ部26bが形成されている。一方、当該フードブラケット26の後端には、下方に延出し、且つ後方に突出した爪形状を有する係合爪部26cが形成されている。
一方、当該リンケージ30の他端はアクチュエータ22の軸方向延長上に位置するよう形成されている。
以上のように構成されたフード跳ね上げ機構20は、上記衝撃センサ10により歩行者との衝突が検出された場合に、ECU12から所定の信号が送られることで、フロントフード14の後部を跳ね上げるよう作動するものである。
詳しくは、図4乃至図6に示すように、ラッチ40は、ベース部材44を介して図示しない車体構成部材に固定されている。また、当該ラッチ40は、ベース部材44に車両1の前後方向を中心軸として回動可能に支持され、且つ図示しないバネ部材により一回動方向に付勢されている。
当該ストライカ42の第2の係合部42e以外の断面は円形状をなしており、第2の係合部42eの断面は車幅方向に僅かに長い矩形状をなしている。つまり、当該第2の係合部42eは底辺部42cの延在方向に対して略垂直をなす上下方向から圧縮したプレス成形により成形されている。なお、当該実施形態では、断面円形状部分の直径を8mm、第2の係合部42eおける上下方向幅は断面円形状部分よりも上下とも0.5mm縮小させた7mmに成形されている。
図7乃至図12を参照すると、図7にはフロントフード14通常開放時における跳ね上げ機構20の側面図が、図8には跳ね上げ機構20作動初期における跳ね上げ機構20の側面図、図9には跳ね上げ機構20作動後期における跳ね上げ機構20の側面図、図10には跳ね上げ機構20作動時におけるフロントフード14の概略側面図、図11には跳ね上げ機構20作動時におけるラッチ40及びストライカ42の縦断面図、図12には図11のB−B線に沿う断面図、がそれぞれ示されている。以下、当該図7乃至図12に基づき説明する。
当該信号を受けることでアクチュエータ22のインフレータ22cが作動し、ピストン22bが上方に押し出される。
そして、図8に示すように、当該ピストン22bの先端がリンケージ30と接触し、当該リンケージ30が回動することで、当該リンケージ30の爪受部30aとフードブラケット26の係合爪部26cとの係合が解除される。
詳しくは、ピストン22bによりフードブラケット26が上方に力を受けると、中間アーム28がベースブラケット24に対して後側ピン32を支点に図9で視て時計回りに回動するとともに、フードブラケット26が中間アーム28に対して前側ピン34を中心に図9で視て反時計回りに回動することで、フロントフード14の後部が上方へと移動する。
さらに、当該フロントフード14の後部の移動に伴い、フロントフード14の前部に設けられているストライカ42も上方及び後方へと移動する。
このように、本発明に係る車両のフード装置では、ストライカ42の底辺部42cにおいて第1の係合部42dより前方、即ち跳ね上げ時のフロントフード14の移動方向と逆側に第2の係合部42eを形成したことで、フロントフード14の跳ね上げ時にも、ラッチ40の係合凹部40a内には当該第2の係合部42eが位置することとなり、ストライカ42をラッチ40の係合凹部40aと十分な隙間を有しつつ移動させることができる。つまり、ストライカ42をラッチ40と擦れることなく円滑に上方及び後方へ移動することとなり、跳ね上げ機構20によるフロントフード14の後部の跳ね上げも円滑に行なうことができ、且つラッチ40及びストライカ42の耐久性を維持することができる。
以上で本発明に係る車両のフード装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
このように、ストライカ42’においてラッチ40との第1の係合部42d’を傾斜面とすることで、跳ね上げ機構作動によるフロントフード14移動初期からより円滑に第2の係合部42eへと移動させることができる。
また、上記実施形態では、跳ね上げ機構20の中間アーム28は、車両後方側が車体側に、車両前方側がフロントフード14側に支持された構成をなしているが、これを逆の構成として、車両前方側が車体側に、車両後方側がフロントフード側に支持された中間アームとしても構わない。ただし、このような構成とした場合には、跳ね上げ機構作動時にはフロントフードは上方及び前方へ移動するため、ストライカの第2の係合部は当該フロントフードの移動方向と逆側、即ちラッチ40との第1の係合部42dより後方位置に形成するものとする。
また、上記実施形態では、跳ね上げ機構(フード跳ね上げ手段)はフードブラケット26及びベースブラケット24、中間アーム28(連結部材)でリンク機構を備えているが、これに限定することなく、跳ね上げ機構は、例えば図15に示すようにアクチュエータ22によって直接フロントフード14を上方及び後方(または前方)へ跳ね上げる構造でもよく、または図16に示すようにアクチュエータ22とガイド部材50によって、フロントフード14を上方及び後方(または前方)へ跳ね上げる構造でもよい。
14 フロントフード(フード)
20 跳ね上げ機構(フード跳ね上げ手段)
22 アクチュエータ
22b ピストン
28 中間アーム(連結部材)
32 後側ピン
34 前側ピン
40 ラッチ
40a 係合凹部
42 ストライカ
42c 底辺部
42d 第1の係合部
42e 第2の係合部
Claims (5)
- 車体前部上面に設けられたフードと、
該フード後部を上方に移動させるフード跳ね上げ手段と、
前記車体前部の車体構成部材または前記フード前部のいずれか一方に設けられたラッチと、
前記車体前部の車体構成部材または前記フード前部のいずれか他方に突設され、前後方向に延び前記ラッチと係合するストライカとを備え、
前記ストライカは、前記フードの閉塞時に前記ラッチと係合する第1の係合部と、前記フード跳ね上げ手段による前記フード後部の上方への移動に伴って前記フードが前方または後方への移動した際に前記ラッチと係合する第2の係合部とを有し、
前記第2の係合部は、前記第1の係合部と隣接すると共に前記ラッチの前後方向の幅より大きく延び、前記第1の係合部よりも少なくとも上下方向の幅が縮小して形成されていることを特徴とする車両のフード装置。 - 前記フードの閉塞時に、前記第1の係合部は、前記ラッチの面に対して略垂直をなしていることを特徴とする請求項1記載の車両のフード装置。
- 前記ストライカは棒状部材を曲げ加工して成形されるとともに、前記第2の係合部は、前記棒状部材の延在方向に対し略垂直方向から圧縮するプレス成形により成形されたことを特徴とする請求項1または2記載の車両のフード装置。
- 前記ストライカは、前記第1の係合部が前記第2の係合部へと傾斜した傾斜面をなしていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の車両のフード装置。
- 前記ラッチは、前記ストライカとの係合面が円弧状に湾曲していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の車両のフード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254347A JP5136755B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 車両のフード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254347A JP5136755B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 車両のフード装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009083604A JP2009083604A (ja) | 2009-04-23 |
JP5136755B2 true JP5136755B2 (ja) | 2013-02-06 |
Family
ID=40657604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007254347A Expired - Fee Related JP5136755B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 車両のフード装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5136755B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101272519B1 (ko) * | 2011-08-12 | 2013-06-10 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 액티브 후드 장치 |
EP2733024B1 (en) * | 2012-11-15 | 2016-04-06 | Volvo Car Corporation | A safety arrangement for a vehicle |
EP2977273B1 (en) * | 2014-07-21 | 2017-12-27 | Volvo Car Corporation | A hinge arrangement for a bonnet and a bonnet arrangement |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58221773A (ja) * | 1982-06-18 | 1983-12-23 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用フ−ド |
JP4986724B2 (ja) * | 2007-06-12 | 2012-07-25 | 豊田合成株式会社 | フードロック機構 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007254347A patent/JP5136755B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009083604A (ja) | 2009-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4297183B2 (ja) | 車両用フードの跳ね上げ装置 | |
CN101016060B (zh) | 一种铰链装置 | |
JP4968482B2 (ja) | 車両のフード跳ね上げ装置 | |
JP4492211B2 (ja) | 車両ドア開放防止構造 | |
JP6245235B2 (ja) | 車両用ポップアップフード装置 | |
JP4760230B2 (ja) | 車両のフード構造 | |
JP2009137507A (ja) | 車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造 | |
JP5136755B2 (ja) | 車両のフード装置 | |
JP2008120117A (ja) | 車両のフード跳ね上げ装置 | |
JP2006037706A (ja) | 車両用スライドドア装置 | |
JP2005059799A (ja) | 車両のフード構造 | |
JP4831013B2 (ja) | 車両用フードの跳ね上げ装置 | |
JP2007062489A (ja) | 車両のフード構造 | |
JP4525655B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP2007106318A (ja) | 車両用ペダル装置 | |
JP6248893B2 (ja) | 車両用ポップアップフード装置 | |
JP2009262786A (ja) | 車両用ドア構造 | |
JP2006240391A (ja) | ヘッドランプの取付け構造 | |
JP6142803B2 (ja) | 車両用ポップアップフード装置 | |
JP4884042B2 (ja) | フード持ち上げ構造を有する自動車 | |
JP4632921B2 (ja) | ブレーキペダルの支持構造 | |
JP2009056973A (ja) | 車両用フードの跳ね上げ装置 | |
JP4462000B2 (ja) | 車体開口部の開閉構造 | |
JP4802690B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JP2009208729A (ja) | フードロック部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120222 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120420 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120420 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121017 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121030 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5136755 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |